JPH08293572A - ヒートシンク組み立て方法及びヒートシンク - Google Patents
ヒートシンク組み立て方法及びヒートシンクInfo
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- JPH08293572A JPH08293572A JP11768695A JP11768695A JPH08293572A JP H08293572 A JPH08293572 A JP H08293572A JP 11768695 A JP11768695 A JP 11768695A JP 11768695 A JP11768695 A JP 11768695A JP H08293572 A JPH08293572 A JP H08293572A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 熱伝導性が向上したヒートシンク組み立て方
法及びヒートシクを提供する。 【構成】 ベース板1とその上に複数のフィン板材2を
嵌合して組み立てられるヒートシンクの組み立て方法に
おいて、フィン板材2及びベース板1の結合部分に互い
に所定の間隔をおいて配置された複数の突条部1a,2
aを形成し、フィン板材及びベース板の突条部の圧入時
に、フィン板材とベース板の各突条部1a,2aの酸化
面が互いに剥ぎ取られるように嵌合して、剥ぎ取られた
後の新生面同志が互いにほぼ常温圧接による接合状態に
なるように組み立てる。
法及びヒートシクを提供する。 【構成】 ベース板1とその上に複数のフィン板材2を
嵌合して組み立てられるヒートシンクの組み立て方法に
おいて、フィン板材2及びベース板1の結合部分に互い
に所定の間隔をおいて配置された複数の突条部1a,2
aを形成し、フィン板材及びベース板の突条部の圧入時
に、フィン板材とベース板の各突条部1a,2aの酸化
面が互いに剥ぎ取られるように嵌合して、剥ぎ取られた
後の新生面同志が互いにほぼ常温圧接による接合状態に
なるように組み立てる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒートシンク組み立て方
法及びヒートシンクに関する。
法及びヒートシンクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパワートランジスタ等の発熱素子
用の強制空冷式ヒートシンクは、押出し技術の制約上い
かに理論上冷却効率はフィンの総面積に影響されるとし
ながらも、ベース板上のフインの間隔とフィン自体の厚
みをその技術に制約されてしまうため、押出し技術のみ
に頼るヒートシンクは、軽量でかつ冷却効率のよい製品
を製造するのは困難であった。
用の強制空冷式ヒートシンクは、押出し技術の制約上い
かに理論上冷却効率はフィンの総面積に影響されるとし
ながらも、ベース板上のフインの間隔とフィン自体の厚
みをその技術に制約されてしまうため、押出し技術のみ
に頼るヒートシンクは、軽量でかつ冷却効率のよい製品
を製造するのは困難であった。
【0003】この欠点を補うため、押出し技術にロー付
技術を合体させることによりフィン間隔及びその総面積
を増加させることができたが、ロー付け技術は炉を使用
するため大規模な設備投資をしなければならなかった。
また、ロー付けは外観上接合されたかの様に見えても、
接合面はボイドが形成されていたりしており、その接合
は十分なものでなかった、これを補うため、押し出され
たベース材とフインのカシメによる接合などが試みられ
ているが、ベース及びフィンとなる押出し材は切削され
た材料と異なり図面通り精密な寸法をたもつことは困難
であるため生産制約を受けている。
技術を合体させることによりフィン間隔及びその総面積
を増加させることができたが、ロー付け技術は炉を使用
するため大規模な設備投資をしなければならなかった。
また、ロー付けは外観上接合されたかの様に見えても、
接合面はボイドが形成されていたりしており、その接合
は十分なものでなかった、これを補うため、押し出され
たベース材とフインのカシメによる接合などが試みられ
ているが、ベース及びフィンとなる押出し材は切削され
た材料と異なり図面通り精密な寸法をたもつことは困難
であるため生産制約を受けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
欠点を解消したヒートシンク組み立て方法及びヒートシ
ンクを提供することにある。
欠点を解消したヒートシンク組み立て方法及びヒートシ
ンクを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るヒートシン
クの組み立て方法は、ベース板とその上に複数のフィン
板材を嵌合して組み立てられるヒートシンクの組み立て
方法において、前記フィン板材及び前記ベース板の結合
部分に互いに所定の間隔をおいて配置された複数の突条
部を形成し、前記フィン板材及び前記ベース板の突条部
部分の圧入時に、前記フィン板材とベース板の各突条部
の酸化面が互いに剥ぎ取られるように嵌合して、剥ぎ取
られた後の新生面同志が互いにほぼ常温圧接による接合
状態になるように組み立てることを特徴とするものであ
る。
クの組み立て方法は、ベース板とその上に複数のフィン
板材を嵌合して組み立てられるヒートシンクの組み立て
方法において、前記フィン板材及び前記ベース板の結合
部分に互いに所定の間隔をおいて配置された複数の突条
