JPH0839325A - スローアウェイ式切削工具 - Google Patents
スローアウェイ式切削工具Info
- Publication number
- JPH0839325A JPH0839325A JP17929994A JP17929994A JPH0839325A JP H0839325 A JPH0839325 A JP H0839325A JP 17929994 A JP17929994 A JP 17929994A JP 17929994 A JP17929994 A JP 17929994A JP H0839325 A JPH0839325 A JP H0839325A
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- JP
- Japan
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- tip
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 正面フライス等の工具におけるスローアウェ
イチップの振出しを容易にでき、微妙かつ精密な調整が
できるようにする。 【構成】 工具本体2と、この工具本体2に対しクサビ
4で固定されるチップ3との間に、調整ねじ5を、その
締め込み方向が大体工具本体2の径方向に沿う状態に装
着し、この調整ねじ5に形成した当接部22bが締め込
みに応じてチップ3を正面方向に押しやり、振出しがな
されるよう構成した。
イチップの振出しを容易にでき、微妙かつ精密な調整が
できるようにする。 【構成】 工具本体2と、この工具本体2に対しクサビ
4で固定されるチップ3との間に、調整ねじ5を、その
締め込み方向が大体工具本体2の径方向に沿う状態に装
着し、この調整ねじ5に形成した当接部22bが締め込
みに応じてチップ3を正面方向に押しやり、振出しがな
されるよう構成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円盤状の工具本体の先
端外周部に複数のスローアウェイチップを取り付けた転
削工具である正面フライス等のスローアウェイ式切削工
具に関する。
端外周部に複数のスローアウェイチップを取り付けた転
削工具である正面フライス等のスローアウェイ式切削工
具に関する。
【0002】
【従来の技術】上記正面フライスは、被削材に平面加工
を施す転削工具として一般的であり、略円盤状の工具本
体の先端外周部に、工具本体の先端面から突出するスロ
ーアウエイチップ(以下チップと略称する)を取り付け
たものである。そして、工具本体がその軸回りに高速回
転するとともに被削材に対して略径方向へ相対移動する
ことにより、チップが被削材を切削して被削材に所望の
平面を形成する。
を施す転削工具として一般的であり、略円盤状の工具本
体の先端外周部に、工具本体の先端面から突出するスロ
ーアウエイチップ(以下チップと略称する)を取り付け
たものである。そして、工具本体がその軸回りに高速回
転するとともに被削材に対して略径方向へ相対移動する
ことにより、チップが被削材を切削して被削材に所望の
平面を形成する。
【0003】チップは、工具本体の先端外周部に均等間
隔をおいて複数取り付けられているのが通常であり、そ
の取り付け方は、チップを、工具本体に形成されたチッ
プ取付座と、工具本体に装着されるクサビとの間に挟み
込んでその状態を保持する方法が一般的である。チップ
の先端は、工具本体から所定長さ突出していることによ
り切削が可能となるわけで、突出させることを「振出
し」と呼んでいる。その振出しは、工具本体に取り付け
られた全てのチップにおいて一定であることが求められ
る。このため、チップの反正面側と工具本体との間にお
いて、工具本体に調整ねじをねじこみ、かつその頭部に
チップが常に当たるようにし、工具本体への調整ねじの
締め込み量により振出し量を調整する等の手段が採られ
ている。
隔をおいて複数取り付けられているのが通常であり、そ
の取り付け方は、チップを、工具本体に形成されたチッ
プ取付座と、工具本体に装着されるクサビとの間に挟み
込んでその状態を保持する方法が一般的である。チップ
の先端は、工具本体から所定長さ突出していることによ
り切削が可能となるわけで、突出させることを「振出
し」と呼んでいる。その振出しは、工具本体に取り付け
