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JPH0834313A - シートベルト吊持具 - Google Patents

シートベルト吊持具

Info

Publication number
JPH0834313A
JPH0834313A JP6168182A JP16818294A JPH0834313A JP H0834313 A JPH0834313 A JP H0834313A JP 6168182 A JP6168182 A JP 6168182A JP 16818294 A JP16818294 A JP 16818294A JP H0834313 A JPH0834313 A JP H0834313A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat belt
belt
covering member
insertion hole
seat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6168182A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadao Ito
忠男 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ENSHU KK
Original Assignee
ENSHU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ENSHU KK filed Critical ENSHU KK
Priority to JP6168182A priority Critical patent/JPH0834313A/ja
Publication of JPH0834313A publication Critical patent/JPH0834313A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 3点式シートベルトの装着時において、ウェ
ービングベルト74と合成樹脂製の被覆部材90との間の摩
擦を少なくし、自動車の衝突時等にウェービングベルト
74がシートベルト挿通孔82内で片側に片寄り難くする。 【構成】 3点式シートベルトのたすき掛け部を折り返
した状態で自動車内に吊持するシートベルト吊持具10
を、シートベルト吊持具10を取り付けるボルトを挿通す
るためのボルト挿通孔21と、シートベルトを挿通するた
めのシートベルト挿通孔22とを備える鋼板製のベース部
材20と、ベース部材20の少なくともシートベルト挿通孔
22の周囲を被覆する合成樹脂製の被覆部材30とから構成
し、被覆部材30のシートベルト挿通孔22の内周部分のう
ち、シートベルトの折り返し部に当接する部位の周辺
を、シートベルトとの接触面積が少なくなるように複数
の凸条31, 32が隣接する形状に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシートベルト吊持具に関
し、特に、自動車用の3点式シートベルトの折り返し部
を自動車のピラー部に吊持するシートベルト吊持具に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車では衝突時の乗員の安全を
一層図るために、腰部だけを保持する従来の2点式のシ
ートベルトに代わり、乗員の胸の部分にたすき掛けを行
う3点式シートベルトが全てのシートにおいて採用され
るようになってきている。
【0003】図8(a) は従来の3点式シートベルト70
の構成を説明する自動車1の内部の斜視図である。な
お、3点式シートベルトは自動車1の前席および後部座
席の両方に取り付けられるが、説明を簡単にするため
に、この図には運転席2のみにしか図示していない。
【0004】運転席2に設けられる3点式シートベルト
70は、センタピラー3の下部に設けられた第1のアン
カ71と、運転席2と助手席4との間の床部に取り付け
られた第2のアンカ72、およびセンタピラー3の上部
に設けられた第3のアンカ73の3点の間に掛け渡され
る。3点式シートベルト70は、一端が第1のアンカ7
1に取り付けられ、他端が第3のアンカ73で折り返さ
