JPH08322712A - 電気炊飯器 - Google Patents
電気炊飯器Info
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- JPH08322712A JPH08322712A JP13344895A JP13344895A JPH08322712A JP H08322712 A JPH08322712 A JP H08322712A JP 13344895 A JP13344895 A JP 13344895A JP 13344895 A JP13344895 A JP 13344895A JP H08322712 A JPH08322712 A JP H08322712A
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- Japan
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- coil
- inner pot
- inclined surface
- rice cooker
- rice
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 少量の炊飯でも安定した炊飯性能を有する炊
飯器の提供を目的とする。 【構成】 内鍋12の底側面部は、前記内コイル13a
の略同一直径から内方へ向かう第1の傾斜面12aを有
する凹部を形成すると共に、略同一位置から外方へ向か
う第2の傾斜面12bを有する。
飯器の提供を目的とする。 【構成】 内鍋12の底側面部は、前記内コイル13a
の略同一直径から内方へ向かう第1の傾斜面12aを有
する凹部を形成すると共に、略同一位置から外方へ向か
う第2の傾斜面12bを有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般家庭で使用され
る炊飯器に関するものである。
る炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電磁誘導加熱を利用した電気炊飯
器が提案されている。図6において、1は上面が開口す
る円筒上のボディで、このボディ1内部には内鍋3の収
納部であるコイルベース2が配設され、かつこのコイル
ベース2は非金属材料により有底円筒状に成形されてい
る。
器が提案されている。図6において、1は上面が開口す
る円筒上のボディで、このボディ1内部には内鍋3の収
納部であるコイルベース2が配設され、かつこのコイル
ベース2は非金属材料により有底円筒状に成形されてい
る。
【0003】コイルベース2の外側には誘導コイル4が
配設され、この誘導コイル4は最内周および最外周の巻
きを密にしている。さらに、誘導コイル4は、内鍋3の
外周面までの距離が一定となるように、前記コイルベー
ス2の外周下部に耐熱性樹脂材料で成形されたフェライ
ト台5により支持されている。またフェライト台5には
フェライト6が接着されている。
配設され、この誘導コイル4は最内周および最外周の巻
きを密にしている。さらに、誘導コイル4は、内鍋3の
外周面までの距離が一定となるように、前記コイルベー
ス2の外周下部に耐熱性樹脂材料で成形されたフェライ
ト台5により支持されている。またフェライト台5には
フェライト6が接着されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の炊飯
器の内鍋3では少量のご飯を炊いたとき、鍋底部の投影
面積が大きいため水加減が合わせにくくなり、そのため
炊飯性能がばらつくという課題があった。また、最大量
の炊飯時にご飯の中央部が硬くなるという課題があっ
た。
器の内鍋3では少量のご飯を炊いたとき、鍋底部の投影
面積が大きいため水加減が合わせにくくなり、そのため
炊飯性能がばらつくという課題があった。また、最大量
の炊飯時にご飯の中央部が硬くなるという課題があっ
た。
【0005】さらに、コイルベース2が樹脂成形品であ
るために、成形過程においてコイルベース2にそりが生
じたり、炊飯等でコイルベース2に温度サイクルがかか
るため、そりが生じやすいく、特に誘導コイル4と内鍋
3との距離が安定せず炊飯性能がばらつくという課題が
あった。
