JPH08245822A - 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子及び該粒子を用いた発泡体 - Google Patents
発泡性ポリスチレン系樹脂粒子及び該粒子を用いた発泡体Info
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- JPH08245822A JPH08245822A JP7351499A JP35149995A JPH08245822A JP H08245822 A JPH08245822 A JP H08245822A JP 7351499 A JP7351499 A JP 7351499A JP 35149995 A JP35149995 A JP 35149995A JP H08245822 A JPH08245822 A JP H08245822A
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- impact polystyrene
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 落球衝撃強度に優れた発泡体を提供する。
【解決手段】 マトリクスのポリスチレン系樹脂の重量
平均分子量が20万以上のものを用いることにより、更
には、成形体のセル径が50〜300μm にコントロー
ルすることにより、落球衝撃強度の優れた成形体が得ら
れる。
平均分子量が20万以上のものを用いることにより、更
には、成形体のセル径が50〜300μm にコントロー
ルすることにより、落球衝撃強度の優れた成形体が得ら
れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発泡性ポリスチレン
系樹脂粒子及び該粒子を用いた発泡体に関し、特に緩衝
包装用途に有用なゴム状弾性を持った発泡性ポリスチレ
ン系樹脂粒子及び該粒子からなる発泡体に関する。
系樹脂粒子及び該粒子を用いた発泡体に関し、特に緩衝
包装用途に有用なゴム状弾性を持った発泡性ポリスチレ
ン系樹脂粒子及び該粒子からなる発泡体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より発泡性ポリスチレン系樹脂粒子
を成形して得た成形体は割れ易いという欠点を有するこ
とはよく知られている。この割れ易さを改善するため
に、特公昭47−17465号公報及び特開昭54−1
58467号公報には、スチレンとブタジエンのブロッ
ク共重合体をポリスチレン樹脂に機械的に混合する方法
が開示されている。また特公昭47−18428号公報
には、ハイインパクトポリスチレン樹脂を使用する方法
が開示されている。しかし乍ら、従来の方法で作製され
た発泡性ハイインパクトポリスチレン系樹脂粒子は、常
温保管では熟成が遅くセル径が大きいために落球衝撃強
度が低いという欠点を有していた。
を成形して得た成形体は割れ易いという欠点を有するこ
とはよく知られている。この割れ易さを改善するため
に、特公昭47−17465号公報及び特開昭54−1
58467号公報には、スチレンとブタジエンのブロッ
ク共重合体をポリスチレン樹脂に機械的に混合する方法
が開示されている。また特公昭47−18428号公報
には、ハイインパクトポリスチレン樹脂を使用する方法
が開示されている。しかし乍ら、従来の方法で作製され
た発泡性ハイインパクトポリスチレン系樹脂粒子は、常
温保管では熟成が遅くセル径が大きいために落球衝撃強
度が低いという欠点を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の問題点を解消し、常温保管においても熟成が速く、セ
ル径が小さくなり、落球衝撃強度の良好な発泡体を与え
る発泡性ポリスチレン系樹脂粒子及び該粒子を用いた発
泡体を提供するものである。
の問題点を解消し、常温保管においても熟成が速く、セ
ル径が小さくなり、落球衝撃強度の良好な発泡体を与え
る発泡性ポリスチレン系樹脂粒子及び該粒子を用いた発
