JPH08191231A - フィルタ回路 - Google Patents
フィルタ回路Info
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- JPH08191231A JPH08191231A JP7016457A JP1645795A JPH08191231A JP H08191231 A JPH08191231 A JP H08191231A JP 7016457 A JP7016457 A JP 7016457A JP 1645795 A JP1645795 A JP 1645795A JP H08191231 A JPH08191231 A JP H08191231A
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-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H11/00—Networks using active elements
- H03H11/02—Multiple-port networks
- H03H11/04—Frequency selective two-port networks
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H11/00—Networks using active elements
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- H03H11/04—Frequency selective two-port networks
- H03H11/12—Frequency selective two-port networks using amplifiers with feedback
- H03H11/1291—Current or voltage controlled filters
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03L—AUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
- H03L7/00—Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
- H03L7/06—Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
- H03L7/08—Details of the phase-locked loop
- H03L7/0805—Details of the phase-locked loop the loop being adapted to provide an additional control signal for use outside the loop
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03L—AUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
- H03L7/00—Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
- H03L7/06—Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
- H03L7/08—Details of the phase-locked loop
- H03L7/081—Details of the phase-locked loop provided with an additional controlled phase shifter
- H03L7/0812—Details of the phase-locked loop provided with an additional controlled phase shifter and where no voltage or current controlled oscillator is used
-
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- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
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- H03L7/081—Details of the phase-locked loop provided with an additional controlled phase shifter
- H03L7/0812—Details of the phase-locked loop provided with an additional controlled phase shifter and where no voltage or current controlled oscillator is used
- H03L7/0816—Details of the phase-locked loop provided with an additional controlled phase shifter and where no voltage or current controlled oscillator is used the controlled phase shifter and the frequency- or phase-detection arrangement being connected to a common input
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- Networks Using Active Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 特性がばらついても、そのばらつきが自動的
に補正されるフィルタ回路を提供する。 【構成】 フィルタ回路50を、可変抵抗回路R52、R
53と、コンデンサC51、C52とによりカットオフ周波数
の決定される構成とする。位相比較回路62と、可変抵
抗回路R62、R63およびコンデンサC61、C62により構
成された移相回路63とを設ける。基準周波数f61の信
号S61を移相回路63に供給する。この移相回路63の
出力信号S63と、信号S61とを、位相比較回路62にお
いて位相比較する。この比較出力S64を、可変抵抗回路
R62、R63にその制御信号として供給する。比較出力S
64を可変抵抗回路R52、R53にその制御信号として供給
することにより、カットオフ周波数を基準周波数f61を
基準にして補正する。
に補正されるフィルタ回路を提供する。 【構成】 フィルタ回路50を、可変抵抗回路R52、R
53と、コンデンサC51、C52とによりカットオフ周波数
の決定される構成とする。位相比較回路62と、可変抵
抗回路R62、R63およびコンデンサC61、C62により構
成された移相回路63とを設ける。基準周波数f61の信
号S61を移相回路63に供給する。この移相回路63の
出力信号S63と、信号S61とを、位相比較回路62にお
いて位相比較する。この比較出力S64を、可変抵抗回路
R62、R63にその制御信号として供給する。比較出力S
64を可変抵抗回路R52、R53にその制御信号として供給
することにより、カットオフ周波数を基準周波数f61を
基準にして補正する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、IC化に好適なフィ
ルタ回路に関する。
ルタ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】日本における小電力タイプのコードレス
電話機の場合、 上りチャンネル ・・・ 381MHz帯 下りチャンネル ・・・ 254MHz帯 チャンネル間隔 ・・・ 12.5kHz とされている。
電話機の場合、 上りチャンネル ・・・ 381MHz帯 下りチャンネル ・・・ 254MHz帯 チャンネル間隔 ・・・ 12.5kHz とされている。
【0003】そこで、コードレス電話機の受信回路およ
び送信回路として、例えば図10および図11に示すよ
うな回路が考えられている。この回路は、上記の規格に