るために、成形過程においてコイルベース2にそりが生
じたり、炊飯等でコイルベース2に温度サイクルがかか
るため、そりが生じやすいく、特に誘導コイル4と内鍋
3との距離が安定せず炊飯性能がばらつくという課題が
あった。
【0006】本発明は以上の事情に鑑みて、少量の炊飯
でも炊飯性能が安定する炊飯器を提供することを第1の
目的とするものである。
でも炊飯性能が安定する炊飯器を提供することを第1の
目的とするものである。
【0007】また第2の目的として、鍋中心部からの対
流を向上させ、大量炊飯時の食味を改善した炊飯器を提
供することである。
流を向上させ、大量炊飯時の食味を改善した炊飯器を提
供することである。
【0008】また第3の目的として、鍋中心部からの対
流をさらに向上させ、大量炊飯時の食味を更に改善した
炊飯器を提供することである。
流をさらに向上させ、大量炊飯時の食味を更に改善した
炊飯器を提供することである。
【0009】さらに、コイルベースが変形してもコイル
と内鍋の距離を一定に保ち炊飯性能を安定させた炊飯器
を提供することを第4の目的とする。
と内鍋の距離を一定に保ち炊飯性能を安定させた炊飯器
を提供することを第4の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るための本発明の第1の手段は、ボディと、このボディ
に着脱自在に収納される内鍋と、内鍋の底側面部を包囲
する非金属部からなるコイルベースと、コイルベースの
外側に取り付けられ、内コイル及び外コイルをからなる
誘導コイルを備え、前記内鍋の底側面部は、前記内コイ
ル略同一直径から内方へ向かう第1の傾斜面である凹部
を有すると共に内コイル略同一直径から外方へ向かう第
2傾斜面を有したものである。
るための本発明の第1の手段は、ボディと、このボディ
に着脱自在に収納される内鍋と、内鍋の底側面部を包囲
する非金属部からなるコイルベースと、コイルベースの
外側に取り付けられ、内コイル及び外コイルをからなる
誘導コイルを備え、前記内鍋の底側面部は、前記内コイ
ル略同一直径から内方へ向かう第1の傾斜面である凹部
を有すると共に内コイル略同一直径から外方へ向かう第
2傾斜面を有したものである。
【0011】また、上記第2の目的を達成するための本
発明第2の手段は、誘導コイルを、内鍋の底側面部形状
に略平行に配設したものである。
発明第2の手段は、誘導コイルを、内鍋の底側面部形状
に略平行に配設したものである。
【0012】また、上記第3の目的を達成するための本
発明第3の手段は、内鍋の底側面部を内方へ向かう第1
の傾斜面と外方へ向かう第2の傾斜面の勾配を略同一に
構成したものである。
発明第3の手段は、内鍋の底側面部を内方へ向かう第1
の傾斜面と外方へ向かう第2の傾斜面の勾配を略同一に
構成したものである。
【0013】また、上記第4の目的を達成するための本
発明第4の手段は、ボディと、このボディに着脱自在に
収納される内鍋と、内鍋の底側面部を包囲する非金属部
からなるコイルベースと、コイルベースの外側に取り付
けられた誘導コイルを備え、前記コイルベースには、前
記誘導コイルが当接する箇所にリブを設けると共に前記
リブは、誘導コイル内方で低く誘導コイル外方で高く構
成したものである。
発明第4の手段は、ボディと、このボディに着脱自在に
収納される内鍋と、内鍋の底側面部を包囲する非金属部
からなるコイルベースと、コイルベースの外側に取り付
けられた誘導コイルを備え、前記コイルベースには、前
記誘導コイルが当接する箇所にリブを設けると共に前記
リブは、誘導コイル内方で低く誘導コイル外方で高く構
成したものである。
【0014】
【作用】上記第1の手段によれば、内鍋の底側面部は、
前記内コイルの略同一直径から内方へ向かう第1の傾斜
面である凹部を有することにより、第1の傾斜面は内コ
イルによって加熱される。さらに、略同一位置から外方
へ向かう第2の傾斜面を有することにより、内鍋底側面
の投影面積が小さくなり少量炊飯の時の水位が合わせや
すい炊飯器を提供することができる。
前記内コイルの略同一直径から内方へ向かう第1の傾斜
面である凹部を有することにより、第1の傾斜面は内コ
イルによって加熱される。さらに、略同一位置から外方
へ向かう第2の傾斜面を有することにより、内鍋底側面
