JPH08282703A - 弁付き口栓 - Google Patents
弁付き口栓Info
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- JPH08282703A JPH08282703A JP7111259A JP11125995A JPH08282703A JP H08282703 A JPH08282703 A JP H08282703A JP 7111259 A JP7111259 A JP 7111259A JP 11125995 A JP11125995 A JP 11125995A JP H08282703 A JPH08282703 A JP H08282703A
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- JP
- Japan
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- valve
- container
- peripheral wall
- stopper
- elastic
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- Pending
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D47/00—Closures with filling and discharging, or with discharging, devices
- B65D47/04—Closures with discharging devices other than pumps
- B65D47/20—Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge
- B65D47/2018—Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge comprising a valve or like element which is opened or closed by deformation of the container or closure
- B65D47/2031—Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge comprising a valve or like element which is opened or closed by deformation of the container or closure the element being formed by a slit, narrow opening or constrictable spout, the size of the outlet passage being able to be varied by increasing or decreasing the pressure
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Closures For Containers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】内圧が大気圧の状態で閉弁を維持する弁付き口
栓において、少々その内圧が上昇しても一定の範囲内で
は分与弁がより固く閉弁するようにして、容器に不慮の
外力を受けるとか気温や室温の変化により内容物が膨張
するとかにより内圧が上昇した場合にも、この弁付き口
栓だけで漏れを十分に防止できるようにし、かつ、容器
の圧搾で分与弁を的確に開弁させて、支障なく内容物を
吐出させることができるようにしようとするものであ
る。 【構成】容器Bの口頸部Baへ水密に嵌着させる栓筒1の
内側に分与弁2を設け、該分与弁2には、前記栓筒1の
内周から垂下する屈伸自在な薄肉弾性周壁22を設けると
ともに、該薄肉弾性周壁22の下端に下方へ球面状に膨出
する彎曲弾性弁部23を連設し、該彎曲弾性弁部23の中央
部分に常閉のスリット24を形成した。
