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JPH0821440A - 曲線運動案内装置およびそれを用いた回転テ−ブル装置 - Google Patents

曲線運動案内装置およびそれを用いた回転テ−ブル装置

Info

Publication number
JPH0821440A
JPH0821440A JP6175900A JP17590094A JPH0821440A JP H0821440 A JPH0821440 A JP H0821440A JP 6175900 A JP6175900 A JP 6175900A JP 17590094 A JP17590094 A JP 17590094A JP H0821440 A JPH0821440 A JP H0821440A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
track rail
rolling
rolling element
ball
curved track
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6175900A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Teramachi
町 博 寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THK Co Ltd
Original Assignee
THK Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THK Co Ltd filed Critical THK Co Ltd
Priority to JP6175900A priority Critical patent/JPH0821440A/ja
Publication of JPH0821440A publication Critical patent/JPH0821440A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C29/00Bearings for parts moving only linearly
    • F16C29/04Ball or roller bearings
    • F16C29/06Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load
    • F16C29/0633Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides
    • F16C29/0635Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end
    • F16C29/0638Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end with balls
    • F16C29/064Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end with balls with two rows of balls, one on each side of the rail
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/50Other types of ball or roller bearings
    • F16C19/502Other types of ball or roller bearings with rolling elements in rows not forming a full circle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C29/00Bearings for parts moving only linearly
    • F16C29/005Guide rails or tracks for a linear bearing, i.e. adapted for movement of a carriage or bearing body there along

