JP2024167492A - 固定構造及び固定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ベース20に木質柱30を固定する固定構造1であって、ベース20には、当該ベース20に木質柱30を固定するための固定金物10が取り付けられている。そして、固定金物10は、当該固定金物10の高さ寸法が、ベース20上に設置される床部40の高さ寸法よりも長く設定されており、当該固定金物10の下端がベース20に接した状態で、ベース20に取り付けられており、当該固定金物10と木質柱30を接合するための接合具50が挿通される挿通孔として、互いに垂直な方向に貫通する第一挿通孔14及び第二挿通孔15を備えている。第一挿通孔14及び第二挿通孔15は、ベース20上に設置されている床部40の上面よりも上側に位置する。
【選択図】図2
Description
特許文献2には、コーナー部に木質柱が立設された居住用ユニットが開示されている。この木質柱は、当該木質柱の下端部における直交して隣接する二つの側面が、平面視L字状の立ち上がり部に接し、ビス等によって固定されている。
一方、特許文献2の柱は、木質柱であり、立ち上がり部によって立設されている。したがって、特許文献1のベース(ベースフレーム)に、特許文献2の立ち上がり部を設ければ、木質柱をベースに固定できる。しかしながら、その場合、立ち上がり部に形成されている挿通孔(ビス等が挿通される挿通孔)が、ベース上に設置されている床部の上面よりも下側に位置する。そのため、木質柱がコーナー部に設置される柱である場合には、ベース上に床部を設置した後であっても、立ち上がり部によって当該木質柱を容易に立設できるが、木質柱がコーナー部以外の箇所に設置される柱である場合には、ベース上に床部を設置した後に、立ち上がり部によって当該木質柱を立設することは困難である。
したがって、特許文献1のベース(ベースフレーム)に、特許文献2の立ち上がり部を設ける場合、すなわち、ビス等が挿通される挿通孔が、ベース上に設置されている床部の上面よりも下側に位置する場合には、コーナー部以外の箇所に設置される木質柱に対しては、ベース上に床部を設置した後だと、床部が邪魔になって、互いに垂直な二つの方向のうち、少なくとも一の方向からビス等を打ち込むことができない。
前記ベース20には、当該ベース20に前記木質柱30を固定するための固定金物10が取り付けられており、
前記固定金物10は、
当該固定金物10の高さ寸法が、前記ベース20上に設置される床部40の高さ寸法よりも長く設定されており、
当該固定金物10の下端が前記ベース20に接した状態で、前記ベース20に取り付けられており、
当該固定金物10と前記木質柱30を接合するための接合具50が挿通される挿通孔として、互いに垂直な方向に貫通する第一挿通孔14及び第二挿通孔15を備えており、
前記第一挿通孔14及び前記第二挿通孔15は、前記ベース20上に設置される前記床部40の上面よりも上側に位置することを特徴とする。
したがって、建物のコーナー部に設置される木質柱30と固定金物10を接合する接合作業だけでなく、建物のコーナー部以外の箇所に設置される木質柱30と固定金物10を接合する接合作業も、床部40に邪魔されることなく行うことができるので、木質柱30がコーナー部以外の箇所に設置される場合であっても、ベース20上に床部40を設置した後に木質柱30を施工性良く立設することができる。
前記木質柱30の下端部には、当該木質柱30の高さ方向に対して平行なホゾ穴31が設けられており、
前記固定金物10は、
前記木質柱30と係合する係合部11と、
前記係合部11と前記ベース20を連結する連結部16と、を備えており、
前記係合部11は、
上面が、前記木質柱30の下端面に接する水平板部12と、
前記第一挿通孔14及び前記第二挿通孔15が設けられ、前記ホゾ穴31に挿入されるホゾ部13と、を備えることを特徴とする。
前記固定金物10の下端から前記水平板部12の上面までの寸法Hは、前記ベース20上に設置される前記床部40の高さ寸法と同一であることを特徴とする。
固定金物10を前記ベース20に取り付ける取付ステップと、
床部40を前記ベース20上に設置する設置ステップと、
前記取付ステップ及び前記設置ステップの後に、接合具50を用いて、前記固定金物10と前記木質柱30を接合する接合ステップと、を有し、
前記固定金物10は、
当該固定金物10の高さ寸法が、前記ベース20上に設置される床部40の高さ寸法よりも長く設定されており、
当該固定金物10の下端が前記ベース20に接した状態で、前記ベース20に取り付けられており、
