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JPH08326913A - リバースギヤ鳴き防止装置 - Google Patents

リバースギヤ鳴き防止装置

Info

Publication number
JPH08326913A
JPH08326913A JP15392995A JP15392995A JPH08326913A JP H08326913 A JPH08326913 A JP H08326913A JP 15392995 A JP15392995 A JP 15392995A JP 15392995 A JP15392995 A JP 15392995A JP H08326913 A JPH08326913 A JP H08326913A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift
speed
reverse
select
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15392995A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Hattori
和彦 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP15392995A priority Critical patent/JPH08326913A/ja
Publication of JPH08326913A publication Critical patent/JPH08326913A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/08Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism
    • F16H63/20Multiple final output mechanisms being moved by a single common final actuating mechanism with preselection and subsequent movement of each final output mechanism by movement of the final actuating mechanism in two different ways, e.g. guided by a shift gate
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H2063/3083Shift finger arrangements, e.g. shape or attachment of shift fingers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H2063/3086Shift head arrangements, e.g. forms or arrangements of shift heads for preselection or shifting
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/3016Final output mechanisms varying the leverage or force ratio
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/302Final output mechanisms for reversing

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、リバースへのシフト操作をした際
に生ずる不快なギヤ鳴きを防止するとともに、作動を確
実とすることを目的としている。 【構成】 このため、5速・リバースシフトヨークの対
峙する内面のリバースシフト側基部に凹部を形成すると
ともにリバースシフト側先端部位に凸部を形成し、シフ
トアンドセレクトレバーに湾曲部を形成し、シフトアン
ドセレクトレバーと前進段ヨークとの接触していないセ
レクト完了時からシフト操作をした際にシフトアンドセ
レクトレバーを回転させて5速・リバースシフトヨーク
の凹部にシフトアンドセレクトレバーの湾曲部を接触さ
せるとともにシフトアンドセレクトレバーを更に回転さ
せるシフト完了時に5速・リバースシフトヨークの凹部
と凸部間にシフトアンドセレクトレバーの湾曲部を接触
させる構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はリバースギヤ鳴き防止
装置に係り、特にリバースへのシフト操作をした際に生
ずる不快なギヤ鳴きを防止するとともに、作動を確実と
するリバースギヤ鳴き防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、内燃機関の動力を走行
条件に応じて所要に変換して取り出すために、手動方式
や自動方式の変速機を備えている。このような変速機に
は、ギヤ式の変速機やベルト式の変速機等があり、動力
の伝達損失の少ないギヤ式の変速機が多用されている。
【0003】ギヤ式の手動変速機は、複数段の変速ギヤ
列を有しており、シフトレバーによってギヤ列を切換え
て各段のギヤを噛合させることにより、内燃機関の動力
を走行条件に応じて所要に変換して取出している。
【0004】このようなギヤ式の手動変速機において
は、変速比を切り換える方式により、例えば選択摺動
式、常時噛合い式等がある。
【0005】選択摺動式の手動変速機は、内燃機関側の
クラッチによって内燃機関と断続する入力軸であるメイ
ン軸とこのメイン軸に略平行に配設したカウンタ軸とメ
イン軸に略平行に配設したリバースアイドラ軸とに夫々
