JPH08304815A - カラー液晶表示装置 - Google Patents
カラー液晶表示装置Info
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- JPH08304815A JPH08304815A JP7110840A JP11084095A JPH08304815A JP H08304815 A JPH08304815 A JP H08304815A JP 7110840 A JP7110840 A JP 7110840A JP 11084095 A JP11084095 A JP 11084095A JP H08304815 A JPH08304815 A JP H08304815A
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- crystal cell
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F2203/00—Function characteristic
- G02F2203/34—Colour display without the use of colour mosaic filters
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】カラーフィルタを用いずに光を着色して、充分
に明るいカラー表示を得るとともに同じ画素で白を含む
複数の色を表示し、しかも所望の色を充分な色純度で表
示するとともに、温度による表示色の変化も小さくす
る。 【構成】液晶セル10と、表裏の偏光板20,21と、表側偏
光板20と液晶セル10との間に配置されたねじれ位相差板
22と、裏側偏光板21の裏面側に配置された反射板23とを
備え、前記ねじれ位相差板22の表面における分子の配列
方向と表側偏光板20の光学軸とを斜めにずらすととも
に、ねじれ位相差板22の分子のねじれ方向と液晶セル10
の液晶分子のツイスト方向とを互いに逆にし、ねじれ位
相差板22の分子のねじれ角と液晶セル10の液晶分子のツ
イスト角とをほぼ同じにし、ねじれ位相差板22のリタデ
ーションの値と液晶セル10のΔndの値とをほぼ等しく
し、かつ、前記リタデーションとΔndの値を1200nm〜
1500nmの範囲にした。
に明るいカラー表示を得るとともに同じ画素で白を含む
複数の色を表示し、しかも所望の色を充分な色純度で表
示するとともに、温度による表示色の変化も小さくす
る。 【構成】液晶セル10と、表裏の偏光板20,21と、表側偏
光板20と液晶セル10との間に配置されたねじれ位相差板
22と、裏側偏光板21の裏面側に配置された反射板23とを
備え、前記ねじれ位相差板22の表面における分子の配列
方向と表側偏光板20の光学軸とを斜めにずらすととも
に、ねじれ位相差板22の分子のねじれ方向と液晶セル10
の液晶分子のツイスト方向とを互いに逆にし、ねじれ位
相差板22の分子のねじれ角と液晶セル10の液晶分子のツ
イスト角とをほぼ同じにし、ねじれ位相差板22のリタデ
ーションの値と液晶セル10のΔndの値とをほぼ等しく
し、かつ、前記リタデーションとΔndの値を1200nm〜
1500nmの範囲にした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラーフィルタを用
いずに着色した表示を得るカラー液晶表示装置に関する
ものである。
いずに着色した表示を得るカラー液晶表示装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】着色した表示が得られるカラー液晶表示
装置としては、一般に、カラーフィルタを用いて光を着
色するものが利用されている。しかし、このカラー液晶
表示装置は、カラーフィルタを用いて光を着色するもの
であるため、光の透過率が低く、したがって表示が暗い
という問題をもっている。
装置としては、一般に、カラーフィルタを用いて光を着
色するものが利用されている。しかし、このカラー液晶
表示装置は、カラーフィルタを用いて光を着色するもの
であるため、光の透過率が低く、したがって表示が暗い
という問題をもっている。
【0003】これは、カラーフィルタでの光の吸収によ
るものであり、カラーフィルタは、その色に対応する波
長帯域外の波長光だけでなく、前記波長帯域の光もかな
り高い吸収率で吸収するため、カラーフィルタを通った
着色光が、カラーフィルタに入射する前の前記波長帯域
の光に比べて大幅に光強度を減じた光になり、表示が暗
くなってしまう。
るものであり、カラーフィルタは、その色に対応する波
長帯域外の波長光だけでなく、前記波長帯域の光もかな
り高い吸収率で吸収するため、カラーフィルタを通った
着色光が、カラーフィルタに入射する前の前記波長帯域
の光に比べて大幅に光強度を減じた光になり、表示が暗
くなってしまう。
【0004】なお、液晶表示装置には、そのバックライ
トからの光を利用して表示する透過型のものと、外光
(自然光や室内照明光等)を利用しその光を裏面側に配
置した反射板で反射させて表示する反射型のものとがあ
るが、上記カラー液晶表示装置を反射型とすると、その
表面側から入射し裏面側の反射板で反射されて表面側に
出射する光がカラーフィルタを2度通って二重に光強度
を減じるため、表示が極端に暗くなって、表示装置とし
てはほとんど使用できなくなる。
トからの光を利用して表示する透過型のものと、外光
(自然光や室内照明光等)を利用しその光を裏面側に配
置した反射板で反射させて表示する反射型のものとがあ
るが、上記カラー液晶表示装置を反射型とすると、その
表面側から入射し裏面側の反射板で反射されて表面側に
出射する光がカラーフィルタを2度通って二重に光強度
を減じるため、表示が極端に暗くなって、表示装置とし
てはほとんど使用できなくなる。
【0005】しかも、上記カラー液晶表示装置は、1つ
1つの画素の表示色がその画素に対応するカラーフィル
タの色によって決まるため、多くの色を表示するには、
例えば赤、緑、青の三原色のカラーフィルタをそれぞれ
対応させた3つの画素を一組として、その各画素の光の
透過を制御することにより所望の表示色を得なければな
らず、表示装置の構造が複雑化する。
1つの画素の表示色がその画素に対応するカラーフィル
タの色によって決まるため、多くの色を表示するには、
例えば赤、緑、青の三原色のカラーフィルタをそれぞれ
対応させた3つの画素を一組として、その各画素の光の
透過を制御することにより所望の表示色を得なければな
らず、表示装置の構造が複雑化する。
【0006】一方、従来から、カラーフィルタを用いず
に着色した表示を得るカラー液晶表示装置として、EC
B型(複屈折効果型)の液晶表示装置が知られている。
このECB型液晶表示装置は、一対の基板間に液晶を挟
持した液晶セルをはさんで、その表面側と裏面側とにそ
れぞれ偏光板を配置したものであり、このECB型液晶
表示装置においては、一方の偏光板を透過して入射した
直線偏光が、液晶セルを透過する過程で液晶層の複屈折
作用により各波長光がそれぞれ偏光状態の異なる楕円偏
光となった光となり、その光が他方の偏光板に入射し
て、この他方の偏光板を透過した光が、その光を構成す
る各波長光の光強度の比に応じた色の着色光になる。
に着色した表示を得るカラー液晶表示装置として、EC
B型(複屈折効果型)の液晶表示装置が知られている。
このECB型液晶表示装置は、一対の基板間に液晶を挟
持した液晶セルをはさんで、その表面側と裏面側とにそ
れぞれ偏光板を配置したものであり、このECB型液晶
表示装置においては、一方の偏光板を透過して入射した
直線偏光が、液晶セルを透過する過程で液晶層の複屈折
作用により各波長光がそれぞれ偏光状態の異なる楕円偏
光となった光となり、その光が他方の偏光板に入射し
