JPH08268837A - 乳化型組成物 - Google Patents
乳化型組成物Info
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- JPH08268837A JPH08268837A JP7100081A JP10008195A JPH08268837A JP H08268837 A JPH08268837 A JP H08268837A JP 7100081 A JP7100081 A JP 7100081A JP 10008195 A JP10008195 A JP 10008195A JP H08268837 A JPH08268837 A JP H08268837A
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- emulsion
- composition
- emulsifier
- oil
- plant extract
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 肌への親和性、保湿効果、使用感、乳化安定
性、及び皮膚に対する安全性に優れた乳化型組成物を提
供する。 【構成】 植物性液状油を油分とし、乳化剤(少なくと
もその一部にレシチンを含むことが好ましい)、フェノ
ール誘導体(タンニン等)および/またはピラン誘導体
(フラボノイド等)を含有する植物抽出物の少なくとも
1種、及び水相成分を配合したことを特徴とする乳化型
組成物。
性、及び皮膚に対する安全性に優れた乳化型組成物を提
供する。 【構成】 植物性液状油を油分とし、乳化剤(少なくと
もその一部にレシチンを含むことが好ましい)、フェノ
ール誘導体(タンニン等)および/またはピラン誘導体
(フラボノイド等)を含有する植物抽出物の少なくとも
1種、及び水相成分を配合したことを特徴とする乳化型
組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植物性液状油、乳化剤
及び水相成分、更にフェノール誘導体及び/またはピラ
ン誘導体を含有する植物抽出物の少なくとも1種を含
み、化粧料等の乳化系製品として有効に利用しうる乳化
型組成物に関する。
及び水相成分、更にフェノール誘導体及び/またはピラ
ン誘導体を含有する植物抽出物の少なくとも1種を含
み、化粧料等の乳化系製品として有効に利用しうる乳化
型組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の乳化型組成物は、その多くが流動
パラフィン、ワセリン、合成エステル、ラノリン誘導体
等の油相原料と、多価アルコール、水等の水相原料を、
アニオン系界面活性剤あるいはポリオキシエチレン鎖を
有する非イオン系界面活性剤を乳化剤として乳化させた
ものである。しかしながら、これら合成系、鉱油系等の
油分や、合成系界面活性剤を利用した乳化型組成物は、
それらに配合されている種々の成分により、一般に刺激
を与えやすいという難点があり、また肌へのなじみや保
湿効果等の使用感触が十分満足のいくものではなかっ
た。
パラフィン、ワセリン、合成エステル、ラノリン誘導体
等の油相原料と、多価アルコール、水等の水相原料を、
アニオン系界面活性剤あるいはポリオキシエチレン鎖を
有する非イオン系界面活性剤を乳化剤として乳化させた
ものである。しかしながら、これら合成系、鉱油系等の
油分や、合成系界面活性剤を利用した乳化型組成物は、
それらに配合されている種々の成分により、一般に刺激
を与えやすいという難点があり、また肌へのなじみや保
湿効果等の使用感触が十分満足のいくものではなかっ
た。
【0003】最近では生体への安全面から天然材料、例
えば、天然型乳化剤への指向が強まり、レシチンやサポ
ニン等の天然乳化剤を使用した乳化型組成物の開発が盛
んに行なわれている。例えば、レシチンと多価アルコ
ール脂肪酸エステルを併用したもの(特開昭58−12
1209号公報)、レシチンと蛋白質を併用したもの
(特開昭59−1404号公報)、レシチンとしょ糖
脂肪酸エステルと低級一価アルコールと水溶性多価アル
コールと油と水より成る乳化型化粧料(特開昭62−1
75414号公報)、水素化レシチンとサポニンを併
用したもの(特開平1−176442号公報)、レシ
チンとN−長鎖アシルアミノ酸石ケンと高級アルコール
の3者から成る乳化剤(特公平5−25535号公報)
等が提案されてる。しかしながら、天然乳化剤の乳化能
はあまり強くないため、特に植物性油分を安定に乳化す
