JPH08207960A - プレフィルドシリンジのブリスター包装体 - Google Patents
プレフィルドシリンジのブリスター包装体Info
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- JPH08207960A JPH08207960A JP7035868A JP3586895A JPH08207960A JP H08207960 A JPH08207960 A JP H08207960A JP 7035868 A JP7035868 A JP 7035868A JP 3586895 A JP3586895 A JP 3586895A JP H08207960 A JPH08207960 A JP H08207960A
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M5/00—Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
- A61M5/002—Packages specially adapted therefor, e.g. for syringes or needles, kits for diabetics
Landscapes
- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
- Packages (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンパクトに梱包・保管し得るプレフィルド
シリンジのブリスター包装を提供する。 【構成】 プレフィルドシリンジを収容する相隣接する
収容部13が、別体のブリスター包装の収容部を受容で
きる間隔を有して形成されていることを特徴とする。 【効果】 むだな空間を発生させることなく包装毎の抱
き合わせが可能となる。
シリンジのブリスター包装を提供する。 【構成】 プレフィルドシリンジを収容する相隣接する
収容部13が、別体のブリスター包装の収容部を受容で
きる間隔を有して形成されていることを特徴とする。 【効果】 むだな空間を発生させることなく包装毎の抱
き合わせが可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療用分野で広く利用
されているプレフィルドシリンジのブリスター包装に関
するものである。
されているプレフィルドシリンジのブリスター包装に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】医療用分野においては、微生物汚染の危
険の軽減、投薬調剤時の過誤の防止、さらには救急時の
迅速対応等の目的で、予め薬液を注射器に充填した所謂
プレフィルドシリンジが広く使われている。
険の軽減、投薬調剤時の過誤の防止、さらには救急時の
迅速対応等の目的で、予め薬液を注射器に充填した所謂
プレフィルドシリンジが広く使われている。
【0003】また、プラスチック製の透明殻の内部に商
品を封じて、台紙に取り付ける、所謂ブリスター包装も
広く利用されている。
品を封じて、台紙に取り付ける、所謂ブリスター包装も
広く利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のプレフィルドシ
リンジをブリスター包装したものは、図5に示されるよ
うなものであり、図中、110は透明殻111及び台紙
(不図示)からなるブリスター包装、113は透明殻に
凹状に形成された収容部、120はプレフィルドシリン
ジ、121はシリンジのフィンガーグリップである。そ
して従来は、シリンジ120の最大幅を規定しているフ
ィンガーグリップ121の径よりも僅かに広い幅Wa を
ほぼ均一に有する収容部113を設けると共に、収容部
113の間隔Wb を成形に支障の無い範囲内で狭めるこ
とにより、全体の容積が最小限になるように形成してい
た。
リンジをブリスター包装したものは、図5に示されるよ
うなものであり、図中、110は透明殻111及び台紙
(不図示)からなるブリスター包装、113は透明殻に
凹状に形成された収容部、120はプレフィルドシリン
ジ、121はシリンジのフィンガーグリップである。そ
して従来は、シリンジ120の最大幅を規定しているフ
ィンガーグリップ121の径よりも僅かに広い幅Wa を
ほぼ均一に有する収容部113を設けると共に、収容部
113の間隔Wb を成形に支障の無い範囲内で狭めるこ
とにより、全体の容積が最小限になるように形成してい
た。
【0005】しかしながら、上記従来のブリスター包装
体を多数梱包して輸送したり、保管しておく場合、図6
に示されるように積み上げられるため、むだな空隙13
0がどうしても生じてしまっていた。このため、個々の
ブリスター包装体としては最小の容積であっても、全体
としては必ずしも最小の容積で梱包・保管できず、より
コンパクトに梱包・保管できる包装体が望まれていた。
体を多数梱包して輸送したり、保管しておく場合、図6
に示されるように積み上げられるため、むだな空隙13
0がどうしても生じてしまっていた。このため、個々の
ブリスター包装体としては最小の容積であっても、全体
としては必ずしも最小の容積で梱包・保管できず、より
コンパクトに梱包・保管できる包装体が望まれていた。
【0006】また、ブリスター包装内でのプレフィルド
シリンジの固定が不十分な場合が多く、輸送や運搬中に
シリンジが移動し、筒先キャップがはずれたり、プラン
ジャーロッドが移動して、シリンジ内の薬液が流出する
などの問題がしばしば生じていた。
シリンジの固定が不十分な場合が多く、輸送や運搬中に
シリンジが移動し、筒先キャップがはずれたり、プラン
ジャーロッドが移動して、シリンジ内の薬液が流出する
などの問題がしばしば生じていた。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、よりコンパク
トに梱包・保管し得るプレフィルドシリンジのブリスタ
ー包装を提供することを目的とする。
トに梱包・保管し得るプレフィルドシリンジのブリスタ
ー包装を提供することを目的とする。
【0008】本発明のさらなる目的は、輸送・運搬時の
