JPH0838061A - ビール粕を原料とする高タンパク質含有物乾燥品の製造方法 - Google Patents
ビール粕を原料とする高タンパク質含有物乾燥品の製造方法Info
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- JPH0838061A JPH0838061A JP6202848A JP20284894A JPH0838061A JP H0838061 A JPH0838061 A JP H0838061A JP 6202848 A JP6202848 A JP 6202848A JP 20284894 A JP20284894 A JP 20284894A JP H0838061 A JPH0838061 A JP H0838061A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P60/00—Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
- Y02P60/80—Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
- Y02P60/87—Re-use of by-products of food processing for fodder production
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- Peptides Or Proteins (AREA)
- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
- Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ビール粕を原料とし、これから品質のよい高
タンパク質含有物乾燥品を収率よくかつ経済的に製造す
る方法を提供する。 【構成】 水分を65重量%以上に調整したビール粕を
圧ぺん粉砕する圧ぺん粉砕工程と、得られた圧ぺん粉砕
物に水を加え、固形分濃度3〜5重量%の水スラリー液
を得る加水工程と、この水スラリー液を30〜60メッ
シュのふるいを用いて分級する分級工程と、この分級工
程で得られたふるい通過成分を静置する静置工程と、こ
の静置工程で得られた高タンパク質含有物を濃度1〜2
重量%で含む濃縮水スラリー液を脱水する脱水工程と、
得られた脱水物を、熱風と接触させ、脱水物の平均温度
を100℃以下に保持し、かつ60秒間以内で水分10
重量%以下の乾燥品を得る高速乾燥工程を含むことを特
徴とするビール粕を原料とする高タンパク質含有物乾燥
品の製造方法。
タンパク質含有物乾燥品を収率よくかつ経済的に製造す
る方法を提供する。 【構成】 水分を65重量%以上に調整したビール粕を
圧ぺん粉砕する圧ぺん粉砕工程と、得られた圧ぺん粉砕
物に水を加え、固形分濃度3〜5重量%の水スラリー液
を得る加水工程と、この水スラリー液を30〜60メッ
シュのふるいを用いて分級する分級工程と、この分級工
程で得られたふるい通過成分を静置する静置工程と、こ
の静置工程で得られた高タンパク質含有物を濃度1〜2
重量%で含む濃縮水スラリー液を脱水する脱水工程と、
得られた脱水物を、熱風と接触させ、脱水物の平均温度
を100℃以下に保持し、かつ60秒間以内で水分10
重量%以下の乾燥品を得る高速乾燥工程を含むことを特
徴とするビール粕を原料とする高タンパク質含有物乾燥
品の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビール粕を原料として
用い、これから高タンパク質含有物乾燥品を製造する方
法に関するものである。
用い、これから高タンパク質含有物乾燥品を製造する方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビール粕からそれに含まれている高タン
パク質含有物を分離するために、湿体状態にあるビール
粕を圧ぺん粉砕処理し、得られた圧ぺん粉砕処理物を水
の存在下でふるい分け処理する方法は知られている(特
公平4−31666号)。この方法は、ビール粕を加熱
下でアルカリ性水溶液で抽出するような化学的処理工程
を含まず、ビール粕に含まれる高タンパク質含有物を圧
ぺん処理やふるい分け処理等の物理的な処理のみ分離す
る方法であるため、高品質の高タンパク質含有物を高収
率で分離回収できるというすぐれた長所を有している。
しかしながら、この方法を工業的にさらに有利な方法と
するためには、未だいくつかの技術的問題が残ってい
る。このような問題の一つは、ビール粕を圧ぺん処理及
びふるい分け処理した後に得られる高タンパク質含有物
を含む水スラリー液から、それに含まれる高タンパク質
含有物を、その品質を損わずに、乾燥品としていかにし
て収率よくかつ経済的に分離回収するかという水スラリ
ー液からの高タンパク質含有物の分離回収の問題であ
る。高タンパク質含有物の乾燥品を得るために、その高
タンパク質含有物を含む水スラリー液をそのまま固液分
離し、通常の気流乾燥機で乾燥すると、得られる乾燥品
は、外観の悪い黒色のものとなり、しかも、その固液分
離に大型の装置を必要とする問題がある。
パク質含有物を分離するために、湿体状態にあるビール
粕を圧ぺん粉砕処理し、得られた圧ぺん粉砕処理物を水
の存在下でふるい分け処理する方法は知られている(特
公平4−31666号)。この方法は、ビール粕を加熱
下でアルカリ性水溶液で抽出するような化学的処理工程
を含まず、ビール粕に含まれる高タンパク質含有物を圧
ぺん処理やふるい分け処理等の物理的な処理のみ分離す
る方法であるため、高品質の高タンパク質含有物を高収
率で分離回収できるというすぐれた長所を有している。
しかしながら、この方法を工業的にさらに有利な方法と
するためには、未だいくつかの技術的問題が残ってい
る。このような問題の一つは、ビール粕を圧ぺん処理及
びふるい分け処理した後に得られる高タンパク質含有物
を含む水スラリー液から、それに含まれる高タンパク質
含有物を、その品質を損わずに、乾燥品としていかにし
て収率よくかつ経済的に分離回収するかという水スラリ
ー液からの高タンパク質含有物の分離回収の問題であ
る。高タンパク質含有物の乾燥品を得るために、その高
タンパク質含有物を含む水スラリー液をそのまま固液分
