JPH08222855A - 多層配線板 - Google Patents
多層配線板Info
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- JPH08222855A JPH08222855A JP7029738A JP2973895A JPH08222855A JP H08222855 A JPH08222855 A JP H08222855A JP 7029738 A JP7029738 A JP 7029738A JP 2973895 A JP2973895 A JP 2973895A JP H08222855 A JPH08222855 A JP H08222855A
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Landscapes
- Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 実装された電子部品からの熱の放熱性に優れ
かつ高密度に電子部品を実装することができる多層配線
板を提供する。 【構成】 複数の配線板を積層して構成される多層配線
板31の最外層の硬質配線板35,36の基板43は、
放熱板44を有し、当該放熱板44は絶縁部材45に埋
設される。基板43の表面には、配線46が配設され
る。最外層の配線板35に実装されたICチップ56か
らの熱は放熱板44を伝わって多層配線板31のほぼ全
面に拡散されて放熱される。したがって、局部的に高温
になることが防止され、ICチップ56および多層配線
板31の熱的破損が防止される。また、ICチップ56
は、多層配線板31の一方および他方表面に高密度に実
装することができる。
かつ高密度に電子部品を実装することができる多層配線
板を提供する。 【構成】 複数の配線板を積層して構成される多層配線
板31の最外層の硬質配線板35,36の基板43は、
放熱板44を有し、当該放熱板44は絶縁部材45に埋
設される。基板43の表面には、配線46が配設され
る。最外層の配線板35に実装されたICチップ56か
らの熱は放熱板44を伝わって多層配線板31のほぼ全
面に拡散されて放熱される。したがって、局部的に高温
になることが防止され、ICチップ56および多層配線
板31の熱的破損が防止される。また、ICチップ56
は、多層配線板31の一方および他方表面に高密度に実
装することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、実装された電子部品か
らの熱の放熱性に優れ、かつ高密度な電子部品の実装性
を有し、複数の配線板を積層して構成される多層配線板
に関する。
らの熱の放熱性に優れ、かつ高密度な電子部品の実装性
を有し、複数の配線板を積層して構成される多層配線板
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器、特にパーソナルコンピ
ュータにおいては小型化および高機能化に向けての検討
が盛んであり、制御回路などとして機能するIC(Inte
gratedCircuit)チップが実装されるプリント配線板と
しては、複数のプリント配線板を積層した配線密度の高
い多層プリント配線板が用いられる。
ュータにおいては小型化および高機能化に向けての検討
が盛んであり、制御回路などとして機能するIC(Inte
gratedCircuit)チップが実装されるプリント配線板と
しては、複数のプリント配線板を積層した配線密度の高
い多層プリント配線板が用いられる。
【0003】図6は、従来例であり、フレックスリジッ
トプリント配線板である多層配線板1の構成を示す断面
図である。多層配線板1は、たとえば2つのリジット
(硬質)な部分2と1つのフレックス(軟質)な部分3
とに区分され、2つのリジットな部分2の間にフレック
スな部分3が配置される。このような多層配線板1は、
軟質配線板4、硬質配線板5,6、および接着層7,8
を含んで構成される。
トプリント配線板である多層配線板1の構成を示す断面
図である。多層配線板1は、たとえば2つのリジット
(硬質)な部分2と1つのフレックス(軟質)な部分3
とに区分され、2つのリジットな部分2の間にフレック
スな部分3が配置される。このような多層配線板1は、
軟質配線板4、硬質配線板5,6、および接着層7,8
を含んで構成される。
【0004】軟質配線板4は、絶縁性基板9、配線10
および保護膜11,12を含んで構成される。絶縁性基
板9は、たとえばポリイミドフィルムで実現され、その
一方および他方表面には銅膜などで実現される配線10
が、たとえばエッチング法によって所定のパターン状に
配設される。配線10が形成された絶縁性基板9の一方
および他方表面には保護膜11,12がそれぞれ貼付け
られる。保護膜11,12は、たとえばカバーレイなど
と称され、ポリイミドフィルムに接着剤を塗布したもの
で実現される。このようなカバーレイは柔軟性に優れ、
また機械的強度にも優れている。このようにして軟質配
線板4が構成される。
および保護膜11,12を含んで構成される。絶縁性基
板9は、たとえばポリイミドフィルムで実現され、その
一方および他方表面には銅膜などで実現される配線10
が、たとえばエッチング法によって所定のパターン状に
配設される。配線10が形成された絶縁性基板9の一方
および他方表面には保護膜11,12がそれぞれ貼付け
られる。保護膜11,12は、たとえばカバーレイなど
と称され、ポリイミドフィルムに接着剤を塗布したもの
で実現される。このようなカバーレイは柔軟性に優れ、
また機械的強度にも優れている。このようにして軟質配
線板4が構成される。
【0005】硬質配線板5,6はともに絶縁性基板13
および配線14を含んで構成される。絶縁性基板13
は、たとえばガラス布基材から成り、絶縁性基板13の
一方および他方表面には、たとえば銅膜で実現される配
線14がエッチング法によって所定のパターン状に配設
される。このようにして硬質配線板5,6が構成され
る。
および配線14を含んで構成される。絶縁性基板13
は、たとえばガラス布基材から成り、絶縁性基板13の
一方および他方表面には、たとえば銅膜で実現される配
線14がエッチング法によって所定のパターン状に配設
される。このようにして硬質配線板5,6が構成され
る。
【0006】硬質配線板5,6は、軟質配線板4の一方
および他方表面であって、前記リジットな部分2を構成
する領域に接着層7,8を介してそれぞれ貼合わせられ
る。また、多層配線板1の一方表面1aから他方表面1
bに挿通するようにしてスルーホール15が設けられ、
スルーホール15の壁面に形成された導電部材16に各
配線板4〜6に配設された配線10,14を接触させる
ことによって、各配線10,14が互いに導通される。
前記導電部材16は、たとえばメッキ法によって形成さ
れた銅膜で実現される。また、最外層の配線板、すなわ
ち硬質配線板5,6上には、たとえばICチップ27な
どの電子部品が実装される。
および他方表面であって、前記リジットな部分2を構成
する領域に接着層7,8を介してそれぞれ貼合わせられ
る。また、多層配線板1の一方表面1aから他方表面1
bに挿通するようにしてスルーホール15が設けられ、
スルーホール15の壁面に形成された導電部材16に各
配線板4〜6に配設された配線10,14を接触させる
ことによって、各配線10,14が互いに導通される。
前記導電部材16は、たとえばメッキ法によって形成さ
れた銅膜で実現される。また、最外層の配線板、すなわ
ち硬質配線板5,6上には、たとえばICチップ27な
どの電子部品が実装される。
【0007】図7は前記多層配線板1の平面図であり、
図8は前記多層配線板1を電子機器の一例であるパーソ
ナルコンピュータ61に収納した状態を示す斜視図であ
る。多層配線板1は、上述したようなリジットな部分2
とフレックスな部分3とを有し、フレックスな部分3で
折曲げられてパーソナルコンピュータ61内に収納され
る。パーソナルコンピュータ61は、いわゆるノートブ
ック型であり、ケース62の上蓋62aに、たとえば液
晶表示素子で実現される表示手段63が取付けられる。
また、ケース62のケース本体62bには複数の数値キ
ーやアルファベットキーで実現される入力手段64が設
けられる。
図8は前記多層配線板1を電子機器の一例であるパーソ
ナルコンピュータ61に収納した状態を示す斜視図であ
る。多層配線板1は、上述したようなリジットな部分2
とフレックスな部分3とを有し、フレックスな部分3で
折曲げられてパーソナルコンピュータ61内に収納され
る。パーソナルコンピュータ61は、いわゆるノートブ
ック型であり、ケース62の上蓋62aに、たとえば液
晶表示素子で実現される表示手段63が取付けられる。
また、ケース62のケース本体62bには複数の数値キ
ーやアルファベットキーで実現される入力手段64が設
けられる。
【0008】前記多層配線板1には、パーソナルコンピ
ュータ61を制御する中央演算処理装置(CPU)やデ
ータを記憶するメモリなどを実現するICチップ27が
実装され、ケース本体62bの入力手段64の下に収納
される。フレックスな部分3で折曲げて収納することに
よって、少ないスペース内に収納することができる。し
たがって、パーソナルコンピュータ61の小型化を図る
ことが可能となる。
ュータ61を制御する中央演算処理装置(CPU)やデ
ータを記憶するメモリなどを実現するICチップ27が
実装され、ケース本体62bの入力手段64の下に収納
される。フレックスな部分3で折曲げて収納することに
よって、少ないスペース内に収納することができる。し
たがって、パーソナルコンピュータ61の小型化を図る
ことが可能となる。
【0009】高機能化の進んだ電子機器では、前記多層
配線板1に実装されるICチップ27、特にCPUを実
現するICチップからの発熱量が増大するので、放熱対
策が必要となる。たとえば、ICチップ27のパッケー
ジ上に放熱用の複数のフィンが設けられる。当該複数の
フィンは、たとえばアルミニウムから成り、パッケージ
の表面に当接する表面を有する第1の平板と、当該第1
の平板の表面に対して垂直となるように、かつ互いに平
行となるようにして配置される表面を有する複数の第2
の平板とから成る。ICチップ27からの熱は、まず第
