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JPH08319375A - ワイパーブレードゴム - Google Patents

ワイパーブレードゴム

Info

Publication number
JPH08319375A
JPH08319375A JP7152693A JP15269395A JPH08319375A JP H08319375 A JPH08319375 A JP H08319375A JP 7152693 A JP7152693 A JP 7152693A JP 15269395 A JP15269395 A JP 15269395A JP H08319375 A JPH08319375 A JP H08319375A
Authority
JP
Japan
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rubber
wiper blade
blade rubber
wiper
carbon black
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7152693A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3587587B2 (ja
Inventor
Shinya Goto
伸哉 後藤
Norio Tanaka
規雄 田中
Nobuyuki Kozu
信行 神津
Takashi Wanibuchi
隆 鰐渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukoku Co Ltd
Denso Corp
Original Assignee
Fukoku Co Ltd
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fukoku Co Ltd, NipponDenso Co Ltd filed Critical Fukoku Co Ltd
Priority to JP15269395A priority Critical patent/JP3587587B2/ja
Publication of JPH08319375A publication Critical patent/JPH08319375A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3587587B2 publication Critical patent/JP3587587B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60SSERVICING, CLEANING, REPAIRING, SUPPORTING, LIFTING, OR MANOEUVRING OF VEHICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60S1/00Cleaning of vehicles
    • B60S1/02Cleaning windscreens, windows or optical devices
    • B60S1/04Wipers or the like, e.g. scrapers
    • B60S1/32Wipers or the like, e.g. scrapers characterised by constructional features of wiper blade arms or blades
    • B60S1/38Wiper blades
    • B60S2001/3827Wiper blades characterised by the squeegee or blade rubber or wiping element
    • B60S2001/3829Wiper blades characterised by the squeegee or blade rubber or wiping element characterised by the material of the squeegee or coating thereof

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた耐磨耗性を有し,かつワイパー作動時
に殆ど騒音,異音が発生しない,ワイパーブレードゴム
を提供すること。 【構成】 天然ゴムとクロロプレンゴムとよりなるゴム
ポリマーに,少なくともカーボンブラックを添加し,成
形してなる。上記天然ゴムと上記クロロプレンゴムとの
重量比は50:50〜90:10であり,上記カーボン
ブラックの添加量は,上記ゴムポリマー100phrに
対し,70phr以下であり,上記カーボンブラック
は,そのヨウ素吸着量が20〜60mg/g,その平均
粒子径が40〜100mμであり,かつ,ワイパーブレ
ードゴム1の1024Hz,10℃における損失係数は
0.4以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,自動車等に用いるワイ