離し、通常の気流乾燥機で乾燥すると、得られる乾燥品
は、外観の悪い黒色のものとなり、しかも、その固液分
離に大型の装置を必要とする問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ビール粕を
原料とし、これから品質のよい高タンパク質含有物乾燥
品を収率よくかつ経済的に製造する方法を提供すること
をその課題とする。
原料とし、これから品質のよい高タンパク質含有物乾燥
品を収率よくかつ経済的に製造する方法を提供すること
をその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、水分を65重量%以
上に調整したビール粕を圧ぺん粉砕する圧ぺん粉砕工程
と、得られた圧ぺん粉砕物に水を加え、固形分濃度3〜
5重量%の水スラリー液を得る加水工程と、この水スラ
リー液を30〜60メッシュのふるいを用いて分級する
分級工程と、この分級工程で得られたふるい通過成分を
静置する静置工程と、この静置工程で得られた高タンパ
ク質含有物を濃度1〜2重量%で含む濃縮水スラリー液
を脱水する脱水工程と、得られた脱水物を、熱風と接触
させ、脱水物の平均温度を100℃以下に保持し、かつ
60秒間以内で水分10重量%以下の乾燥品を得る高速
乾燥工程を含むことを特徴とするビール粕を原料とする
高タンパク質含有物乾燥品の製造方法が提供される。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、水分を65重量%以
上に調整したビール粕を圧ぺん粉砕する圧ぺん粉砕工程
と、得られた圧ぺん粉砕物に水を加え、固形分濃度3〜
5重量%の水スラリー液を得る加水工程と、この水スラ
リー液を30〜60メッシュのふるいを用いて分級する
分級工程と、この分級工程で得られたふるい通過成分を
静置する静置工程と、この静置工程で得られた高タンパ
ク質含有物を濃度1〜2重量%で含む濃縮水スラリー液
を脱水する脱水工程と、得られた脱水物を、熱風と接触
させ、脱水物の平均温度を100℃以下に保持し、かつ
60秒間以内で水分10重量%以下の乾燥品を得る高速
乾燥工程を含むことを特徴とするビール粕を原料とする
高タンパク質含有物乾燥品の製造方法が提供される。
【0005】次に、本発明を図面を参照して説明する。
図1はビール粕を原料とし、これから高タンパク質含有
物乾燥品を製造するための工程図を示す。図1におい
て、1は圧ぺん粉砕工程、2は加水工程、3は第1分級
工程、4は加水工程、5は第2分級工程、6は静置工
程、7は脱水工程、8は高速乾燥工程、9は脱水工程、
10は燃焼工程、11は排熱回収工程、12は第3分級
工程を各示す。13は貯水槽を示す。
図1はビール粕を原料とし、これから高タンパク質含有
物乾燥品を製造するための工程図を示す。図1におい
て、1は圧ぺん粉砕工程、2は加水工程、3は第1分級
工程、4は加水工程、5は第2分級工程、6は静置工
程、7は脱水工程、8は高速乾燥工程、9は脱水工程、
10は燃焼工程、11は排熱回収工程、12は第3分級
工程を各示す。13は貯水槽を示す。
【0006】図1に示された工程図に従ってビール粕か
ら高タンパク質含有物乾燥品を製造するには、ビール粕
をライン21から圧ぺん粉砕工程1に供給する。ビール
粕は、ビール製造における麦汁製造工程(仕込工程)で
副生するビール麦芽(副原料として、米、コーン・グリ
ッツ、コーン・スターチ等を含む場合がある)の糖化残
渣である。通常、ビール粕は、仕込工程の濾過槽や麦汁
濾過機等の固液分離装置において、水分約80重量%の
状態で麦汁より分離され、この段階で乾燥物基準で約2
5重量%程度のタンパク質を含有している。本発明で
は、麦汁から分離された水分約70〜80重量%のビー
ル粕をそのまま原料として使用することができる。ま
た、それをいったん脱水又は乾燥したビール粕を水分6
5重量%以上に調整して原料とすることもできる。
ら高タンパク質含有物乾燥品を製造するには、ビール粕
をライン21から圧ぺん粉砕工程1に供給する。ビール
粕は、ビール製造における麦汁製造工程(仕込工程)で
副生するビール麦芽(副原料として、米、コーン・グリ
ッツ、コーン・スターチ等を含む場合がある)の糖化残
渣である。通常、ビール粕は、仕込工程の濾過槽や麦汁
濾過機等の固液分離装置において、水分約80重量%の
状態で麦汁より分離され、この段階で乾燥物基準で約2
5重量%程度のタンパク質を含有している。本発明で
は、麦汁から分離された水分約70〜80重量%のビー
ル粕をそのまま原料として使用することができる。ま
た、それをいったん脱水又は乾燥したビール粕を水分6
5重量%以上に調整して原料とすることもできる。
【0007】圧ぺん粉砕工程1は、ビール粕に圧縮力を
与えながらそれを粉砕する工程であり、この工程によ
り、穀皮に粘着しているタンパク質含有物が穀皮から剥
離される。圧ぺん粉砕装置としては、被処理原料に圧縮
力を与える構造の粉砕機であればいかなるものでも使用
可能であるが、特にロールミルの使用が好ましい。ロー
ルミルを用いた圧ぺん粉砕処理では、湿体状態のビール
粕はロール間の圧縮力により圧ぺん粉砕され、この圧ぺ
ん粉砕処理により、穀皮に結合又は粘着している高タン
パク質の胚芽及び粒子は剥離し、かつ粉砕される。ロー
ル間の間隙は0.05〜2mm、好ましくは0.1〜
0.3mmである。ビール粕を圧ぺん粉砕処理する場
合、ビール粕の水分は、穀皮の微粉砕化が起こらない程
度の含水量であれば十分であり、65重量%以上であれ
ばよい。水分量が低すぎると、穀皮の一部が微粉砕化さ
れてしまい、圧ぺん粉砕処理物を穀皮とタンパク質含有
物とにふるい分け処理するのに困難を生じるようにな
る。
与えながらそれを粉砕する工程であり、この工程によ
り、穀皮に粘着しているタンパク質含有物が穀皮から剥
離される。圧ぺん粉砕装置としては、被処理原料に圧縮
力を与える構造の粉砕機であればいかなるものでも使用
可能であるが、特にロールミルの使用が好ましい。ロー
ルミルを用いた圧ぺん粉砕処理では、湿体状態のビール
粕はロール間の圧縮力により圧ぺん粉砕され、この圧ぺ
ん粉砕処理により、穀皮に結合又は粘着している高タン
パク質の胚芽及び粒子は剥離し、かつ粉砕される。ロー
ル間の間隙は0.05〜2mm、好ましくは0.1〜
0.3mmである。ビール粕を圧ぺん粉砕処理する場
合、ビール粕の水分は、穀皮の微粉砕化が起こらない程
