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JPH08320653A - クリーニング用タグ及びその固定方法 - Google Patents

クリーニング用タグ及びその固定方法

Info

Publication number
JPH08320653A
JPH08320653A JP15268195A JP15268195A JPH08320653A JP H08320653 A JPH08320653 A JP H08320653A JP 15268195 A JP15268195 A JP 15268195A JP 15268195 A JP15268195 A JP 15268195A JP H08320653 A JPH08320653 A JP H08320653A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tag
adhesive layer
cleaning
base material
basic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15268195A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Honda
本田  誠
Itsuro Takenoshita
逸郎 竹ノ下
Mitsuo Kuramoto
盈夫 倉本
Satoru Toyoshima
哲 豊島
Katsuyuki Okazaki
功到 岡崎
Hiroshi Nakatsuka
洋 中司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP15268195A priority Critical patent/JPH08320653A/ja
Publication of JPH08320653A publication Critical patent/JPH08320653A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タグを粘着層を介しリング状に貼合せて被洗
物に取り付けるクリーニング管理を可能にしつつ、防水
加工や染み抜き等の必要に応じての付加情報なども必要
かつ十分に付与でき、ドライ式とランドリー式の両方式
のクリーニングに同じタグで対処しうるクリーニング用
タグを得ること。 【構成】 シートの片側に粘着層を有するタグ基材にパ
ターンを付与してなる基本タグ(1)と、シートよりな
るタグ基材にパターンを付与してなる補助タグ(2)か
らなるクリーニング用タグ、及び前記基本タグを保有の
粘着層を介して貼合せる方式で被洗物(6)の一部に鎖
状に取り付けると共に、その鎖状の基本タグに補助タグ
を保有の粘着層又はステープルを介して取り付けるタグ
固定方法。 【効果】 被洗物を効率よく管理できてPOSシステム
を利用した洗濯物の管理等を容易に行え、必要な情報を
店頭で髄時に記入できて情報の伝達性に優れクリーニン
グ処理も効率的に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基本タグへの補助タグ
の付加でクリーニングに必要な情報を十分に付与できる
クリーニング用タグ及びその固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙やプラスチックからなるシート
に耐水性、耐溶剤性、耐薬品性を備えた粘着層を設けて
なるタグ基材に、静電写真方式でバーコード等を印刷し
たクリーニング用タグが知られていた(特開平2−81
292号公報、特開平3−247399号公報、特開平
4−9200号公報)。これはタグを粘着層を介しリン
グ状に貼合せて被洗物に取り付けうるようにして、被洗
物の損傷や取付け作業者の腱鞘炎等の負傷を生じやすく
取付け・取外し作業の能率にも劣るステープルによる取
付けを不要としたものである。
【0003】しかしながら、かかるリング状に取付ける
タグ(基本タグ)だけではクリーニングに必要な情報の
記入を満たせない場合が多々発生する問題点があった。
例えば素材明示や洗剤指示、染み抜きや漂白処理、防水
加工や帯電防止加工、再洗や処理の緩急、季節保存や吊
し又は畳み納品の如き必要に応じての付加情報は、それ
も記入しうる長さのタグとしたのでは、当該付加情報を
記入しない場合には余白部が形成されることとなって無