薬液の流出を確実に防止し得るプレフィルドシリンジの
ブリスター包装を提供することにある。
薬液の流出を確実に防止し得るプレフィルドシリンジの
ブリスター包装を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく成
された本発明は、プレフィルドシリンジを夫々同一方向
に等間隔に並列して収容している複数の収容部を有する
プラスチックフィルム製透明殻に、蓋材がシールされた
構成のプレフィルドシリンジのブリスター包装におい
て、前記複数の収容部は、別のプレフィルドシリンジの
ブリスター包装の収容部を受容できる間隔を有して形成
されていることを特徴とするプレフィルドシリンジのブ
リスター包装にある。
された本発明は、プレフィルドシリンジを夫々同一方向
に等間隔に並列して収容している複数の収容部を有する
プラスチックフィルム製透明殻に、蓋材がシールされた
構成のプレフィルドシリンジのブリスター包装におい
て、前記複数の収容部は、別のプレフィルドシリンジの
ブリスター包装の収容部を受容できる間隔を有して形成
されていることを特徴とするプレフィルドシリンジのブ
リスター包装にある。
【0010】上記本発明のプレフィルドシリンジのブリ
スター包装は、さらにその特徴として、前記収容部は、
プレフィルドシリンジの直胴部を収容する部分の幅が、
該直胴部前後の筒先部及びフィンガーグリップを収容す
る部分の幅よりも狭く、かつ前記直胴部を収容する部分
の長さが、前記フィンガーグリップを収容する部分の長
さよりも長く形成されており、相隣接する収容部におけ
る前記直胴部を収容する部分の間隔が、前記フィンガー
グリップを収容する部分の幅よりも僅かに広いこと、前
記収容部間の中央に夫々弱め線が形成されていること、
前記透明殻には、ピール口段成形が施されていること、
前記収容部のプレフィルドシリンジの直胴部を収容する
部分に、該直胴部を係止するための係止突起が形成され
ていること、前記収容部のプレフィルドシリンジの筒先
キャップを収容する部分は、その先端方向に5mm〜2
0mmの空間部を有すること、をも含むものである。
スター包装は、さらにその特徴として、前記収容部は、
プレフィルドシリンジの直胴部を収容する部分の幅が、
該直胴部前後の筒先部及びフィンガーグリップを収容す
る部分の幅よりも狭く、かつ前記直胴部を収容する部分
の長さが、前記フィンガーグリップを収容する部分の長
さよりも長く形成されており、相隣接する収容部におけ
る前記直胴部を収容する部分の間隔が、前記フィンガー
グリップを収容する部分の幅よりも僅かに広いこと、前
記収容部間の中央に夫々弱め線が形成されていること、
前記透明殻には、ピール口段成形が施されていること、
前記収容部のプレフィルドシリンジの直胴部を収容する
部分に、該直胴部を係止するための係止突起が形成され
ていること、前記収容部のプレフィルドシリンジの筒先
キャップを収容する部分は、その先端方向に5mm〜2
0mmの空間部を有すること、をも含むものである。
【0011】本発明に係るプラスチックフィルム製透明
殻としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリプロピレン、ポリスチレンなど一般
に知られているプラスチック製フィルムが使用できる。
また、蓋材としても、例えば、紙、アルミ箔、プラスチ
ック製フィルムなど一般に知られている材質のものが使
用できる。
殻としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリプロピレン、ポリスチレンなど一般
に知られているプラスチック製フィルムが使用できる。
また、蓋材としても、例えば、紙、アルミ箔、プラスチ
ック製フィルムなど一般に知られている材質のものが使
用できる。
【0012】
【実施例及び作用】以下に実施例を挙げて本発明を更に
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0013】図1〜図3は本発明の一実施例を説明する
ための図であり、図1はプレフィルドシリンジのブリス
ター包装の斜視図、図2は部分平面図、図3は複数のブ
リスター包装体の梱包・保管時の態様を示す図である。
ための図であり、図1はプレフィルドシリンジのブリス
ター包装の斜視図、図2は部分平面図、図3は複数のブ
リスター包装体の梱包・保管時の態様を示す図である。
【0014】図1〜図3において、10はプラスチック
フィルム製透明殻11と蓋材12からなるブリスター包
装、13はプレフィルドシリンジを収容している収容
部、18は透明殻11と蓋材12との接着部、19は未
接着部である。また、20はプレフィルドシリンジ、2
1はプレフィルドシリンジ20のフィンガーグリップ、
22はプレフィルドシリンジ20の直胴部、23はプレ
フィルドシリンジ20の筒先部、24はプレフィルドシ
リンジ20の筒先キャップ、25はプレフィルドシリン
ジ20のプランジャーである。
フィルム製透明殻11と蓋材12からなるブリスター包
装、13はプレフィルドシリンジを収容している収容
部、18は透明殻11と蓋材12との接着部、19は未
接着部である。また、20はプレフィルドシリンジ、2
1はプレフィルドシリンジ20のフィンガーグリップ、
22はプレフィルドシリンジ20の直胴部、23はプレ
フィルドシリンジ20の筒先部、24はプレフィルドシ
リンジ20の筒先キャップ、25はプレフィルドシリン
ジ20のプランジャーである。
【0015】本発明のプレフィルドシリンジのブリスタ
ー包装は、相隣接する収容部13が別体のブリスター包
装の収容部13を受容できる程度の間隔を有して形成さ
れているため、図3に示されるように互いに抱き合わせ
て積み上げることができる。従来のブリスター包装(図
5参照)においては、個々の容積を最小限にしようとす
る余り、各収容部113の間隔Wb が収容部113の幅
Wa よりも小さく形成されていたため、包装毎の抱き合
わせができなかった。そこで本発明者らは、逆の発想、
即ち個々のブリスター包装の容積は多少大きくなったと
しても、多数のブリスター包装を最小限の容積で積み上
げることが可能であれば、結果的にコンパクトな梱包・
