JPH08281896A - 艶消し調化粧シート及びその製造方法 - Google Patents
艶消し調化粧シート及びその製造方法Info
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- JPH08281896A JPH08281896A JP8390795A JP8390795A JPH08281896A JP H08281896 A JPH08281896 A JP H08281896A JP 8390795 A JP8390795 A JP 8390795A JP 8390795 A JP8390795 A JP 8390795A JP H08281896 A JPH08281896 A JP H08281896A
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Abstract
ップコートの表面に集中させ、溌液性を有するインキを
使用する場合では電子線硬化型樹脂をはじかせ導管部に
立体感を持たせながら、耐溶剤性、耐酸性、耐アルカリ
性等に優れた艶消し調化粧シートを提供すること。 【構成】任意の絵柄を設けた基材シート上に、1〜10
g/m2 の熱硬化型または電子線硬化型のアンカー剤か
らなる層、場合により溌液性を有するインキによる絵柄
層、3〜10g/m2 の艶消し剤を含有した電子線硬化
型樹脂からなる層を設けてなることを特徴とする。
Description
築物の内装材の表面等に使用する艶消し調化粧シート及
びその製造方法に関する。
消し調化粧シートは、図1に示すように、基材シート1
に必要に応じてべたインキ層2、絵柄インキ層3、場合
によっては溌液性を有する絵柄層5(導管インキ印刷)
を設けて、艶消し剤を含有した電子線硬化型樹脂を塗布
し、電子線を照射して電子線硬化型樹脂を硬化させ、艶
消し層6としたものであった。
合、高光沢であるため艶の調整にはフィラーを添加する
方法が行われている。艶消しの効果はフィラーが光を拡
散反射させることにより起こる。より効果的な艶消しは
トップコートの表面に細かいフィラーを均一に点在させ
るのが良い。化粧シートに用いるフィラーの粒径の上限
は、化粧シート表面の意匠を考慮し、塗工する樹脂の膜
厚より小さいものが選択される。
脂量は、物性に比例して増える傾向にあり、現行のレベ
ルで最低7g/m2 以上必要とされる。さらに、より高
物性な化粧シートとしたい場合20g/m2 以上になる
こともある。トップコートの膜厚が増えるということ
は、フィラーがトップコートのあらゆる所に分散してし
まい、表面に残るフィラーが少なくなり艶消しには逆効
果である。この問題はフィラーを添加すると増粘するた
めに、単純にフィラーの添加量を増やせば解決できるも
のではない。
キを印刷する)場合は、導管部が電子線硬化型樹脂をは
じいてしまうため、溌液性を有する導管インキ下のべた
インキ層、絵柄インキ層がむき出しの状態になる。この
ため耐溶剤性、耐酸性、耐アルカリ性等の物性試験にお
いては、導管部から下のべたインキ層、絵柄インキ層に
溶剤が染み込み、溶剤に対して弱いべたインキ層、絵柄
インキ層が侵されるという問題がある。
題点を解決するためになされたものであり、その課題と
するところは、物性的には従来と同様もしくはそれ以上
でありながらトップコートの塗布量を減らして艶消し剤
をトップコートの表面に集中させ、溌液性を有するイン
キを使用する場合では電子線硬化型樹脂をはじかせ導管
部に立体感を持たせながら、耐溶剤性、耐酸性、耐アル
カリ性等に優れた艶消し調化粧シート及びその製造方法
を提供することにある。
するため、任意の絵柄を設けた基材シート上に、1〜1
0g/m2 の熱硬化型または電子線硬化型のアンカー剤
からなる層、場合により溌液性を有するインキによる絵
柄層、3〜10g/m2 の艶消し剤を含有した電子線硬
化型樹脂からなる層を設けてなることを特徴とする化粧
シートを提供し、その製造方法として、基材シート上に
任意のベタインキ層または絵柄インキ層を設け、熱硬化
型か電子線硬化型のアンカー剤からなる樹脂を塗工し、
加熱乾燥後、場合により溌液性を有するインキによる絵
柄層を設け、艶消し剤を含有した電子線硬化型樹脂を塗
工し、電子線を照射して硬化してなることを特徴とする
艶消し調化粧シートの製造方法を提供する。
る。本発明に係る基材シート1としては、紙、各種フィ
ルム、不織布等が使用可能である。
意にべたインキ層2か又は絵柄インキ層3を設けること
も好適に行なわれる。これらの層を設ける方法として
は、グラビア、グラビアオフセット等がある。
ては、熱乾燥でタックフリーとなる、熱又は電子線で完
全に硬化するものを用いる。トップコートに電子線硬化
型樹脂を用いる場合、特に電子線で硬化するアンカー剤
はトップコートと架橋反応するので好適である。塗工方
法としては、ロールコーター、グラビアコーター、グラ
ビアオフセット、リバースコーター、ナイフコーター等
がある。塗布量は1〜10g/m2 (ドライ)が好適で
ある。
プコートに用いる艶消し剤を含有した電子線硬化型樹脂
としては、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリ
レート、エポキシアクリレート等のアクリル樹脂が使用
できる。塗布方法としては、ロールコーター、グラビア
コーター、グラビアオフセット、リバースコーター、ナ
イフコーター等がある。塗布量は3〜10g/m2 が好
適である。
要に応じて溌液性を有するインキによる絵柄を設けるこ
とがある。塗工方法としては、グラビア、グラビアオフ
セット等が可能である。
化型樹脂からなる層6の艶消し剤としては、シリカ、ア
ルミナ、シリコーン樹脂等の無機粒子、フェノール樹
