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JPH08502492A - 治療用ミクロエマルジョン - Google Patents

治療用ミクロエマルジョン

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Publication number
JPH08502492A
JPH08502492A JP6510336A JP51033694A JPH08502492A JP H08502492 A JPH08502492 A JP H08502492A JP 6510336 A JP6510336 A JP 6510336A JP 51033694 A JP51033694 A JP 51033694A JP H08502492 A JPH08502492 A JP H08502492A
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JP
Japan
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aliphatic acyl
composition
medium
phase
oil
Prior art date
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Pending
Application number
JP6510336A
Other languages
English (en)
Inventor
コンスタンティニデス,パナイオティス・ペリクリウス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SmithKline Beecham Corp
Original Assignee
SmithKline Beecham Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by SmithKline Beecham Corp filed Critical SmithKline Beecham Corp
Publication of JPH08502492A publication Critical patent/JPH08502492A/ja
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、油および低HLB界面活性剤が中鎖および長鎖脂肪酸成分の物理的混合物である親油性相、高HLB界面活性剤および治療剤からなる親水性相を有する医薬上許容されるミクロエマルジョンを記載する。

Description

【発明の詳細な説明】 治療用ミクロエマルジョン 発明の分野 本発明は油中水(w/o)自己乳化性ミクロエマルジョンの形態の医薬組成物 、その調製法およびその使用に関する。 発明の背景 ミクロエマルジョンは、一般に、界面活性分子の界面膜により安定化された2 つの不混和性液体の熱力学的に安定した、等方性透明分散系と定義できる。ミク ロエマルジョンの形成は、通常、3〜5成分、即ち、油、水、界面活性剤、補助 界面活性剤および電解質の組み合わせからなる。油中水(w/o)または水中油 (o/w)ミクロエマルジョンのいずれを形成するかの傾向は油および界面活性 剤の性質により影響を受ける。界面活性剤は、親水親油バランス(HLB)とし て知られる1〜20の経験的スケールで分類するのが都合よい。一般的に、(w /o)ミクロエマルジョンは約3〜6の範囲のHLB値を有する界面活性剤(ま たは乳化剤)を用いて形成され、一方(o/w)ミクロエマルジョンは約8〜1 8の範囲のHLB値を有する界面活性剤を用いて形成される。低い界面張力がミ クロエマルジョンの熱力学的安定性に寄与することは以前から認識されている。 これを達成するためには、界面活性剤は、油相および水相の両方において低い溶 解度を示すのが好ましく、優先的に水/油界面で吸収され、それに伴い界面張力 が低下する。界面張力が2×10-2dyn/cm未満である場合、安定なミクロ エマルジョンを形成できる。ミクロエマルジョンの総論は、バルガバ(Bhargava )ら、ファーマシューティカル・テクノロジー(Pharm.Tech.),46−53, 1987年3月およびカールワイト(Kahlweit)、サイエンス(Science)24 0,617−621,1988に記載されている。 ミクロエマルジョンは典型的には実質的に不透明でない、即ち光学的顕微鏡手 段で観察した場合に透明または乳白色である。均質状態において、偏光を当てて 調べると、光学的に等方性(非複屈折)である。分散相は、典型的には通常5お よび200nm間の大きさの粒子または小滴からなり、これにより光学的に透明 になる。他の構造も可能であるが、これらの粒子は球形である。 通常短鎖アルコールである補助界面活性剤の役割は、界面膜を透過し、その結 果界面活性剤分子間の空隙にもとづく不規則な膜を形成することにより、界面流 動度を増加することである。しかしミクロエマルジョンにおける補助界面活性剤 の使用は任意であり、アルコール不含自己乳化性エマルジョンおよびミクロエマ ルジョンは文献に記載されている(例えば、ポートン(Pouton)ら、インターナ ショナル・ジャーナル・オブ・ファーマシューティクス(Int.Journal of Pharm aceutics)27,335−348,1985およびオズボーン(Osborne)ら、 ジャーナル・オブ・ディスパージョン・サイエンティフィック・テクノロジー( J.Dsp.Sci.Tech.)9,415−423,1988を参照のこと)。 ミクロエマルジョンの使用は、薬剤輸送(デリバリー)に関して通常のエマル ジョン(またはマクロエマルジョン)よりも多くの利点がある。ミクロエマルジ ョンは高度のエネルギー入力をする必要がなく自発的に形成され、従って調製お よび商業的適用のためのスケールアップが容易であり;その粒径が小さいため熱 力学的安定性を有し、したがって貯蔵寿命が長く;分光学的手段でモニターでき るように、等方的に透明な外観を有し;比較的粘度が低いので輸送および混合が 容易であり;界面面積が大きいので、表面反応が促進され;界面張力が低いので 、柔軟で透過能が高く;最後に、薬剤可溶化の向上および酵素加水分解に対する 保護の可能性を付与する。加えて、ミクロエマルジョンは、過剰の分散層を添加 すると、あるいは温度変化に応答して、転相が起こり、これはin vitroおよびin vivoの両方においてミクロエマルジョンからの薬剤の放出に影響を与えること ができるこれらの系の性質である。しかしこの向上した薬剤デリバリーの理由は あまりよく理解されていない。 ペプチドを含む異なる薬剤の生物学的利用能を向上させるために脂質を基材と するミクロエマルジョンの使用がすでに提案されている。すなわち、GB222 2770−A(サンド社(Sandoz Ltd))は高疎水性シクロスポリンペプチドと の使用に関するミクロエマルジョンおよび対応するミクロエマルジョン「予備濃 縮物」を記載している。したがって、適当な予備濃縮物は親水性成分として1, 2−プロピレングリコール、親油性成分としてカプリル−カプリン酸トリグリセ リドおよび界面活性剤−補助界面活性剤としてポリオキシエチレングリコール化 硬化ヒマシ油およびグリセリンモノオレアートの混合物(比率11:1)からな る。このような処方をつぎに水で希釈して、油中水ではなく、水中油ミクロエマ ルジョンを得る。 GB2098865A(サンド社)は水不混和性有機溶媒、乳化剤、補助乳化 剤、水および(非ペプチド)治療剤からなるミクロエマルジョンの形態の局所組 成物を記載している。これらの処方は向上した皮膚透過性を有するとされている 。適当な有機溶媒は、(C6-22)カルボン酸とのグリセロールのモノーまたはジ エステル、例えば、グリセリルカプリレート(さらに補助乳化剤として作用する )を包含する。 US4712239(ミュラー(Muller)ら)は、油、HBL値が8より大き い非イオン性界面活性剤、およびポリヒドロキシルアルコールおよび(C6-22) 脂肪アルコールまたは脂肪酸との部分エーテルまたはエステルである補助界面活 性剤からなる医薬用途としての多成分系を記載しており、該成分は、混合すると 「単一相」を形成する。