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JPH08312363A - 排気タービン過給機の洗浄方法及び洗浄装置 - Google Patents

排気タービン過給機の洗浄方法及び洗浄装置

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Publication number
JPH08312363A
JPH08312363A JP11854095A JP11854095A JPH08312363A JP H08312363 A JPH08312363 A JP H08312363A JP 11854095 A JP11854095 A JP 11854095A JP 11854095 A JP11854095 A JP 11854095A JP H08312363 A JPH08312363 A JP H08312363A
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JP
Japan
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exhaust
pipe
supply pipe
cleaning
turbine supercharger
Prior art date
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Application number
JP11854095A
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English (en)
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Inventor
Shohei Kamimura
正平 上村
Osamu Shoyama
修 庄山
Tsutomu Baba
勉 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niigata Engineering Co Ltd
Original Assignee
Niigata Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Niigata Engineering Co Ltd filed Critical Niigata Engineering Co Ltd
Priority to JP11854095A priority Critical patent/JP3547522B2/ja
Publication of JPH08312363A publication Critical patent/JPH08312363A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機関の出力を下げずに通常運転させた状態
で、容易に効率よく過給機内部の洗浄を行う。 【構成】 水蒸気管8より分岐されて接続され、かつ排
気タービン過給機1の排気流入口4に近接した排気管5
に開口して接続されて排気管5内に水蒸気を供給する供
給管7と、排気管5と供給管7との接続部分に近接した
供給管7の中途に配設される絞り装置12と、排気管5
と供給管7との接続部分と絞り装置12との間の供給管
7に配設される注入バルブ23と、を具備しているとと
もに、弁体10dにリーク孔11を有する開閉バルブ1
0が供給管7と水蒸気管8との接続部分に近接した供給
管7に配設され、かつ開閉バルブ10と絞り装置12と
の間の一部をフレキシブルホース9とした構成としてい
る。また、絞り装置12と注入バルブ23との間に、界
面活性剤供給装置14が接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関に具備される
排気タービン過給機を洗浄する方法及びその洗浄装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディーゼル機関などの内燃機関に併設さ
れている排気タービン過給機は、内燃機関の排気を利用
してタービンを回転させ、その発生動力で圧縮機を駆動
し、この機関の出力増大、効率の向上が図られるもので
ある。
【0003】ところが、この排気タービン過給機は、タ
ービンを回転させる源がディーゼル機関の排気であるた
めに、特に低質燃料油を使用する機関では、排気中に含
まれるカーボンなどの燃焼生成物が、タービンの表面に
付着してしまい、この過給機及び機関の性能を著しく低
