JPH08299030A - バックル - Google Patents
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- JPH08299030A JPH08299030A JP12894895A JP12894895A JPH08299030A JP H08299030 A JPH08299030 A JP H08299030A JP 12894895 A JP12894895 A JP 12894895A JP 12894895 A JP12894895 A JP 12894895A JP H08299030 A JPH08299030 A JP H08299030A
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- female body
- male
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 雌体の外表面が滑らかであり、異物の挟持や
操作不良または操作部の損傷等がなく、操作性も良好な
ものにする。 【構成】 互いに連結される部材の一方に取り付けられ
る雄体10と他方に取り付けられる雌体20とから成
る。雄体10の基部12に雌体20へ挿入される差込部
14が突設され、差込部14に係止部16が設けられ、
雌部材20にこの係止部16と係合し雄体10を雌体2
0内に保持する被係止部26が形成されている。係止部
16と被係止部26との少なくとも一方が形成された部
分を弾性変形させて移動させる操作部18を、雄体10
と雌体20の少なくとも一方に形成する。雄体10が雌
体20に係合した状態で、外表面に現れる操作部18全
体が、被覆部30で弾性的に覆われている。
操作不良または操作部の損傷等がなく、操作性も良好な
ものにする。 【構成】 互いに連結される部材の一方に取り付けられ
る雄体10と他方に取り付けられる雌体20とから成
る。雄体10の基部12に雌体20へ挿入される差込部
14が突設され、差込部14に係止部16が設けられ、
雌部材20にこの係止部16と係合し雄体10を雌体2
0内に保持する被係止部26が形成されている。係止部
16と被係止部26との少なくとも一方が形成された部
分を弾性変形させて移動させる操作部18を、雄体10
と雌体20の少なくとも一方に形成する。雄体10が雌
体20に係合した状態で、外表面に現れる操作部18全
体が、被覆部30で弾性的に覆われている。
Description
【0001】この発明は、バッグ類その他種々の用途に
使用されるベルト部材の連結に用いられる、掛け止め用
具であるバックルに関する。
使用されるベルト部材の連結に用いられる、掛け止め用
具であるバックルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ベルトの両端等に設けられるバッ
クルで、例えば実開昭48−5929号公報に開示され
ているように、雄体とこの雄体が挿入され係合する雌体
とから成り、雌体に挿入された雄体の操作部が位置する
雌体の側面部には、開口部が形成され、この開口部を除
いて、雌体の外表面に弾性体の被覆を設けたバックルが
あった。
クルで、例えば実開昭48−5929号公報に開示され
ているように、雄体とこの雄体が挿入され係合する雌体
とから成り、雌体に挿入された雄体の操作部が位置する
雌体の側面部には、開口部が形成され、この開口部を除
いて、雌体の外表面に弾性体の被覆を設けたバックルが
あった。
【0003】また、特開平6−38810号公報に開示
されているように、雄体と雌体とからなるバックルであ
って、雌体に挿入された雄体の操作部に当接し、かつ雌
体の一方の側面を覆う横保護部材が雌体に一体に設けら
れたものある。この横保護部材は、断面がC字状に形成
され、その両端縁部が雄体の操作部に当接して、横保護
部材を外側から押圧することにより操作部を押圧し、雄
体と雌体との係合を解除するようにしたものである。
されているように、雄体と雌体とからなるバックルであ
って、雌体に挿入された雄体の操作部に当接し、かつ雌
体の一方の側面を覆う横保護部材が雌体に一体に設けら
れたものある。この横保護部材は、断面がC字状に形成
され、その両端縁部が雄体の操作部に当接して、横保護
部材を外側から押圧することにより操作部を押圧し、雄
体と雌体との係合を解除するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の前者
の場合、単に雌体の表面を弾性体で覆っているだけのも
のであり、雄体の操作部が露出する部分は開口部が形成
され、この開口部周縁部と操作部との間に、ベルトやテ
