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JPH08245116A - エレベータの据付工法 - Google Patents

エレベータの据付工法

Info

Publication number
JPH08245116A
JPH08245116A JP5481695A JP5481695A JPH08245116A JP H08245116 A JPH08245116 A JP H08245116A JP 5481695 A JP5481695 A JP 5481695A JP 5481695 A JP5481695 A JP 5481695A JP H08245116 A JPH08245116 A JP H08245116A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail
hoistway
guide rail
counterweight
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5481695A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Miyata
毅 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5481695A priority Critical patent/JPH08245116A/ja
Publication of JPH08245116A publication Critical patent/JPH08245116A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B19/00Mining-hoist operation
    • B66B19/002Mining-hoist operation installing or exchanging guide rails

Landscapes

  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】高層の建築であってもゴンドラを使用する必要
がなく、安定した作業床上で作業が可能になるエレベー
タの据付工法を提供することにある。 【構成】昇降路を上下方向に2分割し、このうちの底部
側から第1ガイドレールを上下方向に配置してファスナ
に仮止めし、かつガイドレールの芯出とファスナに固定
する第1工程と、第1工程で固定されたガイドレールに
かご室を昇降可能にする第2工程と、第1工程で固定さ
れた第1のガイドレールの上端部に、前記分割された昇
降路に対応して第2ガイドレールを吊り上げた状態でこ
の第2ガイドレールの下端部と第1ガイドレールの上端
部を直結する第3工程と、第3工程で直結された第2ガ
イドレールを基準線を利用してガイドレールの芯出を行
ない、ファスナに固定する第4工程と、第4工程で固定
されたガイドレールにかご室を昇降可能にする第5工程
からなるエレベータの据付工法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータの昇降路内
にガイドレールなどのエレベータ塔内機器を据え付ける
ためのエレベータの据付工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエレベータの据付工法として、以
下に述べる本体かご枠利用工法とゴンドラ工法がある。
本体かご枠利用工法は、予め複数のガイドレールを昇降
路長さにそれぞれ連結したかご側ガイドレール体および
カウンタウエイト側ガイドレール体を準備し、これらの
ガイドレール体を昇降路内に芯出固定し、各ガイドレー
ル体にかご室を昇降可能とし、その後に出入口装置や昇
降路内機器を据え付ける工法である。
【0003】本体かご枠利用工法は具体的には図13に
示すフローチャートのように行われる。すなわち、昇降
路上部に設置されている機械室に、レールブラケット、
機械室配管配線材料、専用治具搬入すると共に、機械室
機器例えば巻上機を揚重機により揚重し、これらを所定
の位置に取り付け(S0)、機械室配管、通線、結線を
行ない、その後ガイドレール体を構成するに必要な複数
のガイドレールを昇降路に搬入し、いくつかのガイドレ
ールを連結してかご側ガイドレール体およびカウンタウ
エイト側ガイドレール体を得た後、昇降路のピット底部
のガイドレール体間にバッファ台を取付ける(S1)。
【0004】そして、昇降路内底部に前記ガイドレール
体をほぼ垂直に立てた状態で、ガイドレール体の上部お
よび下部を、予め建屋のセパレータビームに取付けられ
たファスナに仮止めする(S2)。そして、カウンター
枠組立を行ない(S4)、かご枠組立を行ない(S
5)、この組立てられたカウンター枠を巻上機により吊
り上げ(S6)、カウンター枠およびかご枠を巻上機の
ロープによりロープ掛けし(S7)、作業床を設置し
(S8)、その後、仮にスロー運転を行なう(S9)。
そして、ガイドレール体にレールブラケットを取付けお
