[go: up one dir, main page]

JPH0877810A - 間接照明構造 - Google Patents

間接照明構造

Info

Publication number
JPH0877810A
JPH0877810A JP6215120A JP21512094A JPH0877810A JP H0877810 A JPH0877810 A JP H0877810A JP 6215120 A JP6215120 A JP 6215120A JP 21512094 A JP21512094 A JP 21512094A JP H0877810 A JPH0877810 A JP H0877810A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lighting
wall surface
longitudinal direction
indirect
recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6215120A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Umeda
博之 梅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP6215120A priority Critical patent/JPH0877810A/ja
Publication of JPH0877810A publication Critical patent/JPH0877810A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 照明ムラが発生せず、均一な照度が得られる
間接照明構造を提供する。 【構成】 室内における天井面(60)と壁面(40)とから形
成される入り隅部分において、下向きに開口する凹部
(5)と、この凹部(5)に対して固定される長尺状の収納体
(10)と、この収納体(10)に対して室内から直接目視でき
ないように平行に並べられて収納される複数の長尺状の
照明器具(20)とを備えた間接照明構造であって、前記照
明器具(20)は、発光可能な長尺状の発光部(21)と、この
発光部(21)の長手方向の両端に位置し、前記発光部(21)
を支持する支持部(22)とを有し、収納体(10)の長手方向
の両端に位置する支持部(22)を除いて、一の列の照明器
具(20)の支持部(22)は、他の列の照明器具(20)の発光部
(21)に臨んでいることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、間接照明構造、更に
詳しくは、均一に部屋を照明することができる間接照明
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、室内を単に直接的に照明する
だけでなく、装飾的効果をもたらすために間接的に照明
する間接照明なる照明方法が採用されてきた。すなわ
ち、照明のための電球等から出た光を、天井又は壁面上
部に一度反射させてから室内を照らす照明方法である。
この場合、光源が人の目に直接入らないため、まぶしく
なく、柔らかな光と影を演出することができる。
【0003】このような趣旨のもと、天井の壁面側端部
の間接照明をするために形成されていた従来の間接照明
構造としては、以下のようなものが知られており、この
従来の間接照明構造の一例について、図4,5を参照し
つつ説明する。ここで図4は、従来の間接照明構造の部
分断面図、図5は照明器具を配置した底板の平面図を各
々示す。
【0004】間接照明をするためには、照明器具120
を収納するスペースを確保するとともに、照明器具12
0が天井面160の下方から直接人の目に入らないよう
にする必要があった。このような照明器具120を収納
するためのスペースとして、室内における天井面160
と壁面140との入り隅部分に下向きに開口となるよう
な凹部105を以下のように形成していた。
【0005】すなわち、凹部105は、天井面160を
形成するための石膏ボード162を固定するための吊木
134と、この吊木134に固定された野縁130と、
凹部105の上部内面を形成するための石膏ボード17
2を固定する野縁130とをその基本的な骨組み材とし
て形成され、天井面160に垂直に位置する石膏ボード
162と、水平に位置する石膏ボード172とを設ける
ことによって構成されていた。
【0006】また、照明器具120を載置するスペース
を確保するとともに天井面160の一部を形成すべく、
吊木134の下端部に固定された野縁130に対して延
