JPH084535A - 直接噴射式ディーゼルエンジンのピストン - Google Patents
直接噴射式ディーゼルエンジンのピストンInfo
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- JPH084535A JPH084535A JP6134785A JP13478594A JPH084535A JP H084535 A JPH084535 A JP H084535A JP 6134785 A JP6134785 A JP 6134785A JP 13478594 A JP13478594 A JP 13478594A JP H084535 A JPH084535 A JP H084535A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B2275/00—Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
- F02B2275/14—Direct injection into combustion chamber
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 直接噴射式ディーゼルエンジンの燃焼室への
空気の流入を促進して、燃焼性能を向上できるピストン
を開発する。 【構成】 ピストンヘッド2の外輪部5に複数の渦流案
内溝6を形成し、各渦流案内溝6は外輪部5の周方向A
に進むほど下向きに深く凹設され、且つキャビティー3
に近付く先絞り滑り台状に形成され、周方向上手側の渦
流案内溝6の入口部6aをヘッド面7と面一状に形成
し、その下手側の出口部6bをキャビティー3に連通す
る。空気は渦流案内溝6の周方向Aに沿って案内され、
先き絞りの滑り台を滑り落ちながら、流れの方向性を高
められ、且つその絞り作用で流れを収束されてキャビテ
ィー3に導入される。このため、燃焼室への空気の流入
を促進して吸気スワールを強化できる。
空気の流入を促進して、燃焼性能を向上できるピストン
を開発する。 【構成】 ピストンヘッド2の外輪部5に複数の渦流案
内溝6を形成し、各渦流案内溝6は外輪部5の周方向A
に進むほど下向きに深く凹設され、且つキャビティー3
に近付く先絞り滑り台状に形成され、周方向上手側の渦
流案内溝6の入口部6aをヘッド面7と面一状に形成
し、その下手側の出口部6bをキャビティー3に連通す
る。空気は渦流案内溝6の周方向Aに沿って案内され、
先き絞りの滑り台を滑り落ちながら、流れの方向性を高
められ、且つその絞り作用で流れを収束されてキャビテ
ィー3に導入される。このため、燃焼室への空気の流入
を促進して吸気スワールを強化できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直接噴射式ディーゼルエ
ンジンのピストンに関し、エンジンにこのピストンを組
み込むことにより、燃焼室への空気の流入を促進してス
ワールを強化し、空気と燃料の混合を強力にして燃焼性
能を向上できるものを提供する。
ンジンのピストンに関し、エンジンにこのピストンを組
み込むことにより、燃焼室への空気の流入を促進してス
ワールを強化し、空気と燃料の混合を強力にして燃焼性
能を向上できるものを提供する。
【0002】
【発明の背景】本発明の対象となる直接噴射式ディーゼ
ルエンジンのピストンの基本構造は、図1、図4又は図
5に示すように、ディーゼルエンジンEのピストン1の
ピストンヘッド2の中央部にキャビティー3を下向きに
凹設した形式のものである。
ルエンジンのピストンの基本構造は、図1、図4又は図
5に示すように、ディーゼルエンジンEのピストン1の
ピストンヘッド2の中央部にキャビティー3を下向きに
凹設した形式のものである。
【0003】
【従来の技術】この形式の従来技術1としては、特開平
3―168322号公報に示すように(図4参照)、ピス
トンヘッド2のキャビティー3の外周部に内径方向に近
付くほどヘッド面7からキャビティー3に落ち込み傾斜
するテーパ面50を形成し、テーパ面50にキャビティ
ー3の径方向から適宜傾斜させて複数の案内溝51を刻
設するとともに、シリンダヘッド10の下面に上記キャ
ビティー3に対向するように断面台形状の凸部52を設
けたものがある。
3―168322号公報に示すように(図4参照)、ピス
トンヘッド2のキャビティー3の外周部に内径方向に近
付くほどヘッド面7からキャビティー3に落ち込み傾斜
