JPH08303493A - ディスクブレーキのパッドスプリング - Google Patents
ディスクブレーキのパッドスプリングInfo
- Publication number
- JPH08303493A JPH08303493A JP7138467A JP13846795A JPH08303493A JP H08303493 A JPH08303493 A JP H08303493A JP 7138467 A JP7138467 A JP 7138467A JP 13846795 A JP13846795 A JP 13846795A JP H08303493 A JPH08303493 A JP H08303493A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pad
- spring
- rotor
- pin
- disc brake
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000005452 bending Methods 0.000 claims description 5
- 229910003460 diamond Inorganic materials 0.000 claims 1
- 239000010432 diamond Substances 0.000 claims 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 19
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 7
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 4
- 230000035515 penetration Effects 0.000 description 4
- QNRATNLHPGXHMA-XZHTYLCXSA-N (r)-(6-ethoxyquinolin-4-yl)-[(2s,4s,5r)-5-ethyl-1-azabicyclo[2.2.2]octan-2-yl]methanol;hydrochloride Chemical compound Cl.C([C@H]([C@H](C1)CC)C2)CN1[C@@H]2[C@H](O)C1=CC=NC2=CC=C(OCC)C=C21 QNRATNLHPGXHMA-XZHTYLCXSA-N 0.000 description 2
- 230000016571 aggressive behavior Effects 0.000 description 2
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 2
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 インナパッドおよびアウタパッドを貫通ピン
で支持したディスクブレーキのパッドスプリングにパッ
ド押えと、パッド戻しと、貫通ピンの抜け止め機能をも
たせる。 【構成】 ロータを挟んで配置されるインナパッドとア
ウタパッドにロータ軸方向に沿った一対のピンを貫通し
て取付ける構造のディスクブレーキに取り付けられるパ
ッドスプリング30を1本のスプリングワイヤを折曲し
て形成する。これはパッド貫通ピン26の下面に当接す
る一対のV字スプリング部34を対称位置に有する平面
菱形に成形する。ワイヤ中間部となる両V字スプリング
部の接続部38を前記パッドの一方18に外端突起32
Cおよびパッド内面に係合させるようパッド押圧部38
Pと突起巻き付け部38Sを形成する。ワイヤ先端部に
は他方のパッド22の外端突起32R、32Lおよびパ
ッド内面に当接するパッド押圧部40R、40Lを形成
し、パッド押え付勢およびパッド戻し付勢を可能とす
る。ワイヤ先端は貫通ピン26に挿通してピン抜け止め
部44とする。
で支持したディスクブレーキのパッドスプリングにパッ
ド押えと、パッド戻しと、貫通ピンの抜け止め機能をも
たせる。 【構成】 ロータを挟んで配置されるインナパッドとア
ウタパッドにロータ軸方向に沿った一対のピンを貫通し
て取付ける構造のディスクブレーキに取り付けられるパ
ッドスプリング30を1本のスプリングワイヤを折曲し
て形成する。これはパッド貫通ピン26の下面に当接す
る一対のV字スプリング部34を対称位置に有する平面
