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JPH08217089A - 自立性包装袋およびその製造法 - Google Patents

自立性包装袋およびその製造法

Info

Publication number
JPH08217089A
JPH08217089A JP4249595A JP4249595A JPH08217089A JP H08217089 A JPH08217089 A JP H08217089A JP 4249595 A JP4249595 A JP 4249595A JP 4249595 A JP4249595 A JP 4249595A JP H08217089 A JPH08217089 A JP H08217089A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
base material
wall
sealing
back base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4249595A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Kachi
浩章 加地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP4249595A priority Critical patent/JPH08217089A/ja
Publication of JPH08217089A publication Critical patent/JPH08217089A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 水分、酸素等の気体は透過するが粉体等は透
過しない壁材を使用し、乾燥剤、脱酸素剤等を保持した
自立性包装袋を提供する。 【構成】 ヒ−トシ−ル性を有する袋形成表基材1と、
袋形成裏基材1′と、断面逆V字形底材3と、ヒ−トシ
−ル性と気体透過性を有し、表または裏基材1′と同じ
大きさを有する壁材2とからなり、壁材2を表または裏
基材1′のいずれか一方または両者のヒ−トシ−ル性面
に重ね合わせて、天部をヒ−トシ−ルして熱溶着部を形
成し、表基材1と裏基材1′との間に各ヒ−トシ−ル性
面が対向するように底材3を挟持し、表基材1と裏基材
1′と壁材2と底材3の各ヒ−トシ−ル性対向面であっ
てその左右両側端部と、表基材1と壁材2と底材3およ
び裏基材1′と底材3とから構成される各ヒ−トシ−ル
性対向面であってその下端部とにおいてヒ−トシ−ルし
て熱溶着部を形成し、壁材2と表または裏基材1′との
間に乾燥剤、脱酸素剤等の補助剤を保持させてなる自立
性包装袋である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自立性包装袋に関する
ものであり、更に詳しくは乾燥剤、脱酸素剤等の補助剤
を有する自立性包装袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、食品等を包装するために、合成樹
脂のフィルムないしシ−トを使用して種々の軟包装袋が
提案されている。それらのうちの一つとして、いわゆる
自立性包装袋が知られている。このものは、対向する2
枚の側壁シ−トの間に逆V字形断面の底シ−トを介在さ
せ、その左右両側端部および下端部をヒ−トシ−ルする
ことによって製造されている。そしてこの自立性包装袋
には、お菓子、粉状物、飲料物等の種々の食品、その他
等が充填され、包装されている。
【0003】ところで、近年、包装される内容物によっ
て、その乾燥剤、脱酸素剤等の補助剤を包装袋の中に保
有させて、その保存性を高めて賞味期間等を延長させる
ことがしばしばおこなわれている。例えば、脱酸素剤等
を内容物と同時に包装して、包装体内の酸素を断つこと
によって内容物の腐敗等を防止してその保存性を向上さ
せて賞味期間を延長させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
おいては、補助剤が内容物と一緒に包装されている場合
が多く、この場合、内容物と共に補助剤も一緒に取り出