するテーパ面50を形成し、テーパ面50にキャビティ
ー3の径方向から適宜傾斜させて複数の案内溝51を刻
設するとともに、シリンダヘッド10の下面に上記キャ
ビティー3に対向するように断面台形状の凸部52を設
けたものがある。
【0004】本従来技術1では、ピストン1の上死点移
行時に、テーパ面50と凸部52との接近でスキッシュ
流の流路53を狭窄してその流れを増速させるうえ、こ
のスキッシュ流を各案内溝51で収束させてその増速作
用を一層強力にできるので、燃料と空気との混合が促進
される。
行時に、テーパ面50と凸部52との接近でスキッシュ
流の流路53を狭窄してその流れを増速させるうえ、こ
のスキッシュ流を各案内溝51で収束させてその増速作
用を一層強力にできるので、燃料と空気との混合が促進
される。
【0005】一方、従来技術2としては、特開平2―1
49719号公報に示すように(図5参照)、ピストンヘ
ッド2のキャビティー3の外周側に複数の空気供給穴5
4を包囲状に凹設し、各空気供給穴54を中央のキャビ
ティー3に火炎案内溝55を介して連通し、火炎案内溝
55を均等な深さで空気供給穴54より浅く形成すると
ともに、吸気スワールの向きSに方向付け、シリンダヘ
ッド10の下面に上記キャビティー3に対向するように
凸部56を設けたものがある。
49719号公報に示すように(図5参照)、ピストンヘ
ッド2のキャビティー3の外周側に複数の空気供給穴5
4を包囲状に凹設し、各空気供給穴54を中央のキャビ
ティー3に火炎案内溝55を介して連通し、火炎案内溝
55を均等な深さで空気供給穴54より浅く形成すると
ともに、吸気スワールの向きSに方向付け、シリンダヘ
ッド10の下面に上記キャビティー3に対向するように
凸部56を設けたものがある。
【0006】本従来技術2では、ピストンの上死点移行
時に、キャビティー3はシリンダヘッド10側の凸部5
6により閉塞されるので、空気不足を起こして窒素酸化
物の生成が抑制される。また、上死点を過ぎた後の膨張
移行時には、キャビティー3の火炎や未燃蒸気は激しく
噴出して空気供給穴54の空気と出会い、2段目の混合
が行われる。この場合、火炎は火炎案内溝55により選
択的に空気供給穴54に向かうので、混合速度が高まる
うえ、高いスワール強度が維持される。
時に、キャビティー3はシリンダヘッド10側の凸部5
6により閉塞されるので、空気不足を起こして窒素酸化
物の生成が抑制される。また、上死点を過ぎた後の膨張
移行時には、キャビティー3の火炎や未燃蒸気は激しく
噴出して空気供給穴54の空気と出会い、2段目の混合
が行われる。この場合、火炎は火炎案内溝55により選
択的に空気供給穴54に向かうので、混合速度が高まる
うえ、高いスワール強度が維持される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術1では、
キャビティー3の外周側にテーパ面50と案内溝51を
設けてスキッシュ流をある程度高められるが、テーパ面
50はピストンヘッド2に接する局部的な外周箇所に限
定して形成され、その他のヘッド面7には形成されない
ので、スキッシュ流の増速には限界がある。そのうえ、
本従来技術1は、実際には、シリンダヘッド10側の凸
部52とピストン1側のキャビティー3との組み合わせ
でスキッシュ流を増速させる機構なので、凸部52を形
成しない通常の平滑な下面を有するシリンダヘッド10
との組み合わせでは、上記スキッシュの増速作用も一層
制約を受ける。
キャビティー3の外周側にテーパ面50と案内溝51を
設けてスキッシュ流をある程度高められるが、テーパ面
50はピストンヘッド2に接する局部的な外周箇所に限
定して形成され、その他のヘッド面7には形成されない
ので、スキッシュ流の増速には限界がある。そのうえ、
本従来技術1は、実際には、シリンダヘッド10側の凸
部52とピストン1側のキャビティー3との組み合わせ
でスキッシュ流を増速させる機構なので、凸部52を形
成しない通常の平滑な下面を有するシリンダヘッド10
との組み合わせでは、上記スキッシュの増速作用も一層
制約を受ける。
【0008】上記従来技術2では、窒素酸化物の生成の
抑制を主目的とするうえ、火炎案内溝55はキャビティ
ー3から空気供給穴54に向けて火炎を案内し、膨張移
行時の2段目の混合を促進するものである。従って、上
死点移行の前・後における燃料と空気との混合過程で
は、この混合の充分な促進には限界がある。また、本従
