JPH08326191A - パネルの取付構造 - Google Patents
パネルの取付構造Info
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- JPH08326191A JPH08326191A JP15875395A JP15875395A JPH08326191A JP H08326191 A JPH08326191 A JP H08326191A JP 15875395 A JP15875395 A JP 15875395A JP 15875395 A JP15875395 A JP 15875395A JP H08326191 A JPH08326191 A JP H08326191A
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- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 パネルの傾斜運動に起因する不快音及び解析
不能の応力の発生が低減し、上側パネルの高さ調整が容
易であり、上側パネルの下端部に厚肉部を形成する必要
のない取付構造とすることにある。 【構成】 パネルの取付構造は、下側パネル(12)の上端
部に固定されたブラケット(22)であって該ブラケットの
水平方向へ離れた箇所を上下方向に貫通する第1及び第
2の穴(36,38) を有するブラケット(22)と、上側パネル
(12)の下端部に固定され、第1の穴(36)を貫通して上下
方向へ伸びる長ナット(26)と、該長ナットに螺合され、
継手金物(18)に下端部において当接するボルト(28)と、
継手金物(18)に固定され、第2の穴(38)を貫通して上方
へ伸びるダボ(30)とを含む。
不能の応力の発生が低減し、上側パネルの高さ調整が容
易であり、上側パネルの下端部に厚肉部を形成する必要
のない取付構造とすることにある。 【構成】 パネルの取付構造は、下側パネル(12)の上端
部に固定されたブラケット(22)であって該ブラケットの
水平方向へ離れた箇所を上下方向に貫通する第1及び第
2の穴(36,38) を有するブラケット(22)と、上側パネル
(12)の下端部に固定され、第1の穴(36)を貫通して上下
方向へ伸びる長ナット(26)と、該長ナットに螺合され、
継手金物(18)に下端部において当接するボルト(28)と、
継手金物(18)に固定され、第2の穴(38)を貫通して上方
へ伸びるダボ(30)とを含む。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、躯体へのパネルの取付
構造に関し、特に鉄骨梁への外装用のプレキャストコン
クリートパネル(PC板)の取り付けに好適な取付構造
に関する。
構造に関し、特に鉄骨梁への外装用のプレキャストコン
クリートパネル(PC板)の取り付けに好適な取付構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】外装用の上下のPC板の上端部をロッキ
ング方式のファスナーにより躯体に組み付ける場合、上
側PC板の下端部及び下側PC板の上端部は幅方向の複
数箇所のそれぞれにおいてファスナーにより躯体に取り
付けられかつ相互に組み付けられる。
ング方式のファスナーにより躯体に組み付ける場合、上
側PC板の下端部及び下側PC板の上端部は幅方向の複
数箇所のそれぞれにおいてファスナーにより躯体に取り
付けられかつ相互に組み付けられる。
【0003】この種のファスナーの1つとして、躯体に
設けられた継手金物に上下方向へ伸びるように固定され
た長ナットと、該長ナットに上方から螺合された受けボ
ルトと、上側PC板の下端部に設けられ、長ナットが貫
通する長穴を有する第1の金属板と、上側PC板の下端
部にあって第1の金属板より上方に設けられ、受けボル
トの頭部に当接する第2の金属板と、長ナットに嵌合さ
れ、第1の金属板上に配置される座金と、継手金物に螺
合されて室内側から室外側に貫通し、下側PC板に設け
られた第3の金属板に当接する押ボルトと、継手金物を
室内側から室外側に貫通し、下側PC板に設けられたソ
ケットに螺合する引ボルトとを含む取付構造がある。こ
の取付構造は、長ナットが貫通する座金を下側PC板の