ることが困難であった。また、これらを用いた組成物
は、安全性、使用感、価格及び安定性等の全てを充分満
足させるものではなかった。
えば、天然型乳化剤への指向が強まり、レシチンやサポ
ニン等の天然乳化剤を使用した乳化型組成物の開発が盛
んに行なわれている。例えば、レシチンと多価アルコ
ール脂肪酸エステルを併用したもの(特開昭58−12
1209号公報)、レシチンと蛋白質を併用したもの
(特開昭59−1404号公報)、レシチンとしょ糖
脂肪酸エステルと低級一価アルコールと水溶性多価アル
コールと油と水より成る乳化型化粧料(特開昭62−1
75414号公報)、水素化レシチンとサポニンを併
用したもの(特開平1−176442号公報)、レシ
チンとN−長鎖アシルアミノ酸石ケンと高級アルコール
の3者から成る乳化剤(特公平5−25535号公報)
等が提案されてる。しかしながら、天然乳化剤の乳化能
はあまり強くないため、特に植物性油分を安定に乳化す
ることが困難であった。また、これらを用いた組成物
は、安全性、使用感、価格及び安定性等の全てを充分満
足させるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特定の天然
の原料を有効成分として使用した、皮膚への親和性、保
湿効果に優れ、特に肌荒れ、かゆみ等の乾燥による皮膚
への状態を改善し、しかも、安全性、安定性にも問題の
ない乳化型組成物を提供することを目的とする。
の原料を有効成分として使用した、皮膚への親和性、保
湿効果に優れ、特に肌荒れ、かゆみ等の乾燥による皮膚
への状態を改善し、しかも、安全性、安定性にも問題の
ない乳化型組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、植物性
液状油を油分とする乳化型組成物において、乳化剤、フ
ェノール誘導体及び/またはピラン誘導体を含有する植
物抽出物の少なくとも1種、及び水相成分を配合したこ
とを特徴とする乳化型組成物が提供され、特に、前記植
物抽出物が、ゲンノショウコ、ワレモコウ、ミカン、ユ
ーカリノキ、チャ、エンジュ、ローズマリー、サルビ
ア、チョウジ、ウルウワシ、ケイガイ、トウキ、ドクダ
ミ、ボタン、ホウノキ、フウ、ゴシュユ、ウツボグサ、
ゴボウ、カンゾウ、シャクヤク、ケイ、ビワ、ダイダ
イ、セイヨウノコギリソウ、カミツレ、ビンロウジュ、
アルニカ、シラカンバ、セイヨウボダイジュ、エゾウコ
ギ、マジョラム、コケモモ、アロエから選ばれる植物か
らの抽出物であることを特徴とする前記乳化型組成物が
提供され、また、特に、前記乳化剤が、少なくともその
一部にレシチンを含むことを特徴とする前記乳化型組成
物が提供される。
液状油を油分とする乳化型組成物において、乳化剤、フ
ェノール誘導体及び/またはピラン誘導体を含有する植
物抽出物の少なくとも1種、及び水相成分を配合したこ
とを特徴とする乳化型組成物が提供され、特に、前記植
物抽出物が、ゲンノショウコ、ワレモコウ、ミカン、ユ
ーカリノキ、チャ、エンジュ、ローズマリー、サルビ
ア、チョウジ、ウルウワシ、ケイガイ、トウキ、ドクダ
ミ、ボタン、ホウノキ、フウ、ゴシュユ、ウツボグサ、
ゴボウ、カンゾウ、シャクヤク、ケイ、ビワ、ダイダ
イ、セイヨウノコギリソウ、カミツレ、ビンロウジュ、
アルニカ、シラカンバ、セイヨウボダイジュ、エゾウコ
ギ、マジョラム、コケモモ、アロエから選ばれる植物か
らの抽出物であることを特徴とする前記乳化型組成物が
提供され、また、特に、前記乳化剤が、少なくともその
一部にレシチンを含むことを特徴とする前記乳化型組成
物が提供される。
【0006】以下、本発明の乳化型組成物の各成分につ
いて詳細に説明する。本発明の乳化型組成物の油分であ
る植物性液状油を具体的に挙げると、ホホバ油、アボガ
ド油、オリーブ油、杏仁油、月見草油、グレープシード
油、サザンカ油、サフラワー油、アルモンド油、トウモ
ロコシ胚芽油、ヒマワリ油、マカデミアンナッツ油、メ
ドウホーム油、パーム油、ヤシ油およびヤシ油やオリー
ブ油から分離抽出したスクワレンを水素添加した植物性
スクワラン、ヤシ油等から分別したトリ(カプリル・カ
プソン酸)グリセリン等である。その配合量は乳化型組
成物の1〜30重量%、好ましくは5〜20重量%とす
るのが良い。また、植物性油分の50重量%以上を炭化
水素成分の植物性スクワランにすると使用感および安定
性が向上する。
いて詳細に説明する。本発明の乳化型組成物の油分であ
る植物性液状油を具体的に挙げると、ホホバ油、アボガ