前記接合具50が挿通される挿通孔として、互いに垂直な方向に貫通する第一挿通孔14及び第二挿通孔15を備えており、
前記第一挿通孔14及び前記第二挿通孔15は、前記ベース20上に設置される前記床部40の上面よりも上側に位置することを特徴とする。
したがって、建物のコーナー部に設置される木質柱30と固定金物10を接合する接合作業だけでなく、建物のコーナー部以外の箇所に設置される木質柱30と固定金物10を接合する接合作業も、床部40に邪魔されることなく行うことができるので、木質柱30がコーナー部以外の箇所に設置される場合であっても、ベース20上に床部40を設置した後に木質柱30を施工性良く立設することができる。
前記木質柱30の下端部には、
当該木質柱30の高さ方向に対して平行なホゾ穴31と、
前記ホゾ穴31に対して直交する第一貫通孔33及び第二貫通孔34と、が設けられており、
前記固定金物10は、
前記木質柱30と係合する係合部11と、
前記係合部11と前記ベース20を連結する連結部16と、を備えており、
前記係合部11は、
上面が、前記木質柱30の下端面に接する水平板部12と、
前記第一挿通孔14及び前記第二挿通孔15が設けられ、前記ホゾ穴31に挿入されるホゾ部13と、を備えており、
前記接合ステップでは、
前記木質柱30の下端面が前記水平板部12の上面に接するまで、前記ホゾ穴31に前記ホゾ部13を差し込み、その状態で、
前記第一貫通孔33に前記接合具50を差し込むことで、当該接合具50を前記第一挿通孔14に貫通させるとともに、
前記第二貫通孔34に前記接合具50を差し込むことで、当該接合具50を前記第二挿通孔15に貫通させることを特徴とする。
図1は、本実施形態における固定構造1の一例を示す斜視図である。図2は、本実施形態における固定構造1の一例を示す分解斜視図である。
固定構造1は、固定金物10を介して、鉄骨造のベース20に木質柱30が固定された異種材固定構造である。
固定構造1は、ベース20と、固定金物10と、木質柱30と、を備えて構成される。
図3は、固定金物10が取り付けられた状態のベース20の一例を示す平面図である。
ベース20は、少なくとも、鉄骨柱21と、複数の鉄骨柱21間に架け渡された鉄骨天井梁22と、を備えて構成される。
なお、本実施形態のベース20は、鉄骨造であるが、これに限られるものではなく、ベース20は、例えば、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造であってもよいし、木造であってもよい。
本実施形態の鉄骨天井梁22は、建物における一階部分の天井梁であり、H型鋼によって構成されている。なお、鉄骨天井梁22は、H型鋼に限られるものではなく、例えば、溝形鋼であってもよいし、角形鋼管であってもよい。
木質パネルは、建築用パネルであり、縦横の框材が矩形状に組み立てられて矩形枠が構成され、この矩形枠の内部に補助桟材が縦横に組み付けられて枠体が構成され、この枠体の両面もしくは片面に面材が貼設されたものであり、内部中空な構造となっている。その内部中空部(面材の裏側)には、通常、グラスウールやロックウールなどの断熱材が装填される。
本実施形態の床部40においては、床用の木質パネルの高さ寸法(上下方向の長さ)と、木質床梁41の梁成(上下方向の長さ)と、が同一に設定されている。また、本実施形態の床部40においては、床用の木質パネルの上面と、木質床梁41の上面と、が面一の状態になっている。
一方、図9~図11に示すように、木質床梁41のうち、下面の略全体がベース20の上面に接しない木質床梁41は、山形鋼42によって、鉄骨天井梁22の上フランジに固定されている木質床梁41(下面の全体がベース20の上面に接する木質床梁41)に連結されている。すなわち、木質床梁41のうち、下面の略全体がベース20の上面に接しない木質床梁41は、山形鋼42と、鉄骨天井梁22の上フランジに固定されている木質床梁41と、を介してベース20に固定されている。
なお、図6~図8においては、壁用の木質パネル61や柱62の図示を省略している。
図4は、固定金物10の一例を示す斜視図である。
固定金物10は、鉄骨柱21や鉄骨天井梁22などによって構成されるベース20の上面側に、木質柱30を固定するための連結部材である。
前述したように、本実施形態の鉄骨柱21は、建物における一階部分の柱であり、本実施形態の鉄骨天井梁22は、建物における一階部分の天井梁である。したがって、本実施形態の木質柱30は、建物における二階部分の柱である。
すなわち、本実施形態のベース20は、建物の二階に設置される床部40を支持する構造体であるが、これに限られるものではなく、ベース20は、建物の一階に設置される床部40を支持する構造体(建物の基礎等を含む)であってもよいし、建物の三階以上のフロアに設置される床部40を支持する構造体であってもよい。