該系の特性は、選択した界面活性剤および補助界面活性 剤の特定の混合物に帰因する。水性相は任意であり、治療剤は親油性または親水 性であってもよい。このような系により向上した経皮デリバリー特性が得られる とされている。提示した実施例のうち、1例(実施例1、処方I)はPEG(2 0EO)−オレイン酸グリセロール部分エステル(40%)、カプリル−カプリ ン酸グリセロール部分エステル(42%モノグリセリド、24%)、中鎖トリグ リセリド(16%)および水(20%)を有する。 GB1171125(グラクソ・ラボラトリーズ社(Glaxo Laboratories Ltd .))は疎水性油、低および高HLB界面活性剤の混合物および水性相からなる 、注射調製物として用いるミクロエマルジョンを記載している。特に、その 実施例15は、ココナツ油およびソルビタンモノオレアートの混合物を親油性相 中に含む。この特許は、向上した処方に関連し、生物学的利用能については記載 していない。 ーナル・オブ・ディスパージョン・サイエンティフィック・テクノロジー(J.Di spersion Sci.Technol.)、11、479、1990)は「L2相」からなり、 不飽和(C16-22)脂肪酸モノグリセリドおよび不飽和(C16-22)脂肪酸トリグ リセリドを1:1から3:1の割合で含有し、水などの極性液体を含有する生物 学的活性物質に関する徐放性組成物を開示している。このような不飽和(C16-2 2 )脂肪酸モノグリセリドは、低HLB界面活性剤である。しかし、さらに高H LB界面活性剤を含むことは記載していない。L2相の存在は、水/モノカプリ ル/トリカプリル系に関して、フライベルグ(Freiberg)ら、ジャーナル・オブ ・アメリカン・オイル・ケミカル・ソサイエティ(J.Amer.Oil.Chem.Soc.)47 、149、1970に既に記載されている。また、さらに高HLB界面活性剤を 含むことは記載されていない。 本発明者らは、今回、意外にも、有用な薬剤デリバリー特性が、中および長鎖 脂肪族アシルモノー、ジーおよびトリグリセリドの混合物である親油性相を有す る(w/o)ミクロエマルジョンを用いて得られることを見いだされた。 発明の要約 従って、本発明は、 (a)中または長鎖脂肪族アシルトリグリセリドまたはその混合物である油およ び中または長鎖脂肪族アシルモノおよび/またはジグリセリド、ソルビタン長鎖 脂肪酸エステルまたはその混合物である低HLB界面活性剤を有する親油性相で あって、中および長鎖脂肪族アシル基の混合物からなる親油性相と; (b)高HLB界面活性剤と; (c)水性親水性相と; (d)水溶性治療剤とからなる医薬組成物を提供する。混合した医薬組成物は、 室温で液体またはゲル状の安定な自己乳化性油中水(w/o)ミクロエマルジョ ンを形成する。 図面の簡単な記載 第1図は一定割合Xの油および低HLB界面活性剤、高HLB界面活性剤およ び水性相を含有する系におけるW/Oミクロエマルジョン存在領域の疑似三相図 の読み方を示す。 第2図はCaptex 355およびArlacel 186(3:1の割合)、Tween 8 0および塩溶液からなる系におけるW/Oミクロエマルジョン存在領域の疑似三 相図を示す。 第3図はCaptex 355およびソルビタンモノオレアート(3:1の割合)、 Tween 80および塩溶液からなる系におけるW/Oミクロエマルジョン存在領 域の疑似三相図を示す。 第4図はCaptex 355+大豆油(3:1の割合)およびArlacel 186( 油:低HLB界面活性剤の割合3:1)、Tween 80および塩溶液からなる系 におけるW/Oミクロエマルジョン存在領域の疑似三相図を示す。 第5図はCaptex 355+大豆油(1:1の割合)およびArlacel 186( 油:低HLB界面活性剤の割合3:1)、Tween 80および塩溶液からなる系に おけるW/Oミクロエマルジョン存在領域の疑似三相図を示す。 第6図はCaptex 355+大豆油(3:1の割合)およびCapmul MCM(油 :低HLB界面活性剤の割合3:1)、Tween 80および塩溶液からなる系に おけるW/Oミクロエマルジョン存在領域の疑似三相図を示す。 第7図はCaptex 355およびArlacel 186+Capmul MCM(1:1の 割合)(油:低HLB界面活性剤の割合3:1)、Tween 80および塩溶液か らなる系におけるW/Oミクロエマルジョン存在領域の疑似三相 図を示す。 発明の詳細な記載 前記のように、本発明は、 (a)中または長鎖脂肪族アシルトリグリセリドまたはその混合物である油およ び中または長鎖脂肪族アシルモノおよび/またはジグリセリド、ソルビタン長鎖 脂肪酸エステルまたはその混合物である低HLB界面活性剤を有する親油性相で あって、中および長鎖脂肪族アシル基の混合物からなる親油性相、 (b)高HLB界面活性剤、 (c)水性親水性相、および (d)水溶性治療剤を有し、混合すると、室温で液体またはゲル状の安定な自己 乳化性油中水(w/o)ミクロエマルジョンを形成する医薬組成物からなる。 この分野での初期の研究は、有用な(w/o)ミクロエマルジョンが、中鎖脂 肪族アシルトリグリセリド油および中鎖脂肪族アシルモノもしくはジグリセリド またはその混合物である低HLB界面活性剤の混合物(コンスタンティニデス・ ピー(Constantinides,P.)、WO93/02664、1993年2月18日公 開)であるか、または長鎖脂肪族アシルトリグリセリド油および長鎖脂肪族アシ ルモノまたはジグリセリドまたはその混合物またはソルビタン長鎖脂肪族アシル エステルである低HLB界面活性剤の混合物(コンスタンティニデス・ピー、W O93/02665、1993年2月18日公開)である親油性相を有して調製 されることを開示している。 今回、安定な油中水(w/o)自己乳化性ミクロエマルジョンがまた、中およ び長鎖脂肪族アシルモノ、ジおよびトリグリセリドの混合物である親油性相を含 有して調製できることが判明した。 「親油性相が中および長鎖脂肪族アシル基の混合物からなる」という句にて用 いられる「混合物」なる語句は、成分の濃縮混合物、好ましくは他の成分が10 %以上の量にて混合されている混合物をいう。適当には、中鎖脂肪族アシル基は 、 混合物全体の20%またはそれ以上、好ましくは約50%、最も好ましくは約8 0%の量にて存在する。かくして、本発明の範囲内にある混合物は、割合が10 :90〜90:10、好ましくは50:50〜70:30、さらに好ましくは5 0:50〜80:20である中鎖および長鎖成分を包含する。 本発明の組成物は、親油性相中、例えば、中鎖脂肪族アシルトリグリセリドお よび長鎖脂肪族アシル基を有する低HLB界面活性剤または長鎖脂肪族アシルト リグリセリドおよび中鎖脂肪族アシル基を有する低HLB界面活性剤の混合物か らなる。もう一つ別の有用な親油性相は、長鎖および中鎖脂肪族アシルトリグリ セリドと中鎖脂肪族アシルモノおよび/またはジグリセリドの混合物からなる。 しかしながら、長鎖脂肪族アシルトリグリセリドと所望により長鎖脂肪族アシル モノグリセリドが含まれていてもよい中鎖脂肪族アシルモノおよびジグリセリド のある種の組み合わせが、高HLB界面活性剤および親水性相と混合すると、安 定な自己乳化性油中水(w/o)ミクロエマルジョンを形成せず、したがって本 発明の範囲外であることが判明した。 本明細書において用いる「中鎖脂肪族アシル」なる語は、6〜12個、好まし くは8〜10個の炭素原子を有する脂肪族アシル基であって、分枝または分枝し ていない、好ましくは分枝していない、所望により置換されていてもよい脂肪族 アシル基をいう。 本明細書において用いる「長鎖脂肪族アシル」なる語は、飽和、一不飽和また は多不飽和の、14〜22個、好ましくは14〜18個の炭素原子を有する脂肪 族アシル基であって、分枝または分枝していない、好ましくは分枝していない、 所望により置換されていてもよい脂肪族アシル基を意味する。 本発明にて用いるのに適当な中および長鎖脂肪酸トリグリセリドは、天然、半 合成または合成の供給源であってもよく、種々の脂肪酸トリグリセリドの混合物 を包含してもよい。本発明にて用いるのに適当な適当なトリグリセリドは商業上 容易に入手可能である。 