JPH0839452A - ボルト締め装置 - Google Patents
ボルト締め装置Info
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- JPH0839452A JPH0839452A JP6193824A JP19382494A JPH0839452A JP H0839452 A JPH0839452 A JP H0839452A JP 6193824 A JP6193824 A JP 6193824A JP 19382494 A JP19382494 A JP 19382494A JP H0839452 A JPH0839452 A JP H0839452A
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- piston
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- screw plunger
- pressure medium
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- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 claims description 5
- 239000004519 grease Substances 0.000 abstract description 30
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 abstract 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 10
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 5
- 210000002445 nipple Anatomy 0.000 description 2
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
- B25B—TOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
- B25B29/00—Accessories
- B25B29/02—Bolt tensioners
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
- F16B31/00—Screwed connections specially modified in view of tensile load; Break-bolts
- F16B31/04—Screwed connections specially modified in view of tensile load; Break-bolts for maintaining a tensile load
- F16B31/043—Prestressed connections tensioned by means of liquid, grease, rubber, explosive charge, or the like
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
- Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)
- Clamps And Clips (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 締付力を所要の力に調整可能にし、ボルト締
め装置を手で支えることなくボルトに支持して作業がで
きるようにするとともに、全体の構造を小さくかつ軽量
化して着脱作業を容易にする。 【構成】 出力機構Aと入力機構Bとからなり、出力機
構Aは、本体を構成しているシリンダ1及びピストン2
と、ピストンの中心部を貫通しているボルト孔3と、シ
リンダとピストンとの間に形成される空間部4とを備
え、ピストンはシリンダにその軸心方向に移動可能に嵌
合されかつ空間部を置いて当接可能に設けられており、
入力機構Bは、空間部と連通路5を介して連通しグリー
スを充填してある空洞部6と、この空洞部内を移動可能
に設けて空洞部及び空間部にグリースを充填するための
スクリュプランジャー7とからなる。
め装置を手で支えることなくボルトに支持して作業がで
きるようにするとともに、全体の構造を小さくかつ軽量
化して着脱作業を容易にする。 【構成】 出力機構Aと入力機構Bとからなり、出力機
構Aは、本体を構成しているシリンダ1及びピストン2
と、ピストンの中心部を貫通しているボルト孔3と、シ
リンダとピストンとの間に形成される空間部4とを備
え、ピストンはシリンダにその軸心方向に移動可能に嵌
合されかつ空間部を置いて当接可能に設けられており、
入力機構Bは、空間部と連通路5を介して連通しグリー
スを充填してある空洞部6と、この空洞部内を移動可能
に設けて空洞部及び空間部にグリースを充填するための
スクリュプランジャー7とからなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボルト締め作業の労力
を削減し省力化を計るためのボルト締め装置に関する。
を削減し省力化を計るためのボルト締め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、実開平6−34802号公
報に記載のローラガイドのボルト締め装置を提案した。
このボルト締め装置は、シリンダと、シリンダの一端部
にシリンダ内の空間を移動可能に設けてあるピストン
と、このピストンの軸心部に設けた空洞部と、この空洞
部内を移動可能に設けたスクリュプランジャーと、上記
シリンダの他端部に設けた皿バネと、ピストンの外周に
噛合しシリンダに当接可能なロックナットとからなるも
のである。そしてこのボルト締め装置は、空洞部の断面
積と空間の受圧断面積の比を1:3以上としてある空間
にグリースを充填して、スクリュプランジャーを空洞部
内にねじ込んで、グリースを介して受圧面積部分を上記
断面積比に応じて倍力化して押圧することにより、ピス
トンの一端部側に噛合しているボルトを引張して、ピス
トンとボルトの間に設けてあるクランププレートを押圧
し、この押圧作用を通じてボルト締め作業を容易に行
う。
報に記載のローラガイドのボルト締め装置を提案した。
このボルト締め装置は、シリンダと、シリンダの一端部
にシリンダ内の空間を移動可能に設けてあるピストン
と、このピストンの軸心部に設けた空洞部と、この空洞
部内を移動可能に設けたスクリュプランジャーと、上記
シリンダの他端部に設けた皿バネと、ピストンの外周に