ープ、その他生地等の端部及びその他の異物が挟み込ま
れる場合があり、操作不良や操作部等の損傷の原因とな
るという問題があった。また上記従来の技術の後者の場
合も、雌部材の外側の側面のみが横保護部材により覆わ
れているだけであり、テープや生地等の端部が雌部材の
裏面側で、上記のように操作部との間に挟み込まれる場
合があり、同様の問題点を有するものである。しかも、
横保護部材は、雄部材の操作部を押圧操作可能に形成す
るために、この横保護部材の両側部は、雌部材との間に
スリットが形成され、弾性変形を容易にしている。しか
し、このスリットもテープ等の部材を挟み込む可能性が
あるものである。
の場合、単に雌体の表面を弾性体で覆っているだけのも
のであり、雄体の操作部が露出する部分は開口部が形成
され、この開口部周縁部と操作部との間に、ベルトやテ
ープ、その他生地等の端部及びその他の異物が挟み込ま
れる場合があり、操作不良や操作部等の損傷の原因とな
るという問題があった。また上記従来の技術の後者の場
合も、雌部材の外側の側面のみが横保護部材により覆わ
れているだけであり、テープや生地等の端部が雌部材の
裏面側で、上記のように操作部との間に挟み込まれる場
合があり、同様の問題点を有するものである。しかも、
横保護部材は、雄部材の操作部を押圧操作可能に形成す
るために、この横保護部材の両側部は、雌部材との間に
スリットが形成され、弾性変形を容易にしている。しか
し、このスリットもテープ等の部材を挟み込む可能性が
あるものである。
【0005】この発明は、上記従来の技術に鑑みて成さ
れたもので、雌体の外表面が滑らかであり、異物の挟持
や操作不良または操作部の損傷等がなく、接触感覚が柔
らかく操作性も良好なバックルを提供することを目的と
する。
れたもので、雌体の外表面が滑らかであり、異物の挟持
や操作不良または操作部の損傷等がなく、接触感覚が柔
らかく操作性も良好なバックルを提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、バッグやそ
の他部材のベルトやテープ等の、互いに連結される部材
の一方に取り付けられる雄体と他方に取り付けられる雌
体とから成り、上記雄体の基部に上記雌体へ挿入される
差込部が突設され、この差込部に係止部が設けられ、上
記雌部材にこの係止部と係合し上記雄体を上記雌体内に
保持する被係止部が形成され、上記係止部と被係止部と
の少なくとも一方が形成された部分を弾性変形させて移
動させる操作部を、上記雄体と雌体の少なくとも一方に
形成し、上記雄体が上記雌体に係合した状態で、外表面
に現れる上記操作部全体を弾性的に覆う弾性体の被覆部
を設けたバックルである。
の他部材のベルトやテープ等の、互いに連結される部材
の一方に取り付けられる雄体と他方に取り付けられる雌
体とから成り、上記雄体の基部に上記雌体へ挿入される
差込部が突設され、この差込部に係止部が設けられ、上
記雌部材にこの係止部と係合し上記雄体を上記雌体内に
保持する被係止部が形成され、上記係止部と被係止部と
の少なくとも一方が形成された部分を弾性変形させて移
動させる操作部を、上記雄体と雌体の少なくとも一方に
形成し、上記雄体が上記雌体に係合した状態で、外表面
に現れる上記操作部全体を弾性的に覆う弾性体の被覆部
を設けたバックルである。
【0007】またこの発明は、上記被覆部が、上記雌体
の側周面全周を覆い、上記被覆部が全周に設けられた部
分の上記雌体には、段差部を含む凹部が形成され、この
凹部は、上記被覆部の厚さ以上の深さに形成されている
ものである。また上記操作部は、上記雌部材の凹部の底
部よりも雌部材の内側に位置しているものである。
の側周面全周を覆い、上記被覆部が全周に設けられた部
分の上記雌体には、段差部を含む凹部が形成され、この
凹部は、上記被覆部の厚さ以上の深さに形成されている
ものである。また上記操作部は、上記雌部材の凹部の底
部よりも雌部材の内側に位置しているものである。
【0008】
【作用】この発明のバックルは、雄体の差込部を雌体に
挿入した状態でも、雄体側または雌体側の操作部が被覆
部に覆われ、雌体外表面には開口部や隙間がなく、しか
も弾性体の被覆部を介して操作部の押圧操作を容易に行
うことができるものである。さらに、雌体の凹部に被覆
部が装着され、雌体から被覆部が突出することがなく、
操作部も、この凹部の底部より内側に位置し、操作部が
被覆部を介して雌部材の外表面に突出することがないも
のである。
挿入した状態でも、雄体側または雌体側の操作部が被覆
部に覆われ、雌体外表面には開口部や隙間がなく、しか
も弾性体の被覆部を介して操作部の押圧操作を容易に行