れてセンタピラー3に内蔵されたリトラクタ(図示せ
ず)に巻き取られるようになっているウェービングベル
ト74と、一端が第2のアンカ72に取り付けられ、自
由端にバックル77を有する固定ベルト75とから構成
されている。また、ウェービングベルト74の途中に
は、バックル77にロックされるタング部76が設けら
れている。
【0005】図8(b) は図8(a) に示した第3のアンカ
73に取り付けられる従来のシートベルト吊持具78の
構成を示す斜視図である。シートベルト吊持具78は、
このシートベルト吊持具78をセンタピラー3の第3の
アンカ73に取り付けるボルトを挿通するためのボルト
挿通孔81と、ウェービングベルト74を挿通するため
のシートベルト挿通孔82とを備える鋼板製のベース部
材80を備えており、このベース部材80のシートベル
ト挿通孔82の周囲は、モールド成形された合成樹脂製
の被覆部材90によって覆われている。そして、図8
(a) に示したウェービングベルト74は、このシートベ
ルト挿通孔82に挿通されて折り返されるようになって
いる。
【0006】また、シートベルト吊持具78の合成樹脂
製の被覆部材90で覆われたシートベルト挿通孔82に
挿通される現在のウェービングベルト74は一般に、シ
ートベルト挿通孔82内を移動する時の滑り性を良くす
るために芳香剤処理がされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
芳香剤処理がされたウェービングベルト74が図8(b)
に示される従来のシートベルト吊持具78に挿通された
3点式シートベルト70では、シートベルト70の装着
時に、ウェービングベルト74と合成樹脂製の被覆部材
90との摩擦によってウェービングベルト74の芳香剤
が剥離され、これがモールド成形品の被覆部材90に付
着するので、リトラクタのウェービングベルト74の巻
取り不良の原因となる恐れがある。また、ウェービング
ベルト74と合成樹脂製の被覆部材90との摩擦によっ
て発生する静電気によっても、リトラクタがウェービン
グベルト74を巻取り難くなる恐れがある。
【0008】更に、従来のシートベルト吊持具78を使
用した3点式シートベルト70では、自動車の衝突時に
ウェービングベルト74がシートベルト吊持具78のシ
ートベルト挿通孔82の片側に急激に片寄り、瞬時にウ
ェービングベルト74とシートベルト吊持具78との間
に大きな摩擦が生じ、ウェービングベルト74と合成樹
脂製の被覆部材90との間が高温になってウェービング
ベルト74が変質し、リトラクタのウェービングベルト
74の巻取り不良の原因となる恐れがある。
【0009】そこで、本発明は、3点式シートベルトの
装着時において、ウェービングベルト74と合成樹脂製
の被覆部材90との間の摩擦を少なくすると共に、自動
車の衝突時や急速にウェービングベルト74を引っ張っ
た場合にも、ウェービングベルト74がシートベルト吊
持具78のシートベルト挿通孔82の片側に片寄り難く
することができるシートベルト吊持具78を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明のシートベルト吊持具は、自動車用3点式シートベル
トの、乗員の肩から腰部にかけてたすき掛けする部分
を、折り返した状態で自動車内に吊持するシートベルト
吊持具であって、このシートベルト吊持具を取り付ける
ボルトを挿通するためのボルト挿通孔と、前記シートベ
ルトを挿通するためのシートベルト挿通孔とを備える鋼
板製のベース部材と、このベース部材の少なくとも前記
シートベルト挿通孔の周囲を被覆する合成樹脂製の被覆
部材とから構成され、前記被覆部材の前記シートベルト
挿通孔の内周部分のうち、前記シートベルトの折り返し
部に当接する部位の周辺が、前記シートベルトとの接触
面積が少なくなるように凹凸状に形成されていることを
特徴としている。
【0011】前記被覆部材の凹凸形状は、吊持されるシ
ートベルトの長手方向に沿って複数の凸条が隣接する形
状であっても良く、また、前記凸条には、少なくとも前
記シートベルトの折り返し部に対向する部位に、この凸
条の延長方向と直交する方向の細長い溝が、凸条を横切
って形成されていても良い。
【0012】そして、前記凸条の延長方向の両端部分の
近傍に、更にシートベルトの長手方向に沿った細い溝が
