JPH0831124A - クロック発生方法及び磁気ディスク装置 - Google Patents
クロック発生方法及び磁気ディスク装置Info
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- JPH0831124A JPH0831124A JP16190094A JP16190094A JPH0831124A JP H0831124 A JPH0831124 A JP H0831124A JP 16190094 A JP16190094 A JP 16190094A JP 16190094 A JP16190094 A JP 16190094A JP H0831124 A JPH0831124 A JP H0831124A
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Landscapes
- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
- Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 フォーマット容量を落とさずに、ヘッドから
再生されるサーボデータに位相同期するPLLループか
らサーボ系の基準クロックを発生させること。 【構成】 サーボPLL回路32は磁気ヘッド2、ヘッ
ドアンプ10、パルスピークディテクタ11を通して入
力されるサーボデータに位相同期した基準クロックを発
生して、これをサーボ制御回路14に供給する。一方、
基準クロック発生回路30は内蔵の水晶発振器から発生
させた発振信号から基準クロックを作成し、この基準ク
ロックをCPU19、インタフェース回路20及びライ
トPLL回路17に供給する。これにより、サーボ制御
回路14、VCM制御回路9、VCM駆動回路7、VC
M5等を含む磁気ヘッド2のサーボ系用の基準クロック
はサーボPLL回路32から供給され、水晶発振器を1
個で済ますことができる。
再生されるサーボデータに位相同期するPLLループか
らサーボ系の基準クロックを発生させること。 【構成】 サーボPLL回路32は磁気ヘッド2、ヘッ
ドアンプ10、パルスピークディテクタ11を通して入
力されるサーボデータに位相同期した基準クロックを発
生して、これをサーボ制御回路14に供給する。一方、
基準クロック発生回路30は内蔵の水晶発振器から発生
させた発振信号から基準クロックを作成し、この基準ク
ロックをCPU19、インタフェース回路20及びライ
トPLL回路17に供給する。これにより、サーボ制御
回路14、VCM制御回路9、VCM駆動回路7、VC
M5等を含む磁気ヘッド2のサーボ系用の基準クロック
はサーボPLL回路32から供給され、水晶発振器を1
個で済ますことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセクタサーボ方式を採る
磁気ディスク装置に係わり、特にサーボ系用の基準クロ
ックを発生するクロック発生方法に関する。
磁気ディスク装置に係わり、特にサーボ系用の基準クロ
ックを発生するクロック発生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のセクタサーボ方式を採用す
る磁気ディスク装置は図6に示すような構成を有してい
る。1はデータが読み書きされる磁気記録媒体である磁
気ディスク(メディアと称することもある)、2はメデ
ィア1上にデータを記録再生する磁気ヘッド、3は前記
メディア1を回転させるスピンドルモータ、4は前記磁
気ヘッド2を先端に取り付けて移動するキャリッジ、5
は前記キャリッジ4を前記メディア1の半径方向に回動
させるボイスコイルモータ(VCM)、6は前記スピン
ドルモータ3に電力を供給し、一定回転させるスピンド
ルモータ駆動回路、7は前記VCM5に電力を供給して
駆動するVCM駆動回路、8は前記スピンドルモータ駆
動回路6への供給電力を制御して前記モータ3を一定回
転させる制御を行うスピンドルモータ制御回路、9はサ
ーボ制御回路14より制御信号を受け、前記VCM駆動
回路7への供給電力を制御してVCM5を指定通りに動
作させるVCM制御回路、10はデータの読み出し時に
磁気ヘッド2から再生された信号を増幅し、データ書き
込み時にはエンコーダ18から送られる書き込みデータ
に従って前記磁気ヘッド2へ書き込み電流を供給するヘ
ッドアンプ、11は前記ヘッドアンプ10から読み出さ
れた信号の磁気変換位置に相当する波形ピーク点を検出
して2値化データに変換するパルスピークディテクタ、
12は前記メディア1から前記磁気ヘッド2により読み
出された信号の中から位置決め情報を検出するサーボ信
号検出回路、13は前記サーボ信号検出回路12にて検
出されたアナログの位置決め信号をデジタル信号に変換
するA/D変換器、14は前記パルスピークディテクタ
11から得られるシリンダコードデータ及び前記A/D
変換器13から得られる位置決めデータを受けて、磁気
ヘッド2のシーク及び位置ズレ量を統括的に検出して制
御するサーボ制御回路、15は前記パルスピークディテ
クタ11から得られる読み出しデータパルスに位相同期
した読み出しクロックを作成するリードPLL回路、1
6は前記パルスピークディテクタ11から得られる変調
リードデータをNRZ信号に復調するデコーダ、17は
基準クロック発生回路21から発生される基準クロック
を適切な分周比で分周し、且つ帰還ループにも適切な分
周比の分周器を挿入したPLLループを形成して書き込
みクロックを作成するライトPLL回路、18はインタ
フェース制御回路20から得られるNRZ信号を、前記
ライトPLL回路17のライトクロックに同期して変調
するエンコーダ、19は本磁気ディスク装置の各種動作
を統括制御するCPU、20は本磁気ディスク装置と図
示されないホストコンピュータとの間の信号の送受を統
括的に制御するインタフェース制御回路、21は前記C
PU19とインタフェース制御回路21の基準クロック
と、前記サーボ制御回路14に代表されるサーボ系用の
基準クロックをそれぞれ異なる2個の水晶振動子より作
成する基準クロック発生回路である。
る磁気ディスク装置は図6に示すような構成を有してい
る。1はデータが読み書きされる磁気記録媒体である磁
気ディスク(メディアと称することもある)、2はメデ
ィア1上にデータを記録再生する磁気ヘッド、3は前記
メディア1を回転させるスピンドルモータ、4は前記磁
気ヘッド2を先端に取り付けて移動するキャリッジ、5
は前記キャリッジ4を前記メディア1の半径方向に回動
させるボイスコイルモータ(VCM)、6は前記スピン
ドルモータ3に電力を供給し、一定回転させるスピンド
ルモータ駆動回路、7は前記VCM5に電力を供給して
駆動するVCM駆動回路、8は前記スピンドルモータ駆
動回路6への供給電力を制御して前記モータ3を一定回
転させる制御を行うスピンドルモータ制御回路、9はサ
ーボ制御回路14より制御信号を受け、前記VCM駆動
回路7への供給電力を制御してVCM5を指定通りに動
作させるVCM制御回路、10はデータの読み出し時に
磁気ヘッド2から再生された信号を増幅し、データ書き
込み時にはエンコーダ18から送られる書き込みデータ
に従って前記磁気ヘッド2へ書き込み電流を供給するヘ
ッドアンプ、11は前記ヘッドアンプ10から読み出さ
れた信号の磁気変換位置に相当する波形ピーク点を検出
して2値化データに変換するパルスピークディテクタ、
12は前記メディア1から前記磁気ヘッド2により読み
出された信号の中から位置決め情報を検出するサーボ信
号検出回路、13は前記サーボ信号検出回路12にて検
出されたアナログの位置決め信号をデジタル信号に変換
するA/D変換器、14は前記パルスピークディテクタ
11から得られるシリンダコードデータ及び前記A/D
変換器13から得られる位置決めデータを受けて、磁気
ヘッド2のシーク及び位置ズレ量を統括的に検出して制
御するサーボ制御回路、15は前記パルスピークディテ
クタ11から得られる読み出しデータパルスに位相同期
した読み出しクロックを作成するリードPLL回路、1
6は前記パルスピークディテクタ11から得られる変調
リードデータをNRZ信号に復調するデコーダ、17は
基準クロック発生回路21から発生される基準クロック
を適切な分周比で分周し、且つ帰還ループにも適切な分
周比の分周器を挿入したPLLループを形成して書き込
みクロックを作成するライトPLL回路、18はインタ
フェース制御回路20から得られるNRZ信号を、前記
ライトPLL回路17のライトクロックに同期して変調
するエンコーダ、19は本磁気ディスク装置の各種動作
を統括制御するCPU、20は本磁気ディスク装置と図
示されないホストコンピュータとの間の信号の送受を統
括的に制御するインタフェース制御回路、21は前記C
PU19とインタフェース制御回路21の基準クロック
と、前記サーボ制御回路14に代表されるサーボ系用の
基準クロックをそれぞれ異なる2個の水晶振動子より作
成する基準クロック発生回路である。
【0003】図7は図6に示した基準クロック発生回路
21の詳細例を示した回路図である。22は前記CPU