各ギヤを有し、リバースアイドラ軸のリバースアイドラ
ギヤが摺動してメイン軸のリバースメインギヤ及びカウ
ンタ軸のスリーブギヤとに噛み合い、動力伝達をすると
ともに、リバースアイドラギヤが車両の停止状態でも操
作されるように構成されている。
【0006】また、常時噛合い式の手動変速機は、必要
な変速段数分のギヤ対が常時噛合されており、軸とギヤ
との間が空転できる構造となり、必要な変速比の得られ
るギヤ対を軸上の結合スリーブで軸に固定してトルクを
伝達するものである。
【0007】更に、リバースギヤ鳴き防止装置として
は、実開平3−115254号公報に開示されるものが
ある。この公報に開示されるトランスミッションの制御
機構は、シフトアンドセレクトシャフトに固定され各変
速段の各シフトフォークに選択的に係合するシフトアン
ドセレクトレバーの、少なくとも低速段と高速段の各シ
フトフォークとのレバー比を異ならせ、低速段のレバー
比を大きく、高速段のレバー比を小さくしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、選択摺動式
の手動変速機においては、通常、リバースギヤが車両の
停止状態で噛合操作されるので、選択摺動式噛合になっ
ている。しかし、リバースギヤの噛合時には、静止した
カウンタ軸のスリーブギヤとクラッチを切った後も慣性
で回転するメイン軸のメインリバースギヤとが、リバー
スアイドラ軸上でスライド移動されるリバースアイドラ
ギヤを介して噛合うことになるため、ギヤ鳴りを生じて
不快感を与えたり、各部位が損傷して寿命が短かくなる
欠点があった。
【0009】この欠点を解消するためには、他のギヤと
同様に、常時噛合式として同期機構を設ければよいが、
重量が増加するとともに、構成が複雑となり、しかも高
価になり、実用上及び経済的に不利であるという不都合
がある。
【0010】このため、前記リバースアイドラギヤがス
リーブギヤに噛合する前に、メイン軸の回転を停止する
だけの簡単な同期機構が利用されるようになった。
【0011】このような構成の一つとしては、例えば後
退段への変速時であるリバースシフト操作時に、前進段
同期機構の例えば2速同期機構を軽く作動させてメイン
軸の回転を停止させるリバースギヤ鳴き防止装置があ
る。
【0012】この場合には、2速同期機構を一時的に作
動させ、2速ギヤの噛合が起こる前に2速同期機構を解
除する必要がある。通常は、スプリングの反発力を利用
して2速同期機構を作動させ、各ギヤが噛合う前にスト
ッパに当ててスプリングを押し縮めて2速同期機構を解
除する方法が用いられている。
【0013】また、リバースギヤ鳴き防止装置として
は、この発明の出願人により既に出願され、公開されて
いるものがある(特開平3−121373号)。この出
願の発明は、シフトアンドセレクト軸に設けた第1カム
と1速・2速シフト軸に設けた第2カムとからなるカム
機構を設け、第1・第2カムの係脱によってリバースシ
フト時に1速・2速同期機構を動作させてメイン軸の回
転を停止させ、リバースギヤ鳴きを防止するものであ
る。
【0014】しかし、この出願の発明の装置は、構造が
複雑で部品点数が多いため、コストが高いという不都合
がある。また、この出願の発明の装置は、カム機構の第
1・第2カムの係脱によってリバースギヤ鳴きを防止し
ているため、一旦ニュートラル位置に戻さなければ、同
期機構を動作させることができない不都合がある。
【0015】また、従来のリバースギヤ鳴き防止装置と
しては、シフトアンドセレクト軸に設けたインタロック
プレート及びカムとの相対角度によりリバースギヤ鳴き
防止動作をさせるものがある。
【0016】しかし、このリバースギヤ鳴き防止装置
は、シフトアンドセレクト軸の軸方向位置に関係なく、
つまり、セレクト位置に関係なく、リバースシフト時の
みならず2速シフト時・4速シフト時にもリバースギヤ
鳴き防止動作する問題があり、2速シフト時・4速シフ
ト時にカムをインタロックプレート側に弾性付勢するカ
ムスプリングの弾性力が加わることにより操作力が増大
する不都合があるとともに、シフトアンドセレクト軸に
対するインタロックプレートの取付精度に影響を受け易
い問題があり、リバースギヤ鳴き防止動作の精度を確保
することが困難な不都合がある。
【0017】更に、このリバースギヤ鳴き防止装置は、
リバースシフト時に、カムスプリングによりインタロッ
クプレート側に弾性付勢されるカムを、更にカムスプリ
ングを圧縮する方向に操作して作動させている。このた
め、このリバースギヤ鳴き防止装置は、リバースシフト
の操作力が重くなる不都合がある。
【0018】更にまた、リバースギヤ鳴き防止装置とし
ては、図10〜図27に示すものがある。図10〜図2
7において、2は選択摺動式の手動変速機(以下単に
「変速機」という)、4は変速機ケースである。
【0019】この変速機ケース4内に、内燃機関(図示
せず)からの駆動力がクラッチ(図示せず)によって断
続される入力軸であるメイン軸6と、カウンタ軸8と、
リバースアイドラ軸10とが、変速機2の長手方向で且
つ略平行に配設されている。
【0020】前記メイン軸6は、変速機ケース4の図示
しないライトケースのライト壁部に保持させた第1メイ
ン軸用軸受(図示せず)と、変速機ケース4の図示しな
いレフトケースのレフト壁部に保持させた第2メイン軸
用軸受(図示せず)とによって回転可能に支持されてい
る。
【0021】前記カウンタ軸8は、図示しないライトケ
ースのライト壁部に保持させた第1カウンタ軸用軸受
(図示せず)と、図示しないレフトケースのレフト壁部
に保持させた第2カウンタ軸用軸受(図示せず)とによ
って回転可能に支持されている。
【0022】前記リバースアイドラ軸10は、ライト壁
部とレフトケースに固設した支持部(図示せず)とによ
って支持されている。
【0023】前記メイン軸6には、内燃機関側から順次
に、図示しない1速メインギヤと図示しないリバースメ
