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JPH08218625A - コンクリート型枠用模様板及びコンクリート構造物の施工方法 - Google Patents

コンクリート型枠用模様板及びコンクリート構造物の施工方法

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Publication number
JPH08218625A
JPH08218625A JP2309895A JP2309895A JPH08218625A JP H08218625 A JPH08218625 A JP H08218625A JP 2309895 A JP2309895 A JP 2309895A JP 2309895 A JP2309895 A JP 2309895A JP H08218625 A JPH08218625 A JP H08218625A
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JP
Japan
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concrete
pattern
concrete formwork
pattern board
board
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Application number
JP2309895A
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English (en)
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JP3199213B2 (ja
Inventor
Hiroshi Takamori
洋 高森
Ryuji Okugawa
竜二 奥川
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Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Sekisui House Ltd filed Critical Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 コンクリート構造物の表面に凹凸模様を付与
するためにコンクリート型枠12の内側表面に沿わせて
用いられるコンクリート型枠用模様板13において、表
裏面に凹凸形状を有する薄板からなる模様板13。該模
様板13は未発泡の合成樹脂シートにより形成できる。 【効果】 建築物の基礎等のコンクリート構造物の表面
に凹凸模様を付与するに当たり、模様板13の凹凸模様
をコンクリート構造物に転写するようにしたので、工数
が短縮できると共に、未発泡の合成樹脂シートであるの
で、複数回の反復使用が可能であり、施工コストも削減
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート構造物の
表面に凹凸模様を付与するためのコンクリート型枠用模
様板並びに、該模様板を用いたコンクリート構造物の施
工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物の土台を成し、その上に上記建築
物の1階の床が敷設されるコンクリート製の基礎1の表
面は、図14に示すように、一般に平滑であるため、変
化に乏しく、見栄えが悪くなりがちである。そのため、
基礎1をコンクリートで打設した後、図示しないが、表
面にモルタルを塗布もしくは吹き付けてある程度の凹凸
を付与したり、タイル貼りすること等により、基礎1の
表面の見栄えを向上させる工夫を行っている。ところ
が、その場合、モルタルの塗布又はタイル貼り等によ
り、工数が増すと共に、コスト高になるものであった。
【0003】そこで、従来、基礎1の打設に用いる型枠
の表面に凹凸模様を付与しておき、この凹凸模様を基礎
1の表面に転写する試みが種々行われている。例えば、
(1)図15に示すように、表面に図示しない凹凸模様を
有する発泡ポリスチレン製の模様板2を、両面テープ3
で木製等の型枠4の内側に固定したもの、(2) 特に木製
の型枠5の場合、図16に示すように、該型枠5の内側
表面に上下方向又は横方向に伸びる桟6を釘7で打ち付
けて固定したもの、(3) 図17に示すように、鉄製等の
型枠8自体の内面に凹凸模様9を付与したものが知られ
ている。
【0004】
【発明が解決すべき課題】ところが、上記(1) の発泡ポ
リスチレン製の模様板2を用いた場合、打設したコンク
リートが硬化した後、模様板2を破砕することにより基
礎の表面から離型するものであるから、模様板2を1回
のコンクリート打設後、直ちに廃棄することになって、
コスト高を招くことが避けられない問題点を有してい
た。又、上記(2) の桟6を固定した型枠5の場合、基礎
に転写される凹凸模様が、上下方向又は横方向に伸びる
溝等の比較的単純な形状に限定されるので、凹凸模様の
選択の自由度が低くなり、基礎の見栄えもさほど向上し
ない問題点を有していた。上記凹凸模様を多少複雑化し
ようとすると、桟6の打付け作業が煩雑になるものであ
った。
【0005】上記(3) の型枠8自体に凹凸模様9を付与
した場合、型枠8の製造コストが高価になるばかりでな
く、凹凸模様9を他の形状のものに変更したい場合、型
枠8自体を取り替えねばならない問題点を有していた。
更に、凹凸模様9が複雑になるほど、離型後に凹凸模様
9の表面にコンクリート付着物が残存し易くなるので、
次回の打設前のコンクリート付着物の除去に手間取るの
みならず、一定回数使用後、コンクリート付着物の除去
が困難となった場合等には、型枠8自体を廃棄しなけれ
ばならないので、施工コストも高騰する不具合があっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決して、コンクリート型枠とは別個に設けられ、複数
回反復使用が可能で、製造コスト、施工コスト共に安価
なコンクリート型枠用模様板並びに係る模様板を用いた
コンクリート構造物の施工方法を提供することを目的と
する。そのため、請求項1に係るコンクリート型枠用模
様板は、コンクリート構造物の表面に凹凸模様を転写す
るためにコンクリート型枠の内側表面に沿わせて用いら
れるコンクリート型枠用模様板が、表裏面に凹凸形状を
