JPH08337173A - 車両用操舵装置 - Google Patents
車両用操舵装置Info
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- JPH08337173A JPH08337173A JP7146556A JP14655695A JPH08337173A JP H08337173 A JPH08337173 A JP H08337173A JP 7146556 A JP7146556 A JP 7146556A JP 14655695 A JP14655695 A JP 14655695A JP H08337173 A JPH08337173 A JP H08337173A
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- bevel gear
- steering
- gear
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- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
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- Power Steering Mechanism (AREA)
- Retarders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ステアリングギヤ比を車両の走行状態に応じ
て変更でき、かつシステムを簡素化して装置の小型化、
搭載性の向上、及びコストの低減を図ることができる車
両用操舵装置を得る。 【構成】 車両用操舵装置10では、ステアリングホイ
ール26に連結された第1のかさ歯車16と、モータ3
2によって回転される第2のかさ歯車28を備えてお
り、さらに両者の間には転舵棒14に噛み合ったキャリ
ヤ34が同軸的に回転可能に支持されている。キャリヤ
34には第3のかさ歯車40が回転可能に支持されてお
り、第1のかさ歯車16及び第2のかさ歯車28に共に
噛み合っている。第1のかさ歯車16(ステアリングホ
イール26)の回転時に第2のかさ歯車28を回転させ
ることにより、第3のかさ歯車40の公転量(キャリヤ
34の回転量)が変更されて、ステアリングギヤ比が変
更される。
て変更でき、かつシステムを簡素化して装置の小型化、
搭載性の向上、及びコストの低減を図ることができる車
両用操舵装置を得る。 【構成】 車両用操舵装置10では、ステアリングホイ
ール26に連結された第1のかさ歯車16と、モータ3
2によって回転される第2のかさ歯車28を備えてお
り、さらに両者の間には転舵棒14に噛み合ったキャリ
ヤ34が同軸的に回転可能に支持されている。キャリヤ
34には第3のかさ歯車40が回転可能に支持されてお
り、第1のかさ歯車16及び第2のかさ歯車28に共に
噛み合っている。第1のかさ歯車16(ステアリングホ
イール26)の回転時に第2のかさ歯車28を回転させ
ることにより、第3のかさ歯車40の公転量(キャリヤ
34の回転量)が変更されて、ステアリングギヤ比が変
更される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の操舵輪を転舵する
ための車両用操舵装置に関する。
ための車両用操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の操舵装置のうち、ステアリングホ
イールを持ち替えることなく、少ない操舵量(角)で低
速域から高速域までをカバーするために、ステアリング
ホイールから操舵輪までの間の操舵系統に可変ギヤ比機
構を設け、ステアリングギヤ比を例えば車速に応じて変
更できるように構成した所謂可変ギヤ比ステアリング装
置が提案されている(一例として、特開昭60−209
362号公報)。
イールを持ち替えることなく、少ない操舵量(角)で低
速域から高速域までをカバーするために、ステアリング
ホイールから操舵輪までの間の操舵系統に可変ギヤ比機
構を設け、ステアリングギヤ比を例えば車速に応じて変
更できるように構成した所謂可変ギヤ比ステアリング装