対応するのはもちろんであるが、さらに、全体を1チッ
プIC化でき、かつ、そのICを子機および親機に共通
に使用できるように考慮してある。
び送信回路として、例えば図10および図11に示すよ
うな回路が考えられている。この回路は、上記の規格に
対応するのはもちろんであるが、さらに、全体を1チッ
プIC化でき、かつ、そのICを子機および親機に共通
に使用できるように考慮してある。
【0004】すなわち、図10の*1、*2と図11の*1、
*2とがつながるとともに、鎖線で囲った部分1が1チッ
プIC化される。そして、この図は、そのIC1を子機
に使用した場合を示し、10がその受信回路、40が送
信回路である。
*2とがつながるとともに、鎖線で囲った部分1が1チッ
プIC化される。そして、この図は、そのIC1を子機
に使用した場合を示し、10がその受信回路、40が送
信回路である。
【0005】そして、受信回路10は、ダブルスーパー
ヘテロダイン方式で、ダイレクトコンバージョンタイプ
に構成されている。すなわち、親機からの下りチャンネ
ルのFM信号Srがアンテナ2により受信され、端子T1
1→高周波アンプ11→端子T12→すべての下りチャン
ネルを通過帯域とするバンドパスフィルタ3→端子T13
の信号ラインを通じて直交変換のI軸用及びQ軸用の第
1ミキサ回路12、22に供給される。
ヘテロダイン方式で、ダイレクトコンバージョンタイプ
に構成されている。すなわち、親機からの下りチャンネ
ルのFM信号Srがアンテナ2により受信され、端子T1
1→高周波アンプ11→端子T12→すべての下りチャン
ネルを通過帯域とするバンドパスフィルタ3→端子T13
の信号ラインを通じて直交変換のI軸用及びQ軸用の第
1ミキサ回路12、22に供給される。
【0006】また、発振回路30が設けられる。この発
振回路30は基準となる安定した周波数、例えば14.4M
Hzの発振信号S30を型成するためのものであり、このた
め、発振回路30には、端子T16を通じて水晶発振子6
が接続され、水晶発振回路とされる。
振回路30は基準となる安定した周波数、例えば14.4M
Hzの発振信号S30を型成するためのものであり、このた
め、発振回路30には、端子T16を通じて水晶発振子6
が接続され、水晶発振回路とされる。
【0007】そして、その発振信号S30が分周回路35
に供給されて例えば1/1152の周波数、すなわち、チャ
ンネル間隔の周波数12.5kHzの信号S35に分周され、こ
の信号S35がPLL31にその基準周波数の信号として
供給される。また、PLL31の可変分周回路(図示せ
ず)には、端子T17を通じてその分周比N31が供給され
て設定される。
に供給されて例えば1/1152の周波数、すなわち、チャ
ンネル間隔の周波数12.5kHzの信号S35に分周され、こ
の信号S35がPLL31にその基準周波数の信号として
供給される。また、PLL31の可変分周回路(図示せ
ず)には、端子T17を通じてその分周比N31が供給され
て設定される。
【0008】こうして、PLL31のVCO311から
はFM信号Srのキャリア周波数に等しい周波数の発振
信号S31が取り出される。
はFM信号Srのキャリア周波数に等しい周波数の発振
信号S31が取り出される。
【0009】そして、この信号S31がミキサ回路12に
第1局部発振信号として供給されるとともに、移相回路
32に供給されてπ/2だけ移相され、その移相信号S
32がミキサ回路22に第1局部発振信号として供給され
る。
第1局部発振信号として供給されるとともに、移相回路
32に供給されてπ/2だけ移相され、その移相信号S
32がミキサ回路22に第1局部発振信号として供給され
る。
【0010】したがって、簡単のため、図12Aに示す
ように、受信信号Srが、その下側帯波の帯域内に信号
成分Saを有し、上側帯波の帯域内に信号成分Sbを有す
るとともに、 ωo:受信信号Srのキャリア周波数(角周波数) ωa:信号成分Saの角周波数。ωa<ωo Ea:信号成分Saの振幅 ωb:信号成分Sbの角周波数。ωb>ωo Eb:信号成分Sbの振幅 Δωa=ωo−ωa Δωb=ωb−ωo とすれば、 Sr=Sa+Sb Sa=Ea・sinωat Sb=Eb・sinωbt となる。
ように、受信信号Srが、その下側帯波の帯域内に信号
成分Saを有し、上側帯波の帯域内に信号成分Sbを有す
るとともに、 ωo:受信信号Srのキャリア周波数(角周波数) ωa:信号成分Saの角周波数。ωa<ωo Ea:信号成分Saの振幅 ωb:信号成分Sbの角周波数。ωb>ωo Eb:信号成分Sbの振幅 Δωa=ωo−ωa Δωb=ωb−ωo とすれば、 Sr=Sa+Sb Sa=Ea・sinωat Sb=Eb・sinωbt となる。
【0011】また、 E1:第1局部発振信号S31、S32の振幅 とすれば、 S31=E1・sinωot S32=E1・cosωot である。
【0012】したがって、 S12、S22:ミキサ回路12、22の出力信号 とすれば、 S12=Sr・S31 =(Ea・sinωat+Eb・sinωbt)×E1・sinωot =αa{−cos(ωa+ωo)t+cos(ωo−ωa)t}+
αb{−cos(ωb+ωo)t+cos(ωb−ωo)t} =αa{−cos(ωa+ωo)t+cosΔωat}+αb{−c
os(ωb+ωo)t+cosΔωbt} S22=Sr・S32 =(Ea・sinωat+Eb・sinωbt)×E1・cosωot =αa{sin(ωa+ωo)t−sin(ωo−ωa)t}+αb
{sin(ωb+ωo)t+sin(ωb−ωo)t} =αa{sin(ωa+ωo)t−sinΔωat}+αb{sin
(ωb+ωo)t+sinΔωbt} αa=Ea・E1/2 αb=Eb・E1/2 となる。
αb{−cos(ωb+ωo)t+cos(ωb−ωo)t} =αa{−cos(ωa+ωo)t+cosΔωat}+αb{−c
os(ωb+ωo)t+cosΔωbt} S22=Sr・S32 =(Ea・sinωat+Eb・sinωbt)×E1・cosωot =αa{sin(ωa+ωo)t−sin(ωo−ωa)t}+αb
{sin(ωb+ωo)t+sin(ωb−ωo)t} =αa{sin(ωa+ωo)t−sinΔωat}+αb{sin
(ωb+ωo)t+sinΔωbt} αa=Ea・E1/2 αb=Eb・E1/2 となる。
【0013】そして、上式のうち、角周波数Δωa、Δ
ωbの信号成分が必要な中間周波信号なので、これら信
号S12、S22がローパスフィルタ13、23に供給さ
れ、角周波数Δωa、Δωbの信号成分が、第1中間周波
信号S13、S23として取り出され、 S13=αa・cosΔωat+αb・cosΔωbt S23=−αa・sinΔωat+αb・sinΔωbt とされる。なお、この場合、上式および図12Aからも
明らかなように、信号S13、S23は、ベースバンドの信
号である。
ωbの信号成分が必要な中間周波信号なので、これら信
号S12、S22がローパスフィルタ13、23に供給さ
れ、角周波数Δωa、Δωbの信号成分が、第1中間周波
信号S13、S23として取り出され、 S13=αa・cosΔωat+αb・cosΔωbt S23=−αa・sinΔωat+αb・sinΔωbt とされる。なお、この場合、上式および図12Aからも
明らかなように、信号S13、S23は、ベースバンドの信
号である。
【0014】さらに、これら信号S13、S23が、直交変
換のI軸用及びQ軸用の第2ミキサ回路14、24に供
給される。
換のI軸用及びQ軸用の第2ミキサ回路14、24に供
給される。
【0015】また、発振回路30の発振信号S30が、分
周回路33に供給されて比較的低い周波数の信号S33、
例えば262分周されて周波数が約55kHzの信号S33に分
周される。そして、この信号S33がミキサ回路14に第
2局部発振信号として供給されるとともに、移相回路3
4に供給されてπ/2だけ移相され、その移相信号S34
がミキサ回路24に第2局部発振信号として供給され
る。
周回路33に供給されて比較的低い周波数の信号S33、
例えば262分周されて周波数が約55kHzの信号S33に分
周される。そして、この信号S33がミキサ回路14に第
2局部発振信号として供給されるとともに、移相回路3
4に供給されてπ/2だけ移相され、その移相信号S34
がミキサ回路24に第2局部発振信号として供給され
る。