栓において、少々その内圧が上昇しても一定の範囲内で
は分与弁がより固く閉弁するようにして、容器に不慮の
外力を受けるとか気温や室温の変化により内容物が膨張
するとかにより内圧が上昇した場合にも、この弁付き口
栓だけで漏れを十分に防止できるようにし、かつ、容器
の圧搾で分与弁を的確に開弁させて、支障なく内容物を
吐出させることができるようにしようとするものであ
る。 【構成】容器Bの口頸部Baへ水密に嵌着させる栓筒1の
内側に分与弁2を設け、該分与弁2には、前記栓筒1の
内周から垂下する屈伸自在な薄肉弾性周壁22を設けると
ともに、該薄肉弾性周壁22の下端に下方へ球面状に膨出
する彎曲弾性弁部23を連設し、該彎曲弾性弁部23の中央
部分に常閉のスリット24を形成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体等を収容した各種
の容器の口頸部に装着して使用する弁付き口栓、特に、
内圧が大気圧の状態で閉弁を維持し、その内圧が増大す
ると、未だ小さな範囲内ではより固く閉弁し、この範囲
を超えたところで開弁する分与弁を備えた弁付き口栓に
関するものである。
の容器の口頸部に装着して使用する弁付き口栓、特に、
内圧が大気圧の状態で閉弁を維持し、その内圧が増大す
ると、未だ小さな範囲内ではより固く閉弁し、この範囲
を超えたところで開弁する分与弁を備えた弁付き口栓に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のものに、特開昭63-24866
2 号公報に示されているものがある。この場合の弁付き
口栓は、螺筒の上端から弾性材で形成された分与弁を突
設したものであり、該分与弁は、螺筒の上端からテーパ
状の周壁を立ち上げ、該周壁の上端に、下方へと球面状
に凹没する彎曲弾性弁部を一体に連設し、該彎曲弾性弁
部の中央に一字状の常閉のスリットを形成したものであ
る。この弁付き口栓は、所要の液体等を収容したスクイ
ズ容器等の口頸部に、螺筒を密に螺着させて使用する
が、その内容物を吐出させるときは、容器を倒立させて
強く圧搾すればよく、これにより内圧が増大し、凹没し
た彎曲弾性弁部が外方へと突出するとともに、スリット
が開き、該スリットを通じてその内容物を外部へと噴出
させる。そして、その圧搾を止めると、元の状態に復帰
して、スリットが閉じる。なお、スクイズ容器の場合
は、自体の弾性で原形に復帰するが、その際に内圧が負
圧化するので、そのスリットを通じて外気を導入する。
2 号公報に示されているものがある。この場合の弁付き
口栓は、螺筒の上端から弾性材で形成された分与弁を突
設したものであり、該分与弁は、螺筒の上端からテーパ
状の周壁を立ち上げ、該周壁の上端に、下方へと球面状
に凹没する彎曲弾性弁部を一体に連設し、該彎曲弾性弁
部の中央に一字状の常閉のスリットを形成したものであ
る。この弁付き口栓は、所要の液体等を収容したスクイ
ズ容器等の口頸部に、螺筒を密に螺着させて使用する
が、その内容物を吐出させるときは、容器を倒立させて
強く圧搾すればよく、これにより内圧が増大し、凹没し
た彎曲弾性弁部が外方へと突出するとともに、スリット
が開き、該スリットを通じてその内容物を外部へと噴出
させる。そして、その圧搾を止めると、元の状態に復帰
して、スリットが閉じる。なお、スクイズ容器の場合
は、自体の弾性で原形に復帰するが、その際に内圧が負
圧化するので、そのスリットを通じて外気を導入する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、容器に不慮の
外力を受けるとか、気温や室温の変化により内容物が膨
張するとかにより、内圧が上昇した場合には、この弁付
き口栓だけでは漏れを十分に防止できず、したがって、
非吐出時の口栓外側にその彎曲弾性弁部の弾性反転を阻
止する押え蓋等の抑止手段が、また、口栓内側に内容物
の流れに逆らう邪魔板が必要である。そこで、本発明
は、内圧が大気圧の状態で閉弁を維持する弁付き口栓に
おいて、少々その内圧が上昇しても一定の範囲内では分
与弁がより固く閉弁するようにして、容器に不慮の外力
を受けるとか気温や室温の変化により内容物が膨張する
とかにより内圧が上昇した場合にも、この弁付き口栓だ