保管が可能であるという点に着目して、上記のような構
成に至っている。
ー包装は、相隣接する収容部13が別体のブリスター包
装の収容部13を受容できる程度の間隔を有して形成さ
れているため、図3に示されるように互いに抱き合わせ
て積み上げることができる。従来のブリスター包装(図
5参照)においては、個々の容積を最小限にしようとす
る余り、各収容部113の間隔Wb が収容部113の幅
Wa よりも小さく形成されていたため、包装毎の抱き合
わせができなかった。そこで本発明者らは、逆の発想、
即ち個々のブリスター包装の容積は多少大きくなったと
しても、多数のブリスター包装を最小限の容積で積み上
げることが可能であれば、結果的にコンパクトな梱包・
保管が可能であるという点に着目して、上記のような構
成に至っている。
【0016】より具体的には、一般のシリンジはフィン
ガーグリップ21部分の径が一番大きく、ほぼそれに相
当する幅で収容部13の最大幅が規定されるため、各収
容部13の間隔をフィンガーグリップ21の径よりも大
きくして形成することにより、包装毎の抱き合わせが可
能となる。
ガーグリップ21部分の径が一番大きく、ほぼそれに相
当する幅で収容部13の最大幅が規定されるため、各収
容部13の間隔をフィンガーグリップ21の径よりも大
きくして形成することにより、包装毎の抱き合わせが可
能となる。
【0017】本発明において、ブリスター包装の梱包・
保管時の容積の更なるコンパクト化のために、収容部1
3の形状を図2に示されるようにシリンジ20の形状に
合わせて形成することが好ましい。
保管時の容積の更なるコンパクト化のために、収容部1
3の形状を図2に示されるようにシリンジ20の形状に
合わせて形成することが好ましい。
【0018】即ち、通常のシリンジにおいては、直胴部
22の幅はその前後のフィンガーグリップ21及び筒先
部23の幅よりも小さいため、それらの幅に応じた幅で
収容部13の各部を形成すると共に、直胴部22を収容
する部分の長さL2をフィンガーグリップを収容する部
分の長さL1よりも長くして形成し、且つ相隣接する収
容部13における直胴部22を収容する部分の間隔W2
をフィンガーグリップ21を収容する部分の幅W1より
も僅かに広くして形成するのが好ましい。
22の幅はその前後のフィンガーグリップ21及び筒先
部23の幅よりも小さいため、それらの幅に応じた幅で
収容部13の各部を形成すると共に、直胴部22を収容
する部分の長さL2をフィンガーグリップを収容する部
分の長さL1よりも長くして形成し、且つ相隣接する収
容部13における直胴部22を収容する部分の間隔W2
をフィンガーグリップ21を収容する部分の幅W1より
も僅かに広くして形成するのが好ましい。
【0019】これにより、図3に示されるように包装毎
に抱き合わせて積み上げる時に、互いの収容部13の幅
広のフィンガーグリップ21部分を相手方の直胴部22
間の間隙に納めることができ、全体として極めて効率よ
くコンパクトに積み上げることができる。さらには、互
いのフィンガーグリップ21部分が、シリンジのほぼ中
央部に位置する相手方のフィンガーグリップ21及び筒
先部23部分の間に納まるため、互いのブリスター包装
の周縁部のずれ量が小さく、且つ上部のブリスター包装
がシリンジ20の長手方向にずれるのを防止する効果が
ある。
に抱き合わせて積み上げる時に、互いの収容部13の幅
広のフィンガーグリップ21部分を相手方の直胴部22
間の間隙に納めることができ、全体として極めて効率よ
くコンパクトに積み上げることができる。さらには、互
いのフィンガーグリップ21部分が、シリンジのほぼ中
央部に位置する相手方のフィンガーグリップ21及び筒
先部23部分の間に納まるため、互いのブリスター包装
の周縁部のずれ量が小さく、且つ上部のブリスター包装
がシリンジ20の長手方向にずれるのを防止する効果が
ある。
【0020】図3においては互いのブリスター包装の向
き(シリンジの向き)を変えて抱き合わせているが、同
一方向にして抱き合わせることも可能である。いずれの
方向で抱き合わせるかは、図3に示されるような上下の
ブリスター包装の周縁部のずれの大小によって決めるこ
とができる。なお、シリンジ20の全体的な形状や収容
部13の形状、あるいはまたブリスター包装の周縁部の
余裕の取り方によっては、上下のブリスター包装の周縁
部を一致させることももちろん可能である。
き(シリンジの向き)を変えて抱き合わせているが、同
一方向にして抱き合わせることも可能である。いずれの
方向で抱き合わせるかは、図3に示されるような上下の
ブリスター包装の周縁部のずれの大小によって決めるこ
とができる。なお、シリンジ20の全体的な形状や収容
部13の形状、あるいはまたブリスター包装の周縁部の
余裕の取り方によっては、上下のブリスター包装の周縁
部を一致させることももちろん可能である。
【0021】本発明のブリスター包装においては、図2
に示されるように各収容部13間の中央部に、一般に知
られているミシン目や折り曲げ切断ライン等の弱め線1
6を形成しておくのが好ましい。これにより、使用時に
弱め線16を切り離すことにより必要な個数だけ利用可
能な利便性を有する。
に示されるように各収容部13間の中央部に、一般に知
られているミシン目や折り曲げ切断ライン等の弱め線1
6を形成しておくのが好ましい。これにより、使用時に
弱め線16を切り離すことにより必要な個数だけ利用可
能な利便性を有する。
【0022】また、本発明のブリスター包装において
は、図2に示されるように各収容部13の夫々に対応す
るピール口段成形17を施しておくのが好ましい。これ
により、透明殻11と蓋材12とを容易に剥すことがで
きる。本実施例におけるピール口段成形17は、図4に
示されるように三角形の凹状のものであり、この端部を
手でつまんで引っ張って蓋材12を引き剥し、開封でき
るものである。
は、図2に示されるように各収容部13の夫々に対応す
るピール口段成形17を施しておくのが好ましい。これ
により、透明殻11と蓋材12とを容易に剥すことがで
きる。本実施例におけるピール口段成形17は、図4に
示されるように三角形の凹状のものであり、この端部を
手でつまんで引っ張って蓋材12を引き剥し、開封でき