菱形に成形する。ワイヤ中間部となる両V字スプリング
部の接続部38を前記パッドの一方18に外端突起32
Cおよびパッド内面に係合させるようパッド押圧部38
Pと突起巻き付け部38Sを形成する。ワイヤ先端部に
は他方のパッド22の外端突起32R、32Lおよびパ
ッド内面に当接するパッド押圧部40R、40Lを形成
し、パッド押え付勢およびパッド戻し付勢を可能とす
る。ワイヤ先端は貫通ピン26に挿通してピン抜け止め
部44とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスクブレーキのパッ
ドスプリングに係り、特にインナパッドとアウタパッド
とを貫通ピンによって取り付けたディスクブレーキに適
用するのに好適なパッドスプリングに関する。
ドスプリングに係り、特にインナパッドとアウタパッド
とを貫通ピンによって取り付けたディスクブレーキに適
用するのに好適なパッドスプリングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、実公昭53−35654号公報に
開示されているように、ディスクブレーキとして、アウ
タパッドとインナパッドとにピンを貫通させた状態で保
持し、これらを液圧シリンダおよびキャリパを介してロ
ータに押し付けて制動トルクを発生させるようにしたも
のが知られている。この種のディスクブレーキでは、キ
ャリパを車体固定部材であるサポートに対してスライド
ガイドピン機構によってロータ軸方向に移動案内してお
り、液圧シリンダのピストンがインナパッドを押し付け
るとともに、その反力によりキャリパが反対方向に移動
され、アウタパッドをロータに押し付ける。インナパッ
ドおよびアウタパッドは貫通ピンによりロータ軸方向移
動可能にキャリパに取り付けられている。
開示されているように、ディスクブレーキとして、アウ
タパッドとインナパッドとにピンを貫通させた状態で保
持し、これらを液圧シリンダおよびキャリパを介してロ
ータに押し付けて制動トルクを発生させるようにしたも
のが知られている。この種のディスクブレーキでは、キ
ャリパを車体固定部材であるサポートに対してスライド
ガイドピン機構によってロータ軸方向に移動案内してお
り、液圧シリンダのピストンがインナパッドを押し付け
るとともに、その反力によりキャリパが反対方向に移動
され、アウタパッドをロータに押し付ける。インナパッ
ドおよびアウタパッドは貫通ピンによりロータ軸方向移
動可能にキャリパに取り付けられている。
【0003】ところで、上記構造のディスクブレーキで
は、一対のパッドを貫通ピンに押えつけてパッドの振動
を防止し、また、貫通ピンがキャリパから抜け出ること
を防止する必要がある。このため従来からパッド押えス
プリングが設けられている。これは前記公報に開示され
ているように、インナパッドおよびアウタパッドの各々
にパッド押えスプリングを取り付けて構成され、貫通ピ
ンを押え支点としてパッド外縁部をロータ中心側に付勢
するように形成されている。
は、一対のパッドを貫通ピンに押えつけてパッドの振動
を防止し、また、貫通ピンがキャリパから抜け出ること
を防止する必要がある。このため従来からパッド押えス
プリングが設けられている。これは前記公報に開示され
ているように、インナパッドおよびアウタパッドの各々
にパッド押えスプリングを取り付けて構成され、貫通ピ
ンを押え支点としてパッド外縁部をロータ中心側に付勢
するように形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のデ
ィスクブレーキでは、制動解除に際してインナパッド、
アウタパッドを強制的にロータから離反する方向に戻し
移動させる機構が設けられていなかった。したがって、
液圧シリンダが制動解除となった場合でも、インナパッ
ドおよびアウタパッドは貫通ピンにより保持されている
だけであるため、ロータから確実にパッド離反移動させ
ることができず、引き摺りトルクや空転ロータに対する
攻撃性がある等の点で不利な構造となっていた。また、
従来のディスクブレーキでは、インナパッドおよびアウ
タパッドの各々に対して、独立したパッド押えスプリン
グを備えた構造とされているが、これはパッド貫通ピン
に対するパッドの振動防止のためであり、いわゆる単機
能構造となっていたものである。
ィスクブレーキでは、制動解除に際してインナパッド、
アウタパッドを強制的にロータから離反する方向に戻し