第1の金属板に固定することにより、PC板の上下移動
を許しつつ、躯体に対する上側PC板の水平方向の位置
を拘束する。
設けられた継手金物に上下方向へ伸びるように固定され
た長ナットと、該長ナットに上方から螺合された受けボ
ルトと、上側PC板の下端部に設けられ、長ナットが貫
通する長穴を有する第1の金属板と、上側PC板の下端
部にあって第1の金属板より上方に設けられ、受けボル
トの頭部に当接する第2の金属板と、長ナットに嵌合さ
れ、第1の金属板上に配置される座金と、継手金物に螺
合されて室内側から室外側に貫通し、下側PC板に設け
られた第3の金属板に当接する押ボルトと、継手金物を
室内側から室外側に貫通し、下側PC板に設けられたソ
ケットに螺合する引ボルトとを含む取付構造がある。こ
の取付構造は、長ナットが貫通する座金を下側PC板の
第1の金属板に固定することにより、PC板の上下移動
を許しつつ、躯体に対する上側PC板の水平方向の位置
を拘束する。
【0004】しかし、この取付構造では、地震、強風等
による建物の階層間の変位によりPC板が傾斜運動をす
ると、押ボルトの先端部とこれが当接する第3の金属板
との間の摩擦に起因して大きい不快音が長時間発生す
る。また、PC板が傾斜運動をする際に、構造計算によ
っては解析することができない応力が引ボルトに作用
し、安全性の確保という点で問題がある。さらに、PC
板の取付時に、PC板をクレーンで吊りながら、躯体側
の長ナットを第3の金属板の穴に受け入れるように上側
PC板を配置する作業をしなければならないし、上側P
C板の高さ調整のための受けボルトを回転させる作業を
第2及び第3の金属板の間の狭い空間内で行なわなけれ
ばならないから、取付作業が面倒である。
による建物の階層間の変位によりPC板が傾斜運動をす
ると、押ボルトの先端部とこれが当接する第3の金属板
との間の摩擦に起因して大きい不快音が長時間発生す
る。また、PC板が傾斜運動をする際に、構造計算によ
っては解析することができない応力が引ボルトに作用
し、安全性の確保という点で問題がある。さらに、PC
板の取付時に、PC板をクレーンで吊りながら、躯体側
の長ナットを第3の金属板の穴に受け入れるように上側
PC板を配置する作業をしなければならないし、上側P
C板の高さ調整のための受けボルトを回転させる作業を
第2及び第3の金属板の間の狭い空間内で行なわなけれ
ばならないから、取付作業が面倒である。
【0005】上記の課題を解決すべく、下側PC板の上
端部に固定され、第1及び第2の穴を有するプレート
と、上側PC板の下端部に固定され、第1の穴を貫通し
て上方へ伸びるダボと、躯体に設けられた継手金物に固
定され、第2の穴を経て上方へ伸びる長ナットと、該長
ナットに螺合され、上側PC板の下面に当接される受け
ボルトと、長ナットに嵌合され、プレート上に配置され
た座金とを含む、他の取付構造がある(特公平4−47
747号)。他の取付構造は、長ナットの周りの座金を
プレートに固定することにより、PC板の上下移動を許
しつつ、躯体に対するパネルの水平方向の位置を拘束す
る。また、長ナットと、これに螺合するボルトと、ダボ
とを用いるから、不快音及び解析不能の応力に関する課
題を解決している。
端部に固定され、第1及び第2の穴を有するプレート
と、上側PC板の下端部に固定され、第1の穴を貫通し
て上方へ伸びるダボと、躯体に設けられた継手金物に固
定され、第2の穴を経て上方へ伸びる長ナットと、該長
ナットに螺合され、上側PC板の下面に当接される受け
ボルトと、長ナットに嵌合され、プレート上に配置され
た座金とを含む、他の取付構造がある(特公平4−47
747号)。他の取付構造は、長ナットの周りの座金を
プレートに固定することにより、PC板の上下移動を許
しつつ、躯体に対するパネルの水平方向の位置を拘束す
る。また、長ナットと、これに螺合するボルトと、ダボ
とを用いるから、不快音及び解析不能の応力に関する課
題を解決している。
【0006】しかし、他の取付構造では、上側PC板の
高さ調整のための受けボルトを回転させる作業を第2及
び第3の金属板の間の狭い空間で行なわなければなら
ず、取付作業が面倒である、という課題が依然として解
決されない。また、上側PC板の下面を受けボルトに乗
せ、ダボを上側PC板の下面に固定しているから、上側