インギヤと2速メインギヤ12とが固定して設けられて
いるとともに、図示しない3速メインギヤと図示しない
4速メインギヤと変速機ケース4のサイドケース内にお
いて5速メインギヤ(図示せず)とが回転自在に設けら
れている。
【0024】前記カウンタ軸8には、内燃機関側から順
次に、最終減速機構を構成する図示しないファイナルド
ライブギヤが固定して設けられ、1速メインギヤに噛合
する1速カウンタギヤ(図示せず)と2速メインギヤ1
2に噛合する2速カウンタギヤ14とが回転自在に設け
られるとともに、3速メインギヤに噛合する3速カウン
タギヤ(図示せず)と4速メインギヤに噛合する4速カ
ウンタギヤ(図示せず)とサイドケース内において5速
メインギヤに噛合する5速カウンタギヤ(図示せず)と
が固定して設けられている。
【0025】前記リバースアイドラ軸10には、リバー
スアイドラギヤ16が回転自在に設けられている。リバ
ースアイドラギヤ16には、リバーススリーブ18が一
体的に設けられている。リバースアイドラギヤ16は、
前記リバースメインギヤ及び後述スリーブギヤ22に噛
合可能に設けられている。
【0026】前記ファイナルドライブギヤは、図示しな
い差動部に設けたファイナルドリブンギヤ(図示せず)
に噛合している。
【0027】前記1速カウンタギヤ及び2速カウンタギ
ヤ14間のカウンタ軸8には、1速・2速スリーブ20
が設けられている。1速・2速スリーブ20には、リバ
ースカウンタギヤたるスリーブギヤ22が一体的に設け
られている。スリーブギヤ22は、前記リバースアイド
ラギヤ16に噛合可能に設けられている。
【0028】前記1速・2速スリーブ20及び1速カウ
ンタギヤ間のカウンタ軸8には、図示しない1速同期機
構が設けられている。また、スリーブギヤ22及び2速
カウンタギヤ14間のカウンタ軸8には、2速同期機構
24が設けられている。
【0029】前記3速メインギヤ及び4速メインギヤ間
のメイン軸6には、図示しない3速・4速スリーブが設
けられている。
【0030】前記3速・4速スリーブ及び3速メインギ
ヤ間のメイン軸6には、図示しない3速同期機構が設け
られている。また、3速・4速スリーブ及び4速メイン
ギヤ間のメイン軸6には、図示しない4速同期機構が設
けられている。
【0031】前記メイン軸6には、5速メインギヤに隣
接して図示しない5速スリーブが設けられている。5速
スリーブ及び5速メインギヤ間のメイン軸6には、図示
しない5速同期機構が設けられている。
【0032】前記変速機2は、ギヤ部の噛合状態を変速
操作部26により切換えられる。変速操作部26は、図
13に示す如く、変速機ケース4の軸保持部28・30
にシフトアンドセレクト軸32を保持して設けている。
シフトアンドセレクト軸32は、シフトレバー(図示せ
ず)の操作状態により、コントロール軸(図示せず)等
を介して、セレクト時に軸方向移動されるとともにシフ
ト時に軸回りに周方向移動される。
【0033】シフトアンドセレクト軸32には、誤動作
防止用のインタロックプレート34を設けている。イン
タロックプレート34は略C字状に形成されている。
【0034】インタロックプレート34は、シフトアン
ドセレクト軸32の軸方向にセレクトストロークの長さ
を設定するとともに、所定長さの図示しない段差部を設
け、この段差部は、1速・2速シフトヨーク36のリバ
ースシフト初期における少許の移動を許容する。
【0035】前記インタロックプレート34の側部に
は、シフトアンドセレクト軸32を挿通する図示しない
第1・第2軸孔を夫々形成している。側部の連結部位に
は、図示しないボルト挿通孔を形成している。側部間に
は、レバー用溝(図示せず)を形成している。
【0036】インタロックプレート34は、第1・第2
軸孔にシフトアンドセレクト軸32を挿通し、変速機ケ
ース4に取付けたプレート保持ボルト38の先端部を図
示しないボルト挿通孔に挿通することにより、シフトア
ンドセレクト軸32の軸方向に移動可能に支持される。
【0037】前記インタロックプレート34を装着した
シフトアンドセレクト軸32の一側(図13における右
側)には、インタロックプレート34から離間してスプ
リング支持体40が設けられている。スプリング支持体
40には、シフトアンドセレクト軸32に遊嵌された位
置決めばねであるリターンスプリング42の一端側が弾
設される。リターンスプリング42は、他端側をケース
側支持体44に弾設され、5速・リバースセレクト動作
されたシフトアンドセレクト軸32をニュートラル位置
側に押圧する。
【0038】また、前記インタロックプレート34を装
着したシフトアンドセレクト軸32の他側(図13にお
ける左側)には、スプリング支持体46が設けられてい
る。スプリング支持体46には、シフトアンドセレクト
軸32に遊嵌したリターンスプリングたる1速・2速セ
レクトスプリング48の一端側が後述のガイド部材88
を介して弾設される。1速・2速セレクトスプリング4
8は、他端側を後述のカム部材74を介してインタロッ
クプレート34に弾設され、1速・2速セレクト動作さ
れたシフトアンドセレクト軸32をニュートラル位置側
に押圧する。
【0039】前記インタロックプレート34内のシフト
アンドセレクト軸32には、シフトアンドセレクトレバ
ー50が取付けられている。シフトアンドセレクトレバ
ー50の一端側には、レバー部材52が設けられてい
る。レバー部材52は、1速・2速シフトヨーク36と
3速・4速シフトヨーク54と5速・リバースシフトヨ
ーク56とに選択的に係合される。
【0040】1速・2速シフトヨーク36は、1速・2
速シフト軸58に設けられている。3速・4速シフトヨ
ーク54は、3速・4速シフト軸60に設けられてい
る。5速・リバースシフトヨーク56は、5速シフト軸
62・リバースシフト軸64に設けられ、5速シフト軸
62・リバースガイド軸64によりガイドされている。
【0041】前記1速・2速シフト軸58には、前記1