部を形成し、前記フィン板材及び前記ベース板の突条部
部分の圧入時に、前記フィン板材とベース板の各突条部
の酸化面が互いに剥ぎ取られるように嵌合して、剥ぎ取
られた後の新生面同志が互いにほぼ常温圧接による接合
状態になるように組み立てることを特徴とするものであ
る。
【0006】本発明に係るヒートシンクは、ベース板と
その上に複数のフィン板材を嵌合して組み立てられるヒ
ートシンクにおいて、前記フィン板材及び前記ベース板
の結合部分に互いに所定の間隔をおいて配置された複数
の突条部を形成し、前記フィン板材及び前記ベース板の
各突条部の断面形状は、圧入時に、酸化面が互いに剥ぎ
取られて、剥ぎ取られた後の新生面同志が互いにほぼ常
温圧接による接合状態になる形状とされていることを特
徴とするものである。
その上に複数のフィン板材を嵌合して組み立てられるヒ
ートシンクにおいて、前記フィン板材及び前記ベース板
の結合部分に互いに所定の間隔をおいて配置された複数
の突条部を形成し、前記フィン板材及び前記ベース板の
各突条部の断面形状は、圧入時に、酸化面が互いに剥ぎ
取られて、剥ぎ取られた後の新生面同志が互いにほぼ常
温圧接による接合状態になる形状とされていることを特
徴とするものである。
【0007】また、本発明に係るヒートシンクは、上記
構成のヒートシンクにおいて、前記フィン板材の突条部
は第1の位置決め部と第1のカシメ部とからなり、前記
ベース板の突条部は第2の位置決め部と第2のカシメ部
とからなり、前記位置決め部とカシメ部は一方に対して
他方が所定の角度を持っており、前記フィン板材及び前
記ベース板の圧入時に、第1の位置決め部と第2のカシ
メ部、及び第2の位置決め部と第1のカシメ部が、それ
ぞれ酸化面が互いに剥ぎ取られ、剥ぎ取られた後の新生
面同志が互いにほぼ常温圧接による接合状態となり、か
つ前記角度によって生じる応力により位置決め部とカシ
メ部の接合状態がさらに高められるものである。
構成のヒートシンクにおいて、前記フィン板材の突条部
は第1の位置決め部と第1のカシメ部とからなり、前記
ベース板の突条部は第2の位置決め部と第2のカシメ部
とからなり、前記位置決め部とカシメ部は一方に対して
他方が所定の角度を持っており、前記フィン板材及び前
記ベース板の圧入時に、第1の位置決め部と第2のカシ
メ部、及び第2の位置決め部と第1のカシメ部が、それ
ぞれ酸化面が互いに剥ぎ取られ、剥ぎ取られた後の新生
面同志が互いにほぼ常温圧接による接合状態となり、か
つ前記角度によって生じる応力により位置決め部とカシ
メ部の接合状態がさらに高められるものである。
【0008】また、本発明に係るヒートシンクは、上記
構成のヒートシンクにおいて、前記フィン板材の突条部
の第1のカシメ部は垂直方向に対して所定の角度を有
し、前記ベース板の突条部の第2のカシメ部は垂直方向
に対して前記第1のカシメ部に対応する角度を有するも
のである。
構成のヒートシンクにおいて、前記フィン板材の突条部
の第1のカシメ部は垂直方向に対して所定の角度を有
し、前記ベース板の突条部の第2のカシメ部は垂直方向
に対して前記第1のカシメ部に対応する角度を有するも
のである。
【0009】また、本発明に係るヒートシンクは、ベー
ス板とその上に複数のフィン板材を嵌合して組み立てら
れるヒートシンクにおいて、前記フィン板材及びベース
板の一方に所定の間隔をおいて複数の突条部を形成し、
他方に前記突条部に対応する複数の凹条部を形成し、前
記突条部の幅は前記凹条部の幅よりやや大きめとされ、
前記突条部が凹条部に圧入されることにより、その表面
に形成された酸化面が互いに剥ぎ取られて、剥ぎ取られ
た後の新生面同志が互いにほぼ常温圧接による接合状態
になるように構成されていることを特徴とするものであ
る。
ス板とその上に複数のフィン板材を嵌合して組み立てら
れるヒートシンクにおいて、前記フィン板材及びベース
板の一方に所定の間隔をおいて複数の突条部を形成し、
他方に前記突条部に対応する複数の凹条部を形成し、前
記突条部の幅は前記凹条部の幅よりやや大きめとされ、
前記突条部が凹条部に圧入されることにより、その表面
に形成された酸化面が互いに剥ぎ取られて、剥ぎ取られ
た後の新生面同志が互いにほぼ常温圧接による接合状態
になるように構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0010】また、本発明に係るヒートシンクは、上記
構成のヒートシンクにおいて、前記突条部は垂直な先端
部と垂直方向に対して第1の角度を有する根本部とから
なり、前記凹条部は垂直方向に対して第2の角度を有し
ているものである。また、本発明に係るヒートシンク
は、上記構成のヒートシンクにおいて、第2の角度は第
1の角度より大きくなっているものである。
構成のヒートシンクにおいて、前記突条部は垂直な先端
部と垂直方向に対して第1の角度を有する根本部とから
なり、前記凹条部は垂直方向に対して第2の角度を有し
ているものである。また、本発明に係るヒートシンク
は、上記構成のヒートシンクにおいて、第2の角度は第
1の角度より大きくなっているものである。
【0011】
【作用】フィン板材及び前記ベース板の結合部分に互い
に所定の間隔をおいて配置された複数の突条部を形成
し、前記フィン板材及び前記ベース板の突条部部分の圧
入時に、フィン板材とベース板の各突条部の酸化面が互
いに剥ぎ取られ、剥ぎ取られた後の新生面同志が互いに
ほぼ常温圧接による接合状態になるようにしているの