1の平板に伝わり、さらに第2の平板に伝わって外部に
放熱される。
配線板1に実装されるICチップ27、特にCPUを実
現するICチップからの発熱量が増大するので、放熱対
策が必要となる。たとえば、ICチップ27のパッケー
ジ上に放熱用の複数のフィンが設けられる。当該複数の
フィンは、たとえばアルミニウムから成り、パッケージ
の表面に当接する表面を有する第1の平板と、当該第1
の平板の表面に対して垂直となるように、かつ互いに平
行となるようにして配置される表面を有する複数の第2
の平板とから成る。ICチップ27からの熱は、まず第
1の平板に伝わり、さらに第2の平板に伝わって外部に
放熱される。
【0010】したがって、電子機器が局部的に高温にな
ることが防止され、ICチップ27および多層配線板1
の熱的破損が防止される。しかしながら、このようなフ
ィンは当然多層配線板1に実装されるICチップ27よ
りも突出しているので、多層配線板1を電子機器のケー
ス内に収納するときには、前記フィンが他の部品に接触
しないようにして各部品を収納しなければならない。こ
のためには、比較的広いスペースが必要となり、電子機
器の小型化が困難となる。また、放熱性を高めるために
このようなフィンを複数個設けると、電子機器の重量増
加をもたらす。
ることが防止され、ICチップ27および多層配線板1
の熱的破損が防止される。しかしながら、このようなフ
ィンは当然多層配線板1に実装されるICチップ27よ
りも突出しているので、多層配線板1を電子機器のケー
ス内に収納するときには、前記フィンが他の部品に接触
しないようにして各部品を収納しなければならない。こ
のためには、比較的広いスペースが必要となり、電子機
器の小型化が困難となる。また、放熱性を高めるために
このようなフィンを複数個設けると、電子機器の重量増
加をもたらす。
【0011】図9は、上述したフィンに代わって放熱部
材20を設けた多層配線板21を分解して示す断面図で
あり、図10は一体化した状態を示す断面図である。こ
のような多層配線板21は、たとえば特開平5−259
650号公報に開示されている。多層配線板21は、前
記多層配線板1と同様に2つのリジットな部分2と1つ
のフレックスな部分3とに区分され、多層配線板26お
よび放熱部材20を含んで構成される。多層配線板26
は、大略的に絶縁性基板22と配線23とを含んで成
り、前述した多層配線板1と同様にして構成される。な
お絶縁性基板22にも当該絶縁性基板22の一方表面か
ら他方表面に挿通するようにしてスルーホール24が設
けられ、スルーホール24の壁面に形成された導電部材
25によって配線23同士が導通される。
材20を設けた多層配線板21を分解して示す断面図で
あり、図10は一体化した状態を示す断面図である。こ
のような多層配線板21は、たとえば特開平5−259
650号公報に開示されている。多層配線板21は、前
記多層配線板1と同様に2つのリジットな部分2と1つ
のフレックスな部分3とに区分され、多層配線板26お
よび放熱部材20を含んで構成される。多層配線板26
は、大略的に絶縁性基板22と配線23とを含んで成
り、前述した多層配線板1と同様にして構成される。な
お絶縁性基板22にも当該絶縁性基板22の一方表面か
ら他方表面に挿通するようにしてスルーホール24が設
けられ、スルーホール24の壁面に形成された導電部材
25によって配線23同士が導通される。
【0012】放熱部材20は、板状の放熱板17の一方
および他方表面に接着層18,19をそれぞれ設けたも
ので実現され、当該放熱部材20を介して多層配線板2
1のリジットな部分2の同一表面側の一方表面2a同士
が接着される。実装されたICチップからの熱は、放熱
部材20を構成する放熱板17によって多層配線板21
のほぼ全面に拡散される。したがって、局部的に高温に
なることが前述したフィンの場合よりもさらに低減し、
ICチップの熱的破損や多層配線板21の熱的破損が防
止される。また、放熱板17は多層配線板21を電子機
器のケース内に収納したときに前記フィンのように他の
部品に当接することはなく、したがって電子機器の小型
化を容易に実現することができる。
および他方表面に接着層18,19をそれぞれ設けたも
ので実現され、当該放熱部材20を介して多層配線板2
1のリジットな部分2の同一表面側の一方表面2a同士
が接着される。実装されたICチップからの熱は、放熱
部材20を構成する放熱板17によって多層配線板21
のほぼ全面に拡散される。したがって、局部的に高温に
なることが前述したフィンの場合よりもさらに低減し、
ICチップの熱的破損や多層配線板21の熱的破損が防
止される。また、放熱板17は多層配線板21を電子機
器のケース内に収納したときに前記フィンのように他の
部品に当接することはなく、したがって電子機器の小型
化を容易に実現することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前記多層配線板21
は、フィンを設けた場合と比較して、電子機器の小型化
を図ることが可能であるけれども、多層配線板21はリ
ジットな部分2の一方表面2a同士を放熱部材20によ
って接着するので、前記一方表面2aとは異なる他方表
面にしかICチップを実装することができない。したが
って、前記多層配線板1と同じ数だけICチップを実装
しようとすると、約2倍の表面積が必要となる。
は、フィンを設けた場合と比較して、電子機器の小型化
を図ることが可能であるけれども、多層配線板21はリ
ジットな部分2の一方表面2a同士を放熱部材20によ
って接着するので、前記一方表面2aとは異なる他方表
面にしかICチップを実装することができない。したが
って、前記多層配線板1と同じ数だけICチップを実装
しようとすると、約2倍の表面積が必要となる。
【0014】また、多層配線板21では放熱部材20の
一方および他方表面に貼付けられたリジットな部分2間
における電気信号の授受は、当該リジットな部分2同士
を挿通するスルーホールが設けられておらず、すべてフ
レックスな部分3に形成された配線23を介して行われ
る。したがって、フレックスな部分3に形成する配線2
3の数が多くなり、配線パターンが複雑になる。またフ
レックスな部分3に配線のための広いスペースが必要と
なる。
一方および他方表面に貼付けられたリジットな部分2間
における電気信号の授受は、当該リジットな部分2同士
を挿通するスルーホールが設けられておらず、すべてフ
レックスな部分3に形成された配線23を介して行われ
る。したがって、フレックスな部分3に形成する配線2
3の数が多くなり、配線パターンが複雑になる。またフ
レックスな部分3に配線のための広いスペースが必要と
なる。
【0015】本発明の目的は、実装された電子部品から
の熱の放熱性に優れ、かつ高密度に電子部品を実装する
ことができる多層配線板を提供することである。
の熱の放熱性に優れ、かつ高密度に電子部品を実装する
ことができる多層配線板を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁性基板
と、当該絶縁性基板の少なくとも一方の表面に配設され
た金属配線とを備える複数の配線板が積層して貼合わせ
られ、最外層の配線板上に電子部品が実装される多層配
線板において、最外層の配線板の絶縁性基板は、絶縁材
料に放熱部材が埋設されてなることを特徴とする多層配
線板である。また本発明の前記多層配線板は、軟質配線
板と、当該軟質配線板を挟持するとともに軟質配線板の
一部分が可撓性を有する部分として露出するよう積層さ
れる複数の硬質配線板とから成ることを特徴とする。ま
た本発明の前記多層配線板は、その一方表面から他方表
面に挿通するスルーホールと、当該スルーホールの壁面
に設けられて金属配線同士を電気的に接続する導電部材
とを備え、前記放熱部材は、前記スルーホールに対応す
る位置に当該スルーホールよりも大きい直径の第1貫通
孔を有することを特徴とする。また本発明の前記最外層
の配線板は、その一方表面から他方表面に挿通するブラ
インドバイアホールと、当該ブラインドバイアホールの
壁面に設けられて金属配線同士を電気的に接続する導電
部材とを備え、前記放熱部材は、前記ブラインドバイア
ホールに対応する位置に当該ブラインドバイアホールよ
りも大きい直径の第2貫通孔を有することを特徴とす
る。また本発明の前記多層配線板は、その一方表面から
他方表面に挿通するスルーホールと、当該スルーホール
の壁面に設けられて金属配線同士を電気的に接続する導
電部材とを備え、前記放熱部材は、接地用配線または電
源電圧供給用配線であり、前記スルーホールに対応する
位置に当該スルーホールによって貫かれた第3貫通孔を
有し、前記スルーホールの部分で露出した放熱部材と所
定の金属配線とが前記導電部材によって接続されている
ことを特徴とする。また本発明の前記最外層の配線板
は、その一方表面から他方表面に挿通するブラインドバ
イアホールと、当該ブラインドバイアホールの壁面に設
けられて金属配線同士を電気的に接続する導電部材とを
備え、前記放熱部材は、接地用配線または電源電圧供給
用配線であり、前記ブラインドバイアホールに対応する
位置に当該ブラインドバイアホールによって貫かれた第
4貫通孔を有し、前記ブラインドバイアホールの部分で
露出した放熱部材と所定の金属配線とが前記導電部材に
よって接続されていることを特徴とする。また本発明の
前記多層配線板は、その一方表面から他方表面に挿通す
る取付穴と、当該取付穴の壁面に設けられる導電部材と
を備え、前記放熱部材は、前記取付穴に対応する位置に
当該取付穴によって貫かれた第5貫通孔を有し、前記取
付穴の部分で露出した放熱部材は前記導電部材と接続さ
れていることを特徴とする。
と、当該絶縁性基板の少なくとも一方の表面に配設され
た金属配線とを備える複数の配線板が積層して貼合わせ
られ、最外層の配線板上に電子部品が実装される多層配
線板において、最外層の配線板の絶縁性基板は、絶縁材
料に放熱部材が埋設されてなることを特徴とする多層配
線板である。また本発明の前記多層配線板は、軟質配線
板と、当該軟質配線板を挟持するとともに軟質配線板の
一部分が可撓性を有する部分として露出するよう積層さ
れる複数の硬質配線板とから成ることを特徴とする。ま
た本発明の前記多層配線板は、その一方表面から他方表
面に挿通するスルーホールと、当該スルーホールの壁面