て、この他方の偏光板を透過した光が、その光を構成す
る各波長光の光強度の比に応じた色の着色光になる。
【0007】すなわち、ECB型液晶表示装置は、液晶
セルの液晶層の複屈折作用と偏光板の偏光作用とを利用
して、カラーフィルタを用いずに着色した表示を得るも
のであり、したがってカラーフィルタによる光の吸収が
ないから、光の透過率を高くすることができる。
セルの液晶層の複屈折作用と偏光板の偏光作用とを利用
して、カラーフィルタを用いずに着色した表示を得るも
のであり、したがってカラーフィルタによる光の吸収が
ないから、光の透過率を高くすることができる。
【0008】このため、ECB型液晶表示装置は、その
裏面側に反射板を配置して反射型表示装置として使用す
ることが可能であり、その場合でも、充分に明るいカラ
ー表示を得ることができる。
裏面側に反射板を配置して反射型表示装置として使用す
ることが可能であり、その場合でも、充分に明るいカラ
ー表示を得ることができる。
【0009】しかも、上記ECB型液晶表示装置は、液
晶セルの両基板の電極間に印加される電圧に応じた液晶
分子の配向状態によって液晶層の複屈折性が変化し、そ
れに応じて他方の偏光板に入射する各波長光の偏光状態
が変化するため、液晶セルへの印加電圧を制御すること
によって上記着色光の色を変化させることができ、した
がって、同じ画素で複数の色を表示することができる。
晶セルの両基板の電極間に印加される電圧に応じた液晶
分子の配向状態によって液晶層の複屈折性が変化し、そ
れに応じて他方の偏光板に入射する各波長光の偏光状態
が変化するため、液晶セルへの印加電圧を制御すること
によって上記着色光の色を変化させることができ、した
がって、同じ画素で複数の色を表示することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ECB型液晶表示装置は、その出射光が常に着色した光
であるため、無彩色である白の表示は得ることが難しい
し、また表示色の色純度も低く、さらに、温度の変化に
よって液晶セルの液晶層の複屈折性が変化するため、温
度により表示色が変化してしまうという問題をもってい
た。
ECB型液晶表示装置は、その出射光が常に着色した光
であるため、無彩色である白の表示は得ることが難しい
し、また表示色の色純度も低く、さらに、温度の変化に
よって液晶セルの液晶層の複屈折性が変化するため、温
度により表示色が変化してしまうという問題をもってい
た。
【0011】この発明は、カラーフィルタを用いずに光
を着色して、充分に明るいカラー表示を得るとともに、
同じ画素で無彩色である白を含む複数の色を表示するこ
とができ、しかも、表示色の色純度を充分に高くし、さ
らには、温度による表示色の変化も小さくすることがで
きるカラー液晶表示装置を提供することを目的としたも
のである。
を着色して、充分に明るいカラー表示を得るとともに、
同じ画素で無彩色である白を含む複数の色を表示するこ
とができ、しかも、表示色の色純度を充分に高くし、さ
らには、温度による表示色の変化も小さくすることがで
きるカラー液晶表示装置を提供することを目的としたも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明のカラー液晶表
示装置は、内面に電極が形成された一対の基板間に液晶
分子がツイスト配向した液晶層を設けてなる液晶セル
と、この液晶セルをはさんで配置された一対の偏光板
と、その一方の偏光板と前記液晶セルとの間に配置され
たねじれ位相差板とを備え、前記ねじれ位相差板の入射
側表面近傍における分子の配列方向と前記液晶セルの入
射側の基板の近傍における液晶分子の配向方向とのうち
の光の入射側に配置したものの前記方向と、前記一対の
偏光板のうちの入射側の偏光板の光学軸とを、所定角度
斜めにずらすとともに、前記ねじれ位相差板の分子のね
じれ方向と、前記液晶セルの液晶分子のツイスト方向と
を互いに逆にし、前記ねじれ位相差板の分子のねじれ角
と、前記液晶セルの液晶分子のツイスト角とをほぼ同じ
にし、前記ねじれ位相差板のリタデーションの値と、前
記液晶セルの液晶の屈折率異方性Δnと液晶層厚dとの
積Δndの値とをほぼ等しくし、かつ、前記リタデーシ
ョンとΔndの値を1200nm〜1500nmの範囲
にしたことを特徴とするものである。
示装置は、内面に電極が形成された一対の基板間に液晶
分子がツイスト配向した液晶層を設けてなる液晶セル
と、この液晶セルをはさんで配置された一対の偏光板
と、その一方の偏光板と前記液晶セルとの間に配置され
たねじれ位相差板とを備え、前記ねじれ位相差板の入射
側表面近傍における分子の配列方向と前記液晶セルの入
射側の基板の近傍における液晶分子の配向方向とのうち
の光の入射側に配置したものの前記方向と、前記一対の
偏光板のうちの入射側の偏光板の光学軸とを、所定角度
斜めにずらすとともに、前記ねじれ位相差板の分子のね
じれ方向と、前記液晶セルの液晶分子のツイスト方向と
を互いに逆にし、前記ねじれ位相差板の分子のねじれ角
と、前記液晶セルの液晶分子のツイスト角とをほぼ同じ
にし、前記ねじれ位相差板のリタデーションの値と、前
記液晶セルの液晶の屈折率異方性Δnと液晶層厚dとの
積Δndの値とをほぼ等しくし、かつ、前記リタデーシ
ョンとΔndの値を1200nm〜1500nmの範囲
にしたことを特徴とするものである。
【0013】この発明のカラー液晶表示装置において、
入射側の偏光板の光学軸と、入射側とは反対側の偏光板
の光学軸とは、ほぼ平行であるのが望ましく、さらに、
前記ねじれ位相差板の液晶セルと対向する面側における
分子の配列方向と、前記液晶セルの前記ねじれ位相差板
と対向する基板の近傍における液晶分子の配向方向とは
互いにほぼ直交しているのが望ましい。
入射側の偏光板の光学軸と、入射側とは反対側の偏光板
の光学軸とは、ほぼ平行であるのが望ましく、さらに、
前記ねじれ位相差板の液晶セルと対向する面側における
分子の配列方向と、前記液晶セルの前記ねじれ位相差板
と対向する基板の近傍における液晶分子の配向方向とは
互いにほぼ直交しているのが望ましい。
【0014】また、前記ねじれ位相差板の入射面におけ
る分子の配列方向と前記液晶セルの入射側の基板の近傍
における液晶分子の配向方向とのうちの光の入射側に配
置したものの前記方向と、入射側の偏光板の光学軸との
ずれ角は、45°±10°が望ましく、前記ねじれ位相
差板の分子のねじれ角と、前記液晶セルの液晶分子のツ
イスト角は、250°±20°が望ましい。
る分子の配列方向と前記液晶セルの入射側の基板の近傍
における液晶分子の配向方向とのうちの光の入射側に配
置したものの前記方向と、入射側の偏光板の光学軸との
ずれ角は、45°±10°が望ましく、前記ねじれ位相
差板の分子のねじれ角と、前記液晶セルの液晶分子のツ
イスト角は、250°±20°が望ましい。
【0015】この発明は、バックライトからの光を利用
して表示する透過型の液晶表示装置にも、また、外光を
利用して表示する反射型の液晶表示装置にも適用できる
ものであり、反射型の液晶表示装置に適用する場合は、
入射側とは反対側の偏光板の外面に反射板を配置すれば
よい。
して表示する透過型の液晶表示装置にも、また、外光を
利用して表示する反射型の液晶表示装置にも適用できる
ものであり、反射型の液晶表示装置に適用する場合は、
入射側とは反対側の偏光板の外面に反射板を配置すれば
よい。
【0016】
【作用】この発明のカラー液晶表示装置においては、入
射光が入射側の偏光板を透過して直線偏光となり、その
光が、ねじれ位相差板および液晶セルを透過して反対側
の偏光板に入射する。
射光が入射側の偏光板を透過して直線偏光となり、その
光が、ねじれ位相差板および液晶セルを透過して反対側
の偏光板に入射する。
【0017】そして、このカラー液晶表示装置では、前