速・2速スリーブ20を動作させる1速・2速フォーク
58Fが設けられている。1速・2速フォーク58Fは
1速・2速スリーブ20に係合される。前記3速・4速
シフト軸60には、前記3速・4速スリーブを動作させ
る3速・4速フォーク(図示せず)が設けられている。
3速・4速フォークは、3速・4速スリーブに係合され
る。
【0042】前記5速シフト軸62・リバースシフト軸
64には、5速スリーブを動作させる5速フォーク(図
示せず)が設けられている。5速フォークは5速スリー
ブに係合される。また、この5速シフト軸62・リバー
スシフト軸64には、前記リバーススリーブ18を動作
させる部材、例えば、リバーススリーブ18に係合する
リバースギヤシフトレバー66を揺動させるリバースギ
ヤシフトアーム68が設けられている。
【0043】前記シフトアンドセレクトレバー50の他
端側には、ストッパ部材70が設けられている。ストッ
パ部材70は、シフトアンドセレクト軸32の軸方向へ
のセレクトストロークの長さよりも少許短い長さを有し
て形成されている。
【0044】したがって、ストッパ部材70は、シフト
アンドセレクト軸32の軸方向の第1・第2端縁面を、
前記インタロックプレート34側部の内側面に近接対向
させ、インタロックプレート34の側部間に配設位置さ
れることにより、インタロックプレート34の側部の内
側面をセレクトストロークストッパ部とする。
【0045】また、前記ストッパ部材70には、プレー
ト保持ボルト38の先端部を遊挿するストッパ溝部が設
けられている。ストッパ溝部は、ストッパ部材70のシ
フトアンドセレクト軸32の軸方向の第1・第2端縁面
に達するように形成されている。このストッパ溝部内に
は、シフトアンドセレクト軸32の周方向にシフトスト
ロークの長さを有するシフトストロークストッパ部が設
けられている。シフトストロークストッパ部は、1速〜
5速及びリバースの各シフト方向毎(6ケ所)に夫々設
けられている。
【0046】これにより、シフトアンドセレクトレバー
50は、インタロックプレート34の内側面の図示しな
いセレクトストロークストッパ部にプレート保持ボルト
38の先端部が当接されることによりセレクトストロー
クが規制され、また、ストッパ部材70の図示しないス
トッパ溝部内のシフトストロークストッパ部(図示せ
ず)にプレート保持ボルト38の先端部が当接されるこ
とによりシフトストロークが規制される。
【0047】この変速機2は、リバースギヤ鳴き防止装
置72を設けている。リバースギヤ鳴き防止装置72
は、前記インタロックプレート34を装着したシフトア
ンドセレクト軸32の他側(図13おける左側)に、カ
ム部材74を軸方向移動可能且つ周方向移動不可能に装
着して設けている。カム部材74は、シフトアンドセレ
クト軸32のリバースシフト時の初期に、1速・2速シ
フトヨーク36を1速シフト方向に少許移動させる。
【0048】カム部材74は、図13に示如く、筒状部
76内にシフトアンドセレクト軸32を挿通する図示し
ない孔部を設け、一端側に円環板状の突縁部78を設
け、この突縁部78の径方向に図示しない溝部を設けて
いる。溝部には、シフトアンドセレクト軸32の径方向
に貫通して固設したガイドピン(図示せず)の各端が係
合される。これにより、カム部材74は、シフトアンド
セレクト軸32に軸方向移動可能且つ周方向移動不可能
に装着している。
【0049】このカム部材74には、筒状部76の突縁
部78から前進段シフトヨークたる前記1速・2速シフ
トヨーク36方向に指向させて係合部80を突出させて
設けている。
【0050】カム部材74には、一端側を筒状部76に
弾設されるとともに他端側をシフトアンドセレクト軸3
2に固設した前記スプリング支持体40に弾設されるカ
ムスプリング82を設けている。カムスプリング82は
カム部材74をインタロックプレート34側に押圧す
る。
【0051】前記係合部80は、リバースセレクト時に
カムスプリング82により1速・2速シフトヨーク36
に押進係合されるとともにリバースシフト時の初期に1
速・2速シフトヨーク36を2速シフト方向に少許移動
させた後にカムスプリング82に抗して1速・2速シフ
トヨーク36との係合を解除される。
【0052】また、前記係合部80には、断面円弧状の
突部84を設け、1速・2速シフトヨーク36に突部8
4の係合される窪部86を設けている。
【0053】カム部材74の押圧面は、リバースシフト
時の終期にカムスプリング82により1速・2速シフト
ヨーク36の被押圧面を押圧して、2速シフト方向に少
許移動された前記1速・2速シフトヨーク36をニュー
トラル位置側に移動させる。
【0054】前記カム部材74には、ガイド部材88を
軸方向移動可能に装着して設けている。ガイド部材88
は、筒状部76に軸方向移動可能に嵌合される円筒形状
の図示しない嵌合部を有し、この嵌合部のカム部材74
から離間する他側(図13における左側)に径方向内外
に突出させた円環板形状の当接部(図示せず)をも有す
る。
【0055】ガイド部材88の嵌合部よりも内周側の当
接部は、前記スプリング支持体40に当接される。嵌合
部よりも外周側の当接部には、前記1速・2速セレクト
スプリング48の一端側が弾設される。1速・2速セレ
クトスプリング48の他端側はカム部材74に弾設され
る。
【0056】また、前記変速機ケー48の軸保持部30
には、ガイド部材88の当接部が当接・離間される規制
部90を設けている。規制部90は、1速・2速セレク
ト時にカムスプリング82の圧縮を回避すべくスプリン
グ支持体40の1速・2速セレクト方向への移動を許容
し、1速・2速セレクト時に1速・2速セレクトスプリ
ング48のみを圧縮させるべく、当接部が当接されてガ
イド部材88の1速・2速セレクト方向への移動を規制
する。
【0057】このように、リバースギヤ鳴き防止装置7
2は、シフトアンドセレクト軸32にリバースシフト時
の初期に1速・2速シフトヨーク36を2速シフト方向