有する薄板からなることを特徴とするものである。
【0007】請求項2に係るコンクリート型枠用模様板
は、上記請求項1の構成において、上記コンクリート型
枠用模様板が非発泡の合成樹脂薄板からなることを特徴
とするものである。
【0008】請求項3に係るコンクリート型枠用模様板
は、上記請求項2の構成において、上記合成樹脂薄板が
ポリスチレン、ポリプロピレン又はポリエチレンの薄板
からなることを特徴とするものである。
【0009】請求項4に係るコンクリート型枠用模様板
は、上記請求項2の構成において、上記コンクリート型
枠用模様板が耐水紙からなることを特徴としている。
【0010】請求項5に係るコンクリート型枠用模様板
は、上記請求項1乃至4のいずれかの構成において、上
記コンクリート型枠用模様板が真空成形により凹凸状に
成形されたことを特徴とするものである。
【0011】請求項6に係るコンクリート型枠用模様板
は、上記請求項1乃至5のいずれかの構成において、上
記コンクリート型枠用模様板の厚みが0.3乃至4.0
mmであることを特徴とするものである。
【0012】請求項7に係るコンクリート型枠用模様板
は、上記請求項1乃至6のいずれかの構成において、上
記コンクリート型枠用模様板の側端部に凹凸状のリブを
設けたことを特徴としている。
【0013】請求項8に係るコンクリート型枠用模様板
は、上記請求項1乃至6のいずれかの構成において、上
記コンクリート型枠用模様板の側端部に磁石を貼着した
ことを特徴とするものである。
【0014】請求項9に係るコンクリート型枠用模様板
は、上記請求項1乃至8のいずれかの構成において、上
記コンクリート型枠用模様板の外側表面にコンクリート
型枠との接合用の磁石を貼着したことを特徴とするもの
である。又、請求項10に係るコンクリート型枠用模様
板は、請求項9の構成において、上記コンクリート型枠
用模様板の下端部に上記磁石を貼着したことを特徴とす
【0015】請求項11に係るコンクリート型枠用模様
板は、上記請求項2又は3の構成において、上記合成樹
脂薄板に磁性粉を含有させてなることを特徴としてい
る。
【0016】請求項12に係るコンクリート型枠用模様
板は、隣接する2枚のコンクリート型枠用模様板の側端
部同士が大略断面H字形の連結部材により接合されるこ
とを特徴とするものである。
【0017】請求項13に係るコンクリート型枠用模様
板は、請求項1乃至12のいずれかの構成において、上
記コンクリート型枠用模様板が上端部から大略垂直外向
きに屈曲する屈曲部を有することを特徴とするものであ
る。
【0018】請求項14に係るコンクリート構造物の施
工方法は、内面側コンクリート型枠及び外面側コンクリ
ート型枠を上記コンクリート構造物の厚みに対応した間
隔を隔てて対向配置し、上記内面側コンクリート型枠及
び/又は外面側コンクリート型枠の内側表面に沿わせて
請求項1乃至13のいずれか記載のコンクリート型枠用
模様板を配置した後、上記内面側コンクリート型枠及び
外面側コンクリート型枠間に上記コンクリート型枠用模
様板を介してコンクリートを打設し、このコンクリート
が硬化した後、内面側コンクリート型枠、外面側コンク
リート型枠並びにコンクリート型枠用模様板を離型する
ことにより、コンクリート構造物の表面に凹凸模様を形
成することを特徴とするものである。
【0019】
【作用】上記請求項1のコンクリート型枠用模様板(以
下、模様板という)は、全体が凹凸状に成形され、表裏
面に凹凸形状が付与された、板厚が大略一定の薄板から
なるので、係る模様板をコンクリート型枠の内側表面に
沿わせた状態でコンクリートの打設を行うことにより、
模様板の凹凸形状がコンクリート建築物の基礎等のコン
クリート構造物の表面に転写される。この場合、上記コ
ンクリート型枠としては在来のものを使用しても良く、
この在来のコンクリート型枠に本模様板を組み合わせて
使用するのみで、コンクリート構造物の表面に凹凸模様
を付与することができる。
【0020】上記模様板を用いたコンクリートの打設時
に、打設されたコンクリートによる側圧は、上記模様板
の外側に位置するコンクリート型枠により受けられるの
で、上記模様板自体はコンクリートの側圧に対抗できる
だけの板厚を有する必要はなく、コンクリートの側圧に
よる当該模様板の凹凸形状の変化を許容範囲内に留め得
る程度の比較的薄い板厚で充分であり、従って、模様板
の原料コストは安価なものとなる。
【0021】上記模様板は、コンクリートを打設し、打
設されたコンクリートが硬化した後、コンクリートから
離型し、必要により、表面に付着したコンクリート付着
物を除去した上で、再使用することができる。模様板を
所定回数使用後、上記コンクリート付着物が除去できな
い等の事情で、再使用が不可能となった場合は、当該模
様板のみを廃棄して新品と交換すれば良く、コンクリー
ト型枠は継続して使用することができる。又、模様板の
凹凸模様を変更したい場合、模様板のみを凹凸模様の異
なるものと交換すれば良く、コンクリート型枠は同一の
ものをそのまま使用できる。
【0022】請求項2及び3の模様板は、非発泡の合成
樹脂薄板、具体的には、例えば、ポリスチレン、ポリプ
ロピレン又はポリエチレンの薄板により構成したので、
製造コストを低廉化することができる。又、本模様板は
従来の発泡ポリスチレン等に比べて強度の高い非発泡の
合成樹脂で形成したので、複数回の反復使用に耐えるも
のであり、これによって、コンクリート構造物の施工コ
ストを低減することができる。又、模様板が合成樹脂で
あるから、打設したコンクリートの硬化後のコンクリー
ト構造物からの離型性も鉄製又は木製等のコンクリート
型枠に比べて良好である。従って、硬化したコンクリー
ト構造物からの模様板の離型作業が容易になると共に、
離型後に模様板の表面に残存するコンクリート付着物も
比較的僅かであるので、上記模様板の再使用前のコンク
リート付着物の除去作業も容易になる。
【0023】請求項4の模様板は耐水紙により形成した
ので、製造コストの低廉化を図ることができる。又、耐
水紙であるから、打設するコンクリート中の水の浸食に
も耐え、且つ複数回の反復使用が可能である。
【0024】請求項5の模様板は、真空成形により凹凸
状に成形するようにしたので、成形作業を容易に行え
る。すなわち、真空成形は、雌型又は雄型のいずれか一
方のみを用いた合成樹脂(熱可塑性樹脂)の二次成形加
工であり、合成樹脂薄板を加熱軟化させた後、所定の凹
凸形状を有する型の上に載せ、速やかに型と薄板との間