下させる原因となっている。
【0004】このタービンの付着物を除去するには、定
期的に過給機を分解し、洗浄除去する方法が採用されて
いたが、作業が非常に煩雑であり、工期が長大となるた
めに、容易にかつ短期間に付着物を取り除く方法が望ま
れていた。
【0005】そこで、従来では、この付着物を取り除く
洗浄方法として、機関及び過給機を低負荷運転とし、こ
れら機関と過給機とを連結する排気管に注水管を接続し
て、過給機内に所定圧力の水を流し込む水による洗浄方
法や、機関及び過給機を常用の70〜80%のやや軽い
負荷運転として、これら機関と過給機とを連結する排気
管に噴出管を接続し、過給機内に直径1〜1.5mmの
破砕活性炭や破砕米などの粒体物を3〜5kg/cm2
・Gの雑用空気とともに噴出・撒布させて、その衝撃に
よる機械的エネルギーにて洗浄を行う方法などを行って
いた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の洗浄方法では、前者の水を注水することによる
洗浄方法は、ヒートショックによるタービンブレードの
亀裂対策としてタービン入口排気温度を200〜300
℃に下げる必要があるため機関の出力を無負荷近くまで
下げなければならないことから、その運転に熟練を必要
とし、また、作業が煩雑であるという欠点を有している
とともに、この水による洗浄方法では、注入した水を排
出しなければならないことから、過給機側にドレン孔を
設けなければならず、かつ、洗浄後に過給機内を乾燥さ
せなければならず、この乾燥のための低負荷運転など時
間を要するという欠点を有している。
【0007】また、この洗浄方法によれば、機関を低負
荷で運転させて洗浄を行うことから、排気管周辺が高温
にならず200〜300℃となるため、注水管をフレキ
シブルパイプにて構成させているが、機関運転時には約
550℃の高温に上昇するために、注水管が溶融しない
ように取り外さなければならず、すなわち、洗浄作業時
に注水管を取り付け、機関運転時はこの注水管を取り除
くという煩雑な作業があるという問題を有している。
【0008】一方、後者の洗浄方法は、噴出させる破砕
活性炭や破砕米などの粒体物の形状や大きさ、硬度、比
重などによって洗浄効果が変化するとともに、これらの
要素が不均等である場合、タービンブレードの先端側を
損傷させてしまうという問題がある。そして、この粒体
物を略均等な大きさに予め形成させるとともに、形状や
硬度、比重などを略均等としなければならないため、容
易に洗浄を行えないという欠点を有している。
【0009】また、前者,後者ともに機関を運転しなが
らの洗浄であることから、水、又は粒体物と排気とが混
合状態となって過給機内に流入されるが、この混合状態
が均等にならない場合、過給機内部全体では不均等に洗
浄が行われることとなってしまい、タービンの洗浄効果
に偏りが生じてしまうおそれがある。
【0010】そこで本発明は、上記問題点を解消するた
めに、機関の出力を下げずに通常運転させた状態で、容
易に効率よく過給機内部の洗浄を行うことのできる排気
タービン過給機の洗浄方法及び洗浄装置を提供すること
を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】次に、上記の目的を達成
するための手段を、実施例に対応する図面を参照して説
明する。この発明の排気タービン過給機の洗浄方法は、
内燃機関に具備される排気タービン過給機1であって、
該内燃機関及び排気タービン過給機1の運転中に、前記
排気タービン過給機1の排気流入口4に接続される排気
管5における前記排気流入口4に近接した位置に接続さ
れている供給管7より、前記排気管5内の排気圧力より
高い圧力に設定された水蒸気を所定時間注入させること
を特徴としている。
【0012】なお、前記水蒸気には、界面活性剤が添加
されていてもよい。
【0013】また、この発明の排気タービン過給機の洗
浄装置6は、排気タービン過給機1の排気流入口4に接
続される排気管5における前記排気流入口4に近接した
位置に開口して接続され、前記排気管5内に水蒸気を供
給する供給管7と、前記排気管5と前記供給管7との接
続部分に近接した前記供給管7の中途に配設される絞り
装置12と、前記排気管5と前記供給管7との接続部分
と前記絞り装置12との間の前記供給管7に配設される
注入バルブ23と、を具備したことを特徴としている。
【0014】また、前記供給管7は、水蒸気管8より分
岐されて接続されているとともに、該供給管7と水蒸気
管8との接続部分に近接した前記供給管7に開閉バルブ
