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JPH08225751A - 新規フタロシアニン化合物、その製造方法およびそれらを用いた光記録媒体 - Google Patents

新規フタロシアニン化合物、その製造方法およびそれらを用いた光記録媒体

Info

Publication number
JPH08225751A
JPH08225751A JP7278076A JP27807695A JPH08225751A JP H08225751 A JPH08225751 A JP H08225751A JP 7278076 A JP7278076 A JP 7278076A JP 27807695 A JP27807695 A JP 27807695A JP H08225751 A JPH08225751 A JP H08225751A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
substituted
carboxylic acid
acid ester
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7278076A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaji Ito
正自 伊藤
Minoru Aoki
稔 青木
Osamu Kaieda
修 海江田
Koji Yoshitoshi
孝司 吉年
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP7278076A priority Critical patent/JPH08225751A/ja
Publication of JPH08225751A publication Critical patent/JPH08225751A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規フタロシアニン化合物及びその製造方
法、ならびに近赤外域に吸収を持つ近赤外吸収材料、特
に光記録媒体に関するものである。本発明にかかる新規
フタロシアニン化合物は、600〜1000nmの近赤
外域に吸収を有し、用途に応じた溶媒、例えばアルコー
ル系溶媒等に対して溶解性に優れ、かつ耐熱性、耐光性
の高い新規なフタロシアニン化合物を提供することにあ
る。 【解決手段】 フタロシアニン骨格のベンゼン核の16
個の置換可能な位置のうちの1〜8個がフェノキシ基で
置換されてなり、該フェノキシ基が1つ以上のCOOR
で表されるヘテロ環を有するカルボン酸エステル基で置
換されていることを特徴とする新規フタロシアニン化合
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規フタロシアニ
ン化合物およびその製造方法、ならびに近赤外域に吸収
を持つ近赤外吸収材料、特に光記録媒体に関するもので
ある。本発明にかかる新規フタロシアニン化合物は、6
00〜1000nmの近赤外域に吸収を有し溶解性に優
れているので、半導体レーザーを使う光記録媒体、液晶
表示装置、光学文字読取機等における書き込みあるいは
読み取りのための近赤外吸収色素、近赤外増感剤、感熱
転写、感熱紙・感熱孔版などの光熱変換剤、近赤外線吸
収フィルター、眼性疲労防止剤、光導電材料などとして
用いる近赤外線吸収材料として、あるいは、撮像管に用
いる色分解フィルター、液晶表示素子、カラーブラウン
管選択吸収フィルター、カラートナー、インクジェット
用インク、改ざん偽造防止用バーコード用インク、さら
に微生物不活性化剤、腫瘍治療用感光性色素等に用いる
際に優れた効果を発揮する。特にコンパクトディスク対
応の追記型光記録媒体に用いるための近赤外吸収色素と
して非常に優れた効果を発揮するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体レーザーを光源として用い
るコンパクトディスク、レーザーディスク、光メモリー
ディスク、光カード等の光記録媒体の開発が活発であ
る。特に、CD、PHOTO−CDあるいはCD−RO
Mは、大容量、高速アクセスのデジタル記録媒体として
音声、画像、コードデータ等の保存再生に、大量に利用
されている。これらのシステムはいずれも半導体レーザ
ーに感受するいわゆる近赤外吸収色素を必要とし、それ
らの色素に関して特性の良好なものが求められている。
【0003】なかでも光、熱、温度等に対して安定であ
り堅牢性に優れているフタロシアニン系化合物について
は、数多く検討されている。
【0004】コンパクトディスク対応の追記型光記録媒
体に用いる際に要求される特性としては、 (1)薄膜での極大吸収波長が700〜730nmに制
御されている。(会合によるピークが少なく、そのこと
により吸光度が高く、ピークがシャープである。) (2)スピンコート等の簡便でかつ生産性に優れた方法
で基板上に塗布でき、かつ基板を侵さない溶媒に対して
の溶解性に優れていること。
【0005】(3)反射率が高い。
【0006】(4)耐熱性、耐光性が良好。
【0007】(5)感度が高い。
【0008】(6)製造方法などにおいて経済性に優れ
た化合物である。
【0009】等が挙げられる。
【0010】例えば、特開昭58−56892号には、
ペルフルオロフタロシアニン化合物を用いる方法が提案
されている。しかしながら、これらの化合物は、有機溶
媒に対しての溶解性に乏しく、また満足できる吸収波長
に制御できない。
【0011】特開昭61−192780号、特開昭61
−246091号、特開昭63−37991号、特開昭
64−42283号、特開平2−276677号、特開
平2−91360号、特開平2−265788号、特開
平3−215466号、特開平4−226390号など
には、フタロシアニン骨格のベンゼン環に酸素を介して
置換基を導入したものが提案されている。しかしなが
ら、これらの化合物は、色素の置換基の種類、数および
位置によっては耐光性が悪かったり、反射率が小さかっ
たり、通常よく用いられているポリカーボネートなどの
基板に直接塗布できる溶剤に溶解しなかったり、あるい
は吸収波長の制御において難点があったりするなどの問
