JPH08251949A - 振動駆動装置 - Google Patents
振動駆動装置Info
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- JPH08251949A JPH08251949A JP7055621A JP5562195A JPH08251949A JP H08251949 A JPH08251949 A JP H08251949A JP 7055621 A JP7055621 A JP 7055621A JP 5562195 A JP5562195 A JP 5562195A JP H08251949 A JPH08251949 A JP H08251949A
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Landscapes
- Exposure Control For Cameras (AREA)
- Focusing (AREA)
- Lens Barrels (AREA)
- Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 レンズ駆動装置の小型化、性能の向上、品質
の安定を図る。 【構成】 縦横連結モードの振動波を励振させる圧電振
動子2と、振動波を抽出駆動するための摩擦駆動手段3
と、該摩擦駆動手段3に一端が対向配置され他端が圧電
振動子2に接続された摺動部材6とから移動部材を構成
し、該摩擦駆動手段3と該摺動部材6との間に挟持され
ながら該摩擦駆動手段3の前記振動波を利用した摩擦駆
動により駆動させる案内部材1を有する振動駆動装置に
おいて、該案内部材1に前記外部給電手段を有し、該案
内部材1と前記摺動部材6との接触を介して外部給電手
段と圧電振動子2との電気的ループを形成する。
の安定を図る。 【構成】 縦横連結モードの振動波を励振させる圧電振
動子2と、振動波を抽出駆動するための摩擦駆動手段3
と、該摩擦駆動手段3に一端が対向配置され他端が圧電
振動子2に接続された摺動部材6とから移動部材を構成
し、該摩擦駆動手段3と該摺動部材6との間に挟持され
ながら該摩擦駆動手段3の前記振動波を利用した摩擦駆
動により駆動させる案内部材1を有する振動駆動装置に
おいて、該案内部材1に前記外部給電手段を有し、該案
内部材1と前記摺動部材6との接触を介して外部給電手
段と圧電振動子2との電気的ループを形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオカメラ等
に用いられるもので、特にレンズ鏡筒内の変倍レンズ群
及びフォーカスレンズ群等を移動させるための振動駆動
装置に関するものである。
に用いられるもので、特にレンズ鏡筒内の変倍レンズ群
及びフォーカスレンズ群等を移動させるための振動駆動
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レンズ駆動装置としては、2枚の圧電セ
ラミックスを貼り合わせた例えばバイモルフ型の圧電振
動子と、それを支持するためのスライド機構を伴った支
持部材と、圧電振動子に取付けられた摩擦部材をレンズ
枠の移動を案内するガイドバーに押圧するための板状の
加圧部材と、所定のパターンに着磁されたガイドバーの
近傍に配置された磁気感応素子と、以上の部材を収納す
るためのレンズ枠を備えたスリーブ部材及び衝止部材
と、圧電振動子及び磁気感応素子の端子を統合し、レン
ズ枠の移動がスムーズになるようにUターン形状を施し
たフレキシブルプリント基板から成っている。
ラミックスを貼り合わせた例えばバイモルフ型の圧電振
動子と、それを支持するためのスライド機構を伴った支
持部材と、圧電振動子に取付けられた摩擦部材をレンズ
枠の移動を案内するガイドバーに押圧するための板状の
加圧部材と、所定のパターンに着磁されたガイドバーの
近傍に配置された磁気感応素子と、以上の部材を収納す
るためのレンズ枠を備えたスリーブ部材及び衝止部材
と、圧電振動子及び磁気感応素子の端子を統合し、レン
ズ枠の移動がスムーズになるようにUターン形状を施し
たフレキシブルプリント基板から成っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、フレキシブルプリント基板を可動レンズ保持
部材のスリーブ部に取付け、可動レンズ保持部材の移動
を妨げないようにUターン形状を成していた為、以下の
ような問題点があった。
来例では、フレキシブルプリント基板を可動レンズ保持
部材のスリーブ部に取付け、可動レンズ保持部材の移動
を妨げないようにUターン形状を成していた為、以下の
ような問題点があった。
【0004】フレキシブルプリント基板をUターンさ
せるためのスペースが必要になり、レンズ駆動装置が大
型化する。
せるためのスペースが必要になり、レンズ駆動装置が大
型化する。
【0005】フレキシブルプリント基板は一種の弾性
部材と考えられ可動レンズ保持部材の駆動の際に負荷と
なり、その負荷が可動レンズ保持部材の位置によって変
動するので、制御上悪影響を及ぼす。
部材と考えられ可動レンズ保持部材の駆動の際に負荷と
なり、その負荷が可動レンズ保持部材の位置によって変
動するので、制御上悪影響を及ぼす。
【0006】可動レンズ保持部材の移動の際に、圧電
振動子及び磁気感応素子の端子部に負担がかかり、繰返
しの移動によって端子を破損してしまう危険がある。
振動子及び磁気感応素子の端子部に負担がかかり、繰返
しの移動によって端子を破損してしまう危険がある。
【0007】本出願に係る第1の発明の目的は、レンズ
駆動装置等を小型化できる振動駆動装置を提供すること
にある。
駆動装置等を小型化できる振動駆動装置を提供すること
にある。
【0008】本出願に係る第2の発明の目的は、レンズ
駆動装置等の性能を向上できる振動駆動装置を提供する
ことにある。
駆動装置等の性能を向上できる振動駆動装置を提供する
ことにある。
【0009】本出願に係る第3の発明の目的は、レンズ
駆動装置等の品質の安定化を図れる振動駆動装置を提供
することにある。
駆動装置等の品質の安定化を図れる振動駆動装置を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】本出願に係る
発明の第1の目的を実現する第1の構成は、請求項1記
載のように、外部からの周波電圧の印加により振動波を
励振させる電気機械エネルギー変換素子と、該電気機械
エネルギー変換素子の主面に前記振動波を抽出駆動する
ために付設された摩擦駆動部と、該摩擦駆動部に一端が
対向配置され他端が前記電気機械エネルギー変換素子の
電極に接続された摺動部材とから成る移動部材と、該摩
擦駆動部と該摺動部材との間に挟持されながら該摩擦駆
動部の前記振動波を利用した摩擦駆動により相対的に一
方向へ駆動される案内部材とを有する振動駆動装置にお
いて、該案内部材に外部給電手段を有し、該案内部材と
前記摺動部材との電気的な接触を介して該外部給電手段
と前記電気機械エネルギー変換素子とを電気的に接続し
たことを特徴とする振動駆動装置にある。
発明の第1の目的を実現する第1の構成は、請求項1記
載のように、外部からの周波電圧の印加により振動波を
励振させる電気機械エネルギー変換素子と、該電気機械
エネルギー変換素子の主面に前記振動波を抽出駆動する
ために付設された摩擦駆動部と、該摩擦駆動部に一端が
対向配置され他端が前記電気機械エネルギー変換素子の
電極に接続された摺動部材とから成る移動部材と、該摩
擦駆動部と該摺動部材との間に挟持されながら該摩擦駆
動部の前記振動波を利用した摩擦駆動により相対的に一
方向へ駆動される案内部材とを有する振動駆動装置にお
いて、該案内部材に外部給電手段を有し、該案内部材と
前記摺動部材との電気的な接触を介して該外部給電手段
と前記電気機械エネルギー変換素子とを電気的に接続し
たことを特徴とする振動駆動装置にある。
【0011】この構成によれば、例えばレンズ駆動装置
の可動レンズ保持部材等にフレキシブルプリント基板を
取付ける必要がなくなるので、フレキシブルプリント基
板をUターンさせるスペースが不要となり、レンズ駆動
装置全体を小型化することができる。また、従来のよう
にフレキシブルプリント基板が可動レンズ保持部材等の
移動の際の負荷となることがなくなるので駆動し易く制
御上良好なレンズ駆動装置が得られる。さらに、可動レ
ンズ保持部材内に収納された例えば圧電振動素子や磁気