パーの払拭子として使用されるワイパーブレードゴムに
関する。
【0002】
【従来技術】ワイパーブレードゴムは,自動車等のフロ
ントガラスに付着した水滴,汚れを拭き取るために,ワ
イパーに対し払拭子として装着されるゴム部材である。
従来,上記ワイパーブレードゴムとしては,天然ゴム単
体もしくは天然ゴムにクロロプレンゴム等の合成ゴムを
配合したゴムより成形されたものが知られている(特公
平6−57778号,特開平5−271490号)。
【0003】
【解決しようとする課題】しかしながら,従来のワイパ
ーブレードゴムにおいては,以下に示す問題点がある。
【0004】まず,ワイパーは,ワイパーブレードゴム
を硬度の高いガラスと摺動させつつ作動させる。仮に,
ワイパーブレードゴムがガラス表面との摩擦により磨耗
した場合には,水滴等の拭き取り性能が低下する。従っ
て,ワイパーブレードゴムには,優れた耐磨耗性が要求
される。
【0005】また,ワイパー作動時において,ワイパー
ブレードゴムは常にガラス表面と密着しつつ摺動する。
そして,雨量が多い場合には,水滴の潤滑作用により,
ワイパーブレードゴムとガラス表面との間の摩擦係数が
小さくなる。このため,ワイパーの動きもスムーズであ
る。
【0006】しかし,雨量が少ない場合には,水滴の潤
滑作用が得られず,ワイパーの動きが悪くなる。そのた
め,この場合には,作動中にワイパーが,ググッとつか
えるような動きを,或いは,バタバタというぎこちない
動きを示すおそれがある。このようなワイパーの動作を
ビビリ振動というが,この状態におけるワイパーブレー
ドゴムは水滴の拭き取り効率が悪い上,騒音を発するお
それがある。そして,上記騒音は運転者に不快感を与え
るため好ましくない。
【0007】更に,近年は自動車の低騒音化が著しく,
ワイパーの作動時,特にワイパーの反転時に生じる,キ
ュッキュという高周波の異音が運転者に不快感を与える
機会が増大している。
【0008】天然ゴムより成形された従来のワイパーブ
レードゴムは,耐磨耗性に優れている。しかし,上述し
たビビリ振動に伴う騒音,またワイパー反転時に生じる
高周波の異音が発生しやすい。また,天然ゴム及びクロ
ロプレンゴムより成形されたワイパーブレードゴムは,
上述の騒音,異音の発生は比較的少ないが,耐磨耗性に
劣る。
【0009】本発明は,かかる問題点に鑑み,優れた耐
磨耗性を有し,かつワイパー作動時に殆ど騒音,異音が
発生しない,ワイパーブレードゴムを提供しようとする
ものである。
【0010】
【課題の解決手段】本発明は,天然ゴムとクロロプレン
ゴムとよりなるゴムポリマーに,少なくともカーボンブ
ラックを添加し,成形してなるワイパーブレードゴムに
おいて,上記天然ゴムと上記クロロプレンゴムとの重量
比は50:50〜90:10であり,上記カーボンブラ
ックの添加量は,上記ゴムポリマー100phrに対
し,70phr以下であり,また,上記カーボンブラッ
クは,そのヨウ素吸着量が20〜60mg/g,その平
均粒子径が40〜100mμであり,かつ,ワイパーブ
レードゴムの1024Hz,10℃における損失係数は
0.4以上であることを特徴とするワイパーブレードゴ
ムにある。
【0011】上記ゴムポリマーは,天然ゴムとクロロプ
レンゴムとの混合物を表している。また,上記phr
は,parts per hundred parts
of resin or rubberの省略形であ
って,ゴム等に対する添加剤等の外掛百分率を表してい
る。
【0012】次に,上記天然ゴムと上記クロロプレンゴ
ムとの重量比が,50:50であるゴムポリマーよりも
クロロプレンの混合量の多いゴムポリマーを用いた場合
には,寒冷地等,低温時の柔軟性,復元性が損なわれる
おそれがある。
【0013】また,上記重量比が90:10であるゴム
ポリマーよりもクロロプレンの混合量の少ないゴムポリ
マーを用いた場合には,損失係数が低くなり,ワイパー
作動時の騒音,異音が発生し易くなるおそれがある。な
お,上記天然ゴムとクロロプレンゴムとの重量比は,更
に好ましくは,60:40〜80:20である。
【0014】次に,上記カーボンブラックの添加量が,
上記ゴムポリマー100phrに対し70phrよりも
多い場合には,損失係数が低くなり,ワイパー作動時の
騒音,異音が発生し易くなるおそれがある。
【0015】次に,ヨウ素吸着量が20mg/g未満で
あるカーボンブラックを用いた場合には,磨耗し易くな
り,拭き取り性能が低下するおそれがある。一方,上記
ヨウ素吸着量が60mg/gよりも多いカーボンブラッ
クを用いた場合には,損失係数が低くなり,ワイパー作
動時の騒音,異音が発生し易くなるおそれがある。な
お,上記ヨウ素吸着量の更に好ましい上限は40mg/
gである。
【0016】次に,平均粒子径が40mμ未満であるカ
ーボンブラックを用いた場合には,損失係数が低くな
り,ワイパー作動時の騒音,異音が発生し易くなるおそ
れがある。一方,平均粒子径が100mμよりも大きい
カーボンブラックを用いた場合には,磨耗し易くなり,
拭き取り性能が低下するおそれがある。なお,上記平均
粒子径の更に好ましい下限は60mμ,また上限は80
mμである。
【0017】次に,上述の条件における損失係数が0.