泡体を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、マトリクスのポリス
チレン系樹脂の重量平均分子量が20万以上である発泡
性ハイインパクトポリスチレン系樹脂粒子を用いること
により、更には、発泡体のセル径を特定の大きさにコン
トロールすることによって、落球衝撃強度に優れるハイ
インパクトポリスチレン系発泡体を得ることができるこ
とを見出し、本発明を完成させた。
解決するために鋭意検討した結果、マトリクスのポリス
チレン系樹脂の重量平均分子量が20万以上である発泡
性ハイインパクトポリスチレン系樹脂粒子を用いること
により、更には、発泡体のセル径を特定の大きさにコン
トロールすることによって、落球衝撃強度に優れるハイ
インパクトポリスチレン系発泡体を得ることができるこ
とを見出し、本発明を完成させた。
【0005】即ち、本発明の第1は、マトリクスのポリ
スチレン系樹脂の重量平均分子量が20万以上であるこ
とを特徴とする発泡性ハイインパクトポリスチレン系樹
脂粒子を、本発明の第2は、マトリクスのポリスチレン
系樹脂の重量平均分子量が20万以上、且つ成形体のセ
ル径が50〜300μmであることを特徴とするハイイ
ンパクトポリスチレン系発泡体を、それぞれ内容とする
ものである。
スチレン系樹脂の重量平均分子量が20万以上であるこ
とを特徴とする発泡性ハイインパクトポリスチレン系樹
脂粒子を、本発明の第2は、マトリクスのポリスチレン
系樹脂の重量平均分子量が20万以上、且つ成形体のセ
ル径が50〜300μmであることを特徴とするハイイ
ンパクトポリスチレン系発泡体を、それぞれ内容とする
ものである。
【0006】本発明で使用するハイインパクトポリスチ
レン系樹脂のマトリクスのポリスチレン系樹脂の重量平
均分子量は、20万以上、好ましくは26万以上であ
る。20万未満では落球衝撃強度が小さくなり、本発明
の目的とする良好な発泡体が得られない。更に重量平均
分子量が26万以上になると、落球衝撃強度が一層高く
なるので好ましい。ゴム形態としては、サラミ構造のも
の、コアシェル構造のもの、両者を併用したもののいず
れでも使用できるが、サラミ構造のゴムの方が落球衝撃
強度が高く好ましい。ゴムの構造としては、二重結合部
分がシス構造のものが多いもの、トランス構造のものが
多いもののいずれも使用可能であり、両者の併用も可能
である。ハイインパクトポリスチレン系樹脂のポリスチ
レン系樹脂部分はスチレンの重合体であるが、α−メチ
ルスチレン、メチルメタクリレート、メチルアクリレー
ト等の他のモノマーの1種又は2種以上が共重合されて
いてもよい。
レン系樹脂のマトリクスのポリスチレン系樹脂の重量平
均分子量は、20万以上、好ましくは26万以上であ
る。20万未満では落球衝撃強度が小さくなり、本発明
の目的とする良好な発泡体が得られない。更に重量平均
分子量が26万以上になると、落球衝撃強度が一層高く
なるので好ましい。ゴム形態としては、サラミ構造のも
の、コアシェル構造のもの、両者を併用したもののいず
れでも使用できるが、サラミ構造のゴムの方が落球衝撃
強度が高く好ましい。ゴムの構造としては、二重結合部
分がシス構造のものが多いもの、トランス構造のものが
多いもののいずれも使用可能であり、両者の併用も可能
である。ハイインパクトポリスチレン系樹脂のポリスチ
レン系樹脂部分はスチレンの重合体であるが、α−メチ
ルスチレン、メチルメタクリレート、メチルアクリレー
ト等の他のモノマーの1種又は2種以上が共重合されて
いてもよい。
【0007】本発明で使用する造核剤としては、エチレ
ンビスステアリルアミド、メチレンビスステアリルアミ
ド、ポリエチレンワックス等の有機物、ステアリン酸カ
ルシウム等の塩、タルク等の無機物が挙げられ、これら
は単独又は2種以上組み合わせて使用できる。造核剤の
使用量は、ハイインパクトポリスチレン系樹脂100重
量部に対して0.03〜1重量部が好ましく、より好ま
しくは0.05〜0.5重量部である。0.03重量部
未満では常温熟成が遅く、また1重量部を越えるとセル
径が細かくなりすぎて成形性が劣る傾向がある。
ンビスステアリルアミド、メチレンビスステアリルアミ
