JPH08243961A - ワーク取り出し装置 - Google Patents
ワーク取り出し装置Info
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- JPH08243961A JPH08243961A JP4595095A JP4595095A JPH08243961A JP H08243961 A JPH08243961 A JP H08243961A JP 4595095 A JP4595095 A JP 4595095A JP 4595095 A JP4595095 A JP 4595095A JP H08243961 A JPH08243961 A JP H08243961A
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Landscapes
- Manipulator (AREA)
- Specific Conveyance Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 乱積み状態のワークを自動的に取り出し、正
しい方向に位置決めできるワークの取り出し装置を提供
することを目的とする。 【構成】ロボット10は、ロボットハンド20のマグネ
ット部をあらかじめ定められた探索経路に従って移動さ
せ、パレットP1内のワークを探索する。ワーク探索中
にマグネット部に設けられた接触検出器がワークに接触
したことを検知すると、電磁石によってワークを吸着
し、接触したワークを仮置き台60上に移載する。この
取り出されたワークは、視覚装置によって撮像され、位
置および方向が検出される。ロボット10は、ロボット
ハンド20を把持部に切り替えて、検出されたワークの
位置と方向に基づいて、ワークをパレットP2に位置決
めする。
しい方向に位置決めできるワークの取り出し装置を提供
することを目的とする。 【構成】ロボット10は、ロボットハンド20のマグネ
ット部をあらかじめ定められた探索経路に従って移動さ
せ、パレットP1内のワークを探索する。ワーク探索中
にマグネット部に設けられた接触検出器がワークに接触
したことを検知すると、電磁石によってワークを吸着
し、接触したワークを仮置き台60上に移載する。この
取り出されたワークは、視覚装置によって撮像され、位
置および方向が検出される。ロボット10は、ロボット
ハンド20を把持部に切り替えて、検出されたワークの
位置と方向に基づいて、ワークをパレットP2に位置決
めする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乱積みされたワークを
取り出し、正しい方向に位置決めするワーク取り出し装
置に関する。
取り出し、正しい方向に位置決めするワーク取り出し装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パレット内に重ね積みされたワー
クを取り出す技術として、特開平4−30991号のよ
うなものがある。この技術は、距離センサと視覚装置と
を組み合わせて、パレット内のワークを上から順番に把
持することによって取り出すものである。この時取り出
されるワークは、自動車のカムシャフトやクランクシャ
フトである。このような棒状のワークを適切に取り出す
ロボットハンドとしては、特開平3−109783号に
示されたロボットハンドがある。このロボットハンド
は、櫛歯状の磁石と把持爪とを組み合わせたロボットハ
ンドであり、磁石によって吸着したワークが移載中に落
下しないように、把持爪によってワークを把持するもの
である。
クを取り出す技術として、特開平4−30991号のよ
うなものがある。この技術は、距離センサと視覚装置と
を組み合わせて、パレット内のワークを上から順番に把
持することによって取り出すものである。この時取り出
されるワークは、自動車のカムシャフトやクランクシャ
フトである。このような棒状のワークを適切に取り出す
ロボットハンドとしては、特開平3−109783号に
示されたロボットハンドがある。このロボットハンド
は、櫛歯状の磁石と把持爪とを組み合わせたロボットハ
ンドであり、磁石によって吸着したワークが移載中に落
下しないように、把持爪によってワークを把持するもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したワークを取り
出す装置やロボットハンドを用いてワークを確実に取り
出すためには、パレット内の棒状のワークがある程度一
定の方向に揃えて重ね積みされている必要がある。これ
は、視覚装置によるワークの検出の確実性が乏しいため
である。この理由としては、多数のワークが重ね積みさ
れているパレット内の1本のワークを視覚装置によって
特定しようとする時、対象となるワークと背景となるそ
の他のワークとの間では、その色彩の差異が明確でない
ため視覚装置による判別に誤差が生じやすいことが挙げ
られる。しかし、カムシャフトやクランクシャフトのよ
うな棒状のワークを取り出して加工を行うためには、そ
の方向を正確に判断して取り出した後、的確な方向に位
置決めする必要があり、この視覚装置による判別誤差は
大きな問題となる。また、逆により生産効率の良いワー
クの自動取り出しを行うためには、パレット内のワーク
は方向を無視して収納された乱積み状態であるほうが作
業者の手間が省けるため効率が良い。
出す装置やロボットハンドを用いてワークを確実に取り
出すためには、パレット内の棒状のワークがある程度一
定の方向に揃えて重ね積みされている必要がある。これ
は、視覚装置によるワークの検出の確実性が乏しいため
である。この理由としては、多数のワークが重ね積みさ
れているパレット内の1本のワークを視覚装置によって
特定しようとする時、対象となるワークと背景となるそ
の他のワークとの間では、その色彩の差異が明確でない
ため視覚装置による判別に誤差が生じやすいことが挙げ
られる。しかし、カムシャフトやクランクシャフトのよ
うな棒状のワークを取り出して加工を行うためには、そ
の方向を正確に判断して取り出した後、的確な方向に位
置決めする必要があり、この視覚装置による判別誤差は
大きな問題となる。また、逆により生産効率の良いワー
クの自動取り出しを行うためには、パレット内のワーク
は方向を無視して収納された乱積み状態であるほうが作
業者の手間が省けるため効率が良い。
【0004】本発明は以上の問題点を解決するためにな
されたものであり、乱積み状態のワークを自動的に取り
出し、正しい方向に位置決めできるワーク取り出し装置
を提供することを目的とする。
されたものであり、乱積み状態のワークを自動的に取り
出し、正しい方向に位置決めできるワーク取り出し装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した問題
点を解決するためになされたものであり、請求項1に記
載された手段は、複数のワークが重ね積みされて収納さ
れたパレット内のワークを吸着する吸着部を移動させる
吸着部移動装置と、前記ワークを特定の方向に把持可能
な把持部を移動させる把持部移動装置と、前記吸着部が
前記ワークに接触したことを検出する接触検出器と、仮
置き台上に設けられ、前記ワークを撮像する視覚装置
と、前記吸着部移動装置、前記把持部移動装置および前
記視覚装置を制御するとともに前記接触検出器の検出信
号を入力する制御装置とを備え、前記パレットから前記
ワークを取り出して正しい方向に位置決めするワーク取
り出し装置であり、前記制御装置は、前記吸着部移動装
置によって、前記吸着部を前記パレット内にあらかじめ
定められた探索経路に従って移動させ前記パレット内の
前記ワークを探索するワーク探索手段と、このワーク探
索手段による前記吸着部の移動中に前記接触検出器が前
記吸着部が前記ワークに接触したことを検知すると、前
記吸着部によって、接触した前記ワークを前記仮置き台
上に移載するワーク取り出し手段と、このワーク取り出
し手段によって移載された前記仮置き台上の前記ワーク
を前記視覚装置によって撮像し、前記ワークの位置およ
び方向を検出するワーク特定手段と、このワーク特定手
段によって検出された前記ワークの位置と方向に基づい
て、前記把持部移動装置によって前記ワークをあらかじ
め定められた方向に把持し、位置決めするワーク位置決
め手段とを備えたことを特徴とするものである。
点を解決するためになされたものであり、請求項1に記
載された手段は、複数のワークが重ね積みされて収納さ
れたパレット内のワークを吸着する吸着部を移動させる
吸着部移動装置と、前記ワークを特定の方向に把持可能
な把持部を移動させる把持部移動装置と、前記吸着部が
前記ワークに接触したことを検出する接触検出器と、仮
置き台上に設けられ、前記ワークを撮像する視覚装置
と、前記吸着部移動装置、前記把持部移動装置および前
記視覚装置を制御するとともに前記接触検出器の検出信
号を入力する制御装置とを備え、前記パレットから前記
ワークを取り出して正しい方向に位置決めするワーク取
り出し装置であり、前記制御装置は、前記吸着部移動装
置によって、前記吸着部を前記パレット内にあらかじめ
定められた探索経路に従って移動させ前記パレット内の
前記ワークを探索するワーク探索手段と、このワーク探
索手段による前記吸着部の移動中に前記接触検出器が前
記吸着部が前記ワークに接触したことを検知すると、前
記吸着部によって、接触した前記ワークを前記仮置き台
上に移載するワーク取り出し手段と、このワーク取り出
し手段によって移載された前記仮置き台上の前記ワーク
を前記視覚装置によって撮像し、前記ワークの位置およ
び方向を検出するワーク特定手段と、このワーク特定手
段によって検出された前記ワークの位置と方向に基づい
て、前記把持部移動装置によって前記ワークをあらかじ
め定められた方向に把持し、位置決めするワーク位置決
め手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0006】請求項2に記載された手段は、複数のワー
クが重ね積みされて収納されたパレット内のワークを吸
着する吸着部を移動させる吸着部移動装置と、仮置き台
上に設けられ、この仮置き台上にある前記ワークを前記
パレット内に返却する返却装置と、前記仮置き台上に設
