JPH08214850A - 解凍庫及び解凍庫における解凍運転制御方法 - Google Patents
解凍庫及び解凍庫における解凍運転制御方法Info
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- JPH08214850A JPH08214850A JP4621195A JP4621195A JPH08214850A JP H08214850 A JPH08214850 A JP H08214850A JP 4621195 A JP4621195 A JP 4621195A JP 4621195 A JP4621195 A JP 4621195A JP H08214850 A JPH08214850 A JP H08214850A
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Landscapes
- Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
- Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 解凍室内の過剰な温度上昇を抑え、また、冷
凍食品の量に応じて適切な長さの解凍運転を自動的に行
うことができるようにする。 【構成】 冷凍食品の量が少ない場合に、断熱箱体11
を貫通する外部からの進入熱等によって庫内温度が上昇
傾向を呈すると、食品収容室14内の温度が解凍上限温
度TDHを上回ると、解凍温度スイッチTh2がコンプレ
ッサモータ30側に切り替わってヒータ20による加熱
運転が終了して冷却運転が開始される。これにて食品収
容室14内が冷却されるから、過剰な温度上昇が抑制さ
れて冷凍食品からのドリップが増大するような品質劣化
が防止される。
凍食品の量に応じて適切な長さの解凍運転を自動的に行
うことができるようにする。 【構成】 冷凍食品の量が少ない場合に、断熱箱体11
を貫通する外部からの進入熱等によって庫内温度が上昇
傾向を呈すると、食品収容室14内の温度が解凍上限温
度TDHを上回ると、解凍温度スイッチTh2がコンプレ
ッサモータ30側に切り替わってヒータ20による加熱
運転が終了して冷却運転が開始される。これにて食品収
容室14内が冷却されるから、過剰な温度上昇が抑制さ
れて冷凍食品からのドリップが増大するような品質劣化
が防止される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は解凍室内を加熱する加熱
装置を備えた解凍庫とその解凍運転制御方法に関する。
装置を備えた解凍庫とその解凍運転制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の解凍庫は、例えば特開昭63−
17316号公報に記載されるように、断熱箱体により
冷凍食品収容用の解凍室を形成すると共に、その解凍室
内に温風を送り込むファン及びヒータを設けた構成で、
解凍運転制御タイマと解凍室内の空気温度を検出する温
度センサとを備え、解凍運転制御タイマにて解凍運転時
間を設定すると、その解凍運転時間の間は解凍室内が所
定の解凍温度になるようにヒータをオンオフ制御するよ
うになっている。
17316号公報に記載されるように、断熱箱体により
冷凍食品収容用の解凍室を形成すると共に、その解凍室
内に温風を送り込むファン及びヒータを設けた構成で、
解凍運転制御タイマと解凍室内の空気温度を検出する温
度センサとを備え、解凍運転制御タイマにて解凍運転時
間を設定すると、その解凍運転時間の間は解凍室内が所
定の解凍温度になるようにヒータをオンオフ制御するよ
うになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成で
は、冷凍食品が少量の場合には、ヒータを断電しても断
熱箱体を貫通する外部からの進入熱や庫内ファンの自己
発熱によって解凍室温度が上昇してしまい、冷凍食品か
らのドリップの増大を招くという問題があった。さら
に、上記構成では、解凍室内に収容した冷凍食品の量に
応じて運転制御タイマの設定時間を調節しなくてはなら
ないため、その手間が煩わしいばかりか、勢い勘に頼っ
て設定時間を決めることになってしまい、適切な解凍品
質を得難いという欠点もあった。また、解凍時間を短縮
するには解凍室温度を高めることが好ましいが、過剰に
高めるとドリップを増大させて解凍品質を低下させると
いう事情がある。そこで、ドリップを避けながら解凍時
間を短縮するために、解凍運転の初期は解凍室温度を低
く維持し、後期には解凍室温度を高めるという制御が考
えられる。
は、冷凍食品が少量の場合には、ヒータを断電しても断
熱箱体を貫通する外部からの進入熱や庫内ファンの自己
発熱によって解凍室温度が上昇してしまい、冷凍食品か
らのドリップの増大を招くという問題があった。さら
に、上記構成では、解凍室内に収容した冷凍食品の量に
応じて運転制御タイマの設定時間を調節しなくてはなら
ないため、その手間が煩わしいばかりか、勢い勘に頼っ
て設定時間を決めることになってしまい、適切な解凍品
質を得難いという欠点もあった。また、解凍時間を短縮
するには解凍室温度を高めることが好ましいが、過剰に
高めるとドリップを増大させて解凍品質を低下させると
いう事情がある。そこで、ドリップを避けながら解凍時
間を短縮するために、解凍運転の初期は解凍室温度を低
く維持し、後期には解凍室温度を高めるという制御が考
えられる。
【0004】しかし、解凍室温度の変更は冷凍食品が多
い場合には遅い方が良く、少ない場合には早い方がよい
という傾向があるため、結局、冷凍食品の量に応じてタ
イマの設定時間を調節しなくてはならない。このため、
やはり、その手間が煩わしく、また勘に頼って設定時間
を決めることになって適切な解凍品質を得難くなるとい
う問題があった。本発明は上記事情に鑑みてなされたも
のである。従って、その目的は、冷凍食品の収容量が少
ない場合であっても、解凍室内の温度上昇を抑えて適切
な解凍状態を得ることができる解凍庫を提供するところ
にある。また、本発明の他の目的は、冷凍食品の量に応
じて適切な長さの解凍運転を自動的に行うことができて
タイマの設定時間を調節し直す等の手間が不要な解凍庫
及びその解凍運転制御方法を提供するところにある。
い場合には遅い方が良く、少ない場合には早い方がよい
という傾向があるため、結局、冷凍食品の量に応じてタ
イマの設定時間を調節しなくてはならない。このため、
やはり、その手間が煩わしく、また勘に頼って設定時間
を決めることになって適切な解凍品質を得難くなるとい
う問題があった。本発明は上記事情に鑑みてなされたも
のである。従って、その目的は、冷凍食品の収容量が少
ない場合であっても、解凍室内の温度上昇を抑えて適切
な解凍状態を得ることができる解凍庫を提供するところ
にある。また、本発明の他の目的は、冷凍食品の量に応
じて適切な長さの解凍運転を自動的に行うことができて
タイマの設定時間を調節し直す等の手間が不要な解凍庫
及びその解凍運転制御方法を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る解凍庫
は、冷凍食品の収容用の解凍室を構成する断熱箱体と、
解凍室内の温度を検出する庫内温度検出手段と、解凍室
内を加熱する加熱装置と、解凍室内を冷却する冷却装置
と、庫内温度検出手段にて検出した解凍室内の温度に応
じてその温度を解凍用の設定温度に維持すべく冷却装置
及び加熱装置の運転を制御する運転制御装置とを備えた
ところに特徴を有する。また、請求項2の解凍庫は、冷
凍食品の収容用の解凍室を構成する断熱箱体と、解凍室
内の温度を検出する庫内温度検出手段と、解凍室内を加
熱する加熱装置と、庫内温度検出手段にて検出した解凍
室内の温度が所定の下限温度まで低下すると前記加熱装
置による加熱運転を実行し所定の上限温度まで上昇する
とその加熱運転の実行を抑制する運転制御装置とを設
け、この運転制御装置を、加熱運転の実行が抑制された
時間を積算するタイマを有し、このタイマによって積算
された時間が設定された時間に達したことを条件に解凍
運転を終了させる構成としたところに特徴を有する。
は、冷凍食品の収容用の解凍室を構成する断熱箱体と、
解凍室内の温度を検出する庫内温度検出手段と、解凍室
内を加熱する加熱装置と、解凍室内を冷却する冷却装置
と、庫内温度検出手段にて検出した解凍室内の温度に応
じてその温度を解凍用の設定温度に維持すべく冷却装置
及び加熱装置の運転を制御する運転制御装置とを備えた
