[go: up one dir, main page]

JPH08236293A - マイクロ波プラズマトーチおよびプラズマ発生方法 - Google Patents

マイクロ波プラズマトーチおよびプラズマ発生方法

Info

Publication number
JPH08236293A
JPH08236293A JP7279266A JP27926695A JPH08236293A JP H08236293 A JPH08236293 A JP H08236293A JP 7279266 A JP7279266 A JP 7279266A JP 27926695 A JP27926695 A JP 27926695A JP H08236293 A JPH08236293 A JP H08236293A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
microwave
waveguide
plasma torch
vacuum container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7279266A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Kawase
透 川瀬
Yoshinobu Nagano
義信 長野
Tadashi Kimura
忠司 木村
Zenichi Yoshida
善一 吉田
Shinichi Mizuguchi
信一 水口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP7279266A priority Critical patent/JPH08236293A/ja
Publication of JPH08236293A publication Critical patent/JPH08236293A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Plasma Technology (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不純物が極微で安定に動作ができるマイクロ
波プラズマトーチを提供する。 【解決手段】 真空容器と、第1の端部がマイクロ波を
供給するマイクロ波供給手段に接続され、第2の端部が
真空容器に接続されて、同軸導波管の導波軸に沿ってマ
イクロ波を真空容器内に導入する同軸導波管と、ガスを
複数の噴出軸に沿って真空容器内へ噴出するガス供給手
段と、を備えており、複数の噴出軸のうち少なくとも2
つの噴出軸は、第2の端部における導波軸とねじれの位
置関係にあり、かつ導波軸に垂直な平面内に存在せず、
第2の端部近傍における外導体の直径に対する内導体の
直径の比が、導波軸に沿って第1の端部から第2の端部
へ向かうにしたがって減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波プラズ
マトーチおよびプラズマ発生方法に関しており、特に高
融点材料や結晶性薄膜を高速かつ高純度に成膜するのに
用いるマイクロ波プラズマトーチおよびプラズマ発生方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプラズマトーチには、分光用の小
出力のプラズマトーチや、熱エネルギー源としての溶
接、溶射、溶融切断などに用いられる大出力のプラズマ
トーチがある。またプラズマを発生させる方法で分類す
れば、直流アーク放電を用いたプラズマトーチ、誘導結
合型の高周波(周波数4MHz〜13.56MHz程
度)放電を利用したプラズマトーチ、マイクロ波(周波
数2.45GHz程度)を用いたプラズマトーチなどが
ある。
【0003】直流アーク放電方式のプラズマトーチは、
電極食刻の問題があったが、高温高密度プラズマを熱源
として利用する限りにおいては支障はなかった。また、
誘導結合型の高周波放電を用いたプラズマトーチにおい
ては、電極間のアーク放電が発生しないので不純物混入
の少ないプラズマフレームが形成できる。しかし、熱プ
ラズマ形成に必要な100Torrを越える高い圧力下
で放電を持続させるためには、数百kWという大きな電
力が必要だった。さらに誘導コイルにプラズマが触れな
いようにするために、誘導コイルの内側に設けたガラス
管をガス流によってプラズマから保護するなどの工夫が
必要であった。
【0004】これら二つの技術に比較してマイクロ波プ
ラズマトーチは以下、(a)〜(c)の特徴がある。(a)電極
を用いずに放電を起こすことが可能である。(b)100
Torrを越える高い圧力下でも、高周波方式に比べて
2桁程度低い電力によって放電を維持できる。(c)誘導
コイルおよびガラス管が不要なので、1つのユニットが
コンパクトに構成でき、その結果、複数配列による大面
積処理が可能となる。これらの特徴から、単なる熱源と
しての使用ではなく、高純度の薄膜材料加工技術の応用
への期待があった。
【0005】先行技術としてのマイクロ波プラズマトー
チは、例えば、特開平第3-57199号公報に記載されてい
る。この公報に記載されたプラズマトーチにおいては、
マイクロ波を伝達する同軸導波管の終端において外導体
の直径を小さく絞っている。これにより、同軸導波管の
終端における電界集中によって、アーク放電を発生させ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術においては、次に示す問題があった。すなわ
ち、アーク放電によって内導体および外導体が削られ、
削られた導体を構成する元素が不純物としてプラズマ処
理時に混入するという問題があった。また、外導体の直
径を絞ることは、同軸導波管の終端においてインピーダ
ンスが小さくなることを意味する。その結果、終端にお
ける電力の反射および吸収のために、良好なインピーダ
ンス整合が実現できなくなり、安定して放電を維持する
のが困難であった。また、円周方向のガス流と半径方向
のガス流とが合流する点において、乱流が発生しやす
く、安定なプラズマフレームを得るのが困難であった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、プラズマト
ーチの構成要素が不純物として混入するのを防ぎ、高純
度の結晶性薄膜などを安定に成膜するマイクロ波プラズ
マトーチおよびプラズマ発生方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるマイクロ波
プラズマトーチは、排気手段を有する真空容器と、内導
体および外導体を有する同軸導波管であって、第1の端
部がマイクロ波を供給するマイクロ波供給手段に接続さ
れ、第2の端部が該真空容器に接続されており、該同軸
導波管の導波軸に沿って該マイクロ波供給手段からのマ
イクロ波を該真空容器内に導入する同軸導波管と、ガス
を複数の噴出軸に沿って該真空容器内へ噴出するガス供
給手段と、を備えたマイクロ波プラズマトーチであっ
て、該複数の噴出軸のうち少なくとも2つの噴出軸は、
該第2の端部における該導波軸とねじれの位置関係にあ
