JPH08287758A - 断路接点装置 - Google Patents
断路接点装置Info
- Publication number
- JPH08287758A JPH08287758A JP7182343A JP18234395A JPH08287758A JP H08287758 A JPH08287758 A JP H08287758A JP 7182343 A JP7182343 A JP 7182343A JP 18234395 A JP18234395 A JP 18234395A JP H08287758 A JPH08287758 A JP H08287758A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- contact device
- coating layer
- coating
- composite coating
- contact
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Contacts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 グリスを不要とし、長期間にわたって電気特
性を維持できる断路接点装置を得る。 【構成】 可動側導体に接触する接触子2Bの接触部の
表面に、Agと他の金属又は無機化合物からなる複合被
膜層を形成させる。
性を維持できる断路接点装置を得る。 【構成】 可動側導体に接触する接触子2Bの接触部の
表面に、Agと他の金属又は無機化合物からなる複合被
膜層を形成させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば遮断器または開
閉器などの主回路端子を母線に接離する断路接点装置に
関する。
閉器などの主回路端子を母線に接離する断路接点装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】閉鎖配電盤などの電気機器においては、
図12、図13に示すように、遮断器または開閉器などを出
し入れする際に主回路端子を母線に接離する断路接点装
置が設けられている。すなわち、断路接点装置1におけ
る接触子2A,2Bは、対を成とて対向して1組を形成
し、一端は固定側導体3に接触部2a,2bが突出して
接触し、他端は可動側導体4に接触部2c,2dが突出
して接触している。また、接触子2A,2Bはピン5で
連結され、ピン5をコイルばね6で引っ張り、接触部2
a,2b,2c,2dと固体側導体3および可動側導体
4とが押圧するように配置されている。
図12、図13に示すように、遮断器または開閉器などを出
し入れする際に主回路端子を母線に接離する断路接点装
置が設けられている。すなわち、断路接点装置1におけ
る接触子2A,2Bは、対を成とて対向して1組を形成
し、一端は固定側導体3に接触部2a,2bが突出して
接触し、他端は可動側導体4に接触部2c,2dが突出
して接触している。また、接触子2A,2Bはピン5で
連結され、ピン5をコイルばね6で引っ張り、接触部2
a,2b,2c,2dと固体側導体3および可動側導体
4とが押圧するように配置されている。
【0003】一方、これら導体が挿入されているときに
は、図13のように導体が挿入しやすいよう間隔片7で接
触子2の間隔が一定に保たれている。接触子2A,2B
の表面は、一般的には電気めっきによるAg被膜が形成
されるが、Agメッキは柔らかく摺動により剥れやすい
ので、潤滑剤としてグリスを塗布してAg被膜を保護し
ている。
は、図13のように導体が挿入しやすいよう間隔片7で接
触子2の間隔が一定に保たれている。接触子2A,2B
の表面は、一般的には電気めっきによるAg被膜が形成
されるが、Agメッキは柔らかく摺動により剥れやすい
ので、潤滑剤としてグリスを塗布してAg被膜を保護し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た断路接点装置は、使用しているグリスが使用環境や経
年的な酸化により劣化すると、これに起因して電気特性
を損なうことがある。このため、グリスの良好な状態を
確保するため、定期的な保守点検(分解、清掃、グリス
の再塗布、再組立など)を行う必要があった。本発明の
目的は、グリスを不要とし、長期間にわたって電気特性
を維持できる断路接点装置を提供することにある。
た断路接点装置は、使用しているグリスが使用環境や経
年的な酸化により劣化すると、これに起因して電気特性
を損なうことがある。このため、グリスの良好な状態を
確保するため、定期的な保守点検(分解、清掃、グリス
の再塗布、再組立など)を行う必要があった。本発明の
目的は、グリスを不要とし、長期間にわたって電気特性
を維持できる断路接点装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために第1の本発明は、一端が固定側導体を挟持
し、他端が可動側導体を挟持するように両者に接触した
