JPH08233747A - 欠陥検査装置及び欠陥検査方法 - Google Patents
欠陥検査装置及び欠陥検査方法Info
- Publication number
- JPH08233747A JPH08233747A JP3744295A JP3744295A JPH08233747A JP H08233747 A JPH08233747 A JP H08233747A JP 3744295 A JP3744295 A JP 3744295A JP 3744295 A JP3744295 A JP 3744295A JP H08233747 A JPH08233747 A JP H08233747A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- light
- reflected
- mirror
- inspected
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000007547 defect Effects 0.000 title claims abstract description 98
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims abstract description 43
- 238000007689 inspection Methods 0.000 claims abstract description 103
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 claims description 14
- 230000006870 function Effects 0.000 claims description 12
- 230000002194 synthesizing effect Effects 0.000 claims 1
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 abstract 1
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 27
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 8
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 7
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 7
- 239000010408 film Substances 0.000 description 5
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 3
- XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N Silicon Chemical compound [Si] XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 2
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 2
- 229910052736 halogen Inorganic materials 0.000 description 2
- 150000002367 halogens Chemical class 0.000 description 2
- 238000003672 processing method Methods 0.000 description 2
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000010703 silicon Substances 0.000 description 2
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N Silicium dioxide Chemical compound O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 1
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 1
- 230000007261 regionalization Effects 0.000 description 1
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 1
- 229910052814 silicon oxide Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010409 thin film Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
- Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ウェハ基板上に形成されたパターンの異常、
欠陥の存在などを検知する際に、複数の手段によって正
確な欠陥の情報を得られる欠陥検査装置とその検査方法
を得る。 【構成】 投光器によって照射された光は多機能ミラー
に取り込まれ、この多機能ミラーの第一の機能によって
入射光は多機能ミラーを透過し、被検査物に垂直に照射
される。また、多機能ミラーの第二の機能によって、入
射光は所定位置に向かって反射し、反射板等を介して反
射光を被検査物に対して斜め方向から照射する。このよ
うに異なった2方向から光を照射することによって正反
射像及び散乱像をそれぞれ同一の装置において検出する
ことができる。これら正反射像及び散乱像から得られる
情報を合成し、精度の高い欠陥検査を行うことが可能と
なる。
欠陥の存在などを検知する際に、複数の手段によって正
確な欠陥の情報を得られる欠陥検査装置とその検査方法
を得る。 【構成】 投光器によって照射された光は多機能ミラー
に取り込まれ、この多機能ミラーの第一の機能によって
入射光は多機能ミラーを透過し、被検査物に垂直に照射
される。また、多機能ミラーの第二の機能によって、入
射光は所定位置に向かって反射し、反射板等を介して反
射光を被検査物に対して斜め方向から照射する。このよ
うに異なった2方向から光を照射することによって正反
射像及び散乱像をそれぞれ同一の装置において検出する
ことができる。これら正反射像及び散乱像から得られる
情報を合成し、精度の高い欠陥検査を行うことが可能と
なる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ウェハ基板若しくは
ウェハ基板上に形成された半導体装置等の欠陥を検出す
る欠陥検査装置に関するものである。
ウェハ基板上に形成された半導体装置等の欠陥を検出す
る欠陥検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置を形成する際に、半導体基板
であるウェハ基板(シリコン基板)に付着している種々
の異物の存在は、そのウェハ基板上に配線等のパターン
を形成する際に、パターン欠陥、配線間短絡、断線等を
引き起こす原因となる。従って、種々の異物を早期発見
し、除去すること、若しくは欠陥発生工程を特定し、欠
陥発生を抑制するために対策を打ち管理する必要があ
る。そのために、種々の異物を発見する手段として欠陥
検査装置がある。
であるウェハ基板(シリコン基板)に付着している種々