られた全てのチップにおいて一定であることが求められ
る。このため、チップの反正面側と工具本体との間にお
いて、工具本体に調整ねじをねじこみ、かつその頭部に
チップが常に当たるようにし、工具本体への調整ねじの
締め込み量により振出し量を調整する等の手段が採られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような振出し調
整手段によると、調整ねじを回転させるには、工具本体
とチップとの間に形成される狭い隙間に工具を挿入して
調整ねじの頭部を回転させる操作が求められ、非常にや
りにくい作業であった。また、チップの振出し量は工具
本体への調整ねじの締め込み量と同一となる。したがっ
て、調整ねじのピッチを小さくすればそれに応じた微妙
な調整が可能にはなるが、ピッチを小さくするには限度
があり、それ以上のきわめて微妙な調整は不可能であっ
た。
整手段によると、調整ねじを回転させるには、工具本体
とチップとの間に形成される狭い隙間に工具を挿入して
調整ねじの頭部を回転させる操作が求められ、非常にや
りにくい作業であった。また、チップの振出し量は工具
本体への調整ねじの締め込み量と同一となる。したがっ
て、調整ねじのピッチを小さくすればそれに応じた微妙
な調整が可能にはなるが、ピッチを小さくするには限度
があり、それ以上のきわめて微妙な調整は不可能であっ
た。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、チップの振出し調整を容易にできるとともに、
きわめて微妙かつ精密な調整も可能とするスローアウェ
イ式切削工具を提供することを目的としている。
あって、チップの振出し調整を容易にできるとともに、
きわめて微妙かつ精密な調整も可能とするスローアウェ
イ式切削工具を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、円盤状の工具本体の先端外
周部に、該工具本体の先端面から突出するスローアウェ
イチップが、工具本体の軸方向に移動可能に、かつ所望
位置でクサビにより固定されるよう取り付けられるスロ
ーアウェイ式切削工具において、スローアウェイチップ
における反先端側と工具本体との間に、調整ねじを、工
具本体の外周面から略径方向に沿って出没可能に装着す
るとともに、該調整ねじに、調整ねじと同軸的な周面を
有するスローアウェイチップへの当接部を形成し、該当
接部が当接するスローアウェイチップの反先端側の被当
接面を、調整ねじの軸方向に対して斜めに形成したこと
を特徴とするスローアウェイ式切削工具。
するためになされたもので、円盤状の工具本体の先端外
周部に、該工具本体の先端面から突出するスローアウェ
イチップが、工具本体の軸方向に移動可能に、かつ所望
位置でクサビにより固定されるよう取り付けられるスロ
ーアウェイ式切削工具において、スローアウェイチップ
における反先端側と工具本体との間に、調整ねじを、工
具本体の外周面から略径方向に沿って出没可能に装着す
るとともに、該調整ねじに、調整ねじと同軸的な周面を
有するスローアウェイチップへの当接部を形成し、該当
接部が当接するスローアウェイチップの反先端側の被当
接面を、調整ねじの軸方向に対して斜めに形成したこと
を特徴とするスローアウェイ式切削工具。
【0007】また、前記工具本体に、離間した複数位置
において前記調整ねじが摺動的に嵌合する嵌合部が形成
された構成としたことを含む。
において前記調整ねじが摺動的に嵌合する嵌合部が形成
された構成としたことを含む。
【0008】
【作用】本発明によれば、調整ねじの締め込みあるいは
引き抜き操作により調整ねじの当接部がチップの被当接
面に摺接しながらチップを工具本体先端から突出させ、
締め込み量に応じたチップの振出しが微妙かつ精密にな
される。工具本体に、離間した複数位置において調整ね
じが摺動的に嵌合する嵌合部を形成すれば、調整ねじの
揺動が嵌合部で規制され、締め込みあるいは引き抜き操
作以外の力がチップに伝わらない。
引き抜き操作により調整ねじの当接部がチップの被当接
面に摺接しながらチップを工具本体先端から突出させ、
締め込み量に応じたチップの振出しが微妙かつ精密にな
される。工具本体に、離間した複数位置において調整ね
じが摺動的に嵌合する嵌合部を形成すれば、調整ねじの
