JPH085316A - 移動体の認識方法および装置 - Google Patents
移動体の認識方法および装置Info
- Publication number
- JPH085316A JPH085316A JP6141500A JP14150094A JPH085316A JP H085316 A JPH085316 A JP H085316A JP 6141500 A JP6141500 A JP 6141500A JP 14150094 A JP14150094 A JP 14150094A JP H085316 A JPH085316 A JP H085316A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- data
- moving
- recognizing
- camera
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims abstract description 44
- 238000012545 processing Methods 0.000 claims abstract description 100
- 239000000284 extract Substances 0.000 claims abstract description 4
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 claims description 55
- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims description 29
- 238000007689 inspection Methods 0.000 claims description 21
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 19
- 230000002194 synthesizing effect Effects 0.000 claims description 8
- 238000013459 approach Methods 0.000 claims description 4
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 claims description 2
- 238000003786 synthesis reaction Methods 0.000 claims description 2
- 230000007547 defect Effects 0.000 claims 1
- 238000005192 partition Methods 0.000 claims 1
- 230000000737 periodic effect Effects 0.000 claims 1
- 238000000638 solvent extraction Methods 0.000 claims 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 14
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 5
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 2
- 230000002950 deficient Effects 0.000 description 2
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 2
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000013075 data extraction Methods 0.000 description 1
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 1
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 1
- 230000000007 visual effect Effects 0.000 description 1
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Traffic Control Systems (AREA)
- Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Character Input (AREA)
- Image Processing (AREA)
- Closed-Circuit Television Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】高速に移動する移動体への追従性を向上し、認
識精度の高い移動体の認識方法および装置を提供する。 【構成】複数のカメラ1−1〜1−nの各撮像領域10
0を、車両10の移動方向に所定幅101重複して計測
エリアを設定している。移動体の進入がまず、先頭のカ
メラ1−1で検知されると、カメラ制御部3からの同期
信号で各カメラ同時に撮像する。画像処理部2−1〜2
−nは、対応するカメラ1からの画像を処理してナンバ
ープレート領域を絞り、文字認識により車番の陸運局コ
ードや一連番号などの要素毎の部分データを抽出する。
制御部5は各画像処理部2からの部分データのうち、同
一車番の部分データを合成して完成データを作成し、中
央管制装置6等に出力する。
識精度の高い移動体の認識方法および装置を提供する。 【構成】複数のカメラ1−1〜1−nの各撮像領域10
0を、車両10の移動方向に所定幅101重複して計測
エリアを設定している。移動体の進入がまず、先頭のカ
メラ1−1で検知されると、カメラ制御部3からの同期
信号で各カメラ同時に撮像する。画像処理部2−1〜2
−nは、対応するカメラ1からの画像を処理してナンバ
ープレート領域を絞り、文字認識により車番の陸運局コ
ードや一連番号などの要素毎の部分データを抽出する。
制御部5は各画像処理部2からの部分データのうち、同
一車番の部分データを合成して完成データを作成し、中
央管制装置6等に出力する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像認識システムに係
り、特に移動体の識別に好適な認識方法および装置に関
する。
り、特に移動体の識別に好適な認識方法および装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】移動体に体する画像認識システムとして
は、例えば特公昭62−7588号公報に記載のよう
に、センサーで移動体の進入を検知してからITVカメ
ラで撮像し、画像処理によって認識するものや、ITV
カメラの撮像領域の一部を利用して移動体を検知し、し
かる後、前撮像領域の画像を撮影して認識処理を行うも
のが一般的である。
は、例えば特公昭62−7588号公報に記載のよう
に、センサーで移動体の進入を検知してからITVカメ
ラで撮像し、画像処理によって認識するものや、ITV
カメラの撮像領域の一部を利用して移動体を検知し、し
かる後、前撮像領域の画像を撮影して認識処理を行うも
のが一般的である。
【0003】さらに、特開昭62−139079号公報
には、複数のカメラを利用する画像処理装置が開示され
ている。この方式は、複数のカメラの撮像領域を全て重
複してカメラと移動体の距離を測定し、移動体が近づく
にしたがって画像の間引量を低減して解像度を高め、3
次元に存在する移動体の距離、大きさ、形状などを認識
する。なお、複数のカメラの配置などについては記載が
ない。
には、複数のカメラを利用する画像処理装置が開示され
ている。この方式は、複数のカメラの撮像領域を全て重
複してカメラと移動体の距離を測定し、移動体が近づく
にしたがって画像の間引量を低減して解像度を高め、3
次元に存在する移動体の距離、大きさ、形状などを認識
する。なお、複数のカメラの配置などについては記載が
ない。
【0004】これによれば、どの方向から近づいてくる
移動体でも離れた位置で速やかに検知でき、近づいたと
ころで高解像度の画像処理が行われるので、高速に移動
する目標物への追従性を高めることができると、説明さ
れている。
移動体でも離れた位置で速やかに検知でき、近づいたと
ころで高解像度の画像処理が行われるので、高速に移動
する目標物への追従性を高めることができると、説明さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術で
は、1のカメラを利用する場合はもちろんのこと、複数
のカメラを利用する場合でも、認識処理用の画像は1台
のカメラの撮像領域の範囲にに限られている。従って、
移動体を検知して、次に認識用画像を撮像する時点で
は、高速の移動体は撮像領域の外に移動してしまい、認
識用画像の撮像が困難になる。
は、1のカメラを利用する場合はもちろんのこと、複数