来技術2も、前記従来技術1と同様に、シリンダヘッド
10側の凸部56をピストン1側の凹部54・55と組
み合わせる機構なので、スワールの増速作用の制約は大
きい。本発明は、直接噴射式ディーゼルエンジンに関
し、燃焼室への空気の流入を促進して燃焼性能を向上で
きるピストンを開発することを技術的課題とする。
抑制を主目的とするうえ、火炎案内溝55はキャビティ
ー3から空気供給穴54に向けて火炎を案内し、膨張移
行時の2段目の混合を促進するものである。従って、上
死点移行の前・後における燃料と空気との混合過程で
は、この混合の充分な促進には限界がある。また、本従
来技術2も、前記従来技術1と同様に、シリンダヘッド
10側の凸部56をピストン1側の凹部54・55と組
み合わせる機構なので、スワールの増速作用の制約は大
きい。本発明は、直接噴射式ディーゼルエンジンに関
し、燃焼室への空気の流入を促進して燃焼性能を向上で
きるピストンを開発することを技術的課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の手段を、実施例を示す図1〜図3により以下に説明す
る。即ち、本発明は前記基本構造の直接噴射式ディーゼ
ルエンジンのピストンにおいて、上記ピストンヘッド2
の外周縁4とキャビティー3との間の帯状の外輪部5に
複数の渦流案内溝6を形成し、各渦流案内溝6は外輪部
5の周方向Aに進むほど下向きに深く凹設されるととも
に、キャビティー3に近付くように先絞り滑り台状に形
成され、その周方向Aの上手側に位置する渦流案内溝6
の入口部6aを外輪部5の径方向の幅一杯で、且つピス
トンヘッド2のヘッド面7と面一状に形成し、その周方
向Aの下手側に位置する渦流案内溝6の出口部6bをキ
ャビティー3に連通したことを特徴とするものである。
の手段を、実施例を示す図1〜図3により以下に説明す
る。即ち、本発明は前記基本構造の直接噴射式ディーゼ
ルエンジンのピストンにおいて、上記ピストンヘッド2
の外周縁4とキャビティー3との間の帯状の外輪部5に
複数の渦流案内溝6を形成し、各渦流案内溝6は外輪部
5の周方向Aに進むほど下向きに深く凹設されるととも
に、キャビティー3に近付くように先絞り滑り台状に形
成され、その周方向Aの上手側に位置する渦流案内溝6
の入口部6aを外輪部5の径方向の幅一杯で、且つピス
トンヘッド2のヘッド面7と面一状に形成し、その周方
向Aの下手側に位置する渦流案内溝6の出口部6bをキ
ャビティー3に連通したことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】上記ピストン1は、渦流案内溝6の周方向Aを
スワール方向に一致させてディーゼルエンジンに組み込
まれる。そこで、このディーゼルエンジンの作用を説明
する。
スワール方向に一致させてディーゼルエンジンに組み込
まれる。そこで、このディーゼルエンジンの作用を説明
する。
【0011】吸気ポートから燃焼室に侵入した空気は、
先ず、ピストンヘッド2の外輪部5にその幅一杯に形成
されて、且つヘッド面7と面一状である渦流案内溝6の
入口部6aに受け入れられる。このため、空気は渦流案
内溝6の周方向Aに沿いながら、先き絞りの滑り台を滑
り落ちるように渦流出口部6bに向かって案内される。
この間に、吸気スワールは流れの方向性を高められると
ともに、その絞り作用で流れを収束されて(即ち、増速さ
れて)、キャビティー3に導入される。従って、凸部を
突設した特殊なシリンダヘッド10をピストン1と組み
合わせる冒述の従来技術1又は2とは異なり、組み合わ
せるシリンダヘッド10の形態に拘わらず、燃焼室への
空気の流入を促進して吸気スワールを強化でき、空気と
燃料の混合を強力に促進できる。
先ず、ピストンヘッド2の外輪部5にその幅一杯に形成
されて、且つヘッド面7と面一状である渦流案内溝6の
入口部6aに受け入れられる。このため、空気は渦流案
内溝6の周方向Aに沿いながら、先き絞りの滑り台を滑
り落ちるように渦流出口部6bに向かって案内される。
この間に、吸気スワールは流れの方向性を高められると
ともに、その絞り作用で流れを収束されて(即ち、増速さ
れて)、キャビティー3に導入される。従って、凸部を
突設した特殊なシリンダヘッド10をピストン1と組み
合わせる冒述の従来技術1又は2とは異なり、組み合わ
せるシリンダヘッド10の形態に拘わらず、燃焼室への
空気の流入を促進して吸気スワールを強化でき、空気と
燃料の混合を強力に促進できる。
【0012】