感応素子等の端子部に負担を掛けたり破損してしまうよ
うな危険性がないので保守上の問題も解決できる。
の可動レンズ保持部材等にフレキシブルプリント基板を
取付ける必要がなくなるので、フレキシブルプリント基
板をUターンさせるスペースが不要となり、レンズ駆動
装置全体を小型化することができる。また、従来のよう
にフレキシブルプリント基板が可動レンズ保持部材等の
移動の際の負荷となることがなくなるので駆動し易く制
御上良好なレンズ駆動装置が得られる。さらに、可動レ
ンズ保持部材内に収納された例えば圧電振動素子や磁気
感応素子等の端子部に負担を掛けたり破損してしまうよ
うな危険性がないので保守上の問題も解決できる。
【0012】本出願に係る発明の第2の目的を実現する
構成は、請求項2記載のように、請求項1において、前
記摺動部材を、摩擦駆動部側へ案内部材を押圧させるよ
う加圧手段として兼用させたことを特徴とする。
構成は、請求項2記載のように、請求項1において、前
記摺動部材を、摩擦駆動部側へ案内部材を押圧させるよ
う加圧手段として兼用させたことを特徴とする。
【0013】この構成によれば、案内部材の摩擦駆動部
への加圧接触摩擦力を効率よく得ることができ、適確な
移動部材の推進力が得られる。
への加圧接触摩擦力を効率よく得ることができ、適確な
移動部材の推進力が得られる。
【0014】本出願に係る発明の第3の目的を実現する
構成は、請求項3記載のように、請求項1または2にお
いて、前記案内部材には、前記摺動部材に接触される電
極部と、前記電気機械エネルギー変換素子側に接触され
るグラウンド接続部とを有することを特徴とする。
構成は、請求項3記載のように、請求項1または2にお
いて、前記案内部材には、前記摺動部材に接触される電
極部と、前記電気機械エネルギー変換素子側に接触され
るグラウンド接続部とを有することを特徴とする。
【0015】この構成によれば、電気機械エネルギー変
換素子である例えば圧電振動子の90°の位相差を有す
る周波電圧による励振現象により、摩擦駆動部には有効
な楕円運動が発生し、例えば移動部材を介しての可動レ
ンズ保持部材の一方向への移動がスムーズに行なわれ、
また、圧電振動子への通電条件すなわち印加電圧の符号
を逆にすれば可動レンズ保持部材を容易に他方向へ移動
させることができる。本出願に係る発明の第2の目的を
実現する構成は、請求項4記載によれば、請求項1、
2、3において、案内部材は、断面円弧面の棒状体であ
って、少なくとも前記摩擦駆動部に当接する平面部を有
することを特徴とする。
換素子である例えば圧電振動子の90°の位相差を有す
る周波電圧による励振現象により、摩擦駆動部には有効
な楕円運動が発生し、例えば移動部材を介しての可動レ
ンズ保持部材の一方向への移動がスムーズに行なわれ、
また、圧電振動子への通電条件すなわち印加電圧の符号
を逆にすれば可動レンズ保持部材を容易に他方向へ移動
させることができる。本出願に係る発明の第2の目的を
実現する構成は、請求項4記載によれば、請求項1、
2、3において、案内部材は、断面円弧面の棒状体であ
って、少なくとも前記摩擦駆動部に当接する平面部を有
することを特徴とする。
【0016】この構成によれば、案内部材の摩擦駆動部
への接触面積を確保することで該案内部材に沿っての移
動部材の推力を有効に得ることができ、また、平面部に
よる面規制でもって、案内部材の中心軸方向の廻りの捩
回トルクの発生を防止することができる。
への接触面積を確保することで該案内部材に沿っての移
動部材の推力を有効に得ることができ、また、平面部に
よる面規制でもって、案内部材の中心軸方向の廻りの捩
回トルクの発生を防止することができる。
【0017】本出願に係る発明の第2の目的を実現する
他の構成は、請求項5記載によれば、請求項1、3にお
いて、案内部材の電極部は、移動方向に沿って形成され
ていることを特徴とする。
他の構成は、請求項5記載によれば、請求項1、3にお
いて、案内部材の電極部は、移動方向に沿って形成され
ていることを特徴とする。
【0018】この構成によれば、移動部材の案内部材に
対する負荷が軽減され、例えば移動部材に直結した可動
レンズ保持部材の位置による変動がなくなり制御上良好
な移動駆動が得られる。
対する負荷が軽減され、例えば移動部材に直結した可動
レンズ保持部材の位置による変動がなくなり制御上良好
な移動駆動が得られる。
【0019】本出願に係る発明の第1の目的を実現する
第2の構成は、請求項6記載によれば、請求項1、2、
3、4、5において、前記移動部材には、前記電気機械
エネルギー変換素子を支持する絶縁体から成る支持体を
有し、該支持体の両側面には前記電気機械エネルギー変
換素子の電極と接触させた導電体を有し、該導電体を介
して前記電気機械エネルギー変換素子の各電極と前記摺
動部材とを電気的に接触させたことを特徴とする振動駆
動装置にある。
第2の構成は、請求項6記載によれば、請求項1、2、
3、4、5において、前記移動部材には、前記電気機械
エネルギー変換素子を支持する絶縁体から成る支持体を
有し、該支持体の両側面には前記電気機械エネルギー変
換素子の電極と接触させた導電体を有し、該導電体を介
して前記電気機械エネルギー変換素子の各電極と前記摺
動部材とを電気的に接触させたことを特徴とする振動駆
動装置にある。
【0020】この構成によれば、支持体を通じて電気機
械エネルギー変換素子を構成する例えば圧電振動子に給
電が可能となり、該圧電振動子へのリード配線が廃止で
き、作業性が向上する。
械エネルギー変換素子を構成する例えば圧電振動子に給
電が可能となり、該圧電振動子へのリード配線が廃止で
き、作業性が向上する。
【0021】本出願に係る発明の第2の目的を実現する
他の構成は、請求項7記載によれば、請求項1、2、
3、4、5、6において、前記電気機械エネルギー変換
素子は、上側圧電振動子と下側圧電振動子とが導電薄膜
層を介して貼り合わされて構成され、前記摩擦駆動部
は、該上側圧電振動子に形成された矩形穴部と、該矩形
穴部に無接触状態に挿入され下側が導電薄膜層に溶着さ
れ、前記矩形穴部の高さ幅よりも高い矩形状の導電性の
摩擦部材とを有することを特徴とする。
他の構成は、請求項7記載によれば、請求項1、2、
3、4、5、6において、前記電気機械エネルギー変換
素子は、上側圧電振動子と下側圧電振動子とが導電薄膜
層を介して貼り合わされて構成され、前記摩擦駆動部
は、該上側圧電振動子に形成された矩形穴部と、該矩形
穴部に無接触状態に挿入され下側が導電薄膜層に溶着さ
れ、前記矩形穴部の高さ幅よりも高い矩形状の導電性の
摩擦部材とを有することを特徴とする。
【0022】この構成によれば、直接摩擦駆動部を使っ
て導電薄膜層をグラウンドに接続することができ、移動
部材の移動に際しての摩擦負荷や摩擦音の発生等を解消
することができる。例えばレンズ駆動装置の可動レンズ
保持部材を摺動させる案内部材に対する摩擦負荷を軽減
でき、駆動し易いレンズ駆動装置を提供することができ
る。
て導電薄膜層をグラウンドに接続することができ、移動
部材の移動に際しての摩擦負荷や摩擦音の発生等を解消
することができる。例えばレンズ駆動装置の可動レンズ
保持部材を摺動させる案内部材に対する摩擦負荷を軽減
でき、駆動し易いレンズ駆動装置を提供することができ
る。
【0023】本出願に係る発明の第3の目的を実現する
他の構成は、請求項8記載によれば、請求項1、2、
3、4、5、7において、前記移動部材に支持された電
気機械エネルギー変換素子の下部電極に前記摺動部材を
直接接続させて給電系を形成したことを特徴とする。
他の構成は、請求項8記載によれば、請求項1、2、
3、4、5、7において、前記移動部材に支持された電
気機械エネルギー変換素子の下部電極に前記摺動部材を
直接接続させて給電系を形成したことを特徴とする。
【0024】この構成によれば、支持体を導電体と絶縁
体とで構成する必要がなくなり、支持体の作製が極めて
容易となる。
体とで構成する必要がなくなり、支持体の作製が極めて
容易となる。
【0025】本出願に係る第1の発明の目的を実現する
他の構成は、請求項9に記載のように、外部からの周波
電圧の印加により振動波を励振させる電気機械エネルギ
ー変換素子と、該電気機械エネルギー変換素子の主面に
振動波を抽出駆動するために付設された摩擦駆動部と、
前記電気機械エネルギー変換素子の電極より引き出され
た導電性を持った弾性部材と、前記電気機械エネルギー
変換素子近傍の固定部材に付設された導電性を持ったレ