揺動が嵌合部で規制され、締め込みあるいは引き抜き操
作以外の力がチップに伝わらない。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は、一実施例としての正面フライス(スロ
ーアウェイ式切削工具)1を示している。図2は図1の
P部分拡大図である。このフライス1は、円盤状の工具
本体2と、これに取り付けられるチップ3、クサビ4お
よび調整ねじ5とを主として構成されている。説明中、
軸方向、径方向といった方向はに関しては、工具本体2
に対するものとここで定義しておく。
明する。図1は、一実施例としての正面フライス(スロ
ーアウェイ式切削工具)1を示している。図2は図1の
P部分拡大図である。このフライス1は、円盤状の工具
本体2と、これに取り付けられるチップ3、クサビ4お
よび調整ねじ5とを主として構成されている。説明中、
軸方向、径方向といった方向はに関しては、工具本体2
に対するものとここで定義しておく。
【0010】工具本体2の先端側(図1で下側)の外周
部には、図3および図4に示すように、円弧状内面を描
くチップポケット10が周方向に均等間隔をおいて複数
形成されている。このチップポケット10における工具
回転方向の逆側すなわち後方側には、チップ取付座11
が形成されている。このチップ取付座11は、工具回転
方向の後方に向く略径方向に沿った主壁面11aと、径
方向奥側の奥壁面11bと、工具正面に対する後側の後
壁面11cとから構成されている。このチップ取付座1
1のさらに後方には、チップ取付座11に連通するクサ
ビ取付溝12が形成されている。
部には、図3および図4に示すように、円弧状内面を描
くチップポケット10が周方向に均等間隔をおいて複数
形成されている。このチップポケット10における工具
回転方向の逆側すなわち後方側には、チップ取付座11
が形成されている。このチップ取付座11は、工具回転
方向の後方に向く略径方向に沿った主壁面11aと、径
方向奥側の奥壁面11bと、工具正面に対する後側の後
壁面11cとから構成されている。このチップ取付座1
1のさらに後方には、チップ取付座11に連通するクサ
ビ取付溝12が形成されている。
【0011】チップ3は、超硬合金等の硬質材料よりな
る略正方形の板状体であって、その断面は台形状をなし
ており、断面で見ると下底側の一面が、チップ取付座1
1の主壁面11aに密着させられ、かつ奥壁面11bお
よび後壁面11cへの対向面がそれぞれ奥壁面11bお
よび後壁面11cに密着させられ、その状態が、クサビ
取付溝12に嵌め込まれたクサビ4で保持されるように
なっている。
る略正方形の板状体であって、その断面は台形状をなし
ており、断面で見ると下底側の一面が、チップ取付座1
1の主壁面11aに密着させられ、かつ奥壁面11bお
よび後壁面11cへの対向面がそれぞれ奥壁面11bお
よび後壁面11cに密着させられ、その状態が、クサビ
取付溝12に嵌め込まれたクサビ4で保持されるように
なっている。
【0012】クサビ4は、中央のねじ孔4aにねじ込ま
れ工具本体2に形成されたねじ孔13に締め込まれるク
ランプねじ14で工具本体2に固定され、チップ3は、
クサビ4とチップ取付座11との間に挟み込まれて固定
保持されるる。クランプねじ14は、先端側が右ねじ、
基端側が左ねじのいわゆるダブルスクリュであり、右ね
じが工具本体2に、左ねじがクサビ4にねじ込まれる。
チップ3は、1つの角の切刃部3aが工具本体2から正
面側に所定量振出されるよう、軸方向に対して斜めに取
り付けられるようになっている。
れ工具本体2に形成されたねじ孔13に締め込まれるク
ランプねじ14で工具本体2に固定され、チップ3は、
クサビ4とチップ取付座11との間に挟み込まれて固定
保持されるる。クランプねじ14は、先端側が右ねじ、
基端側が左ねじのいわゆるダブルスクリュであり、右ね
じが工具本体2に、左ねじがクサビ4にねじ込まれる。
チップ3は、1つの角の切刃部3aが工具本体2から正
面側に所定量振出されるよう、軸方向に対して斜めに取
り付けられるようになっている。
【0013】さて、その振出しは、チップ3における反
先端側と工具本体2との間に配された調整ねじ5で行う
ようになっている。調整ねじ5は、図2に示すように、
略径方向に延びるねじ孔20に応じたねじ部21に頭部
22が一体形成されたものであるが、両者の途中には中