の投影面積が小さくなり少量炊飯の時の水位が合わせや
すい炊飯器を提供することができる。
【0015】また、第2の手段によれば、誘導コイルと
内鍋底側面部の第1の傾斜面とを略平行とすることによ
り、内コイルと内鍋底面部の距離が略一定で平均距離も
近ずくため、内コイルに対向する内鍋部分の発熱が増加
する。このため、鍋中心部からの対流を向上させ大量炊
飯時の食味を改善した炊飯器を提供することができる。
内鍋底側面部の第1の傾斜面とを略平行とすることによ
り、内コイルと内鍋底面部の距離が略一定で平均距離も
近ずくため、内コイルに対向する内鍋部分の発熱が増加
する。このため、鍋中心部からの対流を向上させ大量炊
飯時の食味を改善した炊飯器を提供することができる。
【0016】また、第3の手段によれば、内鍋の内方へ
向かう第1の傾斜面と外方へ向かう第2の傾斜面の勾配
を略同一にすることにより鍋中心部から発生する上昇流
をさらに向上させ、鍋側面部から発生する上昇流とに均
衡をとることにより、大量炊飯時の食味を改善した炊飯
器を提供することができる。
向かう第1の傾斜面と外方へ向かう第2の傾斜面の勾配
を略同一にすることにより鍋中心部から発生する上昇流
をさらに向上させ、鍋側面部から発生する上昇流とに均
衡をとることにより、大量炊飯時の食味を改善した炊飯
器を提供することができる。
【0017】さらに、第4の手段によれば、誘導コイル
が当接する箇所にリブを設けると共に前記リブは、誘導
コイル内方で低く誘導コイル外方で高く構成することに
より、比較的変形量が大きいコイル中心部が変形が生じ
ても、内コイルは変形量の少ない内コイル外周部のリブ
に当接しているため、内コイルと内鍋の距離を一定に保
つことができ、炊飯性能の安定した炊飯器を提供するこ
とができる。
が当接する箇所にリブを設けると共に前記リブは、誘導
コイル内方で低く誘導コイル外方で高く構成することに
より、比較的変形量が大きいコイル中心部が変形が生じ
ても、内コイルは変形量の少ない内コイル外周部のリブ
に当接しているため、内コイルと内鍋の距離を一定に保
つことができ、炊飯性能の安定した炊飯器を提供するこ
とができる。
【0018】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例を図1〜図3
により説明する。図において、10は上面が開口する略
円筒状のボディでありまた11は非金属材料により有底
円筒状に成形されたコイルベースであり、その底部には
内方で低く外方で高く成形されたリブ11aを具備して
いる。12は内鍋で、ボディ10と着脱自在に配設され
ている。コイルベース11の外側には誘導コイル13が
配設され、この誘導コイル13は最内周および最外周の
巻きを密にして内コイル13a及び外コイル13bを形
成している。さらに、誘導コイル13は、内鍋12の外
周面までの距離が一定となるように、前記コイルベース
11の外周下部に耐熱性樹脂材料で成形されたフェライ
ト台14により支持されている。さらに内鍋12の底側
面部は、前記内コイル13aの略同一直径から内方へ向
かう第1の傾斜面12aで凹部を形成すると共に略同一
位置から外方へ向かう第2の傾斜面12bを有してい
る。誘導コイル13の下方には、フェライト台14が誘
導コイル13を支持すると共にフェライト15が固定さ
れ、誘導コイル13より発生する磁束が下方に漏れるの
を防止している。また15は誘導コイル13に交番磁界
を発生させるための電流を流す回路基板であり、17は
合成樹脂性の外蓋である。
により説明する。図において、10は上面が開口する略
円筒状のボディでありまた11は非金属材料により有底
円筒状に成形されたコイルベースであり、その底部には
内方で低く外方で高く成形されたリブ11aを具備して
いる。12は内鍋で、ボディ10と着脱自在に配設され
ている。コイルベース11の外側には誘導コイル13が
配設され、この誘導コイル13は最内周および最外周の
巻きを密にして内コイル13a及び外コイル13bを形
成している。さらに、誘導コイル13は、内鍋12の外
周面までの距離が一定となるように、前記コイルベース
11の外周下部に耐熱性樹脂材料で成形されたフェライ
ト台14により支持されている。さらに内鍋12の底側
面部は、前記内コイル13aの略同一直径から内方へ向