題点を有している。
【0012】それらの欠点が比較的解決されたものとし
て特開平5−1272号などにはフタロシアニンのα位
にアルコキシ基を4個導入し、残基にハロゲン化合物な
どを一部導入したものが提案されている。しかしなが
ら、α位に置換基を導入したものは、原料とするフタロ
ニトリルからの生産性が悪いなど、経済性の点で問題点
を有している。またこのようなフタロシアニン化合物
も、必ずしもすべての特性を満足すべきものでなく、よ
って更なる良好な特性が望まれている。
【0013】しかしながら、これまでに提案されている
フタロシアニン化合物は、上記特性をすべて満足するも
のではない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
有する前記事情に考慮してなされたものである。すなわ
ち、本発明の目的は600〜1000nmの吸収波長域
において目的に応じた吸収制御が可能であり、また用途
に応じた溶媒、例えばアルコール系溶媒等に対して溶解
性に優れ、かつ耐熱性、耐光性の高い新規なフタロシア
ニン化合物を提供することにある。
【0015】また、本発明の他の目的はフタロシアニン
化合物を、効率よく、しかも高純度で製造する方法を提
供することにある。
【0016】さらに本発明の他の目的は、光記録媒体、
特にコンパクトディスク対応の光記録媒体として用いる
にあたって、それらに必要な特性である溶解度、吸収波
長、感度、反射率、耐光性において優れた効果を発揮す
るフタロシアニン化合物を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記諸目的は、フタロシ
アニン骨格のベンゼン核の16個の置換可能な位置のう
ちの1〜8個がフェノキシ基で置換されてなり、該フェ
ノキシ基が1つ以上のCOORで表されるヘテロ環を有
するカルボン酸エステル基で置換されていることを特徴
とする新規フタロシアニン化合物により達成される。
【0018】本発明はまた、下記一般式(1)
【0019】
【化4】
【0020】[ただし、式中、COORはヘテロ環を有
するカルボン酸エステル基を表し、Xはハロゲン原子、
ハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、アル
コキシ基およびカルボン酸エステル基よりなる群から選
ばれた少なくとも1種を表し、mは0〜3の整数を表
し、nは0〜4の整数を表し、Mは金属、酸化金属ある
いはハロゲン化金属を表す。]で示される前記新規フタ
ロシアニン化合物によっても達成される。
【0021】本発明はまた、下記一般式(2)
【0022】
【化5】
【0023】[ただし、式中、COORはヘテロ環を有
するカルボン酸エステル基を表し、Xはハロゲン原子、
ハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、アル
コキシ基およびカルボン酸エステル基よりなる群から選
ばれた少なくとも1種を表し、nは0〜4の整数を表
し、Mは金属、酸化金属あるいはハロゲン化金属を表
す。]で示される前記新規フタロシアニン化合物によっ
ても達成される。
【0024】本発明はさらに、前記ヘテロ環を有するカ
ルボン酸エステル基が、フェノキシ基の2位にある前記
新規フタロシアニン化合物によっても達成される。
【0025】本発明はさらに、前記ヘテロ環が酸素原子
を有するカルボン酸エステル基である前記新規フタロシ
アニン化合物によっても達成される。
【0026】本発明はまた、前記一般式(1)におい
て、Xの1つがフェノキシ基の6位にある前記新規フタ
ロシアニン化合物によっても達成される。
【0027】本発明はさらに、前記一般式(1)におい
て、Xの一つがハロゲン原子で置換されていてもよい炭
素数1〜4のアルキル基、アルコキシ基またはカルボン
酸エステル基である前記新規フタロシアニン化合物によ
っても達成される。
【0028】上記諸目的は、COORで表されるヘテロ
環を有するカルボン酸エステル基で1つ以上置換された
フェノキシ基で置換されたフタロニトリル化合物単独あ
るいは該フェノキシ基で置換されていないフタロニトリ
ルとの混合物と金属化合物とを反応させることを特徴と
する前記新規フタロシアニン化合物の製造方法によって
も達成される。
【0029】本発明は、また、下記一般式(3)
【0030】
【化6】
【0031】[ただし、式中、COORはヘテロ環を有
するカルボン酸エステル基を表し、Xはハロゲン原子、
ハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、アル
コキシ基およびカルボン酸エステル基よりなる群から選
ばれた少なくとも1種を表し、mは0〜3の整数を表
し、nは0〜4の整数を表す。]で示されるフタロニト
リル化合物と金属化合物とを反応させることを特徴とす
る前記新規フタロシアニン化合物の製造方法によっても
達成される。
【0032】上記諸目的は、さらに、前記新規フタロシ
アニン化合物を基板上に設けられた記録層に含有してな
る光記録媒体によっても達成される。
【0033】本発明はまた、透明な樹脂製基板上に設け
られた記録層および金属の反射層を有するコンパクトデ
ィスク対応の追記型光記録媒体において、該記録層が前
記の記録層である光記録媒体によっても達成される。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明に係るフタロシアニン化合
物は、フタロシアニン骨格のベンゼン核の16個の置換
可能な位置のうちの1〜8個がフェノキシ基で置換され
てなり、該フェノキシ基が1つ以上のCOORで表され
るヘテロ環を有するカルボン酸エステル基で置換されて
いることを特徴とする新規なフタロシアニン化合物であ
る。ここで、COORで表されるヘテロ環を有するカル
ボン酸エステル基とは、エステル部分にヘテロ環単位を
有するものである。該ヘテロ環はカルボン酸に直結して
いてもよいし、アルキレン基を介していてもよい。アル
キレン基を介しているものの方が熱分解温度が低下す
る。ヘテロ環中のヘテロ原子としては、酸素、窒素、硫
黄、セレン、テルルなどが挙げられる。これらの中で酸
素または窒素が好ましく、特に酸素が好ましい。また、
ヘテロ環は、四員環から八員環の間であることが好まし