記ねじれ位相差板の光入射面近傍における分子の配列方
向と前記液晶セルの入射側の基板の近傍における液晶分
子の配向方向とのうちの光の入射側に配置したものの前
記方向と、前記入射側の偏光板の光学軸とを所定角度斜
めにずらしているため、入射側の偏光板を透過して入射
した直線偏光は、ねじれ位相差板と液晶セルとを透過す
る過程で前記ねじれ位相差板および液晶セルの液晶層に
よる複屈折作用を受け、その後、反対側の偏光板に入射
する。
記ねじれ位相差板の光入射面近傍における分子の配列方
向と前記液晶セルの入射側の基板の近傍における液晶分
子の配向方向とのうちの光の入射側に配置したものの前
記方向と、前記入射側の偏光板の光学軸とを所定角度斜
めにずらしているため、入射側の偏光板を透過して入射
した直線偏光は、ねじれ位相差板と液晶セルとを透過す
る過程で前記ねじれ位相差板および液晶セルの液晶層に
よる複屈折作用を受け、その後、反対側の偏光板に入射
する。
【0018】このとき、このカラー液晶表示装置では、
ねじれ位相差板の分子のねじれ方向と液晶セルの液晶分
子のツイスト方向とを互いに逆にし、ねじれ位相差板の
分子のねじれ角と液晶セルの液晶分子のツイスト角とを
ほぼ同じにし、ねじれ位相差板のリタデーションの値と
液晶セルのΔndの値とをほぼ等しくしているため、液
晶セルの液晶分子が初期のツイスト配向状態にあるとき
は、ねじれ位相差板の複屈折作用と液晶層の複屈折作用
とが互いに打ち消し合い、入射側の偏光板を透過して入
射した直線偏光とほとんど変わらない偏光状態の光が反
対側の偏光板に入射して、この反対側の偏光板を透過し
た光が無彩色の白色光になる。
ねじれ位相差板の分子のねじれ方向と液晶セルの液晶分
子のツイスト方向とを互いに逆にし、ねじれ位相差板の
分子のねじれ角と液晶セルの液晶分子のツイスト角とを
ほぼ同じにし、ねじれ位相差板のリタデーションの値と
液晶セルのΔndの値とをほぼ等しくしているため、液
晶セルの液晶分子が初期のツイスト配向状態にあるとき
は、ねじれ位相差板の複屈折作用と液晶層の複屈折作用
とが互いに打ち消し合い、入射側の偏光板を透過して入
射した直線偏光とほとんど変わらない偏光状態の光が反
対側の偏光板に入射して、この反対側の偏光板を透過し
た光が無彩色の白色光になる。
【0019】一方、液晶セルの液晶層の液晶分子は、液
晶セルの電極間に印加される電圧に応じて、ツイスト配
向状態を保ちつつ立上がり配向するため、この液晶セル
の液晶層の複屈折性は印加電圧に応じて変化する。
晶セルの電極間に印加される電圧に応じて、ツイスト配
向状態を保ちつつ立上がり配向するため、この液晶セル
の液晶層の複屈折性は印加電圧に応じて変化する。
【0020】このため、液晶セルの電極間に電圧を印加
して液晶分子の配向状態を変化させると、入射側の偏光
板を透過して入射した直線偏光が、ねじれ位相差板から
液晶セルを透過する過程で、前記ねじれ位相差板および
液晶セルの液晶層の複屈折作用により偏光状態を変えら
れ、各波長光がそれぞれ偏光状態の異なる楕円偏光とな
った光となって反対側の偏光板に入射して、この偏光板
を透過した光が、その光を構成する各波長光の光強度の
比に応じた色の光になる。
して液晶分子の配向状態を変化させると、入射側の偏光
板を透過して入射した直線偏光が、ねじれ位相差板から
液晶セルを透過する過程で、前記ねじれ位相差板および
液晶セルの液晶層の複屈折作用により偏光状態を変えら
れ、各波長光がそれぞれ偏光状態の異なる楕円偏光とな
った光となって反対側の偏光板に入射して、この偏光板
を透過した光が、その光を構成する各波長光の光強度の
比に応じた色の光になる。
【0021】また、液晶セルの電極間に印加する電圧を
変化させると、その電圧による液晶分子の配向状態の変
化によって液晶層の複屈折性が変化し、それにともなっ
て前記反対側の偏光板に入射する光の偏光状態が変化す
るため、この偏光板を透過する光の各波長光の光強度比
が変化して、その光の色が変化する。
変化させると、その電圧による液晶分子の配向状態の変
化によって液晶層の複屈折性が変化し、それにともなっ
て前記反対側の偏光板に入射する光の偏光状態が変化す
るため、この偏光板を透過する光の各波長光の光強度比
が変化して、その光の色が変化する。
【0022】なお、透過型の液晶表示装置においては、
反対側の偏光板を透過した光が出射光となり、反射型の
液晶表示装置においては、反対側の偏光板を透過した光
が反射板で反射され、前記反対側の偏光板と液晶セルお
よびねじれ位相差板と入射側の偏光板とを透過して出射
する。
反対側の偏光板を透過した光が出射光となり、反射型の
液晶表示装置においては、反対側の偏光板を透過した光
が反射板で反射され、前記反対側の偏光板と液晶セルお
よびねじれ位相差板と入射側の偏光板とを透過して出射
する。
【0023】このように、このカラー液晶表示装置は、
ねじれ位相差板および液晶セルの液晶層の複屈折作用と
偏光板の偏光作用とを利用して、カラーフィルタを用い
ずに着色した表示を得るものであり、したがって、光の
透過率を高くして明るいカラー表示を得るとともに、液
晶セルへの印加電圧を制御することにより、同じ画素
で、無彩色である白を含む複数の色を表示することがで
きる。
ねじれ位相差板および液晶セルの液晶層の複屈折作用と
偏光板の偏光作用とを利用して、カラーフィルタを用い
ずに着色した表示を得るものであり、したがって、光の
透過率を高くして明るいカラー表示を得るとともに、液
晶セルへの印加電圧を制御することにより、同じ画素
で、無彩色である白を含む複数の色を表示することがで
きる。
【0024】また、このカラー液晶表示装置において
は、前記ねじれ位相差板のリタデーションの値と液晶セ
ルのΔndの値を1200nm〜1500nmの範囲の
大きな値にしているため、ねじれ位相差板の複屈折作用
と液晶セルの液晶層の複屈折作用とを受けて反対側の偏
光板に入射する光の偏光状態が、液晶セルへの印加電圧
に応じて大きく変化するから、所望の色を充分に高い色
純度で表示することができる。
は、前記ねじれ位相差板のリタデーションの値と液晶セ
ルのΔndの値を1200nm〜1500nmの範囲の
大きな値にしているため、ねじれ位相差板の複屈折作用
と液晶セルの液晶層の複屈折作用とを受けて反対側の偏
光板に入射する光の偏光状態が、液晶セルへの印加電圧
に応じて大きく変化するから、所望の色を充分に高い色
純度で表示することができる。
【0025】さらに、このカラー液晶表示装置において
は、前記ねじれ位相差板の温度変化による複屈折性の変
化が、液晶セルの液晶層の温度変化による複屈折性の変
化に比べてかなり小さいため、液晶セルの液晶層とねじ
れ位相差板とのトータルの複屈折性の温度依存性が小さ
くなり、したがって、温度による表示色の変化も小さく
なる。
は、前記ねじれ位相差板の温度変化による複屈折性の変
化が、液晶セルの液晶層の温度変化による複屈折性の変
化に比べてかなり小さいため、液晶セルの液晶層とねじ
れ位相差板とのトータルの複屈折性の温度依存性が小さ
くなり、したがって、温度による表示色の変化も小さく
なる。
【0026】また、この発明のカラー液晶表示装置にお
いて、前記入射側の偏光板の光学軸と、入射側とは反対
側の偏光板の光学軸とをほぼ平行にし、前記ねじれ位相
差板の液晶セルと対向する面側における分子の配列方向
と、前記液晶セルの前記ねじれ位相差板と対向する基板
の近傍における液晶分子の配向方向とを互いにほぼ直交
させるとともに、前記ねじれ位相差板の入射面における
分子の配列方向と前記液晶セルの入射側の基板の近傍に
おける液晶分子の配向方向とのうちの光の入射側に配置
したものの前記方向と、入射側の偏光板の光学軸とのず
れ角を45°±10°とし、前記ねじれ位相差板の分子
のねじれ角と前記液晶セルの液晶分子のツイスト角を2