ド、ポリエチレンワックス等の有機物、ステアリン酸カ
ルシウム等の塩、タルク等の無機物が挙げられ、これら
は単独又は2種以上組み合わせて使用できる。造核剤の
使用量は、ハイインパクトポリスチレン系樹脂100重
量部に対して0.03〜1重量部が好ましく、より好ま
しくは0.05〜0.5重量部である。0.03重量部
未満では常温熟成が遅く、また1重量部を越えるとセル
径が細かくなりすぎて成形性が劣る傾向がある。
【0008】造核剤の混合方法としては、ペレット化時
にハイインパクトポリスチレン系樹脂とドライブレンド
した後に押出機中で溶融混合するのが一般的である。造
核剤の分散を更に良くしたい時には、2軸押出機を使用
することが望ましく、その場合には造核剤の使用量を少
なくすることができる。
にハイインパクトポリスチレン系樹脂とドライブレンド
した後に押出機中で溶融混合するのが一般的である。造
核剤の分散を更に良くしたい時には、2軸押出機を使用
することが望ましく、その場合には造核剤の使用量を少
なくすることができる。
【0009】本発明で使用する発泡剤は、ペンタンが好
ましい。ノルマルペンタンとイソペンタンとの比率には
特に制限がない。またブタンやシクロペンタン、ヘキサ
ン等を少量併用してもよい。揮発分の逸散性の観点か
ら、発泡剤はブタンよりペンタンの方が好ましい。
ましい。ノルマルペンタンとイソペンタンとの比率には
特に制限がない。またブタンやシクロペンタン、ヘキサ
ン等を少量併用してもよい。揮発分の逸散性の観点か
ら、発泡剤はブタンよりペンタンの方が好ましい。
【0010】本発明で使用する分散剤としては、例えば
部分鹸化ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩、ポ
リビニルピロリドン、カルボキシルメチルセルローズ、
メチルセルローズ等の有機化合物の他、ピロリン酸カル
シウム、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、リン酸マグネシウム、ピロリン酸マグネシウ
ム、酸化マグネシウム等の水に難溶性の微粉末からなる
無機化合物が挙げられ、これらは単独又は2種以上組み
合わせて使用できる。懸濁剤として無機化合物を用いる
際には、界面活性剤を併用することが望ましい。
部分鹸化ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩、ポ
リビニルピロリドン、カルボキシルメチルセルローズ、
メチルセルローズ等の有機化合物の他、ピロリン酸カル
シウム、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、リン酸マグネシウム、ピロリン酸マグネシウ
ム、酸化マグネシウム等の水に難溶性の微粉末からなる
無機化合物が挙げられ、これらは単独又は2種以上組み
合わせて使用できる。懸濁剤として無機化合物を用いる
際には、界面活性剤を併用することが望ましい。
【0011】また、発泡性ポリスチレン系樹脂粒子を製
造する際に、発泡剤の樹脂への浸透を促進するために溶
剤を使用してもよい。このような溶剤としては、シクロ
ヘキサンや、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の
芳香族炭化水素が好適で、これらは単独又は2種以上組
み合わせて使用できる。
造する際に、発泡剤の樹脂への浸透を促進するために溶
剤を使用してもよい。このような溶剤としては、シクロ
ヘキサンや、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の
芳香族炭化水素が好適で、これらは単独又は2種以上組
み合わせて使用できる。
【0012】発泡剤を樹脂粒子に含浸させる方法として
は、例えば、ハイインパクトポリスチレン系樹脂に造核
剤をドライブレンドし、押出機にて加熱溶融すると共に
ダイスよりストランド状に押出して冷却し切断してペレ
ットを得、このペレットを分散剤を用いて水性媒体中に
分散し、発泡剤としてペンタンを含浸せしめる方法があ
る。また、ハイインパクトポリスチレン系樹脂に造核剤