ところに特徴を有する。また、請求項2の解凍庫は、冷
凍食品の収容用の解凍室を構成する断熱箱体と、解凍室
内の温度を検出する庫内温度検出手段と、解凍室内を加
熱する加熱装置と、庫内温度検出手段にて検出した解凍
室内の温度が所定の下限温度まで低下すると前記加熱装
置による加熱運転を実行し所定の上限温度まで上昇する
とその加熱運転の実行を抑制する運転制御装置とを設
け、この運転制御装置を、加熱運転の実行が抑制された
時間を積算するタイマを有し、このタイマによって積算
された時間が設定された時間に達したことを条件に解凍
運転を終了させる構成としたところに特徴を有する。
【0006】さらに、請求項3の解凍庫は、冷凍食品の
収容用の解凍室を構成する断熱箱体と、解凍室内の温度
を検出する庫内温度検出手段と、解凍室内を加熱する加
熱装置と、庫内温度検出手段にて検出した解凍室内の温
度が所定の下限温度まで低下すると前記加熱装置による
加熱運転を実行し所定の上限温度まで上昇するとその加
熱運転の実行を抑制する運転制御装置とを設け、この運
転制御装置を、加熱運転の実行が抑制された時間を積算
するタイマを有し、このタイマによって積算された時間
が所定の時間に達したことを条件に前記上限温度を高く
変更する構成としたところに特徴を有する。
収容用の解凍室を構成する断熱箱体と、解凍室内の温度
を検出する庫内温度検出手段と、解凍室内を加熱する加
熱装置と、庫内温度検出手段にて検出した解凍室内の温
度が所定の下限温度まで低下すると前記加熱装置による
加熱運転を実行し所定の上限温度まで上昇するとその加
熱運転の実行を抑制する運転制御装置とを設け、この運
転制御装置を、加熱運転の実行が抑制された時間を積算
するタイマを有し、このタイマによって積算された時間
が所定の時間に達したことを条件に前記上限温度を高く
変更する構成としたところに特徴を有する。
【0007】また、請求項4の解凍庫における解凍運転
制御方法は、冷凍食品の収容用の解凍室を構成する断熱
箱体と、解凍室内の温度を検出する庫内温度検出手段
と、解凍室内を加熱する加熱装置と、庫内温度検出手段
にて検出した解凍室内の温度が所定の下限温度まで低下
すると加熱装置による加熱運転を作動させ所定の上限温
度まで上昇するとその加熱装置の運転を抑制する運転制
御装置とを備えた解凍庫において、前記加熱運転の実行
時又は実行抑制時における解凍室内の温度変化率に基づ
き解凍運転を制御するところに特徴を有する。
制御方法は、冷凍食品の収容用の解凍室を構成する断熱
箱体と、解凍室内の温度を検出する庫内温度検出手段
と、解凍室内を加熱する加熱装置と、庫内温度検出手段
にて検出した解凍室内の温度が所定の下限温度まで低下
すると加熱装置による加熱運転を作動させ所定の上限温
度まで上昇するとその加熱装置の運転を抑制する運転制
御装置とを備えた解凍庫において、前記加熱運転の実行
時又は実行抑制時における解凍室内の温度変化率に基づ
き解凍運転を制御するところに特徴を有する。
【0008】
【作用】請求項1の発明では、解凍室内は庫内温度検出
手段により検出された温度に応じて冷却装置及び加熱装
置の運転が制御され、解凍室内は解凍用の設定温度に維
持される。従って、解凍室内に冷凍食品を収容しておけ
ば、冷凍食品が暖められて解凍される。冷凍食品の収容
量が少ない場合には、加熱装置の運転を抑制しても断熱
箱体を貫通する外部からの進入熱等によって解凍室温度
が上昇傾向になることがある。すると、庫内温度検出手
段にて検出される温度が上昇するため、冷却装置が作動
して庫内温度の上昇が抑えられる。
手段により検出された温度に応じて冷却装置及び加熱装
置の運転が制御され、解凍室内は解凍用の設定温度に維
持される。従って、解凍室内に冷凍食品を収容しておけ
ば、冷凍食品が暖められて解凍される。冷凍食品の収容
量が少ない場合には、加熱装置の運転を抑制しても断熱
箱体を貫通する外部からの進入熱等によって解凍室温度
が上昇傾向になることがある。すると、庫内温度検出手
段にて検出される温度が上昇するため、冷却装置が作動
して庫内温度の上昇が抑えられる。
【0009】ところで、解凍室に冷凍食品を収容して解
凍室内の温度が所定の下限温度まで低下すると加熱運転
を実行し所定の上限温度まで上昇するとその加熱運転の
実行を抑制するようにした解凍庫においては、その温度
変化は、加熱運転の実行により上限温度まで上昇した後
に、加熱運転の実行が抑制されると、冷凍食品のいわゆ
る冷熱によって下限温度まで低下して加熱運転が再開さ
れるというサイクルを繰り返す。従って、冷凍食品の収
容量が多い場合には冷熱量も多いため図8に示すように
長い時間を要して上限温度まで上昇して短時間で下限温
度まで低下し、逆に、冷凍食品の収容量が少ない場合に
は図9に示すように短時間で上限温度まで上昇してゆっ
くりと下限温度に至るという特性がある。このことは、
加熱運転の実行時又は実行抑制時における解凍室内の温
度変化率が、冷凍食品の収容量を表す指標として利用で
きることを意味する。
凍室内の温度が所定の下限温度まで低下すると加熱運転
を実行し所定の上限温度まで上昇するとその加熱運転の
実行を抑制するようにした解凍庫においては、その温度
変化は、加熱運転の実行により上限温度まで上昇した後
に、加熱運転の実行が抑制されると、冷凍食品のいわゆ
る冷熱によって下限温度まで低下して加熱運転が再開さ
れるというサイクルを繰り返す。従って、冷凍食品の収
容量が多い場合には冷熱量も多いため図8に示すように
長い時間を要して上限温度まで上昇して短時間で下限温
度まで低下し、逆に、冷凍食品の収容量が少ない場合に
は図9に示すように短時間で上限温度まで上昇してゆっ
くりと下限温度に至るという特性がある。このことは、
加熱運転の実行時又は実行抑制時における解凍室内の温
度変化率が、冷凍食品の収容量を表す指標として利用で
きることを意味する。
【0010】請求項4の発明は上記事情に着目してなさ
れたものであり、解凍室内の温度変化率に基づいて解凍
運転が制御されるから、冷凍食品の収容量に応じた解凍
運転が実行される。請求項2及び請求項3の発明は、上
記解凍運転制御方法を具体化した解凍庫に関する発明で
ある。請求項2の解凍庫では、冷凍食品の収容量が多い
場合には、庫内温度が急速に低下するため加熱運転の実
行が抑制される時間が短くなって運転制御装置のタイマ
による時間の積算が進まないから、結局、解凍運転が長
く行われて冷凍食品の収容量が多いことに自然と適合す
る。また、逆に冷凍食品の収容量が少ない場合には、庫
内温度の低下度合いが緩慢であるから、加熱運転の実行
が抑制される時間が長くなり、タイマによる時間の積算
が早期に進んで、結局、解凍運転が短くなって冷凍食品
の収容量が少ないことに自然と適合する。
れたものであり、解凍室内の温度変化率に基づいて解凍
運転が制御されるから、冷凍食品の収容量に応じた解凍
運転が実行される。請求項2及び請求項3の発明は、上
記解凍運転制御方法を具体化した解凍庫に関する発明で
ある。請求項2の解凍庫では、冷凍食品の収容量が多い
場合には、庫内温度が急速に低下するため加熱運転の実
行が抑制される時間が短くなって運転制御装置のタイマ
による時間の積算が進まないから、結局、解凍運転が長
く行われて冷凍食品の収容量が多いことに自然と適合す
る。また、逆に冷凍食品の収容量が少ない場合には、庫
内温度の低下度合いが緩慢であるから、加熱運転の実行
が抑制される時間が長くなり、タイマによる時間の積算
が早期に進んで、結局、解凍運転が短くなって冷凍食品
の収容量が少ないことに自然と適合する。
【0011】また、請求項3の解凍庫では、解凍運転の
途中から上限温度が高くなるように変更されるので、当
初から上限温度を高く設定した解凍運転とは異なりドリ
ップが増大して品質劣化を来すことがなく、また、最後
まで上限温度を低く設定したままの解凍運転と比較して
迅速に解凍を行うことができる。この場合、冷凍食品の
収容量が多いときには、請求項2の解凍庫と同様に、運
転制御装置のタイマによる時間の積算が進まず、上限温
度を高くする変更時期が遅くなるから、冷凍食品の収容
量が多いことに自然と適合する。逆に、冷凍食品の収容
量が少ないときには、やはり請求項2の解凍庫と同様
に、タイマによる時間の積算が早期に進んで、結局、早
期に上限温度が高く切り換えられ、冷凍食品の収容量が
少ないことに自然と適合する。
途中から上限温度が高くなるように変更されるので、当
初から上限温度を高く設定した解凍運転とは異なりドリ
ップが増大して品質劣化を来すことがなく、また、最後
まで上限温度を低く設定したままの解凍運転と比較して