設野縁131を水平方向に複数延設していた。なお、か
かる延設野縁131の延設幅は、照明器具120からの
反射光が下方を適宜照らせることができ、かつ、照明器
具120を載置するのに適当な長さとしていた。すなわ
ち延設野縁131の延設幅は、照明器具120の有する
奥行き幅に応じて形成していた。
【0007】一方、壁面140側の凹部105の構造と
しては、壁パネル142に設けられた合板144に更に
石膏ボード146を設け、その石膏ボード146の上方
適宜箇所に野縁130を設け、この野縁130と前記し
た吊木134に固定された野縁130とに渡って石膏ボ
ード172を設けることによって、凹部105の上部内
面を形成していた。なお、凹部105の内側面を形成す
べく、吊木134に固定された野縁130にも石膏ボー
ド170を設けていた。さらに、野縁130に延設され
た延設野縁131の壁面側端部にも石膏ボード162が
設けられていた。このように設けられた石膏ボード16
2、石膏ボード172、石膏ボード146に対して、そ
れらの外表面の体裁を整えるべく、それぞれ、クロス1
64、クロス150、クロス148が張られていた。
【0008】以上のように形成された凹部105におい
て、延設野縁131にて形成された延設部分の上部に断
熱材124を介して照明器具120を載置する。具体的
には、図5に示すように、この断熱材124の上に、断
熱材124と略同一平面形状の支持台123を配置す
る。この支持台123の上に、長尺状であって発光可能
な発光部121と、この発光部121の長手方向の両端
に位置するとともに、前記支持台123から上方に延設
され、発光部を支持する支持部122とからなる照明器
具20を配置する。
【0009】この照明器具120は、図5に示すよう
に、2列に平行に延設野縁131の上に固定されてい
る。また、2列に互いに臨む照明器具120同士におい
て、一方の列の発光部121は他方の列の発光部121
に対応し、一方の列の支持部122は他方の列の支持部
122に対応するように配置されている。なお、この断
熱材124は、照明器具120によって発生する熱が下
方に伝わって天井面160の表面に張り付けたクロス1
64が色あせしないように設けたものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の間接照明構造にあっては、次のような問題点
があった。すなわち、図5に示すように、照明器具12
0を2列、平行に並べて配置していくと、支持部122
の部分及び長手方向に配置した照明器具120間の部分
は、発光体が配置されていないため、その部分が暗くな
り、所定の照度が得られない影の部分ができていた。こ
のため、収納体の長手方向に対して発光部121が集中
している部分と、発光部121が配置されていない部分
とで、照明ムラが発生して、見栄えが悪くなるという第
1の問題点があった。
【0011】さらに、照明器具120を収納可能な凹部
105を形成するために、上述したような延設野縁13
1を複数延設する作業が必要であるばかりか、野縁13
0及び延設野縁131の上記した部分に耐火材としての
石膏ボード162及び石膏ボード170を設ける作業が
必要であった。かかる石膏ボード162及び石膏ボード
170の施工作業は、耐火性能確保の観点から省略でき
ないものである。
【0012】このような凹部105は、比較的小さなス
ペースとして形成されるとともに、天井付近の高所位置
に形成されるため、作業がやりにくく煩に耐えないもの
であった。また、凹部105の形成後に、仕上げ材たる
クロス150を設ける作業も上記と同様に煩に耐えない
作業であった。
【0013】さらに、照明器具120や断熱材124を
延設野縁131の上部に載置する作業も同様に煩わしか
った。上述したように、従来の間接照明構造では作業が
やりにくく、煩に耐えないという第2の問題点があっ
た。そこで、請求項1記載の発明は、上記した従来の技
術の有する第1の問題点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、照明ムラが発生せず、均一な
照度が得られる間接照明構造を提供することにある。
【0014】これに加え、請求項2記載の発明は、異な
る寸法の部屋にも自由に対応できる間接照明構造を提供
することにある。これに加え、請求項3記載の発明は、
上記した従来の技術の有する第2の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、照明器具を
載置するための野縁の施工作業及び石膏ボードの施工作
業を簡略化した間接照明構造を提供することにある。
【0015】これに加え、請求項4記載の発明は、優れ