の隙間を真空にし、上記合成樹脂薄板を型に密着させて
凹凸状に成形し、冷却後、空気を吹き込んで成形品を取
り出すものである。模様板が耐水紙からなる場合も、同
様の工程で凹凸状の成形を行える。
【0025】請求項6の模様板は、板厚を0.3乃至
4.0mmの範囲としたので、必要な強度が得られると
共に、原料コストを低廉化することができる。すなわ
ち、模様板の厚みが0.3mm未満であると、強度が不
足し、コンクリートの打設時に側圧によって模様板が破
損したり、模様板に大きな変形が生じ、所定の凹凸形状
をコンクリート構造物に転写することが困難になる恐れ
がある。一方、前述のように、打設されるコンクリート
の側圧は模様板の外側のコンクリート型枠により受けら
れ、模様板は、打設時のコンクリートの側圧による凹凸
形状の変化を許容範囲内に留めることができる強度を有
していれば充分であるので、係る強度を得るための模様
板の板厚は最大限4.0mm程度で充分であり、模様板
の板厚を4.0mm以上とすることは、強度上不必要で
あるばかりでなく、原料コストを高騰させ、或いは上記
の真空成形加工を困難にする等の不具合をも生じ兼ねな
い。
【0026】請求項7の模様板によれば、模様板の側端
部に凹凸状のリブを設けたので、隣接する2枚の模様板
の側端部の対応するリブ同士を重ね合わせることによ
り、上記隣接する2枚の模様板の側端部同士を接合する
ことができ、これにより、コンクリート打設時におけ
る、隣接する2枚の模様板の側端部の継目からのコンク
リートの漏洩をなくするか、最小限に留めることができ
る。又、この凹凸状のリブは、硬化したコンクリート構
造物の表面に模様として現れるので、装飾効果もあり、
有効に利用できる。
【0027】請求項8の模様板によれば、模様板の側端
部に磁石を貼着したので、隣接する2枚の模様板の対応
する側端部の接合を磁石同士の吸着により、ワンタッチ
で簡単に行える利点がある。
【0028】請求項9の模様板によれば、該模様板の外
面に磁石を貼着したので、模様板の外側に位置するコン
クリート型枠が鉄製である場合、上記磁石を上記コンク
リート型枠に磁気的に接着させることにより、模様板を
コンクリート型枠に接合することができ、模様板とコン
クリート型枠の接合を容易に行えるようになる。なお、
磁石による接合のみでは模様板とコンクリート型枠間で
充分な接合強度が得られない場合、金具等による接合と
兼用すれば良い。又、請求項10の模様板によれば、コ
ンクリート型枠が鉄製である場合に模様板とコンクリー
ト型枠を磁石の吸着力により接合させるに際して、上記
模様板の下端部に磁石を貼着したので、模様板の上下幅
がコンクリート型枠の上下幅より短いものにおいても、
模様板の下端部とコンクリート型枠との固定が容易に行
える利点がある。
【0029】請求項11の模様板は、上記非発泡の合成
樹脂薄板に磁性粉を含有させてなるので、隣接する2枚
の模様板の側端部同士を接触させるのみで、2枚の模様
板が磁気的に接合され、隣接する模様板の側端部同士の
接合を容易に行えると共に、コンクリート型枠が鉄製の
場合、模様板とコンクリート型枠の接合も磁気的吸着力
により容易に行える。
【0030】請求項12の模様板は、隣接する2枚の模
様板の側端部同士を接合するに際し、大略断面H字形の
連結部材の一方の断面コ字形部で一方の模様板の側端部
を内外から挟持し、上記連結部材の他方の断面コ字形部
で他方の模様板の側端部を内外から挟持するように、上
記連結部材を上方から上記隣接する2枚の模様板の側端
部間に挿入する。これにより、2枚の模様板の側端部同
士の接合が簡単に行える。
【0031】請求項13の模様板は、上端部に大略垂直
外向きに屈曲する屈曲部を設けたので、この屈曲部をコ
ンクリート型枠の上端部に上方から掛止することによ
り、模様板をコンクリート型枠の上端部から吊り下げて
コンクリート型枠の内側表面に沿わせることができ、こ
れにより、コンクリート型枠に対する模様板の上下位置
が一定に定まるので、コンクリート型枠と模様板との接
合作業が容易に行える利点がある。
【0032】請求項14に係るコンクリート構造物の施
工方法によれば、内面側コンクリート型枠及び外面側コ
ンクリート型枠を、施工すべきコンクリート構造物の厚
みに対応した所定間隔を隔てて対向配置し、上記内面側
コンクリート型枠及び/又は外面側コンクリート型枠の
内側表面、つまり、コンクリートの充填空間に面した一
方又は他方の表面に沿って上記した請求項1乃至13の
いずれかの模様板を接合した後、上記内面側コンクリー
ト型枠及び外面側コンクリート型枠間に上記模様板を介
してコンクリートを打設するものである。この場合、上
記内面側及び外面側コンクリート型枠としては、在来の
コンクリート型枠を使用することができると共に、施工
方法も、内面側コンクリート型枠及び/又は外面側コン
クリート型枠の内側表面に沿って本模様板を接合する工
程を追加する以外は、従来と同様の施工方法で行える。
これにより、従来の施工方法及び施工装置を最小限変更
するのみで、コンクリート構造物の表面に凹凸模様を付
与できるようになる。打設したコンクリートが硬化した
後、上記内面側コンクリート型枠、内面側コンクリート
型枠並びに上記模様板を離型する。離型した模様板は、
必要により、コンクリート付着物を除去した上で、再使
用することができる。
【0033】本施工方法によれば、上記模様板の凹凸形
状がコンクリート構造物の表面に転写されて凹凸模様が
付与されるので、コンクリート構造物の外観形状は良好
なものとなる。従って、従来のように、コンクリート構
造物の打設後、モルタルを塗布又は吹き付けたり、タイ
ル貼りを行う工程が不要となるので、工数を削減するこ
とができると共に、施工コストも低減することができ
る。
【0034】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図面に基づいて
説明する。図1に示すように、コンクリート建築物の基
礎の施工に用いる施工具は、施工すべき基礎の内面、つ
まり、屋内側表面を画定する鉄製の内面側コンクリート
型枠である内面側型枠11、上記基礎の外面、つまり、
屋外側表面を画定する鉄製の外面側コンクリート型枠で
ある外面側型枠12、外面側型枠12の内側表面、つま
り、コンクリートの充填空間に面した側の表面に沿わせ
て接合される合成樹脂製のコンクリート型枠用模様板で
ある模様板13、内面側型枠11と外面側型枠12の各
上端部間に施工すべき基礎の厚みに対応した所定の間隔
