JPH08186256A - Ldd構造のトランジスタの製造方法及びトランジスタ - Google Patents
Ldd構造のトランジスタの製造方法及びトランジスタInfo
- Publication number
- JPH08186256A JPH08186256A JP34006094A JP34006094A JPH08186256A JP H08186256 A JPH08186256 A JP H08186256A JP 34006094 A JP34006094 A JP 34006094A JP 34006094 A JP34006094 A JP 34006094A JP H08186256 A JPH08186256 A JP H08186256A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- layer
- transistor
- cvd film
- gate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 23
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 claims abstract description 32
- 238000005530 etching Methods 0.000 claims abstract description 29
- 239000012535 impurity Substances 0.000 claims abstract description 18
- 239000010410 layer Substances 0.000 claims description 98
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 28
- 239000011229 interlayer Substances 0.000 claims description 15
- 229920002120 photoresistant polymer Polymers 0.000 claims description 11
- 229910004298 SiO 2 Inorganic materials 0.000 claims description 8
- BOTDANWDWHJENH-UHFFFAOYSA-N Tetraethyl orthosilicate Chemical compound CCO[Si](OCC)(OCC)OCC BOTDANWDWHJENH-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 8
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 7
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 claims description 7
- 238000000034 method Methods 0.000 abstract description 29
- 238000005468 ion implantation Methods 0.000 abstract description 3
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N Silicium dioxide Chemical compound O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract 2
- 229910007277 Si3 N4 Inorganic materials 0.000 abstract 1
- 229910052681 coesite Inorganic materials 0.000 abstract 1
- 229910052906 cristobalite Inorganic materials 0.000 abstract 1
- 239000000377 silicon dioxide Substances 0.000 abstract 1
- 235000012239 silicon dioxide Nutrition 0.000 abstract 1
- 229910052682 stishovite Inorganic materials 0.000 abstract 1
- 229910052905 tridymite Inorganic materials 0.000 abstract 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 10
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 description 6
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 description 6
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 6
- 238000000137 annealing Methods 0.000 description 4
