JPH08213606A - 炭化ケイ素横形高耐圧mosfet - Google Patents
炭化ケイ素横形高耐圧mosfetInfo
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- JPH08213606A JPH08213606A JP7017612A JP1761295A JPH08213606A JP H08213606 A JPH08213606 A JP H08213606A JP 7017612 A JP7017612 A JP 7017612A JP 1761295 A JP1761295 A JP 1761295A JP H08213606 A JPH08213606 A JP H08213606A
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- H10D62/832—Semiconductor bodies, or regions thereof, of devices having potential barriers characterised by the materials being Group IV materials, e.g. B-doped Si or undoped Ge being Group IV materials comprising two or more elements, e.g. SiGe
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- H10D62/10—Shapes, relative sizes or dispositions of the regions of the semiconductor bodies; Shapes of the semiconductor bodies
- H10D62/117—Shapes of semiconductor bodies
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- Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】炭化ケイ素のエピタキシャル成長層を利用して
新構造の横形高耐圧MOSFETを製作する。 【構成】炭化ケイ素基板1にエピタキシャル成長により
n層2およびp層3を積層し、p層2にゲート溝14を
形成し、n層2を露出させ、p層3の表面層に選択的に
n+ ソース領域4を形成し、露出したn層2の表面層に
選択的にn+ドレイン領域6を形成し、n+ ソース領域
4とn層2に挟まれたp層の側面にゲート酸化膜を介し
てゲート電極9を形成する。
新構造の横形高耐圧MOSFETを製作する。 【構成】炭化ケイ素基板1にエピタキシャル成長により
n層2およびp層3を積層し、p層2にゲート溝14を
形成し、n層2を露出させ、p層3の表面層に選択的に
n+ ソース領域4を形成し、露出したn層2の表面層に
選択的にn+ドレイン領域6を形成し、n+ ソース領域
4とn層2に挟まれたp層の側面にゲート酸化膜を介し
てゲート電極9を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高温や放射線下など
過酷な条件下においても使用可能な炭化ケイ素半導体を
用いた炭化ケイ素横形高耐圧MOSFETに関する。
過酷な条件下においても使用可能な炭化ケイ素半導体を
用いた炭化ケイ素横形高耐圧MOSFETに関する。
【0002】
【従来の技術】炭化ケイ素はバンドギャップが大きく、
また化学的にも安定な材料であるため、シリコンと比較
する高温や放射線下でも使用可能な半導体デバイスとし
て期待されて、研究されている。従来のシリコンデバイ
スでは最高でもデバイス自体の温度は150℃程度がそ
の動作限界とされているが、炭化ケイ素デバイスでは4
00℃以上の高温でも動作するpnダイオードやMOS
FETなどがすでに試作されている。このような高温で
の使用が可能となれば、これらのデバイスで製作したロ
ボットやコンピュータが原子炉や宇宙など人間が近付け
ない厳しい環境下で使用できるようになる。また従来の
シリコンデバイスは動作時の発生損失による発熱を抑制