系の基準クロックの生成用であり、前記基準クロックの
2倍の周波数で発振する第1水晶振動子、23は前記第
1水晶振動子の発振周波数に従ってTTL若しくはCM
OS相当レベルのクロックを出力する第1発振回路、2
4は前記第1発振回路23の出力クロックを2分周し、
この分周出力をCPU系の基準クロックにする2分周回
路、25はサーボ及びリード/ライト基準クロックの生
成用であり、シリンダコード転送速度の3倍の周波数で
発振する第2水晶振動子、26は前記第2水晶振動子2
5の発振周波数に従ってTLL若しくはCMOS相当レ
ベルのクロックを出力する第2発振回路、27は第2水
晶発振子25が目的の高調波発振をするように時定数が
設定された補助発振回路(LC回路)である。
21の詳細例を示した回路図である。22は前記CPU
系の基準クロックの生成用であり、前記基準クロックの
2倍の周波数で発振する第1水晶振動子、23は前記第
1水晶振動子の発振周波数に従ってTTL若しくはCM
OS相当レベルのクロックを出力する第1発振回路、2
4は前記第1発振回路23の出力クロックを2分周し、
この分周出力をCPU系の基準クロックにする2分周回
路、25はサーボ及びリード/ライト基準クロックの生
成用であり、シリンダコード転送速度の3倍の周波数で
発振する第2水晶振動子、26は前記第2水晶振動子2
5の発振周波数に従ってTLL若しくはCMOS相当レ
ベルのクロックを出力する第2発振回路、27は第2水
晶発振子25が目的の高調波発振をするように時定数が
設定された補助発振回路(LC回路)である。
【0004】ところで、CPU19の最高スピードを得
るため、CPU系の基準クロックを例えば16MHzに
する必要があり、しかもクロックの周波数及びデューテ
ィの精度を上げるため、水晶振動子22は32MHzと
し、これを2分周して使用している。一方、サーボ系の
基準クロックはサーボデータの転送速度から17.3M
Hzが必要だったと仮定すると、一般にグレイコード等
を用いているサーボデータのデコード精度を向上させる
ため、第2水晶振動子25は17.3MHzの3倍の5
2MHzにしている。
るため、CPU系の基準クロックを例えば16MHzに
する必要があり、しかもクロックの周波数及びデューテ
ィの精度を上げるため、水晶振動子22は32MHzと
し、これを2分周して使用している。一方、サーボ系の
基準クロックはサーボデータの転送速度から17.3M
Hzが必要だったと仮定すると、一般にグレイコード等
を用いているサーボデータのデコード精度を向上させる
ため、第2水晶振動子25は17.3MHzの3倍の5
2MHzにしている。
【0005】水晶振動子の場合、25〜30MHzを越
えると、機械的信頼性が低下するため、それらを改善す
るのに急激に高価となってくるにも拘らず、上記した従
来の基準クロック発生回路21では発振回路に接続する
水晶振動子として30MHz以上のものを2個も使用し
ており、回路規模が大きくなると共に高価になるという
不具合があった。水晶振動子は30MHzを越えると、
基本波(1発振周波数)で発振するのが困難になり、3
次高調波や5次高調波を使用せざるを得ない。そこで、
高調波成分で発振しやすいようにR、L、Cを使用した
補助発振回路27を用いたり、誤って基本波で発振した
ためにCPUが異常動作しないように発振周波数を監視
する回路等を取り付ける必要が生じるため、上記したよ
うに回路規模が大きくなってしまう。
えると、機械的信頼性が低下するため、それらを改善す
るのに急激に高価となってくるにも拘らず、上記した従
来の基準クロック発生回路21では発振回路に接続する
水晶振動子として30MHz以上のものを2個も使用し
ており、回路規模が大きくなると共に高価になるという
不具合があった。水晶振動子は30MHzを越えると、
基本波(1発振周波数)で発振するのが困難になり、3
次高調波や5次高調波を使用せざるを得ない。そこで、
高調波成分で発振しやすいようにR、L、Cを使用した
補助発振回路27を用いたり、誤って基本波で発振した
ためにCPUが異常動作しないように発振周波数を監視
する回路等を取り付ける必要が生じるため、上記したよ
うに回路規模が大きくなってしまう。
【0006】従来のような磁気ディスク装置では、CP
U19とサーボ制御回路14等のサーボ系のそれぞれの
パフォーマンスを最大限に発揮させるために、CPU系
とサーボ系とで別々のクロックを持つ必要があり、基準
クロック発生回路21の第1発振回路23から発生した
信号が分周回路24によって1/2に分周されて、クロ
ックが作成される。このクロックがCPU19とインタ
フェース制御回路20に供給される。又、基準クロック
発生回路21の第2発振回路26から発生したクロック
がサーボ制御回路14とライトPLL回路17に供給さ
れている。尚、昨今の磁気ディスク装置は高機能、大容
量化のためデータ転送速度が上昇し、CPU系クロック
も高速化している。
U19とサーボ制御回路14等のサーボ系のそれぞれの
パフォーマンスを最大限に発揮させるために、CPU系
とサーボ系とで別々のクロックを持つ必要があり、基準
クロック発生回路21の第1発振回路23から発生した
信号が分周回路24によって1/2に分周されて、クロ
ックが作成される。このクロックがCPU19とインタ
フェース制御回路20に供給される。又、基準クロック
発生回路21の第2発振回路26から発生したクロック
がサーボ制御回路14とライトPLL回路17に供給さ
れている。尚、昨今の磁気ディスク装置は高機能、大容
量化のためデータ転送速度が上昇し、CPU系クロック
も高速化している。
【0007】ところで、磁気ヘッド2のメディア半径方
向の移動(シーク)には、各シリンダ毎に異なる値を示
すアドレスコードデータが用いられる。このアドレスコ
ードは製造時に行われるサーボデータ書き込み時に記録
されるものであるが、一般に前記グレイコード等の2値
化データが用いられる。磁気ヘッド2があるシリンダ上
に位置するか、或いは各シリンダ上を横切る時には、磁
気ヘッド2はメディア1上のアドレスコードを読み出
し、これがパルスピークディテクタ11で2値化データ
に変換されるため、サーボ制御回路14は磁気ヘッド2
がメディア1上のどのシリンダ上にいるのか識別するこ
とができる。又、サーボ制御回路14ではサーボ基準ク
ロックをカウントし、アドレスコードの内容をデコード
している。即ち、サーボ基準クロックはアドレスコード
デコードウィンドゥに相当することになる。
向の移動(シーク)には、各シリンダ毎に異なる値を示
すアドレスコードデータが用いられる。このアドレスコ
ードは製造時に行われるサーボデータ書き込み時に記録
されるものであるが、一般に前記グレイコード等の2値
化データが用いられる。磁気ヘッド2があるシリンダ上
に位置するか、或いは各シリンダ上を横切る時には、磁
気ヘッド2はメディア1上のアドレスコードを読み出
し、これがパルスピークディテクタ11で2値化データ
に変換されるため、サーボ制御回路14は磁気ヘッド2
がメディア1上のどのシリンダ上にいるのか識別するこ
とができる。又、サーボ制御回路14ではサーボ基準ク
ロックをカウントし、アドレスコードの内容をデコード
している。即ち、サーボ基準クロックはアドレスコード
デコードウィンドゥに相当することになる。
【0008】サーボデータはサーボライト時に特定のデ
ータ転送速度で記録されているが、スピンドルモータ3
の回転むらで変動する。基準クロック発生回路21から
発生されるサーボ基準クロックはモータ3の回転変動と
非同期なので、この回転変動分がアドレスコードデコー
ドウィンドウロスになってしまう。従来より、サーボ面
サーボを使用する磁気ディスク装置において、サーボク
ロックはサーボPLLにて作られていた。サーボ面サー
ボの場合、サーボ面とサーボヘッドが独立しているた
め、常にPLLにはサーボデータが入力され、PLLを
常に位相同期することが可能であった。しかし、セクタ
サーボの場合、サーボデータがメディア上に間欠的に配
置されているため、前記PLLはサーボデータが入力さ
れる度に引き込み動作を繰り返す必要があり、引き込み
のための同期パターンエリアが前記メデイアの記録領域
を狭め、磁気ディスク装置のフォーマット容量を減少さ
せてしまうので、セクタサーボの場合は上記したPLL
を使用することができなかった。
ータ転送速度で記録されているが、スピンドルモータ3
の回転むらで変動する。基準クロック発生回路21から
発生されるサーボ基準クロックはモータ3の回転変動と
非同期なので、この回転変動分がアドレスコードデコー
ドウィンドウロスになってしまう。従来より、サーボ面
サーボを使用する磁気ディスク装置において、サーボク
ロックはサーボPLLにて作られていた。サーボ面サー
ボの場合、サーボ面とサーボヘッドが独立しているた
め、常にPLLにはサーボデータが入力され、PLLを
常に位相同期することが可能であった。しかし、セクタ
サーボの場合、サーボデータがメディア上に間欠的に配
置されているため、前記PLLはサーボデータが入力さ
れる度に引き込み動作を繰り返す必要があり、引き込み
のための同期パターンエリアが前記メデイアの記録領域