の異物の存在は、そのウェハ基板上に配線等のパターン
を形成する際に、パターン欠陥、配線間短絡、断線等を
引き起こす原因となる。従って、種々の異物を早期発見
し、除去すること、若しくは欠陥発生工程を特定し、欠
陥発生を抑制するために対策を打ち管理する必要があ
る。そのために、種々の異物を発見する手段として欠陥
検査装置がある。
【0003】例えば、図6は、一般に用いられている欠
陥検査装置(KLA社−2310)の概念図であり、図
において、1は被検査物の平面部に対して垂直に光を照
射する投光器、2a、2bは入射する光を平行光に変化
させるレンズ、3はミラーの一種であり、平板からなる
ものであり、その一面は入射する光を透過させ、裏面は
入射する光を反射させる特徴を持っている。4a、4
b、4cは入射する光を平行光から集束光に変化させる
レンズ、5は被検査物であるウェハ基板6を設置するス
テージ、7は光を被検査物に照射することで得られた反
射像を検知するイメージセンサ、8は上記イメージセン
サ7によって検知された情報を計算処理する計算機部、
9は上記計算機部によって得た計算結果を記憶するメモ
リー部をそれぞれ示している。
陥検査装置(KLA社−2310)の概念図であり、図
において、1は被検査物の平面部に対して垂直に光を照
射する投光器、2a、2bは入射する光を平行光に変化
させるレンズ、3はミラーの一種であり、平板からなる
ものであり、その一面は入射する光を透過させ、裏面は
入射する光を反射させる特徴を持っている。4a、4
b、4cは入射する光を平行光から集束光に変化させる
レンズ、5は被検査物であるウェハ基板6を設置するス
テージ、7は光を被検査物に照射することで得られた反
射像を検知するイメージセンサ、8は上記イメージセン
サ7によって検知された情報を計算処理する計算機部、
9は上記計算機部によって得た計算結果を記憶するメモ
リー部をそれぞれ示している。
【0004】次に、この従来の欠陥検査装置によって一
つの反射像を得る方法について述べる。まず、欠陥検査
装置の位置調整可能なステージ5に被検査物であるウェ
ハ基板6をセットする。次に、投光器1から光を照射
し、ミラー3を介してその透過光をレンズ4aに入射さ
せて、この入射光を集束させることでウェハ基板6の検
査位置6aに垂直光を照射する。次に、検査位置6aに
光を照射することによって得られた反射像をミラー3の
裏面において反射させ、反射像をレンズ4b、2b、4
cを順次介することによって最終的に反射像をイメージ
センサ7に取り込む。イメージセンサ7において上記反
射像を画像として読み取り、この情報を計算機部8を介
してメモリー部9に記憶する。以上が一つの反射像を得
るために必要な工程であり、以降この一連の工程を反射
像の受像工程として略記することにする。
つの反射像を得る方法について述べる。まず、欠陥検査
装置の位置調整可能なステージ5に被検査物であるウェ
ハ基板6をセットする。次に、投光器1から光を照射
し、ミラー3を介してその透過光をレンズ4aに入射さ
せて、この入射光を集束させることでウェハ基板6の検
査位置6aに垂直光を照射する。次に、検査位置6aに
光を照射することによって得られた反射像をミラー3の
裏面において反射させ、反射像をレンズ4b、2b、4
cを順次介することによって最終的に反射像をイメージ
センサ7に取り込む。イメージセンサ7において上記反
射像を画像として読み取り、この情報を計算機部8を介
してメモリー部9に記憶する。以上が一つの反射像を得
るために必要な工程であり、以降この一連の工程を反射
像の受像工程として略記することにする。
【0005】この従来の技術に示した欠陥検査装置を用
いて被検査物に対して垂直光を照射した場合、理想的な
パターンが形成されており、被検査物に全く欠陥がない
場合は垂直光のほとんどが正反射し、反射像の画像は明
るくなる。一方、異物や断線等の欠陥が存在する場合
は、異物若しくは断線が存在する箇所において垂直光が
散乱して、この反射像の画像は暗いものとなる。従っ
て、この反射像の受像工程において、投光器1から照射
された光は被検査物の検査位置上に存在する種々の異物
により散乱若しくは干渉し、検知される反射像には明暗
が生じる。従って、これらの明暗の情報を含む反射像に
基づいて欠陥が存在するかどうかを検査することが可能
となる。
いて被検査物に対して垂直光を照射した場合、理想的な
パターンが形成されており、被検査物に全く欠陥がない
場合は垂直光のほとんどが正反射し、反射像の画像は明
るくなる。一方、異物や断線等の欠陥が存在する場合
は、異物若しくは断線が存在する箇所において垂直光が
散乱して、この反射像の画像は暗いものとなる。従っ
て、この反射像の受像工程において、投光器1から照射
された光は被検査物の検査位置上に存在する種々の異物
により散乱若しくは干渉し、検知される反射像には明暗
が生じる。従って、これらの明暗の情報を含む反射像に
基づいて欠陥が存在するかどうかを検査することが可能
となる。
【0006】次に、上記のような欠陥検査装置を用いて
行うことが可能な欠陥検査方法の一例について説明す
る。まず、同一ウェハ基板6上に形成された任意の検査
位置において上記反射像の受像工程を行い、この反射像
の明暗を2値化し、この情報を記憶する。次に、任意の
検査位置と同一パターンが存在する別の位置を同様に受
像工程によって検査を行い、別の反射像の明暗に基づい
て2値化した画像情報を得、この情報を記憶する。次
に、得られた反射像に基づく両者の画像を比較する。こ
の画像に差が認められた場合、欠陥が抽出されたことに
なる。また、同一ウェハ基板6上の同一パターンが形成
された別の検査位置においても受像工程によって検査を
行い、先に検査済みの任意の検査位置、若しくは別の位
置から得た画像との比較を行い、非合致部分が存在し、
差があれば欠陥が抽出されたとし、差がなければ欠陥が
なかったと見なす。これを繰り返すことによって被検査
領域の欠陥検査を行うものである。
行うことが可能な欠陥検査方法の一例について説明す
る。まず、同一ウェハ基板6上に形成された任意の検査
位置において上記反射像の受像工程を行い、この反射像
の明暗を2値化し、この情報を記憶する。次に、任意の
検査位置と同一パターンが存在する別の位置を同様に受
像工程によって検査を行い、別の反射像の明暗に基づい
て2値化した画像情報を得、この情報を記憶する。次
に、得られた反射像に基づく両者の画像を比較する。こ
の画像に差が認められた場合、欠陥が抽出されたことに
なる。また、同一ウェハ基板6上の同一パターンが形成
された別の検査位置においても受像工程によって検査を
行い、先に検査済みの任意の検査位置、若しくは別の位
置から得た画像との比較を行い、非合致部分が存在し、
差があれば欠陥が抽出されたとし、差がなければ欠陥が
なかったと見なす。これを繰り返すことによって被検査
領域の欠陥検査を行うものである。
【0007】また、上記欠陥検査の画像の明暗から2値
化した情報を得るには、例えばイメージセンサ7にCC
D(CHARGE COUPLED DEVICE)カメラを用いる方法があ
る。このCCDカメラの1画素毎に比較する領域の各々
の対応するパターンの明暗の濃度を調べ、このときの濃
淡を256段階に識別し、階調差があるしきい値を越え
ているかどうかで2値化した情報を得、これを比較する
ことで2つの画像に差があった場合に欠陥が生じている
と判断する方法がある(この欠陥検査方法については特
開平3−48141に記載されている)。この方法を用
いた場合、1画素毎に微小な欠陥が生じていた場合に、
1画素内で濃淡が平均化される。従って、1画素の面積