【発明の効果】燃焼室に侵入した空気を渦流案内溝によ
り強力にピストンのキャビティーに案内するので、空気
と燃料の混合を強力にして燃焼性能を向上できる。この
ため、排気中の有害成分(スス、CO、NOX、SOXなど)
の発生量を低減するとともに、燃料消費率を改善して、
ディーゼルエンジンの最大出力を高められる。
り強力にピストンのキャビティーに案内するので、空気
と燃料の混合を強力にして燃焼性能を向上できる。この
ため、排気中の有害成分(スス、CO、NOX、SOXなど)
の発生量を低減するとともに、燃料消費率を改善して、
ディーゼルエンジンの最大出力を高められる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて述べ
る。図1は縦型直接噴射式ディーゼルエンジンのピスト
ンの要部斜視図、図2は同ピストンの平面図、図3は同
ディーゼルエンジンの要部縦断面図である。
る。図1は縦型直接噴射式ディーゼルエンジンのピスト
ンの要部斜視図、図2は同ピストンの平面図、図3は同
ディーゼルエンジンの要部縦断面図である。
【0014】図3に示すように、縦型直接噴射式ディー
ゼルエンジンEのシリンダ11の上側にシリンダヘッド
10を組み付け、燃料噴射ポンプ12をシリンダヘッド
10の上方から燃焼室13に、シリンダ11に近付くほ
ど燃焼室13の中心に傾くように突入する。上記シリン
ダヘッド10に吸気ポート15を開け、吸気ポート15
の出口15aに吸気弁16を開閉可能に臨ませる。
ゼルエンジンEのシリンダ11の上側にシリンダヘッド
10を組み付け、燃料噴射ポンプ12をシリンダヘッド
10の上方から燃焼室13に、シリンダ11に近付くほ
ど燃焼室13の中心に傾くように突入する。上記シリン
ダヘッド10に吸気ポート15を開け、吸気ポート15
の出口15aに吸気弁16を開閉可能に臨ませる。
【0015】図1〜図3に示すように、上記シリンダ1
1にシリンダボア14を形成し、シリンダボア14にピ
ストン1を上下摺動自在に嵌挿し、ピストンヘッド2の
中央部にキャビティー3を下向きに凹設する。上記キャ
ビティー3の外周部3aはピストンヘッド2のヘッド面
7から下方に曲面状に落ち窪み、その中央部3bには円
錐状の墳丘が突設され、前記燃料噴射ポンプ12の噴孔
12aはこのキャビティー3に方向付けられる。
1にシリンダボア14を形成し、シリンダボア14にピ
ストン1を上下摺動自在に嵌挿し、ピストンヘッド2の
中央部にキャビティー3を下向きに凹設する。上記キャ
ビティー3の外周部3aはピストンヘッド2のヘッド面
7から下方に曲面状に落ち窪み、その中央部3bには円
錐状の墳丘が突設され、前記燃料噴射ポンプ12の噴孔
12aはこのキャビティー3に方向付けられる。
【0016】図1〜図3に示すように、上記ピストンヘ
ッド2の外周縁4とキャビティー3との間の帯状の外輪
部5に3個の渦流案内溝6を形成する。図1〜図2に示
すように、各渦流案内溝6は外輪部5の周方向A(具体
的には、左方向)に進むほど下向きに深く凹設されるとと
もに、キャビティー3に近付くように、先絞り滑り台状
に形成される。但し、吸気スワールの方向は、例えば、
吸気ポート15のスワール室から燃焼室13に空気が侵
入する方向で決まるが、上記渦流案内溝6が絞られて行
く周方向Aは、このスワール方向に一致するように設定
される。
ッド2の外周縁4とキャビティー3との間の帯状の外輪
部5に3個の渦流案内溝6を形成する。図1〜図2に示
すように、各渦流案内溝6は外輪部5の周方向A(具体
的には、左方向)に進むほど下向きに深く凹設されるとと
もに、キャビティー3に近付くように、先絞り滑り台状
に形成される。但し、吸気スワールの方向は、例えば、
吸気ポート15のスワール室から燃焼室13に空気が侵
入する方向で決まるが、上記渦流案内溝6が絞られて行
く周方向Aは、このスワール方向に一致するように設定
される。
【0017】図2に示すように、上記渦流案内溝6を平
面視すると、細長い三角形の底辺を動かさずに、その頂
点を一定方向に捩り旋回させたような形状を呈する。こ
のため、図1に示すように、スワール方向Aの上手側に
位置する渦流案内溝6の入口部6aは、外輪部5の径方
向の幅一杯で、且つピストンヘッド2のヘッド面7と面
一状に形成される。また、そのスワール方向Aの下手側
に位置する渦流案内溝6の出口部6bはキャビティー3
に連通される。しかも、ピストンヘッド2を平面視する
と、各渦流案内溝6の入口部6aは隣接する渦流案内溝