のカメラを利用する場合でも、認識処理用の画像は1台
のカメラの撮像領域の範囲にに限られている。従って、
移動体を検知して、次に認識用画像を撮像する時点で
は、高速の移動体は撮像領域の外に移動してしまい、認
識用画像の撮像が困難になる。
【0006】また、複数のカメラによる移動体の距離検
出によって、仮にカメラアングルが移動体に正しく設定
されるとすると、接近した状態で先頭の移動体の画像は
得られるが、後続の移動体の画像は撮像できないかまた
は劣化して認識精度が極端に低下する。いずれにして
も、車両認識や物品検査ラインなどのように、高速の移
動体あるいは多数の移動体を高速に認識処理する必要が
あるものには適用できない。
出によって、仮にカメラアングルが移動体に正しく設定
されるとすると、接近した状態で先頭の移動体の画像は
得られるが、後続の移動体の画像は撮像できないかまた
は劣化して認識精度が極端に低下する。いずれにして
も、車両認識や物品検査ラインなどのように、高速の移
動体あるいは多数の移動体を高速に認識処理する必要が
あるものには適用できない。
【0007】本発明の目的は、高速に移動する移動体ま
たは大量に移動する移動体に追従でき且つ、精度の高い
認識方法および装置を提供することにある。
たは大量に移動する移動体に追従でき且つ、精度の高い
認識方法および装置を提供することにある。
【0008】本発明の目的は、高速に移動する車両の車
番を高精度に認識できる車番認識システムを提供するこ
とにある。
番を高精度に認識できる車番認識システムを提供するこ
とにある。
【0009】本発明の目的は、検査ラインを移動する大
量の部品を認識し、不良品を識別する部品検査システム
を提供することにある。
量の部品を認識し、不良品を識別する部品検査システム
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、複数の
カメラの撮像領域を連接した計測エリアに入る対象物
を、画像処理によって認識する移動体の認識方法におい
て、前記計測エリアは、隣り合う撮像領域どうしを前記
対象物またはその要素の認識ミスを回避するのに必要な
所定幅だけ重複して設定され、各カメラで同時に撮影し
た画像を基に前記対象物の認識処理を行うことにより達
成される。
カメラの撮像領域を連接した計測エリアに入る対象物
を、画像処理によって認識する移動体の認識方法におい
て、前記計測エリアは、隣り合う撮像領域どうしを前記
対象物またはその要素の認識ミスを回避するのに必要な
所定幅だけ重複して設定され、各カメラで同時に撮影し
た画像を基に前記対象物の認識処理を行うことにより達
成される。
【0011】前記所定幅は、前記対象物またはその要素
の移動方向にみた撮像幅相当とすることを特徴とする。
の移動方向にみた撮像幅相当とすることを特徴とする。
【0012】本発明の目的は、また、各カメラで同時に
撮影された画像毎に認識処理し、複数の画像から得られ
た認識データが前記対象物の部分関係にあることを検知
し、これら部分認識データを合成処理して前記対象物を
認識することにより達成される。
撮影された画像毎に認識処理し、複数の画像から得られ
た認識データが前記対象物の部分関係にあることを検知
し、これら部分認識データを合成処理して前記対象物を
認識することにより達成される。
【0013】
【作用】本発明によれば、移動体の計測エリアは複数の
カメラの撮像領域を、移動体の移動方向に所定幅だけ重
複して連接し、複数のカメラで同時に撮像するようにし
ているので、計測エリアが移動方向に拡大できる。
カメラの撮像領域を、移動体の移動方向に所定幅だけ重
複して連接し、複数のカメラで同時に撮像するようにし
ているので、計測エリアが移動方向に拡大できる。
【0014】これによれば、高速の移動体に対する追従
性が向上する。あるいは、多数の移動体の同時認識によ
る高速処理が可能になる。さらには、一のカメラで撮像
できない移動体ないしは移動体の組の関係を認識でき
る。
性が向上する。あるいは、多数の移動体の同時認識によ
る高速処理が可能になる。さらには、一のカメラで撮像
できない移動体ないしは移動体の組の関係を認識でき
る。
【0015】また、上記の重複する所定幅は、認識する
対象物の画像幅または対象物が要素からなるときはその
要素の画像幅と同等またはそれ以上とする。ここで、
「同等」とは対象物が認識可能な範囲で、やや小さい幅
からやや大きい幅を指している。
対象物の画像幅または対象物が要素からなるときはその
要素の画像幅と同等またはそれ以上とする。ここで、
「同等」とは対象物が認識可能な範囲で、やや小さい幅
からやや大きい幅を指している。
【0016】これによれば、対象物が複数のカメラに亘
って撮像される場合に、対象物または要素は必ず一つの
撮像領域内に撮像されるので認識不可能となることがな
い。特に、重複する所定幅を上記の「同等」にすると、
認識ミスを生じない最小限の重複幅となるので、計測エ
リアを最も広くでき且つ、重複による無駄な認識処理が
少なくなって、処理速度を向上することができる。
って撮像される場合に、対象物または要素は必ず一つの
撮像領域内に撮像されるので認識不可能となることがな
い。特に、重複する所定幅を上記の「同等」にすると、
認識ミスを生じない最小限の重複幅となるので、計測エ
リアを最も広くでき且つ、重複による無駄な認識処理が
少なくなって、処理速度を向上することができる。
【0017】さらに、各画像から得られる部分データの
合成処理によって、対象物の要素が複数のカメラに亘っ
て撮像される場合にも、対象物に一致する完全なデータ
として提供できるので、対象物の監視等に利用性が高
い。また、合成処理によって完全なデータの得られない
部分データは、部品検査などにおいて欠陥品と認識でき
るので、これまた利用視が高い。
合成処理によって、対象物の要素が複数のカメラに亘っ
て撮像される場合にも、対象物に一致する完全なデータ
として提供できるので、対象物の監視等に利用性が高
い。また、合成処理によって完全なデータの得られない
部分データは、部品検査などにおいて欠陥品と認識でき
るので、これまた利用視が高い。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1〜図10は第一の実施例を示し、車番
認識システムに適用した例である。
に説明する。図1〜図10は第一の実施例を示し、車番
認識システムに適用した例である。
【0019】図1は、車番認識システムの概略の構成図
である。撮像装置として複数のITVカメラ1−1〜1
−nは、走行レーン上の車両10の進行方向11に撮像
領域100を占めるよう配設されている。隣接するカメ
ラの撮像領域100には、重複領域101を持たせて、
計測エリアとしている。
である。撮像装置として複数のITVカメラ1−1〜1
−nは、走行レーン上の車両10の進行方向11に撮像
領域100を占めるよう配設されている。隣接するカメ
ラの撮像領域100には、重複領域101を持たせて、
計測エリアとしている。
【0020】各カメラ1はシャッター方式により、撮像
領域の画像は同時刻に撮像される。ただし、車両の移動
による画像ぶれが車番認識に問題のない速度範囲では、
NTSC方式、ハイビジョン方式、PAL方式などによ
る撮像であってもよい。
領域の画像は同時刻に撮像される。ただし、車両の移動
による画像ぶれが車番認識に問題のない速度範囲では、
NTSC方式、ハイビジョン方式、PAL方式などによ
る撮像であってもよい。
【0021】図2に、複数のITVカメラ1による撮像
領域100を説明する模式図を示す。カメラ1−1〜1
−nの視野(点線)による撮像領域100−1〜100
−nが、幅wの重複領域101−1〜101−(n−
1)を有するように設定されている。車番認識の場合の
重複領域の幅wは、ナンバープレートの文字(数字)の
1行分の縦幅に等しいか若干大きい程度に、カメラ制御
部3により設定する。
領域100を説明する模式図を示す。カメラ1−1〜1
−nの視野(点線)による撮像領域100−1〜100
−nが、幅wの重複領域101−1〜101−(n−
1)を有するように設定されている。車番認識の場合の
重複領域の幅wは、ナンバープレートの文字(数字)の
1行分の縦幅に等しいか若干大きい程度に、カメラ制御
部3により設定する。
【0022】画像処理部2−1〜2−nは、同軸ケーブ
ル8を介して対応するカメラ1に指示して認識処理用の
画像を取り込み、認識対象物である車番データを抽出
し、バス(BUS)を介して制御部5に伝送する。この
ため、各画像処理部2は制御手段21、入出力処理手段
22、差分手段23、二値化手段24、特徴量抽出手段
25、認識処理手段26、データバッファ27などを具
備している。
ル8を介して対応するカメラ1に指示して認識処理用の
画像を取り込み、認識対象物である車番データを抽出
し、バス(BUS)を介して制御部5に伝送する。この
ため、各画像処理部2は制御手段21、入出力処理手段
22、差分手段23、二値化手段24、特徴量抽出手段
25、認識処理手段26、データバッファ27などを具
備している。