けられ、前記ワークを撮像する視覚装置と、前記吸着部
移動装置、前記返却装置および前記視覚装置を制御する
制御装置とを備え、前記パレットから前記ワークを取り
出して前記ワークの位置および方向を特定するワーク取
り出し装置であり、前記制御装置は、前記吸着部移動装
置によって、前記パレット内の前記ワークを前記仮置き
台上に移載するワーク取り出し手段と、このワーク取り
出し手段によって移載された前記仮置き台上の前記ワー
クを前記視覚装置によって撮像し、前記ワークの位置お
よび方向を検出するワーク特定手段と、このワーク特定
手段によって前記ワークの位置と方向が検出できなかっ
た場合に前記返却装置によって前記ワークを前記パレッ
ト内に返却する返却手段とを備えたことを特徴とするも
のである。
クが重ね積みされて収納されたパレット内のワークを吸
着する吸着部を移動させる吸着部移動装置と、仮置き台
上に設けられ、この仮置き台上にある前記ワークを前記
パレット内に返却する返却装置と、前記仮置き台上に設
けられ、前記ワークを撮像する視覚装置と、前記吸着部
移動装置、前記返却装置および前記視覚装置を制御する
制御装置とを備え、前記パレットから前記ワークを取り
出して前記ワークの位置および方向を特定するワーク取
り出し装置であり、前記制御装置は、前記吸着部移動装
置によって、前記パレット内の前記ワークを前記仮置き
台上に移載するワーク取り出し手段と、このワーク取り
出し手段によって移載された前記仮置き台上の前記ワー
クを前記視覚装置によって撮像し、前記ワークの位置お
よび方向を検出するワーク特定手段と、このワーク特定
手段によって前記ワークの位置と方向が検出できなかっ
た場合に前記返却装置によって前記ワークを前記パレッ
ト内に返却する返却手段とを備えたことを特徴とするも
のである。
【0007】請求項3に記載された手段は、複数のワー
クが重ね積みされて収納されたパレット内のワークを吸
着する吸着部を移動させる吸着部移動装置と、前記吸着
部に吸着された前記ワークの姿勢が水平姿勢であるか垂
直姿勢であるかを判別する姿勢判別装置と、前記仮置き
台上に設けられ、前記ワークを撮像する視覚装置と、前
記仮置き台上に設けられ、前記ワークを当接させる当接
部と、前記吸着部移動装置および前記視覚装置を制御す
るとともに前記姿勢判別装置の判別信号を入力する制御
装置とを備え、前記パレットから前記ワークを取り出し
て前記ワークの位置および方向を特定するワーク取り出
し装置であり、前記制御装置は、前記吸着部移動装置に
よって、前記パレット内の前記ワークを前記姿勢判別装
置まで移動させるワーク取り出し手段と、前記姿勢判別
装置により前記ワークの姿勢が水平姿勢であると判別さ
れた時に、前記吸着部移動装置によって、前記ワークを
前記仮置き台上に設定された前記視覚装置の撮像範囲の
中央位置に移載する水平姿勢移載手段と、前記姿勢判別
装置により前記ワークの姿勢が垂直姿勢であると判別さ
れた時に、前記吸着部移動装置によって、前記ワークの
一部を前記仮置き台の前記当接部に当接させ、前記ワー
クを前記視覚装置の撮像範囲の中央位置側に傾けた後、
前記ワークを前記視覚装置の撮像範囲内に移載する垂直
姿勢移載手段とを備えたことを特徴とするものである。
クが重ね積みされて収納されたパレット内のワークを吸
着する吸着部を移動させる吸着部移動装置と、前記吸着
部に吸着された前記ワークの姿勢が水平姿勢であるか垂
直姿勢であるかを判別する姿勢判別装置と、前記仮置き
台上に設けられ、前記ワークを撮像する視覚装置と、前
記仮置き台上に設けられ、前記ワークを当接させる当接
部と、前記吸着部移動装置および前記視覚装置を制御す
るとともに前記姿勢判別装置の判別信号を入力する制御
装置とを備え、前記パレットから前記ワークを取り出し
て前記ワークの位置および方向を特定するワーク取り出
し装置であり、前記制御装置は、前記吸着部移動装置に
よって、前記パレット内の前記ワークを前記姿勢判別装
置まで移動させるワーク取り出し手段と、前記姿勢判別
装置により前記ワークの姿勢が水平姿勢であると判別さ
れた時に、前記吸着部移動装置によって、前記ワークを
前記仮置き台上に設定された前記視覚装置の撮像範囲の
中央位置に移載する水平姿勢移載手段と、前記姿勢判別
装置により前記ワークの姿勢が垂直姿勢であると判別さ
れた時に、前記吸着部移動装置によって、前記ワークの
一部を前記仮置き台の前記当接部に当接させ、前記ワー
クを前記視覚装置の撮像範囲の中央位置側に傾けた後、
前記ワークを前記視覚装置の撮像範囲内に移載する垂直
姿勢移載手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】請求項1に記載された手段において、ワーク探
索手段は、吸着部移動装置によって、吸着部をあらかじ
め定められた探索経路に従って移動させ、パレット内の
ワークを探索する。ワーク取り出し手段は、ワーク探索
手段による吸着部の移動中に接触検出器が吸着部がワー
クに接触したことを検知すると、吸着部によって、接触
したワークを仮置き台上に移載する。ワーク特定手段
は、視覚装置によってワークを撮像し、位置および方向
を検出する。ワーク位置決め手段は、検出されたワーク
の位置と方向に基づいて、把持部移動装置によってワー
クをあらかじめ定められた方向に把持し、位置決めす
る。
索手段は、吸着部移動装置によって、吸着部をあらかじ
め定められた探索経路に従って移動させ、パレット内の
ワークを探索する。ワーク取り出し手段は、ワーク探索
手段による吸着部の移動中に接触検出器が吸着部がワー
クに接触したことを検知すると、吸着部によって、接触
したワークを仮置き台上に移載する。ワーク特定手段
は、視覚装置によってワークを撮像し、位置および方向
を検出する。ワーク位置決め手段は、検出されたワーク
の位置と方向に基づいて、把持部移動装置によってワー
クをあらかじめ定められた方向に把持し、位置決めす
る。
【0009】請求項2に記載された手段において、ワー
ク取り出し手段は、吸着部移動装置によってパレット内
に重ね積みされたワークの1つを吸着して、仮置き台上
に移載する。ワーク特定手段は、視覚装置によってワー
クを撮像し、位置および方向を検出する。返却手段は、
ワーク特定手段によってワークの位置と方向が検出でき
なかった場合に返却装置によってワークをパレット内に
返却する。
ク取り出し手段は、吸着部移動装置によってパレット内
に重ね積みされたワークの1つを吸着して、仮置き台上
に移載する。ワーク特定手段は、視覚装置によってワー
クを撮像し、位置および方向を検出する。返却手段は、
ワーク特定手段によってワークの位置と方向が検出でき
なかった場合に返却装置によってワークをパレット内に
返却する。
【0010】請求項3に記載された手段において、ワー
ク取り出し手段は、吸着部移動装置によってパレット内
に重ね積みされたワークの1つを吸着して、姿勢判別装
置まで移動させる。水平姿勢移載手段は、姿勢判別装置
によりワークの姿勢が水平姿勢であると判別された時
に、吸着部移動装置によって、ワークを仮置き台上に設
定された視覚装置の撮像範囲の中央位置に移載する。垂
直姿勢移載手段は、姿勢判別装置によりワークの姿勢が
垂直姿勢であると判別された時に、吸着部移動装置によ
って、ワークの一部を仮置き台の当接部に当接させ、ワ
ークを視覚装置の撮像範囲の中央位置側に傾けた後、ワ
ークを視覚装置の撮像範囲内に移載する。
ク取り出し手段は、吸着部移動装置によってパレット内
に重ね積みされたワークの1つを吸着して、姿勢判別装
置まで移動させる。水平姿勢移載手段は、姿勢判別装置
によりワークの姿勢が水平姿勢であると判別された時
に、吸着部移動装置によって、ワークを仮置き台上に設
定された視覚装置の撮像範囲の中央位置に移載する。垂
直姿勢移載手段は、姿勢判別装置によりワークの姿勢が
垂直姿勢であると判別された時に、吸着部移動装置によ
って、ワークの一部を仮置き台の当接部に当接させ、ワ
ークを視覚装置の撮像範囲の中央位置側に傾けた後、ワ
ークを視覚装置の撮像範囲内に移載する。
【0011】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。図1は本実施例のクランクシャフトW(以下単に
ワークWと呼ぶ)を取り出すワーク取り出し装置の全体
構成を示すものであり、図2は図1のA矢視図(ロボッ
ト10の向きは異なる)である。本実施例のワーク取り
出し装置は、ワークWの取り出しを行うロボット10、
ワークWが乱積みされたパレットP1を搬送する第1パ
レット搬送装置50、取り出されたワークWを一旦載置
する仮置き台60および正しい方向に整列されたワーク
Wが載置されるパレットP2を搬送する第2搬送装置9
0からなる。以下各構成について順に説明する。
する。図1は本実施例のクランクシャフトW(以下単に
ワークWと呼ぶ)を取り出すワーク取り出し装置の全体
構成を示すものであり、図2は図1のA矢視図(ロボッ
ト10の向きは異なる)である。本実施例のワーク取り
出し装置は、ワークWの取り出しを行うロボット10、
ワークWが乱積みされたパレットP1を搬送する第1パ
レット搬送装置50、取り出されたワークWを一旦載置
する仮置き台60および正しい方向に整列されたワーク
Wが載置されるパレットP2を搬送する第2搬送装置9
0からなる。以下各構成について順に説明する。
【0012】ロボット10は、後述するロボットハンド
20を手首部先端に備えている。このロボットハンド2
0によって、ロボット10は、第1パレット搬送装置5
0の搬送位置50cにおいてワークWを取り出し、一旦
仮置き台60に載置して正しい方向に持ち替えた後、第
2搬送装置90に搬出するものである。ロボット10
は、ベース11上に垂直な軸線回りに回転するローテー
タ12(1軸)と、ローテータ12上に水平軸線回りに
揺動可能に支持された第1アーム13(2軸)と、第1
アーム13上に水平軸線回りに揺動可能に支持され、
4,5,6軸を備えた手首部を有する第2アーム14
(3軸)とからなる6軸多関節ロボットである。
20を手首部先端に備えている。このロボットハンド2
0によって、ロボット10は、第1パレット搬送装置5
0の搬送位置50cにおいてワークWを取り出し、一旦
仮置き台60に載置して正しい方向に持ち替えた後、第
2搬送装置90に搬出するものである。ロボット10