を保持する鉄製の上部間隔保持板14及び内面側型枠1
1と外面側型枠12の各下端部間に上記基礎の厚みに対
応した所定の間隔を保持する鉄製の下部間隔保持板15
等を備えている。
【0035】内面側型枠11及び外面側型枠12は、そ
れぞれ直立した鉄板により互いに対称形を成すように構
成されている。そして、内面側型枠11の上端部及び下
端部には、施工すべき建築物の屋内側へ直角に屈曲する
屈曲部11a及び11bが形成される一方、外面側型枠
12の上端部及び下端部には、施工すべき建築物の屋外
側へ直角に屈曲する屈曲部12a及び12bが形成され
ている。又、内面側型枠11の屋内側表面及び外面側型
枠12の屋外側表面には、それぞれ水平方向に伸びるリ
ブ11c及び12cが上下方向に所定の間隔を置いて複
数個設けられている。なお、図示しないが、内面側型枠
11の屋内側表面及び外面側型枠12の屋外側表面に、
それぞれ上下方向に伸びるリブを設けても良い。
【0036】上部間隔保持板14は、施工すべき基礎の
厚みより幾分大きな幅を有する長尺状の鉄板に、コンク
リートの充填にも使用可能な矩形状の孔14aを複数個
設けてなり、上部間隔保持板14の一側及び内面側型枠
11の上端部側の屈曲部11aの対応位置には、上部間
隔保持板14を屈曲部11aに固定する固定ピン16が
貫通する小孔14b及び小孔11dがそれぞれ設けられ
ると共に、上部間隔保持板14の他側及び外面側型枠1
2の上端部側の屈曲部12aの対応位置には、上部間隔
保持板14を屈曲部12aに固定する固定ピン16が貫
通する小孔14c及び小孔12dがそれぞれ設けられて
いる。
【0037】下部間隔保持板15は、施工すべき基礎の
厚み方向に伸びる細長い鉄板からなり、上記下部間隔保
持板15の両端部には、内面側型枠11及び外面側型枠
12の各下端部側の屈曲部11b及び12bを内外から
挟持する1対の突起15a及び15bがそれぞれ垂直上
向きに突出するように形成されている。
【0038】模様板13は非発泡の合成樹脂薄板、具体
的には、ポリスチレン、ポリプロピレン又はポリエチレ
ン等の熱可塑性樹脂の薄板から成り、図2及び図3に示
すように、模様板13は全体が凹凸状に成形されて表面
及び裏面に不規則な凹凸模様13a(図には表面側のみ
に符号13aを付す)が付与されている。又、模様板1
3の上端部には、施工すべき建築物の屋外側へ直角に屈
曲する屈曲部13bが形成されている。この屈曲部13
bには、上部間隔保持板14の小孔14c及び外面側型
枠12の小孔12dに対応する長孔13cが上記小孔1
4c及び12dと等しい間隔で複数個設けられている。
【0039】又、模様板13には、複数の上下方向に伸
びるリブ13dが幅方向に所定の間隔をおいて形成さ
れ、上記リブ13dは模様板13の側端部にも設けられ
ている。図3から明らかなように、各リブ13dは横断
面円弧状をなし、屈曲部13bとは相対する屋内側、つ
まり、内面側型枠11との間のコンクリートの充填空間
側へ突出している。又、右側の側端部におけるリブ13
eは、隣接する模様板13の左側の側端部のリブ13d
と重ね合わせるために、幾分小径に形成されている。
【0040】模様板13の成形時には、予め平板状に一
次成形した合成樹脂薄板を加熱軟化させた後、所定の凹
凸形状を有する不図示の型の上に載せ、速やかに型と合
成樹脂薄板との間の隙間を真空にし、上記合成樹脂薄板
を型に密着させて成形し、冷却後、空気を吹き込んで真
空状態を解除し、成形品を取り出すようにすれば良い。
上記真空成形により、模様板13に凹凸模様13a、屈
曲部13b及び複数のリブ13d、13eが形成され
る。但し、模様板13を凹凸状に成形する方法は、真空
成形のみに限るものではなく、その他の適宜の方法を使
用しても良い。なお、図2及び図3以外の各図では、簡
単のため凹凸模様13aの図示を省略し、符号13aの
みを付している。
【0041】模様板13を構成する合成樹脂薄板の板厚
は、使用する合成樹脂の種類にもよるが、通常、0.3
乃至4.0mmの範囲とするのが好適である。すなわ
ち、模様板13の厚みが0.3mm未満であると、強度
が不足し、コンクリートの打設時に側圧によって模様板
13が破損したり、模様板13に大きな変形が生じ、模
様板13の凹凸模様13aをコンクリート構造物にその
まま転写することが困難になる恐れがある。
【0042】一方、打設されるコンクリートの側圧は模
様板13の外側に位置する外面側型枠12により受けら
れ、模様板13は、打設時のコンクリートの側圧による
当該模様板13の凹凸形状の変化を許容範囲内に留める
ことができる強度を有していれば充分であるので、係る
強度を得るための模様板13の板厚は最大限4.0mm
程度で充分であり、模様板13の板厚を4.0mm以上
とすることは、強度上不必要であるばかりでなく、原料
コストを高騰させたり、上記真空成形加工を困難にする
等の不具合をも生じ兼ねない。従って、模様板13の板
厚は0.3乃至4.0mmの範囲とし、使用する合成樹
脂の種類、打設に用いるコンクリートの種類、施工する
基礎等のコンクリート構造物の寸法等に応じて最も好適
な板厚を選択する。通常の目安として、模様板13の板
厚は1.0mm程度である。
【0043】上記の施工具を用いてコンクリート建築物
の基礎を施工する場合、図1に示すように、まず、内面
側型枠11及び外面側型枠12を互いに平行に立設し、
不図示の支保工等により支持する。次いで、外面側型枠
12の内側表面に沿って模様板13を上方から挿入し、
上端部の屈曲部13bを外面側型枠12の上端の屈曲部
12aに上方から当接させる。又、隣接する模様板13
を挿入する際には、図3に示すように、当該隣接する模
様板13の側端部のリブ13dを、既に挿入済の模様板
13の側端部の幾分小径のリブ13eと重ね合わせるよ
うにする。以下、同様の要領で、所定枚数の内面側型枠
11、外面側型枠12及び模様板13を配設する。
【0044】又、所定枚数の模様板13の配設終了後、
或いは1枚乃至少数枚の模様板13の配設毎に、模様板
13の屈曲部13b及び当該模様板13と対向する内面
側型枠11の屈曲部11aに上方から上部間隔保持板1
4を当接させ、固定ピン16を上部間隔保持板14の小
孔14b及び内面側型枠11の小孔11dに順次挿通さ
せることにより、上部間隔保持板14の一側及び内面側
型枠11の屈曲部11aを相互に固定する。同様に固定
ピン16を上部間隔保持板14の小孔14c、模様板1
3の長孔13c及び外面側型枠12の小孔12dに順次