【0023】カメラ制御部3は、制御部5からの指示
で、各カメラ1に同期信号を出力する同期信号出力手段
31と、隣接する撮像領域との重複幅を設定する重複領
域設定手段32を有している。なお、重複領域設定手段
はITVカメラ1の調整機構として設けられてもよい。
で、各カメラ1に同期信号を出力する同期信号出力手段
31と、隣接する撮像領域との重複幅を設定する重複領
域設定手段32を有している。なお、重複領域設定手段
はITVカメラ1の調整機構として設けられてもよい。
【0024】制御部5は、画像処理部2などに指示して
認識処理された車番データを取り込み、複数の画像処理
部2からの車番データを集計処理して完全な車番データ
を生成する。その結果を、中央管制装置6や外部装置7
に伝送したり、表示版に表示したりする。このため、制
御手段51、入出力処理手段52、合成処理手段53デ
ータ変換手段54、バッファ55などを具備している。
認識処理された車番データを取り込み、複数の画像処理
部2からの車番データを集計処理して完全な車番データ
を生成する。その結果を、中央管制装置6や外部装置7
に伝送したり、表示版に表示したりする。このため、制
御手段51、入出力処理手段52、合成処理手段53デ
ータ変換手段54、バッファ55などを具備している。
【0025】次に、上記のように構成される車番認識シ
ステムの動作の概略を、図3に示すフローチャートにし
たがって説明する。
ステムの動作の概略を、図3に示すフローチャートにし
たがって説明する。
【0026】本処理は、制御部5から画像処理部2−1
に、車両の検出処理が指示されて起動する。画像処理部
2−1はITVカメラ1−1に指示して、移動体検出用
画像の撮像を行い(s101)、撮像された画像に対し
移動体抽出処理を行う(s102)。移動体抽出処理が
終了すると、車両の有無が判定され(s103)、車両
が検出されないときは、上記したs101〜s103の
移動体検出処理を周期的に繰り返す。
に、車両の検出処理が指示されて起動する。画像処理部
2−1はITVカメラ1−1に指示して、移動体検出用
画像の撮像を行い(s101)、撮像された画像に対し
移動体抽出処理を行う(s102)。移動体抽出処理が
終了すると、車両の有無が判定され(s103)、車両
が検出されないときは、上記したs101〜s103の
移動体検出処理を周期的に繰り返す。
【0027】移動体抽出処理(s102)は周知の方法
であって、撮像された検出用画像に対し撮像領域の背景
画像の除去と二値化を行い、この二値化画像に対し移動
体に相当する面積などの特徴量抽出を行って移動体画像
を抽出する。
であって、撮像された検出用画像に対し撮像領域の背景
画像の除去と二値化を行い、この二値化画像に対し移動
体に相当する面積などの特徴量抽出を行って移動体画像
を抽出する。
【0028】図4に、ITVカメラ1−1による移動体
検出処理時の撮像領域を示す。撮像領域100−1の車
両の進行方向11に、先頭から1/2〜4/5程度を移
動体検出用画像領域102にしている。即ち、画像処理
部2−1は、撮像と同時に領域102の画像をNTSC
の速度で読出し、残りの領域103を読出すのに相当す
る時間内に移動体の抽出処理と有無の判定を行う。
検出処理時の撮像領域を示す。撮像領域100−1の車
両の進行方向11に、先頭から1/2〜4/5程度を移
動体検出用画像領域102にしている。即ち、画像処理
部2−1は、撮像と同時に領域102の画像をNTSC
の速度で読出し、残りの領域103を読出すのに相当す
る時間内に移動体の抽出処理と有無の判定を行う。
【0029】この検出用画像領域102は、広いほど高
速の移動体の検出が可能になる。従来のように、1台の
カメラのみの配置では、検出用画像領域102は1/3
程度が限度であり、このため高速の移動体の検出ミスを
生じることがあった。本例の場合は、後述のように複数
のカメラで認識用画像を撮像するので、先頭のカメラの
移動体検出用画面領域102を拡大でき、16.7ミリ
秒周期のNTSC画像(60コマ/秒)の処理条件で、
領域102が1/2の幅で80km/h、4/5の幅で
150km/hの車両の検出が可能になる。
速の移動体の検出が可能になる。従来のように、1台の
カメラのみの配置では、検出用画像領域102は1/3
程度が限度であり、このため高速の移動体の検出ミスを
生じることがあった。本例の場合は、後述のように複数
のカメラで認識用画像を撮像するので、先頭のカメラの
移動体検出用画面領域102を拡大でき、16.7ミリ
秒周期のNTSC画像(60コマ/秒)の処理条件で、
領域102が1/2の幅で80km/h、4/5の幅で
150km/hの車両の検出が可能になる。
【0030】この移動体検出処理によって車両が検出さ
れると、制御部5はカメラ制御部3に同期信号の出力を
指示すると共に、各画像処理部2に対し車番認識処理を
指示する(s104)。
れると、制御部5はカメラ制御部3に同期信号の出力を
指示すると共に、各画像処理部2に対し車番認識処理を
指示する(s104)。
【0031】各画像処理部2は、対応するITVカメラ
1に認識処理用画像の撮像を指示し、各カメラ1はカメ
ラ制御部3からの同期信号のタイミングで、図2に示し
た撮像領域100−1〜100−nの撮像を同時に行う
(s105)。
1に認識処理用画像の撮像を指示し、各カメラ1はカメ
ラ制御部3からの同期信号のタイミングで、図2に示し
た撮像領域100−1〜100−nの撮像を同時に行う
(s105)。
【0032】各画像処理部2は、取り込んだ認識処理用
画像に対し認識対象領域の検出処理、即ちナンバープレ
ート候補領域の検出を行い(s106)、検出した候補
領域に対し対象物である車番データの抽出処理を行う
(s107)。
画像に対し認識対象領域の検出処理、即ちナンバープレ
ート候補領域の検出を行い(s106)、検出した候補
領域に対し対象物である車番データの抽出処理を行う
(s107)。
【0033】図5に、ナンバープレート領域の検出処理
を説明する画像遷移図を示す。同図(a)は、1台のI
TVカメラ1による認識処理用画像の例で、撮像領域1
00に車両のある画像200である。この画像に対し、
背景除去と二値化処理を行って同図(b)の二値画像2
01を得る。この二値画像の黒部に対し、面積などの特
徴量抽出によるナンバープレート候補抽出処理を行い、
同図(c)に示すナンバープレートの可能性のある候補
画像202(イ)〜(ホ)を得る。本例では、車番の要
素データの検出が可能なように、ナンバープレートの文
字の1行分の面積に相当する画像領域を、候補画像とし
て抽出している。
を説明する画像遷移図を示す。同図(a)は、1台のI
TVカメラ1による認識処理用画像の例で、撮像領域1
00に車両のある画像200である。この画像に対し、
背景除去と二値化処理を行って同図(b)の二値画像2
01を得る。この二値画像の黒部に対し、面積などの特
徴量抽出によるナンバープレート候補抽出処理を行い、
同図(c)に示すナンバープレートの可能性のある候補
画像202(イ)〜(ホ)を得る。本例では、車番の要
素データの検出が可能なように、ナンバープレートの文
字の1行分の面積に相当する画像領域を、候補画像とし
て抽出している。
【0034】この各候補画像の領域に対して文字認識処
理を順次行い、文字(数字)が認識されるとき、当該デ
ータを車番またはその要素を示すデータとして画像処理
部2の図示しないバッファに蓄える。
理を順次行い、文字(数字)が認識されるとき、当該デ
ータを車番またはその要素を示すデータとして画像処理
部2の図示しないバッファに蓄える。
【0035】図6に、ナンバープレート12の候補画像
領域から抽出される車番データ120のフォーマットを
示す。車番データ120はデータ(k,i)でバッファ
27に記憶される(転送後のバッファ55でも同様とな
る)。kは画像処理部2(またはITVカメラ1)の番
号、iは部分データの番号を示す。部分データは陸運支
局コード121(水戸)、車種番号122(55)、用
途コード123(さ)、一連番号124(12−34)
及び位置データ125からなる。なお、同一画像処理部
で認識された複数の車番データを管理するためには、プ
レートナンバー番号mを用い、車番データ120をデー
タ(k,m,i)で記憶する。なお、車番を示す全部分
データの組を完全データ、一部のみの場合を不完全デー
タと呼ぶことにする。
領域から抽出される車番データ120のフォーマットを
示す。車番データ120はデータ(k,i)でバッファ
27に記憶される(転送後のバッファ55でも同様とな
る)。kは画像処理部2(またはITVカメラ1)の番
号、iは部分データの番号を示す。部分データは陸運支
局コード121(水戸)、車種番号122(55)、用
途コード123(さ)、一連番号124(12−34)
及び位置データ125からなる。なお、同一画像処理部
で認識された複数の車番データを管理するためには、プ
レートナンバー番号mを用い、車番データ120をデー
タ(k,m,i)で記憶する。なお、車番を示す全部分
データの組を完全データ、一部のみの場合を不完全デー
タと呼ぶことにする。