よび前述のピアノ線を利用してガイドレール体の芯出を
行ない(S14)、その後ガイドレール体をファスナに
固定する。そして、かご枠に出入口を取付け(S1
5)、結線作業を行ない(S16)、試運転調整を行な
う(S17)。
【0005】一方、ゴンドラ工法は、昇降路内に設置し
たゴンドラにより出入口装置や昇降路内機器を取り付け
る方法である。この方法について、図14〜図16を参
照して説明する。図14に示すように、垂直方向に延び
る昇降路1に配設されているゴンドラ2は、昇降路1の
頂部に設けられた懸垂機構3によって上下するように構
成されている。
【0006】ゴンドラ2は懸垂機構3から下ろされたロ
ープ4の下端に吊り下げられており、ロープの他端には
バランスウェイト5が吊り下げられている。また、ゴン
ドラ2およびバランスウェイト5は昇降路1の内面側に
立設されたレール6,7にそれぞれ両側が係合案内され
るようにしてあり、懸垂機構3の作動によって、ゴンド
ラ2がレール6に沿って案内されながら昇降するように
構成されている。
【0007】レール6,7は、図15および図16に示
すように、昇降路の内壁面に取付けられるが、この取付
けに際しては、屋上等に配設されたウインチによってレ
ール6,7を吊り下げ、この吊り下げられたレール6,
7の下端部に中継金具8を介して次のレールの上端部を
連結し、このレールの連結を繰り返して全てのレールを
吊り上げた後、昇降路内に組み立てられた足場等を利用
しながら、基準位置から埀下されたピアノ線を基準とし
て昇降路1の内壁面の所定位置に取付金具9をアンカボ
ルト10によって固定し、その取付金具9にレール6,
7をレールブラケット11およびシム等を介して固定す
ることにより、レール6,7の敷設が行われる。
【0008】レール6,7の芯出しならびに固定する作
業は、図示しないが別に昇降路1に設置した揚重機によ
りレール6,7を数本ずつ吊り上げながら昇降路1の下
部に順に積み上げていく。そして、昇降路1側に図示し
ないセパレータビームに固定されているファスナにブラ
ケットを介してレールを仮に固定した後、ゴンドラ2の
作業床の上から芯出し用のピアノ線を基準に芯出しなら
びにその固定を行う。
【0009】このようにして昇降路1の上部までレール
芯出しが終了し、さらに出入口装置等を各階床に配置
し、芯出しならびに固定が終了したらゴンドラ2を撤去
する。次に、カウンタウェイト枠をカウンタレールに設
置し、かご枠を昇降路1の下部で組み立てた後、かご枠
カウンタウェイト間に懸垂機構3の巻上機を介してロー
プ4を掛ける。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた本体かご枠
利用工法は、一本吊りしたレールを昇降路内に吊し、か
ご枠本体をレールに沿って上昇させながらかご枠より上
の部分のレールの芯出しならびに固定を行う方法である
ため、かご枠が安定し、作業が安全に行える効果があ
る。
【0011】ところが、カウンターウェイトは昇降路上
部から固定してないレール6,7に沿って降りてくるた
め、降下中にふらつくので、かご枠と接触しないように
防護措置を施す必要がある。また、レール6,7を一本
吊りする長さの限界があり、昇降路高さに限界がある。
【0012】これに対して前述した従来のゴンドラ工法
は、昇降路高さに制限がないため、高層建築にも対応が
可能な利点があるが、ゴンドラを準備、点検、設置、撤
去する手間がかかる。また、ゴンドラは昇降路内に宙吊
りのため昇降中揺れが大きく、昇降路断面に対しゴンド
ラの床面積は一定の規格のためゴンドラ作業床と昇降路
壁との間に間隙が多く生じ、作業時危険が伴うおそれが
ある。
【0013】本発明の目的は、高層の建築であってもゴ
ンドラ工法を使用する必要がなく、安定した作業床上で
作業が可能になるエレベータの据付工法を提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、建屋の昇降路に、予め
所定位置にかご室とカウンタウエイトの少なくとも一方
を昇降するためのガイドレールを固定するための複数の
ファスナならびに芯出を行なうための鉛直基準線が配設
された状態で、前記昇降路を上下方向に少なくとも2分
割し、この分割した昇降路のうちの底部側から第1番目
のガイドレールを上下方向に配置して前記ファスナに仮
止めすると共に、前記基準線を利用して前記ガイドレー
ルの芯出を行ない、前記ファスナに固定する第1の工程
と、この第1の工程で固定されたガイドレールに前記か
ご室と前記カウンタウエイトの少なくとも一方を昇降手
段により昇降可能にする第2の工程と、前記第1の工程
で固定された第1番目のガイドレールの上端部に、この
上方の前記分割された昇降路に対応して第2番目のガイ
ドレールを吊り上げた状態でこの第2番目のガイドレー
ルの下端部と前記第1番目のガイドレールの上端部を直
結する第3の工程と、この第3の工程で直結された第2
番目のガイドレールを前記基準線を利用して前記ガイド
レールの芯出を行ない、前記ファスナに固定する第4の
工程と、前記第4の工程で固定されたガイドレールに前
記かご室と前記カウンタウエイトの少なくとも一方を前