されてしまうことがあり、例えば、幼児等は誤ってそれ
を口にすることがあると言う欠点がある。或いは側壁シ
−トに合成樹脂のフィルムないしシ−ト等を使用して点
シ−ル等を行ってポケット部を形成し、その中に補助剤
を挿入する場合もあるが、この場合、流通段階等におい
て、包装体に予想外の力が加わって変形等を起こし、そ
れによって包装体のシ−ル部が破壊されて、そのポケッ
ト部のシ−ルが剥がれて補助剤が内容物の中に混在する
ことになり、そのまま内容物と共に使用に供されてしま
うと言う欠点もある。また、側壁シ−トに補助剤が入っ
ている小袋を貼着させる場合もあるが、この場合も、内
容物を取り出すときに、小袋の貼着部が剥離して内容物
と一緒に取り出されてしまうと言う欠点もある。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明者は、上記の問題
点を解決すべく鋭意研究した結果、水分、酸素等の気体
は透過するが粉体等は透過せず、かつヒ−トシ−ル性を
有する壁材に着目し、これを自立性包装袋を構成する側
壁シ−ト或いは底材と一緒に使用し、かつ側壁シ−ト或
いは底材と壁材との間に補助剤を保持させて自立性包装
袋を構成したところ、補助剤等が脱落することなく極め
て良好な自立性包装袋を製造し得ることを見出して、本
発明を完成したものである。
【0006】すなわち、本発明は、ヒ−トシ−ル性を有
する袋形成表基材と、ヒ−トシ−ル性を有する袋形成裏
基材と、ヒ−トシ−ル性を有する断面逆V字形底材と、
ヒ−トシ−ル性と気体透過性を有し、かつ上記の表また
は裏基材と同じ大きさを有する壁材とからなり、かつ上
記の壁材を上記の表基材または裏基材のいずれか一方ま
たはその両者のヒ−トシ−ル性面に重ね合わせてその天
部をヒ−トシ−ルして熱溶着部を設け、更に該表基材と
裏基材との間に底材をその各ヒ−トシ−ル性面が対向す
るように挟持し、そして上記の表基材と裏基材と底材と
壁材との各ヒ−トシ−ル性対向面でその左右両側端部お
よび下端部において熱溶着部を構成し、更に上記の壁材
と表又は裏基材若しくはその両者との間で乾燥剤、脱酸
素剤等の補助剤を挟持してなることを特徴とする自立性
包装袋に関するものである。
【0007】また、本発明は、ヒ−トシ−ル性を有する
袋形成表基材と、ヒ−トシ−ル性を有する袋形成裏基材
と、ヒ−トシ−ル性を有する断面逆V字形底材と、ヒ−
トシ−ル性と気体透過性を有し、かつ上記の表または裏
基材と同じ大きさを有する壁材とからなり、まず上記の
壁材を上記の表基材または裏基材のいずれか一方または
その両者のヒ−トシ−ル性面の上に重ね合わせて、その
天部のヒ−トシ−ル性面でヒ−トシ−ルし、次に該表基
材と裏基材との間で上記の底材を各ヒ−トシ−ル性面が
対向するように挟持し、しかる後上記の表基材と裏基材
と底材と壁材との各ヒ−トシ−ル性対向面であってその
左右両側端部をヒ−トシ−ルし、次いで上記の壁材と表
または裏基材のいずれか一方または両者との間に乾燥
剤、脱酸素剤等の補助剤を挿入し、次に表基材と壁材と
底材および裏基材と壁材と底材との各ヒ−トシ−ル性対
向面であってその下端部をヒ−トシ−ルすることを特徴
とする自立性包装袋の製造法に関するものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、ヒ−トシ−ル性を有し、かつ
気体は透過するが粉体等を透過しない壁材を使用し、こ
れを表基材、裏基材および底材等と一体的に使用して自
立性包装袋を構成し、かつその壁材と表基材、裏基材等
との間に乾燥剤、脱酸素剤等の補助剤を保持させること
から、まず自立性包装袋のヒ−トシ−ル部ないしは壁材
が損傷ないし破壊されないかぎり補助剤等は脱落するこ
となく極めて安定した状態で包装体内に補助剤を保有し
得るものである。また本発明においては、壁材が表基
材、裏基材および底材と一体的にヒ−トシ−ルされてい
ることから、製造時のシ−ル不良等を除いてシ−ル部に
おけるシ−ル破壊、シ−ル損傷等の現象が見られず、極
めて良好な包装袋を製造することができるものである。
【0009】
【本発明の詳細な説明】上記の本発明について以下に更
に詳細に説明する。まず上記の本発明について使用する
素材について説明する。本発明において、表基材、裏基