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】一つの摺動台と曲線軌道レールの組み合わせで
曲線運動案内装置を構成することが可能で、しかもリン
グ状の曲線軌道レールから摺動台を容易に着脱でき、さ
らにラジアル方向の荷重を支持でき、取付取付誤差を吸
収し得る曲線運動案内装置およびこれを用いた回転テー
ブル装置を提供する。 【構成】リング状の曲線軌道レール2と、曲線軌道レー
ル2に多数の転動体3を介して移動自在に組み付けられ
る摺動台4と、を備えた曲線運動案内装置において、軌
道レール2の上面5側と、左右側面6,7のいずれか一
方の側面に転動体転走溝8a,9aを形成すると共に、
該転動体転走溝8a,9aと対応して前記摺動台4に転
動体転走溝8b,9bを形成し、転動体3を軌道レール
2と摺動台4に設けられた互いに対応する転動体転走溝
8a,8b;9a,9b間に介在させ、前記摺動台4を
軌道レール2に対して側方から着脱可能としたことを特
徴とする。また、曲線運動案内装置1を介して、固定ベ
ッド31にテーブル32を回転自在に支持したことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、曲線路を案内する曲線
運動用案内装置に関し、特にリング状の曲線軌道レール
を備えた曲線運動案内装置およびこれを用いた回転テー
ブル装置に関する。
【0002】本発明の曲線運動案内装置及び回転テーブ
ル装置の主な用途としては、光学測定装置、工具研削
盤、レントゲン装置,CTスキャナ,医療ベッド等の医
療機器、舞台装置、立体駐車場、アミューズメントマシ
ン、工具交換装置、ターンテーブル、大型旋回台座、鉄
道用振子車両、パンタグラフ、制振装置等がある。
【0003】
【従来の技術】従来のこの種の転がり案内装置として
は、特開昭60ー241677号公報(第1従来例)お
よび特開昭59ー208218号公報(第2従来例)に
記載されているようなものがある。いずれの従来例も、
リング状の曲線軌道レールと、この曲線軌道レールに多
数の転動体を介して移動自在に組み付けられる摺動台
と、を備えた曲線運動案内装置が記載されている。
【0004】この内、第1従来例は、軌道レールの内側
および外側両側面に上下2条ずつの転動体転走溝が形成
されており、断面コ字形の摺動台の中央凹部の左右内側
面に対応する転動体転走溝を形成し、軌道レールを内外
側面を挟み込むようにして組み付けられている。
【0005】また、第2従来例は、軌道レールの外側側
面にのみ転動体転走溝が2条形成され、摺動台は軌道レ
ールの外側面に沿って案内されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術の場合には、次のような問題点があった。
【0007】第1従来例の場合には、摺動台を曲線軌道
レールの左右側面を挟み込んでいるために、補修交換の
際に曲線軌道レールより摺動台を外すことができないと
いう問題があった。
【0008】また、曲線軌道レールの左右側面に転動体
が介在しているために、摺動台と曲線軌道レールの形状
誤差や取付誤差の吸収能力が少なく、形状誤差や取付誤
差によって、転動体の転走部位に無理な力が作用して転
動体のスムーズな転がりが阻害され、また、転走面の早
期摩耗を招来してしまうという問題があった。
【0009】すなわち、曲線軌道レールの場合には、円
形リング状に一体成形する場合と、所定長さの円弧状の
曲線レールを製作する場合があるが、いずれの場合にも
製作時での形状誤差を避けることができない。
【0010】たとえは、円形リング状に成形する場合に
は、通常荒加工されたレール素材を焼き入れし、特殊平
面ターニング盤によりボール溝と取付面を研削仕上げす
る。一方、円弧状の短尺曲線レールを製作する場合に
は、通常冷間引抜きされたレール素材を焼き入れし、平
面研削盤によって取付基準面を仕上げた後、同側面とボ
ール溝をNC制御付き平面研削盤により同時研削して仕
上げている。
【0011】しかし、いずれの曲線軌道レールの場合
も、研削時の発熱の影響や加工歪によって、わずかな変
形は避けられず、また、曲線軌道レール自体の形状矯正
作業も直線レールと異なり困難であり、どうしても曲線
軌道レール自体の形状誤差が避けられない。
【0012】そこで、取付時に矯正することが考えられ
る。しかし、直線レールの場合には、取付基準面に押付