【0036】図7は、1台のカメラの撮像領域100に
よる車番の位置関係を示す画像である。同図(a)は、
画像200の上部に車番の一部の要素が不完全データと
して得られる場合である。この画像からは、陸運支局コ
ード121(水戸)と車種番号122(55)は認識で
きず、用途コード123(さ)と一連番号124(12
−34)が不完全データとして認識される。これらの不
完全データには、位置データ125が付与されてバッフ
ァに21に格納される。
よる車番の位置関係を示す画像である。同図(a)は、
画像200の上部に車番の一部の要素が不完全データと
して得られる場合である。この画像からは、陸運支局コ
ード121(水戸)と車種番号122(55)は認識で
きず、用途コード123(さ)と一連番号124(12
−34)が不完全データとして認識される。これらの不
完全データには、位置データ125が付与されてバッフ
ァに21に格納される。
【0037】位置データ125には、「HIGH」、
「MID」、「LOW」の3種があり、撮像画像の上端
から認識された車番の文字領域の下端までの距離204
が、車番の全文字領域の上端から下端までの距離205
より短いとき「HIGH」、距離204が撮像領域20
0の上端から下端までの距離206より長いとき「LO
W」、距離204が「HIGH」と「LOW」の間のと
き「MID」と付与する。
「MID」、「LOW」の3種があり、撮像画像の上端
から認識された車番の文字領域の下端までの距離204
が、車番の全文字領域の上端から下端までの距離205
より短いとき「HIGH」、距離204が撮像領域20
0の上端から下端までの距離206より長いとき「LO
W」、距離204が「HIGH」と「LOW」の間のと
き「MID」と付与する。
【0038】同図(a)の場合は、位置データ125は
「HIGH」となる。ただし、撮像領域200の上方に
重複領域を持たない(101−1)画像は「MID」と
なる。同図(b)は位置データ125が「MID」の例
である。同図(c)は位置データ125が「LOW」の
例で、陸運支局コード121(水戸)と車種番号122
(55)が不完全データとして得られる。ただし、
(c)の撮像領域200が下方に重複領域を持たない
(101−n)画像は「MID」となる。
「HIGH」となる。ただし、撮像領域200の上方に
重複領域を持たない(101−1)画像は「MID」と
なる。同図(b)は位置データ125が「MID」の例
である。同図(c)は位置データ125が「LOW」の
例で、陸運支局コード121(水戸)と車種番号122
(55)が不完全データとして得られる。ただし、
(c)の撮像領域200が下方に重複領域を持たない
(101−n)画像は「MID」となる。
【0039】次に、制御部5は各画像処理部2から、図
6に示した部分データを受け取ってバッファ55の車番
データ領域551に記憶し、完全な車番データを合成す
るための合成処理を行い(s108)、さらに仕様に応
じたデータ変換を行って中央管制装置6や表示板に出力
する(s109)。
6に示した部分データを受け取ってバッファ55の車番
データ領域551に記憶し、完全な車番データを合成す
るための合成処理を行い(s108)、さらに仕様に応
じたデータ変換を行って中央管制装置6や表示板に出力
する(s109)。
【0040】図8は、合成処理の詳細を示すフローチャ
ートである。説明を簡単にするために、一つの画像処理
部2から認識される車番は一以下とする。まず、部分デ
ータ番号i、不完全データ番号j及び画像処理部番号k
を初期化し(s201)、図6の部分データを(1,
0)〜(1,4)まで、iをインクリメントしながら順
番に読出し(s202)、当該kにおいて読出したデー
タ群がi=1〜5の部分データの全てからなる完全デー
タかを判定する(s203)。
ートである。説明を簡単にするために、一つの画像処理
部2から認識される車番は一以下とする。まず、部分デ
ータ番号i、不完全データ番号j及び画像処理部番号k
を初期化し(s201)、図6の部分データを(1,
0)〜(1,4)まで、iをインクリメントしながら順
番に読出し(s202)、当該kにおいて読出したデー
タ群がi=1〜5の部分データの全てからなる完全デー
タかを判定する(s203)。
【0041】完全データであれば、位置データを除く
(1,0)〜(1,3)の部分データを、バッファ55
の合成データバッファ領域552に格納する(s20
4)。画像処理部番号kをインクリメントし(s20
5)、kが最終番号nを超えているか判定し(s20
6)、超えてなければステップs201に戻る。
(1,0)〜(1,3)の部分データを、バッファ55
の合成データバッファ領域552に格納する(s20
4)。画像処理部番号kをインクリメントし(s20
5)、kが最終番号nを超えているか判定し(s20
6)、超えてなければステップs201に戻る。
【0042】一方、ステップs203で不完全データと
判定されると、不完全データ番号jをインクリメントし
ながらバッファ55の不完全データバッファ領域553
に、位置データを含む部分データを一時記憶し(s20
7)、ステップs205に移行する。なお、不完全デー
タ番号jは、k単位で部分データi=0〜4内の部分デ
ータ組毎に更新される。
判定されると、不完全データ番号jをインクリメントし
ながらバッファ55の不完全データバッファ領域553
に、位置データを含む部分データを一時記憶し(s20
7)、ステップs205に移行する。なお、不完全デー
タ番号jは、k単位で部分データi=0〜4内の部分デ
ータ組毎に更新される。
【0043】次に、ステップs206で、k>nまでの
処理が終了が確認されると、不完全データ番号jを判定
し(s208)、j=0であれば処理を終了する。
処理が終了が確認されると、不完全データ番号jを判定
し(s208)、j=0であれば処理を終了する。
【0044】一方、j≧1であれば不完全データバッフ
ァりょういき553から位置データを含む部分データを
順番に読出し(s209)、この中に合成可能な部分デ
ータ組があるか判定する。即ち、部分データの位置デー
タが「MID」か判定し(s210)、「MID」でな
い場合に、j単位の部分データ組の間でカメラ番号k及
びデータ番号iの合理性を判定し(s211)、組間の
合理性が成立すれそれらのデータを一つの完全データに
合成して(s212)、合成データバッファ領域552
に格納する(s213)。
ァりょういき553から位置データを含む部分データを
順番に読出し(s209)、この中に合成可能な部分デ
ータ組があるか判定する。即ち、部分データの位置デー
タが「MID」か判定し(s210)、「MID」でな
い場合に、j単位の部分データ組の間でカメラ番号k及
びデータ番号iの合理性を判定し(s211)、組間の
合理性が成立すれそれらのデータを一つの完全データに
合成して(s212)、合成データバッファ領域552
に格納する(s213)。
【0045】一方、部分データの位置データが「MI
D」の場合は、図7(a)が最初の画面の場合、あるい
は同図(c)が最後の画面の場合に相当するから、この
撮像タイミングにおいて完全データを得ることはできな
い。また、ステップs211で合理性が得られないの
は、例えばナンバープレートの汚れなどによって全ての
部分データが正しく認識できなかったような場合が考え
られる。
D」の場合は、図7(a)が最初の画面の場合、あるい
は同図(c)が最後の画面の場合に相当するから、この
撮像タイミングにおいて完全データを得ることはできな
い。また、ステップs211で合理性が得られないの
は、例えばナンバープレートの汚れなどによって全ての
部分データが正しく認識できなかったような場合が考え
られる。
【0046】これらの不完全データは、j単位で合成デ
ータバッファ領域552に格納する(s213)。不完
全データをj単位とすることで、他の車両の車番との区
分ができ不完全ながらも車両の識別に有用となる。そし
て不完全データ番号jの全ての処理を確認(s214)
たとき、本処理を終了する。
ータバッファ領域552に格納する(s213)。不完
全データをj単位とすることで、他の車両の車番との区
分ができ不完全ながらも車両の識別に有用となる。そし
て不完全データ番号jの全ての処理を確認(s214)
たとき、本処理を終了する。
【0047】この結果、合成データバッファ領域552
には、当該タイミングに通過した車両に対し、一のカメ
ラの画像から得られた完全な車番、複数のカメラの画像
から合成処理により得られた完全な車番及び複数のカメ
ラの画像から得られた不完全な車番の1〜複数が蓄積さ
れる。制御部5は完全な車番及び不完全な車番を、デー
タ変換部54で所定フレームの送信データや表示データ
に変換し、出力する。
には、当該タイミングに通過した車両に対し、一のカメ
ラの画像から得られた完全な車番、複数のカメラの画像
から合成処理により得られた完全な車番及び複数のカメ
ラの画像から得られた不完全な車番の1〜複数が蓄積さ
れる。制御部5は完全な車番及び不完全な車番を、デー
タ変換部54で所定フレームの送信データや表示データ
に変換し、出力する。