迅速に解凍を行うことができる。この場合、冷凍食品の
収容量が多いときには、請求項2の解凍庫と同様に、運
転制御装置のタイマによる時間の積算が進まず、上限温
度を高くする変更時期が遅くなるから、冷凍食品の収容
量が多いことに自然と適合する。逆に、冷凍食品の収容
量が少ないときには、やはり請求項2の解凍庫と同様
に、タイマによる時間の積算が早期に進んで、結局、早
期に上限温度が高く切り換えられ、冷凍食品の収容量が
少ないことに自然と適合する。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の解凍庫に
よれば、冷凍食品の収容量が少ない場合には冷却装置が
作動して解凍室の温度上昇を防止できるから、適切な解
凍品質を得ることができるという効果が得られる。ま
た、請求項4の解凍庫の制御方法によれば、冷凍食品を
収容する度にタイマを調節し直す等の手間を掛けなくと
も、冷凍食品の量に応じて自ずと適切な解凍運転が実行
されるという優れた効果が得られる。そして、請求項2
の解凍庫では、冷凍食品の量に応じて適切な長さの解凍
運転を自動的に行うことができ、請求項3の解凍庫では
冷凍食品の量に応じて上限温度の切換時期が自動的に変
化するから、品質劣化を招くことなく短時間で解凍を終
わらせることができる上に、タイマの設定時間を調節し
直す等の手間が不要となるという効果が得られる。
よれば、冷凍食品の収容量が少ない場合には冷却装置が
作動して解凍室の温度上昇を防止できるから、適切な解
凍品質を得ることができるという効果が得られる。ま
た、請求項4の解凍庫の制御方法によれば、冷凍食品を
収容する度にタイマを調節し直す等の手間を掛けなくと
も、冷凍食品の量に応じて自ずと適切な解凍運転が実行
されるという優れた効果が得られる。そして、請求項2
の解凍庫では、冷凍食品の量に応じて適切な長さの解凍
運転を自動的に行うことができ、請求項3の解凍庫では
冷凍食品の量に応じて上限温度の切換時期が自動的に変
化するから、品質劣化を招くことなく短時間で解凍を終
わらせることができる上に、タイマの設定時間を調節し
直す等の手間が不要となるという効果が得られる。
【0013】
<第1実施例>以下、請求項1の発明を解凍冷蔵庫に適
用した第1実施例について図1ないし図3を参照して説
明する。 (実施例の構成)本実施例の解凍冷蔵庫は、図1に概略
的に示すように、前面を開放した縦長の断熱箱体11の
内部に上下二段に内箱12を配置し、各内箱12の前面
に扉13を設けて内部を解凍室に相当する食品収容室1
4としている。各内箱12は例えばステンレス等の熱伝
導性の材質にて形成されると共に、その外周と断熱箱体
11との間に空気流路15が形成されている。断熱箱体
11の上部には機械室16が設けられ、その内部に図示
しないコンプレッサ、凝縮器、冷却ファン、キャピラリ
チューブ等の周知の圧縮式冷凍サイクルを構成する各部
品が収納され、その冷凍サイクルの冷却器17は前記断
熱箱体11の空気流路15のうち上段の内箱12の上方
に設けた冷却器収容室18内に配置されている。この冷
凍サイクルは食品収容室14内を冷却するための冷却装
置に相当し、冷凍サイクルを運転しながら冷却器収容室
18内に設けた循環ファン19を駆動することにより、
冷却器17で生成された冷気が空気流路15を循環して
内箱12ひいては食品収容室14内を冷却することがで
きる。
用した第1実施例について図1ないし図3を参照して説
明する。 (実施例の構成)本実施例の解凍冷蔵庫は、図1に概略
的に示すように、前面を開放した縦長の断熱箱体11の
内部に上下二段に内箱12を配置し、各内箱12の前面
に扉13を設けて内部を解凍室に相当する食品収容室1
4としている。各内箱12は例えばステンレス等の熱伝
導性の材質にて形成されると共に、その外周と断熱箱体
11との間に空気流路15が形成されている。断熱箱体
11の上部には機械室16が設けられ、その内部に図示
しないコンプレッサ、凝縮器、冷却ファン、キャピラリ
チューブ等の周知の圧縮式冷凍サイクルを構成する各部
品が収納され、その冷凍サイクルの冷却器17は前記断
熱箱体11の空気流路15のうち上段の内箱12の上方
に設けた冷却器収容室18内に配置されている。この冷
凍サイクルは食品収容室14内を冷却するための冷却装
置に相当し、冷凍サイクルを運転しながら冷却器収容室
18内に設けた循環ファン19を駆動することにより、
冷却器17で生成された冷気が空気流路15を循環して
内箱12ひいては食品収容室14内を冷却することがで
きる。
【0014】また、上記冷却器17の底面部にはヒータ
20が付設され、これに通電して冷却器17を加熱する
ことができる。このヒータ20は本発明にいう加熱装置
に相当するもので、通常の除霜用のヒータに比べて出力
が大きく設定され、冷却器17の除霜のみならず、冷却
器17を加熱しながら循環ファン19を駆動することに
より、温風を空気流路15内に循環させて内箱12ひい
ては食品収容室14内を加熱することができるようにな
っている。なお、21は食品収容室14内に冷凍食品を
収容するための棚網、22は食品収容室14内の空気を
矢印のように循環させるための庫内ファン、23は内箱
12の天井面に取り付けた庫内温度検出手段に相当する
温度スイッチで、次に述べるように冷蔵温度スイッチT
h1及び解凍温度スイッチTh2からなる。
20が付設され、これに通電して冷却器17を加熱する
ことができる。このヒータ20は本発明にいう加熱装置
に相当するもので、通常の除霜用のヒータに比べて出力
が大きく設定され、冷却器17の除霜のみならず、冷却
器17を加熱しながら循環ファン19を駆動することに
より、温風を空気流路15内に循環させて内箱12ひい
ては食品収容室14内を加熱することができるようにな
っている。なお、21は食品収容室14内に冷凍食品を
収容するための棚網、22は食品収容室14内の空気を
矢印のように循環させるための庫内ファン、23は内箱
12の天井面に取り付けた庫内温度検出手段に相当する
温度スイッチで、次に述べるように冷蔵温度スイッチT
h1及び解凍温度スイッチTh2からなる。
【0015】さて、図2には本発明に直接関係する部分
の制御回路を示してあり、これらが運転制御装置を構成
する。同図において左右の電源ラインは商用交流電源に
接続され、上記コンプレッサのコンプレッサモータ30
は常閉リレー接点x2 、冷蔵温度スイッチTh1、常開
リレー接点x1 、スタータSRを直列に介して上記電源
ラインに接続されている。この冷蔵温度スイッチTh1
は、食品収容室14内が設定された冷蔵上限温度TRH以
上になると回路を閉じ、冷蔵下限温度TRL以下に冷却さ
れると回路を開放する構成である。また、解凍温度スイ
ッチTh2は2回路切換形であって常開形のリレー接点
x2 を介してコンプレッサモータ30のスタータSR及
びヒータ20に接続されていて、リレー接点x2 の閉成
を条件にコンプレッサモータ30とヒータ20とを選択
的に駆動できるようになっている。この解凍温度スイッ
チTh2は、食品収容室14内が設定された解凍下限温
度TDL以下ではヒータ20側の通電路を有効化し、解凍
上限温度TDHに達するとコンプレッサモータ30側の通
電路を有効化する構成である。なお、上記各温度は、本
実施例ではTRL<TRH<TDL<TDHなる関係に設定して
いる(図3参照)。
の制御回路を示してあり、これらが運転制御装置を構成
する。同図において左右の電源ラインは商用交流電源に
接続され、上記コンプレッサのコンプレッサモータ30
は常閉リレー接点x2 、冷蔵温度スイッチTh1、常開
リレー接点x1 、スタータSRを直列に介して上記電源
ラインに接続されている。この冷蔵温度スイッチTh1
は、食品収容室14内が設定された冷蔵上限温度TRH以
上になると回路を閉じ、冷蔵下限温度TRL以下に冷却さ
れると回路を開放する構成である。また、解凍温度スイ
ッチTh2は2回路切換形であって常開形のリレー接点
x2 を介してコンプレッサモータ30のスタータSR及
びヒータ20に接続されていて、リレー接点x2 の閉成
を条件にコンプレッサモータ30とヒータ20とを選択
的に駆動できるようになっている。この解凍温度スイッ
チTh2は、食品収容室14内が設定された解凍下限温
度TDL以下ではヒータ20側の通電路を有効化し、解凍
上限温度TDHに達するとコンプレッサモータ30側の通
電路を有効化する構成である。なお、上記各温度は、本
実施例ではTRL<TRH<TDL<TDHなる関係に設定して
いる(図3参照)。
【0016】32は解凍庫の図示しない操作部に設けた