て変形を修正して取り付けることができるが、曲線軌道
レールの場合、特に大型サイズの場合には、取付基準面
による変形の修正ができない。
【0013】その理由は、曲線状の取付基準面自体の製
作が困難であること、また、取付面自体の平面度を期待
できない場合があることによる。すなわち、取付面が研
削仕上げされた平面度の高い場合はよいが、たとえば建
築構造、産業機械の構造物等の大型の円弧運動案内に使
用する場合には、荒加工された切削面や溶接構造の構造
物が取付面となる場合が多い。このような場合には、取
付面自体が上下にうねっており、曲線軌道レールが取付
面に倣って上下してしまう。
【0014】一方、第2従来例の場合には、曲線軌道レ
ールの外側側面のみを摺動台の案内面としているので、
曲線軌道レールから摺動台を容易に取り外すことができ
るが、曲線軌道レールと摺動台の2つの構成部品のみで
は組み付けることができない。すなわち、曲線軌道レー
ルと摺動台の2の構成部品のみでは曲線運動案内装置が
構成できないという問題があった。
【0015】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、一つの摺動台
と曲線軌道レールの組み合わせで曲線運動案内装置を構
成することが可能で、しかもリング状の曲線軌道レール
から摺動台を容易に着脱でき、さらにラジアル方向の荷
重を支持でき、取付取付誤差を吸収し得る曲線運動案内
装置およびこれを用いた回転テーブル装置を提供するこ
とにある。
【0016】
【課題を達成するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、リング状の曲線軌道レールと、
該曲線軌道レールに多数の転動体を介して移動自在に組
み付けられる摺動台と、を備えた曲線運動案内装置にお
いて、前記軌道レールの上面側と、左右側面のいずれか
一方の側面に転動体転走溝を形成すると共に、該転動体
転走溝と対応して前記摺動台に転動体転走溝を形成し、
前記転動体を前記軌道レールと摺動台に設けられた互い
に対応する転動体転走溝間に介在させ、前記摺動台を軌
道レールに対して側方から着脱可能としたことを特徴と
する。
【0017】軌道レールの上面側の転動体転走溝が軌道
レールの上面と側面の角部に位置していることを特徴と
する。
【0018】リング状の曲線軌道レールは一体成形され
ていることを特徴とする。
【0019】リング状の曲線軌道レールは所定長さのレ
ール材を複数接続して構成されていることを特徴とす
る。
【0020】曲線軌道レールの上面側および側面側の転
動体の転動体転走溝との接触角は、水平線に対して曲線
軌道レールの内側または外側にほぼ45度の角度となる
ように設定されていることを特徴とする。
【0021】ここで、接触角とは、転動体が接触する相
対向する転動体転走溝の転動体接触点を結んだ線と、ボ
ール中心を通る水平線とのなす角をいうものとする。
【0022】摺動台は、前記転動体転走溝および該転動
体転走溝と平行に延びる無負荷転動体逃げ孔が設けられ
る摺動台本体と、該摺動台本体の両端部に設けられ前記
無負荷転動体逃げ孔と転動体転走溝とを連通する方向転
換路を構成する側蓋と、前記転動体転走溝に沿って設け
られる転動体保持機構と、を具備していることを特徴と
する。
【0023】また、本発明の回転テーブル装置は、上記
曲線運動案内装置を介して、固定ベッドにテーブルを回
転自在に支持したことを特徴とする。
【0024】
【作用】本発明にあっては、曲線軌道レールの上面側と
左右側面のいずれか一方の側面に転動体転走溝を設けて
いるだけなので、転動体転走溝が設けられている側の側
面を支点にして摺動台を曲線軌道レール上面から上方向
に持ち上げるようにすれば、容易に取り外すことがで
き、また、逆の手順で容易に組み付けることができる。
したがって、曲線軌道レールを分割したりする必要がな
く、そのままの状態で摺動台の補修作業を行える。
【0025】一方、曲線軌道レールを一体成形しておけ
ば、曲線軌道レールの組み付けがきわめて容易にでき
る。
【0026】また、軌道レールの上面側と一方の側面側
の転動体によって、ラジアル方向の荷重とモーメント荷
重を受けられる。したがって、曲線軌道レール内にラジ
アル方向荷重の作用点がある場合などに、一個の摺動台
で案内装置を構成できる。
【0027】また、転動体の接触角をほぼ45度付近に
設定しておけば、ラジアル方向,逆ラジアル方向および
