JPH0876349A - フォトマスクおよびこれを用いたインクジェット記録ヘッドの製造方法並びにインクジェット記録ヘッド - Google Patents
フォトマスクおよびこれを用いたインクジェット記録ヘッドの製造方法並びにインクジェット記録ヘッドInfo
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- JPH0876349A JPH0876349A JP21248394A JP21248394A JPH0876349A JP H0876349 A JPH0876349 A JP H0876349A JP 21248394 A JP21248394 A JP 21248394A JP 21248394 A JP21248394 A JP 21248394A JP H0876349 A JPH0876349 A JP H0876349A
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Abstract
ォトマスクを提供することを目的とする。 【構成】 フォトマスク1は金属板としての矩形の銅板
2と、この銅板2の片面上にスパッタリングにより形成
された金属膜としてのAl膜3とから概略構成されてい
る。銅板2には、その長手方向の中央部分に一直線上に
例えば直径90μの穴4がピッチ210μで約250個
エッチングにより形成されている。このため、Al膜3
は銅板2の片面のうち、上記穴4を除いた部分に厚さ約
0.2〜0.4μで形成されている。金属板として熱伝
導度の良好な金属である銅板を用い、その銅板の表面に
KrFレーザ(波長248nm)の波長に対する反射率
の高いAl膜を形成することにより、高出力のレーザ照
射にも耐え得る高精度のフォトマスクを作成することが
できる。
Description
記録ヘッドの吐出口の形成に好適に用いられる加工用レ
ーザマスクおよびこれを用いたインクジェット記録ヘッ
ドの製造方法並びにインクジェット記録ヘッドに関す
る。
等のインク付与を受けるインク支持体全てへのインク付
与等(プリント)を含むもので、記録装置は、各種情報
装置全てあるいはその出力器としてのプリンタを含むも
ので、本発明はこれらへの用途が可能なものである。
は、例えばNi,SUS等の耐熱性の金属板からなるも
の、または石英板上にCr蒸着したものに対し、エッチ
ング加工または機械加工を施して作製したフォトマスク
が用いられている。
のレーザ加工においては、より一層の高速化加工の高精
度化が求められている。すなわち、高速化するための要
因の一つにはレーザの高出力化があり、高精度化に対し
ては、フォトマスクの高精度化が必要となってくる。
とフォトマスク温度が上昇し、上述のような金属マスク
においてはフォトマスクが熱膨張し、フォトマスクに寸
法変化が生じる。
レーザを用いたレーザ加工に利用した場合に、寸法安定
性の点で信頼性に欠けるという不都合があった。
欠点を解決し、寸法安定性に優れ、信頼性の高い長寿命
のフォトマスクを提供することにある。
に、請求項1記載の発明は、フォトマスクであって、加
工パターン形状を有する金属板と、該金属板上に形成さ
れ、かつ、照射光に対する高い反射率をもつ金属膜とを
含むことを特徴とする。
記載のフォトマスクにおいて、前記金属板は、熱伝導度
の高いものであってもよい。
たは2に記載のフォトマスクにおいて、前記金属膜は、
照射光である紫外光に対する高い反射率をもつものであ
ってもよい。
録ヘッドの製造方法であって、インクを吐出するために
利用される吐出エネルギーを発生する吐出エネルギー発
生素子を形成した基板と、該基板と接合することにより
前記吐出エネルギー素子の配設部位に対応してインク液
路を形成するための凹部を有する天板と、前記インク液
路に連通してインクを吐出するための吐出口が形成され
た吐出口形成部材と、を具えたインクジェット記録ヘッ
ドの製造方法において、前記天板と前記吐出口形成部材
とを一体とした後、前記凹部側からエキシマレーザ光を
照射して前記吐出口を形成する際に、請求項1ないし3
のいずれかの項に記載のフォトマスクを用いることを特
徴とする。
記載のインクジェット記録ヘッドの製造方法において、
前記天板と前記吐出口形成部材は一体に成形されてもよ
い。
録ヘッドであって、請求項4または5に記載のインクジ