【0048】中央管制装置6は、これらの情報を受信し
て交通量の監視や制御あるいは盗難車や違反車の検出に
利用する。この場合、完全なデータであるのが望ましい
が、本実施例によれば不完全なデータでも車両毎に識別
されるので、有効なデータとして利用できる。なお、表
示版の表示処理などは管制装置6から行ってもよい。
て交通量の監視や制御あるいは盗難車や違反車の検出に
利用する。この場合、完全なデータであるのが望ましい
が、本実施例によれば不完全なデータでも車両毎に識別
されるので、有効なデータとして利用できる。なお、表
示版の表示処理などは管制装置6から行ってもよい。
【0049】図9に、上記した合成処理を模式的に説明
する。撮像領域100−1と100−2の重複領域10
1の幅wは、車番文字の縦幅が最も大きい連続番号12
4「12−34」の縦幅分l以上となるように設定され
ている。
する。撮像領域100−1と100−2の重複領域10
1の幅wは、車番文字の縦幅が最も大きい連続番号12
4「12−34」の縦幅分l以上となるように設定され
ている。
【0050】いま、ナンバープレート12が2つの撮像
領域に跨り、(イ)のように撮像されたとする。これ
を、各々の撮像領域でみると、(ロ)と(ハ)のように
なる。即ち、「水戸」と「56」は撮像領域101−1
の部分データ(1,0)、(1,1)として、「さ」と
「12−34」は撮像領域101−2の部分データ
(2,2)、(2,3)としてそれぞれ認識される。
領域に跨り、(イ)のように撮像されたとする。これ
を、各々の撮像領域でみると、(ロ)と(ハ)のように
なる。即ち、「水戸」と「56」は撮像領域101−1
の部分データ(1,0)、(1,1)として、「さ」と
「12−34」は撮像領域101−2の部分データ
(2,2)、(2,3)としてそれぞれ認識される。
【0051】従って、ステップs203でこれらの部分
データ組は不完全データと判定され、それぞれ(ニ)、
(ホ)のように部分データ(1,4):「LOW」と
(2,4):「HIGH」の位置データを付して、不完
全データバッファに格納される。この部分データ組は、
そのデータ位置が「MID」ではないので、ステップs
211の判定でそれらの位置データ125、カメラ番号
k、部分データ番号iの関係から「合理」と判定され
て、ステップs212で(ヘ)のように合成されて完全
データとなる。
データ組は不完全データと判定され、それぞれ(ニ)、
(ホ)のように部分データ(1,4):「LOW」と
(2,4):「HIGH」の位置データを付して、不完
全データバッファに格納される。この部分データ組は、
そのデータ位置が「MID」ではないので、ステップs
211の判定でそれらの位置データ125、カメラ番号
k、部分データ番号iの関係から「合理」と判定され
て、ステップs212で(ヘ)のように合成されて完全
データとなる。
【0052】なお、重複領域101の幅wが車番文字の
最大縦幅lよりも小さければ、領域100−1、100
−2の何れによっても認識できない場合が発生する。一
方、重複幅wが最大文字幅lよりあまり大き過ぎると、
複数カメラの撮像領域からなる計測エリアがその分だけ
狭くなり、高速の移動に対応できなくなる。また、重複
画像による無駄な認識処理が増加する。
最大縦幅lよりも小さければ、領域100−1、100
−2の何れによっても認識できない場合が発生する。一
方、重複幅wが最大文字幅lよりあまり大き過ぎると、
複数カメラの撮像領域からなる計測エリアがその分だけ
狭くなり、高速の移動に対応できなくなる。また、重複
画像による無駄な認識処理が増加する。
【0053】図10に、撮像領域と認識可能な車両速度
の関係を説明する。この例は、3台のITVカメラを用
い、撮像領域100−1〜100−3が重複領域を含ん
で、計測エリアが設定されている。同図(a)は車両が
低速な場合である。移動体検出用画像203が、撮像領
域100−1の位置14で撮像されて、距離15まで移
動後に車両の検出が確認されて、撮像領域100−1の
認識処理用画像204が撮像されている。この場合は1
台のカメラで認識できている。一方、同図(b)は車両
が高速な場合で、撮像領域100−1の位置14の移動
体検出用画像203の撮像から、3台目の撮像領域10
0−3の位置15で認識用画像204が撮像されてい
る。
の関係を説明する。この例は、3台のITVカメラを用
い、撮像領域100−1〜100−3が重複領域を含ん
で、計測エリアが設定されている。同図(a)は車両が
低速な場合である。移動体検出用画像203が、撮像領
域100−1の位置14で撮像されて、距離15まで移
動後に車両の検出が確認されて、撮像領域100−1の
認識処理用画像204が撮像されている。この場合は1
台のカメラで認識できている。一方、同図(b)は車両
が高速な場合で、撮像領域100−1の位置14の移動
体検出用画像203の撮像から、3台目の撮像領域10
0−3の位置15で認識用画像204が撮像されてい
る。
【0054】たとえば、NTSC画像の処理条件によれ
ば、1台のカメラによる車番認識可能な車両速度は約8
0km/h以下、2台のカメラによる場合は約150k
m/h以下、3台のカメラによる場合は約220km/
hとなる。
ば、1台のカメラによる車番認識可能な車両速度は約8
0km/h以下、2台のカメラによる場合は約150k
m/h以下、3台のカメラによる場合は約220km/
hとなる。
【0055】上記の合成処理では、一つの撮像領域10
0で認識されるナンバープレートプレート数m≦1とし
て説明している。しかし、移動体の速度が遅い場合は複
数のプレート数が認識される。この場合は、画像処理部
番号(k)単位に認識プレートナンバー番号mを管理
し、この番号m毎に完全データの判定を行うようにする
ことで、一の撮像領域に複数の車番が認識される場合の
合成処理が可能になる。
0で認識されるナンバープレートプレート数m≦1とし
て説明している。しかし、移動体の速度が遅い場合は複
数のプレート数が認識される。この場合は、画像処理部
番号(k)単位に認識プレートナンバー番号mを管理
し、この番号m毎に完全データの判定を行うようにする
ことで、一の撮像領域に複数の車番が認識される場合の
合成処理が可能になる。
【0056】本実施例の車番認識システムによれば、複
数台のカメラの撮像領域を組合せて監視エリアを拡大し
ているので、先頭のカメラで撮像した車両の検出に応
じ、全カメラで撮像した画像を利用して車番の認識がで
き、高速に移動する車両の車番認識が可能になる。
数台のカメラの撮像領域を組合せて監視エリアを拡大し
ているので、先頭のカメラで撮像した車両の検出に応
じ、全カメラで撮像した画像を利用して車番の認識がで
き、高速に移動する車両の車番認識が可能になる。
【0057】また、ナンバープレートが2のカメラに跨
って撮像される場合にも認識可能なように、隣接するカ
メラの撮像領域は車両の進行方向に重複領域を持たせて
いる。しかも、重複領域の幅はナンバープレートの文字
(数字)の一行の幅に等しいかまたは若干大きく設定さ
れているので、一行の文字は必ずどちらかの撮像領域に
捕らえられて認識不能となることがなく且つ、最小限の
重複幅とすることで全体としての監視エリア(複数カメ
ラによる撮像領域)を最大限にして、認識可能な移動速
度の範囲を拡大している。
って撮像される場合にも認識可能なように、隣接するカ
メラの撮像領域は車両の進行方向に重複領域を持たせて
いる。しかも、重複領域の幅はナンバープレートの文字
(数字)の一行の幅に等しいかまたは若干大きく設定さ
れているので、一行の文字は必ずどちらかの撮像領域に
捕らえられて認識不能となることがなく且つ、最小限の
重複幅とすることで全体としての監視エリア(複数カメ
ラによる撮像領域)を最大限にして、認識可能な移動速
度の範囲を拡大している。
【0058】さらに、複数のカメラに跨って撮像された
車番の部分データを合成処理し、正確な車番データとし
て提供できるので、その後の利用が容易で信頼性も高
い。また、完全な車番とならない不完全データは、合成
処理を通して車両単位の部分データ組に識別するので、
不完全ながらもその後の利用が可能になる。
車番の部分データを合成処理し、正確な車番データとし
て提供できるので、その後の利用が容易で信頼性も高
い。また、完全な車番とならない不完全データは、合成
処理を通して車両単位の部分データ組に識別するので、
不完全ながらもその後の利用が可能になる。
【0059】次に、本発明を部品などの検査システムに
適用した第二の実施例を説明する。
適用した第二の実施例を説明する。
【0060】図11は、半導体部品の銘板文字の検査シ
ステムの概略構成を示したものである。検査ライン82
1は、ICまたはLSIの部品816、817、...
820、...をほぼ等間隔に載置し、一定速度で移動
するように構成されている。このライン上部に、3台の
カメラ805、806及び807が、レール811と8
12の上に固定軸808、809、810の各々で設定
されている。
ステムの概略構成を示したものである。検査ライン82
1は、ICまたはLSIの部品816、817、...