に設けられて金属配線同士を電気的に接続する導電部材
とを備え、前記放熱部材は、前記スルーホールに対応す
る位置に当該スルーホールよりも大きい直径の第1貫通
孔を有することを特徴とする。また本発明の前記最外層
の配線板は、その一方表面から他方表面に挿通するブラ
インドバイアホールと、当該ブラインドバイアホールの
壁面に設けられて金属配線同士を電気的に接続する導電
部材とを備え、前記放熱部材は、前記ブラインドバイア
ホールに対応する位置に当該ブラインドバイアホールよ
りも大きい直径の第2貫通孔を有することを特徴とす
る。また本発明の前記多層配線板は、その一方表面から
他方表面に挿通するスルーホールと、当該スルーホール
の壁面に設けられて金属配線同士を電気的に接続する導
電部材とを備え、前記放熱部材は、接地用配線または電
源電圧供給用配線であり、前記スルーホールに対応する
位置に当該スルーホールによって貫かれた第3貫通孔を
有し、前記スルーホールの部分で露出した放熱部材と所
定の金属配線とが前記導電部材によって接続されている
ことを特徴とする。また本発明の前記最外層の配線板
は、その一方表面から他方表面に挿通するブラインドバ
イアホールと、当該ブラインドバイアホールの壁面に設
けられて金属配線同士を電気的に接続する導電部材とを
備え、前記放熱部材は、接地用配線または電源電圧供給
用配線であり、前記ブラインドバイアホールに対応する
位置に当該ブラインドバイアホールによって貫かれた第
4貫通孔を有し、前記ブラインドバイアホールの部分で
露出した放熱部材と所定の金属配線とが前記導電部材に
よって接続されていることを特徴とする。また本発明の
前記多層配線板は、その一方表面から他方表面に挿通す
る取付穴と、当該取付穴の壁面に設けられる導電部材と
を備え、前記放熱部材は、前記取付穴に対応する位置に
当該取付穴によって貫かれた第5貫通孔を有し、前記取
付穴の部分で露出した放熱部材は前記導電部材と接続さ
れていることを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明に従えば、多層配線板を構成する最外層
の配線板は、絶縁材料に放熱部材を埋設させて構成され
る絶縁性基板と、当該絶縁性基板の少なくとも一方の表
面に配設される金属配線とを備える。前記多層配線板
は、このような放熱部材を有する配線板間に、絶縁性基
板と当該絶縁性基板の少なくとも一方の表面に配設され
る金属配線とを備える配線板を1枚以上配置し、各配線
板を貼合わせることによって構成される。
の配線板は、絶縁材料に放熱部材を埋設させて構成され
る絶縁性基板と、当該絶縁性基板の少なくとも一方の表
面に配設される金属配線とを備える。前記多層配線板
は、このような放熱部材を有する配線板間に、絶縁性基
板と当該絶縁性基板の少なくとも一方の表面に配設され
る金属配線とを備える配線板を1枚以上配置し、各配線
板を貼合わせることによって構成される。
【0018】このような多層配線板の最外層の配線上に
実装されたICチップなどの電子部品が発する熱は、最
外層の配線板が有する放熱部材によって、多層配線板の
ほぼ全面に拡散される。したがって、多層配線板が局部
的に高温になることが防止され、電子部品および多層配
線板の熱的破損が防止される。また、前記多層配線板に
は、その一方および他方表面ともに電子部品を実装する
ことができるので、電子部品を高密度に実装することが
できる。さらに、前記多層配線板は、フィンなどの放熱
部材を多層配線板に実装される電子部品上に設けた場合
と比較して、狭い収納スペースであっても電子機器のケ
ース内に他の部品などに当接することなく収納すること
ができる。
実装されたICチップなどの電子部品が発する熱は、最
外層の配線板が有する放熱部材によって、多層配線板の
ほぼ全面に拡散される。したがって、多層配線板が局部
的に高温になることが防止され、電子部品および多層配
線板の熱的破損が防止される。また、前記多層配線板に
は、その一方および他方表面ともに電子部品を実装する
ことができるので、電子部品を高密度に実装することが
できる。さらに、前記多層配線板は、フィンなどの放熱
部材を多層配線板に実装される電子部品上に設けた場合
と比較して、狭い収納スペースであっても電子機器のケ
ース内に他の部品などに当接することなく収納すること
ができる。
【0019】したがって、電子機器の小型化を容易に実
現することができる。このような放熱部材は、たとえば
熱伝導性に優れる金属板で実現される。さらに、前記放
熱部材は、最外層の2枚の配線板がともに有するので、
最外層の配線板上に実装された電子部品からの熱をそれ
ぞれの放熱板で拡散し、放熱させることができ、充分な
放熱効果を得ることができる。
現することができる。このような放熱部材は、たとえば
熱伝導性に優れる金属板で実現される。さらに、前記放
熱部材は、最外層の2枚の配線板がともに有するので、
最外層の配線板上に実装された電子部品からの熱をそれ
ぞれの放熱板で拡散し、放熱させることができ、充分な
放熱効果を得ることができる。
【0020】また好ましくは、前記多層配線板が硬質部
分と軟質部分とから成る場合であっても、前述したのと
同様に電子部品が発する熱は、最外層の配線板が有する
放熱部材によって、多層配線板のほぼ全面に拡散され
る。このような多層配線板は、軟質配線板を挟持するよ
うにして複数の硬質配線板を積層するとともに、当該複
数の硬質配線板を軟質配線板の一部分が可撓性を有する
部分として露出するようにして積層することによって構
成される。軟質配線板が露出した可撓性を有する部分で
折り曲げて電子機器内に集約的に収納することができる
ので、電子機器の小型化を図ることができる。
分と軟質部分とから成る場合であっても、前述したのと
同様に電子部品が発する熱は、最外層の配線板が有する
放熱部材によって、多層配線板のほぼ全面に拡散され
る。このような多層配線板は、軟質配線板を挟持するよ
うにして複数の硬質配線板を積層するとともに、当該複
数の硬質配線板を軟質配線板の一部分が可撓性を有する
部分として露出するようにして積層することによって構
成される。軟質配線板が露出した可撓性を有する部分で
折り曲げて電子機器内に集約的に収納することができる
ので、電子機器の小型化を図ることができる。
【0021】また好ましくは、多層配線板は、その一方
表面から他方表面に挿通するスルーホールと、金属配線
同士を電気的に接続する導電部材とを備える。放熱部材
の前記スルーホールに対応する位置には、前記スルーホ
ールよりも大きい直径を有する第1貫通孔が形成され
る。たとえば、多層配線板の一方表面に配設された配線
と他方表面に配設された配線とを、スルーホールの壁面
に設けられる導電部材にそれぞれ接触させることによっ
て両者が電気的に接続されるけれども、前記放熱部材に
は第1貫通孔が設けられるので、当該放熱部材が導電部
材に接触することはなく、放熱部材の絶縁性は保持され
る。
表面から他方表面に挿通するスルーホールと、金属配線
同士を電気的に接続する導電部材とを備える。放熱部材
の前記スルーホールに対応する位置には、前記スルーホ
ールよりも大きい直径を有する第1貫通孔が形成され
る。たとえば、多層配線板の一方表面に配設された配線
と他方表面に配設された配線とを、スルーホールの壁面
に設けられる導電部材にそれぞれ接触させることによっ
て両者が電気的に接続されるけれども、前記放熱部材に
は第1貫通孔が設けられるので、当該放熱部材が導電部
材に接触することはなく、放熱部材の絶縁性は保持され
る。
【0022】また、前記放熱部材を接地用配線または電
源電圧供給用配線として用いる場合には、当該放熱部材
の前記スルーホールに対応する位置に当該スルーホール
によって貫かれた第3貫通孔が形成される。第3貫通孔
は、前記スルーホールと同じ直径を有する。このため、
前記スルーホールの部分で露出した放熱部材は、前記導
電部材に接触し、接地される配線あるいは電源回路に接
続される配線と電気的に接続される。
源電圧供給用配線として用いる場合には、当該放熱部材
の前記スルーホールに対応する位置に当該スルーホール
によって貫かれた第3貫通孔が形成される。第3貫通孔
は、前記スルーホールと同じ直径を有する。このため、
前記スルーホールの部分で露出した放熱部材は、前記導
電部材に接触し、接地される配線あるいは電源回路に接
続される配線と電気的に接続される。
【0023】このようなスルーホールによって金属配線
同士を接続することは、すでに公知な技術であり、比較
的容易で、配線パターンを簡略化することができる。ま
た、配線の数が少なくなって配線のための広いスペース
が不要となる。
同士を接続することは、すでに公知な技術であり、比較
的容易で、配線パターンを簡略化することができる。ま
た、配線の数が少なくなって配線のための広いスペース
が不要となる。
【0024】また好ましくは、最外層の配線板は、その
一方表面から他方表面に挿通するブラインドバイアホー
ルと、当該ブラインドバイアホールの壁面に設けられて
金属配線同士を電気的に接続する導電部材とを備える。
放熱部材の前記ブラインドバイアホールに対応する位置
には、前記ブラインドバイアホールよりも大きい直径を
有する第2貫通孔が形成される。たとえば、最外層の配
線板の一方表面に配設された配線と他方表面に配設され
た配線とを、ブラインドバイアホールの壁面に設けられ
る導電部材にそれぞれ接触させることによって両者が電
気的に接続されるけれども、前記放熱部材には第2貫通
孔が設けられるので、当該放熱部材が導電部材に接触す
ることはなく、放熱部材の絶縁性は保持される。
一方表面から他方表面に挿通するブラインドバイアホー
ルと、当該ブラインドバイアホールの壁面に設けられて
金属配線同士を電気的に接続する導電部材とを備える。
放熱部材の前記ブラインドバイアホールに対応する位置
には、前記ブラインドバイアホールよりも大きい直径を
有する第2貫通孔が形成される。たとえば、最外層の配
線板の一方表面に配設された配線と他方表面に配設され
た配線とを、ブラインドバイアホールの壁面に設けられ
る導電部材にそれぞれ接触させることによって両者が電
気的に接続されるけれども、前記放熱部材には第2貫通
孔が設けられるので、当該放熱部材が導電部材に接触す
ることはなく、放熱部材の絶縁性は保持される。
【0025】また、前記放熱部材を接地用配線または電