4未満である場合には,損失係数が低くなり,ワイパー
作動時の騒音,異音が発生し易くなるおそれがある。な
お,上記損失係数はワイパーブレードゴムをJISに定
められた高周波振動試験機にかけ,1024Hz,10
℃という条件において測定したものである。
【0018】次に,上記クロロプレンゴムは,非イオウ
変成であり,かつガラス転移温度が−40℃以下である
ことが好ましい。上記非イオウ変成とは,ポリマーの重
合温度が比較的低く,安定剤としての硫黄が添加されて
いないということを表している。上記性質を有するクロ
ロプレンゴムを用いることにより,低温における柔軟性
及び復元性に優れる(後述の実施例2参照)ワイパーブ
レードゴムを得ることができる。
【0019】次に,上記クロロプレンゴムのガラス転移
温度が−40℃より大きい場合には,低温時の柔軟性,
復元性が損なわれるおそれがある。更に,上記クロロプ
レンゴムとしては,結晶化速度が遅いものを用いること
が好ましい。これにより,低温時でも柔軟性,復元性を
維持することができる。
【0020】次に,上記カーボンブラックの添加量は,
上記ゴムポリマー100phrに対し,20phr以上
であることが好ましい。上記添加量が20phr未満で
ある場合には,ワイパーブレードゴムとして必要な硬度
が得られないおそれがある。
【0021】
【作用及び効果】本発明のワイパーブレードゴムは,上
記した特定量の天然ゴム,クロロプレンゴム及びカーボ
ンブラックを含有してなり,特にその損失係数を特定の
値以上有する。また,上記カーボンブラックのヨウ素吸
着量及び平均粒子径は上記した特定の範囲内にある。そ
のため,耐磨耗性に優れ,殆ど騒音,異音を生じないワ
イパーブレードゴムを得ることができる。
【0022】上記のごとく,本発明によれば,優れた耐
磨耗性を有し,かつワイパー作動時に殆ど騒音,異音が
発生しない,ワイパーブレードゴムを提供することがで
きる。
【0023】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例にかかるワイパーブレードゴムにつき,
図1を用いて説明する。本例のワイパーブレードゴム
は,天然ゴムとクロロプレンゴムとよりなるゴムポリマ
ーに,少なくともカーボンブラックを添加し,成形して
なる。上記天然ゴムと上記クロロプレンゴムとの重量比
は70:30である。上記カーボンブラックの添加量
は,上記ゴムポリマー100phrに対し,30phr
である。
【0024】また,上記カーボンブラックは,そのヨウ
素吸着量が24mg/g,その平均粒子径が80mμで
ある。かつ,上記ワイパーブレードゴムの1024H
z,10℃における損失係数は0.50である。
【0025】図1に示すごとく,上記ワイパーブレード
ゴム1は,肉厚の基部11と,断面略三角形状の揺動部
13と,該揺動部13の先端に設けられた薄い板状のリ
ップ部14とよりなる。また,基部11と揺動部13と
の間には,柔軟性のあるネック部12を有する。そし
て,これらは一体成形されている。
【0026】次に,本例のワイパーブレードゴムの成形
方法について説明する。まず,上述した天然ゴムとクロ
ロプレンとよりなるゴムポリマーに対し,上記の割合で
上記カーボンブラックを添加すると共に,架橋剤(加硫
剤),老化防止剤等を添加し,混練する。上記混練によ
り得られた混練物を,成形機を用いて上記ワイパー形状
で,150℃で,10分間架橋(加硫)し,ワイパーブ
レードゴムとする。
【0027】次に,本例における作用効果につき説明す
る。本例のワイパーブレードゴムは,上記特定量の天然
ゴム,クロロプレンゴム及びカーボンブラックを含有し
てなり,特にその損失係数を特定の値以上有する。ま
た,上記カーボンブラックのヨウ素吸着量及び平均粒子
径は上記特定の値を有する。これにより,耐磨耗性に優
れ,殆ど騒音,異音を生じないワイパーブレードゴムを
得ることができる。
【0028】実施例2 本例は,本発明にかかるワイパーブレードゴムの性能
を,比較試料と共に評価する。まず,試料1は実施例1
と同様のワイパーブレードゴムである。試料2は,実施
例1とほぼ同様の組成を有する,本発明にかかるワイパ
ーブレードゴムであって,特に含有されているクロロプ