820、...をほぼ等間隔に載置し、一定速度で移動
するように構成されている。このライン上部に、3台の
カメラ805、806及び807が、レール811と8
12の上に固定軸808、809、810の各々で設定
されている。
【0061】固定軸808〜810の位置は、カメラ制
御部804から制御されて、各カメラの撮像領域81
3、814及び815が所定の重複領域wを持つように
調整され、計測エリアが設定される。もちろん、手動で
調整されてもよい。重複領域wは部品816、...に
印刷されているメーカ名や型式などの銘板文字の文字幅
と同等か若干、大きく設定される。
御部804から制御されて、各カメラの撮像領域81
3、814及び815が所定の重複領域wを持つように
調整され、計測エリアが設定される。もちろん、手動で
調整されてもよい。重複領域wは部品816、...に
印刷されているメーカ名や型式などの銘板文字の文字幅
と同等か若干、大きく設定される。
【0062】カメラ805、806及び807は、カメ
ラ制御部804からの同期信号により同時に撮影する。
画像処理部801、802及び803は、撮影された画
像を上述と同様に二値化したのち、パターン文字とのマ
ッチングにより部品上の銘板文字を認識処理し、認識し
た文字データをバス822を介して制御部800に伝え
る。制御部800は画像処理部801〜803の銘板文
字データを合成処理し、完全データと不完全データに分
けて集計し、検査結果を出力する。
ラ制御部804からの同期信号により同時に撮影する。
画像処理部801、802及び803は、撮影された画
像を上述と同様に二値化したのち、パターン文字とのマ
ッチングにより部品上の銘板文字を認識処理し、認識し
た文字データをバス822を介して制御部800に伝え
る。制御部800は画像処理部801〜803の銘板文
字データを合成処理し、完全データと不完全データに分
けて集計し、検査結果を出力する。
【0063】本例では、複数の部品列の先頭がライン上
の定位置に達したのを、センサー823により検出した
とき、カメラ制御部804から各カメラに同期信号が出
力されて撮像が行われる。図11では、3台のカメラに
よる撮像領域に5個の部品が入り、この5個を一度に検
査するようにしている。
の定位置に達したのを、センサー823により検出した
とき、カメラ制御部804から各カメラに同期信号が出
力されて撮像が行われる。図11では、3台のカメラに
よる撮像領域に5個の部品が入り、この5個を一度に検
査するようにしている。
【0064】図12は、各カメラにより撮影された銘板
画像と、その合成処理の結果を示す説明図である。カメ
ラ805、806及び807により、それそれ画像90
1、902及び90が撮影されている。本例の認識対象
物である銘板文字は、1行目がメーカ名を示す「HIT
ACHI」、2行目が型式を示す「HM621100」
である。なお、隣接する撮像領域とに、「HITACH
I」の行幅に相当する重複幅wを有している。
画像と、その合成処理の結果を示す説明図である。カメ
ラ805、806及び807により、それそれ画像90
1、902及び90が撮影されている。本例の認識対象
物である銘板文字は、1行目がメーカ名を示す「HIT
ACHI」、2行目が型式を示す「HM621100」
である。なお、隣接する撮像領域とに、「HITACH
I」の行幅に相当する重複幅wを有している。
【0065】画像処理部801〜803は、対応する画
像901〜903を文字認識し、図13に示す銘板デー
タ1000のフォーマットにして、それぞれ制御部80
0に伝送する。銘板データ1000には、自己の画像処
理部番号(k)1001、自己が認識した銘板数(m)
1002及び、1〜m個の銘板文字データ1003から
なる。銘板文字データ1003は、メーカ名コード10
04、形式コード1005及び位置データ1006を含
み、データ1003、1004の両方が認識されるとき
完全データ、一方のみが認識されるとき不完全データと
なる。
像901〜903を文字認識し、図13に示す銘板デー
タ1000のフォーマットにして、それぞれ制御部80
0に伝送する。銘板データ1000には、自己の画像処
理部番号(k)1001、自己が認識した銘板数(m)
1002及び、1〜m個の銘板文字データ1003から
なる。銘板文字データ1003は、メーカ名コード10
04、形式コード1005及び位置データ1006を含
み、データ1003、1004の両方が認識されるとき
完全データ、一方のみが認識されるとき不完全データと
なる。
【0066】画像処理部801は、画像901から部品
816の完全データ816’と、部品817のメーカ名
だけの不完全データ817’を認識(904)し、図1
3のフォーマットで制御部800に伝送する。同様に、
画像処理部802は、画像902から部品817の型式
だけの不完全データ817’と、部品818の完全デー
タ818’を認識(905)し、画像処理部803は、
画像903から部品819、820の完全データ81
9’、820’を認識(906)し、それぞれ制御部8
00に伝送する。
816の完全データ816’と、部品817のメーカ名
だけの不完全データ817’を認識(904)し、図1
3のフォーマットで制御部800に伝送する。同様に、
画像処理部802は、画像902から部品817の型式
だけの不完全データ817’と、部品818の完全デー
タ818’を認識(905)し、画像処理部803は、
画像903から部品819、820の完全データ81
9’、820’を認識(906)し、それぞれ制御部8
00に伝送する。
【0067】制御部800は、上述した第一の実施例と
同様の合成処理を行い、合成可能な不完全データを合成
して、処理結果908を出力する。図12の例では、画
像901と902の不完全データが合成され、最終的に
五組の完全データを集計している。つまり、この検査で
は5個の部品とも合格と判定される。一方、不合格とな
る部品のある場合は、集計結果に不完全データが残るの
で、それをアラームなどで報知したり、該当の不完全デ
ータをCRTに表示したりする。
同様の合成処理を行い、合成可能な不完全データを合成
して、処理結果908を出力する。図12の例では、画
像901と902の不完全データが合成され、最終的に
五組の完全データを集計している。つまり、この検査で
は5個の部品とも合格と判定される。一方、不合格とな
る部品のある場合は、集計結果に不完全データが残るの
で、それをアラームなどで報知したり、該当の不完全デ
ータをCRTに表示したりする。
【0068】本実施例によれば、複数のカメラを組み合
わせて拡大した監視エリアによって、複数の部品の検査
を一度に行うことができるので、検査の速度を大幅に向
上することができる。
わせて拡大した監視エリアによって、複数の部品の検査
を一度に行うことができるので、検査の速度を大幅に向
上することができる。
【0069】さらに、計測エリアは認識ミスを生じない
ように、隣合うカメラの撮像領域を必要最小限の幅だけ
重複しているので、正確かつ高速の検査を可能にしてい
る。また、重複幅は検査対象に応じて調節可能に構成さ
れているので、多品種の検査に適用できる。
ように、隣合うカメラの撮像領域を必要最小限の幅だけ
重複しているので、正確かつ高速の検査を可能にしてい
る。また、重複幅は検査対象に応じて調節可能に構成さ
れているので、多品種の検査に適用できる。
【0070】なお、本発明は部品の銘板文字検査に限定
されない。プリント板に実装された複数の部品検査、あ
るいは文字以外の模様や形状検査など、広範な分野での
適用が可能となる。
されない。プリント板に実装された複数の部品検査、あ
るいは文字以外の模様や形状検査など、広範な分野での
適用が可能となる。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、複数のカメラの撮像領
域を移動体の移動方向に所定幅重複して設定しているの
で計測エリアを拡大でき、高速の移動体の認識や多数の
移動体の認識を向上できる効果がある。
域を移動体の移動方向に所定幅重複して設定しているの
で計測エリアを拡大でき、高速の移動体の認識や多数の
移動体の認識を向上できる効果がある。
【0072】また、上記所定幅は認識対象物またはその
要素の画像幅と同等程度に設定しているので、対象物が
複数のカメラに亘って撮像される場合も認識ミスを生じ
ることがなく、移動体の認識精度を向上できる効果があ
る。且つ、上記の所定幅は認識ミスを生じない下限とな
るので、重複処理の無駄が減少でき、カメラ数に対する
計測エリアを最大とすることができる。
要素の画像幅と同等程度に設定しているので、対象物が
複数のカメラに亘って撮像される場合も認識ミスを生じ
ることがなく、移動体の認識精度を向上できる効果があ
る。且つ、上記の所定幅は認識ミスを生じない下限とな
るので、重複処理の無駄が減少でき、カメラ数に対する
計測エリアを最大とすることができる。
【0073】さらに、各カメラの画像から抽出される対
象物の部分データを合成するので、対象物が複数のカメ
ラに亘る場合も、対象物に一致する完全なデータが出力
されるので、システムの信頼性を向上できる効果があ
る。また、完全なデータは特定対象物の識別に、不完全
なデータは特定対象物の検査などに利用できるので、広
範な用途に適用可能で、柔軟な使い勝手のよいシステム
をていきょうできる。
象物の部分データを合成するので、対象物が複数のカメ
ラに亘る場合も、対象物に一致する完全なデータが出力
されるので、システムの信頼性を向上できる効果があ
る。また、完全なデータは特定対象物の識別に、不完全
なデータは特定対象物の検査などに利用できるので、広
範な用途に適用可能で、柔軟な使い勝手のよいシステム
をていきょうできる。