り、かつ該導波軸に垂直な平面内に存在せず、該第2の
端部近傍における該外導体の直径に対する該内導体の直
径の比が、該導波軸に沿って該第1の端部から該第2の
端部へ向かうにしたがって減少しており、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0009】ある実施例では、前記ガス供給手段は、前
記第1の端部と前記第2の端部との間に配置された誘電
体板であって、該誘電体板は複数のガス噴出孔を有する
ことによりガスを前記複数の噴出軸に沿って該真空容器
内へ噴出する誘電体板を有する。
【0010】ある実施例では、前記誘電体板は、耐熱性
を有する。
【0011】ある実施例では、前記複数の噴出軸のすべ
ては、前記導波軸とねじれの位置関係にあり、かつ前記
導波軸に垂直な平面内に存在しない。
【0012】ある実施例では、前記第2の端部近傍にお
ける前記内導体の先端は、耐熱性誘電体板によって被覆
されている。
【0013】ある実施例では、前記誘電体板は、前記ガ
スに含まれる反応物質と同じ成分を含む。
【0014】ある実施例では、前記第2の端部におい
て、前記内導体はガスを噴出する少なくとも1つのガス
噴出孔を有する。
【0015】ある実施例では、前記第2の端部におい
て、前記内導体は前記外導体よりも前記真空容器内へと
突出している。
【0016】ある実施例では、前記内導体の前記第2の
端部は、複数に分岐している。
【0017】ある実施例では、前記導波軸に沿って前記
第1の端部から第2の端部へ向かうにしたがって強度が
減少する磁界を発生する勾配磁界発生手段を備えてい
る。
【0018】ある実施例では、前記勾配磁界発生手段
は、ECR状態を引き起こす磁界強度である点を、前記
真空容器内において前記同軸導波管の第2の端部から離
れたところに発生させる。
【0019】ある実施例では、前記真空容器内に回転磁
界を発生させる回転磁界発生手段を備えている。
【0020】ある実施例では、前記同軸導波管および前
記ガス供給手段をそれぞれ複数備えている。
【0021】本発明によるマイクロ波プラズマトーチ
は、排気手段を有する真空容器と、内導体および外導体
を有する同軸導波管であって、第1の端部がマイクロ波
を供給するマイクロ波供給手段に接続され、第2の端部
が該真空容器に接続されており、導波軸に沿って該マイ
クロ波供給手段からのマイクロ波を該真空容器内に導入
する同軸導波管と、を備えたマイクロ波プラズマトーチ
であって、該第2の端部において、該内導体はガスを噴
出する少なくとも1つのガス噴出孔を有しており、該第
2の端部において、該内導体は該外導体よりも該真空容
器内へと突出しており、そのことにより上記目的が達成
される。
【0022】本発明によるプラズマ発生方法は、真空容
器内にプラズマを発生する方法であって、第1の軸に沿
って該真空容器内にマイクロ波を導入するステップと、
該真空容器内の該プラズマを発生する空間において、該
第1の軸に平行な速度ベクトルを有する螺旋状のガス流
を発生させるステップと、を包含しており、そのことに
より上記目的が達成される。
【0023】ある実施例では、前記真空容器内における
該第1の方向に沿って強度が減少する磁界を発生するス
テップを包含する。
【0024】ある実施例では、前記真空容器内に回転磁
界を発生するステップを包含する。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明によるマイクロ波プラズマ
トーチにおいては、複数の噴出軸のうち少なくとも2つ
の噴出軸は、導波軸とねじれの位置関係にあり、かつ導
波軸に垂直な平面内に存在しない。その結果、ガス供給
部から噴出されるガスは、乱流を生じることなく、螺旋
状の流束を形成して真空容器内を流れるので、広い空間
において安定かつ均一な放電を維持することができる。
複数の噴出軸のうちすべての噴出軸が、導波軸とねじれ
の位置関係にあり、かつ導波軸に垂直な平面内に存在し
なければ、ガスの生じる乱流はより少なくなる。このこ
とにより、広い面積を均一に処理することができるプラ
ズマフレームを安定して発生することができる。
【0026】本発明によるプラズマ発生方法において
は、同軸導波管の軸上における軸方向の磁界強度が、導
波管の軸に沿って導波管開口部へ向かうにしたがい漸減
する。これにより磁界強度を制御して、プラズマが発生
する領域を制御できるので、同軸導波管の開口部から離
れた点においてプラズマを発生できる。その結果、導波
管の部品を構成する元素の混入を防ぐことができ、高純
度なプラズマ処理が可能になる。
【0027】本発明によるマイクロ波プラズマトーチお
よびプラズマ発生方法の実施例を図面を参照しながら説
明する。図面において同じ参照符号は、同じ構成要素を
表す。
【0028】(実施例1)図1は、本発明によるマイク
ロ波プラズマトーチの第1の実施例の断面図である。真
空容器1の中には、処理が施される基板14が保持され
る。ここでいう「処理」は、例えば、半導体プロセスに
おける成膜処理および表面加工処理を含む。真空容器1
は、排気装置(不図示)を備えており、例えば圧力10
-5Torr程度の真空を実現できる。実施例1〜7にお
いて、プラズマ処理をおこなう前には圧力を10-5To
rr程度まで下げておく。その後、プラズマフレームを
発生するときには、後述する反応ガスおよび放電ガスが
噴出される。したがって、プラズマ処理がおこなわれる
ときの真空装置1の内部の圧力は、例えば100〜15
0Torr程度になる。
【0029】矩形導波管2は、マイクロ波発生装置(不
図示)から供給されるマイクロ波を図1中のXで示す方
向へ伝える。マイクロ波の周波数は、例えば2.45G
Hzである。矩形導波管2は、例えば、型番WRJ−1
8の矩形導波管である。プランジャ3は、矩形導波管2
を所望のインピーダンスで終端することにより、矩形導
波管2の端部において損失が発生しないようにする。リ
ッジ4は、マイクロ波のモードを変換することにより、
矩形導波管2および同軸導波管5の接合部における整合
をとる。外導体5aおよび内導体5bは、例えば、型番
WX−39Dの同軸導波管5を構成する。内導体5bの
内部は、中空になっており、内導体5bの内部にある水
冷管7は、冷却水を循環させる。
【0030】同軸導波管5に入力されたマイクロ波は、
誘電体板8を通過して、真空容器1へ伝わる。誘電体板
8は、マイクロ波を通す材料、例えば、アルマイトでで
きた板である。誘電体板8はまた、真空容器1の気密性
を保つはたらきもする。誘電体板8の比誘電率は、1か
ら9の範囲にあることが好ましい。これは、同軸導波管
のインピーダンスが50Ωの場合、内外導体の直径の比
が大きくなり、実用的ではなくなるためである。
【0031】同軸導波管5は、外導体端部9において真
空容器1に接続されている。外導体端部9の近傍に位置
するテーパ部50においては、真空容器1の内部へと向
かうにしたがって内導体の直径が徐々に小さくなり、外
導体5aの直径が徐々に大きくなる。すなわち、テーパ
部50においては、同軸導波管5の外導体5aの直径に
対する内導体5bの直径の比が単調に減少する。これ