接触子を備え、少なくとも前記接触子表面にAgと他の
金属から成る複合被膜層を形成させたので、グリスを不
要とし、長期間にわたって電気特性を維持することがで
きる。
成するために第1の本発明は、一端が固定側導体を挟持
し、他端が可動側導体を挟持するように両者に接触した
接触子を備え、少なくとも前記接触子表面にAgと他の
金属から成る複合被膜層を形成させたので、グリスを不
要とし、長期間にわたって電気特性を維持することがで
きる。
【0006】また第2の発明は、一端が固定側導体を挟
持し、他端が可動側導体を挟持するように接触した接触
子を備え、少なくとも接触子表面に、Agと無機化合物
から成る複合被膜層を形成させたので、グリスを不要と
し、長期間にわたって電気特性を維持することができ
る。
持し、他端が可動側導体を挟持するように接触した接触
子を備え、少なくとも接触子表面に、Agと無機化合物
から成る複合被膜層を形成させたので、グリスを不要と
し、長期間にわたって電気特性を維持することができ
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。従来と同様のものについては、同一番号を付し
て説明を省略する。図1(a)は、本発明の一実施例を
示す断路接点装置の接触子の斜視図であり、同(b)は
(a)の部分拡大図である。
明する。従来と同様のものについては、同一番号を付し
て説明を省略する。図1(a)は、本発明の一実施例を
示す断路接点装置の接触子の斜視図であり、同(b)は
(a)の部分拡大図である。
【0008】同図において、接触子2Bの接触部2dの
表面に、イオンプレーティング装置などの真空蒸着装置
内でAgと他の金属、例えばMoを適正な組成比、厚さ
となるように制御し、所定の複合被膜を形成させる。そ
の方法は、真空蒸着装置内を10-4〜10-5Torr 程度
の真空度とし、接触子2Bを 350〜 450℃程度の処理温
度に加熱する。次に、電子銃により電圧を10kv一定と
し、電流を調整してAgとMoを溶融、蒸発、イオン化
させ、両金属を蒸発反応させることにより、約5〜10μ
mのAg−Mo複合被膜層を表面に形成させる。電子銃
の電流は、AgとMoの組成比をどのようにするかによ
って変える。例えば、85Ag−15Moの場合には、Ag
への電子ビームの照射電流を 300〜 600mA程度にし、
Moへの電子ビームの照射電流を 500〜 700mA程度に
なるようにする。Ag−Moのコーティングは、一般に
は霜柱上の柱状晶状態で成長することにより一定の厚さ
でコーティングされる。
表面に、イオンプレーティング装置などの真空蒸着装置
内でAgと他の金属、例えばMoを適正な組成比、厚さ
となるように制御し、所定の複合被膜を形成させる。そ
の方法は、真空蒸着装置内を10-4〜10-5Torr 程度
の真空度とし、接触子2Bを 350〜 450℃程度の処理温
度に加熱する。次に、電子銃により電圧を10kv一定と
し、電流を調整してAgとMoを溶融、蒸発、イオン化
させ、両金属を蒸発反応させることにより、約5〜10μ
mのAg−Mo複合被膜層を表面に形成させる。電子銃
の電流は、AgとMoの組成比をどのようにするかによ
って変える。例えば、85Ag−15Moの場合には、Ag
への電子ビームの照射電流を 300〜 600mA程度にし、
Moへの電子ビームの照射電流を 500〜 700mA程度に
なるようにする。Ag−Moのコーティングは、一般に
は霜柱上の柱状晶状態で成長することにより一定の厚さ
でコーティングされる。
【0009】この様なAg−Moからなる被膜層2eを
接触部2dの表面に形成させたので、電気特性および耐
摩耗性の向上を図ることができ、グリスを塗布すること
なく長期間にわたって良好な電気特性を維持することが
できる。さらに、定期的な保守点検も不要にでき、メン
テナンスフリーが可能になる。次に示す表1は、Ag−
Mo被膜の硬さおよび電気伝導度を比較した一例であ
る。
接触部2dの表面に形成させたので、電気特性および耐
摩耗性の向上を図ることができ、グリスを塗布すること
なく長期間にわたって良好な電気特性を維持することが
できる。さらに、定期的な保守点検も不要にでき、メン
テナンスフリーが可能になる。次に示す表1は、Ag−
Mo被膜の硬さおよび電気伝導度を比較した一例であ
る。
【0010】
【表1】
【0011】すなわち、Ag膜に比べ、98Ag−2Mo
被膜は3〜 4.5倍,85Ag−15Mo被膜は 2.5〜 3.8倍
近い硬さを有しており、このため摩耗が少なくなる。A
gとNiによる複合被膜の場合も、電子銃の電流を変え
るだけで、ほぼ同様の工程で電気特性、耐摩耗性に優れ
たコーティングを接触子2Bの接触部2dの表面に行う
ことができる。
被膜は3〜 4.5倍,85Ag−15Mo被膜は 2.5〜 3.8倍
近い硬さを有しており、このため摩耗が少なくなる。A
gとNiによる複合被膜の場合も、電子銃の電流を変え
るだけで、ほぼ同様の工程で電気特性、耐摩耗性に優れ
たコーティングを接触子2Bの接触部2dの表面に行う