噛合しシリンダに当接可能なロックナットとからなるも
のである。そしてこのボルト締め装置は、空洞部の断面
積と空間の受圧断面積の比を1:3以上としてある空間
にグリースを充填して、スクリュプランジャーを空洞部
内にねじ込んで、グリースを介して受圧面積部分を上記
断面積比に応じて倍力化して押圧することにより、ピス
トンの一端部側に噛合しているボルトを引張して、ピス
トンとボルトの間に設けてあるクランププレートを押圧
し、この押圧作用を通じてボルト締め作業を容易に行
う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のボルト締め装置
は、現在広く利用されているが、継続使用の結果、次の
ような改善点があることがわかった。第1は、ボルトの
締付力を制限する機能やボルトの締付力を表示する機能
がないために、望ましい締付力を得難く、ときにはスク
リュプランジャーを締込み過ぎることである。スクリュ
プランジャーを締込み過ぎると、シリンダ内に設けてあ
るOリングの耐圧を越えるグリース圧力が作用して、O
リングを切断し装置を破壊することになる。第2は、装
置をボルトに取付ける際に、ピストンの先端部のネジ部
でボルトに連結する構成であるから、この重い装置を手
で支えながら回転させてボルトに噛合させなくてはなら
ないために、作業の省力化の見地から改善すべきことと
なり、そのためにも装置全体の小型化及び軽量化が期待
され、また構造上皿バネを省略することも考慮されてい
た。本発明の目的は、第1にボルト締め装置による締付
力を所要の力に調整可能にして望ましい締付力を得るこ
とであり、第2にボルト締め装置を手で支えることなく
ボルトに支持して作業ができるようにすると共に、全体
の構造を小さくかつ軽量化して着脱作業を容易にし、ボ
ルト締め作業の労力を削減し省力化を計ることである。
は、現在広く利用されているが、継続使用の結果、次の
ような改善点があることがわかった。第1は、ボルトの
締付力を制限する機能やボルトの締付力を表示する機能
がないために、望ましい締付力を得難く、ときにはスク
リュプランジャーを締込み過ぎることである。スクリュ
プランジャーを締込み過ぎると、シリンダ内に設けてあ
るOリングの耐圧を越えるグリース圧力が作用して、O
リングを切断し装置を破壊することになる。第2は、装
置をボルトに取付ける際に、ピストンの先端部のネジ部
でボルトに連結する構成であるから、この重い装置を手
で支えながら回転させてボルトに噛合させなくてはなら
ないために、作業の省力化の見地から改善すべきことと
なり、そのためにも装置全体の小型化及び軽量化が期待
され、また構造上皿バネを省略することも考慮されてい
た。本発明の目的は、第1にボルト締め装置による締付
力を所要の力に調整可能にして望ましい締付力を得るこ
とであり、第2にボルト締め装置を手で支えることなく
ボルトに支持して作業ができるようにすると共に、全体
の構造を小さくかつ軽量化して着脱作業を容易にし、ボ
ルト締め作業の労力を削減し省力化を計ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のボルト締め装置
は、ローラガイドのような圧延機やその他一般汎用機械
などに使用されるボルトを所定の締付力で締付けるため
のものであり、その第1の特徴は、出力機構と入力機構
とを具備し、上記出力機構は、本体を構成しているシリ
ンダ及びピストンと、本体の中心部を貫通しボルトを挿
通するためのボルト孔と、上記シリンダとピストンとの
間に形成される空間部4とを備え、上記ピストンはシリ
ンダにその軸心方向に移動可能に嵌合されかつ上記空間
部を置いて当接可能に設けられており、上記入力機構
は、上記空間部と連通し圧力媒体を充填してある空洞部
と、この空洞部内を移動可能に設けて上記空洞部及び空
間部に圧力媒体を充填するためのスクリュプランジャー
とからなるところにある。上記ボルト孔には、シリンダ
又はピストンに開けた貫通孔のみから構成されるもの、
ピストン及びシリンダの双方に開け同一直線上に連なる
貫通孔から構成されるものが含まれる。本発明の第2の
特徴は、第1の特徴を備えており、空洞部と連通してい
る圧力調整弁を備えており、この圧力調整弁は、スクリ
ュプランジャーで押圧する圧力媒体の押圧力を調整する
ためのものであるところにある。第3の特徴は、第1又
は第2の特徴を具備し、空洞部と連通しているボルト締
付力表示器を備えており、このボルト締付力表示器は、
スクリュプランジャーで押圧する圧力媒体の押圧力を表
示するためのものであることにある。第4の特徴は、第
1,第2又は第3の特徴を具備し、上記スクリュプラン
ジャーに回転トルク調整装置を設け、この回転トルク調
整装置でスクリュプランジャーで圧力媒体に加える圧力
を調整可能にすることにある。第5の特徴は、第1乃至
4の各特徴において、上記出力機構は、ボルトを締付け
た状態に固定するためのロック機構を備えているところ
にある。
は、ローラガイドのような圧延機やその他一般汎用機械
などに使用されるボルトを所定の締付力で締付けるため
のものであり、その第1の特徴は、出力機構と入力機構
とを具備し、上記出力機構は、本体を構成しているシリ
ンダ及びピストンと、本体の中心部を貫通しボルトを挿
通するためのボルト孔と、上記シリンダとピストンとの
間に形成される空間部4とを備え、上記ピストンはシリ
ンダにその軸心方向に移動可能に嵌合されかつ上記空間
部を置いて当接可能に設けられており、上記入力機構
は、上記空間部と連通し圧力媒体を充填してある空洞部
と、この空洞部内を移動可能に設けて上記空洞部及び空
間部に圧力媒体を充填するためのスクリュプランジャー
とからなるところにある。上記ボルト孔には、シリンダ
又はピストンに開けた貫通孔のみから構成されるもの、
ピストン及びシリンダの双方に開け同一直線上に連なる
貫通孔から構成されるものが含まれる。本発明の第2の
特徴は、第1の特徴を備えており、空洞部と連通してい
る圧力調整弁を備えており、この圧力調整弁は、スクリ
ュプランジャーで押圧する圧力媒体の押圧力を調整する
ためのものであるところにある。第3の特徴は、第1又
は第2の特徴を具備し、空洞部と連通しているボルト締
付力表示器を備えており、このボルト締付力表示器は、
スクリュプランジャーで押圧する圧力媒体の押圧力を表
示するためのものであることにある。第4の特徴は、第
1,第2又は第3の特徴を具備し、上記スクリュプラン
ジャーに回転トルク調整装置を設け、この回転トルク調
整装置でスクリュプランジャーで圧力媒体に加える圧力
を調整可能にすることにある。第5の特徴は、第1乃至
4の各特徴において、上記出力機構は、ボルトを締付け
た状態に固定するためのロック機構を備えているところ
にある。
【0005】
【作用】スクリュプランジャーを回転させながら前進さ
