JPH08307160A - 温度補償回路 - Google Patents
温度補償回路Info
- Publication number
- JPH08307160A JPH08307160A JP7108515A JP10851595A JPH08307160A JP H08307160 A JPH08307160 A JP H08307160A JP 7108515 A JP7108515 A JP 7108515A JP 10851595 A JP10851595 A JP 10851595A JP H08307160 A JPH08307160 A JP H08307160A
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- JP
- Japan
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- temperature
- control voltage
- circuit
- voltage
- thermistors
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 半導体素子を含む回路の温度による特性変化
を補償することにある。 【構成】 回路11は半導体素子を含み温度によって特
性変化が生じ、演算増幅器12の出力に誤差が発生す
る。そこで温度補償用の制御電圧17を出力する分圧抵
抗の一方に2個のサーミスタ13,14の直列接続回路
を用い、サーミスタ13,14間から分圧した制御電圧
17を取り出す。制御電圧17は温度によって抵抗変化
するサーミスタ13,14と固定抵抗18の分圧によっ
て発生し、温度上昇したがって制御電圧17は増大す
る。また、2個のサーミスタ13,14はその抵抗温度
特性に伴なう誤差が互の変化で調整され、制御電圧17
は温度変化に高精度に対応する。そして、この制御電圧
17を演算増幅器12に基準電圧として加えることによ
り温度補償された増幅出力が得られる。
を補償することにある。 【構成】 回路11は半導体素子を含み温度によって特
性変化が生じ、演算増幅器12の出力に誤差が発生す
る。そこで温度補償用の制御電圧17を出力する分圧抵
抗の一方に2個のサーミスタ13,14の直列接続回路
を用い、サーミスタ13,14間から分圧した制御電圧
17を取り出す。制御電圧17は温度によって抵抗変化
するサーミスタ13,14と固定抵抗18の分圧によっ
て発生し、温度上昇したがって制御電圧17は増大す
る。また、2個のサーミスタ13,14はその抵抗温度
特性に伴なう誤差が互の変化で調整され、制御電圧17
は温度変化に高精度に対応する。そして、この制御電圧
17を演算増幅器12に基準電圧として加えることによ
り温度補償された増幅出力が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は温度検出素子を使用した
温度補償回路に関するものである。
温度補償回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子を使用した回路での温
度特性の補償は、図3あるいは図4に示すように温度検
出素子を1個使用して半導体素子回路の温度補償をして
いる。半導体素子回路31,41の特性が温度に対して
変化する場合、図3の温度検出素子32あるいは図4の
温度検出素子42を制御電圧を出力する分圧抵抗33,
43回路に入れ、温度検出素子の周囲温度の検出によっ
て半導体素子回路31,41の温度特性を補正する。温
度検出素子が負特性サーミスタであれば、サーミスタの
抵抗値は数1で表わされる。
度特性の補償は、図3あるいは図4に示すように温度検
出素子を1個使用して半導体素子回路の温度補償をして
いる。半導体素子回路31,41の特性が温度に対して
変化する場合、図3の温度検出素子32あるいは図4の
温度検出素子42を制御電圧を出力する分圧抵抗33,
43回路に入れ、温度検出素子の周囲温度の検出によっ
て半導体素子回路31,41の温度特性を補正する。温
度検出素子が負特性サーミスタであれば、サーミスタの
抵抗値は数1で表わされる。
【0003】
【数1】
【0004】R0は周囲温度T0での抵抗値,Rは周囲温
度Tでの抵抗値である。この数1式から、周囲温度とサ
ーミスタの抵抗値には指数関数の関係がある。
度Tでの抵抗値である。この数1式から、周囲温度とサ