は、ベース11上に垂直な軸線回りに回転するローテー
タ12(1軸)と、ローテータ12上に水平軸線回りに
揺動可能に支持された第1アーム13(2軸)と、第1
アーム13上に水平軸線回りに揺動可能に支持され、
4,5,6軸を備えた手首部を有する第2アーム14
(3軸)とからなる6軸多関節ロボットである。
【0013】第1パレット搬送装置50は、搬送位置5
0a,50b,50c,50dを備えている。矢印で示
されるようにパレットP1は、各搬送位置にこの順で搬
送されるようになっている。このため、図1左右方向の
搬送位置50a,50b間は案内レール51が敷設さ
れ、図1上下方向の搬送位置50b,50c間は案内レ
ール52が敷設され、図1左右方向の搬送位置50c,
50d間は案内レール53が敷設されている。そして、
各案内レールには、図略の駆動モータによって駆動され
る図略のローラが取り付けられている。これによって、
パレットP1は、搬送位置50aから搬入され、搬送位
置50bを経て、ロボット10によるワークWの取り出
しを行う搬送位置50cに搬送された後、パレットP1
内のワークWが全て取り出されると、搬送位置50dか
ら搬出されるようになっている。
0a,50b,50c,50dを備えている。矢印で示
されるようにパレットP1は、各搬送位置にこの順で搬
送されるようになっている。このため、図1左右方向の
搬送位置50a,50b間は案内レール51が敷設さ
れ、図1上下方向の搬送位置50b,50c間は案内レ
ール52が敷設され、図1左右方向の搬送位置50c,
50d間は案内レール53が敷設されている。そして、
各案内レールには、図略の駆動モータによって駆動され
る図略のローラが取り付けられている。これによって、
パレットP1は、搬送位置50aから搬入され、搬送位
置50bを経て、ロボット10によるワークWの取り出
しを行う搬送位置50cに搬送された後、パレットP1
内のワークWが全て取り出されると、搬送位置50dか
ら搬出されるようになっている。
【0014】搬送位置50c上には、一対のワークWの
姿勢を判別する光電センサ76,77(姿勢判別装置)
が設けられている。なお、詳細は後述するが光電センサ
77は、仮置き台60の隅に設けられている。この光電
センサ76,77によって、搬送位置50cの対角線上
にワークWを検出する検出光78が複数投光されてい
る。そして、この検出光78上をワークWが通過する
時、遮断された検出光78の種類によってワークWの姿
勢が判断できるようになっている。
姿勢を判別する光電センサ76,77(姿勢判別装置)
が設けられている。なお、詳細は後述するが光電センサ
77は、仮置き台60の隅に設けられている。この光電
センサ76,77によって、搬送位置50cの対角線上
にワークWを検出する検出光78が複数投光されてい
る。そして、この検出光78上をワークWが通過する
時、遮断された検出光78の種類によってワークWの姿
勢が判断できるようになっている。
【0015】仮置き台60は、第1パレット搬送装置5
0の搬送位置50cに隣設して設置されている。仮置き
台60の上方中央位置には、視覚装置59を構成するカ
メラ56が配置されている。このカメラ56は、視覚装
置フレーム57によって支持されている。そして、この
カメラ56の撮像範囲の中心位置は、仮置き台60の中
心位置となるように設定されている。
0の搬送位置50cに隣設して設置されている。仮置き
台60の上方中央位置には、視覚装置59を構成するカ
メラ56が配置されている。このカメラ56は、視覚装
置フレーム57によって支持されている。そして、この
カメラ56の撮像範囲の中心位置は、仮置き台60の中
心位置となるように設定されている。
【0016】次に図3から図6に基づいて仮置き台60
について説明する。図3は仮置き台60の平面図であ
り、図4は図3のB矢視図であり、図5は図3のC矢視
図である。仮置き台60は、支持柱71に水平板61が
支持された構成となっている。この水平板61は、カメ
ラ56によってワークWが識別し易いように白色に塗装
されている。また、仮置き台60は、カメラ56によっ
てワークWが識別できなかった時に、水平板61上のワ
ークWを搬送位置50cのパレットP1に返却する返却
装置75を備えている。返却装置75は、ワーク押出部
材62が駆動装置72によって移動される構成となって
いる。ワーク押出部材62は、水平板61の両側方に取
り付けられたガイドロッド63に摺動可能に取り付けら
れたスライド部材62dと、このスライド部材62dの
上端面に取り付けられた移動板62cと、この移動板6
2cに垂直に取り付けられた垂直板62aと、垂直板6
2aに取り付けられワークWを押すバンパー62bとか
らなる。水平板61の下面中央には、駆動装置72が取
り付けられている。駆動装置72はエアによって駆動さ
れるロッドレスシリンダであり、両端を支持部72cに
支持され、ガイドロッド63と平行な方向に取り付けら
れたスライドロッド72aと、このスライドロッド72
a上を移動する移動体72bとからなっている。移動体
72b上には、連結板67が取り付けられており、この
連結板67の両端がスライド部材62dの下端面に取り
付けられている。従って、駆動装置72が駆動され、移
動体72bがスライドロッド72aに沿って移動する
と、ワーク押出部材62は、ガイドロッド63に沿って
移動するようになっている。
について説明する。図3は仮置き台60の平面図であ
り、図4は図3のB矢視図であり、図5は図3のC矢視
図である。仮置き台60は、支持柱71に水平板61が
支持された構成となっている。この水平板61は、カメ
ラ56によってワークWが識別し易いように白色に塗装
されている。また、仮置き台60は、カメラ56によっ
てワークWが識別できなかった時に、水平板61上のワ
ークWを搬送位置50cのパレットP1に返却する返却
装置75を備えている。返却装置75は、ワーク押出部
材62が駆動装置72によって移動される構成となって
いる。ワーク押出部材62は、水平板61の両側方に取
り付けられたガイドロッド63に摺動可能に取り付けら
れたスライド部材62dと、このスライド部材62dの
上端面に取り付けられた移動板62cと、この移動板6
2cに垂直に取り付けられた垂直板62aと、垂直板6
2aに取り付けられワークWを押すバンパー62bとか
らなる。水平板61の下面中央には、駆動装置72が取
り付けられている。駆動装置72はエアによって駆動さ
れるロッドレスシリンダであり、両端を支持部72cに
支持され、ガイドロッド63と平行な方向に取り付けら
れたスライドロッド72aと、このスライドロッド72
a上を移動する移動体72bとからなっている。移動体
72b上には、連結板67が取り付けられており、この
連結板67の両端がスライド部材62dの下端面に取り
付けられている。従って、駆動装置72が駆動され、移
動体72bがスライドロッド72aに沿って移動する
と、ワーク押出部材62は、ガイドロッド63に沿って
移動するようになっている。
【0017】水平板61上の両側には、ガイドロッド6
3と平行に側壁64が設けられている。また、水平板6
1の側壁64が設けられていない搬送位置50c側の端
面には、ワークWを搬送位置50b上のパレットP1に
返却するためのシュート65が取り付けられている。ま
た、ワーク押出部材62上には、水平板61上に散乱し
た粉塵を清掃するためのノズルプレート70が取り付け
られている。図6(a)に示すように、このノズルプレ
ート70には長手方向に沿って複数のエア噴出口70b
が水平板61表面に向けて開口しており、ワーク押出部
材62が作動する時に、エアが噴出されることにより水
平板61表面を清掃するようになっている。なお、70
aは、ノズルプレート70のエア噴出口70bにエアを
供給するための配管である。
3と平行に側壁64が設けられている。また、水平板6
1の側壁64が設けられていない搬送位置50c側の端
面には、ワークWを搬送位置50b上のパレットP1に
返却するためのシュート65が取り付けられている。ま
た、ワーク押出部材62上には、水平板61上に散乱し
た粉塵を清掃するためのノズルプレート70が取り付け
られている。図6(a)に示すように、このノズルプレ
ート70には長手方向に沿って複数のエア噴出口70b
が水平板61表面に向けて開口しており、ワーク押出部
材62が作動する時に、エアが噴出されることにより水
平板61表面を清掃するようになっている。なお、70
aは、ノズルプレート70のエア噴出口70bにエアを
供給するための配管である。
【0018】上述したように、仮置き台60の隅には、
光電センサ77が設置されている。光電センサ77は、
第1パレット搬送装置50の搬送位置50cに設けられ
た光電センサ76と対をなしており、水平検出センサ7
7aと垂直検出センサ77bを有している。これよって
水平検出センサ77aから投光される検出光のみが遮断
された場合には、ロボット10にワークWが水平に吸着
されていると判断され、水平検出センサ77aと垂直検
出センサ77bから発せられた検出光の両方が遮断され
た場合には、ロボット10にワークWが垂直に吸着され
ていると判断されるようになっている。なお、垂直検出
センサ77bが複数ある理由は、長さの異なるワークW
に対応するためと、同じワークWであっても、吸着する
位置が異なることによって、垂直方向に垂れ下がる長さ
が異なるためである。
光電センサ77が設置されている。光電センサ77は、
第1パレット搬送装置50の搬送位置50cに設けられ
た光電センサ76と対をなしており、水平検出センサ7
7aと垂直検出センサ77bを有している。これよって
水平検出センサ77aから投光される検出光のみが遮断
された場合には、ロボット10にワークWが水平に吸着
されていると判断され、水平検出センサ77aと垂直検
出センサ77bから発せられた検出光の両方が遮断され
た場合には、ロボット10にワークWが垂直に吸着され
ていると判断されるようになっている。なお、垂直検出
センサ77bが複数ある理由は、長さの異なるワークW
に対応するためと、同じワークWであっても、吸着する
位置が異なることによって、垂直方向に垂れ下がる長さ
が異なるためである。
【0019】図1における第2搬送装置90は、上記し
たように正しい方向に整列されたワークWが載置される