ことができる。
【0012】図2は、従来のAgめっきを施したもの
と、本実施例に関するAg−Mo(90Ag−10Mo),
Ag−Ni(80Ag−20Ni)をコーティングしたもの
について、摩擦−摩耗特性(すべり距離と摩擦係数の関
係)を測定した結果の一例である。同図によれば、Ag
−Mo,Ag−Ni被膜がAgめっきに比べ摩擦係数が
小さく、かじりが発生するまでのすべり距離が長く、耐
摩耗性に優れていることを示している。
と、本実施例に関するAg−Mo(90Ag−10Mo),
Ag−Ni(80Ag−20Ni)をコーティングしたもの
について、摩擦−摩耗特性(すべり距離と摩擦係数の関
係)を測定した結果の一例である。同図によれば、Ag
−Mo,Ag−Ni被膜がAgめっきに比べ摩擦係数が
小さく、かじりが発生するまでのすべり距離が長く、耐
摩耗性に優れていることを示している。
【0013】図3は、実機での通電試験において得られ
た時間−温度特性の一例を示す。Ag−Mo,Ag−N
i被膜はAgメッキに比べ高くはなっているが、日本電
気学会規格JEC−2300の規定値 105℃(温度上昇値65
℃)は満足しており問題はない。
た時間−温度特性の一例を示す。Ag−Mo,Ag−N
i被膜はAgメッキに比べ高くはなっているが、日本電
気学会規格JEC−2300の規定値 105℃(温度上昇値65
℃)は満足しており問題はない。
【0014】ところで、摩擦係数や通電試験における温
度特性は、AgとMo、またはAgとNiの組成比によ
り変わってくる。組成比と硬さ、摩擦係数、電気伝導度
の関係をそれぞれ図4(a),(b)に示す。硬さ、摩
擦係数、電気伝導度は、Agめっきとの比(すなわち、
Agめっきを1とする。)で示してある。同図によれ
ば、Agメッキに比べて硬さが高くなり、それに伴って
摩擦係数が小さくなる。さらに、電気伝導度の低下がそ
れ程大きくなく、通電試験においても規定値 105℃(温
度上昇値65℃)は満足する組成比を適用限界とすると、
(a)よりAg−Moの場合には98:2〜80:20、
(b)よりAg−Niの場合には95:5〜70:30の範囲
となる。
度特性は、AgとMo、またはAgとNiの組成比によ
り変わってくる。組成比と硬さ、摩擦係数、電気伝導度
の関係をそれぞれ図4(a),(b)に示す。硬さ、摩
擦係数、電気伝導度は、Agめっきとの比(すなわち、
Agめっきを1とする。)で示してある。同図によれ
ば、Agメッキに比べて硬さが高くなり、それに伴って
摩擦係数が小さくなる。さらに、電気伝導度の低下がそ
れ程大きくなく、通電試験においても規定値 105℃(温
度上昇値65℃)は満足する組成比を適用限界とすると、
(a)よりAg−Moの場合には98:2〜80:20、
(b)よりAg−Niの場合には95:5〜70:30の範囲
となる。
【0015】以上のように、固定側導体と可動側導体に
接触する接触子表面に、Ag−Mo被膜またはAg−N
i被膜をコーティングすることにより、摺動部の摩擦係
数が小さく、グリスを塗布しなくてもかじりや剥離がな
く、長期間にわたって電気特性を維持できる断路接点装
置を得ることができる。
接触する接触子表面に、Ag−Mo被膜またはAg−N
i被膜をコーティングすることにより、摺動部の摩擦係
数が小さく、グリスを塗布しなくてもかじりや剥離がな
く、長期間にわたって電気特性を維持できる断路接点装
置を得ることができる。
【0016】次に、本発明の第2の実施例を図面を参照
して説明する。なお、ここでも従来と同様のものについ
ては同一番号を付して説明を省略する。同図において、
前述した実施例と同様に、図1に示す接触子2Bの接触
部2dの表面に、イオンプレーティング装置などの真空
蒸着装置内でAgと他の金属、ここではPdを適正な組
成比、厚さとなるように制御し、所定の複合被膜を形成
させる。その方法は、真空蒸着装置内を 1.3×10-2〜
1.3×10-3Pa程度の真空度とし、接触子2Bを 350
〜 450℃程度の処理温度に加熱する。次に、電子銃によ
り電圧を10kv一定とし、電流を調整してAgとMoを溶
融、蒸発、イオン化させ、両金属を蒸発反応させること
により、約5〜10μmのAg−Pd複合被膜層を表面に
形成させる。電子銃の電流は、AgとMoの組成比をど
のようにするかによって変える。例えば、90Ag−10P
dの場合には、Agへの電子ビームの照射電流を 300〜
600mA程度にし、Pdへの電子ビームの照射電流を 4
00〜700mA程度になるようにする。Ag−Pdのコー
ティングは、一般には霜柱上の柱状晶状態で成長するこ
とにより一定の厚さでコーティングされる。
して説明する。なお、ここでも従来と同様のものについ
ては同一番号を付して説明を省略する。同図において、
前述した実施例と同様に、図1に示す接触子2Bの接触
部2dの表面に、イオンプレーティング装置などの真空
蒸着装置内でAgと他の金属、ここではPdを適正な組
成比、厚さとなるように制御し、所定の複合被膜を形成
させる。その方法は、真空蒸着装置内を 1.3×10-2〜