移動させる機構が設けられていなかった。したがって、
液圧シリンダが制動解除となった場合でも、インナパッ
ドおよびアウタパッドは貫通ピンにより保持されている
だけであるため、ロータから確実にパッド離反移動させ
ることができず、引き摺りトルクや空転ロータに対する
攻撃性がある等の点で不利な構造となっていた。また、
従来のディスクブレーキでは、インナパッドおよびアウ
タパッドの各々に対して、独立したパッド押えスプリン
グを備えた構造とされているが、これはパッド貫通ピン
に対するパッドの振動防止のためであり、いわゆる単機
能構造となっていたものである。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に着目し、イ
ンナパッドおよびアウタパッドの両者を戻し移動させる
ことができると同時に、パッド押え機能およびパッド貫
通ピンの抜け止め機能を1つのパッドスプリングで実現
することができるようにしたディスクブレーキのパッド
スプリングを提供することを目的とする。
ンナパッドおよびアウタパッドの両者を戻し移動させる
ことができると同時に、パッド押え機能およびパッド貫
通ピンの抜け止め機能を1つのパッドスプリングで実現
することができるようにしたディスクブレーキのパッド
スプリングを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るディスクブレーキのパッドスプリング
は、ロータを挟んで配置されるインナパッドとアウタパ
ッドにロータ軸方向に沿った一対のピンを貫通して取付
ける構造のディスクブレーキにおいて、1本のスプリン
グワイヤを折曲することにより前記ピンの下面に当接す
る一対のV字スプリング部を対称位置に有する平面菱形
に成形し、ワイヤ中間部となる両V字スプリング部の接
続部を前記パッドの一方に外端および内面に係合すると
ともに、ワイヤ先端部を他方のパッドの外端および内面
に係合させることによりパッド押え付勢およびパッド戻
し付勢を可能としつつ、ワイヤ先端を前記ピンに貫通さ
せてピン抜け止め部としたことを特徴とするものであ
る。
に、本発明に係るディスクブレーキのパッドスプリング
は、ロータを挟んで配置されるインナパッドとアウタパ
ッドにロータ軸方向に沿った一対のピンを貫通して取付
ける構造のディスクブレーキにおいて、1本のスプリン
グワイヤを折曲することにより前記ピンの下面に当接す
る一対のV字スプリング部を対称位置に有する平面菱形
に成形し、ワイヤ中間部となる両V字スプリング部の接
続部を前記パッドの一方に外端および内面に係合すると
ともに、ワイヤ先端部を他方のパッドの外端および内面
に係合させることによりパッド押え付勢およびパッド戻
し付勢を可能としつつ、ワイヤ先端を前記ピンに貫通さ
せてピン抜け止め部としたことを特徴とするものであ
る。
【0007】
【作用】上記構成によれば、パッドスプリングは一対の
V字スプリング部がインナパッドとアウタパッドとを押
し広げる作用をなしてパッド戻し移動をすると同時に、
貫通ピンを支持面としてV字スプリング部の端部がパッ
ド外端面をロータ中心側に押し下げることができる。同
時にスプリングワイヤの先端は貫通ピンに対しては抜け
止め部となるため、パッドから抜け出ることができる。
このような機能は1本のスプリングワイヤを折曲するこ
とによって構成されており、一つのパッドスプリングに
よりパッド押え、パッド戻し移動、およびピン抜け防止
という3つの機能を実現できるのである。
V字スプリング部がインナパッドとアウタパッドとを押
し広げる作用をなしてパッド戻し移動をすると同時に、
貫通ピンを支持面としてV字スプリング部の端部がパッ
ド外端面をロータ中心側に押し下げることができる。同
時にスプリングワイヤの先端は貫通ピンに対しては抜け
止め部となるため、パッドから抜け出ることができる。
このような機能は1本のスプリングワイヤを折曲するこ
とによって構成されており、一つのパッドスプリングに
よりパッド押え、パッド戻し移動、およびピン抜け防止
という3つの機能を実現できるのである。
【0008】
【実施例】以下に、本発明に係るディスクブレーキのパ
ッドスプリングの具体的実施例を図面を参照して詳細に
説明する。
ッドスプリングの具体的実施例を図面を参照して詳細に
説明する。
【0009】図2は実施例に係るパッドパッドスプリン
グを備えたディスクブレーキの平面図およびアウタ側か
ら見た正面図である。このディスクブレーキは、図示し