パレットP2を搬送するものである。第2搬送装置90
には、パレットP2を搬送するための案内レール91が
配設されている。この案内レール91には、図略の駆動
モータによって駆動される図略のローラが取り付けられ
ている。このような構成によって第2搬送装置90は、
案内レール91の端部においてパレットP2が停止さ
れ、ワークWが所定の量載置されると、パレットP2を
案内レール91に沿って図略の加工位置に搬送するよう
になっている。
たように正しい方向に整列されたワークWが載置される
パレットP2を搬送するものである。第2搬送装置90
には、パレットP2を搬送するための案内レール91が
配設されている。この案内レール91には、図略の駆動
モータによって駆動される図略のローラが取り付けられ
ている。このような構成によって第2搬送装置90は、
案内レール91の端部においてパレットP2が停止さ
れ、ワークWが所定の量載置されると、パレットP2を
案内レール91に沿って図略の加工位置に搬送するよう
になっている。
【0020】次に図7,8,9に基づいてロボットハン
ド20について説明する。このロボットハンド20は、
マグネット部21と、把持部36の2つのハンド部を有
している。この2つのハンド部は、ロボット10の手首
部先端にブラケット25aを介して取り付けられる取付
板25に90°の角度をもって取り付けられている。マ
グネット部21は、図7に示すように取付板25に固着
された筒体部28に摺動可能に支持された摺動軸23の
下端に電磁石22が取り付けられた構成となっている。
電磁石22は、励磁用のコイルが収納されたコイルケー
ス22bと、実際にワークWを吸着する吸着部22aか
らなる。この電磁石22は、摺動軸23の下端にユニバ
ーサルジョイント23aを介して取り付けられている。
これによって、電磁石22は破線で示すように支持中心
23dを中心として旋回し、フローチングが可能となっ
ている。摺動軸23の上端には、大径部23bが形成さ
れており、筒体部28に形成されたバネ室28a内で摺
動するようになっている。この大径部23bとバネ室2
8aとの間にはバネ28bが介装されていることによっ
て、摺動軸23を常に図6の上方に付勢するようになっ
ている。また、大径部23bには、取付板25に取り付
けられた近接スイッチ25aの被検出部23cが取り付
けられている。そして、筒体部28には、摺動軸23の
下方への移動に応じて、この被検出部23cが移動可能
なように溝28cが形成されている。この構成によっ
て、電磁石22にワークWが吸着されると、摺動軸23
がバネ28bの付勢力に反して下方に移動する。この移
動によって、近接スイッチ25aが被検出部23cを検
出することにより、ワークWが確実に吸着されたことを
検出するようになっている。
ド20について説明する。このロボットハンド20は、
マグネット部21と、把持部36の2つのハンド部を有
している。この2つのハンド部は、ロボット10の手首
部先端にブラケット25aを介して取り付けられる取付
板25に90°の角度をもって取り付けられている。マ
グネット部21は、図7に示すように取付板25に固着
された筒体部28に摺動可能に支持された摺動軸23の
下端に電磁石22が取り付けられた構成となっている。
電磁石22は、励磁用のコイルが収納されたコイルケー
ス22bと、実際にワークWを吸着する吸着部22aか
らなる。この電磁石22は、摺動軸23の下端にユニバ
ーサルジョイント23aを介して取り付けられている。
これによって、電磁石22は破線で示すように支持中心
23dを中心として旋回し、フローチングが可能となっ
ている。摺動軸23の上端には、大径部23bが形成さ
れており、筒体部28に形成されたバネ室28a内で摺
動するようになっている。この大径部23bとバネ室2
8aとの間にはバネ28bが介装されていることによっ
て、摺動軸23を常に図6の上方に付勢するようになっ
ている。また、大径部23bには、取付板25に取り付
けられた近接スイッチ25aの被検出部23cが取り付
けられている。そして、筒体部28には、摺動軸23の
下方への移動に応じて、この被検出部23cが移動可能
なように溝28cが形成されている。この構成によっ
て、電磁石22にワークWが吸着されると、摺動軸23
がバネ28bの付勢力に反して下方に移動する。この移
動によって、近接スイッチ25aが被検出部23cを検
出することにより、ワークWが確実に吸着されたことを
検出するようになっている。
【0021】上記したように電磁石22はフローチング
するようになっている。このフローチングは、把持部3
6を用いる時には、ロボット10の動きを阻害する恐れ
があるため、固定するようになっている。即ち、図7の
D矢視図である図9に示すように、摺動軸23の周囲3
ヵ所には、フローチングを固定するためのフローチング
軸24が設けられている。フローチング軸24は、取付
板25に固着された支持筒体30に摺動可能に支持され
ている。このフローチング軸24の移動量は、フローチ
ング軸24に形成された溝24eと、支持筒体30に取
り付けられ、この溝24eと係合する係合ピン30aに
よって規制されている。また、フローチング軸24の下
端には、ローラ24aを有するローラ支持部24dが取
り付けられている。そして、このローラ支持部24dと
支持筒体30間にはバネ24bが介装されており、常に
フローチング軸24を下方に付勢している。これによっ
てローラ24aは、常に電磁石22の上端面に接触し、
そのフローチングを支持するようになっている。
するようになっている。このフローチングは、把持部3
6を用いる時には、ロボット10の動きを阻害する恐れ
があるため、固定するようになっている。即ち、図7の
D矢視図である図9に示すように、摺動軸23の周囲3
ヵ所には、フローチングを固定するためのフローチング
軸24が設けられている。フローチング軸24は、取付
板25に固着された支持筒体30に摺動可能に支持され
ている。このフローチング軸24の移動量は、フローチ
ング軸24に形成された溝24eと、支持筒体30に取
り付けられ、この溝24eと係合する係合ピン30aに
よって規制されている。また、フローチング軸24の下
端には、ローラ24aを有するローラ支持部24dが取
り付けられている。そして、このローラ支持部24dと
支持筒体30間にはバネ24bが介装されており、常に
フローチング軸24を下方に付勢している。これによっ
てローラ24aは、常に電磁石22の上端面に接触し、
そのフローチングを支持するようになっている。
【0022】フローチング軸24の上端部には、図9で
示される近接スイッチ31(接触検出器)の被検出部で
ある検出孔24cが形成されている。近接スイッチ31
は、投光側と受光側とで1組となっており、検出孔24
cを光が通過しているか否かを検出するものである。こ
れによって電磁石22がワークWに接触すると、フロー
チング軸24が移動して近接スイッチ31の光が遮断さ
れるため、電磁石22がワークWに接触したことを検出
できるようになっている。また、取付板25の上側面に
おける、3つのフローチング軸24の中央には、フロー
チング軸24を固定するためのシリンダ26が固定され
ている。このシリンダ26のシリンダロッド26aに
は、固定板27が取り付けられている。固定板27は、
中央位置でシリンダロッド26aに固定され、その端部
は各フローチング軸24の上端面上に位置し、この位置
には、フローチング軸24と当接する当接部27aが設
けられている。また、固定板27は、取付板25に立設
された3本のガイドロッド29に摺動部材29aを介し
て摺動可能に案内されている。このような構成によっ
て、シリンダ26が作動し、固定板27が下降すると、
各当接部27aがフローチング軸24の上端面に当接
し、3本のフローチング軸24を同時に下方に押し下げ
るようになっている。これによって、電磁石22が周囲
3点で支持され、フローチングが不可能な状態に固定さ
れるようになっている。
示される近接スイッチ31(接触検出器)の被検出部で
ある検出孔24cが形成されている。近接スイッチ31
は、投光側と受光側とで1組となっており、検出孔24
cを光が通過しているか否かを検出するものである。こ
れによって電磁石22がワークWに接触すると、フロー
チング軸24が移動して近接スイッチ31の光が遮断さ
れるため、電磁石22がワークWに接触したことを検出
できるようになっている。また、取付板25の上側面に
おける、3つのフローチング軸24の中央には、フロー
チング軸24を固定するためのシリンダ26が固定され
ている。このシリンダ26のシリンダロッド26aに
は、固定板27が取り付けられている。固定板27は、
中央位置でシリンダロッド26aに固定され、その端部
は各フローチング軸24の上端面上に位置し、この位置
には、フローチング軸24と当接する当接部27aが設
けられている。また、固定板27は、取付板25に立設
された3本のガイドロッド29に摺動部材29aを介し
て摺動可能に案内されている。このような構成によっ
て、シリンダ26が作動し、固定板27が下降すると、
各当接部27aがフローチング軸24の上端面に当接
し、3本のフローチング軸24を同時に下方に押し下げ
るようになっている。これによって、電磁石22が周囲
3点で支持され、フローチングが不可能な状態に固定さ
れるようになっている。
【0023】次に把持部36について説明する。把持部
36は、取付板25に取り付けられた把持部用ブラケッ
ト37に2対の把持爪39を備えた構成となっている。
図9に示すようにワークWはこの2対の把持爪39によ
って、両端を把持されるようになっている。各把持爪3
9は、把持部用ブラケット37に固着されたシリンダ3
8によって開閉するようになっている。また、各把持爪
39の間には、把持確認部材42が位置している。図8
に示すように把持確認部材42は、2本の接触子42a
を有する二股形状の部材であり、それぞれの接触子42
aが各把持爪39の間に位置している。そして、把持確
認部材42は、把持確認用摺動軸41の末端に取り付け
られている。把持確認用摺動軸41は、各シリンダ38
の間に位置し、取付板25に固着された支持板37aに
支持されている。即ち、支持板37aの下面には、支持
筒体40が固着され、この支持筒体40に把持確認用摺