けで漏れを十分に防止できるようにし、しかも、容器の
圧搾で分与弁を的確に開弁させて、支障なく内容物を吐
出させることができるようにしようとするものである。
外力を受けるとか、気温や室温の変化により内容物が膨
張するとかにより、内圧が上昇した場合には、この弁付
き口栓だけでは漏れを十分に防止できず、したがって、
非吐出時の口栓外側にその彎曲弾性弁部の弾性反転を阻
止する押え蓋等の抑止手段が、また、口栓内側に内容物
の流れに逆らう邪魔板が必要である。そこで、本発明
は、内圧が大気圧の状態で閉弁を維持する弁付き口栓に
おいて、少々その内圧が上昇しても一定の範囲内では分
与弁がより固く閉弁するようにして、容器に不慮の外力
を受けるとか気温や室温の変化により内容物が膨張する
とかにより内圧が上昇した場合にも、この弁付き口栓だ
けで漏れを十分に防止できるようにし、しかも、容器の
圧搾で分与弁を的確に開弁させて、支障なく内容物を吐
出させることができるようにしようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1の発明は、容器Bの口頸部Baへ水密に嵌着させる
栓筒1の内側に分与弁2を設け、該分与弁2には、前記
栓筒1の内周から垂下する屈伸自在な薄肉弾性周壁22を
設けるとともに、該薄肉弾性周壁22の下端に下方へ球面
状に膨出する彎曲弾性弁部23を連設し、該彎曲弾性弁部
23の中央部分に常閉のスリット24を形成したことを特徴
とする。
求項1の発明は、容器Bの口頸部Baへ水密に嵌着させる
栓筒1の内側に分与弁2を設け、該分与弁2には、前記
栓筒1の内周から垂下する屈伸自在な薄肉弾性周壁22を
設けるとともに、該薄肉弾性周壁22の下端に下方へ球面
状に膨出する彎曲弾性弁部23を連設し、該彎曲弾性弁部
23の中央部分に常閉のスリット24を形成したことを特徴
とする。
【0005】請求項2の発明は、容器Bの口頸部Baへ水
密に嵌着させる栓筒1の内側に弾性材から成る別部材の
分与弁2を設け、前記栓筒1には、上記容器Bの口頸部
Baの内周へ嵌合させる嵌合周壁11の上端にリング状頂壁
12を中間部で一体に連設し、また、前記分与弁2には、
上端に環状基部21を設けて、該環状基部21を上記嵌合周
壁11の内側へ嵌めるとともに、上記リング状頂壁12の内
縁部121 と上記嵌合周壁11内周に嵌合させた止輪13とで
水密に挟持固定し、その環状基部21の内縁から屈伸自在
な薄肉弾性周壁22を垂設し、かつ、該薄肉弾性周壁22の
下端に下方へ球面状に膨出する彎曲弾性弁部23を連設
し、該彎曲弾性弁部23の中央部分に常閉のスリット24を
形成したことを特徴とする。
密に嵌着させる栓筒1の内側に弾性材から成る別部材の
分与弁2を設け、前記栓筒1には、上記容器Bの口頸部
Baの内周へ嵌合させる嵌合周壁11の上端にリング状頂壁
12を中間部で一体に連設し、また、前記分与弁2には、
上端に環状基部21を設けて、該環状基部21を上記嵌合周
壁11の内側へ嵌めるとともに、上記リング状頂壁12の内
縁部121 と上記嵌合周壁11内周に嵌合させた止輪13とで
水密に挟持固定し、その環状基部21の内縁から屈伸自在
な薄肉弾性周壁22を垂設し、かつ、該薄肉弾性周壁22の
下端に下方へ球面状に膨出する彎曲弾性弁部23を連設
し、該彎曲弾性弁部23の中央部分に常閉のスリット24を
形成したことを特徴とする。
【0006】
【作用】如上の構成であり、いずれにあっても、液体等
を収容した容器Bの口頸部Baに、栓筒1を以て水密に嵌
着させて使用するが、このままでは内圧が大気圧と同等
であり、分与弁2が閉弁状態を維持している(図4)。
この使用態勢で、容器Bの内圧が所定の小さな範囲内で
上昇すると、その内圧が、分与弁2における薄肉弾性周
壁22の外周面全般及び彎曲弾性弁部23の下面全般に均等
に加わり、その結果、薄肉弾性周壁22には座屈状の収縮
が生じて上昇した内圧の一部が吸収され、また、彎曲弾
性弁部には球面に沿う求心的圧縮力が生じてスリット24
がより固く閉じられる(図5)。したがって、分与弁2
は、容器Bに不慮の外力を受けるとか気温や室温の変化
により内容物が膨張するとかで容器の内圧が少々上昇し