ド油、オリーブ油、杏仁油、月見草油、グレープシード
油、サザンカ油、サフラワー油、アルモンド油、トウモ
ロコシ胚芽油、ヒマワリ油、マカデミアンナッツ油、メ
ドウホーム油、パーム油、ヤシ油およびヤシ油やオリー
ブ油から分離抽出したスクワレンを水素添加した植物性
スクワラン、ヤシ油等から分別したトリ(カプリル・カ
プソン酸)グリセリン等である。その配合量は乳化型組
成物の1〜30重量%、好ましくは5〜20重量%とす
るのが良い。また、植物性油分の50重量%以上を炭化
水素成分の植物性スクワランにすると使用感および安定
性が向上する。
【0007】本発明の乳化型組成物に配合する乳化剤と
しては、従来の乳化型組成物に用いられるアニオン系界
面活性剤や非イオン系界面活性剤を使用しうることは勿
論であるが、乳化安定性、皮膚安全性の点より、特に乳
化剤の少なくとも一部にレシチンを使用することが好ま
しい。また、本発明ではレシチンを乳化剤の少なくとも
1部に使用した場合、その乳化能を補強する等の目的で
ポリグリセリン脂肪酸エステル、グルコース脂肪酸エス
テル、アルキルグルコシド脂肪酸エステルを併用するこ
とが好ましい。
しては、従来の乳化型組成物に用いられるアニオン系界
面活性剤や非イオン系界面活性剤を使用しうることは勿
論であるが、乳化安定性、皮膚安全性の点より、特に乳
化剤の少なくとも一部にレシチンを使用することが好ま
しい。また、本発明ではレシチンを乳化剤の少なくとも
1部に使用した場合、その乳化能を補強する等の目的で
ポリグリセリン脂肪酸エステル、グルコース脂肪酸エス
テル、アルキルグルコシド脂肪酸エステルを併用するこ
とが好ましい。
【0008】本発明において乳化剤として用いるレシチ
ンには、大豆、なたね、ひまわり、サフラワー、綿実、
とうもろこし、アマニ、ゴマ、オリーブ、米、ヤシ及び
パームとの種子から得られる植物性レシチン及び卵黄レ
シチンのほか、前記レシチンの水素添加物も包含され
る。
ンには、大豆、なたね、ひまわり、サフラワー、綿実、
とうもろこし、アマニ、ゴマ、オリーブ、米、ヤシ及び
パームとの種子から得られる植物性レシチン及び卵黄レ
シチンのほか、前記レシチンの水素添加物も包含され
る。
【0009】また、ポリグリセリン脂肪酸エステルとし
ては、下記一般式(I)で示される化合物を使用するこ
とが好ましい。
ては、下記一般式(I)で示される化合物を使用するこ
とが好ましい。
【化1】 (式中、R1、R2、R3、R4、R5は水素原子又はアシ
ル基を表し、互に同一でも異なっていてもよい。nは2
〜8の整数を表す。) ポリグリセリン脂肪酸エステルの具体例としては、デカ
グリセリルモノラウレート、デカグリセリルモノミリス
テート、デカグリセリルモノステアレート、デカグリセ
リルモノオレエート、デカグリセリルモノリノレート、
デカグリセリルモノイソステアレート、デカグリセリル
ジオレエート、デカグリセリルジイソステアレート、ヘ
キサグリセリルモノラウレート、ヘキサグリセリルモノ
ミリステート等が挙げられ、HLB10以上のものが好
ましい。
ル基を表し、互に同一でも異なっていてもよい。nは2
〜8の整数を表す。) ポリグリセリン脂肪酸エステルの具体例としては、デカ
グリセリルモノラウレート、デカグリセリルモノミリス
テート、デカグリセリルモノステアレート、デカグリセ
リルモノオレエート、デカグリセリルモノリノレート、
デカグリセリルモノイソステアレート、デカグリセリル
ジオレエート、デカグリセリルジイソステアレート、ヘ
キサグリセリルモノラウレート、ヘキサグリセリルモノ
ミリステート等が挙げられ、HLB10以上のものが好
ましい。
【0010】更にグリコール脂肪酸エステルとしては、
グルコースと炭素数4〜20、好ましくは8〜18の脂
肪酸又はその低級アルキルエステル等の脂肪酸誘導体か
ら得られるものが好ましく、その具体例としては、グル
コース−6−カプリルモノエステル、グルコース−6−
デカンモノエステル、グルコース−6−ラウリルモノエ
ステル、グルコース−6−ミリスチルモノエステル、グ
ルコース−6−パルミチルモノエステル、グルコース−
6−オレイルモノエステル、グルコース−6−γ−リノ
レートモノエステル等が挙げられる。
グルコースと炭素数4〜20、好ましくは8〜18の脂
肪酸又はその低級アルキルエステル等の脂肪酸誘導体か
ら得られるものが好ましく、その具体例としては、グル
コース−6−カプリルモノエステル、グルコース−6−
デカンモノエステル、グルコース−6−ラウリルモノエ
ステル、グルコース−6−ミリスチルモノエステル、グ