【0016】したがって、 S33=E2・sinωst S34=E2・cosωst E2:第2局部発振信号S33、S34の振幅 ωs=2πfs (fs=約55kHz) とするとともに、 S14、S24:ミキサ回路14、24の出力信号 とすれば、 S14=S13・S33 =(αa・cosΔωat+αb・cosΔωbt)×E2・sinωst =βa{sin(Δωa+ωs)t−sin(Δωa−ωs)t} +βb{sin(Δωb+ωs)t−sin(Δωb−ωs)t} S24=S23・S34 =(−αa・sinΔωat+αb・sinΔωbt)×E2・cosωst =−βa{sin(Δωa+ωs)t+sin(Δωa−ωs)t} +βb{sin(Δωb+ωs)t+sin(Δωb−ωs)t} βa=αa・E2/2 βb=αb・E2/2 となる。
【0017】そして、これらの信号S14、S24におい
て、周波数差が負の値にならないように、信号S14、S
24を変型すると、 S14=βa{sin(Δωa+ωs)t+sin(ωs−Δωa)t} +βb{sin(Δωb+ωs)t+sin(ωs−Δωb)t} =βa・sin(ωs+Δωa)t+βa・sin(ωs−Δωa)t +βb・sin(ωs+Δωb)t+βb・sin(ωs−Δωb)t S24=−βa{sin(Δωa+ωs)t−sin(ωs−Δωa)t} +βb{sin(Δωb+ωs)t−sin(ωs−Δωb)t} =−βa・sin(ωs+Δωa)t+βa・sin(ωs−Δωa)t +βb・sin(ωs+Δωb)t−βb・sin(ωs−Δωb)t となる。
て、周波数差が負の値にならないように、信号S14、S
24を変型すると、 S14=βa{sin(Δωa+ωs)t+sin(ωs−Δωa)t} +βb{sin(Δωb+ωs)t+sin(ωs−Δωb)t} =βa・sin(ωs+Δωa)t+βa・sin(ωs−Δωa)t +βb・sin(ωs+Δωb)t+βb・sin(ωs−Δωb)t S24=−βa{sin(Δωa+ωs)t−sin(ωs−Δωa)t} +βb{sin(Δωb+ωs)t−sin(ωs−Δωb)t} =−βa・sin(ωs+Δωa)t+βa・sin(ωs−Δωa)t +βb・sin(ωs+Δωb)t−βb・sin(ωs−Δωb)t となる。
【0018】そして、これら信号S14、S24が加算回路
15に供給されて加算され、加算回路15からは、 S15=S14+S24 =2βa・sin(ωs−Δωa)t+2βb・sin(ωs+Δωb)t で示される加算信号S15が取り出される。
15に供給されて加算され、加算回路15からは、 S15=S14+S24 =2βa・sin(ωs−Δωa)t+2βb・sin(ωs+Δωb)t で示される加算信号S15が取り出される。
【0019】そして、この加算信号S15を図示すると、
図12Bに示すようになり、この信号S15は、もとの受
信信号Srを、キャリア周波数(角周波数)ωsの信号に
周波数変換したときの信号にほかならない。すなわち、
信号S15は、中間周波数fsの第2中間周波信号であ
る。
図12Bに示すようになり、この信号S15は、もとの受
信信号Srを、キャリア周波数(角周波数)ωsの信号に
周波数変換したときの信号にほかならない。すなわち、
信号S15は、中間周波数fsの第2中間周波信号であ
る。
【0020】そこで、この第2中間周波信号S15が、中
間周波フィルタ用のバンドパスフィルタ16およびリミ
ッタアンプ17を通じてFM復調回路18に供給されて
音声信号あるいはプロトコルなどの制御用のデジタルデ
ータが復調される。
間周波フィルタ用のバンドパスフィルタ16およびリミ
ッタアンプ17を通じてFM復調回路18に供給されて
音声信号あるいはプロトコルなどの制御用のデジタルデ
ータが復調される。
【0021】そして、この復調された音声信号が、不要
な帯域成分を除去するためのローパスフィルタ25、2
6→アンプ27→端子T14の信号ラインを通じて受話器
用のスピーカ4に供給される。
な帯域成分を除去するためのローパスフィルタ25、2
6→アンプ27→端子T14の信号ラインを通じて受話器
用のスピーカ4に供給される。
【0022】また、復調回路18において復調されたデ
ジタルデータが、ローパスフィルタ25およびバンドパ
スフィルタ28を通じて端子T24に取り出され、システ
ム制御用のマイクロコンピュータ(図示せず)に供給さ
れる。以上が受信回路10の構成および動作である。
ジタルデータが、ローパスフィルタ25およびバンドパ
スフィルタ28を通じて端子T24に取り出され、システ
ム制御用のマイクロコンピュータ(図示せず)に供給さ
れる。以上が受信回路10の構成および動作である。
【0023】一方、送信回路40は、音声信号をダイレ
クトに上りチャンネルのFM信号とするもので、PLL
43には、分周回路35からの分周信号S35が基準周波
数の信号として供給されるとともに、PLL43の可変
分周回路(図示せず)に、端子T18を通じてその分周比
N43が供給されて設定される。
クトに上りチャンネルのFM信号とするもので、PLL
43には、分周回路35からの分周信号S35が基準周波
数の信号として供給されるとともに、PLL43の可変
分周回路(図示せず)に、端子T18を通じてその分周比
N43が供給されて設定される。
【0024】こうして、PLL43のVCO431から
は、受信回路10の受信した下りチャンネルと対となる
上りチャンネルのキャリア周波数の信号Stが取り出さ
れる。
は、受信回路10の受信した下りチャンネルと対となる
上りチャンネルのキャリア周波数の信号Stが取り出さ
れる。
【0025】また、音声信号の送信時には、マイクロコ
ンピュータから端子T26を通じてスイッチ回路47に制
御信号が供給されてスイッチ回路47は図の状態に接続
される。そして、送話器用のマイクロフォン5からの音
声信号が、端子T15→アンプ41→不要な帯域成分を除
去するためのローパスフィルタ42→スイッチ回路47
の信号ラインを通じて、PLL43のVCO431に、
その発振周波数の制御信号として供給される。
ンピュータから端子T26を通じてスイッチ回路47に制
御信号が供給されてスイッチ回路47は図の状態に接続
される。そして、送話器用のマイクロフォン5からの音
声信号が、端子T15→アンプ41→不要な帯域成分を除
去するためのローパスフィルタ42→スイッチ回路47
の信号ラインを通じて、PLL43のVCO431に、
その発振周波数の制御信号として供給される。
【0026】こうして、VCO431からは、受信回路
10の受信した下りチャンネルと対となる上りチャンネ
ルであり、かつ、ローパスフィルタ42からの音声信号
によりFM変調されたFM信号Stが取り出される。
10の受信した下りチャンネルと対となる上りチャンネ
ルであり、かつ、ローパスフィルタ42からの音声信号
によりFM変調されたFM信号Stが取り出される。
【0027】そして、このFM信号Stが、ドライブア
ンプ44および出力アンプ45を通じて端子T17に取り
出され、アンテナ2に供給され、親機(図示せず)へと
送信される。
ンプ44および出力アンプ45を通じて端子T17に取り
出され、アンテナ2に供給され、親機(図示せず)へと
送信される。
【0028】また、プロトコルなどを制御するデジタル
データの送信時には、端子T26からの制御信号によりス
イッチ回路47が図とは逆の状態に接続される。そし
て、マイクロコンピュータからのデジタルデータが、端
子T25→不要な帯域成分を除去するためのローパスフィ
ルタ46→スイッチ回路47の信号ラインを通じて、P
LL43のVCO431に、その発振周波数の制御信号
として供給される。
データの送信時には、端子T26からの制御信号によりス
イッチ回路47が図とは逆の状態に接続される。そし
て、マイクロコンピュータからのデジタルデータが、端
子T25→不要な帯域成分を除去するためのローパスフィ
ルタ46→スイッチ回路47の信号ラインを通じて、P
LL43のVCO431に、その発振周波数の制御信号
として供給される。
【0029】こうして、VCO431からはデジタルデ
ータによりFM変調(MSK変調)されたFM信号St
が取り出される。
ータによりFM変調(MSK変調)されたFM信号St
が取り出される。
【0030】そして、このFM信号Stが、ドライブア
ンプ44および出力アンプ45を通じて端子T17に取り
出され、アンテナ2に供給される。以上が送信回路40
の構成および動作である。
ンプ44および出力アンプ45を通じて端子T17に取り
出され、アンテナ2に供給される。以上が送信回路40
の構成および動作である。
【0031】そして、一般のFM受信機であれば、その