挿通させて、上部間隔保持板14の他側、模様板13の
屈曲部13b及び外面側型枠12の屈曲部12aの3者
を相互に固定する。
【0045】これにより、内面側型枠11及び外面側型
枠12の各上端部の屈曲部11a及び12a間に、施工
すべき基礎の厚みに対応した所定の間隔が隔てられると
共に、外面側型枠12及び模様板13の各上端部が相互
に固定される。なお、上部間隔保持板14は内面側型枠
11及び外面側型枠12の全長に渡って設けることが最
も好ましいが、上部間隔保持板14を内面側型枠11及
び外面側型枠12の一部のみに設けるようにしても良
い。
【0046】その場合、上部間隔保持板14を設けない
部位においては、例えば、図4に示すように、前記固定
ピン16により外面側型枠12と模様板13の上端部同
士を固定したり、図5に示すように、大略コ字形の金具
17で内外から挟持することにより、外面側型枠12と
模様板13の上端部同士を固定することができる。又、
上部間隔保持板14を設けない部位においては、例え
ば、図6に示す大略コ字形の金具18を用い、金具18
の両端の1対の下方への屈曲部18aを、内面側型枠1
1及び外面側型枠12の各屈曲部11a及び12aに外
方から係合させることにより、コンクリート充填時の側
圧による内面側型枠11と外面側型枠12の各上端部間
の間隔を広がりを防止することができる。
【0047】内面側型枠11及び外面側型枠12の下端
部同士は、下部間隔保持板15により連結する。すなわ
ち、図7にも示すように、下部間隔保持板15の一端部
の1対の突起15a及び15bにより、図示しないが、
内面側型枠11の下端部の屈曲部11bを内外から挟持
すると共に、下部間隔保持板15の他端部の1対の突起
15a及び15bにより外面側型枠12の下端部の屈曲
部12b及び模様板13の下端部を内外から挟持する。
これにより、内面側型枠11及び外面側型枠12の各下
端部間に、施工すべき基礎の厚みに対応した所定の間隔
が隔てられると共に、外面側型枠12及び模様板13の
下端部同士が固定される。
【0048】なお、外面側型枠12と模様板13の下端
部同志の固定は、上記下部間隔保持板15を内面側型枠
11及び外面側型枠12の全長に渡って所定間隔で設
け、この下部間隔保持板15のみにより外面側型枠12
と模様板13の下端部同志の固定を行うようにしても良
いが、下部間隔保持板15の使用個数を減少させると共
に、下部間隔保持板15を設けない部位において、図5
に示すように、上記金具17により外面側型枠12と模
様板13の各下端部を内外から挟持することにより外面
側型枠12と模様板13の下端部同志の固定を行うよう
にしても良い。
【0049】上記のようにして、内面側型枠11及び外
面側型枠12を組み立てると共に、外面側型枠12の内
側表面に沿って模様板13を接合し、更に、必要によ
り、内面側型枠11と模様板13間のコンクリートの充
填空間に図示しない鉄筋の配筋等を行った後、内面側型
枠11と模様板13間の上記充填空間に生コンクリート
を充填する。充填当初、生コンクリートは流動性を有し
ているので、当該生コンクリートから内面側型枠11及
び模様板13に側圧が付与されるが、模様板13側に付
与された側圧は模様板13の外側に位置する、強度の高
い外面側型枠12により受けられるので、模様板13及
び外面側型枠12がコンクリートの側圧により位置ずれ
を生じることはない。その後、生コンクリートが徐々に
硬化することにより、模様板13の凹凸模様13aがコ
ンクリートに転写される。
【0050】コンクリートが硬化して基礎が形成された
後、上部間隔保持板14等を取り外し、更に、内面側型
枠11及び模様板13を上記基礎から離型する。模様板
13の離型時に外面側型枠12も同時に取り外される。
この場合、模様板13が合成樹脂薄板からなるので、上
記基礎からの模様板13の離型性は良好である。図8に
示すように、模様板13の離型後、基礎21の外面、つ
まり、屋外側表面には、模様板13の凹凸模様13aに
対応する凹凸模様21aが現れる。又、基礎21の外面
には、模様板13のリブ13dに対応した、上下方向に
伸びる断面円弧状の溝21bが複数本形成される。上記
溝21bは装飾模様の一部を成す。
【0051】上述のように、施工された基礎21の外面
には、凹凸模様21a及び溝21bが形成され、この凹
凸模様21a等により良好な外観が与えられるので、従
来のように、基礎21の施工後にモルタルを塗布又は吹
き付けたり、タイル貼りを行う必要はなく、これによ
り、施工工数を削減すると共に、モルタル塗り等のコス
トを削減することができる。なお、基礎21から模様板
13を離型した後、所望により凹凸模様13a側の表面
に塗料を塗布することにより基礎21を所望の色に着色
し、見栄えを一層向上させることもできる。上記基礎2
1上に建築される建築物は、鉄筋コンクリート造等のコ
ンクリート建築物の他、木造建築物等であっても良い。
基礎21の全体形状は、特に限定されるものではない
が、例えば、凹凸模様21aを有する以外、図14のも
のと同一形状とすることができる。
【0052】上記模様板13は、比較的薄い合成樹脂薄
板からなるので、模様板13の製造コストが安価である
ばかりでなく、従来の発泡ポリスチレンからなる模様板
と異なり、基礎21からの離型後に、凹凸模様13aの
表面に付着したコンクリート付着物を除去することによ
り数回程度の反復使用が可能であるため、施工コストも
削減することができる。模様板13の凹凸模様13aの
形状を変更したい場合、模様板13のみを凹凸模様13
aの異なるものと交換すれば良く、コンクリートの側圧
を受けるための外面側型枠12は複数種の模様板13で
共用できるので、鉄製等の型枠自体に凹凸形状を設ける
場合に比べても、コストの削減を図ることができる。同
様に、1枚の模様板13を数回程度使用して、使用不可
能になった場合も、模様板13を新品と交換するのみ
で、外面側型枠12は継続使用が可能であるため、この
面でも施工コストの削減を図ることができる。
【0053】又、施工具として、内面側型枠11及び外
面側型枠12並びにこれらを相互に連結する上部間隔保
持板14及び下部間隔保持板15等は従来のものをその
まま使用することができ、これら従来の施工具に模様板
13を追加するのみで凹凸模様21aの外面に凹凸模様
21aを付与することができる。すなわち、模様板13
は板厚が0.3mm乃至4.0程度と薄いので、下部間
隔保持板15は従来のものの寸法を変更することなく、
そのまま流用することができ、模様板13の屈曲部13