せて空洞部と空間部に充填してある圧力媒体を押圧する
と、ピストンはスクリュプランジャーの断面積とピスト
ンの受圧面積の比率によりスクリュプランジャーの押圧
力が倍力化されて圧力媒体を押圧し、ボルトを引張する
方向に押圧するからボルトは締付けられる。スクリュプ
ランジャーをねじ込む力をトルクレンチなどの回転トル
ク調整装置によって調整すると、スクリュプランジャー
が空洞部の圧力媒体を押圧する力を調整できるから、ボ
ルトに所要の締付力を加えることができる。すなわち、
スクリュプランジャーに与える回転トルクがスクリュプ
ランジャーに設けた回転トルク調整装置で所要のトルク
になるように調整しておいて、スクリュプランジャーを
ねじ込んで行き、設定したトルクを越える回転力が加わ
ると、回転トルク調整装置が作動してスクリュプランジ
ャーに加わる回転トルクを逃がすことにより、空洞部の
圧力媒体を押圧する力を調整してボルトに所要の締付力
を加えることができる。この回転トルク調整装置とし
て、市販のトルクレンチを使用すれば、構成が簡単とな
り、ボルトを一定の(所要の)締付力で締付けることが
できる。圧力調整弁を所要の圧力で圧力を逃がすように
設定しておいてからスクリュプランジャーをねじ込んで
行くと、空洞部の圧力媒体が押圧されて空洞部と連通し
ている圧力調整弁に圧力媒体の圧力が伝達され、圧力調
整弁の設定圧力になると圧力調整弁が作動して圧力媒体
の圧力が逃げることにより、ボルトに所要の締付力を加
えることができる。ボルトの締付力を調節するには、圧
力調整弁を使用する場合においては予め圧力調整弁をボ
ルトを所定の締付力に調整しておいてから、スクリュプ
ランジャーを締込んで圧力調整弁で締付力を自動調整す
る。締付力表示器を使用する場合においては、この締付
力表示器を見ながらスクリュプランジャーの回転量を調
整して、ボルトを所定の締付力に締付ける。また回転ト
ルク調整装置を使用する場合においては、この回転トル
ク調整装置でスクリュプランジャーで押圧する圧力媒体
の押圧力を、任意の回転力に調整することにより、所要
の締付力でボルトを締付ける。
せて空洞部と空間部に充填してある圧力媒体を押圧する
と、ピストンはスクリュプランジャーの断面積とピスト
ンの受圧面積の比率によりスクリュプランジャーの押圧
力が倍力化されて圧力媒体を押圧し、ボルトを引張する
方向に押圧するからボルトは締付けられる。スクリュプ
ランジャーをねじ込む力をトルクレンチなどの回転トル
ク調整装置によって調整すると、スクリュプランジャー
が空洞部の圧力媒体を押圧する力を調整できるから、ボ
ルトに所要の締付力を加えることができる。すなわち、
スクリュプランジャーに与える回転トルクがスクリュプ
ランジャーに設けた回転トルク調整装置で所要のトルク
になるように調整しておいて、スクリュプランジャーを
ねじ込んで行き、設定したトルクを越える回転力が加わ
ると、回転トルク調整装置が作動してスクリュプランジ
ャーに加わる回転トルクを逃がすことにより、空洞部の
圧力媒体を押圧する力を調整してボルトに所要の締付力
を加えることができる。この回転トルク調整装置とし
て、市販のトルクレンチを使用すれば、構成が簡単とな
り、ボルトを一定の(所要の)締付力で締付けることが
できる。圧力調整弁を所要の圧力で圧力を逃がすように
設定しておいてからスクリュプランジャーをねじ込んで
行くと、空洞部の圧力媒体が押圧されて空洞部と連通し
ている圧力調整弁に圧力媒体の圧力が伝達され、圧力調
整弁の設定圧力になると圧力調整弁が作動して圧力媒体
の圧力が逃げることにより、ボルトに所要の締付力を加
えることができる。ボルトの締付力を調節するには、圧
力調整弁を使用する場合においては予め圧力調整弁をボ
ルトを所定の締付力に調整しておいてから、スクリュプ
ランジャーを締込んで圧力調整弁で締付力を自動調整す
る。締付力表示器を使用する場合においては、この締付
力表示器を見ながらスクリュプランジャーの回転量を調
整して、ボルトを所定の締付力に締付ける。また回転ト
ルク調整装置を使用する場合においては、この回転トル
ク調整装置でスクリュプランジャーで押圧する圧力媒体
の押圧力を、任意の回転力に調整することにより、所要
の締付力でボルトを締付ける。
【0006】
【実施例】まず、本発明の第1実施例を図1及び図2に
基づいて説明する。本発明のボルト締め装置は、出力機
構Aと入力機構Bとを具備している。出力機構Aは、シ
リンダ1とピストン2とから構成される本体と、この本
体の中心部を貫通する貫通孔であるボルト孔3と、シリ
ンダとピストンとの間に形成される空間部4とを具備し
ているものである。シリンダ1の軸心部にピストン2が
軸心方向に所定の移動量Dだけ移動可能に挿入されてい
る。ピストン2は、シリンダ2にこのシリンダと所定の
空間部4を置いて当接可能に設けられており、軸心部に
ボルト8を挿通するための貫通孔であるボルト孔3を備
え、シリンダと当接する際にシリンダの受圧面との間に
隙間を得られるように凸部1aを形成している。空間部
4は、シリンダ1に形成されている連通路5に接続され
ており、この連通路の一端が後述する入力機構Bの空洞
部6と連通し、他端は栓10によって閉じられている。
なお、栓10は空間部4と空洞部6に圧力媒体であるグ
リースを充填する際にシリンダ1から一旦取出してか
ら、栓10の代わりにグリースニップル(図示せず。)
につけ換えてグリースを充填し、グリースを充填した後
で再び栓10につけ換える。またピストン2の一端にロ
ック機構の一部を構成しているロックナット11をねじ
結合してあり、このロックナットはシリンダ1の一端面
に当接可能である。ピストン2の他端はシリンダ1の他
端側に配置されている座12を貫通し、他端先端外周に
ストッパリング13を取付けてある。このストッパリン
グは、ピストン2が所定の移動量Dだけ移動すると、座
12の内側に当接可能である。14は、シリンダ1に設
けてあるOリングからなるオイルシール、15は、ピス
トン2に設けてあるOリングからなるオイルシールであ
る。入力機構Bは、空間部4と連通しかつ圧力媒体であ
るグリースを充填してある空洞部6と、スクリュプラン
ジャー7とを具備している。空洞部6は、シリンダ1の
側方に設けられかつ、シリンダの一部を形成している筒
状の保持部1bに設けられており、先端側で連通路5と
接続されている。スクリュプランジャー7は、空洞部6
の後端側に軸心方向に移動可能にねじ結合されている。
スクリュプランジャー7は、軸心部に栓10から空洞部
6と空間部4とにグリースを充填する際の空気抜き孔7
aを有している。空気抜き孔7aの一端側は栓16によ
って閉鎖されている。スクリュプランジャー7は、回転
トルク調整装置(図示せず。)を利用して栓16を通じ
て回すことによって空洞部6内を前後方向に移動可能で