するために、冷却フィンや冷却のための設備が必要であ
り、装置全体が大型化する。動作許容温度の高い炭化ケ
イ素デバイスを使用すれば冷却設備を大幅に簡素化、小
型化でき、装置全体を小型化、軽量化できる。例えば自
動車に使用する半導体デバイスを炭化ケイ素デバイスに
することで、自動車の軽量化が図られ、大幅な燃料効率
の向上が可能となり、自然環境保全にも大いなる効果が
期待できる。このように炭化ケイ素デバイスの利用は多
方面で期待されている。
また化学的にも安定な材料であるため、シリコンと比較
する高温や放射線下でも使用可能な半導体デバイスとし
て期待されて、研究されている。従来のシリコンデバイ
スでは最高でもデバイス自体の温度は150℃程度がそ
の動作限界とされているが、炭化ケイ素デバイスでは4
00℃以上の高温でも動作するpnダイオードやMOS
FETなどがすでに試作されている。このような高温で
の使用が可能となれば、これらのデバイスで製作したロ
ボットやコンピュータが原子炉や宇宙など人間が近付け
ない厳しい環境下で使用できるようになる。また従来の
シリコンデバイスは動作時の発生損失による発熱を抑制
するために、冷却フィンや冷却のための設備が必要であ
り、装置全体が大型化する。動作許容温度の高い炭化ケ
イ素デバイスを使用すれば冷却設備を大幅に簡素化、小
型化でき、装置全体を小型化、軽量化できる。例えば自
動車に使用する半導体デバイスを炭化ケイ素デバイスに
することで、自動車の軽量化が図られ、大幅な燃料効率
の向上が可能となり、自然環境保全にも大いなる効果が
期待できる。このように炭化ケイ素デバイスの利用は多
方面で期待されている。
【0003】横形の高耐圧MOSFETは集積回路と同
一チップ上に形成可能なため、様々な応用分野において
使用できる共通の要素部品である。図4はシリコンで製
作されている従来の横形高耐圧MOSFETの基本的な
断面構造図である。同図の左側がソース領域で右側がド
レイン領域である。シリコン半導体基板102上にn層
2を積層したシリコン積層基板のn層2の表面層にp領
域31を形成し、p領域31の表面層にn+ ソース領域
4が選択的に形成され、n層2の表面層にn+ドレイン
領域6が形成され、n+ ソース領域4とn層2とに挟ま
れたp領域2の表面にゲート酸化膜8を介してゲート電
極9が形成されている。また、p領域2とn+ ソース領
域4の表面の一部はソース電極101で短絡され、ソー
ス端子13(S)と接続され、n+ ドレイン領域6上に
ドレイン電極11が形成され、ドレイン電極11がドレ
イン端子15(D)と接続され、ゲート電極9はゲート
端子14(G)と接続される。シリコンでデバイスを製
作する場合はp領域31はイオン注入と熱拡散によって
選択的に形成され、またソース電極101に使用する金
属はp領域31とn+ ソース領域4で変えずに同一材料
でできる。
一チップ上に形成可能なため、様々な応用分野において
使用できる共通の要素部品である。図4はシリコンで製
作されている従来の横形高耐圧MOSFETの基本的な
断面構造図である。同図の左側がソース領域で右側がド
レイン領域である。シリコン半導体基板102上にn層
2を積層したシリコン積層基板のn層2の表面層にp領
域31を形成し、p領域31の表面層にn+ ソース領域
4が選択的に形成され、n層2の表面層にn+ドレイン
領域6が形成され、n+ ソース領域4とn層2とに挟ま
れたp領域2の表面にゲート酸化膜8を介してゲート電
極9が形成されている。また、p領域2とn+ ソース領
域4の表面の一部はソース電極101で短絡され、ソー
ス端子13(S)と接続され、n+ ドレイン領域6上に
ドレイン電極11が形成され、ドレイン電極11がドレ
イン端子15(D)と接続され、ゲート電極9はゲート
端子14(G)と接続される。シリコンでデバイスを製
作する場合はp領域31はイオン注入と熱拡散によって
選択的に形成され、またソース電極101に使用する金
属はp領域31とn+ ソース領域4で変えずに同一材料
でできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、炭化ケイ素の
場合はシリコンとの物理的性質が異なり、不純物の拡散
係数がシリコンに比べ極めて小さく、シリコンの場合と