50°±20°とすれば、同じ画素で、無彩色である白
と、光の三原色である赤、緑、青とを表示することがで
きる。
いて、前記入射側の偏光板の光学軸と、入射側とは反対
側の偏光板の光学軸とをほぼ平行にし、前記ねじれ位相
差板の液晶セルと対向する面側における分子の配列方向
と、前記液晶セルの前記ねじれ位相差板と対向する基板
の近傍における液晶分子の配向方向とを互いにほぼ直交
させるとともに、前記ねじれ位相差板の入射面における
分子の配列方向と前記液晶セルの入射側の基板の近傍に
おける液晶分子の配向方向とのうちの光の入射側に配置
したものの前記方向と、入射側の偏光板の光学軸とのず
れ角を45°±10°とし、前記ねじれ位相差板の分子
のねじれ角と前記液晶セルの液晶分子のツイスト角を2
50°±20°とすれば、同じ画素で、無彩色である白
と、光の三原色である赤、緑、青とを表示することがで
きる。
【0027】
【実施例】以下、この発明を反射型のカラー液晶表示装
置に適用した一実施例を図1〜図3を参照して説明す
る。図1はこの実施例のカラー液晶表示装置の断面図で
あり、このカラー液晶表示装置は、液晶セル10と、こ
の液晶セル10をはさんでその表面側と裏面側とに配置
された一対の偏光板20,21と、これら偏光板20,
21のうちの入射側の偏光板である表面側の偏光板(以
下、表側偏光板という)20と前記液晶セル10との間
に配置されたねじれ位相差板22と、光の入射側とは反
対側の偏光板(以下、裏側偏光板という)21の裏面側
に配置された反射板23とからなっている。なお、前記
反射板23は、樹脂フィルム等からなるベースシートの
表面に銀またはアルミニウム等の金属膜を蒸着した無指
向性反射板である。
置に適用した一実施例を図1〜図3を参照して説明す
る。図1はこの実施例のカラー液晶表示装置の断面図で
あり、このカラー液晶表示装置は、液晶セル10と、こ
の液晶セル10をはさんでその表面側と裏面側とに配置
された一対の偏光板20,21と、これら偏光板20,
21のうちの入射側の偏光板である表面側の偏光板(以
下、表側偏光板という)20と前記液晶セル10との間
に配置されたねじれ位相差板22と、光の入射側とは反
対側の偏光板(以下、裏側偏光板という)21の裏面側
に配置された反射板23とからなっている。なお、前記
反射板23は、樹脂フィルム等からなるベースシートの
表面に銀またはアルミニウム等の金属膜を蒸着した無指
向性反射板である。
【0028】上記液晶セル10は、ITO膜等からなる
透明電極13,14を形成しその上に配向膜15,16
を形成した一対の透明基板(例えばガラス基板)11,
12間にネマティック液晶18を挟持しその分子を両基
板11,12間においてツイスト配向させたものであ
り、前記両基板11,12は枠状のシール材17を介し
て接合されており、液晶18は両基板11,12間の前
記シール材17で囲まれた領域に封入されている。
透明電極13,14を形成しその上に配向膜15,16
を形成した一対の透明基板(例えばガラス基板)11,
12間にネマティック液晶18を挟持しその分子を両基
板11,12間においてツイスト配向させたものであ
り、前記両基板11,12は枠状のシール材17を介し
て接合されており、液晶18は両基板11,12間の前
記シール材17で囲まれた領域に封入されている。
【0029】この液晶セル10は、単純マトリックス型
のものであり、表面側の基板11に設けられた電極13
は、複数本互いに平行に形成された走査電極、裏面側の
基板12に設けられた電極14は、前記走査電極13と
ほぼ直交させて複数本互いに平行に形成された信号電極
である。
のものであり、表面側の基板11に設けられた電極13
は、複数本互いに平行に形成された走査電極、裏面側の
基板12に設けられた電極14は、前記走査電極13と
ほぼ直交させて複数本互いに平行に形成された信号電極
である。
【0030】なお、上記両基板11,12に設けた配向
膜15,16は、ポリイミド等からなる水平配向膜であ
り、これら配向膜15,16は互いにほぼ直交する方向
に配向処理(ラビング処理)されており、液晶18の分
子は、両基板11,12上(配向膜15,16の上)に
おける配向方向を配向膜15,16で規制され、前記配
向膜15,16面に対し僅かなプレチルト角で傾斜した
状態で、両基板11,12間においてツイスト配向して
いる。
膜15,16は、ポリイミド等からなる水平配向膜であ
り、これら配向膜15,16は互いにほぼ直交する方向
に配向処理(ラビング処理)されており、液晶18の分
子は、両基板11,12上(配向膜15,16の上)に
おける配向方向を配向膜15,16で規制され、前記配
向膜15,16面に対し僅かなプレチルト角で傾斜した
状態で、両基板11,12間においてツイスト配向して
いる。
【0031】このカラー液晶表示装置では、上記液晶セ
ル10として、液晶分子のツイスト角を250°±20
°とし、かつ、液晶18の屈折率異方性Δnと液晶層厚
dとの積Δndの値を1200nm〜1500nmの範
囲に設定したものを用いている。本例の液晶セル10
は、液晶18の屈折率異方性Δnが0.206で、液晶
層厚dが6.74μmであり、Δnd=1388mmと
なる。
ル10として、液晶分子のツイスト角を250°±20
°とし、かつ、液晶18の屈折率異方性Δnと液晶層厚
dとの積Δndの値を1200nm〜1500nmの範
囲に設定したものを用いている。本例の液晶セル10
は、液晶18の屈折率異方性Δnが0.206で、液晶
層厚dが6.74μmであり、Δnd=1388mmと
なる。
【0032】また、上記ねじれ位相差板22は、高分子
液晶の分子を一方の面から他方の面に向かってねじれ配
列させたフィルムからなっており、このカラー液晶表示
装置では、ねじれ位相差板22として、その分子(高分
子液晶の分子)のねじれ角が上記液晶セル10の液晶分
子のツイスト角(250°±20°)とほぼ同じで、か
つ、リタデーションの値が前記液晶セル10のΔndの
値(1200nm〜1500nm)とほぼ等しいものを
用いており、したがって、本例のねじれ位相差板22の
リタデーションは1388mmに設定してある。
液晶の分子を一方の面から他方の面に向かってねじれ配
列させたフィルムからなっており、このカラー液晶表示
装置では、ねじれ位相差板22として、その分子(高分
子液晶の分子)のねじれ角が上記液晶セル10の液晶分
子のツイスト角(250°±20°)とほぼ同じで、か
つ、リタデーションの値が前記液晶セル10のΔndの
値(1200nm〜1500nm)とほぼ等しいものを
用いており、したがって、本例のねじれ位相差板22の
リタデーションは1388mmに設定してある。
【0033】そして、上記ねじれ位相差板22は、その
分子のねじれ方向が液晶セル10の液晶分子のツイスト
方向と逆になるようにし、さらに、このねじれ位相差板
22の液晶セル10と対向する面(裏面)側における分
子の配列方向22bを、液晶セル10のねじれ位相差板
22と対向する表面側基板11の近傍における液晶分子
の配向方向に対してほぼ直交させた状態で、表側偏光板
20と液晶セルとの間に配置されている。
分子のねじれ方向が液晶セル10の液晶分子のツイスト
方向と逆になるようにし、さらに、このねじれ位相差板
22の液晶セル10と対向する面(裏面)側における分
子の配列方向22bを、液晶セル10のねじれ位相差板
22と対向する表面側基板11の近傍における液晶分子
の配向方向に対してほぼ直交させた状態で、表側偏光板
20と液晶セルとの間に配置されている。
【0034】また、表側偏光板20は、その光学軸(透
過軸または吸収軸)の向きを、上記ねじれ位相差板22
の入射側表面近傍における分子の配列方向に対して所定
角度斜めにずらして配置されており、裏側偏光板21
は、その光学軸を前記表側偏光板20の光学軸とほぼ平
