JP2010127345A - 曲線運動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レール台座10上に、径の異なる複数の無端環状の曲線軌道レール10A、10Bを同心円状に配置すると共に、前記各曲線軌道レール10A、10Bに、これに沿って摺動するスライダー20,20を設け、かつ当該内外のスライダー20,20を移動台40で連結する。これによって、曲線軌道レールやスライダーを幅広化することなく、大きなモーメント荷重やアキシアル荷重を受けることができる。
【選択図】 図1
Description
また、このような曲線運動装置の組み立てに纏わる先行技術としては、以下の特許文献2などに示されているものがある。これはガイドに平面部を設け、その平面部を組立基準として旋回装置への組込み作業を行うことで、回転中心と装置の中心とを合わせるものである。
また、前記特許文献2などに示すような組込方法においては、回転中心と曲線運動装置の中心とを合わせる作業は容易になるものの、真円度を保ちながら組み付けるには曲線軌道レールを幅広化する必要があり、結果的に曲線運動装置が同様に大型化してしまう。
そこで、本発明は前記のような従来技術が有する問題点を解決するために案出されたものであり、その主な目的は、曲線軌道レールやスライダーを幅広化することなく、大きなモーメント荷重やアキシアル荷重を受けることができる新規な曲線運動装置を提供するものである。
レール台座上に、径の異なる複数の無端環状の曲線軌道レールを同心円状に配置すると共に、前記各曲線軌道レールに、これに沿って摺動するスライダーを設け、かつ当該内外のスライダーを移動台で連結してなることを特徴とする曲線運動装置である。
第2の発明は、
第1の発明において、前記各曲線軌道レールは、前記レール台座上に固定された後に、その真円度および同軸度を調整すべく前記スライダーが摺動する軌道面が研削加工または切削加工されていることを特徴とする曲線運動装置である。
第1または第2の発明において、前記各曲線軌道レールは、少なくとも前記スライダーが摺動する軌道面に高周波焼入れによる焼入部が連続して形成されており、かつ、前記焼入部の始点と終点との間に形成される非焼入部が径の異なる曲線軌道レールの内側に配置された曲線軌道レールと外側に配置された曲線軌道レールとでほぼ同位相に位置しないように配置されていることを特徴とする曲線運動装置である。
第4の発明は、
第1〜3のいずれかの発明において、前記内外のスライダーを連結する移動台を複数独立して備えたことを特徴とする曲線運動装置である。
第1の発明によれば、移動台(スライダー)にかかる大きな荷重(モーメント荷重やアキシアル荷重)を、径の異なる複数の曲線軌道レールによって分散して受けることができる。この結果、先行技術のように曲線軌道レールを幅広化したり、スライダーを大型化する必要がない。
第2の発明によれば、複数の曲線軌道レールをレール台座上に同心円状に配置した後に、その軌道面を研削加工または切削加工するようにしたため、各曲線軌道レールの真円度や各曲線軌道レール同士の同軸度を容易に確保することができる。この結果、移動台をスムーズに動かすことができるため、寿命を大幅に伸ばすことが可能となる。
第4の発明によれば、内外のスライダーを連結する移動台を複数独立して備えたため、本発明装置を利用する機器の制限がなくなる。この結果、例えば、光学測定装置やレントゲン装置、CTスキャナ、舞台装置、アミューズメント機器、工作機械などのように所定の回転運動や曲線運動を伴うあらゆる機器への適用が可能となる。
図1〜図6は、本発明に係る曲線運動装置100の実施の一形態を示したものである。
図示するようにこの曲線運動装置100は、ドーナツ円板状をしたレール台座30上に、径の異なる2つの無端環状の曲線軌道レール10A、10Bを同心円状に配置すると共に、これら各曲線軌道レール10A、10Bに、これに沿って摺動するスライダー20,20を設け、かつこれら内外のスライダー20,20を移動台40で連結した構造となっている。
そして、この曲線軌道レール10A、10Bは、それぞれレール本体11をレール台座30上に固定した後に、その真円度および同軸度を調整すべくそれら各軌道面12a、12a、12b、12bが研削加工または切削加工されている。
また、このスライダー本体21内には、その長手方向に貫通するように上段通過孔24a、24a(同じく図2では一方のみ図示)と、下段通過孔24b、24b(同じく図2では一方のみ図示)が形成されている。
また、これら内外のスライダー20、20を連結する移動台40は、例えば上面が平面状態した矩形状の金属板などから構成されている。
この高周波焼入装置200は、これら曲線軌道レール10A、10Bをそれぞれその周方向に沿って移動する移送ローラ50,50,50,50と、これら曲線軌道レール10A、10Bの内側および外側であって曲線軌道レール10の中心からみてその同位相上に配置される少なくとも一対の高周波(誘電加熱)コイル60,60と、この高周波コイル60,60の移送方向下流に配置された少なくとも一対の冷却手段70,70と、これらを制御する図示しないコントローラとから構成されている。
