JPH08194003A - サンプリング装置 - Google Patents
サンプリング装置Info
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- JPH08194003A JPH08194003A JP642295A JP642295A JPH08194003A JP H08194003 A JPH08194003 A JP H08194003A JP 642295 A JP642295 A JP 642295A JP 642295 A JP642295 A JP 642295A JP H08194003 A JPH08194003 A JP H08194003A
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Abstract
する圧力供給手段を用いて、液面の位置検出と液体の吸
引・点着とを行うサンプリング装置の構成を簡易化する
とともに点着と液面の位置検出とを共に精度良く行える
ようにする。 【構成】 液面の位置検出を行う際に通気管209 内に送
り込む圧力源と、点着を行う際に通気管209 内に空気を
送り込む圧力源とが、同じシリンジ210 により構成され
ている。シリンジ210 に嵌入したピストン215 を第3の
モータ211 を駆動させて上下動させることにより、通気
管209 内に空気が送り込まれまたは吸引される。第3の
モータ211 の駆動は制御部214 により制御され、制御部
214 は液面位置検出時に通気管209 内に送り込む空気の
速度よりも点着時に通気管209 内に送り込む空気の速度
の方が速くなるように第3モータ211 の駆動を制御する
ように構成されている。
Description
生化学分析等を行う生化学分析装置において主に用いら
れるサンプリング装置に関するものである。
だけでこの検体中に含まれている特定の化学成分の含有
量またはその活性値、あるいは有形成分の含有量を定量
分析することのできる乾式の一体型多層分析素子(多層
分析要素、多層分析フイルムとも称される)、または、
特定イオンに選択的に応答するイオン選択層を最外層に
有する少なくとも1組のイオン選択電極対を備えた乾式
の電解質分析素子が開発され実用化されている。
分析等を行う生化学分析装置においては、生化学分析に
用いられる検体や参照液、あるいは稀釈液などの所定の
液体が入れられた容器からこれらの液体を吸引して保持
し、保持した液体を乾式分析素子に吐出して点着するサ
ンプリング装置が用いられる。
出口を有するノズル管路と、このノズル管路内に空気を
送り込みまたはノズル管路内の空気を吸引するシリンジ
等の圧力源により前記ノズル管路内に正圧または負圧の
圧力を供給する圧力供給手段と、上記ノズル管路の先端
部を液体の液面に対して相対的に上下動させる移動手段
とを備え、また上記ノズル管路は一般にノズル本体と、
このノズル本体の先端部に装着されたノズルチップと、
上記ノズル本体と上記圧力源との間に接続された通気管
とからなり、上記圧力供給手段により上記ノズルチップ
の先端部からノズルチップ内に液体を吸引して保持し保
持した液体を吐出して点着を行うように構成されてい
る。
は検体等の液体を吸引する際、ノズル管路の先端部(一
般にはノズルチップの先端部)を一部分液体内に浸入さ
せる必要があるが、このとき浸入させる量を多くすると
ノズル管路先端部の外面に液体が付着しやすくなってし
まう。ノズル管路先端部の外面に多くの液体が付着する
と、点着を行う際に付着していた液体が垂れ落ちてしま
い点着量が変わってしまうなど、生化学分析の精度に悪
影響を及ぼす虞れがある。
先端部の液体内への浸入量を適正に保つために、液体の
液面位置を検出する液面検出機構を備えている。この液
面検出機構は従来種々の構成のものが知られているが、
そのひとつにノズル管路内の圧力を検出する圧力検出手
段を備え、この圧力検出手段の圧力検出結果に基づき液
面の位置検出を行うように構成されたものが知られてい
る。
次のようにして行われる。すなわち、圧力供給手段によ
りノズル管路内に空気を送り込みまたは吸引してノズル
管路内を正圧または負圧としながら、ノズル管路の先端
部を液面に近づけていく。ノズル管路の先端部が液面と
接触するとノズル管路が塞がるために、ノズル管路内の
圧力が増大または減少する。このノズル管路内の圧力変
化を圧力検出手段により検出することによって、ノズル
管路の先端部が液面に達したこと、すなわち液面位置が
検出される。
液面検出手段を備えたサンプリング装置では、液面の位
置検出を行う際にノズル管路の先端部から吸引または吐
出する空気の速度と、点着を行う際にノズル管路の先端