で、双方の密着性が増加し熱伝導性が向上する。
に所定の間隔をおいて配置された複数の突条部を形成
し、前記フィン板材及び前記ベース板の突条部部分の圧
入時に、フィン板材とベース板の各突条部の酸化面が互
いに剥ぎ取られ、剥ぎ取られた後の新生面同志が互いに
ほぼ常温圧接による接合状態になるようにしているの
で、双方の密着性が増加し熱伝導性が向上する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明が適用されるヒートシンク
の一実施例の斜視図、図2はフィン板材とベース板の結
合状態を示す部分図、図3はフィン板材の正面図、図4
はフィン板材及びベース板の嵌合部の拡大図、図5はフ
ィン板材及びベース板の嵌合部の詳細図である。図にお
いて、1は発熱素子(図示しない)を取り付ける面11
を有するベース板、2はベース板1の発熱素子取付面1
1と対向する面12に取り付けられ、発熱素子の熱を風
などの接触により冷却させる面を持つフィン板材であ
る。ベース板1及びフィン板材2は、熱伝導の高い材料
例えばアルミ材による押し出し材で構成されている。フ
ィン板材2は、図3に示すように、一端にベース板1に
取り付けるための突条部2aを有すると共に側板2b1
及び2b2が3つの小室になるように仕切られた放熱フ
ィンを構成し、ヒートシンクの所定の放熱特性を得るた
めに、ベース板1に複数個連結して取り付けられる。
て説明する。図1は、本発明が適用されるヒートシンク
の一実施例の斜視図、図2はフィン板材とベース板の結
合状態を示す部分図、図3はフィン板材の正面図、図4
はフィン板材及びベース板の嵌合部の拡大図、図5はフ
ィン板材及びベース板の嵌合部の詳細図である。図にお
いて、1は発熱素子(図示しない)を取り付ける面11
を有するベース板、2はベース板1の発熱素子取付面1
1と対向する面12に取り付けられ、発熱素子の熱を風
などの接触により冷却させる面を持つフィン板材であ
る。ベース板1及びフィン板材2は、熱伝導の高い材料
例えばアルミ材による押し出し材で構成されている。フ
ィン板材2は、図3に示すように、一端にベース板1に
取り付けるための突条部2aを有すると共に側板2b1
及び2b2が3つの小室になるように仕切られた放熱フ
ィンを構成し、ヒートシンクの所定の放熱特性を得るた
めに、ベース板1に複数個連結して取り付けられる。
【0013】各フィン板材2の端部の突条部2aは、所
定の幅w1を有し、先端側の位置決め部2a1と根本側
のカシメ部2a2で構成され、位置決め部2a1は垂直
方向に延出し、カシメ部2a2は垂直方向に対してわず
かな角度θだけ傾けられて形成されている。位置決め部
2a1の先端は丸状に形成されている。また、各突条部
2a間の間隔dに対して幅w1は同一かまたはわずかに
大きめになっている。
定の幅w1を有し、先端側の位置決め部2a1と根本側
のカシメ部2a2で構成され、位置決め部2a1は垂直
方向に延出し、カシメ部2a2は垂直方向に対してわず
かな角度θだけ傾けられて形成されている。位置決め部
2a1の先端は丸状に形成されている。また、各突条部
2a間の間隔dに対して幅w1は同一かまたはわずかに
大きめになっている。
【0014】一方、ベース板1の取付面12には、フィ
ン板材2の突条部2aに対応する突条部1aが形成され
ている。この突条部1aは、フィン板材2の突条部2a
と同様に、所定の幅w1を有し、先端側の位置決め部1
a1と根本側のカシメ部1a2で構成され、位置決め部
2a1は垂直方向に延出し、カシメ部2a2は垂直方向
に対してわずかな角度θだけ傾けられて形成されてい
る。位置決め部1a1の先端は丸状に形成されている。
また、各突条部1aは、各突条部2a間の間隔と同じ間
隔dとなるように配置されており、この間隔dに対して
各突条部1aの幅w1は同一かまたはわずかに大きめに
なっている。
ン板材2の突条部2aに対応する突条部1aが形成され
ている。この突条部1aは、フィン板材2の突条部2a
と同様に、所定の幅w1を有し、先端側の位置決め部1
a1と根本側のカシメ部1a2で構成され、位置決め部
2a1は垂直方向に延出し、カシメ部2a2は垂直方向
に対してわずかな角度θだけ傾けられて形成されてい
る。位置決め部1a1の先端は丸状に形成されている。
また、各突条部1aは、各突条部2a間の間隔と同じ間
隔dとなるように配置されており、この間隔dに対して
各突条部1aの幅w1は同一かまたはわずかに大きめに
なっている。
【0015】ベース板1の位置決め部1a1及びフィン
板材2の位置決め部2a1は、フィン板材2上方、また
はベース1面からの力を確実にフィン板材とベース板の
締結に変換するため、フィン板材2をベース板1に嵌合
する際の直角度を保つ役割を行なう。
板材2の位置決め部2a1は、フィン板材2上方、また
はベース1面からの力を確実にフィン板材とベース板の
締結に変換するため、フィン板材2をベース板1に嵌合
する際の直角度を保つ役割を行なう。
【0016】次に、上記構成のヒートシンクの組み立て
方法について説明する。組み立て前において、アルミ押
し出し材からなるフィン板材2の表面及びベース板1の
表面は酸化されてある程度の厚さの酸化膜が形成されて
いる。組み立て時、例えば汎用油圧プレス等と簡単な治
具とを併用することにより、各フィン板材2の端部の突
条部2a部分をベース板1の各突条部1a部分に短時間
に数十トンの圧力を加えて圧入する。
方法について説明する。組み立て前において、アルミ押