るものである。
【0023】また、本発明のブリスター包装において、
シリンジ20を収容部13に固定する方法としては様々
な方法が考えられるが、シリンジ20の直胴部22を収
容部13に固定することが好ましい。これは直胴部22
がシリンジ20のほぼ中央部に位置し、その固定によっ
て容易にシリンジ20を安定させることができるからで
ある。これにより、ブリスター包装内でのシリンジの移
動が抑制され、シリンジ内の薬液の流出を防止できる。
シリンジ20を収容部13に固定する方法としては様々
な方法が考えられるが、シリンジ20の直胴部22を収
容部13に固定することが好ましい。これは直胴部22
がシリンジ20のほぼ中央部に位置し、その固定によっ
て容易にシリンジ20を安定させることができるからで
ある。これにより、ブリスター包装内でのシリンジの移
動が抑制され、シリンジ内の薬液の流出を防止できる。
【0024】シリンジ20の直胴部22を収容部13に
固定させるため、本実施例では図2に示されるように、
直胴部22を収容する部分の収容部13の凹曲面成形部
の前後両側に、凸状に成形された係止突起14を設けて
いる。なお、この凹曲面成形部の深さは、直胴部22の
直径と同等もしくはそれ以上でもよく、また、係止突起
14の数や位置・形状等も適宜変更できる。
固定させるため、本実施例では図2に示されるように、
直胴部22を収容する部分の収容部13の凹曲面成形部
の前後両側に、凸状に成形された係止突起14を設けて
いる。なお、この凹曲面成形部の深さは、直胴部22の
直径と同等もしくはそれ以上でもよく、また、係止突起
14の数や位置・形状等も適宜変更できる。
【0025】また、上記のような係止突起14によりシ
リンジを固定した場合、シリンジ20の筒先キャップ2
4を収容する収容部13部分に、図2に示されるように
その先端方向に5mm〜20mmの空間部15を設けて
おくのが好ましい。これにより、空間部15に指先を入
れ、指を筒先キャップ24の先端部に掛けて、透明殻1
1からシリンジ20を容易に取り出すことができる。
尚、例えば上記空間部をシリンジ20のプランジャー2
5側に設けると、指を引っ掛けるこよによりプランジャ
ー25が動く可能性があり、フロントラバーストッパー
が動き薬液漏れをおこす可能性がある。
リンジを固定した場合、シリンジ20の筒先キャップ2
4を収容する収容部13部分に、図2に示されるように
その先端方向に5mm〜20mmの空間部15を設けて
おくのが好ましい。これにより、空間部15に指先を入
れ、指を筒先キャップ24の先端部に掛けて、透明殻1
1からシリンジ20を容易に取り出すことができる。
尚、例えば上記空間部をシリンジ20のプランジャー2
5側に設けると、指を引っ掛けるこよによりプランジャ
ー25が動く可能性があり、フロントラバーストッパー
が動き薬液漏れをおこす可能性がある。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
包装品同志の抱き合わせを可能とし、むだな空隙を生じ
ることなく積み上げることができ、極めてコンパクトに
梱包・保管することができる。
包装品同志の抱き合わせを可能とし、むだな空隙を生じ
ることなく積み上げることができ、極めてコンパクトに
梱包・保管することができる。
【0027】また、シリンジの直胴部を収容部に固定さ
せることにより、収容部内でのシリンジを移動をなく
し、輸送・運搬時の薬液の流出を確実に防止することが
できる。
せることにより、収容部内でのシリンジを移動をなく
し、輸送・運搬時の薬液の流出を確実に防止することが
できる。
【図1】本発明の一実施例に係るプレフィルドシリンジ
のブリスター包装の全体斜視図である。
のブリスター包装の全体斜視図である。
【図2】本発明の一実施例に係るプレフィルドシリンジ
のブリスター包装の部分切り欠き平面図である。
のブリスター包装の部分切り欠き平面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る複数のプレフィルドシ
リンジのブリスター包装の梱包・保管時の態様を示す図
である。
リンジのブリスター包装の梱包・保管時の態様を示す図
である。
【図4】本発明の一実施例に係るプレフィルドシリンジ
のブリスター包装に設けたピール口段成形を示す図であ
る。
のブリスター包装に設けたピール口段成形を示す図であ
る。
【図5】従来例のプレフィルドシリンジのブリスター包
装の平面図である。
装の平面図である。
【図6】従来例の複数のプレフィルドシリンジのブリス
ター包装の梱包・保管時の態様を示す図である。
ター包装の梱包・保管時の態様を示す図である。
10 ブリスター包装 11 プラスチックフィルム製透明殻 12 蓋材 13 収容部 14 係止突起 15 空間部 16 弱め線 17 ピール口段成形 18 接着部 19 未接着部 20 プレフィルドシリンジ 21 フィンガーグリップ 22 直胴部 23 筒先部 24 筒先キャップ 25 プランジャー 110 ブリスター包装 111 プラスチックフィルム製透明殻 113 収容部 120 プレフィルドシリンジ 121 フィンガーグリップ 130 空隙
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 プレフィルドシリンジのブリスター包
装体
装体
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療用分野で広く利用
されているプレフィルドシリンジのブリスター包装体に
関するものである。
されているプレフィルドシリンジのブリスター包装体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】医療用分野においては、微生物汚染の危
険の軽減、投薬調剤時の過誤の防止、さらには救急時の
迅速対応等の目的で、予め薬液を注射器に充填した所謂
プレフィルドシリンジが広く使われている。
険の軽減、投薬調剤時の過誤の防止、さらには救急時の
迅速対応等の目的で、予め薬液を注射器に充填した所謂
プレフィルドシリンジが広く使われている。
【0003】また、プラスチック製の透明殻の内部に商
品を封じて、台紙に取り付ける、所謂ブリスター包装も