10が配設され、かつ前記開閉バルブ10と前記絞り装
置12との間の一部をフレキシブルホース9とした構成
としてもよい。なお、この開閉バルブ10は、弁体10
dに貫通した所定寸法のリーク孔11が形成され、前記
開閉バルブ10が閉状態であっても、水蒸気が常時供給
管7側へ漏れるように構成される。
【0015】さらに、前記供給管7における前記絞り装
置12と前記注入バルブ23との間には、界面活性剤供
給装置14が接続されている構成としてもよい。
【0016】
【作用】内燃機関及び排気タービン過給機1の運転中
に、排気タービン過給機1の排気流入口4に接続される
排気管5における前記排気流入口4に近接した位置に接
続されている供給管7より、絞り装置12によって前記
排気管5内の排気圧力より高い圧力とされた水蒸気を所
定時間注入させることで、前記過給機1の内部を洗浄す
る。なお、注入される水蒸気には、供給管7に接続され
る界面活性剤供給装置14より界面活性剤が添加され
る。
【0017】また、洗浄時以外のときに供給管7に接続
されている開閉バルブ10を閉鎖しても、この開閉バル
ブ10の弁体10dに形成されているリーク孔11によ
り、水蒸気管8からの水蒸気が常時供給管7側及びフレ
キシブルホース9側へ漏れるようになっている。
【0018】
【実施例】図1は本発明による排気タービン過給機の洗
浄装置の一実施例を示す概略正面図、図2は排気タービ
ン過給機の側断面図、図3は排気タービン過給機の洗浄
装置の一部裁断正面図である。
【0019】まず、排気タービン過給機1は、図2に示
すように、遠心式ブロワ1Aと軸流式タービン1Bより
構成され、図示しないディーゼル機関などに併設されて
おり、この機関の排気を利用してタービン2を回転駆動
させ、ブロワ1A側のインペラー3を回転させて遠心力
により空気の圧力を高めて送りだすものである。
【0020】そして、この排気タービン過給機1の軸流
式タービン部1B側に、本発明の洗浄装置5が配設され
る。
【0021】この洗浄装置6は、機関の排気が流入する
過給機1の排気流入口4に接続され設けられており、供
給管7と、開閉バルブ10と、絞り装置12と、界面活
性剤供給装置14と、注入バルブと、で大略構成されて
いる。なお、図1に示すように、過給機1には排気流入
口4が2個あり、排気管5が2本接続されて、それぞれ
に供給管7が接続されるようになるが、この供給管7が
中途で分岐形成され、この分岐部分より各排気管5側は
同構成となっているので、一方側のみの説明とする。
【0022】供給管7は、水蒸気管8より分岐されて接
続されるとともに、この水蒸気管8と、排気タービン過
給機1に接続される排気管5との間にそれぞれを連結す
るように接続され、水蒸気管8から排気管5内へ水蒸気
を流すようになっている。排気管5における供給管7の
接続位置は、過給機1の排気流入口4に近接した位置と
されて排気管5にて開口するようになっている。
【0023】また、この供給管7は、鋼管などにて構成
されているが、図1及び図3に示すように、水蒸気管8
側の略半部は、可撓性を有するフレキシブルホース9で
構成されている。
【0024】次に開閉バルブ10は、玉型弁にて構成さ
れ、供給管7の水蒸気管8との接続部分に近接し、前記
フレキシブルホース9の一端側9aに位置して、供給管
7に配設されている。この開閉バルブ10は、図3に示
すように、弁棒10a及びハンドル車10bによって弁
箱10c内を移動する弁体10dに、直径が1mm程度
の貫通した微少なリーク孔11が形成されている。
【0025】次に絞り装置12は、供給管7内を流れる
水蒸気の圧力をやや増加させるもので、例えば図4に示
すようなオリフィス板13で構成されており、フレキシ
ブルホース9の他端側9bで排気管5との接続部分に近
接した供給管7の中途位置に設けられている。
【0026】次に、界面活性剤供給装置14は、前記絞
り装置12に近接して、この絞り装置12の排気管5側
の供給管7に接続され設けられている。この界面活性剤
供給装置14は、シリンダ15と、液室16と、ピスト
ン19と、自動切換弁と、で大略構成され、増圧シリン
ダを構成するようになっている。
【0027】シリンダ15と液室16とは、連続して一
体に形成されているとともに、シリンダ15の内径より
液室16の内径が小径となるように形成されており、液
室16には、内部に界面活性剤を投入する投入口17が
側部に配設され、先端略中央に噴出孔18が設けられ
て、この噴出口18が供給管7に接続されている。
【0028】また、ピストン19は、シリンダ15内を
移動するピストン部19aと、このピストン部19aと
