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JPH08317573A - 急速充電回路 - Google Patents

急速充電回路

Info

Publication number
JPH08317573A
JPH08317573A JP11563895A JP11563895A JPH08317573A JP H08317573 A JPH08317573 A JP H08317573A JP 11563895 A JP11563895 A JP 11563895A JP 11563895 A JP11563895 A JP 11563895A JP H08317573 A JPH08317573 A JP H08317573A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
current
timing
charging
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11563895A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotaka Okita
宏隆 大喜多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP11563895A priority Critical patent/JPH08317573A/ja
Publication of JPH08317573A publication Critical patent/JPH08317573A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二次電池の急速充電において、充電中にガス
発生を起こさずに満充電まで充電を行なう急速充電回路
を提供する。 【構成】 電圧検出回路5によって電流パルスがオフに
なってすぐの電圧を測定して、ガス発生直前に充電電流
を下げて行き(S5,S6)、充電末期には電圧測定の
タイミングを遅くしてパルスをONする直前の電圧を取
ることで充電量に対応する電池電圧を測定し、満充電ま
で充電を行なう(S7〜S11)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二次電池を急速に充電
する充電回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の急速充電回路としては、特開平6
−121468号公報に示されるように、充電の初期に
おいては大電流が二次電池に供給され、充電中はCPU
により周期的に充電電流をゼロにして(オフにして)二
次電池の開放電圧を測定し、その開放電圧をあらかじめ
設定した基準電圧と比較し、開放電圧が基準電圧を越え
たことを検出すると充電電流を低い値に切り替えて充電
を進行するものが知られている。この技術によれば、大
電流にともなうガス発生が生じる前に電流を下げること
で高い充電量までガス発生を抑えて充電させることがで
きるのである。
【0003】ここで、ガス発生は二次電池の電圧がある
値以上になると発生する。充電中の二次電池は、電流を
印加することによりその電流に対応した電圧の上昇(過
電圧)と、充電が進行し電池の充電量が変化することに
よる電圧上昇とのふたつの効果により電圧が上昇し、や
がてガス発生が起る電圧に達する。従って、急速充電時
には二次電池に対して大電流が流されそれによる過電圧
の上昇も大きくなるため、充電の進行に従ってガス発生
に至る前に電流を下げて過電圧を低下させていた。
【0004】あるいは、別の充電回路においては、充電
中に二次電池の開放電圧を周期的に測定し基準電圧と比
較して、基準電圧を越えた時点で充電を終了させてい
た。
【0005】開放電圧の測定は、二次電池に電流が流さ
れていない状態において測られている。これは、電池リ
ード線抵抗、端子接触抵抗、電池の内部抵抗等の抵抗成
分によるオーム損に影響されず電池の充電状態を検出す
る必要があるためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
急速充電回路では、開放電圧の測定において充電電流を
ゼロにしてから測定を行なうまでのタイミングについて
は考慮されていなかったため、適切な電流切り替え動作
がなされずにガス発生を生じたり、あるいは適切な充電
終了動作がなされずに二次電池が過充電や充電量不足を
生じることがあった。
【0007】充電中に二次電池の開放電圧を測定するた
めには充電電流をパルス状に流すことになる。パルス的
に電流を印加した後の二次電池の電圧は図4に示すよう
に指数関数的に変化し、電流が加えられたことによる過
電圧分は徐々に低下して、そのときの充電量に対応した
電圧に近づいてゆくため、パルスを切ってから短い時間