く、特に五員環から六員環である。具体的にはテトラヒ
ドロフルフリルオキシカルボニル基、ピランオキシカル
ボニル基、ピペリジノオキシカルボニル基、ピペリジノ
エトキシカルボニル基、テトラヒドロピロールオキシカ
ルボニル基、テトラヒドロピランメトキシカルボニル
基、テトラヒドロチオフェンオキシカルボニル基、シク
ロヘキシルオキシカルボニル基等を示す。この新規フタ
ロシアニン化合物のうち好ましいものが上記一般式
(1)で表されるものであり、以下、これにつき詳述す
る。
【0035】まず、一般式(1)においても、COOR
に関しては、すでに上述した通りである。
【0036】次に、一般式(1)において、Mは金属、
酸化金属あるいはハロゲン化金属である。Mで示される
フタロシアニン化合物の中心金属の具体例としては鉄、
マグネシウム、ニッケル、コバルト、銅、パラジウム、
亜鉛、塩化アルミニウム、塩化インジウム、塩化ゲルマ
ニウム、塩化錫、塩化珪素、チタニル、バナジル等が挙
げられ、耐光性が良好である点で、コバルト、銅、亜
鉛、塩化錫もしくはバナジルが好ましく、特にバナジル
が好ましい。
【0037】さらに、一般式(1)において、Xで表わ
されるフェノキシ基上の置換基は、ハロゲン原子、ハロ
ゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、アルコキ
シ基またはカルボン酸エステル基を表す。
【0038】ここで、ハロゲン原子とは、フッ素、塩
素、臭素およびヨウ素であり、この中で好ましくはフッ
素もしくは塩素であり、特に好ましくはフッ素である。
【0039】ハロゲン原子で置換されていてもよいアル
キル基とは、炭素数1〜20の直鎖、分岐鎖または環状
のアルキル基であり、好ましくは炭素数1〜8のアルキ
ル基およびこれらアルキル基がハロゲン原子で置換され
てなるハロゲン化アルキル基である。具体的には、メチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n
−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンテル基、n
−ヘキシル基、シクロヘキシル基、n−オクチル基、2
−エチルヘキシル基、n−デシル基、ラウリル基、ステ
アリル基、塩化メチル基、臭化メチル基、塩化エチル
基、臭化エチル基等を示す。
【0040】アルコキシ基とは、炭素数1〜20の直
鎖、分岐鎖または環状のアルコキシ基であり、好ましく
は炭素数1〜8のアルコキシ基である。具体的には、メ
トキシ基、エトキシ基、n−プロピルオキシ基、イソプ
ロピルオキシ基、n−ブトキシ基、tert−ブトキシ
基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、シ
クロヘキシルオキシ基、n−オクチルオキシ基、2−エ
チルヘキシルオキシ基、n−デシルオキシ基などを示
す。
【0041】カルボン酸エステル基とは、エステル部分
にヘテロ原子を含んでも良い炭素数1〜8、好ましくは
1〜5のアルキルエステル、またはヘテロ原子を含んで
も良い炭素数3〜8、好ましくは5〜8の環状アルキル
エステルを示す。また、該カルボン酸エステル基は、C
OORで示されるヘテロ環を含むカルボン酸エステル基
と同一であってもかまわない。具体的には、メトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基、n−ブトキシカル
ボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、n−ペン
チルオキシカルボニル基、n−ヘキシルオキシカルボニ
ル基、2−エチルヘキシルオキシカルボニル基、メトキ
シエトキシカルボニル基、エトキシエトキシカルボニル
基、ブトキシエトキシカルボニル基、ジエチルアミノエ
トキシカルボニル基、メチルチオエトキシカルボニル
基、メトキシプロピルオキシカルボニル基、(3,6,
9−オキサ)デシルオキシカルボニル基、テトラヒドロ
フルフリルオキシカルボニル基、ピランオキシカルボニ
ル基、ピペリジノオキシカルボニル基、ピペリジノエト
キシカルボニル基、テトラヒドロピロールオキシカルボ
ニル基、テトラヒドロピランメトキシカルボニル基、テ
トラヒドロチオフェンオキシカルボニル基、シクロヘキ
シルオキシカルボニル基等を示す。
【0042】また、Xのフェノキシ基上での置換位置は
特に限定されないが、いずれかひとつがフェノキシ基の
6位にあることがより好ましい。
【0043】さらにまた、一般式(1)において、mは
0〜3の整数、好ましくは3であり、nは0〜4の整
数、好ましくは1〜2の整数である。
【0044】本発明に用いるフタロシアニン化合物とし
て、具体的に例えば下記の化合物が挙げられる。
【0045】一般式(4)
【0046】
【化7】
【0047】において、Aが下記式で表わされる化合物
(M:VO)である; 化合物1:テトラキス(2−(2−テトラヒドロフルフ
リルオキシ)カルボニルフェノキシ)ドデカフルオロバ
ナジルフタロシアニン、
【0048】
【化8】
【0049】以下、同様に一般式(4)において、Aが
下記式で表わされる化合物である; 化合物2:テトラキス(2−(2−テトラヒドロフルフ
リルオキシ)カルボニル−6−メチルフェノキシ)ドデ
カフルオロバナジルフタロシアニン、
【0050】
【化9】
【0051】化合物3:テトラキス(2−(2−テトラ
ヒドロフルフリルオキシ)カルボニル−6−エチルフェ
ノキシ)ドデカフルオロ亜鉛フタロシアニン、
【0052】
【化10】
【0053】化合物4:テトラキス(4−(2−テトラ
ヒドロフルフリルオキシ)カルボニルフェノキシ)ドデ
カフルオロ(ジクロロ錫)フタロシアニン、
【0054】
【化11】
【0055】化合物5:テトラキス(2−(2−テトラ
ヒドロフルフリルオキシ)カルボニル−6−エトキシフ
ェノキシ)ドデカフルオロバナジルフタロシアニン、
【0056】
【化12】
【0057】化合物6:テトラキス(2−(2−テトラ
ヒドロフルフリルオキシ)カルボニル−6−tertブ
チルフェノキシ)ドデカフルオロバナジルフタロシアニ
ン、
【0058】
【化13】
【0059】化合物7:テトラキス(2,3,5,6−
テトラフルオロ−4−(2−テトラヒドロフルフリルオ