好ましい中鎖脂肪族アシルトリグリセリドは、所望によりカプリン酸(C10) が含まれていてもよいカプリル酸(C8)、例えば、50〜100%(w/w) のカプリル酸と0〜50%(w/w)のカプリン酸のトリグリセリドからなる。 適当な例は、商品名:MYRITOL;CAPTEX(オハイオ州、コロンバス 、カールシャム・リピッド・スペシャルティーズ(Karlshams Lipid Specialties ))、例えば、CAPTEX355、CAPTEX300、CAPTEX350 、CAPTEX850、CAPTEX800およびCAPTEX8000;MI GLYOL(BASF)、例えば銘柄;MIGLYOL810、MIGLYOL 812およびMIGLYOL818(さらに、リノール酸トリグリセリドからな る)およびMAZOL1400(イリノイ州、ガーニー、マザー・ケミカル(Ma zer Chemical))で入手できるものを包含する。各々の製品の脂肪酸含量は、C APTEX355−カプロン酸(2%)、カプリル酸(55%)およびカプリン 酸(42%);CAPTEX8000−少なくとも98%のカプリル酸;MIG LYOL810−カプロン酸(2%)、カプリル酸(65〜75%)、カプリン 酸(25〜35%)およびMIGLYOL812−カプロン酸(3%)、カプリ ル酸(50〜65%)、カプリン酸(30〜45%)およびラウリン酸(5%) (製造業者のデータ)である。 適当な長鎖脂肪酸トリグリセリドはまた、都合よくは、無性植物、野菜および 魚油、例えば鮫の肝油、ゴマ油、落花生油、ヒマシ油、サフラワー油、サンフラ ワー油および大豆油から得られ、それらは天然の状態で存在してもよく、または 部分的もしくは完全に硬化された状態にあってもよい。大豆油は、オレイン酸( 25%)、リノール酸(54%)、リノレン酸(6%)、パルミチン酸(11% )およびステアリン酸(4%)トリグリセリドからなり、それに対してサフラワ ー油は、オレイン酸(13%)、リノール酸(76%)、ステアリン酸(4%) およびパルミチン酸(5%)トリグリセリドからなる。適当には、そのような長 鎖脂肪酸トリグリセリド中、主たる脂肪酸成分は、C18−飽和、モノ不飽和また はポリ不飽和脂肪酸、好ましくはC18−モノ不飽和またはポリ不飽和脂肪酸であ る。 中および長鎖脂肪族アシルトリグリセリドの混合物を必要とするならば、それ は基本的に中鎖脂肪族アシル基を有するトリグリセリドと、基本的に長鎖脂肪族 アシル基を有するトリグリセリドを物理的に混合し、中および長鎖脂肪族アシル トリグリセリドが所望の割合である混合物を人工的に製造することにより得られ る。 本発明は室温で(すなわち、約23℃以下)で液体またはゲル状であるミクロ エマルジョンに関するものであり、したがって室温で固体であるミクロエマルジ ョンは包含しない。したがって、本発明のミクロエマルジョンの処方において、 ココナツ油(融点25℃)およびヤシ油(融点約30℃)のような油またはその 混合物の使用は室温で固体である処方を付与する傾向にあるため、そのような油 は回避されるべきである。 本発明において用いるのに適当な低HLB界面活性剤は、脂肪酸モノグリセリ ドおよびジグリセリド、ならびにその混合物を包含し、また少量(重量)の遊離 脂肪酸からなっていてもよい。モノおよびジグリセリドは、各々、異なる脂肪酸 モノおよびジグリセリドの混合物を包含する。 適当な中鎖脂肪酸モノ−およびジ−グリセリドはカプリル酸およびカプリン酸 から形成される。適当な混合物は、約50〜100%のカプリル酸および約0〜 50%のカプリン酸モノおよび/またはジグリセリドを包含する。適当なこれら の商業上の供給源は、CAPMUL(カールシャム・リピッド・スペシャルティ ーズ(Karlsham Lipid Specialities)、オハイオ州、コロンバス)の商品名で 入手可能な製品、例えば、モノグリセリド(77.4%)、ジグリセリド(21 %)および遊離グリセロール(1.5%)からなり、脂肪酸組成が、カプロン酸 (3.2%)、カプリル酸(66.8%)、カプリン酸(29.6%)、ラウリ ン酸(0.3%)およびパルミチン酸(0.1%)であるCAPMUL MCM ならびにモノグリセリド(70〜90%)、ジグリセリド(10〜30%)およ び遊離グリセロール(2〜4%)を有し、脂肪酸組成が、少なくとも98%のカ プリル酸からなるCAPMUL C8(製造業者データ)、およびImwitor30 8を包含する。 適当な長鎖脂肪酸モノグリセリドは、グリセロールモノオレアート、グリセロ ールモノパルミテートおよびグリセロールモノステアラートを包含する。適当な 市販品の例は、MYVEROLの商品名で入手可能な製品、例えば、MYVER OL 18−92および18−99、MYVATEXおよびMYVAPLEX( 各々、イーストマン・コダック・ケミカルズ(Eastman Kodak Chemicals),ニ ューヨーク州、ロチェスターから入手)を包含する。さらに有用な長鎖脂肪酸モ ノグリセリド含有製品は、ARLACEL 186(ICI・アメリカズ・イン コーポレーション(ICI Americas Inc.)より入手可能)であり、これはグリセ ロールモノオレアートに加えて、プロピレングリコール(10%)を含む。MY VEROL 18〜99の主な脂肪酸は、オレイン酸(61%)、リノール酸( 21%)、リノレン酸(9%)およびパルミチン酸(4%)である。適当には、 このような長鎖モノグリセリドにおいて、主な脂肪酸成分は、C18飽和、一不 飽和またはポリ不飽和脂肪酸、好ましくはC18一不飽和またはポリ不飽和脂肪酸 である。加えて、MYVATEX SMGの商品名で入手可能な製品などのジア セチル化およびジスクシニル化モノグリセリドも有用である。 本発明において用いるのに適当な他の低HLB界面活性剤は、ソルビタン長鎖 脂肪酸エステル、例えばSPAN 80およびARLACEL 80の商品名で市 販されているソルビタンモノオレアートならびにSPAN83およびARLAC EL83の商品名で市販されているソルビタンセスキオレアートを包含する。 適当には、低HLB界面活性剤は、約2.5〜6の範囲のHLB値を有する。 製品CAPMUL MCM、MYVEROL 18〜99、ARLACEL 80 、ARLACEL 83およびARLACEL 186のHLB値は、各々、約5 .5〜6、3.7、4.3、3.7および2.8である。 本発明において用いる適当な高HLB界面活性剤は、 (a)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、例えばMYRJ(ICI・アメリカ ズ・インコーポレーション)の商品名で入手可能な型のポリオキシエチレンステ アリン酸エステル、例えば製品MYRJ 52(ポリオキシエチレン40ステア ラート); (b)ポリオキシエチレン−ソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベート)、例 えばモノ−およびトリ−ラウリル、パルミチル、ステアリルおよびオレイ ルエステル、例えば、TWEEN(ICI・アメリカズ・インコーポレーション )の商品名で入手可能なポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート、例えば TWEEN20、21、40、60、61、65、80、81および85など、 このうちTWEEN80が特に好ましい; (c)ポリオキシエチレングリコール長鎖アルキルエーテル、例えばポリオキシ エチル化グリコールラウリルエーテル、および (d)ポリオキシエチレングリコール長鎖アルキルエステル、例えばPEG−モ ノステアラート などの非イオン性界面活性剤を含む。 本発明の使用に関して、高HLB界面活性剤は、好ましくは13〜20の範囲 のHLB値を有する。 適当には、低および高HLB界面活性剤の混合物は、約7〜約15の範囲のH LB値を有する。 本明細書において用いる「治療剤」(以下「薬剤」とも称する)なる語は、生 物活性を有し、親水性相中に溶解し、少なくとも処方中に用いた高HLB界面活 性剤のHLB値を有し、薬剤が親油性相よりも親水性相中に確実に優先的に溶解 するような化合物を意味する。これはペプチドおよび非ペプチドの両方を含む。 