た耐火性能を有する間接照明構造を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記した課題を達成する
ため、本発明が提供された。即ち、請求項1記載の発明
は、室内における天井面(60)と壁面(40)とから形成され
る入り隅部分において、下向きに開口する凹部(5)と、
この凹部(5)に対して固定される長尺状の収納体(10)
と、この収納体(10)に対して室内から直接目視できない
ように平行に並べられて収納される複数の長尺状の照明
器具(20)とを備えた間接照明構造であって、前記照明器
具(20)は、発光可能な長尺状の発光部(21)と、この発光
部(21)の長手方向の両端に位置し、前記発光部(21)を支
持する支持部(22)とを有し、収納体(10)の長手方向の両
端に位置する支持部(22)を除いて、一の列の照明器具(2
0)の支持部(22)は、他の列の照明器具(20)の発光部(21)
に臨んでいることを特徴とする。
【0017】請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の特徴点に加え、収納体(10)は、照明器具(20)の配
置に対応させて収納体(10)の長手方向に分割されている
ことを特徴とする。請求項3記載の発明は、上記した請
求項1又は2記載の特徴点に加え、収納体(10)は、照明
器具(20)を載置可能に形成されるとともに凹部(5)の反
壁面(40)側に位置する天井面(60)を壁面(40)との間に間
隙を有するように壁面(40)側に延長して形成された底板
(12)と、その底板(12)の反壁面(40)側端部を凹部(5)内
面に沿って上方に折曲させた立設板(14)と、その立設板
(14)の上端を凹部(5)内面に沿って壁面(40)側に向かっ
て折曲させた天板(16)とを備えて形成したことを特徴と
する。
【0018】請求項4記載の発明は、上記した請求項1
乃至3記載の特徴点に加え、収納体(10)は、不燃性部材
から形成されていることを特徴とする。
【0019】
【作用】請求項1記載の発明によれば、以下のような作
用を奏する。収納体(10)の長手方向の両端に位置する支
持部(22)を除いて、一の列の照明器具(20)の支持部(22)
は、他の列の照明器具(20)の発光部(21)に臨んでいる。
すなわち、支持部(22)は、収納体(10)の長手方向の両端
に位置する支持部(22)を除いて、常に、他の列の発光部
(21)と隣接するように配置されており、発光しない支持
部(22)同士が隣接することがない。したがって、収納体
(10)の長手方向に対して、常にいずれか一の列には、発
光可能な発光部(21)が配置されている。これにより、収
納体(10)の長手方向に対して、照明が途切れることな
く、連続して行われることになり、照明ムラの発生を阻
止することができる。
【0020】請求項2記載の発明によれば、収納体(10)
は照明器具(20)の配置に対応して、収納体の長手方向に
分割されている。このため、分割した部分を増減するこ
とにより、収納体の長手方向の寸法を自由に増減するこ
とができる。これにより、異なる寸法の部屋にも、自由
に対応することができる。請求項3記載の発明によれ
ば、以下のような作用を奏する。
【0021】まず、室内における天井面(60)と壁面(40)
との入り隅部分に下向きに開口となるような凹部(5)を
形成する。凹部(5)が形成された後に、予め、照明器具
(20)を底板(12)上部に載置させた収納体(10)を凹部(5)
に挿入固定する。この場合において、収納体(10)に設け
た底板(12)が、凹部(5)の反壁面(40)側に位置する天井
面(40)を壁面(40)との間に間隙を有するように壁面(40)
側に延長して形成されているので、底板(12)が天井面(6
0)と同一平面をなし、天井面(60)の見栄えを担保でき
る。
【0022】なお、照明器具(20)を光源とする光は、天
板(16)や壁面(40)等に反射して凹部(5)の下方を照らす
ことができる。この場合において、光源たる照明器具(2
0)は底板(12)の上部に載置されているので、下方からは
見えない。請求項4記載の発明によれば、収納体(10)が
不燃性部材から形成されている。このため、間接照明構
造全体において、優れた耐火性能を得ることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図面に基づい
て説明する。ここで、図1,2は、本発明の第1の実施
例を示すものであって、図1は間接照明構造の部分断面
図、図2は照明器具を配置した底板の平面図を示す。図
1において、本実施例に係る間接照明構造は、紙面と直
交方向を長手方向として長尺状に形成されているもので