キシ)カルボニルフェノキシ)ドデカフルオロ亜鉛フタ
ロシアニン、
【0060】
【化14】
【0061】化合物8:テトラキス(2−(2−テトラ
ヒドロフルフリルオキシ)カルボニル−4,6−ジメチ
ルフェノキシ)ドデカフルオロチタニルフタロシアニ
ン、
【0062】
【化15】
【0063】化合物9:テトラキス(2−(2−テトラ
ヒドロフルフリルオキシ)カルボニル−4−メチル−6
−メトキシフェノキシ)ドデカフルオロバナジルフタロ
シアニン、
【0064】
【化16】
【0065】化合物10:テトラキス(2−(2−テト
ラヒドロフルフリルオキシ)カルボニル−4−メトキシ
−6−クロロフェノキシ)ドデカフルオロ(ジクロロ
錫)フタロシアニン、
【0066】
【化17】
【0067】化合物11:テトラキス(2−(2−テト
ラヒドロフルフリルオキシ)カルボニル−6−ブロモメ
チルフェノキシ)ドデカフルオロバナジルフタロシアニ
ン、
【0068】
【化18】
【0069】化合物12:テトラキス(2−(2−テト
ラヒドロフルフリルオキシ)カルボニル−4,6−ジブ
ロモメチルフェノキシ)ドデカフルオロ銅フタロシアニ
ン、
【0070】
【化19】
【0071】化合物13:テトラキス(2,6−ジメト
キシ−4−(2−テトラヒドロフルフリルオキシ)カル
ボニルフェノキシ)ドデカフルオロパラジウムフタロシ
アニン、
【0072】
【化20】
【0073】化合物14:テトラキス(2−プロピルオ
キシ−5−(2−テトラヒドロフルフリルオキシ)カル
ボニルフェノキシ)ドデカフルオロ鉄フタロシアニン、
【0074】
【化21】
【0075】化合物15:テトラキス(2−(2−テト
ラヒドロフルフリルオキシ)カルボニル−5−(2−メ
トキシエトキシ)カルボニルフェノキシ)ドデカフルオ
ロニッケルフタロシアニン、
【0076】
【化22】
【0077】化合物16:テトラキス(2,6−ジ(2
−テトラヒドロフルフリルオキシ)カルボニルフェノキ
シ)ドデカフルオロバナジルフタロシアニン、
【0078】
【化23】
【0079】化合物17:テトラキス(2,6−ジ(2
−テトラヒドロフルフリルオキシ)カルボニル−4−メ
トキシフェノキシ)ドデカフルオロバナジルフタロシア
ニン、
【0080】
【化24】
【0081】化合物18:テトラキス(4−(2−テト
ラヒドロフランオキシ)カルボニルフェノキシ)ドデカ
フルオロコバルトフタロシアニン、
【0082】
【化25】
【0083】化合物19:テトラキス(2−(3−テト
ラヒドロフランオキシ)カルボニル−6−メチルフェノ
キシ)ドデカフルオロバナジルフタロシアニン、
【0084】
【化26】
【0085】化合物20:テトラキス(2−(3−テト
ラヒドロフランオキシ)カルボニル−6−エトキシフェ
ノキシ)ドデカフルオロ亜鉛フタロシアニン、
【0086】
【化27】
【0087】化合物21:テトラキス(3−(2−テト
ラヒドロピラニルメトキシ)カルボニルフェノキシ)ド
デカフルオロ(クロロインジウム)フタロシアニン、
【0088】
【化28】
【0089】化合物22:テトラキス(2−(2−テト
ラヒドロピラニルメトキシ)カルボニル−6−エトキシ
カルボニルフェノキシ)ドデカフルオロ亜鉛フタロシア
ニン、
【0090】
【化29】
【0091】化合物23:テトラキス(2−(2−テト
ラヒドロピラニルメトキシ)カルボニル−6−メチルフ
ェノキシ)ドデカフルオロバナジルフタロシアニン、
【0092】
【化30】
【0093】化合物24:テトラキス(2−(1−モル
フォリニル−2−エトキシ)カルボニルフェノキシ)ド
デカフルオロバナジルフタロシアニン、
【0094】
【化31】
【0095】化合物25:テトラキス(2−メトキシ−
4−(2−ピラゾリジニルオキシ)カルボニルフェノキ
シ)ドデカフルオロ(クロロガリウム)フタロシアニ
ン、
【0096】
【化32】
【0097】化合物26:テトラキス(2−(2−ピペ
リジルメトキシ)カルボニル−4−クロロフェノキシ)
ドデカフルオロバナジルフタロシアニン、
【0098】
【化33】
【0099】化合物27:テトラキス(2−(2−ピラ
ゾリジニルメトキシ)カルボニル−6−メチルフェノキ
シ)ドデカフルオロ(ジクロロゲルマニウム)フタロシ
アニン、
【0100】
【化34】
【0101】化合物28:テトラキス(4−(2−テト
ラヒドロチエニルメトキシ)カルボニルフェノキシ)ド
デカフルオロ(ジクロロ錫)フタロシアニン、
【0102】
【化35】
【0103】化合物29:テトラキス(2−(2−テト
ラヒドロチエニルメトキシ)カルボニル−6−メチルフ
ェノキシ)ドデカフルオロ(ジクロロシリコン)フタロ
シアニン、
【0104】
【化36】
【0105】一般式(5)
【0106】
【化37】
【0107】において、Y1 〜Y4 のうちの2つがフッ
素原子、残りの2つが下記式で表される化合物(M:V
O)である; 化合物30:ビス(2−(2−テトラヒドロフルフリル
オキシ)カルボニルフェノキシ)テトラデカフルオロバ
ナジルフタロシアニン、
【0108】
【化38】
【0109】以下、同様にY1 〜Y4 のうちの2つがフ
ッ素原子、残りの2つが下記式で表される化合物(M:
VO)である; 化合物31:ビス(2−(2−テトラヒドロフルフリル
オキシ)カルボニル−6−メチルフェノキシ)テトラデ
カフルオロバナジルフタロシアニン、
【0110】
【化39】
【0111】一般式(6)
【0112】
【化40】
【0113】において、Zが下記式で表される化合物
(M:VO)である; 化合物32:オクタキス(2−(2−テトラヒドロフル
フリルオキシ)カルボニルフェノキシ)オクタフルオロ
バナジルフタロシアニン、
【0114】
【化41】
【0115】以下、同様にZが下記式で表される化合物
(M:VO)である; 化合物33:オクタキス(2−(2−テトラヒドロフル
フリルオキシ)カルボニル−6−メチルフェノキシ)オ
クタフルオロバナジルフタロシアニン、
【0116】
【化42】
【0117】以下に本発明の新規フタロシアニン化合物
の製造方法について詳細に明記する。
【0118】まず、本発明の新規フタロシアニン化合物
は、COORで表されるヘテロ環を有するカルボン酸エ
ステル基で1つ以上置換されたフェノキシ基で置換され
たフタロニトリル化合物単独あるいは該フェノキシ基で