レンゴムが以下の性質を有している。即ち,上記クロロ
プレンゴムは,非イオウ変成であり,かつガラス転移温
度が−40℃以下であり,また,結晶化速度が遅い。更
に,試料2のワイパーブレードゴムは,1024Hz,
10℃における損失係数が0.44である。
【0029】一方,比較試料C1は,下記のごとく損失
係数が低いワイパーブレードゴムである。このものは,
実施例1と同様の製法において得られるもので,天然ゴ
ムよりなるゴムポリマーに,少なくともカーボンブラッ
クを添加し,成形してなるワイパーブレードゴムであ
る。
【0030】また,上記カーボンブラックの添加量は,
上記ゴムポリマー100phrに対し,50phrであ
る。また,上記ワイパーブレードゴムの1024Hz,
10℃における損失係数は0.30と低い。
【0031】比較試料C2も,下記のごとく損失係数が
低い,実施例1と同様の製法において得られるワイパー
ブレードゴムで,天然ゴムとクロロプレンゴムよりなる
ゴムポリマーに,少なくともカーボンブラックを添加
し,成形してなるワイパーブレードゴムである。
【0032】上記天然ゴムと上記クロロプレンゴムとの
重量比は70:30である。また,上記カーボンブラッ
クの添加量は,上記ゴムポリマー100phrに対し,
80phrである。かつ,上記ワイパーブレードゴムの
1024Hz,10℃における損失係数は0.37と低
い。
【0033】次に,各試料の性能評価に当たって行う試
験(a)〜(d)について説明する。まず,試験(a)
はワイパーブレードゴムの低温における柔軟性と復元性
について評価するために行う。
【0034】上記低温における柔軟性と復元性は以下の
事情に関連する。即ち,自動車等のフロントガラスは,
通常緩やかな曲面により構成され,更にその曲率も場所
によって異なる。
【0035】しかし,ワイパーは上述の形状のフロント
ガラスにおいて,表面に付着した水滴,ゴミ等を拭き取
らねばならない。そのためには,ワイパーブレードゴム
がガラス表面と完全密着し,その形状を少しずつ変形さ
せながら,ガラス表面を摺動しなくてはならない。その
ため,ワイパーブレードゴムには,高い柔軟性が要求さ
れる。
【0036】また,付着したゴミ等によりワイパーブレ
ードゴムに傷が付いた場合には,ワイパーの軌跡におい
て,水滴が筋状に拭き残ってしまう。これを防止するた
めには,上記ワイパーブレードゴムが高い復元性を持つ
必要がある。上記高い復元性を持つことによって,ゴミ
等によりワイパーブレードゴムが圧迫された場合,即座
にワイパーブレードゴムの形状が元に戻ることができる
からである。
【0037】そして,自動車は寒冷地において使用され
る機会も多いため,ワイパーブレードゴムには,上記柔
軟性及び復元性を,−30℃程度の低温においても失わ
ないことが,要求される。
【0038】上記試験(a)は,JISに記載されてい
る低温ねじり試験機を用いて,各試料の低温ねじり試験
の値t2 (23±2℃に対して2倍のモジュラスを有す
る温度)を測定することにより行う。この値が,−35
℃以下である場合には,低温における柔軟性及び復元性
に優れているといえる。
【0039】次に,試験(b)はワイパーブレードゴム
の耐磨耗性について評価するために行う。上記試験
(b)は,BS規格に記載されたアクロン磨耗試験機を
用いて,各試料の耐磨耗性アクロン磨耗の値を測定する
ことにより行う。この値が,0.60(cc/1000
回)以下である場合には,耐磨耗性に優れているといえ
る。
【0040】次に,試験(c)は,ワイパーブレードゴ
ム実機での払拭性について評価するために行う。まず,
自動車のフロントガラスに設置したワイパーに,各試料
を取付ける。その後,上記ワイパーを,少量の水をフロ
ントガラスに注ぎつつ,1分当たり45往復の速度で,
合計10往復,作動させる。
【0041】このとき,試験(c)はワイパー作動終了
後,フロントガラスに残ったワイパーの軌跡である筋を
数えるという方法(10点法)にて採点することにより
行う。この点数が高い場合には,払拭性に優れたワイパ
ーブレードゴムであるといえる。
【0042】更に,試験(d)は,ワイパー作動時の騒
音,異音の発生について評価するために行う。上記試験
(d)は,上記試験(c)と同様に,ワイパーに各試料