源電圧供給用配線として用いる場合には、当該放熱部材
の前記ブラインドバイアホールに対応する位置に当該ブ
ラインドバイアホールによって貫かれた第4貫通孔が形
成される。第4貫通孔は、前記ブラインドバイアホール
と同じ直径を有する。このため、前記ブラインドバイア
ホールの部分で露出した放熱部材は前記導電部材に接触
し、接地される配線あるいは電源回路に接続される配線
と電気的に接続される。
源電圧供給用配線として用いる場合には、当該放熱部材
の前記ブラインドバイアホールに対応する位置に当該ブ
ラインドバイアホールによって貫かれた第4貫通孔が形
成される。第4貫通孔は、前記ブラインドバイアホール
と同じ直径を有する。このため、前記ブラインドバイア
ホールの部分で露出した放熱部材は前記導電部材に接触
し、接地される配線あるいは電源回路に接続される配線
と電気的に接続される。
【0026】このようなブラインドバイアホールによっ
て金属配線同士を接続することは、前記スルーホールの
場合と同様にすでに公知の技術であり、比較的容易で、
配線パターンを簡略化することができる。また、配線の
数が少なくなって配線のための広いスペースが不要とな
る。またブラインドバイアホールは、スルーホールと比
較してその直径を小さくすることができる。したがっ
て、可能な限りスルーホールに代わってブラインドバイ
アホールを設けることによって、放熱部材の面積が広く
なり、より広い面積に熱を拡散させることができる。
て金属配線同士を接続することは、前記スルーホールの
場合と同様にすでに公知の技術であり、比較的容易で、
配線パターンを簡略化することができる。また、配線の
数が少なくなって配線のための広いスペースが不要とな
る。またブラインドバイアホールは、スルーホールと比
較してその直径を小さくすることができる。したがっ
て、可能な限りスルーホールに代わってブラインドバイ
アホールを設けることによって、放熱部材の面積が広く
なり、より広い面積に熱を拡散させることができる。
【0027】また好ましくは、多層配線板は、その一方
表面から他方表面に挿通する取付穴と、当該取付穴の壁
面に設けられる導電部材とを備える。放熱部材の前記取
付穴に対応する位置に当該取付穴によって貫かれた第5
貫通孔が形成される。第5貫通孔は、前記取付穴と同じ
直径を有する。このため、前記取付穴の部分で露出した
放熱部材は前記導電部材に接続される。したがって、電
子部品からの熱は、導電部材、多層配線板を所定のケー
スに固定するために前記取付穴に挿通されるボルト、お
よびケースに伝わり、熱を外部に放出させることが可能
となる。
表面から他方表面に挿通する取付穴と、当該取付穴の壁
面に設けられる導電部材とを備える。放熱部材の前記取
付穴に対応する位置に当該取付穴によって貫かれた第5
貫通孔が形成される。第5貫通孔は、前記取付穴と同じ
直径を有する。このため、前記取付穴の部分で露出した
放熱部材は前記導電部材に接続される。したがって、電
子部品からの熱は、導電部材、多層配線板を所定のケー
スに固定するために前記取付穴に挿通されるボルト、お
よびケースに伝わり、熱を外部に放出させることが可能
となる。
【0028】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である多層配線板
31の構成を示す断面図である。多層配線板31は、少
なくとも2つのリジットな部分32と1つのフレックス
な部分33とに区分され、2つのリジットな部分32の
間にフレックスな部分33が配置される。このような多
層配線板31は、軟質配線板34、硬質配線板35,3
6および接着層37,38を含んで構成される。
31の構成を示す断面図である。多層配線板31は、少
なくとも2つのリジットな部分32と1つのフレックス
な部分33とに区分され、2つのリジットな部分32の
間にフレックスな部分33が配置される。このような多
層配線板31は、軟質配線板34、硬質配線板35,3
6および接着層37,38を含んで構成される。
【0029】軟質配線板34は、絶縁性基板39、配線
40および保護膜41,42を含んで構成される。絶縁
性基板39は、たとえばポリイミドフィルムで実現さ
れ、その一方および他方表面には銅膜などで実現される
配線40が、エッチング法によって所定のパターン状に
配設される。配線40が形成された絶縁性基板39の一
方および他方表面には保護膜41,42がそれぞれ貼付
けられる。保護膜41,42は、たとえばカバーレイな
どと称され、ポリイミドフィルムに接着剤を塗布したも
ので実現される。このようにして軟質配線板34が構成
される。
40および保護膜41,42を含んで構成される。絶縁
性基板39は、たとえばポリイミドフィルムで実現さ
れ、その一方および他方表面には銅膜などで実現される
配線40が、エッチング法によって所定のパターン状に
配設される。配線40が形成された絶縁性基板39の一
方および他方表面には保護膜41,42がそれぞれ貼付
けられる。保護膜41,42は、たとえばカバーレイな
どと称され、ポリイミドフィルムに接着剤を塗布したも
ので実現される。このようにして軟質配線板34が構成
される。
【0030】硬質配線板35,36は、板状の放熱板4
4と絶縁部材45とを含んで成る基板43、および配線
46をそれぞれ備える。放熱板44は、たとえばアルミ
ニウムおよび銅などの金属板で実現され、多層配線板3
1に実装されるICチップ56などの電子部品からの熱
を拡散し、放熱するために、その厚さは厚い方が好まし
いけれども、電子機器内の少ないスペースに収納される
多層配線板としての厚さを考慮して、たとえば0.1m
m〜0.3mmの範囲に選ばれる。このような放熱板4
4は、後述するようにして2つの絶縁材料層45aから
成る絶縁部材45によって埋設される。絶縁部材45
は、たとえばガラス繊維を含んだエポキシ樹脂またはポ
リイミド樹脂で実現される。このようにして基板43が
構成される。多層配線板31に実装されたICチップ5
6からの熱は、前記放熱板44を伝わって多層配線板3
1のほぼ全面に拡散されて放熱される。基板43の一方
および他方表面には、たとえば銅膜で実現される配線4
6が、所定のパターン状に配設される。このようにして
硬質配線板35,36が構成される。
4と絶縁部材45とを含んで成る基板43、および配線
46をそれぞれ備える。放熱板44は、たとえばアルミ
ニウムおよび銅などの金属板で実現され、多層配線板3
1に実装されるICチップ56などの電子部品からの熱
を拡散し、放熱するために、その厚さは厚い方が好まし
いけれども、電子機器内の少ないスペースに収納される
多層配線板としての厚さを考慮して、たとえば0.1m
m〜0.3mmの範囲に選ばれる。このような放熱板4
4は、後述するようにして2つの絶縁材料層45aから
成る絶縁部材45によって埋設される。絶縁部材45
は、たとえばガラス繊維を含んだエポキシ樹脂またはポ
リイミド樹脂で実現される。このようにして基板43が
構成される。多層配線板31に実装されたICチップ5
6からの熱は、前記放熱板44を伝わって多層配線板3
1のほぼ全面に拡散されて放熱される。基板43の一方
および他方表面には、たとえば銅膜で実現される配線4
6が、所定のパターン状に配設される。このようにして
硬質配線板35,36が構成される。
【0031】硬質配線板35,36は、前記軟質配線板
34の一方および他方表面であって、リジットな部分3
2を構成する領域に接着層37,38を介してそれぞれ
貼合わせられる。また、多層配線板31の一方表面31
aから他方表面31bに挿通するスルーホール47が設
けられ、スルーホール47の壁面に形成された導電部材
48に各配線板34〜36に配設された配線40,46
を接触させることによって、各配線40,46を互いに
導通させることができる。このようなスルーホール47
による互いに異なる配線板に配設された配線同士の接続
は、すでに公知の技術で一般的に実施されており、比較
的容易で、配線パターンが簡略化され、また各配線板3
4〜36に配設される配線の数が少なくなって配線のた
めの広いスペースが不要となる。
34の一方および他方表面であって、リジットな部分3
2を構成する領域に接着層37,38を介してそれぞれ
貼合わせられる。また、多層配線板31の一方表面31
aから他方表面31bに挿通するスルーホール47が設
けられ、スルーホール47の壁面に形成された導電部材
48に各配線板34〜36に配設された配線40,46
を接触させることによって、各配線40,46を互いに
導通させることができる。このようなスルーホール47
による互いに異なる配線板に配設された配線同士の接続
は、すでに公知の技術で一般的に実施されており、比較
的容易で、配線パターンが簡略化され、また各配線板3
4〜36に配設される配線の数が少なくなって配線のた
めの広いスペースが不要となる。
【0032】なお、前記放熱板44のスルーホール47
に対応した位置に設けられる貫通孔は、以下のようにし
て形成される。すなわち、当該放熱板44の絶縁性を保
持する場合には、放熱板44のスルーホール47に対応
した位置に、予めスルーホール47の直径よりも大きい
直径の第1貫通孔が形成される。スルーホール47の直
径よりも大きい直径の第1貫通孔では、放熱板44が導
電部材48に接触することはなく、放熱板44の絶縁性
は保持される。
に対応した位置に設けられる貫通孔は、以下のようにし
て形成される。すなわち、当該放熱板44の絶縁性を保
持する場合には、放熱板44のスルーホール47に対応
した位置に、予めスルーホール47の直径よりも大きい
直径の第1貫通孔が形成される。スルーホール47の直
径よりも大きい直径の第1貫通孔では、放熱板44が導
電部材48に接触することはなく、放熱板44の絶縁性
は保持される。
【0033】また、当該放熱板44をグランド用の配線
として、あるいは電源電圧供給用の配線として用いる場
合には、放熱板44のスルーホール47に対応した位置
に前述したような第1貫通孔を形成せず、配線板34〜
36を貼合わせた後にスルーホール47を空けることに
よって、スルーホール47の直径と同じ直径の第3貫通
孔が形成される。スルーホール47の直径と同じ直径の
第3貫通孔では、露出した放熱板44が導電部材48に
接触し、所定の配線40,46と電気的に接続される。