置が提案されている(一例として、特開昭60−209
362号公報)。
【0003】前記公報に示された可変ギヤ比ステアリン
グ装置では、ステアリングホイールに連結された操舵軸
とラック&ピニオン機構との間に、舵角比可変機構が配
置されている。この舵角比可変機構は、遊星歯車機構及
び電動モータから構成されており、電動モータの駆動に
よりプラネタリギヤ・キャリヤが回転されてプラネタリ
ギヤが公転され、これにより減速比が変更されて、ステ
アリングホイールの操作に対する車輪転舵量を変更する
構成である。
グ装置では、ステアリングホイールに連結された操舵軸
とラック&ピニオン機構との間に、舵角比可変機構が配
置されている。この舵角比可変機構は、遊星歯車機構及
び電動モータから構成されており、電動モータの駆動に
よりプラネタリギヤ・キャリヤが回転されてプラネタリ
ギヤが公転され、これにより減速比が変更されて、ステ
アリングホイールの操作に対する車輪転舵量を変更する
構成である。
【0004】この可変ギヤ比ステアリング装置によれ
ば、例えば、低速域ではステアリングギヤ比を小さくし
てステアリングホイールの操舵量に対して操舵輪の切れ
角が大きくなるように設定し、一方、高速域ではステア
リングギヤ比を大きくしてステアリングホイールの操舵
量に対する操舵輪の切れ角が小さくなるように設定すれ
ば、車庫入れ等の車速が低い場合にはステアリングホイ
ールの少ない操舵量で操舵輪の最大舵角まで操舵でき
(ステアリングホイールの操舵量を低減でき)、車両の
高速走行時にはステアリングホイールの操舵量に対する
操舵輪の舵角変化が小さくなるため、操縦安定性を確保
することができる。
ば、例えば、低速域ではステアリングギヤ比を小さくし
てステアリングホイールの操舵量に対して操舵輪の切れ
角が大きくなるように設定し、一方、高速域ではステア
リングギヤ比を大きくしてステアリングホイールの操舵
量に対する操舵輪の切れ角が小さくなるように設定すれ
ば、車庫入れ等の車速が低い場合にはステアリングホイ
ールの少ない操舵量で操舵輪の最大舵角まで操舵でき
(ステアリングホイールの操舵量を低減でき)、車両の
高速走行時にはステアリングホイールの操舵量に対する
操舵輪の舵角変化が小さくなるため、操縦安定性を確保
することができる。
【0005】ところで、前記公報に示される従来の可変
ギヤ比機構を備えたステアリング装置では、遊星歯車機
構及び電動モータから成る構成であるが、この遊星歯車
機構が複数のプラネタリギヤから構成され、さらにリン
グギヤ(プラネタリギヤ・キャリヤ)をウォームギヤに
よって回転させてステアリングギヤ比を変更する構成で
あるため、機構が複雑で装置が全体として大型になり搭
載性が悪い欠点があった。また、遊星歯車機構(舵角比
可変機構)がラック&ピニオン機構と完全に分離独立し
た構成であるため、両者が軸線方向に長く構成されて体
格が大型になったり、各機構を連係するための別のギヤ
等が必要であった。
ギヤ比機構を備えたステアリング装置では、遊星歯車機
構及び電動モータから成る構成であるが、この遊星歯車
機構が複数のプラネタリギヤから構成され、さらにリン
グギヤ(プラネタリギヤ・キャリヤ)をウォームギヤに
よって回転させてステアリングギヤ比を変更する構成で
あるため、機構が複雑で装置が全体として大型になり搭
載性が悪い欠点があった。また、遊星歯車機構(舵角比
可変機構)がラック&ピニオン機構と完全に分離独立し
た構成であるため、両者が軸線方向に長く構成されて体
格が大型になったり、各機構を連係するための別のギヤ
等が必要であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、ステアリングギヤ比を車速等の車両走行状態に応
じて変更でき、かつシステムを簡素化して装置の小型化
を図ることができる車両用操舵装置を得ることが目的で
ある。
慮し、ステアリングギヤ比を車速等の車両走行状態に応
じて変更でき、かつシステムを簡素化して装置の小型化
を図ることができる車両用操舵装置を得ることが目的で
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の車