部から吐出する検体等の液体の速度とをかなり異ならせ
る必要がある。すなわち、液面の位置検出を行う際にノ
ズル管路の先端部から吸引または吐出する空気の速度
が、点着を行う際にノズル管路の先端部から吐出する液
体の適正な速度と同じ程度に速くなると、ノズル管路先
端部が液面に接近した際に液面が乱れてしまったり、あ
るいはノズル管路先端部が液面と接触する前と接触した
後とでのノズル管路内の圧力変化が検出しにくくなった
りするために、液面の位置検出を精度良く行えなくなる
虞れが生じる。一方、点着を行う際にノズル管路の先端
部から吐出する液体の速度が、液面の位置検出を行う際
にノズル管路の先端部から吸引または吐出する空気の適
正な速度と同じ程度に遅くなると、乾式分析素子等に液
体が吸引される速度の方が液体の吐出速度よりも速くな
ってしまって、点着が一気に行われずに途中でいわゆる
液切れを起こしてしまい、点着を精度良く行えなくなる
虞れが生じる。
の吸引または吐出速度と、点着を行う際の液体の吐出速
度とは、かなり異ならせる必要があるので、従来のサン
プリング装置では、液面の位置検出を行う際にノズル管
路内に圧力を供給するための圧力源と、点着を行う際に
ノズル管路内に圧力を供給するための圧力源とで、構造
の全く異なるものや、あるいは構造は同様であっても圧
力供給能力の大きく異なるものをそれぞれ備え、これら
異なる圧力源の駆動をそれぞれ別個に制御するように構
成する必要があった。
るという問題があった。
あり、その目的は、構成が簡易でコスト低減が図れ、し
かも液面の位置検出および点着を精度良く行うことので
きるサンプリング装置を提供することにある。
明のサンプリング装置は、先端部に吸引吐出口を有する
ノズル管路と、このノズル管路内に正圧または負圧の圧
力を供給する圧力供給手段と、ノズル管路内の圧力を検
出する圧力検出手段と、ノズル管路の先端部を所定の液
体の液面に対して相対的に上下動させる移動手段とを備
え、上記圧力供給手段により上記吸引吐出口から空気を
吐出しまたは吸引しながら上記移動手段によりノズル管
路の先端部を前記液面と接触させ、そのときのノズル管
路内の圧力変化に基づき液面の位置検出を行うととも
に、上記圧力供給手段により上記液体を上記吸引吐出口
からノズル管路内に吸引しこの吸引した液体を上記吸引
吐出口から吐出して点着を行うサンプリング装置であっ
て、上記圧力供給手段は、液面の位置検出を行う際のノ
ズル管路に対する空気の送込みまたは吸引のための圧力
源と、点着を行う際のノズル管路に対する空気の送込み
のための圧力源とが同一圧力源とされ、この同一圧力源
の駆動を制御して液面の位置検出を行う際のノズル管路
に対する空気の送込みまたは吸引の速度よりも、点着を
行う際のノズル管路に対する空気の送込みの速度の方を
速くする制御手段を備えていることを特徴とするもので
ある。
形成する空気室形成部と、その空気室の容積を変化させ
る駆動部とからなり、空気室の容積変化により空気室内
の空気をノズル管路内に送るとともに管路内の空気を空
気室内に吸引するように構成された、蛇腹状の空気室を
備えた空気ポンプや、あるいはシリンジなどを用いるこ
とができる。
みから構成されるものや、ノズル本体とこれに接続され
る通気管とから構成されるものや、これらとノズル本体
の先端部に装着されるノズルチップとから構成されるも
の等が含まれる。
リング装置は、液面の位置検出を行う際のノズル管路内
に圧力を供給する圧力源と、点着を行う際にノズル管路
内に圧力を供給する圧力源とが同一圧力源であるので、
装置構成が簡易となり低コストを達成することができ
る。しかも、同一圧力源の駆動を制御して、液面の位置
検出を行う際のノズル管路に対する空気の送込みまたは
吸引の速度よりも、点着を行う際のノズル管路に対する
空気の送込みの速度を速くする制御手段を備えているの
で、液面の位置検出を行う際にノズル管路の先端部から
吸引または吐出される空気の速度は遅く、点着を行う際
にノズル管路の先端部から吐出される空気の速度は速く
することができ、これにより液面の位置検出と点着とを
共に精度良く行うことが可能となる。
説明する。
グ装置が組み込まれている生化学分析装置について説明
する。図1は、生化学分析装置の概略構成を示す斜視図
である。
定系)として、乾式分析フイルム片による乾式分析素子
1を収納したカートリッジ3を格納する主保管庫11と、
前記主保管庫11の側方に配設され乾式分析素子1を所定
時間恒温保持するインキュベータ12と、前記主保管庫11
からインキュベータ12に乾式分析素子1を取り出して搬
送する素子搬送手段13と、例えば血清、尿等の複数の検
体を収納した検体容器77を保持する検体保持手段14と、