解凍開始スイッチであり、解凍タイマTM2のタイマス
イッチ33及びリレーコイルX2を介して両電源ライン
に接続されると共に、上記解凍開始スイッチ32と並列
に自己保持用の常開リレー接点x2 が設けられ、また両
電源ライン間に上記リレー接点x2 と直列となるように
して解凍タイマTM2のタイマモータ34及び庫内ファ
ン22が並列に接続されている。これにて、解凍開始ス
イッチ32を押して回路を閉じると、リレーコイルX2
が励磁されてタイマモータ34及び庫内ファン22に連
続通電される。
解凍開始スイッチであり、解凍タイマTM2のタイマス
イッチ33及びリレーコイルX2を介して両電源ライン
に接続されると共に、上記解凍開始スイッチ32と並列
に自己保持用の常開リレー接点x2 が設けられ、また両
電源ライン間に上記リレー接点x2 と直列となるように
して解凍タイマTM2のタイマモータ34及び庫内ファ
ン22が並列に接続されている。これにて、解凍開始ス
イッチ32を押して回路を閉じると、リレーコイルX2
が励磁されてタイマモータ34及び庫内ファン22に連
続通電される。
【0017】なお、同図中の符号TM1は除霜タイマを
示し、解凍冷蔵庫の電源が投入されている間はタイマモ
ータMに通電されて計時作動が行われ、予め設定された
時間が積算されると、タイマスイッチ36が開放してリ
レーコイルX1の通電を断つようになっている。 (実施例の作用)電源が投入されているが解凍開始スイ
ッチ32がオン操作されていない場合には、この実施例
の解凍冷蔵庫は冷蔵モードにある。すなわち、リレーコ
イルX2は断電されて常閉リレー接点x2 は閉じ、常開
リレー接点x1 は閉じている。また、除霜時以外はリレ
ーコイルX1は通電されているから、常開リレー接点x
1は閉じており、循環ファン19は運転され、コンプレ
ッサモータ30は通電可能な状態にある。従って、食品
収容室14内の温度が冷蔵のために設定された冷蔵上限
温度TRHを越えると冷蔵温度スイッチTh1が閉じてコ
ンプレッサモータ30が運転され、庫内の冷却が行われ
る。なお、この庫内冷却は、コンプレッサモータ30の
運転により冷却器17に生じた冷気を循環ファン19で
断熱箱体11内の空気流路15を循環させることによ
り、食品収容室14内を間接的に冷却することにより行
う。これにて食品収容室14内に収容した食品の過剰な
乾燥を防止することができる。
示し、解凍冷蔵庫の電源が投入されている間はタイマモ
ータMに通電されて計時作動が行われ、予め設定された
時間が積算されると、タイマスイッチ36が開放してリ
レーコイルX1の通電を断つようになっている。 (実施例の作用)電源が投入されているが解凍開始スイ
ッチ32がオン操作されていない場合には、この実施例
の解凍冷蔵庫は冷蔵モードにある。すなわち、リレーコ
イルX2は断電されて常閉リレー接点x2 は閉じ、常開
リレー接点x1 は閉じている。また、除霜時以外はリレ
ーコイルX1は通電されているから、常開リレー接点x
1は閉じており、循環ファン19は運転され、コンプレ
ッサモータ30は通電可能な状態にある。従って、食品
収容室14内の温度が冷蔵のために設定された冷蔵上限
温度TRHを越えると冷蔵温度スイッチTh1が閉じてコ
ンプレッサモータ30が運転され、庫内の冷却が行われ
る。なお、この庫内冷却は、コンプレッサモータ30の
運転により冷却器17に生じた冷気を循環ファン19で
断熱箱体11内の空気流路15を循環させることによ
り、食品収容室14内を間接的に冷却することにより行
う。これにて食品収容室14内に収容した食品の過剰な
乾燥を防止することができる。
【0018】上述の冷却運転によって庫内が冷却され、
その温度が冷蔵のために設定された冷蔵下限温度TRLを
下回ると、冷蔵温度スイッチTh1が開放するため、コ
ンプレッサモータ30が断電されて冷却運転が中断され
る。なお、この冷却運転の中断時においても、循環ファ
ン19は継続して運転されている(図3参照)。さて、
冷凍食品の解凍を行うには、冷凍食品を食品収容室14
に収容し、解凍タイマTM2に解凍運転を実行したい時
間をセットした上で、解凍開始スイッチ32をオン操作
する(図3時刻t1)。すると、リレーコイルX2に通
電されて自己保持状態になると共に、庫内ファン22及
び解凍タイマTM2のタイマモータ34に通電され、食
品収容室14内の空気循環が始まると共に、解凍タイマ
TM2の計時作動が開始される。そして、常閉リレー接
点x2 が開放して常開リレー接点x2 が閉じるから、コ
ンプレッサモータ30は冷蔵温度スイッチTh1による
制御を離れて、解凍温度スイッチTh2による制御に移
行すると共に、ヒータ20への通電が可能な状態となっ
て解凍モードになる。
その温度が冷蔵のために設定された冷蔵下限温度TRLを
下回ると、冷蔵温度スイッチTh1が開放するため、コ
ンプレッサモータ30が断電されて冷却運転が中断され
る。なお、この冷却運転の中断時においても、循環ファ
ン19は継続して運転されている(図3参照)。さて、
冷凍食品の解凍を行うには、冷凍食品を食品収容室14
に収容し、解凍タイマTM2に解凍運転を実行したい時
間をセットした上で、解凍開始スイッチ32をオン操作
する(図3時刻t1)。すると、リレーコイルX2に通
電されて自己保持状態になると共に、庫内ファン22及
び解凍タイマTM2のタイマモータ34に通電され、食
品収容室14内の空気循環が始まると共に、解凍タイマ
TM2の計時作動が開始される。そして、常閉リレー接
点x2 が開放して常開リレー接点x2 が閉じるから、コ
ンプレッサモータ30は冷蔵温度スイッチTh1による
制御を離れて、解凍温度スイッチTh2による制御に移
行すると共に、ヒータ20への通電が可能な状態となっ
て解凍モードになる。
【0019】冷蔵モードからの移行直後では庫内温度は
低く、解凍温度スイッチTh2はヒータ20側に切り替
わっているから、ヒータ20が通電されて冷却器17が
加熱される。この結果、内箱12の外側の空気流路15
に温風が循環することになるから、食品収容室14内の
温度が上昇して冷凍食品が緩やかに加熱され、次第に解
凍が進むことになる。ところで、食品収容室14内に多
量の冷凍食品を収容した場合には、いわゆる冷熱量が多
いために庫内温度は低下傾向を呈するが、その収容量が
少ない場合には、断熱箱体11を貫通する外部からの進
入熱や庫内ファン22の自己発熱によって庫内温度が上
昇傾向を呈する場合がある。このような場合、本実施例
では、食品収容室14内の温度が解凍上限温度TDHを上
回ると、解凍温度スイッチTh2がコンプレッサモータ
30側に切り替わるため、ヒータ20が断電される(加
熱運転の抑制)すると共にコンプレッサモータ30に通
電されて冷却運転が開始される。これにて食品収容室1
4内が冷却されるから、過剰な温度上昇が抑制されて冷
凍食品からのドリップが増大するような品質劣化が防止
される。冷却運転により庫内温度が低下すると、解凍下
限温度TDLに達したところで再びヒータ20に通電され
るようになって庫内が加熱され、以下、これを繰り返し
て食品収容室14内が解凍用の設定温度に維持されるよ
うになる。この解凍運転は、解凍タイマTM2による計
時が終了するまで実行され、同タイマに設定された時間
が経過すると(図3時刻t2)、タイマスイッチ33が
開いて解凍運転が終了する。
低く、解凍温度スイッチTh2はヒータ20側に切り替
わっているから、ヒータ20が通電されて冷却器17が
加熱される。この結果、内箱12の外側の空気流路15
に温風が循環することになるから、食品収容室14内の
温度が上昇して冷凍食品が緩やかに加熱され、次第に解
凍が進むことになる。ところで、食品収容室14内に多
量の冷凍食品を収容した場合には、いわゆる冷熱量が多
いために庫内温度は低下傾向を呈するが、その収容量が
少ない場合には、断熱箱体11を貫通する外部からの進
入熱や庫内ファン22の自己発熱によって庫内温度が上
昇傾向を呈する場合がある。このような場合、本実施例
では、食品収容室14内の温度が解凍上限温度TDHを上
回ると、解凍温度スイッチTh2がコンプレッサモータ
30側に切り替わるため、ヒータ20が断電される(加
熱運転の抑制)すると共にコンプレッサモータ30に通
電されて冷却運転が開始される。これにて食品収容室1
4内が冷却されるから、過剰な温度上昇が抑制されて冷
凍食品からのドリップが増大するような品質劣化が防止
される。冷却運転により庫内温度が低下すると、解凍下
限温度TDLに達したところで再びヒータ20に通電され
るようになって庫内が加熱され、以下、これを繰り返し