をドライブレンドし、押出機にて加熱溶融すると共に発
泡剤を圧入してからダイスよりストランド状に押出し、
ダイを出た直後に発泡する前に冷却し切断して、発泡性
ハイインパクトポリスチレン樹脂粒子を得る方法もあ
る。
は、例えば、ハイインパクトポリスチレン系樹脂に造核
剤をドライブレンドし、押出機にて加熱溶融すると共に
ダイスよりストランド状に押出して冷却し切断してペレ
ットを得、このペレットを分散剤を用いて水性媒体中に
分散し、発泡剤としてペンタンを含浸せしめる方法があ
る。また、ハイインパクトポリスチレン系樹脂に造核剤
をドライブレンドし、押出機にて加熱溶融すると共に発
泡剤を圧入してからダイスよりストランド状に押出し、
ダイを出た直後に発泡する前に冷却し切断して、発泡性
ハイインパクトポリスチレン樹脂粒子を得る方法もあ
る。
【0013】尚、本発明の発泡性ポリスチレン系樹脂粒
子には、必要に応じ、充填剤、可塑剤、難燃剤、滑剤、
着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等の添加剤の1種又
は2種以上を含有させることができる。
子には、必要に応じ、充填剤、可塑剤、難燃剤、滑剤、
着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等の添加剤の1種又
は2種以上を含有させることができる。
【0014】上記の如くして得られる発泡性ポリスチレ
ン系樹脂粒子を成形することにより、セル径が50〜3
00μm の範囲で、40倍での落球衝撃試験時の半数破
壊高さが22cm以上の高品質の成形体を容易に得ること
ができる。
ン系樹脂粒子を成形することにより、セル径が50〜3
00μm の範囲で、40倍での落球衝撃試験時の半数破
壊高さが22cm以上の高品質の成形体を容易に得ること
ができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例をもって本発明を説明するが、
本発明は実施例に制限されるものではない。以下の記載
において、「部」、「%」は特に断らない限り、それぞ
れ「重量部」、「重量%」を表す。尚、重量平均分子量
(Mw)、セル径、表面性及び落球衝撃強度は、下記の
方法で測定又は評価した。
本発明は実施例に制限されるものではない。以下の記載
において、「部」、「%」は特に断らない限り、それぞ
れ「重量部」、「重量%」を表す。尚、重量平均分子量
(Mw)、セル径、表面性及び落球衝撃強度は、下記の
方法で測定又は評価した。
【0016】重量平均分子量(Mw) ハイインパクトポリスチレン系樹脂をテトラヒドロフラ
ンに溶解し、不溶分を遠心分離した後、可溶分をGPC
にて分子量を測定した。GPC及びカラムは、下記のも
のを使用した。 GPC:東ソー株式会社 HLC−8020 カラム:TSK gel GMHXL 30cm×2本
ンに溶解し、不溶分を遠心分離した後、可溶分をGPC
にて分子量を測定した。GPC及びカラムは、下記のも
のを使用した。 GPC:東ソー株式会社 HLC−8020 カラム:TSK gel GMHXL 30cm×2本
【0017】セル径 成形体をスライスし、顕微鏡下で約30個のセル径を測
定し、その平均をとってセル径とした。
定し、その平均をとってセル径とした。
【0018】表面性 成形体の表面を目視で観察し、特に粒界の状態によって
5段階評価した。3以上を良好とした。
5段階評価した。3以上を良好とした。
【0019】落球衝撃強度(半数破壊高さ) JIS K 7211に準拠した。成形体を200×2
0×40mmに切りだし、これに321gの鋼球を落下し
た。
0×40mmに切りだし、これに321gの鋼球を落下し
た。
【0020】実施例1〜3 平均ゴム粒径1.8μmのサラミ構造のハイシスゴムを
7%含むハイインパクトポリスチレン系樹脂(マトリク
スのポリスチレン系樹脂のMw=240,000)10
0部にエチレンビスステアリルアミド(EBS)を1部
ドライブレンドし、2軸押出機にてマスターペレットを
得た。次に、このマスターペレットと、同じハイインパ
クトポリスチレン樹脂のペレットを合計で75部と、平