間胴部23が形成されている。頭部22の端部側には均
一径の端部周面22aが形成され、端部周面22aと中
間胴部23の間に、中間胴部23側に向かって漸次縮径
するテーパ周面を有する当接部22bが形成されてい
る。端部周面22aならびに当接部22bを有する頭部
22および中間胴部23はいずれもねじ部21と同軸的
である。
先端側と工具本体2との間に配された調整ねじ5で行う
ようになっている。調整ねじ5は、図2に示すように、
略径方向に延びるねじ孔20に応じたねじ部21に頭部
22が一体形成されたものであるが、両者の途中には中
間胴部23が形成されている。頭部22の端部側には均
一径の端部周面22aが形成され、端部周面22aと中
間胴部23の間に、中間胴部23側に向かって漸次縮径
するテーパ周面を有する当接部22bが形成されてい
る。端部周面22aならびに当接部22bを有する頭部
22および中間胴部23はいずれもねじ部21と同軸的
である。
【0014】工具本体2の外周面にはねじ孔20に連通
し頭部22よりもやや大径の座ぐり24が形成されてい
るが、この座ぐり24とねじ孔20の間には、ねじ孔2
0側より第1、第2の嵌合部25、26が形成されてい
る。座ぐり24、第1、第2の嵌合部25、26は、い
ずれもねじ孔20と同軸的で、ねじ孔20に向かって段
階的に縮径する円周内空である。座ぐり24と第2の嵌
合部26は、チップポケット10およびクサビ取付溝1
2にいずれも連通している。
し頭部22よりもやや大径の座ぐり24が形成されてい
るが、この座ぐり24とねじ孔20の間には、ねじ孔2
0側より第1、第2の嵌合部25、26が形成されてい
る。座ぐり24、第1、第2の嵌合部25、26は、い
ずれもねじ孔20と同軸的で、ねじ孔20に向かって段
階的に縮径する円周内空である。座ぐり24と第2の嵌
合部26は、チップポケット10およびクサビ取付溝1
2にいずれも連通している。
【0015】さて、第1の嵌合部25は前記中間胴部2
3と同一径に、また第2の嵌合部26は前記頭部22の
端部周面22aと同一径に設定されている。そして、調
整ねじ5をねじ孔20に締め込むと、調整ねじ5は、第
1の嵌合部25に中間胴部23が、また第2の嵌合部2
6に頭部22の端部周面22aが、それぞれ摺動的に嵌
合しながら締め込まれていく。また、このとき頭部22
の当接部22bがチップ3における反先端側の面(被当
接面)3bに摺接し、チップ3を正面方向に押しやって
突出させる方向に移動させる。すなわち、振出しがなさ
れる。ここで、被当接面3bは、調整ねじ5の軸方向に
対して斜めに形成されており、図2に示すように、両者
の間には0度を越えた角度θが設定される。
3と同一径に、また第2の嵌合部26は前記頭部22の
端部周面22aと同一径に設定されている。そして、調
整ねじ5をねじ孔20に締め込むと、調整ねじ5は、第
1の嵌合部25に中間胴部23が、また第2の嵌合部2
6に頭部22の端部周面22aが、それぞれ摺動的に嵌
合しながら締め込まれていく。また、このとき頭部22
の当接部22bがチップ3における反先端側の面(被当
接面)3bに摺接し、チップ3を正面方向に押しやって
突出させる方向に移動させる。すなわち、振出しがなさ
れる。ここで、被当接面3bは、調整ねじ5の軸方向に
対して斜めに形成されており、図2に示すように、両者
の間には0度を越えた角度θが設定される。
【0016】上記フライス1におけるチップ3の振れ出
しのやり方を説明すると、まず、正面を上(つまり図1
と逆向き)にして、クサビ4を固定するクランプねじ1
4を緩くした状態から、上述の如く調整ねじ5を締め込
む。すると、調整ねじ5の当接部22bがチップ3の被
当接面3bに摺接しながら締め込まれていくことにより
チップ3は正面方向に押しやられ、調整ねじ5の締め込
み量に応じて正面側にへの振出しがなされる。
しのやり方を説明すると、まず、正面を上(つまり図1
と逆向き)にして、クサビ4を固定するクランプねじ1
4を緩くした状態から、上述の如く調整ねじ5を締め込
む。すると、調整ねじ5の当接部22bがチップ3の被
当接面3bに摺接しながら締め込まれていくことにより
チップ3は正面方向に押しやられ、調整ねじ5の締め込
み量に応じて正面側にへの振出しがなされる。
【0017】このような調整ねじ5によるチップ3の振
出し方法によれば、調整ねじ5の回転操作が通常のねじ