て食品収容室14内が解凍用の設定温度に維持されるよ
うになる。この解凍運転は、解凍タイマTM2による計
時が終了するまで実行され、同タイマに設定された時間
が経過すると(図3時刻t2)、タイマスイッチ33が
開いて解凍運転が終了する。
【0020】(実施例の効果)以上述べたように、本実
施例によれば、冷凍食品の収容量が少ない場合に、食品
収容室14内の温度が上昇傾向になったとしても、その
温度が解凍上限温度TDHを上回ったところで冷却運転が
開始される。これにて、食品収容室14内の過剰な温度
上昇が抑制されるから、冷凍食品の温度が必要以上に上
昇して冷凍食品からのドリップが増大するような品質劣
化が確実に防止することができる。 <第2実施例>次に、本発明の第2実施例を図4及び図
5を参照して説明する。この実施例は、請求項4に係る
解凍庫の制御方法を具体化した請求項2の発明に対応
し、解凍冷蔵庫の機械的構造については第1実施例と同
様であり、その運転制御装置が相違する。従って、機械
的構造については第1実施例の説明を援用して重複する
説明を省略し、運転制御装置については図4を参照しな
がら図2の第1実施例と異なるところのみを説明する。
施例によれば、冷凍食品の収容量が少ない場合に、食品
収容室14内の温度が上昇傾向になったとしても、その
温度が解凍上限温度TDHを上回ったところで冷却運転が
開始される。これにて、食品収容室14内の過剰な温度
上昇が抑制されるから、冷凍食品の温度が必要以上に上
昇して冷凍食品からのドリップが増大するような品質劣
化が確実に防止することができる。 <第2実施例>次に、本発明の第2実施例を図4及び図
5を参照して説明する。この実施例は、請求項4に係る
解凍庫の制御方法を具体化した請求項2の発明に対応
し、解凍冷蔵庫の機械的構造については第1実施例と同
様であり、その運転制御装置が相違する。従って、機械
的構造については第1実施例の説明を援用して重複する
説明を省略し、運転制御装置については図4を参照しな
がら図2の第1実施例と異なるところのみを説明する。
【0021】解凍温度スイッチTh2は、前記第1実施
例と同様に2回路切換形であって常開形のリレー接点x
2 を介してリレーコイルX3又はヒータ20に選択的に
通電できるようになっている。この解凍温度スイッチT
h2は、食品収容室14内が設定された解凍下限温度T
DL以下ではヒータ20側の通電路を有効化すると共に、
解凍上限温度TDHに達するとリレーコイルX3側の通電
路を有効化し、冷蔵下限温度TRL及び冷蔵上限温度TRH
との関係は、TRL<TRH<TDL<TDHなる関係に設定し
ている点は前記第1実施例と同様である。そして、常開
リレー接点x3は冷蔵温度スイッチTh1をバイパスす
るようにコンプレッサモータ30への通電路に設けられ
ており、これにてリレーコイルX3の通電時にコンプレ
ッサモータ30を運転することができるようになってい
る。
例と同様に2回路切換形であって常開形のリレー接点x
2 を介してリレーコイルX3又はヒータ20に選択的に
通電できるようになっている。この解凍温度スイッチT
h2は、食品収容室14内が設定された解凍下限温度T
DL以下ではヒータ20側の通電路を有効化すると共に、
解凍上限温度TDHに達するとリレーコイルX3側の通電
路を有効化し、冷蔵下限温度TRL及び冷蔵上限温度TRH
との関係は、TRL<TRH<TDL<TDHなる関係に設定し
ている点は前記第1実施例と同様である。そして、常開
リレー接点x3は冷蔵温度スイッチTh1をバイパスす
るようにコンプレッサモータ30への通電路に設けられ
ており、これにてリレーコイルX3の通電時にコンプレ
ッサモータ30を運転することができるようになってい
る。
【0022】一方、解凍タイマTM2は本実施例ではク
ラッチ機構(図示せず)を備え、そのクラッチコイル4
1に通電されている間だけ計時動作を行う。そのクラッ
チコイル41は常開リレー接点x2 を介して電源ライン
に接続され、また、リレーコイルX2はタイマスイッチ
43及び常開リレー接点x2 を介して電源ラインに接続
されている。そして、タイマモータ42は常開リレー接
点x3 を介して電源ラインに接続されており、ヒータ2
0の断電時(加熱運転の抑制時)、すなわちコンプレッ
サモータ30の通電時にタイマモータ42が通電されて
計時動作が行われるようになっている。
ラッチ機構(図示せず)を備え、そのクラッチコイル4
1に通電されている間だけ計時動作を行う。そのクラッ
チコイル41は常開リレー接点x2 を介して電源ライン
に接続され、また、リレーコイルX2はタイマスイッチ
43及び常開リレー接点x2 を介して電源ラインに接続
されている。そして、タイマモータ42は常開リレー接
点x3 を介して電源ラインに接続されており、ヒータ2
0の断電時(加熱運転の抑制時)、すなわちコンプレッ
サモータ30の通電時にタイマモータ42が通電されて
計時動作が行われるようになっている。
【0023】本実施例の構成によれば、解凍開始スイッ
チ32をオン操作すると、第1実施例と同様に解凍運転
が開始され、ヒータ20(必要に応じてコンプレッサモ
ータ30)に通電されて食品収容室14内が解凍下限温
度TDLと解凍上限温度TDHとの間に維持される。この
際、解凍タイマTM2はこの解凍運転を実行している間
に常に計時動作を行っているのではなく、ヒータ20の
断電時(加熱運転の抑制時)、すなわちコンプレッサモ
ータ30の通電時(冷却運転時)だけにタイマモータ4
2に通電されて計時動作が行われ、その時間が積算され
る。そして、その積算値が設定された値に達すると、タ
イマスイッチ43が開放してリレーコイルX2が断電さ
れ、もって解凍運転が終了する(図5時刻t2)。
チ32をオン操作すると、第1実施例と同様に解凍運転
が開始され、ヒータ20(必要に応じてコンプレッサモ
ータ30)に通電されて食品収容室14内が解凍下限温
度TDLと解凍上限温度TDHとの間に維持される。この
際、解凍タイマTM2はこの解凍運転を実行している間
に常に計時動作を行っているのではなく、ヒータ20の
断電時(加熱運転の抑制時)、すなわちコンプレッサモ
ータ30の通電時(冷却運転時)だけにタイマモータ4
2に通電されて計時動作が行われ、その時間が積算され
る。そして、その積算値が設定された値に達すると、タ
イマスイッチ43が開放してリレーコイルX2が断電さ
れ、もって解凍運転が終了する(図5時刻t2)。
【0024】ここで、食品収容室14内に多量の冷凍食
品を収容した場合には、いわゆる冷熱量が多いため、図
8に示すように長い時間を要して上限温度まで上昇し
(温度変化率が小)、その後、短時間で下限温度まで低
下し(温度変化率が大)、逆に、冷凍食品の収容量が少
ない場合には図9に示すように短時間で上限温度まで上
昇して(温度変化率大)、ゆっくりと下限温度に至る
(温度変化率小)。従って、この実施例では、食品収容
室14内に多量の冷凍食品を収容した場合には、コンプ
レッサモータ30への通電時間が短くなるため、タイマ
モータ42による時間積算の進み具合が遅くなることに
なる。このため、設定時間を計時するまでに長時間を要
し、結局、解凍運転が実行される時間が長くなり、多量
の冷凍食品を解凍することに適合する。また、逆に、食
品収容室14内に収容した冷凍食品の量が少ない場合に
は、ヒータ20の断電時間、すなわち冷却運転の実行時
間が長くなるため、タイマモータ42による時間積算の
進み具合が早くなる。このため、短時間で設定時間を積
算することになり、結局、解凍運転が実行される時間が
短くなって、冷凍食品の量が少ないことに適合すること
となる。
品を収容した場合には、いわゆる冷熱量が多いため、図
8に示すように長い時間を要して上限温度まで上昇し
(温度変化率が小)、その後、短時間で下限温度まで低
下し(温度変化率が大)、逆に、冷凍食品の収容量が少
ない場合には図9に示すように短時間で上限温度まで上
昇して(温度変化率大)、ゆっくりと下限温度に至る
(温度変化率小)。従って、この実施例では、食品収容
室14内に多量の冷凍食品を収容した場合には、コンプ
レッサモータ30への通電時間が短くなるため、タイマ
モータ42による時間積算の進み具合が遅くなることに
なる。このため、設定時間を計時するまでに長時間を要
し、結局、解凍運転が実行される時間が長くなり、多量
の冷凍食品を解凍することに適合する。また、逆に、食
品収容室14内に収容した冷凍食品の量が少ない場合に
は、ヒータ20の断電時間、すなわち冷却運転の実行時
間が長くなるため、タイマモータ42による時間積算の
進み具合が早くなる。このため、短時間で設定時間を積