は、同軸導波管5のマイクロ波に対するインピーダンス
が、外導体端部9の近傍において大きく変化することを
防ぐ。その結果、テーパ部50における反射波の発生を
抑えることができ、低損失でマイクロ波を真空容器1の
空間に送ることができる。またインピーダンス整合をと
りやすいという効果もある。スタブチューナ12は、テ
ーパ部50におけるインピーダンス整合をとる。マイク
ロ波は、後述の導波軸70に沿って真空容器1の内部の
空間に放射される。
【0032】具体的には、誘電体板8が設けられている
点における同軸導波管5のインピーダンスは、50Ωで
あり、外導体端部9における同軸導波管5(内導体5b
の直径がゼロであるとすれば円筒導波管とみなせる)の
インピーダンスは、138Ωである。80mmの間隔
(テーパ部50の長さに相当する)をおいて位置する誘
電体板8および外導体端部9の間においては、インピー
ダンスは、50Ωから138Ωまでほぼ単調に増加す
る。
【0033】同軸導波管5が真空容器1に接続されてい
る部分の近傍には、耐熱性誘電体板11が配置されてい
る。本発明において、「耐熱性」とは、融点が3000
℃以上であることをいう。この耐熱性誘電体板11は、
例えば窒化ボロンでできている。耐熱性誘電体板11
は、その耐熱性により、高温であるプラズマの近傍に配
置されても割れたり変形することがない。そのため、耐
熱性誘電体板11にはガス噴出孔10を設けることがで
きる。ガス噴出孔10からは、後述の噴出軸60に沿っ
て放電ガスが噴出される。ここで「放電ガス」とは、放
電を発生し維持する作用をもつガスのことをいい、キャ
リアガスともいう。放電ガスとしては、例えば水素ガス
が用いられる。
【0034】図2は、耐熱性誘電体板11を示す図であ
る。ガス噴出孔10は、図2に示すように、内導体5b
の中心軸について軸対称に、例えば12個設けられてい
る。ここで、同軸導波管5のテーパ部50における内導
体5bの中心軸を同軸導波管5の「導波軸」70とよ
ぶ。導波軸70は、マイクロ波の伝搬する向きを規定す
る。テーパ部50において内導体5bの中心軸が湾曲し
ている場合は、同軸導波管5の端部における内導体5b
の中心軸を導波軸70であると定義する。また、ガス噴
出孔10を通過した直後におけるガスの噴出する方向を
「噴出軸」60とよぶことにする。図2に示すすべての
ガス噴出孔の噴出軸は、導波軸と「ねじれの位置」の関
係にあり、かつ導波軸に垂直な平面内に存在しない。こ
こで「ねじれの位置」という語は、「平行ではなく、か
つ交わらない2つの直線の位置関係」を示す語である。
ガス噴出孔10のそれぞれの直径は、0.5mmであ
る。ガス噴出孔10から噴出された放電ガスは、乱流を
発生することなく、螺旋状流束を形成しながら、基板1
4近傍へと真空容器1中を流れる。マイクロ波による高
周波電界は、螺旋状に流れる放電ガスをプラズマ化し、
プラズマフレーム15を形成する。放電ガスに乱流が生
じないので、均一で安定した放電が広い空間にわたり維
持される。その結果、均一で安定したプラズマフレーム
が得られる。このことは、広い面積をもつ基板を均一に
処理できることを意味する。
【0035】ガス噴出孔10の個数は、12個には限定
されず、2個以上ならよい。また複数の噴出軸のうち少
なくとも2つの噴出軸が、導波軸とねじれの関係にあ
り、かつ導波軸に垂直な平面内に存在しなければ、ガス
は、乱流の少ない螺旋状の流束を形成するので前述の効
果は得られる。しかし、すべてのガス噴出孔の噴出軸が
導波軸とねじれの関係にあり、かつ導波軸に垂直な平面
内に存在しないことが好ましい。なぜなら、より乱流が
少なくなるからである。
【0036】内導体5bは、中心ガス孔13を有する。
この中心ガス孔13は、反応ガスをプラズマフレーム1
5の高温中心部へ導入する。その結果、反応ガスは効率
よく分解され、高速な基板処理が実現できる。ここで
「反応ガス」とは、基板に表面処理(例えば、成膜な
ど)を施す作用をもつガスのことをいう。シリコン膜を
堆積する場合は、反応ガスとして例えば、モノシラン
(SiH4)が用いられる。
【0037】実施例1のプラズマトーチを、水素ガスの
ガス流量:毎分2000cm3、真空容器1の内部の雰
囲気:150Torr、マイクロ波発生装置のマイクロ
波出力:1kW以下、の条件の下で動作させた結果、基
板14上に高純度で均一な多結晶シリコン薄膜を堆積す
ることができた。
【0038】テーパ部50においては、同軸導波管5の
外導体5aの直径に対する内導体5bの直径の比が単調
に減少するので、マイクロ波は、同軸導波管5が真空容
器1に接続されている部分までマイクロ波電力の反射が
起こらず、高効率かつ整合性よく伝送される。その結
果、電界集中によるアーク放電は起こらず、導波管など
を構成する元素が不純物として混入することを避けるこ
とができる。
【0039】マイクロ波は、真空容器1の内部の空間に
電波として伝搬するので、同軸導波管の外部において、
プラズマを発生することができる。その結果、より高純
度の薄膜を堆積することができる。
【0040】耐熱性誘電体板11の代わりに、耐熱性を
もたない誘電体板を用いることもできる。しかし、高温
のプラズマフレーム15が誘電体板の近傍に存在するの
で、耐熱性をもっていることが好ましい。
【0041】図3(a)〜(c)は、耐熱性誘電体板11の他
の例を示す図である。耐熱性誘電体板11は、図2に示
すものに限られず、例えば、図3(a)〜(c)に示すような
ガス噴出孔10を有していてもよい。図3(a)〜(c)に示
すガス噴出孔10は、導波軸と噴出軸とがねじれの位置
にある。
【0042】図4(a)および(b)は、ガスの噴出軸と、導
波軸に垂直な面(耐熱性誘電体板の平面)とのなす角度
(以下、「噴出角度」という)が、プラズマフレームの
形状に与える影響を示す図である。図4(a)および(b)に
おいて、耐熱性誘電体板11の真空容器1側の平面にお
けるガス噴出孔と、内導体5bの中心との距離(以下、
「噴出半径」という)は同じであるが、噴出角度が異な
る。具体的には、図4(a)は、噴出角度が30度(前述
のプラズマトーチの場合と同じ)であり、図4(b)は、
噴出角度が60度である。図4(b)に示すガス噴出孔を
用いると、図4(a)に示すガス噴出孔の場合よりも、プ
ラズマ中をガスが流れる時間が短いため、プラズマによ
る加熱時間は短くなる。すなわち、ガスの噴出角度を変
化させることによって、ガスの加熱時間を変化させるこ
とができる。したがって、ガスの噴出角度を変えること
によって、処理したいガス種に応じて、ガスの分解・解
離の程度を制御できる。例えば、成膜にこのプラズマト
ーチを用いる場合、ガス噴出角度を変化させることによ
って、反応ガスの分解の程度を制御できるため、膜質を
制御することができる。乱流の少ないガス流を形成する
ためには、噴出角度は、30〜60度の範囲にあるのが
好ましい。
【0043】図5(a)および(b)は、ガスの噴出半径がプ
ラズマフレームの形状に与える影響を示す図である。図
5(a)および(b)において、ガスの噴出角度は、同じであ
り(ともに30度)、ガスの噴出半径が異なる。具体的
には、図5(a)の噴出半径よりも図5(b)の噴出半径のほ