行にして配置されている。
過軸または吸収軸)の向きを、上記ねじれ位相差板22
の入射側表面近傍における分子の配列方向に対して所定
角度斜めにずらして配置されており、裏側偏光板21
は、その光学軸を前記表側偏光板20の光学軸とほぼ平
行にして配置されている。
【0035】図2は、上記液晶セル10の両基板11,
12の近傍における液晶分子の配向方向と、ねじれ位相
差板22の表裏面における分子の配列方向と、表裏の偏
光板20,21の光学軸(ここでは透過軸)の向きを液
晶表示装置の表面側(光入射側)から見た図である。
12の近傍における液晶分子の配向方向と、ねじれ位相
差板22の表裏面における分子の配列方向と、表裏の偏
光板20,21の光学軸(ここでは透過軸)の向きを液
晶表示装置の表面側(光入射側)から見た図である。
【0036】この図2のように、上記液晶セル10の表
面側基板11の近傍における液晶分子の配向方向(配向
膜15の配向処理方向)11aは、液晶表示装置の画面
の横軸Sに対し表面側から見て右回り(図上右回り)に
35°±10°の方向、裏面側基板12の近傍における
液晶分子の配向方向(配向膜16の配向処理方向)12
aは、前記横軸Sに対し表面側から見て左回りに35°
±10°の方向にあり、液晶分子は、そのツイスト方向
を破線矢印で示したように、裏面側基板12から表面側
基板11に向かい、表面側から見て右回りに250°±
20°のツイスト角でツイスト配向している。
面側基板11の近傍における液晶分子の配向方向(配向
膜15の配向処理方向)11aは、液晶表示装置の画面
の横軸Sに対し表面側から見て右回り(図上右回り)に
35°±10°の方向、裏面側基板12の近傍における
液晶分子の配向方向(配向膜16の配向処理方向)12
aは、前記横軸Sに対し表面側から見て左回りに35°
±10°の方向にあり、液晶分子は、そのツイスト方向
を破線矢印で示したように、裏面側基板12から表面側
基板11に向かい、表面側から見て右回りに250°±
20°のツイスト角でツイスト配向している。
【0037】また、上記ねじれ位相差板22の分子は、
そのねじれ方向を破線矢印で示したように、位相差板の
裏面から表面に向かい、表面側から見て左回りに250
°±20°のねじれ角でねじれている。
そのねじれ方向を破線矢印で示したように、位相差板の
裏面から表面に向かい、表面側から見て左回りに250
°±20°のねじれ角でねじれている。
【0038】そして、このねじれ位相差板22は、その
表面における分子配列方向22aを前記横軸Sに対し表
面側から見て右回りに55°±10°の方向に向け、裏
面における分子配列方向22bを前記横軸Sに対し表面
側から見て左回りに55°±10°の方向に向けた状態
で配置されており、したがって、このねじれ位相差板2
2の液晶セル10と対向する裏面における分子配列方向
22bと、前記液晶セル10のねじれ位相差板22と対
向する表面側基板11の近傍における液晶分子の配向方
向11aとは、ほぼ直交している。この分子配列方向2
2bと液晶分子の配向方向11aとの交差角度は、(5
5°±10°)+(35°±10°)=90°±20°
である。
表面における分子配列方向22aを前記横軸Sに対し表
面側から見て右回りに55°±10°の方向に向け、裏
面における分子配列方向22bを前記横軸Sに対し表面
側から見て左回りに55°±10°の方向に向けた状態
で配置されており、したがって、このねじれ位相差板2
2の液晶セル10と対向する裏面における分子配列方向
22bと、前記液晶セル10のねじれ位相差板22と対
向する表面側基板11の近傍における液晶分子の配向方
向11aとは、ほぼ直交している。この分子配列方向2
2bと液晶分子の配向方向11aとの交差角度は、(5
5°±10°)+(35°±10°)=90°±20°
である。
【0039】また、表側偏光板20は、その透過軸20
aを前記横軸Sに対し表面側から見て左回りに80°±
10°の方向に向けた状態で配置されており、この表側
偏光板20の透過軸20aの方向は、上記ねじれ位相差
板22の表面における分子配列方向22aに対し、この
ねじれ位相差板22の分子のねじれ方向とは逆方向(表
面側から見て右回り)に45°±10°ずれている。
aを前記横軸Sに対し表面側から見て左回りに80°±
10°の方向に向けた状態で配置されており、この表側
偏光板20の透過軸20aの方向は、上記ねじれ位相差
板22の表面における分子配列方向22aに対し、この
ねじれ位相差板22の分子のねじれ方向とは逆方向(表
面側から見て右回り)に45°±10°ずれている。
【0040】さらに、裏側偏光板21は、その透過軸2
1aを前記横軸Sに対し表面側から見て左回りに80°
±10°の方向に向けた状態で配置されており、したが
って、この裏側偏光板21の透過軸21aは、上記表側
偏光板20の透過軸20aとほぼ平行である。
1aを前記横軸Sに対し表面側から見て左回りに80°
±10°の方向に向けた状態で配置されており、したが
って、この裏側偏光板21の透過軸21aは、上記表側
偏光板20の透過軸20aとほぼ平行である。
【0041】このカラー液晶表示装置は、自然光や室内
照明光等の外光を利用し、表面側から入射する光を裏面
側に配置した反射板23で反射させて表示するものであ
り、このカラー液晶表示装置は、液晶セル10の両基板
11,12の電極13,14間に電圧を印加して表示駆
動される。
照明光等の外光を利用し、表面側から入射する光を裏面
側に配置した反射板23で反射させて表示するものであ
り、このカラー液晶表示装置は、液晶セル10の両基板
11,12の電極13,14間に電圧を印加して表示駆
動される。
【0042】このカラー液晶表示装置においては、その
表面側からの入射光が表側偏光板20を透過して直線偏
光となり、その光がねじれ位相差板22および液晶セル
10を透過して裏側偏光板21に入射するとともに、こ
の裏側偏光板21を透過した光が反射板23で反射さ
れ、前記裏側偏光板21と液晶セル10およびねじれ位
相差板22と表側偏光板20とを透過して表面側に出射
する。
表面側からの入射光が表側偏光板20を透過して直線偏
光となり、その光がねじれ位相差板22および液晶セル
10を透過して裏側偏光板21に入射するとともに、こ
の裏側偏光板21を透過した光が反射板23で反射さ
れ、前記裏側偏光板21と液晶セル10およびねじれ位
相差板22と表側偏光板20とを透過して表面側に出射
する。
【0043】なお、この実施例では、表側偏光板20と
液晶セル10との間にねじれ位相差板22を配置してい
るため、表側偏光板20を透過して入射した光は、ねじ
れ位相差板22を透過して液晶セル10に入射し、この
液晶セル10を透過して裏側偏光板21に入射するとと
もに、この裏側偏光板21を透過して反射板23で反射
された光が、裏側偏光板21と液晶セル10とねじれ位
相差板22と表側偏光板20とを順次透過して表面側に
出射する。
液晶セル10との間にねじれ位相差板22を配置してい
るため、表側偏光板20を透過して入射した光は、ねじ
れ位相差板22を透過して液晶セル10に入射し、この
液晶セル10を透過して裏側偏光板21に入射するとと
もに、この裏側偏光板21を透過して反射板23で反射
された光が、裏側偏光板21と液晶セル10とねじれ位
相差板22と表側偏光板20とを順次透過して表面側に
出射する。
【0044】そして、このカラー液晶表示装置では、上
記ねじれ位相差板22の入射面(表面)における分子配
列方向22aと、入射側の偏光板である表側偏光板20
の透過軸20aとを斜めにずらしているため、前記表側
偏光板20を透過して入射した直線偏光は、まずねじれ
位相差板22を透過する過程でこのねじれ位相差板22
による複屈折作用を受け、さらに液晶セル10を透過す
