JPH083548Y2 - フラットスラブとフラットプレートスラブとの混合構造 - Google Patents
フラットスラブとフラットプレートスラブとの混合構造Info
- Publication number
- JPH083548Y2 JPH083548Y2 JP9269289U JP9269289U JPH083548Y2 JP H083548 Y2 JPH083548 Y2 JP H083548Y2 JP 9269289 U JP9269289 U JP 9269289U JP 9269289 U JP9269289 U JP 9269289U JP H083548 Y2 JPH083548 Y2 JP H083548Y2
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- JP
- Japan
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- flat
- slab
- floor
- capital
- flat plate
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- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ビル等の建築物の床において、フラットス
ラブとフラットプレートスラブとを組み合わせた混合構
造に関するものである。
ラブとフラットプレートスラブとを組み合わせた混合構
造に関するものである。
[従来の技術] 従来の建築物の床構法は、柱の間に大梁を架設してそ
の上にスラブを敷設するようになっている。このような
一般の床構法によると、第5図(イ)に示すように大梁
cの梁成が大きいので所定の天井高hを確保するために
は階高が高くなり、また小梁を組み付ける関係で梁型枠
が複雑となり、鉄骨や鉄筋の加工量も多くなる等の欠点
がある。更に、第5図(ロ)に示すように配管dは梁e
を貫通させるために、その作業が非常に面倒である。
の上にスラブを敷設するようになっている。このような
一般の床構法によると、第5図(イ)に示すように大梁
cの梁成が大きいので所定の天井高hを確保するために
は階高が高くなり、また小梁を組み付ける関係で梁型枠
が複雑となり、鉄骨や鉄筋の加工量も多くなる等の欠点
がある。更に、第5図(ロ)に示すように配管dは梁e
を貫通させるために、その作業が非常に面倒である。
[考案が解決しようとする課題] 上記のような一般床構法を改良したものとしては、第
4図に示すように中柱aを通る梁行における中柱aの両
側には大梁bを設け、中柱aを通る桁行における中柱a
の両側には大梁を設けない「一方向ラーメン構法」があ
るが、この場合も階高の減少、設備配管工事の容易化及
び梁、床施工の省力化と云った点では、更に一層の改良
が望まれていた。
4図に示すように中柱aを通る梁行における中柱aの両
側には大梁bを設け、中柱aを通る桁行における中柱a
の両側には大梁を設けない「一方向ラーメン構法」があ
るが、この場合も階高の減少、設備配管工事の容易化及
び梁、床施工の省力化と云った点では、更に一層の改良
が望まれていた。
本考案は、このような要望に応える目的でなされたも
のであり、中柱を通る桁行における中柱の両側の大梁を
無くすのみならず、中柱を通る梁行における中柱の両側
のスパンのうち長いスパン側の大梁をも無くしてフラッ
トスラブを導入した混合構造を提供することを技術的課
題としたものである。
のであり、中柱を通る桁行における中柱の両側の大梁を
無くすのみならず、中柱を通る梁行における中柱の両側
のスパンのうち長いスパン側の大梁をも無くしてフラッ
トスラブを導入した混合構造を提供することを技術的課
題としたものである。
[課題を解決するための手段] この技術的課題を解決するための手段として、本考案
は、中柱1にキャピタル2を設け、この中柱1を通る梁
行における中柱1の両側のスパンのうち短いスパンL1
側は前記キャピタル2に高さを合わせた梁成の偏平梁3
を設けてフラットプレートスラブ4を取り付け、前記中
柱1の両側のスパンのうち長いスパンL2側は大梁を設
けずにフラットスラブ5構造にしたことを要旨とするも
のである。
は、中柱1にキャピタル2を設け、この中柱1を通る梁
行における中柱1の両側のスパンのうち短いスパンL1
側は前記キャピタル2に高さを合わせた梁成の偏平梁3
を設けてフラットプレートスラブ4を取り付け、前記中
柱1の両側のスパンのうち長いスパンL2側は大梁を設
けずにフラットスラブ5構造にしたことを要旨とするも
のである。
[作用] 前記キャピタルに合わせて大梁の梁成を小さくするこ
とが出来るので、階高を縮小することが可能となり、中
柱から長いスパン側にも大梁が存在しないので設備配管
の引き回しが容易となり、かつ床構造が簡単であること