形成されていても良く、また、前記被覆部材の凹凸形状
が、シートベルトの長手方向に沿って複数のドーム状の
突起が連続して並ぶ形状であっても良い。
【0013】
【作用】本発明のシートベルト吊持具によれば、自動車
用3点式シートベルトのたすき掛けする部分を、折り返
した状態で自動車に吊持するシートベルト吊持具におい
て、鋼板製のベース部材にこのシートベルト吊持具を取
り付けるボルトを挿通するためのボルト挿通孔と、前記
シートベルトを挿通するためのシートベルト挿通孔とが
備えられ、このベース部材の少なくとも前記シートベル
ト挿通孔の周囲が合成樹脂製の被覆部材によって被覆さ
れ、前記被覆部材の前記シートベルト挿通孔の内周部分
のうち、前記シートベルトの折り返し部に当接する部位
の周辺が、前記シートベルトとの接触面積が少なくなる
ように凹凸状に形成されているので、シートベルト装着
時にウェービングベルトと被覆部材間の摩擦が小さくな
り、シートベルトからの芳香剤等の滑剤の剥離が抑えら
れる。また、自動車の衝突時等のように大きな加速度が
ウェービングベルトに印加された場合でも、前記凹凸部
によってウェービングベルトが挿通孔内の一側に片寄る
ことが防止される。
【0014】
【実施例】以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0015】図1(a) は、図8(a) で説明した自動車の
センタピラー3の第3のアンカ73に取り付けられる、
本発明の一実施例のシートベルト吊持具10の構成を示
す斜視図であり、図1(b) は図1(a) に示したシートベ
ルト吊持具10の側面図である。また、図1(c) はシー
トベルト吊持具10の、被覆部材30を取り付ける前の
ベース部材20のみの正面図を示している。
【0016】図1(a) に示されるシートベルト吊持具1
0は、図1(c) に示されるベース部材20に被覆部材3
0がモールド成形によって形成されて作られる。ベース
部材20は、厚さ3mm程度の鋼板材を打ち抜いて形成
され、取付部20Aと、シートベルト保持部20Bとか
ら構成されている。シートベルト保持部20Bは、図1
(b) に示すように、取付部20Aに対して所定角度(3
0度程度)折り曲げられて形成されている。取付部20
Aには、シートベルト吊持具10を自動車のピラー部に
取り付けるためのボルト挿通孔21が開けられており、
シートベルト保持部20Bには、シートベルト(ウェー
ビングベルト)を挿通するための長穴であるシートベル
ト挿通孔22が開けられている。
【0017】被覆部材30は、この実施例ではベース部
材20のシートベルト保持部20Bのシートベルト挿通
孔22の周囲に、モールド成形によって鋼板材を覆うよ
うに設けられる。図8(b) において説明した従来のシー
トベルト吊持具70では、被覆部材90の表面は平坦で
あったが、この実施例では、長穴であるシートベルト挿
通孔22の対向する平行な縁の部分(ベース部材20の
ボルト挿通孔21に近い方の縁を上縁部、挿通穴21か
ら遠い方の縁を下縁部とする)、およびその周辺の被覆
部材30が、シートベルトの挿通方向に沿って多数の凸
条31,32が平行に並んだ状態に凹凸に形成されてい
る。この実施例では、シートベルト挿通孔22の下縁部
には11条程度の凸条31が形成されており、上縁部に
は9条程度の凸条32が形成されている。
【0018】なお、この実施例では、シートベルト挿通
孔22の下縁部に凸条31が形成され、上縁部に凸条3
2が形成されているが、上縁部の凸条32は省略しても
構わないものである。
【0019】また図中Tはそれぞれ突起であって、シー
トベルト吊持具10を構成するベース部材20の取付部
20Aに、図示したように、ボルト挿通孔21の周囲に
間隔をおいて突設されており、シートベルト吊持具10
を、ボルト(図示しない)で自動車のピラー部に取り付
けた際、この各突起Tが取付用のボルトの廻り止めとし
て作用し、従来のワッシャの効果を発揮する。この結
果、シートベルト吊持具を取り付ける際に従来必ず用い
られていたワッシャを用いる必要がなく、必要部品点数
を少なくすることができる。
【0020】図2(a) は、図1(a) に示した凸条31,
32の断面形状の一例を示すものである。この実施例で
は凸条31,32の断面は、同じ向きの円弧が隣接する