PC板の下端部に室内側に突出する厚肉部を形成しなけ
ればならず、従って建物の内部仕上がりが小さい場合に
採用することができない。
高さ調整のための受けボルトを回転させる作業を第2及
び第3の金属板の間の狭い空間で行なわなければなら
ず、取付作業が面倒である、という課題が依然として解
決されない。また、上側PC板の下面を受けボルトに乗
せ、ダボを上側PC板の下面に固定しているから、上側
PC板の下端部に室内側に突出する厚肉部を形成しなけ
ればならず、従って建物の内部仕上がりが小さい場合に
採用することができない。
【0007】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、パネルの傾
斜運動に起因する不快音及び解析不能の応力の発生が低
減し、上側パネルの高さ調整が容易であり、上側パネル
の下端部に厚肉部を形成する必要のない取付構造とする
ことにある。
斜運動に起因する不快音及び解析不能の応力の発生が低
減し、上側パネルの高さ調整が容易であり、上側パネル
の下端部に厚肉部を形成する必要のない取付構造とする
ことにある。
【0008】
【解決手段、作用、効果】本発明のパネルの取付構造
は、下側パネルの上端部に固定されたブラケットであっ
て該ブラケットの水平方向へ離れた箇所を上下方向に貫
通する第1及び第2の穴を有するブラケットと、上側パ
ネルの下端部に固定され、第1の穴を貫通して上下方向
へ伸びる長ナットと、該長ナットに螺合され、躯体に設
けられた部材に下端部において当接するボルトと、躯体
に設けられた部材に固定され、第2の穴を貫通して上方
へ伸びるダボとを含む。
は、下側パネルの上端部に固定されたブラケットであっ
て該ブラケットの水平方向へ離れた箇所を上下方向に貫
通する第1及び第2の穴を有するブラケットと、上側パ
ネルの下端部に固定され、第1の穴を貫通して上下方向
へ伸びる長ナットと、該長ナットに螺合され、躯体に設
けられた部材に下端部において当接するボルトと、躯体
に設けられた部材に固定され、第2の穴を貫通して上方
へ伸びるダボとを含む。
【0009】本発明にかかる取付構造は、パネルの幅方
向に間隔をおいた少なくとも2箇所に適用される。それ
ゆえに、上側パネルの重量は、各取付構造の長ナット及
びこれに螺合するボルトを介して躯体に受けられる。躯
体に対する上下のパネルの水平方向への移動は、各取付
構造の長ナット及びダボがそれぞれ第1及び第2の穴を
貫通していることにより、上下のパネルの上下移動を許
した状態に拘束される。上側パネルの高さ調整は、各取
付構造の長ナットへのボルトのねじ込み量により調整さ
れる。
向に間隔をおいた少なくとも2箇所に適用される。それ
ゆえに、上側パネルの重量は、各取付構造の長ナット及
びこれに螺合するボルトを介して躯体に受けられる。躯
体に対する上下のパネルの水平方向への移動は、各取付
構造の長ナット及びダボがそれぞれ第1及び第2の穴を
貫通していることにより、上下のパネルの上下移動を許
した状態に拘束される。上側パネルの高さ調整は、各取
付構造の長ナットへのボルトのねじ込み量により調整さ
れる。
【0010】地震、強風等が建物に作用すると、上下の
パネルは、両者を結合するいずれかの取付構造のボルト
と継手金物との当接箇所を支点として傾斜運動をする
が、上下のパネルの相互の間隔の変化は非常に小さく、
水平方向に隣り合う取付構造の間の相互運動も、長ナッ
トとこれを受け入れた第1の穴を有する第1のブラケッ
トとが取りあっていることにより、非常に小さい。この
ため、長ナットとこれを受け入れた第1の穴を有する第
1のブラケットとの間の摩擦音は小さく、その摩擦音の
発生時間も短い。
パネルは、両者を結合するいずれかの取付構造のボルト
と継手金物との当接箇所を支点として傾斜運動をする
が、上下のパネルの相互の間隔の変化は非常に小さく、
水平方向に隣り合う取付構造の間の相互運動も、長ナッ
トとこれを受け入れた第1の穴を有する第1のブラケッ
トとが取りあっていることにより、非常に小さい。この
ため、長ナットとこれを受け入れた第1の穴を有する第
1のブラケットとの間の摩擦音は小さく、その摩擦音の
発生時間も短い。
【0011】本発明によれば、長ナットと、これに螺合
するボルトと、ダボとを用いるから、パネルの傾斜運動