ェット記録ヘッドの製造方法によって製造されることを
特徴とする。
記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記吐出エ
ネルギー発生素子は熱エネルギーを前記インクに作用さ
せる形態であってもよい。
ンクジェット記録ヘッドにおいて、前記吐出エネルギー
発生素子は電気熱変換体であってもよい。
ンクジェット記録ヘッドにおいて、前記電気熱変換体は
前記インクを膜沸騰させる熱エネルギーを発生するもの
であってもよい。
ン形状を有する金属板上に照射光に対する高い反射率を
有する金属膜を設けたことにより、加工時に高出力のレ
ーザ光の照射により発生する高熱の影響を回避できるの
で、金属板に設けられた加工パターン形状の寸法安定性
を維持することができる。従って、この高精度のフォト
マスクを用いたレーザ加工により、インクジェット記録
ヘッドの吐出口を高精度に形成することができる。さら
に、インク吐出口を高精度に形成したインクジェット記
録ヘッドによれば、インク液滴の量および吐出速度を安
定して得られるから、吐出液滴の着弾位置精度や記録濃
度等の吐出性能が向上し品位の高い記録画像を得ること
ができる。
の実施例を説明する。
実施例を示す概略断面図であり、同(b)は、(a)の
概略平面図である。
ォトマスクである。このフォトマスク1は(a)に示す
ように金属板としての矩形の銅板2と、この銅板2の片
面上にスパッタリングにより形成された金属膜としての
Al膜3とから概略構成されている。銅板2には、その
長手方向の中央部分に一直線上に直径90μの穴4がピ
ッチ210μで約250個エッチングにより形成されて
いる。このため、Al膜3は銅板2の片面のうち、上記
穴4を除いた部分に厚さ約0.2〜0.4μで形成され
ている。
を表1を参照しながら説明する。表1にはAlの他にS
US304、Niの波長248nmの照射光に対する反
射率の測定値(全反射を100としたときの値)、Cu
を含めた測定対象金属(Al、SUS304、Ni)熱
膨張係数および熱伝導度についてのデータが示されてい
る。この表1から明らかなように、金属板として熱伝導
度の良好な金属である銅板を用い、その銅板の表面にK
rFレーザ(波長248nm)の波長に対する反射率の
高いAl膜を形成することにより、高出力のレーザ照射
にも耐え得る高精度のフォトマスクを作成することがで
きる。また、Alは熱膨張係数についてはSUS30
4、Niよりも大きく、反射率についてはSUS30
4、Niよりも大きいこともわかる。すなわち、レーザ
光を照射しても反射率が大きいために高熱にならない金
属材料であれば、大きな熱膨張は起こらないといえる。
樹脂フィルム面に微細穴開け加工する場合には、縮小率
1/3の光学系を使用しても、KrFレーザにて、フォ
トマスク面で100mJ/cm2 以上のエネルギーが必
要となる。
i)と本実施例のフォトマスク1の使用時におけるレー
ザ照射時間とマスク温度の変化を示すグラフである。マ
スク厚tは200μであり、照射条件はKrFレーザ
(248nm)を使用し、出力250mJ/cm2 、2
00PPSで照射し、照射面積は2mm×20mmとし
た。
工を施した場合、従来のフォトマスク(Ni)の上昇は
15℃、本発明マスクの温度上昇は2℃であった。各フ
ォトマスクの全長は52500μ(250個×210
μ)、従来マスク(Ni)では、熱膨張係数が13.3
×10-6/℃であるため、膨張量は13.3×10-6×
52500μ×15℃=10.47μとなり、他方、本
実施例のフォトマスク(Cu板上にAl膜)では、Al
が熱膨張係数が大きいが、反射率が大きくマスクの温度
上昇が小さいため、膨張量は16.8×10−6×52
500μ×2℃=1.76μとなる。本実施例のフォト
マスクは、熱膨張の少ない、高精度フォトマスクであ
る。
して製造された本発明のインクジェット記録ヘッドの実
施例を説明する。
ドの一実施例を示す概略斜視図である。本実施例に係る
インクジェット記録ヘッドはインクタンクを一体化し、
かつ、後述するインクジェット記録装置に着脱自在に装
着可能である。このインクジェット記録ヘッドは、イン
ク液路および共通液室を構成するための凹部(以下、
溝)、さらにはオリフィスプレート10を一体に形成し
た天板(後に詳述)と、吐出エネルギーを発生するため
の電気熱変換体(以下、吐出ヒータ)、およびこの吐出