記昇降手段により昇降可能にする第5の工程を実施する
ようにしたエレベータの据付工法である。
【0015】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、前記昇降手段は、機械室に本設置の巻上
機、前記昇降路上部に設置の揚重機(ワインダ、ウイン
チ)のいずれかで構成したことを特徴とする請求項1記
載のエレベータの据付工法である。
【0016】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、建屋の昇降路に、予め所定位置にエレベー
タのかご側ガイドレールおよびカウンタウエイト側ガイ
ドレールをそれぞれ固定するための複数のファスナなら
びに芯出を行なうための基準線が配設され、かつ前記昇
降路上部の機械室内に本設置の巻上機が設置された状態
で、前記昇降路を上下方向に少なくとも2分割し、この
分割した昇降路のうちの底部側から第1番目のかご側お
よびカウンタウエイト側ガイドレールを上下方向に配置
して前記ファスナにそれぞれ仮止めすると共に、前記基
準線を利用して前記かご側およびカウンタウエイト側ガ
イドレールの芯出を行ない、前記各ガイドレールを前記
ファスナに固定する第1の工程と、この第1の工程で固
定された各ガイドレールにそれぞれかご室およびカウン
タウエイトをそれぞれ昇降可能にする第2の工程と、前
記第1の工程で固定された第1番目のガイドレールの上
端部に、この上方の前記分割された昇降路に対応して第
2番目のかご側およびカウンタウエイト側ガイドレール
を吊り上げた状態でこの各第2番目のガイドレールの下
端部と前記第1番目のガイドレールの上端部を直結する
第3の工程と、この第3の工程で直結された第2番目の
かご側およびカウンタウエイト側ガイドレールを前記基
準線を利用して前記各ガイドレールの芯出を行ない、前
記各ファスナに固定する第4の工程と、前記第4の工程
で固定された第2番目のかご側およびカウンタウエイト
側ガイドレールにかご室およびカウンタウエイトをそれ
ぞれ前記巻上機により昇降可能にする第5の工程と、こ
の第5の工程後前記巻上機により前記かご室を昇降路上
部に支持した状態で前記巻上機のロープに支持されたカ
ウンタウエイト側ロープの端末をカウンタウエイト枠よ
り取り外すと共に、前記かご室を前記巻上機により前記
昇降路上部まで吊り上げ前記ロープは前記昇降路のピッ
トに余らせる第6の工程と、この第6の工程で得た余っ
た前記ロープを前記カウンタウエイト枠側で切断しロー
プ端末を前記カウンタウエイト枠に再度固定する第7の
工程と、を実施するようにしたエレベータの据付工法で
ある。
【0017】前記目的を達成するため、請求項4に対応
する発明は、前記ガイドレールの芯出は、ガイドレール
芯出固定ロボットで行ない、かご室の昇降はかご室に設
置した揚重機とし、ガイドレールの昇降はレール揚重機
とし、前記ガイドレールレール芯出固定ロボット、前記
かご室揚重機、前記レール揚重機を同一支持部材で支持
したことを特徴とする請求項1または3記載のエレベー
タの据付工法である。
【0018】
【作用】請求項1に対応する発明によれば、高層の建築
であってもかご枠体を利用し、芯出済みのガイドレール
に沿って本体利用工法より安定した状態で運行できる作
業床を得ることができ、更にゴンドラの設置、撤去の手
間が無く簡単な施工方法を実現できる。
【0019】請求項2に対応する発明によれば、請求項
1の作用に加えて、かご枠とカウンタウエイトを繋ぐロ
ープの切り詰めかごが昇降路上部まで移動可能で、この
状態で昇降路上部の用品取付け作業が実施できるので、
安定した床上で作業が可能になる。
【0020】請求項3に対応する発明によれば、建屋上
部の機械室が未完成の状態でも揚重機を設置すれば、か
ご枠の運転が可能なので、建築の進行に追従して昇降路
を構築していくことが可能になる。
【0021】請求項4に対応する発明によれば、建屋の
昇降路施工が進展した段階でかご枠、ロボット等を昇降
路下部まで移動し、仮置きした状態で支持部材を上方に
移動させた後、昇降路上部のレール芯出固定作業を継続
できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 <第1実施例>図1は、第1実施例の工法を説明するた
めのフローチャートであり、図13の従来の工程に、新
たに次の工程(S2´,S3,S10,S11,S1
2,S13,S18)を加えたものである。すなわち、
図13のバッファー台取付けの工程(S1)の後に、か
ご側下部レール(第1のかご側レール)61を立ておよ
びこのレール61の上下部を軽く仮固定し、またカウン
タウエイト側下部レール(第1のカウンタウエイト側レ
ール)62を立ておよびこのレール62の上下部位を軽
く仮固定する工程(S2´)を実施する。この場合、か
ご側下部レール61は、ガイドレールを複数本(ここで
は3本)を一体に連結したものであり、またカウンタウ
エイト側下部レール62は、ガイドレールを複数本(こ
こでは3本)を一体に連結したものである。
【0023】その後、後述する芯出し固定ロボット(昇