乾式分析素子1を素子搬送手段13によってインキュベー
タ12に搬送するまでの間にこの乾式分析素子1に検体保
持手段14の検体を点着する第1の点着手段15と、インキ
ュベータ12の下方に配設された測定手段16とを備えてい
る。
イドによる乾式分析素子2を同様に収納した電解質カー
トリッジ4を格納する電解質保管庫21と、該電解質保管
庫21内の電解質カートリッジ4から電解質乾式分析素子
2を点着位置に搬送する搬送手段22と、電解質乾式分析
素子2に前記検体保持手段14から検体を点着する第2の
点着手段23と、参照液容器97から参照液を同様に電解質
乾式分析素子2に点着する第3の点着手段24と、前記電
解質点着位置の前方に設置され電解質乾式分析素子2を
所定時間恒温保持するとともに電位差を測定する電位差
測定手段25とを備えている。一方、前記第1および第2
点着手段15,23の近傍には、その点着用ノズル83,93の
先端に装着するノズルチップ78を配列して収納したチッ
プラック79を保持するチップ供給手段26が設置されてい
る。
体テーブル76を備え、該検体テーブル76の内外周部には
検体を収納した複数の検体容器77がセットされ、その回
転により検体容器77が順次供給位置に移動される。な
お、検体テーブル76の内周側にセットされる検体容器77
は緊急測定用のものである。
背部のチップ供給手段26は、点着用ノズル83,93の先端
に装着されるノズルチップ78を配列して収納したチップ
ラック79に加えて、カップ状の凹部が並列配置された希
釈容器80を横方向にスライド移動するものであり、順次
ノズルチップ78または希釈容器80の位置が回動してきた
点着用ノズル83,93の下方に位置するように移動が制御
されるとともに、予備および供給完了したチップラック
79を保持する待機位置および排出位置を有している。
素子1に点着する第1の点着手段15は、回動および昇降
自在に設けられたサンプリングアーム82の先端に検体の
吸引吐出を行う点着用ノズル83を有し、該点着用ノズル
83の先端にはピペット状の前記ノズルチップ78が装着さ
れ、検体テーブル76の検体容器77から検体を吸引し移動
して素子移動手段13の前記移載部材73の上に保持されて
いる乾式分析素子1に点着する。なお、検体テーブル76
に隣接して希釈液ホルダ84が配設され、測定項目に応じ
ては、検体を希釈容器80で希釈した後に、乾式分析素子
1に点着するものである。前記サンプリングアーム82の
具体的構造については後述する。
る毎に廃却されるものであり、上端部にノズルチップ78
の上端を引っ掛けて点着用ノズル83の先端から外すチッ
プ廃却筒69が配設され、該チップ廃却筒69から落下する
ノズルチップ78は、廃却箱74に廃棄される。
は、第1のサンプリングアーム82と同様に、回動および
昇降自在に設けられ、先端に検体の吸引吐出を行う点着
用ノズル93を有し、該点着用ノズル93の先端にはピペッ
ト状の前記ノズルチップ78が装着され、検体テーブル76
の検体容器77から検体を吸引し移動して点着位置に搬送
されている電解質乾式分析素子2に点着する。点着後の
ノズルチップ78は廃却されるものであり、上端部にノズ
ルチップ78の上端を引っ掛けて点着用ノズル93の先端か
ら外すチップ廃却筒75が配設され、該チップ廃却筒75か
ら落下するノズルチップ78は廃却箱98に廃棄される。
に、回動および昇降自在に設けられて先端に点着用ノズ
ル96を有し、参照液容器97から参照液を吸引して電解質
乾式分析素子2に点着し、測定手段25で電位差を測定す
るものである。なお、この参照液アーム94においては、
図示しないノズルチップを装着しているが、点着毎に交
換する必要はないものであり、点着以外の時には参照液
容器97の蓋をして蒸発を抑制する構造に設けられてい
る。使用後の電解質乾式分析素子2は廃却箱98に廃棄さ
れる。
構成について説明する。
100 は、比色測定を行う比色測定用サンプリングユニッ
ト101 と、電位差測定を行う電位差測定用サンプリング
ユニット102 とからなり、これら各サンプリングユニッ
トは、前記生化学分析装置10の構成要素のうち次の構成
要素からなっている。すなわち、比色測定用サンプリン
グユニット101 は、検体テーブル76を含む検体保持手段
14と、サンプリングアーム82を含む第1の点着手段15
と、チップラック79を含むチップ供給手段26と、希釈液
ホルダ84と、希釈容器80とから構成されており、電位差
測定用サンプリングユニット102 は、前記検体保持手段
14と、サンプリングアーム91を含む第2の点着手段23
と、前記チップ供給手段26と、前記希釈液ホルダ84と、
前記希釈容器80とから構成されている。