に起因する不快音及び解析不能の応力が殆ど発生しな
い。また、ボルトの上方が広い空間であるから、その広
い空間を利用してボルトを回転させることができ、上側
パネルの高さ調整が容易である。さらに、長ナット及び
ダボをそれぞれ上側パネル及び躯体に配置したから、上
側パネルの下端部に厚肉部を形成する必要がない。
するボルトと、ダボとを用いるから、パネルの傾斜運動
に起因する不快音及び解析不能の応力が殆ど発生しな
い。また、ボルトの上方が広い空間であるから、その広
い空間を利用してボルトを回転させることができ、上側
パネルの高さ調整が容易である。さらに、長ナット及び
ダボをそれぞれ上側パネル及び躯体に配置したから、上
側パネルの下端部に厚肉部を形成する必要がない。
【0012】さらに、長ナット又はダボに嵌合されかつ
ブラケットの上に配置された座金を含むことが好まし
い。座金は、水平方向へのパネルの位置調整が終了した
後に、ブラケットに溶接等により固定される。これによ
り、躯体に対するパネルの水平方向への移動が確実に拘
束される。座金はダボに嵌合させることがより好まし
く、これにより、水平方向へのパネルの位置調整が終了
した後に、座金を配置することができるから、座金の配
置作業が容易である。
ブラケットの上に配置された座金を含むことが好まし
い。座金は、水平方向へのパネルの位置調整が終了した
後に、ブラケットに溶接等により固定される。これによ
り、躯体に対するパネルの水平方向への移動が確実に拘
束される。座金はダボに嵌合させることがより好まし
く、これにより、水平方向へのパネルの位置調整が終了
した後に、座金を配置することができるから、座金の配
置作業が容易である。
【0013】好ましい実施例においては、長ナットは、
上側パネルの下端部に固定された他のブラケットを上下
方向に貫通して伸びており、また前記他のブラケットに
固定されている。また、ダボが固定されかつボルトが当
接する部材は、鉄骨梁に固定された継手金物である。さ
らに、下側パネルの上端部に固定されたブラケットはパ
ネルから水平に伸びるフランジを有しており、また第1
及び第2の穴はそのフランジに形成されている。
上側パネルの下端部に固定された他のブラケットを上下
方向に貫通して伸びており、また前記他のブラケットに
固定されている。また、ダボが固定されかつボルトが当
接する部材は、鉄骨梁に固定された継手金物である。さ
らに、下側パネルの上端部に固定されたブラケットはパ
ネルから水平に伸びるフランジを有しており、また第1
及び第2の穴はそのフランジに形成されている。
【0014】
【実施例】図1及び図2を参照するに、図示の取付装置
すなわち取付構造10は、外装材として上下のパネル1
2の下部を鉄骨梁14に取り付けるいわゆるロッキング
方式の下部ファスナーとして用いられる。このため、各
パネル12は、幅方向の複数箇所のそれぞれにおいて以
下に説明する取付構造10により躯体に取り付けられか
つ相互に組み付けられる。
すなわち取付構造10は、外装材として上下のパネル1
2の下部を鉄骨梁14に取り付けるいわゆるロッキング
方式の下部ファスナーとして用いられる。このため、各
パネル12は、幅方向の複数箇所のそれぞれにおいて以
下に説明する取付構造10により躯体に取り付けられか
つ相互に組み付けられる。
【0015】図示の例では、各パネル12はプレキャス
トコンクリート板(PC板)であるが、本発明はPC板
以外の他パネルにも適用することができる。各パネル1
2には、複数の鉄筋16が埋め込まれている。
トコンクリート板(PC板)であるが、本発明はPC板
以外の他パネルにも適用することができる。各パネル1
2には、複数の鉄筋16が埋め込まれている。
【0016】取付構造10が組み付けられる鉄骨梁14
は、図示の例では、パネルの幅方向へ伸びるI型鋼であ
るが、他の型鋼であってもよいし、パネル12と直角の
方向へ伸びる梁であってもよい。鉄骨梁14には、取付
構造10を鉄骨梁14に組み付ける補助台すなわち継手
金物18が、1つの面を上側とした状態に、鉄骨梁14
の上フランジに工場又は施工現場において溶接されてい
る。継手金物18と鉄骨梁14との結合強度は、複数の
補助材20により補強されている。
は、図示の例では、パネルの幅方向へ伸びるI型鋼であ
るが、他の型鋼であってもよいし、パネル12と直角の