同じ深さに拡散するためには、1500°C以上の超高
温での熱処理が必要である。この超高温での熱処理に耐
える選択拡散用のマスク材は金属に限られる。しかし、
後で金属マスクを化学処理で除去する場合に微量の残さ
が残り特性上悪影響を及ぼす。また1500°C以上の
高温では試料表面は雰囲気ガスと激しく反応し、試料表
面に悪影響を及ぼす。そのため、シリコンと異なりp形
領域をイオン注入と熱拡散で選択的に形成できず、他の
製造方法でデバイスを製作しなければならない。またp
+ 層とn+ 層ではオーミック接合させる金属の材質が異
なる。
場合はシリコンとの物理的性質が異なり、不純物の拡散
係数がシリコンに比べ極めて小さく、シリコンの場合と
同じ深さに拡散するためには、1500°C以上の超高
温での熱処理が必要である。この超高温での熱処理に耐
える選択拡散用のマスク材は金属に限られる。しかし、
後で金属マスクを化学処理で除去する場合に微量の残さ
が残り特性上悪影響を及ぼす。また1500°C以上の
高温では試料表面は雰囲気ガスと激しく反応し、試料表
面に悪影響を及ぼす。そのため、シリコンと異なりp形
領域をイオン注入と熱拡散で選択的に形成できず、他の
製造方法でデバイスを製作しなければならない。またp
+ 層とn+ 層ではオーミック接合させる金属の材質が異
なる。
【0005】この発明の目的は、上記の問題点を解決
し、シリコンデバイスとは異なる製法で製作できる、新
規構造の炭化ケイ素相補形MOSFETを提供すること
にある。
し、シリコンデバイスとは異なる製法で製作できる、新
規構造の炭化ケイ素相補形MOSFETを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は前記の目的を
達成するために、炭化ケイ素半導体基板上に炭化ケイ素
の第一導電形層が積層され、さらに第二導電形層が積層
される積層基板において、第二導電形層の表面層にソー
ス領域となる第一導電形領域が選択的に形成され、この
第一導電形領域を有する第二導電形層が部分的に除去さ
れて第一導電形層が露出し、この露出した第一導電形層
の表面層にドレイン領域となる高濃度の第一導電形領域
が選択的に形成され、部分的に除去された第二導電形層
の側面にゲート絶縁膜を介してゲート電極が形成される
ようにする。またソース領域上、第二導電形層上および
ドレイン領域上にオーミック接合する金属膜がそれぞれ
形成され、ソース領域上の金属膜でソース電極が形成さ
れ、第二導電形層上の金属膜がこのソース電極と接続さ
れ、ドレイン領域上の金属膜でドレイン電極が形成され
るようにする。また炭化ケイ素半導体基板が高濃度の第
一導電形もしくは高濃度の第二導電形とする。さらに炭
化ケイ素半導体基板が4H−SiC、6H−SiCおよ
び3C−SiCのいずれかであるとよい。
達成するために、炭化ケイ素半導体基板上に炭化ケイ素
の第一導電形層が積層され、さらに第二導電形層が積層
される積層基板において、第二導電形層の表面層にソー
ス領域となる第一導電形領域が選択的に形成され、この
第一導電形領域を有する第二導電形層が部分的に除去さ
れて第一導電形層が露出し、この露出した第一導電形層
の表面層にドレイン領域となる高濃度の第一導電形領域
が選択的に形成され、部分的に除去された第二導電形層
の側面にゲート絶縁膜を介してゲート電極が形成される
ようにする。またソース領域上、第二導電形層上および
ドレイン領域上にオーミック接合する金属膜がそれぞれ
形成され、ソース領域上の金属膜でソース電極が形成さ
れ、第二導電形層上の金属膜がこのソース電極と接続さ
れ、ドレイン領域上の金属膜でドレイン電極が形成され
るようにする。また炭化ケイ素半導体基板が高濃度の第
一導電形もしくは高濃度の第二導電形とする。さらに炭
化ケイ素半導体基板が4H−SiC、6H−SiCおよ
び3C−SiCのいずれかであるとよい。
【0007】
【作用】炭化ケイ素半導体基板の表面に積層する第一導
電形層は熱拡散ではなく、エピタキシャル成長で形成さ
れるため、1500°C以上の高温で長時間の熱処理が
不要となり、デバイス表面が汚染されたりダメージを受
けたりすることがない。また第二導電形層にチャネルを
形成するMOSFETのソース領域とドレイン領域とを
分離するゲート溝は、プラズマや反応性イオンエッチン