1.3×10-3Pa程度の真空度とし、接触子2Bを 350
〜 450℃程度の処理温度に加熱する。次に、電子銃によ
り電圧を10kv一定とし、電流を調整してAgとMoを溶
融、蒸発、イオン化させ、両金属を蒸発反応させること
により、約5〜10μmのAg−Pd複合被膜層を表面に
形成させる。電子銃の電流は、AgとMoの組成比をど
のようにするかによって変える。例えば、90Ag−10P
dの場合には、Agへの電子ビームの照射電流を 300〜
600mA程度にし、Pdへの電子ビームの照射電流を 4
00〜700mA程度になるようにする。Ag−Pdのコー
ティングは、一般には霜柱上の柱状晶状態で成長するこ
とにより一定の厚さでコーティングされる。
【0017】この様なAg−Pdからなる被膜層2eを
接触部2dの表面に形成させたので、電気特性および耐
摩耗性の向上を図ることができ、グリスを塗布すること
なく長期間にわたって良好な電気特性を維持することが
できる。さらに、定期的な保守点検も不要にでき、メン
テナンスフリーが可能になる。次に示す表2は、Ag−
Pd被膜の硬さおよび電気伝導度を比較した一例であ
る。
接触部2dの表面に形成させたので、電気特性および耐
摩耗性の向上を図ることができ、グリスを塗布すること
なく長期間にわたって良好な電気特性を維持することが
できる。さらに、定期的な保守点検も不要にでき、メン
テナンスフリーが可能になる。次に示す表2は、Ag−
Pd被膜の硬さおよび電気伝導度を比較した一例であ
る。
【0018】
【表2】
【0019】すなわち、Ag膜に比べ90Ag−10Pd被
膜は 1.5〜 2.7倍、40Ag−60Pd被膜は 2.5〜 3.3倍
近い硬さを有しており、このため磨耗が少なくなる。ま
た、Ag−Pd−Cu被膜では表3に示すような特性と
なる。
膜は 1.5〜 2.7倍、40Ag−60Pd被膜は 2.5〜 3.3倍
近い硬さを有しており、このため磨耗が少なくなる。ま
た、Ag−Pd−Cu被膜では表3に示すような特性と
なる。
【0020】
【表3】
【0021】図5は、銅材にAgめっきを施したもの
と、本発明に係るAg−Pd(90Ag−10Pd)、Ag
−Pd−Cu(40Ag−40Pd−20Cu)をコ−ティン
グしたものについて、摩擦−摩耗特性(すべり距離と摩
擦係数の関係)を測定した結果の一例である。すなわ
ち、本発明に係るAg−Pd、Ag−Pd−Cu被膜
が、Agめっきに比べて摩擦係数が小さく、かじりが発
生するまでのすべり距離が長く耐摩耗性に優れているこ
とを示している。
と、本発明に係るAg−Pd(90Ag−10Pd)、Ag
−Pd−Cu(40Ag−40Pd−20Cu)をコ−ティン
グしたものについて、摩擦−摩耗特性(すべり距離と摩
擦係数の関係)を測定した結果の一例である。すなわ
ち、本発明に係るAg−Pd、Ag−Pd−Cu被膜
が、Agめっきに比べて摩擦係数が小さく、かじりが発
生するまでのすべり距離が長く耐摩耗性に優れているこ
とを示している。
【0022】図6は、実機での通電試験において得られ
た時間−温度特性の一例を示す。Ag−Pd及びAg−
Pd−Cu被膜はAgめっきに比べ高くはなっている
が、日本電気学会規格JEC−2300の規定値 105℃(温
度上昇値65℃)は満足しており問題はない。
た時間−温度特性の一例を示す。Ag−Pd及びAg−
Pd−Cu被膜はAgめっきに比べ高くはなっている
が、日本電気学会規格JEC−2300の規定値 105℃(温
度上昇値65℃)は満足しており問題はない。
【0023】摩擦係数や通電試験における温度特性は、
Ag−Pd又はAg−Pd−Cuの組成比により変わっ
てくる。組成比と硬さ、摩擦係数、電気伝導度の関係を
図7に示す。硬さ、摩擦係数、電気伝導度は、Agめっ
きとの比(すなわち、Agめっき1として)で示してあ
る。これより、Agめっきに比べて硬さが高くなり、そ
れに伴って摩擦係数が小さくなり、電気伝導度の低下が
それ程大きくない。通電試験においても規定値 105℃
(温度上昇値65℃)は満足する組成比を適用限界とする
と、(a)よりAg−Pd被膜の場合にはAg:Pd=
90:10〜30:70の範囲、(b)よりAg−Pd−Cu被
膜の場合には(Ag+Pd):Cu=80:20〜50:50の
範囲となる。
Ag−Pd又はAg−Pd−Cuの組成比により変わっ
てくる。組成比と硬さ、摩擦係数、電気伝導度の関係を
図7に示す。硬さ、摩擦係数、電気伝導度は、Agめっ
きとの比(すなわち、Agめっき1として)で示してあ
る。これより、Agめっきに比べて硬さが高くなり、そ
れに伴って摩擦係数が小さくなり、電気伝導度の低下が
それ程大きくない。通電試験においても規定値 105℃
(温度上昇値65℃)は満足する組成比を適用限界とする
と、(a)よりAg−Pd被膜の場合にはAg:Pd=
90:10〜30:70の範囲、(b)よりAg−Pd−Cu被
膜の場合には(Ag+Pd):Cu=80:20〜50:50の
範囲となる。
【0024】以上のように、固定側導体と可動側導体に