ーミスタの抵抗値には指数関数の関係がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3又
は図4のようにサーミスタ1個を使用した温度補償回路
では、補償する回路の温度特性にある程度しか近づける
ことができない。
は図4のようにサーミスタ1個を使用した温度補償回路
では、補償する回路の温度特性にある程度しか近づける
ことができない。
【0006】すなわち、図3の回路では、温度上昇に対
応してサーミスタ32が抵抗変化し、サーミスタ32と
固定抵抗33との分圧による制御電圧が増大し、また図
4の回路では、サーミスタ42により温度上昇に対応し
て固定抵抗43との分圧による制御電圧が減少するが、
サーミスタは、一般に抵抗温度特性が指数関数曲線にな
り、使用温度範囲で許容できない誤差を生じる欠点があ
る。
応してサーミスタ32が抵抗変化し、サーミスタ32と
固定抵抗33との分圧による制御電圧が増大し、また図
4の回路では、サーミスタ42により温度上昇に対応し
て固定抵抗43との分圧による制御電圧が減少するが、
サーミスタは、一般に抵抗温度特性が指数関数曲線にな
り、使用温度範囲で許容できない誤差を生じる欠点があ
る。
【0007】本発明の目的は、上記欠点を解決した温度
補償回路の提供にある。
補償回路の提供にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、温度補償
用の制御電圧を出力する分圧抵抗の一方に、周囲温度に
対応して負あるいは正特性の抵抗温度特性を有する温度
検出素子を少なくとも2個直列に接続した回路を設け、
該直列回路を形成する温度検出素子間より上記制御電圧
を取り出す回路を設けた、ことによって達成される。
用の制御電圧を出力する分圧抵抗の一方に、周囲温度に
対応して負あるいは正特性の抵抗温度特性を有する温度
検出素子を少なくとも2個直列に接続した回路を設け、
該直列回路を形成する温度検出素子間より上記制御電圧
を取り出す回路を設けた、ことによって達成される。
【0009】
【作用】上記手段を用いれば、直列回路を形成する一方
の温度検出素子の抵抗温度特性によって温度上昇すると
分圧電圧は増大し、直列回路の他方の温度検出素子の抵
抗温度特性によっては温度上昇すると分圧電圧が減少す
る。したがって、この2つの温度検出素子間の出力電圧
は互の変化によって微妙に調整され、温度検出素子の抵
抗温度特性の指数関数特性による誤差が補正される。そ
して、この温度検出素子の直列回路が分圧抵抗の一方に
設けられたことにより、周囲温度の変化に対応して変化
する分圧電圧を制御電圧取り出し回路に出力することが
できる。
の温度検出素子の抵抗温度特性によって温度上昇すると
分圧電圧は増大し、直列回路の他方の温度検出素子の抵
抗温度特性によっては温度上昇すると分圧電圧が減少す
る。したがって、この2つの温度検出素子間の出力電圧
は互の変化によって微妙に調整され、温度検出素子の抵
抗温度特性の指数関数特性による誤差が補正される。そ
して、この温度検出素子の直列回路が分圧抵抗の一方に
設けられたことにより、周囲温度の変化に対応して変化
する分圧電圧を制御電圧取り出し回路に出力することが
できる。
【0010】
【実施例】以下本発明を実施例によって説明する。図1
は、本発明の一実施例で、半導体素子回路11の直流出
力電圧を演算増幅器12で基準電圧と比較増幅する回路
である。
は、本発明の一実施例で、半導体素子回路11の直流出
力電圧を演算増幅器12で基準電圧と比較増幅する回路
である。
【0011】回路11は半導体を含むため温度による特
性変化が生じ、出力レベルが温度によって変動する。そ
のため温度変化に応じて比較基準電圧をオフセットする
必要がある。この場合の比較基準電圧は分圧抵抗の分圧
出力を利用する。分圧抵抗の一方に、2個のサーミスタ
13,14を直列に接続した回路を設け、サーミスタ1
3,14間より分圧による制御電圧17を取り出し、こ
れを比較基準電圧として演算増幅器12に加え、回路1
1の温度特性に追従させる。
性変化が生じ、出力レベルが温度によって変動する。そ
のため温度変化に応じて比較基準電圧をオフセットする
必要がある。この場合の比較基準電圧は分圧抵抗の分圧
出力を利用する。分圧抵抗の一方に、2個のサーミスタ
13,14を直列に接続した回路を設け、サーミスタ1
3,14間より分圧による制御電圧17を取り出し、こ
れを比較基準電圧として演算増幅器12に加え、回路1
1の温度特性に追従させる。
【0012】分圧抵抗回路を構成するサーミスタ13で