ール部材とを有する振動駆動装置において、該レール部
材に外部給電手段を有し、該レール部材と前記弾性部材
との電気的な接触を介して該外部給電手段と前記電気機
械エネルギー変換素子とを電気的に接続したことを特徴
とする。
他の構成は、請求項9に記載のように、外部からの周波
電圧の印加により振動波を励振させる電気機械エネルギ
ー変換素子と、該電気機械エネルギー変換素子の主面に
振動波を抽出駆動するために付設された摩擦駆動部と、
前記電気機械エネルギー変換素子の電極より引き出され
た導電性を持った弾性部材と、前記電気機械エネルギー
変換素子近傍の固定部材に付設された導電性を持ったレ
ール部材とを有する振動駆動装置において、該レール部
材に外部給電手段を有し、該レール部材と前記弾性部材
との電気的な接触を介して該外部給電手段と前記電気機
械エネルギー変換素子とを電気的に接続したことを特徴
とする。
【0026】この構成では、レール部材を介して給電を
行うことができる。
行うことができる。
【0027】
(第1の実施例)以下本発明の実施例をレンズ駆動装置
を例に詳細に説明する。
を例に詳細に説明する。
【0028】まず、本発明のレンズ駆動装置の部品構成
について説明する。
について説明する。
【0029】図1は本発明の特徴を最もよく表わす図で
あり、同図において1は、可動レンズ保持部材の移動方
向を案内するガイドバーであり、図2が示すように、導
電体11の表面の所定の位置に絶縁層12と2つの導電
層13,14が数μm程度の厚みを持って均一に付着さ
れている。2は圧電振動子で2枚の圧電素子板2a,2
bの間にリン青銅等の金属薄板2cを挟着したもので、
2枚の圧電素子板2a,2bの主面の中央部にはそれぞ
れ電極の領域が分割され、合計4つの電極部を有してい
る。図11が示すように、4つの電極部は電極AとD、
電極CとBがリード線等により接続されている。また、
金属薄板2cの中央部(圧電振動子の節部近傍)には、
弾性部を有した挟持片2c−1,2c−2を有してい
る。
あり、同図において1は、可動レンズ保持部材の移動方
向を案内するガイドバーであり、図2が示すように、導
電体11の表面の所定の位置に絶縁層12と2つの導電
層13,14が数μm程度の厚みを持って均一に付着さ
れている。2は圧電振動子で2枚の圧電素子板2a,2
bの間にリン青銅等の金属薄板2cを挟着したもので、
2枚の圧電素子板2a,2bの主面の中央部にはそれぞ
れ電極の領域が分割され、合計4つの電極部を有してい
る。図11が示すように、4つの電極部は電極AとD、
電極CとBがリード線等により接続されている。また、
金属薄板2cの中央部(圧電振動子の節部近傍)には、
弾性部を有した挟持片2c−1,2c−2を有してい
る。
【0030】3a,3bは摩擦材で、圧電振動子2に通
電することにより楕円運動をする質点に接着等により取
付けられている。
電することにより楕円運動をする質点に接着等により取
付けられている。
【0031】4は支持体で、圧電振動子2に通電した際
に、無振動状態の質点(節)に接着後図6の9a,9b
が示す位置に半田付けされ、電極C,Dにそれぞれ導通
させて取付けられている。この支持体4は2枚の導電体
4a,4bの間に絶縁体4cが挟着されることにより構
成されている。
に、無振動状態の質点(節)に接着後図6の9a,9b
が示す位置に半田付けされ、電極C,Dにそれぞれ導通
させて取付けられている。この支持体4は2枚の導電体
4a,4bの間に絶縁体4cが挟着されることにより構
成されている。
【0032】5a,5bは加圧バネで、加圧バネ5aの
斜視図を図3に示す。加圧バネ5aはすべて導電材で形
成され、後述のローラ6の軸部を支持し、ローラ6の回
動を可能にしている輪状の引掛片5a−1,5a−2を
持つ弾性片5a−3を有している。また、後述のケース
7の突部7a−1と嵌合し、加圧バネ5aの位置決めを
行うための穴部5a−8を有している。さらに、ケース
7の突部7a−2に係合するための穴部5a−4,5a
−5を有している。さらに、支持体4に接触させるため
の弾性片5a−6を有している。さらに、ガイドバー1
を挿通させるための穴部5a−7を有している。
斜視図を図3に示す。加圧バネ5aはすべて導電材で形
成され、後述のローラ6の軸部を支持し、ローラ6の回
動を可能にしている輪状の引掛片5a−1,5a−2を
持つ弾性片5a−3を有している。また、後述のケース
7の突部7a−1と嵌合し、加圧バネ5aの位置決めを
行うための穴部5a−8を有している。さらに、ケース
7の突部7a−2に係合するための穴部5a−4,5a
−5を有している。さらに、支持体4に接触させるため
の弾性片5a−6を有している。さらに、ガイドバー1
を挿通させるための穴部5a−7を有している。
【0033】なお、図3では加圧バネ5a,5bのう
ち、一方の加圧バネ5aのみ図示したものであり、他方
の加圧バネ5bは一方の加圧バネ同一形状で、同一機能
を果たすため、一方の加圧バネ5aのみについて説明
し、他方の加圧バネ5bについてはその説明を省略す
る。
ち、一方の加圧バネ5aのみ図示したものであり、他方
の加圧バネ5bは一方の加圧バネ同一形状で、同一機能
を果たすため、一方の加圧バネ5aのみについて説明
し、他方の加圧バネ5bについてはその説明を省略す
る。
【0034】6a,6bはローラで図5(a)が示すよ
うに絶縁体で形成されたローラ片6a−1,6b−1と
導電体で形成されたローラ片6a−2,6b−2と導電
体で形成されたローラ軸6a−3,6b−3からなり、
それぞれのローラ片に設けられた穴部にローラ軸6a−
3,6b−3が圧入等により挿着される(図5
(b))。7はケースで合成樹脂等の絶縁体で形成され
ており、加圧バネ5a,5bの穴部と嵌合するための突
部7a−1,7b−1と、加圧バネ5a,5bを固定保
持させるための突部7a−2,7b−2と、支持体4を
固定保持するための溝部7cを有している。8はキャッ
プで合成樹脂等の絶縁体で形成されており、図9が示す
ような係止爪を有した挟持片8a,8bが設けられてい
る。
うに絶縁体で形成されたローラ片6a−1,6b−1と
導電体で形成されたローラ片6a−2,6b−2と導電
体で形成されたローラ軸6a−3,6b−3からなり、
それぞれのローラ片に設けられた穴部にローラ軸6a−
3,6b−3が圧入等により挿着される(図5
(b))。7はケースで合成樹脂等の絶縁体で形成され
ており、加圧バネ5a,5bの穴部と嵌合するための突
部7a−1,7b−1と、加圧バネ5a,5bを固定保
持させるための突部7a−2,7b−2と、支持体4を
固定保持するための溝部7cを有している。8はキャッ
プで合成樹脂等の絶縁体で形成されており、図9が示す
ような係止爪を有した挟持片8a,8bが設けられてい
る。
【0035】次に各部品の相互関係について説明する。
【0036】ローラ6a,6bの軸部6a−3,6b−
3の両端部が加圧バネ5a,5bに設けられた引掛片5
a−1,5a−2,5b−1,5b−2とに引掛けられ
ローラ6a,6bは軸を中心として回転可能になる。そ
の時、ローラ6a,6bは絶縁のローラ片6a−1,6
b−1のテーパ状挟持面と導電体のローラ片6a−2,
6b−2のテーパ状挟持面とがガイドバー1の軸方向に
見て、互いに逆向きとなって対向するように取付けられ
ている。ローラ6a,6bが取付けられた加圧バネ5
a,5bは、まずケース7に設けられた突部7a−2,
7b−2に取付けられる。その様子を示すのが図4であ
る。加圧バネ5bに設けられた突部5b−4は突部7b
−2の上部形状とほぼ同形状に形成されており、加圧バ
ネ5bはまず突部7b−2を挿通させてケース7の底面
に達する。次に加圧バネ5bをスライドさせる(図4で
いうと右方)。その時突部7b−2には図4(b)が示
すように弾性を有した挟持片と、挟持片の先端部底面側
に加圧バネ5bの穴部5b−5の直径よりも若干大きい
直径の半球状の突部7b−3を有しているので、加圧バ
ネ5bをスライドさせると、突部7b−2の挟持片が上
方へ撓み、さらにスライドさせると、突部7b−3が加
圧バネ5bの穴部5b−5に落ちこみ、若干の挟持力を
残して撓みが開放され、加圧バネ5bが固定される。さ
らにスライドの途中でケース7に設けられた突部7b−
1と加圧バネ5bに設けられた穴部(図3、5a−8と
同様の穴部)が嵌合することによって加圧バネ5bの位
置決めが行なわれる。加圧バネ5aの取付けも以上の説
明と同様となるので省略する。