に示す如き構成となっている。すなわち、この点着手段
15は、その一端において点着用ノズル83を上下動可能に
支持するサンプリングアーム82と、サンプリングアーム
82の他端においてこのサンプリングアーム82が水平とな
るように保持する、垂直方向に延びるスプラインシャフ
ト202 と、このスプラインシャフト202 の側壁において
軸方向に形成された溝部202aと係合する爪部を備え、こ
のスプラインシャフト202 に対し回転方向には相対的に
固定、軸方向には相対的に可動とされた、小径部および
大径部からなるベルト車203 と、ベルト205 と、このベ
ルト205 を所定方向(矢印A方向)に移動させてこのベ
ルト車203 を所定方向に所定量だけ回転駆動する第1の
モータ204 と、このスプラインシャフト202 の底部に固
着されたつば部206 と、このつば部206 の側壁にねじ止
めされたベルト207 と、このベルト207 を所定方向(矢
印B方向)に移動させてスプラインシャフト202 を所定
量だけ上下動させる第2のモータ208 とを備えている。
ーム82内に貫入した点着用ノズル83の他端部83aに一端
部209aが接続されそれに続く部分209bがサンプリングア
ーム82内を延びさらにサンプリングアーム82の他端に近
い部分からサンプリングアーム82の外部へ延び出た通気
管209 と、この通気管209 の他端部209cに接続された圧
力源としてのシリンジ210 と、このシリンジ210 内に上
下動可能に嵌入されたピストン215 と、このピストン21
5 の一端に固着されたベルト212 と、このベルト212 を
所定方向(矢印E方向)に移動させてピストン215 を所
定量だけ上下動させ、これによりシリンジ210 内の容積
を変えて通気管209 の他端部209cから通気管209 内に空
気を送り込みまたは吸引し、ノズルチップ78、点着用ノ
ズル83および通気管209 で構成されたノズル管路内に圧
力を供給する、上記ピストン215およびベルト212 と共
に圧力源の駆動部を構成する第3のモータ211 と、サン
プリングアーム82内において通気管209 の一端部209aに
近い部分に取り付けられ、その取付位置における管路内
の圧力を検出する圧力検出手段としての圧力センサ216
とを備えている。
入力され、所定のシーケンスプログラムに従って上述し
た各モータ204 ,208 ,211 にこれらの回転を制御する
所定のモータ駆動信号を出力する制御手段としての制御
部214 とを備えている。なお、上記シリンジ210 は、ピ
ストン215 の最大ストロークが所定値、例えば55mmに設
定され、ピストン215 が最大ストロークの範囲内で移動
する間のみ連続して空気を吐出あるいは吸引できるよう
に構成されている。また、本実施例では、上記制御部21
4 、シリンジ210 、ピストン215 、ベルト212 および第
3のモータ211により圧力供給手段が構成されている。
部214 のシーケンスプログラムに基づいて次のように作
動する。すなわち、まず、制御部214 から第1のモータ
204に所定のモータ駆動信号が出力され、このモータ駆
動信号に従い回転する第1のモータ204 の駆動力により
サンプリングアーム82が旋回して(矢印C方向)、点着
用ノズル83およびノズルチップ78が検体220 を収容した
検体容器77上に位置する。なお、ノズルチップ78の先端
から検体容器77内の検体220 の液面間までの最大距離す
なわちサンプリングアーム82の上下方向への移動の最大
ストロークは、所定値例えば124 mmに設定されている。
所定のモータ駆動信号が出力され、このモータ駆動信号
に従って回転する第3のモータ211 の駆動力によりピス
トン215 が上方に所定速度例えば8mm/sで移動してシリ
ンジ210 内の空気が所定速度例えば8mm/sで通気管209
内に送り込まれる。これによりノズル管路内は正圧状態
となる。通気管209 内に空気が送り込まれた直後はノズ
ル管路内の圧力変動が大きいので、このノズル管路内の
圧力変動が小さくなるまでの間例えば2秒間はサンプリ
ングアーム82は停止された状態に保たれ、その後制御部
214 から第2のモータ208 に所定のモータ駆動信号が出
力され、このモータ駆動信号に従って回転する第2のモ
ータ208 の駆動力によりサンプリングアーム82が所定の
速度例えば200 mm/sで下降していく。
一端部209a近傍位置におけるノズル管路内の圧力を示す
検出信号が時々刻々と出力されている。圧力センサ216
はノズル管路内の圧力に応じた電圧を発生する圧電素子
を備え、この圧電素子から発生する電圧を検出信号とし
て出力するように構成されている。制御部214 は詳しく