動軸41が摺動可能に支持されている。そして、支持筒
体40と把持確認部材42との間にはバネ41aが介装
されており、常時、把持確認部材42を下方に付勢する
ようになっている。なお、把持確認用摺動軸41は、上
記したフローチング軸24と同様に図略の溝と係合ピン
によって移動量が規制されている。また、支持板37a
の上面側には、把持確認用近接スイッチ43が取り付け
られている。この把持確認用近接スイッチ43は、把持
確認用摺動軸41の上端に取り付けられた被検出部41
bを検出することによって、ワークWが把持されたか否
かを検出するようになっている。
36は、取付板25に取り付けられた把持部用ブラケッ
ト37に2対の把持爪39を備えた構成となっている。
図9に示すようにワークWはこの2対の把持爪39によ
って、両端を把持されるようになっている。各把持爪3
9は、把持部用ブラケット37に固着されたシリンダ3
8によって開閉するようになっている。また、各把持爪
39の間には、把持確認部材42が位置している。図8
に示すように把持確認部材42は、2本の接触子42a
を有する二股形状の部材であり、それぞれの接触子42
aが各把持爪39の間に位置している。そして、把持確
認部材42は、把持確認用摺動軸41の末端に取り付け
られている。把持確認用摺動軸41は、各シリンダ38
の間に位置し、取付板25に固着された支持板37aに
支持されている。即ち、支持板37aの下面には、支持
筒体40が固着され、この支持筒体40に把持確認用摺
動軸41が摺動可能に支持されている。そして、支持筒
体40と把持確認部材42との間にはバネ41aが介装
されており、常時、把持確認部材42を下方に付勢する
ようになっている。なお、把持確認用摺動軸41は、上
記したフローチング軸24と同様に図略の溝と係合ピン
によって移動量が規制されている。また、支持板37a
の上面側には、把持確認用近接スイッチ43が取り付け
られている。この把持確認用近接スイッチ43は、把持
確認用摺動軸41の上端に取り付けられた被検出部41
bを検出することによって、ワークWが把持されたか否
かを検出するようになっている。
【0024】次に本実施例の制御装置の主な構成につい
て説明する。図10に示すように行う制御装置97は、
中央処理装置(CPU)93と、メモリ95と、サーボ
CPU94とを主な構成としている。メモリ95には、
後述するロボット10の制御を行うプログラムや位置デ
ータ等を記憶している。サーボCPU94は、6軸ある
ロボット10の各駆動軸を制御するためのものである。
また、中央処理装置93には、インタフェース92が接
続されており、このインタフェース92には、視覚装置
59とエア制御装置73が接続されている。視覚装置5
9は、上記した仮置き台60に設置されたカメラ56
と、画像処理装置58とからなる。カメラ56は、ワー
クWを撮像し、ワークWと背景である水平板61とで生
じる明暗から求まる画像信号を出力するようになってい
る。画像処理装置58はこの画像信号を画像処理してワ
ークWの輪郭を検出し、その面積と長さを検出する。そ
して、図3に示すようにワークWの先端Waと末端Wb
の面積が異なることよりワークWの向きを特定し、視覚
装置59の座標に対するワークWの中心線の角度よりワ
ークWの方向を特定する。このようにワークWが特定さ
れた後、画像処理装置58は先端Waから把持する位置
までの距離Lの位置座標を算出するようになっている。
エア制御装置73は、エア供給源と切換え弁を有してお
り、中央処理装置93からの指令に基づいて仮置き台6
0上の駆動装置72、ノズルプレート70およびロボッ
トハンド20の各シリンダにエアを供給するようになっ
ている。また、インタフェース92は、光電センサ7
6,77からの出力信号や、ロボットハンド20に設け
られた近接スイッチ25a,31,43からの出力信号
を入力するようになっている。
て説明する。図10に示すように行う制御装置97は、
中央処理装置(CPU)93と、メモリ95と、サーボ
CPU94とを主な構成としている。メモリ95には、
後述するロボット10の制御を行うプログラムや位置デ
ータ等を記憶している。サーボCPU94は、6軸ある
ロボット10の各駆動軸を制御するためのものである。
また、中央処理装置93には、インタフェース92が接
続されており、このインタフェース92には、視覚装置
59とエア制御装置73が接続されている。視覚装置5
9は、上記した仮置き台60に設置されたカメラ56
と、画像処理装置58とからなる。カメラ56は、ワー
クWを撮像し、ワークWと背景である水平板61とで生
じる明暗から求まる画像信号を出力するようになってい
る。画像処理装置58はこの画像信号を画像処理してワ
ークWの輪郭を検出し、その面積と長さを検出する。そ
して、図3に示すようにワークWの先端Waと末端Wb
の面積が異なることよりワークWの向きを特定し、視覚
装置59の座標に対するワークWの中心線の角度よりワ
ークWの方向を特定する。このようにワークWが特定さ
れた後、画像処理装置58は先端Waから把持する位置
までの距離Lの位置座標を算出するようになっている。
エア制御装置73は、エア供給源と切換え弁を有してお
り、中央処理装置93からの指令に基づいて仮置き台6
0上の駆動装置72、ノズルプレート70およびロボッ
トハンド20の各シリンダにエアを供給するようになっ
ている。また、インタフェース92は、光電センサ7
6,77からの出力信号や、ロボットハンド20に設け
られた近接スイッチ25a,31,43からの出力信号
を入力するようになっている。
【0025】次に図11,12および図13,14に示
すフローチャートに基づいて本実施例の作用を説明す
る。図13は本実施例の作用の全体的な流れを示したも
のである。ワークWの取り出し作業が行われる前には、
ワークWが乱積みされたパレットP1が第1パレット搬
送装置50の搬送位置50aから搬入され、ワークWの
取り出しが行われる搬送位置50cに位置決めされる。
すフローチャートに基づいて本実施例の作用を説明す
る。図13は本実施例の作用の全体的な流れを示したも
のである。ワークWの取り出し作業が行われる前には、
ワークWが乱積みされたパレットP1が第1パレット搬
送装置50の搬送位置50aから搬入され、ワークWの
取り出しが行われる搬送位置50cに位置決めされる。
【0026】ステップ100にてワークWの取り出しが
開始されると、ロボット10においてロボットハンド2
0をマグネット部21が下向きとなる図2の20aの姿
勢とする(ステップ102)。この姿勢の変換はロボッ
ト10の第6軸である先端部分を回転させることによっ
て行われる。この時、電磁石22はフローチング可能な
状態としている。これによって、第1パレット搬送装置
50の搬送位置50cにあるパレットP1からワークW
の取り出しが開始される。ステップ104では、ロボッ
ト10は、マグネット部21を用いて乱積みされたパレ
ットP1からワークWを取り出し、仮置き台60上に載
置する。この処理については後で詳述する。
開始されると、ロボット10においてロボットハンド2
0をマグネット部21が下向きとなる図2の20aの姿
勢とする(ステップ102)。この姿勢の変換はロボッ
ト10の第6軸である先端部分を回転させることによっ
て行われる。この時、電磁石22はフローチング可能な
状態としている。これによって、第1パレット搬送装置
50の搬送位置50cにあるパレットP1からワークW
の取り出しが開始される。ステップ104では、ロボッ
ト10は、マグネット部21を用いて乱積みされたパレ
ットP1からワークWを取り出し、仮置き台60上に載
置する。この処理については後で詳述する。
【0027】ステップ106では、仮置き台60上に載
置されたワークWを視覚装置59によって撮像し、上記
したようにワークWの方向と位置を特定する。このワー
クWの特定が行われたならば(YES)、ステップ10
8に移行する。また、ワークWの特定ができなかった場
合には(NO)、ステップ116に移行する。ステップ
116において、ワークWの特定ができなかった理由と
して、マグネット部21によってワークWが2個以上吸
着されて、2個以上のワークWが仮置き台60上に載置
され、視覚装置59がワークWを1つに特定できなかっ
た場合と、背景である水平板61がワークWに付着した
粉塵によって汚れ、ワークWの位置を特定できなかった
場合が考えられる。このため、ステップ116では、返
却装置75を作動させ、ワーク押出部材62をガイドロ
ッド63に沿って移動させ、ワークWをパレットP1に
返却する。この時、ノズルプレート70からエアを噴出
することによって水平板61上を清掃する。そして、ワ
ークWの返却が終了すると、ワーク押出部材62をもと
の位置に後退させるとともに、ステップ104に戻り、
ロボット10によってステップ104から再びワークW
の取り出しを行う。
置されたワークWを視覚装置59によって撮像し、上記
したようにワークWの方向と位置を特定する。このワー
クWの特定が行われたならば(YES)、ステップ10
8に移行する。また、ワークWの特定ができなかった場
合には(NO)、ステップ116に移行する。ステップ
116において、ワークWの特定ができなかった理由と
して、マグネット部21によってワークWが2個以上吸
着されて、2個以上のワークWが仮置き台60上に載置
され、視覚装置59がワークWを1つに特定できなかっ
た場合と、背景である水平板61がワークWに付着した
粉塵によって汚れ、ワークWの位置を特定できなかった
場合が考えられる。このため、ステップ116では、返
却装置75を作動させ、ワーク押出部材62をガイドロ
ッド63に沿って移動させ、ワークWをパレットP1に
返却する。この時、ノズルプレート70からエアを噴出
することによって水平板61上を清掃する。そして、ワ
ークWの返却が終了すると、ワーク押出部材62をもと
の位置に後退させるとともに、ステップ104に戻り、
ロボット10によってステップ104から再びワークW
の取り出しを行う。
【0028】一方、ステップ108では、ロボットハン
ド20の把持部36を下向きとした図2の20bの姿勢
とする。この時、マグネット部21のシリンダ26が作
動され、電磁石22はフローチング不可能な状態とな
る。これによって、仮置き台60上のワークWを第2搬