を狭め、磁気ディスク装置のフォーマット容量を減少さ
せてしまうので、セクタサーボの場合は上記したPLL
を使用することができなかった。
【0009】このため、基準クロック発生回路21に3
0MHzを越える高価な水晶振動子を2個搭載して、C
PU系とサーボ系の2種類の基準クロックを発生しなけ
ればならず、回路が高価になると共に大型化してしまう
という欠点があった。又、サーボデータはサーボライト
時に特定のデータ転送速度で記録されているが、スピン
ドルモータ3の回転むらで前記サーボデータの周波数が
変動する。それにも拘らず、サーボ用の前記基準クロッ
クはモータ3の回転変動と非同期なので、前記回転変動
分がデコードウィンドゥロスになってしまうという欠点
があった。
0MHzを越える高価な水晶振動子を2個搭載して、C
PU系とサーボ系の2種類の基準クロックを発生しなけ
ればならず、回路が高価になると共に大型化してしまう
という欠点があった。又、サーボデータはサーボライト
時に特定のデータ転送速度で記録されているが、スピン
ドルモータ3の回転むらで前記サーボデータの周波数が
変動する。それにも拘らず、サーボ用の前記基準クロッ
クはモータ3の回転変動と非同期なので、前記回転変動
分がデコードウィンドゥロスになってしまうという欠点
があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は上記の
欠点を除去し、フォーマット容量を落とさずにサーボデ
ータに位相同期するPLLループによりサーボ系用の基
準クロックを発生させて、デコードウインドゥロスをな
くし且つ回路を小型で安価にすることができるクロック
発生方法及びこのクロック発生方法を採用した磁気ディ
スク装置を提供することを目的としている。
欠点を除去し、フォーマット容量を落とさずにサーボデ
ータに位相同期するPLLループによりサーボ系用の基
準クロックを発生させて、デコードウインドゥロスをな
くし且つ回路を小型で安価にすることができるクロック
発生方法及びこのクロック発生方法を採用した磁気ディ
スク装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1〜8の発明はセ
クタ・サーボ方式で記録媒体上にヘッドを用いてデータ
を記録再生する磁気ディスク装置の前記ヘッドサーボ系
用の基準クロックを発生する基準クロック発生方法にあ
って、前記ヘッドから再生されるサーボデータに位相同
期するフェイズロックループを有し、且つこのフェイズ
ロックループは位相引き込みが遅い第1のフェイズロッ
クループと位相引き込みが速い第2のフェイズロックル
ープから成り、引き込みの遅い第1のフェイズロックル
ープは前記ヘッドから再生されるデータ領域で動作さ
せ、且つこの時この第1のフェイズロックループから発
生される基準クロックを出力するようにし、又、前記位
相引き込みが速い第2のフェイズロックループは前記ヘ
ッドから再生されるサーボデータ領域で動作させ、且つ
この時この第2のフェイズロックループから発生される
基準クロックを出力するステップを有する。
クタ・サーボ方式で記録媒体上にヘッドを用いてデータ
を記録再生する磁気ディスク装置の前記ヘッドサーボ系
用の基準クロックを発生する基準クロック発生方法にあ
って、前記ヘッドから再生されるサーボデータに位相同
期するフェイズロックループを有し、且つこのフェイズ
ロックループは位相引き込みが遅い第1のフェイズロッ
クループと位相引き込みが速い第2のフェイズロックル
ープから成り、引き込みの遅い第1のフェイズロックル
ープは前記ヘッドから再生されるデータ領域で動作さ
せ、且つこの時この第1のフェイズロックループから発
生される基準クロックを出力するようにし、又、前記位
相引き込みが速い第2のフェイズロックループは前記ヘ
ッドから再生されるサーボデータ領域で動作させ、且つ
この時この第2のフェイズロックループから発生される
基準クロックを出力するステップを有する。
【0012】請求項9の発明は磁気ディスク上の目標シ
リンダに磁気ヘッドをシークして位置決めするヘッドサ
ーボ系を備え、このヘッドサーボ系で位置決めされた磁
気ヘッドを介して前記磁気ディスクにデータを読み書き
する制御を行うデータ読みだし書き込み制御系を備えた
磁気ディスク装置において、請求項1記載のクロック発
生方法により前記ヘッドサーボ系を動作させる基準信号
を発生する第1の基準信号発生手段と、水晶発振回路に
より前記データ読み出し書き込み制御系を動作させる基
準信号を発生する第2の基準信号発生手段とを具備した
構成を有する。
リンダに磁気ヘッドをシークして位置決めするヘッドサ
ーボ系を備え、このヘッドサーボ系で位置決めされた磁
気ヘッドを介して前記磁気ディスクにデータを読み書き
する制御を行うデータ読みだし書き込み制御系を備えた
磁気ディスク装置において、請求項1記載のクロック発
生方法により前記ヘッドサーボ系を動作させる基準信号
を発生する第1の基準信号発生手段と、水晶発振回路に
より前記データ読み出し書き込み制御系を動作させる基
準信号を発生する第2の基準信号発生手段とを具備した
構成を有する。
【0013】
【作用】請求項1〜8の発明の第1のフェイズロックル
ープはヘッドから再生されるサーボデータの中のシリン
ダコード読み出しパルスに直ぐに位相同期して、ヘッド
サーボ系用の基準クロックを発生する。その後、前記ヘ
ッドからデータが再生されるデータ領域では、前記シリ
ンダコード読み出しパルスに緩慢で安定に位相同期した
第2のフェイズロックループから発生される基準クロッ
クを出力することにより、このフェイズロックループを
位相同期させるための同期信号領域を大きくすることな
く、ヘッドサーボ系用の基準クロックを前記サーボデー
タに位相同期するフェイズロックループにより発生で
き、このため、磁気ディスク装置から高価な水晶発振振
動子を1つ省略することができ、装置を小型化且つ安価
にすることができる。又、前記基準信号は記録媒体を回
転させるモータの回転変動に追従しているため、デコー
ドウインドゥロスをなくすことができる。
ープはヘッドから再生されるサーボデータの中のシリン
ダコード読み出しパルスに直ぐに位相同期して、ヘッド
サーボ系用の基準クロックを発生する。その後、前記ヘ
ッドからデータが再生されるデータ領域では、前記シリ
ンダコード読み出しパルスに緩慢で安定に位相同期した
第2のフェイズロックループから発生される基準クロッ
クを出力することにより、このフェイズロックループを
位相同期させるための同期信号領域を大きくすることな
く、ヘッドサーボ系用の基準クロックを前記サーボデー
タに位相同期するフェイズロックループにより発生で
き、このため、磁気ディスク装置から高価な水晶発振振
動子を1つ省略することができ、装置を小型化且つ安価
にすることができる。又、前記基準信号は記録媒体を回
転させるモータの回転変動に追従しているため、デコー
ドウインドゥロスをなくすことができる。
【0014】請求項9の発明の磁気ディスク装置におい
て、第1の基準信号発生手段は請求項1記載のクロック
発生方法により前記ヘッドサーボ系を動作させる基準信
号を発生する。第2の基準信号発生手段は水晶発振回路
により前記データ読み出し書き込み制御系を動作させる
基準信号を発生する。
て、第1の基準信号発生手段は請求項1記載のクロック
発生方法により前記ヘッドサーボ系を動作させる基準信
号を発生する。第2の基準信号発生手段は水晶発振回路
により前記データ読み出し書き込み制御系を動作させる
基準信号を発生する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本発明のクロック発生方法を採用した本
発明の磁気ディスク装置の一実施例を示したブロック図
である。1はデータが読み書きされる磁気記録媒体であ
る磁気ディスク(メディアと称することもある)、2は
メディア1上にデータを記録再生する磁気ヘッド、3は
前記メディア1を回転させるスピンドルモータ、4は前
記磁気ヘッド2を先端に取り付けて移動するキャリッ
ジ、5は前記キャリッジ4を前記メディア1の半径方向
に回動させるボイスコイルモータ(VCM)、6は前記
スピンドルモータ3に電力を供給し、一定回転させるス
ピンドルモータ駆動回路、7は前記VCM5に電力を供
給して駆動するVCM駆動回路、8は前記スピンドルモ
ータ駆動回路6への供給電力を制御して前記モータ3を
一定回転させる制御を行うスピンドルモータ制御回路、
9はサーボ制御回路14より制御信号を受け、前記VC
M駆動回路7への供給電力を制御してVCM5を指定通
りに動作させるVCM制御回路、10はデータの読み出
し時に磁気ヘッド2から再生された信号を増幅し、デー
タ書き込み時にはエンコーダ18から送られる書き込み
データに従って前記磁気ヘッド2へ書き込み電流を供給
するヘッドアンプ、11は前記ヘッドアンプ10から読
み出された信号の磁気変換位置に相当する波形ピーク点
を検出して2値化データに変換するパルスピークディテ
クタ、12は前記メディア1から前記磁気ヘッド2によ
り読み出された信号の中から位置決め情報を検出するサ
ーボ信号検出回路、13は前記サーボ信号検出回路12