降路内作業装置)21により芯出しを行ない、セパレー
タビーム44に固定されているファスナ45に、レール
用ブラケット47により固定する工程(S3)である。
【0024】さらに、図13の従来のかご枠を仮にスロ
ー運転する工程(S9)の後に、図10に示すようにか
ご側上部レール(第2のかご側レール)79を、予め機
械室71に設置されている巻上機80により吊り上げ、
かご側上部レール79の下部にかご側レール61の上部
を継目板(フィッシュプレート)52により両者を直結
し、また同様にカウンタウエイト側上部レール(第2の
カウンタウエイト側レール)[図示せず]を、予め機械
室71に設置されている巻上機80により吊り上げ、カ
ウンタウエイト側上部レールの下部にカウンタウエイト
側下部レール62の上部を継目板(フィッシュプレー
ト)52により両者を直結する工程(S10)を追加す
る。この工程(S10)の後に、後述する芯出し固定ロ
ボット21により芯出する工程(S11)または人手に
よるレール芯出を行なう工程(S18)を行なう。次
に、図11に示すようにかご室81を巻上機80により
昇降路63の上部に吊り上げる工程およびカウンタウェ
イト77を昇降路63の下部に下ろすと共に、この時余
ったロープ78を切り詰める工程(S12)である。そ
して、かご室81を昇降路63の最上階まで動かす工程
(S13)を行ない、その後工程(S14)を行なう。
【0025】図2は高層建築(例えば高さが100m)
においてかご側下部レール61とカウンタウェイト側下
部レール62を昇降路63の約半分(垂直方向の高さ寸
法の約1/2)まで、ウィンチ64を利用して一本吊り
した状態を示している。この状態では、昇降路63内に
は所定位置に後述するセパレータビーム44が複数個水
平に固定され、各セパレータビーム44にはファスナ4
5が水平に固定され、かつ天井梁85には滑車86が吊
り下げられている。
【0026】最下階の乗り場65側に設置した巻上機8
0のフックを昇降路63内に所定位置(最下階の乗り場
の床面の延長線と昇降路63が交差する位置)に事前に
設置した金車66および滑車86を介して昇降路63の
上部から昇降路63内に吊り下げる。ピット67には、
かご側下部レール61、カウンタウェイト側下部レール
62を予め搬入しておき、ウィンチ64のフックをレー
ル61,62の先端に固定したシャックル68にかけ、
昇降路63の上部に引き上げる。
【0027】そして、巻上機80のワイヤロープ(レー
ル吊りワイヤ)25によりレール61を一本分引き上げ
たところでレール61を継目板69により連結する。さ
らに、第3番目のレール61を一本分引き上げて第2番
目の下端部に継目板69により連結する。これを繰り返
してレールの昇降路63の上下方向の中間位置まで一本
吊りする。
【0028】同様にして、レールを複数本継目板69に
より連結したカウンタウェイト側下部レール62を昇降
路63の中間位置まで吊り上げる。この工程をかご側レ
ール61を2本、カウンタウェイト側下部レール62を
2本に対して実施する。これらのレール吊り上げ作業の
時レール61,62の要所にレール固定用ブラケット4
7を固定しておく。
【0029】この状態で、公知(特開平4ー22398
8号公報)の芯出し固定ロボット(昇降路内作業装置)
21により芯出しを行なう。図3は、この芯出し固定ロ
ボット21を説明するための図であり、これは概略昇降
路63内に吊下された昇降用ワイヤ22を介して昇降す
る昇降装置21aと、後述するその昇降装置21aが装
着された芯出し固定ロボット本体27に装着され、作業
を行なう基準の高さを検出する上下方向位置検出装置4
1と、芯出し固定ロボット本体27に装着され、前面に
1本のレール61に係合するレール把持具30a,30
bを有するレール案内把持装置28と、昇降路63壁に
昇降路内機器を固定する作業機器とを備えている。
【0030】具体的には、図4〜図9に示すようにレー
ル61,62の下部に沿わせて配置しレール61,62
を建築側ファスナ45に固定していく状態を説明するた
めの図であり、以下これらを参照して芯出し固定ロボッ
ト21について説明する。固定ロボット21は、昇降路
63の上部の機械室71から吊下されたレール吊りワイ
ヤ25によって昇降路63内にレール61,62に対応
して懸垂されており、昇降用ワイヤ22を巻き上げるワ
インダ等を有する昇降装置21aによって昇降、停止す
るようになっている。
【0031】また、昇降路63内には、据え付けられる
べきレール1列に対して2本のピアノ線23が吊り下げ
られており、さらに昇降路63の上部に配設されている
機械室71に設置されている巻上機80に巻き付けられ
た1本のレール吊りワイヤ25によって、1列に連結さ
れたレール61を吊下げるようにしてある。
【0032】作業装置本体27内には、図5に示すよう
に、昇降路63の内壁面に平行な水平方向(X方向)、
および昇降路63内壁面に対して接近あるいは離間する
方向(Y方向)への移動、ならび垂直軸線(Z)回りの
回動が可能ななようにレール案内把持装置28がテーブ
ル29を介して載置装着されている。このレール案内把