ルコース−6−パルミチルモノエステル、グルコース−
6−オレイルモノエステル、グルコース−6−γ−リノ
レートモノエステル等が挙げられる。
【0011】更にまた、アルキルグルコシド脂肪酸エス
テルとしては、アルキルグルコシドと炭素数4〜20、
好ましくは8〜18の脂肪酸又はその低級アルキルエス
テル等の脂肪酸誘導体から得られるものが好ましく、そ
の具体例としては、1−メチル−6−カプリルグルコー
ス、1−エチル−6−カプリルグルコース、1−エチル
−6−ラウリルグルコース、1−ブチル−6−カプリル
グルコース、1−エチル−6−パルミチルグルコース、
1−エチル−6−オレイルグルコース等が挙げられる。
テルとしては、アルキルグルコシドと炭素数4〜20、
好ましくは8〜18の脂肪酸又はその低級アルキルエス
テル等の脂肪酸誘導体から得られるものが好ましく、そ
の具体例としては、1−メチル−6−カプリルグルコー
ス、1−エチル−6−カプリルグルコース、1−エチル
−6−ラウリルグルコース、1−ブチル−6−カプリル
グルコース、1−エチル−6−パルミチルグルコース、
1−エチル−6−オレイルグルコース等が挙げられる。
【0012】これら乳化剤の配合量は、乳化型組成物全
体の0.5〜5重量%、特に1〜3重量%が好ましい。
体の0.5〜5重量%、特に1〜3重量%が好ましい。
【0013】本発明で使用するフェノール誘導体および
/またはピラン誘導体を含有する植物抽出物としては、
基源植物として、例えばゲンノショウコ、ワレモコウ、
ミカン、ユーカリノキ、チャ、エンジュ、ローズマリ
ー、サルビア、チョウジ、ウルウワシ、ケイガイ、トウ
キ、ドクダミ、ボタン、ホウノキ、フウ、ゴシュエ、ウ
ツボグサ、ゴボウ、カンゾウ、シャクヤク、ケイ、ビ
ワ、ダイダイ、セイヨウノコギリソウ、カミツレ、ビン
ロウジュ、アルニカ、シラカンバ、セイヨウボダイジ
ュ、エゾウコギ、マジュラム、コケモモ、アロエ等を用
い、抽出、精製することにより得られるものである。
/またはピラン誘導体を含有する植物抽出物としては、
基源植物として、例えばゲンノショウコ、ワレモコウ、
ミカン、ユーカリノキ、チャ、エンジュ、ローズマリ
ー、サルビア、チョウジ、ウルウワシ、ケイガイ、トウ
キ、ドクダミ、ボタン、ホウノキ、フウ、ゴシュエ、ウ
ツボグサ、ゴボウ、カンゾウ、シャクヤク、ケイ、ビ
ワ、ダイダイ、セイヨウノコギリソウ、カミツレ、ビン
ロウジュ、アルニカ、シラカンバ、セイヨウボダイジ
ュ、エゾウコギ、マジュラム、コケモモ、アロエ等を用
い、抽出、精製することにより得られるものである。
【0014】本発明で使用するフェノール誘導体を含有
する植物抽出物としては、特に基源植物として、ゲンノ
ショウコ、ワレモソウ、ユーカリノキ、チャ、カミツレ
等を用いたタンニン含有抽出物が、また本発明で使用す
るピラン誘導体を含有する植物抽出物としては、特に基
源植物として、アロエ、オウゴン、カンゾウ、ドクダミ
等を用いたフラボノイド含有抽出物が好ましい。これら
抽出物は、ほとんどの場合、フェノール誘導体及びピラ
ン誘導体との両方の成分を同時に含有している。
する植物抽出物としては、特に基源植物として、ゲンノ
ショウコ、ワレモソウ、ユーカリノキ、チャ、カミツレ
等を用いたタンニン含有抽出物が、また本発明で使用す
るピラン誘導体を含有する植物抽出物としては、特に基
源植物として、アロエ、オウゴン、カンゾウ、ドクダミ
等を用いたフラボノイド含有抽出物が好ましい。これら
抽出物は、ほとんどの場合、フェノール誘導体及びピラ
ン誘導体との両方の成分を同時に含有している。
【0015】これら植物抽出物の抽出、精製方法として
は、特に限定されないが、前記基源植物の花部、葉部、
地上部、果実、地下部、樹幹部等の用部を生のままある
いは乾燥したものを水溶性の溶媒、例えば水、メタノー
ル、エタノール等の低級アルコール類、プロピレングリ
コール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等の
多価アルコール類等を単独あるいは混合した溶媒を用い
て抽出し、次いで必要に応じて低温熟成して、ろ過や、
加熱により、揮発成分を除去したりするなどの精製を行
い、得られたエキスをそのまま、または濃縮物、或いは
乾燥粉末としたものを使用することができる。これら抽
出エキスは単独でも複数を併用しても良い。
は、特に限定されないが、前記基源植物の花部、葉部、
地上部、果実、地下部、樹幹部等の用部を生のままある
いは乾燥したものを水溶性の溶媒、例えば水、メタノー
ル、エタノール等の低級アルコール類、プロピレングリ