よりも微小な欠陥を検出することが難しい場合があり、
またバックグランドの色調等の影響によって感度が悪く
なり正確な検出ができなくなる場合があった。また、ウ
ェハ基板6をシリコンインゴットからスライスして形成
する段階において、既に均一な厚さのウェハ基板でなか
った場合、若しくはウェハ基板の反り、またはパターン
形成において積層膜の厚さの相違が生じた場合にウェハ
基板の表面に見られる色ムラが存在する場合に、実際に
は欠陥がなくても欠陥があるものとして誤検出される等
の問題があった。
化した情報を得るには、例えばイメージセンサ7にCC
D(CHARGE COUPLED DEVICE)カメラを用いる方法があ
る。このCCDカメラの1画素毎に比較する領域の各々
の対応するパターンの明暗の濃度を調べ、このときの濃
淡を256段階に識別し、階調差があるしきい値を越え
ているかどうかで2値化した情報を得、これを比較する
ことで2つの画像に差があった場合に欠陥が生じている
と判断する方法がある(この欠陥検査方法については特
開平3−48141に記載されている)。この方法を用
いた場合、1画素毎に微小な欠陥が生じていた場合に、
1画素内で濃淡が平均化される。従って、1画素の面積
よりも微小な欠陥を検出することが難しい場合があり、
またバックグランドの色調等の影響によって感度が悪く
なり正確な検出ができなくなる場合があった。また、ウ
ェハ基板6をシリコンインゴットからスライスして形成
する段階において、既に均一な厚さのウェハ基板でなか
った場合、若しくはウェハ基板の反り、またはパターン
形成において積層膜の厚さの相違が生じた場合にウェハ
基板の表面に見られる色ムラが存在する場合に、実際に
は欠陥がなくても欠陥があるものとして誤検出される等
の問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の欠陥検査装置及
び欠陥検査方法は以上のように構成されていたので、欠
陥の有無が誤検出される、または欠陥の形状について詳
しい情報が得られない等の問題があった。
び欠陥検査方法は以上のように構成されていたので、欠
陥の有無が誤検出される、または欠陥の形状について詳
しい情報が得られない等の問題があった。
【0009】この発明は上記のような問題を解消するた
めになされたものであり、正確に異物を検出できるとと
もに、従来では発見できなかった微小な欠陥をも検出で
きる欠陥検査装置を得ることを目的としており、さらに
この装置に適した欠陥検査方法を提供することを目的と
する。
めになされたものであり、正確に異物を検出できるとと
もに、従来では発見できなかった微小な欠陥をも検出で
きる欠陥検査装置を得ることを目的としており、さらに
この装置に適した欠陥検査方法を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る欠陥検査
装置は、投光器によって投光された光を透過させ、被検
査物の所定位置に透過光を照射し、被検査物上で照射し
た光を受け、一定方向に反射させる第一の機能と、投光
された光を反射させ、被検査物の所定位置に反射光を照
射し、被検査物上で反射した反射像を受け、一定方向に
反射させる第二の機能を持つ多機能ミラーを設けたもの
である。
装置は、投光器によって投光された光を透過させ、被検
査物の所定位置に透過光を照射し、被検査物上で照射し
た光を受け、一定方向に反射させる第一の機能と、投光
された光を反射させ、被検査物の所定位置に反射光を照
射し、被検査物上で反射した反射像を受け、一定方向に
反射させる第二の機能を持つ多機能ミラーを設けたもの
である。
【0011】また、この発明に係る欠陥検査装置は、多
機能ミラーの第一の機能により透過した光は被検査物に
対して垂直に照射されるように設定され、多機能ミラー
の第二の機能によって反射した光は被検査物に対して斜
め方向から照射されるように設定されたものである。
機能ミラーの第一の機能により透過した光は被検査物に
対して垂直に照射されるように設定され、多機能ミラー
の第二の機能によって反射した光は被検査物に対して斜
め方向から照射されるように設定されたものである。
【0012】この発明に係る欠陥検査方法は、投光器に
よって投光された光を多機能ミラーを透過させて被検査
物の所定位置に照射し、反射像を得る工程と、投光器に
よって投光された光を多機能ミラーにおいて反射させ、
この反射光を一定の経路を経て被検査物の所定位置に照
射し、他の反射像を得る工程を含むものとする。
よって投光された光を多機能ミラーを透過させて被検査
物の所定位置に照射し、反射像を得る工程と、投光器に
よって投光された光を多機能ミラーにおいて反射させ、
この反射光を一定の経路を経て被検査物の所定位置に照
射し、他の反射像を得る工程を含むものとする。
【0013】また、この発明に係る欠陥検査方法は、光
を被検査物に対して垂直に照射して得られた正反射像
と、光を被検査物に対して斜め方向から照射して得られ
た散乱像を得る工程を含むものとする。
を被検査物に対して垂直に照射して得られた正反射像
と、光を被検査物に対して斜め方向から照射して得られ
た散乱像を得る工程を含むものとする。
【0014】
【作用】この発明に係る欠陥検査装置は、第一の機能と
第二の機能を持つ多機能ミラーを構成要素とすることに
より、二つの異なった経路から被検査物に光を照射して
それぞれの反射像を得、これらの反射像の情報を計算処
理することによって欠陥検査結果を得るものである。
第二の機能を持つ多機能ミラーを構成要素とすることに
より、二つの異なった経路から被検査物に光を照射して
それぞれの反射像を得、これらの反射像の情報を計算処
理することによって欠陥検査結果を得るものである。
【0015】また、この発明に係る欠陥検査装置は、光
を被検査物に対して垂直に照射することによって正反射
像を得、光を被検査物に対して斜め方向から照射するこ
とによって散乱像を得、これらの二つの反射像の情報を
計算処理することによって欠陥検査結果を得るものであ
る。
を被検査物に対して垂直に照射することによって正反射
像を得、光を被検査物に対して斜め方向から照射するこ
とによって散乱像を得、これらの二つの反射像の情報を
計算処理することによって欠陥検査結果を得るものであ
る。
【0016】この発明に係る欠陥検査方法は、第一の機
能と第二の機能を持つ多機能ミラーを構成要素とするこ
とにより、二つの異なった経路から被検査物に光を照射
してそれぞれの反射像を得、これらの反射像の情報を計
算処理することによって欠陥検査結果を得るというもの
である。
能と第二の機能を持つ多機能ミラーを構成要素とするこ
とにより、二つの異なった経路から被検査物に光を照射
してそれぞれの反射像を得、これらの反射像の情報を計
算処理することによって欠陥検査結果を得るというもの
である。
【0017】また、この発明に係る欠陥検査方法は、光
を被検査物に対して垂直に照射することによって正反射
像を得、光を被検査物に対して斜め方向から照射するこ
とによって散乱像を得、これらの像の情報を計算処理す
ることによって欠陥検査結果を得るというものである。
を被検査物に対して垂直に照射することによって正反射
像を得、光を被検査物に対して斜め方向から照射するこ
とによって散乱像を得、これらの像の情報を計算処理す
ることによって欠陥検査結果を得るというものである。
【0018】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1において、10は多機能ミラーであり、この
多機能ミラー10はその内部に、平面体の一面に入射す
る光を透過させ、さらにその裏面において入射する光を