あって、この移動に伴なってグリースを押圧する。
基づいて説明する。本発明のボルト締め装置は、出力機
構Aと入力機構Bとを具備している。出力機構Aは、シ
リンダ1とピストン2とから構成される本体と、この本
体の中心部を貫通する貫通孔であるボルト孔3と、シリ
ンダとピストンとの間に形成される空間部4とを具備し
ているものである。シリンダ1の軸心部にピストン2が
軸心方向に所定の移動量Dだけ移動可能に挿入されてい
る。ピストン2は、シリンダ2にこのシリンダと所定の
空間部4を置いて当接可能に設けられており、軸心部に
ボルト8を挿通するための貫通孔であるボルト孔3を備
え、シリンダと当接する際にシリンダの受圧面との間に
隙間を得られるように凸部1aを形成している。空間部
4は、シリンダ1に形成されている連通路5に接続され
ており、この連通路の一端が後述する入力機構Bの空洞
部6と連通し、他端は栓10によって閉じられている。
なお、栓10は空間部4と空洞部6に圧力媒体であるグ
リースを充填する際にシリンダ1から一旦取出してか
ら、栓10の代わりにグリースニップル(図示せず。)
につけ換えてグリースを充填し、グリースを充填した後
で再び栓10につけ換える。またピストン2の一端にロ
ック機構の一部を構成しているロックナット11をねじ
結合してあり、このロックナットはシリンダ1の一端面
に当接可能である。ピストン2の他端はシリンダ1の他
端側に配置されている座12を貫通し、他端先端外周に
ストッパリング13を取付けてある。このストッパリン
グは、ピストン2が所定の移動量Dだけ移動すると、座
12の内側に当接可能である。14は、シリンダ1に設
けてあるOリングからなるオイルシール、15は、ピス
トン2に設けてあるOリングからなるオイルシールであ
る。入力機構Bは、空間部4と連通しかつ圧力媒体であ
るグリースを充填してある空洞部6と、スクリュプラン
ジャー7とを具備している。空洞部6は、シリンダ1の
側方に設けられかつ、シリンダの一部を形成している筒
状の保持部1bに設けられており、先端側で連通路5と
接続されている。スクリュプランジャー7は、空洞部6
の後端側に軸心方向に移動可能にねじ結合されている。
スクリュプランジャー7は、軸心部に栓10から空洞部
6と空間部4とにグリースを充填する際の空気抜き孔7
aを有している。空気抜き孔7aの一端側は栓16によ
って閉鎖されている。スクリュプランジャー7は、回転
トルク調整装置(図示せず。)を利用して栓16を通じ
て回すことによって空洞部6内を前後方向に移動可能で
あって、この移動に伴なってグリースを押圧する。
【0007】第1実施例におけるボルト締め方法につい
て説明する。シリンダ1とピストン2とを当接させた状
態で、シリンダ2の栓10を取外してグリースニップル
を取付けて、空間部4とこの空間部と連通している空洞
部6に圧力媒体としてグリースを隙間なく充填する。こ
のときの空気抜き穴として、スクリュプランジャー7に
設けてある栓16を取外しておいて内部の空気抜きを行
いながらグリースを充填し、グリースの充填が完了した
ら、栓16と栓10を再び取付ける。次に、ボルト孔3
にボルト8を貫通させれば、本装置はボルトに一時的に
保持され、本装置を手で支えることが不要となる。この
ような保持状態で上記ボルトにナット9を取付けてこの
ナットがピストン2に当接するまでねじ込んでおいてか
ら、スクリュプランジャー7を回転させながら前進させ
て図1の位置から図2の位置までねじ込むと、グリース
が押圧されて空洞部6から空間部4に移動するので、ピ
ストンがボルトを締付ける(引張する)方向(図1の上
方向)に移動量Dだけ移動し、このためにナット9をボ
ルトを締付ける方向に押圧するから、ボルトは締付けら
れる。図2の位置までピストン2が移動すると、この移
動に伴なってロックナット11も移動して、図1の状態
と比べてロックナットとシリンダ1の端面の間にピスト
ンの移動量Dと同一寸法の隙間ができるから、この隙間
がなくなるようにロックナットを回転させて図2に示す
ようにシリンダ1の一端面に当接させる。このようにロ
ックナット11で上記の隙間をなくしておけば、シリン
ダ1に設けてあるオイルシール14,15が破損した場
合など、圧力媒体の圧力が喪失したときにもボルト8の
締付力が失われることを防止することができる。締付け
たボルト8を緩めるには、スクリュプランジャー7を前
記のねじ込み方向と逆方向に回転させれば、ピストン2
がボルト8を引張する方向と逆方向に移動するから、ナ
ット9を手で回転させてボルトから取り外せばよい。こ
の実施例では、スクリュプランジャー7をボルト8の軸
心方向と交差する方向に設けているので、ピストン2の
長さを短縮化できるから、本装置を薄形化が可能とな
る。
て説明する。シリンダ1とピストン2とを当接させた状
態で、シリンダ2の栓10を取外してグリースニップル
を取付けて、空間部4とこの空間部と連通している空洞
部6に圧力媒体としてグリースを隙間なく充填する。こ
のときの空気抜き穴として、スクリュプランジャー7に
設けてある栓16を取外しておいて内部の空気抜きを行
いながらグリースを充填し、グリースの充填が完了した
ら、栓16と栓10を再び取付ける。次に、ボルト孔3
にボルト8を貫通させれば、本装置はボルトに一時的に
保持され、本装置を手で支えることが不要となる。この
ような保持状態で上記ボルトにナット9を取付けてこの
ナットがピストン2に当接するまでねじ込んでおいてか
ら、スクリュプランジャー7を回転させながら前進させ
て図1の位置から図2の位置までねじ込むと、グリース
が押圧されて空洞部6から空間部4に移動するので、ピ
ストンがボルトを締付ける(引張する)方向(図1の上
方向)に移動量Dだけ移動し、このためにナット9をボ
ルトを締付ける方向に押圧するから、ボルトは締付けら
れる。図2の位置までピストン2が移動すると、この移
動に伴なってロックナット11も移動して、図1の状態
と比べてロックナットとシリンダ1の端面の間にピスト
ンの移動量Dと同一寸法の隙間ができるから、この隙間
がなくなるようにロックナットを回転させて図2に示す
ようにシリンダ1の一端面に当接させる。このようにロ
ックナット11で上記の隙間をなくしておけば、シリン
ダ1に設けてあるオイルシール14,15が破損した場
合など、圧力媒体の圧力が喪失したときにもボルト8の
締付力が失われることを防止することができる。締付け
たボルト8を緩めるには、スクリュプランジャー7を前
記のねじ込み方向と逆方向に回転させれば、ピストン2
がボルト8を引張する方向と逆方向に移動するから、ナ
ット9を手で回転させてボルトから取り外せばよい。こ
の実施例では、スクリュプランジャー7をボルト8の軸
心方向と交差する方向に設けているので、ピストン2の
長さを短縮化できるから、本装置を薄形化が可能とな
る。