うことができるものである。さらに、雌体の凹部に被覆
部が装着され、雌体から被覆部が突出することがなく、
操作部も、この凹部の底部より内側に位置し、操作部が
被覆部を介して雌部材の外表面に突出することがないも
のである。
【0009】
【実施例】以下この発明の実施例について図面に基づい
て説明する。図1〜図3は、この発明の第一実施例を示
すもので、この実施例のバックルは、図示しないバッグ
類等のベルトやテープ等の部材の一端に取り付けられる
ものである。このバックルは、樹脂により一体成形され
た雄体10と、そのベルト等の他端や図示しない他の部
材の取付片等に取り付けられ、雄体10が挿入されて連
結される、一体成形された樹脂製の雌体20とから成
る。この雄体10には、その基部12から突出し互いに
対称に形成された一対の差込部14が設けられている。
差込部14の先端部の表裏面には、その突出方向に対し
て直角方向よりわずかに内側に傾斜した係止面16aを
有する係止部16が各々一対づつ設けられている。一対
の差込部14は、外側に膨らむように全体的に湾曲状に
形成され、基部12から先端部にかけて、一対の差込部
14を含む平面と直交する方向に穿設されているととも
に、差込部14の突出方向に細長く形成された長孔17
が設けられている。そして、この長孔17の内側の差込
部14の側縁部14aが、各々円弧状に内側に湾曲して
形成されている。また、差込部14の外側の側面には、
各々互いに内側に押圧操作される操作部18が形成さ
れ、この操作部18の基部12側端縁部が段差状に形成
され、第二係止部19を形成している。差込部14の先
端部の操作部18と係止部16との間には、凹溝11が
形成されている。また、基部12には、ベルト等の一端
部を挿通する取付部15が形成され、一対の差込部14
の中間には、これらと同方向に突出した突片13が形成
され、この突片13の先端部から基端部に向かって溝部
13aが形成されている。
て説明する。図1〜図3は、この発明の第一実施例を示
すもので、この実施例のバックルは、図示しないバッグ
類等のベルトやテープ等の部材の一端に取り付けられる
ものである。このバックルは、樹脂により一体成形され
た雄体10と、そのベルト等の他端や図示しない他の部
材の取付片等に取り付けられ、雄体10が挿入されて連
結される、一体成形された樹脂製の雌体20とから成
る。この雄体10には、その基部12から突出し互いに
対称に形成された一対の差込部14が設けられている。
差込部14の先端部の表裏面には、その突出方向に対し
て直角方向よりわずかに内側に傾斜した係止面16aを
有する係止部16が各々一対づつ設けられている。一対
の差込部14は、外側に膨らむように全体的に湾曲状に
形成され、基部12から先端部にかけて、一対の差込部
14を含む平面と直交する方向に穿設されているととも
に、差込部14の突出方向に細長く形成された長孔17
が設けられている。そして、この長孔17の内側の差込
部14の側縁部14aが、各々円弧状に内側に湾曲して
形成されている。また、差込部14の外側の側面には、
各々互いに内側に押圧操作される操作部18が形成さ
れ、この操作部18の基部12側端縁部が段差状に形成
され、第二係止部19を形成している。差込部14の先
端部の操作部18と係止部16との間には、凹溝11が
形成されている。また、基部12には、ベルト等の一端
部を挿通する取付部15が形成され、一対の差込部14
の中間には、これらと同方向に突出した突片13が形成
され、この突片13の先端部から基端部に向かって溝部
13aが形成されている。
【0010】雌体20には、雄体10の差込部14が挿
入される差込口24aを有した収容部24が形成され、
雄体10の二対の係止部16と係合する二対の被係止部
26が、この収容部24の内面に互いに対面して突設さ
れている。被係止部26は、係止部16の係止面16a
の形状に合わせた被係止面26aが形成され、この係止
面26aを形成するための図示しない一対の透孔が、収
容部24の表面に形成されている。また、雌体20の両
側面には、係止部16が被係止部26に係合した状態
で、各操作部18が各々外側に露出する一対の操作用開
口部21が形成さている。この操作用開口部21の差込
口24a側の端部が、操作部18の一端部に形成された
第二係止部19と係合する第二被係止部29となってい
る。さらに、この開口部21の周縁は、差込部14の差
込方向先端側に向かって徐々に、互いに中心側に大きく
くびれた形状に形成されている。また、雌体20の差込
口24aとは反対側の端部には、ベルト等が挿通される
取付部25が形成されている。さらに、収容部24内の