3の両端部が加圧バネ5a,5bに設けられた引掛片5
a−1,5a−2,5b−1,5b−2とに引掛けられ
ローラ6a,6bは軸を中心として回転可能になる。そ
の時、ローラ6a,6bは絶縁のローラ片6a−1,6
b−1のテーパ状挟持面と導電体のローラ片6a−2,
6b−2のテーパ状挟持面とがガイドバー1の軸方向に
見て、互いに逆向きとなって対向するように取付けられ
ている。ローラ6a,6bが取付けられた加圧バネ5
a,5bは、まずケース7に設けられた突部7a−2,
7b−2に取付けられる。その様子を示すのが図4であ
る。加圧バネ5bに設けられた突部5b−4は突部7b
−2の上部形状とほぼ同形状に形成されており、加圧バ
ネ5bはまず突部7b−2を挿通させてケース7の底面
に達する。次に加圧バネ5bをスライドさせる(図4で
いうと右方)。その時突部7b−2には図4(b)が示
すように弾性を有した挟持片と、挟持片の先端部底面側
に加圧バネ5bの穴部5b−5の直径よりも若干大きい
直径の半球状の突部7b−3を有しているので、加圧バ
ネ5bをスライドさせると、突部7b−2の挟持片が上
方へ撓み、さらにスライドさせると、突部7b−3が加
圧バネ5bの穴部5b−5に落ちこみ、若干の挟持力を
残して撓みが開放され、加圧バネ5bが固定される。さ
らにスライドの途中でケース7に設けられた突部7b−
1と加圧バネ5bに設けられた穴部(図3、5a−8と
同様の穴部)が嵌合することによって加圧バネ5bの位
置決めが行なわれる。加圧バネ5aの取付けも以上の説
明と同様となるので省略する。
【0037】次に、圧電振動子2に取付けられている支
持体4がケース7に設けられた溝部7cに圧入等により
固定される。その際図6、図7が示すように、加圧バネ
5a,5bに設けられた弾性片5a−6,5b−6が、
支持体4を取付ける際に撓み、支持体4がケース7に完
全に取付けられると弾性片5a−6と5b−6が支持体
4を挟み込む方向に力を保持するので、弾性片5a−
6,5b−6と支持体4の導電体4a,4bにそれぞれ
完全に接触することになる。キャップ8は上記部品が取
付けられたケース7にスナップフィットにより取付けら
れる。以上の取付けが終了した状態を図8に示す。
持体4がケース7に設けられた溝部7cに圧入等により
固定される。その際図6、図7が示すように、加圧バネ
5a,5bに設けられた弾性片5a−6,5b−6が、
支持体4を取付ける際に撓み、支持体4がケース7に完
全に取付けられると弾性片5a−6と5b−6が支持体
4を挟み込む方向に力を保持するので、弾性片5a−
6,5b−6と支持体4の導電体4a,4bにそれぞれ
完全に接触することになる。キャップ8は上記部品が取
付けられたケース7にスナップフィットにより取付けら
れる。以上の取付けが終了した状態を図8に示す。
【0038】次に、上記のようにして得られたユニット
25は図9に示されている様に可動レンズ保持部材21
のスリーブ部21aに設けられた穴部21a−1に装着
される。その際に穴部21a−1の両端面にはガイドバ
ー1の軸方向に対し垂直方向に突部21a−2,21a
−3が設けられ、ユニット25には溝部7d−1,7d
−2,8c−1,8c−2(8c−2は不図示)が設け
られているので、突部21a−2と溝部7d−1,8c
−1、突部21a−3と溝部7d−2,8c−2が係合
し、ユニット25はガイドバー1の軸方向に対して垂直
方向にスライドされて装着することになる。
25は図9に示されている様に可動レンズ保持部材21
のスリーブ部21aに設けられた穴部21a−1に装着
される。その際に穴部21a−1の両端面にはガイドバ
ー1の軸方向に対し垂直方向に突部21a−2,21a
−3が設けられ、ユニット25には溝部7d−1,7d
−2,8c−1,8c−2(8c−2は不図示)が設け
られているので、突部21a−2と溝部7d−1,8c
−1、突部21a−3と溝部7d−2,8c−2が係合
し、ユニット25はガイドバー1の軸方向に対して垂直
方向にスライドされて装着することになる。
【0039】ガイドバー1は可動レンズ保持部材21に
設けられたガイド穴部21bに挿通され、その後、スリ
ーブ部21aにスライドされたユニット25に設けられ
た穴部25a,25bに挿通され、最後にスリーブ部2
1aに設けられた穴部21cを介して外方に引き出され
る。その際、ユニット25内では、図10に示されてい
る様にローラ6a,6bのテーパ部とガイドバー1の導
電層13,14が接触している。また、ローラ6a,6
bが取付けられている加圧バネ5a,5bはガイドバー
1が挿通されると上方へ撓むので、ローラ6a,6bと
ガイドバー1および摩擦材3a,3bとガイドバー1と
の接触圧を供給することができる。
設けられたガイド穴部21bに挿通され、その後、スリ
ーブ部21aにスライドされたユニット25に設けられ
た穴部25a,25bに挿通され、最後にスリーブ部2
1aに設けられた穴部21cを介して外方に引き出され
る。その際、ユニット25内では、図10に示されてい
る様にローラ6a,6bのテーパ部とガイドバー1の導
電層13,14が接触している。また、ローラ6a,6
bが取付けられている加圧バネ5a,5bはガイドバー
1が挿通されると上方へ撓むので、ローラ6a,6bと
ガイドバー1および摩擦材3a,3bとガイドバー1と
の接触圧を供給することができる。
【0040】また、金属薄板2cの中央部(節部)から
の弾性片2c−1,2c−2はガイドバー1が挿通され
ると側方へ撓み、ガイドバー1との接触圧を供給するよ
うになる。なお、弾性片2c−1,2c−2はガイドバ
ー1の導電体11に接触している。
の弾性片2c−1,2c−2はガイドバー1が挿通され
ると側方へ撓み、ガイドバー1との接触圧を供給するよ
うになる。なお、弾性片2c−1,2c−2はガイドバ
ー1の導電体11に接触している。
【0041】次に、給電の流れについて説明する。
【0042】ガイドバー1の導電層13は、絶縁体のロ
ーラ片6a−1と非導通であり、導電体のローラ片6a
−2とは導通状態となっている。ローラ軸は導電体で形
成されており、ローラ軸6a−3は、同じく導電体で形
成された加圧バネ5aに取付けられているので、ローラ
片6a−2と加圧バネ5aは導通状態にある。加圧バネ
5aは前記のように支持体4aに接触しているので、支
持体4aと導通状態にある。
ーラ片6a−1と非導通であり、導電体のローラ片6a
−2とは導通状態となっている。ローラ軸は導電体で形
成されており、ローラ軸6a−3は、同じく導電体で形
成された加圧バネ5aに取付けられているので、ローラ
片6a−2と加圧バネ5aは導通状態にある。加圧バネ
5aは前記のように支持体4aに接触しているので、支
持体4aと導通状態にある。
【0043】支持体4aは、図11に示すように、電極
Cに接触しており、電極Cからは電極Bへリード線等に
より接続されているので、電極Bと電極Cとは支持体4
aと導通状態にある。
Cに接触しており、電極Cからは電極Bへリード線等に
より接続されているので、電極Bと電極Cとは支持体4
aと導通状態にある。
【0044】同様にしてガイドバー1の導電層14はロ
ーラ片6b−2,ローラ軸6b−3,加圧バネ5b,支
持体4そして電極A,Dと導通状態にある。
ーラ片6b−2,ローラ軸6b−3,加圧バネ5b,支
持体4そして電極A,Dと導通状態にある。
【0045】そして、圧電振動子2の中央部から弾性片
2c−1もしくは2c−2がガイドバー1の導電体11
に接続し、ガイドバー1はグランドに接続されている。
2c−1もしくは2c−2がガイドバー1の導電体11
に接続し、ガイドバー1はグランドに接続されている。
【0046】今、導電層13とガイドバー1の導電体1
1間に、 V13=v13cosωt (なお、v13:電圧振幅、t:
時間、ω:角周波数) の交流電圧を印加すると、摩擦材3aあるいは3bに
は、図21の(a)、(b)に示すように、x方向に振
動変位101が励起され、y方向には振動変位103が
励起される。但し、摩擦材3aと3bの振動変位の位相
は概180度ずれている。
1間に、 V13=v13cosωt (なお、v13:電圧振幅、t:
時間、ω:角周波数) の交流電圧を印加すると、摩擦材3aあるいは3bに
は、図21の(a)、(b)に示すように、x方向に振
動変位101が励起され、y方向には振動変位103が
励起される。但し、摩擦材3aと3bの振動変位の位相
は概180度ずれている。
【0047】つぎに、導電層14とガイドバー1の導電