から、資材の削減及び施工の省力化を図ることが出来
る。
とが出来るので、階高を縮小することが可能となり、中
柱から長いスパン側にも大梁が存在しないので設備配管
の引き回しが容易となり、かつ床構造が簡単であること
から、資材の削減及び施工の省力化を図ることが出来
る。
[実施例] 以下、図示の実施例により本考案を更に詳しく説明す
る。
る。
第1図は本考案を適用したビルの基準階の平面図であ
り、桁方向のC通りに中柱1が立設され、その各上端に
はキャピタル2が設けられている。前記中柱1を境にし
て、中柱1を通る梁行におけるスパンのうち短いスパン
L1側には偏平梁3をそれぞれ設け、その上にはフラッ
トプレートスラブ4が取り付けられている。前記偏平梁
3は前記キャピタル2の下面に合うように梁成が設定さ
れ、この場合、通常の大梁に比較すると200〜500mm程度
低くすることが出来る。
り、桁方向のC通りに中柱1が立設され、その各上端に
はキャピタル2が設けられている。前記中柱1を境にし
て、中柱1を通る梁行におけるスパンのうち短いスパン
L1側には偏平梁3をそれぞれ設け、その上にはフラッ
トプレートスラブ4が取り付けられている。前記偏平梁
3は前記キャピタル2の下面に合うように梁成が設定さ
れ、この場合、通常の大梁に比較すると200〜500mm程度
低くすることが出来る。
一方、前記中柱1を通る梁行におけるスパンのうち長
いスパンL2側は前記一方向ラーメンとは異なって大梁
を設けず、前記キャピタル2を介してフラットスラブ構
造となっており、そのスラブ5の外端部即ちA通り側は
それぞれピン接合されている。
いスパンL2側は前記一方向ラーメンとは異なって大梁
を設けず、前記キャピタル2を介してフラットスラブ構
造となっており、そのスラブ5の外端部即ちA通り側は
それぞれピン接合されている。
このような床構造は、第2図に示すように例えば8階
建てビルの2階から8階迄同様に採用されている。尚、
外壁要所には耐震壁6が取り付けられている。
建てビルの2階から8階迄同様に採用されている。尚、
外壁要所には耐震壁6が取り付けられている。
本考案に係る床の混合構造は上記のように構成され、
梁のあるのは前記中柱1から外壁(D通り)寄りの各短
梁(偏平梁)のみであり、外壁(A通り)寄りの各長梁
は存在していない。この床構造を適用出来る建物は、前
記一方向ラーメン構法と同程度であり、即ち延床面積が
3000m2以上、地上階数9階以下の建物で、桁行方向の外
壁に耐震要素を十分とれる平面計画が可能な条件を有す
る場合である。また、地震時に隅柱に過大な軸力が働か
ないような平面形状、規模の建物に適する。
梁のあるのは前記中柱1から外壁(D通り)寄りの各短
梁(偏平梁)のみであり、外壁(A通り)寄りの各長梁
は存在していない。この床構造を適用出来る建物は、前
記一方向ラーメン構法と同程度であり、即ち延床面積が
3000m2以上、地上階数9階以下の建物で、桁行方向の外
壁に耐震要素を十分とれる平面計画が可能な条件を有す
る場合である。また、地震時に隅柱に過大な軸力が働か
ないような平面形状、規模の建物に適する。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案によれば、ロングスパン
の大梁が無くなるので、階高を低くすることが出来ると
共に、梁を貫通させる配管が必要無くなることからその
引き回し工事が極めて簡単かつ能率的となり、配管の自
由度も増大させることが出来る。また、従来のように大
梁、小梁の型枠を形成する必要が無く、このため架構工
事が容易であり、鉄筋の使用量も減少して省力化が図れ
る。更に、建物の品質は一方向ラーメンと同等以上が得
られ、スラブ厚も厚くなり、プレストレスが入るので長
期に亙って良好な品質を保持することが出来る。
の大梁が無くなるので、階高を低くすることが出来ると
共に、梁を貫通させる配管が必要無くなることからその
引き回し工事が極めて簡単かつ能率的となり、配管の自
由度も増大させることが出来る。また、従来のように大
梁、小梁の型枠を形成する必要が無く、このため架構工
事が容易であり、鉄筋の使用量も減少して省力化が図れ
る。更に、建物の品質は一方向ラーメンと同等以上が得
られ、スラブ厚も厚くなり、プレストレスが入るので長
期に亙って良好な品質を保持することが出来る。
第1図は本考案の実施例を示す基準階の平面図、第2図
は第1図のII-II線断面図、第3図は妻壁の側面図、第
4図及び第5図(イ)、(ロ)はいずれも従来例を示す
説明図である。 1……中柱、2……キャピタル 3……偏平梁 4……フラットプレートスラブ 5……スラブ、6……耐震壁
は第1図のII-II線断面図、第3図は妻壁の側面図、第
4図及び第5図(イ)、(ロ)はいずれも従来例を示す