両用操舵装置は、左右のナックルアームを連結し操舵輪
を転舵するための出力軸と、ステアリングホイールの操
舵に応じて回転駆動される第1のかさ歯車と、前記第1
の歯車に対向して同軸的に配置された第2のかさ歯車
と、前記第1のかさ歯車と第2のかさ歯車との間に同軸
的で回転可能に支持されると共に前記出力軸に噛み合
い、回転することで前記出力軸を駆動する回転部材と、
前記回転部材に自転可能に支持されると共に前記第1の
かさ歯車及び第2のかさ歯車に噛み合い、前記第1のか
さ歯車の回転力を、前記第1のかさ歯車及び第2のかさ
歯車の軸線周りに公転することにより前記回転部材に伝
達して前記回転部材を回転させる第3のかさ歯車と、前
記第2のかさ歯車を回転させる駆動手段と、を備えてい
る。
両用操舵装置は、左右のナックルアームを連結し操舵輪
を転舵するための出力軸と、ステアリングホイールの操
舵に応じて回転駆動される第1のかさ歯車と、前記第1
の歯車に対向して同軸的に配置された第2のかさ歯車
と、前記第1のかさ歯車と第2のかさ歯車との間に同軸
的で回転可能に支持されると共に前記出力軸に噛み合
い、回転することで前記出力軸を駆動する回転部材と、
前記回転部材に自転可能に支持されると共に前記第1の
かさ歯車及び第2のかさ歯車に噛み合い、前記第1のか
さ歯車の回転力を、前記第1のかさ歯車及び第2のかさ
歯車の軸線周りに公転することにより前記回転部材に伝
達して前記回転部材を回転させる第3のかさ歯車と、前
記第2のかさ歯車を回転させる駆動手段と、を備えてい
る。
【0008】
【作用】請求項1記載の車両用操舵装置では、駆動手段
の非駆動時すなわち第2のかさ歯車の非回転時には、ス
テアリングホイールが操舵されると、第1のかさ歯車が
回転駆動され、これに噛み合った第3のかさ歯車が自転
しながら第1のかさ歯車及び第2のかさ歯車に沿って回
転部材と共に公転され、この回転部材の回転によって、
出力軸が駆動される。
の非駆動時すなわち第2のかさ歯車の非回転時には、ス
テアリングホイールが操舵されると、第1のかさ歯車が
回転駆動され、これに噛み合った第3のかさ歯車が自転
しながら第1のかさ歯車及び第2のかさ歯車に沿って回
転部材と共に公転され、この回転部材の回転によって、
出力軸が駆動される。
【0009】ここで、駆動手段の駆動により第2のかさ
歯車が回転されると、第3のかさ歯車の公転量すなわち
回転部材の回転量が変更され、出力軸の駆動量も変更さ
れる。すなわち、第2のかさ歯車の回転によって、第1
のかさ歯車の回転量(ステアリングホイールの操舵量)
と、回転部材の回転量(出力軸の駆動量)との比(ステ
アリングギヤ比)が変化する。
歯車が回転されると、第3のかさ歯車の公転量すなわち
回転部材の回転量が変更され、出力軸の駆動量も変更さ
れる。すなわち、第2のかさ歯車の回転によって、第1
のかさ歯車の回転量(ステアリングホイールの操舵量)
と、回転部材の回転量(出力軸の駆動量)との比(ステ
アリングギヤ比)が変化する。
【0010】したがって、例えば、車庫入れ等の車速が
低い場合には駆動手段によって第2のかさ歯車を回転部
材の回転方向と同方向に回転させてステアリングギヤ比
を小さくすれば、ステアリングホイールの操舵量に対し
て操舵輪の切れ角が大きくなるように設定でき、一方、
車両の高速走行時には駆動手段によって第2のかさ歯車
を回転部材の回転方向と反対方向に回転させてステアリ
ングギヤ比を大きくすれば、ステアリングホイールの操
舵量に対する操舵輪の切れ角が小さくなるように設定で
きる。これにより、低速域ではステアリングホイールの
少ない操舵量で操舵輪の最大舵角まで操舵でき(ステア
リングホイールの操舵量を低減でき)、高速域ではステ
アリングホイールの操舵量に対する操舵輪の舵角変化が
小さくなるため、操縦安定性を確保することができる。
このように、ステアリングホイールを持ち替えることな
く、少ない操舵量(角)で低速域から高速域までをカバ
ーすることができる。
低い場合には駆動手段によって第2のかさ歯車を回転部
材の回転方向と同方向に回転させてステアリングギヤ比
を小さくすれば、ステアリングホイールの操舵量に対し
て操舵輪の切れ角が大きくなるように設定でき、一方、