し出し材からなるフィン板材2の表面及びベース板1の
表面は酸化されてある程度の厚さの酸化膜が形成されて
いる。組み立て時、例えば汎用油圧プレス等と簡単な治
具とを併用することにより、各フィン板材2の端部の突
条部2a部分をベース板1の各突条部1a部分に短時間
に数十トンの圧力を加えて圧入する。
【0017】フィン板材2をベース板1に圧入する際、
各突条部1a及び2a間の間隔dは、上記のように寸法
交差上各突条部1a及び2aの幅w1と同じまたはやや
小さめに作られており、かつ位置決め部1a1及び2a
1の先端は丸状に形成されているため、フィン板材2上
方から大きな押圧力を加えると、フィン板材2の各突条
部2aの位置決め部2a1がまずベース板1の各突条部
1aの位置決め部1a1間の隙間に入り込み、次いでカ
シメ部1a2間の隙間に入り込む。この時、カシメ部1
a2は垂直方向に対してわずかな角度θだけ傾けられて
形成されているので、それらの間に入り込んだフィン板
材2の突条部2aの位置決め部2a1は、カシメ部1a
2の傾きに合せて角度が変化しながらカシメ部1a2間
に嵌合する。
各突条部1a及び2a間の間隔dは、上記のように寸法
交差上各突条部1a及び2aの幅w1と同じまたはやや
小さめに作られており、かつ位置決め部1a1及び2a
1の先端は丸状に形成されているため、フィン板材2上
方から大きな押圧力を加えると、フィン板材2の各突条
部2aの位置決め部2a1がまずベース板1の各突条部
1aの位置決め部1a1間の隙間に入り込み、次いでカ
シメ部1a2間の隙間に入り込む。この時、カシメ部1
a2は垂直方向に対してわずかな角度θだけ傾けられて
形成されているので、それらの間に入り込んだフィン板
材2の突条部2aの位置決め部2a1は、カシメ部1a
2の傾きに合せて角度が変化しながらカシメ部1a2間
に嵌合する。
【0018】また、同様に、ベース板1の各突条部1a
の位置決め部1a1がまずフィン板材2の各突条部2a
の位置決め部2a1間の隙間に入り込み、次いでカシメ
部2a2間の隙間に入り込む。この時、カシメ部2a2
は垂直方向に対してわずかな角度θだけ傾けられて形成
されているので、それらの間に入り込んだベース板1の
突条部1aの位置決め部1a1は、カシメ部2a2の傾
きに合せて角度が変化しながらカシメ部2a2間に嵌合
する。この時、突条部1a及び2aの幅w1は、それら
の間の間隔dと同じかまたは大きめに形成されているの
で、突条部1a及び2aの外表面同志の間に「カジリ」
と呼ばれる作用が生じる。
の位置決め部1a1がまずフィン板材2の各突条部2a
の位置決め部2a1間の隙間に入り込み、次いでカシメ
部2a2間の隙間に入り込む。この時、カシメ部2a2
は垂直方向に対してわずかな角度θだけ傾けられて形成
されているので、それらの間に入り込んだベース板1の
突条部1aの位置決め部1a1は、カシメ部2a2の傾
きに合せて角度が変化しながらカシメ部2a2間に嵌合
する。この時、突条部1a及び2aの幅w1は、それら
の間の間隔dと同じかまたは大きめに形成されているの
で、突条部1a及び2aの外表面同志の間に「カジリ」
と呼ばれる作用が生じる。
【0019】すなわち、フィン板材2の突条部2aの外
表面とベース板1の突条部1aの外表面が接触してそれ
らの間に摩擦力を生じ、この摩擦力のため、突条部1a
及び2aの外表面上に形成されている酸化膜が互いに剥
ぎ取られ、外表面は新生面が露出して部分的に常温圧接
に近い状態となり、突条部1a及び2aの位置決め部1
a1とカシメ部2a2、及び位置決め部2a1とカシメ
部1a2は互いに非常に密着した接合状態となる。した
がって、突条部1a及び2aの密着接合により、フィン
板材2とベース板1の間の熱伝導性及び通電性が非常に
良くなる。また、双方の接合部分は、圧入のために垂直
方向に加えられた圧力でその接触面水平方向に応力を生
じ締結をより確実なものにする。
表面とベース板1の突条部1aの外表面が接触してそれ
らの間に摩擦力を生じ、この摩擦力のため、突条部1a
及び2aの外表面上に形成されている酸化膜が互いに剥
ぎ取られ、外表面は新生面が露出して部分的に常温圧接
に近い状態となり、突条部1a及び2aの位置決め部1
a1とカシメ部2a2、及び位置決め部2a1とカシメ
部1a2は互いに非常に密着した接合状態となる。した
がって、突条部1a及び2aの密着接合により、フィン
板材2とベース板1の間の熱伝導性及び通電性が非常に
良くなる。また、双方の接合部分は、圧入のために垂直
方向に加えられた圧力でその接触面水平方向に応力を生
じ締結をより確実なものにする。
【0020】また、位置決め部1a1及び2aは、圧入
の際、カシメ部2a2及び1a2の角度θにより、これ
らの部分において垂直方向に対し強制的に曲げられるの
で、ベース板1とフィン板材2の締結をより確実なもの
にする。発熱素子から発生した熱は、ベース板1から上
記のように接合されたフィン板材2とベース板1の接合
面を介してフィン板材2に送られ、フィン板材2は、ヒ
ートシンクに取りつけられたファン(図示しない)の風
によりベース板1から伝わる熱を奪いさる働きを行な
う。
の際、カシメ部2a2及び1a2の角度θにより、これ
らの部分において垂直方向に対し強制的に曲げられるの
で、ベース板1とフィン板材2の締結をより確実なもの
にする。発熱素子から発生した熱は、ベース板1から上
記のように接合されたフィン板材2とベース板1の接合
面を介してフィン板材2に送られ、フィン板材2は、ヒ