ても、余裕をもって閉弁を維持確保し、内容物の漏れを
的確に防止する。次に、容器Bを倒立させて、内圧が上
記許容範囲を超えて高くなる範囲にまでその胴部Bbを強
く圧搾すると、彎曲弾性弁部23の中央部分が弾性反転し
て、スリット24が開き、該スリットを通じて内容物が外
部へと噴出する。その胴部Bbの圧搾を止めると、分与弁
2が元の状態に復帰して、スリット24が閉じる。ただ
し、容器Bがスクイズ容器の場合は、自らの復元力で原
形に復帰すると同時に、内圧の負圧化によりスリット24
を介して外気を吸入する。
を収容した容器Bの口頸部Baに、栓筒1を以て水密に嵌
着させて使用するが、このままでは内圧が大気圧と同等
であり、分与弁2が閉弁状態を維持している(図4)。
この使用態勢で、容器Bの内圧が所定の小さな範囲内で
上昇すると、その内圧が、分与弁2における薄肉弾性周
壁22の外周面全般及び彎曲弾性弁部23の下面全般に均等
に加わり、その結果、薄肉弾性周壁22には座屈状の収縮
が生じて上昇した内圧の一部が吸収され、また、彎曲弾
性弁部には球面に沿う求心的圧縮力が生じてスリット24
がより固く閉じられる(図5)。したがって、分与弁2
は、容器Bに不慮の外力を受けるとか気温や室温の変化
により内容物が膨張するとかで容器の内圧が少々上昇し
ても、余裕をもって閉弁を維持確保し、内容物の漏れを
的確に防止する。次に、容器Bを倒立させて、内圧が上
記許容範囲を超えて高くなる範囲にまでその胴部Bbを強
く圧搾すると、彎曲弾性弁部23の中央部分が弾性反転し
て、スリット24が開き、該スリットを通じて内容物が外
部へと噴出する。その胴部Bbの圧搾を止めると、分与弁
2が元の状態に復帰して、スリット24が閉じる。ただ
し、容器Bがスクイズ容器の場合は、自らの復元力で原
形に復帰すると同時に、内圧の負圧化によりスリット24
を介して外気を吸入する。
【0007】
【実施例】図1乃至図5は、請求項1及び請求項2の発
明の弁付き口栓に係る一の実施例を示している。図にお
いて、Aは、弁付き口栓、Bは、該弁付き口栓を口頸部
Baに嵌着した容器であり、これらは合成樹脂成形により
得るものとする。弁付き口栓Aは、容器Bの口頸部Baへ
水密に嵌着させる栓筒1の内側に弾性材から成る分与弁
2を設けている。栓筒1は、容器Bの口頸部Baの内周へ
嵌合させる嵌合周壁11の上端にリング状頂壁12を中間部
で一体に連設して、各部の縦断面をT字状に形成し、内
周面の下部に係合突条111 を周設して、該係合突条111
によりその内周面に嵌合させた止輪13を係止している。
分与弁2は、上端に環状基部21を設けて、該環状基部21
を上記栓筒1の嵌合周壁11の内周面上部へ嵌合させると
ともに、上記リング状頂壁12の内縁部121 と上記止輪13
とで水密に挟持固定している。また、上記環状基部21の
内縁から内方へ撓み得る屈伸自在な薄肉弾性周壁22を垂
設し、該薄肉弾性周壁22の下端に下方へ球面状に膨出
し、かつ、その下面の曲率中心を内面の曲率中心よりや
や上に位置させて、その厚さがわずかながら中心部分へ
向けて次第に薄くなるよう形成した彎曲弾性弁部23を連
設し、該彎曲弾性弁部23の中央部分に十字状に切り込ん
だ常閉のスリット24を形成している。なお、かかる分与
弁2は、合成ゴム等により成形するとよい。
明の弁付き口栓に係る一の実施例を示している。図にお
いて、Aは、弁付き口栓、Bは、該弁付き口栓を口頸部
Baに嵌着した容器であり、これらは合成樹脂成形により
得るものとする。弁付き口栓Aは、容器Bの口頸部Baへ
水密に嵌着させる栓筒1の内側に弾性材から成る分与弁
2を設けている。栓筒1は、容器Bの口頸部Baの内周へ
嵌合させる嵌合周壁11の上端にリング状頂壁12を中間部
で一体に連設して、各部の縦断面をT字状に形成し、内
周面の下部に係合突条111 を周設して、該係合突条111
によりその内周面に嵌合させた止輪13を係止している。
分与弁2は、上端に環状基部21を設けて、該環状基部21
を上記栓筒1の嵌合周壁11の内周面上部へ嵌合させると
ともに、上記リング状頂壁12の内縁部121 と上記止輪13
とで水密に挟持固定している。また、上記環状基部21の
内縁から内方へ撓み得る屈伸自在な薄肉弾性周壁22を垂