る過程でこの液晶セル10の液晶層による複屈折作用を
受けて、その後、反対側の偏光板である裏側偏光板21
に入射する。
記ねじれ位相差板22の入射面(表面)における分子配
列方向22aと、入射側の偏光板である表側偏光板20
の透過軸20aとを斜めにずらしているため、前記表側
偏光板20を透過して入射した直線偏光は、まずねじれ
位相差板22を透過する過程でこのねじれ位相差板22
による複屈折作用を受け、さらに液晶セル10を透過す
る過程でこの液晶セル10の液晶層による複屈折作用を
受けて、その後、反対側の偏光板である裏側偏光板21
に入射する。
【0045】このとき、このカラー液晶表示装置では、
ねじれ位相差板22の分子のねじれ方向と液晶セル10
の液晶分子のツイスト方向とを互いに逆にし、ねじれ位
相差板222の分子のねじれ角と液晶セル10の液晶分
子のツイスト角とをほぼ同じにし、ねじれ位相差板22
のリタデーションの値と液晶セル10のΔndの値とを
ほぼ等しくしているため、液晶セル10の液晶分子が初
期のツイスト配向状態(液晶分子が初期のプレチルト角
でツイスト配向している状態)にあるときは、ねじれ位
相差板22の複屈折作用と、液晶セル10の液晶層の複
屈折作用とが互いに打ち消し合い、表側偏光板20を透
過して入射した直線偏光とほとんど変わらない偏光状態
の光が裏側偏光板21に入射して、この裏側偏光板21
を透過した光が、無彩色の白色光になる。
ねじれ位相差板22の分子のねじれ方向と液晶セル10
の液晶分子のツイスト方向とを互いに逆にし、ねじれ位
相差板222の分子のねじれ角と液晶セル10の液晶分
子のツイスト角とをほぼ同じにし、ねじれ位相差板22
のリタデーションの値と液晶セル10のΔndの値とを
ほぼ等しくしているため、液晶セル10の液晶分子が初
期のツイスト配向状態(液晶分子が初期のプレチルト角
でツイスト配向している状態)にあるときは、ねじれ位
相差板22の複屈折作用と、液晶セル10の液晶層の複
屈折作用とが互いに打ち消し合い、表側偏光板20を透
過して入射した直線偏光とほとんど変わらない偏光状態
の光が裏側偏光板21に入射して、この裏側偏光板21
を透過した光が、無彩色の白色光になる。
【0046】一方、上記液晶セル10の液晶層の液晶分
子は、液晶セル10の電極13,14間に印加される電
圧に応じて、ツイスト配向状態を保ちつつ立上がり配向
するため、この液晶セル10の液晶層の複屈折性は印加
電圧に応じて変化する。
子は、液晶セル10の電極13,14間に印加される電
圧に応じて、ツイスト配向状態を保ちつつ立上がり配向
するため、この液晶セル10の液晶層の複屈折性は印加
電圧に応じて変化する。
【0047】このため、液晶セル10の電極13,14
間に電圧を印加して液晶分子の配向状態を変化させる
と、表側偏光板20を透過して入射した直線偏光が、ね
じれ位相差板22と液晶セル10とを透過する過程で、
前記ねじれ位相差板22および液晶セル10の液晶層の
複屈折作用により偏光状態を変えられ、各波長光がそれ
ぞれ偏光状態の異なる楕円偏光となった光となって裏側
偏光板21に入射して、この裏側偏光板21を透過した
光が、その光を構成する各波長光の光強度の比に応じた
色の光になる。
間に電圧を印加して液晶分子の配向状態を変化させる
と、表側偏光板20を透過して入射した直線偏光が、ね
じれ位相差板22と液晶セル10とを透過する過程で、
前記ねじれ位相差板22および液晶セル10の液晶層の
複屈折作用により偏光状態を変えられ、各波長光がそれ
ぞれ偏光状態の異なる楕円偏光となった光となって裏側
偏光板21に入射して、この裏側偏光板21を透過した
光が、その光を構成する各波長光の光強度の比に応じた
色の光になる。
【0048】また、液晶セル10の電極13,14間に
印加する電圧を変化させると、その電圧による液晶分子
の配向状態の変化によって液晶層の複屈折性が変化し、
それにともなって裏側偏光板21に入射する光の偏光状
態が変化するため、この裏側偏光板21を透過する光の
各波長光の光強度比が変化して、その光の色が変化す
る。
印加する電圧を変化させると、その電圧による液晶分子
の配向状態の変化によって液晶層の複屈折性が変化し、
それにともなって裏側偏光板21に入射する光の偏光状
態が変化するため、この裏側偏光板21を透過する光の
各波長光の光強度比が変化して、その光の色が変化す
る。
【0049】なお、液晶分子がほぼ垂直に立上がり配向
すると、液晶層による偏光作用がほとんど無くなって、
ねじれ位相差板22による偏光作用だけを受けた光が裏
側偏光板21に入射する。
すると、液晶層による偏光作用がほとんど無くなって、
ねじれ位相差板22による偏光作用だけを受けた光が裏
側偏光板21に入射する。
【0050】そして、上記裏側偏光板21を透過した光
は反射板23で反射され、前記裏側偏光板21と液晶セ
ル10およびねじれ位相差板22と表側偏光板20とを
透過して出射する。
は反射板23で反射され、前記裏側偏光板21と液晶セ
ル10およびねじれ位相差板22と表側偏光板20とを
透過して出射する。
【0051】このように、上記カラー液晶表示装置は、
ねじれ位相差板22および液晶セル10の液晶層の複屈
折作用と偏光板20,21の偏光作用とを利用して、カ
ラーフィルタを用いずに着色した表示を得るものであ
り、したがって、光の透過率を高くして明るいカラー表
示を得るとともに、液晶セル10への印加電圧を制御す
ることにより、同じ画素で、無彩色である白を含む複数
の色を表示することができる。
ねじれ位相差板22および液晶セル10の液晶層の複屈
折作用と偏光板20,21の偏光作用とを利用して、カ
ラーフィルタを用いずに着色した表示を得るものであ
り、したがって、光の透過率を高くして明るいカラー表
示を得るとともに、液晶セル10への印加電圧を制御す
ることにより、同じ画素で、無彩色である白を含む複数
の色を表示することができる。
【0052】また、このカラー液晶表示装置において
は、前記ねじれ位相差板22のリタデーションの値と液
晶セル10のΔndの値を1200nm〜1500nm
の範囲の大きな値にしているため、ねじれ位相差板22
の複屈折作用と液晶セル10の液晶層の複屈折作用とを
受けて裏側偏光板21に入射する光の偏光状態が、液晶
セル10への印加電圧に応じて大きく変化するから、所
望の色を充分に高い色純度で表示することができる。
は、前記ねじれ位相差板22のリタデーションの値と液
晶セル10のΔndの値を1200nm〜1500nm
の範囲の大きな値にしているため、ねじれ位相差板22
の複屈折作用と液晶セル10の液晶層の複屈折作用とを
受けて裏側偏光板21に入射する光の偏光状態が、液晶
セル10への印加電圧に応じて大きく変化するから、所
望の色を充分に高い色純度で表示することができる。
【0053】このカラー液晶表示装置の1つの画素で表
示できる色は、液晶セル10の液晶分子のツイスト角お
よびねじれ位相差板22の分子のねじれ角と、液晶セル
10のΔndおよびねじれ位相差板22のリタデーショ
ンの値と、液晶セル10の両基板11,12の近傍にお
ける液晶分子の配向方向と、ねじれ位相差板22の表裏
面における分子配列方向と、表側偏光板20および裏側
偏光板21の光学軸の向きとによって決まる。
示できる色は、液晶セル10の液晶分子のツイスト角お
よびねじれ位相差板22の分子のねじれ角と、液晶セル
10のΔndおよびねじれ位相差板22のリタデーショ
ンの値と、液晶セル10の両基板11,12の近傍にお
ける液晶分子の配向方向と、ねじれ位相差板22の表裏
面における分子配列方向と、表側偏光板20および裏側
偏光板21の光学軸の向きとによって決まる。
【0054】すなわち、この実施例のように、表側偏光
板20の透過軸20aと、裏側偏光板21の透過軸21
aとをほぼ平行にし、ねじれ位相差板22の液晶セル1