一体に形成されるとともに、ピストン部19aより小径
に形成され液室16内を移動するブロック部19bとで
構成されている。
【0029】自動切換弁20は、シリンダ15の基端及
び先端の各ポートにそれぞれ接続される一対の作動管2
1と、液室16の噴出口18が接続されている位置より
絞り装置12に近接した供給管7に接続される導入管2
2とが接続されており、供給管7を流れる水蒸気を導入
管22にて取り込み、図示しない制御装置などにて弁体
を作動させ一対のうちのいずれかの作動管21へ水蒸気
を流すことで、シリンダ15内のピストン19を往復移
動させるようになっている。
【0030】なお、この界面活性剤供給装置14の噴出
口18に、供給管7内の水蒸気が逆流して進入しないよ
うに逆止弁を設けてもよい。
【0031】また、注入バルブ23は、前記開閉バルブ
10と略同形状の玉型弁よりなり、供給管7と排気管5
との接続部分と、界面活性剤供給装置14との間の供給
管7に接続されて設けられている。
【0032】次に、以上のように構成された洗浄装置6
による排気タービン過給機1の洗浄方法について説明す
る。なお、この過給機1の洗浄を行うにあたって、機関
及び過給機1は出力を低下させることなく、通常運転状
態にて洗浄が開始される。
【0033】まず、注入バルブ23及び開閉バルブ10
を開放させ、水蒸気管8より100℃以上に設定された
水蒸気を供給管7に流入させ、排気管5内へ水蒸気を注
入する。
【0034】このとき機関から過給機1へ排気管5を流
れる排気ガスの圧力は1.5〜1.8kg/cm2 とな
っているが、供給管7の中途に設けられている絞り装置
12により、水蒸気は、この排気ガスの圧力より高い圧
力、例えば2kg/cm2 とされており、逆流すること
なく、図2に示すように排気管5内に注入される。な
お、この水蒸気の排気に対する注入量は、機関に使用さ
れる燃料油質にて過給機1内の汚染度が異なることか
ら、この燃料油質に応じて可変される。
【0035】また、水蒸気の注入の開始と同時に、図5
(a)の初期状態から、図5(b)のように界面活性剤
供給装置14が作動し、この装置14内のピストン19
の移動によって液室16内の界面活性剤が供給管7内に
噴出される。
【0036】噴出された界面活性剤は、供給管7内で水
蒸気と混合し、すなわち、高温で霧状となった薬液とな
って排気管5内に注入する。
【0037】排気管5内に流入した霧状の薬液は、機関
の排気ガスと混合し、この排気ガスとともに、排気ター
ビン過給機1内に流れ込み、過給機1内面及びタービン
ブレード2aに付着された燃焼生成物を除去しながら洗
浄する。
【0038】なお、界面活性剤供給装置14は、液室1
6内から界面活性剤を噴出したのち、ピストン19が自
動切換弁の作動にて,図5(c)に示すように後退し、
同時に投入口17から再び液室16内に界面活性剤を充
填させる。
【0039】そして、上記界面活性剤供給装置14によ
る供給管7内への界面活性剤の供給が繰り返され、水蒸
気は排気管5を介して過給機1内に、所定時間、例えば
5〜15分間注入されて、洗浄が行われる。
【0040】なお、排気タービン過給機1内に流入した
水蒸気と排気ガスとの混合気体は、過給機1の排気流出
口(図示せず)より排出される。
【0041】洗浄終了後は、各バルブ10,23を閉
め、水蒸気を排気管7内に流入させないようにするとと
もに、界面活性剤供給装置14を停止させる。
【0042】なお、開閉バルブ10には、リーク孔11
が形成されていることから、弁体11dを閉鎖状態とさ
せても水蒸気管8から水蒸気が常に供給管7内に流入す
るようになっており、これにより供給管7の温度が水蒸
気の温度に保たれることとなり、排気管5からの高温な
排気熱がフレキシブルホース9へ伝熱するのを防止する
ようになっている。
【0043】従ってこのように構成された排気タービン
過給機1の洗浄装置6及び洗浄方法では、水蒸気を用い
ることにより、この水蒸気が従来の洗浄方法で用いられ
る水よりも気体に近く、また温度が高く圧力が排気の圧
力よりも高い圧力であることから、機関の運転状態を低
下させずに通常の出力状態で洗浄を行うことが可能とな
り、また、機関が通常の運転状態であり、かつこの水蒸
気と排気ガスとが気体同士であることから偏ることなく
十分に混合されることが可能となり、これにより過給機
1内を偏ることなく隅々まで行き渡り、過給機1内面や
タービンブレード2aに付着した燃焼生成物がこの水蒸
気によって剥離されて除去でき、十分な洗浄効果を得る
ことができる。
【0044】また、従来のような破砕活性炭などの粒体