係合部11は、上面が木質柱30の下端面に接する水平板部12と、水平板部12の上面に立設されたホゾ部13と、を備える。
本実施形態の水平板部12は、平面視正方形状である。固定金物10がベース20に取り付けられている状態においては、正方形状の水平板部12における第一の辺が、第一方向(前後方向)に対して平行になっており、かつ、正方形状の水平板部12における第二の辺(第一の辺に直交する辺)が、第二方向(左右方向)に対して平行になっている。
ホゾ部13には、第一方向(前後方向)に貫通する第一挿通孔14と、第二方向(左右方向)に貫通する第二挿通孔15と、が交互に、当該ホゾ部13の高さ方向(上下方向)に沿って並ぶように設けられている。
なお、本実施形態においては、ホゾ部13に、二個の第一挿通孔14を設けているが、第一挿通孔14の個数はこれに限られるものではない。また、本実施形態においては、ホゾ部13に、二個の第二挿通孔15を設けているが、第二挿通孔15の個数はこれに限られるものではない。
水平板部17には、当該水平板部17の厚さ方向(上下方向)に貫通する複数(本実施形態においては四つ)の貫通孔18が設けられている。貫通孔18には、固定金物10をベース20に固定するための固定具(ボルト等)が挿通される。なお、固定金物10をベース20に固定する手法は、本実施形態のように固定具を用いて固定する手法であってもよいし、水平板部17をベース20に溶接固定する手法であってもよいし、あるいはこれらの併用であってもよい。
また、固定金物10は、連結部16における水平板部17(下側の水平板部)の下面から、係合部11における水平板部12(上側の水平板部)の上面までの寸法Hが、ベース20上に設置される床部40の高さ寸法(床部40を構成する床用の木質パネルの高さ寸法、床部40を構成する木質床梁41の梁成)と同一に設定されている。
したがって、ベース20に取り付けられている固定金物10の第一挿通孔14及び第二挿通孔15は、当該ベース20上に設置されている床部40の上面よりも上側に位置する。
図5は、木質柱30の一例を示す斜視図である。
木質柱30は、四角柱状に形成された木製の柱である。本実施形態の木質柱30は、平面視正方形状である。
木質柱30の下端部には、固定金物10のホゾ部13を差し込み可能なホゾ穴31が形成されている。ホゾ穴31は、木質柱30の高さ方向(上下方向)に対して平行であり、下端が開放端になっている。
木質柱30を適正位置に配置した状態において、当該木質柱30の第一貫通孔33に接合具50を差し込むとともに、当該木質柱30の第二貫通孔34に接合具50を差し込むことで、当該木質柱30が固定金物10に固定されることとなる。これにより、固定金物10を介して、ベース20に木質柱30を固定することができる。
次に、図6~図11を参照して、固定金物10を用いて、ベース20に木質柱30を固定する固定方法を説明する。
図6~図8は、本実施形態における固定方法であって、建物のコーナー部に設置される木質柱30の固定方法の一例を説明する図である。また、図9~図11は、本実施形態における固定方法であって、建物のコーナー部以外の箇所に設置される木質柱30の固定方法の一例を説明する図である。
具体的には、例えば、ベース20の上面における指定位置に固定金物10を載置し、その状態(すなわち、ベース20の上面と、固定金物10の下端(水平板部17の下面)と、が接した状態)で、ボルト等の固定具によって、固定金物10の水平板部17(下側の水平板部)をベース20の上面部に固定する。
具体的には、例えば、ボルト及びナットや山形鋼42によって、木質床梁41をベース20に固定し、その後、第一方向に対して平行な一対の木質床梁41(第一方向に対して平行な隣り合う木質床梁41)と、第二方向に対して平行な一対の木質床梁41(第二方向に対して平行な隣り合う木質床梁41)と、がなす矩形領域内に床用の木質パネルを固定する。
具体的には、木質柱30の下端面が、固定金物10の係合部11における水平板部12の上面に当接するまで、木質柱30のホゾ穴31に、固定金物10のホゾ部13を差し込んで、木質柱30の第一側面が第一方向に対して平行な状態となるように、木質柱30の向きを調整する。これにより、木質柱30が適正位置に配置された状態となる。そして、木質柱30を適正位置に配置した状態で、木質柱30の第一貫通孔33における一端側(前端側)から他端側(後端側)に向けて接合具50を打ち込むとともに、木質柱30の第二貫通孔34における一端側(左端側)から他端側(右端側)に向けて接合具50を打ち込む。