は圧力センサ216 からの検出信号の出力値を時々刻々と
微分してその微分値を出力する微分回路と、微分回路か
ら出力された微分値を所定のしきい値と比較する比較回
路と、比較回路での比較結果に基づき上述した各モータ
204 ,208 ,211 のモータ駆動信号を発生するモータ駆
動信号発生回路とを備えており、点着用ノズル83および
ノズルチップ78が下降していく間も上記比較回路におけ
る比較判定を行っている。
ルチップ78の先端部が検体容器77内の検体の液面に接触
してその口が塞がると、ノズル管路内の圧力が急激に増
大していく。そして、圧力センサ216 からの出力値の微
分値が所定のしきい値を超えた時点で、制御部214 から
第2のモータ208 にモータ停止信号が出力されて第2の
モータ208 の駆動が停止し、これによりサンプリングア
ーム82の下降が停止する。また、同時に制御部214 から
第3のモータ211 にモータ停止信号が出力されて第3の
モータの駆動が停止し、これによりシリンダ215 の上方
への移動が停止してシリンジ210 から通気管209 内への
空気の圧送が停止する。
アーム82の下降速度とピストン215の上昇速度(シリン
ジ210 から通気管209 内への空気の送込速度)との関係
を示すタイミングチャートを図3に示す。図3に示した
例では、サンプリングアーム82の下降速度が200 mm/s、
ピストン215 の上昇速度が8mm/sに設定され、ピストン
215 が上昇してから2秒後にサンプリングアーム82の下
降が開始されるようになっている。また、ノズルチップ
78の先端から検体220 の液面までの距離は最大124 mmと
され、サンプリングアーム82が下降を開始してからノズ
ルチップ78の先端が検体220 の液面に達するまでに要す
る時間は最大0.62秒、その間のサンプリングアーム82の
移動量は最大124 mm、さらにピストン215 が上昇を開始
してから停止するまでの2.62秒の間にピストン215 が移
動する量は21mmとなっている。
よびピストン215 の上昇速度は、上記具体例に限定され
るものではなく適宜設定すればよい。ただし、その設定
にあたっては次の点に留意しなければならない。すなわ
ち、ノズルチップ78の先端から吐出される空気により検
体220 の液面が乱されることがなく、かつノズルチップ
78の先端が液面に接触する前と後とでの圧力変化を圧力
センサ216 により素早く検出できる程度の圧力にノズル
管路内が保たれるように、シリンジ210 から通気管209
内への空気の送込速度すなわちピストン215 の上昇速度
を設定しなければならないこと、ノズルチップ78の先端
が実際に液面に達した時間と、圧力センサ216 によるノ
ズル管路内の圧力変化の検出によりノズルチップ78の先
端が液面に達したことを検出する時間との間にはどうし
てもタイムラグが生じるので、液面の位置検出に大きな
誤差が生じないようにサンプリングアーム82の下降速度
を設定しなければならないこと、および設定した下降速
度でサンプリングアーム82がその移動する間、常にシリ
ンジ210 から通気孔209 内に空気を送り込み続けられる
ようにピストン215 の最大ストローク長を考慮してピス
トン215 の上昇速度を設定しなければならないことの諸
条件を全て満足する必要がある点に留意しなければなら
ない。上述した例は、本実施例においてこの諸条件を満
足する1つの例である。
部214 が第3のモータ211 に所定のモータ駆動信号が出
力され、このモータ駆動信号に従い回転する第3のモー
タ211 の駆動力によりピストン215 が下方に所定速度で
所定量移動して、これによりノズルチップ78内に所定量
の検体220 が吸引保持される。その後制御部214 から第
2のモータ208 に所定のモータ駆動信号が出力され、こ
のモータ駆動信号に従い回転する第2のモータ208 の駆
動力によりサンプリングアーム82が所定速度で上昇す
る。サンプリングアーム82が所定距離上昇した後、制御
部214 から第2のモータ208 にモータ停止信号が出力さ
れて第2のモータ208 の駆動が停止し、これによりサン
プリングアーム82の上昇が停止する。
に所定のモータ駆動信号が出力され、このモータ駆動信
号に従い回転する第1のモータ204 の駆動力によりサン
プリングアーム82が旋回して乾式分析素子1の真上にノ
ズルチップ78が位置する地点に向けて移動する。ノズル
チップ78が乾式分析素子1の真上に位置した時点で、制
御部214 から第1のモータ204 にモータ停止信号が出力
されて第1のモータ204 の駆動が停止し、これによりサ
ンプリングアーム82の回転移動が停止する。さらに、制