回転操作と同じであり何ら困難なことがないので、振出
し作業を容易に行うことができる。また、チップ3の振
出しは調整ねじ5の移動方向に略直交する方向に変位し
てなされ、その振出し量は調整ねじ5の締め込み量に比
例するものの同一ではなく小さなものとなる。したがっ
て、振出しを行うにあたってきわめて微妙な振出しの調
整が可能である。そして、調整ねじ5のピッチをより小
さくしたり、あるいは前記角度θをより小さく設定する
ことによってさらに微妙かつ精密な調整ができる。
出し方法によれば、調整ねじ5の回転操作が通常のねじ
回転操作と同じであり何ら困難なことがないので、振出
し作業を容易に行うことができる。また、チップ3の振
出しは調整ねじ5の移動方向に略直交する方向に変位し
てなされ、その振出し量は調整ねじ5の締め込み量に比
例するものの同一ではなく小さなものとなる。したがっ
て、振出しを行うにあたってきわめて微妙な振出しの調
整が可能である。そして、調整ねじ5のピッチをより小
さくしたり、あるいは前記角度θをより小さく設定する
ことによってさらに微妙かつ精密な調整ができる。
【0018】また、工具本体2の第1、第2の嵌合部2
5、26に調整ねじ5の中間胴部23と端部周面22a
とが嵌合することにより、調整ねじ5の揺動が規制され
て締め込み操作以外の力がチップ3に伝わることがな
い。このため、精密な振出しを常に安定して行うことが
できる。
5、26に調整ねじ5の中間胴部23と端部周面22a
とが嵌合することにより、調整ねじ5の揺動が規制され
て締め込み操作以外の力がチップ3に伝わることがな
い。このため、精密な振出しを常に安定して行うことが
できる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスローア
ウェイ式切削工具によれば、円盤状の工具本体の先端外
周部に、該工具本体の先端面から突出するスローアウェ
イチップが、工具本体の軸方向に移動可能に、かつ所望
位置でクサビにより固定されるよう取り付けられるスロ
ーアウェイ式切削工具において、スローアウェイチップ
における反先端側と工具本体との間に、調整ねじを、工
具本体の外周面から略径方向に沿って出没可能に装着す
るとともに、該調整ねじに、調整ねじと同軸的な周面を
有するスローアウェイチップへの当接部を形成し、該当
接部が当接するスローアウェイチップの反先端側の被当
接面を、調整ねじの軸方向に対して斜めに形成したこと
を特徴とするから、調整ねじの締め込み量に応じたチッ
プの振出しを微妙かつ精密に行うことができる。また、
工具本体に、離間した複数位置において調整ねじが摺動
的に嵌合する嵌合部を形成すれば、調整ねじの揺動が規
制され、締め込みあるいは引き抜き操作以外の力がチッ
プに伝わらず、精密な振出しを常に安定して行うことが
できる。
ウェイ式切削工具によれば、円盤状の工具本体の先端外
周部に、該工具本体の先端面から突出するスローアウェ
イチップが、工具本体の軸方向に移動可能に、かつ所望
位置でクサビにより固定されるよう取り付けられるスロ
ーアウェイ式切削工具において、スローアウェイチップ
における反先端側と工具本体との間に、調整ねじを、工
具本体の外周面から略径方向に沿って出没可能に装着す
るとともに、該調整ねじに、調整ねじと同軸的な周面を
有するスローアウェイチップへの当接部を形成し、該当
接部が当接するスローアウェイチップの反先端側の被当
接面を、調整ねじの軸方向に対して斜めに形成したこと
を特徴とするから、調整ねじの締め込み量に応じたチッ
プの振出しを微妙かつ精密に行うことができる。また、
工具本体に、離間した複数位置において調整ねじが摺動
的に嵌合する嵌合部を形成すれば、調整ねじの揺動が規
制され、締め込みあるいは引き抜き操作以外の力がチッ
プに伝わらず、精密な振出しを常に安定して行うことが
できる。
【図1】本発明の一実施例である正面フライスの一部断
面図である。
面図である。
【図2】図2のP部分拡大図である。
【図3】図2のQ方向矢視図である。
【図4】図2のR方向矢視図である。
【符号の説明】 1 正面フライス(スローアウェイ式切削工具) 2 工具本体 3 スローアウェイチップ 3b チップの被当接面 4 クサビ 5 ねじ 11 チップ取付座 12 クサビ取付溝 22b 当接部 25 第1の嵌合部 26 第2の嵌合部
Claims (2)