送装置90上に移載する作業が開始される。ステップ1
10では、ステップ106にて出力されたワークWの位
置に基づいて、ワークWを正しい方向に把持する。この
時、ワークWが把持されると、把持部36の把持確認部
材42が押し上げられ、把持確認用近接スイッチ43が
ONの状態となり、正しい方向かつ正しい位置にワーク
Wが把持されたことが検出される。この後、ロボット1
0は、ワークWを第2搬送装置90上のパレットP2に
所定の方向に載置する。もし、この時把持確認用近接ス
イッチ43がONの状態とならない場合には、エラー信
号が出力される。
ド20の把持部36を下向きとした図2の20bの姿勢
とする。この時、マグネット部21のシリンダ26が作
動され、電磁石22はフローチング不可能な状態とな
る。これによって、仮置き台60上のワークWを第2搬
送装置90上に移載する作業が開始される。ステップ1
10では、ステップ106にて出力されたワークWの位
置に基づいて、ワークWを正しい方向に把持する。この
時、ワークWが把持されると、把持部36の把持確認部
材42が押し上げられ、把持確認用近接スイッチ43が
ONの状態となり、正しい方向かつ正しい位置にワーク
Wが把持されたことが検出される。この後、ロボット1
0は、ワークWを第2搬送装置90上のパレットP2に
所定の方向に載置する。もし、この時把持確認用近接ス
イッチ43がONの状態とならない場合には、エラー信
号が出力される。
【0029】ステップ112では、現在載置したワーク
Wが最終のワークWか否かを判断する。この判断は、ワ
ークWをパレットP1から取り出した個数または後述す
る順番に基づいてワークWを取り出した位置nを確認す
ることによって判断される。現在載置したワークWが最
終であるならば(YES)、ステップ114に移行して
次のパレットP1が搬入されるまで作業を終了する。ま
た、最終のワークでない場合には(NO)、ステップ1
02に戻り次のワークWをパレットP1から取り出す作
業を開始する。
Wが最終のワークWか否かを判断する。この判断は、ワ
ークWをパレットP1から取り出した個数または後述す
る順番に基づいてワークWを取り出した位置nを確認す
ることによって判断される。現在載置したワークWが最
終であるならば(YES)、ステップ114に移行して
次のパレットP1が搬入されるまで作業を終了する。ま
た、最終のワークでない場合には(NO)、ステップ1
02に戻り次のワークWをパレットP1から取り出す作
業を開始する。
【0030】以上のように一定量のワークWがパレット
P2に正しい方向で載置されると、第2搬送装置90に
よってパレットP2は、図略の加工位置へと搬送され
る。また、空になったパレットP1は、第1搬送装置5
0によって、搬送位置50dから搬出される。次に図1
4に示すフローチャートに基づいて、上記したステップ
104におけるパレットP1からのワークWの取り出し
過程について説明する。ワークWの取り出しが開始され
るにあたって、マグネット部21の電磁石22は励磁さ
れていない状態にあり、電磁石22のフローチングを固
定するシリンダ26は解除されて、電磁石22はフロー
チング可能な状態となっている。
P2に正しい方向で載置されると、第2搬送装置90に
よってパレットP2は、図略の加工位置へと搬送され
る。また、空になったパレットP1は、第1搬送装置5
0によって、搬送位置50dから搬出される。次に図1
4に示すフローチャートに基づいて、上記したステップ
104におけるパレットP1からのワークWの取り出し
過程について説明する。ワークWの取り出しが開始され
るにあたって、マグネット部21の電磁石22は励磁さ
れていない状態にあり、電磁石22のフローチングを固
定するシリンダ26は解除されて、電磁石22はフロー
チング可能な状態となっている。
【0031】ステップ200においてパレットP1から
のワークWの取り出しが開始されると、ステップ202
において、初期設定として設定値nを3に設定する。そ
して、ステップ204において設定値nから2をマイナ
スした位置からワークWの取り出しを開始する。この設
定値nは、パレットP1の取り出し位置を示すものであ
り、nで示される取り出し位置は、図11に示すよう
に、パレットP1の側面に沿って螺旋状に探索経路が設
定されている。このため、n−2の位置からワークWの
取り出しを開始することから、実際には、2つ前の位置
から目的のワークWを探すことになる。これは、パレッ
トP1内のワークWは、乱積み状態であるため、実際の
ワークWの位置は分からない。このため、実際にワーク
Wがあると思われるnの位置より2つ前の位置から螺旋
状にマグネット部21を移動させてワークWを探すので
ある。このワークWの探索は、探索経路に沿ってステッ
プ206にて、フローチング軸24の移動を検出する近
接スイッチ31のいずれか1つでもONとなるまで行わ
れる。即ち、ワークWが検出されるまでは、マグネット
部21の電磁石22は、垂直下向きの状態にある。しか
し、電磁石22がワークWに当接すると、電磁石22は
傾き、その結果フローチング軸24のいずれかを上昇さ
せる。これによって、近接スイッチ31が作動して、ワ
ークWを発見したことを検知するのである。ステップ2
06にて、ワークWが検出されると、ステップ208に
移行する。
のワークWの取り出しが開始されると、ステップ202
において、初期設定として設定値nを3に設定する。そ
して、ステップ204において設定値nから2をマイナ
スした位置からワークWの取り出しを開始する。この設
定値nは、パレットP1の取り出し位置を示すものであ
り、nで示される取り出し位置は、図11に示すよう
に、パレットP1の側面に沿って螺旋状に探索経路が設
定されている。このため、n−2の位置からワークWの
取り出しを開始することから、実際には、2つ前の位置
から目的のワークWを探すことになる。これは、パレッ
トP1内のワークWは、乱積み状態であるため、実際の
ワークWの位置は分からない。このため、実際にワーク
Wがあると思われるnの位置より2つ前の位置から螺旋
状にマグネット部21を移動させてワークWを探すので
ある。このワークWの探索は、探索経路に沿ってステッ
プ206にて、フローチング軸24の移動を検出する近
接スイッチ31のいずれか1つでもONとなるまで行わ
れる。即ち、ワークWが検出されるまでは、マグネット
部21の電磁石22は、垂直下向きの状態にある。しか
し、電磁石22がワークWに当接すると、電磁石22は
傾き、その結果フローチング軸24のいずれかを上昇さ
せる。これによって、近接スイッチ31が作動して、ワ
ークWを発見したことを検知するのである。ステップ2
06にて、ワークWが検出されると、ステップ208に
移行する。
【0032】ステップ208では、電磁石22を励磁さ
せ、発見したワークWを吸着する。この電磁石22の磁
力は、ワークWを1つ吸着するのに十分な磁力に設定さ
れている。そして、ステップ210にて、ワークWを吸
着した位置から光電センサ76,77を遮断する所定の
位置までマグネット部21を上昇させて一旦停止させ
る。この時、ステップ212において、ワークWが確実
に吸着されたか否かが判断される。この判断は摺動軸2
3の移動を近接スイッチ25aが検出することによって
行われる。近接スイッチ25aがONとなり、吸着され
たことが確認されたならば(YES)、ステップ214
に移行する。また、近接スイッチ25aがOFFのまま
で吸着されたことが確認されなかったならば(NO)、
吸着に失敗したことが考えられるため、ステップ204
から再びワークWの探索と吸着を行う。
せ、発見したワークWを吸着する。この電磁石22の磁
力は、ワークWを1つ吸着するのに十分な磁力に設定さ
れている。そして、ステップ210にて、ワークWを吸
着した位置から光電センサ76,77を遮断する所定の
位置までマグネット部21を上昇させて一旦停止させ
る。この時、ステップ212において、ワークWが確実
に吸着されたか否かが判断される。この判断は摺動軸2
3の移動を近接スイッチ25aが検出することによって
行われる。近接スイッチ25aがONとなり、吸着され
たことが確認されたならば(YES)、ステップ214
に移行する。また、近接スイッチ25aがOFFのまま
で吸着されたことが確認されなかったならば(NO)、
吸着に失敗したことが考えられるため、ステップ204
から再びワークWの探索と吸着を行う。
【0033】ステップ214では、吸着したワークWの
姿勢を確認する。ステップ212で確認されたワークW
は、実際にはどのような姿勢で吸着されているかは分か
らない。このため、光電センサ76,77によってワー
クWの姿勢を確認する。即ち、ステップ210でワーク
Wを吸着したマグネット部21が上昇する位置は、ワー
クWの中央近辺が吸着されて水平姿勢にある場合には
(図12(a)のW300の状態)、水平検出センサ7
7aのみが作動するように設定されている。また、ワー
クWの端が吸着されて垂直姿勢にある場合には(図12
(b)のW302の状態)、水平検出センサ77aと垂
直検出センサ77bが作動するように設定されている。
このステップ214にて、姿勢が確認される時におい
て、複数ある垂直検出センサ77bのいずれのセンサが
作動したかが記憶される。これによって、ワークWの長
さが判断される。ステップ214において、ワークWの
姿勢が水平であると判断された場合には(YES)、ス
テップ216に移行する。また、ワークWの姿勢が垂直
であると判断された場合には(NO)、ステップ218
に移行する。
姿勢を確認する。ステップ212で確認されたワークW
は、実際にはどのような姿勢で吸着されているかは分か
らない。このため、光電センサ76,77によってワー
クWの姿勢を確認する。即ち、ステップ210でワーク
Wを吸着したマグネット部21が上昇する位置は、ワー
クWの中央近辺が吸着されて水平姿勢にある場合には
(図12(a)のW300の状態)、水平検出センサ7
7aのみが作動するように設定されている。また、ワー
クWの端が吸着されて垂直姿勢にある場合には(図12
(b)のW302の状態)、水平検出センサ77aと垂
直検出センサ77bが作動するように設定されている。
このステップ214にて、姿勢が確認される時におい
て、複数ある垂直検出センサ77bのいずれのセンサが