駄であり、また長くなるほどクリーニング時に脱落する
確率が高くなる。
【0004】従って当該リング状に取付けるタグは、基
本的な情報の記入に必要な長さや被洗物へのリング状に
取付ける際の作業上有利な長さ、あるいはボタン孔の大
きさなどの観点よりその寸法が決定されており、その場
合に前記した必要に応じての付加情報を記入できる余白
部が形成されないことが一般的である。そのためタグに
記入できない当該付加情報等がある場合には、当該タグ
を使用する前の古来の方式でクリーニング管理を行って
いる現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、タグを粘着
層を介しリング状に貼合せて被洗物に取り付けるクリー
ニング管理を可能にしつつ、防水加工や染み抜き、再洗
等の必要に応じての付加情報などの前記タグに記入でき
ない情報も必要かつ十分に付与できるクリーニング用タ
グの開発を課題とする。
【0006】また本発明は、上記した従来のタグでは被
洗物をドライ式とランドリー式の両クリーニングに供し
た場合、そのいずれか一方の方式によるクリーニング時
に粘着層を介した貼合せ状態が解かれてタグが被洗物よ
り脱落することが多発する問題があり、被洗物を当該両
方式にてクリーニングすることは希ではなく、また各方
式用の別種のタグを準備して使分けることもトラブル発
生の原因となりやすいことなどに鑑み、当該両方式のク
リーニングに同じタグで対処しうるクリーニング用タグ
を得ることも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、シートの片側
に粘着層を有するタグ基材にパターンを付与してなる基
本タグと、シートよりなるタグ基材にパターンを付与し
てなる補助タグからなることを特徴とするクリーニング
用タグ、及びかかるクリーニング用タグの基本タグを保
有の粘着層を介して貼合せる方式で被洗物の一部に鎖状
に取り付けると共に、その鎖状の基本タグに補助タグを
保有の粘着層又はステープルを介して取り付けることを
特徴とするタグ固定方法を提供するものである。
【0008】
【作用】上記の構成により、基本タグをその粘着層を介
し貼合せて被洗物に鎖状ないしリング状に取付けること
ができ、補助タグに所望の情報を記入して前記基本タグ
に取り付けてクリーニングに必要な情報を余すことなく
記入することができ、被洗物を効率よく管理でき、かつ
クリーニング処理することができる。
【0009】
【実施例】本発明のクリーニング用タグは、シートの片
側に粘着層を有するタグ基材にパターンを付与してなる
基本タグと、シートよりなるタグ基材にパターンを付与
してなる補助タグにて形成される。従って基本タグに
は、粘着層を必ず有するタグ基材が用いられ、補助タグ
には粘着層を有するタグ基材のほか粘着層を有しないも
のも用いうる。図1に本発明のクリーニング用タグを例
示した。1が基本タグ、2が補助タグ、11,21,2
2,23が付与パターンであり、6が被洗物、61がそ
のボタン孔である。また図2にタグ基材を例示した。3
がシート、4が粘着層である。なお5はセパレータであ
る。
【0010】タグ基材を形成するシートには、洗濯に耐
える適宜なものを用いうる。一般的には、例えば耐水
性、耐溶剤性、耐薬品性等を備えた、紙、ポリエステ
ル、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリイミド、フッ素
系樹脂等のプラスチック、あるいはそれらの複合体など
が用いられる。シート厚は、強度や柔軟性等の点より5
〜500μm、就中20〜250μmが一般的であるが、
使用目的に応じて適宜に決定してよい。
【0011】好ましく用いうるシートは、片側に熱転写
記録方式による印字が可能なポリマーからなるインク受
容層を設けた紙系シートである。その例を図3に示し
た。31が紙系ベース、32がインク受容層である。か
かる紙系シートによれば、熱転写記録方式で情報を臨機
に、かつ鮮明に印字でき、しかもその付与印字の保存性
に優れて印刷面を露出させたままクリーニング等に供し
ても付与印字が消失せず、印刷面を保護カバーする必要
のないタグ基材を得ることができる。紙系ベースとして
は、坪量80〜200g、就中120〜170gの上質
紙等からなる耐洗紙、プラスチックフィルムのラミネー
ト紙やコーティング紙などがあげられる。