持装置28のレール61,62が取り付けられる昇降路
63内壁面と対向する面には、レール61,62を三方
向から把持案内するレール把持具30a,30bが上下
2カ所に装着されている。
【0033】レール把持具30a,30bは図6に示す
ように、レール61の両側面に係合するように互いに平
行に一対設けられており、Y方向軸線回りに回転可能な
ローラ状をなしている。そして、両レール把持具30a
はX方向およびY方向に所定量だけ移動可能としてあ
り、スプリング31によってリニアガイド32に沿って
Y方向に付勢されている。また、レール把持具30bは
X方向の軸線回りに回転可能なローラであって、レール
61の頂面に当接するようにしてある。
【0034】そして、芯出し固定ロボット21がレール
案内把持装置28によりレール61に係合装着されたと
き、固定ロボット21がY方向にレール61から外れる
ことを防止するために、レール把持具30aにはレール
のくびれた部分を引っ掛るようにしてある。
【0035】また、レール案内把持装置28には、図
5、図7に示すように、テーブル33がレール案内把持
装置28に対して図示しない駆動機構によってZ方向お
よびY方向に移動可能に装着されており、このテーブル
33上には左右一対のクリップ用ナットランナ34が装
着されている。
【0036】一方、芯出し固定ロボット本体27の外側
には、コ字型のテーブル35が芯出し固定ロボット本体
27に対してY方向すなわちレールが取り付けらる昇降
路63内壁面に接近あるいは離間する方向に図示しない
駆動装置により移動可能に装着されており、テーブル3
5の昇降路内壁面に対向する両端部には、それぞれロケ
ータピン36が装着されている。このロケータピン36
には、さらに連杆37を介してリニアガイド38を連結
してあり、リニアガイド38にはレールブラケット用ナ
ットランナ39が上下動可能に装着されている。
【0037】また、レール案内把持装置28に内の左右
下部には、ナット供給装置40が設けられ、またレール
案内把持装置28の昇降路内壁面下部に上下動方向位置
検出装置41が設けられている。さらに、レール案内把
持装置28の裏面側(レールが取付けられる昇降路内壁
面と反対側)には、昇降路内に鉛直に張られたピアノ線
23が挿通された、ピアノ線23の位置を検知するため
の一対の基準検知装置42(図4参照)が設けられてい
る。
【0038】ところで、鉄骨構造の建屋ではレール用ブ
ラケット取り付け位置にセパレータビーム44が掛け渡
されており、このセパレータビーム44には、それぞれ
レール61の取付場所と対応する位置に予めファスナ4
5が溶接により固定されている。このファスナ45は、
左右2カ所に作業装置固定用穴46が穿設されており、
またレール用ブラケット47を固定するためのボルト4
8が取付けられている。
【0039】一方、レール用ブラケット47は図4に示
すように断面L字状をしており、クリップ用ネジ穴49
とレール芯出し用穴50がそれぞれ左右2カ所づつ穿設
されている。
【0040】昇降路内壁面にレールの取付けをを行う場
合には、最初人手により天井から床までピアノ線23を
鉛直に張る。ピアノ線23は据え付けられるべきレール
61の芯出しを行うときの鉛直基準とするもので、レー
ル1列に対して2本使用する。また、機械室71に巻上
機80を設置し、それに巻き付けたレール吊りワイヤ2
5を床まで垂らす。さらに、天井から据え付けられるべ
きレール1列につき1本の昇降用ワイヤ22を垂らす。
【0041】そこで、始めに人手により昇降路下部にお
いてレール61,62を順次全長分もしくは数本連結、
芯合せを行ない、一体にして機械室71に設けられてい
るウインチ64により揚重する。すなわち、巻上機80
に巻き付けたレール吊りワイヤ25に、人手によりを取
り付け、さらにレール吊具51を取り付け、ウインチ6
4によりその最上部のレールを持ち上げ、その下に次の
レールを立て掛け、フイッシュプレート52によりそれ
ら2本のレール61,62を連結し持ち上げ揚重する。
なお、予め各レール61,62にはレール用ブラケット
47を、クリップ53により実際にセパレータビーム4
4に固定する位置に仮止めしておく。また、第2番目以
降のレールにはレール用ブラケット47をクリップ53
により実際にセパレータビーム44に固定する位置より
少し上側に仮止めしておく。
【0042】次に、人手により、最下部のレールに仮止
めしてあるレール用ブラケット47のクリップ用ボルト
54を緩め、ファスナ45のボルト48にレール用ブラ
ケット47のレール芯出し用穴50を入れるようにこれ
を下げ、これらをナットで仮止めする。このときレール
芯出し用穴50は、ボルト48の径に対して大きく形成
してあり、レール用ブラケット47は昇降路内壁面に平
行な水平方向(X方向)およびそれに直交する方向(Y
方向)の移動ならびに垂直軸線回りの回動がある程度可
能になっており、ナットの仮止めを緩めて、ピアノ線2
3を鉛直基準としてこれによって最下部のレール61の
芯出しを行なう。そして、その後レール用ブラケット4
7とファスナ45とをナットにより再度固定し、これに