適当なペプチドは、小ペプチドだけでなく大ペプチド/ポリペプチドおよび蛋白 質も含む。適当なこのようなペプチドは、好ましくは約100〜10000、よ り好ましくは約100〜約6000の分子量を有する。とくに好ましいのは、2 〜35アミノ酸基を有するペプチドである。高分子量のペプチド、分子量が10 000より大きく、約50000までのペプチドも本発明のミクロエマルジョン に応用できる。 適当な小ペプチドは、約2〜約10、より好ましくは約2〜約6個のアミノ酸 基を有する。好ましい小ペプチドは、平均分子量が約600であるテトラペプチ ドであるフィブリノゲン受容体拮抗物質(RGD含有ペプチド)を含む。これら のペプチド拮抗物質は、1ピコモル/mlの低い血漿中レベルで非常に有効な血 小板凝集抑制物質である。好ましいフィブリノゲン拮抗物質は、ペプチドシクロ (S,S)−Na−アセチル−Cys−(Na−メチル)Arg−Gly−Asp −Pen−NH2(アリ(Ali)ら、EP0341915、その全体を出典明示に より本明細書の一部とする)およびペプチドシクロ(S,S)−(2−メルカプ ト)ベンゾイル−(Na−メチル)Arg−Gly−Asp−(2−メルカプト )フェニルアミド(EP0423212、その全体を出典明示により本明細書の 一部とする)を包含する。本発明において有用な他のフィブリノゲン拮抗物質は 、ピエルシュバチャー(Pierschbacher)ら、WO89/05150(US/88 /04403);マルグリー(Marguerie)、EP0275748;アダムス(A dams)ら、US4857508;ジマーマン(Zimmerman)ら、US46832 91;ナット(Nutt)ら、EP0410537、EP0410539、EP04 10540、EP0410541、EP0410767、EP0410833、 EP0422937およびEP0422938;アリら、EP0372486; オーバ(Ohba)ら、WO90/02751(PCT/JP89/00926); クライン(Klein)ら、US4952562;スカーボロー(Scarborough)ら、 WO90/15620(PCT/US90/03417);アリら、PCT/U S90/06514およびPCT/US92/00999により開示されている ペプチド;アリら、EP0381033およびEP0384362に開示されて いるペプチド様化合物;およびRGDペプチドシクロ−Na−アセチル−Cys −Asn−Dtc−Amf−Gly−Asp−Cys−OH(ここに、Dtcは 4,4’−ジメチルチアゾリジン−5−カルボン酸、Amfは4−アミノメチル フェニルアラニンである)である。 RGDペプチドは、通常、親水性相1g当たり約600mgまでのまたは処方 1g当たり0.1〜60mgの量でミクロエマルジョン処方中に含まれる。 本発明において有用な他のペプチドは、モマニー(Momany)、US44118 90およびUS4410513;ボウアーズ(Bowers)ら、US4880778 、US4880777、US4839344;およびWO89/10933(P CT/US89/01829)に開示されている他のRGD含有ペプチド;ペプ チドAla−His−D−Nal−Ala−Trp−D−Phe−Lys−NH2 (ここに、Nalはβ−ナフチルアラニンを表す)およびモマニー、US422 8158、US4228157、US4228156、US4228155、U S4226857、US4224316、US4223021、US42230 20、US4223019およびUS4410512に開示されているペプチド を包含するが、これに限定されるわけではない。 他の適当なペプチドは、成長ホルモン放出ペプチド(GHRP)His−D− Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−NH2(モマニー、US441 1890)などのヘキサペプチドおよびその関連する類似体、例えば、His− D−Phe−Ala−Phe−Lys−Gln−Gly−NH2(ホン(Hong) ら、USSN07/951500、その全体を出典明示により本明細書の一部と する)を包含するが、これに限定されるわけではない。これは、有用には、親水 性相1g当たり約250mgまでの、または処方1g当たり0.1〜25mgの 量で含まれる。 本発明のミクロエマルジョンにおいて用いるのに適当な大ペプチドおよび蛋白 質は、インシュリン、カルシトニン、エルカトニン、カルシトニン−遺伝子関連 ペプチドおよびブタソマトスタチンならびにその類似体および同族体を包含する 。他の適当な大ペプチドは、ピエルシュバチャー(Pierschbacher)ら、US4 589881(>30残基);ビットル(Blttle)ら、US4544500(2 0〜30残基);およびダイマーシ(Dimarchi)ら、EP0204480(>3 4残基)により開示されているものを包含する。 本発明において有用な他の種類の化合物は、有効なLH放出活性を示すかまた はLHRH活性を阻害するLHRHの類似体または同族体;造血活性を有するH P5類似体または同族体;血圧降下活性を有するエンドテリンの類似体または同 族体;抗侵害受容活性を有するエンケファリンの類似体または同族体;クロレシ ストキニンの類似体または同族体;免疫抑制活性を有するシクロスポリンAの類 似体または同族体;心房ナトリウム排泄増加因子の類似体または同族体;ペプチ ド作用性抗腫瘍薬;ガストリン放出ペプチドの類似体または同族体;ソマトスタ チンの類似体または同族体;ガストリン拮抗物質;ブラジキニン拮抗物質;ノイ ロテンシン拮抗物質;ボンベシン拮抗物質;オキシトシン作用物質および拮抗物 質;バソプレシン作用物質および拮抗物質;ヒルジン類似体または同族体;細胞 保護性ペプチド−シクロリノペプチドの類似体または同族体;アルファMSH類 似体;MSH放出因子(Pro−Leu−Gly−NH2)の類似体または同族 体;コラゲナーゼを阻害するペプチド;エラスターゼを阻害するペプチド;レニ ンを阻害するペプチド;HIVプロテアーゼを阻害するペプチド;アンジオテン シン転換酵素を阻害するペプチド;キマーゼおよびトリプターゼを阻害するペプ チドおよび血液凝固酵素を阻害するペプチドを包含する。 他の適当な薬剤は、非ペプチド治療剤、例えば抗生物質、抗菌薬、抗腫瘍薬、 心血管および腎臓薬、抗炎症薬、免疫抑制剤および免疫刺激薬およびCNS剤を 包含する。 好ましくは、薬剤は、フィブリノゲン受容体拮抗ペプチド(RGDペプチド) 、GHRP(His−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−Lys−NH2 )、バソプレシン、カルシトニンまたはインシュリンのようなペプチド、より 好ましくは、フィブリノゲン受容体拮抗ペプチドシクロ(S,S)−Na−アセ チル−Cys−(Na−メチル)Arg−Gly−Asp−Pen−NH2または シクロ(S,S)−(2−メルカプト)ベンゾイル−(Na−メチル)Arg− Gly−Asp−(2−メルカプト)フェニルアミドまたはGHRPである。 好ましい態様において、本発明は、経口投与され、生物学的活性を維持し、そ れによりペプチドの生物学的利用能が満足できるものではない従来の処方の欠点 を克服する、ペプチドからなるミクロエマルジョンの形態の組成物を提供する。 特に、本発明は、経口投与に都合よいばかりでなくペプチドの生物学的利用能に も適当な十分に高い濃度のペプチド調製および投与を可能にする組成物を提供す る。 水溶性薬剤の場合、本発明の(w/o)組成物中への配合率は親水性相中のそ の溶解度にのみ制限される。イオン強度およびpH(3〜10の範囲)を調節し て組成物の結合性を失うことなく溶解を促進できる。 水性親水性相は、水または等張塩溶液を含むのが適当であり、さらに選択され た親油性相と不混和性の医薬上許容される溶媒を含んでもよい。 好ましい態様において、本発明の組成物において、モノ−またはポリヒドロキ シアルコール補助界面活性剤、例えばエタノール、ブタノールまたはプロピレン グリコールを親水性相の主要成分として用いることは避けるほうがよいことが判 明している。このことは安定性を緩和し、これを用いることに伴う困難を処理す るだけでなく、付随する胃および十二指腸の剌激を軽減する利点がある。