中央部には、図3に示すように、差込口24aに向かっ
て突設され、突片13に形成された溝部13aに挿入さ
れるガイド片23が突設されている。このガイド片23
は、雄体10を雌体20へ挿入する際の操作を容易に
し、連結後は、雄体10が雌体20内で揺動しないよう
にしている。
入される差込口24aを有した収容部24が形成され、
雄体10の二対の係止部16と係合する二対の被係止部
26が、この収容部24の内面に互いに対面して突設さ
れている。被係止部26は、係止部16の係止面16a
の形状に合わせた被係止面26aが形成され、この係止
面26aを形成するための図示しない一対の透孔が、収
容部24の表面に形成されている。また、雌体20の両
側面には、係止部16が被係止部26に係合した状態
で、各操作部18が各々外側に露出する一対の操作用開
口部21が形成さている。この操作用開口部21の差込
口24a側の端部が、操作部18の一端部に形成された
第二係止部19と係合する第二被係止部29となってい
る。さらに、この開口部21の周縁は、差込部14の差
込方向先端側に向かって徐々に、互いに中心側に大きく
くびれた形状に形成されている。また、雌体20の差込
口24aとは反対側の端部には、ベルト等が挿通される
取付部25が形成されている。さらに、収容部24内の
中央部には、図3に示すように、差込口24aに向かっ
て突設され、突片13に形成された溝部13aに挿入さ
れるガイド片23が突設されている。このガイド片23
は、雄体10を雌体20へ挿入する際の操作を容易に
し、連結後は、雄体10が雌体20内で揺動しないよう
にしている。
【0011】雌体20の外周面には、開口部21を覆
い、取り付け部25及び差込口24aを除く全周に巻付
けられた被覆部30が取り付けられている。被覆部30
は、エラストマーまたはゴム等の弾性体のリング状の部
材であり、開口部21の幅よりも広く形成され、開口部
21全体を確実に覆っている。そして、雌部材20の表
面の被覆部30が装着される部分は、浅い凹字状の凹部
32及び一段低くなった段部である凹部34が形成され
ている。この凹部32,34の高さは、被覆部30の厚
さとほぼ等しいものであり、被覆装着状態で、雌部材の
外表面と被覆部30とは面一になる。さらに、雄部材1
0を雌部材20に装着した状態で、操作部18は、雌部
材20の開口部21内に位置し、開口部21の両端部の
凹部34の底部34aよりも外方に突出せず、この実施
例では、外方向にほぼ同じ位置に位置している。
い、取り付け部25及び差込口24aを除く全周に巻付
けられた被覆部30が取り付けられている。被覆部30
は、エラストマーまたはゴム等の弾性体のリング状の部
材であり、開口部21の幅よりも広く形成され、開口部
21全体を確実に覆っている。そして、雌部材20の表
面の被覆部30が装着される部分は、浅い凹字状の凹部
32及び一段低くなった段部である凹部34が形成され
ている。この凹部32,34の高さは、被覆部30の厚
さとほぼ等しいものであり、被覆装着状態で、雌部材の
外表面と被覆部30とは面一になる。さらに、雄部材1
0を雌部材20に装着した状態で、操作部18は、雌部
材20の開口部21内に位置し、開口部21の両端部の
凹部34の底部34aよりも外方に突出せず、この実施
例では、外方向にほぼ同じ位置に位置している。
【0012】次にこの実施例のバックルの動作作用につ
いて以下に説明する。先ず、雄体10を雌体20に装着
するには、図示すように、収容部24の差込口24a
に、差込部14を挿入する。この時、先ず、操作部18
の外側面が第二被係止部29の内側先端部に当接して、
差込部14が内側に徐々に湾曲させられる。そして、さ
らに雄体10を押し込むことにより、差込部14の先端
部が、収容部24内で、被係止部26に当接し、被係止
部26が差込部14の凹溝11に位置して、差し込むに
従い差込部14が互いに内側に弾性変形する。そして、
さらに押し込むと、被係止部26の内側面が係止部16
の外側面から離れ、差込部14の弾性変形が復帰し、係
止面16aと被係止面26aとが対面し、雄体10と雌
体20との連結が完了する。さらに、この時、第二係止
部19と第二被係止部29が、対面し、互いに確実に係
止している。
いて以下に説明する。先ず、雄体10を雌体20に装着
するには、図示すように、収容部24の差込口24a
に、差込部14を挿入する。この時、先ず、操作部18
の外側面が第二被係止部29の内側先端部に当接して、
差込部14が内側に徐々に湾曲させられる。そして、さ
らに雄体10を押し込むことにより、差込部14の先端
部が、収容部24内で、被係止部26に当接し、被係止
部26が差込部14の凹溝11に位置して、差し込むに