材および底材に使用される素材としては、従来公知の合
成樹脂のフィルムないしシ−トをその使用目的等に応じ
て単独ないし任意に組み合わせてラミネ−トして使用す
ることができる。例えば、低密度ポリエチレン、中密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エ
チレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エ
チル共重合体、ポリブテン系樹脂、ポリメチルペンテン
系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリス
チレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリ
デン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、
ポリカ−ボネ−ト系樹脂、フッ素系樹脂、ビニロン、セ
ロハン等の合成樹脂を主体とする各種の樹脂のフィルム
ないしシ−トを使用することができる。
【0010】これらのフィルムないしシ−トは、未延伸
あるいは一ないし二軸方向に延伸されていてもよい。本
発明においては、上記のフィルムないしシ−トとして
は、上記の樹脂をビヒクルとした組成物によるコ−ティ
ング膜等であってもよい。上記の樹脂のフィルムないし
シ−トの厚さとしては、包装袋の使用目的等によって任
意であるが、約10ないし200μm位が好ましい。
【0011】また本発明においては、包装袋に、いわゆ
る腰等を保持させるために、例えば、各種の紙あるいは
合成紙等等を使用することもできる。
【0012】さらに本発明においては、例えば、ガスバ
リヤ−性等を必要とする場合には、例えば、ポリ塩化ビ
ニリデン系樹脂のフィルム、あるいは、Kコ−トと称さ
れるポリ塩化ビニリデンをコ−トした樹脂のフィルム、
延伸ポリアミドのフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重
合体ケン化物(エバ−ル)のフィルム、アルミニュウム
箔、アルミニュウムを蒸着した樹脂のフィルム、酸化珪
素、酸化アルミニュウム等の金属酸化物を蒸着した樹脂
のフィルム等も使用することができる。
【0013】なお本発明においては、上記に挙げた素材
を使用して、包装袋の使用目的等によってその素材を任
意に選択して組み合わせ、次いで押し出しラミネ−ト、
ドライラミネ−ト等によって積層して、表基材、裏基材
および底材を製造することができる。
【0014】上記の表基材、裏基材および底材において
は、包装袋を製造するために、その片面、特に、その三
者が重なり合って熱溶着部を構成する部分は、ヒ−トシ
−ル性を有することが必要である。上記のヒ−トシ−ル
性を構成する素材としては、例えば、上記に挙げた低密
度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸共重合
体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、ポリブテン
系樹脂、ポリメチルペンテン系樹脂等の合成樹脂のフィ
ルムないしシ−ト、あるいはそのコ−ティング膜等を使
用することができる。なお本発明においては、上記の表
基材、裏基材および底材の他方の面は、包装袋を構成す
るに際して、非ヒ−トシ−ル性であることが必要であ
る。
【0015】次に本発明において、壁材としては、上記
で挙げた表基材、裏基材および底材のヒ−トシ−ル性の
面と熱溶着して熱溶着部を構成することができるヒ−ト
シ−ル性を有することが必要である。また本発明の壁材
としては、水分、酸素等の気体は透過するが、例えば、
乾燥剤、脱酸素剤等の補助剤を構成する粉体等を透過し
ない性質を有することが必要である。具体的には、例え
ば、樹脂加工してヒ−トシ−ル性を有する織布、単ない
し長繊維等をそれ自信で熱接着性を有する場合はそのま
ま或いはそのような性質を有していない場合は熱接着性
樹脂等を使用してニ−ドルパンチあるいは熱接着してな
る不織布、パルプ等を熱接着性樹脂等を使用して抄紙し
てなる紙製基材またはパルプを抄紙しこれを樹脂加工し
てヒ−トシ−ル性を持たせた紙製基材、あるいは合成樹