中間周波数は10.7MHzとされているので、その中間周波
フィルタはセラミックフィルタにより構成することにな
り、IC化することができない。
中間周波数は10.7MHzとされているので、その中間周波
フィルタはセラミックフィルタにより構成することにな
り、IC化することができない。
【0032】しかし、上述の受信回路10においては、
第1中間周波信号S12、S22はベースバンドであり、第
2中間周波数fsは例えば55kHzと低いので、フィルタ
13、23、16を、抵抗器、コンデンサ及びアンプを
有するアクティブフィルタにより構成することができ
る。また、フィルタ25、26、28も音声帯域を扱う
だけなので、同様にアクティブフィルタにより構成する
ことができる。
第1中間周波信号S12、S22はベースバンドであり、第
2中間周波数fsは例えば55kHzと低いので、フィルタ
13、23、16を、抵抗器、コンデンサ及びアンプを
有するアクティブフィルタにより構成することができ
る。また、フィルタ25、26、28も音声帯域を扱う
だけなので、同様にアクティブフィルタにより構成する
ことができる。
【0033】したがって、受信回路10は、フィルタ3
およびVCO311の発振コイル(図示せず)を除いて
IC化することができる。さらに、送信回路40につい
ても同様である。
およびVCO311の発振コイル(図示せず)を除いて
IC化することができる。さらに、送信回路40につい
ても同様である。
【0034】したがって、図10および図11に示す受
信回路10および送信回路40の全体を、1つのモノリ
シックICにIC化することができる。
信回路10および送信回路40の全体を、1つのモノリ
シックICにIC化することができる。
【0035】また、図10および図11においては、そ
のIC1を子機に使用した場合であるが、端子T14、T
15を親機の4線/2線変換回路に接続するとともに、分
周比N31、N43を入れ換えれば、親機において上記した
動作が行われる。そして、このとき、受信回路10によ
り上りチャンネルの受信が行われ、送信回路20により
下りチャンネルの送信が行われる。
のIC1を子機に使用した場合であるが、端子T14、T
15を親機の4線/2線変換回路に接続するとともに、分
周比N31、N43を入れ換えれば、親機において上記した
動作が行われる。そして、このとき、受信回路10によ
り上りチャンネルの受信が行われ、送信回路20により
下りチャンネルの送信が行われる。
【0036】したがって、このIC1は親機においても
使用することができる。すなわち、このIC1は、子機
と親機とに共通に使用することができる。
使用することができる。すなわち、このIC1は、子機
と親機とに共通に使用することができる。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述におけ
るフィルタ13、23、16、25、26、28、4
2、46のうち、ローパスフィルタは、例えば図13に
示すように構成することができ、バンドパスフィルタ
は、例えば図14に示すように構成することができる。
るフィルタ13、23、16、25、26、28、4
2、46のうち、ローパスフィルタは、例えば図13に
示すように構成することができ、バンドパスフィルタ
は、例えば図14に示すように構成することができる。
【0038】そして、ローパスフィルタのカットオフ周
波数FLOWは、 fLOW=1/{2π(C1C2R2R3)**0.5} で示され、バンドパスフィルタの中心周波数fBPFおよ
び尖鋭度QBPFは、 fBPF=1/{2π(C1C2R1R2)**0.5} QBPF=(1/2)(R2/R1)**0.5 で示される(X**0.5は、Xの1/2乗を示す。以下同様)。
波数FLOWは、 fLOW=1/{2π(C1C2R2R3)**0.5} で示され、バンドパスフィルタの中心周波数fBPFおよ
び尖鋭度QBPFは、 fBPF=1/{2π(C1C2R1R2)**0.5} QBPF=(1/2)(R2/R1)**0.5 で示される(X**0.5は、Xの1/2乗を示す。以下同様)。
【0039】ところが、ICにおいては、コンデンサや
抵抗器の相対値は、そのばらつきを十分に小さくするこ
とができるが、絶対値のばらつきは大きくなってしま
う。しかも、ICにおいては、抵抗器の温度係数も大き
い。
抵抗器の相対値は、そのばらつきを十分に小さくするこ
とができるが、絶対値のばらつきは大きくなってしま
う。しかも、ICにおいては、抵抗器の温度係数も大き
い。
【0040】したがって、結果として、上述のフィルタ
13〜46のカットオフ周波数(中心周波数)は、ばら
ついてしまうとともに、温度により変化してしまう。
13〜46のカットオフ周波数(中心周波数)は、ばら
ついてしまうとともに、温度により変化してしまう。
【0041】この発明は、このような問題点を解決しよ
うとするものである。
うとするものである。
【0042】
【課題を解決するための手段】このため、この発明にお
いては、各部の参照符号を後述の実施例に対応させる
と、可変抵抗回路と、コンデンサとによりカットオフ周
波数の決定されるフィルタ回路50であって、位相比較
回路62と、第2の可変抵抗回路および第2のコンデン
サにより構成された移相回路63とを有し、基準周波数
の信号S61を移相回路63に供給し、この移相回路63
の出力信号S63と、基準周波数の信号S61とを、位相比
較回路62において位相比較し、この比較出力S64を、
第2の可変抵抗回路にその制御信号として供給するとと
もに、可変抵抗回路にその制御信号として供給すること
により、カットオフ周波数を基準周波数を基準にして補
正するようにしたものである。
いては、各部の参照符号を後述の実施例に対応させる
と、可変抵抗回路と、コンデンサとによりカットオフ周
波数の決定されるフィルタ回路50であって、位相比較
回路62と、第2の可変抵抗回路および第2のコンデン
サにより構成された移相回路63とを有し、基準周波数
の信号S61を移相回路63に供給し、この移相回路63
の出力信号S63と、基準周波数の信号S61とを、位相比
較回路62において位相比較し、この比較出力S64を、
第2の可変抵抗回路にその制御信号として供給するとと
もに、可変抵抗回路にその制御信号として供給すること
により、カットオフ周波数を基準周波数を基準にして補
正するようにしたものである。
【0043】
【作用】信号S61の周波数f61を基準にして移相回路6
3の移相特性が設計値に補正されるとともに、その補正
に使用された制御信号によりメインのフィルタ回路50
のカットオフ周波数が制御され、設計値に補正される。
3の移相特性が設計値に補正されるとともに、その補正
に使用された制御信号によりメインのフィルタ回路50
のカットオフ周波数が制御され、設計値に補正される。
【0044】
【実施例】図1において、50はローパスフィルタで、
これは上述した受信回路10および送信回路40におけ
るローパスフィルタを代表して示す。そして、このロー
パスフィルタ50は2次のローパスフィルタに構成され
ているもので、十分な利得を有する反転アンプ501が
設けられ、入力端子T51が、抵抗器R51および可変抵抗
回路R52を通じて反転アンプ501の入力端に接続さ
れ、その出力端が出力端子T52に接続される。
これは上述した受信回路10および送信回路40におけ
るローパスフィルタを代表して示す。そして、このロー
パスフィルタ50は2次のローパスフィルタに構成され
ているもので、十分な利得を有する反転アンプ501が
設けられ、入力端子T51が、抵抗器R51および可変抵抗
回路R52を通じて反転アンプ501の入力端に接続さ
れ、その出力端が出力端子T52に接続される。
【0045】また、抵抗器R51および可変抵抗回路R52
の接続点と、接地との間に、コンデンサC51が接続さ
れ、アンプ501の出力端と、その入力端との間にコン
デンサC52が接続されるとともに、その出力端と、抵抗
器R51および可変抵抗回路R52の接続点との間に、可変
抵抗回路R53が接続される。
の接続点と、接地との間に、コンデンサC51が接続さ
れ、アンプ501の出力端と、その入力端との間にコン
デンサC52が接続されるとともに、その出力端と、抵抗
器R51および可変抵抗回路R52の接続点との間に、可変
抵抗回路R53が接続される。
【0046】したがって、端子T51に信号が入力される
と、その高域成分が素子R51、C51により減衰させられ
るとともに、アンプ501はコンデンサC52により高域
に負帰還がかかって高域の利得が減衰するので、この回
