JPH0837878A - 結球野菜収穫機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャベツ、白菜、レタス等の結球野菜を圃場
から収穫し、根茎部及び下葉を切除して結球部を収容す
るようにした結球野菜収穫機の提供。 【構成】 ．左右一対のクローラを装備する機体の左
右一側寄りに左右一対のスクリューコンベアを設け、こ
のコンベアに連続して再切断装置及び横送りコンベアを
設けると共に、横送りコンベアの後方にコンテナを配設
し、上記横送りコンベアを、機体に対し前側が高く、後
側が低くなり、かつコンベア上に放出された結球部がそ
の自重で転動する程度の角度に傾斜させ、横送りコンベ
アの傾斜下方にコンテナを開口させた。．上記横送り
コンベアの傾斜角度を調節可能にした。．上記横送り
コンベアの傾斜下部に、転動する結球部の通過を許容
し、下葉の通過は阻止する分離プレートを配設した。
．上記分離プレートを弾性板体により構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、キャベツ、白菜、レタ
ス等の結球野菜を圃場から収穫し、根茎部及び下葉を切
除して結球部を収容するようにした結球野菜収穫機に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、結球野菜を収穫するようにした結
球野菜収穫機として各種のものが提案されている。例え
ば、左右一対のクローラを装備する機体一側に、圃場に
植生している結球野菜の根茎部を左右両側から挟持する
ようにして回転しながら機体の進行と共に圃場から引き
抜く引き抜き部と、引き抜かれた結球野菜を機体の後方
に向け傾斜した状態で搬送する搬送部とからなる左右一
対のスクリューコンベアを設け、このコンベアによる搬
送過程で結球野菜の根茎部を切断し、コンベアの後方
に、再切断装置を設けた挟持搬送ベルトに続いて横搬送
ベルトを設け、横搬送ベルト上を移動する結球部を選別
作業者が選別してコンテナに収容するようにしたもの
が、本出願人により提案されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記先行技
術のものは、横搬送ベルトが水平に配設され、かつ選別
作業者とコンテナの間に設けられているので、横搬送ベ
ルト上を結球部と下葉が一緒に送られてくる中から、選
別作業者は結球部だけを選別して、腕を伸ばしてコンテ
ナに収容する必要があった。本発明は、上記の問題点を
解決することを目的になされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、(1) 左右一対のクローラを装備する機体
の左右一側寄りに、圃場に植生している結球野菜の根茎
部を左右両側から挟持するようにして回転しながら機体
の進行と共に圃場から引き抜き、機体の後方に向け搬送
する左右一対のスクリューコンベアを設け、このスクリ
ューコンベアに連続して再切断装置及び横送りコンベア
を設けると共に、横送りコンベアの後方にコンテナを配
設した結球野菜収穫機において、上記横送りコンベア
を、機体に対し前側が高く、後側が低くなり、かつコン
ベア上に放出された結球部がその自重で転動する程度の
角度に傾斜させ、横送りコンベアの傾斜下方にコンテナ
を開口させたこと、

【０００５】(2) 上記横送りコンベアの傾斜角度を調節
可能に構成したこと、(3) 上記横送りコンベアの傾斜下
部に、転動する結球部の通過を許容し、下葉の通過は阻
止する分離プレートを配設したこと、(4) 上記分離プレ
ートを弾性板体により構成したこと、をそれぞれ特徴と
する。

【０００６】

【作用】上記の構成によって本発明の結球野菜収穫機
は、次の作用をする。 ．横送りコンベアは、機体に対し前側が高く、後側が
低くなり、かつコンベア上に放出された結球部がその自
重で転動する程度の角度に傾斜させ、横送りコンベアの
傾斜下方にコンテナを開口しており、横送りコンベア上
に排出された結球部は横送りコンベアの傾斜方向に自重
で転動してコンテナ内に自動的に収容される。

【０００７】．横送りコンベアの傾斜角度は調節可能
なので、収穫する結球野菜の種類や大きさ等に応じてコ
ンベアの傾斜角度を調節し、結球部を適切にコンテナに
収容する。