【0012】前記において、坪量が80g未満の耐洗紙
の如く、剛性が不足すると例えばクリーニング用タグと
した場合に衣類のボタン孔やベルト止め等に通す際に折
曲がり等でスムーズに通すことができないなど取扱性や
作業性に乏しく、また強度不足で洗濯中にタグがちぎれ
る問題が発生しやすくなる。一方、坪量が200gを超
える耐洗紙の如く、剛性が強過ぎると粘着層を介してリ
ング状(ループ状)に端部接着した際に反発力で剥がれ
て被洗物等の被着体より脱落するなどの不都合を生じや
すくなる。
【0013】インク受容層は、熱転写記録方式による印
字が可能なポリマーをコーティング方式、ディッピング
方式、スクリーン方式等の適宜な方式で塗布することに
より形成することができる。前記のポリマーとしては、
例えばポリウレタン、ポリアミド、特に芳香族ポリアミ
ド、ポリエチレンテレフタレートの如く熱転写記録方式
におけるインクリボンないしそのインクと相溶性のよい
ものが好ましく用いられ、特に耐熱性に優れるものが好
ましい。
【0014】インク受容層の厚さは、0.1〜10μm
が一般的であるが、印字性や画像保存性等の点より例え
ば1.7〜3.0μm程度の中心線表面粗さを有するこ
とが好ましい。かかる場合には、熱転写により形成した
パターンの上に保護カバーを設けなくてもクリーニング
に耐えてパターンが消失しないものとすることができ
る。
【0015】プラスチック系シートや前記のインク受容
層は、付与パターンのコントラスト向上やタグの視認性
向上等を目的に着色されていてもよい。その色は任意で
あるが、バーコード印字に対してはその判読性の点より
淡色系が好ましい。着色方式は、例えば有機系や無機系
の顔料や染料等からなる着色剤の添加方式や塗布方式な
ど、任意である。なおタグ基材の粘着層付設側も必要に
応じ適宜に着色処理することができる。
【0016】ちなみに白色系の着色剤としては、例えば
チタニア、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化ホウ素、アル
ミナ、ジルコニア、酸化ケイ素、チタン酸バリウムの如
きセラミック粉末、炭酸カルシウム、酸化チタン、タル
ク、CoO−Al23、NiO2−CrO3、MnO2−Cr2
3、CoO−MnO2−CrO−Fe23の如き顔料、アルミ
ニウム、ステンレス、鉄、クロム、ニッケル、銀、金の
如き金属の粉末などがあげられる。
【0017】基本タグでは必須のものとして、補助タグ
では必要に応じて設けられる粘着層については特に限定
はなく、適宜な粘着性物質を用いて形成することができ
る。好ましい粘着層は、ドライクリーニング方式とラン
ドリークリーニング方式に耐えて、それら両クリーニン
グ方式に供しうるように形成したものである。
【0018】前記の両クリーニング方式に供しうる粘着
層の例としては、式:CH2=CHCOO(C510CO
O)xH又は/及びCH2=CHCOO(CH2yO(C
2zH(ただし、xは1〜10、yは1〜2、zは1
〜4の整数である。)で表されるアクリル系モノマー単
位を50〜100重量%含有するポリマーを主成分とす
る粘着層Aと、これとは別種の耐水性、耐薬品性を備え
た粘着層Bとを併設したものなどがあげられる。かかる
方式のタグ基材の例を図4に示した。41が粘着層A、
42が粘着層Bである。なお33は必要に応じて設けら
れるミシン目等の折り線であり、タグ基材の折曲げ性の
向上を目的とする。
【0019】前記した粘着層Aと粘着層Bを設けた粘着
層を介しタグ基材を貼合せて被洗物に取付けた場合、ド
ライ式とランドリー式の両クリーニング方式に供して洗
濯処理しても貼合せ状態を維持し、それが解かれて被洗
物より脱落することがない。従ってドライクリーニング
とランドリークリーニングの両方に供することができ、
これは粘着層を介したリング状の貼合せ方式で被洗物に
取付ける基本タグの形成に特に好ましく用いうる。
【0020】前記の粘着層Aは、特に耐溶剤性に優れて
おり、例えばドライクリーニングにおけるテトラクロロ
エチレン、トリクロロエタン、フッソ系溶剤、石油系溶
剤などの溶剤に耐える特性を発揮するものである。かか
る粘着層Aは、式:CH2=CHCOO(C510CO
O)xH又は/及びCH2=CHCOO(CH2yO(C
2zH(ただし、xは1〜10、yは1〜2、zは1
〜4の整数である。)で表されるアクリル系モノマー単
位を50〜100重量%含有するポリマーを主成分に用