作動したかが記憶される。これによって、ワークWの長
さが判断される。ステップ214において、ワークWの
姿勢が水平であると判断された場合には(YES)、ス
テップ216に移行する。また、ワークWの姿勢が垂直
であると判断された場合には(NO)、ステップ218
に移行する。
【0034】ステップ216では、仮置き台60の水平
板61の中央位置300にマグネット部21を移動させ
る(図12(a))。ワークWは水平姿勢であるため、
ワークWの中央で吸着されている(W300)。このた
め、マグネット部21を水平板61の中央に移動させれ
ば、その状態で水平板61のほぼ中央にワークWを載置
することができる。このようにワークWを水平板61の
中央に載置することによって、視覚装置59の撮像範囲
の中央位置にワークWが確実に位置するようにし、ワー
クWの検出精度を向上させることができる。この後、ワ
ークWを下降させて、あらかじめ定められた切り離し位
置301までマグネット部21を移動させる。そして、
ステップ222において、この位置で電磁石22を非励
磁状態とすることによって、ワークWを切り離す。これ
によって、水平状態のワークWの載置が完了する。
板61の中央位置300にマグネット部21を移動させ
る(図12(a))。ワークWは水平姿勢であるため、
ワークWの中央で吸着されている(W300)。このた
め、マグネット部21を水平板61の中央に移動させれ
ば、その状態で水平板61のほぼ中央にワークWを載置
することができる。このようにワークWを水平板61の
中央に載置することによって、視覚装置59の撮像範囲
の中央位置にワークWが確実に位置するようにし、ワー
クWの検出精度を向上させることができる。この後、ワ
ークWを下降させて、あらかじめ定められた切り離し位
置301までマグネット部21を移動させる。そして、
ステップ222において、この位置で電磁石22を非励
磁状態とすることによって、ワークWを切り離す。これ
によって、水平状態のワークWの載置が完了する。
【0035】一方、ステップ218では、垂直姿勢のワ
ークW(W302)を仮置き台60に載置する。この場
合は、水平姿勢の時と同様に水平板61の中央位置30
0にマグネット部21を移動させたのでは、ワークWを
切り離した時に水平板61の中央にワークWが載置され
ない可能性がある。このため、一旦ワークWの下端を仮
置き台60の端にあるシュート65に当接させて、ワー
クWを撮像範囲の中央位置側に傾け、ワークWが水平板
61の中央に倒れるように移載するのである。即ち、図
12(b)に示すように、ステップ218において、マ
グネット部21をワークWの下端がシュート65に当接
可能な位置302に移動させる。この時、ステップ21
4において、複数ある垂直検出センサ77bのうちのど
のセンサが検知したかによって、ワークWの長さが判別
できるため、この長さに応じて位置302は設定され
る。
ークW(W302)を仮置き台60に載置する。この場
合は、水平姿勢の時と同様に水平板61の中央位置30
0にマグネット部21を移動させたのでは、ワークWを
切り離した時に水平板61の中央にワークWが載置され
ない可能性がある。このため、一旦ワークWの下端を仮
置き台60の端にあるシュート65に当接させて、ワー
クWを撮像範囲の中央位置側に傾け、ワークWが水平板
61の中央に倒れるように移載するのである。即ち、図
12(b)に示すように、ステップ218において、マ
グネット部21をワークWの下端がシュート65に当接
可能な位置302に移動させる。この時、ステップ21
4において、複数ある垂直検出センサ77bのうちのど
のセンサが検知したかによって、ワークWの長さが判別
できるため、この長さに応じて位置302は設定され
る。
【0036】ステップ220では、位置302から水平
移動させて、ワークWの下端をシュート65に当接させ
てワークWを傾けた後、水平板61の中央位置を通過し
た位置303まで、マグネット部21をやや下降させな
がら移動させる。この位置303は、水平板61の中央
位置よりワークWの約半分の距離離れた位置に設定され
ている。
移動させて、ワークWの下端をシュート65に当接させ
てワークWを傾けた後、水平板61の中央位置を通過し
た位置303まで、マグネット部21をやや下降させな
がら移動させる。この位置303は、水平板61の中央
位置よりワークWの約半分の距離離れた位置に設定され
ている。
【0037】ステップ222では、マグネット部21が
位置303まで移動したところで、電磁石22を非励磁
状態とすることによって、ワークWを切り離す。これに
よって、垂直状態のワークWを水平板61の中央位置付
近に載置することができる。ステップ224では、設定
値nを1だけプラスし、ステップ226にて、マグネッ
ト部21による乱積みワークWの取り出しを終了する。
図13のフローチャートで示したようにロボット10
は、続いて把持部36によるワークWの載置を行う。そ
して、次のワークWをパレットP1から取り出す時に
は、設定値nが1だけプラスされているため、現在取り
出しを行った位置より1つ進んだ位置よりワークWの取
り出しが開始される。
位置303まで移動したところで、電磁石22を非励磁
状態とすることによって、ワークWを切り離す。これに
よって、垂直状態のワークWを水平板61の中央位置付
近に載置することができる。ステップ224では、設定
値nを1だけプラスし、ステップ226にて、マグネッ
ト部21による乱積みワークWの取り出しを終了する。
図13のフローチャートで示したようにロボット10
は、続いて把持部36によるワークWの載置を行う。そ
して、次のワークWをパレットP1から取り出す時に
は、設定値nが1だけプラスされているため、現在取り
出しを行った位置より1つ進んだ位置よりワークWの取
り出しが開始される。
【0038】以上述べた実施例では、吸着部移動装置と
把持部移動装置とを1台のロボットとし、マグネット部
21と把持部36を切換えることによって、各作業を行
うシステム構成となっている。しかし、吸着部移動装置
と把持部移動装置とを別体として、2台のロボットを用
いても同様な効果を有するシステムを構成できる。ま
た、本実施例では、正しい方向に把持したワークWをパ
レットP2に移載する形態となっているが、直接工作機
械内に搬入する形態としても良い。さらに、実施例で
は、吸着部として電磁石22を用いたマグネット部21
としているが、ワークWの形状や材質によっては、真空
ポンプを用いた吸盤としても良い。
把持部移動装置とを1台のロボットとし、マグネット部
21と把持部36を切換えることによって、各作業を行
うシステム構成となっている。しかし、吸着部移動装置
と把持部移動装置とを別体として、2台のロボットを用
いても同様な効果を有するシステムを構成できる。ま
た、本実施例では、正しい方向に把持したワークWをパ
レットP2に移載する形態となっているが、直接工作機
械内に搬入する形態としても良い。さらに、実施例で
は、吸着部として電磁石22を用いたマグネット部21
としているが、ワークWの形状や材質によっては、真空
ポンプを用いた吸盤としても良い。
【0039】上記実施例では、仮置き台60の返却装置
75には、水平板61を清掃するために、エアを噴出す
るノズルプレート70を設けている。しかし、水平板6
1を清掃する清掃手段は、エアに限られず、図6(b)
に示すような刷毛やゴム製のスクレーパ70c等を返却
装置75に取り付けても良い。この場合はエアを供給す
る手段が必要なくなるため、低コストな装置を提供する
ことができる。また、このような清掃手段は必ずしも
返却装置75と一体的に設ける必要は無く、別体として
も良い。例えば、エア供給口を仮置き台60の側面に設
けることによって、返却装置75の作動とは全く関係な
く、水平板61の清掃を行うことができる。
75には、水平板61を清掃するために、エアを噴出す
るノズルプレート70を設けている。しかし、水平板6
1を清掃する清掃手段は、エアに限られず、図6(b)
に示すような刷毛やゴム製のスクレーパ70c等を返却
装置75に取り付けても良い。この場合はエアを供給す
る手段が必要なくなるため、低コストな装置を提供する
ことができる。また、このような清掃手段は必ずしも
返却装置75と一体的に設ける必要は無く、別体として
も良い。例えば、エア供給口を仮置き台60の側面に設
けることによって、返却装置75の作動とは全く関係な
く、水平板61の清掃を行うことができる。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように本発明のワーク取り出
し装置は、請求項1においては、パレットの中のワーク
を吸着部によって吸着して取り出し、一旦仮置き台に載
置する。この後、視覚装置を用いてワークの位置と方向
を判断した後に把持部移動装置によって、ワークを正し
い方向に把持して位置決めするようにした。これによっ
て、パレットのワークが乱積み状態であっても、吸着部
は把持する方向性が無いために、ワークを簡単に取り出
すとことができる。そして、1つだけ取り出した後に
は、このワークのみに対して視覚装置によって位置と方
向を判断するために、ワークを検出する検出精度が向上
する。このため、検出されたワークを正確に把持部によ
って把持することができ、正しい方向にワークを位置決
めすることが可能となる。従って、パレットのワークが
乱積み状態であっても、迅速にワークを取り出して、位
置決めを行うことができる。
し装置は、請求項1においては、パレットの中のワーク
を吸着部によって吸着して取り出し、一旦仮置き台に載
置する。この後、視覚装置を用いてワークの位置と方向
を判断した後に把持部移動装置によって、ワークを正し
い方向に把持して位置決めするようにした。これによっ
て、パレットのワークが乱積み状態であっても、吸着部
は把持する方向性が無いために、ワークを簡単に取り出
すとことができる。そして、1つだけ取り出した後に
は、このワークのみに対して視覚装置によって位置と方
向を判断するために、ワークを検出する検出精度が向上
する。このため、検出されたワークを正確に把持部によ
って把持することができ、正しい方向にワークを位置決
めすることが可能となる。従って、パレットのワークが
乱積み状態であっても、迅速にワークを取り出して、位