- 【請求項1】 円盤状の工具本体の先端外周部に、該工
具本体の先端面から突出するスローアウェイチップが、
工具本体の軸方向に移動可能に、かつ所望位置でクサビ
により固定されるよう取り付けられるスローアウェイ式
切削工具において、 前記スローアウェイチップにおける反先端側と前記工具
本体との間に、調整ねじが、工具本体の外周面から略径
方向に沿って出没可能に装着されるとともに、該調整ね
じには、調整ねじと同軸的な周面を有するスローアウェ
イチップへの当接部が形成されており、 該当接部が当接するスローアウェイチップの反先端側の
被当接面は、前記調整ねじの軸方向に対して斜めに形成
されていることを特徴とするスローアウェイ式切削工
具。 - 【請求項2】 前記工具本体には、離間した複数位置に
おいて前記調整ねじが摺動的に嵌合する嵌合部が形成さ
れていることを特徴とするスローアウェイ式切削工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17929994A JPH0839325A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | スローアウェイ式切削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17929994A JPH0839325A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | スローアウェイ式切削工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0839325A true JPH0839325A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=16063404
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17929994A Pending JPH0839325A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | スローアウェイ式切削工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0839325A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007067138A1 (en) * | 2005-12-05 | 2007-06-14 | Seco Tools Ab | A tool |
JP2009516600A (ja) * | 2005-11-21 | 2009-04-23 | デグテック エルティーディー | 切削工具 |
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US7887265B2 (en) | 2007-03-20 | 2011-02-15 | Iscar, Ltd. | Cutting tool and system for attaching a cutting member to a cutter |
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WO2013037916A1 (de) * | 2011-09-13 | 2013-03-21 | Kennametal Inc. | Reibwerkzeug sowie einstellschraube für einen feineinstellmechanismus insbesondere bei einem reibwerkzeug |
JP2019171522A (ja) * | 2018-03-28 | 2019-10-10 | 日本特殊陶業株式会社 | 回転切削工具 |
DE102014225838B4 (de) | 2014-09-22 | 2023-10-19 | Hyundai Motor Company | Bohrwerk |
-
1994
- 1994-07-29 JP JP17929994A patent/JPH0839325A/ja active Pending
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