広く利用されている。
品を封じて、台紙に取り付ける、所謂ブリスター包装も
広く利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のプレフィルドシ
リンジをブリスター包装したものは、図5に示されるよ
うなものであり、図中、110は透明殻111及び台紙
(不図示)からなるブリスター包装体、113は透明殻
に凹状に形成された収容部、120はプレフィルドシリ
ンジ、121はシリンジのフィンガーグリップである。
そして従来は、シリンジ120の最大幅を規定している
フィンガーグリップ121の径よりも僅かに広い幅Wa
をほぼ均一に有する収容部113を設けると共に、収容
部113の間隔Wb を成形に支障の無い範囲内で狭める
ことにより、全体の容積が最小限になるように形成して
いた。
リンジをブリスター包装したものは、図5に示されるよ
うなものであり、図中、110は透明殻111及び台紙
(不図示)からなるブリスター包装体、113は透明殻
に凹状に形成された収容部、120はプレフィルドシリ
ンジ、121はシリンジのフィンガーグリップである。
そして従来は、シリンジ120の最大幅を規定している
フィンガーグリップ121の径よりも僅かに広い幅Wa
をほぼ均一に有する収容部113を設けると共に、収容
部113の間隔Wb を成形に支障の無い範囲内で狭める
ことにより、全体の容積が最小限になるように形成して
いた。
【0005】しかしながら、上記従来のブリスター包装
体を多数梱包して輸送したり、保管しておく場合、図6
に示されるように積み上げられるため、むだな空隙13
0がどうしても生じてしまっていた。このため、個々の
ブリスター包装体としては最小の容積であっても、全体
としては必ずしも最小の容積で梱包・保管できず、より
コンパクトに梱包・保管できる包装体が望まれていた。
体を多数梱包して輸送したり、保管しておく場合、図6
に示されるように積み上げられるため、むだな空隙13
0がどうしても生じてしまっていた。このため、個々の
ブリスター包装体としては最小の容積であっても、全体
としては必ずしも最小の容積で梱包・保管できず、より
コンパクトに梱包・保管できる包装体が望まれていた。
【0006】また、ブリスター包装体内でのプレフィル
ドシリンジの固定が不十分な場合が多く、輸送や運搬中
にシリンジが移動し、筒先キャップがはずれたり、プラ
ンジャーロッドが移動して、シリンジ内の薬液が流出す
るなどの問題がしばしば生じていた。
ドシリンジの固定が不十分な場合が多く、輸送や運搬中
にシリンジが移動し、筒先キャップがはずれたり、プラ
ンジャーロッドが移動して、シリンジ内の薬液が流出す
るなどの問題がしばしば生じていた。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、よりコンパク
トに梱包・保管し得るプレフィルドシリンジのブリスタ
ー包装体を提供することを目的とする。
トに梱包・保管し得るプレフィルドシリンジのブリスタ
ー包装体を提供することを目的とする。
【0008】本発明のさらなる目的は、輸送・運搬時の
薬液の流出を確実に防止し得るプレフィルドシリンジの
ブリスター包装体を提供することにある。
薬液の流出を確実に防止し得るプレフィルドシリンジの
ブリスター包装体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく成
された本発明は、プレフィルドシリンジを夫々同一方向
に等間隔に並列して収容している複数の収容部を有する
プラスチックフィルム製透明殻に、蓋材がシールされた
構成のプレフィルドシリンジのブリスター包装体におい
て、前記複数の収容部は、別のプレフィルドシリンジの
ブリスター包装体の収容部を受容できる間隔を有して形
成されていることを特徴とするプレフィルドシリンジの
ブリスター包装体にある。
された本発明は、プレフィルドシリンジを夫々同一方向
に等間隔に並列して収容している複数の収容部を有する
プラスチックフィルム製透明殻に、蓋材がシールされた
構成のプレフィルドシリンジのブリスター包装体におい
て、前記複数の収容部は、別のプレフィルドシリンジの
ブリスター包装体の収容部を受容できる間隔を有して形
成されていることを特徴とするプレフィルドシリンジの
ブリスター包装体にある。
【0010】上記本発明のプレフィルドシリンジのブリ
スター包装体は、さらにその特徴として、前記収容部
は、プレフィルドシリンジの直胴部を収容する部分の幅
が、該直胴部前後の筒先部及びフィンガーグリップを収
容する部分の幅よりも狭く、かつ前記直胴部を収容する
部分の長さが、前記フィンガーグリップを収容する部分
の長さよりも長く形成されており、相隣接する収容部に
おける前記直胴部を収容する部分の間隔が、前記フィン
ガーグリップを収容する部分の幅よりも僅かに広いこ
と、前記収容部間の中央に夫々弱め線が形成されている
こと、前記透明殻には、ピール口段成形が施されている
こと、前記収容部のプレフィルドシリンジの直胴部を収
容する部分に、該直胴部を係止するための係止突起が形
成されていること、前記収容部のプレフィルドシリンジ
の筒先キャップを収容する部分は、その先端方向に5m
m〜20mmの空間部を有すること、をも含むものであ
る。
スター包装体は、さらにその特徴として、前記収容部
は、プレフィルドシリンジの直胴部を収容する部分の幅
が、該直胴部前後の筒先部及びフィンガーグリップを収
容する部分の幅よりも狭く、かつ前記直胴部を収容する
部分の長さが、前記フィンガーグリップを収容する部分
の長さよりも長く形成されており、相隣接する収容部に
おける前記直胴部を収容する部分の間隔が、前記フィン
ガーグリップを収容する部分の幅よりも僅かに広いこ
と、前記収容部間の中央に夫々弱め線が形成されている
こと、前記透明殻には、ピール口段成形が施されている
こと、前記収容部のプレフィルドシリンジの直胴部を収
容する部分に、該直胴部を係止するための係止突起が形
成されていること、前記収容部のプレフィルドシリンジ
の筒先キャップを収容する部分は、その先端方向に5m
m〜20mmの空間部を有すること、をも含むものであ
る。
【0011】本発明に係るプラスチックフィルム製透明