うが大きい。図5(b)に示すプラズマフレームの直径の
ほうが、図5(a)に示すプラズマフレームの直径よりも
大きい。すなわちガスの噴出半径を変化させることによ
って、プラズマフレームの直径を変えることができ、こ
れによりプラズマによって処理される面積を変えること
ができる。例えば、基板のプラズマ処理をおこなう場
合、図5(b)のように噴出半径を大きくすれば、大きい
面積を均一に処理することが可能となる。逆に、図5
(a)のように噴出半径を小さくすれば、小さい面積に対
して高密度のプラズマを用いた処理をおこなうことがで
きる。
【0044】図6は、耐熱性誘電体板11の半径方向
と、ガスの噴出軸とがなす角度(以下、「ねじれの角
度」という)を10度としたガス噴出孔10の形状を示
す図である。いままでの説明においては、ねじれの角度
が30度であった。図6に示す噴出孔10を用いると、
噴出したガスの半径方向の速度成分が支配的になるた
め、ガスの流束の衝突が顕著になり、乱流が発生する。
その結果、プラズマフレームが不安定になる。ねじれの
角度を90度にすると(不図示)、噴出したガスの円周
方向の速度成分が支配的になるため、螺旋状の流束が形
成されずに、乱流が発生する。その結果、やはりプラズ
マフレームは不安定になる。安定したプラズマフレーム
を発生させるためには、ねじれの角度が30〜60度で
あることが必要である。
【0045】いままで説明した実施例においては、耐熱
性誘電体板11にガス噴出孔10を設けることによって
ガスの噴出方向を決めていた。しかし、噴出孔を設けた
耐熱性誘電体板を用いずにガスを噴出してもよい。図7
(a)および(b)は、耐熱性誘電体板を用いないガス噴出構
造を、テーパ部50近傍を拡大して示す図である。図示
されていないその他の構造は図1と同じである。
【0046】図7(a)は、外導体5aの内壁に設けられ
たガス噴出孔80を示す図であり、図7(b)は、外導体
5aの内壁に設けられたガス噴出管85を示す図であ
る。図7(a)および(b)のガス噴出構造においては、噴出
軸は、導波軸に対してねじれの位置にあり、それにより
噴出されたガスは螺旋状の流束を形成する。図7(a)に
示すようにガス噴出孔80を配置すれば、噴出半径が大
きくなるので大きなプラズマフレームを形成することが
できる。図7(b)に示すようにガス噴出管85を配置す
れば、内導体5bの先端近傍においてガスを噴出するこ
とができる。
【0047】図7(a)および(b)に示すガス噴出構造と、
耐熱性誘電体板を用いたガス噴出構造を以下に比較す
る。図7(a)に示す構成においては、ガス噴出孔が内導
体5bの中心軸から離れているため、ガスの流束が広が
り、プラズマフレームの中心部では乱流が発生する。こ
の場合、流速を速くすれば、ガスの流束が広がることを
抑えることはできるが、マイクロ波によるガスの加熱時
間が短くなり、プラズマフレームが小さくなる。このた
め、プラズマが不安定になる。したがって、図7(a)の
構成よりも、耐熱性誘電体板を用いた構成のほうがより
好ましい。図7(b)に示すガス噴出管85を、金属(S
USなど)でつくると、ガス噴出管85と内導体5bと
の間のアーク放電を防ぐことが必要となる。したがって
ガス噴出管85は誘電体でつくるのが好ましい。構造の
簡単さを考慮すれば、図7(b)の構成よりも、耐熱性誘
電体板を用いた構成のほうがより好ましい。
【0048】実施例1においては、放電ガスをガス噴出
孔10から、反応ガスを中心ガス孔13から噴出してい
るが、これには限定されない。すなわち、放電ガスを中
心ガス孔13から、反応ガスをガス噴出孔10から噴出
してもよい。またガスを噴出する前に予め反応ガスおよ
び放電ガスを混合しておき、混合されたガスをガス噴出
孔10および中心ガス孔13から噴出してもよい。
【0049】(実施例2)図8は、本発明によるプラズ
マトーチの第2の実施例の断面図を示す図である。図8
に示すように、テーパ部50近傍には、耐熱性誘電体板
11および保護誘電体板16が設けられている。プラズ
マフレーム15により近い側の保護誘電体板16は、供
給されるガス中の反応物質と同じ成分を含む。しかも、
内導体5bの先端部は、保護誘電体板16によって被覆
されている。すなわち、内導体5bの先端部は、保護誘
電体板16の表面より突出していない。
【0050】この構成は、ガス噴出孔10から噴出され
るガスの流量が毎分1200cm3以下である場合に特
に有効である。単位時間あたりのガス流量が少なく、マ
イクロ波出力が2kWを越える場合、プラズマフレーム
15が大きくなり、内導体5bの先端がプラズマフレー
ム15に接触することがある。内導体5bの先端部をガ
ス中の反応物質と同じ成分を含む保護誘電体板16で覆
えば、プラズマフレーム15が保護誘電体板16に接触
しても、プラズマフレーム15へ不純物が混入すること
はなく、高純度の成膜が可能になる。反応ガスがSiH
4を組成として含む場合は、保護誘電体板16として例
えば、単結晶Siまたは多結晶Siでできた高純度Si
板を用いればよい。さらに保護誘電体板16は、耐熱性
をもつことが好ましい。
【0051】(実施例3)図9は、本発明によるプラズ
マトーチの第3の実施例の断面図である。図9に示すよ
うに、テーパ部50近傍の内導体5bの先端は複数に分
岐させてある。分岐先端部17から真空容器1の空間に
放射されるマイクロ波は、実施例1のように一方向に局
在せずに、広い立体角をもって放射される。そのため、
形成されるプラズマフレームも実施例1の場合より大き
くなり、大面積の処理に適している。
【0052】(実施例4)図10(a)は、本発明による
マイクロ波プラズマトーチの第4の実施例の断面図であ
り、図10(b)は、同軸導波管5の内導体5bの中心軸
上における磁界強度を示す図である。真空容器1には、
処理が施される基板14が保持される。
【0053】矩形導波管2は、マイクロ波発生装置(不
図示)から供給されるマイクロ波を受け取り、導波管の
厚みを変化させるリッジ4を通して、同軸導波管5へマ
イクロ波を伝える。同軸導波管5は、円筒状の外導体5
aと、円筒状の内導体5bとを有する。外導体5aおよ
び内導体5bは、中心軸が同じである。内導体5bは、
リッジ4へ接続されており、先端は矩形導波管の裏面に
突き出ている。外導体5aは、矩形導波管2の外周と接
続されている。マイクロ波を同軸導波管へ導入するため
に、ここでは矩形導波管2を用いているが、これには限
られない。マイクロ波を同軸導波管へ導入できるもので
あれば他のタイプの導波管を用いてもよい。外導体5a
と内導体5bとに設けられた誘電体板8は、真空容器1
の真空を維持する。
【0054】テーパ部50においては、真空容器1の内
部へと向かうにしたがって内導体5bの直径が徐々に小
さくなり、外導体5aの直径が徐々に大きくなる。すな
わち、テーパ部50においては、同軸導波管5の外導体
5aの直径に対する内導体5bの直径の比が単調に減少
する。その結果、テーパ部50における反射波の発生を
抑えることができ、低損失でマイクロ波を真空容器1の
空間に送ることができる。冷却水は、内導体5bの上部
にある冷却水注入口34から、内導体5b内部にある水