車両の高速走行時には駆動手段によって第2のかさ歯車
を回転部材の回転方向と反対方向に回転させてステアリ
ングギヤ比を大きくすれば、ステアリングホイールの操
舵量に対する操舵輪の切れ角が小さくなるように設定で
きる。これにより、低速域ではステアリングホイールの
少ない操舵量で操舵輪の最大舵角まで操舵でき(ステア
リングホイールの操舵量を低減でき)、高速域ではステ
アリングホイールの操舵量に対する操舵輪の舵角変化が
小さくなるため、操縦安定性を確保することができる。
このように、ステアリングホイールを持ち替えることな
く、少ない操舵量(角)で低速域から高速域までをカバ
ーすることができる。
【0011】また、第1乃至第3のかさ歯車によって機
構が構成されると共に出力軸を駆動する回転部材を第1
のかさ歯車と第2のかさ歯車との間に同軸的に配置し、
回転部材によって直接的に出力軸を駆動する構成である
ため、装置が軸線方向に長くなることがなく、またステ
アリングギヤ比変更のための特別なウォームギヤ等が不
要であるため、従来のステアリングギヤ比変更機構に比
べて機構が簡単になり全体として歯車の数が低減され、
装置を全体として小型化することができる。
構が構成されると共に出力軸を駆動する回転部材を第1
のかさ歯車と第2のかさ歯車との間に同軸的に配置し、
回転部材によって直接的に出力軸を駆動する構成である
ため、装置が軸線方向に長くなることがなく、またステ
アリングギヤ比変更のための特別なウォームギヤ等が不
要であるため、従来のステアリングギヤ比変更機構に比
べて機構が簡単になり全体として歯車の数が低減され、
装置を全体として小型化することができる。
【0012】
【実施例】図1には本発明の第1実施例に係る車両用操
舵装置10の全体構成が断面図にて示されている。
舵装置10の全体構成が断面図にて示されている。
【0013】車両用操舵装置10では、ハウジング12
内に配置された出力軸としての転舵棒14を備えてい
る。この転舵棒14は、ナックルアームに連結されたタ
イロッドを介して操舵輪(何れも図示省略)に連結され
ている。これにより、転舵棒14は軸線方向に移動する
ことによって操舵輪を転舵することができる。
内に配置された出力軸としての転舵棒14を備えてい
る。この転舵棒14は、ナックルアームに連結されたタ
イロッドを介して操舵輪(何れも図示省略)に連結され
ている。これにより、転舵棒14は軸線方向に移動する
ことによって操舵輪を転舵することができる。
【0014】また、ハウジング12には、第1のかさ歯
車16が配置されている。第1のかさ歯車16は、ボー
ルベアリング18によって回転可能に支持されており、
さらに、トーションバー20及びコントロールバルブ2
2等から成るパワーステアリングコントロール機構部2
4を介して、ステアリングホイール26に連結されてい
る。このため、第1のかさ歯車16はステアリングホイ
ール26の操舵に応じて回転駆動される。
車16が配置されている。第1のかさ歯車16は、ボー
ルベアリング18によって回転可能に支持されており、
さらに、トーションバー20及びコントロールバルブ2
2等から成るパワーステアリングコントロール機構部2
4を介して、ステアリングホイール26に連結されてい
る。このため、第1のかさ歯車16はステアリングホイ
ール26の操舵に応じて回転駆動される。
【0015】一方、パワーステアリングコントロール機
構部24と反対側のハウジング12には、第2のかさ歯
車28が配置されている。第2のかさ歯車28はボール
ベアリング30によって第1のかさ歯車16に対向して
同軸的に配置されている。さらに、第2のかさ歯車28
には、駆動手段としてのモータ32が連結されている。
このモータ32は、第2のかさ歯車28と同軸的にハウ
ジング12に固定されており、図示しないモータコント
ローラによって車両の走行状態(例えば、車速)に応じ
て駆動されて第2のかさ歯車28を回転させることがで
きる。
構部24と反対側のハウジング12には、第2のかさ歯
車28が配置されている。第2のかさ歯車28はボール
ベアリング30によって第1のかさ歯車16に対向して
同軸的に配置されている。さらに、第2のかさ歯車28