0と対向する裏面側における分子配列方向22bと、前
記液晶セル10のねじれ位相差板22と対向する表面側
基板11の近傍における液晶分子配向方向11aとを互
いにほぼ直交させるとともに、前記ねじれ位相差板22
の表面における分子配列方向22aと表側偏光板20の
透過軸20aとのずれ角を45°±10°とし、ねじれ
位相差板22の分子のねじれ角と液晶セル10の液晶分
子のツイスト角を250°±20°としたときの、1つ
の画素で表示できる色は、入射光が白色光である場合
で、無彩色である白と、光の三原色である赤、緑、青で
ある。
板20の透過軸20aと、裏側偏光板21の透過軸21
aとをほぼ平行にし、ねじれ位相差板22の液晶セル1
0と対向する裏面側における分子配列方向22bと、前
記液晶セル10のねじれ位相差板22と対向する表面側
基板11の近傍における液晶分子配向方向11aとを互
いにほぼ直交させるとともに、前記ねじれ位相差板22
の表面における分子配列方向22aと表側偏光板20の
透過軸20aとのずれ角を45°±10°とし、ねじれ
位相差板22の分子のねじれ角と液晶セル10の液晶分
子のツイスト角を250°±20°としたときの、1つ
の画素で表示できる色は、入射光が白色光である場合
で、無彩色である白と、光の三原色である赤、緑、青で
ある。
【0055】図3は上記カラー液晶表示装置の表示色の
変化を示すCIE色度図であり、このカラー液晶表示装
置の表示色は、液晶セル10の電極13,14間に液晶
分子を立上がり配向させる電圧を印加していない非選択
状態、つまり液晶分子が初期のツイスト配向状態にある
ときは白であり、液晶セル10の電極13,14間に電
圧を印加すると、その印加電圧を高くしてゆくのにとも
なって、表示色が、初期の表示色である白から、図示さ
れるように赤→青→緑の順に明確な色彩で変化する。
変化を示すCIE色度図であり、このカラー液晶表示装
置の表示色は、液晶セル10の電極13,14間に液晶
分子を立上がり配向させる電圧を印加していない非選択
状態、つまり液晶分子が初期のツイスト配向状態にある
ときは白であり、液晶セル10の電極13,14間に電
圧を印加すると、その印加電圧を高くしてゆくのにとも
なって、表示色が、初期の表示色である白から、図示さ
れるように赤→青→緑の順に明確な色彩で変化する。
【0056】したがって、このカラー液晶表示素子によ
れば、同じ画素で、無彩色の白と、光の三原色である
赤、緑、青とを明瞭に表示して、マルチカラーと呼ばれ
る色彩の豊かな多色カラー表示を実現することができ
る。
れば、同じ画素で、無彩色の白と、光の三原色である
赤、緑、青とを明瞭に表示して、マルチカラーと呼ばれ
る色彩の豊かな多色カラー表示を実現することができ
る。
【0057】また、上記ねじれ位相差板22は、温度の
変化による複屈折性の変化が、液晶セル10の液晶層の
複屈折性の変化に比べてかなり小さいため、液晶セル1
0の液晶層とねじれ位相差板22とのトータルの複屈折
性の温度依存性が小さくなり、したがって、上記カラー
液晶表示装置によれば、温度による表示色の変化も小さ
くすることができる。
変化による複屈折性の変化が、液晶セル10の液晶層の
複屈折性の変化に比べてかなり小さいため、液晶セル1
0の液晶層とねじれ位相差板22とのトータルの複屈折
性の温度依存性が小さくなり、したがって、上記カラー
液晶表示装置によれば、温度による表示色の変化も小さ
くすることができる。
【0058】なお、上記実施例のカラー液晶表示装置
は、1つの画素で、無彩色の明表示である白と、光の三
原色である赤、緑、青とを表示するものであるが、前記
1つの画素で表示できる色は、液晶セル10の液晶分子
のツイスト角およびねじれ位相差板22の分子のねじれ
角と、液晶セル10のΔndおよびねじれ位相差板22
のリタデーションの値と、液晶セル10の両基板11,
12の近傍における液晶分子の配向方向と、ねじれ位相
差板22の表裏面における分子配列方向と、表側偏光板
20および裏側偏光板21の光学軸の向きとを選択する
ことによって任意に選ぶことができる。
は、1つの画素で、無彩色の明表示である白と、光の三
原色である赤、緑、青とを表示するものであるが、前記
1つの画素で表示できる色は、液晶セル10の液晶分子
のツイスト角およびねじれ位相差板22の分子のねじれ
角と、液晶セル10のΔndおよびねじれ位相差板22
のリタデーションの値と、液晶セル10の両基板11,
12の近傍における液晶分子の配向方向と、ねじれ位相
差板22の表裏面における分子配列方向と、表側偏光板
20および裏側偏光板21の光学軸の向きとを選択する
ことによって任意に選ぶことができる。
【0059】また、上記実施例では、入射側の偏光板で
ある表側偏光板20と液晶セル10との間にねじれ位相
差板22を配置したが、前記ねじれ位相差板22と液晶
セル10は、そのいずれを入射側に位置させて配置して
もよい。
ある表側偏光板20と液晶セル10との間にねじれ位相
差板22を配置したが、前記ねじれ位相差板22と液晶
セル10は、そのいずれを入射側に位置させて配置して
もよい。
【0060】その場合も、前記ねじれ位相差板22の入
射面における分子の配列方向と前記液晶セル10の入射
側の基板の近傍における液晶分子の配向方向とのうちの
光の入射側に配置したものの前記方向と、入射側の偏光
板20の光学軸とを所定角度(望ましくは45°±10
°)斜めにずらしておけば、入射側の偏光板20を透過
して入射した直線偏光が、ねじれ位相差板22と液晶セ
ル10とを透過する過程で前記ねじれ位相差板22およ
び液晶セル10の液晶層による複屈折作用を受け、その
後、反対側の偏光板21に入射する。
射面における分子の配列方向と前記液晶セル10の入射
側の基板の近傍における液晶分子の配向方向とのうちの
光の入射側に配置したものの前記方向と、入射側の偏光
板20の光学軸とを所定角度(望ましくは45°±10
°)斜めにずらしておけば、入射側の偏光板20を透過
して入射した直線偏光が、ねじれ位相差板22と液晶セ
ル10とを透過する過程で前記ねじれ位相差板22およ
び液晶セル10の液晶層による複屈折作用を受け、その
後、反対側の偏光板21に入射する。
【0061】さらに、上記実施例のカラー液晶表示装置
は、その裏面側に反射板23を設けた反射型のものであ
るが、この発明は、バックライトからの光を利用して表
示する透過型のカラー液晶表示装置にも適用できるし、
さらに、液晶セル10も、単純マトリックス型のものに
限らず、アクティブマトリックス型のものや、セグメン
ト型のものであってもよい。
は、その裏面側に反射板23を設けた反射型のものであ
るが、この発明は、バックライトからの光を利用して表
示する透過型のカラー液晶表示装置にも適用できるし、
さらに、液晶セル10も、単純マトリックス型のものに
限らず、アクティブマトリックス型のものや、セグメン
ト型のものであってもよい。
【0062】
【発明の効果】この発明のカラー液晶表示装置は、ねじ
れ位相差板および液晶セルの液晶層の複屈折作用と偏光
板の偏光作用とを利用して、カラーフィルタを用いずに
着色した表示を得るものであるから、明るいカラー表示
を得るとともに、液晶セルへの印加電圧を制御すること
により、同じ画素で、無彩色である白を含む複数の色を
表示することができる。
れ位相差板および液晶セルの液晶層の複屈折作用と偏光
板の偏光作用とを利用して、カラーフィルタを用いずに
着色した表示を得るものであるから、明るいカラー表示
を得るとともに、液晶セルへの印加電圧を制御すること
により、同じ画素で、無彩色である白を含む複数の色を
表示することができる。
【0063】また、このカラー液晶表示装置において
は、前記ねじれ位相差板のリタデーションの値と液晶セ
ルのΔndの値を1200nm〜1500nmの範囲の
大きな値にしているため、ねじれ位相差板の複屈折作用