接合具50の長さ寸法は、固定金物10のホゾ部13の直径よりも長く、木質柱30に設けられている貫通孔33,34の貫通方向寸法(貫通孔33,34の一端から他端までの長さ)よりも短く設定されている。そして、接合ステップにおいて接合具50を打ち込む際には、接合具50の両端が、固定金物10の挿通孔14,15から飛び出ている状態であり、かつ、木質柱30の貫通孔33,34から飛び出ていない状態となるまで打ち込む。
固定金物10は、連結部16における水平板部17(下側の水平板部)の下面から、係合部11における水平板部12(上側の水平板部)の上面までの寸法Hが、ベース20上に設置される床部40の高さ寸法と同一に設定されている。
上記の実施形態によれば、以下のような優れた効果を奏する。
実施形態の固定構造1は、ベース20に木質柱30を固定する固定構造であって、ベース20には、当該ベース20に木質柱30を固定するための固定金物10が取り付けられている。そして、固定金物10は、当該固定金物10の高さ寸法が、ベース20上に設置される床部40の高さ寸法よりも長く設定されており、当該固定金物10の下端(水平板部17の下面)がベース20に接した状態で、ベース20に取り付けられており、当該固定金物10と木質柱30を接合するための接合具50が挿通される挿通孔として、互いに垂直な方向に貫通する第一挿通孔14及び第二挿通孔15を備えており、第一挿通孔14及び第二挿通孔15は、ベース20上に設置されている床部40の上面よりも上側に位置する。
したがって、建物のコーナー部に設置される木質柱30と固定金物10を接合する接合作業だけでなく、建物のコーナー部以外の箇所に設置される木質柱30と固定金物10を接合する接合作業も、床部40に邪魔されることなく行うことができるので、木質柱30がコーナー部以外の箇所に設置される場合であっても、ベース20上に床部40を設置した後に木質柱30を施工性良く立設することができる。
例えば、図9~図11に示す例において、固定金物10の連結部16が配設されている空間は、三つの木質床梁41によって囲まれており、前面、後面、左面、右面のうち、前面のみが開放されている。
これに対し、実施形態の固定金物10は、第一挿通孔14及び第二挿通孔15が、ベース20上に設置されている床部40の上面よりも上側に位置するので、床部40が邪魔になることなく、前後方向にも、左右方向にも、接合具50を打ち込むことができる。
また、本実施形態のホゾ穴31は、円柱状を呈しているが、これに限られるものではなく、ホゾ部13を差し込み可能な形状を呈していればよい。
このように構成することによって、木質柱30の下端面と、ベース20上に設置されている床部40の上面と、の高さ位置が略一致した状態になるので、床部40と木質柱30の間における納まりや断熱性が良い上、木質柱30の強度低下を防止できる。
したがって、建物のコーナー部に設置される木質柱30と固定金物10を接合する接合作業だけでなく、建物のコーナー部以外の箇所に設置される木質柱30と固定金物10を接合する接合作業も、床部40に邪魔されることなく行うことができるので、木質柱30がコーナー部以外の箇所に設置される場合であっても、ベース20上に床部40を設置した後に木質柱30を施工性良く立設することができる。
10 固定金物
11 係合部
12 水平板部
13 ホゾ部
14 第一挿通孔
15 第二挿通孔
16 連結部
20 ベース
30 木質柱
31 ホゾ穴
33 第一貫通孔
34 第二貫通孔
40 床部
50 接合具
H 固定金物の下端から水平板部の上面までの寸法
前記ベース20は、鉄骨造であり、
前記ベース20には、当該ベース20に前記木質柱30を固定するための固定金物10が取り付けられており、
前記固定金物10は、
当該固定金物10の高さ寸法が、前記ベース20上に設置される床部40の高さ寸法よりも長く設定されており、
当該固定金物10の下端が前記ベース20に接した状態で、前記ベース20と一体化されていない固定具を用いて前記ベース20に取り付けられており、
前記固定具が挿通される貫通孔18と、
当該固定金物10と前記木質柱30を接合するための接合具50が挿通される挿通孔として、互いに垂直な方向に貫通する第一挿通孔14及び第二挿通孔15と、を備えており、
前記第一挿通孔14及び前記第二挿通孔15は、前記ベース20上に設置される前記床部40の上面よりも上側に位置することを特徴とする。
したがって、建物のコーナー部に設置される木質柱30と固定金物10を接合する接合作業だけでなく、建物のコーナー部以外の箇所に設置される木質柱30と固定金物10を接合する接合作業も、床部40に邪魔されることなく行うことができるので、木質柱30がコーナー部以外の箇所に設置される場合であっても、鉄骨造のベース20上に床部40を設置した後に木質柱30を施工性良く立設することができる。