管23を介して、冷却水出口35へ流れる。
【0055】外導体5aには、誘電体板8より下方に、
ガス注入口36が設けられている。同軸導波管5のテー
パ部50には、耐熱性誘電体板11が設けられている。
耐熱性誘電体板11には、ガスプラズマの安定性および
制御性を得るためのガス噴出孔10が設けられている。
内導体5bは、水管23の内部に中心ガス孔13を有す
る。この中心ガス孔13は、反応ガスをプラズマフレー
ム15の高温中心部へ導入する。この中心ガス孔13
に、反応物質を投入することもできる。
【0056】外導体5aの外部には、内直径250m
m、外直径400mm、高さ100mmのソレノイドコ
イル38aおよび38bが配置される。このソレノイド
コイル38aおよび38bに流す電流を制御することに
より、トーチの上部から勾配磁場を発生させることがで
きる。ここで「勾配磁界」とは、ある方向に沿って磁界
強度が単調増加または単調減少する磁界のことをいう。
【0057】以下に、上記構成のマイクロ波プラズマト
ーチを実際に動作させたときの条件の一例およびその条
件下でのプラズマフレームを説明する。まず真空容器1
の内部を10-5Torrに排気しておく。ソレノイドコ
イル38aに50Aの直流電流を供給し、ソレノイドコ
イル38bに20Aの直流電流を供給する。このとき、
図10(b)に示す勾配磁界が発生する。同軸導波管5の
上部(リッジ4側)では、軸方向の磁界強度が2kG以
上である。同軸導波管5の下部(真空容器1側)に近づ
くほど、磁界強度は減少する。耐熱性誘電体板11から
基板14側へ約5mm離れた点において、磁界強度は8
75Gである。このとき、中心ガス孔13よりアルゴン
ガスを、たとえば1000cm3/分の流量で供給し、
真空容器1の内部に噴出させる。また、ガス注入口36
からもアルゴンガスを2500cm3/分の流量で供給
し、ガス噴出孔10から噴出させることで、螺旋状のガ
ス流束を発生させる。真空容器1の内部の圧力は、10
0Torrに保たれている。周波数2.45GHz、電
力2kWのマイクロ波をマグネトロン(不図示)によっ
て発生し、109mm×54.5mmの矩形導波管2へ
x軸方向へ与える。矩形導波管2に入力されたTE10
モードのマイクロ波は、リッジ4によってTEMモード
に変換され、内径18mm、外径42mmの同軸導波管
5を伝搬する。マイクロ波は、材質がテフロンである誘
電体板8および材質が窒化ほう素である耐熱性誘電体板
11を通って真空容器1の内部へ伝えられる。
【0058】真空容器1の内部に伝えられたマイクロ波
は、噴出されたガスを電離させる。周波数2.45GH
zのマイクロ波を用いる場合は、磁界強度が875Gで
あれば、低真空領域であっても電子がECR(電子サイ
クロトロン共鳴)状態に近く、電子密度が他の点に比べ
て高い。このため、磁界強度が875Gである点におい
てプラズマが発生し、磁界強度が弱くなる方向へ放射状
にプラズマフレーム15が伸びる。ここで「ECR状
態」とは、磁界による電子の円運動の周期と、プラズマ
中を伝搬する電磁波の周波数とが一致した状態である。
この状態においては、共振現象が起こり、電子が加速さ
れることによって、電子密度が高くなる。電子がECR
状態であるかどうかは、マイクロ波の周波数および磁界
強度だけに依存する。ここでは、マイクロ波の周波数が
2.45GHzなので、磁界強度が875Gであれば、
電子はECR状態になる。プラズマフレーム15は、同
軸導波管5の開口部の耐熱性誘電体板11から5mm離
れた点から基板14側に発生していることが実験によっ
て確認できた。耐熱性誘電体板11から離れた点におい
てプラズマを発生することができるので、反応ガスおよ
び反応物質を中心ガス孔13から供給し、基板14上に
反応物質を堆積または成膜した場合に、プラズマトーチ
の部材を構成する元素が不純物として混入するのを防ぐ
ことができる。その結果、高純度の反応物を効率よく生
成できる。
【0059】次に、ソレノイドコイル38aおよび38
bに流す電流をそれぞれ10A増加させて、磁界強度を
増すと、磁界強度が875Gである点も、30mm下方
(基板14側)へ移動した。このときプラズマフレーム
15も同じ距離だけ下方へ移動することが実験によって
確認できた。すなわち、勾配磁界の磁界強度を制御する
ことによって、プラズマの発生場所を任意に制御するこ
とができる。
【0060】なお、ここではソレノイドコイルを用いて
勾配磁界を発生したが、図5(b)に示すのと同様の磁界
を発生させるものであればよい。コイルの形状、種類な
どは、上述のソレノイドコイルに限定されない。
【0061】プラズマトーチの部材を構成する元素の混
入を防ぐためには、ECR状態にある点が、耐熱性誘電
体板11から少なくとも2mm離れていることが好まし
い。これを実現するためには、マイクロ波の周波数が
2.45GHzのとき、磁界強度が875Gの点が耐熱
性誘電体板11から少なくとも2mm離れていればよ
い。
【0062】(実施例5)図11は、本発明によるマイ
クロ波プラズマトーチの第5の実施例の断面図である。
ソレノイドコイル38aおよび38bの下部には、ソレ
ノイドコイル群40が設けられている。図12は、ソレ
ノイドコイル群40を導波軸方向に見た図である。この
ソレノイドコイル群40は、例えば3つの対をなすソレ
ノイドコイル40aおよび40bと、40cおよび40
dと、40eおよび40fとを有する。ソレノイドコイ
ルの対は、発生する磁力線の方向が60度をなすように
設けられている。
【0063】まず、磁界の方向がソレノイドコイル40
aから40bへ向くように、直流電流をソレノイドコイ
ル40aおよび40bに流す。次に磁界の方向がソレノ
イドコイル40cから40dへ向くように、直流電流を
ソレノイドコイル40cおよび40dに流し、ソレノイ
ドコイル40aおよび40bの電流を断つ。以下、同様
に順次、磁界の方向がソレノイドコイル40eから40
fへ、40bから40aへ、40dから40cへ、40
fから40eへ向くように直流電流を切り換えて流す。
その結果、真空容器1の内部の空間には、回転磁界が生
じる。
【0064】この回転磁界が生じた状態でプラズマフレ
ーム15を発生させる。ソレノイドコイル38aに直流
電流を例えば50A流し、ソレノイドコイル38bに直
流電流を20A流すことによって、図10(b)に示す勾
配磁界を発生させる。さらに各ソレノイドコイル40a
〜fに直流電流を30A、順次流して回転磁界を発生さ
せる。
【0065】図13は、真空容器1の内部に発生する磁
界を示す図である。同軸導波管5の開口部近傍の点にお
ける磁界の向きは、図13に示すように変化する。図1
3の矢印は、ソレノイドコイル38aおよび38bによ
る静磁界と、ソレノイドコイル群40による回転磁界と
が合成された磁界の向きを示す。
【0066】このとき、中心ガス孔13からアルゴンガ
スを、例えば1000cm3/分の流量で噴出させる。
ガス注入口36には、アルゴンガスを2500cm3
分の流量で供給し、ガス噴出孔10から螺旋状の流束を
形成するように噴出させる。真空容器1の内部の圧力
は、例えば100Torrに保つ。例えば、周波数2.