度の含水量であれば十分であり、65重量%以上であれ
ばよい。水分量が低すぎると、穀皮の一部が微粉砕化さ
れてしまい、圧ぺん粉砕処理物を穀皮とタンパク質含有
物とにふるい分け処理するのに困難を生じるようにな
る。
【0008】圧ぺん粉砕工程1で得られたビール粕の圧
ぺん粉砕処理物(以下、処理物(1)とも言う)は、ラ
イン22を通って加水工程2に送られ、ここでその処理
物(1)にライン41及び43からのリサイクル水が加
えられ、撹拌される。この加水工程2は、撹拌装置を用
いて実施されるが、この場合の撹拌装置としては、処理
物(1)を水中に均一に分散させ得るものであればどの
ようなものでも使用可能であるが、一般的には、プロペ
ラ撹拌翼を有するものが用いられる。処理物(1)に対
する加水量は、固形分濃度が3〜5重量%、好ましくは
4〜5重量%となるような割合である。撹拌時間は特に
制約されないが、一般的には5〜30分、好ましくは1
0〜20分である。また、この加水工程は、必要に応
じ、2段階又はそれ以上の段階で行うこともできる。
ぺん粉砕処理物(以下、処理物(1)とも言う)は、ラ
イン22を通って加水工程2に送られ、ここでその処理
物(1)にライン41及び43からのリサイクル水が加
えられ、撹拌される。この加水工程2は、撹拌装置を用
いて実施されるが、この場合の撹拌装置としては、処理
物(1)を水中に均一に分散させ得るものであればどの
ようなものでも使用可能であるが、一般的には、プロペ
ラ撹拌翼を有するものが用いられる。処理物(1)に対
する加水量は、固形分濃度が3〜5重量%、好ましくは
4〜5重量%となるような割合である。撹拌時間は特に
制約されないが、一般的には5〜30分、好ましくは1
0〜20分である。また、この加水工程は、必要に応
じ、2段階又はそれ以上の段階で行うこともできる。
【0009】加水工程2において得られる処理物(1)
を含む水スラリー液は、ライン23を通って第1分級工
程3に送られ、ここで処理物(1)が分級される。この
第1分級工程3においては、ふるいを有する各種のふる
い装置が使用可能であるが、特に、振動ふるい装置を用
いて実施することのが好ましい。振動ふるい装置として
は、円形や角形等の任意のものを用いることができる。
ふるい(金網)の目開きは30〜60メッシュ(0.2
13〜0.567mm)程度である。ふるい装置を用い
て処理物(1)を分級(ふるい分け)する場合、処理物
(1)を含む水スラリー液は、これをそのふるい上に供
給し、処理物(1)のうち、ふるいを通過した成分を第
1分級処理物(3A)として回収する。この第1分級処
理物(3A)は、高タンパク質含有物が水中に分散した
水スラリー液として得られる。この第1分級工程におい
ては、圧ぺん粉砕工程で得られる処理物(1)のうち、
麦芽由来の穀皮を主とする粗粒子がふるい非通過成分
〔第1分級処理物(3B)〕として得られ、穀皮内面か
ら剥離した高タンパク質含有物からなる微粒子(タンパ
ク質含有率50〜52重量%)がふるい通過成分〔第1
分級処理物(3A)〕として得られる。前記第1分級工
程3で得られるふるいを通過した高タンパク質含有物か
らなる第1分級処理物(3A)は、ライン31を通って
静置工程6に送られる。一方、ふるいを通過しないふる
い上の成分〔第1分級処理物(3B)〕は、それに含ま
れる高タンパク質含有物をさらに分離回収するために、
ライン24を通って加水工程4に送られる。
を含む水スラリー液は、ライン23を通って第1分級工
程3に送られ、ここで処理物(1)が分級される。この
第1分級工程3においては、ふるいを有する各種のふる
い装置が使用可能であるが、特に、振動ふるい装置を用
いて実施することのが好ましい。振動ふるい装置として
は、円形や角形等の任意のものを用いることができる。
ふるい(金網)の目開きは30〜60メッシュ(0.2
13〜0.567mm)程度である。ふるい装置を用い
て処理物(1)を分級(ふるい分け)する場合、処理物
(1)を含む水スラリー液は、これをそのふるい上に供
給し、処理物(1)のうち、ふるいを通過した成分を第
1分級処理物(3A)として回収する。この第1分級処
理物(3A)は、高タンパク質含有物が水中に分散した
水スラリー液として得られる。この第1分級工程におい
ては、圧ぺん粉砕工程で得られる処理物(1)のうち、
麦芽由来の穀皮を主とする粗粒子がふるい非通過成分
〔第1分級処理物(3B)〕として得られ、穀皮内面か
ら剥離した高タンパク質含有物からなる微粒子(タンパ
ク質含有率50〜52重量%)がふるい通過成分〔第1
分級処理物(3A)〕として得られる。前記第1分級工
程3で得られるふるいを通過した高タンパク質含有物か
らなる第1分級処理物(3A)は、ライン31を通って
静置工程6に送られる。一方、ふるいを通過しないふる
い上の成分〔第1分級処理物(3B)〕は、それに含ま
れる高タンパク質含有物をさらに分離回収するために、
ライン24を通って加水工程4に送られる。
【0010】加水工程4においては、第1分級工程3で
得られた第1分級処理物(3B)にライン44からのリ
サイクル水が添加され、撹拌される。この場合の加水量
は、固形分含有率が3〜5重量%、好ましくは4〜5重
量%となるような割合である。この加水工程4は、前記
加水工程2の場合と同様にして実施することができる。
加水工程4で得られた第1分級処理物(3B)を含む水
スラリー液は、ライン25を通って第2分級工程5に送
られ、ここで分級処理される。この第2分級工程5は、
前記第1分級工程3の場合と同様にして実施することが
できる。この第2分級工程5で得られた高タンパク質含
有物からなるふるい通過成分〔第2分級処理物(4
A)〕はライン26を通って静置工程6に送られ、一
方、ふるいを通過しない穀皮を主とする粗粒子成分〔第
2分級処理物(4B)〕はライン32を通って脱水工程
9に送られる。
得られた第1分級処理物(3B)にライン44からのリ
サイクル水が添加され、撹拌される。この場合の加水量
は、固形分含有率が3〜5重量%、好ましくは4〜5重
量%となるような割合である。この加水工程4は、前記
加水工程2の場合と同様にして実施することができる。
加水工程4で得られた第1分級処理物(3B)を含む水
スラリー液は、ライン25を通って第2分級工程5に送
られ、ここで分級処理される。この第2分級工程5は、
前記第1分級工程3の場合と同様にして実施することが