ヒータに電気信号を供給するためのAl配線とが成膜技
術によってSi基板上に形成された基板(以下、ヒータ
ボード)とを接合することによって構成される記録ヘッ
ド本体(図示略)を備える。
設されるサブインクタンクであり、このサブインクタン
ク600および上記本体は蓋300および800によっ
て支持される。さらに、1000はカートリッジ本体、
1100はカートリッジ本体1000の蓋部材である。
カートリッジ本体1000の内部にはインクタンクが内
蔵され、サブインクタンク600に適宜インクを供給す
る。
スプレートにインク液路側からエキシマレーザ光を照射
してオリフィス加工を行う様子を示した模式図である。
先の図に示した要素と同様の要素には同一の符号を付
し、その部分の説明を省略する。図4において5はKr
Fエキシマレーザ光を発振するレーザ発振装置であり、
6はレーザ発振装置5から発振される波長248nm、
パルス幅約15ナノ秒のパルスレーザビームであり、7
はレーザビーム6を集光するための合成石英レンズであ
る。前述のフォトマスク1は、天板8と一体に形成され
たオリフィスプレート10に所定のオリフィスを形成す
るために、レーザビーム6に対して遮光可能な投影マス
クとして用いられる。このフォトマスク1は、KrFエ
キシマレーザ光(波長248nm)に対する反射率の高
いAl膜3により加工形状パターンを有する銅板2を保
護しているために、マスク自体の高熱化が防止され、所
定のパターンの寸法安定性に優れており、これを用いる
ことにより所定のピッチおよび大きさのオリフィスを高
精度に形成することができる。
クジェット記録ヘッドの一実施例に係るヒータボード9
の構成を示すもので、(a)は平面図であり、(b)は
(a)の部分拡大図である。
あり、103は吐出ヒータ部であり、104はワイヤボ
ンディングにより外部と電気接続するための端子であ
る。また、102は温度センサであり、吐出ヒータ部1
03等と同じ成膜プロセスにより吐出ヒータ部103に
形成されている。吐出ヒータ部103は吐出ヒータ15
と配線106とから概略構成されている。108はヘッ
ドを加熱するための保温ヒータである。
半導体と同様の成膜プロセスによって形成されているた
め、極めて高精度であり、他の部分の構成材料であうア
ルミニウム、チタン、タンタル、五酸化タンタル、ニオ
ブ等、温度に応じて導電率が変化する材料で形成でき
る。例えば、これらのうち、チタンは電気熱変換素子を
構成する発熱抵抗層と電極との接着性を高めるために両
者間に配置可能な材料、タンタルは発熱抵抗層上の保護
層の耐キャビテーション性を高めるためにその上部に配
置可能な材料である。また、プロセスのばらつきを小と
するために線幅を太くし、配線抵抗等の影響を少なくす
るために蛇行形状として高抵抗化を図っている。
ータ15の発熱抵抗層と同一材料(例えば、HfB2)
を用いて形成できるが、ヒータボードを構成する他の材
料、例えばアルミニウム、チタン、タンタル等を用いて
形成してもよい。
示す概略斜視図である。この例の天板8は、インク液路
溝14と、これに対応してオリフィスプレート10に形
成したインク吐出口(オリフィス)11とを所望の個数
(図においては簡略のために2個のみ示す)有し、オリ
フィスプレート10を一体に設けた構成となっている。
天板8は耐インク性に優れたポリサルフォン、ポリエー
テルサルフォン、ポリフェニレンオキサイド、ポリプロ
ピレンなどの樹脂を用い、オリフィスプレート10と共
に金型内で一体に同時成型されている。
オリフィス11の形成方法を説明する。
ンの微細溝を切削等の手法により形成した型により樹脂
を成型し、これによって天板8に液路溝14を形成する
ことができる。
内ではオリフィス11を有さない状態で成形し、オリフ
ィスを形成すべき位置にオリフィスプレート10のイン
ク液路側(図6の右上側)から図4に示すレーザ発振装
置5によりエキシマレーザ光を照射し、樹脂を除去・蒸
発せしめてオリフィス11を形成する。
は、オリフィスプレート10の所定の位置に照射される
エキシマレーザ光の入射角度を示す模式図である。エキ
シマレーザ光6はオリフィスプレート10に対してイン
ク液路14側から前述のフォトマスク1を介して照射さ
れる。また、エキシマレーザ光6は、光軸13に関して
片側θ1=2度で吸光され、オリフィスプレート10に