コール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等の
多価アルコール類等を単独あるいは混合した溶媒を用い
て抽出し、次いで必要に応じて低温熟成して、ろ過や、
加熱により、揮発成分を除去したりするなどの精製を行
い、得られたエキスをそのまま、または濃縮物、或いは
乾燥粉末としたものを使用することができる。これら抽
出エキスは単独でも複数を併用しても良い。
【0016】また、これら植物抽出成分の配合量は、該
成分中の有効な含有量によっても異なるが、0.01〜
10重量%が適当絵であり、好ましくは0.05〜5重
量%である。
成分中の有効な含有量によっても異なるが、0.01〜
10重量%が適当絵であり、好ましくは0.05〜5重
量%である。
【0017】更に、本発明の水相成分としては、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、1.3−ブチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、
ジグリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール等
の多価アルコール類、エチルアルコール、プロピルアル
コール等の低級アルコール類及び水等を用いることがで
きる。
ングリコール、プロピレングリコール、1.3−ブチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、
ジグリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール等
の多価アルコール類、エチルアルコール、プロピルアル
コール等の低級アルコール類及び水等を用いることがで
きる。
【0018】本発明の乳化組成物には必要に応じて、セ
チルアルコール、セトステアリルアッルコール、ステア
リルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコ
ール等の高級アルコール、ラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール
酸、リノレン酸、リシノール酸、イソステアリン酸等の
高級脂肪酸等の通常化粧品、医薬品基剤に用いられてい
る油性物質を添加することができる。また更にビタミン
等の薬効成分、紫外線吸収剤、酸化防止剤、収れん剤、
防腐剤、香料、着色剤等の通常化粧品、医薬品に用いら
れる成分を添加することができる。
チルアルコール、セトステアリルアッルコール、ステア
リルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコ
ール等の高級アルコール、ラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール
酸、リノレン酸、リシノール酸、イソステアリン酸等の
高級脂肪酸等の通常化粧品、医薬品基剤に用いられてい
る油性物質を添加することができる。また更にビタミン
等の薬効成分、紫外線吸収剤、酸化防止剤、収れん剤、
防腐剤、香料、着色剤等の通常化粧品、医薬品に用いら
れる成分を添加することができる。
【0019】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて、本発明
を具体的に説明する。なお、使用量は重量基準である。
を具体的に説明する。なお、使用量は重量基準である。
【0020】実施例1〜2、比較例1〜5 植物性スクワラン、ホホバ油、水素添加レシチン、デカ
グリセリルモノステアレート、ステアリルアルコールを
表1に示す重量比で混合し、これを80℃に加温・撹拌
して均一液とした。良く撹拌されているこの液に、表1
に示す重量比のグリセリンと植物抽出物と精製水の均一
混合液を80℃に加温して添加し、添加終了後更に充分
に撹拌して乳化状態にしてから室温まで冷却した。以上
のようにして得られた乳化型組成物の安定性を評価する
と共に、手や足に乾燥感やかゆみを有する5名のパネラ
ーによって肌へのなじみ易さ、しっとり感およびかゆみ
の有無等の官能評価を行った。その結果を表1に示す。
なお、安定性評価は50℃で1ヶ月間放置後の状態を観
察して水と油が分離するか否かを調べた。官能評価はパ
ネラーの意見によって次のようにランク付けた。 ○良好 △やや悪い ×悪い 〔実施例3として、実施例1又は2からデカグリセリン
モノステアレートを除いた例(レシチンのみ使用)の追