として、あるいは電源電圧供給用の配線として用いる場
合には、放熱板44のスルーホール47に対応した位置
に前述したような第1貫通孔を形成せず、配線板34〜
36を貼合わせた後にスルーホール47を空けることに
よって、スルーホール47の直径と同じ直径の第3貫通
孔が形成される。スルーホール47の直径と同じ直径の
第3貫通孔では、露出した放熱板44が導電部材48に
接触し、所定の配線40,46と電気的に接続される。
【0034】また、最外層の配線板35,36は、基板
43の一方表面から他方表面に挿通するブラインドバイ
アホール49が設けられ、当該ブラインドバイアホール
49の壁面に形成された導電部材50に基板43の異な
る表面に配設された配線46を接触させることによっ
て、基板43の一方および他方表面に配設された配線4
6が互いに導通される。このようなブラインドバイアホ
ール49による配線46の接続は、前記スルーホール4
7の場合と同様に、すでに公知で一般的な技術であり、
比較的容易で、配線パターンが簡略化される。また、配
線の数が少なくなって、配線のための広いスペースが不
要となる。
43の一方表面から他方表面に挿通するブラインドバイ
アホール49が設けられ、当該ブラインドバイアホール
49の壁面に形成された導電部材50に基板43の異な
る表面に配設された配線46を接触させることによっ
て、基板43の一方および他方表面に配設された配線4
6が互いに導通される。このようなブラインドバイアホ
ール49による配線46の接続は、前記スルーホール4
7の場合と同様に、すでに公知で一般的な技術であり、
比較的容易で、配線パターンが簡略化される。また、配
線の数が少なくなって、配線のための広いスペースが不
要となる。
【0035】なお、前記放熱板44のブラインドバイア
ホール49に対応した位置に設けられる貫通孔は、以下
のようにして形成される。すなわち、当該放熱板44の
絶縁性を保持する場合には、放熱板44のブラインドバ
イアホール49に対応した位置に、予めブラインドバイ
アホール49の直径よりも大きい直径の第2貫通孔が形
成される。ブラインドバイアホール49の直径よりも大
きい直径の第2貫通孔では、放熱板44が導電部材50
に接触することはなく、放熱板44の絶縁性は保持され
る。
ホール49に対応した位置に設けられる貫通孔は、以下
のようにして形成される。すなわち、当該放熱板44の
絶縁性を保持する場合には、放熱板44のブラインドバ
イアホール49に対応した位置に、予めブラインドバイ
アホール49の直径よりも大きい直径の第2貫通孔が形
成される。ブラインドバイアホール49の直径よりも大
きい直径の第2貫通孔では、放熱板44が導電部材50
に接触することはなく、放熱板44の絶縁性は保持され
る。
【0036】また、当該放熱板44をグランド用の配線
または電源電圧供給用の配線として用いる場合には、放
熱板44のブラインドバイアホール49に対応した位置
に前述したような第2貫通孔を形成せず、配線板35,
36にブラインドバイアホール49を空けることによっ
て、ブラインドバイアホール49の直径と同じ直径の第
4貫通孔が形成される。ブラインドバイアホール49の
直径と同じ直径の第4貫通孔では、露出した放熱板44
が導電部材50に接触し、所定の配線46と電気的に接
続される。
または電源電圧供給用の配線として用いる場合には、放
熱板44のブラインドバイアホール49に対応した位置
に前述したような第2貫通孔を形成せず、配線板35,
36にブラインドバイアホール49を空けることによっ
て、ブラインドバイアホール49の直径と同じ直径の第
4貫通孔が形成される。ブラインドバイアホール49の
直径と同じ直径の第4貫通孔では、露出した放熱板44
が導電部材50に接触し、所定の配線46と電気的に接
続される。
【0037】さらに、取付穴51が設けられる。この取
付穴51は、多層配線板31を電子機器のケース54に
固定するためのものであり、取付穴51には金属などの
導電性の高い材料で実現されるボルト53が挿通され
る。また、比較的導電性の高い材料で実現されるケース
54のネジ穴55と、前記ボルト53とが螺合される。
このような取付穴51の壁面には、たとえば前記導電部
材48,50と同様な材料で実現される導電部材52が
設けられる。前記放熱板44の取付穴51に対応した位
置には、配線板34〜36を貼合わせた後に取付穴51
を空けることによって、取付穴51の直径と同じ直径の
第5貫通孔が形成される。第5貫通孔では、露出した放
熱板44が導電部材52と接続される。放熱板44を伝
わってきた熱は、導電部材52、ボルト53およびケー
ス54を介して外部に放熱される。
付穴51は、多層配線板31を電子機器のケース54に
固定するためのものであり、取付穴51には金属などの
導電性の高い材料で実現されるボルト53が挿通され
る。また、比較的導電性の高い材料で実現されるケース
54のネジ穴55と、前記ボルト53とが螺合される。
このような取付穴51の壁面には、たとえば前記導電部
材48,50と同様な材料で実現される導電部材52が
設けられる。前記放熱板44の取付穴51に対応した位
置には、配線板34〜36を貼合わせた後に取付穴51
を空けることによって、取付穴51の直径と同じ直径の
第5貫通孔が形成される。第5貫通孔では、露出した放
熱板44が導電部材52と接続される。放熱板44を伝
わってきた熱は、導電部材52、ボルト53およびケー
ス54を介して外部に放熱される。
【0038】なお、多層配線基板31の一方および他方
表面31a,31b側の配線46には、ICチップ56
のピン56aが、たとえば半田付けによって接続され
る。硬質配線板35,36の表面の前記半田付け部分以
外の部分には、ソルダーレジストなどと称される保護用
の樹脂が塗布される。また前記半田付け部分には酸化防
止のための表面処理が施される。
表面31a,31b側の配線46には、ICチップ56
のピン56aが、たとえば半田付けによって接続され
る。硬質配線板35,36の表面の前記半田付け部分以
外の部分には、ソルダーレジストなどと称される保護用
の樹脂が塗布される。また前記半田付け部分には酸化防
止のための表面処理が施される。
【0039】このような多層配線板31は、図8に示さ
れるのと同様なパーソナルコンピュータなどの電子機器
に収納される。電子機器が高機能なものになるにつれて
多層配線板31に実装されるICチップ56も高機能な
ものとなり、発熱量が増大する。本実施例の多層配線板
31は、このような比較的発熱量の多いICチップを実
装する場合において好適に用いることができる。
れるのと同様なパーソナルコンピュータなどの電子機器
に収納される。電子機器が高機能なものになるにつれて
多層配線板31に実装されるICチップ56も高機能な
ものとなり、発熱量が増大する。本実施例の多層配線板
31は、このような比較的発熱量の多いICチップを実
装する場合において好適に用いることができる。
【0040】続いて、前記多層配線板31の製造方法に
ついて説明する。図2〜図5はそれぞれ多層配線板31
の製造手順を段階的に示す断面図である。まず、硬質配
線板35の製造方法について、図2,図3を参照して説
明する。図2(A)に示されるように、放熱板44と成
るアルミニウムまたは銅などの金属板に、第1貫通孔4
4aおよび第2貫通孔44bが形成される。このように
金属板単体に貫通孔を設けることは、スルーホール47
またはブラインドバイアホール49の部分で放熱板44
を露出させず、当該放熱板44の絶縁性を保持する場合
に実施される。なお、スルーホール47またはブライン
ドバイアホール49の部分で放熱板44を露出させ、放
熱板44と導電部材48,50とを接続する場合には、
放熱板44の貫通孔は、金属板単体の状態では設けられ
ない。前記第1および第2貫通孔44a,44bは、た
とえばNC(数値コントロール)ドリルを用いた加工法
やエッチングによる加工法によって形成される。
ついて説明する。図2〜図5はそれぞれ多層配線板31
の製造手順を段階的に示す断面図である。まず、硬質配
線板35の製造方法について、図2,図3を参照して説
明する。図2(A)に示されるように、放熱板44と成
るアルミニウムまたは銅などの金属板に、第1貫通孔4
4aおよび第2貫通孔44bが形成される。このように
金属板単体に貫通孔を設けることは、スルーホール47
またはブラインドバイアホール49の部分で放熱板44
を露出させず、当該放熱板44の絶縁性を保持する場合
に実施される。なお、スルーホール47またはブライン
ドバイアホール49の部分で放熱板44を露出させ、放
熱板44と導電部材48,50とを接続する場合には、
放熱板44の貫通孔は、金属板単体の状態では設けられ
ない。前記第1および第2貫通孔44a,44bは、た
とえばNC(数値コントロール)ドリルを用いた加工法
やエッチングによる加工法によって形成される。
【0041】次に、図2(B)に示されるように、前記
放熱板44の一方および他方表面側に、絶縁部材45と
なる絶縁材料層45aおよび配線46となる配線材料膜
46aをこの順にそれぞれ配置し、図2(C)に示され
るように圧着して2つの絶縁材料層45a同士を一体化
することによって、絶縁部材45が形成される。このよ
うにして、放熱板44が絶縁部材45に埋設され、基板
43が形成される。絶縁材料層45aは、たとえばプリ
プレグなどと称され、ガラス繊維布に接着剤を含浸さ
せ、半硬化状態にしたものを熱圧着して硬化させたもの
で実現される。また、配線材料膜46aは、たとえば銅
箔で実現される。
放熱板44の一方および他方表面側に、絶縁部材45と
なる絶縁材料層45aおよび配線46となる配線材料膜
46aをこの順にそれぞれ配置し、図2(C)に示され
るように圧着して2つの絶縁材料層45a同士を一体化
することによって、絶縁部材45が形成される。このよ
うにして、放熱板44が絶縁部材45に埋設され、基板
43が形成される。絶縁材料層45aは、たとえばプリ
プレグなどと称され、ガラス繊維布に接着剤を含浸さ
せ、半硬化状態にしたものを熱圧着して硬化させたもの
で実現される。また、配線材料膜46aは、たとえば銅
箔で実現される。
【0042】なお、放熱板44と絶縁部材45との密着
性を高めるために、放熱板44の表面には、機械的な処
理、たとえば研磨処理、化学的な処理、たとえばエッチ