ある。
【0024】図1に示すように、間接照明の光源たる照
明器具20を収納する収納体10の設置スペースとし
て、室内における天井面60と壁面40との入り隅部分
に下向きに開口となるような凹部5を以下のように形成
する。すなわち、凹部5は、天井面60を形成するため
の石膏ボード62を固定するための野縁30及び吊木3
4を設けるとともに、凹部5の上部内面を形成するため
の合板70を固定する野縁30とを設けることによっ
て、その基本的な骨組み材が形成されている。この場合
において、吊木34の下端部にて天井面60の壁面40
側端部が形成されるように、石膏ボード62が野縁30
に固定されている。
【0025】一方、壁面40側の凹部5の構造として
は、壁パネル42に設けられた合板44に更に石膏ボー
ド46を設け、その石膏ボード46の上方適宜箇所に設
けた野縁30と前記した吊木34に固定された野縁30
とに渡って、合板70を釘72によって固定することに
よって、凹部5の上部内面を形成する。このようにし
て、収納体10が設置されるスペースとしての凹部5が
形成されている。
【0026】次に、上記凹部5の大きさに合致し、かつ
凹部5に収納可能な収納体10について、図1にしたが
って説明する。収納体10は垂直断面がほぼコ字状であ
って、その開口側が壁面40側を向くような全体形状と
なっている。すなわち収納体10は、照明器具20を載
置可能に形成されるとともに凹部5の反壁面40側に位
置する天井面60を壁面40との間に間隙を有するよう
に壁面40側に延長して形成された底板12と、その底
板12の反壁面40側端部を凹部5内面に沿って上方に
折曲させた立設板14と、その立設板14の上端を凹部
5内面に沿って壁面40側に向かって折曲させた天板1
6とを備えて形成されている。なお、天板16の幅は、
前記合板70の幅と同一である。
【0027】また、底板12の壁面40側端部を、すな
わち天井面60を壁面40と隔てて間隙を形成してある
のは、照明器具20からの光が、天板16若しくは壁面
40上部に反射して下方を適宜照らすことができるよう
にしたものである。さらに、底板12の壁面40側端部
を若干上方に折曲させて立設部13を形成してある。こ
の立設部13は、照明器具20の落下防止のための引っ
掛かりとしての機能を持たせるとともに、クロス64の
壁面40側端部を上方に巻き込んで、下方からの見栄え
を整えるために設けたものである。
【0028】このように形成された収納体10は、収納
構造全体において優れた耐火性能を確保すべく、不燃性
部材たる金属板を用いている。なお、天板16及び立設
板14の内面は、その体裁を整えるべく適宜の塗装が施
されている。底板12の上部には、断熱材24を介して
照明器具20を載置してある。この断熱材24は、照明
器具20によって発生する熱が下方に伝わって天井面6
0の表面に張り付けたクロス64が色あせしないように
設けたものである。
【0029】この断熱材24の上には、図1,2に示す
ように、断熱材24と同一の平面形状を有する支持台2
3が固定されている。支持台の上には、発光可能な長尺
状の発光部21と、この発光部21の長手方向の両端に
位置するとともに、前記支持台23から上方に向かって
延設され、発光部21を支持する支持部22とからなる
照明器具20が固定されている。
【0030】また、照明器具20として本実施例におい
ては、図1に示すように、棒状の蛍光灯を2本並列に配
置しているが、蛍光灯の端部同士が同一箇所に集中しな
いように配置されている。すなわち、収納体10の長手
方向の両端に位置する支持部22を除いて、一方の列の
照明器具20の支持部22は、他方の列の照明器具20
の発光部21の長手方向の略中央部に臨むように配置さ
れている。なお、図示は省略しているが、照明器具20
には所定の配線が施されている。
【0031】以上のように形成された収納体10は、前
記凹部5の内部に挿入され、収納体10の天板16は前
記合板70に固定ネジ18等によって固定されている。
この場合において、収納体10の底板12は、前記石膏
ボード62の下面と面一になっている。凹部5に収納体
10が固定された後、石膏ボード62及び底板12の下
面にはクロス64が張られ、見栄えが担保されている。
すなわち、収納体10の底板12は石膏ボード62の下
面と面一になっているので、かかる面にクロス64が張
られてから天井面60の下方から天井面60を見ると、
天井面60が底板12の壁面40側端部まで一体に形成
されているように見える。
【0032】また、壁面40の見栄えを担保すべく、石
膏ボード46の表面にもクロス48が張ってある。次
に、本実施例の奏する作用について説明する。まず、天