方向へ伸びる梁であってもよい。鉄骨梁14には、取付
構造10を鉄骨梁14に組み付ける補助台すなわち継手
金物18が、1つの面を上側とした状態に、鉄骨梁14
の上フランジに工場又は施工現場において溶接されてい
る。継手金物18と鉄骨梁14との結合強度は、複数の
補助材20により補強されている。
【0017】取付構造10は、下側パネルの上端部に固
定された第1のブラケット22と、上側パネル12の下
端部に固定された第2のブラケット24と、第2のブラ
ケット24を上方から下方へ貫通して伸びかつ第2のブ
ラケット24に溶接等により固定された長ナット26
と、長ナット26に螺合されたボルト28と、継手金物
18の上面に溶接等により固定されて上方へ伸びるダボ
30と、第1のブラケット22の上に配置されかつダボ
30に嵌合された座金32とを含む。
定された第1のブラケット22と、上側パネル12の下
端部に固定された第2のブラケット24と、第2のブラ
ケット24を上方から下方へ貫通して伸びかつ第2のブ
ラケット24に溶接等により固定された長ナット26
と、長ナット26に螺合されたボルト28と、継手金物
18の上面に溶接等により固定されて上方へ伸びるダボ
30と、第1のブラケット22の上に配置されかつダボ
30に嵌合された座金32とを含む。
【0018】ブラケット22及び24は、それぞれ、一
対のフランジによりL字型に形成された型鋼からなる。
ブラケット22,24のそれぞれは、一方のフランジが
対応するパネル12から室内側に水平に突出し、他方の
フランジが対応するパネル12の室内側の面と平行とな
るように、配置されており、また対応する鉄筋16に溶
接された金属板34に他方のフランジにおいて溶接され
ている。ブラケット22,24のそれぞれは、対応する
パネル12に予め設けられている。
対のフランジによりL字型に形成された型鋼からなる。
ブラケット22,24のそれぞれは、一方のフランジが
対応するパネル12から室内側に水平に突出し、他方の
フランジが対応するパネル12の室内側の面と平行とな
るように、配置されており、また対応する鉄筋16に溶
接された金属板34に他方のフランジにおいて溶接され
ている。ブラケット22,24のそれぞれは、対応する
パネル12に予め設けられている。
【0019】第1のブラケット22は、水平の平板部す
なわち一方のフランジを上下方向に貫通する第1及び第
2の穴36,38を有する。第1及び第2の穴36及び
38は、それぞれ、長ナット26及びダボ30を受け入
れるように、パネル12の幅方向に間隔をおいている。
ダボ30を受け入れる第2の穴38は、ダボ30が水平
方向へ移動することを許す大きさの寸法を有する。
なわち一方のフランジを上下方向に貫通する第1及び第
2の穴36,38を有する。第1及び第2の穴36及び
38は、それぞれ、長ナット26及びダボ30を受け入
れるように、パネル12の幅方向に間隔をおいている。
ダボ30を受け入れる第2の穴38は、ダボ30が水平
方向へ移動することを許す大きさの寸法を有する。
【0020】第2のブラケット24は、両フランジに溶
接された一対の補強板40により補強されている。長ナ
ット26は、上端部を第2のブラケット24に固定され
ており、下端部を第1の穴36に受け入れられている。
ボルト28は、長ナット26に上方から下方へねじ込ま
れており、下端を継手金物18の上面に当接されてい
る。ダボ30は、継手金具18の上面に固定された環状
の座42に下端部を受け入れられており、また第2の穴
38を貫通して上方へ伸びている。
接された一対の補強板40により補強されている。長ナ
ット26は、上端部を第2のブラケット24に固定され
ており、下端部を第1の穴36に受け入れられている。
ボルト28は、長ナット26に上方から下方へねじ込ま
れており、下端を継手金物18の上面に当接されてい
る。ダボ30は、継手金具18の上面に固定された環状
の座42に下端部を受け入れられており、また第2の穴
38を貫通して上方へ伸びている。
【0021】ダボ30及び座42は、それぞれ、座42
及び継手金物18に溶接等により、パネルの取り付け前
に固定される。ダボ30の固定作業は、たとえば施工現
場又は工場において、位置決めのための基準線を継手金
物18に形成する墨出し作業をし、その基準線を利用し