殻としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリプロピレン、ポリスチレンなど一般
に知られているプラスチック製フィルムが使用できる。
また、蓋材としても、例えば、紙、アルミ箔、プラスチ
ック製フィルムなど一般に知られている材質のものが使
用できる。
殻としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリプロピレン、ポリスチレンなど一般
に知られているプラスチック製フィルムが使用できる。
また、蓋材としても、例えば、紙、アルミ箔、プラスチ
ック製フィルムなど一般に知られている材質のものが使
用できる。
【0012】
【実施例及び作用】以下に実施例を挙げて本発明を更に
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0013】図1〜図3は本発明の一実施例を説明する
ための図であり、図1はプレフィルドシリンジのブリス
ター包装体の斜視図、図2は部分平面図、図3は複数の
ブリスター包装体の梱包・保管時の態様を示す図であ
る。
ための図であり、図1はプレフィルドシリンジのブリス
ター包装体の斜視図、図2は部分平面図、図3は複数の
ブリスター包装体の梱包・保管時の態様を示す図であ
る。
【0014】図1〜図3において、10はプラスチック
フィルム製透明殻11と蓋材12からなるブリスター包
装体、13はプレフィルドシリンジを収容している収容
部、18は透明殻11と蓋材12との接着部、19は未
接着部である。また、20はプレフィルドシリンジ、2
1はプレフィルドシリンジ20のフィンガーグリップ、
22はプレフィルドシリンジ20の直胴部、23はプレ
フィルドシリンジ20の筒先部、24はプレフィルドシ
リンジ20の筒先キャップ、25はプレフィルドシリン
ジ20のプランジャーである。
フィルム製透明殻11と蓋材12からなるブリスター包
装体、13はプレフィルドシリンジを収容している収容
部、18は透明殻11と蓋材12との接着部、19は未
接着部である。また、20はプレフィルドシリンジ、2
1はプレフィルドシリンジ20のフィンガーグリップ、
22はプレフィルドシリンジ20の直胴部、23はプレ
フィルドシリンジ20の筒先部、24はプレフィルドシ
リンジ20の筒先キャップ、25はプレフィルドシリン
ジ20のプランジャーである。
【0015】本発明のプレフィルドシリンジのブリスタ
ー包装体は、相隣接する収容部13が別体のブリスター
包装体の収容部13を受容できる程度の間隔を有して形
成されているため、図3に示されるように互いに抱き合
わせて積み上げることができる。従来のブリスター包装
体(図5参照)においては、個々の容積を最小限にしよ
うとする余り、各収容部113の間隔Wb が収容部11
3の幅Wa よりも小さく形成されていたため、包装毎の
抱き合わせができなかった。そこで本発明者らは、逆の
発想、即ち個々のブリスター包装体の容積は多少大きく
なったとしても、多数のブリスター包装体を最小限の容
積で積み上げることが可能であれば、結果的にコンパク
トな梱包・保管が可能であるという点に着目して、上記
のような構成に至っている。
ー包装体は、相隣接する収容部13が別体のブリスター
包装体の収容部13を受容できる程度の間隔を有して形
成されているため、図3に示されるように互いに抱き合
わせて積み上げることができる。従来のブリスター包装
体(図5参照)においては、個々の容積を最小限にしよ
うとする余り、各収容部113の間隔Wb が収容部11
3の幅Wa よりも小さく形成されていたため、包装毎の
抱き合わせができなかった。そこで本発明者らは、逆の
発想、即ち個々のブリスター包装体の容積は多少大きく
なったとしても、多数のブリスター包装体を最小限の容
積で積み上げることが可能であれば、結果的にコンパク
トな梱包・保管が可能であるという点に着目して、上記
のような構成に至っている。
【0016】より具体的には、一般のシリンジはフィン
ガーグリップ21部分の径が一番大きく、ほぼそれに相
当する幅で収容部13の最大幅が規定されるため、各収
容部13の間隔をフィンガーグリップ21の径よりも大
きくして形成することにより、包装体毎の抱き合わせが
可能となる。
ガーグリップ21部分の径が一番大きく、ほぼそれに相
当する幅で収容部13の最大幅が規定されるため、各収
容部13の間隔をフィンガーグリップ21の径よりも大
きくして形成することにより、包装体毎の抱き合わせが
可能となる。
【0017】本発明において、ブリスター包装体の梱包
・保管時の容積の更なるコンパクト化のために、収容部
13の形状を図2に示されるようにシリンジ20の形状
に合わせて形成することが好ましい。
・保管時の容積の更なるコンパクト化のために、収容部
13の形状を図2に示されるようにシリンジ20の形状
に合わせて形成することが好ましい。
【0018】即ち、通常のシリンジにおいては、直胴部
22の幅はその前後のフィンガーグリップ21及び筒先
部23の幅よりも小さいため、それらの幅に応じた幅で
収容部13の各部を形成すると共に、直胴部22を収容
する部分の長さL2をフィンガーグリップを収容する部
分の長さL1よりも長くして形成し、且つ相隣接する収
容部13における直胴部22を収容する部分の間隔W2
をフィンガーグリップ21を収容する部分の幅W1より
も僅かに広くして形成するのが好ましい。
22の幅はその前後のフィンガーグリップ21及び筒先
部23の幅よりも小さいため、それらの幅に応じた幅で
収容部13の各部を形成すると共に、直胴部22を収容
する部分の長さL2をフィンガーグリップを収容する部
分の長さL1よりも長くして形成し、且つ相隣接する収
容部13における直胴部22を収容する部分の間隔W2
をフィンガーグリップ21を収容する部分の幅W1より
も僅かに広くして形成するのが好ましい。
【0019】これにより、図3に示されるように包装体
毎に抱き合わせて積み上げる時に、互いの収容部13の
幅広のフィンガーグリップ21部分を相手方の直胴部2
2間の間隙に納めることができ、全体として極めて効率
よくコンパクトに積み上げることができる。さらには、