従い差込部14が互いに内側に弾性変形する。そして、
さらに押し込むと、被係止部26の内側面が係止部16
の外側面から離れ、差込部14の弾性変形が復帰し、係
止面16aと被係止面26aとが対面し、雄体10と雌
体20との連結が完了する。さらに、この時、第二係止
部19と第二被係止部29が、対面し、互いに確実に係
止している。
【0013】また、連結を解除する際には、被覆部30
を介して操作部18を両側から押圧することにより、係
止部16と被係止部26の係合、及び、第二係止部19
と第二被係止部29の係合が外れ、差込片10を引き抜
き可能となる。被覆部30は弾性体で形成され、操作部
18の押圧操作に際して、何ら妨げとならない。
を介して操作部18を両側から押圧することにより、係
止部16と被係止部26の係合、及び、第二係止部19
と第二被係止部29の係合が外れ、差込片10を引き抜
き可能となる。被覆部30は弾性体で形成され、操作部
18の押圧操作に際して、何ら妨げとならない。
【0014】この実施例のバックルによれば、雌部材2
0の側周面が被覆部30で全周覆われ、外部に突出する
ものがなく、操作部18も被覆部30で覆われ、開口部
21にテープや衣類が引っ掛かることがなく、また異物
等の侵入も防止することができ、操作の信頼性が高ま
り、操作部の損傷もなくなるものである。特に、被覆部
30が雌部材20から突出していないので、被覆部30
がめくれたり、周縁部に亀裂が生じたりすることがない
ものである。さらに、操作部18は段差状の凹部34の
底部34aとほぼ同じ外方向の位置に装着され、被覆部
30により強く内側に押圧されることもない。
0の側周面が被覆部30で全周覆われ、外部に突出する
ものがなく、操作部18も被覆部30で覆われ、開口部
21にテープや衣類が引っ掛かることがなく、また異物
等の侵入も防止することができ、操作の信頼性が高ま
り、操作部の損傷もなくなるものである。特に、被覆部
30が雌部材20から突出していないので、被覆部30
がめくれたり、周縁部に亀裂が生じたりすることがない
ものである。さらに、操作部18は段差状の凹部34の
底部34aとほぼ同じ外方向の位置に装着され、被覆部
30により強く内側に押圧されることもない。
【0015】また、雄体10の差込部14が、長孔17
により弾性的に容易に撓み、特に差込部14の内側側縁
部14aが外側に膨らむ形状に湾曲しているので、内側
方向の力によりこの側縁部14aに圧縮方向の力が作用
し、この側縁部14aが容易に撓むことによりその力を
吸収し、差込部14のさし込み及び係合解除操作が容易
になるとともに、外力に対して破損しにくい形状となっ
ている。また、雄体10と雌体20を引き離す方向の力
が加わった際には、係止面16aと被係止面26aとの
係合面の傾斜により、差込部14の先端部には、互いに
外側を向いた係合方向の分力が作用する。さらに、湾曲
した差込部14の側縁部14aが真直になろうとして、
係止部16を係合方向である外側に押す。これらにより
この係止部16と被係止部26は、きわめて連結力の強
い係合状態を得ることができる。特に、係止部16と被
係止部26が、差込部14の先端部にあるので、差し込
み係合時の抵抗及び係合解除操作に要する力が小さいも
ので良い。また、雄体14が徐々に湾曲させられるよう
に挿入されるので、挿入操作に要する力が小さいもので
よく、より差し込み易いものである。
により弾性的に容易に撓み、特に差込部14の内側側縁
部14aが外側に膨らむ形状に湾曲しているので、内側
方向の力によりこの側縁部14aに圧縮方向の力が作用
し、この側縁部14aが容易に撓むことによりその力を
吸収し、差込部14のさし込み及び係合解除操作が容易
になるとともに、外力に対して破損しにくい形状となっ
ている。また、雄体10と雌体20を引き離す方向の力
が加わった際には、係止面16aと被係止面26aとの
係合面の傾斜により、差込部14の先端部には、互いに
外側を向いた係合方向の分力が作用する。さらに、湾曲
した差込部14の側縁部14aが真直になろうとして、
係止部16を係合方向である外側に押す。これらにより
この係止部16と被係止部26は、きわめて連結力の強
い係合状態を得ることができる。特に、係止部16と被
係止部26が、差込部14の先端部にあるので、差し込
み係合時の抵抗及び係合解除操作に要する力が小さいも
ので良い。また、雄体14が徐々に湾曲させられるよう
に挿入されるので、挿入操作に要する力が小さいもので
よく、より差し込み易いものである。
【0016】次にこの発明の第二実施例について図4,
図5に基づいて説明する。ここで上述の実施例と同様の