ング処理または酸化処理などを施すことが好ましい。機
械的な処理と化学的な処理とのいずれか一方の処理のみ
を施してもよいし、両方の処理を施してもよい。放熱板
44がアルミニウム板である場合、前記酸化処理は、い
わゆるアルマイト処理である。
性を高めるために、放熱板44の表面には、機械的な処
理、たとえば研磨処理、化学的な処理、たとえばエッチ
ング処理または酸化処理などを施すことが好ましい。機
械的な処理と化学的な処理とのいずれか一方の処理のみ
を施してもよいし、両方の処理を施してもよい。放熱板
44がアルミニウム板である場合、前記酸化処理は、い
わゆるアルマイト処理である。
【0043】さらに、放熱板44の第2貫通孔44bの
位置にブラインドバイアホール49が形成される。当該
ブラインドバイアホール49は、たとえばNCドリルを
用いた加工法によって形成される。また、基板43の露
出している全表面に、たとえば銅がメッキ法によって付
着され、図3(A)に示されるように導電材料膜50a
が形成される。またこのとき、放熱板44の第2貫通孔
44bが形成されていない部分にもブラインドバイアホ
ール49が形成される。これによって放熱板44には前
述した第4貫通孔が形成され、ブラインドバイアホール
49の壁面に放熱板44が露出し、当該放熱板44と導
電材料膜50aとが接続される。
位置にブラインドバイアホール49が形成される。当該
ブラインドバイアホール49は、たとえばNCドリルを
用いた加工法によって形成される。また、基板43の露
出している全表面に、たとえば銅がメッキ法によって付
着され、図3(A)に示されるように導電材料膜50a
が形成される。またこのとき、放熱板44の第2貫通孔
44bが形成されていない部分にもブラインドバイアホ
ール49が形成される。これによって放熱板44には前
述した第4貫通孔が形成され、ブラインドバイアホール
49の壁面に放熱板44が露出し、当該放熱板44と導
電材料膜50aとが接続される。
【0044】次に、軟質配線板34側となる表面の配線
材料膜46aが、図3(B)に示されるように所定の配
線パターン状にエッチング法によって加工される。な
お、このとき基板43の側面に形成された導電材料膜5
0aも除去される。ブラインドバイアホール49の壁面
に形成された導電材料膜50aは、導電部材50とな
る。
材料膜46aが、図3(B)に示されるように所定の配
線パターン状にエッチング法によって加工される。な
お、このとき基板43の側面に形成された導電材料膜5
0aも除去される。ブラインドバイアホール49の壁面
に形成された導電材料膜50aは、導電部材50とな
る。
【0045】さらに、図3(C)に示されるようにフレ
ックスな部分33となる領域がくり抜かれて除去され
る。以上のようにして、スルーホール47および取付穴
51を有さない硬質配線板35aが完成する。なお、硬
質配線板36側についても同様にして、スルーホール4
7および取付穴51を有さない硬質配線板36aが作成
される。
ックスな部分33となる領域がくり抜かれて除去され
る。以上のようにして、スルーホール47および取付穴
51を有さない硬質配線板35aが完成する。なお、硬
質配線板36側についても同様にして、スルーホール4
7および取付穴51を有さない硬質配線板36aが作成
される。
【0046】続いて、軟質配線板34の製造方法につい
て、図4を参照して説明する。まず、図4(A)に示さ
れるように、絶縁性基板39の一方および他方表面に貼
付けられた配線40となる配線材料膜が、所定の配線パ
ターン状にエッチング法によって加工される。これによ
って、配線40が形成される。なお、前記配線材料膜
は、たとえば銅箔で実現される。
て、図4を参照して説明する。まず、図4(A)に示さ
れるように、絶縁性基板39の一方および他方表面に貼
付けられた配線40となる配線材料膜が、所定の配線パ
ターン状にエッチング法によって加工される。これによ
って、配線40が形成される。なお、前記配線材料膜
は、たとえば銅箔で実現される。
【0047】次に、図4(B)に示されるように、配線
40が形成された絶縁性基板39の一方および他方表面
側に、保護膜41,42が、たとえば熱圧着法によって
接着される。なお、保護膜41,42は、図4(B)に
示されるように全表面を覆って設けてもよいし、図4
(C)に示されるように、多層配線板31を形成したと
きに、フレックスな部分33となって外部に露出してし
まう部分にのみ設けてもよい。以上のようにして、スル
ーホール47および取付穴51を有さない軟質配線板3
4aが完成する。
40が形成された絶縁性基板39の一方および他方表面
側に、保護膜41,42が、たとえば熱圧着法によって
接着される。なお、保護膜41,42は、図4(B)に
示されるように全表面を覆って設けてもよいし、図4
(C)に示されるように、多層配線板31を形成したと
きに、フレックスな部分33となって外部に露出してし
まう部分にのみ設けてもよい。以上のようにして、スル
ーホール47および取付穴51を有さない軟質配線板3
4aが完成する。
【0048】さらに、配線板34a〜36aを貼合わせ
る工程、スルーホール47および取付穴51を形成する
工程について、図5および図1を参照して説明する。前
述したようにして作成された配線板34a〜36aは、
図5に示されるように配線板35aと配線板36aとの
間に配線板34aが配置されて、接着層37,38を介
してそれぞれ、たとえば熱圧着法によって接着される。
なお、配線板35a,36aの加工されていない配線材
料膜46aが、配線板34aとは反対側となるようにし
て配置される。接着層37,38としては、圧着時にお
いて配線板35a,36aのフレックスな部分33とな
るくり抜き部分やブラインドバイアホール49の部分か
ら流出しない比較的硬質なものが好ましく、たとえばシ
ート状に加工した接着剤や、前記プリプレグなどが用い
られる。なお、接着層37,38と配線40,46との
密着性を高めるために、配線40,46の表面に、たと
えば粗面化処理を行ってもよい。
る工程、スルーホール47および取付穴51を形成する
工程について、図5および図1を参照して説明する。前
述したようにして作成された配線板34a〜36aは、
図5に示されるように配線板35aと配線板36aとの
間に配線板34aが配置されて、接着層37,38を介
してそれぞれ、たとえば熱圧着法によって接着される。
なお、配線板35a,36aの加工されていない配線材
料膜46aが、配線板34aとは反対側となるようにし
て配置される。接着層37,38としては、圧着時にお
いて配線板35a,36aのフレックスな部分33とな
るくり抜き部分やブラインドバイアホール49の部分か
ら流出しない比較的硬質なものが好ましく、たとえばシ
ート状に加工した接着剤や、前記プリプレグなどが用い
られる。なお、接着層37,38と配線40,46との
密着性を高めるために、配線40,46の表面に、たと
えば粗面化処理を行ってもよい。
【0049】続いて、スルーホール47および取付穴5
1が形成される。スルーホール47および取付穴51
は、たとえばNCドリルを用いた加工法によって形成さ
れる。これによって、放熱板44には第3貫通孔および
第5貫通孔が形成される。また、露出している全表面
に、たとえば銅がメッキ法によって付着され、導電材料
膜が形成される。さらに、前記配線材料膜46aおよび
付着した導電材料膜を所定の配線パターン状にエッチン
グ法によって加工する。これによって、最も外側の配線
46と、スルーホール47および取付穴51の壁面に配
置される導電部材48,52とが形成される。以上のよ
うにして、図1に示される多層配線板31が完成する。
1が形成される。スルーホール47および取付穴51
は、たとえばNCドリルを用いた加工法によって形成さ
れる。これによって、放熱板44には第3貫通孔および
第5貫通孔が形成される。また、露出している全表面
に、たとえば銅がメッキ法によって付着され、導電材料
膜が形成される。さらに、前記配線材料膜46aおよび
付着した導電材料膜を所定の配線パターン状にエッチン
グ法によって加工する。これによって、最も外側の配線
46と、スルーホール47および取付穴51の壁面に配
置される導電部材48,52とが形成される。以上のよ
うにして、図1に示される多層配線板31が完成する。
【0050】なお、前記ブラインドバイアホール49の
直径は、スルーホール47の直径よりも小さくなる。す
なわち、スルーホール47を形成する際に使用するドリ
ルの直径は、穴をあけるべき基板の厚みが厚いので、た
とえば比較的大きい0.4mmに選ばれる。一方、ブラ
インドバイアホール49の場合は、穴をあけるべき基板
の厚みが前記スルーホール47の場合よりも薄いので、
スルーホール47の場合よりも小さい直径、たとえば
0.2mmに選ばれる。このような直径に選ばれるの
は、ドリルが折れてしまうのを防止するためである。
直径は、スルーホール47の直径よりも小さくなる。す
なわち、スルーホール47を形成する際に使用するドリ
ルの直径は、穴をあけるべき基板の厚みが厚いので、た
とえば比較的大きい0.4mmに選ばれる。一方、ブラ
インドバイアホール49の場合は、穴をあけるべき基板
の厚みが前記スルーホール47の場合よりも薄いので、
スルーホール47の場合よりも小さい直径、たとえば
0.2mmに選ばれる。このような直径に選ばれるの
は、ドリルが折れてしまうのを防止するためである。
【0051】また、スルーホール47の場合、たとえば
各配線板34a〜36aの配線をスルーホール47の部
分で露出して導電部材48に接触させた上で、スルーホ
ール47の壁面の導電部材48に放熱板44を接触しな
いようにするためには、複数の配線板34a〜36aを
積層していることから、貼合わせ時の比較的大きい位置
ずれを考慮して、放熱板44には比較的大きい直径の貫
通孔を空けなければならない。一方、ブラインドバイア
ホール49の場合は、貼合わせる前の配線板35aまた
は配線板36aの状態で形成することから、スルーホー
ル47の場合のような貼合わせ時の位置ずれを考慮しな
くてもよい。このような理由によって、放熱板44に形
成される貫通孔の直径は、第1貫通孔に比べて第2貫通
孔の方が小さくなり、第3貫通孔に比べて第4貫通孔の
方が小さくなる。
各配線板34a〜36aの配線をスルーホール47の部