いた粘着剤にて形成することができる。
【0021】前記のアクリル系モノマー単位を主体とす
るポリマーに共重合させうるモノマーとしては、例えば
エチル基、プロピル基、ブチル基、イソブチル基、イソ
アミル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、イソオ
クチル基、イソノニル基、イソデシル基の如きアルキル
基を有するアクリル酸やメタクリル酸のエステル、アク
リル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、アク
リルアミド、メタクリルアミド、アクリロニトリル、酢
酸ビニル、スチレン、N−ビニルピロリドン、N−メチ
ロールアクリルアミド、アクリル酸グリシジル、メタク
リル酸グリシジル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、
メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒ
ドロキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピ
ル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、
2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネートなどの
アクリル系粘着剤に使用されることのあるものなどがあ
げられる。
【0022】粘着層Bは、粘着層Aとは別種の、耐水
性、耐薬品性等を備えた例えば天然ゴムやスチレン・ブ
タジエンゴム等の種々のゴム系ポリマーを主成分とする
ゴム系や、ポリビニルエーテル系、アクリル系などの適
宜な粘着剤にて形成することができる。従って従来のク
リーニング用タグで公知の粘着剤のいずれも用いうる。
粘着層Bは、メタケイ酸ソーダ等の洗剤の水溶液に耐え
てランドリークリーニング等に耐える特性を与える。
【0023】なお粘着層A、粘着層Bの形成に用いる粘
着剤は、例えばテルペン系、テルペンフェノール系、ク
マロンインデン系、スチレン系、ロジン系、キシレン
系、フェノール系、石油系等の樹脂や室温液状系樹脂な
どからなる粘着付与剤、プロセスオイル、ポリエステル
系可塑剤、ポリブテン、液状ゴムなどからなる軟化剤、
ポリイソシアネート、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂
ないしアミン・エポキシ系樹脂、過酸化物、金属キレー
ト化合物などからなる架橋剤、その他、酸化防止剤、安
定剤、紫外線吸収剤、充填剤、顔料、増量剤などの粘着
剤に添加されることのある種々の配合剤を通常量含有し
ていてもよい。
【0024】特に架橋剤の配合、あるいは紫外線や放射
線、自己架橋方式等のその他の適宜な方式で架橋構造の
粘着層A又は/及び粘着層Bとすることは、耐水性、耐
溶剤性、耐薬品性、耐熱性の向上、ひいては耐洗性の向
上に有利である。
【0025】タグ基材は、シートの片側に使用目的等に
応じた粘着層を必要に応じて設けることにより形成する
ことができる。粘着層の付設は、粘着剤の塗布方式や、
セパレータ上に設けた粘着層の移着方式などの適宜な方
式で行ってよい。粘着層の接着力は、通例20〜200
0g/20mm(180度剥離、剥離速度300mm/分)
が好ましい。粘着層の厚さは、5〜100μmが一般的
であるが、これに限定されず必要な接着力等に応じて適
宜に決定してよい。なお粘着層は、実用に供するまでの
間、図2に例示の如くセパレータ5等で保護しておくこ
とが好ましい。
【0026】上記したように粘着層Aと粘着層Bの併設
方式は、リング状に貼合せる基本タグの形成に有利なも
のであるが、その場合には図4に例示の如く、粘着層A
41と粘着層B42はそれらをタグのリング状貼合せに
おいてタグの他部と直接接着できるようにそれぞれがシ
ート表面と接する状態に設けられる。すなわち粘着層A
と粘着層Bの全面が重畳して、一方が他方の全面を被覆
することのないように設けられる。取付け作業性等の点
より好ましい配置は、図例の如く粘着層Aと粘着層Bを
並列させてタグ基材の片側の端部に設けた状態である。
【0027】紙をタグ基材のベースとする場合には、図
5に例示の如く少なくとも粘着層B42の付設箇所又は
/及び貼合せ箇所にプラスチック被覆層34,35を有
するものを用いることが耐洗性の点より好ましい。従っ