に少許移動させるカム部材74を軸方向移動可能且つ周
方向移動不可能に装着して設け、このカム部材74にガ
イド部材88を軸方向移動可能に装着して設け、一端側
をカム部材74に弾設されるとともに他端側をシフトア
ンドセレクト軸32に固設したスプリング支持体40に
弾設されるカムスプリング82を設け、一端側をカム部
材74に弾設されるとともに他端側をガイド部材88を
介してスプリング支持体40に弾設される1速・2速セ
レクトスプリング48を設け、1速・2速セレクト時に
1速・2速セレクトスプリング48を圧縮させるべくガ
イド部材74の1速・2速セレクト方向移動を規制する
規制部90を変速機ケース4に設けている。
【0058】また、前記カム部材74には、リバースセ
レクト時にカムスプリング82により1速・2速シフト
ヨーク36に押進係合されるとともにリバースシフト時
の初期に1速・2速シフトヨーク36を2速シフト方向
に少許移動させた後にカムスプリング82に抗して1速
・2速シフトヨーク36との係合を解除される係合部8
0を設け、1速・2速シフトヨーク36には図示しない
被押圧面を設けるとともに、カム部材74にはリバース
シフト時の中期にカムスプリング82により被押圧面を
押圧して2速シフト方向に少許移動された1速・2速シ
フトヨーク36をニュートラル位置側に移動させる押圧
面(図示せず)を設けている。
【0059】これにより、リバースギヤ鳴き防止装置7
2は、リバースギヤ鳴きを防止している。
【0060】なお符号92はリバースギヤレバー、93
はリバースギヤレバーボルト、94は2速シンクロナイ
ザリング、95は2速ニードルベアリング、96は1速
・2速ハブ、97はシンクロナイザキースプリング、9
8はシンクロナイザキーである。
【0061】しかし、リバースギヤを噛み合わせる場合
には、シフトアンドセレクトレバー32とカム部材74
とが回転し、5速・リバースシフトヨーク56と1速・
2速シフトヨーク36とを夫々動作させていることによ
り、これらの動作が同時に行われ、入力軸であるメイン
軸6の回転が十分に低下しないうちにギヤ部分の噛み合
いが開始することとなり、ギヤ鳴きが発生するという不
都合がある。
【0062】この不都合を解消するために、図28及び
ず29に示す如く、1速・2速シフトヨーク136と5
速・リバースシフトヨーク156との幅寸法を変化させ
たものがある。
【0063】つまり、図28に示す如く、1速・2速シ
フトヨーク136に対して5速・リバースシフトヨーク
156の幅寸法をaだけ小さく形成し、5速・リバース
シフトヨーク156とシフトアンドセレクトレバー15
0との当接時期を遅らせるものである。
【0064】しかし、前記5速・リバースシフトヨーク
156の動ける量が距離aだけ少なくなることにより、
ギヤの噛み合い不良が発生し、実用上不利であるという
不都合がある。
【0065】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
不都合を除去するために、シフトレバーの操作によって
セレクト時に軸方向移動されるとともにシフト時に周方
向移動されるシフトアンドセレクト軸を設け、このシフ
トアンドセレクト軸にシフトアンドセレクトレバーを移
動不可能に装着して設けるとともに誤動作防止用のイン
タロックプレートを設け、リバースシフト時に前進段同
期機構を動作させてギヤ鳴きを防止するリバースギヤ鳴
き防止装置において、5速・リバースシフトヨークの断
面C字形状の対峙する内面のリバースシフト側基部に凹
部を形成するとともにリバースシフト側先端部位に凸部
を形成し、シフトアンドセレクトレバーの接触部位に湾
曲部を形成し、シフトアンドセレクトレバーと前進段ヨ
ークとの接触していないセレクト完了時からシフト操作
をした際に前記シフトアンドセレクトレバーを回転させ
て前記5速・リバースシフトヨークの凹部にシフトアン
ドセレクトレバーの湾曲部を接触させるとともに前記シ
フトアンドセレクトレバーを更に回転させるシフト完了
時には前記5速・リバースシフトヨークの凹部と凸部間
にシフトアンドセレクトレバーの湾曲部を接触させ接触
部位を変化させる構成としたことを特徴とする。
【0066】
【作用】この発明の構成によれば、リバースギヤ鳴き防
止装置は、シフトアンドセレクトレバーと前進段ヨーク
との接触していないセレクト完了時からシフト操作をし
た際に、シフトアンドセレクトレバーを回転させて5速
・リバースシフトヨークの凹部にシフトアンドセレクト
レバーの湾曲部を接触させ、シフトアンドセレクトレバ
ーを更に回転させるシフト完了時には、5速・リバース
シフトヨークの凹部と凸部間にシフトアンドセレクトレ
バーの湾曲部を接触させ接触部位を変化させ、リバース
へのシフト操作をした際に生ずる不快なギヤ鳴きを防止
するとともに作動を確実なものとしている。
【0067】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を説明
する。
【0068】図1〜図9は、この発明の実施例を示すも
のである。
【0069】上述の図10〜図27に沿って説明した変
速機と略同一機能を有することにより、変速機の構成の
説明は省略し、要点のみを記載する。
【0070】5速・リバースシフトヨーク256を断面
C字形状に形成し、対峙する内面302のリバースシフ
ト側256aの基部304に凹部306を形成するとと
もに、リバースシフト側256aの先端部位308に凸
部310を形成し、シフトアンドセレクトレバー250
の接触部位に湾曲部312を形成する。
【0071】そして、シフトアンドセレクトレバー25
0と5速・リバースシフトヨーク256との接触してい
ないセレクト完了時からシフト操作をした際に、前記シ
フトアンドセレクトレバー250を回転させて前記5速
・リバースシフトヨーク256の凹部306にシフトア
ンドセレクトレバー250の湾曲部を接触させるととも