【０００８】．横送りコンベアの傾斜下部に、転動す
る結球部の通過を許容し、下葉の通過は阻止する分離プ
レートを設けているので、結球部のみをコンテナに収容
し、下葉は横送りコンベアの搬送終端から圃場に放出す
る。 ．分離プレートを弾性板体により構成しているので、
結球部は弾性板体を乗り越えてコンテナに収容され、下
葉は弾性板体により落下が阻止されて横送りコンベアの
搬送終端から圃場に放出される。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の図面を参照
して具体的に説明する。図１ないし図３において、符号
１は結球野菜収穫機で、この結球野菜収穫機１は、左右
対をなしスピン旋回を可能にしたクローラ２，２を装備
している。このクローラ２，２上の機体の左右一側寄り
にエンジン３を搭載し、このエンジン３の前側で、機体
の左右ほぼ中央位置（クローラ２，２間のほぼ中央位
置）に、油圧ポンプ４、油圧無段変速装置（ＨＳＴ）を
含むトランスミッション５を搭載すると共に、エンジン
３からカウンタシャフトを介して動力伝達するようにし
ている。エンジン３から油圧ポンプ４及びトランスミッ
ション５に動力伝達する伝動系には、それぞれテンショ
ンクラッチが設けられている。

【００１０】機体の左右一側寄り下部前方からエンジン
３上を通り機体後方にかけて、圃場に植生している結球
野菜を抜取り、後方に向け搬送する左右一対のスクリュ
ーコンベア６，６と、このスクリューコンベア６，６に
連続して設けられ、搬送されて来る結球野菜の根茎部基
部を搬送しながら自動切断する再切断装置７を配設して
いる。即ち、収穫部としてのスクリューコンベア６，６
及び再切断装置７の幅方向の中心線は、一方のクローラ
２の幅方向中心線より機体幅方向中心線寄りに位置し、
クローラ２，２は結球野菜栽培畝の畝頂部を走行するよ
うにしている。クリューコンベア６，６の基端部は、前
側部分を上下動するように機体に枢支されている。機体
の左右他側寄りで、他方のクローラ２のほぼ上方には、
運転席８及び補助作業者用ステップ９を前後に設けてい
る。

【００１１】スクリューコンベア６，６は、圃場に植生
している結球野菜（例えばキャベツ）の根茎部を左右両
側から挟持するようにして回転しながら機体の進行と共
に圃場から引き抜く引き抜き部６ａ，６ａと、引き抜き
部６ａ，６ａで引き抜かれた結球野菜を、根茎部を挟持
した状態で引き継いで機体の後方斜め上方に向け搬送す
る搬送部６ｂ，６ｂとで構成されている。この搬送部６
ｂ，６ｂの搬送終端部に連続して再切断装置７が設けら
れている。再切断装置７の終端下方に、搬送終端部を開
放した横送りコンベア１０を配設し、さらに、横送りコ
ンベア１０の後方に根茎部及び下葉ｃを切断処理した結
球部Ｃを収容する，収容部としてのコンテナ１１を載置
するフォークリフト状のコンテナ載置部１２を、ほぼ垂
直方向に昇降可能に設けている。

【００１２】再切断装置７は、やや前傾状に支持されて
その先端がスクリューコンベア６，６の搬送部６ｂ，６
ｂの搬送終端部と接続する，左右対をなすスクリューコ
ンベア１３，１３と、スクリューコンベア１３，１３の
上面に沿って回転するように設けられ、搬送されて来る
結球野菜の根茎部基部及び下葉を切断する円板状の切断
刃１４と、搬送されて来る結球野菜の両側部を挟持・搬
送する一対の無端広幅ベルトからなる挟持・搬送ベルト
１５，１５と、挟持・搬送ベルト１５，１５の始端側の
上方に、上下方向に揺動可能に支持され、搬送されて来
る結球野菜の上部（頂部）を押さえて姿勢制御する無端
ベルトからなる姿勢制御ベルト１６と、により構成され
ている。上記スクリューコンベア６，６及び１３，１３
は、それぞれ基端部に動力を受け、それぞれ対向して内
側に回転するようになっている。