算することになり、結局、解凍運転が実行される時間が
短くなって、冷凍食品の量が少ないことに適合すること
となる。
【0025】従って、本実施例によれば、解凍タイマT
M2の設定時間を冷凍食品の量に応じて調節しなくと
も、自然にその量に応じた長さの解凍運転が実行される
ことになり、解凍タイマの設定時間を調節するという煩
わしい操作が不要になるだけでなく、常に適切な解凍品
質を得ることができるという利点が得られる。もちろ
ん、解凍運転の実行中に食品収容室14内の温度が上昇
傾向となれば、コンプレッサモータ30に通電されて冷
却運転が実行されるから、冷凍食品の温度が必要以上に
上昇して冷凍食品からのドリップが増大するような品質
劣化を確実に防止できることは第1実施例と同様であ
る。
M2の設定時間を冷凍食品の量に応じて調節しなくと
も、自然にその量に応じた長さの解凍運転が実行される
ことになり、解凍タイマの設定時間を調節するという煩
わしい操作が不要になるだけでなく、常に適切な解凍品
質を得ることができるという利点が得られる。もちろ
ん、解凍運転の実行中に食品収容室14内の温度が上昇
傾向となれば、コンプレッサモータ30に通電されて冷
却運転が実行されるから、冷凍食品の温度が必要以上に
上昇して冷凍食品からのドリップが増大するような品質
劣化を確実に防止できることは第1実施例と同様であ
る。
【0026】<第3実施例>図6及び図7は本発明の第
3実施例を示す。この第3実施例は、請求項4に係る解
凍庫の制御方法を具体化した請求項3の発明に対応し、
解凍冷蔵庫の機械的構造については第1実施例と同様で
あり、その運転制御装置が相違する。従って、ここでも
機械的構造については第1実施例の説明を援用して重複
する説明を省略し、運転制御装置については図6を参照
しながら図2の第1実施例と異なるところのみを説明す
る。この実施例では、解凍室温度検出手段として設定温
度が相違する第1及び第2の2つの解凍温度スイッチT
h2,Th3とを設けており、いずれかを選択的に有効
化することによって加熱運転の実行を抑制する上限温度
を変更可能にしている。第1の解凍温度スイッチTh2
は、前記第1及び第2実施例と同様に2回路切換形であ
って常開リレー接点x2 及び常閉リレー接点x4 を直列
に介してリレーコイルX3又はヒータ20に選択的に通
電できるようになっており、第2の解凍温度スイッチT
h3も2回路切換形であって常開リレー接点x2 及び常
開リレー接点x4 を直列に介してリレーコイルX3又は
ヒータ20に選択的に通電できるようになっている。両
解凍温度スイッチTh2,Th3は、ともに食品収容室
14内が設定された解凍下限温度以下ではヒータ20側
の通電路を有効化すると共に、解凍上限温度に達すると
リレーコイルX3側の通電路を有効化するようになって
いる点は第2実施例と同様であるが、解凍温度スイッチ
Th3の解凍下限温度TDL3 は、解凍温度スイッチTh
2の解凍下限温度TDL2 よりも高く設定してある。ま
た、冷蔵下限温度TRL及び冷蔵上限温度TRHを含めた各
設定温度の関係は、TRL<TRH<TDL2<TDH2<TDL3
<TDH3となっている。
3実施例を示す。この第3実施例は、請求項4に係る解
凍庫の制御方法を具体化した請求項3の発明に対応し、
解凍冷蔵庫の機械的構造については第1実施例と同様で
あり、その運転制御装置が相違する。従って、ここでも
機械的構造については第1実施例の説明を援用して重複
する説明を省略し、運転制御装置については図6を参照
しながら図2の第1実施例と異なるところのみを説明す
る。この実施例では、解凍室温度検出手段として設定温
度が相違する第1及び第2の2つの解凍温度スイッチT
h2,Th3とを設けており、いずれかを選択的に有効
化することによって加熱運転の実行を抑制する上限温度
を変更可能にしている。第1の解凍温度スイッチTh2
は、前記第1及び第2実施例と同様に2回路切換形であ
って常開リレー接点x2 及び常閉リレー接点x4 を直列
に介してリレーコイルX3又はヒータ20に選択的に通
電できるようになっており、第2の解凍温度スイッチT
h3も2回路切換形であって常開リレー接点x2 及び常
開リレー接点x4 を直列に介してリレーコイルX3又は
ヒータ20に選択的に通電できるようになっている。両
解凍温度スイッチTh2,Th3は、ともに食品収容室
14内が設定された解凍下限温度以下ではヒータ20側
の通電路を有効化すると共に、解凍上限温度に達すると
リレーコイルX3側の通電路を有効化するようになって
いる点は第2実施例と同様であるが、解凍温度スイッチ
Th3の解凍下限温度TDL3 は、解凍温度スイッチTh
2の解凍下限温度TDL2 よりも高く設定してある。ま
た、冷蔵下限温度TRL及び冷蔵上限温度TRHを含めた各
設定温度の関係は、TRL<TRH<TDL2<TDH2<TDL3
<TDH3となっている。
【0027】常開リレー接点x3 は、第2実施例と同様
に冷蔵温度スイッチTh1をバイパスするようにコンプ
レッサモータ30への通電路に設けられており、これに
てリレーコイルX3の通電時にコンプレッサモータ30
を運転することができるようになっている。一方、解凍
タイマについても本実施例では第1及び第2の2つの解
凍タイマTM2,TM3が設けられ、それぞれ第2実施
例と同様にクラッチ機構(図示せず)を備え、各クラッ
チコイル51,51に通電されている間だけ計時動作を
行うようになっており、そのクラッチコイル51,51
は常開リレー接点x2 を介して電源ラインに接続されて
いる。リレーコイルX2は第1の解凍タイマTM2のタ
イマスイッチ53及び常開リレー接点x2 を介して電源
ラインに接続されており、また、リレーコイルX4は第
2の解凍タイマTM3の常開形のタイマスイッチ53を
介して電源ラインに接続されている。そして、第1の解
凍タイマTM2のタイマモータ52は常開リレー接点x
3 、常開リレー接点x4 及びタイマスイッチ53を介し
て電源ラインに接続され、第2の解凍タイマTM3のタ
イマモータ52は常開リレー接点x3 及びタイマスイッ
チ53を介して電源ラインに接続されている。
に冷蔵温度スイッチTh1をバイパスするようにコンプ
レッサモータ30への通電路に設けられており、これに
てリレーコイルX3の通電時にコンプレッサモータ30
を運転することができるようになっている。一方、解凍
タイマについても本実施例では第1及び第2の2つの解
凍タイマTM2,TM3が設けられ、それぞれ第2実施
例と同様にクラッチ機構(図示せず)を備え、各クラッ
チコイル51,51に通電されている間だけ計時動作を
行うようになっており、そのクラッチコイル51,51
は常開リレー接点x2 を介して電源ラインに接続されて
いる。リレーコイルX2は第1の解凍タイマTM2のタ
イマスイッチ53及び常開リレー接点x2 を介して電源
ラインに接続されており、また、リレーコイルX4は第
2の解凍タイマTM3の常開形のタイマスイッチ53を
介して電源ラインに接続されている。そして、第1の解
凍タイマTM2のタイマモータ52は常開リレー接点x
3 、常開リレー接点x4 及びタイマスイッチ53を介し
て電源ラインに接続され、第2の解凍タイマTM3のタ
イマモータ52は常開リレー接点x3 及びタイマスイッ
チ53を介して電源ラインに接続されている。
【0028】本実施例の構成によれば、解凍開始スイッ
チ32をオン操作すると(図7時刻t1)、第1実施例
と同様に解凍運転が開始され、ヒータ20(必要に応じ
てコンプレッサモータ30)に通電されて食品収容室1
4内の温度が、まず第1の解凍温度スイッチTh2の解
凍下限温度TDL2 と解凍上限温度TDH2 との間に維持さ
れる。この解凍運転の実行時には第1の解凍タイマTM
2が計時動作を行うが、第2実施例と同様に、この解凍
タイマTM2はこの解凍運転を実行している間に常に計
時動作を行っているのではなく、ヒータ20の断電時
(加熱運転の抑制時)、すなわちコンプレッサモータ3
0の通電時(冷却運転時)だけにタイマモータ52に通
電されて計時動作が行われ、その時間が積算される。そ
して、まず第2の解凍タイマTM3において、その積算
値が設定された値に達し、その常閉形のタイマスイッチ
53が開放してタイマモータ52の動作が停止すると共
に(図7時刻t2)、常開形のタイマスイッチ53が閉
じてリレーコイルX4に通電される。この結果、常開リ
レー接点x4 が閉じて第2の解凍タイマTM3の計時動
作が可能になると共に、第2の解凍温度スイッチTh3
による温度制御が開始されて上限温度が高く設定され