互いのフィンガーグリップ21部分が、シリンジのほぼ
中央部に位置する相手方のフィンガーグリップ21及び
筒先部23部分の間に納まるため、互いのブリスター包
装体の周縁部のずれ量が小さく、且つ上部のブリスター
包装体がシリンジ20の長手方向にずれるのを防止する
効果がある。
毎に抱き合わせて積み上げる時に、互いの収容部13の
幅広のフィンガーグリップ21部分を相手方の直胴部2
2間の間隙に納めることができ、全体として極めて効率
よくコンパクトに積み上げることができる。さらには、
互いのフィンガーグリップ21部分が、シリンジのほぼ
中央部に位置する相手方のフィンガーグリップ21及び
筒先部23部分の間に納まるため、互いのブリスター包
装体の周縁部のずれ量が小さく、且つ上部のブリスター
包装体がシリンジ20の長手方向にずれるのを防止する
効果がある。
【0020】図3においては互いのブリスター包装体の
向き(シリンジの向き)を変えて抱き合わせているが、
同一方向にして抱き合わせることも可能である。いずれ
の方向で抱き合わせるかは、図3に示されるような上下
のブリスター包装体の周縁部のずれの大小によって決め
ることができる。なお、シリンジ20の全体的な形状や
収容部13の形状、あるいはまたブリスター包装体の周
縁部の余裕の取り方によっては、上下のブリスター包装
体の周縁部を一致させることももちろん可能である。
向き(シリンジの向き)を変えて抱き合わせているが、
同一方向にして抱き合わせることも可能である。いずれ
の方向で抱き合わせるかは、図3に示されるような上下
のブリスター包装体の周縁部のずれの大小によって決め
ることができる。なお、シリンジ20の全体的な形状や
収容部13の形状、あるいはまたブリスター包装体の周
縁部の余裕の取り方によっては、上下のブリスター包装
体の周縁部を一致させることももちろん可能である。
【0021】本発明のブリスター包装体においては、図
2に示されるように各収容部13間の中央部に、一般に
知られているミシン目や折り曲げ切断ライン等の弱め線
16を形成しておくのが好ましい。これにより、使用時
に弱め線16を切り離すことにより必要な個数だけ利用
可能な利便性を有する。
2に示されるように各収容部13間の中央部に、一般に
知られているミシン目や折り曲げ切断ライン等の弱め線
16を形成しておくのが好ましい。これにより、使用時
に弱め線16を切り離すことにより必要な個数だけ利用
可能な利便性を有する。
【0022】また、本発明のブリスター包装体において
は、図2に示されるように各収容部13の夫々に対応す
るピール口段成形17を施しておくのが好ましい。これ
により、透明殻11と蓋材12とを容易に剥すことがで
きる。本実施例におけるピール口段成形17は、図4に
示されるように三角形の凹状のものであり、この端部を
手でつまんで引っ張って蓋材12を引き剥し、開封でき
るものである。
は、図2に示されるように各収容部13の夫々に対応す
るピール口段成形17を施しておくのが好ましい。これ
により、透明殻11と蓋材12とを容易に剥すことがで
きる。本実施例におけるピール口段成形17は、図4に
示されるように三角形の凹状のものであり、この端部を
手でつまんで引っ張って蓋材12を引き剥し、開封でき
るものである。
【0023】また、本発明のブリスター包装体におい
て、シリンジ20を収容部13に固定する方法としては
様々な方法が考えられるが、シリンジ20の直胴部22
を収容部13に固定することが好ましい。これは直胴部
22がシリンジ20のほぼ中央部に位置し、その固定に
よって容易にシリンジ20を安定させることができるか
らである。これにより、ブリスター包装体内でのシリン
ジの移動が抑制され、シリンジ内の薬液の流出を防止で
きる。
て、シリンジ20を収容部13に固定する方法としては
様々な方法が考えられるが、シリンジ20の直胴部22
を収容部13に固定することが好ましい。これは直胴部
22がシリンジ20のほぼ中央部に位置し、その固定に
よって容易にシリンジ20を安定させることができるか
らである。これにより、ブリスター包装体内でのシリン
ジの移動が抑制され、シリンジ内の薬液の流出を防止で
きる。
【0024】シリンジ20の直胴部22を収容部13に
固定させるため、本実施例では図2に示されるように、
直胴部22を収容する部分の収容部13の凹曲面成形部
の前後両側に、凸状に成形された係止突起14を設けて
いる。なお、この凹曲面成形部の深さは、直胴部22の
直径と同等もしくはそれ以上でもよく、また、係止突起
14の数や位置・形状等も適宜変更できる。
固定させるため、本実施例では図2に示されるように、
直胴部22を収容する部分の収容部13の凹曲面成形部
の前後両側に、凸状に成形された係止突起14を設けて
いる。なお、この凹曲面成形部の深さは、直胴部22の
直径と同等もしくはそれ以上でもよく、また、係止突起
14の数や位置・形状等も適宜変更できる。
【0025】また、上記のような係止突起14によりシ
リンジを固定した場合、シリンジ20の筒先キャップ2
4を収容する収容部13部分に、図2に示されるように
その先端方向に5mm〜20mmの空間部15を設けて
おくのが好ましい。これにより、空間部15に指先を入
れ、指を筒先キャップ24の先端部に掛けて、透明殻1
1からシリンジ20を容易に取り出すことができる。
尚、例えば上記空間部をシリンジ20のプランジャー2
5側に設けると、指を引っ掛けるこよによりプランジャ
ー25が動く可能性があり、フロントラバーストッパー
が動き薬液漏れをおこす可能性がある。
リンジを固定した場合、シリンジ20の筒先キャップ2
4を収容する収容部13部分に、図2に示されるように
その先端方向に5mm〜20mmの空間部15を設けて
おくのが好ましい。これにより、空間部15に指先を入
れ、指を筒先キャップ24の先端部に掛けて、透明殻1
1からシリンジ20を容易に取り出すことができる。
尚、例えば上記空間部をシリンジ20のプランジャー2
5側に設けると、指を引っ掛けるこよによりプランジャ
ー25が動く可能性があり、フロントラバーストッパー
が動き薬液漏れをおこす可能性がある。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