路50はローパスフィルタとして動作し、端子T52に出
力信号が取り出される。
と、その高域成分が素子R51、C51により減衰させられ
るとともに、アンプ501はコンデンサC52により高域
に負帰還がかかって高域の利得が減衰するので、この回
路50はローパスフィルタとして動作し、端子T52に出
力信号が取り出される。
【0047】そして、この場合、このローパスフィルタ
50のカットオフ周波数f50は、 f50=1/{2π(C51C52R52R53)**0.5} となる。また、このとき、端子T52の出力信号の位相φ
50は、例えば図2に示すように、周波数が高くなるにつ
れて遅れていくとともに、カット周波数f50において、
90°遅れている。
50のカットオフ周波数f50は、 f50=1/{2π(C51C52R52R53)**0.5} となる。また、このとき、端子T52の出力信号の位相φ
50は、例えば図2に示すように、周波数が高くなるにつ
れて遅れていくとともに、カット周波数f50において、
90°遅れている。
【0048】さらに、特性安定化回路60が設けられ、
この安定化回路60の出力信号S64によりローパスフィ
ルタ50のカットオフ周波数f50が規定値に安定化され
る。
この安定化回路60の出力信号S64によりローパスフィ
ルタ50のカットオフ周波数f50が規定値に安定化され
る。
【0049】すなわち、発振回路30からの発振信号S
30が分周回路61に供給され、例えば2250分周されて周
波数f61が6.4kHzの分周信号S61とされる。そして、
この信号S61が、位相比較回路62に位相(ないし周波
数)の基準信号として供給されるとともに、移相回路6
3にその入力信号として供給される。
30が分周回路61に供給され、例えば2250分周されて周
波数f61が6.4kHzの分周信号S61とされる。そして、
この信号S61が、位相比較回路62に位相(ないし周波
数)の基準信号として供給されるとともに、移相回路6
3にその入力信号として供給される。
【0050】この移相回路63は、この例においては、
ローパスフィルタ50と同様に構成されているもので、
素子C61、C62、R61、回路631、R62、R63が、素
子C51、C52、R51、回路501、R52、R53に対応す
る。そして、この移相回路63の出力信号S63が比較回
路62に比較信号として供給される。
ローパスフィルタ50と同様に構成されているもので、
素子C61、C62、R61、回路631、R62、R63が、素
子C51、C52、R51、回路501、R52、R53に対応す
る。そして、この移相回路63の出力信号S63が比較回
路62に比較信号として供給される。
【0051】そして、この比較回路62において、信号
S63が信号S61と位相比較され、その比較出力が、ロー
パスフィルタ64に供給されて信号S63と信号S61との
位相差に対応したレベルの直流信号S64が取り出され
る。そして、この信号S64が、可変抵抗回路R62、R63
にその抵抗値の制御信号として供給されるとともに、可
変抵抗回路R52、R53にその抵抗値の制御信号として供
給される。
S63が信号S61と位相比較され、その比較出力が、ロー
パスフィルタ64に供給されて信号S63と信号S61との
位相差に対応したレベルの直流信号S64が取り出され
る。そして、この信号S64が、可変抵抗回路R62、R63
にその抵抗値の制御信号として供給されるとともに、可
変抵抗回路R52、R53にその抵抗値の制御信号として供
給される。
【0052】このような構成によれば、信号S63により
可変抵抗回路R62、R63の抵抗値が変化するが、移相回
路63は、ローパスフィルタ50と同様のローパスフィ
ルタの構成とされているので、そのカットオフ周波数f
63は、 f63=1/{2π(C61C62R62R63)**0.5} となる。また、このとき、入力信号S61に対する出力信
号S63の位相φ63は、位相φ50と同様、例えば図2に示
すように、周波数が高くなるにつれて遅れていくととも
に、カット周波数f63において、90°遅れている。
可変抵抗回路R62、R63の抵抗値が変化するが、移相回
路63は、ローパスフィルタ50と同様のローパスフィ
ルタの構成とされているので、そのカットオフ周波数f
63は、 f63=1/{2π(C61C62R62R63)**0.5} となる。また、このとき、入力信号S61に対する出力信
号S63の位相φ63は、位相φ50と同様、例えば図2に示
すように、周波数が高くなるにつれて遅れていくととも
に、カット周波数f63において、90°遅れている。
【0053】そして、定常時、比較回路62において
は、信号S61と信号S63とが、90°の位相差を有するの
で、このとき、移相回路(ローパスフィルタ)63にお
ける位相遅れは90°である。そして、移相回路63が90
°の位相遅れを与えるのは、そのカットオフ周波数f63
においてである。したがって、このとき、移相回路63
のカットオフ周波数f63は、信号S61の周波数f61(=6.
4kHz)に等しいことになる。
は、信号S61と信号S63とが、90°の位相差を有するの
で、このとき、移相回路(ローパスフィルタ)63にお
ける位相遅れは90°である。そして、移相回路63が90
°の位相遅れを与えるのは、そのカットオフ周波数f63
においてである。したがって、このとき、移相回路63
のカットオフ周波数f63は、信号S61の周波数f61(=6.
4kHz)に等しいことになる。
【0054】すなわち、移相回路63のカットオフ周波
数f63は、信号S61の周波数f61を基準とし、これに等
しくなるように、フィードバック制御されていることに
なる。
数f63は、信号S61の周波数f61を基準とし、これに等
しくなるように、フィードバック制御されていることに
なる。
【0055】そして、このとき、移相回路63のカット
オフ周波数f63を制御している信号S64により、ローパ
スフィルタ50のカットオフ周波数f50も制御されてい
る。また、ICにおいては、抵抗器およびコンデンサの
相対値のばらつきは十分に小さい。
オフ周波数f63を制御している信号S64により、ローパ
スフィルタ50のカットオフ周波数f50も制御されてい
る。また、ICにおいては、抵抗器およびコンデンサの
相対値のばらつきは十分に小さい。
【0056】したがって、ローパスフィルタ50のカッ
トオフ周波数f50が、移相回路63のカットオフ周波数
f63と等しい設計値であるとすれば、信号S64により、
可変抵抗回路R52、R53の値が、可変抵抗回路R62、R
63の値と同様に制御されることになり、ローパスフィル
タ50のカットオフ周波数f50は、移相回路63のカッ
トオフ周波数f63に等しくなる。すなわち、ローパスフ
ィルタ50のカットオフ周波数f50も、信号S61の周波
数f61に等しくなる。
トオフ周波数f50が、移相回路63のカットオフ周波数
f63と等しい設計値であるとすれば、信号S64により、
可変抵抗回路R52、R53の値が、可変抵抗回路R62、R
63の値と同様に制御されることになり、ローパスフィル
タ50のカットオフ周波数f50は、移相回路63のカッ
トオフ周波数f63に等しくなる。すなわち、ローパスフ
ィルタ50のカットオフ周波数f50も、信号S61の周波
数f61に等しくなる。
【0057】また、ローパスフィルタ50のカットオフ
周波数f50が、移相回路63のカットオフ周波数f63と
異なる設計値であっても、IC化されたとき、対応する
素子の値は、同じ方向に同じ割り合いでばらつくので、
結果として、ローパスフィルタ50のカットオフ周波数
f50は設計値へと補正されることになる。
周波数f50が、移相回路63のカットオフ周波数f63と
異なる設計値であっても、IC化されたとき、対応する
素子の値は、同じ方向に同じ割り合いでばらつくので、
結果として、ローパスフィルタ50のカットオフ周波数
f50は設計値へと補正されることになる。
【0058】こうして、図1の回路によれば、ローパス
フィルタ50の抵抗器R51〜R53およびコンデンサC5
1、C52の値がばらついても、そのCR積が設計値とな
るように、可変抵抗回路R52、R53の値が制御され、目
的とするカットオフ周波数を得ることができる。
フィルタ50の抵抗器R51〜R53およびコンデンサC5
1、C52の値がばらついても、そのCR積が設計値とな
るように、可変抵抗回路R52、R53の値が制御され、目
的とするカットオフ周波数を得ることができる。
【0059】また、同様の理由により、抵抗器R51〜R