したが って、本発明の組成物の親水性相は基本的には水性であり、10重量%未満、好 ましくは5重量%未満、より好ましくは2%重量未満のアルコール相からなって いてもよい。 脂肪酸トリグリセリド、低および高HLB界面活性剤および親水性相のすべて の混合物から本発明の範囲に含まれる安定な自己乳化性ミクロエマルジョンが得 られるわけではないことは当業者には容易に理解できる。しかし、適当な割合は 、第1図に示したような相図により、当業者には容易に決定できる。系が、4成 分、即ち脂肪族トリアシルグリセリド(油)、低HLB界面活性剤、高HLB界 面活性剤および水性/親水性相からなる場合、疑似三相図を用いる。この場合、 三変数のみがあるように、油および低HLB界面活性剤などの2成分の割合を一 定に保ち、それぞれを次に三角形の一辺で表わす。このように、第1図において 、(1)は一定割合Xの油および低HLB界面活性剤の混合物を表わし、(2) は親水性(水性)相、(3)は高HLB界面活性剤を表わす。例として、点「A 」は50%油+低HLB界面活性剤、20%水性相および30%高HLB界面活 性剤の混合物を表わす。 本発明のミクロエマルジョンが存在する相図の領域は、油および低HLB界面 活性剤(一定割合)の混合物を高HLB界面活性剤および親水性相に対して滴定 することにより決定され、相分離点、曇点および透明点を明記する。清澄、透明 な処方は、安定な処方の形成を示すものである。採用した成分の特性に応じて、 室温で液体およびゲル処方が得られる。 安定で透明な系が得られたら、色素可溶化、水中の分散性および導電率の測定 などの簡単な試験を行って、ミクロエマルジョンが(o/w)または(w/o) 型のいずれであるかを決定する。水溶性色素は(o/w)ミクロエマルジョン中 に分散し、一方(w/o)ミクロエマルジョン中では元の形態のままである。同 様に、(o/w)ミクロエマルジョンは一般に水中に分散するのに対して、(w /o)ミクロエマルジョンは、一般に、分散できない。加えて、(o/w)ミク ロエマルジョンは電気を通すのに対して、(w/o)は通さない。系の等方性は 偏光下での試験により確認できる。本来ミセルであるミクロエマルジョンは等方 性であり、したがって、偏光下で試験した場合、非複屈折である。 この相図から、適当なパーセンテージを読み取る。ついで、このプロセスを他 の比率の油/低HLB界面活性剤に関して繰り返し、全体図を得る。 親油性相中に中鎖トリグリセリド油(CAPTEX 355)および長鎖脂肪 酸モノグリセリド(ARLACEL 186、低HLB界面活性剤)(3:1の 割合)、高HLB界面活性剤(Tween 80)および塩溶液を含有する系の代表 的疑似三相図を第2図に示す。油+低HLB界面活性剤の混合物を成分(1)で 示し、塩溶液を成分(2)、高HLB界面活性剤を成分(3)で示す。これらの 系により、相図においてミクロエマルジョン領域(斜線部分)として示される広 範囲におよぶ清澄なミクロエマルジョンが得られ、この領域は、通常、さらに部 分(A)、(B)および(C)に細分割される。 細分割は、主にコンダクタンス、粘度および過剰の水(最低5倍)の存在下で の希釈度の違いに基づく。粘度およびコンダクタンスは両方とも領域(A)から (C)へと増加し、(B)および(C)間で大きな変化が観察される。過剰の分 散相(塩溶液または水)の存在下で領域(A)および(B)のミクロエマルジョ ンは濁った(o/w)エマルジョンになる。対照的に、領域(C)のミクロエマ ルジョンは希釈しても清澄なままである。 領域(A)、(B)および(C)における低および高HLB界面活性剤の混合 物の最終HLBの計算値は、各々、7〜11、11〜3および13〜15である 。 本発明の範囲内にあるミクロエマルジョンは疑似三相図の領域(A),(B) および(C)内にあるものである。 したがって、さらに別の態様において、本発明は、種々の成分の相対的割合が 第2図のような疑似三相図の領域(A)、(B)および(C)内、好ましくは( A)および(B)内、より好ましくは(A)内にある、前記した安定な自己乳化 性(w/o)ミクロエマルジョンを提供する。 一般に、代表的系において、油+低HLB界面活性剤がミクロエマルジョンの 約40%〜100%(w/w)未満の範囲で存在し、高HLB界面活性剤が50 %未満、水が20%未満で存在する安定で清澄な液体ミクロエマルジョンが得ら れる。 相図の代表的な範囲を構築するこのプロセスにより、本発明の範囲内の安定で 自己乳化性ミクロエマルジョンを得る種々の成分の適当な量を決定できる。 適当には、脂肪族アシルトリグリセリドおよび低HLB界面活性剤が一緒にな ってなる親油性相は、ミクロエマルジョンの約8〜約95%(w/w)、好まし くは約10〜約90%、より好ましくは約40〜約90%、最も好ましくは約6 0〜約90%からなる。脂肪族アシルトリグリセリドおよび低HLB界面活性剤 を種々の割合で合し、混合してもよい。脂肪族アシルトリグリセリドの低HLB 界面活性剤に対する割合が約5:1〜約1.5:1、好ましくは約4:1〜約2 :1の範囲にある場合、比較的低粘度の有用な(w/o)ミクロエマルジョンが 得られる。脂肪族アシルトリグリセリドの低HLB界面活性剤に対する割合を増 加させて5:1に近付けると、ミクロエマルジョン存在領域の領域(C)が圧倒 的に増加するようになることが見いだされた。本発明のミクロエマルジョンは、 親油性相中に少なくとも50%の中鎖成分を含むのが適当である。好ましくは、 中鎖:長鎖成分の割合は約9:1〜1:1、より好ましくは約6:1〜1:1、 最も好ましくは約4:1〜1:1である。 高HLB界面活性剤がミクロエマルジョンの約5〜約75%(w/w)、好ま しくは約5〜約50%、より好ましくは約7.5〜約30%で存在するのが適当 である。 親水性相はミクロエマルジョンの0より少し大きい値〜約40%(w/w)、 好ましくは約0.1〜20%、より好ましくは0.1〜10%、最も好ましくは 約1〜5%からなるのが適当である。 一般に、高HLB界面活性剤の相対量の増加が、親水性相の相対量の増加に匹 敵することは当業者には容易に理解できる。 本発明のミクロエマルジョンにおいて、親油性相は、ミクロエマルジョンの、 好ましくは約10〜90%(w/w)、より好ましくは40〜90%、最も好ま しくは60〜90%であり、高HLB界面活性剤は、好ましくは約5〜75%、 より好ましくは5〜50%、最も好ましくは7.5〜30%であり、親水性相は 、好ましくは40%未満、より好ましくは10%未満、最も好ましくは、5%未 満からなる。このようなミクロエマルジョンにおいて、脂肪族アシルトリグリセ リドの低HLB界面活性剤に対する割合は、好ましくは、4:1と2:1の間に ある。 本発明のミクロエマルジョンは実質的に不透明でない、即ち光学的顕微鏡手段 で見た場合、透明または乳白色である。均質状態において、これらは偏光下で試 験した場合、光学的に等方性(非複屈折)である。低温および周囲温度で、長時 間にわたって、相分離、白濁または沈殿を生じることなく、優れた安定性を示す 。処方は、種々の温度、例えば4℃、周囲温度、37℃および50℃、好ましく は4℃または周囲温度で安定な形態で貯蔵できる。本発明のペプチド含有ミクロ エマルジョンは対応するペプチド不含ミクロエマルジョンの安定性(貯蔵寿命) と類似した安定性を示す。安定な(w/o)ミクロエマルジョンは、水性相のp Hが約3から約10まで変化する場合に形成され、低または高いpHで高い溶解 度を示す薬剤に関して有利である。周囲温度で可動性の液体またはゲルである処 方に関してミクロエマルジョンは種々の粘度を示す。比較的多量の高HLB界面 活性剤、例えばTWEEN 80を有するミクロエマルジョンはこの物質の高い 粘度のためにより粘度が高くなる傾向がある。 好ましくは、本発明のミクロエマルジョンの小滴または粒子の直径は、例えば レーザー光散乱技術による数平均直径として測定した場合、150nm未満、よ り好ましくは1000m未満、さらに好ましくは50nm未満、もっとも好まし くは5〜35nmの範囲である。 