6の出口部6bに接するように配置される。
面視すると、細長い三角形の底辺を動かさずに、その頂
点を一定方向に捩り旋回させたような形状を呈する。こ
のため、図1に示すように、スワール方向Aの上手側に
位置する渦流案内溝6の入口部6aは、外輪部5の径方
向の幅一杯で、且つピストンヘッド2のヘッド面7と面
一状に形成される。また、そのスワール方向Aの下手側
に位置する渦流案内溝6の出口部6bはキャビティー3
に連通される。しかも、ピストンヘッド2を平面視する
と、各渦流案内溝6の入口部6aは隣接する渦流案内溝
6の出口部6bに接するように配置される。
【0018】そこで、本実施例のピストンを組み込んだ
直接噴射式ディーゼルエンジンの機能を説明する。ピス
トンヘッド2に凹設される渦流案内溝6の入口部6a
は、帯状の外輪部5の幅一杯に形成されて、且つヘッド
面7と面一状に形成されるので、吸気ポート15から燃
焼室13に侵入した空気は、先ず、この3個の渦流案内
溝6の入口部6aに夫々受け入れられる。
直接噴射式ディーゼルエンジンの機能を説明する。ピス
トンヘッド2に凹設される渦流案内溝6の入口部6a
は、帯状の外輪部5の幅一杯に形成されて、且つヘッド
面7と面一状に形成されるので、吸気ポート15から燃
焼室13に侵入した空気は、先ず、この3個の渦流案内
溝6の入口部6aに夫々受け入れられる。
【0019】このため、空気は渦流案内溝6のスワール
方向Aに沿いながら、先き絞りの滑り台(図1及び図2
の斜線部参照)を滑り落ちる状態で渦流案内溝6の出口
部6bに案内される。この間に、空気はその流れの方向
性を高められるとともに、渦流案内溝6の絞り作用で流
れを収束されて(即ち、増速されて)、渦流案内溝6の出
口部6bからキャビティー3に導入される。従って、こ
の渦流案内溝6の案内作用と絞り作用により、空気の流
入を促進して吸気スワールを強化できるので、燃料噴射
ポンプ12からキャビティー3に向かって噴射される燃
料と当該空気の混合を強力に促進して、ディーゼルエン
ジンEの燃焼性能を高められるとともに、排気中の有害
成分の発生量を低減できる。
方向Aに沿いながら、先き絞りの滑り台(図1及び図2
の斜線部参照)を滑り落ちる状態で渦流案内溝6の出口
部6bに案内される。この間に、空気はその流れの方向
性を高められるとともに、渦流案内溝6の絞り作用で流
れを収束されて(即ち、増速されて)、渦流案内溝6の出
口部6bからキャビティー3に導入される。従って、こ
の渦流案内溝6の案内作用と絞り作用により、空気の流
入を促進して吸気スワールを強化できるので、燃料噴射
ポンプ12からキャビティー3に向かって噴射される燃
料と当該空気の混合を強力に促進して、ディーゼルエン
ジンEの燃焼性能を高められるとともに、排気中の有害
成分の発生量を低減できる。
【0020】尚、本発明は、ピストンヘッド2の外輪部
5に先き絞り滑り台状の渦流案内溝6を凹設することを
特徴とするので、この案内溝6の個数は2個、或は3個
以上でも良い。また、各渦流案内溝6の入口部6aは隣
接する渦流案内溝6の出口部6bに接することなく、離
間していても差し支えない。一方、本発明は、シリンダ
ボアが縦向きである縦型ディーゼルエンジンに限らず、
シリンダボアが横向きの横型エンジンにも適用できる。
5に先き絞り滑り台状の渦流案内溝6を凹設することを
特徴とするので、この案内溝6の個数は2個、或は3個
以上でも良い。また、各渦流案内溝6の入口部6aは隣
接する渦流案内溝6の出口部6bに接することなく、離
間していても差し支えない。一方、本発明は、シリンダ
ボアが縦向きである縦型ディーゼルエンジンに限らず、
シリンダボアが横向きの横型エンジンにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】縦型直接噴射式ディーゼルエンジンのピストン
の要部斜視図である。
の要部斜視図である。
【図2】同ピストンの平面図である。
【図3】同ディーゼルエンジンの要部縦断面図である。
【図4】従来技術1を示し、図4Aは直接噴射式ディー
ゼルエンジンの要部縦断面図、図4Bはピストンヘッド
の要部斜視図である。
ゼルエンジンの要部縦断面図、図4Bはピストンヘッド
の要部斜視図である。
【図5】従来技術2を示し、図5Aは直接噴射式ディー
ゼルエンジンの要部縦断面図、図5Bはピストンヘッド
の平面図である。
ゼルエンジンの要部縦断面図、図5Bはピストンヘッド
の平面図である。
1…ピストン、2…ピストンヘッド、3…キャビティ