は周囲温度の上昇によって出力する制御電圧17が増大
し、サーミスタ14では反対に、温度上昇にしたがって
制御電圧17が減少するように働く。この2つのサーミ
スタ13及び14の抵抗温度特性がほぼ等しいものであ
れば、その指数関数特性に伴なう誤差が互の変化で調整
される。
は周囲温度の上昇によって出力する制御電圧17が増大
し、サーミスタ14では反対に、温度上昇にしたがって
制御電圧17が減少するように働く。この2つのサーミ
スタ13及び14の抵抗温度特性がほぼ等しいものであ
れば、その指数関数特性に伴なう誤差が互の変化で調整
される。
【0013】そして、この周囲温度によって抵抗値が変
化するサーミスタ13,14と固定抵抗18による分圧
出力の制御電圧17は温度上昇に対応して電圧増大し、
温度変化に高精度に対応したものとなり、これを演算増
幅器12の比較基準電圧とすることにより、回路11の
温度変化に高精度に追従させることができ、したがって
演算増幅器12の出力は温度補償され温度変化が無い場
合と同様な高精度の増幅出力を発生させることができ
る。
化するサーミスタ13,14と固定抵抗18による分圧
出力の制御電圧17は温度上昇に対応して電圧増大し、
温度変化に高精度に対応したものとなり、これを演算増
幅器12の比較基準電圧とすることにより、回路11の
温度変化に高精度に追従させることができ、したがって
演算増幅器12の出力は温度補償され温度変化が無い場
合と同様な高精度の増幅出力を発生させることができ
る。
【0014】また、サーミスタ13,14には、並列又
は直列に抵抗15,16を接続することによって、サー
ミスタ13,14の温度特性の誤差を補正すると同時に
抵抗変化量の平均化を図ることができ、回路11の温度
特性に、より適切に追従させることができる。
は直列に抵抗15,16を接続することによって、サー
ミスタ13,14の温度特性の誤差を補正すると同時に
抵抗変化量の平均化を図ることができ、回路11の温度
特性に、より適切に追従させることができる。
【0015】図2は、本発明の他の実施例で、半導体回
路21に温度変化による制御電圧を直接加えて温度によ
る回路特性の変化を補償するようにしたものである。
路21に温度変化による制御電圧を直接加えて温度によ
る回路特性の変化を補償するようにしたものである。
【0016】制御電圧27は、分圧固定抵抗22と、2
個のサーミスタ23,24の分圧電圧であり、サーミス
タ23,24間により出力する。サーミスタ23では周
囲温度の上昇によって出力する制御電圧27は増大し、
サーミスタ24では周囲温度の上昇によって出力制御電
圧27が減少するように作用するから、この2つのサー
ミスタ23,24によって抵抗温度特性の指数関数特性
に伴なう誤差が調整される。
個のサーミスタ23,24の分圧電圧であり、サーミス
タ23,24間により出力する。サーミスタ23では周
囲温度の上昇によって出力する制御電圧27は増大し、
サーミスタ24では周囲温度の上昇によって出力制御電
圧27が減少するように作用するから、この2つのサー
ミスタ23,24によって抵抗温度特性の指数関数特性
に伴なう誤差が調整される。
【0017】そして、この周囲温度によって抵抗値が変
化するサーミスタ23,24と固定抵抗22による分圧
出力の制御電圧27は、温度上昇に伴なって電圧が低下
し、温度変化に高精度に対応したものとなる。この制御
電圧27を半導体回路21に加えて制御することによ
り、半導体素子の温度変化による特性変化を補償し追従
制御することができる。これにより通常の使用温度範囲
での誤差は極めて小さく、許容できるようになる。
化するサーミスタ23,24と固定抵抗22による分圧
出力の制御電圧27は、温度上昇に伴なって電圧が低下
し、温度変化に高精度に対応したものとなる。この制御
電圧27を半導体回路21に加えて制御することによ
り、半導体素子の温度変化による特性変化を補償し追従
制御することができる。これにより通常の使用温度範囲
での誤差は極めて小さく、許容できるようになる。
【0018】また、この実施例においても、サーミスタ
23,24に並列抵抗25,26を接続しているが、こ
れによる作用は前記図1の実施例のものと同様である。
23,24に並列抵抗25,26を接続しているが、こ
れによる作用は前記図1の実施例のものと同様である。
【0019】なお、図2の回路において、検出した制御
電圧27を増幅し、あるいは信号変換等任意に調整制御
してから半導体回路21に加えることができる。