グなどのドライエッチングや、水蒸気雰囲気で選択的に
熱酸化(選択酸化)し、その後のウエットエッチングで
酸化膜を除去して製作することができる。またソース領
域とドレイン領域の表面層に形成する高濃度の第一導電
形層はその表面に形成されるソース電極およびドレイン
電極との接続がオーミック性を確保する働きがある。ま
た炭化ケイ素半導体基板を高濃度の第一導電形もしくは
第二導電形にするのは、高電圧が印加された場合でも空
乏層がこの基板内でも効果的に分担できるようにするた
めである。
電形層は熱拡散ではなく、エピタキシャル成長で形成さ
れるため、1500°C以上の高温で長時間の熱処理が
不要となり、デバイス表面が汚染されたりダメージを受
けたりすることがない。また第二導電形層にチャネルを
形成するMOSFETのソース領域とドレイン領域とを
分離するゲート溝は、プラズマや反応性イオンエッチン
グなどのドライエッチングや、水蒸気雰囲気で選択的に
熱酸化(選択酸化)し、その後のウエットエッチングで
酸化膜を除去して製作することができる。またソース領
域とドレイン領域の表面層に形成する高濃度の第一導電
形層はその表面に形成されるソース電極およびドレイン
電極との接続がオーミック性を確保する働きがある。ま
た炭化ケイ素半導体基板を高濃度の第一導電形もしくは
第二導電形にするのは、高電圧が印加された場合でも空
乏層がこの基板内でも効果的に分担できるようにするた
めである。
【0008】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す横形高耐圧
MOSFETの断面構造図である。炭化ケイ素半導体基
板1上にエピタキシャル成長でn層2とp層3を積層
し、積層基板とする。p層3の表面層にn+ ソース領域
4を選択的に形成し、つぎにn+ ソース領域4を有する
p層3を部分的に除去し、n層2を露出させ、露出した
n層2の表面層にn+ ドレイン領域6を形成し、n+ ソ
ース領域4とn層2とに挟まれたp層3の側面にゲート
絶縁膜8を介してゲート電極9を形成する。n + ソース
領域4上とn+ ドレイン領域6上にソース電極10とド
レイン電極11を同時に形成し、p層3上に金属電極1
2を形成する。ソース電極10と金属電極12は共にソ
ース端子13(S)に接続し、ドレイン電極11はドレ
イン端子15(D)と接続し、ゲート電極9はゲート端
子14(G)と接続する。炭化ケイ素基板1はn形でも
p形でもよい。また導電形は逆であっても構わない。
MOSFETの断面構造図である。炭化ケイ素半導体基
板1上にエピタキシャル成長でn層2とp層3を積層
し、積層基板とする。p層3の表面層にn+ ソース領域
4を選択的に形成し、つぎにn+ ソース領域4を有する
p層3を部分的に除去し、n層2を露出させ、露出した
n層2の表面層にn+ ドレイン領域6を形成し、n+ ソ
ース領域4とn層2とに挟まれたp層3の側面にゲート
絶縁膜8を介してゲート電極9を形成する。n + ソース
領域4上とn+ ドレイン領域6上にソース電極10とド
レイン電極11を同時に形成し、p層3上に金属電極1
2を形成する。ソース電極10と金属電極12は共にソ
ース端子13(S)に接続し、ドレイン電極11はドレ
イン端子15(D)と接続し、ゲート電極9はゲート端
子14(G)と接続する。炭化ケイ素基板1はn形でも
p形でもよい。また導電形は逆であっても構わない。
【0009】図2はこの発明の製造工程の一実施例を示
し、同図(a)ないし同図(d)は先行の工程を順番に
示している。同図(a)は不純物濃度が1018cm-3程
度のn形ないしp形の炭化ケイ素半導体基板1に1015
cm-3ないし1016cm-3、厚さが10μmないし数十
μmのn形エピタキシャル層(n層2)および1017c
m-3程度、厚さが数μmのp形エピタキシャル層(p層
3)を積層し、積層基板100を形成する工程図を示
す。同図(b)はp層3の表面層に不純物濃度が1019
cm-3以上、深さが0.2μmないし0.4μmのn+
ソース領域4を窒素(N)などのイオン注入で形成する
工程図を示す。同図(c)はn+ ソース領域4を有する
p層3にゲート溝5を形成し、n層2を露出させ、その
露出したn層2の表面層に不純物濃度が1019cm-3以