井面60を形成するための石膏ボード62の壁面40側
端部に野縁30及び吊木34を設けることにより、石膏
ボード62の壁面側端部を固定する。
【0033】つぎに、吊木34の壁面40側であって、
長手方向の途中と、壁面40表面とに両者の下面が同一
水平位置となるように合板70を固定するための野縁3
0,30を形成する。この野縁30,30の下面に合板
70をねじ等により固定する。これにより、室内におけ
る天井面60と壁面40とから形成される入り隅部分に
おいて、下向きに開口する凹部5を形成することができ
る。なお、壁パネル42にも合板44及び石膏ボード4
6を設けておく。
【0034】凹部5が形成された後に、照明器具20を
収納体10の底板12の上部に配置する。照明器具20
は、収納体10の長手方向の両端に位置する支持部22
を除いて、一方の列の照明器具20の支持部22は、他
方の列の照明器具20の発光部21に臨むように、底板
12上に配置する。照明器具20を収納体10に配置さ
せた後に、収納体10を凹部5に挿入固定する。
【0035】以上の場合において、支持部22は、収納
体10の長手方向の両端に位置する支持部22を除い
て、常に、他方の列の発光部21と隣接するように配置
されており、発光しない支持部22同士が隣接すること
がない。したがって、収納体10の長手方向に対して、
常にいずれか一方の列には、発光可能な発光部21が配
置されている。これにより、収納体10の長手方向に対
して、照明が途切れることなく、連続して行われること
になり、照明ムラの発生を阻止することができる。
【0036】さらに、底板12が石膏ボード62の下面
と面一になっているので、かかる面にクロス64が張ら
れてから天井面60の下方から天井面60を見ると、天
井面60が底板12の壁面40側端部まで一体に形成さ
れているように見える。すなわち、天井面60の見栄え
を担保できる。また、底板12を形成したので、照明器
具20を載置する部分として、従来のような野縁を組ん
で施工する必要がなくなる。
【0037】さらに、底板12、立設板14及び天板1
6を金属板にて形成してあるので、石膏ボードを施工し
なくても、優れた耐火性能を得ることができる。すなわ
ち、当該部分における石膏ボードの施工作業を省略でき
る。なお、照明器具20を光源とする光は、天板16や
壁面40等に反射して凹部5の下方を照らすことができ
る。この場合において、光源たる照明器具20は底板1
2の上部に載置されているので、下方からは見えない。
【0038】次に、本実施例の奏する効果について説明
する。本実施例によれば、上記のように形成された凹部
5に対して収納体10を挿入固定するだけで、間接照明
構造を提供することができる。また、収納体10に底板
12を設けたことによって、照明器具20を載置する部
分として、野縁を組んで施工する必要がなくなるばかり
か、底板12が石膏ボード62の下面と面一になってい
るので、かかる面にクロス64が張られた後に天井面6
0を見ると、天井面60が底板12の壁面40側端部ま
で一体に形成されているように見え、天井面60の見栄
えを担保できるという効果がある。
【0039】さらに、底板12、立設板14及び天板1
6を金属板にて形成してあるので、石膏ボードを施工し
なくても、優れた耐火性能を得ることができる。すなわ
ち、当該部分における石膏ボードの施工作業を省略でき
るという効果がある。また、照明器具20として棒状の
蛍光灯を2本並列に配置したものを用いており、蛍光灯
の発光しない部分たる支持部22同士が同一箇所に集中
しないように配置されており、収納体10の長手方向に
対して常にいずれか一方の列には照明器具20の発光部
21が配置されるように設定してあるので、長手方向に
対して、いわゆる影の部分が生じることがなく均一の照
度を得ることができる。
【0040】次に、本実施例のバリエーションについて
説明する。本実施例において、収納体10の長手方向に
対して2本の照明器具20を、2列に並べて、合計4本
の照明器具20を使用しているが、照明器具20の個数
は特にこれに限定されることはない。室内の寸法によ
り、照明器具20の数を増減させることにより、自由に
対応することができる。例えば、室内が小さい場合、同
一列に1本ずつのものを2列並列に並べて合計2本で使
用することもできる。また、室内が大きい場合、照明器
具20の長手方向の数を増やすことにより、自由に対応
することができる。
【0041】また、図2では、一方の列の支持部22が
他方の列の発光部21の略中央部に位置するように設定
してあるが、特にこれに限定されることはなく、一方の
列の支持部22が他方の列の支持部22に臨みさえしな
ければ、他方の列の発光部21の任意の位置に臨むよう