に測定される電圧は電流パルスに応答した過電圧による
電圧上昇の影響を含んでおり、パルスを切ってから時間
をおいたときの電圧は充電量の増加に対応する電圧を示
すことになる。
【0008】よって、ガス発生を防ぐために電池の過電
圧の応答を正確に知り電流変更を適切に行うには、電流
を切ってからすぐに電圧を検出する様に設定する必要が
あり、一方、過充電を防ぎ且つ二次電池を十分に充電で
きるように充電を終了させるためには、充電量に対応し
た電圧増加の情報を得るように電流を切って十分に時間
をおいてから電圧を測定する必要があるが、従来の急速
充電回路においては、開放電圧の測定に関して、電流を
切ってから電圧を測定するまでのタイミングについては
考慮されていなかったため、適切な電流切り替え動作が
なされずにガス発生を生じたり、あるいは適切な充電終
了動作がなされずに二次電池の過充電や充電量不足を生
じることがあった。
【0009】また、従来の急速充電回路においては、上
述したような開放電圧に関する考慮がなされていなかっ
たため、開放電圧の測定を、電流切り替え動作か充電終
了動作の一方にしか利用することができず、大電流をガ
ス発生をともなわずに順次切り替えて行き且つ過充電を
起こさず十分な充電量を得ることはできなかった。
【0010】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、ガス発生を防止し得ると共に二
次電池の過充電や充電量不足を防止し得る急速充電回路
を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の急速充電回路は、二次電池を充電するための
電流を発生する電源と、電源からの電流を所定周期の電
流パルスに切り換えて二次電池に供給する電流切換手段
と、その電流パルスのオフに応答して二次電池の電圧を
検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段の出力によ
り前記電流パルスの電流値を変更する電流値制御手段と
を備え、前記電圧検出手段の電圧検出のタイミングを、
充電初期は電流パルスのオフ直後の第1タイミングに設
定し、充電末期は電流パルスのオフ期間中であって前記
第1タイミングよりも遅い第2タイミングに設定するタ
イミング設定手段を備えている。
【0012】尚、前記電流値制御手段は、タイミング設
定手段による電圧検出のタイミングが第1タイミングに
設定されている場合においては電圧検出に応じて電流パ
ルスの電流値を低減し、タイミング設定手段による電圧
検出のタイミングが第2タイミングに設定されている場
合においては電圧検出に応じて電流パルスの電流値をゼ
ロにするように構成されていてもよい。
【0013】また、前記第2タイミングは電流パルスの
オン直前に設定されることが好適である。
【0014】また、前記タイミング設定手段は、第1,
第2タイミングとして電流パルスのオフからの遅延時間
を設定し、前記電圧検出手段は、その遅延時間を計時す
る計時手段と、その遅延時間の経過時に前記二次電池の
電圧値と所定の基準電圧値とを比較する比較手段とを備
えていてもよい。
【0015】
【作用】上記の構成を有する本発明において、電流切換
手段は電源からの電流を所定周期の電流パルスに切り換
えて二次電池に供給し、電圧検出手段が前記電流パルス
のオフに応答して二次電池の電圧を検出する。電流値制
御手段は、前記電圧検出手段の出力により電流パルスの
電流値を変更する。タイミング設定手段は前記電圧検出
手段の電圧検出のタイミングを、充電初期は電流パルス
のオフ直後の第1タイミングに設定し、充電末期は電流
パルスのオフ期間中であって前記第1タイミングよりも
遅い第2タイミングに設定する。これにより、充電初期
と充電末期とで電圧検出手段の検出タイミングが変化す
ることになる。
【0016】また、第1タイミングで電圧検出手段が二
次電池の電圧を検出する場合、電流値制御手段は電圧検
出に応じて電流パルスの電流値を低減し、第2タイミン
グで電圧検出手段が二次電池の電圧を検出する場合、電
流値制御手段は電圧検出に応じて電流パルスの電流値を
ゼロにする。
【0017】また、第1,第2タイミングとして電流パ
ルスのオフからの遅延時間が設定され、電圧検出手段が
計時手段と比較手段とを備えている場合、計時手段が電
流パルスのオフからの遅延時間を計時し、その時間の経
過時に比較手段が前記二次電池の電圧値と所定の基準電
圧値とを比較する。
【0018】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0019】まず本実施例の急速充電回路の電気的構成
について図1を用いて説明する。
【0020】図1に示すように、本発明の電源としての
定電流電源1には、交流電力2が入力される。定電流電
源1の出力は、電流スイッチ回路3(電流切換手段)に