反射させることが可能な第一のミラーと、平面体の両面
において入射する光を反射させることが可能な第二のミ
ラーと、これら第一、第二のミラーの平面部に投光器1
から照射される光が照射されるように、ミラーの位置を
調節するミラー制御部を持っている。また、11は多機
能ミラー10の一面において反射された光をさらに反射
させ、この反射させた光を被検査位置に照射させる反射
板、12は反射板11と被検査位置を結ぶ直線上に設け
られ、光を平行光から集束光に変化させるレンズであ
る。その他、従来の技術の説明に用いた図と同一符号は
同一、若しくは相当部分を示すものである。
する。図1において、10は多機能ミラーであり、この
多機能ミラー10はその内部に、平面体の一面に入射す
る光を透過させ、さらにその裏面において入射する光を
反射させることが可能な第一のミラーと、平面体の両面
において入射する光を反射させることが可能な第二のミ
ラーと、これら第一、第二のミラーの平面部に投光器1
から照射される光が照射されるように、ミラーの位置を
調節するミラー制御部を持っている。また、11は多機
能ミラー10の一面において反射された光をさらに反射
させ、この反射させた光を被検査位置に照射させる反射
板、12は反射板11と被検査位置を結ぶ直線上に設け
られ、光を平行光から集束光に変化させるレンズであ
る。その他、従来の技術の説明に用いた図と同一符号は
同一、若しくは相当部分を示すものである。
【0019】次に、この発明による欠陥検査装置の特徴
について説明する。この欠陥検査装置では投光器1から
被検査物であるウェハ基板6に対して、垂直光を照射す
ることができ、さらに、従来の欠陥検査装置(図6)内
のミラー3を上記のように、2種類の異なる機能(第
一、第二のミラー)を持つ多機能ミラー10に置き換
え、反射板11、レンズ12を加えることによって、ウ
ェハ基板6に対して斜め方向からの光の照射を行うこと
が可能な構造となっている。このような構造を取ること
によって、垂直光による正反射像だけでなく、斜め方向
からの光による散乱像を検出することができ、より正確
な欠陥検査が行えるというものである。
について説明する。この欠陥検査装置では投光器1から
被検査物であるウェハ基板6に対して、垂直光を照射す
ることができ、さらに、従来の欠陥検査装置(図6)内
のミラー3を上記のように、2種類の異なる機能(第
一、第二のミラー)を持つ多機能ミラー10に置き換
え、反射板11、レンズ12を加えることによって、ウ
ェハ基板6に対して斜め方向からの光の照射を行うこと
が可能な構造となっている。このような構造を取ること
によって、垂直光による正反射像だけでなく、斜め方向
からの光による散乱像を検出することができ、より正確
な欠陥検査が行えるというものである。
【0020】まず、上記のような欠陥検査装置の垂直光
による第一の受像工程について図2を用いて説明する。
ハロゲンランプ等からなる投光器(光源)1から照射さ
れた光は、レンズ2aを通過することによって平行光に
変化する。この平行光は多機能ミラー10に取り込ま
れ、ミラー制御部によってミラーの位置を調整されてい
る第一のミラーの一面に入射する(光路13)。この第
一のミラーの一面は入射した光を透過し、裏面に入射す
る光を反射するという特性を持っているため、一面に入
射した光は、この第一のミラーを透過し、これらレンズ
2a及び多機能ミラー10と同様に、投光器1とウェハ
基板6上の被検査位置を結ぶ直線上に設置されたレンズ
4aを介することによって平行光を収束させ、被検査位
置に照射する。これによって被検査物の垂直光による正
反射像が得られる。
による第一の受像工程について図2を用いて説明する。
ハロゲンランプ等からなる投光器(光源)1から照射さ
れた光は、レンズ2aを通過することによって平行光に
変化する。この平行光は多機能ミラー10に取り込ま
れ、ミラー制御部によってミラーの位置を調整されてい
る第一のミラーの一面に入射する(光路13)。この第
一のミラーの一面は入射した光を透過し、裏面に入射す
る光を反射するという特性を持っているため、一面に入
射した光は、この第一のミラーを透過し、これらレンズ
2a及び多機能ミラー10と同様に、投光器1とウェハ
基板6上の被検査位置を結ぶ直線上に設置されたレンズ
4aを介することによって平行光を収束させ、被検査位
置に照射する。これによって被検査物の垂直光による正
反射像が得られる。
【0021】この正反射像は、従来の技術において示し
た場合と同様に、多機能ミラー10内の第一のミラーの
裏面において反射し(光路14)、レンズ4b、2b、
4cを順次介してイメージセンサ7に画像として取り込
まれる(光路15)。さらに、この画像は計算機部8に
おいて明暗に基づいて区別するものであり、若しくは濃
淡の階調差によって区別することで2値化した画像情報
とし、この情報をメモリー部9に記憶する。これらの処
理を行うことで垂直光による情報を検知できる。以降、
これを第一の受像工程とする。この第一の受像工程で
は、多機能ミラー10の構成要素である第一のミラー
は、その一面は入射した光を透過し、裏面に入射する光
を反射するという特性を持つものとして記載したが、こ
の第一のミラーにハーフミラーを用いている場合は、一
面に入射する光の一部が透過、一部が反射するため、こ
こで反射した光を遮る必要があり、この対策として、例
えば多機能ミラー10と反射板11との間に遮光板を介
在させることが考えられる。
た場合と同様に、多機能ミラー10内の第一のミラーの
裏面において反射し(光路14)、レンズ4b、2b、
4cを順次介してイメージセンサ7に画像として取り込
まれる(光路15)。さらに、この画像は計算機部8に
おいて明暗に基づいて区別するものであり、若しくは濃
淡の階調差によって区別することで2値化した画像情報
とし、この情報をメモリー部9に記憶する。これらの処
理を行うことで垂直光による情報を検知できる。以降、
これを第一の受像工程とする。この第一の受像工程で
は、多機能ミラー10の構成要素である第一のミラー
は、その一面は入射した光を透過し、裏面に入射する光
を反射するという特性を持つものとして記載したが、こ
の第一のミラーにハーフミラーを用いている場合は、一
面に入射する光の一部が透過、一部が反射するため、こ
こで反射した光を遮る必要があり、この対策として、例
えば多機能ミラー10と反射板11との間に遮光板を介
在させることが考えられる。
【0022】次に、同欠陥検査装置の斜方投射光による
第二の受像工程について図3を用いて説明する。上記第
一の受像工程を行う場合と同様に投光器(ハロゲンラン
プ)1から照射された光は、レンズ2aを介することに
よって平行光に変化する。この平行光は多機能ミラー1
0に入射して、多機能ミラー10内のミラー制御部によ
ってミラーの位置を調整されており、両平面が反射板
(ミラー)で構成されている第二のミラーの一面に入射
する(光路13)。この第二のミラーの一面において平
行光は、所定の角度に反射し、この反射した光を反射板
11によって再び反射させることによって第一の受像工
程において被検査位置としていた位置に、斜め方向から
光を照射する。この斜方投射光は被検査物の凹凸のため
に散乱して、その散乱光の一部が多機能ミラー10の裏
面に照射され、多機能ミラー10の裏面においてこの散
乱光をイメージセンサ7の方向に、さらに反射させる
(光路16)。この反射光はレンズ4b、2b、4cを
介してイメージセンサ7に画像として取り込まれる(光
路15)。その後の処理については、第一の受像工程と
同様に行い、これによって得られた2値化した情報をメ