物である固体を用いずに洗浄が行われるので、タービン
ブレード2aを損傷させることがなく、また予め粒体物
を均等化させるなどの手間がないので、容易に洗浄を行
うことが可能となる。
【0045】また、従来の洗浄方法で用いられる水や粒
体物など、液体や固体を用いずに、気体状態の水すなわ
ち水蒸気を用いているので、過給機1に液体や固体を排
出させるためのドレン孔を設けなくてよく、また、過給
機1内に残留してしまうおそれがない。
【0046】さらに、開閉バルブ10にリーク孔11を
設けたことにより、この開閉バルブ10を閉鎖させても
供給管7内に常に水蒸気が流れ込むこととなるので、供
給管7の温度が機関の排気温度によって高温になること
がなく、これにより、供給管7の一部を構成するフレキ
シブルホース9を機関及び過給機1の運転時に取り外さ
なくてもよく、すなわち、このリーク孔11を形成させ
ることにより、供給管7の一部をフレキシブルホース9
で構成させることができることとなる。
【0047】また、供給管7の中途に界面活性剤供給装
置14を設け、水蒸気に界面活性剤を添加させて洗浄を
行うことにより、水蒸気のみによる洗浄よりも、さらに
洗浄効果が向上し、過給機1内部の付着物を確実に除去
させることが可能となる。
【0048】なお、上述した実施例では、供給管7の一
部をフレキシブルホース9で構成させた例について述べ
たが、全て鋼管などにて構成してもよい。
【0049】また、上記実施例では、開閉バルブ10を
接続し、この開閉バルブ10の弁体10dにリーク孔1
1を穿設させた例について述べたが、このリーク孔11
を設けない構成としても上記同様の十分な洗浄効果を得
られ、リーク孔11を設けていない場合では、フレキシ
ブルホース9の着脱を容易とさせる構成とする。
【0050】さらに、上述した実施例では、界面活性剤
供給装置14の噴出口18が単に供給管7に接続されて
いる構成とされているが、この噴出口18に、界面活性
剤を霧状に噴出させるためのノズルを設けてもよい。こ
の場合、供給管7内の水蒸気と、霧状に噴出された界面
活性剤とが十分に混合されることとなり、洗浄効果がさ
らに向上する。
【0051】また、上述した実施例では、界面活性剤供
給装置14の構成を、シリンダ15とピストン19とで
構成し、自動切換弁20にて作動させることにより、界
面活性剤を供給管7内に噴出させる例について述べた
が、この構造に限定されることはなく、例えば、図6に
示すように、排気管5に接続される供給管7の上方に、
界面活性剤が蓄えられる貯留タンク16’を設け、底部
に注液バルブ24を介して送出管25を接続させるとと
もに、この送出管25を供給管7内に延出するように接
続し、送出管25の先端側を供給管7内で水蒸気の流れ
の方向に屈曲させて、この送出管25の先端をノズル2
6とする構成の界面活性剤供給装置14としてもよい。
この供給装置14によれば、ノズル26の開口が供給管
7内の水蒸気の流れの方向と反対の方向とされることか
ら、ノズル26先端にて負圧が発生することとなり、こ
のノズル26より自然に界面活性剤が流出する。そし
て、供給管7内にてこの界面活性剤は水蒸気と混合され
ることとなり、上記同様の効果を得ることができる。
【0052】さらに、上述した実施例の装置では、供給
管7の中途に界面活性剤供給装置14を設け、水蒸気内
に界面活性剤を混入させて洗浄を行う例について説明し
たが、界面活性剤供給装置14を設けず、水蒸気のみで
洗浄を行っても十分な効果を得ることができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明による排気タ
ービン過給機の洗浄方法は、水蒸気を用いることによ
り、この水蒸気が気体であり、また温度が高く圧力が排
気の圧力よりも高い圧力とされることから、機関の運転
状態を低下させずに通常の出力状態で洗浄を行うことが
可能となるという効果があり、すなわち、過給機の洗浄
を行う際に、容易に洗浄操作へと移行できるという効果
がある。
【0054】また、水蒸気と排気ガスとが気体同士であ
ることから偏ることなく十分に混合されることが可能と
なるとともに、機関が通常の運転状態とされるので、水
蒸気が過給機内を偏ることなく隅々まで行き渡ることが
可能となり、過給機内面やタービンブレードに付着した
燃焼生成物が、この水蒸気によって剥離されて除去で
き、すなわち、十分な洗浄効果を得ることができる。
【0055】さらに、従来のような破砕活性炭などの粒
体物である固体ではなく、水蒸気にて洗浄が行われるの
で、タービンブレードを損傷させることがなく、また予
め粒体物を均等化させるなどの手間がないので、容易に