種々の相は、所望により、さらに以下の成分を含んでもよいがこれに限定され ない: i)脂質、例えばリン脂質、特にレシチン、例えば大豆レシチン、卵レシチンも しくはたは卵ホスファチド、コレステロールまたは長鎖脂肪酸、例えばオレイン 酸; ii)例えば3%(w/w)、好ましくは1%未満の量の酸化防止剤、例えば没食 子酸n−プロピル、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)およびその混合異 性体、d−α−トコフェロールおよびその混合異性体、アスコルビン酸、プロピ ルパラベン、メチルパラベンおよびクエン酸(一水和物); iii)胆汁塩、例えばそのアルカリ金属塩、例えばタウロコール酸ナトリウム; iv)例えば3%(w/w)、好ましくは1%未満の量の安定化剤、例えばヒドロ キシプロピルセルロース; v)抗菌薬、例えば安息香酸(ナトリウム塩); vi)ジオクチルスクシネート、ジ−オクチルナトリウムスルホスクシネートまた はラウリル硫酸ナトリウム; vii)プロピレングリコール一および二脂肪酸エステル、例えばプロピレングリ コールジカプリレート、ジラウレート、ヒドロキシステアレート、イソステアレ ート、ラウレート、リシノレートなど、このうち、Miglyol840およびImwitor 408として知られている市販のプロピレングリコールカプリル酸/カプリン酸 ジエステルが特に好ましい;および viii)アプロチニンなどのプロテアーゼ阻害剤。 本発明のミクロエマルジョンは、その成分を接触させた場合、自発的または実 質的に自発的に、即ち実質的にエネルギーを供給することなく、例えば均質化お よび/またはミクロ流動化または他の機械的撹拌などにより与えられるような高 い剪断エネルギーの非存在下で形成される。したがって、ミクロエマルジョンは 適当な量を穏やかに手で混合するかまたは必要ならば確実に混合するように撹拌 する簡単なプロセスにより容易に調製できる。好ましくは、薬剤を水性相中に、 直接またはそのストック溶液の希釈化により溶解し、これを次にあらかじめ混合 した油および低HLB界面活性剤の組合せ、続いて高HLB界面活性剤(または その逆)に混合しながら添加する。別法として、油、低HLB界面活性剤、高H LB界面活性剤および薬剤不含親水性相を混合することにより薬剤不含ミクロエ マルジョンをまず調製し、ついでこれにさらに薬剤を溶解した親水性相を添加す る。ミクロエマルジョンの調製中にすべての成分を溶解させるためには高温(4 0〜60℃)であることが必要であるが、好ましい系は室温で処方してもよい。 周囲温度での処方はペプチドなどの熱不安定性活性成分に対して特に有利である 。 本発明の医薬組成物は治療剤からなり、ヒトを含む動物に投与する治療におい て用いることを意図とする。 従って、別の態様において、本発明は有効量の前記した医薬組成物を、これを 必要とする患者に投与することからなる治療法を提供する。 治療効果を得るのに必要な薬剤の量は選択した薬剤、症状の性質および程度、 および治療を受ける動物によって変わることは当業者には理解でき、最終的には 医師の裁量による。さらに、薬剤の最適量および各投与の間隔は治療する症状の 性質および程度、投与の形態、経路および部位、治療する患者によって決定され 、このような最適値は通常の技術により決定できる。また、治療の最適経路、即 ち投与する回数も通常の治療法決定試験を用いて容易に確認できると考えられる 。 さらに別の態様において、本発明は医薬の製造における前記定義のような脂肪 族アシルトリグリセリド、低HLB界面活性剤、高HLB界面活性剤、治療剤お よび親水性相の使用を提供する。 本発明の医薬組成物は、経口、局所、直腸、膣内または全身的投与の他の形態 に用いられ、従ってそれに適した形態にされる。例えば、経口投与用の医薬組成 物はソフトゼラチンカプセルにされ、ある種の医薬組成物の粘性は直接局所投与 するのに適当である。経口または局所投与に適した組成物が特に好ましい。 薬剤を含まない本発明のミクロエマルジョン組成物は新規であり、薬剤を含む ミクロエマルジョンの前駆体として有用である。したがって、別の態様において 、本発明は(a)脂肪族アシルトリグリセリドである油および脂肪族アシルモノ グリセリド、脂肪族アシルジグリセリド、ソルビタン脂肪族アシルエステルまた は その混合物である低HLB界面活性剤を有し、ここに該脂肪族アシル基は中およ び長鎖脂肪族アシル基の混合物である親油性相と、(b)高HLB界面活性剤と 、(c)水性親水性相とからなる組成物であって、(a)、(b)および(c) の各々は前記したとおりであり、混合すると、室温で液体である安定な自己乳化 性油中水(w/o)ミクロエマルジョンを形成する組成物を提供する。 本発明を前記した図面と関連して、以下の記載例(薬剤不含組成物)および実 施例(薬剤含有組成物)および生体例により説明するが、これに限定されない。 記載例 記載例1−代表的組成物の相図 親油性相において以下のものを、高HLB界面活性剤としてTween80および 親水性相として塩溶液と組み合わせてなる次の代表系に関して疑似三相図を作成 した: ミクロエマルジョンが形成される相図の領域を油および低HLB界面活性剤( 一定の割合)の混合物を高HLB界面活性剤および水性相に対して滴定すること により決定し、相分離点、曇点および透明点を示す。 得られた相図を第2図〜第8図に示す。第2図はすでに言及されている。No. 8および9の系については清澄な透明(w/o)ミクロエマルジョンは生成され なかったが、これらの系についても相図を得た。領域(C)のみ得られたNo.5 の系を除くすべての系について、領域(A)、(B)および(C)により示され る広範囲に及ぶ清澄な透明液体(w/o)ミクロエマルジョンが利用できた。こ れらは室温および37℃で安定であった。偏光を当てて試験した場合、非複屈折 的行動が観察された。 これらの相図は、本発明の範囲内のミクロエマルジョンが、脂肪族アシルトリ グリセリドの低HLB界面活性剤に対する割合が4:1〜2:1の範囲にある場 合に得られることを示す。 これから、他の系についてのミクロエマルジョン存在領域は、全プロセスを繰 り返し、これらの領域から完全に離れた相対的量を観察する必要がなく、領域( A)、(B)および(C)により決定される比を集めることにより容易に決定で きることは当業者には容易に理解できる。 実施例 薬剤配合のミクロエマルジョンについてさらに実験した場合、最適処方が前記 した相図の領域(A)の中心から選択された。この処方は次の組成を有した: Captex 355/Arlacel 186(3:1の割合) 87.0% Tween 80 10 塩溶液 3 一般に、まず適当な量の薬剤を適当な量の塩溶液または、より好ましくはスト ック溶液を用いて溶解することにより薬剤含有親水性相を調製し、これを次にさ らに必要ならば渦巻き状に撹拌しながら希釈して、完全に溶解させることにより このようなミクロエマルジョンを処方する。薬剤を含有する親水性相を次に適当 な量(重量)の油および低HLB界面活性剤の混合物に添加し、これに次に高H LB界面活性剤を穏やかに撹拌しながら(マグネティックホットプレートスター ラー)添加する。別法として、薬剤を含有する親水性相を高HLB界面活性剤に 添加し、続いて完全に混合してからこれを油+低HLB界面活性剤混合物に添加 する。必要ならば、ついで、薬剤含有のミクロエマルジョンを対応する薬剤不含 ミクロエマルジョンで希釈して、薬剤濃度を調節する。バッチは、5または10 gのスケールで製造されるのが慣用的である。 前記した標準的操作に従って、次の表に示すように、薬剤含有ミクロエマルジ ョンを調製した。 実施例の表 脚注 a Val−Asp−Cys−Tyr−Phe−Gln−Asn−Cys−Pro−Arg−Gly− NH2(約1300の分子量)(ICNバイオケミカルズ),aq.=塩溶液.治療法 本発明の処方を以下の方法により活性成分に関するGI剌激評価について試験 する。ラットにおける経口投与/GI刺激評価 この試験において使用するのに適当なラットは、オスのスプレーグ−ドーリ( (Sprague-Dawley)、帝王切開出産、無ウイルス抗体;チャールス・リバー・ラ ボラトリース(Charles River Laboratories))である。ラットを実験の前日一 夜絶食させる。所望の投与量のミクロエマルジョンを10mg/kgを越えない 量で強制飼養により投与する。実験の終了時に動物を二酸化炭素を用いて窒息さ せることにより安楽死させ、採血する。