て図6に例示の如く、紙36の片面の全面にプラスチッ
ク被覆層37を設けたシート3とすることもできる。
【0028】プラスチック被覆層の形成は、例えばポリ
アミド、ポリウレタン、ポリエステル、ポリプロピレン
等からなる適宜なプラスチックを用いてコーティング方
式やフィルムラミネート方式などの適宜な方式で行うこ
とができ、ホットメルト系接着剤なども用いうる。被覆
層の厚さは、100μm以下、就中0.1〜50μmが一
般的であるが、これに限定されない。プラスチック被覆
層の表面には、接着力の向上ひいては耐洗性の向上等を
目的にコロナ等による放電加工処理又は/及びマット処
理などを施すことができる。かかる放電加工処理、マッ
ト処理は、プラスチックからなるシートを用いる場合に
も有効である。
【0029】本発明のクリーニング用タグは、基本タグ
と補助タグとで構成したものであり、好ましくはドライ
式とランドリー式の両クリーニング方式に供しうるよう
にしたものである。その場合、補助タグ形成用のタグ基
材として上記した粘着層Aと粘着層Bを併設したものを
用いてよい。基本タグが粘着層Aと粘着層Bを併設した
ものであるときには、粘着層Aと粘着層Bのいずれか一
方を有するタグ基材からなる補助タグにてもドライ式と
ランドリー式の両クリーニング方式に耐える取り付けが
可能である。
【0030】基本タグ及び補助タグの形成は例えば、タ
グ基材の片面又は両面、一般にはタグ基材の粘着層を有
しない側等の片面に必要なパターンないし情報を付与す
ることにより行うことができる。パターン等の形成方式
は任意であるが、上記した熱転写方式によるパターン形
成は能率性や種々のパターン等の形成性等の点より好ま
しい。その熱転写方式では市販品等の適宜なプリンター
やインクリボンを用いうる。就中、耐擦過性のインクリ
ボンが好ましく用いうる。
【0031】形成するパターンは、任意であり、バーコ
ードやその他の記号、文字や図形などからなる管理や伝
達に必要な適宜な情報を記入することができる。その場
合、クリーニングの依頼者や取次店等の基本的な管理情
報は、バーコードパターン等を介して基本タグに記入
し、素材明示や洗剤指示、染み抜きや漂白処理、防水加
工や帯電防止加工、再洗や処理の緩急、季節保存や吊し
又は畳み納品の如き必要に応じての付加情報は、文字や
図形などを介して補助タグに記入する方式などの適宜な
方式で情報を分離記入することができる。
【0032】クリーニング依頼者等の基本的で、かつ変
化する情報は、必要情報を現場等で記入してタグを臨機
に発行できることが望ましいが、前記した染み抜きや漂
白処理、防水加工や帯電防止加工等の必要に応じての付
加情報で、かつ規格的な不変情報は補助タグなどとして
予め形成しておくこともできる。従って補助タグは、そ
の2枚以上を基本タグに取り付けうるものである。
【0033】基本タグ、補助タグの寸法、よってそれら
のタグ基材の寸法は任意であり、記入情報等に応じて適
宜な寸法とすることができ、また適宜な形態とすること
ができる。ちなみに基本タグの場合、ボタン孔等への取
付け性などの点より一般に5〜30mm、就中7〜25mm
の幅で、30〜300mm、就中50〜200mm程度の長
さとされる。また補助タグは、基本タグへの取付け性や
記入情報量など点より一般に3〜25mm、就中5〜15
mmの幅で、20〜200mm、就中50〜150mm程度の
長さとされる。
【0034】基本タグと補助タグからなるクリーニング
用タグの被洗物への固定は、例えば図1に例示の如く被
洗物6のボタン孔61やベルト止め等の孔に基本タグ1
を通してリング状の形態に成形して、そのタグ保有の粘
着層を介し貼合せ、被洗物の一部に鎖状に取り付けると
共に、その鎖状の基本タグに補助タグ2を保有の粘着層
又はステープルを介して取り付ける方法などにより行う
ことができる。
【0035】前記において補助タグが粘着層を有する場
合、補助タグはその粘着層を介して基本タグ表裏の余白
部等の表面に接着固定することもできるし、基本タグの
リング状貼合せ間に補助タグの接着層を介在させる方式
で接着固定することもできる。いずれの方式にても基本
タグが当該粘着層Aと粘着層Bを有する場合には、粘着
層A又は粘着層Bの一方を有する補助タグを用いてドラ
イ式とランドリー式の両クリーニング方式に耐える取り
付けとすることができる。
【0036】実施例1 スーパーカレンダー処理を施して中心線表面粗さを2.