設し、該薄肉弾性周壁22の下端に下方へ球面状に膨出
し、かつ、その下面の曲率中心を内面の曲率中心よりや
や上に位置させて、その厚さがわずかながら中心部分へ
向けて次第に薄くなるよう形成した彎曲弾性弁部23を連
設し、該彎曲弾性弁部23の中央部分に十字状に切り込ん
だ常閉のスリット24を形成している。なお、かかる分与
弁2は、合成ゴム等により成形するとよい。
【0008】而して、弁付き口栓Aは、図1に示すよう
に、液体のシャンプー、リンス、その他の所要の内容物
を収容した容器Bの口頸部Ba内に、栓筒1の嵌合周壁11
を水密に嵌合させるとともに、その口頂面にリング状頂
壁12を当接させて嵌着し、使用する。このままの態勢で
あれば、内圧が大気圧と同等であり、スリット24が閉じ
て、分与弁2は、図4に示す閉弁状態を維持する。この
使用態勢において、容器Bに不慮の外力を受けるとか、
気温や室温の変化で内容物が膨張するとかにより、内圧
が所定の小範囲内にて上昇すると、図5に示すように、
その上昇した内圧が、分与弁2の薄肉弾性周壁22の外周
面全般及び球面状に膨出する彎曲弾性弁部23の下面全般
に均等に加わり、分与弁2の薄肉弾性周壁22に座屈状の
収縮が生じて、上昇した内圧の一部が吸収されると同時
に、彎曲弾性弁部に球面に沿う求心的な圧縮力が生じ
て、スリット24がより固く閉じられ、内容物の漏れが的
確に防止される。内容物を吐出させるときは、容器Bを
倒立させて、上記小範囲以上の内圧となるよう胴部Bbを
強く圧搾すればよく、こうすることにより、図5に二点
鎖線で示すように、分与弁2の彎曲弾性弁部23の中央部
分が弾性反転して、スリット24が開き、該スリットを通
じて内容物が外部へと噴出する。胴部Bbの圧搾を止めれ
ば、容器Bの内圧がまず上記小範囲内に入って、分与弁
2の彎曲弾性弁部23がスリット閉の球面状態に復元する
とともに、この彎曲弾性弁部23に球面に沿う求心的な圧
縮力が生じて、スリット24が直ちに固く閉じられ、内容
物の吐出は切れよく閉止される。その後、分与弁2は、
引き続き容器B内が大気圧にまで降下することで元の閉
弁状態に戻ることとなる。なお、容器Bがスクイズ容器
の場合は、自らの復元力で原形に復帰すると同時に、内
圧を負圧化させるが、その負圧化の過程でスリット24を
介して外気を吸入する。
に、液体のシャンプー、リンス、その他の所要の内容物
を収容した容器Bの口頸部Ba内に、栓筒1の嵌合周壁11
を水密に嵌合させるとともに、その口頂面にリング状頂
壁12を当接させて嵌着し、使用する。このままの態勢で
あれば、内圧が大気圧と同等であり、スリット24が閉じ
て、分与弁2は、図4に示す閉弁状態を維持する。この
使用態勢において、容器Bに不慮の外力を受けるとか、
気温や室温の変化で内容物が膨張するとかにより、内圧
が所定の小範囲内にて上昇すると、図5に示すように、
その上昇した内圧が、分与弁2の薄肉弾性周壁22の外周
面全般及び球面状に膨出する彎曲弾性弁部23の下面全般
に均等に加わり、分与弁2の薄肉弾性周壁22に座屈状の
収縮が生じて、上昇した内圧の一部が吸収されると同時
に、彎曲弾性弁部に球面に沿う求心的な圧縮力が生じ
て、スリット24がより固く閉じられ、内容物の漏れが的
確に防止される。内容物を吐出させるときは、容器Bを
倒立させて、上記小範囲以上の内圧となるよう胴部Bbを
強く圧搾すればよく、こうすることにより、図5に二点
鎖線で示すように、分与弁2の彎曲弾性弁部23の中央部
分が弾性反転して、スリット24が開き、該スリットを通
じて内容物が外部へと噴出する。胴部Bbの圧搾を止めれ
ば、容器Bの内圧がまず上記小範囲内に入って、分与弁
2の彎曲弾性弁部23がスリット閉の球面状態に復元する
とともに、この彎曲弾性弁部23に球面に沿う求心的な圧
縮力が生じて、スリット24が直ちに固く閉じられ、内容
物の吐出は切れよく閉止される。その後、分与弁2は、
引き続き容器B内が大気圧にまで降下することで元の閉
弁状態に戻ることとなる。なお、容器Bがスクイズ容器
の場合は、自らの復元力で原形に復帰すると同時に、内
圧を負圧化させるが、その負圧化の過程でスリット24を
介して外気を吸入する。
【0009】図6及び図7は、請求項1及び請求項2の