45GHz、電力2kWのマイクロ波を矩形導波管2へ
供給する。耐熱性誘電体板11を通して放射されたマイ
クロ波は、ガス噴出孔10から噴出したガスを電離させ
る。このときプラズマフレーム15は、実施例4と同様
に、耐熱性誘電体板11から約5mm離れた点において
発生し、その点よりも基板14側に流れることが実験に
よって確認できた。プラズマフレーム15に作用する磁
界は、マイクロ波の導波軸に対して回転する成分をも
つ。プラズマ中の電子は、この磁界に拘束され、真空容
器1の壁面などにおける衝突および消滅が防止できる。
その結果、高密度なプラズマを広い範囲にわたり発生さ
せ、かつ維持することが可能になる。実施例4の場合に
比べて、マイクロ波の導波軸方向に長さが延びたプラズ
マフレームが発生することを実験によって確認した。上
記回転磁界の回転周期は、例えば50〜60回転/秒で
ある。
【0067】(実施例6)図14は、本発明によるプラ
ズマトーチの第6の実施例を示す図である。本実施例の
プラズマトーチは、実施例1〜5のプラズマトーチを1
ユニットとして、これを複数ユニット設けている。プラ
ズマトーチ群19は、例えば実施例1のプラズマトーチ
18を4ユニット並べたものである。矩形導波管2を4
つに分岐し、それぞれのプラズマトーチ18にマイクロ
波を供給する。個々のプラズマトーチ18によって、実
施例1と同様にプラズマを発生させると、細長い領域に
プラズマフレーム15が形成される。プラズマフレーム
15の下方に基板14を配置し、図14に示す矢印の方
向に移動させることによって、大きい面積を処理するこ
とができる。
【0068】なお、この実施例では導波管を分岐した
が、個々のプラズマトーチに電力を供給できればよく、
分岐した導波管に限るものではない。またプラズマトー
チの配置は、縦列には限られず、例えば、円形に配置し
てもよい。
【0069】(実施例7)図15は、本発明によるプラ
ズマトーチの第7の実施例の断面図である。内導体5b
の先端部18が導波軸に沿って、テーパ部50の外導体
5aの端部よりも突出している点および耐熱性誘電体板
11がない点を除いて実施例1と同様である。テーパ部
50においては、同軸導波管5の外導体5aの直径に対
する内導体5bの直径の比が単調に減少する。中心ガス
孔13が反応ガスをプラズマフレーム15の高温中心部
へ導入する。その結果、実施例1と同様、反応ガスは効
率よく分解され、高速な基板処理が実現できる。
【0070】内導体5bの先端部18が外導体5aより
も突出していることによって、先端部18には、直径5
mm以下の微小なプラズマフレーム15を発生すること
ができる。その結果、プラズマトーチによって小さい範
囲に限定した処理が可能である。安定して微小なプラズ
マフレーム15を発生するためには、外導体5aが39
D(φ39mm)の場合、図15において、内導体5b
の先端部18が外導体5aよりも突出している長さp
が、10mm程度であることが好ましい。もし長さpが
この値よりも大きければ、安定したプラズマフレーム1
5が得られない。逆に長さpがこの値よりも小さけれ
ば、内外導体間においてプラズマが発生し、やはりプラ
ズマフレーム15は不安定になる。
【0071】以上、実施例1〜実施例7の説明におい
て、「誘電体板」、「耐熱性誘電体板」などの語は、形
状をいわゆる「板」状に限定するものではない。板状の
誘電体の代わりに、例えば、ブロック状の誘電体を用い
てもよい。
【0072】また実施例4の勾配磁界を発生するユニッ
トを、他の実施例1〜3および6〜7と組み合わせても
よい。さらに実施例5の勾配磁界を発生するユニットお
よび回転磁界を発生するユニットを実施例1〜3および
6〜7と組み合わせてもよい。
【0073】
【発明の効果】本発明によるプラズマトーチにおいて
は、複数の噴出軸のうち少なくとも2つの噴出軸は、導
波軸とねじれの位置関係にあり、かつ導波軸に垂直な平
面内に存在しない。その結果、ガス供給部から噴出され
るガスは、乱流を生じることなく、螺旋状の流束を形成
して真空容器内を流れるので、広い空間において安定か
つ均一な放電を維持することができる。複数の噴出軸の
うちすべての噴出軸が、導波軸とねじれの位置関係にあ
り、かつ導波軸に垂直な平面内に存在しなければ、ガス
の生じる乱流はより少なくなる。
【0074】同軸導波管の外導体の直径に対する内導体
の直径の比が、同軸導波管のテーパ部において導波軸に
沿って真空容器へ向かうにしたがい減少すれば、マイク
ロ波は、同軸導波管の開口部まで整合がとれた状態で効
率よく伝搬される。その結果、電界集中によるアーク放
電が発生しないので、プラズマトーチの部品を構成する
元素が不純物としてプラズマ中に混入しない。マイクロ
波は、真空容器の内部へと放射されるので、プラズマを
同軸導波管から離れた点において発生することができ
る。その結果、同軸導波管の部品を構成する元素が不純
物としてプラズマ中に混入しない。以上のように不純物
の混入を避けることができるので、高純度の処理(例え
ば、薄膜堆積)が可能である。
【0075】同軸導波管の真空容器側の内導体先端部
が、少なくとも1つのガス噴出孔を有していれば、反応
ガスを高温であるプラズマの中心部へ導くことができ
る。その結果、反応ガスを効率よく分解することができ
るので、高速に基板を処理することができる。
【0076】同軸導波管の開口部近傍の内導体および外
導体の間に、耐熱性誘電体板が設けられていれば、耐熱
性誘電体板にガス噴出孔を設けることができるので、安
定したプラズマを発生することができる。このとき、ガ
ス噴出孔は、高温のプラズマに曝されても損傷すること
がない。
【0077】同軸導波管の内導体の先端が、耐熱性誘電
体板で覆われていれば、プラズマが内導体の先端に接触
し、同軸導波管を構成する元素が不純物としてプラズマ
に混入することが防げる。
【0078】耐熱性誘電体板が、供給ガスに含まれる反
応物質と同じ成分を含めば、プラズマフレームが耐熱性
誘電体板に接触して、耐熱性誘電体板が削られた場合で
も、供給されるガスに含まれる反応物質と同じ成分で構
成される。その結果、不純物の混入が防げる。
【0079】同軸導波管の内導体の先端が複数に分岐し
ていれば、マイクロ波は、真空容器内の広い立体角の範
囲に放射される。その結果、均一でより大きいプラズマ
フレームを得ることができ、広い面積の処理が可能にな
る。
【0080】同軸導波管の軸上における軸方向の磁界強
度が、導波管の軸に沿って導波管開口部へ向かうにした
がい漸減すれば、磁界強度を制御して、プラズマが発生
する領域を制御できる。これにより、同軸導波管の開口
部から離れた点においてプラズマを発生できる。その結
果、導波管の部品を構成する元素の混入を防ぐことがで
き、高純度な処理が可能になる。
【0081】同軸導波管の開口部から離れた点におい
て、同軸導波管の軸方向の磁界強度が875Gになり、
導波管の軸に沿って真空容器の中央部へ向かうにしたが
い磁界強度が漸減する磁界分布を与える勾配磁界発生器
があれば、ECR状態を引き起こす磁界強度である点
は、導波管の開口部から離れて位置する。その結果、こ
の点においては、低真空領域でも電子は、ECR状態に
なりやすく、電子密度が他の点より高くなる。プラズマ
は、この点において発生し、磁界強度が弱くなる方向へ
とプラズマフレームは、延びる。したがって、プラズマ
フレームが導波管の開口部から離れた点において発生す
るので、導波管を構成する元素が不純物としてプラズマ
フレームに混入することを防げる。
【0082】勾配磁界に加えて、回転磁界を発生するこ
とにより、プラズマ中の電子は、回転磁界に拘束され、
真空容器内側の壁面などにおける衝突および消滅を防げ
る。その結果、高密度なプラズマを発生でき、かつ処理
面積を拡大することができる。
【0083】プラズマトーチの複数のユニットを用いれ
ば、プラズマフレームが広い範囲にわたり発生する。そ
の結果、広い面積の処理が可能になる。
【0084】同軸導波管の内導体が外導体よりも突出し
ていれば、微小な大きさのプラズマフレームが、内導体
の先端に発生する。その結果、微小な面積だけを選択的
にプラズマ処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるマイクロ波プラズマトーチの第1
の実施例の断面図である。
【図2】耐熱性誘電体板を示す図である。
【図3】(a)〜(c)は、耐熱性誘電体板の他の例を示す図
である。
【図4】(a)および(b)は、ガスの噴出軸と噴出角度とが
プラズマフレームの形状に与える影響を示す図である。
【図5】(a)および(b)は、ガスの噴出半径がプラズマフ
レームの形状に与える影響を示す図である。
【図6】ねじれの角度を10度としたガス噴出孔の形状
を示す図である。
【図7】(a)は、外導体5aの内壁に設けられたガス噴
出孔を示す図であり、(b)は、外導体5aの内壁に設け
られたガス噴出管を示す図である。
【図8】本発明によるプラズマトーチの第2の実施例の