できる。この第2分級工程5で得られた高タンパク質含
有物からなるふるい通過成分〔第2分級処理物(4
A)〕はライン26を通って静置工程6に送られ、一
方、ふるいを通過しない穀皮を主とする粗粒子成分〔第
2分級処理物(4B)〕はライン32を通って脱水工程
9に送られる。
【0011】静置工程6においては、水中に分散する微
粒子状の高タンパク質含有物の沈降濃縮が行われる。こ
の静置工程6は、上部に液供給口及び底部に液排出口を
備えた通常の沈降分離槽を用いて実施される。静置時間
は5分〜2時間、好ましくは10〜20分程度である。
この静置工程6においては、時間の経過とともに、高タ
ンパク質含有物が沈降し、沈降槽の下部には、高タンパ
ク質含有物を高濃度で含む濃縮水スラリー液が形成され
る。この濃縮水スラリー中の固形分濃度は、0.5〜2
重量%、好ましくは1〜2重量%である。また、この静
置工程6においては、高タンパク質含有物に含まれる脂
肪(植物油脂)の一部が水中に溶出し、これにより、高
タンパク質含有物中のタンパク質含有率が向上する。
粒子状の高タンパク質含有物の沈降濃縮が行われる。こ
の静置工程6は、上部に液供給口及び底部に液排出口を
備えた通常の沈降分離槽を用いて実施される。静置時間
は5分〜2時間、好ましくは10〜20分程度である。
この静置工程6においては、時間の経過とともに、高タ
ンパク質含有物が沈降し、沈降槽の下部には、高タンパ
ク質含有物を高濃度で含む濃縮水スラリー液が形成され
る。この濃縮水スラリー中の固形分濃度は、0.5〜2
重量%、好ましくは1〜2重量%である。また、この静
置工程6においては、高タンパク質含有物に含まれる脂
肪(植物油脂)の一部が水中に溶出し、これにより、高
タンパク質含有物中のタンパク質含有率が向上する。
【0012】静置工程6において沈降した高タンパク質
含有物を高濃度で含む濃縮水スラリー液は、これをその
底部から抜出すことにより、その濃縮水スラリー水の上
部の水相(上澄み)から分離する。この分離された濃縮
水スラリー液は、ライン27を通って脱水工程7に送ら
れる。一方、濃縮水スラリー液から分離された水相はラ
イン31、ライン39を通って貯水槽13に送られる。
含有物を高濃度で含む濃縮水スラリー液は、これをその
底部から抜出すことにより、その濃縮水スラリー水の上
部の水相(上澄み)から分離する。この分離された濃縮
水スラリー液は、ライン27を通って脱水工程7に送ら
れる。一方、濃縮水スラリー液から分離された水相はラ
イン31、ライン39を通って貯水槽13に送られる。
【0013】脱水工程7においては、高タンパク質含有
物の濃縮水スラリー液が脱水され、脱水物として含水高
タンパク質含有物が回収される。この脱水工程7は、連
続遠心分離機、ドラムフィルター、リーフフィルター、
フィルタープレス等の脱水装置を用いて実施される。好
ましい脱水装置は、連続遠心分離機である。この脱水工
程7で得られる含水高タンパク質含有物の水分含有率
は、80〜90重量%、好ましくは80〜85重量%で
ある。この含水高タンパク質含有物は、ライン28を通
って乾燥工程8に送られる。一方、この脱水工程7で得
られた水はライン38、ライン39を通って貯水槽13
に送られる。
物の濃縮水スラリー液が脱水され、脱水物として含水高
タンパク質含有物が回収される。この脱水工程7は、連
続遠心分離機、ドラムフィルター、リーフフィルター、
フィルタープレス等の脱水装置を用いて実施される。好
ましい脱水装置は、連続遠心分離機である。この脱水工
程7で得られる含水高タンパク質含有物の水分含有率
は、80〜90重量%、好ましくは80〜85重量%で
ある。この含水高タンパク質含有物は、ライン28を通
って乾燥工程8に送られる。一方、この脱水工程7で得
られた水はライン38、ライン39を通って貯水槽13
に送られる。
【0014】高速乾燥工程8においては、脱水工程7で
得られた脱水物(含水高タンパク質含有物)が乾燥さ
れ、高タンパク質含有物の乾燥品が得られる。この高速
乾燥工程8を実施する場合、その乾燥条件によっては、
得られる高タンパク質含有物の乾燥品は、その色が黒色
になり、外観の悪いものとなったり、そのペプシン消化
率が低下する等の好ましくない変質を受けることが判明
した。このような好ましくない高タンパク質含有物の変
質を防止するには、含水高タンパク質含有物を熱風と接
触させ、その含水高タンパク質含有物の平均温度を10
0℃以下、好ましくは80〜90℃の温度に保持し、か
つ60秒間以下、通常、30〜60秒という短時間の条
件で、水分15重量%以下、好ましくは10〜12重量
%の乾燥品を得るように、その含水高タンパク質含有物
の乾燥を行うことが必要である。このような高速乾燥を
行うための乾燥機としては、例えば、ロータリーキルン
式乾燥機や、ドラム乾燥機、熱風乾燥機等を挙げること
ができる。含水高タンパク質含有物に接触させる熱風の
温度は、300〜500℃、好ましくは400〜450
℃である。また、熱風としては、加熱空気が好ましく用
いられる。
得られた脱水物(含水高タンパク質含有物)が乾燥さ
れ、高タンパク質含有物の乾燥品が得られる。この高速
乾燥工程8を実施する場合、その乾燥条件によっては、
得られる高タンパク質含有物の乾燥品は、その色が黒色
になり、外観の悪いものとなったり、そのペプシン消化
率が低下する等の好ましくない変質を受けることが判明
した。このような好ましくない高タンパク質含有物の変
質を防止するには、含水高タンパク質含有物を熱風と接
触させ、その含水高タンパク質含有物の平均温度を10
0℃以下、好ましくは80〜90℃の温度に保持し、か
つ60秒間以下、通常、30〜60秒という短時間の条
件で、水分15重量%以下、好ましくは10〜12重量
%の乾燥品を得るように、その含水高タンパク質含有物
の乾燥を行うことが必要である。このような高速乾燥を
行うための乾燥機としては、例えば、ロータリーキルン
式乾燥機や、ドラム乾燥機、熱風乾燥機等を挙げること
ができる。含水高タンパク質含有物に接触させる熱風の
温度は、300〜500℃、好ましくは400〜450
℃である。また、熱風としては、加熱空気が好ましく用
いられる。
【0015】前記高速乾燥工程8で得られた高タンパク
質含有物乾燥品は、ライン29を通って回収されるが、
この乾燥品は、通常、塊状物を含むため、必要に応じ、
これを粉砕し、所望粒度に調整し、さらに抗酸化剤を添