加をお願いします。〕
グリセリルモノステアレート、ステアリルアルコールを
表1に示す重量比で混合し、これを80℃に加温・撹拌
して均一液とした。良く撹拌されているこの液に、表1
に示す重量比のグリセリンと植物抽出物と精製水の均一
混合液を80℃に加温して添加し、添加終了後更に充分
に撹拌して乳化状態にしてから室温まで冷却した。以上
のようにして得られた乳化型組成物の安定性を評価する
と共に、手や足に乾燥感やかゆみを有する5名のパネラ
ーによって肌へのなじみ易さ、しっとり感およびかゆみ
の有無等の官能評価を行った。その結果を表1に示す。
なお、安定性評価は50℃で1ヶ月間放置後の状態を観
察して水と油が分離するか否かを調べた。官能評価はパ
ネラーの意見によって次のようにランク付けた。 ○良好 △やや悪い ×悪い 〔実施例3として、実施例1又は2からデカグリセリン
モノステアレートを除いた例(レシチンのみ使用)の追
加をお願いします。〕
【0021】
【表1】
【0022】実施例4 植物性スクワラン 5.0 ホホバ油 5.0 水素添加レシチン 1.0 デカグリセリルモノミリステート 1.0 ビワエキス 4.0 ベヘニルアルコール 0.5 グリセリン 8.0 グリチルレチン酸 0.1 メチルパラベン 0.1 精製水 残 部 実施例1と同じ方法で上記組成の乳化型組成物を得た。
該組成物はクリーム状で、実施例1と同程度に使用感が
良好であり、優れた安定性を示した。
該組成物はクリーム状で、実施例1と同程度に使用感が
良好であり、優れた安定性を示した。
【0023】実施例5 植物性スクワラン 4.0 マカデミアンナッツ油、 4.0 水素添加レシチン 1.0 グルコース−6−パルミチルモノエステル 0.5 アロエエキス 1.0 ベヘニルアルコール 0.5 グリセリン 7.0 グリチルレチン酸 0.1 メチルパラベン 0.1 カルボキシビニルポリマー 0.2 トリイソプロパノールアミン 0.25 精製水 残 部 実施例1と同じ方法で上記組成の乳化型組成物を得た。
該組成物は乳液状で、実施例1と同程度に使用感が良好
であり、優れた安定性を示した。
該組成物は乳液状で、実施例1と同程度に使用感が良好
であり、優れた安定性を示した。
【0024】実施例6 植物性スクワラン 6.0 ホホバ油 2.0 ヒマワリ油 2.0 水素添加レシチン 1.5 1−エチル−6−ラウリルグルコース 1.0 ビワエキス 1.0 ボタンエキス 0.5 セトステアリルアルコール 4.5 グリセリン 7.0 メチルパラベン 0.1 カルボキシビニルポリマー 0.1 トリイソプロパノールアミン 0.2 精製水 残 部 実施例1と同じ方法で上記組成の乳化型組成物を得た。
該組成物はクリーム状で、実施例1と同程度に使用感が
良好であり、優れた安定性を示した。
該組成物はクリーム状で、実施例1と同程度に使用感が
良好であり、優れた安定性を示した。
【0025】
【発明の効果】本発明の乳化型組成物は、植物性油分、
乳化剤、水相成分およびフェノール誘導体および/また
はピラン誘導体を含有する植物抽出物を組み合せて使用
したものであるため、肌への親和性に優れ、保湿効果が
高く、使用感、乳化安定性、皮膚に対する安全性の面の
全てにおいて従来品より優れたものである。また該乳化
剤に、合成界面活性剤でなく、天然材料から得られるレ
シチンを少なくとも一部含有する乳化剤を使用すること
により、その効果は更に優れたものとなる。そして、該
組成物は原料及び原料の配合比を変えることによって、
クリーム状や軟膏状や乳液状の組成物を得ることができ
ることから、化粧料や医薬外用剤基剤等に好ましく使用
される。
乳化剤、水相成分およびフェノール誘導体および/また
はピラン誘導体を含有する植物抽出物を組み合せて使用
したものであるため、肌への親和性に優れ、保湿効果が
高く、使用感、乳化安定性、皮膚に対する安全性の面の
全てにおいて従来品より優れたものである。また該乳化
剤に、合成界面活性剤でなく、天然材料から得られるレ
シチンを少なくとも一部含有する乳化剤を使用すること
により、その効果は更に優れたものとなる。そして、該
組成物は原料及び原料の配合比を変えることによって、
クリーム状や軟膏状や乳液状の組成物を得ることができ
ることから、化粧料や医薬外用剤基剤等に好ましく使用
される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 13/00 B01J 13/00 A
Claims (3)
- 【請求項1】 植物性液状油を油分とする乳化型組成物