モリー部9に記憶させておく。このように斜方投射光に
よる情報を得る工程を以下、第二の受像工程と略するこ
とにする。
第二の受像工程について図3を用いて説明する。上記第
一の受像工程を行う場合と同様に投光器(ハロゲンラン
プ)1から照射された光は、レンズ2aを介することに
よって平行光に変化する。この平行光は多機能ミラー1
0に入射して、多機能ミラー10内のミラー制御部によ
ってミラーの位置を調整されており、両平面が反射板
(ミラー)で構成されている第二のミラーの一面に入射
する(光路13)。この第二のミラーの一面において平
行光は、所定の角度に反射し、この反射した光を反射板
11によって再び反射させることによって第一の受像工
程において被検査位置としていた位置に、斜め方向から
光を照射する。この斜方投射光は被検査物の凹凸のため
に散乱して、その散乱光の一部が多機能ミラー10の裏
面に照射され、多機能ミラー10の裏面においてこの散
乱光をイメージセンサ7の方向に、さらに反射させる
(光路16)。この反射光はレンズ4b、2b、4cを
介してイメージセンサ7に画像として取り込まれる(光
路15)。その後の処理については、第一の受像工程と
同様に行い、これによって得られた2値化した情報をメ
モリー部9に記憶させておく。このように斜方投射光に
よる情報を得る工程を以下、第二の受像工程と略するこ
とにする。
【0023】この斜方投射光による情報からは、ウェハ
基板6上に形成されたパターンのエッジ部分、等の凹凸
が顕著に表れている部分、つまりパターンの輪郭と平面
的な部分とを識別することが可能である。また、検査領
域中に突起等の異物がある場合や、形成されたパターン
の膨れ、細り等はこの斜方投射光によってパターンの輪
郭を見ることによって正確に検知することができる。一
方、この第二の受像工程による検査では先述の垂直光に
よる第一の受像工程で認識できたウェハ基板6の表面に
存在している下地となっている薄膜の微妙な膜厚差によ
る色ムラ等を異物等の欠陥として認識することはない。
基板6上に形成されたパターンのエッジ部分、等の凹凸
が顕著に表れている部分、つまりパターンの輪郭と平面
的な部分とを識別することが可能である。また、検査領
域中に突起等の異物がある場合や、形成されたパターン
の膨れ、細り等はこの斜方投射光によってパターンの輪
郭を見ることによって正確に検知することができる。一
方、この第二の受像工程による検査では先述の垂直光に
よる第一の受像工程で認識できたウェハ基板6の表面に
存在している下地となっている薄膜の微妙な膜厚差によ
る色ムラ等を異物等の欠陥として認識することはない。
【0024】次に、上記のような第一、第二の受像工程
をどのように繰り返すか、また得られた情報を比較検討
する方法について図4を用いて説明する。図4において
17ないし19は、それぞれ上記第一の受像工程によっ
て得られた正反射像であり、また20ないし22は、そ
れぞれ上記第二の受像工程によって得られた散乱像を示
したものである。これらの像は17と20、18と2
1、19と22はそれぞれ全く同じ被検査位置を異なる
検査方法によって検査した結果の像である。また全ての
被検査位置に形成されたパターン(配線等の線状のパタ
ーン)24a、24bは、いずれも同じ形状のパターン
(突起状異物25a、25bは意図的に形成したパター
ンではない。)である。また、符号23はウェハ基板表
面、24c、24d、24e、24fは散乱像を検出し
た際に検出されるパターン端部を示す像、25a、25
b、25はパターン24aからはみ出して形成された突
起状異物、26はシミ(ウェット工程後に水分が残った
場合にウェハ基板表面23上に生じる酸化膜等の不純物
であり本明細書中ではこれをシミという表現を用いて表
す、27はパターン24b上に存在する微小突起物)、
28ないし34で示した図面は受像した17ないし22
の像を計算処理して得られる画像である。
をどのように繰り返すか、また得られた情報を比較検討
する方法について図4を用いて説明する。図4において
17ないし19は、それぞれ上記第一の受像工程によっ
て得られた正反射像であり、また20ないし22は、そ
れぞれ上記第二の受像工程によって得られた散乱像を示
したものである。これらの像は17と20、18と2
1、19と22はそれぞれ全く同じ被検査位置を異なる
検査方法によって検査した結果の像である。また全ての
被検査位置に形成されたパターン(配線等の線状のパタ
ーン)24a、24bは、いずれも同じ形状のパターン
(突起状異物25a、25bは意図的に形成したパター
ンではない。)である。また、符号23はウェハ基板表
面、24c、24d、24e、24fは散乱像を検出し
た際に検出されるパターン端部を示す像、25a、25
b、25はパターン24aからはみ出して形成された突
起状異物、26はシミ(ウェット工程後に水分が残った
場合にウェハ基板表面23上に生じる酸化膜等の不純物
であり本明細書中ではこれをシミという表現を用いて表
す、27はパターン24b上に存在する微小突起物)、
28ないし34で示した図面は受像した17ないし22
の像を計算処理して得られる画像である。
【0025】次に、受像の順序及び計算処理方法につい
て述べる。まず、第一の受像工程によって正反射像17
を検査し、次に、同じ検査位置において、欠陥検査装置
内の多機能ミラー10のミラー制御部において調整する
ことによって第一のミラーと第二のミラーを切り換え、
第二の受像工程によって散乱像20を得る。この第一、
第二の受像工程を被検査位置を移動して繰り返し、順次
18、21の画像を得る(ここで画像18、21には欠
陥が存在しないと仮定する)。画像17、18を得た時
点で、計算機部8において上記画像17、18の情報を
メモリー部9から読み出し、二つの像を比較し、2値化
した情報が合致していない部分を検出し、正反射像差画
像28を得、この場合は正反射像17に見られた非合致
部分である突起状異物25aとシミ26を欠陥として認
識し、この情報をメモリー部9に記憶させる。また、同
様に散乱像20、21についても画像比較を行い、被合
致部分である突起状異物25bと微小突起物27を欠陥
として認識し、この情報(散乱差画像30)をメモリー
部9に記憶させる。
て述べる。まず、第一の受像工程によって正反射像17
を検査し、次に、同じ検査位置において、欠陥検査装置
内の多機能ミラー10のミラー制御部において調整する
ことによって第一のミラーと第二のミラーを切り換え、
第二の受像工程によって散乱像20を得る。この第一、
第二の受像工程を被検査位置を移動して繰り返し、順次
18、21の画像を得る(ここで画像18、21には欠
陥が存在しないと仮定する)。画像17、18を得た時
点で、計算機部8において上記画像17、18の情報を
メモリー部9から読み出し、二つの像を比較し、2値化
した情報が合致していない部分を検出し、正反射像差画
像28を得、この場合は正反射像17に見られた非合致
部分である突起状異物25aとシミ26を欠陥として認
識し、この情報をメモリー部9に記憶させる。また、同
様に散乱像20、21についても画像比較を行い、被合
致部分である突起状異物25bと微小突起物27を欠陥
として認識し、この情報(散乱差画像30)をメモリー
部9に記憶させる。
【0026】次に、さらに別の被検査位置において第一
の受像工程によって正反射像19を得、同被検査位置に
おいて第二の受像工程において散乱像22を得る。ここ
で計算機部8において上記画像18、19の情報をメモ
リー部9から読み出し、二つの像を比較し、2値化した
情報が合致していない部分を検出し、正反射像差画像2