部材については同一の符号を付して説明を省略する。こ
の実施例のバックルは、一対の差込部44が平板状に基
部12から突出して形成され、その先端部に係止部46
が各々形成されている。さらに、差込部44間に舌片状
の押圧部47が基部12から差込方向と同方向に突出し
て設けられている。また、雌体20には、この係止部4
6に係合する舌片状の被係止部56が、差込口24aか
ら取付部25に向かって、裏面側に形成されている。さ
らに、雌部材20には、雄部材10が挿入された状態
で、雄部材10の押圧部47の反対側の面に当接する当
接部57が、先端部裏面に形成された舌片状の操作部5
8が設けられている。操作部58は、雌部材20の差込
口24a側から取付部25に向かって延びて形成されて
いる。そして、被係止部56及び操作部58は、雌部材
20の収容部24の空間部を揺動可能に形成されてい
る。
図5に基づいて説明する。ここで上述の実施例と同様の
部材については同一の符号を付して説明を省略する。こ
の実施例のバックルは、一対の差込部44が平板状に基
部12から突出して形成され、その先端部に係止部46
が各々形成されている。さらに、差込部44間に舌片状
の押圧部47が基部12から差込方向と同方向に突出し
て設けられている。また、雌体20には、この係止部4
6に係合する舌片状の被係止部56が、差込口24aか
ら取付部25に向かって、裏面側に形成されている。さ
らに、雌部材20には、雄部材10が挿入された状態
で、雄部材10の押圧部47の反対側の面に当接する当
接部57が、先端部裏面に形成された舌片状の操作部5
8が設けられている。操作部58は、雌部材20の差込
口24a側から取付部25に向かって延びて形成されて
いる。そして、被係止部56及び操作部58は、雌部材
20の収容部24の空間部を揺動可能に形成されてい
る。
【0017】雌部材20は、取付部25と差込口24a
を除くほぼ全周がリング状のゴム等の弾性体の被覆部3
0で覆われ、表面側の操作部58及び裏面側の被係合部
56も、全体が被覆部30で覆われている。被覆部30
は、雌部材20に形成された凹部32に嵌合し、表面に
突出した部分がない。また、被係止部56、操作部58
は、凹部32の底部32aとほぼ面一の位置に表面が位
置し、被覆部30により常時押圧されるということがな
く、操作部58等が外部に突出するということもない。
を除くほぼ全周がリング状のゴム等の弾性体の被覆部3
0で覆われ、表面側の操作部58及び裏面側の被係合部
56も、全体が被覆部30で覆われている。被覆部30
は、雌部材20に形成された凹部32に嵌合し、表面に
突出した部分がない。また、被係止部56、操作部58
は、凹部32の底部32aとほぼ面一の位置に表面が位
置し、被覆部30により常時押圧されるということがな
く、操作部58等が外部に突出するということもない。
【0018】この実施例のバックルの操作方法も、上記
実施例と同様に、被覆部30を介して、操作部58を押
圧すると、雄部材10の押圧部47が操作部58の当接
部57に押されて揺動し、被係止部56を係合解除方向
に押し下げる。これにより係止部46と被係止部56と
の係合が外れ、雄体10と雌体20との結合が分離す
る。
実施例と同様に、被覆部30を介して、操作部58を押
圧すると、雄部材10の押圧部47が操作部58の当接
部57に押されて揺動し、被係止部56を係合解除方向
に押し下げる。これにより係止部46と被係止部56と
の係合が外れ、雄体10と雌体20との結合が分離す
る。
【0019】この実施例のバックルも、雌体20側の操
作部58が被覆部30により覆われ、テープ等を挟み込
む開口部がなく、異物の侵入やテープの挟み込み、及び
それらによる操作部58等の損傷等がないものである。
さらに、雌体20の表面には、外部に突出する部分がな
く、操作性も良く、外観状も良好なものである。
作部58が被覆部30により覆われ、テープ等を挟み込
む開口部がなく、異物の侵入やテープの挟み込み、及び
それらによる操作部58等の損傷等がないものである。
さらに、雌体20の表面には、外部に突出する部分がな
く、操作性も良く、外観状も良好なものである。
【0020】また、この発明のバックルは、図6に示す
ように、被覆部30を雌体20の側周面全周ではなく、
雌体20の表面または裏面側に、中央部を残して凹部3
2を形成し、その凹部32の底部から突出した係合突片
60を、凹部32の端部に2対形成し、この係合突片に
被覆部30の両端部に形成された係合口62が嵌り込ん
で、固定されるようにしても良い。または、バックルの
表裏に、図6に示すように、係合突片60が形成され、
2枚の被覆部30が各々係合孔62により、雌部材20