を取付け,該ワイパーを少量の水をフロントガラスに注
ぎつつ作動させ,該作動時に騒音,異音が発生している
かどうかを試験者がチェックすることにより行う。
【0043】以下,各試験の結果について説明する。ま
ず,上記試験(a)において,各試料及び比較試料の低
温ねじり試験のt2は,試料1が−35℃,試料2が−
37℃,比較試料C1が−49℃,比較試料C2が−3
3℃である。これにより,本発明にかかるワイパーブレ
ードゴムと比較試料C1は,低温時においても柔軟性と
復元性を維持することができることがわかる。
【0044】次に上記試験(b)において,各試料及び
比較試料の耐磨耗性アクロン磨耗は,試料1が,0.4
4(cc/1000回),試料2が0.44(cc/1
000回),比較試料C1が0.30(cc/1000
回),比較試料C2が0.61(cc/1000回)で
ある。これにより,本発明にかかるワイパーブレードゴ
ムと比較試料C1は,耐磨耗性に優れていることがわか
る。
【0045】次に上記試験(c)において,各試料及び
比較試料の採点結果は,いずれもOPEN/CLOSE
で8/8である。これにより,各試料共,実機での十分
な払拭性を有することがわかる。
【0046】次に上記試験(d)において,試料1,2
はワイパーの作動時に騒音,異音は生じない。一方,比
較試料C1は異音が発生し,C2も若干異音が発生し
た。これにより,本発明にかかるワイパーブレードゴム
は,雨量の少ない状況においても,異音,騒音を生じる
ことなく作動することがわかる。
【0047】以上により,本発明にかかる試料1及び2
は,低温における柔軟性及び復元性,耐磨耗性に優れ,
ワイパー作動時の騒音,異音が発生しない,優れた性質
を有していることがわかる。
【0048】しかし,比較試料C1は,低温における柔
軟性及び復元性,耐磨耗性には優れているが,騒音,異
音等の振動吸収性に劣り,一方,比較試料C2は,騒
音,異音等の振動吸収性には優れているが,低温におけ
る柔軟性及び復元性,耐磨耗性には劣っていることがわ
かる。このため,比較試料C1及びC2はワイパーブレ
ードゴムとして必要とされる要件の全てを満たすことが
できない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,ワイパーブレードゴムの断
面図。
【符号の説明】
1...ワイパーブレードゴム,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神津 信行 埼玉県上尾市菅谷3丁目105番地 株式会 社フコク内 (72)発明者 鰐渕 隆 埼玉県上尾市菅谷3丁目105番地 株式会 社フコク内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然ゴムとクロロプレンゴムとよりなる
    ゴムポリマーに,少なくともカーボンブラックを添加
    し,成形してなるワイパーブレードゴムにおいて,上記
    天然ゴムと上記クロロプレンゴムとの重量比は50:5
    0〜90:10であり,上記カーボンブラックの添加量
    は,上記ゴムポリマー100重量部(以下phr)に対
    し,70phr以下であり,また,上記カーボンブラッ
    クは,そのヨウ素吸着量が20〜60mg/g,その平
    均粒子径が40〜100mμであり,かつ,ワイパーブ
    レードゴムの1024Hz,10℃における損失係数は
    0.4以上であることを特徴とするワイパーブレードゴ
    ム。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記クロロプレンゴ
    ムは,非イオウ変成であり,かつガラス転移温度が−4
    0℃以下であることを特徴とするワイパーブレードゴ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記カーボン
    ブラックの添加量は,上記ゴムポリマー100phrに
    対し,20phr以上であることを特徴とするワイパー
    ブレードゴム。
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