【0008】本発明の第2実施例を図3〜図6に基づい
て説明する。この例のボルト締め装置の特徴は、第1実
施例と同様に出力機構A及び入力機構Bを具備している
他に、圧力調整弁17とボルト締付力表示器18とを具
備しているところにある。出力機構A及び入力機構Bの
各構成は、第1実施例と実質的には異なるものではない
が、相違している構成のみを説明する。図4に示す出力
機構Aにおいて、シリンダ1とピストン2とは、一方が
他方を貫通することなく互いに嵌合して本体を構成して
いる。ボルト8が貫通するボルト孔3は、シリンダ1と
ピストン2とのそれぞれの中心部を貫通する一直線上に
連なる貫通孔によって形成されている。ピストン2は、
シリンダ1の内側に移動可能にかつシリンダと所定の空
間部4を置いて当接可能に設けてある。ピストン2の一
端(左端)内外に対向位置関係にOリングからなるオイ
ルシール19を設けてある。図3及び図6に示す入力機
構Bにおいて、グリースを充填してある空洞部6はシリ
ンダ1内に設けられ、かつ連通路5を通じて空間部4と
連通している。スクリュプランジャー7は、空洞部6内
を移動可能に設けてあって、回転トルク調整装置(図示
例ではトルクレンチ20)で回すことにより前後移動可
能である。圧力調整弁17は、図3及び図4に示すよう
にシリンダ1の後部側に水平状態に設けられている。圧
力調整弁17は、グリースの圧力を所定の圧力範囲内に
維持して、すなわち任意の圧力に逃がして圧力を調整可
能とする安全弁であって、連通路5を介して空間部4と
挿通している。スクリュプランジャー7の押圧によって
生じるグリースの押圧力を圧力調整弁17で任意の圧力
に調整可能にすることにより、所定の締付力でボルトを
締付け可能にする。ボルト締付力表示器18は、図3及
び図5〜図6に示すようにシリンダ1の一側にスクリュ
プランジャー7と並設されている。ボルト締付力表示器
18は、スクリュプランジャー7により押圧されたグリ
ースの圧力値をボルト8の締付力に換算して表示するた
めの表示手段である。このために、ボルト締付力表示器
18には、スクリュプランジャー7と連通している連通
路5から分岐した分岐路5aが接続されている。ボルト
締付力表示器18は、スクリュプランジャー7の押圧に
よって生じるグリースの押圧力を若しくはこの押圧力を
ボルトの締付力に換算して表示して、この表示に基づい
てクリュプランジャーを回転しながらボルトの締付力を
調整可能とするものである。回転トルク調整装置として
のトルクレンチ20の構成は、所定のトルク値に設定し
ておき、締付けトルクが所定値に達した段階で締付けを
停止するものである。トルク値の設定方法としては、目
盛をトルク値に合せて、トルク値に達すると点灯又は報
知したり、目視で確認したりなどするものである。2
1,22は、連通路5の一端を閉じる栓、23はピスト
ン2の抜止め用ボルトである。
て説明する。この例のボルト締め装置の特徴は、第1実
施例と同様に出力機構A及び入力機構Bを具備している
他に、圧力調整弁17とボルト締付力表示器18とを具
備しているところにある。出力機構A及び入力機構Bの
各構成は、第1実施例と実質的には異なるものではない
が、相違している構成のみを説明する。図4に示す出力
機構Aにおいて、シリンダ1とピストン2とは、一方が
他方を貫通することなく互いに嵌合して本体を構成して
いる。ボルト8が貫通するボルト孔3は、シリンダ1と
ピストン2とのそれぞれの中心部を貫通する一直線上に
連なる貫通孔によって形成されている。ピストン2は、
シリンダ1の内側に移動可能にかつシリンダと所定の空
間部4を置いて当接可能に設けてある。ピストン2の一
端(左端)内外に対向位置関係にOリングからなるオイ
ルシール19を設けてある。図3及び図6に示す入力機
構Bにおいて、グリースを充填してある空洞部6はシリ
ンダ1内に設けられ、かつ連通路5を通じて空間部4と
連通している。スクリュプランジャー7は、空洞部6内
を移動可能に設けてあって、回転トルク調整装置(図示
例ではトルクレンチ20)で回すことにより前後移動可
能である。圧力調整弁17は、図3及び図4に示すよう
にシリンダ1の後部側に水平状態に設けられている。圧
力調整弁17は、グリースの圧力を所定の圧力範囲内に
維持して、すなわち任意の圧力に逃がして圧力を調整可
能とする安全弁であって、連通路5を介して空間部4と
挿通している。スクリュプランジャー7の押圧によって
生じるグリースの押圧力を圧力調整弁17で任意の圧力
に調整可能にすることにより、所定の締付力でボルトを
締付け可能にする。ボルト締付力表示器18は、図3及
び図5〜図6に示すようにシリンダ1の一側にスクリュ
プランジャー7と並設されている。ボルト締付力表示器
18は、スクリュプランジャー7により押圧されたグリ
ースの圧力値をボルト8の締付力に換算して表示するた
めの表示手段である。このために、ボルト締付力表示器
18には、スクリュプランジャー7と連通している連通
路5から分岐した分岐路5aが接続されている。ボルト
締付力表示器18は、スクリュプランジャー7の押圧に
よって生じるグリースの押圧力を若しくはこの押圧力を
ボルトの締付力に換算して表示して、この表示に基づい
てクリュプランジャーを回転しながらボルトの締付力を
調整可能とするものである。回転トルク調整装置として
のトルクレンチ20の構成は、所定のトルク値に設定し
ておき、締付けトルクが所定値に達した段階で締付けを
停止するものである。トルク値の設定方法としては、目
盛をトルク値に合せて、トルク値に達すると点灯又は報
知したり、目視で確認したりなどするものである。2
1,22は、連通路5の一端を閉じる栓、23はピスト
ン2の抜止め用ボルトである。
【0009】第2実施例におけるボルト締め方法及び締
付力調整方法について説明する。ボルト締め方法は、第
1実施例のそれと同様であるが、ボルト孔3に締付ける
べき対象のボルト8を挿通させ、ボルトにナット9を取
付けてこのナットがピストン2に当接するまでねじ込ん
でおき、トルクレンチ20でスクリュプランジャー7を
回転させて空洞部6と空間部4に充填してあるグリース
を押圧すると、ピストンに当接しているナットはボルト
を締付ける方向に押圧するからボルトは締付けられる。
トルクレンチ20でスクリュプランジャー7を回転させ
るだけの力でボルト8を締付けることができる。ボルト
の締付力を調節する方法について説明する。例えば所要
の締付力を越えてボルト8を締付けると機器が破損する
などの危険がある場合には、所定の締付力でボルトを正
確に締付けることが要求される。所定の締付力で正確に
ボルト8で締付けるには、スクリュプランジャー7をね
じ込むことにより生じるグリースの押圧力を圧力調整弁
17で任意の圧力に調整して、ボルトを所定の締付力で
調整しておいてから、ボルト8を所定の締付力に締付け