置換されていないフタロニトリルとの混合物と金属化合
物とを反応させることにより製造することができる。
【0119】上記フェノキシ基で置換されたフタロニト
リル化合物は、さらにフェノキシ基以外の置換基で、そ
の残基の一部または全部が置換されていてもよい。すな
わち、上記フェノキシ基で置換されたフタロニトリル化
合物単独という場合、フェノキシ基のみで置換されたフ
タロニトリル化合物の1種に限定されるのでなく、この
ほかにも、上述のフェノキシ基で置換され、さらにフェ
ノキシ基以外の置換基で、その残基の一部または全部が
置換されたフタロニトリル化合物、さらにこれら両者を
組合わせたフタロニトリル化合物であればよい。また、
上記フェノキシ基で置換されていないフタロニトリル
も、さらにフェノキシ基以外の置換基でベンゼン核の置
換可能な位置の一部または全部が置換されていてもよ
い。すなわち、上記フェノキシ基で置換されていないフ
タロニトリルという場合、フェノキシ基で置換されてい
ないフタロニトリルのみに限定されるのでなく、このほ
かにも、上述のフェノキシ基で置換されておらず、さら
にフェノキシ基以外の置換基でベンゼン核の置換可能な
位置の一部または全部がフェノキシ基以外の置換基で置
換されたフタロニトリル化合物、さらにこれら両者を組
合わせたフタロニトリル化合物であってもよい。したが
って、フェノキシ基で置換されたフタロニトリル化合物
と該フェノキシ基で置換されていないフタロニトリルと
の混合物という場合には、上述したフェノキシ基で置換
されたフタロニトリル化合物の中の1種または2種以上
と該フェノキシ基で置換されていないフタロニトリルの
中の1種または2種以上とからなる混合物をいうもので
ある。
【0120】このようなフェノキシ基で置換されたフタ
ロニトリル化合物単独あるいは該フェノキシ基で置換さ
れていないフタロニトリルにおける上記フェノキシ基以
外の置換基としては、例えば、ハロゲン原子、アルキル
基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシ
基、ニトロ基、アミノ基(置換アミノ基を含む)、アル
コキシ基、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ
基、スルファモイルアミノ基、アルキルチオ基、アリー
ルチオ基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルホニル
アミノ基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホ
ニル基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ環オキシ基、
アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、シリ
ルオキシ基、アリールオキシカルボニル基、イミド基、
ヘテロ環チオ基、スルフィニル基、ホスホリル基、アシ
ル基等が挙げられる。置換基の種類は1種類でも2種類
以上でも構わない。好ましい置換基としては、ハロゲン
原子、特に塩素原子、フッ素原子であり、中でも特にフ
ッ素原子である。
【0121】本発明のフタロシアニン化合物の製造に用
いるフタロニトリルは、上記のフェノキシ基で置換され
たフタロニトリル化合物単独であっても、該フェノキシ
基で置換されていないフタロニトリルとの混合物であっ
てもよいが、フェノキシ基で置換されたフタロニトリル
化合物単独であることが好ましい。
【0122】本発明の新規フタロシアニン化合物のうち
好ましいものである一般式(1)で表されるものの製造
方法について以下に詳述する。
【0123】前記一般式(1)で示される好適な新規フ
タロシアニン化合物は、例えば、下記一般式(3)
【0124】
【化43】
【0125】[ただし、式中、COORはヘテロ環を有
するカルボン酸エステル基を表し、Xはハロゲン原子、
ハロゲン原子で置換されていてもよいアルキル基、アル
コキシ基およびカルボン酸エステル基よりなる群から選
ばれた少なくとも1種を表し、mは0〜3の整数を表
し、nは0〜4の整数を表す。]で示されるフタロニト
リル化合物と金属化合物とを反応させることにより製造
することができる。
【0126】本発明の新規フタロシアニン化合物の製造
方法において、上記フタロニトリル化合物単独あるいは
該フェノキシ基で置換されていないフタロニトリルとの
混合物と金属化合物との反応は無溶媒中でも行なえる
が、有機溶媒を使用して行なうのが好ましい。有機溶媒
は出発原料と反応性のない不活性な溶媒であればいずれ
でもよく、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ニト
ロベンゼン、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、
トリクロロベンゼン、1−クロロナフタレン、1−メチ
ルナフタレン、エチレングリコール、ベンゾニトリル等
の不活性溶媒、あるいはピリジン、N,N−ジメチルホ
ルムアミド、N−メチル−2−ピロリジノン、N,N−
ジメチルアセトフェノン、トリエチルアミン、トリ−n
−ブチルアミン、ジメチルスルホキシド、スルホラン等
の非プロトン性極性溶媒等を用いることができ、好まし
くは、1−クロロナフタレン、1−メチルナフタレン、
ベンゾニトリルである。
【0127】本発明では有機溶媒100部(以下重量部
を表わす)に対してフタロニトリル化合物(あるいは該
フェノキシ基で置換されていないフタロニトリルとの混
合物)を2〜40部、好ましくは20〜35部の範囲、
金属化合物を該フタロニトリル化合物(あるいは該フェ
ノキシ基で置換されていないフタロニトリルとの混合
物)4モルに対して1〜2モル、好ましくは1.1〜
1.5モルの範囲で仕込んで反応温度30〜250℃、
好ましくは80〜200℃の範囲で反応させる。
【0128】金属化合物としては、塩化物、臭化物、ヨ
ウ化物等のハロゲン化物、金属酸化物、酢酸塩等の有機
酸金属塩、アセチルアセトナート等の錯体化合物、金属
カルボニル化合物、金属粉等がある。
【0129】本発明において、出発原料であるフタロニ
トリル化合物は、例えば、一般式(3)に示すフタロニ