9を得、この場合は画像18、19が正確に合致するた
め非合致部分を全く持たない正反射差画像29が得ら
れ、この情報をメモリー部9に記憶させる。また、同様
に散乱像21、22についても画像比較を行い、散乱差
画像31を得、この情報をメモリー部9に記憶させる。
の受像工程によって正反射像19を得、同被検査位置に
おいて第二の受像工程において散乱像22を得る。ここ
で計算機部8において上記画像18、19の情報をメモ
リー部9から読み出し、二つの像を比較し、2値化した
情報が合致していない部分を検出し、正反射像差画像2
9を得、この場合は画像18、19が正確に合致するた
め非合致部分を全く持たない正反射差画像29が得ら
れ、この情報をメモリー部9に記憶させる。また、同様
に散乱像21、22についても画像比較を行い、散乱差
画像31を得、この情報をメモリー部9に記憶させる。
【0027】その後、上記画像28、29の情報をメモ
リー部9から読み出し、二つの像を比較し、非合致部分
を検出し、正反射像の最終的な差画像32を得る。次
に、散乱像についても同様に画像30、31から散乱像
の最終的な差画像33を得る。これらの正反射像と散乱
像の最終的な差画像32、33を合成し、正反射像及び
散乱像から得られた異物、欠陥情報を一つの画像情報3
4(合成画像)としてまとめる。このように、情報34
(合成画像)を得ることによって、被検査物に対して垂
直に光を照射して得た情報だけでは見落としてしまって
いたような微小な欠陥を正確に検出し、また、パターン
が形成されたウェハ基板6の表面の色ムラによる誤検出
を抑制することができる。また、この実施例においては
検査位置を3カ所として欠陥検査方法を示したが、2カ
所以上の位置を被検査位置として検査を行うことによっ
て、この欠陥検査装置の性能を生かした欠陥検査が可能
になると考えられる。
リー部9から読み出し、二つの像を比較し、非合致部分
を検出し、正反射像の最終的な差画像32を得る。次
に、散乱像についても同様に画像30、31から散乱像
の最終的な差画像33を得る。これらの正反射像と散乱
像の最終的な差画像32、33を合成し、正反射像及び
散乱像から得られた異物、欠陥情報を一つの画像情報3
4(合成画像)としてまとめる。このように、情報34
(合成画像)を得ることによって、被検査物に対して垂
直に光を照射して得た情報だけでは見落としてしまって
いたような微小な欠陥を正確に検出し、また、パターン
が形成されたウェハ基板6の表面の色ムラによる誤検出
を抑制することができる。また、この実施例においては
検査位置を3カ所として欠陥検査方法を示したが、2カ
所以上の位置を被検査位置として検査を行うことによっ
て、この欠陥検査装置の性能を生かした欠陥検査が可能
になると考えられる。
【0028】実施例2.実施例1ではウェハ基板6上に
形成したパターンに突起物や水分が残ったために形成さ
れる薄いシリコン酸化膜を欠陥として検出するものであ
った。本実施例では、パターンの突起物(水平方向にパ
ターンからはみ出して形成された部分)は欠陥として検
出し、正反射像を得る際に検出され、配線等のパターン
を目視した場合などに見られる、膜厚の微妙な差、若し
くはウェハ基板6の厚さの微妙な差若しくは反り等に起
因する色調の変化や、散乱像を得る際に検出され、配線
の端部(エッジ)の微妙な曲がりによるパターンのゆが
みを欠陥として検出しない欠陥検査方法を示す。
形成したパターンに突起物や水分が残ったために形成さ
れる薄いシリコン酸化膜を欠陥として検出するものであ
った。本実施例では、パターンの突起物(水平方向にパ
ターンからはみ出して形成された部分)は欠陥として検
出し、正反射像を得る際に検出され、配線等のパターン
を目視した場合などに見られる、膜厚の微妙な差、若し
くはウェハ基板6の厚さの微妙な差若しくは反り等に起
因する色調の変化や、散乱像を得る際に検出され、配線
の端部(エッジ)の微妙な曲がりによるパターンのゆが
みを欠陥として検出しない欠陥検査方法を示す。
【0029】この実施例を図5を用いて説明する。図5
において、36、37、38は正反射像。9、40、4
1は散乱像、42はパターン24a、24b内部に見ら
れる色ムラ、43a、43b、43c、43dは散乱像
によって得られるパターンの端部、44、45は正反射
像差画像、46、47は散乱像差画像、48はパターン
の端部の非共通部分、49は最終的な正反射差画像、5
0は最終的な散乱差画像、51は合成画像をそれぞれ示
している。
において、36、37、38は正反射像。9、40、4
1は散乱像、42はパターン24a、24b内部に見ら
れる色ムラ、43a、43b、43c、43dは散乱像
によって得られるパターンの端部、44、45は正反射
像差画像、46、47は散乱像差画像、48はパターン
の端部の非共通部分、49は最終的な正反射差画像、5
0は最終的な散乱差画像、51は合成画像をそれぞれ示
している。
【0030】この実施例において、正反射像及び散乱像
を得る方法は上記実施例1の第一の受像工程及び第二の
受像工程と全く同様の方法を用いる。まず、一つの被検
査位置において第一の受像工程を用いて正反射像36を
得、次に第二の受像工程を用いて散乱像39を得る。こ
れを繰り返し、順次正反射像37、散乱像40を得る。
この時点で上記正反射像36、37の画像情報をメモリ
ー部から読み出し、両者の2値化した画像情報が合致し
ていない部分を差画像44とし、この情報をメモリー部
9に記憶させる。また、同様に、上記散乱像39、40
の画像情報をメモリー部から読み出し、両者の2値化し
た画像情報が合致していない部分を差画像46とし、こ
の画像情報をメモリー部9に記憶させる。次に、正反射
像38、散乱像41を得、実施例1で示した場合と同様
にそれぞれ差画像45、48を得、この画像情報をメモ
リー部9に記憶させる。
を得る方法は上記実施例1の第一の受像工程及び第二の
受像工程と全く同様の方法を用いる。まず、一つの被検
査位置において第一の受像工程を用いて正反射像36を
得、次に第二の受像工程を用いて散乱像39を得る。こ
れを繰り返し、順次正反射像37、散乱像40を得る。
この時点で上記正反射像36、37の画像情報をメモリ
ー部から読み出し、両者の2値化した画像情報が合致し
ていない部分を差画像44とし、この情報をメモリー部
9に記憶させる。また、同様に、上記散乱像39、40
の画像情報をメモリー部から読み出し、両者の2値化し
た画像情報が合致していない部分を差画像46とし、こ
の画像情報をメモリー部9に記憶させる。次に、正反射
像38、散乱像41を得、実施例1で示した場合と同様
にそれぞれ差画像45、48を得、この画像情報をメモ
リー部9に記憶させる。
【0031】その後、正反射像の差画像44、45の非
共通部分を読み出した差画像(最終的な正反射差画像)
49を得、次に同様に散乱像の差画像46、47の非共
通部分を読み出した差画像(最終的な散乱差画像)50
を得る。次に、上記最終的な正反射差画像49と最終的
な散乱差画像50の画像情報をメモリー部9から読み出
し、計算機部8において、二つの画像の共通部分を取り
出し、合成画像51を得る処理を行う。この合成画像5
1により、最終的な正反射差画像49と最終的な散乱差
画像50に共通に示されていた25a、25bは突起状
欠陥25として検出でき、上記差画像49、50に示さ
れていた色ムラ42やパターンの端部の非共通部分48
等の製品の品質に影響を及ぼさない欠陥は検出すること
なく、これら色ムラ42及びパターンの端部の非共通部
分48に起因する欠陥はないものと見なした欠陥検査結
果が得られる。
共通部分を読み出した差画像(最終的な正反射差画像)