分で露出して導電部材48に接触させた上で、スルーホ
ール47の壁面の導電部材48に放熱板44を接触しな
いようにするためには、複数の配線板34a〜36aを
積層していることから、貼合わせ時の比較的大きい位置
ずれを考慮して、放熱板44には比較的大きい直径の貫
通孔を空けなければならない。一方、ブラインドバイア
ホール49の場合は、貼合わせる前の配線板35aまた
は配線板36aの状態で形成することから、スルーホー
ル47の場合のような貼合わせ時の位置ずれを考慮しな
くてもよい。このような理由によって、放熱板44に形
成される貫通孔の直径は、第1貫通孔に比べて第2貫通
孔の方が小さくなり、第3貫通孔に比べて第4貫通孔の
方が小さくなる。
【0052】したがって、図1に示されるような場合、
できる限りスルーホール47の代わりにブラインドバイ
アホール49を設けることによって、放熱板44に形成
される貫通孔の直径が小さくなり、放熱板44の面積を
広くすることができる。したがって、実装されるICチ
ップ56からの熱を広い面積に拡散し、放熱させること
が可能となる。たとえば、硬質配線板35の一方および
他方表面に配設された配線46同士を接続するような場
合には、スルーホール47を設けるよりもブラインドバ
イアホール49を設ける方が、上述した効果が得られる
ので好ましい。
できる限りスルーホール47の代わりにブラインドバイ
アホール49を設けることによって、放熱板44に形成
される貫通孔の直径が小さくなり、放熱板44の面積を
広くすることができる。したがって、実装されるICチ
ップ56からの熱を広い面積に拡散し、放熱させること
が可能となる。たとえば、硬質配線板35の一方および
他方表面に配設された配線46同士を接続するような場
合には、スルーホール47を設けるよりもブラインドバ
イアホール49を設ける方が、上述した効果が得られる
ので好ましい。
【0053】以上のように本実施例によれば、多層配線
板31に実装されるICチップ56からの熱は、放熱板
44を伝わって多層配線板31のほぼ全面に拡散され、
放熱される。したがって、局部的に高温になることが防
止され、ICチップ56および多層配線板31の熱的破
損が防止される。また、多層配線板31には、一方およ
び他方表面ともにICチップ56を実装することがで
き、実装密度を高くすることができる。さらに、多層配
線板31は、フィンなどの放熱部材を設けた場合と比較
して、狭い収納スペースであっても、電子機器内に、他
の部品に当接することなく収納することができる。この
ため、電子機器の小型化を容易に実現することができ
る。またさらに、放熱板44は、最外層の2層の配線板
35,36にそれぞれ設けられ、各配線板35,36上
に実装されたICチップ56からの熱は、それぞれの放
熱板44で拡散され放熱される。したがって、充分な放
熱効果が得られる。
板31に実装されるICチップ56からの熱は、放熱板
44を伝わって多層配線板31のほぼ全面に拡散され、
放熱される。したがって、局部的に高温になることが防
止され、ICチップ56および多層配線板31の熱的破
損が防止される。また、多層配線板31には、一方およ
び他方表面ともにICチップ56を実装することがで
き、実装密度を高くすることができる。さらに、多層配
線板31は、フィンなどの放熱部材を設けた場合と比較
して、狭い収納スペースであっても、電子機器内に、他
の部品に当接することなく収納することができる。この
ため、電子機器の小型化を容易に実現することができ
る。またさらに、放熱板44は、最外層の2層の配線板
35,36にそれぞれ設けられ、各配線板35,36上
に実装されたICチップ56からの熱は、それぞれの放
熱板44で拡散され放熱される。したがって、充分な放
熱効果が得られる。
【0054】また、実装されたICチップ56からの熱
は、放熱板44が取付穴51の導電部材52に接続され
ているので、導電部材52、ボルト53およびケース5
4に伝わって放熱される。したがって、より多くの熱を
放熱することができ、熱的破損をさらに防止することが
できる。
は、放熱板44が取付穴51の導電部材52に接続され
ているので、導電部材52、ボルト53およびケース5
4に伝わって放熱される。したがって、より多くの熱を
放熱することができ、熱的破損をさらに防止することが
できる。
【0055】さらに、多層配線板31は折曲げ可能なフ
レックスな部分33を有し、電子機器内に集約的に収納
することができ、電子機器の小型化を図ることが可能と
なる。
レックスな部分33を有し、電子機器内に集約的に収納
することができ、電子機器の小型化を図ることが可能と
なる。
【0056】なお、本実施例では、硬質配線板35,3
6の間に介在される軟質配線板34を1層だけ設ける場
合について説明したけれども、軟質配線板34は複数で
あってもよい。また、リジットな部分32の軟質配線板
34と硬質配線板35との間に放熱板44を有さない硬
質配線板を1または複数層設けてもよい。これは軟質配
線板34と硬質配線板36との間についても同様であ
り、また軟質配線板34と硬質配線板35,36との間
の両方に設けてもよい。さらに本実施例のようにフレッ
クスな部分33を有さない硬質の多層配線板で実現する
こともでき、この場合であっても、実装された電子部品
からの熱の優れた放熱効果を得ることができ、また電子
部品を高密度に実装することができる。
6の間に介在される軟質配線板34を1層だけ設ける場
合について説明したけれども、軟質配線板34は複数で
あってもよい。また、リジットな部分32の軟質配線板
34と硬質配線板35との間に放熱板44を有さない硬
質配線板を1または複数層設けてもよい。これは軟質配
線板34と硬質配線板36との間についても同様であ
り、また軟質配線板34と硬質配線板35,36との間
の両方に設けてもよい。さらに本実施例のようにフレッ
クスな部分33を有さない硬質の多層配線板で実現する
こともでき、この場合であっても、実装された電子部品
からの熱の優れた放熱効果を得ることができ、また電子
部品を高密度に実装することができる。
【0057】また、多層配線板31が収納される電子機
器として、パーソナルコンピュータ61を例に説明した
けれども、収納される電子機器は、パーソナルコンピュ
ータに限らず、どのような電子機器であってもかまわな
い。
器として、パーソナルコンピュータ61を例に説明した
けれども、収納される電子機器は、パーソナルコンピュ
ータに限らず、どのような電子機器であってもかまわな
い。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、最外層の
配線板の絶縁性基板を構成する放熱部材によって、実装
された電子部品からの熱が、多層配線板のほぼ全面に拡
散され放熱される。したがって、多層配線板が局部的に
高温になることが防止され、電子部品および多層配線板
の熱的破損が防止される。また、多層配線板の一方およ
び他方表面に電子部品を高密度に実装することができ
る。さらに、前記多層配線板は電子機器の狭いケース内
に他の部品などに当接することなく収納することができ
る。このため、電子機器の小型化を容易に実現すること
ができる。さらに2枚の放熱板によって電子部品からの
熱が効率よく放熱される。
配線板の絶縁性基板を構成する放熱部材によって、実装
された電子部品からの熱が、多層配線板のほぼ全面に拡
散され放熱される。したがって、多層配線板が局部的に
高温になることが防止され、電子部品および多層配線板
の熱的破損が防止される。また、多層配線板の一方およ
び他方表面に電子部品を高密度に実装することができ
る。さらに、前記多層配線板は電子機器の狭いケース内
に他の部品などに当接することなく収納することができ
る。このため、電子機器の小型化を容易に実現すること
ができる。さらに2枚の放熱板によって電子部品からの
熱が効率よく放熱される。
【0059】また、前記多層配線板は軟質配線板の一部
分が露出した可撓性を有する部分を有し、当該可撓性を
有する部分で折り曲げて電子機器内に集約的に収納する
ことができる。したがって、電子機器の小型化を図るこ
とができる。
分が露出した可撓性を有する部分を有し、当該可撓性を
有する部分で折り曲げて電子機器内に集約的に収納する
ことができる。したがって、電子機器の小型化を図るこ
とができる。
【0060】また、スルーホールを備える多層配線板の
放熱部材は、前記スルーホールに対応する位置に第1貫
通孔を有する。また、ブラインドバイアホールを備える
多層配線板の放熱部材は、前記ブラインドバイアホール
に対応する位置に第2貫通孔を有する。第1および第2
貫通孔の直径は、スルーホールおよびブラインドバイア
ホールの直径よりも大きいので、スルーホールおよびブ
ラインドバイアホールの壁面に設けられる導電部材と放
熱部材とが電気的に接続されることはなく、放熱部材の
絶縁性は保持される。
放熱部材は、前記スルーホールに対応する位置に第1貫
通孔を有する。また、ブラインドバイアホールを備える
多層配線板の放熱部材は、前記ブラインドバイアホール
に対応する位置に第2貫通孔を有する。第1および第2
貫通孔の直径は、スルーホールおよびブラインドバイア
ホールの直径よりも大きいので、スルーホールおよびブ
ラインドバイアホールの壁面に設けられる導電部材と放
熱部材とが電気的に接続されることはなく、放熱部材の
絶縁性は保持される。
【0061】また、スルーホールを備える多層配線板の
放熱部材は、前記スルーホールに対応する位置に第3貫
通孔を有する。また、ブラインドバイアホールを備える
多層配線板の放熱部材は、前記ブラインドバイアホール
に対応する位置に第4貫通孔を有する。第3および第4
貫通孔は、スルーホールおよびブラインドバイアホール
によって貫かれた孔であり、前記導電部材と放熱部材と
が電気的に接続され、放熱部材を接地用配線または電源
電圧供給用配線として用いることができる。
放熱部材は、前記スルーホールに対応する位置に第3貫
通孔を有する。また、ブラインドバイアホールを備える
多層配線板の放熱部材は、前記ブラインドバイアホール
に対応する位置に第4貫通孔を有する。第3および第4
貫通孔は、スルーホールおよびブラインドバイアホール
によって貫かれた孔であり、前記導電部材と放熱部材と
が電気的に接続され、放熱部材を接地用配線または電源
電圧供給用配線として用いることができる。