bに小孔13cを設けておくことにより、上部間隔保持
板14と外面側型枠12の屈曲部12a間に模様板13
の屈曲部13bを挟んで固定ピン16で一体に固定する
ことができる。
【0054】一方、施工方法においても、内面側型枠1
1及び外面側型枠12等からなる型枠を組み立てる際
に、外面側型枠12の内側表面に模様板13を接合する
工程を追加するのみで良く、従来の施工方法を殆ど変更
する必要がない。又、模様板13を外面側型枠12の内
側表面に接合する際に、模様板13の上端の屈曲部13
bを外面側型枠12の上端の屈曲部12aに上方から掛
止するようにしたので、外面側型枠12に対する模様板
13の上下位置も一律に定まるようになる。なお、本施
工方法は、建築物の基礎ばかりでなく、建築物の壁、床
もしくは天井等の各種コンクリート構造物に適用でき
る。
【0055】以下、本発明の変形実施例につき、説明す
る。図9及び図10に示す実施例では、模様板13のリ
ブ13d及び13eを省略すると共に、模様板13の下
端部に、屈曲部13bと相対する方向、つまり、コンク
リートの充填空間側へ膨出する膨出部13fを形成し、
該膨出部13fの裏側の凹部内に磁石22を貼着して、
模様板13と外面側型枠12の下端部同士の固定を磁石
22の吸着力によりワンタッチで簡単に行えるようにし
ている。係る構成によれば、図示のように、模様板13
の上下幅と外面側型枠12の上下幅とが大略等しい場合
のみならず、模様板13の上下幅が外面側型枠12の上
下幅より小さい場合でも、模様板13と外面側型枠12
の下端部同士の固定を容易に行える利点がある。なお、
模様板13と外面側型枠12の上端部同士の固定は、前
記実施例と同様、固定ピン16等により行えば良い。
【0056】ここでは、磁石22の貼着部位に膨出部1
3fを形成して、模様板13の外側表面と磁石22の外
側表面とが大略面一をなすように構成しているので、コ
ンクリートの充填時に、充填したコンクリートが模様板
13の下端部を回り込んで模様板13と外面側型枠12
間の隙間に流入する不具合を最小限に抑制することがで
きる。一方、膨出部13fを形成せずに、模様板13の
外側表面に直接磁石22を貼着した場合、磁石22の厚
みによって模様板13と外面側型枠12間に隙間が生じ
るため、充填したコンクリートが模様板13の下端部を
回り込んで上記模様板13と外面側型枠12間の隙間に
流入し易くなる。
【0057】又、模様板13の左右の側端部にそれぞれ
屈曲部13bと相対する方向に膨出する膨出部13gを
形成し、膨出部13gの裏側の凹部内に磁石23を貼着
して、隣接する2枚の模様板13の側端部同士の接合時
に、対向する側端部の磁石23同士を吸着させることに
より、隣接する2枚の模様板13をワンタッチで容易に
接合できるようにしている。なお、上記磁石22、23
を使用する代わりに、模様板13を形成する合成樹脂材
料に磁性粉を含有させておくこともでき、その場合、磁
石22、23を貼着するために膨出部13f、13gを
設ける必要がなくなるので、模様板13の凹凸模様13
aの設計の自由度が一層高くなる。
【0058】図11に示す他の実施例においては、模様
板13のリブ13d、13eを省略すると共に、屈曲部
13bの左右の側端部に切欠13hを形成し、隣接する
2枚の模様板13の接合時に、上記隣接する2枚の模様
板13間の隙間内に横断面H字形の連結部材24を上方
から挿入して、連結部材24の左側の1対の挟持部24
aで左側の模様板13の側端部を内外から挟持する一
方、連結部材24の右側の1対の挟持部24aで右側の
模様板13の側端部を内外から挟持して上記隣接する2
枚の模様板13の接合を行うようにしている。
【0059】図12及び図13に示す更に他の実施例に
おいては、屈曲部13bに隣接する模様板13の上端部
近傍に、凹凸模様13aを有する表面から、施工すべき
基礎の外面側に凹入した平坦な凹入面13iを形成し、
凹入面13iと凹凸模様13aを有する表面との間に段
差を設けている。模様板13を外面側型枠12に固定す
る際には、模様板13の屈曲部13bを外面側型枠12
の屈曲部12aに上方から当接させた後、上記凹入面1
3iと屈曲部13bの上面とに当接するように断面L字
形の当て部材25を当てがい、この当て部材25と外面
側型枠12の屈曲部12aとを連結具26で連結すると
共に、模様板13と外面側型枠12の下端部同士を金具
17等により固定する。この場合、模様板13と外面側
型枠12の上端部同士の固定を一層緊密に行える利点が
ある。
【0060】上記実施例では、模様板13を合成樹脂薄
板で構成したが、模様板13は耐水紙で構成しても良
い。この場合も、強度及び原料コスト等を考慮して模様
板13の板厚は0.3乃至4.0mm程度とし、真空成
形等により凹凸状に成形することができる。又、凹凸模
様13aの形状は、図2に示すもの以外の各種の不規則
形状を選択することができる他、平面視で多角形、折
線、円形、楕円形、波形等の各種の規則的形状を選択す
ることができ、複数種の規則的形状を混合して使用した
り、規則的形状と不規則形状を混合して使用することも
できる。又、上記実施例では、内面側型枠11及び外面
側型枠12を鉄製としたが、これら内面側型枠11及び
外面側型枠12は木材、樹脂等の材料で形成しても良
い。又、模様板13は、建築物の基礎以外に、壁等の各
種コンクリート構造物の施工に使用することができる。
その場合、模様板13はコンクリート構造物の外面側の
みでなく、内面側に沿わせて用いたり、外面側及び内面
側の双方に模様板13を配置したりして、コンクリート
構造物の内外表面の一方又は双方に凹凸模様を付与する
ことが可能である。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明のコンクリート型
枠用模様板は、全体が凹凸状に成形され、表裏面に凹凸
形状を有する薄板からなるので、係るコンクリート型枠
用模様板をコンクリート型枠の内側表面に沿わせた状態
でコンクリートの打設を行うことにより、コンクリート
型枠用模様板の凹凸形状が建築物の基礎等のコンクリー
ト構造物の表面に転写され、上記コンクリート構造物の
見栄えが向上するようになる。この場合、上記コンクリ
ート型枠は在来のものを使用できるので、この在来のコ
ンクリート型枠に本コンクリート型枠用模様板を組み合
わせて使用するのみで、上記凹凸模様を付与することが
でき、従って、従来の施工具を変更する必要はない。