には、駆動手段としてのモータ32が連結されている。
このモータ32は、第2のかさ歯車28と同軸的にハウ
ジング12に固定されており、図示しないモータコント
ローラによって車両の走行状態(例えば、車速)に応じ
て駆動されて第2のかさ歯車28を回転させることがで
きる。
【0016】また、第1のかさ歯車16と第2のかさ歯
車28との間には、回転部材としてのキャリヤ34が配
置されている。キャリヤ34は、一対のニードルベアリ
ング36、38によって、第1のかさ歯車16及び第2
のかさ歯車28と同軸的でこれらの第1のかさ歯車16
及び第2のかさ歯車28に回転可能に支持されている。
車28との間には、回転部材としてのキャリヤ34が配
置されている。キャリヤ34は、一対のニードルベアリ
ング36、38によって、第1のかさ歯車16及び第2
のかさ歯車28と同軸的でこれらの第1のかさ歯車16
及び第2のかさ歯車28に回転可能に支持されている。
【0017】すなわち、第1のかさ歯車16、第2のか
さ歯車28、及びキャリヤ34は、共に同一軸線上に配
置されている。
さ歯車28、及びキャリヤ34は、共に同一軸線上に配
置されている。
【0018】さらに、キャリヤ34には第3のかさ歯車
40が支持されている。第3のかさ歯車40は、支軸4
2がキャリヤ34に回転可能に支持されており、かつ、
第1のかさ歯車16及び第2のかさ歯車28に共に噛み
合っている。このため、第3のかさ歯車40(キャリヤ
34)は、第1のかさ歯車16及び第2のかさ歯車28
に沿って公転可能である。
40が支持されている。第3のかさ歯車40は、支軸4
2がキャリヤ34に回転可能に支持されており、かつ、
第1のかさ歯車16及び第2のかさ歯車28に共に噛み
合っている。このため、第3のかさ歯車40(キャリヤ
34)は、第1のかさ歯車16及び第2のかさ歯車28
に沿って公転可能である。
【0019】第3のかさ歯車40を支持するキャリヤ3
4の外周面にはピニオン歯44が形成されており、転舵
棒14に形成されたラック歯15と噛み合っている。こ
のため、キャリヤ34が回転することにより転舵棒14
を駆動することができる構成である。
4の外周面にはピニオン歯44が形成されており、転舵
棒14に形成されたラック歯15と噛み合っている。こ
のため、キャリヤ34が回転することにより転舵棒14
を駆動することができる構成である。
【0020】上記構成の車両用操舵装置10では、モー
タ32の非駆動時すなわち第2のかさ歯車28の非回転
時には、ステアリングホイール26が操舵されると、第
1のかさ歯車16が回転駆動され、これに噛み合った第
3のかさ歯車40が自転しながら第1のかさ歯車16及
び第2のかさ歯車28に沿ってキャリヤ34と共に公転
され、このキャリヤ34の回転によって、転舵棒14が
駆動される。
タ32の非駆動時すなわち第2のかさ歯車28の非回転
時には、ステアリングホイール26が操舵されると、第
1のかさ歯車16が回転駆動され、これに噛み合った第
3のかさ歯車40が自転しながら第1のかさ歯車16及
び第2のかさ歯車28に沿ってキャリヤ34と共に公転
され、このキャリヤ34の回転によって、転舵棒14が
駆動される。
【0021】またここで、車両用操舵装置10では、モ
ータ32の駆動によって、第2のかさ歯車28を回転さ
せ、ステアリングギヤ比を変更することができる。
ータ32の駆動によって、第2のかさ歯車28を回転さ
せ、ステアリングギヤ比を変更することができる。
【0022】すなわち、車速等の信号に基づいてモータ
32が駆動され、第2のかさ歯車28が回転されると、
第3のかさ歯車40の公転量すなわちキャリヤ34の回
転量が変更され、転舵棒14の駆動量も変更される。す
なわち、第2のかさ歯車28の回転によって、第1のか
さ歯車16の回転量(ステアリングホイール26の操舵
量)と、キャリヤ34の回転量(転舵棒14の駆動量)
との比(ステアリングギヤ比)が変化する。
32が駆動され、第2のかさ歯車28が回転されると、
第3のかさ歯車40の公転量すなわちキャリヤ34の回
転量が変更され、転舵棒14の駆動量も変更される。す
なわち、第2のかさ歯車28の回転によって、第1のか
さ歯車16の回転量(ステアリングホイール26の操舵