49を得、次に同様に散乱像の差画像46、47の非共
通部分を読み出した差画像(最終的な散乱差画像)50
を得る。次に、上記最終的な正反射差画像49と最終的
な散乱差画像50の画像情報をメモリー部9から読み出
し、計算機部8において、二つの画像の共通部分を取り
出し、合成画像51を得る処理を行う。この合成画像5
1により、最終的な正反射差画像49と最終的な散乱差
画像50に共通に示されていた25a、25bは突起状
欠陥25として検出でき、上記差画像49、50に示さ
れていた色ムラ42やパターンの端部の非共通部分48
等の製品の品質に影響を及ぼさない欠陥は検出すること
なく、これら色ムラ42及びパターンの端部の非共通部
分48に起因する欠陥はないものと見なした欠陥検査結
果が得られる。
【0032】従来の技術では、正反射像のみ、若しくは
散乱像のみから検出した差画像だけでは、実際には欠陥
となり得ないものについても欠陥として検出することが
あったが、この欠陥検査装置及び欠陥検査方法を用いる
と、正反射像と散乱像のいずれにも共通して検出される
明らかに欠陥と見なすことができる実質的な欠陥のみを
最終的に検出することができる。 このように、検出し
たい欠陥の種類に応じて画像情報の計算処理方法を変え
ることで所望の情報(合成画像)を得ることが可能であ
る。また、この実施例においては検査位置を3カ所とし
て欠陥検査方法を示したが、2カ所以上の位置を被検査
位置として検査を行うことによって、この欠陥検査装置
の性能を生かした欠陥検査が可能になると考えられる。
散乱像のみから検出した差画像だけでは、実際には欠陥
となり得ないものについても欠陥として検出することが
あったが、この欠陥検査装置及び欠陥検査方法を用いる
と、正反射像と散乱像のいずれにも共通して検出される
明らかに欠陥と見なすことができる実質的な欠陥のみを
最終的に検出することができる。 このように、検出し
たい欠陥の種類に応じて画像情報の計算処理方法を変え
ることで所望の情報(合成画像)を得ることが可能であ
る。また、この実施例においては検査位置を3カ所とし
て欠陥検査方法を示したが、2カ所以上の位置を被検査
位置として検査を行うことによって、この欠陥検査装置
の性能を生かした欠陥検査が可能になると考えられる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、欠陥
検査装置に多機能ミラーを付加した構造としたので、装
置の価格をほとんど上昇させることなく、精度の高い欠
陥検査を行うことが可能な装置を得ることができる効果
がある。
検査装置に多機能ミラーを付加した構造としたので、装
置の価格をほとんど上昇させることなく、精度の高い欠
陥検査を行うことが可能な装置を得ることができる効果
がある。
【0034】また、この発明によれば、多機能ミラーを
付加した構造とした欠陥検査装置に適しており、必要と
する欠陥情報に応じた欠陥検査方法を得ることが可能で
ある。
付加した構造とした欠陥検査装置に適しており、必要と
する欠陥情報に応じた欠陥検査方法を得ることが可能で
ある。
【図1】 この発明の一実施例による欠陥検査装置を示
す概要図である。
す概要図である。
【図2】 この発明の一実施例による欠陥検査装置の使
用方法を示す図である。
用方法を示す図である。
【図3】 この発明の一実施例による欠陥検査装置の使
用方法を示す図である。
用方法を示す図である。
【図4】 この発明の一実施例による欠陥検査方法の説
明に必要な図である。
明に必要な図である。
【図5】 この発明の一実施例による欠陥検査方法の説
明に必要な図である。
明に必要な図である。
【図6】 従来の技術による欠陥検査装置を示す概要図
である。
である。
1.投光器、 2a、2b、4a、4b、4c、1
2.レンズ 3.ミラー、 5.ステージ、 6.ウェハ基板、
7.イメージセンサ 8.計算機部、 9.メモリー部、 10.多機能ミラ
ー、 11.反射板 13、14、15、16.光路 17、18、19、36、37、38.正反射像 20、21、22、39、40、41.散乱像、 2
3.ウェハ基板表面 24a、24b.パターン 24c、24d、24e、24f.パターン端部 25a、25b、25c.突起状異物、 26.シミ、
27.微小突起物 28、29、44、45.正反射差画像 30、31、46、47.散乱差画像 43a、43b、43c、43d.パターン端部 32、49.最終的な正反射差画像、 33、50.最
終的な散乱差画像 34、51.合成画像
2.レンズ 3.ミラー、 5.ステージ、 6.ウェハ基板、
7.イメージセンサ 8.計算機部、 9.メモリー部、 10.多機能ミラ
ー、 11.反射板 13、14、15、16.光路 17、18、19、36、37、38.正反射像 20、21、22、39、40、41.散乱像、 2
3.ウェハ基板表面 24a、24b.パターン 24c、24d、24e、24f.パターン端部 25a、25b、25c.突起状異物、 26.シミ、
27.微小突起物 28、29、44、45.正反射差画像 30、31、46、47.散乱差画像 43a、43b、43c、43d.パターン端部 32、49.最終的な正反射差画像、 33、50.最
終的な散乱差画像 34、51.合成画像
Claims (4)
- 【請求項1】 被検査物に対して光を投光する投光器
部、上記投光器部によって投光された光を透過させ、被
検査物の所定位置に透過光を照射し、被検査物上で反射
した反射像を受け、一定方向に反射させる第一の機能
と、上記投光器部によって投光された光を反射させ、被
検査物の所定位置に反射光を照射し、被検査物上で反射
した反射像を受け、一定方向に反射させる第二の機能を
持つ多機能ミラー、上記多機能ミラーによって一定方向
に反射された反射像を検知するイメージセンサ、上記イ
メージセンサにおいて検知した反射像を情報として取り
込んで計算処理を行う計算機部、上記計算機部の情報を
記憶するメモリー部を備えたことを特徴とする欠陥検査
装置。 - 【請求項2】 投光器は被検査物に対して垂直線上に設
置し、多機能ミラーにおいて透過した光が被検査物に対
して垂直に照射され、多機能ミラーにおいて反射した光
が被検査物に対して斜め方向から照射されることを特徴
とする請求項1記載の欠陥検査装置。 - 【請求項3】 投光器から光を投光する第一の工程、第
一の工程において投光された光を多機能ミラーを透過さ
せて被検査物の所定位置に照射し、反射像を得る第二の
工程、第一の工程において照射された光を多機能ミラー
において反射させ、この反射光を一定の経路を経て被検
査物の所定位置に照射し、他の反射像を得る第三の工
程、第二の工程において得られた反射像を検知する第四
の工程、第三の工程において得られた反射像を検知する
第五の工程、第四の工程によって検知した複数の反射像
を比較し、差を示した第一の画像情報を検出する第六の
工程、第五の工程によって検知した複数の反射像を比較
し、差を示した第二の画像情報を検出する第七の工程、
第六、第七の工程によって得られた第一、第二の画像情
報を合成し第三の画像情報を得る第八の工程、第八の工
程によって得られた第三の画像情報を記憶する第九の工
程を含むことを特徴とする欠陥検査方法。 - 【請求項4】 第二の工程によって得られた反射像は、
光を被検査物に対して垂直に照射して得られた正反射像
であり、第三の工程によって得られた反射像は光を被検
査物に対して斜め方向から照射して得られた散乱像であ