加した後、適当な容器や袋に充填して製品として販売さ
れる。高タンパク質含有物の粒度を調整する場合、その
粒径が0.1〜1.0mm、好ましくは0.4〜0.5
mmの範囲になるように粒度調整するのがよい。また、
この粒度調整は、粉砕機を用いて行うことができるが、
この場合の粉砕機としては、ローラミルや高速粉砕機が
好ましく用いられる。また、高タンパク質含有物に抗酸
化剤を添加する場合、その抗酸化剤としては、従来公知
のもので法的に認可されている添加物、例えば飼料用途
であればエトキシキン、食品用途であればビタミンEな
どが用いられる。
質含有物乾燥品は、ライン29を通って回収されるが、
この乾燥品は、通常、塊状物を含むため、必要に応じ、
これを粉砕し、所望粒度に調整し、さらに抗酸化剤を添
加した後、適当な容器や袋に充填して製品として販売さ
れる。高タンパク質含有物の粒度を調整する場合、その
粒径が0.1〜1.0mm、好ましくは0.4〜0.5
mmの範囲になるように粒度調整するのがよい。また、
この粒度調整は、粉砕機を用いて行うことができるが、
この場合の粉砕機としては、ローラミルや高速粉砕機が
好ましく用いられる。また、高タンパク質含有物に抗酸
化剤を添加する場合、その抗酸化剤としては、従来公知
のもので法的に認可されている添加物、例えば飼料用途
であればエトキシキン、食品用途であればビタミンEな
どが用いられる。
【0016】前記第2分級工程5で得られたふるいを通
過しない第2分級成分(5B)(穀皮等)は、ライン3
2を通って脱水工程9に送られ、脱水される。この工程
は、通常の脱水機、例えば、スクリュープレスや遠心分
離機、濾過装置等を用いて行うことができる。第2分級
成分(5B)は、85重量%以上の水分、通常、約91
重量%の水分を含むものであるが、このものは、この脱
水工程により、75重量%以下、通常、65〜70重量
%の水分含有率まで脱水される。この脱水工程9で得ら
れた脱水物は、ライン33を通って燃焼工程10に送ら
れる。一方、この脱水工程9で得られた分離水は、分離
されなかった少量の固形物を含むことから、ライン35
を通って固形物分離工程12に送られる。
過しない第2分級成分(5B)(穀皮等)は、ライン3
2を通って脱水工程9に送られ、脱水される。この工程
は、通常の脱水機、例えば、スクリュープレスや遠心分
離機、濾過装置等を用いて行うことができる。第2分級
成分(5B)は、85重量%以上の水分、通常、約91
重量%の水分を含むものであるが、このものは、この脱
水工程により、75重量%以下、通常、65〜70重量
%の水分含有率まで脱水される。この脱水工程9で得ら
れた脱水物は、ライン33を通って燃焼工程10に送ら
れる。一方、この脱水工程9で得られた分離水は、分離
されなかった少量の固形物を含むことから、ライン35
を通って固形物分離工程12に送られる。
【0017】固形物分離工程12においては、脱水工程
9で得られた分離水からの固形物を分離する。この固形
物分離工程12は、静置工程6と同様の装置を用い、上
部に液供給口及び底部に液出口を備えた通常の沈降分離
槽を用いて実施される。静置時間は5分〜2時間、好ま
しくは10〜20分程度である。沈降槽の下部には、未
回収のタンパク質及びその他の固形物を含む濃縮水スラ
リー液が形成される。この濃縮液スラリー液中の固形分
濃度は、0.5〜1.5重量%、好ましくは1.0〜
1.5重量%である。固形物分離工程12において沈降
した未回収のタンパク質及びその他の固形物を含む濃縮
水スラリー液は、これをその低部から抜出すことによ
り、その濃縮水スラリー液の上部の水相(上澄み)から
分離する。この分離された濃縮水スラリー液は、ライン
36を通って脱水工程9に送られる。一方、濃縮水スラ
リー液から分離された水相はライン37、ライン39を
通って貯水槽13に送られる。
9で得られた分離水からの固形物を分離する。この固形
物分離工程12は、静置工程6と同様の装置を用い、上
部に液供給口及び底部に液出口を備えた通常の沈降分離
槽を用いて実施される。静置時間は5分〜2時間、好ま
しくは10〜20分程度である。沈降槽の下部には、未
回収のタンパク質及びその他の固形物を含む濃縮水スラ
リー液が形成される。この濃縮液スラリー液中の固形分
濃度は、0.5〜1.5重量%、好ましくは1.0〜
1.5重量%である。固形物分離工程12において沈降
した未回収のタンパク質及びその他の固形物を含む濃縮
水スラリー液は、これをその低部から抜出すことによ
り、その濃縮水スラリー液の上部の水相(上澄み)から
分離する。この分離された濃縮水スラリー液は、ライン
36を通って脱水工程9に送られる。一方、濃縮水スラ
リー液から分離された水相はライン37、ライン39を
通って貯水槽13に送られる。
【0018】燃焼工程10においては、脱水工程9で得
られる穀皮を主とする粗粒子状の固形物の燃焼が行われ
る。この燃焼工程10は、従来公知の流動床焼却炉や回
転式焼却炉等の各種焼却炉(燃焼炉)を用いて実施され
る。この燃焼工程10からの高温の燃焼ガスは、ライン
34を通って排熱回収工程11に送られる。排熱回収工
程11においては、燃焼ガスからの熱回収が行われる
が、この場合の熱回収装置としては、従来公知の各種の
ものを用いることができ、例えば、燃焼ガスと、水や低
温スチーム、空気等の媒体との間で熱交換させる間接熱
交換器が一般的に用いられる。本発明においては、この
排熱回収工程11は、燃焼ガスと空気等のガス状物との
間で熱交換し、熱風を得るように実施するのが好まし
い。そして、このようにして得られた熱風は、ライン5
0を通って高速乾燥工程8における熱源として用いられ
る。
られる穀皮を主とする粗粒子状の固形物の燃焼が行われ
る。この燃焼工程10は、従来公知の流動床焼却炉や回
転式焼却炉等の各種焼却炉(燃焼炉)を用いて実施され
る。この燃焼工程10からの高温の燃焼ガスは、ライン
34を通って排熱回収工程11に送られる。排熱回収工
程11においては、燃焼ガスからの熱回収が行われる
が、この場合の熱回収装置としては、従来公知の各種の
ものを用いることができ、例えば、燃焼ガスと、水や低
温スチーム、空気等の媒体との間で熱交換させる間接熱
交換器が一般的に用いられる。本発明においては、この
排熱回収工程11は、燃焼ガスと空気等のガス状物との
間で熱交換し、熱風を得るように実施するのが好まし
い。そして、このようにして得られた熱風は、ライン5