ないを跨ぐキャリパ10を車体に取付けられたサポート
12に対して左右一対の平行なガイドピン14を介して
ロータ軸方向に沿って移動可能としている。キャリパ1
0のインナ側には液圧シリンダ16が装備され、これに
よりインナパッド18をロータに押し付け可能としてい
る。また、インナパッド18からの押し付け反力による
キャリパ10の移動で、アウタ側のキャリパ爪20にて
アウタパッド22をロータに押し付けるようにしてい
る。前記サポート12におけるインナ側のロータ中心部
寄りの位置には一対のボルト通し穴24が設けられ、取
付けボルトにて車輌ボディ側へ固定させるものとなって
いる。
グを備えたディスクブレーキの平面図およびアウタ側か
ら見た正面図である。このディスクブレーキは、図示し
ないを跨ぐキャリパ10を車体に取付けられたサポート
12に対して左右一対の平行なガイドピン14を介して
ロータ軸方向に沿って移動可能としている。キャリパ1
0のインナ側には液圧シリンダ16が装備され、これに
よりインナパッド18をロータに押し付け可能としてい
る。また、インナパッド18からの押し付け反力による
キャリパ10の移動で、アウタ側のキャリパ爪20にて
アウタパッド22をロータに押し付けるようにしてい
る。前記サポート12におけるインナ側のロータ中心部
寄りの位置には一対のボルト通し穴24が設けられ、取
付けボルトにて車輌ボディ側へ固定させるものとなって
いる。
【0010】このような構成に加えて、当該ディスクブ
レーキはインナパッド18およびアウタパッド22とに
一対のピン26R、26Lを貫通させ、これによって両
パッド18、22を平行移動させるようにしている。す
なわち、キャリパ10のインナ側もしくはアウタ側か
ら、ロータの外方位置でロータ軸と平行となるように一
対の貫通ピン26(26R、26L)を挿通し、これが
キャリパ10の内側に配置されるインナパッド18とア
ウタパッド22の裏金18B、22Bに貫通させてい
る。これにより液圧シリンダ16のピストンを作動させ
て両パッド18、22をロータに向けて押し付ける際、
これらはロータと平行に移動し、片当たりすることなく
制動トルクを発生できる。
レーキはインナパッド18およびアウタパッド22とに
一対のピン26R、26Lを貫通させ、これによって両
パッド18、22を平行移動させるようにしている。す
なわち、キャリパ10のインナ側もしくはアウタ側か
ら、ロータの外方位置でロータ軸と平行となるように一
対の貫通ピン26(26R、26L)を挿通し、これが
キャリパ10の内側に配置されるインナパッド18とア
ウタパッド22の裏金18B、22Bに貫通させてい
る。これにより液圧シリンダ16のピストンを作動させ
て両パッド18、22をロータに向けて押し付ける際、
これらはロータと平行に移動し、片当たりすることなく
制動トルクを発生できる。
【0011】このようなディスクブレーキの構成におい
て、インナパッド18およびアウタパッド22に対する
パッド押え、パッド戻し、および貫通ピン26の抜け止
めの各機能を有する実施例のパッドスプリング30を取
り付けられているのである。このパッドスプリング30
は、インナパッド18およびアウタパッド22の裏金外
端面に係合されるとともに、一対の貫通ピン26の下面
に当接されるように組み付けられる。このため、まず、
インナパッド18およびアウタパッド22の裏金18
B、22Bの天頂部には、中央突起32Cと左右突起3
2L、32Rとが形成され、これら突起32(32C、
32L、32R)を固定部としてパッドスプリング30
が組み付けられるようになっている。突起32の形成位
置は裏金18B、22Bの天頂部であるが、前記貫通ピ
ン26の取付位置よりロータ半径方向で高くなるように
設定されている。これらパッド18、22と貫通ピン2
6との間に組み付けられるパッドスプリング30の具体
的構造と組み付け構造を図1を参照して説明する。
て、インナパッド18およびアウタパッド22に対する
パッド押え、パッド戻し、および貫通ピン26の抜け止
めの各機能を有する実施例のパッドスプリング30を取
り付けられているのである。このパッドスプリング30
は、インナパッド18およびアウタパッド22の裏金外
端面に係合されるとともに、一対の貫通ピン26の下面
に当接されるように組み付けられる。このため、まず、
インナパッド18およびアウタパッド22の裏金18
B、22Bの天頂部には、中央突起32Cと左右突起3