にて検出されたアナログの位置決め信号をデジタル信号
に変換するA/D変換器、14は前記パルスピークディ
テクタ11から得られるシリンダコードデータ及び前記
A/D変換器13から得られる位置決めデータを受け
て、磁気ヘッド2のシーク及び位置ズレ量を統括的に検
出して制御するサーボ制御回路、15は前記パルスピー
クディテクタ11から得られる読み出しデータパルスに
位相同期した読み出しクロックを作成するリードPLL
回路、16は前記パルスピークディテクタ11から得ら
れる変調リードデータをNRZ信号に復調するデコー
ダ、17は基準クロック発生回路31から発生される基
準クロックを適切な分周比で分周し、且つ帰還ループに
も適切な分周比の分周器を挿入したPLLループを形成
して書き込みクロックを作成するライトPLL回路、1
8はインタフェース制御回路20から得られるNRZ信
号を、前記ライトPLL回路17のライトクロックに同
期して変調するエンコーダ、19は本磁気ディスク装置
の各種動作を統括制御するCPU、20は本磁気ディス
ク装置と図示されないホストコンピュータとの間の信号
の送受を統括的に制御するインタフェース制御回路、3
1は前記CPU19とインタフェース制御回路20用の
基準クロックを水晶発振子から作成して供給する基準ク
ロック発生回路、32は前記メディア1上に記録された
シリンダコードを読み出しパルスに位相同期したサーボ
基準クロックを作成してサーボ制御回路14へ出力する
サーボPLL回路である。
明する。図1は本発明のクロック発生方法を採用した本
発明の磁気ディスク装置の一実施例を示したブロック図
である。1はデータが読み書きされる磁気記録媒体であ
る磁気ディスク(メディアと称することもある)、2は
メディア1上にデータを記録再生する磁気ヘッド、3は
前記メディア1を回転させるスピンドルモータ、4は前
記磁気ヘッド2を先端に取り付けて移動するキャリッ
ジ、5は前記キャリッジ4を前記メディア1の半径方向
に回動させるボイスコイルモータ(VCM)、6は前記
スピンドルモータ3に電力を供給し、一定回転させるス
ピンドルモータ駆動回路、7は前記VCM5に電力を供
給して駆動するVCM駆動回路、8は前記スピンドルモ
ータ駆動回路6への供給電力を制御して前記モータ3を
一定回転させる制御を行うスピンドルモータ制御回路、
9はサーボ制御回路14より制御信号を受け、前記VC
M駆動回路7への供給電力を制御してVCM5を指定通
りに動作させるVCM制御回路、10はデータの読み出
し時に磁気ヘッド2から再生された信号を増幅し、デー
タ書き込み時にはエンコーダ18から送られる書き込み
データに従って前記磁気ヘッド2へ書き込み電流を供給
するヘッドアンプ、11は前記ヘッドアンプ10から読
み出された信号の磁気変換位置に相当する波形ピーク点
を検出して2値化データに変換するパルスピークディテ
クタ、12は前記メディア1から前記磁気ヘッド2によ
り読み出された信号の中から位置決め情報を検出するサ
ーボ信号検出回路、13は前記サーボ信号検出回路12
にて検出されたアナログの位置決め信号をデジタル信号
に変換するA/D変換器、14は前記パルスピークディ
テクタ11から得られるシリンダコードデータ及び前記
A/D変換器13から得られる位置決めデータを受け
て、磁気ヘッド2のシーク及び位置ズレ量を統括的に検
出して制御するサーボ制御回路、15は前記パルスピー
クディテクタ11から得られる読み出しデータパルスに
位相同期した読み出しクロックを作成するリードPLL
回路、16は前記パルスピークディテクタ11から得ら
れる変調リードデータをNRZ信号に復調するデコー
ダ、17は基準クロック発生回路31から発生される基
準クロックを適切な分周比で分周し、且つ帰還ループに
も適切な分周比の分周器を挿入したPLLループを形成
して書き込みクロックを作成するライトPLL回路、1
8はインタフェース制御回路20から得られるNRZ信
号を、前記ライトPLL回路17のライトクロックに同
期して変調するエンコーダ、19は本磁気ディスク装置
の各種動作を統括制御するCPU、20は本磁気ディス
ク装置と図示されないホストコンピュータとの間の信号
の送受を統括的に制御するインタフェース制御回路、3
1は前記CPU19とインタフェース制御回路20用の
基準クロックを水晶発振子から作成して供給する基準ク
ロック発生回路、32は前記メディア1上に記録された
シリンダコードを読み出しパルスに位相同期したサーボ
基準クロックを作成してサーボ制御回路14へ出力する
サーボPLL回路である。
【0016】尚、上記サーボPLL回路32は第1の基
準信号発生手段を構成し、基準クロック発生回路31は
第2の基準信号発生手段を構成している。次に上記した
磁気ディスク装置の概略動作について説明する。インタ
フェース制御回路20が図示されないホストコンピュ−
タからデータの読みだし指令を受けると、CPU19は
スピンドルモータ制御回路28を制御して磁気ディスク
1をスピンドルモータ3によって一定回転させると共
に、サーボ制御回路14によって前記磁気ヘッド2を磁
気ディスク1上の目的のシリンダへシークさせる制御を
行う。これにより、磁気ヘッド2から読み出されたサー
ボデータはヘッドアンプ10を介してサーボ信号検出回
路12により検出され、更にA/D変換回路13により
デジタル化された後、サーボ制御回路14にフィードバ
ックされる。サーボ制御回路14はこのフードバックさ
れたサーボデータに基づいてVCM制御回路9に前記磁
気ヘッド2を目的のシリンダへ移動させるための制御信
号を出す。これにより、VCM制御回路9はVCM駆動
回路7を駆動してVCM5を回動させ、キャリッジ4の
先端に取り付けてある磁気ヘッド2を目的のシリンダ上
に移動させる。こうして目的のシリンダ上に磁気ヘッド
2が位置決めされ、目的のセクタから磁気ヘッド2によ
り再生された読み出し信号はヘッドアンプ10を介して
パルスピークディテクタ11に入って、2値化され、こ
の2値化された信号はデコーダ16によりNRZ信号に
復調されてインタフェース制御回路20から前記ホスト
コンピュ−タに送られる。この時、リードPLL回路1
5はパルスピークディテクタ11から入力される2値化
信号に同期した読み出しクロックを作成し、これをデコ
ーダ16に供給する。デコーダ16はこのクロックに従
って前記2値化信号を復調する。
準信号発生手段を構成し、基準クロック発生回路31は
第2の基準信号発生手段を構成している。次に上記した
磁気ディスク装置の概略動作について説明する。インタ
フェース制御回路20が図示されないホストコンピュ−
タからデータの読みだし指令を受けると、CPU19は
スピンドルモータ制御回路28を制御して磁気ディスク
1をスピンドルモータ3によって一定回転させると共
に、サーボ制御回路14によって前記磁気ヘッド2を磁
気ディスク1上の目的のシリンダへシークさせる制御を
行う。これにより、磁気ヘッド2から読み出されたサー
ボデータはヘッドアンプ10を介してサーボ信号検出回
路12により検出され、更にA/D変換回路13により
デジタル化された後、サーボ制御回路14にフィードバ
ックされる。サーボ制御回路14はこのフードバックさ
れたサーボデータに基づいてVCM制御回路9に前記磁
気ヘッド2を目的のシリンダへ移動させるための制御信
号を出す。これにより、VCM制御回路9はVCM駆動
回路7を駆動してVCM5を回動させ、キャリッジ4の
先端に取り付けてある磁気ヘッド2を目的のシリンダ上
に移動させる。こうして目的のシリンダ上に磁気ヘッド
2が位置決めされ、目的のセクタから磁気ヘッド2によ
り再生された読み出し信号はヘッドアンプ10を介して
パルスピークディテクタ11に入って、2値化され、こ
の2値化された信号はデコーダ16によりNRZ信号に
復調されてインタフェース制御回路20から前記ホスト
コンピュ−タに送られる。この時、リードPLL回路1
5はパルスピークディテクタ11から入力される2値化
信号に同期した読み出しクロックを作成し、これをデコ
ーダ16に供給する。デコーダ16はこのクロックに従
って前記2値化信号を復調する。
【0017】一方、インタフェース制御回路20が前記
ホストコンピュ−タからデータ書き込み指令を受ける
と、CPU19は前記と同様にしてサーボ制御系を動作
させることにより磁気ヘッド2を目的のシリンダへ移動
させる。エンコーダ18はインタフェース制御回路20
から入力される書き込み用のNRZ信号を変調し、その
変調した信号をヘッドアンプ10を通して磁気ヘッド2
に送って、この磁気ヘッド2により目的のセクタにデー
タを書き込む。上記のような動作時に、ライトPLL回
路17は基準クロック発生回路18から発生される基準
クロック(CPU系)に従って作成した書き込みクロッ
クをエンコーダ18に供給し、エンコーダ18はこの書
き込みクロックに従って前記書き込みデータを変調す
る。又、サーボPLL回路32はパルスピークディテク
タ11経由で入力したサーボデータに基づいて作成した
スピンドルモータ3の回転に同期したサーボ用の基準ク
ロックをサーボ制御回路14に供給し、サーボ制御回路
14はこの基準クロックに基づいて上記した磁気ヘッド