体11の間に、 V14=v14sinωt (なお、v14:電圧振幅、t:
時間、ω:角周波数) の交流電圧を印加すると、摩擦材3aあるいは3bには
図21の(a)、(b)に示すように、x方向に振動変
位102が励起され、y方向にには振動変位104が励
起される。但し、摩擦材3aと3bの振動変位の位相は
概180度ずれている。
体11の間に、 V14=v14sinωt (なお、v14:電圧振幅、t:
時間、ω:角周波数) の交流電圧を印加すると、摩擦材3aあるいは3bには
図21の(a)、(b)に示すように、x方向に振動変
位102が励起され、y方向にには振動変位104が励
起される。但し、摩擦材3aと3bの振動変位の位相は
概180度ずれている。
【0048】次に、導電層13とガイドバー1の導電体
11間に、V13=v13cosωt、導電層14をガイド
バー1の導電体11間に、V14=v14sinωtを同時
に印加すると、摩擦材3aあるいは3bには図21の
(a)、(b)に示すように、x方向には振動変位10
5が励起され、y方向には振動変位106が励起され
る。但し、摩擦材3aと3bの振動変位の位相は概18
0度ずれている。
11間に、V13=v13cosωt、導電層14をガイド
バー1の導電体11間に、V14=v14sinωtを同時
に印加すると、摩擦材3aあるいは3bには図21の
(a)、(b)に示すように、x方向には振動変位10
5が励起され、y方向には振動変位106が励起され
る。但し、摩擦材3aと3bの振動変位の位相は概18
0度ずれている。
【0049】これらの振動変位105,106を時間に
沿って合成すると、図21の(c)になり、摩擦材3
a,3bは楕円運動を描くことになる。なお、図21の
(c)ではCCW方向の楕円軌跡となっている。
沿って合成すると、図21の(c)になり、摩擦材3
a,3bは楕円運動を描くことになる。なお、図21の
(c)ではCCW方向の楕円軌跡となっている。
【0050】摩擦材3a、3bとガイドバー1とは、加
圧バネ5a,5bによって押圧されているので、摩擦材
3a,3bが上記のごとく楕円運動を行うと推力が発生
し、レンズ保持部材21をガイドバー1に沿って一方向
に駆動することができる。
圧バネ5a,5bによって押圧されているので、摩擦材
3a,3bが上記のごとく楕円運動を行うと推力が発生
し、レンズ保持部材21をガイドバー1に沿って一方向
に駆動することができる。
【0051】また、他方向に移動させるときは、V13と
V14の位相を反転させればよい。例えば、V13=v13s
inωt、V14=v14cosωtなる交流電圧を夫々導
電層13,14に印加することで、他方向への駆動が可
能となる。
V14の位相を反転させればよい。例えば、V13=v13s
inωt、V14=v14cosωtなる交流電圧を夫々導
電層13,14に印加することで、他方向への駆動が可
能となる。
【0052】図12の(a)、(b)はガイドバー1へ
の給電を行うための端子部材の拡大斜視図である。
の給電を行うための端子部材の拡大斜視図である。
【0053】31は合成樹脂等の絶縁材で形成された端
子ケースであり、32,33,34は導電材で形成され
た端子である。端子ケース31の穴31c,31d,3
1eを介して端子32,33,34が挿入され、端子ケ
ース31に設けられている突片31a,31bを端子3
2,33に設けられた穴部に嵌合し、突片31a,31
bを熱溶着等により端子32,33,34が固定されて
いる。また端子32,33,34には突部32a,33
aが形成されており、ガイドバー1に端子ケース31を
挿通させた時に突部32a,33aには、ガイドバー1
の導電層13,14がそれぞれ接触し、突部34aは導
電体11に接触しており、それぞれの端子に接続するこ
とで給電を可能にするものである。
子ケースであり、32,33,34は導電材で形成され
た端子である。端子ケース31の穴31c,31d,3
1eを介して端子32,33,34が挿入され、端子ケ
ース31に設けられている突片31a,31bを端子3
2,33に設けられた穴部に嵌合し、突片31a,31
bを熱溶着等により端子32,33,34が固定されて
いる。また端子32,33,34には突部32a,33
aが形成されており、ガイドバー1に端子ケース31を
挿通させた時に突部32a,33aには、ガイドバー1
の導電層13,14がそれぞれ接触し、突部34aは導
電体11に接触しており、それぞれの端子に接続するこ
とで給電を可能にするものである。
【0054】また、図13は端子ケース31を伴ったガ
イドバー1が、レンズ鏡筒41に取付けられた状態を示
している。レンズ鏡筒41には穴部41aが開口してお
り、そこから端子32,33,34が外方へ突き出せる
様になっており、外部側のフレキシブルプリント基板等
によって容易に給電が可能となる。
イドバー1が、レンズ鏡筒41に取付けられた状態を示
している。レンズ鏡筒41には穴部41aが開口してお
り、そこから端子32,33,34が外方へ突き出せる
様になっており、外部側のフレキシブルプリント基板等
によって容易に給電が可能となる。
【0055】次に、可動レンズ保持部材21の位置検出
手段について説明する。図9において、可動レンズ保持
部材21のスリーブ部21aの上面にはガイドバー1の
軸方向に長溝が設けられていて、その長溝には長方形の
板状の磁性材に所定のピッチを持って着磁されている板
材22が嵌込まれており、接着等により固定されてい
る。
手段について説明する。図9において、可動レンズ保持
部材21のスリーブ部21aの上面にはガイドバー1の
軸方向に長溝が設けられていて、その長溝には長方形の
板状の磁性材に所定のピッチを持って着磁されている板
材22が嵌込まれており、接着等により固定されてい
る。
【0056】さらに、レンズ鏡筒41には弾性を有する
挟持片41bと溝部41cが形成されており、溝部41
cに磁気感応素子43が収納され、挟持片41bによっ
て挟持される。磁気感応素子43は板材22と一定の間
隔をもって対向配置されており、可動レンズ保持部材2
1が移動すると磁気感応素子43上の磁界が変化するの
で位置が検出できる。
挟持片41bと溝部41cが形成されており、溝部41
cに磁気感応素子43が収納され、挟持片41bによっ
て挟持される。磁気感応素子43は板材22と一定の間
隔をもって対向配置されており、可動レンズ保持部材2
1が移動すると磁気感応素子43上の磁界が変化するの
で位置が検出できる。
【0057】以上のように本発明によれば、フレキシブ
ルプリント基板をUターンさせるためのスペースが不要
になり、レンズ駆動装置が小型化できる。また、可動レ
ンズ保持部材21の駆動の際にフレキシブルプリント基
板の負荷がなくなるので、制御しやすくなり性能が向上
する。
ルプリント基板をUターンさせるためのスペースが不要
になり、レンズ駆動装置が小型化できる。また、可動レ
ンズ保持部材21の駆動の際にフレキシブルプリント基
板の負荷がなくなるので、制御しやすくなり性能が向上
する。
【0058】さらには、各端子に負担がかからなくなる
ので、品質を安定化させることができる。
ので、品質を安定化させることができる。
【0059】(第2の実施例)図14、図15は本発明
の第2の実施例を示す。
の第2の実施例を示す。
【0060】第1の実施例では、圧電振動子2よりグラ
ウンドへの接続を圧電振動子2に設けられた挟持片をガ
イドバー1に接触させて行なっていたが、挟持片とガイ
ドバー1との接触が可動レンズ保持部材21の移動に際
して、摩擦負荷となり、これが制御上悪影響を及ぼしか
ねない。また、摩擦音が発生することも考えられる。そ
こで以下のような構成にすることにより上記問題を解決
できる。
ウンドへの接続を圧電振動子2に設けられた挟持片をガ
イドバー1に接触させて行なっていたが、挟持片とガイ
ドバー1との接触が可動レンズ保持部材21の移動に際
して、摩擦負荷となり、これが制御上悪影響を及ぼしか
ねない。また、摩擦音が発生することも考えられる。そ
こで以下のような構成にすることにより上記問題を解決
できる。
【0061】図14,15は本実施例の圧電振動子と摩
擦材の構成を示している。
擦材の構成を示している。
【0062】図14において2枚の圧電振動子のうち上
方の圧電振動子52には穴部52a,52bが施されて
いる。摩擦材51a,51bは穴部52a,52bの縦
方向の幅と横方向の幅よりも若干小さく、高さ方向に高