19μmとした坪量150g/m2の耐洗紙の片面にウレ
タン樹脂を塗布量1.0g/m2で塗工し、120℃で
架橋処理して中心線表面粗さ2.00μmのインク受容
層を形成したのち、粘着層を付設する裏面の全面にも前
記ウレタン樹脂を塗布量3.0g/m2で塗工し、12
0℃で架橋処理して被覆層を形成しその表面を500
W、3m/分の条件でコロナ放電処理し、それを幅11
0mmにスリット加工し、耐洗紙からなるタグ基材用のシ
ートをロール状態に得た。
【0037】一方、アクリル酸2−エチルヘキシル系共
重合体を主成分とする幅10mm、厚さ30μmのアクリ
ル系両面粘着層(Bタイプ)をセパレータ上に形成し、そ
れを前記シートの裏面上にラミネートした後、幅9mm、
厚さ60μmの粘着層(Aタイプ)を前記アクリル系両面
粘着層に隣接させてラミネートし、基本タグ用のタグ基
材を得た。
【0038】なお前記の粘着層(Aタイプ)は、CH2
CHCOO(C510COO)2H90部(重量部、以下
同じ)とアクリル酸10部からなるモノマー混合物にベ
ンゾフェノン(光重合開始剤)0.5部を加え紫外線を
予備照射して増粘後、三官能性ビニル系モノマー0.1
部を加えてセパレータ上に塗工し、紫外線を照射して架
橋重合させることにより形成した。
【0039】他方、前記シートの裏面上に幅9mm、厚さ
60μmの粘着層(Aタイプ)をラミネートして補助タグ
A用のタグ基材を得、また前記シートの裏面上にアクリ
ル酸2−エチルヘキシル系共重合体を主成分とする幅1
0mm、厚さ30μmのアクリル系両面粘着層(Bタイプ)
をラミネートして補助タグB用のタグ基材を得た。
【0040】前記で得た基本タグ用のタグ基材における
インク受容層にバーコードプリンター(日東電工社製、
デュラプリンターS、以下同じ)にてバーコードを印字
しカットして幅10mm、長さ110mmの基本タグを得
た。また、各補助タグ用のタグ基材におけるインク受容
層にデュラプリンターSにて防水加工又は帯電防止の文
字を印字して幅10mm、長さ110mmにカットし、補助
タグA及び補助タグBを得た。
【0041】実施例2 CH2=CHCOO(C510COO)2H90部に代え
て、CH2=CHCOOCH2O(CH22H60部、メ
タクリル酸メチル35部を用い、アクリル酸の使用量を
5部としたほかは実施例1に準じてAタイプの粘着層を
形成し、それを用いて実施例1に準じ基本タグ、補助タ
グA及び補助タグBを得た。
【0042】評価試験 実施例で得た基本タグを衣服のボタン孔又は衣服に止め
た安全ピンに通してその粘着層を介しタグ両端をリング
状に貼合せて取付け、その基本タグ表面の余白部に補助
タグAと補助タグBの各2枚を重畳状態に接着した。ま
た基本タグを補助タグAと補助タグBの各1枚を重畳介
在させてリング状に貼合せたものも得た。次に前記両接
着形態タイプの試験体を先ず65℃のテトラクロロエチ
レンで30分間ドライクリーニングし、ついでそれを7
0℃の1%メタケイ酸ナトリウム水溶液で30分間のラ
ンドリクリーニングに供し、タグの脱落枚数を調べた。
なお試験は、100ピースについて行った。
【0043】前記のクリーニング試験において、いずれ
の接着形態タイプにおいても基本タグ及び補助タグの脱
落は全く発生しなかった。またいずれの場合もクリーニ
ング試験後に各タグに付与したバーコード等のパターン
が良好に存続しており、その判読性に何の支障も生じな
かった。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、基本タグをその粘着層
を介し貼合せて被洗物にリング状に取付けることがで
き、所望の情報を記入した補助タグを基本タグに取付け
て必要な情報を余すことなく付与でき、被洗物を効率よ
く管理できてPOSシステムを利用した洗濯物の管理等
を容易に行うことができる。また必要な情報を店頭で髄
時に記入できて必要なタグの種類を減少でき、在庫管理
等の手間を低減できると共に、情報の伝達性に優れてク
リーニング処理も効率的に行うことができる。さらに粘
着層の選定でドライ式とランドリー式の両クリーニング
方式に供して洗濯処理しても被洗物より脱落しないクリ
ーニング用タグを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の説明図
【図2】タグ基材例の断面図