53の値が温度により変化しようとしても、この変化は信
号S64の変化により相殺され、カットオフ周波数が変動
することがない。
53の値が温度により変化しようとしても、この変化は信
号S64の変化により相殺され、カットオフ周波数が変動
することがない。
【0060】さらに、スイッチトキャパシタを使用して
も、ローパスフィルタ50のカットオフ周波数f50の制
御を行うことができるが、フィルタ50はアナログフィ
ルタなので、スイッチトキャパシタを使用する場合に
は、クロックノイズの対策が必要となる。すなわち、メ
インの信号ラインはもちろんのこと、他の回路への飛び
込みを防ぐ構成が必要となり、1チップICには適さな
い。
も、ローパスフィルタ50のカットオフ周波数f50の制
御を行うことができるが、フィルタ50はアナログフィ
ルタなので、スイッチトキャパシタを使用する場合に
は、クロックノイズの対策が必要となる。すなわち、メ
インの信号ラインはもちろんのこと、他の回路への飛び
込みを防ぐ構成が必要となり、1チップICには適さな
い。
【0061】しかし、上述の構成によれば、そのような
ノイズの発生がなく、ノイズ対策も不要である。しか
も、製造後の調整もまったく不要である。また、経年変
化もない。
ノイズの発生がなく、ノイズ対策も不要である。しか
も、製造後の調整もまったく不要である。また、経年変
化もない。
【0062】図3は可変抵抗回路R52〜R63の具体例を
示す。すなわち、トランジスタQ101、Q102のエミッタ
が、定電流源用のトランジスタQ103のコレクタに接続
されて接地を基準電位点とする差動アンプ101が構成
される。そして、トランジスタQ101のベースが抵抗器
R101(R101=0の場合を含む)を通じて端子T101に
接続され、トランジスタQ102のベースが端子T102に接
続される。
示す。すなわち、トランジスタQ101、Q102のエミッタ
が、定電流源用のトランジスタQ103のコレクタに接続
されて接地を基準電位点とする差動アンプ101が構成
される。そして、トランジスタQ101のベースが抵抗器
R101(R101=0の場合を含む)を通じて端子T101に
接続され、トランジスタQ102のベースが端子T102に接
続される。
【0063】さらに、トランジスタQ103、Q104によ
り、接地を基準電位点とするカレントミラー回路102
が構成されるとともに、このとき、トランジスタQ103
が出力側、トランジスタQ104が入力側とされ、そのコ
レクタが制御端子T103に接続される。
り、接地を基準電位点とするカレントミラー回路102
が構成されるとともに、このとき、トランジスタQ103
が出力側、トランジスタQ104が入力側とされ、そのコ
レクタが制御端子T103に接続される。
【0064】また、トランジスタQ105、Q106により、
電源端子T104を基準電位点としてカレントミラー回路
103が構成されるとともに、トランジスタQ105が出
力側、トランジスタQ106が入力側とされる。そして、
トランジスタQ105、Q106のコレクタが、トランジスタ
Q101、Q102のコレクタにそれぞれ接続される。
電源端子T104を基準電位点としてカレントミラー回路
103が構成されるとともに、トランジスタQ105が出
力側、トランジスタQ106が入力側とされる。そして、
トランジスタQ105、Q106のコレクタが、トランジスタ
Q101、Q102のコレクタにそれぞれ接続される。
【0065】このような構成によれば、 RV:端子T101と端子T102との間の抵抗値 re:トランジスタQ101、Q102のエミッタ抵抗 とするとき、 RV=R101+2re となる。
【0066】そして、エミッタ抵抗reは、トランジス
タQ103のコレクタ電流に反比例するとともに、トラン
ジスタQ103のコレクタ電流は、カレントミラー回路1
02により、端子T103に供給される制御電流に等し
い。
タQ103のコレクタ電流に反比例するとともに、トラン
ジスタQ103のコレクタ電流は、カレントミラー回路1
02により、端子T103に供給される制御電流に等し
い。
【0067】したがって、端子T103の制御電流の大き
さに対応して抵抗値RVが変化することになるので、こ
の回路は可変抵抗回路として動作する。
さに対応して抵抗値RVが変化することになるので、こ
の回路は可変抵抗回路として動作する。
【0068】図4は位相比較回路62の具体例を示す。
この例においては、この位相比較回路62は、ダブルバ
ランス型の乗算回路により構成されている。すなわち、
トランジスタQ621、Q622のエミッタが、定電流源用の
トランジスタQ623のコレクタに接続されて差動アンプ
621が構成される。また、トランジスタQ624、Q625
のエミッタがトランジスタQ621のコレクタに接続され
て差動アンプ622が構成されるとともに、トランジス
タQ626、Q627のエミッタがトランジスタQ622のコレ
クタに接続されて差動アンプ623が構成される。
この例においては、この位相比較回路62は、ダブルバ
ランス型の乗算回路により構成されている。すなわち、
トランジスタQ621、Q622のエミッタが、定電流源用の
トランジスタQ623のコレクタに接続されて差動アンプ
621が構成される。また、トランジスタQ624、Q625
のエミッタがトランジスタQ621のコレクタに接続され
て差動アンプ622が構成されるとともに、トランジス
タQ626、Q627のエミッタがトランジスタQ622のコレ
クタに接続されて差動アンプ623が構成される。
【0069】そして、トランジスタQ621のベースと、
トランジスタQ622のベースとの間に、信号S63が供給
され、トランジスタQ624、Q627のベースと、トランジ
スタQ625、Q626のベースとの間に、信号S61が供給さ
れる。
トランジスタQ622のベースとの間に、信号S63が供給
され、トランジスタQ624、Q627のベースと、トランジ
スタQ625、Q626のベースとの間に、信号S61が供給さ
れる。
【0070】したがって、トランジスタQ624、Q626の
コレクタと、トランジスタQ625、Q627のコレクタとか
らは、互いに逆相で、信号S63と信号S61との位相差に
対応したパルス幅のパルス電流が出力される。
コレクタと、トランジスタQ625、Q627のコレクタとか
らは、互いに逆相で、信号S63と信号S61との位相差に
対応したパルス幅のパルス電流が出力される。
【0071】そして、トランジスタQ624、Q626の出力
電流が、カレントミラー回路624を通じてカレントミ
ラー回路626に供給され、トランジスタQ625、Q627
の出力電流がカレントミラー回路625に供給されると
ともに、カレントミラー回路625、626には、共通
の負荷抵抗器R621が接続される。
電流が、カレントミラー回路624を通じてカレントミ
ラー回路626に供給され、トランジスタQ625、Q627
の出力電流がカレントミラー回路625に供給されると
ともに、カレントミラー回路625、626には、共通
の負荷抵抗器R621が接続される。
【0072】したがって、抵抗器R621には、信号S6
1、S63の周波数に等しく、かつ、信号S61と信号S63
との位相差に対応したパルス幅のパルス電圧が得られ
る。そして、そのパルス出力を積分すれば、その直流レ
ベルは、信号S61と信号S63との位相差に対応して変化
するので、この回路は、位相比較回路62として動作し
ていることになる。
1、S63の周波数に等しく、かつ、信号S61と信号S63
との位相差に対応したパルス幅のパルス電圧が得られ
る。そして、そのパルス出力を積分すれば、その直流レ
ベルは、信号S61と信号S63との位相差に対応して変化
するので、この回路は、位相比較回路62として動作し
ていることになる。
【0073】図5〜図9は、回路62〜64、および特
性が補正されるバンドパスフィルタの具体例を示す。な
お、図5〜図9において、*11〜*43は、対応するもの同
士が互いに接続される。
性が補正されるバンドパスフィルタの具体例を示す。な
お、図5〜図9において、*11〜*43は、対応するもの同
士が互いに接続される。
【0074】そして、平衡型の分周信号S61が、差動ア
ンプ71およびエミッタフォロワのトランジスタQ71、
Q72を通じて位相比較回路62に供給される。この位相
比較回路62は、上記のようにダブルバランスの乗算回
路により構成されているものである。
ンプ71およびエミッタフォロワのトランジスタQ71、