く矩形状に形成されている。摩擦材51a,51bを夫
々穴部52a,52bの外周面に接触しないように挿通
させ、金属薄板53に半田付け等により固定する。
方の圧電振動子52には穴部52a,52bが施されて
いる。摩擦材51a,51bは穴部52a,52bの縦
方向の幅と横方向の幅よりも若干小さく、高さ方向に高
く矩形状に形成されている。摩擦材51a,51bを夫
々穴部52a,52bの外周面に接触しないように挿通
させ、金属薄板53に半田付け等により固定する。
【0063】図15において、上方の圧電振動子52に
は、絶縁部56(太線部)が施されていて、絶縁部56
の内側の導電部58と圧電振動子52の電極部とは完全
に絶縁されている。導電部58には摩擦材55a,55
bが半田付け等により固着される。金属薄板53には突
片53aが形成されていて、導電部58に半田付け等に
よって固着されている。
は、絶縁部56(太線部)が施されていて、絶縁部56
の内側の導電部58と圧電振動子52の電極部とは完全
に絶縁されている。導電部58には摩擦材55a,55
bが半田付け等により固着される。金属薄板53には突
片53aが形成されていて、導電部58に半田付け等に
よって固着されている。
【0064】以上のような構成によれば、第1の実施例
で示した如く圧電振動子体に挟持片を設け、ガイドバー
に接触させたのに対し本実施例では駆動に用いる摩擦材
を使って直接グラウンドに接続することができる。
で示した如く圧電振動子体に挟持片を設け、ガイドバー
に接触させたのに対し本実施例では駆動に用いる摩擦材
を使って直接グラウンドに接続することができる。
【0065】(第3の実施例)図16、図17は第3の
実施例を示す。
実施例を示す。
【0066】図16は加圧バネ62a,62bを支持体
61に接触させないで手前にてL字形状に屈曲させ、そ
の先端部を直接電極Cと電極Dにそれぞれ半田付けによ
り固着させたものである。図17は加圧バネ63a,6
3bを支持体61に接触させないで手前でコ字形状に屈
曲させ、加圧バネ63a,63bの先端付近に弾性片6
3a−1,63b−1をそれぞれ形成し、弾性片63a
−1,63b−1を直接電極Cと電極Dに押圧力をもっ
て接触させたものである。
61に接触させないで手前にてL字形状に屈曲させ、そ
の先端部を直接電極Cと電極Dにそれぞれ半田付けによ
り固着させたものである。図17は加圧バネ63a,6
3bを支持体61に接触させないで手前でコ字形状に屈
曲させ、加圧バネ63a,63bの先端付近に弾性片6
3a−1,63b−1をそれぞれ形成し、弾性片63a
−1,63b−1を直接電極Cと電極Dに押圧力をもっ
て接触させたものである。
【0067】以上のような構成によれば、支持体を導電
体と絶縁体で構成する必要がなくなり、支持体の製作が
極めて容易になるという利点がある。
体と絶縁体で構成する必要がなくなり、支持体の製作が
極めて容易になるという利点がある。
【0068】(第4の実施例)図18は第4の実施例を
示す。
示す。
【0069】第1乃至第3の実施例ではガイドバーによ
り給電を行ったが、別部材より給電してもよい。例えば
レンズ鏡筒内に設けられたレール部材により給電を行っ
てもよい。図18はレール部材により給電を行う第4の
実施例を示す図である。
り給電を行ったが、別部材より給電してもよい。例えば
レンズ鏡筒内に設けられたレール部材により給電を行っ
てもよい。図18はレール部材により給電を行う第4の
実施例を示す図である。
【0070】78は可動レンズ保持部材、79は被駆動
物であるところのガイドバー、80は圧電振動子2を支
持体61を介して支持し、可動レンズ保持部材78内で
可動レンズ保持部材78の移動方向と垂直方向にスライ
ドするスライド部材、71,72は加圧バネで、片端を
圧電振動子2の電極に接続され、もう一方の片端は弾性
片を有し、固定鏡筒77内に埋め込まれたレール部材7
5,76を適当な押圧力を持ってガイドバー79の軸方
向にスライドさせる。レール部材75,76を導電体で
形成し、レール部材75,76に通電を行うことによっ
て、圧電振動子2が励起されて、可動レンズ保持部材7
8はガイドバー79の軸方向に移動可能となる。なお、
グラウンドへの接続は第1〜2の実施例のどちらの方法
でもよい。
物であるところのガイドバー、80は圧電振動子2を支
持体61を介して支持し、可動レンズ保持部材78内で
可動レンズ保持部材78の移動方向と垂直方向にスライ
ドするスライド部材、71,72は加圧バネで、片端を
圧電振動子2の電極に接続され、もう一方の片端は弾性
片を有し、固定鏡筒77内に埋め込まれたレール部材7
5,76を適当な押圧力を持ってガイドバー79の軸方
向にスライドさせる。レール部材75,76を導電体で
形成し、レール部材75,76に通電を行うことによっ
て、圧電振動子2が励起されて、可動レンズ保持部材7
8はガイドバー79の軸方向に移動可能となる。なお、
グラウンドへの接続は第1〜2の実施例のどちらの方法
でもよい。
【0071】以上のような構成によれば、ガイドバーに
導電層と絶縁層を形成しなくてもよく、より精度の高い
ガイドバー79が形成できるので、可動レンズ保持部材
78を精度よく移動させることが可能となる。
導電層と絶縁層を形成しなくてもよく、より精度の高い
ガイドバー79が形成できるので、可動レンズ保持部材
78を精度よく移動させることが可能となる。
【0072】(第5の実施例)図19は第5の実施例を
示す。
示す。
【0073】給電を行うための弾性片の押圧力と、摩擦
材と被駆動物との加圧力には適正値があり、必ずしもそ
れらが同じであるとは限らない。そこで第5の実施例は
弾性片の押圧力と、摩擦材と被駆動物との加圧力の供給
方向を互いに直角の関係になるように設定すれば、両者
はそれぞれ独立した働きとなる。
材と被駆動物との加圧力には適正値があり、必ずしもそ
れらが同じであるとは限らない。そこで第5の実施例は
弾性片の押圧力と、摩擦材と被駆動物との加圧力の供給
方向を互いに直角の関係になるように設定すれば、両者
はそれぞれ独立した働きとなる。
【0074】図19はその構成を示す図である。80は
固定鏡筒、81は可動レンズ保持部材、79は被駆動物
であるところのガイドバー、84は圧電振動子2を支持
体61を介して支持し、可動レンズ保持部材81内で可
動レンズ保持部材81の移動方向と垂直方向にスライド
するスライド部材、85は加圧バネで、ローラ用のベア
リング軸受27が設置されているケース86の端部とス
ライド部材84の端部に接続されて常時スライド部材8
4を上方ガイドバー79側へ付勢させている。一方圧電
振動子2からはそれぞれの電極からの弾性片83a,8
3bが可動レンズ保持部材81外方に突出しており、固
定鏡筒80に設けられたレール部材82a,82bを押
圧している。
固定鏡筒、81は可動レンズ保持部材、79は被駆動物
であるところのガイドバー、84は圧電振動子2を支持
体61を介して支持し、可動レンズ保持部材81内で可
動レンズ保持部材81の移動方向と垂直方向にスライド
するスライド部材、85は加圧バネで、ローラ用のベア
リング軸受27が設置されているケース86の端部とス
ライド部材84の端部に接続されて常時スライド部材8
4を上方ガイドバー79側へ付勢させている。一方圧電
振動子2からはそれぞれの電極からの弾性片83a,8
3bが可動レンズ保持部材81外方に突出しており、固
定鏡筒80に設けられたレール部材82a,82bを押
圧している。
【0075】以上のような構成によれば、給電を行うた
めの弾性片の押圧力と摩擦材と被駆動物との加圧力を互
いに垂直な方向に供給できるので、両者の適正値が異な
る場合には最適である。
めの弾性片の押圧力と摩擦材と被駆動物との加圧力を互
いに垂直な方向に供給できるので、両者の適正値が異な
る場合には最適である。
【0076】(第6の実施例)図20は第6の実施例を
示す。
示す。
【0077】上記した第4の実施例で給電を行うための
弾性片の押圧力の適正値が摩擦材3の被駆動物であると
ころのガイドバー79への加圧力の適正値よりも大きい
場合には次の構成が有効である。
弾性片の押圧力の適正値が摩擦材3の被駆動物であると
ころのガイドバー79への加圧力の適正値よりも大きい
場合には次の構成が有効である。
【0078】図20はその構成を示す図であり、前記し
た第4の実施例の構成において、91が示す様な弾性片
を設け、ガイドバー79を押圧するようにしたものであ