量)と、キャリヤ34の回転量(転舵棒14の駆動量)
との比(ステアリングギヤ比)が変化する。
【0023】したがって、例えば、車庫入れ等の車速が
低い場合にはモータ32によって第2のかさ歯車28を
キャリヤ34の回転方向と同方向に回転させてステアリ
ングギヤ比を小さくすれば、ステアリングホイール26
の操舵量に対して操舵輪の切れ角が大きくなるように設
定でき、一方、車両の高速走行時にはモータ32によっ
て第2のかさ歯車28をキャリヤ34の回転方向と反対
方向に回転させてステアリングギヤ比を大きくすれば、
ステアリングホイール26の操舵量に対する操舵輪の切
れ角が小さくなるように設定できる。これにより、低速
域ではステアリングホイール26の少ない操舵量で操舵
輪の最大舵角まで操舵でき(ステアリングホイール26
の操舵量を低減でき)、高速域ではステアリングホイー
ル26の操舵量に対する操舵輪の舵角変化が小さくなる
ため、操縦安定性を確保することができる。このよう
に、ステアリングホイール26を持ち替えることなく、
少ない操舵量(角)で低速域から高速域までをカバーす
ることができる。
低い場合にはモータ32によって第2のかさ歯車28を
キャリヤ34の回転方向と同方向に回転させてステアリ
ングギヤ比を小さくすれば、ステアリングホイール26
の操舵量に対して操舵輪の切れ角が大きくなるように設
定でき、一方、車両の高速走行時にはモータ32によっ
て第2のかさ歯車28をキャリヤ34の回転方向と反対
方向に回転させてステアリングギヤ比を大きくすれば、
ステアリングホイール26の操舵量に対する操舵輪の切
れ角が小さくなるように設定できる。これにより、低速
域ではステアリングホイール26の少ない操舵量で操舵
輪の最大舵角まで操舵でき(ステアリングホイール26
の操舵量を低減でき)、高速域ではステアリングホイー
ル26の操舵量に対する操舵輪の舵角変化が小さくなる
ため、操縦安定性を確保することができる。このよう
に、ステアリングホイール26を持ち替えることなく、
少ない操舵量(角)で低速域から高速域までをカバーす
ることができる。
【0024】また、車両用操舵装置10では、第1のか
さ歯車16乃至第3のかさ歯車40によって機構が構成
されると共に、転舵棒14を駆動するキャリヤ34を第
1のかさ歯車16と第2のかさ歯車28との間に同軸的
に配置し、このキャリヤ34によって直接的に転舵棒1
4を駆動する構成であるため、装置が軸線方向に長くな
ることがなく、従来のステアリングギヤ比変更機構に比
べて機構が簡単になり全体として歯車の数が低減され、
装置を全体として小型化することができる。さらに、第
2のかさ歯車28をモータ32によって直接的に回転さ
せてステアリングギヤ比を変更するため、ステアリング
ギヤ比変更のための特別なウォームギヤ等が不要であ
り、これによっても装置を全体として小型化することが
できる。
さ歯車16乃至第3のかさ歯車40によって機構が構成
されると共に、転舵棒14を駆動するキャリヤ34を第
1のかさ歯車16と第2のかさ歯車28との間に同軸的
に配置し、このキャリヤ34によって直接的に転舵棒1
4を駆動する構成であるため、装置が軸線方向に長くな
ることがなく、従来のステアリングギヤ比変更機構に比
べて機構が簡単になり全体として歯車の数が低減され、
装置を全体として小型化することができる。さらに、第
2のかさ歯車28をモータ32によって直接的に回転さ
せてステアリングギヤ比を変更するため、ステアリング
ギヤ比変更のための特別なウォームギヤ等が不要であ
り、これによっても装置を全体として小型化することが
できる。
【0025】さらに、キャリヤ34は、一対のニードル
ベアリング36、38によって上下から第1のかさ歯車
16及び第2のかさ歯車28に支持された構成であるた
め、このキャリヤ34が不要に偏芯することがなく、こ
のため単一(一個)の第3のかさ歯車40を配置するの
みで確実に駆動力を伝達することができる。
ベアリング36、38によって上下から第1のかさ歯車
16及び第2のかさ歯車28に支持された構成であるた
め、このキャリヤ34が不要に偏芯することがなく、こ
のため単一(一個)の第3のかさ歯車40を配置するの