2L、32Rとが形成され、これら突起32(32C、
32L、32R)を固定部としてパッドスプリング30
が組み付けられるようになっている。突起32の形成位
置は裏金18B、22Bの天頂部であるが、前記貫通ピ
ン26の取付位置よりロータ半径方向で高くなるように
設定されている。これらパッド18、22と貫通ピン2
6との間に組み付けられるパッドスプリング30の具体
的構造と組み付け構造を図1を参照して説明する。
【0012】パッドスプリング30は、図1(2)に示
しているように、1本のスプリングワイヤを屈曲して形
成したものであり、平面形状がほぼ菱形をなすように折
り曲げられ、これにより左右対称のV字スプリング部3
4(34R、34L)が形成されるようにしている。一
対のV字スプリング部34のVコーナ36(36R、3
6L)間の距離は前記貫通ピン26の間隔より大きく設
定され、これにより、パッドスプリング30を一対の貫
通ピン26の中間部分に配置した場合、前記Vコーナ3
6のそれぞれが前記貫通ピン26の下面に潜り込み可能
となっている。
しているように、1本のスプリングワイヤを屈曲して形
成したものであり、平面形状がほぼ菱形をなすように折
り曲げられ、これにより左右対称のV字スプリング部3
4(34R、34L)が形成されるようにしている。一
対のV字スプリング部34のVコーナ36(36R、3
6L)間の距離は前記貫通ピン26の間隔より大きく設
定され、これにより、パッドスプリング30を一対の貫
通ピン26の中間部分に配置した場合、前記Vコーナ3
6のそれぞれが前記貫通ピン26の下面に潜り込み可能
となっている。
【0013】スプリングワイヤの中間部となる両V字ス
プリング部34の接続部38は、インナパッド18の裏
金18Bに形成した中央突起32Cに係合されるととも
に、インナパッド18の内面(ロータ対面部)に当接可
能となっている。このため、左右のV字スプリング部3
4R、34Lのインナパッド18に近接している各先端
部に連続してクランク状に屈曲させ、そのL字部分の側
面がインナパッド18の内面に当接されるようにしたパ
ッド押圧部38Pを有している。また、パッド押圧部3
8Pの間でパッド厚み方向にU状に屈曲され、インナパ
ッド18の中央突起32Cへの巻き付け部38Sを有し
ており、これによってインナパッド18へ組み付けが可
能となっている。
プリング部34の接続部38は、インナパッド18の裏
金18Bに形成した中央突起32Cに係合されるととも
に、インナパッド18の内面(ロータ対面部)に当接可
能となっている。このため、左右のV字スプリング部3
4R、34Lのインナパッド18に近接している各先端
部に連続してクランク状に屈曲させ、そのL字部分の側
面がインナパッド18の内面に当接されるようにしたパ
ッド押圧部38Pを有している。また、パッド押圧部3
8Pの間でパッド厚み方向にU状に屈曲され、インナパ
ッド18の中央突起32Cへの巻き付け部38Sを有し
ており、これによってインナパッド18へ組み付けが可
能となっている。
【0014】一方のアウタパッド22側に延長されるV
字スプリング部34の端部は、スプリングワイヤの先端
側であるが、この一対の先端部はアウタパッド22の裏
金天頂部に形成された左右一対の突起32R、32Lへ
各々係合されるとともに、アウタパッド22の内面(ロ
ータ対向面)に当接可能となっている。このため、各V
字スプリング部34の端部からロータ軸方向に向けられ
た後にロータ半径方向に沿ってL字状に折り曲げられた
パッド押圧部40(40R、40L)が設けられ、更に
パッド厚み方向にU字状に屈曲されており、アウタパッ
ド22の裏金天頂部に形成している左右突起32R、3
2Lへの巻き付け部42(42R、42L)が形成され
ている。この巻き付け部42の各先端はワイヤ端となる
が、これは更にアウタパッド22の内面に沿うように折
り曲げられ、これをパッド貫通ピン26に穿設した直径
方向に沿う貫通穴に挿通している。したがって、このピ
ン挿通端はピン抜け止め部44(44R、44L)とし
て機能する。
字スプリング部34の端部は、スプリングワイヤの先端
側であるが、この一対の先端部はアウタパッド22の裏
金天頂部に形成された左右一対の突起32R、32Lへ
各々係合されるとともに、アウタパッド22の内面(ロ
ータ対向面)に当接可能となっている。このため、各V
字スプリング部34の端部からロータ軸方向に向けられ
た後にロータ半径方向に沿ってL字状に折り曲げられた