横方向の荷重のみならずモーメント方向のあらゆる方向
の荷重を負荷できる。
【0028】さらに、曲線軌道レールの形状誤差や取付
誤差によって曲線軌道レールと摺動台間に相対的組み付
け誤差が生じた場合、たとえば、曲線軌道レールと摺動
台間の上下方向の平行度がずれた場合には、平行度のず
れに応じて曲線軌道レールの側面側に位置する転動体転
走溝間に介装されている転動体が上下に偏移し、また、
曲線軌道レールと摺動台間の左右方向の相対的な位置ず
れが生じた場合には、曲線軌道レールの上面側の転動体
転走溝間に介装されている転動体が左右に偏移して組み
付け誤差が吸収される。
【0029】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。
【0030】図1は本発明の一実施例に係る曲線運動案
内装置を示している。
【0031】本実施例の曲線運動案内装置1は、リング
状の曲線軌道レール2と、この曲線軌道レール2に多数
の転動体としてのボール3を介して移動自在に組み付け
られる摺動台4と、から構成されている。
【0032】曲線軌道レール2は真円形状の円環状で、
図2(a)に示すような一体成形、あるいは同図(b)に示
すように所定長さの円弧上のレール材2aを複数接続す
ることによって構成される。曲線軌道レール2の断面形
状は略四角形状で、この軌道レール2の上面5側と内側
または外側面6,7の片側の側面にボール転走溝8a,
9aが形成されている。この実施例では、曲線軌道レー
ル2上面側のボール転走溝8aはレール上面5の内側端
に設けられ、外側面側のボール転走溝9aは上面側ボー
ル転走溝8aとは反対側の外側面7に形成されている。
外側面7に形成されるボール転走溝9aは、外側面に形
成された凹溝10の上側縁に形成されている。
【0033】摺動台4は、前記ボール転走溝8a,9a
に対応するボール転走溝8b,9bと、このボール転走
溝8b,9bと並行して延びる無負荷転動体逃げ孔1
1,12が設けられる摺動台本体13と、摺動台本体1
3の両端部に設けられ無負荷ボール逃げ孔11,12と
ボール転走溝8a,9aとを連通する方向転換路14を
構成する側蓋15,15と、ボール転走溝8b,9bに
沿って設けられる転動体保持部材を構成する上面および
側面ボール保持プレート16,17と、を備えている。
【0034】摺動台本体13は断面略逆L字形状で、水
平部18とこの水平部18の一側から垂下する垂下部1
9とから構成されている。
【0035】そして、水平部18に曲線軌道レール2の
上面側ボール転走溝8aに対応する曲率半径を有するボ
ール転走溝8bが、垂下部19に側面側ボール転走溝9
aに対応する曲率半径を有するボール転走溝9bが形成
され、これら対向するボール転走溝8a,8b間に多数
のボール3が転動自在に介装されている。これら、ボー
ル転走溝8a,8b;9a,9bは、ボール3の半径よ
りもやや大きい曲率半径を有する断面円弧状の溝であ
り、ボール転走溝8a,8b;9a,9b間に介装され
るボール3はそれぞれ2点接触構造となっている。ま
た、ボール3の直径はボール転走溝8a,8b;9a,
9b間の間隔よりも大径にして予圧を付与している。
【0036】一方、水平部18および垂下部19の中実
部には、上面側および側面側のボール転走溝8b,9b
と並行して直線状の無負荷ボール逃げ孔11,12が貫
通形成されている。この無負荷ボール逃げ孔11は、水
平部18の上面ボール転走溝8bの位置よりも内方に偏
移させて設けられている。また、垂下部19に設けたボ
ール逃げ孔12の位置は、側面ボール転走溝9bの高さ
位置とほぼ同一であるか若干下方に偏移させて設けられ
ている。
【0037】また、側蓋15は摺動台本体13の断面形
状に対応する断面コ字形に成形されるもので、この側蓋
15に前記無負荷ボール逃げ孔11,12とボール転走
溝8b,9bとを連通する方向転換路14が形成されて
いる。
【0038】上面ボール保持プレート16は、一側が水
平部18の下側面に固定され、他側を上面側ボール3に
近接させて、曲線軌道レール2から摺動台本体を13外
した際のボール3の脱落を防止している。
【0039】側面ボール保持プレート17は、一側が垂
下部19の下側面に固定され、他側が曲線軌道レール2
側面に形成された凹溝10に入り込んで側面側のボール
3に近接して、側面側のボール3を下から保持するよう