トリル化合物を例に取れば、下記スキームのステップA
に従って合成できる。そして本発明の一般式(1)で示
される新規フタロシアニン化合物の合成は、それらフタ
ロニトリル化合物単独の原料を用いてステップBに従い
目的物を得ることができる。
【0130】
【化44】
【0131】また、一般式(5)および(6)で示され
る新規フタロシアニン化合物は、例えば、上記一般式
(1)で示される新規フタロシアニン化合物の合成方法
と同様の方法で合成できる。すなわち、一般式(5)で
示される新規フタロシアニン化合物は、上記合成スキー
ムのステップBにおいて、原料として3,4,5,6−
テトラフルオロフタロニトリルと上記フタロニトリル化
合物(好ましくは一般式(3)で示されるフタロニトリ
ル化合物)との1:1(モル比)混合物を用いることに
より合成できる。また、一般式(6)で示される新規フ
タロシアニン化合物は、上記合成スキームのステップA
の原料のフェノールを2倍量用いることによって、下記
一般式(7)
【0132】
【化45】
【0133】に示すフタロニトリル化合物を製造し、次
いでステップBにおいて原料として一般式(7)に示す
フタロニトリル化合物を用いることによって合成でき
る。
【0134】本発明の新規フタロシアニン化合物は、溶
解性が高く、反射率、感度、耐光性に優れているので、
特にそれらの特性を必要としている、透明な樹脂製基
板、該基板上に設けられた記録層と金属の反射層からな
るコンパクトディスク対応の追記型光記録媒体として、
例えばオーディオ等の音楽再生用のCD、写真保存用の
PHOTO−CDまたはコンピューター用のCD−RO
Mのプレーヤーに対して互換性、共用性を有する追記型
光記録媒体として効果を発揮できる。
【0135】フタロシアニン化合物を基板上に設けられ
た記録層に含有してなる光記録媒体として、一般式
(1)において、ヘテロ環を有するカルボン酸エステル
基がフェノキシ基の2位にあるフタロシアニン化合物が
光記録媒体における記録感度の点から好ましい。
【0136】また、ヘテロ環がアルキレン基を介してカ
ルボン酸に結合しているカルボン酸エステル基を有する
フェノキシ基で置換されたフタロシアニン化合物は記録
感度の点から好ましい。
【0137】本発明の新規フタロシアニン化合物は、耐
光性を維持しながら吸収波長の制御、薄膜における光学
特性、有機溶媒に対する溶解性において優れた特性が得
られ、さらに、ヘテロ環を有するカルボン酸エステル基
がフェノキシ基の2位にあるフタロシアニン化合物は熱
分解温度を低くでき、コンパンクトディスク対応の光記
録媒体に優れた効果が発揮できる。
【0138】この際に用いるディスク基板としては、信
号の記録、または読みだしを行なうための光が透過する
ものが好ましい。光の透過率としては85%以上であっ
てかつ光学異方性の小さいものが望ましい。例えば、ガ
ラス、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチ
レン樹脂、エポキシ樹脂などからなる基板が挙げられ
る。これらの中で光学特性、成形のしやすさあるいは機
械的強度などからポリカーボネート樹脂が好ましい。
【0139】この基板上に前記した色素がまず形成され
て、その上に金属の反射膜層が形成される。反射膜層と
して使用する金属はアルミニウム、銀、金、銅、白金な
どが挙げられ、この反射膜層は通常、真空蒸着、スパッ
ター法などの方法により形成される。
【0140】本発明の光記録媒体において前記色素を含
む記録層を基板上に成膜させるためには、通常塗布法を
用いるのが良い。方法としてはスピンコート法、ディッ
プ法あるいはロールコート法によって可能であり、特に
スピンコート法が好ましい。その際使用する有機溶剤
は、基板を侵さないものを用いる。例えば、ヘキサン、
オクタン、シクロヘキサンなどの脂肪族、脂環式炭化水
素系の溶媒あるいはメチルアルコール、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、アリルアルコール、2−
メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、ジアセ
トンアルコールなどのアルコール系の溶媒が好ましい。
本発明の前記色素はアルコール系溶媒に特に良く溶解す
るのでこれらの溶媒を用いるのが良い。
【0141】本発明の光記録媒体の1種であるCDは、
プレーヤーに対しての互換性の観点から基板を通しての
読み出しレーザー光に対する反射率は60%以上である
ことが必要とされている。
【0142】これらはそれぞれの色素に合わせて膜厚を
最適化することによって可能であり、通常50nm〜3
00nm、特に80nm〜200nmが良い。
【0143】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0144】実施例1 化合物4の製造 100mlの四つ口フラスコ中に下記構造式(8)で示
されるフタロニトリル化合物4.02g(0.01モ
ル)、塩化第一錫0.57g(3ミリモル)およびベン
ゾニトリル15mlを仕込み、175℃で4時間反応さ
せた。反応終了後溶媒を留去し、得られた固形分をメチ
ルアルコール200mlで洗浄することにより目的物の
緑色ケーキ(テトラキス(4−(2−テトラヒドロフル
フリルオキシ)カルボニルフェノキシ)ドデカフルオロ
(ジクロロ錫)フタロシアニン(化合物4))3.85
gを得た。(収率、フタロニトリルに対し92.2
%)。
【0145】 可視吸収スペクトル 最大吸収波長 2−エトキシエタノール中 729.0nm(ε=5.68×104 ) 薄膜 730.5nm 溶解度 2−エトキシエタノールに対して 12重量% 元素分析 H C N F 理論値 2.89% 53.40% 6.23% 12.68% 分析値 2.95% 53.52% 6.53% 12.51%
【0146】
【化46】
【0147】実施例2 化合物2の製造 100mlの四つ口フラスコ中に下記構造式(9)で示
されるフタロニトリル化合物4.16g(0.01モ
ル)、三塩化バナジウム0.47g(3ミリモル)およ
びベンゾニトリル15mlを仕込み、175℃で4時間
反応させた。反応終了後溶媒を留去し、得られた固形分
をメチルアルコール200mlで洗浄することにより目