パッド押圧部40(40R、40L)が設けられ、更に
パッド厚み方向にU字状に屈曲されており、アウタパッ
ド22の裏金天頂部に形成している左右突起32R、3
2Lへの巻き付け部42(42R、42L)が形成され
ている。この巻き付け部42の各先端はワイヤ端となる
が、これは更にアウタパッド22の内面に沿うように折
り曲げられ、これをパッド貫通ピン26に穿設した直径
方向に沿う貫通穴に挿通している。したがって、このピ
ン挿通端はピン抜け止め部44(44R、44L)とし
て機能する。
【0015】このように1本のスプリングワイヤを折曲
することにより、一対の対称V字スプリング部34と、
パッド18、22への当接係合部(38P、38S、4
0、42)と、ピン抜け止め部44が形成されている。
このようなパッドスプリング30は、図1(1)に示す
ように、ピン抜け止め部44を各パッド貫通ピン26に
差込み、V字スプリング部32のVコーナ36を貫通ピ
ン26の下面に潜り込ませておき、パッド裏金に形成し
た突起32に対して対応する巻き付け部38S、42を
はめ込むことで、パッド18、22への組み付けが完了
する。この場合において、制動が行われたときインナパ
ッド18とアウタパッド22の間隔が小さくなるため、
V字スプリング部32はパッド押圧部38P、40を介
してその間隔が小さくなるため、制動解放に伴って元形
状に復帰する。これにより、パッド18、22を戻し移
動させる。したがって、V字スプリング部32は非制動
時のパッド間隔を規定するように、その拡開形状を設定
しておく。また、V字スプリング部32のVコーナ36
と、巻き付け部38S、42との高さ寸法(ロータ半径
方向の偏差)は貫通ピン26とパッド18、22の突起
32との高さ寸法(ロータ半径方向の偏差)より小さく
し、両パッド18、22と貫通ピン26との遊びを吸収
するようにしておく。
することにより、一対の対称V字スプリング部34と、
パッド18、22への当接係合部(38P、38S、4
0、42)と、ピン抜け止め部44が形成されている。
このようなパッドスプリング30は、図1(1)に示す
ように、ピン抜け止め部44を各パッド貫通ピン26に
差込み、V字スプリング部32のVコーナ36を貫通ピ
ン26の下面に潜り込ませておき、パッド裏金に形成し
た突起32に対して対応する巻き付け部38S、42を
はめ込むことで、パッド18、22への組み付けが完了
する。この場合において、制動が行われたときインナパ
ッド18とアウタパッド22の間隔が小さくなるため、
V字スプリング部32はパッド押圧部38P、40を介
してその間隔が小さくなるため、制動解放に伴って元形
状に復帰する。これにより、パッド18、22を戻し移
動させる。したがって、V字スプリング部32は非制動
時のパッド間隔を規定するように、その拡開形状を設定
しておく。また、V字スプリング部32のVコーナ36
と、巻き付け部38S、42との高さ寸法(ロータ半径
方向の偏差)は貫通ピン26とパッド18、22の突起
32との高さ寸法(ロータ半径方向の偏差)より小さく
し、両パッド18、22と貫通ピン26との遊びを吸収
するようにしておく。
【0016】このように構成されたパッドスプリング3
0は、貫通ピン26がキャリパ10から抜け出ることを
防止しつつ、パッド18、22を貫通ピン26に押え付
勢させるとともに、制動状態から非制動状態に移行した
場合、パッド18、22をロータから離反するように非
制動位置まで強制的に戻し移動させることができる。こ
のため、インナパッド18とアウタパッド22とを貫通
ピン26に取り付けたディスクブレーキでのパッド戻し
機能が、1本のスプリングワイヤにより形成されたパッ
ドスプリング30によって達成されるため、この種のデ
ィスクブレーキで問題となっていた引き摺りトルクの発
生を防止し、空転ロータへの攻撃性を改善することがで
きるものとなる。
0は、貫通ピン26がキャリパ10から抜け出ることを
防止しつつ、パッド18、22を貫通ピン26に押え付
勢させるとともに、制動状態から非制動状態に移行した
場合、パッド18、22をロータから離反するように非
制動位置まで強制的に戻し移動させることができる。こ
のため、インナパッド18とアウタパッド22とを貫通
ピン26に取り付けたディスクブレーキでのパッド戻し
機能が、1本のスプリングワイヤにより形成されたパッ
ドスプリング30によって達成されるため、この種のデ