になっている。この上面および側面ボール保持プレート
16,17には曲線軌道レール2に対して摺動自在に接
触するゴム等のシール部材20a,bが適宜設けられ
る。
【0040】曲線軌道レール2の上面側および側面側の
ボール3のボール転走溝8a,8b;9a,9bとの接
触角αは、上方に向かって徐々に曲線軌道レール2の内
側に所定角度傾斜するように設定されている。特に、こ
の実施例では、上側および側面側のボール3の双方共
に、同一方向にほぼ45度の角度となるように設定され
ている。
【0041】ここで、接触角αとは、ボール3が接触す
る相対向するボール転走溝8a,8b;9a,9bのボ
ール接触点を結んだ線と、ボール中心を通る水平線Hと
のなす角をいうものとする。
【0042】本発明にあっては、曲線軌道レール2の上
面5と外側面7の片方の側面にボール転走溝8a,9a
を設けているだけなので、摺動台4を軌道レール2のボ
ール転走溝が設けられていない内側面6側から、ボール
転走溝9aが設けられている外側面7側のボール中心を
中心にして摺動台4を曲線軌道レール2上面5から上方
向に持ち上げるように、図1(b)中、矢印で示すよう
に、時計回り方向にモーメントを加えれば、容易に取り
外すことができ、また、逆の手順で容易に組み付けるこ
とができる。したがって、曲線軌道レール2を分割した
りする必要がなく、そのままの状態で摺動台4の補修作
業を行える。
【0043】一方、曲線軌道レール2が一体成形とすれ
ば、複数のレール材2aを位置合わせさせながら取り付
ける必要はなく、曲線軌道レール2の固定ベッド等への
組み付けが極めて容易にできる。
【0044】また、曲線軌道レール2の上面5側と一方
の側面7側の負荷ボール3によって、ラジアル方向の荷
重と、図1(b)中、反時計回りのモーメント荷重を受け
られる。したがって、曲線軌道レール2内にラジアル方
向荷重の作用点がある場合などに、一個の摺動台4で案
内装置を構成できる。
【0045】図3には、上記曲線運動用案内装置を用い
た回転テーブル装置30が示されている。
【0046】すなわち、固定ベッド31に固定ボルト3
2等によってリング状の曲線軌道レール2を固定する。
その後、複数の摺動台4を曲線軌道レール2に組み付け
る。この組み付けは、曲線軌道レール2の外側から、ま
ずボール保持プレート17を介して垂下部19に保持さ
れたボール3を曲線軌道レール2の側面側ボール転走溝
9aに係合させ、この係合部を支点として回転させて摺
動台4の水平部18にボール保持プレート16によって
保持されたボール3を曲線軌道レール2上面のボール転
走溝8aに係合させる。
【0047】次いで、テーブル32を各摺動台4上面
に、固定ボルト33によって締結して強固に固定する。
摺動台4のボルト穴34は水平部18の中央部と、垂下
部19の中央部において固定される。
【0048】この時、テーブル32の摺動台固定面と曲
線軌道レール2の固定面間の平行度の狂い等っている場
合等でも、摺動台4と曲線軌道レール2間にモーメント
方向に自由度があるので、摺動台4が傾いて平行度の誤
差を吸収する。
【0049】図5乃至図7には、曲線軌道レール2の形
状誤差や取付面の平面度の狂いによって生じる曲線軌道
レール2と摺動台4間の相対的な組み付け誤差と、誤差
吸収状態を示している。各図は、いずれも、摺動台4を
水平状態とし、摺動台4を基準にして曲線軌道レール2
が正規の状態からどの方向にずれたかを示している。
【0050】図5(a)乃至(c)は、曲線軌道レール2
が、正規の状態から2点鎖線で示すように、左上がり,
右下がりの状態、図中時計回転方向に相対回転した場合
を示している。
【0051】この場合には、曲線軌道レール2の上面側
のボール3の接触状態は、接触角がαがΔα1だけ大き
くなる方向に偏移する。また、曲線軌道レール2の側面
側のボール3の接触状態も、その接触角もαからΔα2
だけ大きくなる方向に偏移する。
【0052】図5(d)乃至(f)は、曲線軌道レール2
が、正規の状態から2点鎖線で示すように、左下がり,
右上がりの状態、図中反時計回転方向に相対回転した場
合を示している。
【0053】この場合には、曲線軌道レール2の上面側
のボール3の接触状態は、接触角がαがΔα3だけ小さ
くなる方向に偏移する。また、曲線軌道レール2の側面
側のボール3の接触角もαからΔα4だけ小さくなる方
向に偏移する。
【0054】図6(a)乃至(c)は、曲線軌道レール2