包装体同志の抱き合わせを可能とし、むだな空隙を生じ
ることなく積み上げることができ、極めてコンパクトに
梱包・保管することができる。
包装体同志の抱き合わせを可能とし、むだな空隙を生じ
ることなく積み上げることができ、極めてコンパクトに
梱包・保管することができる。
【0027】また、シリンジの直胴部を収容部に固定さ
せることにより、収容部内でのシリンジを移動をなく
し、輸送・運搬時の薬液の流出を確実に防止することが
できる。
せることにより、収容部内でのシリンジを移動をなく
し、輸送・運搬時の薬液の流出を確実に防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るプレフィルドシリンジ
のブリスター包装体の全体斜視図である。
のブリスター包装体の全体斜視図である。
【図2】本発明の一実施例に係るプレフィルドシリンジ
のブリスター包装体の部分切り欠き平面図である。
のブリスター包装体の部分切り欠き平面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る複数のプレフィルドシ
リンジのブリスター包装体の梱包・保管時の態様を示す
図である。
リンジのブリスター包装体の梱包・保管時の態様を示す
図である。
【図4】本発明の一実施例に係るプレフィルドシリンジ
のブリスター包装体に設けたピール口段成形を示す図で
ある。
のブリスター包装体に設けたピール口段成形を示す図で
ある。
【図5】従来例のプレフィルドシリンジのブリスター包
装体の平面図である。
装体の平面図である。
【図6】従来例の複数のプレフィルドシリンジのブリス
ター包装体の梱包・保管時の態様を示す図である。
ター包装体の梱包・保管時の態様を示す図である。
【符号の説明】 10 ブリスター包装体 11 プラスチックフィルム製透明殻 12 蓋材 13 収容部 14 係止突起 15 空間部 16 弱め線 17 ピール口段成形 18 接着部 19 未接着部 20 プレフィルドシリンジ 21 フィンガーグリップ 22 直胴部 23 筒先部 24 筒先キャップ 25 プランジャー 110 ブリスター包装体 111 プラスチックフィルム製透明殻 113 収容部 120 プレフィルドシリンジ 121 フィンガーグリップ 130 空隙
Claims (6)
- 【請求項1】 プレフィルドシリンジを夫々同一方向に
等間隔に並列して収容している複数の収容部を有するプ
ラスチックフィルム製透明殻に、蓋材がシールされた構
成のプレフィルドシリンジのブリスター包装において、 前記複数の収容部は、別のプレフィルドシリンジのブリ
スター包装の収容部を受容できる間隔を有して形成され
ていることを特徴とするプレフィルドシリンジのブリス
ター包装。 - 【請求項2】 請求項1に記載のプレフィルドシリンジ
のブリスター包装において、 前記収容部は、プレフィルドシリンジの直胴部を収容す
る部分の幅が、該直胴部前後の筒先部及びフィンガーグ
リップを収容する部分の幅よりも狭く、かつ前記直胴部
を収容する部分の長さが、前記フィンガーグリップを収
容する部分の長さよりも長く形成されており、 相隣接する収容部における前記直胴部を収容する部分の
間隔が、前記フィンガーグリップを収容する部分の幅よ
りも僅かに広いことを特徴とするプレフィルドシリンジ
のブリスター包装。 - 【請求項3】 前記収容部間の中央に夫々弱め線が形成
されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のプ
レフィルドシリンジのブリスター包装。 - 【請求項4】 前記透明殻には、ピール口段成形が施さ
れていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
載のプレフィルドシリンジのブリスター包装。 - 【請求項5】 前記収容部のプレフィルドシリンジの直
胴部を収容する部分に、該直胴部を係止するための係止
突起が形成されていることを特徴とする請求項1〜4の
いずれかに記載のプレフィルドシリンジのブリスター包
装。 - 【請求項6】 前記収容部のプレフィルドシリンジの筒
先キャップを収容する部分は、その先端方向に5mm〜
20mmの空間部を有することを特徴とする請求項5に
記載のプレフィルドシリンジのブリスター包装。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03586895A JP3373967B2 (ja) | 1995-02-02 | 1995-02-02 | プレフィルドシリンジのブリスター包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03586895A JP3373967B2 (ja) | 1995-02-02 | 1995-02-02 | プレフィルドシリンジのブリスター包装体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08207960A true JPH08207960A (ja) | 1996-08-13 |
JP3373967B2 JP3373967B2 (ja) | 2003-02-04 |
Family
ID=12453976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03586895A Expired - Fee Related JP3373967B2 (ja) | 1995-02-02 | 1995-02-02 | プレフィルドシリンジのブリスター包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3373967B2 (ja) |
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-
1995
- 1995-02-02 JP JP03586895A patent/JP3373967B2/ja not_active Expired - Fee Related
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