【００１３】横送りコンベア１０は、機体に対し前側が
高く、後側が低くなるよう傾斜しており、傾斜下方にに
設けた支点１０ａを中心に傾斜角度調節機構１０ｂによ
り回動してその傾斜角度が調節可能となっている。そし
て、コンベア１０上に放出された結球部Ｃがその自重で
転動する程度の角度に傾斜させ、横送りコンベア１０の
傾斜下方にコンテナ１１を開口させている。また、横送
りコンベア１０の傾斜下部に、転動する結球部Ｃの通過
を許容し、下葉ｃの通過は阻止する分離プレート１０ｃ
を設けている。この分離プレート１０ｃは、ゴム板のよ
うな弾性板体により構成されている。

【００１４】スクリューコンベア６，６の引き抜き部６
ａ，６ａの先端部左右両側には、水平方向に相互に内側
に向け回転し、圃場に植生している結球野菜を引き抜き
部６ａ，６ａ側に向け掻込む掻込みホイール１７，１７
が配設されている。この掻込みホイール１７，１７は、
スクリューコンベア６，６の引き抜き部６ａ，６ａの軸
心とほぼ平行な中心線を挟んで、前傾状に傾斜し、かつ
左右方向及び水平方向に所定の範囲で移動可能に支持さ
れている。

【００１５】スクリューコンベア６，６の搬送部６ｂ，
６ｂの前部下方には、スクリューコンベア６，６により
搬送されて来る結球野菜の根茎部下端の根部を切断する
円板状の切断刃１８を設けている。スクリューコンベア
６，６、掻込みホイール１７，１７等を支持する支持フ
レーム１９，１９の後端部は、回動軸２０を介して機体
に対して上下回動可能に枢支されている。また、支持フ
レーム１９，１９の下側と機体との間には、油圧シリン
ダ２１が介装されていて、この油圧シリンダ２１の伸縮
作動によってスクリューコンベア６，６、支持フレーム
１９，１９、掻込みホイール１７，１７等の収穫部が回
動軸２０を中心に回動して、上下回動（昇降）するよう
になっている。

【００１６】スクリューコンベア６，６の搬送部分に対
応して、搬送される結球野菜を上方から押さえる，無端
ベルトからなる押えベルト２２を設けている。この押え
ベルト２２は、支持フレーム１９，１９を、その前部及
び後部において門型フレーム２３，２４により連結し、
この門型フレーム２３，２４から、前後，上下方向に移
動可能に支持されている。押えベルト２２の移動速度と
スクリューコンベア６，６の回転速度，即ち、結球野菜
の移動速度とは同期させている。また、上記再切断装置
７のスクリューコンベア１３，１３、挟持・搬送ベルト
１５，１５、姿勢制御ベルト１６においても、同様にそ
れぞれ同期させている。

【００１７】スクリューコンベア６，６の引き抜き部６
ａ，６ａの機体中央寄り側方位置には、結球野菜栽培畝
の溝部に接して回転移動し、かつ結球野菜の引き抜き反
力を受けるガイド輪２５を配設している。このガイド輪
２５は、上下調節可能及び左右移動調節が可能である。
そして、機体の走行と共に結球野菜栽培畝の溝部に転接
して機体を栽培畝に沿って自動操向させる働きもする。
また、結球野菜栽培畝の高さ及び幅に応じて、ガイド輪
２５の上下移動調節及び左右移動調節が可能である。

【００１８】コンテナ載置部１２は、２本のフォーク状
の載置台が、左右一対のチャンネル材からなる垂直フレ
ームに、ローラ、チェーン等を介して昇降機構２６に連
繋されて支持され、図示しない油圧シリンダの伸縮作動
により昇降可能の昇降装置を構成している。そして、根
茎部及び下葉を除去された結球部を収容したコンテナ１
１を載置して、その収容量によって上下移動させると共
に、コンテナ１１の荷役作業にも用いるようにしてい
る。ここで使用されるコンテナ１１は、結球部を約２０
０ｋｇ収容できる程度の大型のものである。また、コン
テナ載置部１２は、その基端部から上方に回動して機体
側に収納できる構造となっている。