2のシーク及び位置決め制御等を行う。
ホストコンピュ−タからデータ書き込み指令を受ける
と、CPU19は前記と同様にしてサーボ制御系を動作
させることにより磁気ヘッド2を目的のシリンダへ移動
させる。エンコーダ18はインタフェース制御回路20
から入力される書き込み用のNRZ信号を変調し、その
変調した信号をヘッドアンプ10を通して磁気ヘッド2
に送って、この磁気ヘッド2により目的のセクタにデー
タを書き込む。上記のような動作時に、ライトPLL回
路17は基準クロック発生回路18から発生される基準
クロック(CPU系)に従って作成した書き込みクロッ
クをエンコーダ18に供給し、エンコーダ18はこの書
き込みクロックに従って前記書き込みデータを変調す
る。又、サーボPLL回路32はパルスピークディテク
タ11経由で入力したサーボデータに基づいて作成した
スピンドルモータ3の回転に同期したサーボ用の基準ク
ロックをサーボ制御回路14に供給し、サーボ制御回路
14はこの基準クロックに基づいて上記した磁気ヘッド
2のシーク及び位置決め制御等を行う。
【0018】図2は図1に示したサーボPLL回路32
の詳細例を示したブロック図である。51は電圧制御発
振器(VCO)58の発振信号と、ヘッド起動時には後
述するCSSゾーンの同期パターン(サーボデータ10
0内にある)とを位相比較し、ヘッド起動後は前記発振
信号とサーボデータ100とを位相比較する位相比較
器、52は前記位相比較器51から出力される誤差信号
に応じた電流をループフィルタ53へ供給するチャージ
ポンプ、53は前記チャージポンプ52から出力される
電流を平滑して得た発振制御電圧を電圧制御発振器58
に供給する積分型のフィルタであって、前記位相比較器
54にサーボデータ100が入力されていない時には出
力電圧をホールドして、電圧制御発振器58の発振周波
数を一定に保つ機能を有するループフィルタ、54は入
力されるサーボデータ100と電圧制御発振器58の出
力信号を位相比較する位相比較器、55は前記位相比較
器54から出力される誤差信号に応じた電流をループフ
ィルタ56へ供給するチャージポンプ、56は前記チャ
ージ・ポンプ55から出力される電流を平滑して得た発
振制御電圧を電圧制御発振器58に出力する積分型のル
ープフィルタ、57はサーボデータが入力された時、制
御ロジック回路61よりスタートイネーブル信号300
を受けて、電圧制御発振器58の出力信号(サーボクロ
ック)とサーボデータ間に位相ずれがない時点で前記位
相比較器54をスタートさせるゼロ位相リスタート回
路、58はスイッチ60によって選択された周波数制御
電圧を入力すると、この入力された制御電圧に応じた周
波数で発振する電圧制御発振回路(VCO)、59は制
御ロジック回路61の制御信号に応じて、ヘッド起動時
とサーボデータが入力された時のみ前記チャージポンプ
52の出力電流のループフィルタ53への供給をオン、
オフするスイッチ、60は制御ロジック回路61の制御
信号に応じて、電圧制御発振器58へ与える周波数制御
電圧をループフィルタ53の出力にするか、又は前記ル
ープフィルタ56の出力にするかを切り替えるスイッ
チ、61は図1に示したサーボ制御回路14の制御信号
に応じて、位相比較器51、位相比較器54、ゼロ位相
リスタート回路57のイネーブル信号及び前記スイッチ
59、前記スイッチ60を切り替える制御信号を出力す
る制御ロジック回路である。尚、位相比較器54、チャ
ージポンプ55及びループフィルタ56のPLLループ
には上記のようにゼロ位相リスタート回路57が設けら
れているため、位相比較の再スタート時に、PLLの引
き込み時間を短くすることができ、前記PLLループの
応答度を鋭敏にしている。尚、位相比較器51、チャー
ジポンプ52、ループフィルタ53及びVCO58は遅
いフェイズロックループ(PLL)を形成し、位相比較
器54、チャージポンプ55、ループフィルタ56及び
VCO58は速いフェイズロックループ(PLL)を形
成している。
の詳細例を示したブロック図である。51は電圧制御発
振器(VCO)58の発振信号と、ヘッド起動時には後
述するCSSゾーンの同期パターン(サーボデータ10
0内にある)とを位相比較し、ヘッド起動後は前記発振
信号とサーボデータ100とを位相比較する位相比較
器、52は前記位相比較器51から出力される誤差信号
に応じた電流をループフィルタ53へ供給するチャージ
ポンプ、53は前記チャージポンプ52から出力される
電流を平滑して得た発振制御電圧を電圧制御発振器58
に供給する積分型のフィルタであって、前記位相比較器
54にサーボデータ100が入力されていない時には出
力電圧をホールドして、電圧制御発振器58の発振周波
数を一定に保つ機能を有するループフィルタ、54は入
力されるサーボデータ100と電圧制御発振器58の出
力信号を位相比較する位相比較器、55は前記位相比較
器54から出力される誤差信号に応じた電流をループフ
ィルタ56へ供給するチャージポンプ、56は前記チャ
ージ・ポンプ55から出力される電流を平滑して得た発
振制御電圧を電圧制御発振器58に出力する積分型のル
ープフィルタ、57はサーボデータが入力された時、制
御ロジック回路61よりスタートイネーブル信号300
を受けて、電圧制御発振器58の出力信号(サーボクロ
ック)とサーボデータ間に位相ずれがない時点で前記位
相比較器54をスタートさせるゼロ位相リスタート回
路、58はスイッチ60によって選択された周波数制御
電圧を入力すると、この入力された制御電圧に応じた周
波数で発振する電圧制御発振回路(VCO)、59は制
御ロジック回路61の制御信号に応じて、ヘッド起動時
とサーボデータが入力された時のみ前記チャージポンプ
52の出力電流のループフィルタ53への供給をオン、
オフするスイッチ、60は制御ロジック回路61の制御
信号に応じて、電圧制御発振器58へ与える周波数制御
電圧をループフィルタ53の出力にするか、又は前記ル
ープフィルタ56の出力にするかを切り替えるスイッ
チ、61は図1に示したサーボ制御回路14の制御信号
に応じて、位相比較器51、位相比較器54、ゼロ位相
リスタート回路57のイネーブル信号及び前記スイッチ
59、前記スイッチ60を切り替える制御信号を出力す
る制御ロジック回路である。尚、位相比較器54、チャ
ージポンプ55及びループフィルタ56のPLLループ
には上記のようにゼロ位相リスタート回路57が設けら
れているため、位相比較の再スタート時に、PLLの引
き込み時間を短くすることができ、前記PLLループの
応答度を鋭敏にしている。尚、位相比較器51、チャー
ジポンプ52、ループフィルタ53及びVCO58は遅
いフェイズロックループ(PLL)を形成し、位相比較
器54、チャージポンプ55、ループフィルタ56及び
VCO58は速いフェイズロックループ(PLL)を形
成している。
【0019】図3(A)〜(E)は図1に示した磁気ヘ
ッド2で磁気ディスク1から読み出されるサーボデータ
のリードデータパルスの状態を示した図である。図3
(A)はサーボデータ部のリードデータ100のパルス
を示し、図3(B)は前記サーボデータに位相同期し、
図2のVCO58から出力される基準クロック200
で、アドレスコードのデコードに使用される。図3
(C)は制御ロジック回路61から前記ゼロ位相リスタ
ート回路57を動作させるために出力されるゼロ位相リ
スタートイネーブル信号300を示し、図3(D)は制
御ロッジ回路61から出力される位相比較器51及びス
イッチ59を制御するイネーブル信号400を示し、図
3(E)は図3(A)に示したサーボデータ100から
検出されたセクタのスタート信号であるセクタパルス5
00を示している。
ッド2で磁気ディスク1から読み出されるサーボデータ
のリードデータパルスの状態を示した図である。図3
(A)はサーボデータ部のリードデータ100のパルス
を示し、図3(B)は前記サーボデータに位相同期し、
図2のVCO58から出力される基準クロック200
で、アドレスコードのデコードに使用される。図3
(C)は制御ロジック回路61から前記ゼロ位相リスタ
ート回路57を動作させるために出力されるゼロ位相リ
スタートイネーブル信号300を示し、図3(D)は制
御ロッジ回路61から出力される位相比較器51及びス
イッチ59を制御するイネーブル信号400を示し、図
3(E)は図3(A)に示したサーボデータ100から
検出されたセクタのスタート信号であるセクタパルス5
00を示している。
【0020】尚、図3(A)に示したサーボデータは、
セクタのデータ101、サーボPLLの位相引き込みの
ための繰り返し周波数データから成るサーボPLL同期
データ102、後に続くアドレスコードスタート検出に
使用されるイレーズ部103、ヘッドシークに使用され
るシリンダコードであるアドレスコード104、図1に
示したサーボ信号検出回路12及びA/D変換器13で
振幅検波を行なうことによりヘッドの微小位置決めに使
用されるバーストデータ105から成り、106はこの
セクタに記録されているデータである。
セクタのデータ101、サーボPLLの位相引き込みの
ための繰り返し周波数データから成るサーボPLL同期