接触する接触子表面に、Ag−Pd被膜又はAg−Pd
−Cu被膜をコ−ティングすることにより、摺動部の摩
擦係数が小さく、グリス塗布しなくてもかじりや剥離が
少なく、長期間にわたって電気特性を維持できる。
接触する接触子表面に、Ag−Pd被膜又はAg−Pd
−Cu被膜をコ−ティングすることにより、摺動部の摩
擦係数が小さく、グリス塗布しなくてもかじりや剥離が
少なく、長期間にわたって電気特性を維持できる。
【0025】次に、本発明の第3の実施例を図面を参照
して説明する。図8(a)は本発明の第3の実施例を示
す断路接点装置の接触子の斜視図であり、同(b)は
(a)の部分拡大図である。
して説明する。図8(a)は本発明の第3の実施例を示
す断路接点装置の接触子の斜視図であり、同(b)は
(a)の部分拡大図である。
【0026】同図において、接触子2B′の接触部2
d′の表面に、電気めっき法によるAgめっき工程中に
めっき液に微細なMoS2 (二硫化モリブデン)粉末
(大きさ: 0.1〜1μm)を添加し、そのめっき液を一
定速度で撹拌し、Agめっきに均一にMoS2 粉末を分
散させた状態で共析させることにより、10〜30μm程度
の皮膜層2e′を形成させる。皮膜中のAgの量は99〜
90%の範囲になるようにMoS2 量を調整する。このよ
うなAg−MoS2 から成る皮膜層2e′を接触部2
d′の表面に形成させたので、Agにより良好な電気特
性を維持し、MoS2により低摩擦、耐摩耗性の向上が
図れ、グリスを塗布することなく、長期間にわたって良
好な電気特性を維持できる。さらに、定期的な保守点検
も不要にでき、メンテナンスフリーが可能になる。
d′の表面に、電気めっき法によるAgめっき工程中に
めっき液に微細なMoS2 (二硫化モリブデン)粉末
(大きさ: 0.1〜1μm)を添加し、そのめっき液を一
定速度で撹拌し、Agめっきに均一にMoS2 粉末を分
散させた状態で共析させることにより、10〜30μm程度
の皮膜層2e′を形成させる。皮膜中のAgの量は99〜
90%の範囲になるようにMoS2 量を調整する。このよ
うなAg−MoS2 から成る皮膜層2e′を接触部2
d′の表面に形成させたので、Agにより良好な電気特
性を維持し、MoS2により低摩擦、耐摩耗性の向上が
図れ、グリスを塗布することなく、長期間にわたって良
好な電気特性を維持できる。さらに、定期的な保守点検
も不要にでき、メンテナンスフリーが可能になる。
【0027】一方、Ag−WS2 皮膜の場合も同様で、
電気めっき法によるAgめっき工程中にめっき液に微細
なWS2 (二硫化タングステン)粉末(大きさ: 0.1〜
1μm)を添加し、そのめっき液を一定速度で撹拌し、
Agめっきに均一にWS2 粉末を分散させた状態で共析
させる。被膜中のAgの量は99〜85%の範囲になるよう
にWS2 量を調整する。
電気めっき法によるAgめっき工程中にめっき液に微細
なWS2 (二硫化タングステン)粉末(大きさ: 0.1〜
1μm)を添加し、そのめっき液を一定速度で撹拌し、
Agめっきに均一にWS2 粉末を分散させた状態で共析
させる。被膜中のAgの量は99〜85%の範囲になるよう
にWS2 量を調整する。
【0028】図9は、銅材にAgめっきを施した従来の
ものと、本発明のAg−MoS2 (99Ag−1MoS2
および90Ag−10MoS2 )をコーティングしたものに
ついて摩擦特性(すべり距離と摩擦係数の関係)を測定
した結果の一例である。すなわち、本発明のAg−Mo
S2 が、Agめっきに比べ摩擦係数が小さく、かじりが
発生するまでのすべり距離が長く、耐摩耗性に優れてい
ることを示している。Ag−WS2 皮膜についても同様
である。
ものと、本発明のAg−MoS2 (99Ag−1MoS2
および90Ag−10MoS2 )をコーティングしたものに
ついて摩擦特性(すべり距離と摩擦係数の関係)を測定
した結果の一例である。すなわち、本発明のAg−Mo
S2 が、Agめっきに比べ摩擦係数が小さく、かじりが
発生するまでのすべり距離が長く、耐摩耗性に優れてい
ることを示している。Ag−WS2 皮膜についても同様
である。
【0029】図10は、皮膜中のMoS2 またはWS2 の
含有量と摩擦係数の関係を示したものである。MoS
2 、WS2 とも摩擦特性に優れているため、1%程度含
有させると摩擦係数は大幅に低下する。さらに、MoS
2 またはWS2 の添加量を増やしても摩擦係数はほとん
ど変化せず、安定した特性を維持する。
含有量と摩擦係数の関係を示したものである。MoS
2 、WS2 とも摩擦特性に優れているため、1%程度含
有させると摩擦係数は大幅に低下する。さらに、MoS
2 またはWS2 の添加量を増やしても摩擦係数はほとん
ど変化せず、安定した特性を維持する。
【0030】図11は、Ag−MoS2 皮膜を施した接触
子を組込んだ実機での通電試験において得られた時間−
温度特性の一例を示す。Ag−MoS2 皮膜はAgめっ
きに比べ高くはなっているが、90Ag−10MoS2 まで
は日本電気学会規格JEC−2300の規定値 105℃(温度