てダボ30が固定された座42を継手金物18上に配置
し、座42を継手金物18に溶接等により固定すること
により、行なわれる。しかし、座42を継手金物18に
固定した後、ダボ30を座42に固定してもよい。
及び継手金物18に溶接等により、パネルの取り付け前
に固定される。ダボ30の固定作業は、たとえば施工現
場又は工場において、位置決めのための基準線を継手金
物18に形成する墨出し作業をし、その基準線を利用し
てダボ30が固定された座42を継手金物18上に配置
し、座42を継手金物18に溶接等により固定すること
により、行なわれる。しかし、座42を継手金物18に
固定した後、ダボ30を座42に固定してもよい。
【0022】取付構造10において、下側パネル12
は、上側パネル12に先立って躯体に取り付けられる。
このため、下側パネル12を躯体に取り付ける際に、下
側パネル12の第1のブラケット22がダボ30を第2
の穴38に受け入れるように配置され、下側パネル12
の座金32がダボ30に嵌合され、下側パネル12の上
部における水平方向の位置決めがなされ、座金32が下
側パネル12の第1のブラケット22に溶接等により固
定される。これにより、下側パネル12は、躯体に対
し、上下方向への移動を許された状態で、水平方向への
移動を拘束される。下側パネル12の第1のブラケット
22への座金32の固定は、上側パネル12の取付時で
あってもよい。
は、上側パネル12に先立って躯体に取り付けられる。
このため、下側パネル12を躯体に取り付ける際に、下
側パネル12の第1のブラケット22がダボ30を第2
の穴38に受け入れるように配置され、下側パネル12
の座金32がダボ30に嵌合され、下側パネル12の上
部における水平方向の位置決めがなされ、座金32が下
側パネル12の第1のブラケット22に溶接等により固
定される。これにより、下側パネル12は、躯体に対
し、上下方向への移動を許された状態で、水平方向への
移動を拘束される。下側パネル12の第1のブラケット
22への座金32の固定は、上側パネル12の取付時で
あってもよい。
【0023】次いで、上側パネル12の長ナット26が
下側パネル12の第1のブラケット22の第1の穴36
に受け入れられるように、上側パネル12の第2のブラ
ケット24が配置される。この際、上側パネル12の第
1のブラケットは、下側パネル12の第1のブラケット
22と同様に、躯体側に固定されたダボを第2の穴に受
け入れるように、配置されされる。このため、取付構造
10によれば、ダボ30を第2の穴38に受け入れるよ
うに第1のブラケット22を配置し、長ナット26が第
1の穴36に受け入れられるように第2のブラケット2
4を配置すればよいから、パネル12の配置作業が容易
である。
下側パネル12の第1のブラケット22の第1の穴36
に受け入れられるように、上側パネル12の第2のブラ
ケット24が配置される。この際、上側パネル12の第
1のブラケットは、下側パネル12の第1のブラケット
22と同様に、躯体側に固定されたダボを第2の穴に受
け入れるように、配置されされる。このため、取付構造
10によれば、ダボ30を第2の穴38に受け入れるよ
うに第1のブラケット22を配置し、長ナット26が第
1の穴36に受け入れられるように第2のブラケット2
4を配置すればよいから、パネル12の配置作業が容易
である。
【0024】上側パネル12の長ナット26が下側パネ
ル12の第1のブラケット22の第1の穴36に受け入
れられると、上側パネル12は、下側パネル12及び躯
体に対し、上下方向の移動を許された状態で、水平方向
への移動を拘束される。この場合、下側パネル12の上
部における位置決めが終了しているから、長ナット26
を第1の穴36に挿入することにより、パネル12の下
端部における水平方向への位置決めが必然的に行なわれ
る。
ル12の第1のブラケット22の第1の穴36に受け入
れられると、上側パネル12は、下側パネル12及び躯
体に対し、上下方向の移動を許された状態で、水平方向
への移動を拘束される。この場合、下側パネル12の上
部における位置決めが終了しているから、長ナット26
を第1の穴36に挿入することにより、パネル12の下
端部における水平方向への位置決めが必然的に行なわれ
る。