上、深さが0.2μmないし0.4μmのn+ ドレイン
領域6を形成した工程図を示す。このゲート溝5の形成
はプラズマや反応性イオンエッチングなどのドライエッ
チングまたは選択酸化とウエットエッチングの組み合わ
せが利用できる。またn+ ドレイン領域6は窒素(N)
などのイオン注入で形成する。同図(d)はゲート溝5
含む表面にゲート酸化膜となる酸化膜81を被覆し、n
+ ソース領域4の一部、p層3の側面7およびn層2の
一部を覆うように酸化膜6上に例えばポリシリコンでゲ
ート電極9を形成する。
し、同図(a)ないし同図(d)は先行の工程を順番に
示している。同図(a)は不純物濃度が1018cm-3程
度のn形ないしp形の炭化ケイ素半導体基板1に1015
cm-3ないし1016cm-3、厚さが10μmないし数十
μmのn形エピタキシャル層(n層2)および1017c
m-3程度、厚さが数μmのp形エピタキシャル層(p層
3)を積層し、積層基板100を形成する工程図を示
す。同図(b)はp層3の表面層に不純物濃度が1019
cm-3以上、深さが0.2μmないし0.4μmのn+
ソース領域4を窒素(N)などのイオン注入で形成する
工程図を示す。同図(c)はn+ ソース領域4を有する
p層3にゲート溝5を形成し、n層2を露出させ、その
露出したn層2の表面層に不純物濃度が1019cm-3以
上、深さが0.2μmないし0.4μmのn+ ドレイン
領域6を形成した工程図を示す。このゲート溝5の形成
はプラズマや反応性イオンエッチングなどのドライエッ
チングまたは選択酸化とウエットエッチングの組み合わ
せが利用できる。またn+ ドレイン領域6は窒素(N)
などのイオン注入で形成する。同図(d)はゲート溝5
含む表面にゲート酸化膜となる酸化膜81を被覆し、n
+ ソース領域4の一部、p層3の側面7およびn層2の
一部を覆うように酸化膜6上に例えばポリシリコンでゲ
ート電極9を形成する。
【0010】図3は図2に引き続く後工程を順番に同図
(a)ないし同図(b)に示す。同図(a)はゲート電
極9下のゲート酸化膜8以外の酸化膜81を除去し、n
+ ソース領域4上およびn+ ドレイン領域6上にソース
電極10、ドレイン電極11をオーミックコンタクトす
るようにそれぞれ形成する工程図を示す。尚、n+ ソー
ス領域4上およびn+ ドレイン領域6上にオーミックコ
ンタクトするソース電極10、ドレイン電極11の材質
はNi、Moなどである。もしp形半導体でソース領
域、ドレイン領域を形成する場合はオーミックコンタク
トする電極の材質はAl、Tiなどである。同図(b)
はp層3表面に金属電極12を形成する工程図を示す。
この金属電極12とソース電極10は図示されていない
ソース端子(S)と接続し、またゲート電極、ドレイン
電極はそれぞれ図示されていないゲート端子(G)、ド
レイン端子(D)とそれぞれ接続する。
(a)ないし同図(b)に示す。同図(a)はゲート電
極9下のゲート酸化膜8以外の酸化膜81を除去し、n
+ ソース領域4上およびn+ ドレイン領域6上にソース
電極10、ドレイン電極11をオーミックコンタクトす
るようにそれぞれ形成する工程図を示す。尚、n+ ソー
ス領域4上およびn+ ドレイン領域6上にオーミックコ
ンタクトするソース電極10、ドレイン電極11の材質
はNi、Moなどである。もしp形半導体でソース領
域、ドレイン領域を形成する場合はオーミックコンタク
トする電極の材質はAl、Tiなどである。同図(b)
はp層3表面に金属電極12を形成する工程図を示す。
この金属電極12とソース電極10は図示されていない
ソース端子(S)と接続し、またゲート電極、ドレイン
電極はそれぞれ図示されていないゲート端子(G)、ド
レイン端子(D)とそれぞれ接続する。
【0011】またn+ ソース領域4、n+ ドレイン領域
6はゲート電極9を形成した後、これらのゲート電極9
をマスクにして形成する、所謂セルフアラインによって
形成してもよい。この場合はゲート電極部に隣接するよ
うにn+ ソース領域4、n+ドレイン領域6が形成され
る。また、ゲート電極9に金属膜を使用し、ソース電極
10およびドレイン電極11の形成時に高温熱処理を必
要とする場合には、高温熱処理によるゲート絶縁膜8と
ゲート電極9の反応によるゲート絶縁膜8の膜質の劣化