かう第1の傾斜面12aで凹部を形成すると共に略同一
位置から外方へ向かう第2の傾斜面12bを有してい
る。誘導コイル13の下方には、フェライト台14が誘
導コイル13を支持すると共にフェライト15が固定さ
れ、誘導コイル13より発生する磁束が下方に漏れるの
を防止している。また15は誘導コイル13に交番磁界
を発生させるための電流を流す回路基板であり、17は
合成樹脂性の外蓋である。
【0019】以下上記構成おける動作を説明する。内鍋
12に、米水等の調理物(図示せず)を投入し、炊飯器
を動作させると回路基板15から誘導コイル13に電流
を流し、誘導コイル13は交番磁界を発生し内鍋12を
加熱する。この時、内コイル13aは内鍋12の第1の
傾斜面12aを加熱し、外コイル13bは同様に第2の
斜面12bを加熱する。ここで、内鍋12を通して加熱
された調理物の一部が気化し内鍋12の加熱された面か
ら気泡が発生する。
12に、米水等の調理物(図示せず)を投入し、炊飯器
を動作させると回路基板15から誘導コイル13に電流
を流し、誘導コイル13は交番磁界を発生し内鍋12を
加熱する。この時、内コイル13aは内鍋12の第1の
傾斜面12aを加熱し、外コイル13bは同様に第2の
斜面12bを加熱する。ここで、内鍋12を通して加熱
された調理物の一部が気化し内鍋12の加熱された面か
ら気泡が発生する。
【0020】気泡は、第1及び第2の傾斜面12a,1
2bから発生し第1及び第2の傾斜面に沿って高い面へ
移動する。従って、第1の傾斜面12aで発生した気泡
は内鍋12の中心部に移動し上方に上がり、第2の傾斜
面12bで発生した気泡は内鍋側面に移動し上方に上が
る。また、気泡の動きに合わせて水も移動するため、結
果として内鍋12内の水は内鍋12の中心部及び側方部
の両方から上昇流が発生することとなる。つまり、内鍋
12の中心部及び側方部から2つの上昇流が発生し、こ
の上昇流によって内鍋12に発生した熱を移動させるた
め、調理物を内鍋12の中心部と側方部の両方から炊き
上げることができるため、炊きむらのないおいしいご飯
を炊くことができる。
2bから発生し第1及び第2の傾斜面に沿って高い面へ
移動する。従って、第1の傾斜面12aで発生した気泡
は内鍋12の中心部に移動し上方に上がり、第2の傾斜
面12bで発生した気泡は内鍋側面に移動し上方に上が
る。また、気泡の動きに合わせて水も移動するため、結
果として内鍋12内の水は内鍋12の中心部及び側方部
の両方から上昇流が発生することとなる。つまり、内鍋
12の中心部及び側方部から2つの上昇流が発生し、こ
の上昇流によって内鍋12に発生した熱を移動させるた
め、調理物を内鍋12の中心部と側方部の両方から炊き
上げることができるため、炊きむらのないおいしいご飯
を炊くことができる。
【0021】上記構成により、内鍋の底側面部は、前記
内コイルと略同一直径から内方へ向かう第1の傾斜面1
2aである凹部を有することにより、内鍋中心部からの
上昇流を確保し大量炊飯時の炊飯性能を確保すると共に
略同一位置から外方へ向かう第2傾斜面12bを有する
ことにより、内鍋底側面の投影面積が小さくなり少量炊
飯の時の水位が合わせやすくなる。従って、少容量から
大容量まで安定した炊飯性能を確保することができる。
内コイルと略同一直径から内方へ向かう第1の傾斜面1
2aである凹部を有することにより、内鍋中心部からの
上昇流を確保し大量炊飯時の炊飯性能を確保すると共に
略同一位置から外方へ向かう第2傾斜面12bを有する
ことにより、内鍋底側面の投影面積が小さくなり少量炊
飯の時の水位が合わせやすくなる。従って、少容量から
大容量まで安定した炊飯性能を確保することができる。
【0022】また、内コイル13aが当接する箇所にリ
ブ11aを設けると共に、前記リブ11aは、内コイル
13a内方で低く内コイル13a外方で高く構成するこ
とにより、コイルベース11の比較的変形量の大きな内
コイル11a中心部付近が変形しても、内コイル13a
は変形量の少ない内コイル13a外周部のリブに当接し
ているため、内コイル13aと内鍋12の距離は一定に
保つことができ、炊飯性能を安定させることができる。
ブ11aを設けると共に、前記リブ11aは、内コイル
13a内方で低く内コイル13a外方で高く構成するこ