入力され、この電流スイッチ回路3は定電流電源1の定
電流をオンオフして電流パルスとして二次電池4に印加
するものである。この電流スイッチ回路3は、トランジ
スタスイッチから構成された一般的なものであり、後述
のパルス波形設定回路7によりそのオンオフが制御され
るものである。このオンオフ制御により電流パルスが形
成されるのである。即ち、電流スイッチ回路3はそのオ
ン状態の時に二次電池4に所定の電流値の充電電流を印
加し、オフ状態の時に充電電流を印加しないように構成
されたものである。
【0021】また、前記定電流電源1は、周知の一般的
な構成のものであり、後述の電流値設定回路6からの出
力信号を受けて電流ゼロの状態から充電初期に二次電池
4に印加可能な大電流値の間で定電流出力が可能であ
る。
【0022】二次電池4は電流スイッチ回路3の正極,
負極端子に着脱可能に装着されるものである。この電流
スイッチ回路3の正極(二次電池4の正極端子)には、
本発明の電圧検出手段としての電圧検出回路5が接続さ
れており、この電圧検出回路5の電圧検出信号出力端子
は電流値設定回路6の電圧検出信号入力端子に接続され
ている。また、電圧検出回路5は電流値設定回路6から
の遅延時間信号を受けて検出タイミングが設定される。
【0023】即ち、電圧検出回路6は、前記電流スイッ
チ回路3の正極からの電流パルスの立ち下がりに応答し
て(電流パルスのオフに応答して)二次電池4の正極端
子の電圧を測定するように構成されている。この電圧検
出回路5は前記遅延時間信号が示す遅延時間を前記電流
パルスのオフから計時するタイマー回路(計時手段)5
aを内蔵し、その遅延時間が経過した時に二次電池4の
正極端子の電圧を測定するものである。即ち、後述する
パルス波形設定回路7からのオフ信号を受けて遅延時間
を計時し、その時間が経過したときに電圧を測定するの
である。
【0024】また、測定電圧値を所定の基準電圧値と比
較する比較回路(比較手段)5bを有し、この比較回路
5bは測定電圧値が基準電圧切換回路5cにより設定さ
れた基準電圧値よりも高くなった場合に電圧検出信号を
出力するように構成されている。また、基準電圧切換回
路5cは本実施例においては、第1基準電圧値,第2基
準電圧値,第3基準電圧値の3種類が設定可能であり、
充電開始時には第1基準電圧値が初期設定され、充電の
進行に応じて比較回路5bから電圧検出信号が出力され
ると第2基準電圧値に変更され、充電末期には再び比較
回路5bから電圧検出信号が出力されると第3基準電圧
値に変更されるように基準電圧値を切り換える。この切
換は測定電圧値がその時に設定されている基準電圧値よ
りも大きくなるに応答して自動的に切り換えられるので
ある。
【0025】また、電流値制御手段としての電流値設定
回路6は、CPUやROM,RAM等から構成され、前
記定電流電源1に定電流値を指令出力すると共に、その
指令出力する定電流値を前記電圧検出回路5の比較回路
5bからの電圧検出信号に応答して変化させる。即ち、
前記電圧検出回路5の基準電圧切換回路5cが基準電圧
を第1基準電圧値に設定しているときには最大定電流を
指令するための第1定電流値が定電流電源1に出力さ
れ、第2基準電圧値に設定されているときには第1定電
流値よりも小さな値の第2定電流値が出力され、第3基
準電圧値に設定されているときには第2定電流値よりも
小さな値の第3定電流値が出力されるのである。
【0026】また、電流値設定回路6は、充電開始時は
第1の遅延時間(第1タイミング)として5msecを
示す遅延時間信号を前記電圧検出回路5のタイマ回路5
aに出力し、充電が進行して前記第3定電流値を出力す
るときに第2の遅延時間(第2タイミング)として95
msecを示す遅延時間信号を前記電圧検出回路5のタ
イマ回路5aに出力するのである。この第3定電流値の
出力時期は充電末期を示すのである。この電流値設定回
路6が本発明のタイミング設定手段をも構成している。
【0027】また、電流値設定回路6は、パルス波形設
定回路7に電流パルスのデューティを指令するデューテ
ィ指令信号を出力するものであり、1secのオン時間
と100msecのオフ時間のデューティ指令信号をパ
ルス波形設定回路7に出力する。
【0028】パルス波形設定回路7は、デューティ指令
信号を受けて、内蔵のプログラマブルタイマのカウント
値をオン時間,オフ時間それぞれ設定し、時間カウント
にしたがってオン信号,オフ信号を前記電流スイッチ回
路3に出力するのである。このため、オン信号が出力さ
れている間は定電流が二次電池に供給され、オフ信号が
出力されている間は定電流が二次電池に供給されないの
で、デューティ指令信号の内容に応じた電流パルスの波
形が形成される。
【0029】次に、本発明の急速充電回路の動作につい
て図1、図2、図3、図4を用いて説明する。
【0030】二次電池4が急速充電回路に接続される