0を通って高速乾燥工程8における熱源として用いられ
る。
【0019】本発明における静置工程6、脱水工程7及
び固形物分離工程12で得られる水は貯水槽13に貯留
され、ここから、圧ぺん粉砕工程1、加水工程2、加水
工程3に供給される。また、この貯水槽13には、必要
に応じ、工業用水がライン46から供給される。
び固形物分離工程12で得られる水は貯水槽13に貯留
され、ここから、圧ぺん粉砕工程1、加水工程2、加水
工程3に供給される。また、この貯水槽13には、必要
に応じ、工業用水がライン46から供給される。
【0020】図1に示した工程図からなる本発明の方法
は、各種の変更が可能であり、例えば、前記した第2分
級工程5は、これを省略することができる。この場合に
は、第1分級工程3で得られたふるい非通過成分(3
B)は、脱水工程9に送られる。
は、各種の変更が可能であり、例えば、前記した第2分
級工程5は、これを省略することができる。この場合に
は、第1分級工程3で得られたふるい非通過成分(3
B)は、脱水工程9に送られる。
【0021】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。なお、以下において示す%はいずれも重量基準で
ある。
する。なお、以下において示す%はいずれも重量基準で
ある。
【0022】実施例1 図1に示した工程図に従ってビール粕を処理した。 (圧ぺん粉砕工程1)ビール製造工程における仕込み原
料の濾過工程で得られるビール粕(水分78%、乾物重
量22kg)100kgをロール間隔0.1mmのロー
ルミルで圧ぺん粉砕処理した。 (加水工程2)圧ぺん粉砕工程1で得られたビール粕の
圧ぺん粉砕物(乾物基準のタンパク質含有率25.5
%)100kgと水447リットルをタンクに入れ、プ
ロペラ式撹拌機で10分間撹拌混合を行った。 (第1分級工程3)前記加水工程2で得られたビール粕
の圧ぺん粉砕物を含む水スラリー液(固形分濃度4%)
を、55メッシュのふるい(金網)(目開き0.250
mm)を備えた振動ふるい装置を用いて分級処理し、ふ
るい上に穀皮を主とする粗粒子からなるふるい非通過成
分(水分91%、乾物重量17kg)189kgを回収
するとともに、ふるい通過成分として、高タンパク質含
有物(タンパク質含有率52%)を含む水スラリー液
(固形分濃度1.4%、乾物重量5kg)358リット
ルを回収した。
料の濾過工程で得られるビール粕(水分78%、乾物重
量22kg)100kgをロール間隔0.1mmのロー
ルミルで圧ぺん粉砕処理した。 (加水工程2)圧ぺん粉砕工程1で得られたビール粕の
圧ぺん粉砕物(乾物基準のタンパク質含有率25.5
%)100kgと水447リットルをタンクに入れ、プ
ロペラ式撹拌機で10分間撹拌混合を行った。 (第1分級工程3)前記加水工程2で得られたビール粕
の圧ぺん粉砕物を含む水スラリー液(固形分濃度4%)
を、55メッシュのふるい(金網)(目開き0.250
mm)を備えた振動ふるい装置を用いて分級処理し、ふ
るい上に穀皮を主とする粗粒子からなるふるい非通過成
分(水分91%、乾物重量17kg)189kgを回収
するとともに、ふるい通過成分として、高タンパク質含
有物(タンパク質含有率52%)を含む水スラリー液
(固形分濃度1.4%、乾物重量5kg)358リット
ルを回収した。
【0023】(加水工程4)前記第1分級工程3で得ら
れたふるい非通過成分189kgと水236リットルを
タンクに入れ、プロペラ式撹拌機で10分間撹拌混合を
行った。 (第2分級工程5)前記加水工程4で得られた第1分級
工程3におけるふるい非通過成分の水スラリー液(固形
分濃度4%)を、55メッシュのふるいを備えた振動ふ
るい装置を用いて分級処理し、ふるい非通過成分(水分
91%、乾物重量15kg)167kgを回収するとと
もに、ふるい通過成分として、高タンパク質含有物(タ
ンパク質含有率47%)を含む水スラリー液(固形分濃
度1%、乾物重量2.0kg)258リットルを回収し
た。 (静置工程6)前記第1分級工程3及び第2分級工程5
でふるい通過成分として得られたそれぞれの高タンパク
質含有物を含む水スラリー液の合計量616リットルを
タンクに入れ、10分間静置した。この静置により、タ
ンク下部には、高タンパク質含有物の濃縮水スラリー液
が沈降するが、この沈降物をその上部の水相(上澄み)
から分離回収した。この静置により沈降物として得られ
た高タンパク質含有物の濃縮水スラリー液(固形分濃度
2%)の量は370リットルであり、一方、上澄み(固
形分濃度0.1%)の量は246リットルであった。 (脱水工程7)前記静置工程6で得られた高タンパク質
含有物の水スラリー液を高速遠心分離機(3600G)
で脱水し、水分85%の脱水物38kgを得た。
れたふるい非通過成分189kgと水236リットルを
タンクに入れ、プロペラ式撹拌機で10分間撹拌混合を
行った。 (第2分級工程5)前記加水工程4で得られた第1分級
工程3におけるふるい非通過成分の水スラリー液(固形
分濃度4%)を、55メッシュのふるいを備えた振動ふ
るい装置を用いて分級処理し、ふるい非通過成分(水分
91%、乾物重量15kg)167kgを回収するとと
もに、ふるい通過成分として、高タンパク質含有物(タ
ンパク質含有率47%)を含む水スラリー液(固形分濃
度1%、乾物重量2.0kg)258リットルを回収し
た。 (静置工程6)前記第1分級工程3及び第2分級工程5
でふるい通過成分として得られたそれぞれの高タンパク
質含有物を含む水スラリー液の合計量616リットルを
タンクに入れ、10分間静置した。この静置により、タ
ンク下部には、高タンパク質含有物の濃縮水スラリー液
が沈降するが、この沈降物をその上部の水相(上澄み)
から分離回収した。この静置により沈降物として得られ
た高タンパク質含有物の濃縮水スラリー液(固形分濃度
2%)の量は370リットルであり、一方、上澄み(固
形分濃度0.1%)の量は246リットルであった。 (脱水工程7)前記静置工程6で得られた高タンパク質
含有物の水スラリー液を高速遠心分離機(3600G)
で脱水し、水分85%の脱水物38kgを得た。
【0024】(乾燥工程8)前記脱水工程7で得られた
脱水物を回転式熱風乾燥機で乾燥し、水分10%の高タ
ンパク質含有物の乾燥品6kgを得た。この場合、熱風
温度は440℃に設定した。また、乾燥に際しての被乾