とにより、コイルベース11の比較的変形量の大きな内
コイル11a中心部付近が変形しても、内コイル13a
は変形量の少ない内コイル13a外周部のリブに当接し
ているため、内コイル13aと内鍋12の距離は一定に
保つことができ、炊飯性能を安定させることができる。
【0023】なお、本実施例では、内コイル13a上の
リブ11aの高について説明しているが、コイルベース
11のそり等による変形の少ない底側面部のリブ11a
を高めることによって外コイル13b等の他の誘導コイ
ルであっても同様の効果を得ることができる。
リブ11aの高について説明しているが、コイルベース
11のそり等による変形の少ない底側面部のリブ11a
を高めることによって外コイル13b等の他の誘導コイ
ルであっても同様の効果を得ることができる。
【0024】また、リブ11aが無くても誘導コイル1
3がコイルベース11の底側面部で接触することで位置
規制されていれば同様の結果となる。
3がコイルベース11の底側面部で接触することで位置
規制されていれば同様の結果となる。
【0025】(実施例2)第2の実施例の炊飯器を図4
に基づき説明する。構成の一部は第一の実施例と同様で
あるので説明を一部省略する。21は誘導コイル、21
aは内コイルで内鍋22底面部に設けられた第1の傾斜
面22aと略平行面に設けられている。
に基づき説明する。構成の一部は第一の実施例と同様で
あるので説明を一部省略する。21は誘導コイル、21
aは内コイルで内鍋22底面部に設けられた第1の傾斜
面22aと略平行面に設けられている。
【0026】このように構成した本実施例では、内コイ
ル21aと、内鍋22の底面部に設けられた第1の傾斜
面22aを略平行とすることにより、内コイル21aと
内鍋底面部の距離が略一定で平均距離も近ずくため内コ
イル21aに対向する内鍋22の傾斜面21aの発熱が
増加する。このため、内鍋22の中心部からの対流を向
上させ、大量炊飯時の食味を改善することができる。
ル21aと、内鍋22の底面部に設けられた第1の傾斜
面22aを略平行とすることにより、内コイル21aと
内鍋底面部の距離が略一定で平均距離も近ずくため内コ
イル21aに対向する内鍋22の傾斜面21aの発熱が
増加する。このため、内鍋22の中心部からの対流を向
上させ、大量炊飯時の食味を改善することができる。
【0027】(実施例3)第3の実施例の炊飯器を図5
に基づき説明する。構成の一部は第1の実施例と同様で
あるので説明を一部省略する。31は誘導コイルで内コ
イル31aと外コイル31bにより構成されている。3
2は内鍋、32aは内鍋32の内方へ向かう第1の傾斜
面、32bは内鍋32の外方へ向かう第2の傾斜面32
bであり二つの傾斜面の勾配を略同一にしている。さら
に、内コイル31aと第1の傾斜面32a、および外コ
イル31bと第2の傾斜面32bとを各々略平行として
いる。内鍋32の第1の傾斜面32aの内コイル内周と
略同一直径上には変局点を設け、さらに内周は略水平面
に形成している。
に基づき説明する。構成の一部は第1の実施例と同様で
あるので説明を一部省略する。31は誘導コイルで内コ
イル31aと外コイル31bにより構成されている。3
2は内鍋、32aは内鍋32の内方へ向かう第1の傾斜
面、32bは内鍋32の外方へ向かう第2の傾斜面32
bであり二つの傾斜面の勾配を略同一にしている。さら
に、内コイル31aと第1の傾斜面32a、および外コ
イル31bと第2の傾斜面32bとを各々略平行として
いる。内鍋32の第1の傾斜面32aの内コイル内周と
略同一直径上には変局点を設け、さらに内周は略水平面
に形成している。
【0028】また図中jは、外コイル31bによって傾
斜面32bに発生する調理物の上昇流の状態を示し、k
は内コイル31aによって傾斜面32aに発生する調理
物の上昇流の状態を示している。
斜面32bに発生する調理物の上昇流の状態を示し、k
は内コイル31aによって傾斜面32aに発生する調理
物の上昇流の状態を示している。
【0029】ここで示した構成の中で第1の傾斜面32
aおよび第2の傾斜面32bの勾配を略同一にすると共
に内コイル31aと第1の傾斜面32a、および外コイ
ル31bと第2の傾斜面32bとを各々略平行とするこ