に配置することもできる。これにより、任意の大きさの
室内にも、照明器具20の長手方向の寸法に拘束される
ことなく、端から端まで照明器具20を配置することが
できて、照明ムラを発生させることがない間接照明構造
を得ることができる。
【0042】さらに、本実施例では照明器具20は2列
に並べて使用したが、特にこれに限定されることはな
く、照明器具20の一の列の支持部22が他の列の支持
部22と臨まずに発光部21と臨むように配置さえすれ
ば、照明器具20を3列以上の任意に配置することがで
きる。これにより、任意の明るさの間接照明構造を得る
ことができる。
【0043】また、底板12上部に照明器具20を載置
するための図示しない回動板を載置するとともに、その
回動板の壁面40側端部と底板12の壁面40側端部と
を丁番等の連結部材によって連結し、その連結部材を中
心にして回動板を底板12に対して回動可能に形成する
こともできる。このように形成すれば、照明器具20の
配線等の施工作業及びメンテナンス作業をする際にも、
回動板を底板12よりも下方に位置させるように回動さ
せてから行えば、作業がやりやすくなるという効果があ
る。
【0044】つぎに、本発明の第2の実施例について説
明する。図3は、本発明の第2の実施例に係る間接照明
構造の照明器具の平面図を示すものである。本実施例
は、第1の実施例が照明器具20を収納体10の長手方
向に対して、各列毎に照明器具20を1本ずつ独立して
配置していたのに対して、図3に示すように、照明器具
20の配置をユニット化したものである。その他の構成
は第1の実施例と同様であって、同一の部品には、第1
の実施例と同一の部品番号を付し、説明を省略する。
【0045】本実施例に係る間接照明構造のユニット化
は、図3に示すように、底板12の長手方向の左端に位
置する左端照明ユニット25と、底板12の長手方向の
右端に位置する右端照明ユニット27と、左端照明ユニ
ット25及び右端照明ユニット27の間に位置する中間
照明ユニット26とにより形成されるものである。より
具体的には、左端照明ユニット25は、一方の列にのみ
照明器具20が1本配置されるとともに、平面形状がL
字状に形成されている。右端照明ユニット27は、他方
の列にのみ照明器具20が1本配置されるとともに、平
面形状がL字状に形成されている。中間照明ユニット2
7は、2本の照明器具20が2列に配置され、一方の列
の照明器具20の支持部22が他方の列の照明器具20
の発光部21に臨むように配置されている。
【0046】上述したように、本実施例に係る間接照明
構造は、照明器具20が各照明ユニット25〜27から
構成されている。このため、第1の実施例と比較して照
明器具20の取付作業が照明ユニット単位で行うことが
できるため、現場作業を容易なものとすることができ
る。また、より大きな寸法の室内に対しても、中間照明
ユニット26の数を増やすことにより、容易に対応する
ことができる。また、より小さな寸法の室内に対して
も、中間照明ユニット26を省略して、左端照明ユニッ
ト25及び右端照明ユニット27により対応することが
できる。さらに、一方の列の照明器具20の支持部22
が他方の列の支持部22に臨まず、他方の列の発光部2
1に臨むように配置さえすれば、各照明ユニット同士の
位置を長手方向に適当にずらすことにより、照明ムラを
発生させることなく、任意の寸法の室内にも対応するこ
とができる間接照明構造を提供することができる。
【0047】さらに、本実施例においては、照明器具2
0の配置のみをユニット化したが、収納体10も、予め
照明器具20の長手方向の配置に対応させて、収納体1
0の長手方向に分割して、各照明ユニット25〜27毎
に収納体ユニット(図示せず)を形成しても良い。すな
わち、左端照明ユニット25、中間照明ユニット26及
び右端照明ユニット27にそれぞれ対応して、図示しな
いが左端収納体ユニット、中間収納体ユニット及び右端
収納体ユニットを形成する。
【0048】これにより、異なる寸法の室内にも、この
各収納体ユニットを適当な個数だけ適宜組み合わせるこ
とにより、対応することができる。したがって、工場に
おいては3種類の収納体ユニットを形成するだけで良
く、間接照明構造の部品の工場生産化をより一層進める
ことができ、製造コストをさらに低減させることができ
る。
【0049】
【発明の効果】以上に説明したように請求項1記載の発
明によれば、照明ムラが発生せず、均一な照度が得られ
る間接照明構造を提供することができる。これに加え、
請求項2記載の発明は、異なる寸法の部屋にも自由に対
応できる間接照明構造を提供することができる。
【0050】これに加え、請求項3記載の発明は、照明