データ102、後に続くアドレスコードスタート検出に
使用されるイレーズ部103、ヘッドシークに使用され
るシリンダコードであるアドレスコード104、図1に
示したサーボ信号検出回路12及びA/D変換器13で
振幅検波を行なうことによりヘッドの微小位置決めに使
用されるバーストデータ105から成り、106はこの
セクタに記録されているデータである。
【0021】次に図2に示したサーボPLL回路の動作
について説明する。今、磁気ヘッド2のシーク又は位置
決め中であったとすると、図2の回路に入力されるサー
ボデータ部のリードデータパルスは図3(A)のように
なる。このサーボデータ部のデータエリア106では、
図2の制御ロジック回路61によってスイッチ59がオ
ン状態で、スイッチ60が端子a側に切り替わってい
る。従って、予め位相比較器51、チャージポンプ5
2、ループフィルタ53を含むPLLループの位相同期
によって決められて、ホールドされているループフィル
タ53の出力電圧に対応した周波数で電圧制御発振器5
8が発振し、サーボ系用のクロックを出力する。ここ
で、サーボPLL同期データ102が入力される時点
で、制御ロジック回路61はスイッチ59をオフすると
共にスイッチ60を端子b側に切り替え、更にゼロ位相
リスタート回路57を起動し、位相比較器54が動作を
開始する。この時、電圧制御発振器58の制御電圧はル
ープフィルタ56から入力され、位相比較器54、チャ
ージポンプ55、ループフィルタ56を含むPLLルー
プで位相同期が行われ、電圧制御発振器58からサーボ
系用の基準クロックが出力される。その後、再びデータ
エリア106が入力されると、制御ロジック回路61は
位相比較器51を起動しすると共にスイッチ59をオン
とし、更にスイッチ60を端子a側に切り替えて、ルー
プフィルタ53の出力電圧に対応した周波数で電圧制御
発振器58を発振させて、サーボ系用の基準クロックを
出力させる。
について説明する。今、磁気ヘッド2のシーク又は位置
決め中であったとすると、図2の回路に入力されるサー
ボデータ部のリードデータパルスは図3(A)のように
なる。このサーボデータ部のデータエリア106では、
図2の制御ロジック回路61によってスイッチ59がオ
ン状態で、スイッチ60が端子a側に切り替わってい
る。従って、予め位相比較器51、チャージポンプ5
2、ループフィルタ53を含むPLLループの位相同期
によって決められて、ホールドされているループフィル
タ53の出力電圧に対応した周波数で電圧制御発振器5
8が発振し、サーボ系用のクロックを出力する。ここ
で、サーボPLL同期データ102が入力される時点
で、制御ロジック回路61はスイッチ59をオフすると
共にスイッチ60を端子b側に切り替え、更にゼロ位相
リスタート回路57を起動し、位相比較器54が動作を
開始する。この時、電圧制御発振器58の制御電圧はル
ープフィルタ56から入力され、位相比較器54、チャ
ージポンプ55、ループフィルタ56を含むPLLルー
プで位相同期が行われ、電圧制御発振器58からサーボ
系用の基準クロックが出力される。その後、再びデータ
エリア106が入力されると、制御ロジック回路61は
位相比較器51を起動しすると共にスイッチ59をオン
とし、更にスイッチ60を端子a側に切り替えて、ルー
プフィルタ53の出力電圧に対応した周波数で電圧制御
発振器58を発振させて、サーボ系用の基準クロックを
出力させる。
【0022】しかし、サーボPLL回路32に上記した
動作をさせる際、サーボデータ100は間欠的に入力さ
れるため、位相同期の引き込みが高速に追従されない
と、サーボデータ部のサーボPLL同期102のエリア
を大きくすることになり、フォーマット容量を減少させ
ることになる。そこで、本例では、ゼロ位相リスタート
回路57と、高速引き込み可能な位相比較器54、チャ
ージポンプ55、ループフィルタ56を含むPLLルー
プを図2の回路に備えることによって、フォーマット容
量の減少を回避している。しかし、高速引き込み可能な
上記PLLループはノイズ等の外乱に敏感な反面を持っ
ており、サーボデータ100が入力されないデータエリ
ア106では、こうしたループだけでは安定したサーボ
基準クロックは得られない。これを解決するために、デ
ータエリア106では上記したPLLループを水晶発振
信号にロックさせておく方法も考えられるが、従来技術
で説明したようにサーボ基準クロックに相当する周波数
の水晶振動子が高価であるため、本例では外乱に強いこ
とと安定に重点を置いたもう1つの位相比較器51、チ
ャージポンプ52、ループフィルタ53を含むPLLル
ープを設け、前記のようにデータエリア106ではこの
ループフィルタの出力電圧に応じた周波数で電圧制御発
振器58を発振させている。
動作をさせる際、サーボデータ100は間欠的に入力さ
れるため、位相同期の引き込みが高速に追従されない
と、サーボデータ部のサーボPLL同期102のエリア
を大きくすることになり、フォーマット容量を減少させ
ることになる。そこで、本例では、ゼロ位相リスタート
回路57と、高速引き込み可能な位相比較器54、チャ
ージポンプ55、ループフィルタ56を含むPLLルー
プを図2の回路に備えることによって、フォーマット容
量の減少を回避している。しかし、高速引き込み可能な
上記PLLループはノイズ等の外乱に敏感な反面を持っ
ており、サーボデータ100が入力されないデータエリ
ア106では、こうしたループだけでは安定したサーボ
基準クロックは得られない。これを解決するために、デ
ータエリア106では上記したPLLループを水晶発振
信号にロックさせておく方法も考えられるが、従来技術
で説明したようにサーボ基準クロックに相当する周波数
の水晶振動子が高価であるため、本例では外乱に強いこ
とと安定に重点を置いたもう1つの位相比較器51、チ
ャージポンプ52、ループフィルタ53を含むPLLル
ープを設け、前記のようにデータエリア106ではこの
ループフィルタの出力電圧に応じた周波数で電圧制御発
振器58を発振させている。
【0023】図4(A)〜(F)は図2に示した制御ロ
ジック回路61から出力される制御信号のシーケンス例
を示した図である。図4(A)は1つのセクタにおける
サーボデータとホストコンピュータに読み書きされるデ
ータとの位置関係を示しているリードデータ600を示
し、図4(B)は前記ゼロ位相リスタート回路57を動
作させる信号であるゼロ位相リスタートイネーブル30
0を示し、図4(C)は前記ゼロ位相リスタート回路5
7の動作後、ハイレベルとなって位相比較器54を動作
させるイネーブル信号700を示し、図4(D)はヘッ
ド2の起動前のCSSゾーンの時にハイレベルとなって
位相比較器51を動作させ、且つスイッチ59をオンさ
せるイネーブル信号400を示し、図4(E)はハイレ
ベルの時にスイッチ60を端子b側に、ローレベルの時
にスイッチ60を端子a側に切り替える制御信号80
0、図4(F)はサーボデータより検出されたセクタの
スタート信号であるセクタパルス500を示している。
ジック回路61から出力される制御信号のシーケンス例
を示した図である。図4(A)は1つのセクタにおける
サーボデータとホストコンピュータに読み書きされるデ
ータとの位置関係を示しているリードデータ600を示
し、図4(B)は前記ゼロ位相リスタート回路57を動
作させる信号であるゼロ位相リスタートイネーブル30
0を示し、図4(C)は前記ゼロ位相リスタート回路5
7の動作後、ハイレベルとなって位相比較器54を動作
させるイネーブル信号700を示し、図4(D)はヘッ
ド2の起動前のCSSゾーンの時にハイレベルとなって
位相比較器51を動作させ、且つスイッチ59をオンさ
せるイネーブル信号400を示し、図4(E)はハイレ
ベルの時にスイッチ60を端子b側に、ローレベルの時
にスイッチ60を端子a側に切り替える制御信号80
0、図4(F)はサーボデータより検出されたセクタの
スタート信号であるセクタパルス500を示している。
【0024】600はリードデータであり、ここでは1
個のセクタにおけるサーボデータとホストコンピュータ
に読み書きされるデータとの位置関係を示している。前
にも説明したが、サーボPLL回路32にサーボデータ
100が入力されると、サーボPLL同期102の最初
の数クロックでゼロ位相リスタート回路57が働き、位
相比較器54は位相ズレ量なしでPLLの引き込み動作
を行ってロックする。ゼロ位相リスタート回路54は制
御ロジック回路61よりイネーブル信号300が入力さ
れた時点で、ループフィルタ53の出力電圧で発振して
いる電圧制御発振器58の出力クロックを前記したサー
ボPLL同期データ102の位相に合わせて、位相比較
器54側のPLLループをスタートさせる。その後、制
御ロジック回路61よりイネーブル信号800によって
スイッチ60が端子b側に切り換わり、電圧制御発振器
58はループフィルタ56の出力電圧で発振し始める。
更に前記PLLループの微小補正を行うために制御ロジ
ック回路61からのイネーブル信号400によってスイ
ッチ59もオンし、位相比較器51側のPLLループも
位相比較を行う。更にアドレスコードが取り込み終わる