上昇値65℃)は満足しており問題はない。Ag−WS2
皮膜の場合には、85Ag−15WS2 までは同様に規格値
を満足している。
子を組込んだ実機での通電試験において得られた時間−
温度特性の一例を示す。Ag−MoS2 皮膜はAgめっ
きに比べ高くはなっているが、90Ag−10MoS2 まで
は日本電気学会規格JEC−2300の規定値 105℃(温度
上昇値65℃)は満足しており問題はない。Ag−WS2
皮膜の場合には、85Ag−15WS2 までは同様に規格値
を満足している。
【0031】以上のように、固定側導体と可動側導体に
接触する接触子表面に、Ag−MoS2 被膜またはAg
−WS2 被膜をコーティングすることにより、摺動部の
摩擦係数が小さく、グリスを塗布しなくてもかじりや剥
離がなく、長期間にわたって電気特性を維持できる断路
接点装置を得ることができる。
接触する接触子表面に、Ag−MoS2 被膜またはAg
−WS2 被膜をコーティングすることにより、摺動部の
摩擦係数が小さく、グリスを塗布しなくてもかじりや剥
離がなく、長期間にわたって電気特性を維持できる断路
接点装置を得ることができる。
【0032】なお、上述した各実施例において、同様の
被膜を他の接触部にも施したり、接触子2と接触する固
定側導体3や可動側導体4にも施した方が、さらに顕著
な効果を得ることができる。
被膜を他の接触部にも施したり、接触子2と接触する固
定側導体3や可動側導体4にも施した方が、さらに顕著
な効果を得ることができる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、固定側導
体と可動側導体に接触する接触子表面に、Agと他の金
属からなる複合被膜層を形成させたので、グリスを不要
とし、長期間にわたって電気特性を維持することができ
る。
体と可動側導体に接触する接触子表面に、Agと他の金
属からなる複合被膜層を形成させたので、グリスを不要
とし、長期間にわたって電気特性を維持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断路接点装置の第1の実施例を示す図
であり、(a)はその接触子の斜視図、(b)は(a)
の部分拡大図。
であり、(a)はその接触子の斜視図、(b)は(a)
の部分拡大図。
【図2】本発明の第1の実施例を示す断路接点装置と従
来の断路接点装置の摩擦−摩耗特性を比較した図。
来の断路接点装置の摩擦−摩耗特性を比較した図。
【図3】本発明の第1の実施例を示す断路接点装置と従
来の断路接点装置の温度上昇特性を比較した図。
来の断路接点装置の温度上昇特性を比較した図。
【図4】本発明の第1の実施例を示す断路接点装置と従
来の断路接点装置の組成比と硬さ、摩擦係数、電気伝導
率の関係を示す図であり、(a)はAg−Mo被膜の特
性図、(b)はAg−Ni被膜の特性図。
来の断路接点装置の組成比と硬さ、摩擦係数、電気伝導
率の関係を示す図であり、(a)はAg−Mo被膜の特
性図、(b)はAg−Ni被膜の特性図。
【図5】本発明の第2の実施例を示す断路接点装置と従
来の断路接点装置の摩擦−摩耗特性を比較した図。
来の断路接点装置の摩擦−摩耗特性を比較した図。
【図6】本発明の第2の実施例を示す断路接点装置と従
来の断路接点装置の温度上昇特性を比較した図。
来の断路接点装置の温度上昇特性を比較した図。
【図7】本発明の第2の実施例を示す断路接点装置と従
来の断路接点装置の組成比と硬さ、摩擦係数、電気伝導
率の関係を示す図であり、(a)はAg−Pd被膜の特
性図、(b)はAg−Pd−Cu被膜の特性図。
来の断路接点装置の組成比と硬さ、摩擦係数、電気伝導
率の関係を示す図であり、(a)はAg−Pd被膜の特
性図、(b)はAg−Pd−Cu被膜の特性図。
【図8】本発明の断路接点装置の第3の実施例を示す図
であり、(a)はその接触子の斜視図、(b)は(a)
の部分拡大図。
であり、(a)はその接触子の斜視図、(b)は(a)
の部分拡大図。
【図9】本発明の第3の実施例を示す断路接点装置と従
来の断路接点装置の摩擦−摩耗特性を比較した図。
来の断路接点装置の摩擦−摩耗特性を比較した図。
【図10】本発明の第3の実施例を示す断路接点装置の
無機化合物含有量と摩擦係数の関係を示す図。
無機化合物含有量と摩擦係数の関係を示す図。
【図11】本発明の第3の実施例を示す断路接点装置と
従来の断路接点装置の温度上昇特性を比較した図であ
り、(a)はAg−MoS2 被膜の特性図、(b)はA
g−WS2 被膜の特性図。
従来の断路接点装置の温度上昇特性を比較した図であ
り、(a)はAg−MoS2 被膜の特性図、(b)はA
g−WS2 被膜の特性図。
【図12】従来の断路接点装置の正面図。
【図13】従来の断路接点装置の側面図。
2A,2B…接触子、2a,2b,2c,2d…接触
部、3…固定側導体、4…可動側導体
部、3…固定側導体、4…可動側導体
Claims (14)
- 【請求項1】 一端が固定側導体を挟持し、他端が可動