燥物自体の平均温度は100℃以下であり、乾燥時間は
60秒間であった。 (粒度調節工程、抗酸化剤の添加工程及び充填工程)前
記乾燥工程8で得た塊状の乾燥物をピンミルにより粉砕
し、30メッシュのふるいによりふるい分けして、ふる
い通過成分6kgを得た。この粉体製品に抗酸化剤とし
てエトキシキンを90ppmの割合で添加し、混合機で
撹拌混合した後、プラスチック袋に充填し、密封した。 (脱水工程9)前記第2分級工程5において得られた主
として穀皮を含むふるい非通過成分167kg(水分9
1%)をスクリュープレスにより脱水し、水分70%の
脱水物50kgを得た。 (燃焼工程10)脱水工程9で得た脱水物は、これを燃
料としての灯油とともに回転式燃焼炉で燃焼したとこ
ろ、容易に燃焼することができた。
脱水物を回転式熱風乾燥機で乾燥し、水分10%の高タ
ンパク質含有物の乾燥品6kgを得た。この場合、熱風
温度は440℃に設定した。また、乾燥に際しての被乾
燥物自体の平均温度は100℃以下であり、乾燥時間は
60秒間であった。 (粒度調節工程、抗酸化剤の添加工程及び充填工程)前
記乾燥工程8で得た塊状の乾燥物をピンミルにより粉砕
し、30メッシュのふるいによりふるい分けして、ふる
い通過成分6kgを得た。この粉体製品に抗酸化剤とし
てエトキシキンを90ppmの割合で添加し、混合機で
撹拌混合した後、プラスチック袋に充填し、密封した。 (脱水工程9)前記第2分級工程5において得られた主
として穀皮を含むふるい非通過成分167kg(水分9
1%)をスクリュープレスにより脱水し、水分70%の
脱水物50kgを得た。 (燃焼工程10)脱水工程9で得た脱水物は、これを燃
料としての灯油とともに回転式燃焼炉で燃焼したとこ
ろ、容易に燃焼することができた。
【0025】参考例1 前記静置工程6において得られた沈降物中に含まれる高
タンパク質含有物中のタンパク質含有率を調べたとこ
ろ、そのタンパク質含有率は、52.5%であり、静置
工程前のタンパク質含有率50.0%よりも向上してい
ることが確認された。このことは、この静置工程におい
て、高タンパク質含有物中の脂肪分の一部が水中に溶出
し、その分高タンパク質含有物中のタンパク質含有率が
向上したことを示すものである。
タンパク質含有物中のタンパク質含有率を調べたとこ
ろ、そのタンパク質含有率は、52.5%であり、静置
工程前のタンパク質含有率50.0%よりも向上してい
ることが確認された。このことは、この静置工程におい
て、高タンパク質含有物中の脂肪分の一部が水中に溶出
し、その分高タンパク質含有物中のタンパク質含有率が
向上したことを示すものである。
【0026】参考例2 前記乾燥工程8において、水分を含む高タンパク質含有
物を種々の条件下で乾燥し、得られた乾燥品の色及び形
状を目視により観察するとともに、その乾燥品のペプシ
ン消化率を以下のようにして測定した。その結果を表1
に示す。 (ペプシン消化率の測定)公定規格に基づくペプシン消
化率の測定方法は、0.2%のペプシン塩酸溶液に試料
を脱脂した後入れて、一定条件下で消化させた後濾過
し、濾紙上の不消化物の粗蛋白質量を測定するもので、
ペプシン消化率は次式より計算される。 ペプシン消化率=(A−B)/A A:試料の粗蛋白質量(%) B:試料の不消化粗蛋白質量(%)
物を種々の条件下で乾燥し、得られた乾燥品の色及び形
状を目視により観察するとともに、その乾燥品のペプシ
ン消化率を以下のようにして測定した。その結果を表1
に示す。 (ペプシン消化率の測定)公定規格に基づくペプシン消
化率の測定方法は、0.2%のペプシン塩酸溶液に試料
を脱脂した後入れて、一定条件下で消化させた後濾過
し、濾紙上の不消化物の粗蛋白質量を測定するもので、
ペプシン消化率は次式より計算される。 ペプシン消化率=(A−B)/A A:試料の粗蛋白質量(%) B:試料の不消化粗蛋白質量(%)
【0027】なお、ペプシン消化率は、消化酵素の1つ
であるペプシンで消化された蛋白質の分解性を粗蛋白質
量に対する割合を意味するもので、その値が高い程タン
パク質の品質がすぐれていることを示す。
であるペプシンで消化された蛋白質の分解性を粗蛋白質
量に対する割合を意味するもので、その値が高い程タン
パク質の品質がすぐれていることを示す。
【0028】
【表1】
【0029】なお、表1に示した乾燥機の構造及び乾燥
方法を示すと次の通りである。 (熱風型撹拌乾燥機)乾燥方法:乾燥管内を急速に流れ
る熱気流中に原料を送り込みながら回転翼により均一に
分散させ、瞬間的に効率良く乾燥し、排出させる方法。
原料は熱気流中に分散・粉粒状になって同伴される間に
乾燥が進行するため、乾燥時間が極めて短い。 (ドラムドライヤー)乾燥方法:供給された原料は、2
本のドラムにより成形されてフィルム状になり、ドラム
が約1回転する間の短時間で乾燥が終了し、スクレーパ
ーで剥離されてくる。ドラム表面温度は、蒸気等で14
0〜150℃となっている。 (ナウタミキサー)乾燥方法:回分式の乾燥機で、供給
された原料は自公転するスクリューによりジャケット壁
面に運ばれ、ジャケットからの熱で品温が上昇する。加
熱された原料はスクリューの回転により槽内をくまなく
移動し、湿分の蒸発に必要な熱は原料から与えられるの
で、原料はその時品温降下を促進する。 (気流乾燥機)乾燥方法:乾燥管内を急速に流れる熱気
流と並流に原料を送り込みながら、均一に分散させ、瞬
間的に効率良く乾燥し、排出させる方式。原料は熱気流
中に分散・粉粒状になって同伴される間に乾燥が進行す
るため、乾燥時間が短い。 (爆発燃焼式乾燥機)乾燥方法:パルスエンジンより発
生させた圧力波により瞬間的に固液分離乾燥されて乾燥
製品となる。同時に乾燥製品は、燃焼ガスから分離回収
され、水分を吸収した燃焼ガスは大気へと放出される。
方法を示すと次の通りである。 (熱風型撹拌乾燥機)乾燥方法:乾燥管内を急速に流れ
る熱気流中に原料を送り込みながら回転翼により均一に
分散させ、瞬間的に効率良く乾燥し、排出させる方法。
原料は熱気流中に分散・粉粒状になって同伴される間に
乾燥が進行するため、乾燥時間が極めて短い。 (ドラムドライヤー)乾燥方法:供給された原料は、2
本のドラムにより成形されてフィルム状になり、ドラム
が約1回転する間の短時間で乾燥が終了し、スクレーパ
ーで剥離されてくる。ドラム表面温度は、蒸気等で14