均ゴム粒径2.5μmのミドルシスゴムを9%含むハイ
インパクトポリスチレン系樹脂(マトリクスのポリスチ
レン系樹脂のMw=200,000)25部とを、エチ
レンビスステアリルアミドの量が表1に示す量になるよ
うにドライブレンドし、ナカムラ産機株式会社製単軸押
出機NEX−050(L/D=22)にて、直径0.9
mm、長さ1.6mm、平均粒重量1mgのペレットを得た。
7%含むハイインパクトポリスチレン系樹脂(マトリク
スのポリスチレン系樹脂のMw=240,000)10
0部にエチレンビスステアリルアミド(EBS)を1部
ドライブレンドし、2軸押出機にてマスターペレットを
得た。次に、このマスターペレットと、同じハイインパ
クトポリスチレン樹脂のペレットを合計で75部と、平
均ゴム粒径2.5μmのミドルシスゴムを9%含むハイ
インパクトポリスチレン系樹脂(マトリクスのポリスチ
レン系樹脂のMw=200,000)25部とを、エチ
レンビスステアリルアミドの量が表1に示す量になるよ
うにドライブレンドし、ナカムラ産機株式会社製単軸押
出機NEX−050(L/D=22)にて、直径0.9
mm、長さ1.6mm、平均粒重量1mgのペレットを得た。
【0021】次に、内容積3リットルの攪拌機付き反応
器内に、水性懸濁液として水140部と、アルファオレ
フィンスルホン酸ナトリウム0.015部、リン酸カル
シウム1部、上記ペレット100部を仕込み、反応器を
密閉した。次に攪拌下、ペンタン(ノルマルペンタン/
イソペンタン=75/25)8部を圧入した。105℃
で4時間含浸させた後、30℃まで冷却して反応器から
取り出し、脱水乾燥して本発明の発泡性ポリスチレン系
樹脂粒子を得た。6日後に、この樹脂粒子を約40倍に
予備発泡し、翌日、東洋機械金属株式会社製成形機TH
90VMIIにて発泡体を成形した。EBS量、セル径及
び落球衝撃強度半数破壊高さを表1に示す。
器内に、水性懸濁液として水140部と、アルファオレ
フィンスルホン酸ナトリウム0.015部、リン酸カル
シウム1部、上記ペレット100部を仕込み、反応器を
密閉した。次に攪拌下、ペンタン(ノルマルペンタン/
イソペンタン=75/25)8部を圧入した。105℃
で4時間含浸させた後、30℃まで冷却して反応器から
取り出し、脱水乾燥して本発明の発泡性ポリスチレン系
樹脂粒子を得た。6日後に、この樹脂粒子を約40倍に
予備発泡し、翌日、東洋機械金属株式会社製成形機TH
90VMIIにて発泡体を成形した。EBS量、セル径及
び落球衝撃強度半数破壊高さを表1に示す。
【0022】実施例4 エチレンビスステアリルアミドを0.01部になるよう
にした発泡性ポリスチレン系樹脂粒子を脱水乾燥した
後、20日後に予備発泡する以外は実施例1と同様に操
作した。
にした発泡性ポリスチレン系樹脂粒子を脱水乾燥した
後、20日後に予備発泡する以外は実施例1と同様に操
作した。
【0023】比較例1〜3 エチレンビスステアリルアミドを表1に示す量になるよ
うにドライブレンドし、単軸押出機にてペレット化する
以外は実施例1と同様に操作した。
うにドライブレンドし、単軸押出機にてペレット化する
以外は実施例1と同様に操作した。
【0024】
【表1】 *成形体得られず。
【0025】実施例5〜8 平均ゴム粒径1.8ミクロンのゴムを9%含むハイイン
パクトポリスチレン系樹脂(Mwは表2に示す)100
部にエチレンビスステアリルアミドを1部ドライブレン
ドし、2軸押出機にてマスターペレットを得た。次に、
このマスターペレットと同じハイインパクトポリスチレ
ン系樹脂を、エチレンビスステアリルアミドの量が0.
1部になるようにドライブレンドし、単軸押出機にて直
径0.9mm、長さ1.6mm、平均粒重量1mgのペレット
を得た。発泡剤の含浸と予備発泡及び成形は、実施例1
と同様の方法で実施した。
パクトポリスチレン系樹脂(Mwは表2に示す)100
部にエチレンビスステアリルアミドを1部ドライブレン
ドし、2軸押出機にてマスターペレットを得た。次に、
このマスターペレットと同じハイインパクトポリスチレ
ン系樹脂を、エチレンビスステアリルアミドの量が0.