Q72を通じて位相比較回路62に供給される。この位相
比較回路62は、上記のようにダブルバランスの乗算回
路により構成されているものである。
【0075】さらに、トランジスタQ71、Q72からの信
号S61が、エミッタフォロワのトランジスタQ73、Q74
を通じて差動アンプ72に供給されるとともに、この差
動アンプ72には、カレントミラー回路73を通じて負
荷抵抗器R731が接続され、この抵抗器R731に、平衡信
号から不平衡信号に変換された信号S61が取り出され
る。そして、信号S61が移相回路63に供給される。
号S61が、エミッタフォロワのトランジスタQ73、Q74
を通じて差動アンプ72に供給されるとともに、この差
動アンプ72には、カレントミラー回路73を通じて負
荷抵抗器R731が接続され、この抵抗器R731に、平衡信
号から不平衡信号に変換された信号S61が取り出され
る。そして、信号S61が移相回路63に供給される。
【0076】この移相回路63は、図1において説明し
たように2次のフィルタに構成されているとともに、そ
の可変抵抗回路R62、R63が、図3において説明したよ
うに構成されている。また、移相回路63のアンプ63
1は、差動アンプ632と、カレントミラー回路633
と、出力用のトランジスタQ631、Q632とから構成され
ている。
たように2次のフィルタに構成されているとともに、そ
の可変抵抗回路R62、R63が、図3において説明したよ
うに構成されている。また、移相回路63のアンプ63
1は、差動アンプ632と、カレントミラー回路633
と、出力用のトランジスタQ631、Q632とから構成され
ている。
【0077】そして、このトランジスタQ631、Q632か
ら移相信号S63が取り出され、この信号S63が、位相比
較回路62の差動アンプ621に供給される。
ら移相信号S63が取り出され、この信号S63が、位相比
較回路62の差動アンプ621に供給される。
【0078】したがって、位相比較回路62の負荷抵抗
器R621には、信号S61と信号S63との位相差に対応し
たパルス幅のパルス電圧が出力される。
器R621には、信号S61と信号S63との位相差に対応し
たパルス幅のパルス電圧が出力される。
【0079】そして、このとき、抵抗器R621には、コ
ンデンサC641が接続されてローパスフィルタ64が構
成され、信号S61と信号S63との位相差に対応してレベ
ルの変化する直流電圧、すなわち、信号S64が取り出さ
れる。そして、この信号S64がトランジスタQ641によ
り信号電流に変換されてトランジスタQ751に供給され
る。
ンデンサC641が接続されてローパスフィルタ64が構
成され、信号S61と信号S63との位相差に対応してレベ
ルの変化する直流電圧、すなわち、信号S64が取り出さ
れる。そして、この信号S64がトランジスタQ641によ
り信号電流に変換されてトランジスタQ751に供給され
る。
【0080】このトランジスタQ751は、トランジスタ
Q752〜Q754とともに、カレントミラー回路75を構成
しているものであり、トランジスタQ751が入力側、ト
ランジスタQ752〜Q754が出力側とされている。したが
って、トランジスタQ752〜Q754からは、信号S64が電
流としてそれぞれ出力される。
Q752〜Q754とともに、カレントミラー回路75を構成
しているものであり、トランジスタQ751が入力側、ト
ランジスタQ752〜Q754が出力側とされている。したが
って、トランジスタQ752〜Q754からは、信号S64が電
流としてそれぞれ出力される。
【0081】そして、トランジスタQ752からの信号電
流S64が、可変抵抗回路R62、R63におけるカレントミ
ラー回路102の入力側のトランジスタQ104に供給さ
れる。したがって、信号電流S64により、移相回路63
の位相遅れが90°となるように、可変抵抗回路R62、R
63が制御され、この結果、移相回路63のカットオフ周
波数は信号S61の周波数に等しくなる。
流S64が、可変抵抗回路R62、R63におけるカレントミ
ラー回路102の入力側のトランジスタQ104に供給さ
れる。したがって、信号電流S64により、移相回路63
の位相遅れが90°となるように、可変抵抗回路R62、R
63が制御され、この結果、移相回路63のカットオフ周
波数は信号S61の周波数に等しくなる。
【0082】さらに、このとき、カレントミラー回路7
5の別の出力側トランジスタQ753から出力される信号
電流S64により、メインのバンドパスフィルタ80の中
心周波数が、設計値に制御される。
5の別の出力側トランジスタQ753から出力される信号
電流S64により、メインのバンドパスフィルタ80の中
心周波数が、設計値に制御される。
【0083】このバンドパスフィルタ80は、この例に
おいては、等価的には、図14に示すバンドパスフィル
タの2段が縦続接続されたものであり、その抵抗器R
1、R2が可変抵抗回路とされるとともに、その抵抗値が
信号電流S64により制御されるものである。
おいては、等価的には、図14に示すバンドパスフィル
タの2段が縦続接続されたものであり、その抵抗器R
1、R2が可変抵抗回路とされるとともに、その抵抗値が
信号電流S64により制御されるものである。
【0084】すなわち、信号源801が、可変抵抗回路
R81と、コンデンサC81とを通じて差動アンプ812の
入力端に接続される。この差動アンプ812は、カレン
トミラー回路813および出力用のトランジスタQ81
1、Q812とともに、反転アンプ811を構成しているも
のであり、この反転アンプ811の出力端と、可変抵抗
回路R81およびコンデンサC81の接続点との間に、コン
デンサC82が接続される。また、アンプ811の出力端
と、その入力端との間に、可変抵抗回路R82が接続され
る。
R81と、コンデンサC81とを通じて差動アンプ812の
入力端に接続される。この差動アンプ812は、カレン
トミラー回路813および出力用のトランジスタQ81
1、Q812とともに、反転アンプ811を構成しているも
のであり、この反転アンプ811の出力端と、可変抵抗
回路R81およびコンデンサC81の接続点との間に、コン
デンサC82が接続される。また、アンプ811の出力端
と、その入力端との間に、可変抵抗回路R82が接続され
る。
【0085】こうして、バンドパスフィルタ81の前段
(第1段)が構成される。そして、カレントミラー回路
75のトランジスタQ752からの信号電流S64が、カレ
ントミラー回路回路802を通じて可変抵抗回路R81、
R82にその制御信号として供給される。
(第1段)が構成される。そして、カレントミラー回路
75のトランジスタQ752からの信号電流S64が、カレ
ントミラー回路回路802を通じて可変抵抗回路R81、
R82にその制御信号として供給される。
【0086】また、アンプ811の出力端が、可変抵抗
回路R83と、コンデンサC83とを通じて差動アンプ81
5の入力端に接続される。この差動アンプ815は、カ
レントミラー回路816および出力用のトランジスタQ
813、Q814とともに、反転アンプ814を構成している
ものであり、この反転アンプ814の出力端が出力端子
T82に接続される。
回路R83と、コンデンサC83とを通じて差動アンプ81
5の入力端に接続される。この差動アンプ815は、カ
レントミラー回路816および出力用のトランジスタQ
813、Q814とともに、反転アンプ814を構成している
ものであり、この反転アンプ814の出力端が出力端子
T82に接続される。
【0087】さらに、アンプ814の出力端と、可変抵
抗回路R83およびコンデンサC83の接続点との間に、コ
ンデンサC84が接続されるとともに、アンプ814の出
力端と、その入力端との間に、可変抵抗回路R84が接続
される。
抗回路R83およびコンデンサC83の接続点との間に、コ
ンデンサC84が接続されるとともに、アンプ814の出
力端と、その入力端との間に、可変抵抗回路R84が接続
される。
【0088】こうして、バンドパスフィルタ81の後段
(第2段)が構成される。そして、カレントミラー回路
75のトランジスタQ752からの信号電流S64が、カレ
ントミラー回路回路802を通じて可変抵抗回路R83、
R84にその制御信号として供給される。
(第2段)が構成される。そして、カレントミラー回路
75のトランジスタQ752からの信号電流S64が、カレ
ントミラー回路回路802を通じて可変抵抗回路R83、
R84にその制御信号として供給される。
【0089】したがって、ローパスフィルタ81の中心