脂を基材とした有孔性のフィルムないしシ−トまたはそ
の微多孔膜からなる基材等を使用することができる。例
えば、米国、デュポン社で製造してなる商品名「タイベ
ック」等の基材、具体的には、高密度ポリエチレンの細
かい交錯した繊維束を紡いだ上で、これを熱と圧とで繊
維同志を接合したもので通気性を有するものを使用する
ことができる。上記の壁材は、包装袋を製造するとき
に、上記の表基材、裏基材および底材の各ヒ−トシ−ル
性面と対向する部分で、少なくとも熱溶着部を構成する
部分においてヒ−トシ−ル性を有していることが必要で
あり、基本的には、両面がヒ−トシ−ル性を有している
ことが必要である。
【0016】次にまた、本発明において、補助剤等とし
ては、包装袋に包装される内容物の保存性、あるいは腐
敗防止性等を向上させるもの、例えば、乾燥剤、脱酸素
剤、紫外線吸収剤、腐敗防止剤、その他等の公知のもの
を使用することができる。これは、例えば、そのままの
化学物質を粉体或いは錠剤等の形で使用することも、ま
たこれらを上記で挙げた壁材で小袋を製造し、その中に
充填し、密封したもの等を使用することができる。
【0017】次に、本発明において、上記に挙げた表基
材、裏基材、底材、壁材および補助剤等を使用して、本
発明にかかる自立性包装袋を製造する方法について説明
する。図1、図2および図3の(a)および図3の
(b)に示すように、まず本発明では、表基材1と、裏
基材1´と、壁材2と、底材3とを用意し、次に該表基
材1または裏基材1´のいずれか一方またはその両者の
ヒ−トシ−ル性面A、A´に上記の壁材2を重ね合わせ
て、その天部4をヒ−トシ−ルさせて、熱溶着部Xを形
成する。そして、上記の表基材1と裏基材1´との間に
上記の底材3をそのヒ−トシ−ル性面が対向するように
挟持し、しかる後該表基材1と裏基材1´と壁材2と底
材3の左右両側端部5、6であって、その対向する各ヒ
−トシ−ル性面A、A´、B、B´、Cをヒ−トシ−ル
して熱溶着部Y、Y´を形成する。次に、本発明におい
ては、上記で熱溶着部Y、Y´を形成した後、包装袋の
底部を形成る下端部において、壁材2と表基材1、裏基
材1´との間に乾燥剤、脱酸素剤等の補助剤7を挿入
し、次いで表基材1、壁材2、および底材3で構成する
下端部8と、裏基材1´および底材3で構成する下端部
8´であってそのヒ−トシ−ル性の対向面A、A´、
B、B´、C等を相互にをヒ−トシ−ルして、袋の底部
を構成する部分に熱溶着部Z、Z´を形成して、本発明
にかかる自立性包装袋を製造することができる。
【0018】なお、本発明においては、上記で挙げた製
造法は、その一例であって種々の方法で製造することが
できる。例えば、上記においては、補助剤を挿入するに
際し、下端部8と下端部8´とをヒ−トシ−ルする前に
補助剤を挿入しているが、下端部8´をヒ−トシ−ルさ
せてその下端部8´に熱溶着部Z´を形成し、他方の下
端部7の開口している壁材2と表基材1との間に補助剤
6を挿入し、しかる後その下端部8をヒ−トシ−ルして
熱溶着部Zを構成して、本発明の自立性包装袋を製造し
てもよい。また、上記においては、まず表基材1または
裏基材1´のいずれか一方またはその両者のヒ−トシ−
ル性面A、A´に上記の壁材2を重ね合わせて、その天
部4をヒ−トシ−ルさせて、熱溶着部Xを形成させてい
るが、この場合、左右両側端部をそのヒ−トシ−ル性面
をヒ−トシ−ルさせて、あらかじめ左右両側端部に熱溶
着部を形成してもよい。また、本発明では、補助剤7を
挿入して下端部8をヒ−トシ−ルして熱溶着部Zを形成
しているが、更に該補助剤7が壁材2と表基材1、裏基
材1´との空間部において固定されずに自由に移動する
ことがあることから、補助剤7を固定すべく、壁材2と
表基材1、裏基材1´とをその補助剤7が存在する上部
の部分10でヒ−トシ−ルさせて熱溶着部Qを形成して
固定してもよい。この場合、自立性包装袋を開口して
も、補助剤6部分は閉じたままであるから該補助剤6が
外でることはないものである。あるいは、本発明におい
ては、表基材1または裏基材1´のいずれか一方または
その両者のヒ−トシ−ル性面A、A´に上記の壁材2を
重ね合わせて、その天部4をヒ−トシ−ルさせて、熱溶
着部Xを形成しているが、該熱溶着部Xのヒ−トシ−ル