的物の緑色ケーキ3.60gを得た。(収率、フタロニ
トリルに対し83.2%)。得られたテトラキス(2−
(2−テトラヒドロフルフリルオキシ)カルボニル−6
−メチルフェノキシ)ドデカフルオロバナジルフタロシ
アニン(化合物2)の赤外線吸収スペクトルを図1に示
す。
【0148】 可視吸収スペクトル 最大吸収波長 2−エトキシエタノール中 711.5nm(ε=8.22×104 ) 薄膜 672.5nm 溶解度 2−エトキシエタノールに対して 12重量% 元素分析 H C N F 理論値 3.49% 58.24% 6.47% 18.16% 分析値 3.67% 58.39% 6.55% 13.02%
【0149】
【化47】
【0150】実施例3 化合物5の製造 100mlの四つ口フラスコ中に下記構造式(10)で
示されるフタロニトリル化合物4.46g(0.01モ
ル)、三塩化バナジウム0.47g(3ミリモル)およ
びベンゾニトリル15mlを仕込み、175℃で4時間
反応させた。反応終了後溶媒を留去し、得られた固形分
をメチルアルコール200mlで洗浄することにより目
的物の緑色ケーキ(テトラキス(2−(2−テトラヒド
ロフルフリルオキシ)カルボニル−6−エトキシフェノ
キシ)ドデカフルオロバナジルフタロシアニン(化合物
5))3.89gを得た。(収率、フタロニトリルに対
し84.1%)。
【0151】 可視吸収スペクトル 最大吸収波長 2−エトキシエタノール中 711.5nm(ε=1.37×105 ) 薄膜 729.0nm 溶解度 2−エトキシエタノールに対して 13重量% 元素分析 H C N F 理論値 3.70% 57.06% 6.05% 12.31% 分析値 3.55% 56.84% 6.00% 12.41%
【0152】
【化48】
【0153】実施例4 化合物16の製造 100mlの四つ口フラスコ中に下記構造式(11)で
示されるフタロニトリル化合物5.30g(0.01モ
ル)、三塩化バナジウム0.47g(3ミリモル)およ
びベンゾニトリル15mlを仕込み、175℃で4時間
反応させた。反応終了後溶媒を留去し、得られた固形分
をメチルアルコール200mlで洗浄することにより目
的物の緑色ケーキ3.90gを得た。(収率、フタロニ
トリルに対し71.3%)。得られたテトラキス(2,
6−ジ(2−テトラヒドロフルフリルオキシ)カルボニ
ルフェノキシ)ドデカフルオロバナジルフタロシアニン
(化合物16)の赤外線吸収スペクトルを図2に示す。
【0154】 可視吸収スペクトル 最大吸収波長 2−エトキシエタノール中 713.0nm(ε=1.57×105 ) 薄膜 733.5nm 溶解度 2−エトキシエタノールに対して 7重量% 元素分析 H C N F 理論値 3.87% 57.07% 5.12% 10.42% 分析値 3.90% 56.99% 5.09% 10.51%
【0155】
【化49】
【0156】実施例5 化合物23の製造 100mlの四つ口フラスコ中に下記構造式(12)で
示されるフタロニトリル化合物4.30g(0.01モ
ル)、三塩化バナジウム0.47g(3ミリモル)およ
びベンゾニトリル15mlを仕込み、175℃で4時間
反応させた。反応終了後溶媒を留去し、得られた固形分
をメチルアルコール200mlで洗浄することにより目
的物の緑色ケーキ3.32gを得た。(収率、フタロニ
トリルに対し74.3%)。得られたテトラキス(2−
(2−テトラヒドロピラニルメトキシ)カルボニル−6
−メチルフェノキシ)ドデカフルオロバナジルフタロシ
アニン(化合物23)の赤外線吸収スペクトルを図3に
示す。
【0157】 可視吸収スペクトル 最大吸収波長 2−エトキシエタノール中 712.0nm(ε=8.99×104 ) 薄膜 676.0nm 溶解度 2−エトキシエタノールに対して 10重量% 元素分析 H C N F 理論値 3.87% 59.10% 6.27% 12.75% 分析値 3.95% 58.93% 6.25% 12.88%
【0158】
【化50】
【0159】実施例6 化合物19の製造 100mlの四つ口フラスコ中に下記構造式(13)で
示されるフタロニトリル化合物4.02g(0.01モ
ル)、三塩化バナジウム0.47g(3ミリモル)およ
びベンゾニトリル15mlを仕込み、175℃で4時間
反応させた。反応終了後溶媒を留去し、得られた固形分
をメチルアルコール200mlで洗浄することにより目
的物の緑色ケーキ3.88gを得た。(収率、フタロニ
トリルに対し92.7%)。得られたテトラキス(2−
(3−テトラヒドロフランオキシ)カルボニル−6−メ
チルフェノキシ)ドデカフルオロバナジルフタロシアニ
ン(化合物19)の赤外線吸収スペクトルを図4に示
す。
【0160】 可視吸収スペクトル 最大吸収波長 2−エトキシエタノール中 710.0nm(ε=8.31×104 ) 薄膜 674.5nm 溶解度 2−エトキシエタノールに対して 11重量% 元素分析 H C N F 理論値 3.13% 57.32% 6.68% 13.50% 分析値 3.20% 57.49% 6.70% 13.49%
【0161】
【化51】
【0162】実施例7〜15 表1〜表3に示すフタロニトリル化合物および金属化合
物を用いて実施例1〜6と同様の方法によりフタロシア
ニン化合物を製造した。このときのフタロニトリル化合
物に対する収率および2−エトキシエタノール中での最
大吸収波長は、表1〜表3に示すとおりであった。
【0163】
【表1】
【0164】
【表2】
【0165】
【表3】
【0166】実施例16 深さ80nm、ピッチ1.6μmの螺旋上の案内溝を有
する厚さ1.2nm、外径120mm、内径15mmの
ポリカーボネート樹脂基板上に実施例1のフタロシアニ
ン化合物を2−メトキシエタノールに5重量%の濃度で
溶解した塗液をスピンコーターを用いて120nmに成
膜した。次に、このようにして得られた塗布膜の上に金
を膜厚75nmで真空蒸着により成膜した。さらに、こ
の上に紫外線硬化型の樹脂からなる保護コート膜を設け
て、光記録媒体を作成した。このようにして得られた光
記録媒体の反射率を測定したところ、770nm〜80
0nmの波長域で78%であり安定した光学特性が得ら
れた。
【0167】この光記録媒体を用いて波長780nmの
半導体レーザーを使用し、6.5mWの出力で線速1.