【００１９】エンジン３から動力を受けて変速するトラ
ンスミッション５においては、無段変速する油圧無段変
速装置（ＨＳＴ）と、変速ギヤとにより無段と有段とに
変速するようにし、サイドクラッチ、デファレンシャル
装置を介して動力伝達を接，断してクローラ２，２を無
段と有段とに変速走行させるようにしている。また、デ
ファレンシャル装置に関連してブレーキ装置が設けられ
ている。そして、操向レバーを大きく操作したとき、サ
イドクラッチ、差動機構、ブレーキの作動により機体を
スピン旋回させるようにしている。

【００２０】スクリューコンベア６，６、押えベルト２
２、掻込みホイール１７，１７を始め各回転駆動部は、
その回転速度及び移動速度が無段と有段とに変速調節可
能であり、これにクローラ２，２の無段または有段変速
走行と組合せることにより、結球野菜の収穫作業速度が
自由に設定可能である。また、スクリューコンベア６，
６、押えベルト２２及び掻込みホイール１７，１７等
は、路上走行時や圃場端での旋回作業時には、油圧シリ
ンダ２１を伸張させて回動軸２０を中心に収穫部を回動
させ、先端側を上昇させた状態で、路上走行を容易に
し、枕地旋回を少ない面積で行えるようにしている。

【００２１】スクリューコンベア１３，１３の終端と横
送りコンベア１０との間には、機体下方に通じる空間部
２７が形成され、この空間部２７に圃場面に通じる，エ
ンジンカバーも兼ねるシュート２８を設けており、スク
リューコンベア１３，１３及び挟持・搬送ベルト１５，
１５により搬送される結球野菜から、切断刃１４により
切断された根茎部及び下葉を圃場に落下するようになっ
ている。空間部２７から落下しなかった根茎部及び下葉
ｃは、結球部Ｃと共に横送りコンベア１０上に落下し
て、横送りコンベア１０により搬送される過程で結球部
Ｃはその自重により転動して分離プレート１０ｃを乗り
越えてコンテナ１１に収容され、下葉ｃは横送りコンベ
ア１０の搬送終端から圃場に排出されるようになってい
る。

【００２２】次に、上記のように構成された結球野菜収
穫機１の作用について説明する。結球野菜収穫機１は、
例えば結球野菜であるキャベツを栽培している圃場にお
いて収穫作業を行うとき、栽培畝に応じてガイド輪２５
を上下調節し、また左右調節して、油圧シリンダ２１を
収縮させて収穫部の前部を下降させ、ガイド輪２５を栽
培畝の溝部に接した状態で、掻込みホイール１７，１
７、スクリューコンベア６，６及び押えベルト２２、再
切断装置７、横送りコンベア１０等の各回転駆動部を回
転駆動させ、クローラ２，２により栽培畝上を走行させ
る。すると、栽培畝に植生しているキャベツは、掻込み
ホイール１７，１７により掻き込まれてスクリューコン
ベア６，６の引き抜き部６ａ，６ａにより根茎部が両側
から挟持され、引き抜き部６ａ，６ａの回転と機体の走
行とによって引き抜かれ、停滞なく後方へ送られる。

【００２３】そして、引き抜き部６ａ，６ａで引き抜か
れたキャベツは、後方に搬送されて搬送部６ｂ，６ｂに
引き継がれ、機体の後方に向け急角度で上昇するように
搬送される。この搬送過程において、キャベツは上方か
ら押えベルト２２により押さえられて安定した姿勢で移
動し、その移動途中で搬送部６ｂ，６ｂにより挟持・搬
送される根茎部から根部が切断刃１８により切断され
る。押えベルト２２は、上下動及び前後に平行移動で
き、キャベツの大きさ、間隔等に応じて的確に押えて姿
勢を矯正して確実な搬送を行い、切断刃１８によりキャ
ベツＣの根茎部の根部が定位置で切断される。