が、正規の状態から2点鎖線で示すように、図中左方向
にずれた状態を示している。
【0055】この場合には、曲線軌道レール2の上面側
のボール3の接触角αは変化せず、ボール3の弾性変形
量が増大する。また、曲線軌道レール2の側面側のボー
ル3についても接触角αはほとんど変化しないが、ボー
ル3の弾性変形量が減少する。
【0056】なお、弾性変形量が減少した場合でも、ボ
ール3とボール転走溝間9a,9b間に隙間がないよう
にするために、ボール3には予圧を付与している。
【0057】図6(d)乃至(f)は、曲線軌道レール2
が、正規の状態から2点鎖線で示すように、図中右方向
にずれた状態を示している。
【0058】この場合には、曲線軌道レール2の上面側
のボール3の接触角αはほとんど変化せず、ボール3の
弾性変形量が減少する。また、曲線軌道レール2の側面
側のボール3についても接触角αはほとんど変化しない
が、ボール3の弾性変形量が増大する。
【0059】図7(a)乃至(c)は、曲線軌道レール2
が、正規の状態から2点鎖線で示すように、上方向にず
れた状態を示している。
【0060】この場合には、曲線軌道レール2の上面側
のボール3の接触角αはほとんど変化せず、ボール3の
弾性変形量は増大する。また、曲線軌道レール2の側面
側のボール3の接触角αについてもほとんど変化しない
が、ボール3の弾性変形量は減少する。
【0061】図7(d)乃至(f)は、曲線軌道レール2
が、正規の状態から2点鎖線で示すように、下方向にず
れた状態を示している。
【0062】この場合には、曲線軌道レール2の上面側
のボール3の接触角αはほとんど変化せず、ボール3の
弾性変形量は減少する。また、曲線軌道レール2の側面
側のボール3の接触角αについてもほとんど変化しない
が、ボール3の弾性変形量は増大する。
【0063】本発明の曲線運動用案内装置の場合には、
単独では着脱方向のモーメントに対しては弱いが、テー
ブル32を介して複数の摺動台4が連結されると、弱い
方向のモーメント荷重に対しては対向する側の摺動台4
によって支持することができるので、互いに補い合っ
て、ラジアル方向,逆ラジアル方向および横方向のみな
らずモーメント方向のあらゆる方向の荷重を受けること
ができる。
【0064】特に、ボール3の接触角をほぼ45度付近
に設定しておけば、ラジアル方向,逆ラジアル方向およ
び横方向の荷重を均等に受けることができる。
【0065】なお、上記実施例では外側に外れるような
構成としたが、図4に示すように、逆に内側に外れるよ
うな構成を採ることもできる。
【0066】すなわち、摺動台本体213の垂下部21
9の位置が水平部218に対して内側にあり、摺動台本
体204を内側から着脱可能としたものである。
【0067】したがって、曲線軌道レール202の側面
側のボール203は、曲線軌道レール202の内側面2
06と垂下部219の間に介装されるもので、曲線軌道
レール2の外側面207にボール転走溝209aが形成
され、曲線軌道レール上面205外側面側に上面側ボー
ル転走溝208aが形成されている。
【0068】その他の構成および作用については、上記
実施例と同一であるので、その説明は省略する。
【0069】
【発明の効果】本発明は、以上の構成および作用を有す
るもので、曲線軌道レールの上面側と左右側面のいずれ
か一方の側面に転動体転走溝を設けているだけなので、
転動体転走溝が設けられている側の側面側のボール中心
を支点にして摺動台を曲線軌レール上面から上方向に持
ち上げるようにすれば、容易に取り外すことができ、ま
た、逆の手順で容易に組み付けることができる。したが
って、曲線軌道レールを分割したりする必要がなく、そ
のままの状態で摺動台の補修作業を行える。
【0070】一方、曲線軌道レールを一体成形しておけ
ば、曲線軌道レールの組み付けが極めて容易にできる。
【0071】また、軌道レールの上面側と一方の側面側
の転動体によって、ラジアル方向の荷重とモーメント荷
重を受けられる。したがって、曲線軌道レール内にラジ
アル方向荷重の作用点がある場合などに、一個の摺動台
で案内装置を構成できる。
【0072】また、転動体の接触角をほぼ45度付近に
設定しておけば、ラジアル方向,逆ラジアル方向および
横方向の荷重のみならずモーメント方向のあらゆる方向
の荷重を負荷できる。
【0073】さらに、曲線軌道レールの形状誤差や取付