みで確実に駆動力を伝達することができる。
【0026】また、車両用操舵装置10では、従来のス
テアリングギヤ比変更機構に比べて全体として歯車の数
が低減されるため、加工精度のバラツキの累積が少なく
なり、歯車伝達率のバラツキの低減を図ることができ
る。
テアリングギヤ比変更機構に比べて全体として歯車の数
が低減されるため、加工精度のバラツキの累積が少なく
なり、歯車伝達率のバラツキの低減を図ることができ
る。
【0027】さらに、車両用操舵装置10では、転舵棒
14のラック歯15と噛み合うピニオン歯44が、キャ
リヤ34の外周面に形成された構成であり、キャリヤ3
4の径寸法を最大限に有効的に利用することができるた
め、装置の外形寸法が同じであってもステアリングギヤ
比を広範囲に渡って(大きく)設定することができる
(ステアリングギヤ比の設定範囲が同じであれば、装置
の外形寸法を小さくすることができる)。
14のラック歯15と噛み合うピニオン歯44が、キャ
リヤ34の外周面に形成された構成であり、キャリヤ3
4の径寸法を最大限に有効的に利用することができるた
め、装置の外形寸法が同じであってもステアリングギヤ
比を広範囲に渡って(大きく)設定することができる
(ステアリングギヤ比の設定範囲が同じであれば、装置
の外形寸法を小さくすることができる)。
【0028】このように、車両用操舵装置10では、ス
テアリングギヤ比を車速等の車両の走行状態に応じて変
更でき、さらにシステムを簡素化して装置の小型化、搭
載性の向上、及びコストの低減を図ることができる。
テアリングギヤ比を車速等の車両の走行状態に応じて変
更でき、さらにシステムを簡素化して装置の小型化、搭
載性の向上、及びコストの低減を図ることができる。
【0029】なお、本実施例においては、車速に応じて
モータ32を作動させてステアリングギヤ比を変更する
構成について説明したが、これに限らず、ステアリング
ホイール26の操舵角やヨーレイト等に応じてモータ3
2を作動させてステアリングギヤ比を変更する構成とし
てもよい。
モータ32を作動させてステアリングギヤ比を変更する
構成について説明したが、これに限らず、ステアリング
ホイール26の操舵角やヨーレイト等に応じてモータ3
2を作動させてステアリングギヤ比を変更する構成とし
てもよい。
【0030】また、本実施例においては、第1のかさ歯
車16を、トーションバー20及びコントロールバルブ
22等から成るパワーステアリングコントロール機構部
24を介してステアリングホイール26に連結した構成
としたが、本発明においてはこのパワーステアリングコ
ントロール機構部24は必須のものではなく、これを省
略して構成することもできる。
車16を、トーションバー20及びコントロールバルブ
22等から成るパワーステアリングコントロール機構部
24を介してステアリングホイール26に連結した構成
としたが、本発明においてはこのパワーステアリングコ
ントロール機構部24は必須のものではなく、これを省
略して構成することもできる。
【0031】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る車両用操
舵装置は、ステアリングギヤ比を車速等の車両走行状態
に応じて変更でき、かつシステムを簡素化して装置の小
型化、搭載性の向上、及びコストの低減を図ることがで
きるという優れた効果を有している。
舵装置は、ステアリングギヤ比を車速等の車両走行状態
に応じて変更でき、かつシステムを簡素化して装置の小
型化、搭載性の向上、及びコストの低減を図ることがで
きるという優れた効果を有している。
【図1】本発明の実施例に係る車両用操舵装置の全体構
成を示す断面図である。
成を示す断面図である。
10 車両用操舵装置 14 転舵棒(出力軸) 15 ラック歯 16 第1のかさ歯車 26 ステアリングホイール 28 第2のかさ歯車 32 モータ(駆動手段) 34 キャリヤ(回転部材) 40 第3のかさ歯車 44 ピニオン歯
Claims (1)
- 【請求項1】 左右のナックルアームを連結し操舵輪を
転舵するための出力軸と、 ステアリングホイールの操舵に応じて回転駆動される第