ィスクブレーキで問題となっていた引き摺りトルクの発
生を防止し、空転ロータへの攻撃性を改善することがで
きるものとなる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パッド貫通ピンを備えたディスクブレーキにおいて、ピ
ン抜け止めと、インナパッドおよびアウタパッドのパッ
ド押えを1部品のパッドスプリングによって行わせるこ
とができるとともに、両パッドを非制動位置まで強制的
に戻し移動させることができるので、部品点数を増やす
ことなく、引き摺りトルクの軽減、空転ロータへの攻撃
性を改善できるという優れた効果が得られる。
パッド貫通ピンを備えたディスクブレーキにおいて、ピ
ン抜け止めと、インナパッドおよびアウタパッドのパッ
ド押えを1部品のパッドスプリングによって行わせるこ
とができるとともに、両パッドを非制動位置まで強制的
に戻し移動させることができるので、部品点数を増やす
ことなく、引き摺りトルクの軽減、空転ロータへの攻撃
性を改善できるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るパッドスプリングをパッドに組み
付けた状態の斜視図およびパッドスプリングの斜視図で
ある。
付けた状態の斜視図およびパッドスプリングの斜視図で
ある。
【図2】実施例のパッドスプリングを装備したディスク
ブレーキの平面図および正面図である。
ブレーキの平面図および正面図である。
10 キャリパ 12 サポート 14 ガイドピン 16 液圧シリンダ 18 インナパッド 18B 裏金 20 キャリパ爪 22 アウタパッド 22B 裏金 24 ボルト通し穴 26(26R、26L) パッド貫通ピン 30 パッドスプリング 32(32C、32L、32R) 突起 34(34R、34L) V字スプリング部 36(36R、36L) Vコーナ 38 接続部 38P パッド押圧部 38S 巻き付け部 40(40R、40L) パッド押圧部 42(42R、42L) 巻き付け部 44(44R、44L) ピン抜け止め部
Claims (1)
- 【請求項1】 ロータを挟んで配置されるインナパッド
とアウタパッドにロータ軸方向に沿った一対のピンを貫
通して取付ける構造のディスクブレーキにおいて、1本
のスプリングワイヤを折曲することにより前記一対のピ
ンの下面に当接する一対のV字スプリング部を略平面菱
形に成形し、ワイヤ中間部となる両V字スプリング部の
接続部を前記パッドの一方の外端および内面に係合する
とともに、ワイヤ先端部を他方のパッドの外端および内
面に係合させることによりパッド押え付勢およびパッド
戻し付勢を可能としつつ、ワイヤ先端を前記ピンに貫通
させてピン抜け止め部としたことを特徴とするディスク
ブレーキのパッドスプリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7138467A JPH08303493A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | ディスクブレーキのパッドスプリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7138467A JPH08303493A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | ディスクブレーキのパッドスプリング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08303493A true JPH08303493A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=15222732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7138467A Pending JPH08303493A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | ディスクブレーキのパッドスプリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08303493A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030019775A (ko) * | 2001-08-31 | 2003-03-07 | 주식회사 만도 | 차량용 디스크브레이크 |