に、前記シフトアンドセレクトレバー250を更に回転
させるシフト完了時、つまりシフト操作の完了時には、
前記5速・リバースシフトヨーク256の凹部306と
凸部310間にシフトアンドセレクトレバー250の湾
曲部312を接触させ接触部位を変化させる構成とす
る。
【0072】詳述すれば、図2に示す如く、前記5速・
リバースシフトヨーク256の凹部306と凸部310
との段差をaとし、シフトアンドセレクトレバー50の
湾曲部312が5速・リバースシフトヨーク256の凹
部306と凸部310間に接触した際にシフト操作を完
了させるとともに、5速・リバースシフトヨーク256
のストローク量を従来のものと同様とすべく設定する。
【0073】レバー比は、シフトアンドセレクトレバー
250の湾曲部312と5速・リバースシフトヨーク2
56の凹部306との接触箇所におけるシフトアンドセ
レクト軸232中心から接触箇所までの揺動半径r1
と、シフトアンドセレクトレバー250の湾曲部312
と5速・リバースシフトヨーク256の凹部306と凸
部310間との接触箇所におけるシフトアンドセレクト
軸232中心から接触箇所までの揺動半径r2との比率
であり、シフト操作の完了時には、揺動半径がr1から
r2に変化し、従来のものと同等のレバー比となる。な
お、r1、r2は、r1>r2の関係を有している。
【0074】先ず、この実施例の作用の理解を容易とす
るために、図10〜図27に開示した従来の変速機2の
動作を説明する。
【0075】変速機2は、車両が停止していて、図14
に示す如く、車両の運転席にあるシフトレバーが中立、
つまりニュートラル状態である場合には、変速操作部2
6もニュートラル状態であり、メイン軸6が内燃機関の
駆動力によって回転している。しかし、カウンタ軸8
は、車両が停止しているので、回転を停止している。
【0076】そして、図15に示す如く、ニュートラル
位置からリバースセレクト位置へのセレクト操作をシフ
トレバーによって行うと、変速操作部26が、図17〜
図19に示すニュートラル位置からリバースセレクト位
置へ移行する。つまり、図17〜図19に示す如く、シ
フトアンドセレクト軸32がインタロックプレート34
及びシフトアンドセレクトレバー50とともにセレクト
方向に移動し、1速・2速セレクトスプリング48及び
カムスプリング82によりインタロックプレート34側
に押されるカム部材74が図示しないカムガイドと一体
になって軸方向に移動する。このとき、2速メインギヤ
12やリバースアイドラギヤ16、スリーブギヤ22
は、ニュートラル状態の場合と同一位置にある。
【0077】この状態において、クラッチ(図示せず)
を切り、図16に示す如く、シフトレバーによってリバ
ースシフト位置へのシフト操作を開始すると、メイン軸
6は、クラッチが切れることで、内燃機関の駆動力が伝
達されなくなるが、慣性によって回転を継続している。
【0078】そして、シフトアンドセレクト軸32は、
図22〜図24に示す如く、周方向に回転される。
【0079】前記シフトアンドセレクトレバー50は、
シフトアンドセレクト軸32の回転によって、5速・リ
バースシフトヨーク56の図示しないリバースヨーク部
をリバースシフト方向に押し、この5速・リバースシフ
トヨーク56の動作によって図示しない5速シフト軸6
2・リバースシフト軸64やリバースギヤシフトアーム
68、リバースギヤシフトレバー66等を介してリバー
ススリーブ64を動作させ、リバースアイドラギヤ16
を図示しないリバースメインギヤに噛合させようとす
る。
【0080】このとき、前記カム部材74は、シフトア
ンドセレクト軸32に固設した図示しないガイドピンが
溝部に係合していることにより、シフトアンドセレクト
軸32と同方向に回転されることになる。これにより、
シフトアンドセレクト軸32に軸方向移動可能且つ周方
向移動不可能に装着されたカム部材74は、シフトアン
ドセレクト軸32とともに回転し、係合部80の突部8
4が1速・2速シフトヨーク36の図示しない2速ヨー
ク部を2速シフト方向に押し、2速同期機構24を作動
させ始める(図20、21参照)。
【0081】カム部材74によって2速シフト方向に押
される1速・2速シフトヨーク36は、インタロックプ
レート34に設けた図示しない段差部の長さだけ移動さ
れて、2速シフト方向への移動を阻止される。
【0082】これにより、メイン軸6の回転は、回転を
停止しているカウンタ軸8に同期し始める。つまり、メ
イン軸6の回転は、リバースアイドラギヤ16を図示し
ないリバースメインギヤに噛合させようとするリバース
シフト初期に減速される。
【0083】リバースシフト位置へのシフト操作を続行
すると、1速・2速セレクトスプリング48及びカムス
プリング82によりインタロックプレート34側に弾性
付勢されるカム部材74は、シフトアンドセレクト軸3
2の回転により係合部80が、インタロックプレート3
4の図示しない段差部により移動を阻止されている1速
・2速シフトヨーク36に対して、更に回転しようとす
る。
【0084】シフト操作により回転するカム部材74
は、その回転距離が、1速・2速シフトヨーク36の段
差部による移動可能な長さを越えると、係合部80の突
部84と1速・2速シフトヨーク36の2速ヨーク部と
の係合により、1速・2速セレクトスプリング48及び
カムスプリング82の弾性力に抗してインタロックプレ
ート34から離間する方向に移動される。
【0085】これにより、カム部材74の係合部80の
突部84と1速・2速シフトヨーク36の2速ヨーク部
との係合が外れ、突部84が2速ヨーク部に当接して係
合する位置に移動する。
【0086】更にシフト操作を続行すると、カム部材7
4の突部84と2速ヨーク部との当接が外れ、1速・2
速セレクトスプリング48及びカムスプリング82の弾
性力により突部84が窪部86に係合され、係合部80
の図示しない押圧面が1速・2速シフトヨーク36の図
示しない被押圧面に係合される。