より最下部のレール61の芯出しおよび固定を行なう。
【0043】そこで、エレベータレール据付のための芯
出し固定ロボット21のレール把持具30aを左右方向
に開いておき、レール把持具30bに最下部のレール6
1の上面が当るように、芯出し固定ロボット21を押し
付ける。そして、レール把持具30aを元の状態に戻す
と、スプリング31によりレール把持具30aが引張ら
れるので、図6に示すように最下部のレール61の側面
と上面が押さえ付けられ、芯出し固定ロボット21はレ
ール61に沿ってのみ移動可能となる。しかして、その
位置でレール案内把持装置28に取り付けられた2個の
基準検知装置42の出力値を読みピアノ線23の位置を
確認する。
【0044】次に、昇降装置21aによって芯出し固定
ロボット21をレール61によりガイドにして最下部の
レール61からその上のレールへと上昇させる。このと
き、ロケータピン36およびブラケット用ナットランナ
39は昇降の邪魔にならない位置に配置しておく。
【0045】このようにして芯出し固定ロボット21が
上昇、上下方向位置検知装置41によってレール用ブラ
ケット47を固定すべきファスナ45の上下方向位置を
検知したら、そこで上昇を止める。そこで、テーブル3
5および昇降装置21aを使ってロケータピン36を前
後方向および上下方向に移動させ、ロケータピン36を
ファスナ45の作業装置固定用穴46を挿入し、芯出し
固定ロボット本体27をファスナ45に固定する。
【0046】次に、レール案内把持装置28に取り付け
られた2個の基準検知装置42により、その中を通した
ピアノ線23の位置を読取り、この値と上昇前に測定し
た初期値とのずれを計算する。そして、ファスナ45に
固定された芯出し固定ロボット本体27に対し、テーブ
ル29を介してレール案内把持装置28を先に計算した
位置ずれがなくなるように、前後(Y方向)、左右方向
(X方向)および縦軸回りに動かし、レール案内把持装
置28に把持されている2番目のレール61の芯出しを
行なう。なお、この場合レール用ブラケット47のレー
ル拘束用穴50はボルト48の径に比べて大きくしてあ
り、その範囲内でレール用ブラケット47の移動が可能
であって、レール61の位置修正を行なうことができ
る。
【0047】そこで、予め情報に仮止めしておいたレー
ル用ブラケット47のクリップ53のクリップ用ボルト
54に、ブラケット用ナットランナ34を係合してクリ
ップ用ボルト54を緩め、レール用ブラケット47が上
下に動くような状態にする。そして、クリップ用ボルト
54をブラケット用ナットランナ34で掴んだ状態のま
まテーブル33を下げる。ここで、クリップ用ナットラ
ンナ39によりナット供給装置40から受取ったナット
をボルト48に挿入して、レール用ブラケット47をフ
ァスナ45にねじ止めする。
【0048】以後これらの動作を繰り返して行くことに
より、レールの位置修正および固定を行なうことができ
る。このようにして、鉄骨構造の建屋に、上から一列に
吊したレール61を下から順に一カ所ずつ固定金具によ
り位置を調整しながら固定したり、或いはすでに固定さ
れているレール61の上に1本ずつレールを繋いで固定
金具により固定することができる。
【0049】この作業をレール61,62の4本につい
て実施し、昇降路63の縦方向中間部までレール61,
62を芯出し、かつ固定する。図9は、かご枠75、か
ご床76、カウンタウェイト77を下部のレール61,
62に設置した状態を示している。かご枠75とカウン
タウェイト77間に巻掛けたロープ78は、かごが昇降
路中間部まで移動したときカウンタウェイト77が昇降
路下部に位置する長さにし、かご枠75がレール61か
ら外れないようにしてある。この状態で昇降路下半分の
出入口装置(図示せず)の取付作業をかご床76の上か
ら実施する。
【0050】次に図10に示すように昇降路63のかご
側上部レール79をかご側下部レール61と同様に一体
化する。この一体化したかご側レールは、巻上機80に
てレール下端が固定済みの下部レール61,62の上端
まで移動する。次に、かご枠75に芯出し固定済みの下
部レール61の上端まで移動する。上部レール79を下
部レールに継目板69にてかご枠75上から人手にて連
結する。これらをかご側レール61、カウンタウェイト
側レール62の4本について実施する。
【0051】次に、前述したレール芯出し固定ロボット
21(図10では図示せず)を芯出しされていない上部
レール79の下端に配置し、レールに沿って上昇しなが
らレールを建築側に固定していく。以上の作業をレール
4本について実施し、昇降路63の上部まで仕出し固定
を完了する。
【0052】次に、昇降路63の上部の機械室71に配
設されている巻上機80のロープ78の端末にかご室8
1を支持した後、カウンタウエイト77側のロープ78
の端末をカウンタウェイト枠より取り出す。その後、図
11に示すように巻上機80によりかご室81を昇降路
63の上部まで吊り上げ、ロープ78を昇降路63の下
部のピット67に余らせる。こうして余ったロープ78
はカウンタウェイト枠側で切断し、ロープ端末をかご枠
75に再度固定する。