0〜150℃となっている。 (ナウタミキサー)乾燥方法:回分式の乾燥機で、供給
された原料は自公転するスクリューによりジャケット壁
面に運ばれ、ジャケットからの熱で品温が上昇する。加
熱された原料はスクリューの回転により槽内をくまなく
移動し、湿分の蒸発に必要な熱は原料から与えられるの
で、原料はその時品温降下を促進する。 (気流乾燥機)乾燥方法:乾燥管内を急速に流れる熱気
流と並流に原料を送り込みながら、均一に分散させ、瞬
間的に効率良く乾燥し、排出させる方式。原料は熱気流
中に分散・粉粒状になって同伴される間に乾燥が進行す
るため、乾燥時間が短い。 (爆発燃焼式乾燥機)乾燥方法:パルスエンジンより発
生させた圧力波により瞬間的に固液分離乾燥されて乾燥
製品となる。同時に乾燥製品は、燃焼ガスから分離回収
され、水分を吸収した燃焼ガスは大気へと放出される。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、ビール粕を原料として
用い、これから高品質の高タンパク質含有物を高収率で
かつ経済的に製造することができる。本発明において
は、特に、圧ぺん粉砕工程により得られた生成物は、こ
れに水を加え、固形分濃度3〜5重量%の水スラリー液
として分級処理することから、ふるいの目詰まりを生じ
ることがなく、分級操作を容易に行うことができる。ま
た、この分級工程で得られた高タンパク質含有物を含む
水スラリー液は、これを直接脱水工程に供給せずに、い
ったん静置工程で高タンパク質含有物を高濃度で含む濃
縮水スラリー液に変換し、この濃縮水スラリー液を脱水
工程に供給し、脱水することから、分級工程で得られた
高タンパク質含有物の水スラリー液を直接脱水する場合
に比べて、脱水装置に対する水スラリー液の供給量が少
なく、脱水装置の規模が小型化されるという利点があ
る。さらに、本発明の水分を含む高タンパク質含有物の
乾燥工程においては、その水分を含む高タンパク質含有
物に熱風を接触させ、その水分を含む高タンパク質含有
物の平均温度を100℃以下に保持し、かつ60秒間以
下で高速乾燥することから、得られる乾燥品は外観にす
ぐれ、また、そのペプシン消化率が高く、家畜や魚の試
料としてはもちろん、調味料原料等としてすぐれたもの
である。
用い、これから高品質の高タンパク質含有物を高収率で
かつ経済的に製造することができる。本発明において
は、特に、圧ぺん粉砕工程により得られた生成物は、こ
れに水を加え、固形分濃度3〜5重量%の水スラリー液
として分級処理することから、ふるいの目詰まりを生じ
ることがなく、分級操作を容易に行うことができる。ま
た、この分級工程で得られた高タンパク質含有物を含む
水スラリー液は、これを直接脱水工程に供給せずに、い
ったん静置工程で高タンパク質含有物を高濃度で含む濃
縮水スラリー液に変換し、この濃縮水スラリー液を脱水
工程に供給し、脱水することから、分級工程で得られた
高タンパク質含有物の水スラリー液を直接脱水する場合
に比べて、脱水装置に対する水スラリー液の供給量が少
なく、脱水装置の規模が小型化されるという利点があ
る。さらに、本発明の水分を含む高タンパク質含有物の
乾燥工程においては、その水分を含む高タンパク質含有
物に熱風を接触させ、その水分を含む高タンパク質含有
物の平均温度を100℃以下に保持し、かつ60秒間以
下で高速乾燥することから、得られる乾燥品は外観にす
ぐれ、また、そのペプシン消化率が高く、家畜や魚の試
料としてはもちろん、調味料原料等としてすぐれたもの
である。
【図1】本発明によりビール粕から高タンパク質含有物
乾燥品を製造するための工程図を示す。
乾燥品を製造するための工程図を示す。
1 圧ぺん粉砕工程 2 加水工程 3 第1分級工程 4 加水工程 5 第2分級工程 6 静置工程 7 脱水工程 8 高速乾燥工程 9 脱水工程 10 燃焼工程 11 排熱回収工程 12 固形物分離工程 13 貯水槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 武志 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内 (72)発明者 大石 三千男 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内 (72)発明者 皆見 武志 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 水分を65重量%以上に調整したビール
粕を圧ぺん粉砕する圧ぺん粉砕工程と、得られた圧ぺん
粉砕物に水を加え、固形分濃度3〜5重量%の水スラリ
ー液を得る加水工程と、この水スラリー液を30〜60
メッシュの目開きのふるいを用いて分級する分級工程
と、この分級工程で得られたふるい通過成分を静置する
静置工程と、この静置工程で得られた高タンパク質含有
物を濃度1〜2重量%で含む濃縮水スラリー液を脱水す
る脱水工程と、得られた脱水物を、熱風と接触させ、脱
水物の平均温度を100℃以下に保持し、かつ60秒間
以内で水分10重量%以下の乾燥品を得る高速乾燥工程
を含むことを特徴とするビール粕を原料とする高タンパ
ク質含有物乾燥品の製造方法。 - 【請求項2】 前記分級工程で得られたふるい非通過成
分を脱水工程において脱水し、得られた脱水物を燃焼さ
せる請求項1の方法。 - 【請求項3】 前記分級工程を2段階で行い、第1分級
工程で得られたふるい非通過成分に水を加えて、固形分
濃度3〜5重量%の水スラリー液とした後、これを第2
分級工程において分級し、得られたふるい通過成分を前
記静置工程に供給する請求項1の方法。 - 【請求項4】 前記第2分級工程で得られたふるい非通
過成分を脱水工程において脱水し、得られた脱水物を燃
焼させる請求項3の方法。 - 【請求項5】 前記分級工程において振動ふるい装置を
用いる請求項1〜4のいずれかの方法。 - 【請求項6】 前記脱水工程において遠心分離機を用い
る請求項1〜5のいずれかの方法。 - 【請求項7】 前記燃焼に際して得られる燃焼排ガスを
空気と間接的に熱交換させ、得られた加熱空気を前記高
速乾燥工程に導入する請求項2又は4の方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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