の各開口部を覆うように取り付けられたものでも良い。
また、その固定手段は、接着剤等を用いても良く、係合
突片60の数や形状も問わないものでる。
ように、被覆部30を雌体20の側周面全周ではなく、
雌体20の表面または裏面側に、中央部を残して凹部3
2を形成し、その凹部32の底部から突出した係合突片
60を、凹部32の端部に2対形成し、この係合突片に
被覆部30の両端部に形成された係合口62が嵌り込ん
で、固定されるようにしても良い。または、バックルの
表裏に、図6に示すように、係合突片60が形成され、
2枚の被覆部30が各々係合孔62により、雌部材20
の各開口部を覆うように取り付けられたものでも良い。
また、その固定手段は、接着剤等を用いても良く、係合
突片60の数や形状も問わないものでる。
【0021】尚、この発明のバックルは上記実施例に限
定されるものではなく、被覆30を、雌体20の操作部
が位置する部分で多少のゆとりを持たせた形状にしても
良く、これにより、雌体に被覆部を取り付けた状態で、
操作部部分が外方に膨らんだ形状になり、操作部と被覆
部が圧接することなく、操作性及び外観上も良好なもの
にすることができる。さらに、この発明の、差込部や係
止部、被係止部の形状は適宜設定出来るものであり、被
覆部も、ゴム等のリング部材を弾性的に嵌め込んだもの
の他、雌体と一体成形したものでも良い。また、操作部
は、雄体と雌体の少なくとも一方に形成されていれば良
いものであるが、各々に操作部または操作部に連動する
押圧部が形成されていても良いものである。
定されるものではなく、被覆30を、雌体20の操作部
が位置する部分で多少のゆとりを持たせた形状にしても
良く、これにより、雌体に被覆部を取り付けた状態で、
操作部部分が外方に膨らんだ形状になり、操作部と被覆
部が圧接することなく、操作性及び外観上も良好なもの
にすることができる。さらに、この発明の、差込部や係
止部、被係止部の形状は適宜設定出来るものであり、被
覆部も、ゴム等のリング部材を弾性的に嵌め込んだもの
の他、雌体と一体成形したものでも良い。また、操作部
は、雄体と雌体の少なくとも一方に形成されていれば良
いものであるが、各々に操作部または操作部に連動する
押圧部が形成されていても良いものである。
【0022】
【発明の効果】この発明のバックルは、雌部材の側周面
の開口部が被覆部で覆われ、外部に露出した隙間等がが
なく、テープや衣類等がはさまったり引っ掛かることが
なく、また異物等の侵入も防止することができる。さら
に、操作部の信頼性が高まり、異物の侵入による損傷も
なく、操作性も良好なもにすることができる。またバッ
クル表面から操作部の突出がなく、全体が一体的に見
え、外観上良好であるとともに、操作部が見えにくいこ
とにより、盗難防止の効果も期待できる。特に、被覆部
が雌部材から突出していないので、被覆部自体も損傷し
にくく、被覆部がめくれたりすることもない。さらに、
操作部は雌体の凹部の底部より突出するものではなく、
被覆部により強く内側に押圧されることもなく、係合状
態を確実に維持することができるものである。
の開口部が被覆部で覆われ、外部に露出した隙間等がが
なく、テープや衣類等がはさまったり引っ掛かることが
なく、また異物等の侵入も防止することができる。さら
に、操作部の信頼性が高まり、異物の侵入による損傷も
なく、操作性も良好なもにすることができる。またバッ
クル表面から操作部の突出がなく、全体が一体的に見
え、外観上良好であるとともに、操作部が見えにくいこ
とにより、盗難防止の効果も期待できる。特に、被覆部
が雌部材から突出していないので、被覆部自体も損傷し
にくく、被覆部がめくれたりすることもない。さらに、
操作部は雌体の凹部の底部より突出するものではなく、
被覆部により強く内側に押圧されることもなく、係合状
態を確実に維持することができるものである。
【図1】この発明のバックルの第一実施例の斜視図であ
る。
る。
【図2】この実施例のバックルの雄体と雌体を連結した
状態の部分破断平面図である。
状態の部分破断平面図である。
【図3】図2のバックルの雌体と雄体を連結した状態の
A−A線断面図である。
A−A線断面図である。
【図4】この発明のバックルの第二実施例の雌体と雄体
の平面図である。
の平面図である。
【図5】図4のバックルの雄体と雌体を連結した状態の
B−B線断面図である。
B−B線断面図である。
【図6】この発明のバックルの被覆部の他の実施例を示
す平面図である。
す平面図である。
10 雄体 12 基部 14 差込部 16,46 係止部 18,58 操作部 20 雌体 26,56 被係止部 30 被覆部 32,34 凹部
Claims (3)