【００２４】また、スクリューコンベア６，６、掻込み
ホイール１７，１７及び押えベルト２２等の収穫部は、
支持フレーム１９の後端部が回動軸２０により回動自在
であり、前端側がガイド輪２５により支持されているの
で、油圧シリンダ２１をフリーにすることにより、スク
リューコンベア６，６の前側は軽く支持されることにな
り、ガイド車輪２５によりフローティング状態に支持さ
れて圃場の凹凸に対してすばやく追従し、精度の高い収
穫作業が行われる。クリューコンベア６，６の搬送終端
部から排出されたキャベツは再切断装置７に引き継がれ
る。

【００２５】再切断装置７では、スクリューコンベア
６，６の搬送部６ｂ，６ｂにより挟持・搬送されてきた
キャベツＣの根茎部がスクリューコンベア１３，１３に
引き継がれ、同時にキャベツの両側部が挟持・搬送ベル
ト１５，１５により挟持され、また、キャベツの上部
（頂部）を姿勢制御ベルト１６により押さえて、キャベ
ツを姿勢制御した状態で搬送し、その搬送過程で切断刃
１４により根茎部基部及び下葉が切断される。切断され
た茎幹部及び下葉はスクリューコンベア１３，１３の搬
送終端から空間部２７を通ってシュート２８に案内され
て収穫済みの圃場、あるいは溝部に放出される。

【００２６】根茎部基部及び下葉が切断処理された結球
部Ｃ及び空間部２７から落下しなかった根茎部及び下葉
ｃは、挟持・搬送ベルト１５，１５の搬送終端から横送
りコンベア１０上に落下し、横送りコンベア１０により
搬送される過程で、結球部Ｃはその自重により転動して
分離プレート１０ｃを乗り越えてコンテナ１１に自動的
に収容され、下葉ｃは横送りコンベア１０の搬送終端か
ら圃場に排出される。従って、選別作業者用ステップ９
上に乗った選別作業者は、コンテナ１１の監視と横送り
コンベア１０上でのトラブルを監視を行えばよい。コン
テナ１１に収容された結球部Ｃの量が少ないときは、コ
ンテナ載置部１２を上昇させて横送りコンベア１０に近
付け、その量が多くなるに従って下降させることで、結
球部Ｃの投入，落下時における損傷を少なくする。

【００２７】コンテナ１１内の結球部Ｃが一杯になった
ときには、一旦収穫作業を中断し、油圧シリンダ２１に
より収穫部の前側を揚上した状態で、機体を農道部また
はすでに収穫を終わった場所に移動し、コンテナ載置部
１２によりコンテナ１１を降ろし、新たなコンテナ１１
を載置して収穫作業を再開する。降ろされたコンテナ１
１内の結球部Ｃは、別の作業者により箱詰めされて出荷
される。

【００２８】

【発明の効果】以上説明したように本発明の結球野菜収
穫機によれば、以下の効果を奏する。 ．横送りコンベアを、機体に対し前側が高く、後側が
低くなり、かつコンベア上に放出された結球部がその自
重で転動する程度の角度に傾斜させ、横送りコンベアの
傾斜下方にコンテナを開口させたので、横送りコンベア
上に下葉と共に排出された結球部は、横送りコンベアの
傾斜下方に自重で転動し、コンテナ内に自動的に収容す
ることができる。

【００２９】．横送りコンベアの傾斜角度を調節可能
に構成したので、収穫する結球野菜の種類や大きさ等に
応じてコンベアの傾斜角度を結球部が自重で転動するよ
う調節し、結球部を適切にコンテナに収容することがで
きる。

【００３０】．横送りコンベアの傾斜下部に、転動す
る結球部の通過を許容し、下葉の通過は阻止する分離プ
レートを配設したので、横送りコンベアから結球部のみ
をコンテナに収容し、下葉は横送りコンベアの搬送終端
から圃場に放出することができる。 ．分離プレートを弾性板体により構成したので、結球
部は弾性板体を乗り越えてコンテナ内に傷つくことなく
収容され、下葉は弾性板体により落下が阻止されて横送
りコンベアの搬送終端から圃場に放出することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による結球野菜収穫機の全体側面図であ
る。