説明図である。 1……中柱、2……キャピタル 3……偏平梁 4……フラットプレートスラブ 5……スラブ、6……耐震壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 草間 伊知郎 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)考案者 関 洋一 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】中柱1にキャピタル2を設け、この中柱1
を通る梁行における中柱1の両側のスパンのうち短いス
パンL1側は前記キャピタル2に高さを合わせた梁成の
偏平梁3を設けてフラットプレートスラブ4を取り付
け、前記中柱1の両側のスパンのうち長いスパンL2側
は大梁を設けずにフラットスラブ5構造にしたことを特
徴とするフラットスラブとフラットプレートスラブとの
混合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9269289U JPH083548Y2 (ja) | 1989-08-07 | 1989-08-07 | フラットスラブとフラットプレートスラブとの混合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9269289U JPH083548Y2 (ja) | 1989-08-07 | 1989-08-07 | フラットスラブとフラットプレートスラブとの混合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0331617U JPH0331617U (ja) | 1991-03-27 |
JPH083548Y2 true JPH083548Y2 (ja) | 1996-01-31 |
Family
ID=31642104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9269289U Expired - Lifetime JPH083548Y2 (ja) | 1989-08-07 | 1989-08-07 | フラットスラブとフラットプレートスラブとの混合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH083548Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8892556B2 (en) | 2009-11-10 | 2014-11-18 | Ingenia Holdings Limited | Optimisation |
US8896885B2 (en) | 2004-03-12 | 2014-11-25 | Ingenia Holdings Limited | Creating authenticatable printed articles and subsequently verifying them based on scattered light caused by surface structure |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6210768B2 (ja) * | 2013-07-18 | 2017-10-11 | 株式会社竹中工務店 | 構造物 |
-
1989
- 1989-08-07 JP JP9269289U patent/JPH083548Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8896885B2 (en) | 2004-03-12 | 2014-11-25 | Ingenia Holdings Limited | Creating authenticatable printed articles and subsequently verifying them based on scattered light caused by surface structure |
US9019567B2 (en) | 2004-03-12 | 2015-04-28 | Ingenia Holdings Limited | Methods and apparatuses for creating authenticatable printed articles and subsequently verifying them |
US8892556B2 (en) | 2009-11-10 | 2014-11-18 | Ingenia Holdings Limited | Optimisation |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0331617U (ja) | 1991-03-27 |
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