ートシンクに取りつけられたファン(図示しない)の風
によりベース板1から伝わる熱を奪いさる働きを行な
う。
【0021】なお、フィン板材2とベース板1のカジリ
作用による接合が上記に説明した通りであれば問題はな
いが、フィン板材2とベース板1が押出し材の場合、切
削材と異なり押出し時における歪みなどがあるので、フ
ィン板材2とベース板1のカジリ作用による接合が安定
して構成されないことがある。この場合は、フィン板材
2及びベース板1の接合部分先端の強制的に曲げられる
部分(すなわち位置決め部1a1及び2a1)が元に戻
ろうとするスプリングバック力が発生して、フィン板材
固定部分と違った応力を起こすので、これがフィン板材
2のベース板1への固定力(フィン板材2とベース板1
の接合力=熱伝導性)となる。つまり、この部分は、生
産品の寸法のバラツキによるヒートシンク性能のばらつ
きをカバーする役割をなす。また、突条部の外表面に生
じた酸化面が厚くて十分なカジリの状態に移行できない
場合においても、加えられる圧力により生じる接合面の
応力が熱伝導を向上させることができる。
作用による接合が上記に説明した通りであれば問題はな
いが、フィン板材2とベース板1が押出し材の場合、切
削材と異なり押出し時における歪みなどがあるので、フ
ィン板材2とベース板1のカジリ作用による接合が安定
して構成されないことがある。この場合は、フィン板材
2及びベース板1の接合部分先端の強制的に曲げられる
部分(すなわち位置決め部1a1及び2a1)が元に戻
ろうとするスプリングバック力が発生して、フィン板材
固定部分と違った応力を起こすので、これがフィン板材
2のベース板1への固定力(フィン板材2とベース板1
の接合力=熱伝導性)となる。つまり、この部分は、生
産品の寸法のバラツキによるヒートシンク性能のばらつ
きをカバーする役割をなす。また、突条部の外表面に生
じた酸化面が厚くて十分なカジリの状態に移行できない
場合においても、加えられる圧力により生じる接合面の
応力が熱伝導を向上させることができる。
【0022】また、フィン板材2とベース板1は、圧入
時の突条部部分でのカジリ作用によって部分的な常温圧
接による接合状態となるが、圧入前にワイヤブラシ等を
用いて予め接合部分すなわち突条部の外表面の酸化膜を
除去する前工程を実施しても良い。すなわち、本発明
は、カジリ作用によって突条部の外表面の酸化膜が剥ぎ
取られるので、本来、前記の前工程は不要となり組み立
て工程の簡略化、コストの低減となる効果があるのだ
が、カジリ作用による酸化膜の剥ぎ取りが不十分な場合
などにおいて前記の前工程を実施することもできる。ま
た、上記の例では、突条部の位置決め部の先端は丸状に
形成されているが、これに限らず先細のクサビ状その他
の適宜な形状とすることができる。
時の突条部部分でのカジリ作用によって部分的な常温圧
接による接合状態となるが、圧入前にワイヤブラシ等を
用いて予め接合部分すなわち突条部の外表面の酸化膜を
除去する前工程を実施しても良い。すなわち、本発明
は、カジリ作用によって突条部の外表面の酸化膜が剥ぎ
取られるので、本来、前記の前工程は不要となり組み立
て工程の簡略化、コストの低減となる効果があるのだ
が、カジリ作用による酸化膜の剥ぎ取りが不十分な場合
などにおいて前記の前工程を実施することもできる。ま
た、上記の例では、突条部の位置決め部の先端は丸状に
形成されているが、これに限らず先細のクサビ状その他
の適宜な形状とすることができる。
【0023】次に、図6は、本発明が適用されるヒート
シンクのフィン板材及びベース板の嵌合部の変形例を示
す。各フィン板材2の端部の突条部20aは、所定の幅
d1を有し、先端部20a1と根本部20a2で構成さ
れ、根本部20a2は垂直方向に延出し、先端部20a
1は垂直方向に対してわずかな角度θ1だけ傾けられて
形成されている。先端部20a1の先端は丸状に形成さ
れている。一方、ベース板1の取付面12には、フィン
板材2の突条部20aに対応する凹条部10aが形成さ
れている。この凹条部10aは、フィン板材2の突条部
20aの幅d1よりわずかに小さい幅d2を有し、取付
面12に垂直な方向に対して、角度θ2だけ傾いてスト
レートに形成されている。角度θ2は角度θ1より大き
く設定されている。凹条部10aの深さは突条部20a
の長さに対応しており、凹条部10aの底は突条部20
aの先端の形状に合せてある。
シンクのフィン板材及びベース板の嵌合部の変形例を示
す。各フィン板材2の端部の突条部20aは、所定の幅
d1を有し、先端部20a1と根本部20a2で構成さ
れ、根本部20a2は垂直方向に延出し、先端部20a
1は垂直方向に対してわずかな角度θ1だけ傾けられて
形成されている。先端部20a1の先端は丸状に形成さ
れている。一方、ベース板1の取付面12には、フィン
板材2の突条部20aに対応する凹条部10aが形成さ
れている。この凹条部10aは、フィン板材2の突条部
20aの幅d1よりわずかに小さい幅d2を有し、取付
面12に垂直な方向に対して、角度θ2だけ傾いてスト
レートに形成されている。角度θ2は角度θ1より大き
く設定されている。凹条部10aの深さは突条部20a
の長さに対応しており、凹条部10aの底は突条部20
aの先端の形状に合せてある。
【0024】組み立て時、例えば汎用油圧プレス等と簡
単な治具とを併用することにより、各フィン板材2の突
条部20a部分をベース板1の凹突条部10a部分に短