KR20030021414A (ko) * | 2001-09-06 | 2003-03-15 | 주식회사 만도 | 차량용 디스크브레이크 |
JP2009156432A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Hitachi Ltd | ディスクブレーキ |
JP2013113355A (ja) * | 2011-11-28 | 2013-06-10 | Nissin Kogyo Co Ltd | 車両用ディスクブレーキ |
KR200482761Y1 (ko) * | 2016-05-18 | 2017-03-03 | 이영호 | 브레이크 캘리퍼 어셈블리 |
-
1995
- 1995-05-12 JP JP7138467A patent/JPH08303493A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030019775A (ko) * | 2001-08-31 | 2003-03-07 | 주식회사 만도 | 차량용 디스크브레이크 |
KR20030021414A (ko) * | 2001-09-06 | 2003-03-15 | 주식회사 만도 | 차량용 디스크브레이크 |
JP2009156432A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Hitachi Ltd | ディスクブレーキ |
JP2013113355A (ja) * | 2011-11-28 | 2013-06-10 | Nissin Kogyo Co Ltd | 車両用ディスクブレーキ |
KR200482761Y1 (ko) * | 2016-05-18 | 2017-03-03 | 이영호 | 브레이크 캘리퍼 어셈블리 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH05196067A (ja) | 高出力車両用フローティングフレームスポット型ディスクブレーキ | |
US4121699A (en) | Disk brake assembly for automotive vehicles | |
JPH059536Y2 (ja) | ||
JPH03103631A (ja) | ディスクブレーキ装置 | |
JPH09210104A (ja) | ディスクブレーキのラトルスプリング | |
CN218063168U (zh) | 车辆及其制动卡钳组件 | |
JPH08303493A (ja) | ディスクブレーキのパッドスプリング | |
JP7456885B2 (ja) | ディスクブレーキ装置 | |
US6186289B1 (en) | Disc brake | |
JP7476027B2 (ja) | ディスクブレーキ用パッド | |
US12270442B2 (en) | Pad clip for disc brake apparatus and disc brake apparatus | |
JP4004126B2 (ja) | ディスクブレーキ | |
JPH0650662Y2 (ja) | 車両用ディスクブレーキの対向多ポット型キャリパ | |
JP2002155977A (ja) | ディスクブレーキ用パッドクリップ | |
JPH0650661Y2 (ja) | 車両用ディスクブレーキの対向多ポット型キャリパ | |
KR100358945B1 (ko) | 차량의 드럼 브레이크의 브레이크 슈 고정구조 | |
JP2001254768A (ja) | ディスクブレーキ | |
JP2553497Y2 (ja) | 車両用ドラムブレーキのブレーキシュー | |
JPH11325133A (ja) | 車両用ディスクブレーキ装置 | |
JP4263146B2 (ja) | 車両用ディスクブレーキ | |
JPH0529545Y2 (ja) | ||
JP2002031171A (ja) | ディスクブレーキ | |
JPH039534Y2 (ja) | ||
JPH0650666Y2 (ja) | 一般車輌、特にクロスカントリ・モ−タ−サイクル用のブレ−キデイスクから離遠する方向に常に偏倚されているブレ−キパツドを有するデイスクブレ−キ構造体 | |
JPS5839823A (ja) | デイスクブレ−キ |