【0062】又、コンクリートの打設時に、打設された
コンクリートによる側圧は、上記コンクリート型枠用模
様板の外側に位置するコンクリート型枠により受けられ
るので、上記コンクリート型枠用模様板はコンクリート
の側圧による上記凹凸形状の変化を許容範囲内に留め得
る程度の比較的薄い板厚で充分であり、従って、コンク
リート型枠用模様板の原料コストを低廉化することがで
きる。
【0063】上記コンクリート型枠用模様板は、硬化し
たコンクリート構造物から離型した後、必要により、表
面に付着したコンクリート付着物を除去した上で、複数
回反復使用できるので、従来の1回の打設毎に使い捨て
の発泡ポリスチレン製の模様板等に比べて施工コストを
軽減できる。又、所定回数使用後、コンクリート型枠用
模様板の再使用が不可能となった場合は、当該コンクリ
ート型枠用模様板のみを廃棄して新品と交換すれば良
く、更に、コンクリート型枠用模様板の凹凸模様を変更
したい場合、コンクリート型枠用模様板のみを交換すれ
ば良く、いずれの場合もコンクリート型枠は継続して使
用できるので、従来のコンクリート型枠自体に凹凸模様
を設けたものに比べて施工コストを低減できる。
【0064】上記コンクリート型枠用模様板を、ポリス
チレン、ポリプロピレン又はポリエチレン等の非発泡の
合成樹脂の薄板により構成すれば、製造コストを低廉化
することができると共に、上記非発泡の合成樹脂薄板は
従来の発泡ポリスチレン等に比べて強度が高いので、複
数回の反復使用に耐えるものであり、これにより、コン
クリート構造物の施工コストを低減することができる。
又、非発泡の合成樹脂薄板は、硬化後のコンクリート構
造物からの離型性も鉄製又は木製等のコンクリート型枠
に比べて良好であるため、模様板の離型作業が容易化さ
れると共に、離型後にコンクリート型枠用模様板の表面
に残存するコンクリート付着物も比較的僅かであるの
で、コンクリート型枠用模様板の再使用前のコンクリー
ト付着物の除去作業も容易になる。
【0065】上記コンクリート型枠用模様板を耐水紙に
より形成すれば、製造コストの低廉化を図ることができ
ると共に、耐水紙であるから、打設するコンクリート中
の水の浸食にも耐え、且つ複数回の反復使用が可能であ
る。
【0066】上記コンクリート型枠用模様板を、真空成
形により凹凸状に成形するようにすれば、成形作業を容
易に行える利点が生じる。
【0067】上記コンクリート型枠用模様板の板厚を
0.3乃至4.0mmの範囲とすれば、必要な強度が得
られると共に、原料コストを低廉化することができる。
すなわち、模様板の厚みが0.3mm未満であると、強
度が不足し、コンクリートの打設時に側圧によって模様
板が破損したり、模様板に大きな変形が生じ、所定の凹
凸形状をコンクリート構造物に転写することが困難にな
る恐れがある。一方、前述のように、打設されるコンク
リートの側圧は模様板の外側のコンクリート型枠により
受けられ、模様板は、打設時のコンクリートの側圧によ
る凹凸形状の変化を許容範囲内に留めることができる強
度を有していれば充分であるので、係る強度を得るため
の模様板の板厚は最大限4.0mm程度で充分であり、
模様板の板厚を4.0mm以上とすることは、強度上不
必要であるばかりでなく、原料コストを高騰させる等の
不具合をも生じ兼ねない。
【0068】上記コンクリート型枠用模様板の側端部に
凹凸状のリブを設ければ、隣接する2枚のコンクリート
型枠用模様板の対応する側端部のリブ同士を重ね合わせ
て係合することにより、コンクリート打設時における、
隣接する2枚のコンクリート型枠用模様板の継目からの
コンクリートの漏洩をなくするか、最小限に留めること
ができる。これにより、施工されるコンクリート構造物
の形状の乱れを最小限に抑制できる。
【0069】上記コンクリート型枠用模様板の側端部に
磁石を貼着すれば、隣接する2枚のコンクリート型枠用
模様板の対応する側端部同士の接合を磁石同士の吸着に
より、ワンタッチで簡単に行える利点がある。
【0070】上記コンクリート型枠用模様板の外側に位
置するコンクリート型枠が鉄製である場合に、上記コン
クリート型枠用模様板の外面に磁石を貼着して上記コン
クリート型枠に磁気的に接着させることにより、上記コ
ンクリート型枠用模様板を上記コンクリート型枠に接合
するようにすれば、コンクリート型枠用模様板とコンク
リート型枠との接合をワンタッチで容易に行える利点が
生じる。
【0071】上記コンクリート型枠用模様板を、磁性粉
を含有させた合成樹脂薄板により形成すれば、隣接する
2枚のコンクリート型枠用模様板の側端部同士を接触さ
せるのみで、上記隣接する2枚のコンクリート型枠用模
様板が磁気的に接合され、隣接する模様板の側端部同士
の接合をワンタッチで容易に行えるようになると共に、
上記コンクリート型枠用模様板の外側のコンクリート型
枠が鉄製である場合、上記コンクリート型枠用模様板と
コンクリート型枠の接合も磁気的な挟着力により容易に
行えるようになる。
【0072】隣接する2枚の模様板の側端部同士を接合
するに際し、大略断面H字形の連結部材を用いれば、上
記連結部材の一方の断面コ字形部で一方の模様板の側端
部を内外から挟持し、上記連結部材の他方の断面コ字形
部で他方の模様板の側端部を内外から挟持するように、
上記連結部材を上方から上記隣接する2枚の模様板の対
向する側端部間に挿入することにより、上記隣接する2
枚の模様板の側端部同士の接合が簡単に行える利点があ
る。
【0073】上記コンクリート型枠用模様板の上端部に
大略垂直外向きに屈曲する屈曲部を設け、この屈曲部を
コンクリート型枠の上端部に上方から掛止することによ
り、上記コンクリート型枠用模様板をコンクリート型枠
の上端部から吊り下げ状態で支持するようにすれば、コ
ンクリート型枠に対するコンクリート型枠用模様板の上
下位置が一定に定まり、コンクリート型枠とコンクリー
ト型枠用模様板との接合作業が容易に行える利点があ
る。
【0074】本発明に係るコンクリート構造物の施工方
法によれば、内面側コンクリート型枠及び外面側コンク
リート型枠を、施工すべきコンクリート構造物の厚みに
対応した所定間隔を隔てて対向配置し、上記内面側コン
クリート型枠及び/又は外面側コンクリート型枠の内側
表面、つまり、コンクリートの充填空間に面した一方又
は双方の表面に沿って上記した本発明のコンクリート型
枠用模様板を接合した後、上記内面側コンクリート型枠
及び外面側コンクリート型枠間に上記模様板を介してコ
ンクリートを打設するようにしたので、上記内面側及び