とにより、第1の傾斜面32aおよび第2の傾斜面32
bから発生する単位面積当たりの熱量が略同一となり、
かつ第1の傾斜面32aおよび第2の傾斜面32bの勾
配も略同一であるため、鍋中心部から発生する上昇流k
と鍋側面部から発生する上昇流jとの強さの均衡をとる
ことができ炊きむらの少ないおいしいご飯を炊くことが
できる。
aおよび第2の傾斜面32bの勾配を略同一にすると共
に内コイル31aと第1の傾斜面32a、および外コイ
ル31bと第2の傾斜面32bとを各々略平行とするこ
とにより、第1の傾斜面32aおよび第2の傾斜面32
bから発生する単位面積当たりの熱量が略同一となり、
かつ第1の傾斜面32aおよび第2の傾斜面32bの勾
配も略同一であるため、鍋中心部から発生する上昇流k
と鍋側面部から発生する上昇流jとの強さの均衡をとる
ことができ炊きむらの少ないおいしいご飯を炊くことが
できる。
【0030】上記構成により、内鍋32の内方へ向かう
傾斜と外方へ向かう傾斜の勾配を略同一にしたことで、
内鍋32の中心部から発生する上昇流kと内鍋32の側
面部から発生する上昇流jとに均衡をとることによっ
て、大量炊飯時の食味を改善した炊飯器を提供すること
ができる。また、内鍋32の第1の傾斜面32aの内コ
イル31aの内周と略同一直径上に変局点を設け、さら
に内周は略水平面に形成することにより、内コイル31
a上の傾斜面のみを傾斜させるため鍋底の凹部を必要以
上に大きくすることが無く、使用性と炊飯性能の両立が
可能となる。
傾斜と外方へ向かう傾斜の勾配を略同一にしたことで、
内鍋32の中心部から発生する上昇流kと内鍋32の側
面部から発生する上昇流jとに均衡をとることによっ
て、大量炊飯時の食味を改善した炊飯器を提供すること
ができる。また、内鍋32の第1の傾斜面32aの内コ
イル31aの内周と略同一直径上に変局点を設け、さら
に内周は略水平面に形成することにより、内コイル31
a上の傾斜面のみを傾斜させるため鍋底の凹部を必要以
上に大きくすることが無く、使用性と炊飯性能の両立が
可能となる。
【0031】なお、本実施例の変局点は鍋底に凹部のあ
る内鍋であれば同様の効果が得られるものである。
る内鍋であれば同様の効果が得られるものである。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明は、内鍋の底側面部
を、前記内コイルの略同一直径から内方へ向かう第1の
傾斜面である凹部と、略同一位置から外方へ向かう第2
の傾斜面とを備えて構成するとにより、少量の炊飯でも
炊飯性能が安定する炊飯器を提供できる。また、誘導コ
イルと、内鍋底側面部の第1の傾斜面とを略平行とする
ことにより、鍋中心部からの対流を向上させ大量炊飯時
の食味を改善した炊飯器を提供できる。
を、前記内コイルの略同一直径から内方へ向かう第1の
傾斜面である凹部と、略同一位置から外方へ向かう第2
の傾斜面とを備えて構成するとにより、少量の炊飯でも
炊飯性能が安定する炊飯器を提供できる。また、誘導コ
イルと、内鍋底側面部の第1の傾斜面とを略平行とする
ことにより、鍋中心部からの対流を向上させ大量炊飯時
の食味を改善した炊飯器を提供できる。
【0033】また、内鍋の内方へ向かう第1の傾斜面と
外方へ向かう第2の傾斜面の勾配を略同一にすることに
より、鍋中心部からの対流をさらに向上させ、大量炊飯
時の食味を改善した炊飯器を提供できる。
外方へ向かう第2の傾斜面の勾配を略同一にすることに
より、鍋中心部からの対流をさらに向上させ、大量炊飯
時の食味を改善した炊飯器を提供できる。
【0034】さらに、リブを誘導コイル内方で低く誘導
コイル外方で高く構成することにより、炊飯性能を安定
させた炊飯器を提供することができる。
コイル外方で高く構成することにより、炊飯性能を安定
させた炊飯器を提供することができる。
【図1】本発明の第1の実施例における電気炊飯器の破
断縦断面図
断縦断面図
【図2】同、電気炊飯器の主要部品の縦断面図
【図3】同、電気炊飯器の主要部品の破断縦断面図
【図4】本発明の第2の実施例における電気炊飯器の主
要部品の縦断面図
要部品の縦断面図
【図5】本発明の第3の実施例における電気炊飯器の主
要部品の縦断面図
要部品の縦断面図
【図6】従来例における炊飯器の破断縦断面図