【0087】そして、シフト操作が完了すると、図25
〜図27に示す如く、カム部材74は、1速・2速セレ
クトスプリング48及びカムスプリング82により1速
・2速シフトヨーク36の被押圧面を押圧し、2速シフ
ト方向に少許移動された1速・2速シフトヨーク36を
ニュートラル位置側に移動させる。
【0088】これにより、1速・2速シフトヨーク36
は、ニュートラル位置に戻され、2速同期機構24の動
作が停止される。このとき、メイン軸6は、2速同期機
構74の動作により、既に十分に回転を減速され、また
は、停止させられている。
【0089】前記カム部材74は、2速同期機構24の
動作が停止された後も、シフトアンドセレクト軸32と
ともに回転される。
【0090】回転されるカム部材74は、リバースアイ
ドラギヤ16をリバースメインギヤに噛合させる(図2
5〜図27参照)。また、シフトアンドセレクトレバー
50は、プレート保持ボルト38の先端部がストッパ部
材70のシフトストロークストッパ部(図示せず)に当
接することによりシフトストロークが規制される。
【0091】次に、この実施例の作用を説明する。
【0092】図4及び図5に示す如きセレクト操作の完
了時からシフト操作を開始すると、カム部材74が1速
・2速シフトヨーク236を動かし始める。しかし、図
6及び図7に示す如く、シフトアンドセレクトレバー2
50は5速・リバースシフトヨーク256を動かさな
い。そして、シフトアンドセレクトレバー250がシフ
トアンドセレクト軸232を中心として揺動し、5速・
リバースシフトヨーク256のリバースシフト側256
aに接触しようする。
【0093】シフト操作の完了時には、図8及び図9に
示す如く、シフトアンドセレクトレバー250は5速・
リバースシフトヨーク256を動作させる。
【0094】つまり、シフトアンドセレクトレバー25
0がシフトアンドセレクト軸232を中心として揺動
し、シフトアンドセレクトレバー250の湾曲部312
が、5速・リバースシフトヨーク256のリバースシフ
ト側256aの基部304に形成される凹部306に接
触した後に、シフトアンドセレクトレバー250を更に
回転させてシフト操作の完了時となるものであり、この
シフト操作の完了時には、シフトアンドセレクトレバー
250の湾曲部312の5速・リバースシフトヨーク2
56に対する接触箇所が、図1の実線で示す如き5速・
リバースシフトヨーク256の凹部306から図1に破
線で示す如き5速・リバースシフトヨーク256の凹部
306と凸部310との間に移行する。
【0095】そしてこのとき、図1に示す如く、シフト
アンドセレクトレバー250の湾曲部312と5速・リ
バースシフトヨーク256の凹部306との接触箇所に
おけるシフトアンドセレクト軸232中心から接触箇所
までの揺動半径r1が、シフトアンドセレクトレバー2
50の湾曲部312と5速・リバースシフトヨーク25
6の凹部306と凸部310間との接触箇所におけるシ
フトアンドセレクト軸232中心から接触箇所までの揺
動半径r2に変化する。よって、揺動半径の変化によっ
てレバー比が従来のものと同等に変更される。
【0096】また、5速・リバースシフトヨーク256
のストローク量は従来のものと同じである。
【0097】これにより、リバースへシフト操作した際
に生ずる不快なギヤ鳴きを確実に防止することができ、
実用上有利である。
【0098】また、リバースアイドラギヤ16のストロ
ーク量を十分に確保することができることにより、ギヤ
の噛合状態を良好とし、ギヤの破損を防止し得る。
【0099】更に、シフト操作時のタイムラグを、簡単
な構成によって実現でき、作動を効果的に行い得るもの
である。
【0100】更にまた、シフト装置の初動時には、前記
凹部306によってシフトアンドセレクトレバー250
が5速・リバースシフトヨーク256に接触しておら
ず、初動を遅らせることができ、実用上有利である。
【0101】また、シフト操作の完了時には、シフトア
ンドセレクトレバー250の湾曲部312を5速・リバ
ースシフトヨーク256の凹部306と凸部310間に
接触させることにより、従来のものと同等のレバー比と
することができ、何等不具合はないとともに、従来のも
のと同等の5速・リバースシフトヨーク256のストロ
ーク量を確保し得る。
【0102】更に、前記シフトアンドセレクトレバー2
50のシフト操作において、作動を確実なものとするこ
とができ、実用上有利である。
【0103】なお、この発明は上述実施例に限定される
ものではなく、種々の応用改変が可能である。
【0104】例えば、この発明の実施例において、シフ
ト操作の完了時に、シフトアンドセレクトレバーの湾曲
部を、5速・リバースシフトヨークのリバースシフト側
の凹部と凸部間に接触させる構成としたが、シフトアン
ドセレクトレバーの湾曲部や5速・リバースシフトヨー
クのリバースシフト側の凹部あるいは凸部の形状を変更
し、シフト操作の完了時に、5速・リバースシフトヨー
クのリバースシフト側の凸部における頂部位置にシフト
アンドセレクトレバーの湾曲部を接触させる構成とする
ことも可能である。
【0105】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、シフトレバーの操作によってセレクト時
に軸方向移動されるとともにシフト時に周方向移動され
るシフトアンドセレクト軸を設け、シフトアンドセレク
ト軸にシフトアンドセレクトレバーを移動不可能に装着
して設けるとともに誤動作防止用のインタロックプレー
トを設け、リバースシフト時に前進段同期機構を動作さ
せてギヤ鳴きを防止するリバースギヤ鳴き防止装置にお
いて、5速・リバースシフトヨークの断面C字形状の対
峙する内面のリバースシフト側基部に凹部を形成すると
ともにリバースシフト側先端部位に凸部を形成し、シフ
トアンドセレクトレバーの接触部位に湾曲部を形成し、
シフトアンドセレクトレバーと前進段ヨークとの接触し