【0025】長ナット26が第1の穴36に受け入れら
れ、第2の穴38がダボ30を受け入れると、そのパネ
ル12は、これが再度吊り上げられない限り、躯体から
外れない。また、ボルト28の下面が継手金物18の上
面に当接するから、上側パネル12の重量は、長ナット
26及びこれに螺合するボルト28を介して躯体に受け
られる。このため、パネル12を前記のように配置した
後は、パネル12をクレーンにより浮かせておく必要が
なく、従ってそのクレーンを次のパネルの取り付けの準
備に利用することができ、作業能率が向上する。
れ、第2の穴38がダボ30を受け入れると、そのパネ
ル12は、これが再度吊り上げられない限り、躯体から
外れない。また、ボルト28の下面が継手金物18の上
面に当接するから、上側パネル12の重量は、長ナット
26及びこれに螺合するボルト28を介して躯体に受け
られる。このため、パネル12を前記のように配置した
後は、パネル12をクレーンにより浮かせておく必要が
なく、従ってそのクレーンを次のパネルの取り付けの準
備に利用することができ、作業能率が向上する。
【0026】次いで、ボルト28を回転させて長ナット
26へのボルト28のねじ込み量を調整することによ
り、上側パネル12の高さ調整が行なわれる。この際、
ボルト28の上方が広い空間であるから、その広い空間
を利用しかつスパナのような工具をボルト28の頭部に
係合させた状態で、ボルト28を回転させることがで
き、上側パネル12の高さ調整が容易である。
26へのボルト28のねじ込み量を調整することによ
り、上側パネル12の高さ調整が行なわれる。この際、
ボルト28の上方が広い空間であるから、その広い空間
を利用しかつスパナのような工具をボルト28の頭部に
係合させた状態で、ボルト28を回転させることがで
き、上側パネル12の高さ調整が容易である。
【0027】下側パネル12の座金32と同様に、上側
パネル12の高さ調整の前又は後に、上側パネル12の
座金32が上側パネル12用のダボ30に嵌合される。
その座金32は、下側パネル12のパネル12の高さ調
整の前又は後に、下側パネル12の第1のブラケット2
2に溶接等により固定される。
パネル12の高さ調整の前又は後に、上側パネル12の
座金32が上側パネル12用のダボ30に嵌合される。
その座金32は、下側パネル12のパネル12の高さ調
整の前又は後に、下側パネル12の第1のブラケット2
2に溶接等により固定される。
【0028】図示してはいないが、上下のパネル12の
間には、パッキング、充填材等の詰め物が配置される。
間には、パッキング、充填材等の詰め物が配置される。
【0029】地震、強風等が建物に作用すると、上下の
パネルは、両者を結合するいずれかの取付構造10のボ
ルト28と継手金物18との当接箇所を支点として傾斜
運動をするが、上下のパネルの相互の間隔の変化は非常
に小さく、水平方向に隣り合う取付構造の間の相互運動
も、長ナットとこれを受け入れた第1の穴を有する第1
のブラケットとが取りあっていることにより、非常に小
さい。このため、長ナットとこれを受け入れた第1の穴
を有する第1のブラケットとの間の摩擦音は小さく、そ
の摩擦音の発生時間も短い。
パネルは、両者を結合するいずれかの取付構造10のボ
ルト28と継手金物18との当接箇所を支点として傾斜
運動をするが、上下のパネルの相互の間隔の変化は非常
に小さく、水平方向に隣り合う取付構造の間の相互運動
も、長ナットとこれを受け入れた第1の穴を有する第1
のブラケットとが取りあっていることにより、非常に小
さい。このため、長ナットとこれを受け入れた第1の穴
を有する第1のブラケットとの間の摩擦音は小さく、そ
の摩擦音の発生時間も短い。
【0030】上記の取付構造によれば、長ナットを上側
パネルに固定し、ダボを躯体側に固定し、長ナット及び
ダボを受け入れる第1及び第2の穴を下側パネルに固定
された第1のブラケットに形成したから、図から明らか
なように、パネルの下端部に厚肉部を形成する必要がな
く、長ナットに螺合するボルトの上方に広い空間を形成
することができる。
パネルに固定し、ダボを躯体側に固定し、長ナット及び
ダボを受け入れる第1及び第2の穴を下側パネルに固定
された第1のブラケットに形成したから、図から明らか