る。
チ32をオン操作すると(図7時刻t1)、第1実施例
と同様に解凍運転が開始され、ヒータ20(必要に応じ
てコンプレッサモータ30)に通電されて食品収容室1
4内の温度が、まず第1の解凍温度スイッチTh2の解
凍下限温度TDL2 と解凍上限温度TDH2 との間に維持さ
れる。この解凍運転の実行時には第1の解凍タイマTM
2が計時動作を行うが、第2実施例と同様に、この解凍
タイマTM2はこの解凍運転を実行している間に常に計
時動作を行っているのではなく、ヒータ20の断電時
(加熱運転の抑制時)、すなわちコンプレッサモータ3
0の通電時(冷却運転時)だけにタイマモータ52に通
電されて計時動作が行われ、その時間が積算される。そ
して、まず第2の解凍タイマTM3において、その積算
値が設定された値に達し、その常閉形のタイマスイッチ
53が開放してタイマモータ52の動作が停止すると共
に(図7時刻t2)、常開形のタイマスイッチ53が閉
じてリレーコイルX4に通電される。この結果、常開リ
レー接点x4 が閉じて第2の解凍タイマTM3の計時動
作が可能になると共に、第2の解凍温度スイッチTh3
による温度制御が開始されて上限温度が高く設定され
る。
【0029】すなわち、図7に示すように食品収容室1
4内の温度は、第2の解凍温度スイッチTh3の解凍下
限温度TDL3 と解凍上限温度TDH3 との間に維持される
ことになり、冷凍食品はより高い温度で解凍が進められ
る。この解凍運転の実行時には第2の解凍タイマTM3
が、ヒータ20の断電時(加熱運転の抑制時)すなわち
コンプレッサモータ30の通電時(冷却運転時)だけに
計時動作が行われ、その時間が積算される。そして、第
1の解凍タイマTM2において、その積算値が設定され
た値に達すると、その常閉形のタイマスイッチ53が開
放してリレーコイルX2が断電され、もって解凍運転が
終了する(図7時刻t3)。
4内の温度は、第2の解凍温度スイッチTh3の解凍下
限温度TDL3 と解凍上限温度TDH3 との間に維持される
ことになり、冷凍食品はより高い温度で解凍が進められ
る。この解凍運転の実行時には第2の解凍タイマTM3
が、ヒータ20の断電時(加熱運転の抑制時)すなわち
コンプレッサモータ30の通電時(冷却運転時)だけに
計時動作が行われ、その時間が積算される。そして、第
1の解凍タイマTM2において、その積算値が設定され
た値に達すると、その常閉形のタイマスイッチ53が開
放してリレーコイルX2が断電され、もって解凍運転が
終了する(図7時刻t3)。
【0030】ここで、既に説明したように、食品収容室
14内に多量の冷凍食品を収容した場合には、いわゆる
冷熱量が多いため長い時間を要して上限温度まで上昇し
て短時間で下限温度まで低下し、逆に、冷凍食品の収容
量が少ない場合には短時間で上限温度まで上昇してゆっ
くりと下限温度に至る。従って、この実施例では、食品
収容室14内に多量の冷凍食品を収容した場合には、コ
ンプレッサモータ30への通電時間が短くなるため、各
タイマモータ52による時間積算の進み具合が遅くなる
ことになる。このため、第2の解凍タイマTM3の設定
時間を計時するまでに長時間を要することから、解凍運
転が高い上限温度に切り換えられるまでの時間が長くな
ると共に、第1の解凍タイマTM2の設定時間を計時す
るまでに長時間を要することから、結局、解凍運転が実
行される時間が長くなり、総じて多量の冷凍食品を解凍
することに適合する。また、逆に、食品収容室14内に
収容した冷凍食品の量が少ない場合には、ヒータ20の
断電時間、すなわち冷却運転の実行時間が長くなるた
め、各解凍タイマTM2,TM3のタイマモータ52に
よる時間積算の進み具合が早くなり、短時間で設定時間
を積算することになる。このため、食品収容室14内の
温度が高められるまでの時間が短くなると共に、解凍運
転が実行される時間が短くなって、冷凍食品の量が少な
いことに適合することとなる。
14内に多量の冷凍食品を収容した場合には、いわゆる
冷熱量が多いため長い時間を要して上限温度まで上昇し
て短時間で下限温度まで低下し、逆に、冷凍食品の収容
量が少ない場合には短時間で上限温度まで上昇してゆっ
くりと下限温度に至る。従って、この実施例では、食品
収容室14内に多量の冷凍食品を収容した場合には、コ
ンプレッサモータ30への通電時間が短くなるため、各
タイマモータ52による時間積算の進み具合が遅くなる
ことになる。このため、第2の解凍タイマTM3の設定
時間を計時するまでに長時間を要することから、解凍運
転が高い上限温度に切り換えられるまでの時間が長くな
ると共に、第1の解凍タイマTM2の設定時間を計時す
るまでに長時間を要することから、結局、解凍運転が実
行される時間が長くなり、総じて多量の冷凍食品を解凍
することに適合する。また、逆に、食品収容室14内に
収容した冷凍食品の量が少ない場合には、ヒータ20の
断電時間、すなわち冷却運転の実行時間が長くなるた
め、各解凍タイマTM2,TM3のタイマモータ52に
よる時間積算の進み具合が早くなり、短時間で設定時間
を積算することになる。このため、食品収容室14内の
温度が高められるまでの時間が短くなると共に、解凍運
転が実行される時間が短くなって、冷凍食品の量が少な
いことに適合することとなる。
【0031】従って、本実施例によれば、第2実施例と
同様に、解凍タイマTM2の設定時間を冷凍食品の量に
応じて調節しなくとも、自然にその量に応じた長さの解
凍運転が実行されることになり、解凍タイマの設定時間
を調節するという煩わしい操作が不要になり、また常に
適切な解凍品質を得ることができるという利点が得られ
る。しかも、解凍運転の途中で食品収容室14内の上限
温度を高く変更するようにしているから、当初から上限
温度を高く設定した解凍運転とは異なりドリップが増大
して品質劣化を来すことがなく、また、最後まで上限温
度を低く設定したままの解凍運転と比較して迅速に解凍
を行うことができる。もちろん、解凍運転の実行中に食
品収容室14内の温度が上昇傾向となれば、コンプレッ
サモータ30に通電されて冷却運転が実行されるから、
冷凍食品の温度が必要以上に上昇して冷凍食品からのド
リップが増大するような品質劣化を確実に防止できるこ
とは第1実施例と同様である。
同様に、解凍タイマTM2の設定時間を冷凍食品の量に
応じて調節しなくとも、自然にその量に応じた長さの解
凍運転が実行されることになり、解凍タイマの設定時間
を調節するという煩わしい操作が不要になり、また常に
適切な解凍品質を得ることができるという利点が得られ
る。しかも、解凍運転の途中で食品収容室14内の上限
温度を高く変更するようにしているから、当初から上限
温度を高く設定した解凍運転とは異なりドリップが増大
して品質劣化を来すことがなく、また、最後まで上限温
度を低く設定したままの解凍運転と比較して迅速に解凍
を行うことができる。もちろん、解凍運転の実行中に食
品収容室14内の温度が上昇傾向となれば、コンプレッ
サモータ30に通電されて冷却運転が実行されるから、
冷凍食品の温度が必要以上に上昇して冷凍食品からのド
リップが増大するような品質劣化を確実に防止できるこ
とは第1実施例と同様である。
【0032】<他の実施例>本発明は上記実施例に限定
されるものではなく、例えば次のような実施態様も可能
であり、これらも本発明の技術的範囲に含まれる。 (1)各実施例では、加熱装置として抵抗加熱形のヒー
タ20を設ける構成としたが、これに代えて冷却器17
に高圧高温の圧縮冷媒を流すヒートポンプ式の加熱方式
を採用することもできる。また、加熱装置の制御方式と
しては、ヒータを完全に断電するに限らず、その発熱量
を低く抑える構成としてもよい。 (2)各実施例では解凍冷蔵庫に適用した例を示した
が、これに限らず、解凍専用の解凍庫に適用することも
でき、特に請求項2ないし請求項4の発明を実施するに
は、冷却装置を備えず加熱装置のみを備えた解凍庫に適
用してもよい。
されるものではなく、例えば次のような実施態様も可能
であり、これらも本発明の技術的範囲に含まれる。 (1)各実施例では、加熱装置として抵抗加熱形のヒー
タ20を設ける構成としたが、これに代えて冷却器17
に高圧高温の圧縮冷媒を流すヒートポンプ式の加熱方式
を採用することもできる。また、加熱装置の制御方式と
しては、ヒータを完全に断電するに限らず、その発熱量
を低く抑える構成としてもよい。 (2)各実施例では解凍冷蔵庫に適用した例を示した
が、これに限らず、解凍専用の解凍庫に適用することも
でき、特に請求項2ないし請求項4の発明を実施するに