【図3】他のタグ基材例の断面図
【図4】さらに他のタグ基材例の部分断面斜視図
【図5】さらに他のタグ基材例の断面図
【図6】さらに他のタグ基材例の断面図
【符号の説明】
1:基本タグ(11:付与パターン) 2:補助タグ(21,22,23:付与パターン) 3:シート(31:紙系ベース 32:インク受容層
34,35,37:プラスチック被覆層) 4:粘着層(41:粘着層A 42:粘着層B) 5:セパレータ 6:被洗物(61:ボタン孔)
フロントページの続き (72)発明者 豊島 哲 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 岡崎 功到 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 中司 洋 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートの片側に粘着層を有するタグ基材
    にパターンを付与してなる基本タグと、シートよりなる
    タグ基材にパターンを付与してなる補助タグからなるこ
    とを特徴とするクリーニング用タグ。
  2. 【請求項2】 基本タグのタグ基材が、式:CH2=C
    HCOO(C510COO)xH又は/及びCH2=CH
    COO(CH2yO(CH2zH(ただし、xは1〜1
    0、yは1〜2、zは1〜4の整数である。)で表され
    るアクリル系モノマー単位を50〜100重量%含有す
    るポリマーを主成分とする粘着層Aと、これとは別種の
    耐水性、耐薬品性を備えた粘着層Bとをシートの片側に
    その表面と接する状態で有するものからなり、補助タグ
    のタグ基材が、前記の粘着層A又は粘着層Bをシートの
    片側に有するものからなる請求項1に記載のクリーニン
    グ用タグ。
  3. 【請求項3】 基本タグ又は補助タグのタグ基材が、片
    側に熱転写記録方式による印字が可能なポリマーからな
    るインク受容層を有し、かつ他方側の少なくとも粘着層
    Bの付設箇所又は貼合せ箇所にプラスチック被覆層を有
    する紙系シートからなる請求項2に記載のクリーニング
    用タグ。
  4. 【請求項4】 プラスチック被覆層が放電加工処理又は
    マット処理されたものであり、基本タグのタグ基材が粘
    着層Aと粘着層Bを片側の端部に並列状態で有するもの
    である請求項3に記載のクリーニング用タグ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4に記載したクリーニング用
    タグの基本タグ又は補助タグがバーコード、その他の記
    号、文字又は図形からなるパターンを有し、その基本タ
    グを保有の粘着層を介して貼合せる方式で被洗物の一部
    に鎖状に取り付けると共に、その鎖状の基本タグに補助
    タグを保有の粘着層又はステープルを介して取り付ける
    ことを特徴とするタグ固定方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0858062A2 (fr) * 1997-02-11 1998-08-12 Claudine Maurin Dispositif et procédé de reconnaissance de vêtement et, en particulier, de collant collant comportant un tel dispositif et utilisation d'un tel dispositif
FR2763163A1 (fr) * 1997-02-11 1998-11-13 Claudine Marie Henriett Maurin Dispositif et procede de marquage de collant et de vetement, ainsi que collant et vetement comportant un tel dispositif
JP5967505B1 (ja) * 2015-07-02 2016-08-10 株式会社共生社 クリーニングタッグ

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