側導体を挟持するように両者に接触した接触子を備え、
少なくとも前記接触子表面にAgと他の金属から成る複
合被膜層を形成したことを特徴とする断路接点装置。 - 【請求項2】 前記複合被膜層をAgとMoの合金被膜
としたことを特徴とする請求項1記載の断路接点装置。 - 【請求項3】 前記複合被膜層のAgとMoの組成比率
を98:2〜80:20としたことを特徴とする請求項2記載
の断路接点装置。 - 【請求項4】 前記複合被膜層をAgとNiの合金被膜
としたことを特徴とする請求項1記載の断路接点装置。 - 【請求項5】 前記複合被膜層のAgとNiの組成比率
を95:5〜70:30としたことを特徴とする請求項4記載
の断路接点装置。 - 【請求項6】 前記複合被膜層をAgとPdの合金被膜
としたことを特徴とする請求項1記載の断路接点装置。 - 【請求項7】 前記複合被膜層のAgとPdの組成比率
を90:10〜30:70としたことを特徴とする請求項6記載
の断路接点装置。 - 【請求項8】 前記複合被膜層をAg、Pd及びCuの
合金被膜としたことを特徴とする請求項1記載の断路接
点装置。 - 【請求項9】 前記複合被膜層の(Ag+Pd)とCu
の組成比率を80:20〜50:50としたことを特徴とする請
求項8記載の断路接点装置。 - 【請求項10】 一端が固定側導体を挟持し、他端が可
動側導体を挟持するように両者に接触した接触子を備
え、少なくとも前記接触子表面にAgと無機化合物から
成る複合被膜層を形成したことを特徴とする断路接点装
置。 - 【請求項11】 前記複合被膜層は、AgとMoS2 か
ら成る共析皮膜としたことを特徴とする請求項10記載
の断路接点装置。 - 【請求項12】 前記複合被膜層のAgとMoS2 の組
成比率を99:1〜90:10としたことを特徴とする請求項
11記載の断路接点装置。 - 【請求項13】 前記複合被膜層をAgとWS2 から成
る共析皮膜としたことを特徴とする請求項10記載の断
路接点装置。 - 【請求項14】 前記複合被膜層のAgとWS2 の組成
比率を99:1〜85:15としたことを特徴とする請求項1
3記載の断路接点装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7182343A JPH08287758A (ja) | 1994-08-31 | 1995-07-19 | 断路接点装置 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20625894 | 1994-08-31 | ||
JP2366995 | 1995-02-13 | ||
JP6-206258 | 1995-02-13 | ||
JP7-23669 | 1995-02-13 | ||
JP7182343A JPH08287758A (ja) | 1994-08-31 | 1995-07-19 | 断路接点装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08287758A true JPH08287758A (ja) | 1996-11-01 |
Family
ID=27284356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7182343A Pending JPH08287758A (ja) | 1994-08-31 | 1995-07-19 | 断路接点装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08287758A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008251976A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Daihen Corp | インピーダンス整合装置 |
JP2013531729A (ja) * | 2010-03-12 | 2013-08-08 | エクスタリック コーポレイション | 被覆物および方法 |
WO2014077410A1 (ja) * | 2012-11-19 | 2014-05-22 | 田中貴金属工業株式会社 | Ag含有層の製造方法、その装置、Ag含有層、及びそれを用いた摺動接点材 |
JP2015502007A (ja) * | 2011-11-21 | 2015-01-19 | エッセ・セ2エヌ | 摩擦接触を有する電気スイッチ |
US8936857B2 (en) | 2010-03-12 | 2015-01-20 | Xtalic Corporation | Coated articles and methods |
CN109022841A (zh) * | 2018-07-26 | 2018-12-18 | 昆明理工大学 | 一种Mo纳米颗粒增强银基电触头材料的制备方法 |
-
1995