るのである。また、より一層正確な締付力調整方法とし
ては、ボルト締付力表示器18を見ながらスクリュプラ
ンジャー7の回転量を調整して、ボルト8を所定の締付
力に締付けるのである。換言すれば、この締付力調整方
法では、スクリュプランジャー7で押圧するグリースの
押圧力を若しくはこの圧力をボルトの締付力に換算して
締付力表示器18で表示して、表示を見ながらスクリュ
プランジャーを回転しながらボルトの締付力を調整する
のである。さらに他の締付力調整方法としては、スクリ
ュプランジャー7の回転トルクをトルクレンチ20によ
って調整して、スクリュプランジャーで押圧するグリー
スの押圧力を任意の回転力に調整可能にする(スクリュ
プランジャーでグリースに加える圧力を回転トルクで調
整する)ことにより、所定の締付力にボルトを締付け
る。
付力調整方法について説明する。ボルト締め方法は、第
1実施例のそれと同様であるが、ボルト孔3に締付ける
べき対象のボルト8を挿通させ、ボルトにナット9を取
付けてこのナットがピストン2に当接するまでねじ込ん
でおき、トルクレンチ20でスクリュプランジャー7を
回転させて空洞部6と空間部4に充填してあるグリース
を押圧すると、ピストンに当接しているナットはボルト
を締付ける方向に押圧するからボルトは締付けられる。
トルクレンチ20でスクリュプランジャー7を回転させ
るだけの力でボルト8を締付けることができる。ボルト
の締付力を調節する方法について説明する。例えば所要
の締付力を越えてボルト8を締付けると機器が破損する
などの危険がある場合には、所定の締付力でボルトを正
確に締付けることが要求される。所定の締付力で正確に
ボルト8で締付けるには、スクリュプランジャー7をね
じ込むことにより生じるグリースの押圧力を圧力調整弁
17で任意の圧力に調整して、ボルトを所定の締付力で
調整しておいてから、ボルト8を所定の締付力に締付け
るのである。また、より一層正確な締付力調整方法とし
ては、ボルト締付力表示器18を見ながらスクリュプラ
ンジャー7の回転量を調整して、ボルト8を所定の締付
力に締付けるのである。換言すれば、この締付力調整方
法では、スクリュプランジャー7で押圧するグリースの
押圧力を若しくはこの圧力をボルトの締付力に換算して
締付力表示器18で表示して、表示を見ながらスクリュ
プランジャーを回転しながらボルトの締付力を調整する
のである。さらに他の締付力調整方法としては、スクリ
ュプランジャー7の回転トルクをトルクレンチ20によ
って調整して、スクリュプランジャーで押圧するグリー
スの押圧力を任意の回転力に調整可能にする(スクリュ
プランジャーでグリースに加える圧力を回転トルクで調
整する)ことにより、所定の締付力にボルトを締付け
る。
【0010】本発明の第3実施例を図7〜図9を参照し
て説明する。この例においては、出力機構Aの本体を構
成しているシリンダ1とピストン2との関係は、第1実
施例と実質的に同様であり、シリンダ1にピストン2の
軸部が移動可能に貫通し、両者の間に空間部4が形成さ
れ、さらにピストンの軸心部に貫通孔となるボルト孔3
が貫通している。第3実施例は、ピストン2内に入力機
構Bを構成する空洞部6及びスクリュプランジャー7を
設けている点で前記両実施例とは相違している。空間部
4と空洞部6とは連通路5を介して連通している。スク
リュプランジャー7の一端部は防塵カバー24で被覆さ
れている。また第3実施例の特徴は、ボルトを締めつけ
た状態を固定するためのロック機構の一部を構成してい
るロックボルト25をボルト孔3を挾んでピストン2内
にねじ込み、ロックボルトの先端はシリンダに当接可能
としているところにある。このロックボルトは、前記ロ
ックナット11と同様の使用目的を果たすために用いら
れている。すなわち、空間部4へのグリースの充填によ
ってピストン2が図9右方へ移動し、この移動に伴って
ロックボルトも同一方向に移動し、ロックボルトとシリ
ンダ1との間に間隙が生じるが、ロックボルトを締込む
ことにより先端をシリンダに当接させる。8aはボルト
頭部、26はOリングからなるオイルシールである。こ
の第3実施例におけるボルト締付け方法は次のとおりで
ある。トルクレンチ(図示せず。)でスクリュプランジ
ャー7を回転させながら空洞部6及び空間部4に充填し
てあるグリースを押圧して、ピストン2を図7右方に移
動させてナット9を押圧してボルト8を引張り方向に押
圧し、この結果クランププレート27は固定部側28に
ボルトによって締付けられる。
て説明する。この例においては、出力機構Aの本体を構
成しているシリンダ1とピストン2との関係は、第1実
施例と実質的に同様であり、シリンダ1にピストン2の
軸部が移動可能に貫通し、両者の間に空間部4が形成さ
れ、さらにピストンの軸心部に貫通孔となるボルト孔3
が貫通している。第3実施例は、ピストン2内に入力機
構Bを構成する空洞部6及びスクリュプランジャー7を
設けている点で前記両実施例とは相違している。空間部
4と空洞部6とは連通路5を介して連通している。スク
リュプランジャー7の一端部は防塵カバー24で被覆さ
れている。また第3実施例の特徴は、ボルトを締めつけ
た状態を固定するためのロック機構の一部を構成してい
るロックボルト25をボルト孔3を挾んでピストン2内
にねじ込み、ロックボルトの先端はシリンダに当接可能
としているところにある。このロックボルトは、前記ロ
ックナット11と同様の使用目的を果たすために用いら
れている。すなわち、空間部4へのグリースの充填によ
ってピストン2が図9右方へ移動し、この移動に伴って
ロックボルトも同一方向に移動し、ロックボルトとシリ
ンダ1との間に間隙が生じるが、ロックボルトを締込む
ことにより先端をシリンダに当接させる。8aはボルト
頭部、26はOリングからなるオイルシールである。こ
の第3実施例におけるボルト締付け方法は次のとおりで
ある。トルクレンチ(図示せず。)でスクリュプランジ
ャー7を回転させながら空洞部6及び空間部4に充填し
てあるグリースを押圧して、ピストン2を図7右方に移
動させてナット9を押圧してボルト8を引張り方向に押
圧し、この結果クランププレート27は固定部側28に
ボルトによって締付けられる。
【0011】本発明の第4実施例を図10に示す。この
例では、本体を構成するシリンダ1及びピストン2にお
いて、このピストンの貫通孔であるボルト孔3の一端
(図右端)側に雌ネジ部2aを設けて、この雌ネジ部に
ボルト8の雄ネジ部を結合して、ボルト3の頭部3aを
ピストン2の端面に当接している。29は固定部側、2
9aは固定部側に開けたボルト8が貫通する孔である。
30は被固定部側、30aは被固定部側に開けたボルト
8が貫通する孔である。その他の構成は前記各例と実質
的に同一である。この第4実施例において、孔29a,
30aの内周に雌ネジ部をそれぞれ形成してボルト8と