と、電圧検出回路5によって電池の接続が検知されると
(S1;YES)、充電が開始される。充電開始時であ
るので電流値設定回路6は第1定電流値(10C)を定
電流電源1に指令出力する(S2)。ここで、記号Cは
二次電池4の定格容量を1時間で充電することができる
電流に相当するため、二次電池4の定格容量が500m
Ahであれば第1定電流値(10C)は5Aの電流に相
当する。
【0031】次に、電流値設定回路6のCPUはパルス
波形設定回路7に1secのオン時間と100msec
のオフ時間のデューティ指令信号を出力し(S3)、電
圧検出回路5に5msecの第1遅延時間を示す遅延時
間信号を出力する(S4)。この時、電圧検出回路5の
比較回路には、測定電圧値と比較するための基準電圧値
として第1基準電圧値(10C基準電圧)が設定されて
いる。そして、CPUは電圧検出回路5からの電圧検出
信号の入力を待つ(S5;NO)。
【0032】従って、定電流電源1からは第1定電流値
(10C)の定電流が出力され、それは、パルス波形設
定回路7により1secのオン時間と100msecの
オフ時間の電流パルスとなって二次電池4に供給され
る。本実施例においてはオン時間1sec・オフ時間1
00msecのパルスとしているが、オン時間は任意に
決められてよい。また、オフ時間に付いても100ms
ec以上であれば任意に決められてよい。電圧検出回路
5のタイマ回路5aはパルス波形設定回路7からのオフ
信号を受けて遅延時間(この場合5msecの第1遅延
時間)を計時し、その時間が経過した時に比較回路5b
にトリガ信号を送る。トリガ信号を受けた比較回路5b
は二次電池4の前記開放電圧を測定し、その測定電圧値
が前記第1基準電圧値よりも大きくなった時に電圧検出
信号を出力する。従って、測定電圧が前記第1基準電圧
値以下の場合、電圧検出信号が出力されることがなく、
基準電圧値も第1基準電圧値のままとなる。
【0033】ここで、電流パルスとそれを受けたときの
二次電池4の正極端子電圧の変化を図2を用いて説明す
る。電流パルスがオンすると正極端子電圧は抵抗分によ
る電圧上昇の後、緩やかな過電圧の上昇を示す。電流が
オフされると抵抗分の電圧は瞬間的に低下し、その後、
過電圧分がゆっくりと低下して行くが、電流が流された
ぶん充電が進行しているため正極端子電圧は一つ前の電
流パルス印加時の値よりは若干上昇している。上記電流
パルスを繰り返し受けることによって二次電池4は充電
されて行き、それにともなって全体の電圧は上昇して行
く。二次電池4の電圧がある値以上になると二次電池4
内部においてガスが発生するため、ガス発生を避けるに
は電流パルスオン時の過電圧を低くする必要があり、そ
のためには電流値を切り換えて過電圧を低下させること
が必要となる。
【0034】二次電池4の正極端子電圧は電流パルスの
オフ毎に図2に示すタイミングで電圧検出回路5によっ
て測定され、第1定電流値(10C)の電流パルスを印
加している時の第1基準電圧値(10C基準電圧)と比
較され、それ以下であれば再度第1定電流値10Cの電
流パルスが二次電池4に印加される。本実施例の電圧検
出回路5においては、電圧の測定を電流パルスのオフか
ら5msec経過時に行なっているが、さらに短い時間
で測定しても良く、電流パルスに対する過電圧の応答を
測定するのに十分短ければ任意に設定されて良い。前記
第1基準電圧値(10C基準電圧)は、第1定電流値の
充電電流において過電圧の上昇により二次電池4内部で
ガス発生が生じる直前の電圧に予め設定されている。
【0035】充電が進行して行くにしたがって、電圧検
出回路5にて測定している二次電池4の電圧は上昇して
行き、やがて第1基準電圧値(10C基準電圧)を上回
ると、電圧検出回路5の比較回路5bは電流値設定回路
6に電圧検出信号を出力し、これが検出される(S5;
YES)。これは、第1定電流値(10C)の電流パル
スによる充電の終了を示し、更に充電を続けると二次電
池の内部でガスが発生することを意味するものである。
また、この電圧検出信号は基準電圧切換回路5cに出力
され、この信号を受けて基準電圧切換回路5cは基準電
圧を第1基準電圧値(10C基準電圧)から第2基準電
圧に切り換える。
【0036】電流値設定回路6のCPUは、電圧検出回
路5の比較回路5bからの電圧検出信号を受けて定電流
電源1に対して、第2定電流値(8C)を指令し(S
6)、再び電圧検出信号の入力を待つ(S7;NO)。
このため、定電流電源1からは第2定電流値(8C)の
充電電流が出力され、これがパルス波形設定回路7及び
電流スイッチ回路3の働きにより、オン時間1sec・
オフ時間100msecの電流パルスになるようにスイ
ッチされて二次電池4に印加される。
【0037】電圧検出回路5は、前述と同様にして電流
パルスのオフから第1遅延時間(5msec)経過時に
電圧の測定を行い、その測定値が第2基準電圧値(8C