において、乳化剤、フェノール誘導体および/またはピ
ラン誘導体を含有する植物抽出物の少なくとも1種、及
び水相成分を配合したことを特徴とする乳化型組成物。 - 【請求項2】 前記植物抽出物が、ゲンノショウコ、ワ
レモコウ、ミカン、ユーカリノキ、チャ、エンジュ、ロ
ーズマリー、サルビア、チョウジ、ウルウワシ、ケイガ
イ、トウキ、ドクダミ、ボタン、ホウノキ、フウ、ゴシ
ュユ、ウツボグサ、ゴボウ、カンゾウ、シャクヤク、ケ
イ、ビワ、ダイダイ、セイヨウノコギリソウ、カミツ
レ、ビンロウジュ、アルニカ、シラカンバ、セイヨウボ
ダイジュ、エゾウコギ、マジョラム、コケモモ、アロエ
から選ばれる植物からの抽出物であることを特徴とする
請求項1記載の乳化型組成物。 - 【請求項3】 前記乳化剤が、少なくともその一部にレ
シチンを含むことを特徴とする請求項1記載の乳化型組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7100081A JPH08268837A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 乳化型組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7100081A JPH08268837A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 乳化型組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08268837A true JPH08268837A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=14264500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7100081A Pending JPH08268837A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 乳化型組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08268837A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1129460A (ja) * | 1997-07-04 | 1999-02-02 | Pola Chem Ind Inc | 敏感肌用の化粧料 |
JP2000256176A (ja) * | 1999-03-02 | 2000-09-19 | Shalom:Kk | 皮膚化粧料 |
US6187325B1 (en) * | 1998-09-07 | 2001-02-13 | L'oreal | Use of at least one extract of a rosacea of the genus Sanguisorba officinalis for promoting pigmentation of the skin and/or the body hair and/or the cranial hair |
JP2002356406A (ja) * | 2001-05-29 | 2002-12-13 | Noevir Co Ltd | 皮膚外用剤 |
JP2003040731A (ja) * | 2001-07-25 | 2003-02-13 | Pola Chem Ind Inc | 乳化組成物及びそれからなる化粧料 |
KR100797366B1 (ko) * | 2000-10-12 | 2008-01-22 | 주식회사 엘지생활건강 | 로로통 추출물, 백미 추출물에서 선택되는 1종 이상을유효성분으로 함유하는 화장료 조성물 |
CN100413499C (zh) * | 2006-06-29 | 2008-08-27 | 西北农林科技大学 | 一种丁香酚纳米乳药物及其制备方法 |
CN104920642A (zh) * | 2015-07-03 | 2015-09-23 | 山东省分析测试中心 | 食品级牡丹籽调和油微乳液及其制备方法 |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP7100081A patent/JPH08268837A/ja active Pending
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