断面図を示す図である。
【図9】本発明によるプラズマトーチの第3の実施例の
断面図を示す図である。
【図10】(a)は、本発明によるマイクロ波プラズマト
ーチの第4の実施例の断面図であり、(b)は、同軸導波
管5の内導体5bの中心軸上における磁界強度を示す図
である。
【図11】本発明によるマイクロ波プラズマトーチの第
5の実施例の断面図である。
【図12】ソレノイドコイル群を導波軸方向に見た図で
ある。
【図13】真空容器内部に発生する磁界を示す図であ
る。
【図14】本発明によるプラズマトーチの第6の実施例
を示す図である。
【図15】本発明によるプラズマトーチの第7の実施例
の断面図である。
【符号の説明】
1 真空容器 2 矩形導波管 3 プランジャ 4 リッジ 5 同軸導波管 5a 外導体 5b 内導体 7 水冷管 8 誘電体板 9 外導体端部 10 ガス噴出孔 11 耐熱性誘電体板 12 スタブチューナ 13 中心ガス孔 14 基板 15 プラズマフレーム 50 テーパ部 60 噴出軸 70 導波軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 善一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 水口 信一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気手段を有する真空容器と、 内導体および外導体を有する同軸導波管であって、第1
    の端部がマイクロ波を供給するマイクロ波供給手段に接
    続され、第2の端部が該真空容器に接続されており、該
    同軸導波管の導波軸に沿って該マイクロ波供給手段から
    のマイクロ波を該真空容器内に導入する同軸導波管と、 ガスを複数の噴出軸に沿って該真空容器内へ噴出するガ
    ス供給手段と、 を備えたマイクロ波プラズマトーチであって、 該複数の噴出軸のうち少なくとも2つの噴出軸は、該第
    2の端部における該導波軸とねじれの位置関係にあり、
    かつ該導波軸に垂直な平面内に存在せず、 該第2の端部近傍における該外導体の直径に対する該内
    導体の直径の比が、該導波軸に沿って該第1の端部から
    該第2の端部へ向かうにしたがって減少するマイクロ波
    プラズマトーチ。
  2. 【請求項2】 前記ガス供給手段は、前記第1の端部と
    前記第2の端部との間に配置された誘電体板であって、
    該誘電体板は複数のガス噴出孔を有することによりガス
    を前記複数の噴出軸に沿って該真空容器内へ噴出する誘
    電体板を有する請求項1に記載のマイクロ波プラズマト
    ーチ。
  3. 【請求項3】 前記誘電体板は、耐熱性を有する請求項
    2に記載のマイクロ波プラズマトーチ。
  4. 【請求項4】 前記複数の噴出軸のすべては、前記導波
    軸とねじれの位置関係にあり、かつ前記導波軸に垂直な
    平面内に存在しない請求項3に記載のマイクロ波プラズ
    マトーチ。
  5. 【請求項5】 前記第2の端部近傍における前記内導体
    の先端は、耐熱性誘電体板によって被覆されている請求
    項4に記載のマイクロ波プラズマトーチ。
  6. 【請求項6】 前記誘電体板は、前記ガスに含まれる反
    応物質と同じ成分を含む請求項5に記載のマイクロ波プ
    ラズマトーチ。
  7. 【請求項7】 前記第2の端部において、前記内導体は
    ガスを噴出する少なくとも1つのガス噴出孔を有する請
    求項1に記載のマイクロ波プラズマトーチ。
  8. 【請求項8】 前記第2の端部において、前記内導体は
    前記外導体よりも前記真空容器内へと突出している請求
    項7に記載のマイクロ波プラズマトーチ。
  9. 【請求項9】 前記内導体の前記第2の端部は、複数に
    分岐している請求項1に記載のマイクロ波プラズマトー
    チ。
  10. 【請求項10】 前記導波軸に沿って前記第1の端部か
    ら第2の端部へ向かうにしたがって強度が減少する磁界
    を発生する勾配磁界発生手段を備えた請求項1に記載の
    マイクロ波プラズマトーチ。
  11. 【請求項11】 前記勾配磁界発生手段は、ECR状態
    を引き起こす磁界強度である点を、前記真空容器内にお
    いて前記同軸導波管の第2の端部から離れたところに発
    生させる請求項10に記載のマイクロ波プラズマトー
    チ。
  12. 【請求項12】 前記真空容器内に回転磁界を発生させ
    る回転磁界発生手段を備えた請求項10に記載のマイク
    ロ波プラズマトーチ。
  13. 【請求項13】 前記同軸導波管および前記ガス供給手
    段をそれぞれ複数備えた請求項1に記載のマイクロ波プ
    ラズマトーチ。
  14. 【請求項14】 排気手段を有する真空容器と、 内導体および外導体を有する同軸導波管であって、第1
    の端部がマイクロ波を供給するマイクロ波供給手段に接
    続され、第2の端部が該真空容器に接続されており、導
    波軸に沿って該マイクロ波供給手段からのマイクロ波を
    該真空容器内に導入する同軸導波管と、 を備えたマイクロ波プラズマトーチであって、 該第2の端部において、該内導体はガスを噴出する少な
    くとも1つのガス噴出孔を有しており、該第2の端部に
    おいて、該内導体は該外導体よりも該真空容器内へと突
    出しているマイクロ波プラズマトーチ。
  15. 【請求項15】 真空容器内にプラズマを発生する方法
    であって、 第1の軸に沿って該真空容器内にマイクロ波を導入する
    ステップと、 該真空容器内の該プラズマを発生する空間において、該
    第1の軸に平行な速度ベクトルを有する螺旋状のガス流
    を発生させるステップと、 を包含するプラズマ発生方法。
  16. 【請求項16】 前記真空容器内における該第1の方向
    に沿って強度が減少する磁界を発生するステップを包含
    する請求項15に記載のプラズマ発生方法。
  17. 【請求項17】 前記真空容器内に回転磁界を発生する
    ステップを包含する請求項16に記載のプラズマ発生方
    法。
JP7279266A 1994-10-26 1995-10-26 マイクロ波プラズマトーチおよびプラズマ発生方法 Withdrawn JPH08236293A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7279266A JPH08236293A (ja) 1994-10-26 1995-10-26 マイクロ波プラズマトーチおよびプラズマ発生方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26233294 1994-10-26
JP6-265321 1994-10-28
JP26532194 1994-10-28
JP6-262332 1994-10-28
JP7279266A JPH08236293A (ja) 1994-10-26 1995-10-26 マイクロ波プラズマトーチおよびプラズマ発生方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08236293A true JPH08236293A (ja) 1996-09-13

Family

ID=27335121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7279266A Withdrawn JPH08236293A (ja) 1994-10-26 1995-10-26 マイクロ波プラズマトーチおよびプラズマ発生方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08236293A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000025557A1 (fr) * 1998-10-23 2000-05-04 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Dispositif de production de plasma au moyen d'hyperfrequences, procede et systeme de decomposition d'un halogenure organique
CN100352316C (zh) * 2003-01-27 2007-11-28 东京威力科创股份有限公司 等离子体处理装置和等离子体处理方法
JP2008506235A (ja) * 2004-07-07 2008-02-28 アマランテ テクノロジーズ,インク. プルーム安定性及び加熱効率が改善されたマイクロ波プラズマノズル