【図２】同平面図である。

【図３】同正面図である。

【符号の説明】

１ 結球野菜収穫機 ２ クローラ ３ エンジン ４ 油圧ポンプ ５ 油圧無段変速装置（ＨＳＴ）を含むトランスミッシ
ョン ６，１３ スクリューコンベア ６ａ 引き抜き部 ６
ｂ 搬送部 ７ 再切断装置 ８ 運転席 ９ 選別作業者用ステップ １０ 横送りコンベア １０ａ 支点 １０ｂ 傾斜角
度調節機構 １０ｃ分離プレート １１ コンテナ １２ コンテナ載置部（昇降装置） １４，１８ 切断刃 １５ 挟持・搬送ベルト １６ 姿勢制御ベルト １７ 掻込みホイール １９ 支持フレーム ２０ 回動軸 ２１ 油圧シリンダ ２２ 押えベルト ２３，２４ 門型フレーム ２５ ガイド輪 ２６ 昇降機構 ２７ 空間部 ２８ シュート Ｃ 結球部 ｃ 下葉

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 頭司 宏明 岡山県岡山市中畦684番地 小橋工業株式 会社内 (72)発明者 小渕 敏之 岡山県岡山市中畦684番地 小橋工業株式 会社内 (72)発明者 小橋 健志 岡山県岡山市中畦684番地 小橋工業株式 会社内 (72)発明者 山本 健司 埼玉県大宮市日進町１丁目40番地２ 生物 系特定産業技術研究推進機構内 (72)発明者 長木 司 埼玉県大宮市日進町１丁目40番地２ 生物 系特定産業技術研究推進機構内 (72)発明者 貝沼 秀夫 埼玉県大宮市日進町１丁目40番地２ 生物 系特定産業技術研究推進機構内 (72)発明者 山崎 登成 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 十川 廣美 京都府乙訓郡大山崎町字円明寺小字鎌田16 番地 ヤンマー農機株式会社中央技術研究 所内 (72)発明者 中田 茂 京都府乙訓郡大山崎町字円明寺小字鎌田16 番地 ヤンマー農機株式会社中央技術研究 所内 (72)発明者 福田 啓之進 京都府乙訓郡大山崎町字円明寺小字鎌田16 番地 ヤンマー農機株式会社中央技術研究 所内 (72)発明者 中林 清 京都府乙訓郡大山崎町字円明寺小字鎌田16 番地 ヤンマー農機株式会社中央技術研究 所内

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右一対のクローラを装備する機体の左
   右一側寄りに、圃場に植生している結球野菜の根茎部を
   左右両側から挟持するようにして回転しながら機体の進
   行と共に圃場から引き抜き、機体の後方に向け搬送する
   左右一対のスクリューコンベアを設け、このスクリュー
   コンベアに連続して再切断装置及び横送りコンベアを設
   けると共に、横送りコンベアの後方にコンテナを配設し
   た結球野菜収穫機において、 上記横送りコンベアを、機体に対し前側が高く、後側が
   低くなり、かつコンベア上に放出された結球部がその自
   重で転動する程度の角度に傾斜させ、横送りコンベアの
   傾斜下方にコンテナを開口させたことを特徴とする結球
   野菜収穫機。
2. 【請求項２】 上記横送りコンベアの傾斜角度を調節可
   能に構成したことを特徴とする請求項１記載の結球野菜
   収穫機。
3. 【請求項３】 上記横送りコンベアの傾斜下部に、転動
   する結球部の通過を許容し、下葉の通過は阻止する分離
   プレートを配設したことを特徴とする請求項１または２
   記載の結球野菜収穫機。
4. 【請求項４】 上記分離プレートを弾性板体により構成
   したことを特徴とする請求項１、２または３記載の結球
   野菜収穫機。