1のかさ歯車と、 前記第1の歯車に対向して同軸的に配置された第2のか
さ歯車と、 前記第1のかさ歯車と第2のかさ歯車との間に同軸的で
回転可能に支持されると共に前記出力軸に噛み合い、回
転することで前記出力軸を駆動する回転部材と、 前記回転部材に自転可能に支持されると共に前記第1の
かさ歯車及び第2のかさ歯車に噛み合い、前記第1のか
さ歯車の回転力を、前記第1のかさ歯車及び第2のかさ
歯車の軸線周りに公転することにより前記回転部材に伝
達して前記回転部材を回転させる第3のかさ歯車と、 前記第2のかさ歯車を回転させる駆動手段と、 を備えた車両用操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7146556A JPH08337173A (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | 車両用操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7146556A JPH08337173A (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | 車両用操舵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08337173A true JPH08337173A (ja) | 1996-12-24 |
Family
ID=15410345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7146556A Pending JPH08337173A (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | 車両用操舵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08337173A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100651157B1 (ko) * | 2005-10-11 | 2006-11-29 | 주식회사 만도 | 기어 비 변환 장치 및 이를 구비한 자동차의 능동 전륜조향장치 |
KR101417076B1 (ko) * | 2008-06-05 | 2014-07-08 | 현대자동차주식회사 | 차량 조향 장치의 가변 출력 토크 기어 박스 |
CN108279133A (zh) * | 2017-12-19 | 2018-07-13 | 浙江工业大学 | 一种仓储物流设备电动助力转向系统测试平台 |
WO2023195686A1 (ko) * | 2022-04-06 | 2023-10-12 | 에이치엘만도 주식회사 | 베벨기어가 적용된 전동식 조향장치 |
-
1995
- 1995-06-13 JP JP7146556A patent/JPH08337173A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100651157B1 (ko) * | 2005-10-11 | 2006-11-29 | 주식회사 만도 | 기어 비 변환 장치 및 이를 구비한 자동차의 능동 전륜조향장치 |
KR101417076B1 (ko) * | 2008-06-05 | 2014-07-08 | 현대자동차주식회사 | 차량 조향 장치의 가변 출력 토크 기어 박스 |
CN108279133A (zh) * | 2017-12-19 | 2018-07-13 | 浙江工业大学 | 一种仓储物流设备电动助力转向系统测试平台 |
CN108279133B (zh) * | 2017-12-19 | 2023-11-21 | 浙江工业大学 | 一种仓储物流设备电动助力转向系统测试平台 |
WO2023195686A1 (ko) * | 2022-04-06 | 2023-10-12 | 에이치엘만도 주식회사 | 베벨기어가 적용된 전동식 조향장치 |
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