1部になるようにドライブレンドし、単軸押出機にて直
径0.9mm、長さ1.6mm、平均粒重量1mgのペレット
を得た。発泡剤の含浸と予備発泡及び成形は、実施例1
と同様の方法で実施した。
【0026】比較例4 Mwが表2に示すようなハイインパクトポリスチレン系
樹脂を使用する以外は実施例5と同様にした。
樹脂を使用する以外は実施例5と同様にした。
【0027】
【表2】
【0028】上記表1及び表2の結果から、本発明のハ
イインパクトポリスチレン系樹脂粒子から得られる発泡
体は、優れた落球衝撃強度を示す。これに対して比較例
1、2では、熟成が充分でなくセル径が大きくて落球衝
撃強度が小さい。比較例3ではセル径が小さすぎ、成形
体が得られない。また比較例4ではマトリクスのポリス
チレン系樹脂の重量平均分子量が小さく、ハイインパク
トポリスチレン系発泡体の落球衝撃強度が小さい。
イインパクトポリスチレン系樹脂粒子から得られる発泡
体は、優れた落球衝撃強度を示す。これに対して比較例
1、2では、熟成が充分でなくセル径が大きくて落球衝
撃強度が小さい。比較例3ではセル径が小さすぎ、成形
体が得られない。また比較例4ではマトリクスのポリス
チレン系樹脂の重量平均分子量が小さく、ハイインパク
トポリスチレン系発泡体の落球衝撃強度が小さい。
【0029】
【発明の効果】叙上の通り、本発明の発泡性ポリスチレ
ン系樹脂粒子は、マトリクスのポリスチレン系樹脂の重
量平均分子量が20万以上のものを用いることにより、
更には、発泡体のセル径を特定の範囲内にコントロール
することにより、落球衝撃強度の大幅に改善された発泡
体を提供する。
ン系樹脂粒子は、マトリクスのポリスチレン系樹脂の重
量平均分子量が20万以上のものを用いることにより、
更には、発泡体のセル径を特定の範囲内にコントロール
することにより、落球衝撃強度の大幅に改善された発泡
体を提供する。
Claims (8)
- 【請求項1】 マトリクスのポリスチレン系樹脂の重量
平均分子量が20万以上であることを特徴とする発泡性
ハイインパクトポリスチレン系樹脂粒子。 - 【請求項2】 マトリクスのポリスチレン系樹脂の重量
平均分子量が26万以上であることを特徴とする発泡性
ハイインパクトポリスチレン系樹脂粒子。 - 【請求項3】 造核剤をハイインパクトポリスチレン系
樹脂100重量部に対して0.03〜1重量部含有して
なる請求項1又は2記載の発泡性ハイインパクトポリス
チレン系樹脂粒子。 - 【請求項4】 ハイインパクトポリスチレン系樹脂に含
まれるポリブタジエンゴムがサラミ構造である請求項
1、2又は3記載の発泡性ハイインパクトポリスチレン
系樹脂粒子。 - 【請求項5】 マトリクスのポリスチレン系樹脂の重量
平均分子量が20万以上、且つ成形体のセル径が50〜
300μm であることを特徴とするハイインパクトポリ
スチレン系発泡体。 - 【請求項6】 マトリクスのポリスチレン系樹脂の重量
平均分子量が26万以上である請求項5記載のハイイン
パクトポリスチレン系発泡体。 - 【請求項7】 ハイインパクトポリスチレン系樹脂に含
まれるポリブタジエンゴムがサラミ構造である請求項5
又は6記載のハイインパクトポリスチレン系発泡体。 - 【請求項8】 40倍での落球衝撃試験時の半数破壊高
さが22cm以上である請求項5、6又は7記載のハイイ
ンパクトポリスチレン系発泡体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7351499A JPH08245822A (ja) | 1994-12-28 | 1995-12-25 | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子及び該粒子を用いた発泡体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33957894 | 1994-12-28 | ||
JP6-339578 | 1994-12-28 | ||
JP7351499A JPH08245822A (ja) | 1994-12-28 | 1995-12-25 | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子及び該粒子を用いた発泡体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08245822A true JPH08245822A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=26576457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7351499A Withdrawn JPH08245822A (ja) | 1994-12-28 | 1995-12-25 | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子及び該粒子を用いた発泡体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08245822A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998029485A1 (en) * | 1996-12-26 | 1998-07-09 | Kaneka Corporation | Expandable polystyrene resin beads, process for the preparation of them, and foam made by using the same |
US6232358B1 (en) | 1997-09-12 | 2001-05-15 | Mitsubishi Chemical Foam Plastic Corporation | Expandable rubber-modified styrene resin compositions |
-
1995
- 1995-12-25 JP JP7351499A patent/JPH08245822A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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