器具を載置するための野縁の施工作業及び石膏ボードの
施工作業を簡略化した間接照明構造を提供することがで
きる。これに加え、請求項4記載の発明は、優れた耐火
性能を有する間接照明構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すものであって、間
接照明構造を示す部分断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示すものであって、照
明器具を配置した底板を示す平面図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示すものであって、照
明器具を配置した底板を示す平面図である。
【図4】従来の間接照明構造を示す部分断面図である。
【図5】従来の照明器具を配置した底板を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
5 凹部 10 収納体 12 底板 13 立設部 14 立設板 16 天板 18 固定ネジ 20 照明器
具 21 発光部 22 支持部 23 支持台 24 断熱材 25 左端照明ユニット 26 中間照
明ユニット 27 右端照明ユニット 30 野縁 34 吊木 40 壁面 42 壁パネ
ル 44 合板 46 石膏ボ
ード 48 クロス 60 天井面 62 石膏ボ
ード 64 クロス 70 合板 72 釘 105 凹部 120 照明器具 121 発光
部 122 支持部 123 支持
台 124 断熱材 130 野縁 131 延設
野縁 134 吊木 140 壁面 142 壁パネル 144 合板 146 石膏ボード 148 クロ
ス 150 クロス 160 天井
面 162 石膏ボード 164 クロ
ス 170 石膏ボード 172 石膏
ボード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内における天井面と壁面とから形成さ
    れる入り隅部分において、下向きに開口する凹部と、こ
    の凹部に対して固定される長尺状の収納体と、この収納
    体に対して室内から直接目視できないように平行に並べ
    られて収納される複数の長尺状の照明器具とを備えた間
    接照明構造であって、 前記照明器具は、発光可能な長尺状の発光部と、この発
    光部の長手方向の両端に位置し、前記発光部を支持する
    支持部とを有し、 収納体の長手方向の両端に位置する支持部を除いて、一
    の列の照明器具の支持部は、他の列の照明器具の発光部
    に臨んでいることを特徴とする間接照明構造。
  2. 【請求項2】 収納体は、照明器具の配置に対応させて
    収納体の長手方向に分割されていることを特徴とする請
    求項1記載の間接照明構造。
  3. 【請求項3】 収納体は、照明器具を載置可能に形成さ
    れるとともに凹部の反壁面側に位置する天井面を壁面と
    の間に間隙を有するように壁面側に延長して形成された
    底板と、その底板の反壁面側端部を凹部内面に沿って上
    方に折曲させた立設板と、その立設板の上端を凹部内面
    に沿って壁面側に向かって折曲させた天板とを備えて形
    成したことを特徴とする請求項1又は2記載の間接照明
    構造。
  4. 【請求項4】 収納体は、不燃性部材から形成されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至3記載の間接照明構
    造。
JP6215120A 1994-09-08 1994-09-08 間接照明構造 Pending JPH0877810A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6215120A JPH0877810A (ja) 1994-09-08 1994-09-08 間接照明構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6215120A JPH0877810A (ja) 1994-09-08 1994-09-08 間接照明構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0877810A true JPH0877810A (ja) 1996-03-22

Family