- 【請求項1】 互いに連結される部材の一方に取り付け
られる雄体(10)と他方に取り付けられる雌体(2
0)とから成り、上記雄体(10)の基部(12)に上
記雌体(20)へ挿入される差込部(14)が突設さ
れ、この差込部(14)に係止部(16)が設けられ、
上記雌部材(20)にこの係止部(16)と係合し上記
雄体(10)を上記雌体(20)内に保持する被係止部
(26)が形成され、上記係止部(16)と被係止部
(26)との少なくとも一方が形成された部分を弾性変
形させて移動させる操作部(18)を、上記雄体(1
0)と雌体(20)の少なくとも一方に形成し、上記雄
体(10)が上記雌体(20)に係合した状態で、外表
面に現れる上記操作部(18)全体を弾性的に覆う弾性
体の被覆部(30)を設けたバックル。 - 【請求項2】 上記被覆部(30)は、上記雌体(2
0)の側周面全周を覆い、上記雌体(20)の上記被覆
部(30)が設けられた部分には、凹部(32,34)
が形成され、この凹部(32,34)は、上記被覆部
(30)の厚さ以上の深さに形成されている請求項1記
載のバックル。 - 【請求項3】 上記操作部(18)は、上記雌部材(2
0)の凹部(34)の底部(34a)よりも雌部材(2
0)の内側に位置しているする請求項1又は2記載のバ
ックル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12894895A JPH08299030A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | バックル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12894895A JPH08299030A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | バックル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08299030A true JPH08299030A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14997372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12894895A Pending JPH08299030A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | バックル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08299030A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008264092A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-11-06 | Nikke Pet Care Co Ltd | 連結具 |
US8112850B2 (en) | 2007-07-03 | 2012-02-14 | Ykk Corporation | Buckle |
US8353309B1 (en) | 2010-04-16 | 2013-01-15 | Joel Embry | Hydrant lock |
US8770220B1 (en) | 2010-04-16 | 2014-07-08 | King Embry | Hydrant lock |
-
1995
- 1995-04-28 JP JP12894895A patent/JPH08299030A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008264092A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-11-06 | Nikke Pet Care Co Ltd | 連結具 |
US8112850B2 (en) | 2007-07-03 | 2012-02-14 | Ykk Corporation | Buckle |
US8353309B1 (en) | 2010-04-16 | 2013-01-15 | Joel Embry | Hydrant lock |
US8770220B1 (en) | 2010-04-16 | 2014-07-08 | King Embry | Hydrant lock |
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