を防止するために、ソース電極10およびドレイン電極
11の形成する工程を先に行い、その後でゲート電極9
を形成する方法、つまり図2の(d)工程と図3(a)
工程とを逆にした方が好ましい。
6はゲート電極9を形成した後、これらのゲート電極9
をマスクにして形成する、所謂セルフアラインによって
形成してもよい。この場合はゲート電極部に隣接するよ
うにn+ ソース領域4、n+ドレイン領域6が形成され
る。また、ゲート電極9に金属膜を使用し、ソース電極
10およびドレイン電極11の形成時に高温熱処理を必
要とする場合には、高温熱処理によるゲート絶縁膜8と
ゲート電極9の反応によるゲート絶縁膜8の膜質の劣化
を防止するために、ソース電極10およびドレイン電極
11の形成する工程を先に行い、その後でゲート電極9
を形成する方法、つまり図2の(d)工程と図3(a)
工程とを逆にした方が好ましい。
【0012】尚、炭化ケイ素半導体基板1に用いるSi
C(炭化ケイ素)単結晶はその最大電界強度の大きい6
H−SiCや4H−SiCを用いるのがよい。しかし集
積回路と同一チップ上に形成する場合には、集積回路に
使用するトランジスタの移動度が大きくなるように3C
−SiCを用いるほうが望ましい。その選択はチップ面
積が最小になるように行えばよい。
C(炭化ケイ素)単結晶はその最大電界強度の大きい6
H−SiCや4H−SiCを用いるのがよい。しかし集
積回路と同一チップ上に形成する場合には、集積回路に
使用するトランジスタの移動度が大きくなるように3C
−SiCを用いるほうが望ましい。その選択はチップ面
積が最小になるように行えばよい。
【0013】
【発明の効果】従来、炭化ケイ素半導体への不純物拡散
は1500°C以下では殆ど起こらない。そのためMO
SFETを製作する上で不可欠とされる選択的に数μm
の深い拡散領域を形成することが炭化ケイ素半導体では
極めて困難である。この発明では深い拡散領域をエピタ
キシャル成長層とこの成長層をエッチングによる溝で形
成することで、シリコンの場合とは異なる新しい構造の
デバイスを製作出来るようにした。具体的には炭化ケイ
素半導体基板にn形層およびp形層を積層し、p形層に
n形層に達するゲート溝を形成することによって、横形
高耐圧の炭化ケイ素MOSFETを製作することができ
る。尚、n形とp形を逆にしてデバイスを製作すること
も容易にできる。
は1500°C以下では殆ど起こらない。そのためMO
SFETを製作する上で不可欠とされる選択的に数μm
の深い拡散領域を形成することが炭化ケイ素半導体では
極めて困難である。この発明では深い拡散領域をエピタ
キシャル成長層とこの成長層をエッチングによる溝で形
成することで、シリコンの場合とは異なる新しい構造の
デバイスを製作出来るようにした。具体的には炭化ケイ
素半導体基板にn形層およびp形層を積層し、p形層に
n形層に達するゲート溝を形成することによって、横形
高耐圧の炭化ケイ素MOSFETを製作することができ
る。尚、n形とp形を逆にしてデバイスを製作すること
も容易にできる。
【0014】また、この発明の構造にすることで、製造
工程上、1500°Cという超高温での処理が不必要
で、この超高温での熱処理に耐える選択拡散用のマスク
材も不要となり、後で金属マスクを化学処理で除去する
こともなく、金属マスクの微量の残さが残り特性上悪影
響を及ぼすこともない。また1500°C以上の高温で
の処理がないため、試料表面は雰囲気ガスと激しく反応
することもなく、試料表面に悪影響を及ぼすこともな
い。
工程上、1500°Cという超高温での処理が不必要
で、この超高温での熱処理に耐える選択拡散用のマスク
材も不要となり、後で金属マスクを化学処理で除去する
こともなく、金属マスクの微量の残さが残り特性上悪影
響を及ぼすこともない。また1500°C以上の高温で
の処理がないため、試料表面は雰囲気ガスと激しく反応
することもなく、試料表面に悪影響を及ぼすこともな
い。
【図1】図1はこの発明の一実施例を示すMOSFET
の断面構造図
の断面構造図
【図2】図2にこの発明の製造工程の一実施例を示し、
(a)ないし(d)は順番に示した先行の工程図
(a)ないし(d)は順番に示した先行の工程図
【図3】図3は図2に引き続く後工程を順番に(a)お
よび(b)に示した工程図