電圧27を増幅し、あるいは信号変換等任意に調整制御
してから半導体回路21に加えることができる。
【0020】以上の実施例では、周囲温度の検出素子と
して負特性の抵抗温度特性を有するサーミスタを使用し
たが、正特性の抵抗温度特性を有する検出素子を用いる
こともできる。
して負特性の抵抗温度特性を有するサーミスタを使用し
たが、正特性の抵抗温度特性を有する検出素子を用いる
こともできる。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明を実施することに
より、複雑な温度特性を有する回路の温度補償を高精度
に行なうことができる。
より、複雑な温度特性を有する回路の温度補償を高精度
に行なうことができる。
【図1】本発明の一実施例回路構成図である。
【図2】本発明の他の実施例回路構成図である。
【図3】従来の回路構成図である。
【図4】従来の回路構成図である。
11…半導体素子回路、12…演算増幅器、13…サー
ミスタ、14…サーミスタ、15,16…抵抗。
ミスタ、14…サーミスタ、15,16…抵抗。
Claims (1)
- 【請求項1】 半導体素子を使用した電気回路の温度補
償する回路において、温度補償用の制御電圧を出力する
分圧抵抗の一方に、周囲温度に対応して抵抗変化する抵
抗温度特性を有する温度検出素子を少なくとも2個直列
に接続した回路を設け、該直列回路を形成する温度検出
素子間より上記制御電圧を取り出す出力回路を設けたこ
とを特徴とする温度補償回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7108515A JPH08307160A (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | 温度補償回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7108515A JPH08307160A (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | 温度補償回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08307160A true JPH08307160A (ja) | 1996-11-22 |
Family
ID=14486753
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7108515A Pending JPH08307160A (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | 温度補償回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08307160A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012249062A (ja) * | 2011-05-27 | 2012-12-13 | Japan Radio Co Ltd | 温度補償回路付き衛星通信用受信機モデム |
CN111930171A (zh) * | 2020-09-27 | 2020-11-13 | 中国兵器工业集团第二一四研究所苏州研发中心 | 一种低温漂精密电压输出电路 |
JP2020202606A (ja) * | 2019-06-06 | 2020-12-17 | 三菱電機株式会社 | 電力変換装置 |
-
1995
- 1995-05-02 JP JP7108515A patent/JPH08307160A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012249062A (ja) * | 2011-05-27 | 2012-12-13 | Japan Radio Co Ltd | 温度補償回路付き衛星通信用受信機モデム |
JP2020202606A (ja) * | 2019-06-06 | 2020-12-17 | 三菱電機株式会社 | 電力変換装置 |
CN111930171A (zh) * | 2020-09-27 | 2020-11-13 | 中国兵器工业集团第二一四研究所苏州研发中心 | 一种低温漂精密电压输出电路 |
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