ていないセレクト完了時からシフト操作をした際にシフ
トアンドセレクトレバーを回転させて5速・リバースシ
フトヨークの凹部にシフトアンドセレクトレバーの湾曲
部を接触させるとともにシフトアンドセレクトレバーを
更に回転させるシフト完了時に5速・リバースシフトヨ
ークの凹部と凸部間にシフトアンドセレクトレバーの湾
曲部を接触させ接触部位を変化させる構成としたので、
リバースへシフト操作した際に生ずる不快なギヤ鳴きを
確実に防止することができ、実用上有利である。また、
リバースアイドラギヤのストローク量を十分に確保する
ことができることにより、ギヤの噛合状態を良好とし、
ギヤの破損を防止し得る。更に、シフト操作時のタイム
ラグを、簡単な構成によって実現でき、作動を効果的に
行い得る。更にまた、シフト装置の初動時には、前記凹
部によってシフトアンドセレクトレバーが5速・リバー
スシフトヨークに接触しておらず、初動を遅らせること
ができ、実用上有利である。また、シフト操作の完了時
には、シフトアンドセレクトレバーの湾曲部を5速・リ
バースシフトヨークの凹部と凸部間に接触させることに
より、従来の同等のレバー比とすることができ、何等不
具合はないとともに、従来のものと同等の5速・リバー
スシフトヨークのストローク量を確保し得る。更に、前
記シフトアンドセレクトレバーのシフト操作において、
作動を確実なものとすることができ、実用上有利であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すリバースギヤ鳴き防止
装置のシフト操作による動作状態の概略拡大図である。
【図2】5速・リバースシフトヨークの概略図である。
【図3】シフトアンドセレクトレバーの概略図である。
【図4】セレクト操作完了時のニュートラル状態を示す
5速・リバースシフトヨークとシフトアンドセレクトレ
バーとの構成図である。
【図5】セレクト操作完了時のニュートラル状態を示す
各シフトヨーク及びカム部材の構成図である。
【図6】リバースへのシフト操作時のニュートラル状態
を示す5速・リバースシフトヨークとシフトアンドセレ
クトレバーとの構成図である。
【図7】リバースへのシフト操作時のニュートラル状態
を示す各シフトヨーク及びカム部材の構成図である。
【図8】リバースへのシフト完了時のニュートラル状態
を示す各シフトヨーク及びカム部材の構成図である。
【図9】リバースへのシフト完了時のニュートラル状態
を示す各シフトヨーク及びカム部材の構成図である。
【図10】この発明の第1の従来技術を示すリバースギ
ヤ鳴き防止装置の概略構成図である。
【図11】各シフトヨーク及びカム部材の構成図であ
る。
【図12】リバースギヤ鳴き防止装置の側面図である。
【図13】変速操作部の概略構成図である。
【図14】ニュートラル位置のシフトレバーの概略図で
ある。
【図15】セレクト操作完了時のシフトレバーの概略図
である。
【図16】シフト操作完了時のシフトレバーの概略図で
ある。
【図17】セレクト操作完了時のリバースギヤ鳴き防止
装置の概略構成図である。
【図18】セレクト操作完了時の各シフトヨーク及びカ
ム部材の構成図である。
【図19】セレクト操作完了時のリバースギヤ鳴き防止
装置の側面図である。
【図20】シフト操作開始時のメイン軸とカウンタ軸と
の概略側面図である。
【図21】2速動機機構の概略断面図である。
【図22】シフト操作時のリバースギヤ鳴き防止装置の
概略構成図である。
【図23】シフト操作時の各シフトヨーク及びカム部材
の構成図である。
【図24】シフト操作時のリバースギヤ鳴き防止装置の
側面図である。
【図25】シフト完了時のリバースギヤ鳴き防止装置の
概略構成図である。
【図26】シフト完了時の各シフトヨーク及びカム部材
の構成図である。
【図27】シフト完了時のリバースギヤ鳴き防止装置の
側面図である。
【図28】この発明の第2の従来技術を示すセレクト操
作完了時のリバースギヤ鳴き防止装置の概略構成図であ
る。
【図29】シフト完了時のリバースギヤ鳴き防止装置の
概略構成図である。
【符号の説明】
232 シフトアンドセレクト軸 250 シフトアンドセレクトレバー 256 5速・リバースシフトヨーク 256a リバースシフト側 302 内面 304 基部 306 凹部 308 先端部位 310 凸部 312 湾曲部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シフトレバーの操作によってセレクト時
    に軸方向移動されるとともにシフト時に周方向移動され
    るシフトアンドセレクト軸を設け、このシフトアンドセ
    レクト軸にシフトアンドセレクトレバーを移動不可能に
    装着して設けるとともに誤動作防止用のインタロックプ
    レートを設け、リバースシフト時に前進段同期機構を動
    作させてギヤ鳴きを防止するリバースギヤ鳴き防止装置
    において、5速・リバースシフトヨークの断面C字形状
    の対峙する内面のリバースシフト側基部に凹部を形成す
    るとともにリバースシフト側先端部位に凸部を形成し、
    シフトアンドセレクトレバーの接触部位に湾曲部を形成
    し、シフトアンドセレクトレバーと前進段ヨークとの接
    触していないセレクト完了時からシフト操作をした際に
    前記シフトアンドセレクトレバーを回転させて前記5速
    ・リバースシフトヨークの凹部にシフトアンドセレクト
    レバーの湾曲部を接触させるとともに前記シフトアンド
    セレクトレバーを更に回転させるシフト完了時には前記
    5速・リバースシフトヨークの凹部と凸部間にシフトア
    ンドセレクトレバーの湾曲部を接触させ接触部位を変化
    させる構成としたことを特徴とするリバースギヤ鳴き防
    止装置。
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