前記ベース20と一体化されていない固定具を用いて、固定金物10を前記ベース20に取り付ける取付ステップと、
床部40を前記ベース20上に設置する設置ステップと、
前記取付ステップ及び前記設置ステップの後に、接合具50を用いて、前記固定金物10と前記木質柱30を接合する接合ステップと、を有し、
前記ベース20は、鉄骨造であり、
前記固定金物10は、
当該固定金物10の高さ寸法が、前記ベース20上に設置される床部40の高さ寸法よりも長く設定されており、
当該固定金物10の下端が前記ベース20に接した状態で、前記ベース20に取り付けられており、
前記固定具が挿通される貫通孔18と、
前記接合具50が挿通される挿通孔として、互いに垂直な方向に貫通する第一挿通孔14及び第二挿通孔15と、を備えており、
前記第一挿通孔14及び前記第二挿通孔15は、前記ベース20上に設置される前記床部40の上面よりも上側に位置することを特徴とする。
したがって、建物のコーナー部に設置される木質柱30と固定金物10を接合する接合作業だけでなく、建物のコーナー部以外の箇所に設置される木質柱30と固定金物10を接合する接合作業も、床部40に邪魔されることなく行うことができるので、木質柱30がコーナー部以外の箇所に設置される場合であっても、鉄骨造のベース20上に床部40を設置した後に木質柱30を施工性良く立設することができる。
Claims (5)
- ベースに木質柱を固定する固定構造であって、
前記ベースには、当該ベースに前記木質柱を固定するための固定金物が取り付けられており、
前記固定金物は、
当該固定金物の高さ寸法が、前記ベース上に設置される床部の高さ寸法よりも長く設定されており、
当該固定金物の下端が前記ベースに接した状態で、前記ベースに取り付けられており、
当該固定金物と前記木質柱を接合するための接合具が挿通される挿通孔として、互いに垂直な方向に貫通する第一挿通孔及び第二挿通孔を備えており、
前記第一挿通孔及び前記第二挿通孔は、前記ベース上に設置される前記床部の上面よりも上側に位置することを特徴とする固定構造。 - 請求項1に記載の固定構造において、
前記木質柱の下端部には、当該木質柱の高さ方向に対して平行なホゾ穴が設けられており、
前記固定金物は、
前記木質柱と係合する係合部と、
前記係合部と前記ベースを連結する連結部と、を備えており、
前記係合部は、
上面が、前記木質柱の下端面に接する水平板部と、
前記第一挿通孔及び前記第二挿通孔が設けられ、前記ホゾ穴に挿入されるホゾ部と、を備えることを特徴とする固定構造。 - 請求項2に記載の固定構造において、
前記固定金物の下端から前記水平板部の上面までの寸法は、前記ベース上に設置される前記床部の高さ寸法と同一であることを特徴とする固定構造。 - ベースに木質柱を固定する固定方法であって、
固定金物を前記ベースに取り付ける取付ステップと、
床部を前記ベース上に設置する設置ステップと、
前記取付ステップ及び前記設置ステップの後に、接合具を用いて、前記固定金物と前記木質柱を接合する接合ステップと、を有し、
前記固定金物は、
当該固定金物の高さ寸法が、前記ベース上に設置される床部の高さ寸法よりも長く設定されており、
当該固定金物の下端が前記ベースに接した状態で、前記ベースに取り付けられており、
前記接合具が挿通される挿通孔として、互いに垂直な方向に貫通する第一挿通孔及び第二挿通孔を備えており、
前記第一挿通孔及び前記第二挿通孔は、前記ベース上に設置される前記床部の上面よりも上側に位置することを特徴とする固定方法。 - 請求項4に記載の固定方法において、
前記木質柱の下端部には、
当該木質柱の高さ方向に対して平行なホゾ穴と、
前記ホゾ穴に対して直交する第一貫通孔及び第二貫通孔と、が設けられており、
前記固定金物は、
前記木質柱と係合する係合部と、
前記係合部と前記ベースを連結する連結部と、を備えており、
前記係合部は、
上面が、前記木質柱の下端面に接する水平板部と、
前記第一挿通孔及び前記第二挿通孔が設けられ、前記ホゾ穴に挿入されるホゾ部と、を備えており、
前記接合ステップでは、
前記木質柱の下端面が前記水平板部の上面に接するまで、前記ホゾ穴に前記ホゾ部を差し込み、その状態で、
前記第一貫通孔に前記接合具を差し込むことで、当該接合具を前記第一挿通孔に貫通させるとともに、
前記第二貫通孔に前記接合具を差し込むことで、当該接合具を前記第二挿通孔に貫通させることを特徴とする固定方法。
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