幅を大きくし、自立性包装袋の開口に際し、その熱溶着
部Xの中間でカットして開口すれば、表または裏基材と
壁材とは、袋が開口しても依然としてヒ−トシ−ルされ
て熱溶着部を構成していることから、補助剤が袋の開口
時に外へ出ることはないものである。
【0019】なお、本発明において、底材3の両端部に
半円形の切り欠き部9がそれぞれ形成されているが、こ
れは、この切り欠き部9を介して表基材1と裏基材1´
と壁材2とのヒ−トシ−ル性面A、A´、B、B´をヒ
−トシ−ルさせて、熱溶着部をT、T´を形成するもの
である。これによって、本発明では、自立性包装袋の自
立性をより一層良好に保持することができるものであ
る。
【0020】上記で製造した自立性包装袋は、図3の
(a)および図3の(b)に示すように、ヒ−トシ−ル
性を有する袋形成表基材1と、ヒ−トシ−ル性を有する
袋形成裏基材1´と、ヒ−トシ−ル性を有する断面逆V
字形底材3と、ヒ−トシ−ル性を有し、かつ気体透過性
を有する壁材2とからなり、かつ上記の壁材2を上記の
表基材1または裏基材1´のいずれか一方またはその両
者のヒ−トシ−ル性面A、A´、B、B´に重ね合わせ
てその天部4をヒ−トシ−ルして熱溶着部Xを設け、更
に該表基材1と裏基材1´との間に底材3をその各ヒ−
トシ−ル性面A、A´、B、B´、Cが対向するように
挟持し、そして上記の表基材1と裏基材1´と底材3と
壁材2との各ヒ−トシ−ル性対向面A、A´、B、B
´、Cでその左右両側端部5、6および下端部8、8´
において熱溶着部Y、Y´、Z、Z´を構成し、更に上
記の壁材2と表又は裏基材1、1´若しくはその両者と
の間で乾燥剤、脱酸素剤等の補助剤7を挟持してなるこ
とを特徴とする自立性包装袋に関するものである。而し
て、上記で得た自立性包装袋は、その上端の開口部から
内容物を充填し、しかる後その開口部をヒ−トシ−ル等
によって密閉することによって、内容物が充填した包装
体を得ることができる。
【0021】
【発明の効果】上記で得た自立性包装袋によれば、ヒ−
トシ−ル性を有し、かつ気体は透過するが粉体等を透過
しない壁材を使用し、これを表基材、裏基材、底材等と
一体的に使用して自立性包装袋を構成し、かつその壁材
と表基材、裏基材との間に乾燥剤、脱酸素剤等の補助剤
を保持させることから、まず自立性包装袋のヒ−トシ−
ル部ないしは壁材が損傷ないし破壊されないかぎり補助
剤等は脱落することなく極めて安定した状態で包装体内
に補助剤を保有し得るものである。また本発明において
は、壁材が表基材、裏基材および底材と一体的にヒ−ト
シ−ルされていることから、製造時のシ−ル不良等を除
いてシ−ル部におけるシ−ル破壊、シ−ル損傷等の現象
が見られず、極めて良好な包装袋を製造することができ
るものである。従って、本発明では、内容物を充填して
自立させたときに、補助剤が自立性包装袋の側部、ある
いは底部近くに位置することになり、かつ補助剤と内容
物とは壁材で仕切られることになり、このため包装袋の
上部から開封して内容物を取り出す場合、補助剤が出て
くる恐れはなく、誤食防止、粉体等の内容物に混入等を
防止することができるものである。この場合、前述の補
助剤を固定する熱溶着部を壁材と表基材、裏基材との間
に形成してあると、特に顕著な効果を奏する。また本発
明では、補助剤の充填は、包装袋の底部から予め包装袋
を製造するときに挿入するものであるから、内容物を充
填するときに補助剤を触れることがないので、極めて衛
生的であると言う利点もある。
【0022】
【実施例】次に実施例を挙げて更に詳しく本発明を説明
する。 実施例1 表基材および裏基材として、ポリエチレンテレフタレ−
トフィルム、12μm/アルミニュウム箔、9μm/ポ
リエチレンフィルム(ヒ−トシ−ル性)、40μmから
なる積層材を使用し、これを横×縦を170mm×25
0mmにカットして、それぞれ用意した。次に底材とし
て、上記の表基材および裏基材で使用した積層材と同じ
ものを使用して、これを横×縦を170mm×90mm
にカットし、更に半折りして横×縦を170mm×45
mmとし、また両サイドに半円状の切り欠きを設けた。
更に壁材として、ポリエチレン製のスパンポンド不織布
を使用し、これを横×縦を170mm×250mmにカ