ID=16667074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6215120A Pending JPH0877810A (ja) 1994-09-08 1994-09-08 間接照明構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0877810A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014122787A (ja) * 2014-02-13 2014-07-03 Sasakura Engineering Co Ltd 照明機能付き天井用放射パネル
JP2017033696A (ja) * 2015-07-30 2017-02-09 株式会社竹中工務店 照明装置
JP2017082561A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 旭化成ホームズ株式会社 建物
JP2017082562A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 株式会社Lixil 建材、壁構造及び壁紙施工方法
JP2018184719A (ja) * 2017-04-24 2018-11-22 大和ハウス工業株式会社 天井構造、段差下地部材、および、天井の段差部の施工方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014122787A (ja) * 2014-02-13 2014-07-03 Sasakura Engineering Co Ltd 照明機能付き天井用放射パネル
JP2017033696A (ja) * 2015-07-30 2017-02-09 株式会社竹中工務店 照明装置
JP2017082561A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 旭化成ホームズ株式会社 建物
JP2017082562A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 株式会社Lixil 建材、壁構造及び壁紙施工方法
JP2018184719A (ja) * 2017-04-24 2018-11-22 大和ハウス工業株式会社 天井構造、段差下地部材、および、天井の段差部の施工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8702264B1 (en) 2×2 dawn light volumetric fixture
US4363082A (en) Panel ceiling and light fixture
US20190049100A1 (en) Adjustable light fixture and lighting system
US10663157B2 (en) Lighting device with integral acoustic dampening
KR101368254B1 (ko) 천정설치가 용이한 조명기구
US10774529B2 (en) Ceiling tile with integrated lighting and ceiling system
US7506994B1 (en) Fluorescent lamp luminaire
KR20120056653A (ko) 벽면 연출용 엘이디조명 프레임
US4768140A (en) Indoor light fixture for high intensity lamp
JPH0877810A (ja) 間接照明構造
US7845821B2 (en) Flourescent lighting fixture module for indirect lighting of interior spaces, and method
KR100573574B1 (ko) 직,간접 형광등기구
JPH09204811A (ja) 照明器具
KR20230000019U (ko) 조명등 구조
EP1355014A2 (en) False ceiling with multifunctional modular elements
KR200261005Y1 (ko) 천장매입등
KR102761161B1 (ko) 직간접 겸용 조명장치
JPH0671640U (ja) 間接照明構造
KR200400245Y1 (ko) 조명기구
KR200424324Y1 (ko) 조명기구의 보조램프장치
KR20230150524A (ko) 양방향 조명이 가능한 벽부착형 조명장치
JPH0589630U (ja) システム天井
JP6590376B2 (ja) 照明装置及びこの照明装置を備えた梁あらわし天井
KR200371522Y1 (ko) 비상 유도등
JP6827697B2 (ja) インテリア建材