洗浄を行うことができるという効果がある。
【0056】また、この発明の洗浄方法によれば、従来
の洗浄方法で用いられる水や粒体物など液体や固体を用
いずに気体状態の水蒸気を用いて洗浄を行うことから、
過給機内に残留することなく排気とともに排出されてし
まうので、この過給機にドレン孔を設けなくてもよく、
また、洗浄が終了した後の機関及び過給機の通常運転の
再開をすぐにできるという効果がある。
【0057】さらに、水蒸気に界面活性剤を添加させた
場合では、水蒸気のみによる洗浄よりもさらに洗浄効果
が向上し、過給機内部の付着物を確実に除去させるとい
う効果がある。
【0058】また、本発明の排気タービン過給機の洗浄
装置によれば、開閉バルブにリーク孔を設けたことによ
り、洗浄作業後この開閉バルブを閉鎖させても供給管内
に常に水蒸気が流れ込むこととなるので、供給管の温度
が機関の排気温度によって高温になることがなく、これ
により、供給管の一部を構成するフレキシブルホースを
機関及び過給機の運転時に取り外さなくてもよく、すな
わち、このリーク孔が形成されていることにより、供給
管の一部をフレキシブルホースで構成させることがで
き、この洗浄装置が機関の振動などに影響されることが
なくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による排気タービン過給機の洗浄装置の
一実施例を示す概略正面図
【図2】同実施例による排気タービン過給機の側断面図
【図3】同実施例による排気タービン過給機の洗浄装置
の一部裁断正面図
【図4】同実施例による洗浄装置の絞り装置の断面図
【図5】(a)〜(c)同実施例による洗浄装置の界面
活性剤供給装置の動作図
【図6】他の実施例による界面活性剤供給装置の概略正
面図
【符号の説明】
1…排気タービン過給機 4…排気流入口 5…排気管 6…洗浄装置 7…供給管 8…水蒸気管 9…フレキシブルホース 10…開閉バルブ 10d…弁体 11…リーク孔 12…絞り装置 14…界面活性剤供給装置 23…注入バルブ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関に具備される排気タービン過給
    機であって、該内燃機関及び排気タービン過給機の運転
    中に、前記排気タービン過給機の排気流入口に接続され
    る排気管における前記排気流入口に近接した位置に接続
    されている供給管より、前記排気管内の排気圧力より高
    い圧力に設定された水蒸気を所定時間注入させることを
    特徴とする排気タービン過給機の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 前記水蒸気は、界面活性剤が添加される
    ことを特徴とする請求項1記載の排気タービン過給機の
    洗浄方法。
  3. 【請求項3】 排気タービン過給機の排気流入口に接続
    される排気管における前記排気流入口に近接した位置に
    開口して接続され、前記排気管内に水蒸気を供給する供
    給管と、 前記排気管と前記供給管との接続部分に近接した前記供
    給管の中途に配設される絞り装置と、 前記排気管と前記供給管との接続部分と前記絞り装置と
    の間の前記供給管に配設される注入バルブと、 を具備したことを特徴とする排気タービン過給機の洗浄
    装置。
  4. 【請求項4】 前記供給管は、水蒸気管より分岐されて
    接続されているとともに、該供給管と水蒸気管との接続
    部分に近接した前記供給管に開閉バルブが配設され、か
    つ前記開閉バルブと前記絞り装置との間の一部をフレキ
    シブルホースとしたことを特徴とする請求項3記載の排
    気タービン過給機の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記開閉バルブは、弁体に貫通した所定
    寸法のリーク孔が形成され、前記開閉バルブが閉状態で
    あっても、水蒸気が常時供給管側へ漏れるようになって
    いることを特徴とする請求項4記載の排気タービン過給
    機の洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記供給管における前記絞り装置と前記
    注入バルブとの間には、界面活性剤供給装置が接続され
    ていることを特徴とする請求項3又は4又は5記載の排
    気タービン過給機の洗浄装置。
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