は、冷却装置を備えず加熱装置のみを備えた解凍庫に適
用してもよい。
【0033】(3)第2及び第3実施例では、解凍室の
冷却時にタイマの計時作動を行って解凍運転の実行時間
を変化させる構成として冷却時の温度変化率に基づき解
凍運転を制御するようにしたが、逆に、解凍室の加熱時
における温度変化率に基づいて解凍運転を制御する構成
とすることもできる。その他、本願発明は上記記述及び
図面によって説明した実施例に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施するこ
とができるものである。
冷却時にタイマの計時作動を行って解凍運転の実行時間
を変化させる構成として冷却時の温度変化率に基づき解
凍運転を制御するようにしたが、逆に、解凍室の加熱時
における温度変化率に基づいて解凍運転を制御する構成
とすることもできる。その他、本願発明は上記記述及び
図面によって説明した実施例に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施するこ
とができるものである。
【図1】 本発明の第1実施例を示す解凍冷蔵庫の概略
的縦断面図
的縦断面図
【図2】 同じく運転制御装置の電気回路図
【図3】 同じく解凍運転時の温度変化を示すグラフ
【図4】 第2実施例を示す運転制御装置の電気回路図
【図5】 同じく解凍運転時の温度変化を示すグラフ
【図6】 第3実施例を示す運転制御装置の電気回路図
【図7】 同じく解凍運転時の温度変化を示すグラフ
【図8】 冷凍食品の量が多い場合の温度変化を示すグ
ラフ
ラフ
【図9】 冷凍食品の量が少ない場合の温度変化を示す
グラフ
グラフ
11…断熱箱体 14…食品収容室(解凍室) 17…
冷却器(冷却装置) 20…ヒータ(加熱装置)
冷却器(冷却装置) 20…ヒータ(加熱装置)
Claims (4)
- 【請求項1】 冷凍食品の収容用の解凍室を構成する断
熱箱体と、前記解凍室内の温度を検出する庫内温度検出
手段と、前記解凍室内を加熱する加熱装置と、前記解凍
室内を冷却する冷却装置と、前記庫内温度検出手段にて
検出した解凍室内の温度に応じてその温度を解凍用の設
定温度に維持すべく前記冷却装置及び加熱装置の運転を
制御する運転制御装置とを備えてなる解凍庫。 - 【請求項2】 冷凍食品の収容用の解凍室を構成する断
熱箱体と、前記解凍室内の温度を検出する庫内温度検出
手段と、前記解凍室内を加熱する加熱装置と、前記庫内
温度検出手段にて検出した解凍室内の温度が所定の下限
温度まで低下すると前記加熱装置による加熱運転を実行
させ所定の上限温度まで上昇するとその加熱運転の実行
を抑制する運転制御装置とを備え、この運転制御装置
は、前記加熱運転が抑制された時間を積算するタイマを
有し、このタイマによって積算された時間が設定された
時間に達したことを条件に解凍運転を終了させる構成で
あることを特徴とする解凍庫。 - 【請求項3】 冷凍食品の収容用の解凍室を構成する断
熱箱体と、前記解凍室内の温度を検出する庫内温度検出
手段と、前記解凍室内を加熱する加熱装置と、前記庫内
温度検出手段にて検出した解凍室内の温度が所定の下限
温度まで低下すると前記加熱装置による加熱運転を実行
し所定の上限温度まで上昇するとその加熱運転の実行を
抑制する運転制御装置とを備え、この運転制御装置は、
前記加熱運転が抑制された時間を積算するタイマを有
し、このタイマによって積算された時間が所定の時間に
達したことを条件に前記上限温度を高く変更する構成で
あることを特徴とする解凍庫。 - 【請求項4】 冷凍食品の収容用の解凍室を構成する断
熱箱体と、前記解凍室内の温度を検出する庫内温度検出
手段と、前記解凍室内を加熱する加熱装置と、前記庫内
温度検出手段にて検出した解凍室内の温度が所定の下限
温度まで低下すると前記加熱装置による加熱運転を作動
させ所定の上限温度まで上昇するとその加熱運転を抑制
する運転制御装置とを備えた解凍庫において、前記加熱
運転の実行時又は実行抑制時における前記解凍室内の温
度変化率に基づき解凍運転を制御することを特徴とする
解凍運転制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4621195A JPH08214850A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 解凍庫及び解凍庫における解凍運転制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4621195A JPH08214850A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 解凍庫及び解凍庫における解凍運転制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08214850A true JPH08214850A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12740769
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4621195A Pending JPH08214850A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 解凍庫及び解凍庫における解凍運転制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08214850A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002101306A1 (fr) * | 2001-06-11 | 2002-12-19 | Matsushita Refrigeration Company | Refrigerateur |
JP2008259514A (ja) * | 2008-06-11 | 2008-10-30 | Mtec Co Ltd | 冷凍魚体ブロックの解凍方法 |
CN105972919A (zh) * | 2016-05-23 | 2016-09-28 | 青岛海尔股份有限公司 | 冰箱储存物的解冻方法与冰箱 |
CN105972907A (zh) * | 2016-05-23 | 2016-09-28 | 青岛海尔股份有限公司 | 冰箱储存物的解冻方法与冰箱 |
CN106016949A (zh) * | 2016-05-23 | 2016-10-12 | 青岛海尔股份有限公司 | 冰箱储存物的解冻方法与冰箱 |
-
1995
- 1995-02-10 JP JP4621195A patent/JPH08214850A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002101306A1 (fr) * | 2001-06-11 | 2002-12-19 | Matsushita Refrigeration Company | Refrigerateur |
CN1318814C (zh) * | 2001-06-11 | 2007-05-30 | 松下冷机株式会社 | 冰箱 |
JP2008259514A (ja) * | 2008-06-11 | 2008-10-30 | Mtec Co Ltd | 冷凍魚体ブロックの解凍方法 |
CN105972919A (zh) * | 2016-05-23 | 2016-09-28 | 青岛海尔股份有限公司 | 冰箱储存物的解冻方法与冰箱 |
CN105972907A (zh) * | 2016-05-23 | 2016-09-28 | 青岛海尔股份有限公司 | 冰箱储存物的解冻方法与冰箱 |
CN106016949A (zh) * | 2016-05-23 | 2016-10-12 | 青岛海尔股份有限公司 | 冰箱储存物的解冻方法与冰箱 |
CN105972907B (zh) * | 2016-05-23 | 2018-05-29 | 青岛海尔股份有限公司 | 冰箱储存物的解冻方法与冰箱 |
CN106016949B (zh) * | 2016-05-23 | 2018-05-29 | 青岛海尔股份有限公司 | 冰箱储存物的解冻方法与冰箱 |
CN105972919B (zh) * | 2016-05-23 | 2018-05-29 | 青岛海尔股份有限公司 | 冰箱储存物的解冻方法与冰箱 |
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