基準電圧)を上回った時に電圧検出信号を出力する。
【0038】従って、さらに充電が進行するにつれて二
次電池4の電圧は上昇を続け、第2基準電圧値を上回る
と電圧検出信号が出力され、電流値設定回路6のCPU
がこれを検知すると(S7;YES)、第3定電流値
(2C)を定電流電源1に指令する(S8)。この時、
電圧検出回路5の基準電圧切換回路5cは比較回路5b
からの電圧検出信号を受けて基準電圧値を第2基準電圧
値(8C基準電圧)から第3基準電圧値(充電終了電
圧)に切り換える。
【0039】また、電流値設定回路6のCPUは、電圧
検出回路5のタイマ回路5aに第2の遅延時間(第2タ
イミング)として95msecを示す遅延時間信号を出
力し(S9)、電圧検出回路5の比較回路5bからの電
圧検出信号を待つ(S10;NO)。
【0040】電圧検出回路5は、前述と同様にして電流
パルスのオフから第2遅延時間(95msec)経過時
に電圧の測定を行い、その測定値が第3基準電圧値(充
電終了電圧)を上回った時に電圧検出信号を出力する。
【0041】ここで、第3定電流値(2C)の電流パル
スによる充電は、第1定電流値(10C)あるいは第2
定電流値(8C)のような大電流による充電に比べて、
二次電池4の過電圧が大きくならないため、満充電を越
えて過充電されない限り二次電池4からはガス発生は生
じない。よって以下は過電圧をモニターするのではな
く、充電量を正確にモニターするために電圧を測定する
動作を行なう。
【0042】図2において説明したように二次電池4は
電流パルスを受けることにより、電流パルスに応答した
過電圧の上昇を示す。このときの過電圧は電流パルスが
大きいほど大きくなる。又、二次電池における過電圧の
緩和は図4に示すように、指数関数的に減少し十分な時
間の後にはその二次電池の充電量における電圧まで低下
して行く。
【0043】上述したように、第1定電流値(10C)
あるいは第2定電流値(8C)の電流パルスの充電の進
行は、電圧検出回路5は電流パルスのオフから5mse
c経過時に二次電池の電圧を測定しているので電流パル
スによる過電圧の変化を検出可能であり、過電圧の上昇
によるガス発生が生じる前に電流を切り替えることがで
きた。しかし、充電量を正確に測定して過充電や充電量
不足を防ぐには、電流パルスのオフ後の検出タイミング
を過電圧の影響がなくなるまで延長し、その検出電圧に
基づいて充電を終了する必要がある。よって、電流値設
定回路6は電流パルスのオフから95msec経過後に
二次電池の電圧検出が行われるように、第2遅延時間
(95msec)を電圧検出回路5のタイマ回路5aに
指令するのである。この95msec経過時のタイミン
グは電流パルスがオフ状態からオン状態に変化する直前
のタイミングである。
【0044】測定された電圧が第3基準電圧値(充電終
了電圧値)より低い場合には充電は継続されるが、充電
が進行するにつれ電圧は上昇しやがて充電終了電圧値を
上回ると電圧検出回路5の比較回路5bは電流値設定回
路6に充電終了を知らせる電圧検出信号を出力する。こ
れを検知すると(S10;YES)、電流値設定回路6
は電流値をゼロに変更して充電が終了される(S1
1)。尚、充電を終了したことを表示器やブザー等によ
り報知する報知装置を備えていてもよい。
【0045】このため、充電末期には電圧検出のタイミ
ングが電流パルスのオン直前に設定されるため、検出電
圧は電流パルスによる過電圧の影響が排除された実際の
充電電圧を示すこととなり満充電の検出が正確に可能に
なったのである。
【0046】本発明は上述の実施例にのみ限定されるも
のではなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々
の変形が可能である。例えば、実施例では第1タイミン
グが電流パルスのオフ後5msecと設定されている
が、さらに短い時間で電圧検出しても良く、電流パルス
に対する過電圧の応答を測定するのに十分短ければ任意
に設定されて良い。また、実施例では第2タイミングが
電流パルスのオフ後95msecと設定されているが、
電流パルスがオフの間であり、過電圧の影響が排除され
る遅延時間であれば何でもよいのである。
【0047】また、実施例ではタイミングの設定はタイ
マ回路への遅延時間の設定により行っているが、これに
限られるものではなく、時定数回路によりタイミングを
設定することも可能である。
【0048】本実施例に於いては、電流パルスの電流値
の変更を第1定電流値(10C)→第2定電流値(8
C)→第3定電流値(2C)の3段階で行っているが、
最後に供給される電流パルスの電流値が最も小さく、満
充電になるまでガス発生を生じないのに十分小さい電流
値に設定されていれば、その他の電流値と変更段数は任
意に設定可能である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の急速充電回路は、タイミング設定手段が電圧検出