発明の弁付き口栓に係る他の実施例を示している。この
場合は、前例のものにおいて、分与弁2における彎曲弾
性弁部23の中央部分に切り込んだ常閉のスリット24を一
字状に形成している。他は、前例と同じにつき、説明を
省略する。
発明の弁付き口栓に係る他の実施例を示している。この
場合は、前例のものにおいて、分与弁2における彎曲弾
性弁部23の中央部分に切り込んだ常閉のスリット24を一
字状に形成している。他は、前例と同じにつき、説明を
省略する。
【0010】
【発明の効果】請求項1及び請求項2の発明によれば、
分与弁2に栓筒1の内周から垂下する屈伸自在な薄肉弾
性周壁22を設け、該薄肉弾性周壁22の下端に、下方へ球
面状に膨出させ、かつ、中央部分に常閉のスリット24を
形成した彎曲弾性弁部23を連設しているので、使用した
容器Bの内圧が所定の小範囲内で上昇した場合、その分
与弁2において上昇した内圧の一部を薄肉弾性周壁22の
収縮で吸収させることができるとともに、彎曲弾性弁部
23に生ずる求心的圧縮力でスリット24をより固く閉塞さ
せことができ、したがって、容器Bに不慮の外力を受け
るとか、気温や室温の変化により内容物が膨張するとか
で、容器の内圧が少々上昇しても、余裕をもって閉弁を
維持確保でき、内容物の漏れを的確に防止することがで
きる。また、従来のように、口栓外側に彎曲弾性弁部の
弾性反転を阻止する押え蓋等の抑止手段を設ける必要
も、口栓内側に内容物の流れに逆らう邪魔板を設ける必
要もない。勿論、容器Bを倒立させて胴部Bbを強く圧搾
することにより、彎曲弾性弁部23の中央部分を弾性反転
させてスリット24を開口させ、該スリットを通じて内容
物が外部へと吐出させることができて、吐出に支障を来
すようなことはない。
分与弁2に栓筒1の内周から垂下する屈伸自在な薄肉弾
性周壁22を設け、該薄肉弾性周壁22の下端に、下方へ球
面状に膨出させ、かつ、中央部分に常閉のスリット24を
形成した彎曲弾性弁部23を連設しているので、使用した
容器Bの内圧が所定の小範囲内で上昇した場合、その分
与弁2において上昇した内圧の一部を薄肉弾性周壁22の
収縮で吸収させることができるとともに、彎曲弾性弁部
23に生ずる求心的圧縮力でスリット24をより固く閉塞さ
せことができ、したがって、容器Bに不慮の外力を受け
るとか、気温や室温の変化により内容物が膨張するとか
で、容器の内圧が少々上昇しても、余裕をもって閉弁を
維持確保でき、内容物の漏れを的確に防止することがで
きる。また、従来のように、口栓外側に彎曲弾性弁部の
弾性反転を阻止する押え蓋等の抑止手段を設ける必要
も、口栓内側に内容物の流れに逆らう邪魔板を設ける必
要もない。勿論、容器Bを倒立させて胴部Bbを強く圧搾
することにより、彎曲弾性弁部23の中央部分を弾性反転
させてスリット24を開口させ、該スリットを通じて内容
物が外部へと吐出させることができて、吐出に支障を来
すようなことはない。
【0011】更に、請求項2の発明によれば、容器Bの
口頸部Baへ水密に嵌着させる栓筒1と、該栓筒1の内側
に設ける分与弁2とを別部材で形成し、水密に結合させ
ているので、栓筒1には、嵌着させる口栓として、ま
た、分与弁2には、弁として、それぞれ最適な材質を支
障なく選定でき、したがって、最良の機能を発揮させる
ことができる。その上、その結合には、分与弁2の上端
に設けた環状基部21を栓筒1の嵌合周壁11の内側へ嵌め
るとともに、栓筒1のリング状頂壁12の内縁部121 とそ
の嵌合周壁11内周に嵌合させた止輪13とで水密に挟持固
定したから、その組み立てが極めて簡単に行え、しか
も、その水密性を支障なく確保できる。
口頸部Baへ水密に嵌着させる栓筒1と、該栓筒1の内側
に設ける分与弁2とを別部材で形成し、水密に結合させ
ているので、栓筒1には、嵌着させる口栓として、ま
た、分与弁2には、弁として、それぞれ最適な材質を支
障なく選定でき、したがって、最良の機能を発揮させる
ことができる。その上、その結合には、分与弁2の上端
に設けた環状基部21を栓筒1の嵌合周壁11の内側へ嵌め
るとともに、栓筒1のリング状頂壁12の内縁部121 とそ
の嵌合周壁11内周に嵌合させた止輪13とで水密に挟持固