御部214 から第2のモータ208 に所定のモータ駆動信号
が出力され、このモータ駆動信号に従い回転する第2の
モータ208 の回転によりサンプリングアーム82が下降す
る。サンプリングアーム82が下降してノズルチップ78の
先端が乾式分析素子1の表面に当接した時点で、制御部
214 から第2のモータ208 にモータ停止信号が出力され
て第2のモータ208 の駆動が停止し、これによりサンプ
リングアーム82の下降が停止する。
所定のモータ駆動信号が出力され、このモータ駆動信号
に従って回転する第3のモータ211 の駆動力によりピス
トン215 が、上記液面位置検出時のピストン215 の上昇
速度よりも速い速度例えば32mm/sで上方に移動してシリ
ンジ210 内の空気が、上記液面位置検出時の空気の送込
速度よりも速い速度例えば32.5mm/sで通気管209 内に送
り込まれる。これによりノズル管路内が正圧状態とな
り、ノズルチップ78内に保持されていた検体220がノズ
ルチップ78の先端から乾式分析素子1上に吐出点着され
る。これと同期して制御部214 から第2のモータ208 に
所定のモータ駆動信号が出力され、このモータ駆動信号
に従って回転する第2のモータ208 の駆動力によりサン
プリングアーム82が所定の速度例えば0.63mm/sで上昇し
ていく。すなわち、乾式分析素子1への検体220 の点着
は、ノズルチップ78の先端を乾式分析素子1から引き離
しながら行われる。
の上昇速度とピストン215 の上昇速度(シリンジ210 か
ら通気管209 内への空気の送込速度)との関係を示すタ
イミングチャートを図4に示す。図4に示した例では、
サンプリングアーム82の上昇速度が0.63mm/s、ピストン
215 の上昇速度が32.5mm/sに設定され、ピストン215の
上昇とサンプリングアーム82の上昇とが同時に開始され
るようになっており、ピストン215 が上昇を開始してか
らすなわち検体220 の点着が開始されてから点着が完了
するまでに要する時間は0.37秒、その間のピストン215
の移動量は12mm、同じくその間のサンプリングアーム82
の移動量は0.23mmとなっている。
速度すなわち検体の吐出点着速度は、上記具体例に限定
されるものではなく適宜設定すればよい。ただし、その
設定にあたっては点着時にいわゆる液切れが生じないよ
うに注意する必要がある。本実施例では、特に精度良く
点着を行えるように、点着時にサンプリングアーム82を
上昇させるとともにそのサンプリングアーム82が0.3 mm
上昇するまでに点着が完了することも考慮して、サンプ
リングアーム82の上昇速度とピストン215 の上昇速度と
を設定している。
着手段と同様に構成されている。また、第3の点着手段
24に本発明を適用してもよい。
明のサンプリング装置は、かかる実施例の具体的態様に
限定されるものではなく、種々の変更を行うことが可能
である。例えば、上記実施例では圧力源としてシリンジ
を用いているが、蛇腹状の空気室を伸縮させてその内部
の空気を出し入れする空気ポンプや、連続的に空気を出
し入れ可能な圧縮空気ポンプなどを圧力源として用いて
もよいことなどが挙げられる。
み込まれている生化学分析装置の概略構成を示す斜視図
図
ングアームの下降速度とシリンダの上昇速度との関係を
示すタイミングチャート
ムの上昇速度とシリンダの上昇速度との関係を示すタイ
ミングチャート
Claims (2)
- 【請求項1】 先端部に吸引吐出口を有するノズル管路
と、該ノズル管路内に正圧または負圧の圧力を供給する
圧力供給手段と、前記ノズル管路内の圧力を検出する圧
力検出手段と、前記ノズル管路の先端部を所定の液体の
液面に対して相対的に上下動させる移動手段とを備え、
前記圧力供給手段により前記吸引吐出口から空気を吐出
しまたは吸引しながら前記移動手段により前記ノズル管
路の先端部を前記液面と接触させ、そのときの前記ノズ
ル管路内の圧力変化に基づき前記液面の位置検出を行う
とともに、前記圧力供給手段により前記液体を前記吸引
吐出口から前記ノズル管路内に吸引し該吸引した液体を
前記吸引吐出口から吐出して点着を行うサンプリング装
置であって、 前記圧力供給手段は、前記液面の位置検出を行う際の前
記ノズル管路に対する空気の送込みまたは吸引のための
圧力源と、前記点着を行う際の前記ノズル管路に対する
空気の送込みのための圧力源とが同一圧力源とされ、該
同一圧力源の駆動を制御して前記液面の位置検出を行う
際の前記ノズル管路に対する空気の送込みまたは吸引の
速度よりも、前記点着を行う際の前記ノズル管路に対す
る空気の送込みの速度の方を速くする制御手段を備えて