ットして用意した。次に、上記で用意した表基材と、裏
基材と、壁材と、底材とを使用し、まず表基材のヒ−ト
シ−ル性面に壁材を重ね合わせてその天部をヒ−トシ−
ルした。次に、該表基材と裏基材とをそのヒ−トシ−ル
性面と壁材面とが対向するように配置した。次に、上記
の表基材と裏基材との間に上記の底材を介在させ、しか
る後該表基材と裏基材と壁材と底材の左右両側端部であ
って、その対向する各ヒ−トシ−ル性面をヒ−トシ−ル
して熱溶着部を形成した。このとき、底材の半円状の切
り欠き部では、表基材と壁材と裏基材とが対向面でヒ−
トシ−ルして熱溶着部を形成した。次に、上記で左右両
端部に熱溶着部を形成した後、包装袋の底部を形成る下
端部において、壁材と表基材との間に脱酸素剤を挿入
し、次いで表基材、壁材、および底材で構成する下端部
と、裏基材、および底材で構成する下端部をヒ−トシ−
ルして、袋の底部を構成する部分に熱溶着部を形成し
て、自立性包装袋を製造した。
【図面の簡単な説明】
【図1】表基材1と、裏基材1´と、壁材2と、底材3
の概略的構成を説明する斜視図である。
【図2】表基材1と、裏基材1´と、壁材2と、底材3
とを対向させたときの状態を示す概略的断面図である。
【図3の(a)】自立性包装袋の概略的構成を示す平面
図である。
【図3の(b)】自立性包装袋の概略的構成を示す図3
の(a)のI−I´における切断断面図である。
【符号の説明】
1 表基材 1´ 裏基材 2 壁材 3 底材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒ−トシ−ル性を有する袋形成表基材
    と、ヒ−トシ−ル性を有する袋形成裏基材と、ヒ−トシ
    −ル性を有する断面逆V字形底材と、ヒ−トシ−ル性と
    気体透過性を有し、かつ上記の表または裏基材と同じ大
    きさを有する壁材とからなり、かつ上記の壁材を上記の
    表基材または裏基材のいずれか一方またはその両者のヒ
    −トシ−ル性面に重ね合わせてその天部をヒ−トシ−ル
    して熱溶着部を設け、更に該表基材と裏基材との間に底
    材をその各ヒ−トシ−ル性面が対向するように挟持し、
    そして上記の表基材と裏基材と底材と壁材との各ヒ−ト
    シ−ル性対向面でその左右両側端部および下端部におい
    て熱溶着部を構成し、更に上記の壁材と表又は裏基材若
    しくはその両者との間で乾燥剤、脱酸素剤等の補助剤を
    挟持してなることを特徴とする自立性包装袋。
  2. 【請求項2】 ヒ−トシ−ル性を有する袋形成表基材
    と、ヒ−トシ−ル性を有する袋形成裏基材と、ヒ−トシ
    −ル性を有する断面逆V字形底材と、ヒ−トシ−ル性と
    気体透過性を有し、かつ上記の表または裏基材と同じ大
    きさを有する壁材とからなり、まず上記の壁材を上記の
    表基材または裏基材のいずれか一方またはその両者のヒ
    −トシ−ル性面の上に重ね合わせて、その天部のヒ−ト
    シ−ル性面でヒ−トシ−ルし、次に該表基材と裏基材と
    の間で上記の底材を各ヒ−トシ−ル性面が対向するよう
    に挟持し、しかる後上記の表基材と裏基材と底材と壁材
    との各ヒ−トシ−ル性対向面であってその左右両側端部
    をヒ−トシ−ルし、次いで上記の壁材と表または裏基材
    のいずれか一方または両者との間に乾燥剤、脱酸素剤等
    の補助剤を挿入し、次に表基材と壁材と底材および裏基
    材と壁材と底材との各ヒ−トシ−ル性対向面であってそ
    の下端部をヒ−トシ−ルすることを特徴とする自立性包
    装袋の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001004013A1 (fr) * 1999-07-09 2001-01-18 Uni-Charm Co., Ltd. Sachet de conservation d'article
JP2016190681A (ja) * 2015-03-30 2016-11-10 株式会社フジシールインターナショナル パウチ容器及びその製造方法

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