また、この焼入部の始点と終点との間に形成される非焼入部は、それぞれ曲線軌道レール10A、10Bの内周側と外周側とでほぼ同位相に形成されている。これは、同じ位相に配置することで両側軌道面12a、12a、12b、12bに焼入れを同時に行うことができるだけでなく、焼入れによる変形を無視することができるからである。すなわち、片面ごとに焼入れを行っても良いが、焼入れによって曲線軌道レール10A、10Bが変形するため、他方の面を焼入れする際に再度高周波コイル60とのキャップ調整が必要となり、処理が面倒となるからである。
この高周波焼入れは、前述したように局部的な連続焼入れが可能であるため、浸炭焼入れやズブ焼入れのような大きな熱処理炉が不要となるものであるが、このような局部的な連続焼入れは、火炎焼入れによっても可能であるため、前述したような高周波焼入装置200に代えて火炎焼入れ装置を用いることも可能である。
また、さらに図5に示すように、この非焼入部を含む範囲にスライダー20の荷重が殆ど作用しない逃げ部(緩やかな凹み)を形成しても良い。
従って、この非焼入部を含む範囲にスライダー20の荷重が作用しない逃げ部が形成すれば、非焼入部にスライダー20が達したときでも、その非焼入部に対してスライダー20の全荷重が掛かることがなくなるため、さらにその非焼入部の剥離や摩耗を防止することができる
また、各曲線軌道レール10A、10B間やその周辺に駆動用のリニアモータや位置センサなどを配置することが容易となる。
すなわち、移動台40によって連結された内外のスライダー20,20が円滑に動作するためには、各曲線軌道レール10A、10Bをその真円度と同軸度とが極めて小さくなるようにレール台座10上に組み付ける必要があるが、曲線軌道レール10A、10Bのような薄肉輪状の部材を高度な真円度を保ち、かつ互いの同軸度を維持しながら組み付けることは非常に難しい。
また、レール台座10上に固定された多重の曲線軌道レールは、軌道面の同時加工により高精度な同軸性が得られる。よって、移動台40でスライダー20を連結しても互いのスライダー20,20内部の転動体Bの予圧量がミスアライメントにより変化し難いため、曲線運動装置100の寿命を延ばすことができるという効果が得られる。
また、各曲線軌道レール10A、10Bは、レール台座10上に固定されているため、精度良く加工された複数のレールは、その精度を保持したまま交換できる。よって、交換の際の調整が不必要となる効果を有する。
さらに、本発明の曲線運動装置100にあっては、図1に示すように、各曲線軌道レール10A、10Bは、各非焼入部が内側に配置された曲線軌道レールと外側に配置された曲線軌道レールとでほぼ同位相に位置しないように配置されている。
すなわち、各曲線軌道レール10A、10Bと同様に、焼入部に比べて機械的強度が低い非焼入部にスライダー20が達したときでも、その各曲線軌道レール10A、10Bの非焼入部に対して2つのスライダー20、20が同時に達して全荷重が同時に掛かることがなくなるため、その非焼入部の早期剥離や摩耗を防止することができる。
200…高周波焼入装置
10A、10B…曲線軌道レール
11…レール本体
12a、12a、12b、12b…軌道面
20…スライダー
30…レール台座
40…移動台
50…移送ローラ
60…高周波コイル
70…冷却手段
B…転動体
Claims (4)
- レール台座上に、径の異なる複数の無端環状の曲線軌道レールを同心円状に配置すると共に、前記各曲線軌道レールに、これに沿って摺動するスライダーを設け、かつ当該内外のスライダーを移動台で連結してなることを特徴とする曲線運動装置。
- 請求項1に記載の曲線運動装置において、
前記各曲線軌道レールは、
前記レール台座上に固定された後に、その真円度および同軸度を調整すべく前記スライダーが摺動する軌道面が研削加工または切削加工されていることを特徴とする曲線運動装置。 - 請求項1または2に記載の曲線運動装置において、
前記各曲線軌道レールは、
少なくとも前記スライダーが摺動する軌道面に高周波焼入れによる焼入部が連続して形成されており、かつ、前記焼入部の始点と終点との間に形成される非焼入部が径の異なる曲線軌道レールの内側に配置された曲線軌道レールと外側に配置された曲線軌道レールとでほぼ同位相に位置しないように配置されていることを特徴とする曲線運動装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の曲線運動装置において、
前記内外のスライダーを連結する移動台を複数独立して備えたことを特徴とする曲線運動装置。
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