と、制御ロジック回路61からのイネーブル信号800
によってスイッチ59がオフし、且つスイッチ60は制
御ロジック回路61からのイネーブル信号800によっ
て端子b側に切り替わってループフィルタ56の出力電
圧が電圧制御発振器58に供給される。その後、データ
エリア101が入力される期間、電圧制御発振器58は
安定したループフィルタ53の出力電圧で発振すること
になる。
個のセクタにおけるサーボデータとホストコンピュータ
に読み書きされるデータとの位置関係を示している。前
にも説明したが、サーボPLL回路32にサーボデータ
100が入力されると、サーボPLL同期102の最初
の数クロックでゼロ位相リスタート回路57が働き、位
相比較器54は位相ズレ量なしでPLLの引き込み動作
を行ってロックする。ゼロ位相リスタート回路54は制
御ロジック回路61よりイネーブル信号300が入力さ
れた時点で、ループフィルタ53の出力電圧で発振して
いる電圧制御発振器58の出力クロックを前記したサー
ボPLL同期データ102の位相に合わせて、位相比較
器54側のPLLループをスタートさせる。その後、制
御ロジック回路61よりイネーブル信号800によって
スイッチ60が端子b側に切り換わり、電圧制御発振器
58はループフィルタ56の出力電圧で発振し始める。
更に前記PLLループの微小補正を行うために制御ロジ
ック回路61からのイネーブル信号400によってスイ
ッチ59もオンし、位相比較器51側のPLLループも
位相比較を行う。更にアドレスコードが取り込み終わる
と、制御ロジック回路61からのイネーブル信号800
によってスイッチ59がオフし、且つスイッチ60は制
御ロジック回路61からのイネーブル信号800によっ
て端子b側に切り替わってループフィルタ56の出力電
圧が電圧制御発振器58に供給される。その後、データ
エリア101が入力される期間、電圧制御発振器58は
安定したループフィルタ53の出力電圧で発振すること
になる。
【0025】このような制御ロジック回路61により発
生されるイネーブル信号の出力タイミングは、サーボ制
御回路14に搭載されたサーボデータのデコーダにより
検出されたセクタ・パルスから得られるクロックをカウ
ントした数で決定されている。図4に示すように符号3
00、400、700、800の制御信号の立上がりは
前のセクタパルスのカウント数t1、t2で決まり、立
ち下がりは自らのセクタパルスのカウント数t3で決め
られている。
生されるイネーブル信号の出力タイミングは、サーボ制
御回路14に搭載されたサーボデータのデコーダにより
検出されたセクタ・パルスから得られるクロックをカウ
ントした数で決定されている。図4に示すように符号3
00、400、700、800の制御信号の立上がりは
前のセクタパルスのカウント数t1、t2で決まり、立
ち下がりは自らのセクタパルスのカウント数t3で決め
られている。
【0026】磁気ディスク装置が一旦スタートしてしま
うと、先のようにPLLループの切り換えを行うことが
できるが、位相比較器51のPLLループは安定に重点
をおいているため、安定発振に至るにはサーボデータエ
リアを位相比較するだけでは引き込めない場合が考えら
れる。そこで本例では、磁気ディスク1のCSSゾーン
にサーボデータの同期パターンと同一周波数の繰り返し
パターンを予め書いておくことで(サーボライト時)、
ヘッド2の起動前に、まず位相比較器51のPLLルー
プを位相同期させてしまうことによって解決している。
うと、先のようにPLLループの切り換えを行うことが
できるが、位相比較器51のPLLループは安定に重点
をおいているため、安定発振に至るにはサーボデータエ
リアを位相比較するだけでは引き込めない場合が考えら
れる。そこで本例では、磁気ディスク1のCSSゾーン
にサーボデータの同期パターンと同一周波数の繰り返し
パターンを予め書いておくことで(サーボライト時)、
ヘッド2の起動前に、まず位相比較器51のPLLルー
プを位相同期させてしまうことによって解決している。
【0027】図5は磁気ディスク1上に配置されたサー
ボデータとヘッド起動前のサーボPLL同期データ例を
示した図である。71は図のように半径方向に放射状に
配置されるサーボデータ、72はホストコンピュータが
読み書きするデータが記録されるエリアであり、各サー
ボデータ間が使用されるデータエリアである。73は起
動する前に磁気ヘッド2が退避しているエリアであり、
前記サーボPLL同期データと同じ繰り返し周波数デー
タが全面に亙って記録されているCSSゾーン、74は
ヘッド移動方向を示す矢印である。起動する前、磁気ヘ
ッド2は図5の斜線部分に退避している。スピンドルモ
ータ3が定常回転に入っている場合、磁気ヘッド2はC
SSゾーン73に書かれた同期データを読み出すことが
できるため、位相比較器51側のPLLループの引き込
みを行うことができる。また、この同期データは1周に
同じ繰り返し周波数を予め書いておけば、同期データは
間欠的ではなく連続してサーボPLL回路32に入って
くるため、引き込みの遅い位相比較器51のPLLルー
プでもロックが可能となる。
ボデータとヘッド起動前のサーボPLL同期データ例を
示した図である。71は図のように半径方向に放射状に
配置されるサーボデータ、72はホストコンピュータが
読み書きするデータが記録されるエリアであり、各サー
ボデータ間が使用されるデータエリアである。73は起
動する前に磁気ヘッド2が退避しているエリアであり、
前記サーボPLL同期データと同じ繰り返し周波数デー
タが全面に亙って記録されているCSSゾーン、74は
ヘッド移動方向を示す矢印である。起動する前、磁気ヘ
ッド2は図5の斜線部分に退避している。スピンドルモ
ータ3が定常回転に入っている場合、磁気ヘッド2はC
SSゾーン73に書かれた同期データを読み出すことが
できるため、位相比較器51側のPLLループの引き込
みを行うことができる。また、この同期データは1周に
同じ繰り返し周波数を予め書いておけば、同期データは
間欠的ではなく連続してサーボPLL回路32に入って
くるため、引き込みの遅い位相比較器51のPLLルー
プでもロックが可能となる。
【0028】本実施例によれば、基準クロック発生回路
31はCPU系の基準クロックを1つの水晶振動子で作
成しているため、回路規模が小さく且つ安価となる。サ
ーボ系の基準クロックはサーボPLL回路32により磁
気ヘッド2により再生されるサーボデータに基づいて作
成され、且つサーボPLL回路32はPLLと分周回路
により構成されるため、基準クロックの周波数精度を非
常に高くでき、しかもスピンドルモータ3の回転変動に
追従しているため、デコードウインドゥロスをなくすこ
とができる。しかも、前記サーボPLL回路32はPL
Lの引き込みが速い鋭敏なPLLループ系により、短時
間にPLLループをロックした後、ノイズ等の外乱に強
い安定した第2のPLLループで上記サーボ用の基準ク
ロックを作成する構成のため、磁気ディスク1上に書か
れる前記引き込みのための同期パターンエリアは少なく
て済み、磁気ディスク装置1のフォーマット容量の減少
を防止することができる。結局、本例では高価な高速水
晶発信振動子を1つ削減できるため、この分、回路規模
を小さくして装置の小型化に寄与できると共に、装置を
安価に構成することができる。
31はCPU系の基準クロックを1つの水晶振動子で作
成しているため、回路規模が小さく且つ安価となる。サ
ーボ系の基準クロックはサーボPLL回路32により磁
気ヘッド2により再生されるサーボデータに基づいて作
成され、且つサーボPLL回路32はPLLと分周回路
により構成されるため、基準クロックの周波数精度を非
常に高くでき、しかもスピンドルモータ3の回転変動に
追従しているため、デコードウインドゥロスをなくすこ
とができる。しかも、前記サーボPLL回路32はPL
Lの引き込みが速い鋭敏なPLLループ系により、短時
間にPLLループをロックした後、ノイズ等の外乱に強
い安定した第2のPLLループで上記サーボ用の基準ク
ロックを作成する構成のため、磁気ディスク1上に書か
れる前記引き込みのための同期パターンエリアは少なく
て済み、磁気ディスク装置1のフォーマット容量の減少
を防止することができる。結局、本例では高価な高速水
晶発信振動子を1つ削減できるため、この分、回路規模
を小さくして装置の小型化に寄与できると共に、装置を
安価に構成することができる。
【0029】尚、本発明は回転する記録媒体にヘッドで
データを記録再生し、且つセクタサーボ方式を採る装置
であれば、磁気ディスク装置に限らず、光ディスク装
置、光磁気ディスク装置等、各種のデータ記録装置に適
用して同様の効果を得ることができる。
データを記録再生し、且つセクタサーボ方式を採る装置
であれば、磁気ディスク装置に限らず、光ディスク装
置、光磁気ディスク装置等、各種のデータ記録装置に適
用して同様の効果を得ることができる。
【0030】
【発明の効果】以上記述した如く請求項1〜9の発明の
クロック発生方法及びこのクロック発生方法を用いた磁
気ディスク装置によれば、フォーマット容量を落とさず
にサーボデータに位相同期するPLLループによりサー
ボ系用の基準クロックを発生させて、デコードウインド