対する鉛直方向から光軸13をθ2=10度傾けて照射
される。
照射することにより、テーパー形状を有するオリフィス
の断面積はインク吐出方向に向かって縮小した形状とな
る。ここで、本実施例に用いられるエキシマレーザ光に
ついて説明する。
レーザであり、高強度であり単色性がよく、指向性があ
り、短パルス発振でき、レンズで集光することによりエ
ネルギー密度を非常に大きくできるなどの利点を有して
いる。
の混合気体を放電励起することにより、短パルス(15
〜35ナノ秒)の紫外光を発振できう装置であり、Kr
Fレーザ,XeClレーザ,ArFレーザがよく用いら
れる。これらの発振エネルギーは数100mJ/パル
ス、パルス繰り返し周波数は30〜1000Hzであ
る。
パルス紫外光をポリマー樹脂表面に照射すると、照射部
分が瞬間的にプラズマ発光と衝撃音を伴って分解・飛散
するAblative Photodecomposi
tion(APD)過程が生じ、この過程によってポリ
マー樹脂の加工が可能となる。
と他のレーザによるそれとを比較した場合、例えばポリ
イミド(PI)フィルムにエキシマレーザとしてのレー
ザ光と、他のYAGレーザ光およびCO2レーザ光を照
射すると、PIの光を吸収する波長がUV領域であるた
め、KrFレーザによってきれいな穴が開くが、UV領
域にないYAGレーザ光では穴が開くもののエッジ面が
荒れ、赤外線であるCO2レーザ光では穴の周囲にクレ
ータを生じてしまう。
クスおよびSi等は、大気の雰囲気において、エキシマ
レーザ光の照射によって影響を受けないため、エキシマ
レーザによる加工におけるマスク材として用いることが
できる。
を接合して構成した本発明のインクジェット記録ヘッド
のヘッド本体の概略斜視図である。図8に示すように、
吐出ヒータ15等を有するヒータボード9を、すでにフ
ォトマスク1を用いたレーザ加工によりオリフィスを形
成してなるオリフィスプレート10に突き当てて接合
し、記録ヘッド本体を得る。
ット記録ヘッドにおける天板8の他の構成例を示すもの
で、図9は概略斜視図であり、図10は図9のX−X面
での概略断面図である。この例の天板8はオリフィスプ
レート10と一体に成形されている。オリフィス11は
オリフィスプレート10の傾斜面に対して鉛直方向に開
けられており、インク液路溝14とは45度(=θ2)
をなしている。このように、レーザ光をインク液路側か
ら照射してオリフィス11を形成する場合には、天板等
の形状に応じて適宜、その照射角度を変える必要があ
る。
いては、オリフィスプレートと天板とを一体としたもの
を用い、ヒータボードと接合する前にオリフィス形成を
行っていたが、その接合後にオリフィス形成を行っても
よいことは勿論である。
体は、図3に示したカートリッジ形態で得ることがで
き、さらにこれを図11に示すインクジェット記録装置
に適用することができる。
リッジであり、このカートリッジ80は押さえ部材81
によりキャリッジ15の上に固定されており、これらは
シャフト21に沿って長手方向(主走査方向)に往復動
可能となっている。また、キャリッジ15に対する位置
決めは、例えば蓋に設けた穴と、キャリッジ15側に設
けたダボ等により行うことができる。さらに、電気的接
続は配線基板に設けた接続パッドに、キャリッジ15上
のコネクタを結合させればよい。
録ヘッドと微小間隔においてプラテン19に記録面を規
制された被記録媒体18に到達し、被記録媒体18上に
画像を形成する。
に結合する端子を介して適宜のデータ供給源より画像デ
ータに応じた吐出信号が供給される。カートリッジ80
は、用いるインク色等に応じて1ないし複数個(図では
2個のみ示す)を設けることができる。
15をシャフト21に沿って走査させるためのキャリッ
ジモータであり、22はモータ17の駆動力をキャリッ
ジ15に伝達するワイヤである。また、20はプラテン
ローラ19に結合して被記録媒体18を搬送させるため
のフィードモータである。
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
スクによれば、加工パターン形状を有する金属板上に照
射光に対する高い反射率を有する金属膜を設けたことに
より、加工時に高出力のレーザ光の照射により発生する
高熱の影響を回避できるので、金属板に設けられた加工
パターン形状の寸法安定性を維持することができる。従