腹部切開を行い、胃および十二指腸粘膜 の全体的観察を裸眼および顕微鏡(ニコンSMZ−10型双眼顕微鏡)を用いて 行う。 本発明の一態様は、経口投与によりGI管に沿って障害があったとしてもほと んどないペプチドを含むかまたは含まないw/o自己乳化性ミクロエマルジョン の処方である。例えば、前記実施例の処方を、強制飼養により経口投与する(好 ましくは1処方につきラット3匹)。24時間後、動物を採血して、腹部切開に より、裸眼および顕微鏡の両方で観察する。CAPTEX/CAPMULまたは CAPTEX/ARLACELを含有するミクロエマルジョンを投与した動物の 胃および十二指腸の両方の粘膜表面を調べて、裸眼で病変がないかどうかを見る 。ラットにおけるRGDペプチドの経口生物学的利用能 以下に記載する操作において、前記したようにして処方した、例えばミクロエ マルジョン1gあたり3mgのペプチドを含有するミクロエマルジョンを以下の 方法にて経口生物学的利用能に関して試験する。 a)塩溶液中ペプチドの静脈内(iv)投与 絶食したラットに腹腔内(ip)注射を行い、外科手術により大腿動脈カテー テルを設置する。ラットを一日の間、手術から回復させた。カテーテルを挿入し たラットを実験前18時間絶食させる。各ラットに側尾静脈投与により以下のよ うにして調製した溶液から3mgのペプチドを投与する: 10.84mgのペプチドを0.9%塩溶液で8mlにする。0.5mlアリコ ートの血液サンプルを0、1、3、5、10、15、30、45、60、90、 120、150および180分に集める。0分のサンプルを投与する15分前に 採取する。16000Xgで5分間遠心分離することにより血漿を全血から取り 出し、次に該血漿を−20℃で1サンプル当たり250μlのアリコートにて保 存する。血液ペレットをヘパリン化塩溶液で復元し、カテーテルを介して適切な ラットに戻す。実験後、ラットにペントバルビタールを静脈内投与して安楽死さ せる。 b)ミクロエマルジョン中ペプチドの十二指腸内(id)投与 絶食したラットに麻酔カクテルを腹腔内注射し、外科手術により頚静脈および 十二指腸カテーテルを挿入する。ラットを4〜5日間、手術から回復させる。カ テーテルを挿入したラットを実験前18〜20時間絶食させる。各ラットにミク ロエマルジョン中または塩溶液中のいずれかのペプチド10mgを投与する。0 、10、30、60、120、180、240および1440分にヘパリン化し たエッペンドルフ管中に頚静脈カテーテルを介して0.5mlアリコートの血液 サンプルを集める。0分のサンプルを十二指腸カテーテルによる投与の15分前 に採取する。血漿を分析のために採集し、血液を前記静脈内投与の項(a)にお いて記載したようにラットに戻す。1440分後、ラットをペントバルビタール の静脈内投与により安楽死させ、採血し、全体的観察のためにGI管を摘出する 。 c)ペプチド血漿濃度の分析 HPLC分析用のサンプルの前後に標準体を置く。0〜200ngのペプチド について50μlアリコート、1000〜2000ngのペプチドについて25 μlアリコート、10000ngのペプチドについて15μlアリコート、各サ ンプルの50μlアリコートをポストカラム蛍光検出により分析する。蛍光クロ マトグラフィーデータを集め、ネルソン・クロマトグラフィー・データ・システ ム(Nelson Chromatography Data System)を用いて積分する。ピーク面積(Y ) およびペプチド標準濃度(X)を用いて式:勾配=(X*Yの合計)/(X2の 合計)から原点を通した直線の勾配を決定する。勾配は、サンプルに関するピー ク面積比およびペプチド血漿濃度間の関係を表わす。 d)生物学的利用能の計算 まず、0〜240分での血漿濃度曲線下の面積(AUC)を各ラットについて 測定する。十二指腸内投与の場合、以下の式により、静脈内投与の平均AUCを 用いて各動物に関して生物学的利用能(%)を決定する: [(AUCid/AUCiv)*(用量iv/用量id)]*[100]。 ついで、ペプチド用量のフィブリノゲン受容体拮抗物質を配合した前記処方を 含有するミクロエマルジョンを十二指腸内投与した後のラットにおけるRGDペ プチドに関する経口生物学的利用能のデータを前記方法により得ることができる 。カルセインの生物学的利用能 無意識のラットの実験操作(ウォルカー(Walker)ら、ライフ・サイエンス( Life Science),47,29−36,1990)を用いて、Captex 355+大 豆油(1:1の割合)/Arlacel 186/Tween 80/等張液(トリス(Tr is),10ml,pH7.4)(30/30/15/5w/w%)からなる処方 として投与した場合、実験化合物であるカルセイン(5(6)−カルボキシフル オレセイン,MW=623)の生物学的利用能を検定し、同一の化合物を同一経 路であるが、等張トリス緩衝液中の溶液として投与した場合に得られる生物学的 利用能と比較した。蛍光性化合物であるため、血漿中サンプル中の該化合物の濃 度は、蛍光分光法を用いて容易に測定できる。3.0ミリモル/kg(1.0ml /kgミクロエマルジョン)のカルセインを十二指腸内(id)投与した後、そ の生物学的利用能は8.8±2.4%(n=5)であった。比較において、等張ト リス緩衝液として投与した同一化合物の生物学的利用能はわずか1.3±0.5% (n=5)であった。 適用可能ならば、本発明の処方をin vivo活性について試験する。活性成分の 1つとして、フィブリノゲン受容体拮抗物質を本明細書にて用い、血小板凝集試 験を利用し、ミクロエマルジョン由来のペプチドの薬理活性を測定する。これら 研究を以下に示すように行う。イヌにおける経口投与/血小板凝集試験 この試験において用いたイヌは、オス雑種(Mongrel)(即ち混合種)である 。イヌを実験の前日一夜絶食させる。留置カテーテル用に選択した頭部静脈を以 下のようにして準備する:該当部分の毛をまず剃り、70%アルコール中に浸し たガーゼで清浄にする。留置カテーテルを頭部静脈中に置き、3.8%クエン酸 ナトリウムを満たしたルエル(luer)ロックアダプターにつなぐ。カテーテルを しっかりテープで固定する。血液サンプルを採取する場合、0.3mlの血液を 実際のサンプル採取の前に個別の1ccシリンジ中に採取し、ルエルロックアダプ ター中に含まれるクエン酸ナトリウムにより血液サンプルが希釈されるのを防ぐ 。次に2.7mlの血液を3ccシリンジ中に抜き取り、0.3mlの3.8%クエ ン酸ナトリウムを含み、適当な時点で標識したベノジェクト(Venoject)真空管 中にいれる。3.8%クエン酸ナトリウム中血液サンプルを含む管を静かに2、 3回倒立させて、成分を混合し、次に全血凝集試験のために1mlを採取する。 残りの血液サンプルをエッペンドルフ管に移し、遠心分離により上清血漿を取り 出して新しい管に移し、ついでその後のHPLC分析のために凍結させ、ペプチ ド含量を測定する。 0時点の直後にサンプルを採取し、ペプチドを含むかまたは含まない適当量の ミクロエマルジョンを、サイズ12のゼラチンカプセルを用いてイヌに経口投与 する。 血液サンプルを次にクロモ−ログ(Chromo-Log)全血凝集検出計を用いて血小 板凝集阻害に関して試験する。サンプルを試験する前に装置を37℃に加温し、 プローブを蒸留水および柔らかいブラシで清浄にする。プローブを凝集検出計に 取付け、塩溶液のキュベット中にいれ、凝集検出計中のサイドキュベットウェル 中にて加温する。実際の検定に関しては、ベノジェクト真空管中の0.3mlの 3.8%クエン酸ナトリウムと混合した2.7mlの血液サンプルの1mlをキュ ベットに添加し、凝集検出計のウェル中に入れる。撹拌棒をキュベット中にいれ 、900rpmにセットする。プローブを試験キュベット中にしっかりといれ、 蓋を閉める。ベースライン、ゼロおよび目盛りをセットする。目盛りは20を5 オームに等しく設定する。撹拌キュベットを5分間静置し、この時点で、5μl のコラーゲンを撹拌した全血に添加し、キュベット中5μl/mlの最終溶液を 得る。 一旦、勾配の変化がコラーゲン添加のベースラインに達したら反応を2分間モ ニターし、2分間の勾配を用いて変化をオーム/分で計算する。変化(オーム/ 分)を対照の%で計算する。対照値を、−15および0時の平均により決定する 。