置決めを行うことができる。
【0041】請求項2においては、パレット内からワー
クを取り出しても、視覚装置がワークを検出できなかっ
た場合には、仮置き台上にある返却装置を用いてワーク
をパレット内に返却できるようにしたために、ワークを
誤って複数取り出した場合や、仮置き台上がワークの粉
塵等で汚損した場合等の異常時にも、迅速にワークの取
り出し作業を再開できる。このため、ワークの取り出し
作業が効率化できる。
クを取り出しても、視覚装置がワークを検出できなかっ
た場合には、仮置き台上にある返却装置を用いてワーク
をパレット内に返却できるようにしたために、ワークを
誤って複数取り出した場合や、仮置き台上がワークの粉
塵等で汚損した場合等の異常時にも、迅速にワークの取
り出し作業を再開できる。このため、ワークの取り出し
作業が効率化できる。
【0042】請求項3においては、姿勢判別装置によっ
て、ワークの姿勢を判別し、ワークの姿勢が水平姿勢で
あると判別された時には、ワークを視覚装置の撮像範囲
の中央位置に移載し、ワークの姿勢が垂直姿勢であると
判別された時には、ワークの下端を仮置き台の当接部に
当接させ、ワークを視覚装置の撮像範囲の中央位置側に
傾けた後、ワークを視覚装置の撮像範囲内に移載するよ
うにした。これによって、乱積み状態のワークの中から
1本のワークを取り出す際に、どの様な姿勢でワークが
吸着されても視覚装置の撮像範囲内のほぼ中央位置にワ
ークを載置することができる。従って、視覚装置による
ワークの検出が容易となり、精度が向上し、結果的に迅
速な取り出し作業を行うことができる。
て、ワークの姿勢を判別し、ワークの姿勢が水平姿勢で
あると判別された時には、ワークを視覚装置の撮像範囲
の中央位置に移載し、ワークの姿勢が垂直姿勢であると
判別された時には、ワークの下端を仮置き台の当接部に
当接させ、ワークを視覚装置の撮像範囲の中央位置側に
傾けた後、ワークを視覚装置の撮像範囲内に移載するよ
うにした。これによって、乱積み状態のワークの中から
1本のワークを取り出す際に、どの様な姿勢でワークが
吸着されても視覚装置の撮像範囲内のほぼ中央位置にワ
ークを載置することができる。従って、視覚装置による
ワークの検出が容易となり、精度が向上し、結果的に迅
速な取り出し作業を行うことができる。
【0043】請求項4においては、返却装置に仮置き台
を清掃する清掃手段を一体的に取り付けたために、視覚
装置によるワークの検出に失敗した時、ワークをパレッ
ト内に返却すると同時に仮置き台の清掃を行うことがで
きる。このため、再度ワークの取り出しを行った時に
は、仮置き台上の清掃が行われているために、再びワー
クの検出を失敗する確率が減少し、ワークの検出精度を
向上させることができる。また、ワークの返却作業と仮
置き台上の清掃作業が同時に行われるために、取り出し
作業のサイクルタイムを短縮することができる。
を清掃する清掃手段を一体的に取り付けたために、視覚
装置によるワークの検出に失敗した時、ワークをパレッ
ト内に返却すると同時に仮置き台の清掃を行うことがで
きる。このため、再度ワークの取り出しを行った時に
は、仮置き台上の清掃が行われているために、再びワー
クの検出を失敗する確率が減少し、ワークの検出精度を
向上させることができる。また、ワークの返却作業と仮
置き台上の清掃作業が同時に行われるために、取り出し
作業のサイクルタイムを短縮することができる。
【図1】本発明の本実施例の全体構成図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】本実施例の仮置き台60の平面図である。
【図4】図3のB矢視図である。
【図5】図3のC矢視図である。
【図6】本実施例のワーク押出部材62を示した図であ
る。
る。
【図7】本実施例のマグネット部21を示した図であ
る。
る。
【図8】本実施例の把持部36をを示した図である。
【図9】図7のD矢視図である。
【図10】本実施例の制御装置の構成を示した図であ
る。
る。
【図11】本実施例の作用を説明するための図である。
【図12】本実施例の作用を説明するための図である。
【図13】本実施例の作用を説明するためのフローチャ
ートである。
ートである。
【図14】本実施例の作用を説明するためのフローチャ
ートである。
ートである。
10 ロボット 21 マグネット部 31 近接スイッチ 36 把持部 56 カメラ 59 視覚装置 60 仮置き台 70 ノズルプレート 75 返却装置 76,77 光電センサ P1 パレット W ワーク
Claims (4)
- 【請求項1】 複数のワークが重ね積みされて収納され
たパレット内のワークを吸着する吸着部を移動させる吸
着部移動装置と、 前記ワークを特定の方向に把持可能な把持部を移動させ
る把持部移動装置と、 前記吸着部が前記ワークに接触したことを検出する接触
検出器と、 仮置き台上に設けられ、前記ワークを撮像する視覚装置
と、 前記吸着部移動装置、前記把持部移動装置および前記視
覚装置を制御するとともに前記接触検出器の検出信号を
入力する制御装置とを備え、前記パレットから前記ワー
クを取り出して正しい方向に位置決めするワーク取り出
し装置であり、 前記制御装置は、前記吸着部移動装置によって、前記吸
着部を前記パレット内にあらかじめ定められた探索経路
に従って移動させ前記パレット内の前記ワークを探索す
るワーク探索手段と、 このワーク探索手段による前記吸着部の移動中に前記接
触検出器が前記吸着部が前記ワークに接触したことを検
知すると、前記吸着部によって、接触した前記ワークを
前記仮置き台上に移載するワーク取り出し手段と、 このワーク取り出し手段によって移載された前記仮置き
台上の前記ワークを前記視覚装置によって撮像し、前記
ワークの位置および方向を検出するワーク特定手段と、 このワーク特定手段によって検出された前記ワークの位
置と方向に基づいて、前記把持部移動装置によって前記
ワークをあらかじめ定められた方向に把持し、位置決め
するワーク位置決め手段とを備えたことを特徴とするワ
ーク取り出し装置。 - 【請求項2】 複数のワークが重ね積みされて収納され
たパレット内のワークを吸着する吸着部を移動させる吸
着部移動装置と、 仮置き台上に設けられ、この仮置き台上にある前記ワー
クを前記パレット内に返却する返却装置と、 前記仮置き台上に設けられ、前記ワークを撮像する視覚
装置と、 前記吸着部移動装置、前記返却装置および前記視覚装置
を制御する制御装置とを備え、前記パレットから前記ワ
ークを取り出して前記ワークの位置および方向を特定す
るワーク取り出し装置であり、 前記制御装置は、前記吸着部移動装置によって、前記パ
レット内の前記ワークを前記仮置き台上に移載するワー
ク取り出し手段と、 このワーク取り出し手段によって移載された前記仮置き
台上の前記ワークを前記視覚装置によって撮像し、前記
ワークの位置および方向を検出するワーク特定手段と、 このワーク特定手段によって前記ワークの位置と方向が
検出できなかった場合に前記返却装置によって前記ワー
クを前記パレット内に返却する返却手段とを備えたこと
を特徴とするワーク取り出し装置。 - 【請求項3】 複数のワークが重ね積みされて収納され
たパレット内のワークを吸着する吸着部を移動させる吸
着部移動装置と、 前記吸着部に吸着された前記ワークの姿勢が水平姿勢で
あるか垂直姿勢であるかを判別する姿勢判別装置と、 前記仮置き台上に設けられ、前記ワークを撮像する視覚
装置と、 前記仮置き台上に設けられ、前記ワークを当接させる当
接部と、 前記吸着部移動装置および前記視覚装置を制御するとと
もに前記姿勢判別装置の判別信号を入力する制御装置と
を備え、前記パレットから前記ワークを取り出して前記
ワークの位置および方向を特定するワーク取り出し装置
であり、 前記制御装置は、前記吸着部移動装置によって、前記パ
レット内の前記ワークを前記姿勢判別装置まで移動させ
るワーク取り出し手段と、 前記姿勢判別装置により前記ワークの姿勢が水平姿勢で
あると判別された時に、前記吸着部移動装置によって、
前記ワークを前記仮置き台上に設定された前記視覚装置
の撮像範囲の中央位置に移載する水平姿勢移載手段と、 前記姿勢判別装置により前記ワークの姿勢が垂直姿勢で
あると判別された時に、前記吸着部移動装置によって、
前記ワークの一部を前記仮置き台の前記当接部に当接さ
せ、前記ワークを前記視覚装置の撮像範囲の中央位置側
に傾けた後、前記ワークを前記視覚装置の撮像範囲内に
移載する垂直姿勢移載手段とを備えたことを特徴とする
ワーク取り出し装置。 - 【請求項4】 前記請求項2に記載のワーク取り出し装
置において、前記返却装置には、前記仮置き台を清掃す
る清掃手段が一体的に取り付けられていることを特徴と
するワーク取り出し装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4595095A JPH08243961A (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | ワーク取り出し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4595095A JPH08243961A (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | ワーク取り出し装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08243961A true JPH08243961A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=12733566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4595095A Pending JPH08243961A (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | ワーク取り出し装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08243961A (ja) |
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