JP2009032545A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Md Luminous Kk マイクロ波プラズマニードル発生装置
CN102829947A (zh) * 2012-08-17 2012-12-19 中国航天空气动力技术研究院 一种基于空间稀薄流环境的模拟方法
JP2015503641A (ja) * 2011-12-29 2015-02-02 武▲漢凱▼迪工程技▲術▼研究▲総▼院有限公司 マイクロ波プラズマバイオマス噴流床ガス化炉およびその方法
JP2015507673A (ja) * 2011-12-29 2015-03-12 武▲漢凱▼迪工程技▲術▼研究▲総▼院有限公司 外部加熱型マイクロ波プラズマガス化炉及び合成ガス製造方法
JP2015511966A (ja) * 2011-12-29 2015-04-23 武▲漢凱▼迪工程技▲術▼研究▲総▼院有限公司 マイクロ波プラズマバイオマスガス化固定床ガス化炉および方法
CN115534314A (zh) * 2022-09-20 2022-12-30 江南大学 局部微波场、正负压的干燥方法、装置及打印头、打印机
CN117769104A (zh) * 2023-12-29 2024-03-26 合肥博雷电气有限公司 基于金属柱的微波等离子体增强方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000025557A1 (fr) * 1998-10-23 2000-05-04 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Dispositif de production de plasma au moyen d'hyperfrequences, procede et systeme de decomposition d'un halogenure organique
US6340863B1 (en) 1998-10-23 2002-01-22 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Microwave plasma generator and system for decomposing organic halide
US6593507B2 (en) 1998-10-23 2003-07-15 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Method of decomposing organic halide
US6600084B2 (en) 1998-10-23 2003-07-29 Mitsubishi Heay Industries, Ltd. Method of decomposing organic halide
US6635997B2 (en) 1998-10-23 2003-10-21 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Microwave plasma generator, method of decomposing organic halide, and system for decomposing organic halide
US6650059B2 (en) 1998-10-23 2003-11-18 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Method of decomposing organic halide
CN100352316C (zh) * 2003-01-27 2007-11-28 东京威力科创股份有限公司 等离子体处理装置和等离子体处理方法
JP2008506235A (ja) * 2004-07-07 2008-02-28 アマランテ テクノロジーズ,インク. プルーム安定性及び加熱効率が改善されたマイクロ波プラズマノズル
JP2009032545A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Md Luminous Kk マイクロ波プラズマニードル発生装置
JP2015503641A (ja) * 2011-12-29 2015-02-02 武▲漢凱▼迪工程技▲術▼研究▲総▼院有限公司 マイクロ波プラズマバイオマス噴流床ガス化炉およびその方法
JP2015507673A (ja) * 2011-12-29 2015-03-12 武▲漢凱▼迪工程技▲術▼研究▲総▼院有限公司 外部加熱型マイクロ波プラズマガス化炉及び合成ガス製造方法
JP2015511966A (ja) * 2011-12-29 2015-04-23 武▲漢凱▼迪工程技▲術▼研究▲総▼院有限公司 マイクロ波プラズマバイオマスガス化固定床ガス化炉および方法
CN102829947A (zh) * 2012-08-17 2012-12-19 中国航天空气动力技术研究院 一种基于空间稀薄流环境的模拟方法
CN115534314A (zh) * 2022-09-20 2022-12-30 江南大学 局部微波场、正负压的干燥方法、装置及打印头、打印机
CN117769104A (zh) * 2023-12-29 2024-03-26 合肥博雷电气有限公司 基于金属柱的微波等离子体增强方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5734143A (en) Microwave plasma torch having discretely positioned gas injection holes and method for generating plasma
US5648701A (en) Electrode designs for high pressure magnetically assisted inductively coupled plasmas
US6409851B1 (en) Microwave plasma chemical synthesis of ultrafine powders
Ichiki et al. Localized and ultrahigh-rate etching of silicon wafers using atmospheric-pressure microplasma jets
US6396214B1 (en) Device for producing a free cold plasma jet
US5122251A (en) High density plasma deposition and etching apparatus
KR100270425B1 (ko) 플라스마처리장치
US5587038A (en) Apparatus and process for producing high density axially extending plasmas
KR0145302B1 (ko) 얇은 막의 형성방법
JPH11506805A (ja) マイクロ波駆動式プラズマ噴射装置および噴射する方法
WO2015030191A1 (ja) マイクロ波プラズマ処理装置
JPH08236293A (ja) マイクロ波プラズマトーチおよびプラズマ発生方法
EP0284436A2 (en) Substrate-treating apparatus
US5159173A (en) Apparatus for reducing plasma constriction by intermediate injection of hydrogen in RF plasma gun
JP2527150B2 (ja) マイクロ波熱プラズマ・ト―チ
US5095189A (en) Method for reducing plasma constriction by intermediate injection of hydrogen in RF plasma gun
JPH0394422A (ja) プラズマcvd装置及びその方法
JPH07135093A (ja) プラズマ処理装置及び処理方法
JPH03211284A (ja) 多段熱プラズマ反応装置
JP3732287B2 (ja) プラズマ処理装置
JPS6328874A (ja) 反応装置
JPH03214600A (ja) マイクロ波熱プラズマ反応装置
US7665416B2 (en) Apparatus for generating excited and/or ionized particles in a plasma and a method for generating ionized particles
JP3156492B2 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP2697464B2 (ja) マイクロ波プラズマ処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030107