よび(b)に示した工程図
【図4】図4はシリコンで作製されている従来のMOS
FETの基本的な断面構造図
FETの基本的な断面構造図
1 炭化ケイ素半導体基板 100 積層基板 102 シリコン半導体基板 2 n層 3 p層 31 p領域 4 n+ ソース領域 5 ゲート溝 6 n+ レイン領域 7 側面 8 ゲート酸化膜 81 酸化膜 9 ゲート電極 10 ソース電極 101 ソース電極 11 ドレイン電極 12 金属電極 13 ソース端子 14 ゲート端子 15 ドレイン端子
Claims (4)
- 【請求項1】炭化ケイ素半導体基板上に炭化ケイ素の第
一導電形層が積層され、さらに第二導電形層が積層され
る積層基板において、第二導電形層の表面層にソース領
域となる第一導電形領域が選択的に形成され、この第一
導電形領域を有する第二導電形層が部分的に除去されて
第一導電形層が露出し、この露出した第一導電形層の表
面層にドレイン領域となる高濃度の第一導電形領域が選
択的に形成され、部分的に除去された第二導電形層の側
面にゲート絶縁膜を介してゲート電極が形成されること
を特徴とする炭化ケイ素横形高耐圧MOSFET。 - 【請求項2】ソース領域上、第二導電形層上およびドレ
イン領域上にオーミック接合する金属膜がそれぞれ形成
され、ソース領域上の金属膜でソース電極が形成され、
第二導電形層上の金属膜がソース電極と接続され、ドレ
イン領域上の金属膜でドレイン電極が形成されることを
特徴とする請求項1記載の炭化ケイ素横形高耐圧MOS
FET。 - 【請求項3】炭化ケイ素半導体基板が高濃度の第一導電
形もしくは高濃度の第二導電形であることを特徴とする
請求項1記載の炭化ケイ素横形高耐圧MOSFET。 - 【請求項4】炭化ケイ素半導体基板が4H−SiC、6
H−SiCおよび3C−SiCのいずれかであることを
特徴とする請求項1記載の炭化ケイ素横形高耐圧MOS
FET。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7017612A JPH08213606A (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | 炭化ケイ素横形高耐圧mosfet |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7017612A JPH08213606A (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | 炭化ケイ素横形高耐圧mosfet |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08213606A true JPH08213606A (ja) | 1996-08-20 |
Family
ID=11948712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7017612A Pending JPH08213606A (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | 炭化ケイ素横形高耐圧mosfet |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08213606A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998059374A3 (en) * | 1997-06-23 | 1999-03-25 | James Albert Cooper Jr | Insulated gate power semiconductor device having a semi-insulating semiconductor substrate |
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-
1995
- 1995-02-06 JP JP7017612A patent/JPH08213606A/ja active Pending
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