時間に数十トンの圧力を加えて圧入する。フィン板材2
をベース板1に圧入する際、フィン板材2の突条部20
aの幅d1は、上記のようにベース板1の凹条部10a
の幅d2よりやや大きめに作られており、かつ突条部2
0aの先端部20a1の先端は丸状に形成されているた
め、フィン板材2上方から大きな押圧力を加えると、フ
ィン板材2の各突条部20aの先端部20a1がベース
板1の各凹条部10aに入り込む。この時、凹条部10
aは垂直方向に対して角度θ2だけ傾けられて形成され
ているので、入り込んだフィン板材2の突条部2aの先
端部20a1及び根本部20a2は、凹条部10aの傾
きθ2に合せて角度が変化しながら嵌合する。
単な治具とを併用することにより、各フィン板材2の突
条部20a部分をベース板1の凹突条部10a部分に短
時間に数十トンの圧力を加えて圧入する。フィン板材2
をベース板1に圧入する際、フィン板材2の突条部20
aの幅d1は、上記のようにベース板1の凹条部10a
の幅d2よりやや大きめに作られており、かつ突条部2
0aの先端部20a1の先端は丸状に形成されているた
め、フィン板材2上方から大きな押圧力を加えると、フ
ィン板材2の各突条部20aの先端部20a1がベース
板1の各凹条部10aに入り込む。この時、凹条部10
aは垂直方向に対して角度θ2だけ傾けられて形成され
ているので、入り込んだフィン板材2の突条部2aの先
端部20a1及び根本部20a2は、凹条部10aの傾
きθ2に合せて角度が変化しながら嵌合する。
【0025】この時、突条部20aの幅d1は、凹条部
の幅d2より大きめに形成されているので、突条部20
aの外表面と凹条部10aの内表面の間に「カジリ」と
呼ばれる作用が生じる。すなわち、フィン板材2の突条
部20aの外表面とベース板1の凹条部10aの内表面
が接触してそれらの間に摩擦力を生じ、この摩擦力のた
め、突条部2aの外表面上及び凹条部10aの内表面上
に形成されている酸化膜が互いに剥ぎ取られ、外表面及
び内表面は新生面が露出して互いに部分的に常温圧接に
近い状態となり非常に密着した接合状態となる。したが
って、突条部20aと凹条部10aの密着接合により、
フィン板材2とベース板1の間の熱伝導性及び通電性が
非常に良くなる。
の幅d2より大きめに形成されているので、突条部20
aの外表面と凹条部10aの内表面の間に「カジリ」と
呼ばれる作用が生じる。すなわち、フィン板材2の突条
部20aの外表面とベース板1の凹条部10aの内表面
が接触してそれらの間に摩擦力を生じ、この摩擦力のた
め、突条部2aの外表面上及び凹条部10aの内表面上
に形成されている酸化膜が互いに剥ぎ取られ、外表面及
び内表面は新生面が露出して互いに部分的に常温圧接に
近い状態となり非常に密着した接合状態となる。したが
って、突条部20aと凹条部10aの密着接合により、
フィン板材2とベース板1の間の熱伝導性及び通電性が
非常に良くなる。
【0026】また、双方の接合部分は、圧入のために垂
直方向に加えられた圧力でその接触面水平方向に応力を
生じ締結をより確実なものにする。また、フィン板材2
の突条部20aの先端部20a1は、圧入の際、ベース
板1の凹条部10aの角度θ2により、これらの部分に
おいて垂直方向に対し強制的に曲げられるので、ベース
板1とフィン板材2の締結をより確実なものにする。す
なわち、フィン板材2及びベース板1の接合部分先端の
強制的に曲げられる部分(すなわち先端部20a1及び
根本部20a2)が元に戻ろうとするスプリングバック
力が発生して、フィン板材基部と違った応力を起こすの
で、これがフィン板材2のベース板1への接合状態を高
める。したがって、突条部の外表面及び凹条部の内表面
に生じた酸化面が厚くて十分なカジリの状態に移行でき
ない場合においても、加えられる圧力により生じる接合
面の上記応力が熱伝導を向上させることができる。
直方向に加えられた圧力でその接触面水平方向に応力を
生じ締結をより確実なものにする。また、フィン板材2
の突条部20aの先端部20a1は、圧入の際、ベース
板1の凹条部10aの角度θ2により、これらの部分に
おいて垂直方向に対し強制的に曲げられるので、ベース
板1とフィン板材2の締結をより確実なものにする。す
なわち、フィン板材2及びベース板1の接合部分先端の
強制的に曲げられる部分(すなわち先端部20a1及び
根本部20a2)が元に戻ろうとするスプリングバック
力が発生して、フィン板材基部と違った応力を起こすの
で、これがフィン板材2のベース板1への接合状態を高
める。したがって、突条部の外表面及び凹条部の内表面
に生じた酸化面が厚くて十分なカジリの状態に移行でき
ない場合においても、加えられる圧力により生じる接合
面の上記応力が熱伝導を向上させることができる。
【0027】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限らず、種々の変形を行なう
ことができる。例えば、図4において、フィン板材2及
びベース板1のうちの一方の突条部の位置決め部とカシ
メ部を両方とも垂直方向に延出させて形成し、突条部を
角度θを持たないストレート形状にしても良い。また、
図6において、フィン板材2側に突条部を形成すると共
にベース板材側に凹条部を形成したが、反対にフィン板
材2側に凹条部を形成すると共にベース板材側に突条部
を形成することもできる。また、突条部及び凹条部の形
状及び個数は、圧入時に加えられる圧力の大きさに応じ