いることを特徴とするサンプリング装置。 - 【請求項2】 前記圧力源は、容積可変の空気室を形成
する空気室形成部と、前記空気室の容積を変化させる駆
動部とからなり、前記空気室の容積変化により該空気室
内の空気を前記ノズル管路内に送り込むとともに該管路
内の空気を前記空気室内に吸引するものであることを特
徴とする請求項1記載のサンプリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP642295A JP3485664B2 (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | サンプリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP642295A JP3485664B2 (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | サンプリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08194003A true JPH08194003A (ja) | 1996-07-30 |
JP3485664B2 JP3485664B2 (ja) | 2004-01-13 |
Family
ID=11637945
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP642295A Expired - Fee Related JP3485664B2 (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | サンプリング装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3485664B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10153467A (ja) * | 1996-11-13 | 1998-06-09 | Johnson & Johnson Clinical Diagnostics Inc | 液体の容量を測定する方法及びそのための装置並びに反応容器の垂直位置を確認する方法 |
AT412238B (de) * | 2002-10-31 | 2004-11-25 | Oridis Biomed Forschungs Und E | Verfahren und vorrichtung zur manipulation mit proben |
CN107966333A (zh) * | 2017-12-14 | 2018-04-27 | 中国科学院海洋研究所 | 深海原位气体保压取样系统 |
CN112345783A (zh) * | 2020-04-23 | 2021-02-09 | 长春市布拉泽医疗科技有限公司 | 一种使用直线导轨的全自动生化分析仪的采样装置 |
US11204362B2 (en) | 2016-02-19 | 2021-12-21 | Siemens Healthcare Diagnostics Inc. | Single-piece transfer arm structure for analytical instrumentation |
CN114053968A (zh) * | 2021-11-11 | 2022-02-18 | 耿恒元 | 便于抽样检测的成人用品用润滑液生产系统及其使用方法 |
-
1995
- 1995-01-19 JP JP642295A patent/JP3485664B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN107966333B (zh) * | 2017-12-14 | 2023-07-07 | 中国科学院海洋研究所 | 深海原位气体保压取样系统 |
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CN114053968A (zh) * | 2021-11-11 | 2022-02-18 | 耿恒元 | 便于抽样检测的成人用品用润滑液生产系统及其使用方法 |
CN114053968B (zh) * | 2021-11-11 | 2024-03-15 | 耿恒元 | 便于抽样检测的成人用品用润滑液生产系统及其使用方法 |
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JP3485664B2 (ja) | 2004-01-13 |
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