【0053】本作業終了にてかご枠75は昇降路全高に
亘り本体の巻上機80にて駆動可能になる。次に、昇降
路上半分の出入口装置(図示せず)の取付作業をかご床
76上から実施する。更に、昇降路63内機器取付作業
を実施した後、かご室81の組立や昇降路63内の配線
敷設を完了させる。以上にて機器の組立調整が終了する
ので、次の運行調整作業を実施してエレベータの据付調
整作業が完了する。
【0054】以上述べた第1実施例によれば、高階床の
建物の時も全行程に亘り、かご側下部レール61,カウ
ンタウエイト側下部レール62の事前設置、固定、芯出
しが可能になるので、作業床が芯出し固定済みのレール
61,62に沿って上下し、従来のゴンドラ工法に比べ
て安定すると同時に昇降路断面に応じた床面積を有する
ので、開口部が少なく安全作業に寄与する。
【0055】また、従来の本体かご枠利用工法ではカウ
ンタウェイト側レールは上下端のみでの固定のため、高
階床の昇降路ではガイド機能が弱かったが、第1実施例
ではカウンタウェイト側レールも芯出し固定済みのた
め、カウンタウェイトの昇降も安定する。
【0056】図12は本発明の第2実施例を説明するた
めの図であり、設置済みのレール61,79に沿ってか
ご枠75を上下させる手段として、昇降路63の上部に
ウインチまたはワインダ82を設置し、芯出し固定済み
のレール61に沿って昇降させる方法である。本実施例
を実施する際には、下部レール4本を芯出し固定後、ウ
インチまたはワインダ82でのかご枠85を下部レール
61の上端まで移動し一体化した上部レール79を継目
板69にて下部レール61の上端に連結する。上部レー
ル79の芯出し固定および出入口装置(図示せず)の設
置、昇降路内配線は前述した実施例と同様に行う。
【0057】次に、昇降路63内に搬入してあるカウン
タウェイト77とかご枠75をメインロープ78にて連
結し、かご室81を組立て、配線敷設作業を終了させた
後試運転調整を実施する。下部レール61のみを固定状
態にてかご枠を運転する時は、安全措置として設置固定
済みの下部レール61の上端に行き過ぎ防止リミットス
イッチを設置し、レール61からの外れを防止する。
【0058】以上述べた第2実施例によれば、建物上部
の機械室が未完成の状態でも揚重機を設置すれば、かご
枠75の運転が可能なので、建築の進行に追従して昇降
路を構築していくことが可能である。
【0059】なお、第2実施例では昇降路63を上下2
段に分割して施工する例を示したが、建物の高さに応じ
て3回以上分割して施工することも可能である。この場
合、ロープ切り詰め作業の少ない揚重機の運転が有利と
なる。
【0060】さらに、本発明の他の実施例としてかご枠
の揚重機、レールの揚重機、ロボットの吊り元を同一支
持部材に固定し、建築の進行に合わせて建築部材揚重用
クレーンを利用して移動させることも可能である。この
場合、建築の昇降路施工が進展した段階にて、かご枠、
ロボット等を昇降路下部まで移動し、仮置きした状態で
支持部材を上方に移動させた後、昇降路上部のレール芯
出し固定作業を継続する。
【0061】
【発明の効果】以上述べた本発明によれば、高層の建築
であってもゴンドラを使用する必要がなく、かご枠本体
を利用し、芯出し固定済みのレールに沿って、従来のか
ご枠本体利用工法より安定した状態で運行できる作業床
を供給でき、またゴンドラ設置、撤去の手間が無く簡単
なエレベータの据付工法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエレベータの据付工法の第1実施
例を説明するための工程のフローチャート。
【図2】図1の実施例の工程を説明するための図。
【図3】図1の実施例の工程を説明するための図。
【図4】図3の芯出し固定ロボットを説明するための
図。
【図5】図3の芯出し固定ロボットを説明するための
図。
【図6】図3の芯出し固定ロボットを説明するための
図。
【図7】図3の芯出し固定ロボットを説明するための
図。
【図8】図3の芯出し固定ロボットを説明するための
図。
【図9】図3の芯出し固定ロボットを説明するための
図。
【図10】図1の実施例の工程を説明するための図。
【図11】図1の実施例の工程を説明するための図。
【図12】本発明の第2実施例を説明するための図。
【図13】従来のエレベータの据付工法の一例であるか
ご枠本体利用工法を説明するためのフローチャート。
【図14】従来のエレベータの据付工法の一例であるゴ
ンドラ工法を説明するための斜視図。
【図15】図14のエレベータの据付工法を説明するた
めの昇降路の断面図。
【図16】図14のエレベータの据付工法を説明するた
めの昇降路の断面図。
【符号の説明】
21…芯出し固定ロボット(昇降路内作業装置)、25
…レール吊りワイヤ(ワイヤロープ)、44…セパレー
タビーム、45…ファスナ、47…ブラケット、61…
かご側下部ガイドレール(かご側下部レール)、62…
カウンタウェイト側下部ガイドレール(カウンタウェイ
ト側下部レール)、63…昇降路、64…ウインチ、6
5…乗り場、66…金車、67…ピット、68…シャッ