て適宜変更することができる。
が、本発明は上記実施例に限らず、種々の変形を行なう
ことができる。例えば、図4において、フィン板材2及
びベース板1のうちの一方の突条部の位置決め部とカシ
メ部を両方とも垂直方向に延出させて形成し、突条部を
角度θを持たないストレート形状にしても良い。また、
図6において、フィン板材2側に突条部を形成すると共
にベース板材側に凹条部を形成したが、反対にフィン板
材2側に凹条部を形成すると共にベース板材側に突条部
を形成することもできる。また、突条部及び凹条部の形
状及び個数は、圧入時に加えられる圧力の大きさに応じ
て適宜変更することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によるヒートシンクの組み立て方
法によれば、ロー付け用の設備や、カシメを行う高価な
専用機械を必要とせず、汎用油圧プレス等と簡単な治具
とを併用することで、容易に製造できる。
法によれば、ロー付け用の設備や、カシメを行う高価な
専用機械を必要とせず、汎用油圧プレス等と簡単な治具
とを併用することで、容易に製造できる。
【0029】また、本発明によるヒートシンクによれ
ば、ベース板とフィン板材部分の接合面を嵌合の際に互
いに強く擦り合わせ、その酸化面を剥取ることにより互
いの新生面がカジリによる接合状態にし、その熱伝導性
を高めることができる。
ば、ベース板とフィン板材部分の接合面を嵌合の際に互
いに強く擦り合わせ、その酸化面を剥取ることにより互
いの新生面がカジリによる接合状態にし、その熱伝導性
を高めることができる。
【0030】また、押出し技術及び熱処理工程をも考慮
し、酸化面が厚くて十分に新生面を構成できない場合、
また押出し精度が多少変化した場合などの多様な状況変
化においても、フィン板材とベース板の締結をより確実
なものとすることはできる。
し、酸化面が厚くて十分に新生面を構成できない場合、
また押出し精度が多少変化した場合などの多様な状況変
化においても、フィン板材とベース板の締結をより確実
なものとすることはできる。
【図1】本発明が適用されるヒートシンクの一実施例の
斜視図。
斜視図。
【図2】フィン板材とベース板の結合状態を示す部分
図。
図。
【図3】フィン板材の正面図。
【図4】フィン板材及びベース板の突条部の拡大図。
【図5】(A)はフィン板材の突条部の詳細図、(B)
はベース板の突条部の詳細図。
はベース板の突条部の詳細図。
【図6】フィン板材及びベース板の嵌合部の変形例。
1 ベース板 1a 突条部 1a1 位置決め部 1a2 カシメ部 2 フィン板材 2a 突条部 2a1 位置決め部 2a2 カシメ部 10a 凹条部 20a 突条部 20a1 先端部 20a2 根本部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月4日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】 フィン板材及びベース板の嵌合部の詳細図で
ある。
ある。
Claims (7)
- 【請求項1】 ベース板とその上に複数のフィン板材を
嵌合して組み立てられるヒートシンクの組み立て方法に
おいて、前記フィン板材及び前記ベース板の結合部分に
互いに所定の間隔をおいて配置された複数の突条部を形
成し、前記フィン板材及び前記ベース板の突条部部分の
圧入時に、前記フィン板材とベース板の各突条部の酸化
面が互いに剥ぎ取られるように嵌合して、剥ぎ取られた
後の新生面同志が互いにほぼ常温圧接による接合状態に
なるように組み立てることを特徴とするヒートシンクの
組み立て方法。 - 【請求項2】 ベース板とその上に複数のフィン板材を
嵌合して組み立てられるヒートシンクにおいて、前記フ
ィン板材及び前記ベース板の結合部分に互いに所定の間
隔をおいて配置された複数の突条部を形成し、前記フィ
ン板材及び前記ベース板の各突条部の断面形状は、圧入
時に、酸化面が互いに剥ぎ取られて、剥ぎ取られた後の
新生面同志が互いにほぼ常温圧接による接合状態になる
形状とされていることを特徴とするヒートシンク。 - 【請求項3】 請求項2記載のヒートシンクにおいて、
前記フィン板材の突条部は第1の位置決め部と第1のカ
シメ部とからなり、前記ベース板の突条部は第2の位置
決め部と第2のカシメ部とからなり、前記位置決め部と
カシメ部は一方に対して他方が所定の角度を持ってお
り、前記フィン板材及び前記ベース板の圧入時に、第1
の位置決め部と第2のカシメ部、及び第2の位置決め部
と第1のカシメ部が、それぞれ酸化面が互いに剥ぎ取ら
れ、剥ぎ取られた後の新生面同志が互いにほぼ常温圧接
による接合状態となり、かつ前記角度によって生じる応
力により位置決め部とカシメ部の接合状態がさらに高め
られるヒートシンク。 - 【請求項4】 請求項3記載のヒートシンクにおいて、
前記フィン板材の突条部の第1のカシメ部は垂直方向に
対して所定の角度を有し、前記ベース板の突条部の第2
のカシメ部は垂直方向に対して前記第1のカシメ部に対
応する角度を有するヒートシンク。 - 【請求項5】 ベース板とその上に複数のフィン板材を
嵌合して組み立てられるヒートシンクにおいて、前記フ
ィン板材及びべース板の一方に所定の間隔をおいて複数
の突条部を形成し、他方に前記突条部に対応する複数の
凹条部を形成し、前記突条部の幅は前記凹条部の幅より
やや大きめとされ、前記突条部が凹条部に圧入されるこ
とにより、その表面に形成された酸化面が互いに剥ぎ取