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 description 3
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 3
- 230000014759 maintenance of location Effects 0.000 description 3
- 230000001681 protective effect Effects 0.000 description 3
- 238000005204 segregation Methods 0.000 description 3
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 3
- 238000001312 dry etching Methods 0.000 description 2
- 150000002500 ions Chemical class 0.000 description 2
- 239000012528 membrane Substances 0.000 description 2
- 238000000059 patterning Methods 0.000 description 2
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 239000005380 borophosphosilicate glass Substances 0.000 description 1
- 238000005229 chemical vapour deposition Methods 0.000 description 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000001257 hydrogen Substances 0.000 description 1
- 229910052739 hydrogen Inorganic materials 0.000 description 1
- 125000004435 hydrogen atom Chemical class [H]* 0.000 description 1
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Non-Volatile Memory (AREA)
- Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
- Electrodes Of Semiconductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 オフセット拡散領域の拡散抵抗が変化しない
LDD構造のトランジスタの製造法、及びWSiのポリ
サイドゲートでもWSiの剥離を防ぐ方法を提供する。 【構成】 基板面にゲート酸化膜とゲート電極をマスク
として不純物をイオン注入し、低濃度のn型オフセット
拡散層16を形成する。次にSi3N4かPSG膜から
なる下層CVD膜50を形成し、この膜上に下層CVD
膜に比してエッチング速度の高い上層CVD膜(SiO
2,PSG膜)を成膜する。上層CVD膜に異方性エッ
チングを行ってLDD構造形成用サイドウォール18を
ゲート電極周辺に形成し、その領域以外の下層CVD膜
を露出する。前記拡散層16のうち必要領域をn型オフ
セット拡散領域20にするパターニングをしたレジスト
膜22をマスクにして、イオン注入しソース/ドレイン
領域24,26を形成後、レジスト層を除去し下層CV
D膜を露出させる。ゲート電極は下層膜でキャプされ安
定する。
LDD構造のトランジスタの製造法、及びWSiのポリ
サイドゲートでもWSiの剥離を防ぐ方法を提供する。 【構成】 基板面にゲート酸化膜とゲート電極をマスク
として不純物をイオン注入し、低濃度のn型オフセット
拡散層16を形成する。次にSi3N4かPSG膜から
なる下層CVD膜50を形成し、この膜上に下層CVD
膜に比してエッチング速度の高い上層CVD膜(SiO
2,PSG膜)を成膜する。上層CVD膜に異方性エッ
チングを行ってLDD構造形成用サイドウォール18を
ゲート電極周辺に形成し、その領域以外の下層CVD膜
を露出する。前記拡散層16のうち必要領域をn型オフ
セット拡散領域20にするパターニングをしたレジスト
膜22をマスクにして、イオン注入しソース/ドレイン
領域24,26を形成後、レジスト層を除去し下層CV
D膜を露出させる。ゲート電極は下層膜でキャプされ安
定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LDD構造のトランジ
スタの製造方法とこの製造方法によって製造できるトラ
ンジスタに関し、更に詳細には、オフセット拡散領域の
拡散抵抗が変化しないようなLDD構造のトランジスタ
を製造する方法及びゲート電極が保護膜でキャッピング
されているトランジスタに関するものである。
スタの製造方法とこの製造方法によって製造できるトラ
ンジスタに関し、更に詳細には、オフセット拡散領域の
拡散抵抗が変化しないようなLDD構造のトランジスタ
を製造する方法及びゲート電極が保護膜でキャッピング
されているトランジスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、15Vから50V程度の耐圧を有
するいわゆる中耐以上のMOSトランジスタ(以下、簡
単にトランジスタと言う)では、耐圧性能を維持するた
めに、ゲートとドレインとの間に比較的濃度の低い拡散
領域からなるオフセット領域が設けられている。一方、
近年の半導体装置の高集積化に応じて、トランジスタが
益々微細化しつつあり、トランジスタの構造は、LDD
構造(Lightly Doped Drain 構造、以下同様) が主流に
なっている。
するいわゆる中耐以上のMOSトランジスタ(以下、簡
単にトランジスタと言う)では、耐圧性能を維持するた
めに、ゲートとドレインとの間に比較的濃度の低い拡散
領域からなるオフセット領域が設けられている。一方、
近年の半導体装置の高集積化に応じて、トランジスタが
益々微細化しつつあり、トランジスタの構造は、LDD
構造(Lightly Doped Drain 構造、以下同様) が主流に
なっている。
【0003】以下に、図6及び図7を参照しながら、n
チャネルMOSトランジスタに関する従来のLDD構造
のトランジスタの製造方法を各工程毎に説明する。先
ず、図6(a)に示すように、p型半導体基板(以下、
簡単に基板と言う)10上に順次ゲート酸化膜12、ゲ
ート電極14が形成された基板10にn型不純物をイオ
ン注入し、比較的不純物濃度の低いn型オフセット拡散
層16、16を形成する。次いで、図6(b)に示すよ
うに、CVD膜17を基板10上に成膜し、続いて、図
6(c)に示すように、CVD膜に異方性エッチングを
施し、LDD構造形成のためのサイドウォール18をゲ
ート電極14の周りに形成する。次に、図7(d)に示
すように、n型オフセット拡散層16のうちの必要な領
域をn型オフセット拡散領域20にするパターニングを
行ってホトレジスト層22を形成し、n型不純物をイオ
ン注入する。図7(e)に示すように、所定のソース領
域24、ドレイン領域26を形成した後、ホトレジスト
層22をエッチングにより除去する。
チャネルMOSトランジスタに関する従来のLDD構造
のトランジスタの製造方法を各工程毎に説明する。先
ず、図6(a)に示すように、p型半導体基板(以下、
簡単に基板と言う)10上に順次ゲート酸化膜12、ゲ
ート電極14が形成された基板10にn型不純物をイオ
ン注入し、比較的不純物濃度の低いn型オフセット拡散
層16、16を形成する。次いで、図6(b)に示すよ
うに、CVD膜17を基板10上に成膜し、続いて、図
6(c)に示すように、CVD膜に異方性エッチングを
施し、LDD構造形成のためのサイドウォール18をゲ
ート電極14の周りに形成する。次に、図7(d)に示
すように、n型オフセット拡散層16のうちの必要な領
域をn型オフセット拡散領域20にするパターニングを
行ってホトレジスト層22を形成し、n型不純物をイオ
ン注入する。図7(e)に示すように、所定のソース領
域24、ドレイン領域26を形成した後、ホトレジスト
層22をエッチングにより除去する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のLDD構造のトランジスタの製造方法には、以下に
挙げる問題を有していた。第1には、CVD膜をエッチ
ングして、LDD構造形成のためのサイドウォールを形
成する工程(図6(c)参照)で、CVD膜のエッチン
グがCVD膜とオフセット拡散層の界面(図6(c)で
は点線で表示)に到達すると、エッチング装置の終点検
出装置が作動してエッチング装置の動作を終了させる
が、どうしても基板上のエッチング反応は、直ちには停
止せず、数秒間持続する結果、オーバエッチングとな
り、界面より下のオフセット領域の拡散層の一部がエッ
チングされる。そのため、拡散層の不純物濃度が変化
し、拡散抵抗が小さくなって、結果的に、耐圧性能及び
その他のトランジスタ特性を所定通り保持することがで
きなくなる。
来のLDD構造のトランジスタの製造方法には、以下に
挙げる問題を有していた。第1には、CVD膜をエッチ
ングして、LDD構造形成のためのサイドウォールを形
成する工程(図6(c)参照)で、CVD膜のエッチン
グがCVD膜とオフセット拡散層の界面(図6(c)で
は点線で表示)に到達すると、エッチング装置の終点検
出装置が作動してエッチング装置の動作を終了させる
が、どうしても基板上のエッチング反応は、直ちには停
止せず、数秒間持続する結果、オーバエッチングとな
り、界面より下のオフセット領域の拡散層の一部がエッ
チングされる。そのため、拡散層の不純物濃度が変化
し、拡散抵抗が小さくなって、結果的に、耐圧性能及び
その他のトランジスタ特性を所定通り保持することがで
きなくなる。
【0005】第2には、WSiを用いたポリサイドゲー
トを有するトランジスタでは、上述した製造方法を実施
する前に、WSiが600°C 以上の熱処理を経ている
ため、WSiが晶質化している。ソース/ドレイン領域
形成工程に入る前に、かかるWSi層上に保護膜として
TEOS膜及びSO2 膜を形成しようとして600°C
〜900°C の温度で熱処理を施すと、WSiが異常成
長し、剥離が生じると言う問題がある。
トを有するトランジスタでは、上述した製造方法を実施
する前に、WSiが600°C 以上の熱処理を経ている