って、この高精度のフォトマスクを用いたレーザ加工に
より、インクジェット記録ヘッドの吐出口を高精度に形
成することができる。さらに、インク吐出口を高精度に
形成したインクジェット記録ヘッドによれば、インク液
滴の量および吐出速度を安定して得られるから、吐出液
滴の着弾位置精度や記録濃度等の吐出性能が向上し品位
の高い記録画像を得ることができる。
で、(a)は断面図であり、(b)は平面図である。
クの使用時におけるレーザ照射時間とマスク温度の変化
を示すグラフである。
を示す概略斜視図である。
インク液路側からエキシマレーザ光を照射してオリフィ
ス加工を行う様子を示した模式図である。
に係るヒータボードの構成を示すもので、(a)は平面
図であり、(b)は(a)の部分拡大図である。
に係る天板の構成例を示す概略斜視図である。
エキシマレーザ光の入射角度を示す模式図である。
明のインクジェット記録ヘッドのヘッド本体の概略斜視
図である。
板の他の構成例を示す概略斜視図である。
例を搭載できるインクジェット記録装置の一例を示す概
略斜視図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 加工パターン形状を有する金属板と、該
金属板上に形成され、かつ、照射光に対する高い反射率
をもつ金属膜とを含むことを特徴とするフォトマスク。 - 【請求項2】 請求項1記載のフォトマスクにおいて、
前記金属板は、熱伝導度の高いものであることを特徴と
するフォトマスク。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載のフォトマスク
において、前記金属膜は、照射光である紫外光に対する
高い反射率をもつものであることを特徴とするフォトマ
スク。 - 【請求項4】 インクを吐出するために利用される吐出
エネルギーを発生する吐出エネルギー発生素子を形成し
た基板と、該基板と接合することにより前記吐出エネル
ギー素子の配設部位に対応してインク液路を形成するた
めの凹部を有する天板と、前記インク液路に連通してイ
ンクを吐出するための吐出口が形成された吐出口形成部
材と、を具えたインクジェット記録ヘッドの製造方法に
おいて、前記天板と前記吐出口形成部材とを一体とした
後、前記凹部側からエキシマレーザ光を照射して前記吐
出口を形成する際に、請求項1ないし3のいずれかの項
に記載のフォトマスクを用いることを特徴とするインク
ジェット記録ヘッドの製造方法。 - 【請求項5】 請求項4記載のインクジェット記録ヘッ
ドの製造方法において、前記天板と前記吐出口形成部材
は一体に成形されることを特徴とするインクジェット記
録ヘッドの製造方法。 - 【請求項6】 請求項4または5に記載のインクジェッ
ト記録ヘッドの製造方法によって製造されることを特徴
とするインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項7】 請求項6記載のインクジェット記録ヘッ
ドにおいて、前記吐出エネルギー発生素子は熱エネルギ
ーを前記インクに作用させる形態であることを特徴とす
るインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項8】 請求項7記載のインクジェット記録ヘッ
ドにおいて、前記吐出エネルギー発生素子は電気熱変換
体であることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項9】 請求項8記載のインクジェット記録ヘッ
ドにおいて、前記電気熱変換体は前記インクを膜沸騰さ
せる熱エネルギーを発生するものであることを特徴とす
るインクジェット記録ヘッド。
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JP21248394A JP3207683B2 (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | フォトマスクおよびこれを用いたインクジェット記録ヘッドの製造方法 |
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JP3207683B2 (ja) | 2001-09-10 |
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