形状であり、凸状の幅W1は4mm程度、高さH1は
0.8mm程度、円弧の半径R1は2mm程度となって
いる。図2(b) は図1(a) に示した凸条31,32の断
面形状の別の例を示すものである。この実施例では凸条
31,32の断面は、交互に反対向きの円弧が隣接する
形状であり、下向きの円弧によって形成される溝と溝と
の幅W2は4mm程度、高さH2は0.8mm程度、円
弧の半径R2,R3は共に1mm程度となっている。図
2(c) は図1(a) に示した凸条31,32の断面形状の
更に別の例を示すものである。この実施例では凸条3
1,32の断面は、同じ向きの台形が隣接する形状であ
り、凸状の幅W3は4mm程度、高さH1は0.8mm
程度となっている。図2(c) の実施例の凸状31,32
は、平坦な被覆部材30にV溝37を刻むことによって
も形成することができる。
【0021】このように、シートベルト挿通孔22の上
縁部と下縁部の被覆部材30に凸状31,32をシート
ベルトの長手方向に沿って形成すると、シートベルト挿
通孔22の上縁部と下縁部とのシートベルトに接触する
面積が少なくなり、シートベルトとの摩擦を少なくする
ことができる。この結果、シートベルトがシートベルト
挿通孔22内を移動する時の摩擦が減り、シートベルト
からの芳香剤等の滑剤の剥離が少なくなって、リトラク
タへの巻取り不良が起こり難くなる。また、被覆部材3
0の上縁部と下縁部とに凸条31,32がシートベルト
の長手方向に設けられているので、自動車の衝突時にシ
ートベルトのウェービングベルトがシートベルト吊持具
10のシートベルト挿通孔22の片側に急激に片寄るこ
とがなくなり、瞬時にウェービングベルトとシートベル
ト吊持具10との間に大きな摩擦が生じず、このため、
ウェービングベルトと合成樹脂製の被覆部材30との間
が高温になってウェービングベルトが変質することもな
く、リトラクタのウェービングベルトの巻取り不良が起
こり難い。
【0022】更に、被覆部材30の上縁部と下縁部の両
方、または少なくとも下縁部のみに凸条31を設けるこ
とにより、塵、埃等が凸条と凸条との間の溝部に落ちる
ので、シートベルトへの被覆部材30の当接部が汚れに
くくなり、静電気の発生も抑えられる(被覆部材30に
静電気防止材を添加すれば更に静電気の発生が抑えられ
る)ので、シートベルトがシートベルト吊持具10内を
移動し易くなる。この結果、シートベルトのリトラクタ
からの引き出し、リトラクタへの巻き取りがスムーズに
行われる。
【0023】図3は本発明のシートベルト吊持具の別の
実施例の構成を示すものであり、図1(b) に示したシー
トベルト吊持具10のB部の部分拡大断面図である。こ
の実施例では、シートベルト挿通孔22の下縁部の凸状
31に、凸状31の延長方向に直交する細長い溝34が
形成されている。この実施例では溝34はシートベルト
挿通孔22に挿通されるシートベルト40の折り返し部
41に対向する部位に1条だけ設けられているが、図3
に一点鎖線で示すように、複数本の溝34′を更にこの
溝34に平行に設けても良いものである。上述した溝3
4,34′は、やはりウェービングベルトと合成樹脂製
の被覆部材30との間の摩擦を少なくすることができ
る。
【0024】図4(a) は図3の実施例の形状を採用した
シートベルト吊持具10の図1(a)のA−A線の部分拡
大断面図を示している。また、図4(b) ,(c) は図4
(a) における凸条31と凸条31との間の溝35の形状
を変更した実施例の部分拡大断面図である。
【0025】図5は図1(a) に示したシートベルト吊持
具10の変形実施例のシートベルト吊持具10′の構成
を示すものである。シートベルト吊持具10′の構成は
図1(a) で説明したシートベルト吊持具10の構成と殆
ど同じであり、異なる点は、被覆部材30の下縁部側の
凸条31の延長方向の両端部分の近傍に、更にシートベ
ルトの長手方向に沿った細い溝36が形成されている点
のみである。この細い溝35も、シートベルトと被覆部
材30との摩擦を少なくする対策(ガムアップ対策とい
う)の一つである。
【0026】図6(a) は本発明の別の実施例のシートベ
ルト吊持具の構成を示す正面図であり、また、図6(b)
は図6(a) のC−C線における断面図を示している。こ
の実施例ではシートベルト挿通孔22の上縁部には、凸