ー、4…ピストンの外周縁、5…ピストンヘッドの外輪
部、6…渦流案内溝、6a…渦流案内溝の入口部、6b
…渦流案内溝の出口部、7…ヘッド面、A…外輪部の周
方向、E…直接噴射式ディーゼルエンジン。
ー、4…ピストンの外周縁、5…ピストンヘッドの外輪
部、6…渦流案内溝、6a…渦流案内溝の入口部、6b
…渦流案内溝の出口部、7…ヘッド面、A…外輪部の周
方向、E…直接噴射式ディーゼルエンジン。
Claims (1)
- 【請求項1】 ディーゼルエンジン(E)のピストン(1)
のピストンヘッド(2)の中央部にキャビティー(3)を下
向きに凹設した直接噴射式ディーゼルエンジンのピスト
ンにおいて、 上記ピストンヘッド(2)の外周縁(4)とキャビティー
(3)との間の帯状の外輪部(5)に複数の渦流案内溝(6)
を形成し、 各渦流案内溝(6)は外輪部(5)の周方向(A)に進むほど
下向きに深く凹設されるとともに、キャビティー(3)に
近付くように先絞り滑り台状に形成され、 その周方向(A)の上手側に位置する渦流案内溝(6)の入
口部(6a)を外輪部(5)の径方向の幅一杯で、且つピス
トンヘッド(2)のヘッド面(7)と面一状に形成し、その
周方向(A)の下手側に位置する渦流案内溝(6)の出口部
6(b)をキャビティー(3)に連通したことを特徴とする
直接噴射式ディーゼルエンジンのピストン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6134785A JPH084535A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 直接噴射式ディーゼルエンジンのピストン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6134785A JPH084535A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 直接噴射式ディーゼルエンジンのピストン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH084535A true JPH084535A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15136500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6134785A Pending JPH084535A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | 直接噴射式ディーゼルエンジンのピストン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH084535A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006090884A1 (ja) * | 2005-02-24 | 2006-08-31 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 内燃機関 |
CN100392230C (zh) * | 2003-08-19 | 2008-06-04 | 扬动股份有限公司 | 提高空气利用率的内燃机活塞 |
JP2012057566A (ja) * | 2010-09-10 | 2012-03-22 | Hino Motors Ltd | 直噴式ディーゼルエンジンの燃焼室構造 |
CN109854359A (zh) * | 2018-10-30 | 2019-06-07 | 中国北方发动机研究所(天津) | 一种适用于涡流燃烧系统的旋流槽型燃烧室 |
US10415456B2 (en) * | 2014-04-29 | 2019-09-17 | Volvo Truck Corporation | Combustion chamber for an internal combustion engine and an internal combustion engine |
-
1994
- 1994-06-17 JP JP6134785A patent/JPH084535A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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