クル、69…継目板、71…機械室、72…ブラケッ
ト、73…レール芯出し固定ロボット、74…建築側フ
ァスナ、75…かご枠、76…かご床、77…カウンタ
ウェイト、78…ロープ、79…かご側上部ガイドレー
ル(かご側上部レール)、80…巻上機、81…かご
室、82…ウインチまたはワインダ、85…梁、86…
滑車。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建屋の昇降路に、予め所定位置にかご室
    とカウンタウエイトの少なくとも一方を昇降するための
    ガイドレールを固定するための複数のファスナならびに
    芯出を行なうための鉛直基準線が配設された状態で、 前記昇降路を上下方向に少なくとも2分割し、この分割
    した昇降路のうちの底部側から第1番目のガイドレール
    を上下方向に配置して前記ファスナに仮止めすると共
    に、前記基準線を利用して前記ガイドレールの芯出を行
    ない、前記ファスナに固定する第1の工程と、 この第1の工程で固定されたガイドレールに前記かご室
    と前記カウンタウエイトの少なくとも一方を昇降手段に
    より昇降可能にする第2の工程と、 前記第1の工程で固定された第1番目のガイドレールの
    上端部に、この上方の前記分割された昇降路に対応して
    第2番目のガイドレールを吊り上げた状態でこの第2番
    目のガイドレールの下端部と前記第1番目のガイドレー
    ルの上端部を直結する第3の工程と、 この第3の工程で直結された第2番目のガイドレールを
    前記基準線を利用して前記ガイドレールの芯出を行な
    い、前記ファスナに固定する第4の工程と、 前記第4の工程で固定されたガイドレールに前記かご室
    と前記カウンタウエイトの少なくとも一方を前記昇降手
    段により昇降可能にする第5の工程を実施するようにし
    たエレベータの据付工法。
  2. 【請求項2】 前記昇降手段は、機械室に本設置の巻上
    機、前記昇降路上部に設置の揚重機(ワインダ、ウイン
    チ)のいずれかで構成したことを特徴とする請求項1記
    載のエレベータの据付工法。
  3. 【請求項3】 建屋の昇降路に、予め所定位置にエレベ
    ータのかご側ガイドレールおよびカウンタウエイト側ガ
    イドレールをそれぞれ固定するための複数のファスナな
    らびに芯出を行なうための基準線が配設され、かつ前記
    昇降路上部の機械室内に本設置の巻上機が設置された状
    態で、 前記昇降路を上下方向に少なくとも2分割し、この分割
    した昇降路のうちの底部側から第1番目のかご側および
    カウンタウエイト側ガイドレールを上下方向に配置して
    前記ファスナにそれぞれ仮止めすると共に、前記基準線
    を利用して前記かご側およびカウンタウエイト側ガイド
    レールの芯出を行ない、前記各ガイドレールを前記ファ
    スナに固定する第1の工程と、 この第1の工程で固定された各ガイドレールにそれぞれ
    かご室およびカウンタウエイトをそれぞれ昇降可能にす
    る第2の工程と、 前記第1の工程で固定された第1番目のガイドレールの
    上端部に、この上方の前記分割された昇降路に対応して
    第2番目のかご側およびカウンタウエイト側ガイドレー
    ルを吊り上げた状態でこの各第2番目のガイドレールの
    下端部と前記第1番目のガイドレールの上端部を直結す
    る第3の工程と、 この第3の工程で直結された第2番目のかご側およびカ
    ウンタウエイト側ガイドレールを前記基準線を利用して
    前記各ガイドレールの芯出を行ない、前記各ファスナに
    固定する第4の工程と、 前記第4の工程で固定された第2番目のかご側およびカ
    ウンタウエイト側ガイドレールにかご室およびカウンタ
    ウエイトをそれぞれ前記巻上機により昇降可能にする第
    5の工程と、 この第5の工程後前記巻上機により前記かご室を昇降路
    上部に支持した状態で前記巻上機のロープに支持された
    カウンタウエイト側ロープの端末をカウンタウエイト枠
    より取り外すと共に、前記かご室を前記巻上機により前
    記昇降路上部まで吊り上げ前記ロープは前記昇降路のピ
    ットに余らせる第6の工程と、 この第6の工程で得た余った前記ロープを前記カウンタ
    ウエイト枠側で切断しロープ端末を前記カウンタウエイ
    ト枠に再度固定する第7の工程と、 を実施するようにしたエレベータの据付工法。
  4. 【請求項4】 前記ガイドレールの芯出は、ガイドレー
    ル芯出固定ロボットで行ない、かご室の昇降はかご室に
    設置した揚重機とし、ガイドレールの昇降はレール揚重
    機とし、前記ガイドレールレール芯出固定ロボット、前
    記かご室揚重機、前記レール揚重機を同一支持部材で支
    持したことを特徴とする請求項1または3記載のエレベ
    ータの据付工法。
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