ねじ結合するようにしてもよい。この場合にはピストン
2の雌ネジ部2aは不要となる。
例では、本体を構成するシリンダ1及びピストン2にお
いて、このピストンの貫通孔であるボルト孔3の一端
(図右端)側に雌ネジ部2aを設けて、この雌ネジ部に
ボルト8の雄ネジ部を結合して、ボルト3の頭部3aを
ピストン2の端面に当接している。29は固定部側、2
9aは固定部側に開けたボルト8が貫通する孔である。
30は被固定部側、30aは被固定部側に開けたボルト
8が貫通する孔である。その他の構成は前記各例と実質
的に同一である。この第4実施例において、孔29a,
30aの内周に雌ネジ部をそれぞれ形成してボルト8と
ねじ結合するようにしてもよい。この場合にはピストン
2の雌ネジ部2aは不要となる。
【0012】回転トルク調整装置20をシリンダ2内に
組込む構成としてもよい。
組込む構成としてもよい。
【0013】前述した第1実施例乃至第4実施例におい
て、1をシリンダ、2をピストンとして説明したが、2
をシリンダ、1をピストンとしてもよい。
て、1をシリンダ、2をピストンとして説明したが、2
をシリンダ、1をピストンとしてもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、シリンダとピストンか
らなる本体にボルトを貫通状態に挿通させるボルト孔を
設けると共に皿バネを廃止したことにより、ボルト締め
装置を手で支えることなくボルトに支持してボルト締め
作業ができ、しかも全体の構造を小さくかつ軽量化が可
能となったので、着脱作業が容易となり、ボルト締め作
業の労力を削減し省力化を計ることができる。そして圧
力調整弁、ボルト締付力表示器又は回転トルク調整装置
を設けることにより、ボルトの締付力を所要の力に調整
可能となり、望ましい締付力を得ることができ 、しか
も所定の締付力で正確にボルトを締付けることができる
から装置の損傷を防止できる。また出力機構にロック機
構を設けることにより、圧力媒体の圧力が喪失した場合
にもボルトの締付力の喪失を防止することができる。
らなる本体にボルトを貫通状態に挿通させるボルト孔を
設けると共に皿バネを廃止したことにより、ボルト締め
装置を手で支えることなくボルトに支持してボルト締め
作業ができ、しかも全体の構造を小さくかつ軽量化が可
能となったので、着脱作業が容易となり、ボルト締め作
業の労力を削減し省力化を計ることができる。そして圧
力調整弁、ボルト締付力表示器又は回転トルク調整装置
を設けることにより、ボルトの締付力を所要の力に調整
可能となり、望ましい締付力を得ることができ 、しか
も所定の締付力で正確にボルトを締付けることができる
から装置の損傷を防止できる。また出力機構にロック機
構を設けることにより、圧力媒体の圧力が喪失した場合
にもボルトの締付力の喪失を防止することができる。
【図1】この発明の第1実施例を示す断面図であって、
ボルトを緩めた状態を示す図である。
ボルトを緩めた状態を示す図である。
【図2】この発明の第1実施例を示す断面図であって、
ボルトを締めた状態を示す図である。
ボルトを締めた状態を示す図である。
【図3】この発明の第2実施例を示す断面図である。
【図4】図3A−A線断面図である。
【図5】図3B−B線断面図である。
【図6】図3C−C線断面図である。
【図7】この発明の第3実施例の使用状態を示す断面図
であって、ボルトを緩めた状態を示す図である。
であって、ボルトを緩めた状態を示す図である。
【図8】図7の拡大右側面図である。
【図9】第3実施例におけるボルトを締めた状態を示す
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【図10】第4実施例におけるボルトを緩めた状態を示
す拡大断面図である。
す拡大断面図である。
1 シリンダ 1a 凸部 2 ピストン 3 ボルト孔 4 空間部 5 連通路 6 空洞部 7 スクリュプランジャー 8 ボルト 8a ボルト頭部 9 ナット 11 ロックナット 17 圧力調整弁 18 ボルト締付力表示器 20 トルクレンチ(回転トルク調整装置) 25 ロックボルト A 出力機構 B 入力機構 D 移動量
Claims (8)
- 【請求項1】 出力機構と入力機構とを具備しており、 上記出力機構は、本体を構成しているシリンダ及びピス
トンと、上記本体を貫通しボルトを挿通するためのボル
ト孔と、上記シリンダとピストンとの間に形成されてい
る空間部とを備えており、上記ピストンはシリンダにそ
の軸心方向に移動可能に嵌合されかつ上記空間部を置い
て当接可能に設けられており、 上記入力機構は、上記空間部と連通し圧力媒体を充填し
てある空洞部と、この空洞部内を移動可能に設けて上記
空洞部及び空間部に圧力媒体を充填するためのスクリュ
プランジャーとからなることを特徴とするボルト締め装
置。 - 【請求項2】 請求項1において、空洞部と連通してい
る圧力調整弁を備えており、この圧力調整弁はスクリュ
プランジャーで押圧する圧力媒体の押圧力を調整するた
めのものであることを特徴とするボルト締め装置。 - 【請求項3】 請求項1において、空洞部と連通してい
るボルト締付力表示器を備えており、このボルト締付力
表示器はスクリュプランジャーで押圧する圧力媒体の押
圧力を表示するためのものであることを特徴とするボル
ト締め装置。 - 【請求項4】 請求項1において、スクリュプランジャ
ーに回転トルク調整装置を設け、この回転トルク調整装
置でスクリュプランジャーで圧力媒体に加える押圧力を
調整可能にすることを特徴とするボルト締め装置。 - 【請求項5】 請求項1,2,3又は4において、出力
機構は、ボルトを締付けた状態に固定するためのロック
機構を備えていることを特徴とするボルト締め装置。 - 【請求項6】 請求項1において、圧力調整弁及びボル
ト締付力表示器をそれぞれ空洞部と連通して設けてあ
り、上記圧力調整弁はスクリュプランジャーで押圧する
圧力媒体の押圧力を調整するためのものであり、上記ボ
ルト締付力表示器はスクリュプランジャーで押圧する圧
力媒体の押圧力を表示するためのものであることを特徴
とするボルト締め装置。 - 【請求項7】 請求項6において、スクリュプランジャ
ーに回転トルク調整装置を設け、この回転トルク調整装
置でスクリュプランジャーで圧力媒体に加える押圧力を
調整可能にすることを特徴とするボルト締め装置。 - 【請求項8】 出力機構と入力機構とを具備しており、 上記出力機構は、本体を構成しているシリンダ及びピス
トンと、上記本体を貫通しボルトを挿通するためのボル
ト孔と、上記シリンダとピストンとの間に形成されてい
る空間部とを備えており、上記ピストンはシリンダにそ
の軸心方向に移動可能に嵌合されかつ上記空間部を置い
て当接可能に設けられており、 上記入力機構は、上記空間部と連通し圧力媒体を充填し