【図1】本発明の一実施例である車番認識認識システム
の構成図。
の構成図。
【図2】複数のカメラによる撮像領域を説明する模式
図。
図。
【図3】実施例の車番認識システムの概略動作を説明す
るフローチャート。
るフローチャート。
【図4】移動体の検出処理用画像の撮像領域を説明する
模式図。
模式図。
【図5】認識処理用画像からナンバープレート候補画像
を検出する処理を説明する画像遷移図。
を検出する処理を説明する画像遷移図。
【図6】ナンバープレートと、車番データのフォーマッ
ト図。
ト図。
【図7】1台のカメラの画像の車番の位置と位置データ
の関係を説明する説明図。
の関係を説明する説明図。
【図8】第一の実施例における合成処理を説明するフロ
ーチャート。
ーチャート。
【図9】合成処理の一例を模式的に説明する説明図。
【図10】計測エリアに含まれる撮像領域と、認識可能
な車両速度の相対関係を説明する説明図。
な車両速度の相対関係を説明する説明図。
【図11】本発明の第二の実施例である部品検査システ
ムの構成図。
ムの構成図。
【図12】各カメラにより撮像された銘板文字画像の認
識処理結果および合成処理結果を示す説明図。
識処理結果および合成処理結果を示す説明図。
【図13】認識された銘板文字データのフォーマット
図。
図。
1…ITVカメラ、2…画像処理部、3…カメラ制御
部、4…バス(BUS)、5…制御部、6…中央管制装
置、10…移動体(車両)、12…ナンバープレート、
100…撮像領域、101…重複領域、120…車番デ
ータフォーマット、200…認識処理用画像、201…
二値化画像、202…ナンバープレート候補領域画像、
800…制御部、801〜803…画像処理部、804
…カメラ制御部、805〜807…カメラ、816〜8
20…部品(半導体)、821…検査ライン、823…
位置センサー。
部、4…バス(BUS)、5…制御部、6…中央管制装
置、10…移動体(車両)、12…ナンバープレート、
100…撮像領域、101…重複領域、120…車番デ
ータフォーマット、200…認識処理用画像、201…
二値化画像、202…ナンバープレート候補領域画像、
800…制御部、801〜803…画像処理部、804
…カメラ制御部、805〜807…カメラ、816〜8
20…部品(半導体)、821…検査ライン、823…
位置センサー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G08G 1/04 D H04N 7/18 D // G05D 1/02 P (72)発明者 浅田 和佳 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 池田 太 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 日 立プロセスコンピュータエンジニアリング 株式会社内
Claims (19)
- 【請求項1】 複数のカメラの撮像領域を連接した計測
エリアに入る対象物を、画像処理によって認識する移動
体の認識方法において、 前記計測エリアは、隣り合う撮像領域どうしを前記対象
物またはその要素の認識ミスを回避するのに必要な所定
幅だけ重複して設定され、各カメラで同時に撮影した画
像を基に前記対象物の認識処理を行うことを特徴とする
移動体の認識方法。 - 【請求項2】 複数のカメラの撮像領域を連接した計測
エリアに入る対象物を画像処理によって認識する移動体
の認識方法において、 各カメラで同時に撮影された画像毎に認識処理し、複数
の画像から得られた認識データが前記対象物の部分関係
にあることを検知し、これら部分認識データを合成処理
して前記対象物を認識することを特徴とする移動体の認
識方法。 - 【請求項3】 請求項2において、 前記計測エリアは、隣り合う撮像領域どうしを前記対象
物またはその要素の移動方向にみた撮像幅相当の所定幅
だけ重複するように設定されることを特徴とする移動体
の認識方法。 - 【請求項4】 請求項2または3において、 前記部分関係は、前記認識処理が前記対象物を構成する
要素毎に行われ、前記認識データに付与される要素番号
より検出することを特徴とする移動体の認識方法。 - 【請求項5】 請求項4において、 前記所定幅は、複数の要素の中の最も大きい撮像幅相当
に設定されることを特徴とする移動体の認識方法。 - 【請求項6】 複数のカメラの撮像領域を連接した計測
エリア内で、文字、数字、記号など(以下、文字体と呼
ぶ)で描かれた識別物を有する移動体を撮像し、画像処
理によって前記識別物を認識する移動体の認識方法にお
いて、 前記計測エリアは、隣り合う撮像領域を前記文字体の移
動方向にみた撮像幅相当またはそれ以上の所定幅だけ重
複するように設定されていて、 各カメラで同時撮影された画像毎に、所定の画像処理に
よって前記識別物に関わる対象画像を絞り込み、前記対
象画像から前記文字体の行単位または行の要素単位に文
字認識して部分データを抽出し、各カメラに元づく全て
の前記部分データを合成処理することを特徴とする移動
体の認識方法。 - 【請求項7】 請求項6において、 前記部分データは、前記識別物における前記行単位また
は要素単位の識別番号と、当該部分データが抽出された
対象画像の撮像領域上の位置関係を示す位置データを付
与され、 前記合成処理は、前記識別番号および/または前記位置
データを基に、前記部分データが同じ識別物の関係にあ
るものどうしを合成して、識別物の完全データとして出
力することを特徴とする移動体の認識方法。 - 【請求項8】 請求項7において、 前記合成処理は、前記部分データのうち合成不可能なも
のを、識別物の不完全データとして出力することを特徴
とする移動体の認識方法。 - 【請求項9】 請求項6または7または8において、 撮影された画像毎の複数の対象画像から複数の部分デー
タが抽出されるとき、各部分データに前記対象画像の区
分番号を付与し、この区分番号を参照して前記合成処理
を行うことを特徴とする移動体の認識方法。 - 【請求項10】 請求項8において、 前記同時撮影のタイミングは、移動体の進入方向に対し
て先頭に配置されたカメラの周期的な撮像から、画像処
理によって移動体が検出された直後となし、 前記移動体検出の画像処理は、前記撮像領域の先端から
の所定長さに限定して行うことを特徴とする移動体の認
識方法。 - 【請求項11】 請求項10において、 前記移動体は車両であり、前記識別物はナンバープレー
トの車番であり、前記行毎の要素は陸運支局コードまた
は一連番号を含んでなることを特徴とする移動体の認識
方法。 - 【請求項12】 請求項10において、 前記同時撮影のタイミングは、先頭の移動体が前記計測
エリアの出口付近の所定位置へ到達した直後とすること
を特徴とする移動体の認識方法。 - 【請求項13】 請求項12において、 前記移動体は移動ラインに載置される部品であり、前記
識別物は銘板文字群であり、前記行毎の要素はメーカコ
ードまたは型式コードを含み、1または複数の部品の前
記銘板文字を同時的に認識することを特徴とする移動体
の認識方法。 - 【請求項14】 複数のカメラの撮像領域を連接するよ
うに配置した計測エリア内で、文字、数字、記号など
(以下、文字体と呼ぶ)で描かれた識別物を有する移動
体を撮像し、画像処理によって前記識別物を認識する移
動体の認識装置において、 前記計測エリアは、隣り合う撮像領域どうしを前記文字
体の移動方向にみた撮像幅相当の所定幅だけ重複するよ
うに設定されてなり、 各カメラで同時撮影するための同期信号出力手段と、 前記カメラ毎に設けられ、撮影された画像から前記文字
体の行単位または行の要素単位に文字認識して部分デー
タを抽出する画像処理手段と、 前記画像処理手段から前記部分データを受けとり、各カ
メラに元づく全ての前記部分データを合成して、前記識
別物に相応する文字データを出力する合成処理手段を、
備えることを特徴とする移動体の認識装置。 - 【請求項15】 請求項14において、 前記隣り合う撮像領域を前記所定幅だけ重複するよう
に、前記カメラの位置を調整する調整手段を備えること
を特徴とする移動体の認識装置。 - 【請求項16】 車両の走行レーンの上部空間に、複数
のカメラをその撮像領域が連接するように配置して計測
エリアを設定し、進入する車両のナンバープレートの車
番を撮像して画像処理によって認識する車番認識システ
ムにおいて、 前記計測エリアは、隣り合う撮像領域どうしを前記車番
の文字の移動方向にみた撮像幅相当の所定幅だけ重複す
るように設定されてなり、 前記計測エリアの入口付近における車両の進入を検出し
たときに、各カメラによる撮像を同時に行うための同期
信号を出力する同期信号出力手段と、 前記カメラ毎に設けられ、撮影された画像から前記車番
の行単位または行の要素単位に文字認識して部分データ
を抽出する画像処理手段と、 前記画像処理手段から前記部分データを受けとり、各カ
メラに元づく全ての前記部分データを合成処理して、前
記車番に完全に一致する文字データおよび/または不完
全に一致する文字データを出力する合成処理手段を、備
えることを特徴とする車番認識システム。 - 【請求項17】 請求項16において、 前記計測エリアへ進入する車両の検出は、前記計測エリ
アの進入方向に対して先頭に配置された前記カメラの周
期的な撮像から、前記画像処理手段の画像処理によって
行われ、この画像処理には前記先頭のカメラの撮像領域
の1/2〜4/5の範囲を利用して行うことを特徴とす
る車番認識システム。 - 【請求項18】 移動ラインの上部空間に、複数のカメ
ラをその撮像領域が連接するように配置して計測エリア
を設定し、移動ラインに載置されて進入する部品の銘板
文字を撮像し画像処理によって認識する部品検査システ