10 ボディ 11 コイルベース 11a リブ 12 内鍋 12a 第1の傾斜面 12b 第2の傾斜面 13 誘導コイル
Claims (4)
- 【請求項1】 ボディと、このボディに着脱自在に収納
される内鍋と、内鍋の底側面部を包囲する非金属部から
なるコイルベースと、コイルベースの外側に取り付けら
れ、内コイル及び外コイルからなる誘導コイルとを備
え、前記内鍋の底側面部は、前記内コイルの略同一直径
から内方へ向かう第1の傾斜面を有する凹部と内コイル
の略同一直径から外方へ向かう第2の傾斜面を有してな
る電気炊飯器。 - 【請求項2】 誘導コイルは、内鍋の底側面部の形状に
略平行に配設してなる請求項1記載の電気炊飯器。 - 【請求項3】 内鍋の底側面部は、内鍋の内方へ向かう
第1の傾斜面と外方へ向かう第2の傾斜面の勾配を略同
一にしてなる請求項1または2記載の電気炊飯器。 - 【請求項4】 ボディと、このボディに着脱自在に収納
される内鍋と、内鍋の底側面部を包囲する非金属部から
なるコイルベースと、コイルベースの外側に取り付けら
れた誘導コイルとを備え、前記コイルベースは、前記誘
導コイルを当接する箇所に誘導コイル内方で低く誘導コ
イル外方で高くしたリブを設けてなる電気炊飯器。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13344895A JPH08322712A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 電気炊飯器 |
JP2000185868A JP3596432B2 (ja) | 1995-05-31 | 2000-06-21 | 電気炊飯器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13344895A JPH08322712A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 電気炊飯器 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000185868A Division JP3596432B2 (ja) | 1995-05-31 | 2000-06-21 | 電気炊飯器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08322712A true JPH08322712A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=15105018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13344895A Pending JPH08322712A (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 電気炊飯器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08322712A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016106978A (ja) * | 2014-12-10 | 2016-06-20 | 三菱電機株式会社 | 内釜および炊飯器 |
CN108521690A (zh) * | 2018-04-24 | 2018-09-11 | 云南佛鼎节能环保科技有限公司 | 一种电磁加热线盘及电磁加热的炒茶装置 |
-
1995
- 1995-05-31 JP JP13344895A patent/JPH08322712A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016106978A (ja) * | 2014-12-10 | 2016-06-20 | 三菱電機株式会社 | 内釜および炊飯器 |
CN108521690A (zh) * | 2018-04-24 | 2018-09-11 | 云南佛鼎节能环保科技有限公司 | 一种电磁加热线盘及电磁加热的炒茶装置 |
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