ゥロスをなくし且つ回路を小型で安価にすることができ
る。
クロック発生方法及びこのクロック発生方法を用いた磁
気ディスク装置によれば、フォーマット容量を落とさず
にサーボデータに位相同期するPLLループによりサー
ボ系用の基準クロックを発生させて、デコードウインド
ゥロスをなくし且つ回路を小型で安価にすることができ
る。
【図1】本発明のクロック発生方法を採用した本発明の
磁気ディスク装置の一実施例を示したブロック図。
磁気ディスク装置の一実施例を示したブロック図。
【図2】図1に示したサーボPLL回路の詳細例を示し
たブロック図。
たブロック図。
【図3】図1に示した磁気ヘッドで磁気ディスクから読
み出されるサーボ・データのリード・データ・パルスの
状態を示した図。
み出されるサーボ・データのリード・データ・パルスの
状態を示した図。
【図4】図2に示した制御ロジック回路から出力される
制御信号のシーケンス例を示した図。
制御信号のシーケンス例を示した図。
【図5】図1に示した磁気ディスク上に配置されたサー
ボデータとヘッド起動前のサーボPLL・同期データ例
を示した図。
ボデータとヘッド起動前のサーボPLL・同期データ例
を示した図。
【図6】従来の磁気ディスク装置の一例を示したブロッ
ク図。
ク図。
【図7】図6に示した基準クロック発生回路の詳細例を
示した回路図。
示した回路図。
1…磁気ディスク 2…磁気ヘッド 3…スピンドルモータ 4…キャリッジ 5…VCM 6…スピンドルモ
ータ駆動回路 7…VCM駆動回路 8…スピンドルモ
ータ制御回路 9…VCM制御回路 10…ヘッドアン
プ 11…パルスピークディテクタ 12…サーボ信号
検出回路 13…A/D変換器 14…サーボ制御
回路 15…リードPLL回路 16…デコーダ 17…ライトPLL回路 18…エンコーダ 19…CPU 20…インタフェ
ース制御回路 31…基準クロック発生回路 32…サーボPL
L回路 51、54…位相比較器 52、55…チャ
ージポンプ 53、56…ループフィルタ 57…ゼロ位相リ
スタート回路 58…VCO 59、60…スイ
ッチ 61…制御ロジック回路
ータ駆動回路 7…VCM駆動回路 8…スピンドルモ
ータ制御回路 9…VCM制御回路 10…ヘッドアン
プ 11…パルスピークディテクタ 12…サーボ信号
検出回路 13…A/D変換器 14…サーボ制御
回路 15…リードPLL回路 16…デコーダ 17…ライトPLL回路 18…エンコーダ 19…CPU 20…インタフェ
ース制御回路 31…基準クロック発生回路 32…サーボPL
L回路 51、54…位相比較器 52、55…チャ
ージポンプ 53、56…ループフィルタ 57…ゼロ位相リ
スタート回路 58…VCO 59、60…スイ
ッチ 61…制御ロジック回路
Claims (9)
- 【請求項1】 セクタ・サーボ方式で記録媒体上にヘッ
ドを用いてデータを記録再生する装置のヘッドサーボ系
用の基準クロックを発生する基準クロック発生方法にあ
って、前記ヘッドから再生されるサーボデータに位相同
期するフェイズロックループによって前記基準クロック
を発生することを特徴としたクロック発生方法。 - 【請求項2】 前記フェイズロックループは前記ヘッド
から再生されるサーボデータの中のシリンダコード読み
出しパルスに位相同期することを特徴とした請求項1記
載のクロック発生方法。 - 【請求項3】 前記フェイズロックループは前記ヘッド
により再生されるサーボデータ領域で前記基準クロック
を発生し、前記ヘッドで再生されるデータ領域では別途
設けられた水晶発振回路から前記基準クロックを発生す
ることを特徴とした請求項1記載のクロック発生方法。 - 【請求項4】 前記フェイズロックループは位相引き込
みが遅い第1のフェイズロックループと位相引き込みが
速い第2のフェイズロックループを有し、これら第1、
第2のフェイズロックループから発生される基準クロッ
クを切り替えて出力することを特徴とした請求項1記載
のクロック発生方法。 - 【請求項5】 前記位相引き込みが速い第2のクロック
フェーズはサーボデータ信号とサーボクロック信号の位
相ずれを無くした後に前記基準クロックを発生すること
を特徴とした請求項4記載のクロック発生方法。 - 【請求項6】 前記位相引き込みの遅い第1のフェイズ
ロックループは前記ヘッドから再生されるデータ領域で
動作させ、且つこの時この第1のフェイズロックループ
から発生される基準クロックを出力するようにし、又、
前記位相引き込みが速い第2のフェイズロックループは
前記ヘッドから再生されるサーボデータ領域で動作さ
せ、且つこの時この第2のフェイズロックループから発
生される基準クロックを出力することを特徴とした請求
項4記載のクロック発生方法。 - 【請求項7】 前記位相引き込みが遅い第1のフェイズ
ロックループは前記データ領域にてこのループ内の電圧
制御発振器の発振制御電圧をホールドして、前記電圧制
御発振器を固定発振させることを特徴とした請求項6記
載のクロック発生方法。 - 【請求項8】 前記位相引き込みが遅い第1のフェイズ
ロックループの位相引き込み用として、専用の同期信号
領域を記録媒体上に設けたことを特徴とした請求項1記
載のクロック発生方法。 - 【請求項9】 磁気ディスク上の目標シリンダに磁気ヘ
ッドをシークして位置決めするヘッドサーボ系を備え、
このヘッドサーボ系で位置決めされた磁気ヘッドを介し
て前記磁気ディスクにデータを読み書きする制御を行う
データ読みだし書き込み制御系を備えた磁気ディスク装
置において、請求項1記載のクロック発生方法により前
記ヘッドサーボ系を動作させる基準信号を発生する第1
の基準信号発生手段と、水晶発振回路により前記データ
読み出し書き込み制御系を動作させる基準信号を発生す
る第2の基準信号発生手段とを具備したことを特徴とす
る磁気ディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16190094A JPH0831124A (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | クロック発生方法及び磁気ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16190094A JPH0831124A (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | クロック発生方法及び磁気ディスク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0831124A true JPH0831124A (ja) | 1996-02-02 |
Family
ID=15744155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16190094A Pending JPH0831124A (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | クロック発生方法及び磁気ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0831124A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100489414B1 (ko) * | 1998-01-16 | 2005-08-01 | 삼성전자주식회사 | 서보클럭신호의 안정도 판별장치 |
US8120867B2 (en) * | 2007-05-18 | 2012-02-21 | Xyratex Technology Limited | Apparatus and methods of generating a test pattern of data, analysing a test pattern of data, and testing a data storage disk medium and/or a read/write head |
-
1994
- 1994-07-14 JP JP16190094A patent/JPH0831124A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100489414B1 (ko) * | 1998-01-16 | 2005-08-01 | 삼성전자주식회사 | 서보클럭신호의 안정도 판별장치 |
US8120867B2 (en) * | 2007-05-18 | 2012-02-21 | Xyratex Technology Limited | Apparatus and methods of generating a test pattern of data, analysing a test pattern of data, and testing a data storage disk medium and/or a read/write head |
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