てある空洞部と、この空洞部内を移動可能に設けて上記
空洞部及び空間部に圧力媒体を充填するためのスクリュ
プランジャーとからなり、 上記出力機構は、ボルトを締付けた状態に固定するため
のロック機構を備えており、 圧力調整弁及びボルト締付力表示器をそれぞれ空洞部と
連通して設けてあり、上記圧力調整弁はスクリュプラン
ジャーで押圧する圧力媒体の押圧力を調整するためのも
のであり、上記ボルト締付力表示器はスクリュプランジ
ャーで押圧する圧力媒体の押圧力を表示するためのもの
であり、 スクリュプランジャーに回転トルク調整装置を設け、こ
の回転トルク調整装置でスクリュプランジャーで圧力媒
体に加える押圧力を調整可能にすることを特徴とするボ
ルト締め装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6193824A JPH0839452A (ja) | 1994-07-27 | 1994-07-27 | ボルト締め装置 |
KR1019950000008A KR0162023B1 (ko) | 1994-07-27 | 1995-01-03 | 볼트체결장치 |
EP95301405A EP0695883A1 (en) | 1994-07-27 | 1995-03-03 | Bolt tightening device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6193824A JPH0839452A (ja) | 1994-07-27 | 1994-07-27 | ボルト締め装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0839452A true JPH0839452A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=16314361
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6193824A Pending JPH0839452A (ja) | 1994-07-27 | 1994-07-27 | ボルト締め装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0695883A1 (ja) |
JP (1) | JPH0839452A (ja) |
KR (1) | KR0162023B1 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100455829C (zh) * | 2004-02-25 | 2009-01-28 | J·W·巴克内尔 | 液压辅助紧固件 |
DE102006033320B4 (de) | 2006-07-17 | 2014-05-22 | Astrium Gmbh | Schraubenvorspanneinrichtung |
KR101148816B1 (ko) * | 2010-06-29 | 2012-05-24 | (주)엔비코컨설턴트 | 현수교 케이블밴드용 볼트 텐셔너 |
FR3034821B1 (fr) * | 2015-04-09 | 2017-09-08 | Skf Ab | Dispositif de tension pour mise en precontrainte d'un assemblage au moyen d'une tige filetee |
EP3471920B1 (en) * | 2016-06-16 | 2023-01-11 | Superbolt, Inc. | Improvements to multi-jack tensioners |
CN113664485B (zh) * | 2020-05-15 | 2022-11-01 | 国核电站运行服务技术有限公司 | 一种核电爆破阀中阀盖和活塞的装配装置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2571265A (en) * | 1945-06-13 | 1951-10-16 | Leufven Axel Gustav Edvard | Hydraulic tensioning nut |
CH401593A (de) * | 1962-06-22 | 1965-10-31 | P & O Research And Dev Co Limi | Vorrichtung zum Anziehen von mit Widerlagerteilen versehenen bolzenartigen Verbindungs- oder Befestigungselementen, insbesondere Schrauben, und Verfahren zum Betrieb der Vorrichtung |
DE2552873C2 (de) * | 1975-11-25 | 1985-04-04 | Albert Schrem Werkzeugfabrik GmbH, 7928 Giengen | Hydraulisches Spannelement |
DE4012980A1 (de) * | 1990-04-24 | 1991-10-31 | Schrem Werkzeugfab Albert | Hydraulische spannmutter fuer umlaufende werkzeuge insbesondere zur verbesserung der rundlaufgenauigkeit der werkzeuge |
JPH0713842Y2 (ja) * | 1992-10-07 | 1995-04-05 | 寿産業株式会社 | ローラガイドのボルト締め装置 |
-
1994
- 1994-07-27 JP JP6193824A patent/JPH0839452A/ja active Pending
-
1995
- 1995-01-03 KR KR1019950000008A patent/KR0162023B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1995-03-03 EP EP95301405A patent/EP0695883A1/en not_active Withdrawn
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0695883A1 (en) | 1996-02-07 |
KR960003836A (ko) | 1996-02-23 |
KR0162023B1 (ko) | 1998-12-15 |
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