条32は設けられておらず、下縁部のみに凸条31が形
成されている。更に、この実施例ではベース部材20の
シートベルト挿通孔22の形状に合わせて、被覆部材3
0が略U字状に設けられている。また、被覆部材30の
下端部には、シートベルト挿通孔22に挿通されるシー
トベルト40の折り返し部41に対向する部位に溝34
が1条だけ設けられている。
【0027】図6(c) は図6(a) のD部の形状を説明す
る部分拡大図であり、シートベルト挿通孔22の両端部
分にそれぞれ設けられた逃げ穴37の形状を詳細に説明
するものである。逃げ穴37の入口部の幅W6は2〜3
mmであり、中央部の逃げ穴37の幅W4+W5はほぼ
7mm程度、逃げ穴37の内側の円弧の半径R5は6m
m程度、逃げ穴37の外側の円弧の半径は6mm程度と
なっている。また、逃げ穴37の入口部の内側の円弧の
半径は7mm程度となっている。
【0028】図7は本発明の更に別の実施例のシートベ
ルト吊持具50の構成を示す斜視図であり、図1(a) で
説明した前述の実施例のシートベルト吊持具10と同じ
構成部材に付いては、同じ符号を付してその説明を省略
する。この実施例のシートベルト吊持具50が図1(a)
のシートベルト吊持具10と異なる点は、被覆部材30
に、シートベルトの長手方向に沿った複数の凸条ではな
く、シートベルトの長手方向に沿って並ぶ複数のドーム
状の突起38が連続して並んで設けられている点のみで
ある。
【0029】このように複数のドーム状の突起38を、
被覆部材30の下縁部に連続して並んで設けても、シー
トベルト挿通孔22に挿通されるシートベルトと被覆部
材30との接触面積を減らすことができ、シートベルト
との摩擦を少なくすることができる。この結果、シート
ベルトがシートベルト挿通孔22内を移動する時の摩擦
が減り、シートベルトからの方向材の剥離が少なくなっ
て、リトラクタへの巻取り不良が起こり難くなる。な
お、突起38の形状は球面に限定されるものではない。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
3点式シートベルトの装着時において、ウェービングベ
ルトと合成樹脂製の被覆部材との間の摩擦を少なくする
ことができるので、シートベルトからの芳香剤等の滑剤
の剥離が抑えられ、リトラクタによるシートベルトの巻
取り不良が起こり難いという効果がある。また、自動車
の衝突時等のように大きな加速度がウェービングベルト
に印加された場合でも、凹凸部によってウェービングベ
ルトが挿通孔内の一側に片寄ることが防止され、リトラ
クタによるシートベルトの巻取り不良が起こり難いとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は本発明のシートベルト吊持具の一実施例
の構成を示す斜視図、(b) は(a) のシートベルト吊持具
の側面図、(c) はシートベルト吊持具の、被覆部材を取
り付ける前のベース部材のみの正面図である。
【図2】(a) は本発明のシートベルト吊持具の一部に形
成する凸条部の一実施例の断面形状を説明する図、(b)
は本発明のシートベルト吊持具の一部に形成する凸条部
の別の実施例の断面形状を説明する図、(c) は本発明の
シートベルト吊持具の一部に形成する凸条部の更に別の
実施例の断面形状を説明する図である。
【図3】本発明のシートベルト吊持具の別の実施例の構
成を示す図1(b) のB部の部分拡大断面図である。
【図4】(a) は図3の実施例の形状を採用したシートベ
ルト吊持具の図1(a) のA−A線の部分拡大断面図、
(b) ,(c) は(a) における凸条の凸部の溝の形状を変更
した実施例の部分拡大断面図である。
【図5】図1(a) に示したシートベルト吊持具の変形実
施例のシートベルト吊持具の構成を示す正面図である。
【図6】(a) は本発明のシートベルト吊持具の別の形状
の構成を示す正面図、(b) は(a) のC−C線における断
面図、(c) は(a) のD部の形状を説明する部分拡大図で
ある。
【図7】本発明のシートベルト吊持具の更に別の実施例
の構成を示す斜視図である。
【図8】(a) は従来の3点式シートベルトの構成を説明
する自動車内部の斜視図、(b)は従来のシートベルト吊