なように、パネルの下端部に厚肉部を形成する必要がな
く、長ナットに螺合するボルトの上方に広い空間を形成
することができる。
【0031】なお、座金は必ずしも必要ではない。この
場合、パネルの上部における水平方向の位置調整をした
後に、又はそのような位置調整をすることなく、ダボを
第1のブラケットに溶接等により固定すればよい。
場合、パネルの上部における水平方向の位置調整をした
後に、又はそのような位置調整をすることなく、ダボを
第1のブラケットに溶接等により固定すればよい。
【図1】本発明の取付構造の一実施例を示す躯体の一部
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図2】図1における2−2線に沿って得た断面図であ
る。
る。
10 取付構造 12 パネル 14 鉄骨梁 16 パネルの鉄筋 18 継手金物 22 第1のブラケット 24 第2のブラケット 26 長ナット 28 ボルト 30 ダボ 32 座金 36 第1の穴 38 第2の穴 42 ダボ用の座
Claims (2)
- 【請求項1】 下側パネルの上端部に固定されたブラケ
ットであって該ブラケットの水平方向へ離れた箇所を上
下方向に貫通する第1及び第2の穴を有するブラケット
と、上側パネルの下端部に固定され、前記第1の穴を貫
通して上下方向へ伸びる長ナットと、該長ナットに螺合
され、躯体に設けられた部材に下端部において当接する
ボルトと、前記躯体に設けられた部材に固定され、前記
第2の穴を貫通して上方へ伸びるダボとを含む、パネル
の取付構造。 - 【請求項2】 さらに、前記長ナット又は前記ダボに嵌
合されかつ前記ブラケットの上に配置された座金を含
む、請求項1に記載の取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07158753A JP3122340B2 (ja) | 1995-06-02 | 1995-06-02 | パネルの取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07158753A JP3122340B2 (ja) | 1995-06-02 | 1995-06-02 | パネルの取付装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08326191A true JPH08326191A (ja) | 1996-12-10 |
JP3122340B2 JP3122340B2 (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=15678593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07158753A Expired - Fee Related JP3122340B2 (ja) | 1995-06-02 | 1995-06-02 | パネルの取付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3122340B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111424917A (zh) * | 2020-05-06 | 2020-07-17 | 河南远大可持续建筑科技有限公司 | 一种预制装配式集成地面及工艺方法 |
-
1995
- 1995-06-02 JP JP07158753A patent/JP3122340B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111424917A (zh) * | 2020-05-06 | 2020-07-17 | 河南远大可持续建筑科技有限公司 | 一种预制装配式集成地面及工艺方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3122340B2 (ja) | 2001-01-09 |
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Legal Events
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