ムにおいて、 前記計測エリアは、隣り合う撮像領域どうしを前記銘板
文字の移動方向にみた撮像幅相当の所定幅だけ重複する
ように設定されてなり、 前記計測エリアの出口付近の所定位置に前記部品の進入
を検出したときに、各カメラによる撮像を同時に行うた
めの同期信号を出力する同期信号出力手段と、 前記カメラ毎に設けられ、撮影された画像から前記銘板
文字の行単位または行の要素単位に文字認識した部分デ
ータを抽出する画像処理手段と、 前記画像処理手段から前記部分データを受けとり、各カ
メラに元づく全ての前記部分データを合成処理して、前
記銘板文字に完全に一致する文字データおよび/または
不完全に一致する文字データを出力する合成処理手段
と、 前記不完全に一致する文字データおよび/または部品不
良信号を出力する出力手段を、備えることを特徴とする
部品検査システム。 - 【請求項19】 請求項18において、 前記画像処理手段は、前記撮影された画像に前記銘板文
字に対応する複数の対象画像のあるとき、対象画像を区
分する区分番号を前記部分データに付与し、 前記合成処理手段は、前記区分番号を参照して合成処理
することを特徴とする部品検査システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6141500A JPH085316A (ja) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | 移動体の認識方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6141500A JPH085316A (ja) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | 移動体の認識方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH085316A true JPH085316A (ja) | 1996-01-12 |
Family
ID=15293397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6141500A Pending JPH085316A (ja) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | 移動体の認識方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH085316A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09297813A (ja) * | 1996-04-30 | 1997-11-18 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | コンテナ番号認識装置 |
DE4443922C2 (de) * | 1993-12-09 | 2000-07-06 | Honda Motor Co Ltd | Auspuffanlage |
JP2003240665A (ja) * | 2002-02-21 | 2003-08-27 | Akuasu Kk | 漏水箇所判別方法、および漏水箇所判別支援装置 |
JP2009169827A (ja) * | 2008-01-18 | 2009-07-30 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ナンバープレート認識装置、ナンバープレート認識方法、ナンバープレート認識プログラム |
JP2014021042A (ja) * | 2012-07-23 | 2014-02-03 | Fujifilm Corp | 真直度測定装置及び真直度測定方法 |
JP2018081358A (ja) * | 2016-11-14 | 2018-05-24 | 三菱重工機械システム株式会社 | 合流支援装置、合流支援システム、車載器及び合流支援方法 |
JP2019205111A (ja) * | 2018-05-25 | 2019-11-28 | セイコーエプソン株式会社 | 画像処理装置、ロボット、及び、ロボットシステム |
US12190477B2 (en) | 2017-03-10 | 2025-01-07 | Fujifilm Corporation | Image processing system, image processing device, image processing method, and image processing program |
-
1994
- 1994-06-23 JP JP6141500A patent/JPH085316A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4443922C2 (de) * | 1993-12-09 | 2000-07-06 | Honda Motor Co Ltd | Auspuffanlage |
JPH09297813A (ja) * | 1996-04-30 | 1997-11-18 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | コンテナ番号認識装置 |
JP2003240665A (ja) * | 2002-02-21 | 2003-08-27 | Akuasu Kk | 漏水箇所判別方法、および漏水箇所判別支援装置 |
JP2009169827A (ja) * | 2008-01-18 | 2009-07-30 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ナンバープレート認識装置、ナンバープレート認識方法、ナンバープレート認識プログラム |
JP2014021042A (ja) * | 2012-07-23 | 2014-02-03 | Fujifilm Corp | 真直度測定装置及び真直度測定方法 |
JP2018081358A (ja) * | 2016-11-14 | 2018-05-24 | 三菱重工機械システム株式会社 | 合流支援装置、合流支援システム、車載器及び合流支援方法 |
US12190477B2 (en) | 2017-03-10 | 2025-01-07 | Fujifilm Corporation | Image processing system, image processing device, image processing method, and image processing program |
JP2019205111A (ja) * | 2018-05-25 | 2019-11-28 | セイコーエプソン株式会社 | 画像処理装置、ロボット、及び、ロボットシステム |
US11712807B2 (en) | 2018-05-25 | 2023-08-01 | Seiko Epson Corporation | Image processing apparatus, robot and robot system |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6723079B2 (ja) | 物体距離検出装置 | |
JP3328711B2 (ja) | 車輌高さ計測装置およびこの装置を用いた車輌監視システム | |
JPH085316A (ja) | 移動体の認識方法および装置 | |
JP2008165595A (ja) | 障害物検出方法、障害物検出装置、障害物検出システム | |
JP3788400B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法及び車両監視システム | |
CN117689881B (zh) | 基于事件相机和cmos相机的抛洒物追踪方法 | |
JP2002367077A (ja) | 交通渋滞判定装置及び交通渋滞判定方法 | |
JP3405793B2 (ja) | 画像式歩行者検出装置 | |
CN110070724A (zh) | 一种视频监控方法、装置、摄像机及图像信息监管系统 | |
JPH06229739A (ja) | 画像処理による環境認識装置 | |
US7346193B2 (en) | Method for detecting object traveling direction | |
JPH0666731A (ja) | 画像検査装置 | |
JPH057363A (ja) | 画像監視装置 | |
JP2000322686A (ja) | 車両のナンバプレート認識装置 | |
JP3117497B2 (ja) | ナンバープレート認識装置 | |
JP4825479B2 (ja) | 監視システム及び監視方法 | |
JP3508225B2 (ja) | 画像のタイミング一致検出方法及び装置 | |
JPH11259642A (ja) | 認識処理方法およびその方法を用いた認識処理装置ならびに車番読取装置 | |
KR102816968B1 (ko) | 다중 이미지를 이용한 검사기용 이미지 처리 장치 및 방법 그리고 이를 구현하기 위한 프로그램을 기록한 기록매체 | |
JP3658137B2 (ja) | 移動体認識方法 | |
JPH04250781A (ja) | Ccdビデオ撮像装置 | |
JP2000099698A (ja) | 車番読取り装置 | |
JP3446471B2 (ja) | ステレオ画像処理装置 | |
JPH06273170A (ja) | 車両用障害物検出装置 | |
JP3267372B2 (ja) | パターンマッチング検査におけるマッチングパターン信号生成方法とその装置 |