外面側コンクリート型枠としては、在来のコンクリート
型枠を使用することができると共に、施工方法も、内面
側コンクリート型枠及び/又は外面側コンクリート型枠
の内側表面に沿って本模様板を接合する工程を追加する
以外は、従来と同様の方法で行えるものであり、これに
より、従来の施工方法及び施工装置を最小限変更するの
みで、コンクリート構造物の外面に凹凸模様を付与でき
るようになる。
【0075】本施工方法によれば、上記コンクリート型
枠用模様板の凹凸形状がコンクリート構造物の表面に転
写されて凹凸模様が付与されるので、上記コンクリート
構造物の外観形状は良好なものとなる。従って、従来の
ように、コンクリートの打設後、モルタルを塗布又は吹
き付けたり、タイル貼りを行う工程が不要となるから、
工数を削減することができると共に、施工コストも低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る基礎の施工具の概略分解
斜視図。
【図2】上記施工具中の模様板の概略斜視図。
【図3】図2のAーA線に沿う概略拡大断面図。
【図4】上記模様板を固定ピンにより外面側型枠に固定
する状態を示す概略斜視図。
【図5】上記模様板を金具により外面側型枠に固定する
状態を示す概略斜視図。
【図6】内面側型枠及び外面側型枠を金具により連結す
る状態を示す概略斜視図。
【図7】外面側型枠と模様板の下端部を下部間隔保持板
により固定する状態を示す概略斜視図。
【図8】施工された基礎を示す概略斜視図。
【図9】本発明の他の実施例における模様板を示す概略
斜視図。
【図10】図9のBーB線に沿う概略断面図。
【図11】本発明の更に他の実施例の模様板同士を連結
する状態を示す概略斜視図。
【図12】本発明の更に別の実施例の模様板を示す概略
斜視図。
【図13】図12の模様板を外面側型枠に固定する状態
を示す概略断面図。
【図14】建築物の基礎を示す概略斜視図。
【図15】従来のコンクリート型枠を示す概略斜視図。
【図16】従来の他のコンクリート型枠を示す概略斜視
図。
【図17】従来の更に他のコンクリート型枠を示す概略
斜視図。
【符号の説明】
12 外面側コンクリート型枠(外面側型枠) 13 コンクリート型枠用模様板(模様板) 13a 凹凸模様 13b 屈曲部 13d、13e リブ 21 基礎(コンクリート構造物) 21a 凹凸模様

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート構造物の表面に凹凸模様を
    転写するためにコンクリート型枠の内側表面に沿わせて
    用いられるコンクリート型枠用模様板が、表裏面に凹凸
    形状を有する薄板からなることを特徴とするコンクリー
    ト型枠用模様板。
  2. 【請求項2】 上記コンクリート型枠用模様板が非発泡
    の合成樹脂薄板からなることを特徴とする請求項1記載
    のコンクリート型枠用模様板。
  3. 【請求項3】 上記合成樹脂薄板がポリスチレン、ポリ
    プロピレン又はポリエチレンの薄板であることを特徴と
    する請求項2記載のコンクリート型枠用模様板。
  4. 【請求項4】 上記コンクリート型枠用模様板が耐水紙
    からなることを特徴とする請求項1記載のコンクリート
    型枠用模様板。
  5. 【請求項5】 上記コンクリート型枠用模様板が真空成
    形により凹凸状に成形されたことを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか記載の記載のコンクリート型枠用模様
    板。
  6. 【請求項6】 上記コンクリート型枠用模様板の厚みが
    0.3乃至4.0mmであることを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれか記載のコンクリート型枠用模様板。
  7. 【請求項7】 上記コンクリート型枠用模様板の側端部
    に凹凸状のリブを設けたことを特徴とする請求項1乃至
    6のいずれか記載のコンクリート型枠用模様板。
  8. 【請求項8】 上記コンクリート型枠用模様板の側端部
    に磁石を貼着したことを特徴とする請求項1乃至6のい
    ずれか記載のコンクリート型枠用模様板。
  9. 【請求項9】 上記コンクリート型枠用模様板の外側表
    面に上記コンクリート型枠との接合用の磁石を貼着した
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか記載のコン
    クリート型枠用模様板。
  10. 【請求項10】 上記コンクリート型枠用模様板の下端
    部に上記磁石を貼着したことを特徴とする請求項9記載
    のコンクリート型枠用模様板。
  11. 【請求項11】 上記合成樹脂薄板に磁性粉を含有させ
    てなることを特徴とする請求項2又は3記載のコンクリ
    ート型枠用模様板。
  12. 【請求項12】 隣接する2枚のコンクリート型枠用模
    様板の側端部同士が大略断面H字形の連結部材により接
    合されることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか
    記載のコンクリート型枠用模様板。
  13. 【請求項13】 上記コンクリート型枠用模様板が上端
    部から大略垂直外向きに屈曲する屈曲部を有することを
    特徴とする請求項1乃至12のいずれか記載のコンクリ
    ート型枠用模様板。
  14. 【請求項14】 内面側コンクリート型枠及び外面側コ
    ンクリート型枠を、施工すべきコンクリート構造物の厚
    みに対応した間隔を隔てて対向配置し、上記内面側コン
    クリート型枠及び/又は外面側コンクリート型枠の内側
    表面に沿わせて請求項1乃至13のいずれか記載のコン
    クリート型枠用模様板を配置した後、上記内面側コンク
    リート型枠及び外面側コンクリート型枠間に上記コンク
    リート型枠用模様板を介してコンクリートを打設し、こ
    のコンクリートが硬化した後、内面側コンクリート型
    枠、外面側コンクリート型枠並びにコンクリート型枠用
    模様板を離型することにより、コンクリート構造物の表
    面に凹凸模様を形成することを特徴とするコンクリート
    構造物の施工方法。
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