られて、剥ぎ取られた後の新生面同志が互いにほぼ常温
圧接による接合状態になるように構成されていることを
特徴とするヒートシンク。 - 【請求項6】 請求項5記載のヒートシンクにおいて、
前記突条部は垂直な先端部と垂直方向に対して第1の角
度を有する根本部とからなり、前記凹条部は垂直方向に
対して第2の角度を有しているヒートシンク。 - 【請求項7】 請求項6記載のヒートシンクにおいて、
第2の角度は第1の角度より大きくなっているヒートシ
ンク。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11768695A JP3164749B2 (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | ヒートシンク組み立て方法及びヒートシンク |
US08/611,122 US5819407A (en) | 1995-04-19 | 1996-03-05 | Method of joining together a pair of members each having a high thermal conductivity |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11768695A JP3164749B2 (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | ヒートシンク組み立て方法及びヒートシンク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08293572A true JPH08293572A (ja) | 1996-11-05 |
JP3164749B2 JP3164749B2 (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=14717791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11768695A Expired - Fee Related JP3164749B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-20 | ヒートシンク組み立て方法及びヒートシンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3164749B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0744241A2 (en) * | 1995-05-16 | 1996-11-27 | TOUSUI, Ltd. | Method of joining together a pair of members each having a high thermal conductivity |
US5819407A (en) * | 1995-04-19 | 1998-10-13 | Tousui, Ltd. | Method of joining together a pair of members each having a high thermal conductivity |
CN102357786A (zh) * | 2011-09-15 | 2012-02-22 | 天津锐新昌轻合金股份有限公司 | 模块散热器制造工艺的补偿方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102177172B1 (ko) * | 2019-03-05 | 2020-11-10 | 씨제이제일제당 주식회사 | 랩어라운드 박스 |
-
1995
- 1995-04-20 JP JP11768695A patent/JP3164749B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5819407A (en) * | 1995-04-19 | 1998-10-13 | Tousui, Ltd. | Method of joining together a pair of members each having a high thermal conductivity |
EP0744241A2 (en) * | 1995-05-16 | 1996-11-27 | TOUSUI, Ltd. | Method of joining together a pair of members each having a high thermal conductivity |
EP0744241A3 (en) * | 1995-05-16 | 1997-08-13 | Tousui Ltd | Method of joining two workpieces, each with high thermal conductivity |
CN102357786A (zh) * | 2011-09-15 | 2012-02-22 | 天津锐新昌轻合金股份有限公司 | 模块散热器制造工艺的补偿方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3164749B2 (ja) | 2001-05-08 |
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