手段の電圧検出のタイミングを、充電初期は電流パルス
のオフ直後の第1タイミングに設定し、充電末期は電流
パルスのオフ期間中であって前記第1タイミングよりも
遅い第2タイミングに設定するので、充電初期と充電末
期とで電圧検出手段の検出タイミングが変化することに
なり、二次電池のガス発生を防止し得ると共に二次電池
の過充電や充電量不足を防止し得るという効果を有す
る。
【0050】また、第1タイミングで電圧検出手段が二
次電池の電圧を検出する場合、電流値制御手段は電圧検
出に応じて電流パルスの電流値を低減し、第2タイミン
グで電圧検出手段が二次電池の電圧を検出する場合、電
流値制御手段は電圧検出に応じて電流パルスの電流値を
ゼロにする際には、自動的に充電を終了するこことがで
きる。
【0051】また、前記第2タイミングとして電流パル
スのオン直前に設定されている場合には、より正確な満
充電が可能となる。
【0052】また、第1,第2タイミングとして電流パ
ルスのオフからの遅延時間が設定され、前記電圧検出手
段が、その遅延時間を計時する計時手段と、その遅延時
間の経過時に前記二次電池の電圧値と所定の基準電圧値
とを比較する比較手段とを備えている場合、回路構成が
簡単になり安価にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の急速充電回路の構成を示すブロック
図である。
【図2】本実施例の充電初期における電流出力と電池電
圧を示す模式図である。
【図3】電流値設定回路の動作を示すフローチャートで
ある。
【図4】二次電池における電流パルスと電池の電圧応答
を説明する模式図である。
【符号の説明】
1 定電流電源 3 電流スイッチ回路 4 二次電池 5 電圧検出回路 5a タイマ回路 5b 比較回路 5c 基準電圧切換回路 6 電流値設定回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次電池を充電するための電流を発生す
    る電源と、 電源からの電流を所定周期の電流パルスに切り換えて二
    次電池に供給する電流切換手段と、 その電流パルスのオフに応答して二次電池の電圧を検出
    する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段の出力により前記電流パルスの電流値
    を変更する電流値制御手段とを備えた急速充電回路にお
    いて、 前記電圧検出手段の電圧検出のタイミングを、充電初期
    は電流パルスのオフ直後の第1タイミングに設定し、充
    電末期は電流パルスのオフ期間中であって前記第1タイ
    ミングよりも遅い第2タイミングに設定するタイミング
    設定手段を備えたことを特徴とする急速充電回路。
  2. 【請求項2】 前記電流値制御手段は、タイミング設定
    手段による電圧検出のタイミングが第1タイミングに設
    定されている場合においては電圧検出に応じて電流パル
    スの電流値を低減し、タイミング設定手段による電圧検
    出のタイミングが第2タイミングに設定されている場合
    においては電圧検出に応じて電流パルスの電流値をゼロ
    にするように構成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の急速充電回路。
  3. 【請求項3】 前記第2タイミングは電流パルスのオン
    直前に設定されていことを特徴とする請求項2に記載の
    急速充電回路。
  4. 【請求項4】 前記タイミング設定手段は、第1,第2
    タイミングとして電流パルスのオフからの遅延時間を設
    定し、前記電圧検出手段は、その遅延時間を計時する計
    時手段と、その遅延時間の経過時に前記二次電池の電圧
    値と所定の基準電圧値とを比較する比較手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の急速充電回
    路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016109653A (ja) * 2014-12-10 2016-06-20 日立化成株式会社 蓄電池システム
CN116914882A (zh) * 2023-07-04 2023-10-20 广东保伦电子股份有限公司 一种充电电池采样方法、设备及介质

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JP2016109653A (ja) * 2014-12-10 2016-06-20 日立化成株式会社 蓄電池システム
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