- 1995-07-19 JP JP7182343A patent/JPH08287758A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008251976A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Daihen Corp | インピーダンス整合装置 |
JP2013531729A (ja) * | 2010-03-12 | 2013-08-08 | エクスタリック コーポレイション | 被覆物および方法 |
US8936857B2 (en) | 2010-03-12 | 2015-01-20 | Xtalic Corporation | Coated articles and methods |
JP2015502007A (ja) * | 2011-11-21 | 2015-01-19 | エッセ・セ2エヌ | 摩擦接触を有する電気スイッチ |
WO2014077410A1 (ja) * | 2012-11-19 | 2014-05-22 | 田中貴金属工業株式会社 | Ag含有層の製造方法、その装置、Ag含有層、及びそれを用いた摺動接点材 |
JP5914693B2 (ja) * | 2012-11-19 | 2016-05-11 | 田中貴金属工業株式会社 | Ag含有層およびAg含有層を有する摺動接点材 |
JPWO2014077410A1 (ja) * | 2012-11-19 | 2017-01-05 | 田中貴金属工業株式会社 | Ag含有層およびAg含有層を有する摺動接点材 |
CN109022841A (zh) * | 2018-07-26 | 2018-12-18 | 昆明理工大学 | 一种Mo纳米颗粒增强银基电触头材料的制备方法 |
CN109022841B (zh) * | 2018-07-26 | 2020-10-27 | 昆明理工大学 | 一种Mo纳米颗粒增强银基电触头材料的制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5236789A (en) | Palladium alloys having utility in electrical applications | |
US5139891A (en) | Palladium alloys having utility in electrical applications | |
JP3054628B2 (ja) | 電気機器の摺動接触子 | |
KR920008726B1 (ko) | 회로 차단기 | |
JPH08287758A (ja) | 断路接点装置 | |
JP2959872B2 (ja) | 電気接点材料とその製造方法 | |
US11211730B2 (en) | Connector terminal, electrical wire with terminal, and terminal pair | |
AU778665B2 (en) | A contact element and a contact arrangement | |
KR950013422B1 (ko) | 전기기기의 미끄럼접촉자 | |
US2914640A (en) | Electrical contacts | |
US6565983B1 (en) | Electrical contact element and use of the contact element | |
JP2929464B2 (ja) | 電気機器の摺動接触子 | |
KR102071356B1 (ko) | 전기 접점용 클래드재 및 그 클래드재의 제조 방법 | |
JPH10223290A (ja) | 接続用端子 | |
JP3455471B2 (ja) | ガス絶縁開閉機器 | |
JP3097467B2 (ja) | 回路遮断器の可動接触子機構 | |
Waseda et al. | Effective interionic potentials and properties of molten noble and transition metals | |
JPS62146231A (ja) | 耐マイグレ−シヨン性に優れた高導電性銅合金 | |
JPH0745162A (ja) | 断路接点装置 | |
Behrens et al. | 10 Contact materials | |
KR20240000379A (ko) | 배선 회로 기판 | |
JP2005036264A (ja) | 電気接点及びこれを用いたブレーカー | |
DE4110600A1 (de) | Vakuum-leistungsschalter sowie elektrode und elektrodenmaterial fuer einen solchen | |
JPH08176775A (ja) | Sn合金めっき材 | |
JPH07220788A (ja) | Icソケット用端子及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040507 |