【0062】このような、スルーホールまたはブライン
ドバイアホールによって金属配線同士を接続することは
すでに公知で、一般的に実施されており、比較的容易
で、配線パターンを簡略化することができる。また、配
線の数が少なくなって配線のための広いスペースが不要
となる。さらに、ブラインドバイアホールはスルーホー
ルと比較してその直径を小さくことができ、可能なかぎ
りスルーホールに代わってブラインドバイアホールを設
けることによって、放熱部材の面積が広くなり、より広
い面積に熱を拡散させることができる。
ドバイアホールによって金属配線同士を接続することは
すでに公知で、一般的に実施されており、比較的容易
で、配線パターンを簡略化することができる。また、配
線の数が少なくなって配線のための広いスペースが不要
となる。さらに、ブラインドバイアホールはスルーホー
ルと比較してその直径を小さくことができ、可能なかぎ
りスルーホールに代わってブラインドバイアホールを設
けることによって、放熱部材の面積が広くなり、より広
い面積に熱を拡散させることができる。
【0063】また、取付穴を備える多層配線板の放熱部
材は、前記取付穴に対応する位置に第5貫通孔を有す
る。この第5貫通孔は、取付穴によって貫かれた孔であ
り、取付穴の壁面に設けられる導電部材と放熱部材とが
接続される。したがって、電子部品からの熱が、導電部
材、多層配線板を所定のケースに固定するために前記取
付穴に挿通されるボルト、およびケースに伝わり、当該
熱を外部に放出することができる。
材は、前記取付穴に対応する位置に第5貫通孔を有す
る。この第5貫通孔は、取付穴によって貫かれた孔であ
り、取付穴の壁面に設けられる導電部材と放熱部材とが
接続される。したがって、電子部品からの熱が、導電部
材、多層配線板を所定のケースに固定するために前記取
付穴に挿通されるボルト、およびケースに伝わり、当該
熱を外部に放出することができる。
【図1】本発明の一実施例である多層配線板31の構成
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】前記多層配線板31の硬質配線板35の製造手
順を段階的に示す断面図である。
順を段階的に示す断面図である。
【図3】前記多層配線板31の硬質配線板35の製造手
順を段階的に示す断面図である。
順を段階的に示す断面図である。
【図4】前記多層配線板31の軟質配線板34の製造手
順を段階的に示す断面図である。
順を段階的に示す断面図である。
【図5】配線板34a〜36aを貼合わせた状態を示す
断面図である。
断面図である。
【図6】従来例である多層配線板1の構成を示す断面図
である。
である。
【図7】前記多層配線板1の平面図である。
【図8】前記多層配線板1をパーソナルコンピュータ6
1に収納した状態を示す斜視図である。
1に収納した状態を示す斜視図である。
【図9】放熱部材20を設けた従来例である多層配線板
21を分解して示す断面図である。
21を分解して示す断面図である。
【図10】前記多層配線板21を示す断面図である。
31 多層配線板 34 軟質配線板 35,36 硬質配線板 37,38 接着層 39 絶縁性基板 40,46 配線 43 基板 44 放熱板 44a 第1貫通孔 44b 第2貫通孔 45 絶縁部材 47 スルーホール 48,50,52 導電部材 49 ブラインドバイアホール 51 取付穴 53 ボルト 54 ケース 55 ネジ穴 56 ICチップ
Claims (7)
- 【請求項1】 絶縁性基板と、当該絶縁性基板の少なく
とも一方の表面に配設された金属配線とを備える複数の
配線板が積層して貼合わせられ、最外層の配線板上に電
子部品が実装される多層配線板において、 最外層の配線板の絶縁性基板は、絶縁材料に放熱部材が
埋設されてなることを特徴とする多層配線板。 - 【請求項2】 前記多層配線板は、軟質配線板と、当該
軟質配線板を挟持するとともに軟質配線板の一部分が可
撓性を有する部分として露出するよう積層される複数の
硬質配線板とから成ることを特徴とする請求項1記載の
多層配線板。 - 【請求項3】 前記多層配線板は、その一方表面から他
方表面に挿通するスルーホールと、当該スルーホールの
壁面に設けられて金属配線同士を電気的に接続する導電
部材とを備え、 前記放熱部材は、前記スルーホールに対応する位置に当
該スルーホールよりも大きい直径の第1貫通孔を有する
ことを特徴とする請求項1記載の多層配線板。 - 【請求項4】 前記最外層の配線板は、その一方表面か
ら他方表面に挿通するブラインドバイアホールと、当該
ブラインドバイアホールの壁面に設けられて金属配線同
士を電気的に接続する導電部材とを備え、 前記放熱部材は、前記ブラインドバイアホールに対応す
る位置に当該ブラインドバイアホールよりも大きい直径
の第2貫通孔を有することを特徴とする請求項1記載の
多層配線板。 - 【請求項5】 前記多層配線板は、その一方表面から他
方表面に挿通するスルーホールと、当該スルーホールの
壁面に設けられて金属配線同士を電気的に接続する導電
部材とを備え、 前記放熱部材は、接地用配線または電源電圧供給用配線
であり、前記スルーホールに対応する位置に当該スルー
ホールによって貫かれた第3貫通孔を有し、 前記スルーホールの部分で露出した放熱部材と所定の金
属配線とが前記導電部材によって接続されていることを
特徴とする請求項1記載の多層配線板。 - 【請求項6】 前記最外層の配線板は、その一方表面か
ら他方表面に挿通するブラインドバイアホールと、当該
ブラインドバイアホールの壁面に設けられて金属配線同
士を電気的に接続する導電部材とを備え、 前記放熱部材は、接地用配線または電源電圧供給用配線
であり、前記ブラインドバイアホールに対応する位置に
当該ブラインドバイアホールによって貫かれた第4貫通
孔を有し、 前記ブラインドバイアホールの部分で露出した放熱部材
と所定の金属配線とが前記導電部材によって接続されて
いることを特徴とする請求項1記載の多層配線板。 - 【請求項7】 前記多層配線板は、その一方表面から他
方表面に挿通する取付穴と、当該取付穴の壁面に設けら
れる導電部材とを備え、 前記放熱部材は、前記取付穴に対応する位置に当該取付
穴によって貫かれた第5貫通孔を有し、 前記取付穴の部分で露出した放熱部材は前記導電部材と
接続されていることを特徴とする請求項1記載の多層配
線板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7029738A JPH08222855A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 多層配線板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7029738A JPH08222855A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 多層配線板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08222855A true JPH08222855A (ja) | 1996-08-30 |
Family
ID=12284456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7029738A Pending JPH08222855A (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 多層配線板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08222855A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1098287A (ja) * | 1996-09-19 | 1998-04-14 | Toshiba Corp | 回路基板モジュールの冷却装置およびこの冷却装置を有する携帯形電子機器 |
JP2002350891A (ja) * | 2001-05-30 | 2002-12-04 | Optrex Corp | 液晶パネル用配線基板およびその取付構造 |
JP2006140461A (ja) * | 2004-10-28 | 2006-06-01 | General Electric Co <Ge> | 電子装置パッケージ及びその製造方法 |
JP2007067243A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Sony Corp | 回路基板及び電子機器 |
JP2007294798A (ja) * | 2006-04-27 | 2007-11-08 | Kyocera Corp | 積層基板、電子装置およびこれらの製造方法。 |
JP4669392B2 (ja) * | 2003-01-28 | 2011-04-13 | 日本シイエムケイ株式会社 | メタルコア多層プリント配線板 |
WO2011046134A1 (ja) * | 2009-10-13 | 2011-04-21 | カルソニックカンセイ株式会社 | 多層基板の放熱構造 |
JP2015226015A (ja) * | 2014-05-29 | 2015-12-14 | 京セラ株式会社 | 電子素子搭載用パッケージおよび電子装置 |
US9852974B2 (en) | 2015-07-03 | 2017-12-26 | Citizen Electronics Co., Ltd. | Substrate, light-emitting device with substrate, method of manufacturing substrate assembly and method of manufacturing light-emitting device with substrate |
-
1995
- 1995-02-17 JP JP7029738A patent/JPH08222855A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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