ることを特徴とする請求項3記載の欠陥検査方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3744295A JPH08233747A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 欠陥検査装置及び欠陥検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3744295A JPH08233747A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 欠陥検査装置及び欠陥検査方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08233747A true JPH08233747A (ja) | 1996-09-13 |
Family
ID=12497633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3744295A Pending JPH08233747A (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 欠陥検査装置及び欠陥検査方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08233747A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004245786A (ja) * | 2003-02-17 | 2004-09-02 | Hitachi High-Technologies Corp | ウェハ外観検査装置 |
JP2006300892A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | Dainippon Printing Co Ltd | カラーフィルタ形成基板の異物検査方法およびカラーフィルタ形成基板の異物検査装置 |
JP2007183283A (ja) * | 2007-01-24 | 2007-07-19 | Renesas Technology Corp | 異物検査方法および装置 |
JP2008241716A (ja) * | 2008-04-03 | 2008-10-09 | Shibaura Mechatronics Corp | 表面検査装置及び方法 |
US7728966B2 (en) | 2005-07-18 | 2010-06-01 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Optical inspection tool having lens unit with multiple beam paths for detecting surface defects of a substrate and methods of using same |
JP2017227469A (ja) * | 2016-06-20 | 2017-12-28 | 株式会社リコー | 検査装置、検査方法及びプログラム |
-
1995
- 1995-02-24 JP JP3744295A patent/JPH08233747A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004245786A (ja) * | 2003-02-17 | 2004-09-02 | Hitachi High-Technologies Corp | ウェハ外観検査装置 |
JP2006300892A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | Dainippon Printing Co Ltd | カラーフィルタ形成基板の異物検査方法およびカラーフィルタ形成基板の異物検査装置 |
US7728966B2 (en) | 2005-07-18 | 2010-06-01 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Optical inspection tool having lens unit with multiple beam paths for detecting surface defects of a substrate and methods of using same |
JP2007183283A (ja) * | 2007-01-24 | 2007-07-19 | Renesas Technology Corp | 異物検査方法および装置 |
JP2008241716A (ja) * | 2008-04-03 | 2008-10-09 | Shibaura Mechatronics Corp | 表面検査装置及び方法 |
JP2017227469A (ja) * | 2016-06-20 | 2017-12-28 | 株式会社リコー | 検査装置、検査方法及びプログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100472129B1 (ko) | 결함 검사 장치 및 결함 검사 방법 | |
EP0930498A2 (en) | Inspection apparatus and method for detecting defects | |
JP6446297B2 (ja) | 検査装置 | |
EP1174707A1 (en) | Defect inspection method and defect inspection apparatus | |
JP3647416B2 (ja) | パターン検査装置及びその方法 | |
JPH10325711A (ja) | 検査方法およびその装置並びに半導体基板の製造方法 | |
JP2003139523A (ja) | 表面欠陥検出方法および表面欠陥検出装置 | |
US8497985B2 (en) | Inspection method based on captured image and inspection device | |
JPH08233747A (ja) | 欠陥検査装置及び欠陥検査方法 | |
JPH0882602A (ja) | 板ガラスの欠点検査方法及び装置 | |
JP2003289035A (ja) | レジスト外周除去幅検査装置 | |
KR100484812B1 (ko) | 이미지 센서를 이용한 표면 검사방법 및 검사장치 | |
TW202338331A (zh) | 雷射退火圖案抑制 | |
JP3657076B2 (ja) | ウエハのマクロ検査方法および自動ウエハマクロ検査装置 | |
JP3078784B2 (ja) | 欠陥検査装置 | |
JP3310524B2 (ja) | 外観検査方法 | |
JPH06160065A (ja) | 欠け検査装置 | |
JP2004151622A (ja) | マスク欠陥検査装置及びマスク欠陥検査方法 | |
JP6906779B1 (ja) | 半導体チップの検査方法及び装置 | |
KR102762562B1 (ko) | 미세 파티클 검출 장치 및 이를 포함하는 자동 광학 검출기, 그리고 미세 파티클 검출 방법 | |
CN117288757B (zh) | 一种缺陷检测装置及缺陷检测方法 | |
JPH07146253A (ja) | 粘着偏光フィルムの欠陥検査装置 | |
JPH10170240A (ja) | パターン欠陥検査方法及びその装置 | |
JP2009222629A (ja) | 被検物端面検査装置 | |
KR100340294B1 (ko) | 광반사식 반사경 검사장치 |