る。そのときの弾性片71,72の押圧力>弾性片91
の押圧力となるように設定すれば、摩擦材のガイドバー
への加圧力は給電を行うための弾性片71,72の押圧
力よりも小さくでき上記条件にも適応可能な駆動装置を
提供することができる。
た第4の実施例の構成において、91が示す様な弾性片
を設け、ガイドバー79を押圧するようにしたものであ
る。そのときの弾性片71,72の押圧力>弾性片91
の押圧力となるように設定すれば、摩擦材のガイドバー
への加圧力は給電を行うための弾性片71,72の押圧
力よりも小さくでき上記条件にも適応可能な駆動装置を
提供することができる。
【0079】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、例えば
レンズ駆動装置の可動レンズ保持部材等にフレキシブル
プリント基板を取付ける必要がなくなるので、フレキシ
ブルプリント基板をUターンさせるスペースが不要とな
り、レンズ駆動装置全体を小型化することができる。ま
た、従来のようにフレキシブルプリント基板が可動レン
ズ保持部材等の移動の際の負荷となることがなくなるの
で駆動し易く制御上良好なレンズ駆動装置が得られる。
さらに、可動レンズ保持部材内に収納された例えば圧電
振動素子や磁気感応素子等の端子部に負担を掛けたり破
損してしまうような危険性がないので保守上の問題も解
決できる。
レンズ駆動装置の可動レンズ保持部材等にフレキシブル
プリント基板を取付ける必要がなくなるので、フレキシ
ブルプリント基板をUターンさせるスペースが不要とな
り、レンズ駆動装置全体を小型化することができる。ま
た、従来のようにフレキシブルプリント基板が可動レン
ズ保持部材等の移動の際の負荷となることがなくなるの
で駆動し易く制御上良好なレンズ駆動装置が得られる。
さらに、可動レンズ保持部材内に収納された例えば圧電
振動素子や磁気感応素子等の端子部に負担を掛けたり破
損してしまうような危険性がないので保守上の問題も解
決できる。
【0080】請求項2に記載の発明によれば、案内部材
の摩擦駆動部への加圧接触摩擦力を効率よく得ることが
でき、適確な移動部材の推進力が得られる。
の摩擦駆動部への加圧接触摩擦力を効率よく得ることが
でき、適確な移動部材の推進力が得られる。
【0081】請求項3に記載の発明によれば、電気機械
エネルギー変換素子である例えば圧電振動子の90°の
位相差を有する周波電圧による励振現象により、摩擦駆
動部には有効な楕円運動が発生し、例えば移動部材を介
しての可動レンズ保持部材の一方向への移動がスムーズ
に行なわれ、また、圧電振動子への通電条件すなわち印
加電圧の符号を逆にすれば可動レンズ保持部材を容易に
他方向へ移動させることができる。請求項4に記載の発
明によれば、案内部材の摩擦駆動部への接触面積を確保
することで該案内部材に沿っての移動部材の推力を有効
に得ることができ、また、平面部による面規制でもっ
て、案内部材の中心軸方向の廻りの捩回トルクの発生を
防止することができる。
エネルギー変換素子である例えば圧電振動子の90°の
位相差を有する周波電圧による励振現象により、摩擦駆
動部には有効な楕円運動が発生し、例えば移動部材を介
しての可動レンズ保持部材の一方向への移動がスムーズ
に行なわれ、また、圧電振動子への通電条件すなわち印
加電圧の符号を逆にすれば可動レンズ保持部材を容易に
他方向へ移動させることができる。請求項4に記載の発
明によれば、案内部材の摩擦駆動部への接触面積を確保
することで該案内部材に沿っての移動部材の推力を有効
に得ることができ、また、平面部による面規制でもっ
て、案内部材の中心軸方向の廻りの捩回トルクの発生を
防止することができる。
【0082】請求項5に記載の発明によれば、移動部材
の案内部材に対する負荷が軽減され、例えば移動部材に
直結した可動レンズ保持部材の位置による変動がなくな
り制御上良好な移動駆動が得られる。
の案内部材に対する負荷が軽減され、例えば移動部材に
直結した可動レンズ保持部材の位置による変動がなくな
り制御上良好な移動駆動が得られる。
【0083】請求項6に記載の発明によれば、支持体を
通じて電気機械エネルギー変換素子である例えば圧電振
動子に給電が可能となり、該圧電振動子へのリード配線
が廃止でき、作業性が向上する。
通じて電気機械エネルギー変換素子である例えば圧電振
動子に給電が可能となり、該圧電振動子へのリード配線
が廃止でき、作業性が向上する。
【0084】請求項7に記載の発明によれば、直接摩擦
駆動部を使って導電薄膜層をグラウンドに接続すること
ができ、移動部材の移動に際しての摩擦負荷や摩擦音の
発生等を解消することができる。例えばレンズ駆動装置
の可動レンズ保持部材を摺動させる案内部材に対する摩
擦負荷を軽減でき、駆動し易いレンズ駆動装置を提供す
ることができる。
駆動部を使って導電薄膜層をグラウンドに接続すること
ができ、移動部材の移動に際しての摩擦負荷や摩擦音の
発生等を解消することができる。例えばレンズ駆動装置
の可動レンズ保持部材を摺動させる案内部材に対する摩
擦負荷を軽減でき、駆動し易いレンズ駆動装置を提供す
ることができる。
【0085】請求項8に記載の発明によれば、支持体を
導電体と絶縁体とで構成する必要がなくなり、支持体の
作製が極めて容易となる。
導電体と絶縁体とで構成する必要がなくなり、支持体の
作製が極めて容易となる。
【0086】請求項9に記載の発明によれば、レール部
材を介して給電を行うことができる。
材を介して給電を行うことができる。
【図1】本出願に係る発明の第1の実施例を示した振動
駆動装置を示すものであり、(a)は縦断平面図、
(b)は(a)のX−X断面図
駆動装置を示すものであり、(a)は縦断平面図、
(b)は(a)のX−X断面図
【図2】本出願に係る発明の第1の実施例を示した振動
駆動装置のガイドバーの断面図
駆動装置のガイドバーの断面図
【図3】本出願に係る発明の第1の実施例を示した振動
駆動装置の加圧バネの全体斜視図
駆動装置の加圧バネの全体斜視図
【図4】本出願に係る発明の第1の実施例を示した振動
駆動装置の加圧バネの取付状態を示すもので、(a)は
加圧バネの平面図、(b)は取付け前の側面図、(c)
は取付け後の側面図
駆動装置の加圧バネの取付状態を示すもので、(a)は
加圧バネの平面図、(b)は取付け前の側面図、(c)
は取付け後の側面図
【図5】本出願に係る発明の第1の実施例を示した振動
駆動装置のローラを示すもので、(a)は分解斜視図、
(b)は組付け後の全体斜視図
駆動装置のローラを示すもので、(a)は分解斜視図、
(b)は組付け後の全体斜視図
【図6】本出願に係る発明の第1の実施例を示した振動
駆動装置のケースと支持体と加圧バネの組付け状態を示
す断面図
駆動装置のケースと支持体と加圧バネの組付け状態を示
す断面図
【図7】本出願に係る発明の第1の実施例を示した振動
駆動装置の支持体と加圧バネとの接触状態を示す斜視図
駆動装置の支持体と加圧バネとの接触状態を示す斜視図
【図8】本出願に係る発明の第1の実施例を示した振動
駆動装置の移動部材にガイドバーを挿通させる前の状態
を示し、(a)は縦断平面図、(b)は(a)のY−Y
断面図
駆動装置の移動部材にガイドバーを挿通させる前の状態
を示し、(a)は縦断平面図、(b)は(a)のY−Y
断面図
【図9】本出願に係る発明の第1の実施例を示した振動
駆動装置の可動レンズ保持部材収納状態を示す斜視図
駆動装置の可動レンズ保持部材収納状態を示す斜視図
【図10】本出願に係る発明の第1の実施例を示した振
動駆動装置の導電体接触状態を示す断面図
動駆動装置の導電体接触状態を示す断面図
【図11】本出願に係る発明の第1の実施例を示した振
動駆動装置の圧電振動子の電極を示す側面図
動駆動装置の圧電振動子の電極を示す側面図
【図12】本出願に係る発明の第1の実施例を示した振
動駆動装置の端子部材を示す斜視図
動駆動装置の端子部材を示す斜視図
【図13】本出願に係る発明の第1の実施例を示した振
動駆動装置のレンズ鏡筒内収納状態の端子部の状態を示
す斜視図
動駆動装置のレンズ鏡筒内収納状態の端子部の状態を示
す斜視図
【図14】本出願に係る発明の第2の実施例を示した振
動駆動装置の圧電振動子と摩擦材との状態を示す斜視図
動駆動装置の圧電振動子と摩擦材との状態を示す斜視図
【図15】本出願に係る発明の第2の実施例の他例を示
した振動駆動装置の圧電振動子と摩擦材との状態を示す
斜視図
した振動駆動装置の圧電振動子と摩擦材との状態を示す
斜視図