と液晶セルの液晶層の複屈折作用とを受けて反対側の偏
光板に入射する光の偏光状態が、液晶セルへの印加電圧
に応じて大きく変化するから、所望の色を充分に高い色
純度で表示することができる。
は、前記ねじれ位相差板のリタデーションの値と液晶セ
ルのΔndの値を1200nm〜1500nmの範囲の
大きな値にしているため、ねじれ位相差板の複屈折作用
と液晶セルの液晶層の複屈折作用とを受けて反対側の偏
光板に入射する光の偏光状態が、液晶セルへの印加電圧
に応じて大きく変化するから、所望の色を充分に高い色
純度で表示することができる。
【0064】さらに、このカラー液晶表示装置において
は、前記ねじれ位相差板の温度変化による複屈折性の変
化が、液晶セルの液晶層の温度変化による複屈折性の変
化に比べてかなり小さいため、液晶セルの液晶層とねじ
れ位相差板とのトータルの複屈折性の温度依存性が小さ
くなり、したがって、温度による表示色の変化も小さく
なる。
は、前記ねじれ位相差板の温度変化による複屈折性の変
化が、液晶セルの液晶層の温度変化による複屈折性の変
化に比べてかなり小さいため、液晶セルの液晶層とねじ
れ位相差板とのトータルの複屈折性の温度依存性が小さ
くなり、したがって、温度による表示色の変化も小さく
なる。
【0065】また、この発明のカラー液晶表示装置にお
いて、前記入射側の偏光板の光学軸と、入射側とは反対
側の偏光板の光学軸とをほぼ平行にし、前記ねじれ位相
差板の液晶セルと対向する面側における分子の配列方向
と、前記液晶セルの前記ねじれ位相差板と対向する基板
の近傍における液晶分子の配向方向とを互いにほぼ直交
させるとともに、前記ねじれ位相差板の入射面における
分子の配列方向と前記液晶セルの入射側の基板の近傍に
おける液晶分子の配向方向とのうちの光の入射側に配置
したものの前記方向と、入射側の偏光板の光学軸とのず
れ角を45°±10°とし、前記ねじれ位相差板の分子
のねじれ角と前記液晶セルの液晶分子のツイスト角を2
50°±20°とすれば、同じ画素で、無彩色である白
と、光の三原色である赤、緑、青とを表示することがで
きる。
いて、前記入射側の偏光板の光学軸と、入射側とは反対
側の偏光板の光学軸とをほぼ平行にし、前記ねじれ位相
差板の液晶セルと対向する面側における分子の配列方向
と、前記液晶セルの前記ねじれ位相差板と対向する基板
の近傍における液晶分子の配向方向とを互いにほぼ直交
させるとともに、前記ねじれ位相差板の入射面における
分子の配列方向と前記液晶セルの入射側の基板の近傍に
おける液晶分子の配向方向とのうちの光の入射側に配置
したものの前記方向と、入射側の偏光板の光学軸とのず
れ角を45°±10°とし、前記ねじれ位相差板の分子
のねじれ角と前記液晶セルの液晶分子のツイスト角を2
50°±20°とすれば、同じ画素で、無彩色である白
と、光の三原色である赤、緑、青とを表示することがで
きる。
【図1】この発明の一実施例を示すカラー液晶表示装置
の断面図。
の断面図。
【図2】同じく、液晶セルの両基板の近傍における液晶
分子の配向方向と、ねじれ位相差板の表裏面における分
子の配列方向と、表裏の偏光板の光学軸の向きを液晶表
示装置の表面側から見た図。
分子の配向方向と、ねじれ位相差板の表裏面における分
子の配列方向と、表裏の偏光板の光学軸の向きを液晶表
示装置の表面側から見た図。
【図3】同じく、カラー液晶表示装置の表示色の変化を
示すCIE色度図。
示すCIE色度図。
10…液晶セル 11a…表面側基板の近傍における液晶分子の配向方向 12a…裏面側基板の近傍における液晶分子の配向方向 20…表側偏光板(入射側の偏光板) 20a…透過軸 21…裏側偏光板 21a…透過軸 22…ねじれ位相差板 22a…ねじれ位相差板の表面における分子の配列方向 22b…ねじれ位相差板の裏面における分子の配列方向 23…反射板
Claims (6)
- 【請求項1】内面に電極が形成された一対の基板間に液
晶分子がツイスト配向した液晶層を設けてなる液晶セル
と、この液晶セルをはさんで配置された一対の偏光板
と、その一方の偏光板と前記液晶セルとの間に配置され
たねじれ位相差板とを備え、 前記ねじれ位相差板の入射側表面近傍における分子の配
列方向と前記液晶セルの入射側の基板の近傍における液
晶分子の配向方向とのうちの光の入射側に配置したもの
の前記方向と、前記一対の偏光板のうちの入射側の偏光
板の光学軸とを、所定角度斜めにずらすとともに、 前記ねじれ位相差板の分子のねじれ方向と、前記液晶セ
ルの液晶分子のツイスト方向とを互いに逆にし、 前記ねじれ位相差板の分子のねじれ角と、前記液晶セル
の液晶分子のツイスト角とをほぼ同じにし、 前記ねじれ位相差板のリタデーションの値と、前記液晶
セルの液晶の屈折率異方性Δnと液晶層厚dとの積Δn
dの値とをほぼ等しくし、 かつ、前記リタデーションとΔndの値を1200nm
〜1500nmの範囲にしたことを特徴とするカラー液
晶表示装置。 - 【請求項2】入射側の偏光板の光学軸と、入射側とは反
対側の偏光板の光学軸とは、ほぼ平行であることを特徴
とする請求項1に記載のカラー液晶表示装置。 - 【請求項3】ねじれ位相差板の液晶セルと対向する面側
における分子の配列方向と、前記液晶セルの前記ねじれ
位相差板と対向する基板の近傍における液晶分子の配向
方向とは互いにほぼ直交していることを特徴とする請求
項1または2に記載のカラー液晶表示装置。 - 【請求項4】ねじれ位相差板の入射面における分子の配
列方向と前記液晶セルの入射側の基板の近傍における液
晶分子の配向方向とのうちの光の入射側に配置したもの
の前記方向と、入射側の偏光板の光学軸とのずれ角は、
45°±10°であることを特徴とする請求項1または
3に記載のカラー液晶表示装置。 - 【請求項5】ねじれ位相差板の分子のねじれ角と、液晶
セルの液晶分子のツイスト角は、250°±20°であ
ることを特徴とする請求項1または4に記載のカラー液
晶表示装置。 - 【請求項6】入射側とは反対側の偏光板の外面に反射板
が配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項5
のいずれか1つに記載のカラー液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7110840A JPH08304815A (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | カラー液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7110840A JPH08304815A (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | カラー液晶表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08304815A true JPH08304815A (ja) | 1996-11-22 |
Family
ID=14546005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7110840A Pending JPH08304815A (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | カラー液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08304815A (ja) |
-
1995
- 1995-05-09 JP JP7110840A patent/JPH08304815A/ja active Pending
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