持具の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 自動車 2 運転席 3 センタピラー 10 本発明のシートベルト吊持具 20 ベース部材 20A 取付部 20B シートベルト保持部 21 ボルト挿通孔 22 シートベルト挿通孔 30 被覆部材 31 凸条 32 凸条 33 V溝 34 溝 35 溝 36 溝 37 逃げ穴 38 突起 50 本発明のシートベルト吊持具 71 第1のアンカ 72 第2のアンカ 73 第3のアンカ 74 ウェービングベルト
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図3】
【図1】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用3点式シートベルトの、乗員の
    肩から腰部にかけてたすき掛けする部分を、折り返した
    状態で自動車内に吊持するシートベルト吊持具であっ
    て、 このシートベルト吊持具を取り付けるボルトを挿通する
    ためのボルト挿通孔と、前記シートベルトを挿通するた
    めのシートベルト挿通孔とを備える鋼板製のベース部材
    と、 このベース部材の少なくとも前記シートベルト挿通孔の
    周囲を被覆する合成樹脂製の被覆部材とから構成され、 前記被覆部材の前記シートベルト挿通孔の内周部分のう
    ち、前記シートベルトの折り返し部に当接する部位の周
    辺が、前記シートベルトとの接触面積が少なくなるよう
    に凹凸状に形成されていることを特徴とするシートベル
    ト吊持具。
  2. 【請求項2】 前記被覆部材の凹凸形状が、吊持される
    シートベルトの長手方向に沿って複数の凸条が隣接する
    形状であることを特徴とする請求項1に記載のシートベ
    ルト吊持具。
  3. 【請求項3】 前記凸条には、少なくとも前記シートベ
    ルトの折り返し部に対向する部位に、この凸条の延長方
    向と直交する方向の細長い溝が、凸条を横切って形成さ
    れていることを特徴とする請求項2に記載のシートベル
    ト吊持具。
  4. 【請求項4】 前記凸条の延長方向の両端部分の近傍
    に、更にシートベルトの長手方向に沿った細い溝が形成
    されていることを特徴とする請求項2または3に記載の
    シートベルト吊持具。
  5. 【請求項5】 前記被覆部材の凹凸形状が、シートベル
    トの長手方向に沿って複数のドーム状の突起が連続して
    並ぶ形状であることを特徴とする請求項1に記載のシー
    トベルト吊持具。
JP6168182A 1994-07-20 1994-07-20 シートベルト吊持具 Pending JPH0834313A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6168182A JPH0834313A (ja) 1994-07-20 1994-07-20 シートベルト吊持具

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JP6168182A JPH0834313A (ja) 1994-07-20 1994-07-20 シートベルト吊持具

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JPH0834313A true JPH0834313A (ja) 1996-02-06

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JP6168182A Pending JPH0834313A (ja) 1994-07-20 1994-07-20 シートベルト吊持具

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JP (1) JPH0834313A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002337658A (ja) * 2001-03-12 2002-11-27 Nsk Autoliv Co Ltd シートベルト装置
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