周波数は、信号S64により設計値に補正される。
周波数は、信号S64により設計値に補正される。
【0090】なお、上述においては、カットオフ周波数
(中心周波数)の補正されるフィルタがローパスフィル
タおよびバンドパスフィルタであったが、対象となるフ
ィルタ回路は、基準周波数の近辺において、移相回路6
3の位相特性と相似な位相特性を有するフィルタ回路で
あれば、この発明を適用することができる。
(中心周波数)の補正されるフィルタがローパスフィル
タおよびバンドパスフィルタであったが、対象となるフ
ィルタ回路は、基準周波数の近辺において、移相回路6
3の位相特性と相似な位相特性を有するフィルタ回路で
あれば、この発明を適用することができる。
【0091】
【発明の効果】この発明によれば、信号S31の周波数f
31を基準として各フィルタのカットオフ周波数(中心周
波数)を設定することができ、IC化した場合、そのフ
ィルタを構成する抵抗器およびコンデンサの値にばらつ
きを生じても、カットオフ周波数が設計値からばらつく
ことがない。
31を基準として各フィルタのカットオフ周波数(中心周
波数)を設定することができ、IC化した場合、そのフ
ィルタを構成する抵抗器およびコンデンサの値にばらつ
きを生じても、カットオフ周波数が設計値からばらつく
ことがない。
【0092】また、温度変化により、カットオフ周波数
の変動することもない。さらに、クロックノイズのよう
なノイズを生じることもなく、しかも製造後の調整も不
要である。また、経年変化もない。
の変動することもない。さらに、クロックノイズのよう
なノイズを生じることもなく、しかも製造後の調整も不
要である。また、経年変化もない。
【図1】この発明の一例を示す接続図である。
【図2】図1の回路の動作を説明するための特性図であ
る。
る。
【図3】可変抵抗回路の一例を示す接続図である。
【図4】位相比較回路の一例を示す接続図である。
【図5】この発明の他の例の一部を示す接続図である。
【図6】図5の続きの一例を示す接続図である。
【図7】図6の続きの一例を示す接続図である。
【図8】図5の続きの一例を示す接続図である。
【図9】図8の続きの一例を示す接続図である。
【図10】コードレス電話機の子機の一例を示す系統図
である。
である。
【図11】図10の続きの一例を示す系統図である。
【図12】図10および図11の回路の動作を説明する
ための図である。
ための図である。
【図13】ローパスフィルタの一例を示す接続図であ
る。
る。
【図14】バンドパスフィルタの一例を示す接続図であ
る。
る。
1 1チップIC 4 スピーカ(受話器用) 5 マイクロフォン(送話器用) 10 受信回路 12、22 第1ミキサ回路 13、23 ローパスフィルタ 14、24 第2ミキサ回路 16 バンドパスアンプ 17 リミッタ 18 FM復調回路 30 発振回路 31、43 PLL 32、34 移相回路 50 ローパスフィルタ(メイン信号用) 60 特性安定化回路 62 位相比較回路 63 移相回路 64 ローパスフィルタ R52〜R63 可変抵抗回路
Claims (5)
- 【請求項1】可変抵抗回路と、コンデンサとによりカッ
トオフ周波数の決定されるフィルタ回路であって、 位相比較回路と、 第2の可変抵抗回路および第2のコンデンサにより構成
された移相回路とを有し、 基準周波数の信号を上記移相回路に供給し、 この移相回路の出力信号と、上記基準周波数の信号と
を、上記位相比較回路において位相比較し、 この比較出力を、上記第2の可変抵抗回路にその制御信
号として供給するとともに、 上記可変抵抗回路にその制御信号として供給することに
より、カットオフ周波数を上記基準周波数を基準にして
補正するようにしたフィルタ回路。 - 【請求項2】請求項1に記載のフィルタ回路において、 上記位相比較回路に供給される上記基準周波数の信号
と、上記移相回路の出力信号との定常時の位相差が、上
記カットオフ周波数における位相差に等しくなるように
したフィルタ回路。 - 【請求項3】請求項1あるいは請求項2に記載のフィル
タ回路において、 上記移相回路は、その入力信号と出力信号との間に、上
記基準周波数において、90°の位相差を与えるようにし
たフィルタ回路。 - 【請求項4】請求項1、請求項2あるいは請求項3に記
載のフィルタ回路において、 上記基準周波数の信号が、水晶発振回路により形成され
た発振信号の分周信号となるようにしたフィルタ回路。 - 【請求項5】請求項1、請求項2、請求項3あるいは請
求項4に記載のフィルタ回路において、 1チップIC化されるようにしたフィルタ回路。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7016457A JPH08191231A (ja) | 1995-01-06 | 1995-01-06 | フィルタ回路 |
TW084114086A TW281829B (ja) | 1995-01-06 | 1995-12-28 | |
MYPI95004173A MY114544A (en) | 1995-01-06 | 1995-12-30 | Filter circuit |
KR1019960000092A KR960030542A (ko) | 1995-01-06 | 1996-01-05 | 필터 장치 |
GB9600190A GB2296835B (en) | 1995-01-06 | 1996-01-05 | Filter circuit |
US08/907,268 US5942935A (en) | 1995-01-06 | 1997-08-06 | Filter circuit |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7016457A JPH08191231A (ja) | 1995-01-06 | 1995-01-06 | フィルタ回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08191231A true JPH08191231A (ja) | 1996-07-23 |
Family
ID=11916786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7016457A Pending JPH08191231A (ja) | 1995-01-06 | 1995-01-06 | フィルタ回路 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5942935A (ja) |
JP (1) | JPH08191231A (ja) |
KR (1) | KR960030542A (ja) |
GB (1) | GB2296835B (ja) |
MY (1) | MY114544A (ja) |
TW (1) | TW281829B (ja) |
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KR100464875B1 (ko) * | 1998-06-30 | 2005-01-05 | 가부시끼가이샤 도시바 | 주파수 변환기 |
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JP3449970B2 (ja) * | 2000-07-21 | 2003-09-22 | 松下電器産業株式会社 | 相互コンダクタンス−容量フィルタシステム |
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- 1995-12-30 MY MYPI95004173A patent/MY114544A/en unknown
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1996
- 1996-01-05 GB GB9600190A patent/GB2296835B/en not_active Expired - Fee Related
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- 1997-08-06 US US08/907,268 patent/US5942935A/en not_active Expired - Fee Related
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