定したから、その組み立てが極めて簡単に行え、しか
も、その水密性を支障なく確保できる。
【図1】 請求項1及び請求項2の発明の弁付き口栓に
係る一の実施例を示す使用状態の截断側面図である。
係る一の実施例を示す使用状態の截断側面図である。
【図2】 同例の拡大截断側面図である。
【図3】 同例の拡大平面図である。
【図4】 同例要部の拡大截断側面図である。
【図5】 同例要部の動作状態を示す拡大截断側面図で
ある。
ある。
【図6】 請求項1及び請求項2の発明の弁付き口栓に
係る他の実施例を示す拡大截断側面図である。
係る他の実施例を示す拡大截断側面図である。
【図7】 同例の拡大平面図である。
A…弁付き口栓 B…容器 Ba…口頸部 Bb…胴部 1…栓筒 11…嵌合周壁 111…係合突条 12…リング状頂壁 121…内縁部 13…止輪 2…分与弁 21…環状基部 22…薄肉弾性周壁 23…彎曲弾性弁部 24…スリット
Claims (2)
- 【請求項1】 容器Bの口頸部Baへ水密に嵌着させる栓
筒1の内側に分与弁2を設け、該分与弁2には、前記栓
筒1の内周から垂下する屈伸自在な薄肉弾性周壁22を設
けるとともに、該薄肉弾性周壁22の下端に下方へ球面状
に膨出する彎曲弾性弁部23を連設し、該彎曲弾性弁部23
の中央部分に常閉のスリット24を形成したことを特徴と
する弁付き口栓。 - 【請求項2】 容器Bの口頸部Baへ水密に嵌着させる栓
筒1の内側に弾性材から成る別部材の分与弁2を設け、
前記栓筒1には、上記容器Bの口頸部Baの内周へ嵌合さ
せる嵌合周壁11の上端にリング状頂壁12を中間部で一体
に連設し、また、前記分与弁2には、上端に環状基部21
を設けて、該環状基部21を上記嵌合周壁11の内側へ嵌め
るとともに、上記リング状頂壁12の内縁部121 と上記嵌
合周壁11内周に嵌合させた止輪13とで水密に挟持固定
し、その環状基部21の内縁から屈伸自在な薄肉弾性周壁
22を垂設し、かつ、該薄肉弾性周壁22の下端に下方へ球
面状に膨出する彎曲弾性弁部23を連設し、該彎曲弾性弁
部23の中央部分に常閉のスリット24を形成したことを特
徴とする弁付き口栓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7111259A JPH08282703A (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 弁付き口栓 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7111259A JPH08282703A (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 弁付き口栓 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08282703A true JPH08282703A (ja) | 1996-10-29 |
Family
ID=14556668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7111259A Pending JPH08282703A (ja) | 1995-04-11 | 1995-04-11 | 弁付き口栓 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08282703A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US11912472B2 (en) | 2019-03-19 | 2024-02-27 | Weener Plastics Group B.V. | Self-closing dispensing valve made of a plastomer or a thermoplastic elastomer |
-
1995
- 1995-04-11 JP JP7111259A patent/JPH08282703A/ja active Pending
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