誤差によって曲線軌道レールと摺動台間に相対的組み付
け誤差が生じた場合でも、曲線軌道レールの側面側に位
置する転動体転走溝間に介装されている転動体と、曲線
軌道レールの上面側の転動体転走溝間に介装されている
転動体の偏移によって、相対的な組み付け誤差を吸収す
ることができ、常に円滑な曲線案内を保証でき、かつ転
動体及び転動体転走溝に過大な負荷がかからず寿命が増
大するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る曲線運動用案内
装置を示すもので、同図(a)は一部破断斜視図、同図
(b)は正面断面図、同図(c)は一部破断平面図である。
【図2】図2(a)は曲線軌道レールの全体斜視図、同図
(b)は複数に分けたレール材の構成を示す図である。
【図3】図3は本発明の回転テーブル装置の断面図であ
る。
【図4】図4は本発明の他の実施例に係る曲線運動用案
内装置を示すものである。
【図5】図5は、本発明の曲線運動用案内装置の曲線軌
道レールと摺動台の相対的な取付誤差が生じた場合のボ
ールの接触状態を示す説明図である。
【図6】図6は、本発明の曲線運動用案内装置の曲線軌
道レールと摺動台の相対的な取付誤差が生じた場合のボ
ールの接触状態を示す説明図である。
【図7】図7は、本発明の曲線運動用案内装置の曲線軌
道レールと摺動台の相対的な取付誤差が生じた場合のボ
ールの接触状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 曲線運動案内装置 2 曲線軌道レール 3 ボール(転動体) 4 摺動台 5 上面 6 内側面 7 外側面 8a,8b ボール転走溝 9a,9b ボール転走溝 11,12 ボール逃げ孔 13 摺動台本体 14 方向転換路 15 側蓋 18 水平部 19 垂下部 α 接触角 H水平線

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リング状の曲線軌道レールと、 該曲線軌道レールに多数の転動体を介して移動自在に組
    み付けられる摺動台と、を備えた曲線運動案内装置にお
    いて、 前記軌道レールの上面側と、左右側面のいずれか一方の
    側面に転動体転走溝を形成すると共に、該転動体転走溝
    と対応して前記摺動台に転動体転走溝を形成し、 前記転動体を前記軌道レールと摺動台に設けられた互い
    に対応する転動体転走溝間に介在させ、前記摺動台を軌
    道レールに対して側方から着脱可能としたことを特徴と
    する曲線運動案内装置。
  2. 【請求項2】軌道レールの上面側の転動体転走溝が軌道
    レールの上面と側面の角部に位置していることを特徴と
    する請求項1に記載の曲線運動案内装置。
  3. 【請求項3】リング状の曲線軌道レールは一体成形され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の曲線運動案内
    装置。
  4. 【請求項4】リング状の曲線軌道レールは所定長さのレ
    ール材を複数接続して構成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の曲線運動案内装置。
  5. 【請求項5】曲線軌道レールの上面側および側面側の転
    動体の転動体転走溝との接触角は、水平線に対して曲線
    軌道レールの内側または外側にほぼ45度の角度となる
    ように設定されていることを特徴とする請求項1,2,
    3および4に記載の曲線運動案内装置。
  6. 【請求項6】摺動台は、前記転動体転走溝および該転動
    体転走溝と平行に延びる無負荷転動体逃げ孔が設けられ
    る摺動台本体と、該摺動台本体の両端部に設けられ前記
    無負荷転動体逃げ孔と転動体転走溝とを連通する方向転
    換路を構成する側蓋と、前記転動体転走溝に沿って設け
    られる転動体保持機構と、を具備していることを特徴と
    する請求項1,2,3,4または5に記載の曲線運動案
    内装置。
  7. 【請求項7】請求項1,2,3,4,5または6に記載
    の曲線運動案内装置を介して、固定ベッドにテーブルを
    回転自在に支持したことを特徴とする回転テーブル装
    置。
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