【図16】本出願に係る発明の第3の実施例を示した振
動駆動装置の圧電振動子と加圧バネとの接触状態を示す
側面図
動駆動装置の圧電振動子と加圧バネとの接触状態を示す
側面図
【図17】本出願に係る発明の第3の実施例の他例を示
した振動駆動装置の圧電振動子と加圧バネとの接触状態
を示す側面図
した振動駆動装置の圧電振動子と加圧バネとの接触状態
を示す側面図
【図18】本出願に係る発明の第4の実施例を示した振
動駆動装置の断面図
動駆動装置の断面図
【図19】本出願に係る発明の第5の実施例を示した振
動駆動装置の断面図
動駆動装置の断面図
【図20】本出願に係る発明の第6の実施例を示した振
動駆動装置の断面図
動駆動装置の断面図
【図21】第1の実施例の駆動原理を示す図。
1,79…ガイドバー 2,52…圧電振
動子 3,51,55…摩擦材 4,61…支持体 5,85…加圧バネ 6…ローラ 7…ケース 8…キャップ 11…導電体 12… 絶縁層 13,14…導電層 31…端子ケース 32,33,34…端子 62,63,7
1,72,91…弾性片
動子 3,51,55…摩擦材 4,61…支持体 5,85…加圧バネ 6…ローラ 7…ケース 8…キャップ 11…導電体 12… 絶縁層 13,14…導電層 31…端子ケース 32,33,34…端子 62,63,7
1,72,91…弾性片
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 7/10
Claims (9)
- 【請求項1】 外部からの周波電圧の印加により振動波
を励振させる電気機械エネルギー変換素子と、該電気機
械エネルギー変換素子の主面に前記振動波を抽出駆動す
るために付設された摩擦駆動部と、該摩擦駆動部に一端
が対向配置され他端が前記電気機械エネルギー変換素子
の電極に接続された摺動部材とから成る移動部材と、該
摩擦駆動部と該摺動部材との間に挟持されながら該摩擦
駆動部の前記振動波を利用した摩擦駆動により相対的に
一方向へ駆動される案内部材とを有する振動駆動装置に
おいて、該案内部材に外部給電手段を有し、該案内部材
と前記摺動部材との電気的な接触を介して該外部給電手
段と前記電気機械エネルギー変換素子とを電気的に接続
したことを特徴とする振動駆動装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記摺動部材を、摩
擦駆動部側へ案内部材を押圧させるよう加圧手段として
兼用させたことを特徴とする振動駆動装置。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記案内部
材には、前記摺動部材に接触される電極部と、前記電気
機械エネルギー変換素子側に接触されるグラウンド接続
部とを有することを特徴とする振動駆動装置。 - 【請求項4】 請求項1、2、3において、案内部材
は、断面円弧面の棒状体であって、少なくとも前記摩擦
駆動部に当接する平面部を有することを特徴とする振動
駆動装置。 - 【請求項5】 請求項1、3において、案内部材の電極
部は、移動方向に沿って形成されていることを特徴とす
る振動駆動装置。 - 【請求項6】 請求項1、2、3、4、5において、前
記移動部材には、前記電気機械エネルギー変換素子を支
持する絶縁体から成る支持体を有し、該支持体の両側面
には前記電気機械エネルギー変換素子の電極と接触させ
た導電体を有し、該導電体を介して前記電気機械エネル
ギー変換素子の各電極と前記摺動部材とを電気的に接触
させたことを特徴とする振動駆動装置。 - 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5、6におい
て、前記電気機械エネルギー変換素子は、上側圧電振動
子と下側圧電振動子とが導電薄膜層を介して貼り合わさ
れて構成され、前記摩擦駆動部は、該上側圧電振動子に
形成された矩形穴部と、該矩形穴部に無接触状態に挿入
され下側が導電薄膜層に溶着され、前記矩形穴部の高さ
幅よりも高い矩形状の導電性の摩擦部材とを有すること
を特徴とする振動駆動装置。 - 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、7におい
て、前記移動部材に支持された電気機械エネルギー変換
素子の下部電極に前記摺動部材を直接接続させて給電系
を形成したことを特徴とする振動駆動装置。 - 【請求項9】 外部からの周波電圧の印加により振動波
を励振させる電気機械エネルギー変換素子と、該電気機
械エネルギー変換素子の主面に振動波を抽出駆動するた
めに付設された摩擦駆動部と、前記電気機械エネルギー
変換素子の電極より引き出された導電性を持った弾性部
材と、前記電気機械エネルギー変換素子近傍の固定部材
に付設された導電性を持ったレール部材とを有する振動
駆動装置において、 該レール部材に外部給電手段を有し、該レール部材と前
記弾性部材との電気的な接触を介して該外部給電手段と
前記電気機械エネルギー変換素子とを電気的に接続した
ことを特徴とする振動駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7055621A JPH08251949A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 振動駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7055621A JPH08251949A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 振動駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08251949A true JPH08251949A (ja) | 1996-09-27 |
Family
ID=13003860
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7055621A Pending JPH08251949A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 振動駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08251949A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004333586A (ja) * | 2003-04-30 | 2004-11-25 | Sony Corp | レンズ駆動装置、レンズ鏡筒及び撮像装置 |
JP2009025377A (ja) * | 2007-07-17 | 2009-02-05 | Konica Minolta Opto Inc | 駆動ユニット及び駆動ユニットの製造方法 |
JP2012005957A (ja) * | 2010-06-24 | 2012-01-12 | Maxell Finetech Ltd | 駆動装置、画像取得装置、及び電子機器 |
JP2020071464A (ja) * | 2018-11-02 | 2020-05-07 | 富士フイルム株式会社 | 投射レンズ及び投射装置 |
CN111842095A (zh) * | 2020-06-24 | 2020-10-30 | 深圳先进技术研究院 | 人工结构超声换能器以及超声装置 |
WO2022230713A1 (ja) * | 2021-04-27 | 2022-11-03 | キヤノン株式会社 | 振動型アクチュエータ、電子機器および光学機器 |
US11643273B1 (en) * | 2020-11-24 | 2023-05-09 | Milwaukee Electronics Corporation | Roller brake |
-
1995
- 1995-03-15 JP JP7055621A patent/JPH08251949A/ja active Pending
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WO2022230713A1 (ja) * | 2021-04-27 | 2022-11-03 | キヤノン株式会社 | 振動型アクチュエータ、電子機器および光学機器 |
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