脂、ポリエチレン等の有機材料のパウダーまたはビーズ
が用いられる。粒径は0.1〜10μmが好適であり、
添加量は1〜30重量%が望ましい。
射、電子線硬化型樹脂の硬化については、150〜30
0Kv、2〜5Mradの電子線照射が好適である。2
Mrad未満では硬化不良が発生する恐れがあり、5M
radを超えて照射すると基材の変化が生じるため好ま
しくない。
造方法によって、トップコートと同等の物性を持つアン
カー剤を一層設け、艶消し剤を含有した電子線硬化型樹
脂の塗布量を少なくすることで、艶消し剤が表面に集中
し艶消しの効果が向上した化粧シートが得られる。ま
た、溌液性を有するインキによる絵柄(導管部)をアン
カー剤塗工後に印刷する製造方法に関しては、電子線硬
化型樹脂を従来より少なく塗工し、導管部をはじかせて
立体感を持たせながら、耐溶剤性、耐酸性、耐アルカリ
性等に優れた艶消しの化粧シートを得ることができる。
木目絵柄インキを印刷し、電子線硬化型のアンカー剤を
4g/m2 (ドライ)塗工した後、粒子径3μmの艶消
し効果のあるシリカを5%添加したポリエステルアクリ
レート系の電子線硬化型樹脂を、グラビアコーターによ
り4g/m2 塗布し、200kV、3Mradの電子線
を照射して硬化させた。こうして得られた化粧シート
は、物性的にも従来と同等以上であり、艶に関しては効
果的に艶消しになっていた。
ベタインキ、木目絵柄インキを印刷し、電子線硬化型の
アンカー剤を3g/m2 (ドライ)塗工した後、導管溌
液性を有するインキを印刷し巻き取った。巻取った原反
を別の電子線硬化装置のあるコーターに取付け、粒子径
2.5μmの艶消し効果のあるシリカを5%添加したウ
レタンアクリレート系の電子線硬化型樹脂をグラビアコ
ーターにより4g/m2 塗布し、200kV、3Mra
dの電子線を照射して硬化させた。こうして得られた化
粧シートは、導管インキの部分が綺麗にはじかれてお
り、艶も効果的に艶消しとなっていた。物性的にも、従
来と比べ耐溶剤性、耐酸性、耐アルカリ性等に大変優れ
たものだった。
トは艶を効果的に消すことができ、高光沢である電子線
硬化型樹脂でも艶消しの化粧シートを得ることができ
る。また、高価な電子線硬化型樹脂が従来の塗布量に比
べ約半分になるため、コスト的にも大変有用になものと
なる。さらに、溌液性を有する導管インキを印刷する場
合には、従来ははじかれた樹脂と導管インキの際が耐溶
剤性、耐酸性、耐アルカリ性等の物性に弱かったが、ア
ンカー層を設けることでこれらの物性を満足させるもの
とすることが可能となった。
を示す説明図である。
例を示す説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】任意の絵柄を設けた基材シート上に、1〜
10g/m2 の熱硬化型または電子線硬化型アンカー剤
からなる層、3〜10g/m2 の艶消し剤を含有した電
子線硬化型樹脂からなる層を設けてなることを特徴とす
る艶消し調化粧シート。 - 【請求項2】任意の絵柄を設けた基材シート上に、1〜
10g/m2 の熱硬化型または電子線硬化型アンカー剤
からなる層、溌液性を有するインキによる絵柄層、3〜
10g/m2 の艶消し剤を含有した電子線硬化型樹脂か
らなる層を設けてなることを特徴とする艶消し調化粧シ
ート。 - 【請求項3】基材シート上に任意のベタインキ層または
絵柄インキ層を設け、熱硬化型か電子線硬化型のアンカ
ー剤からなる樹脂を塗工し、加熱乾燥後、艶消し剤を含
有した電子線硬化型樹脂を塗工し、電子線を照射して硬
化してなることを特徴とする艶消し調化粧シートの製造
方法。 - 【請求項4】基材シート上に任意のベタインキ層または
絵柄インキ層を設け、熱硬化型か電子線硬化型のアンカ
ー剤からなる樹脂を塗工し、加熱乾燥後、溌液性を有す
るインキによる絵柄層を設け、艶消し剤を含有した電子
線硬化型樹脂を塗工し、電子線を照射して硬化してなる
ことを特徴とする艶消し調化粧シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08390795A JP3185598B2 (ja) | 1995-04-10 | 1995-04-10 | 艶消し調化粧シート及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08390795A JP3185598B2 (ja) | 1995-04-10 | 1995-04-10 | 艶消し調化粧シート及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08281896A true JPH08281896A (ja) | 1996-10-29 |
JP3185598B2 JP3185598B2 (ja) | 2001-07-11 |
Family
ID=13815698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08390795A Expired - Lifetime JP3185598B2 (ja) | 1995-04-10 | 1995-04-10 | 艶消し調化粧シート及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3185598B2 (ja) |
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-
1995
- 1995-04-10 JP JP08390795A patent/JP3185598B2/ja not_active Expired - Lifetime
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