4m/sでEMF信号を記録したところ、記録が可能で
あった。得られた信号を解析した結果市販のCDプレー
ヤーで再生できるレベルであった。
【0168】実施例17〜30 実施例16において、実施例2〜15に製造方法を示し
た化合物をそれぞれ用いた以外は実施例16と同じよう
に操作して光記録媒体を作成した。この光記録媒体を用
いて実施例16と同じ方法で評価した。その結果作成反
射率として75%以上あり安定した光学特性が得られ
た。
【0169】また、これらの光記録媒体を用いて、波長
780nmの半導体レーザーを使用し、6.5mWの出
力で、線速1.3m/sでEMF信号を記録したとこ
ろ、記録が可能であった。得られた信号を解析した結果
市販のCDプレーヤーで再生できるレベルであった。
【0170】また、実施例1〜15で得られたフタロシ
アニン化合物について、耐光性、溶解度および会合性に
ついて測定し、表4の結果を得た。
【0171】
【表4】
【0172】なお、耐光性の評価は、以下の方法により
行なった。
【0173】色素1gをメチルエチルケトン20gに溶
解させ、ガラス基盤上にスピンコート法により色素薄膜
を作成し試料とした。この試料をキセノン耐光性試験機
(照射光量10万Lux)にセットし、経時での吸光度
の減少を測定した。そして、100時間経過後の吸光度
の残存率により次の三段階の評価を行なった。
【0174】 ○ 100時間経過後の吸光度の残存率 80%以上 △ 100時間経過後の吸光度の残存率 30%〜80% × 100時間経過後の吸光度の残存率 30%未満 また、2−メトキシエタノール中での溶解度を測定し、
次の三段階の評価を行なった。
【0175】○ 5%以上の溶解度 △ 2%〜5%の溶解度 × 2%未満 また吸収波長は、2−メトキシエタノール中で測定し
た。
【0176】会合ピークは次の2段階の評価を行なっ
た。
【0177】○ 20%以下の会合ピーク × 20%以上の会合ピーク
【0178】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、フタロシア
ニン骨格に位置選択的に置換基を導入することが可能で
ある。すなわち、本発明の製造方法によれば、用途に応
じた近赤外線の吸収波長域又は溶解性を変えた化合物の
分子設計が可能となり、その際、複雑な製造工程を経る
必要もなく工業的に有利である。本発明の新規フタロシ
アニン化合物中のフッ素原子はむしろ溶解性を高める効
果を有している。
【0179】以上述べたごとく、本発明の新規化合物
は、従来知られているフタロシアニン化合物に比べ吸収
特性、溶解性、耐光性および経済性に優れており、また
650〜900nmの近赤外域に吸収を有するので、近
赤外吸収色素として実用的に使用できる。特にCD、P
HOTO−CDまたはCD−ROMのプレーヤーにたい
して互換性、共有性を有する追記型光記録媒体に用いる
際に優れた効果を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明によるフタロシアニン化合物2の赤
外線吸収スペクトルである。
【図2】は、本発明によるフタロシアニン化合物16の
赤外線吸収スペクトルである。
【図3】は、本発明によるフタロシアニン化合物23の
赤外線吸収スペクトルである。
【図4】は、本発明によるフタロシアニン化合物19の
赤外線吸収スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉年 孝司 茨城県つくば市観音台1丁目25番地12 株 式会社日本触媒内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フタロシアニン骨格のベンゼン核の16
    個の置換可能な位置のうちの1〜8個がフェノキシ基で
    置換されてなり、かつ該フェノキシ基が1つ以上のCO
    ORで表されるヘテロ環を有するカルボン酸エステル基
    で置換されていることを特徴とする新規フタロシアニン
    化合物。
  2. 【請求項2】 下記一般式(1) 【化1】 [ただし、式中、COORはヘテロ環を有するカルボン
    酸エステル基を表し、Xはハロゲン原子、ハロゲン原子
    で置換されていてもよいアルキル基、アルコキシ基およ
    びカルボン酸エステル基よりなる群から選ばれた少なく
    とも1種を表し、mは0〜3の整数を表し、nは0〜4
    の整数を表し、Mは金属、酸化金属あるいはハロゲン化
    金属を表す。]で示される請求項1に記載の新規フタロ
    シアニン化合物。
  3. 【請求項3】 下記一般式(2) 【化2】 [ただし、式中、COORはヘテロ環を有するカルボン
    酸エステル基を表し、Xはハロゲン原子、ハロゲン原子
    で置換されていてもよいアルキル基、アルコキシ基およ
    びカルボン酸エステル基よりなる群から選ばれた少なく
    とも1種を表し、nは0〜4の整数を表し、Mは金属、
    酸化金属あるいはハロゲン化金属を表す。]で示される
    請求項2に記載の新規フタロシアニン化合物。
  4. 【請求項4】 前記ヘテロ環を有するカルボン酸エステ
    ル基が、フェノキシ基の2位にある請求項1〜3のいず
    れか1項に記載のフタロシアニン化合物。
  5. 【請求項5】 前記ヘテロ環が酸素原子を有するカルボ
    ン酸エステル基である請求項1〜4のいずれか1項に記
    載のフタロシアニン化合物。
  6. 【請求項6】 前記一般式(1)において、Xの1つが
    フェノキシ基の6位にある請求項2〜5のいずれか1項
    に記載のフタロシアニン化合物。
  7. 【請求項7】 COORで表されるヘテロ環を有するカ
    ルボン酸エステル基で1つ以上置換されたフェノキシ基
    で置換されたフタロニトリル化合物単独あるいは該フェ
    ノキシ基で置換されていないフタロニトリルとの混合物
    と金属化合物とを反応させることを特徴とする請求項1
    〜6のいずれか1項に記載の新規フタロシアニン化合物
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 下記一般式(3) 【化3】 [ただし、式中、COORはヘテロ環を有するカルボン
    酸エステル基を表し、Xはハロゲン原子、ハロゲン原子
    で置換されていてもよいアルキル基、アルコキシ基およ
    びカルボン酸エステル基よりなる群から選ばれた少なく
    とも1種を表し、mは0〜3の整数を表し、nは0〜4
    の整数を表す。]で示されるフタロニトリル化合物と金
    属化合物とを反応させることを特徴とする請求項7に記
    載の新規フタロシアニン化合物の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6に記載の新規フタロシアニ
    ン化合物を基板上に設けられた記録層に含有してなる光
    記録媒体。
  10. 【請求項10】 透明な樹脂製基板上に設けられた記録
    層および金属の反射層を有するコンパクトディスク対応
    の追記型光記録媒体において、該記録層が請求項9に記
    載の記録層である光記録媒体。
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