各使用後、プローブを取り出し、蒸留水で清浄にし、柔らかい布およびブラシ で拭う。考察および結論 イヌは、本発明にて関心のあるペプチドの一種、RGD含有フィブリノゲン受 容体拮抗物質の薬理効果を評価するための良好なモデルであると考えられる。実 験を、3mg/kgのペプチド用量または0.5ml/kgのミクロエマルジョ ン用量を用いて、前記のようにして行う。ペプチドを塩溶液中経口投与する対照 実験を先に独立して行い、ミクロエマルジョン一処方ペプチドでみられる効果と の有用な比較に供する。 本発明にて用いる活性成分の一つが成長ホルモン放出ペプチドであるため、in vivo活性に関する適当な検定を以下のようにして行う。GHRP含有のミクロエマルジョンの in vivo 試験 前記の実施例に従って、組成物を含むミクロエマルジョン(w/w)を調製す る。調製後、これをin vivo評価の前に周囲温度で安定な形態にて約48時間さ らに貯蔵する。GHRPペプチド、His−D−Trp−Ala−Trp−D−Phe−L ys−NH2の塩溶液中対照溶液(1.5mg/ml)もまた調製する。 オスのラットに3mg/kgでGHRPの塩溶液(対照)および前記ミクロエ マルジョン中溶液を十二指腸内に一回投与することで投与を行う(各ケースにお いて3匹のラットを用いる)。実際のサンプリングおよび投与の前に、各ラット をペントバルビタール(50mg/kg、腹腔内、最終容積1mlまで塩溶液で 希釈)で麻酔する。ラットを実験を通して麻酔にかけたままにする。投与は以下 のようにして行う:小さい切開(2〜3cmの長さ)を腹部中心線上に行い、次 に十二指腸筋肉上に巾着縫合を行う。巾着縫合の中心に小さな穴を開け、その中 にツベルクリンシリンジに取り付けたブラント23Gスタブ針を挿入して用量を デリバリーする。投与の終了後、巾着縫合を縛り、開口を閉じる。切開部を創傷 クリップで閉じる。頚静脈カテーテルから以下の間隔で0.2mlの血液サンプ ルを採取する:−15、0、5、10、15、30、45、60、90および1 20分。血液サンプルを氷上で貯蔵し、続いてRIA法により、成長ホルモンに ついて分析する。 前記実験から得られたサンプルの分析は、GHRPの薬理活性を測定すること を必要とする。正のデータは成長ホルモン放出ペプチドが本発明のミクロエマル ジョン処方に由来して経口的に活性であることを示している。しかし、血液レベ ルおよび実際の生物学的利用能は観察された薬理活性と互いに関連させる必要が ある。 治療的全身性投与に必要な活性成分の量は、もちろん選択した化合物、症状の 性質および重篤度、治療を受けるヒトを含む哺乳動物により変わり、最終的には 医師の裁量による。 最後に、本発明はまた、有効量の本明細書において定義した医薬組成物を、こ れを必要とする患者に投与することからなる治療法を包含する。好ましくは、治 療薬は、フィブリノゲン受容体拮抗ペプチド、成長ホルモン放出ペプチド、バソ プレシン、エルカトニン、カルシトニン、カルシトニン−遺伝子関連ペプチド、 ブタソマトスタチン、またはインシュリンから選択される。病状および各前記治 療薬の使用は当業者には公知であり、多くの薬剤がすでに各特許に副分類されて いる。例えば、血小板凝集阻害剤、成長促進剤、骨粗鬆症用および糖尿病用であ る。 前記載事項は好ましい具体例を含む本発明を十分に開示するものである。本明 細書において開示した具体例の修正および改良も以下の特許請求の範囲に含まれ る。当業者は前記載事項を用いてさらに工夫することなく本発明を最大限利用で きると考えられる。したがって、本明細書の実施例は単に例示的であって本発明 の範囲をなんら制限するものではない。排他的性質および優先権を主張する本発 明の具体例を以下に定義する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 38/04 38/23 38/28 47/14 H 7433−4C 9455−4C A61K 37/30 9455−4C 37/26

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. (a)中または長鎖脂肪族アシルトリグリセリドまたはその混合物である油およ び中または長鎖脂肪族アシルモノおよび/またはジグリセリド、ソルビタン長鎖 脂肪酸エステルまたはその混合物である低HLB界面活性剤を有する親油性相で あって、中および長鎖脂肪族アシル基の混合物からなる親油性相と (b)高HLB界面活性剤と; (c)水性親水性相と; (d)水溶性治療剤とからなる医薬組成物であって、混合により、室温で液体ま たはゲル状の安定な自己乳化性油中水(w/o)ミクロエマルジョンを形成する 医薬組成物。 2.親油性相が (i)中鎖脂肪族アシルトリグリセリドと長鎖脂肪族アシル基を有する低HLB 界面活性剤の混合物;または (ii)長鎖脂肪族アシルトリグリセリドと中鎖脂肪族アシル基を有する低HLB 界面活性剤の混合物;または (iii)長鎖および中鎖脂肪族アシルトリグリセリドと中鎖脂肪族アシルモノお よび/またはジグリセリドの混合物 からなる請求項1記載の組成物。 3.中鎖が8〜12個の炭素原子を有し、長鎖が14〜18個の炭素原子を有 する請求項1記載の組成物。 4.高HLB界面活性剤が非イオン性高HLB界面活性剤である請求項1記載 の組成物。 5.治療剤がペプチドである請求項1記載の組成物。 6.ペプチドが100ないし6000の分子量を有する請求項1記載の組成物 。 7.ペプチドが2ないし35個のアミノ酸基を有する請求項5記載の組成物。 8.治療剤が、フィブリノゲン受容体拮抗剤、成長ホルモン放出ペプチド、イ ンシュリン、カルシトニン、エルカトニン、カルシトニン遺伝子関連ペプチドお よびブタソマトスタチンならびにその類似体または同族体である請求項1記載の 組成物。 9.中鎖成分の長鎖成分に対する割合が約9:1〜1:1である請求項1記載 の組成物。 10.中鎖成分の長鎖成分に対する割合が約1:1〜8:2である請求項9記載 の組成物。 11.脂肪族アシルトリグリセリドの低HLB界面活性剤に対する割合が5:1 〜1.5:1の範囲にある請求項1記載の組成物。 12.親油性相がミクロエマルジョンの10〜90%(w/w)、高HLB界面 活性剤が5〜75%、親水性相が40%未満からなり、脂肪族アシルトリグリセ リドの低HLB界面活性剤に対する割合が4:1と2:1の間である請求項1記 載の組成物。 13.種々の成分の相対比が第2図〜第8図のいずれか1つの疑似三相図の領域 (A)、(B)および(C)中にある請求項1記載の組成物。 14.経口デリバリーまたは局所投与のための請求項1記載の組成物。 15.治療剤がフィブリノゲン受容体拮抗剤、成長ホルモン放出ペプチド、イン シュリン、カルシトニン、エルカトニン、カルシトニン遺伝子関連ペプチドおよ びブタソマトスタチンならびにその類似体または同族体である医薬の製造におけ る請求項1に記載の医薬組成物の使用。 16.(a)脂肪族アシルトリグリセリドである油および脂肪族アシルモノグリ セリド、脂肪族アシルジグリセリド、ソルビタン脂肪族アシルエステルまたはそ の混合物である低HLBを有し、ここに脂肪族アシル基が中鎖および長鎖脂肪族 アシル基の混合物である親油性相と、(b)高HLB界面活性剤と、(c)水性 親水性相とからなり、(a)、(b)および(c)は、各々、請求項1〜12の いずれか1つに定義したとおりであって、混合すると、室温で液体である安定な 自己乳化性油中水(w/o)ミクロエマルジョンを形成することを特徴とする組 成物。 17.さらに哺乳動物において治療剤の経口生物学的利用能の向上を提供する請 求項16記載の組成物。 18. (i)(a)脂肪族アシルトリグリセリドである油および脂肪族アシルモノグリ セリド、脂肪族アシルジグリセリド、ソルビタン脂肪族アシルエステルまたはそ の混合物を有し、ここに脂肪族アシル基が中鎖および長鎖脂肪族アシル基の混合 物である親油性相; (b)高HLB界面活性剤;および (c)水性親水性相 を混合し、 (ii)室温で液体である安定な自己乳化性油中水(w/o)ミクロエマルジョン を形成することからなる医薬組成物の製法。
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