ため、WSiが晶質化している。ソース/ドレイン領域
形成工程に入る前に、かかるWSi層上に保護膜として
TEOS膜及びSO2 膜を形成しようとして600°C
〜900°C の温度で熱処理を施すと、WSiが異常成
長し、剥離が生じると言う問題がある。
【0006】第2の問題について、図8および図9を参
照しながら更に説明する。先ず、図8(a)に示すよう
に、WSi層30を上層に有するポリサイドゲートを備
えた基板32上に酸素の存在下で800°C 〜900°
C の範囲の温度で酸化膜34を数10nmの膜厚になる
ように成膜する。次いで、図8(b)に示すように、酸
化膜34上に400°C 〜500°C の範囲の温度でS
iO2 のCVD膜36を数100nmの膜厚になるよう
に成膜する。次に、図9(c)に示すように、RIE法
によりドライエッチングしてサイドウォール38を形成
し、かつWSi層30を露出させる。次いで、図9
(d)に示すように、保護膜として600°C 〜700
°C の範囲の温度でTEOS膜40を数10nmの膜厚
になるようにCVD法により成膜し、WSi層30をキ
ャッピングする。しかし、図8(a)に示す酸化膜34
を成膜する工程において、WSiが晶質化しているため
に、TEOS膜を成膜する際、図示するようにWSiの
剥がれが生じる。更に、図9(e)に示すように、TE
OS膜40上に酸素の存在下で800°C 〜900°C
の範囲の温度で第2の酸化膜42を数10nmの膜厚に
なるように成膜する。この際も、更にWSiの剥がれが
生じる。
照しながら更に説明する。先ず、図8(a)に示すよう
に、WSi層30を上層に有するポリサイドゲートを備
えた基板32上に酸素の存在下で800°C 〜900°
C の範囲の温度で酸化膜34を数10nmの膜厚になる
ように成膜する。次いで、図8(b)に示すように、酸
化膜34上に400°C 〜500°C の範囲の温度でS
iO2 のCVD膜36を数100nmの膜厚になるよう
に成膜する。次に、図9(c)に示すように、RIE法
によりドライエッチングしてサイドウォール38を形成
し、かつWSi層30を露出させる。次いで、図9
(d)に示すように、保護膜として600°C 〜700
°C の範囲の温度でTEOS膜40を数10nmの膜厚
になるようにCVD法により成膜し、WSi層30をキ
ャッピングする。しかし、図8(a)に示す酸化膜34
を成膜する工程において、WSiが晶質化しているため
に、TEOS膜を成膜する際、図示するようにWSiの
剥がれが生じる。更に、図9(e)に示すように、TE
OS膜40上に酸素の存在下で800°C 〜900°C
の範囲の温度で第2の酸化膜42を数10nmの膜厚に
なるように成膜する。この際も、更にWSiの剥がれが
生じる。
【0007】以上、説明したように、従来の製造方法
は、種々の問題を有するので、本発明の目的は、第1に
はオフセット領域の拡散層をエッチングしないようにす
る方法、第2にはWSiを用いたポリサイドゲートのL
DD構造でも、WSiが剥離しないようにできる方法を
提供することである。
は、種々の問題を有するので、本発明の目的は、第1に
はオフセット領域の拡散層をエッチングしないようにす
る方法、第2にはWSiを用いたポリサイドゲートのL
DD構造でも、WSiが剥離しないようにできる方法を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るLDD構造のトランジスタの製造方法
は、(a)基板上に順次形成されたゲート酸化膜及びゲ
ート電極をマスクにして不純物をイオン注入し、不純物
濃度の比較的低いオフセット拡散層を基板面下に形成す
る工程と、(b)第1層のCVD膜を形成し、次いで第
1層のCVD膜上に第1層のCVD膜がエッチングの高
選択比を示す第2層のCVD膜を成膜する工程と、
(c)第2層のCVD膜に異方性エッチングを施してL
DD構造形成用のサイドウォールを形成すると共にサイ
ドウォール以外の領域の第1層のCVD膜を露出する工
程と、(d)サイドウォール及び第1層のCVD膜上に
所定のパターンのホトレジスト膜を形成し、ホトレジス
ト膜をマスクにして、不純物をイオン注入してソース/
ドレイン領域を形成する工程と、(e)ホトレジスト膜
を除去してサイドウォールを除く領域で第1層のCVD
膜を露出させる工程とを備えることを特徴としている。
に、本発明に係るLDD構造のトランジスタの製造方法
は、(a)基板上に順次形成されたゲート酸化膜及びゲ
ート電極をマスクにして不純物をイオン注入し、不純物
濃度の比較的低いオフセット拡散層を基板面下に形成す
る工程と、(b)第1層のCVD膜を形成し、次いで第
1層のCVD膜上に第1層のCVD膜がエッチングの高
選択比を示す第2層のCVD膜を成膜する工程と、
(c)第2層のCVD膜に異方性エッチングを施してL
DD構造形成用のサイドウォールを形成すると共にサイ
ドウォール以外の領域の第1層のCVD膜を露出する工
程と、(d)サイドウォール及び第1層のCVD膜上に
所定のパターンのホトレジスト膜を形成し、ホトレジス
ト膜をマスクにして、不純物をイオン注入してソース/
ドレイン領域を形成する工程と、(e)ホトレジスト膜
を除去してサイドウォールを除く領域で第1層のCVD
膜を露出させる工程とを備えることを特徴としている。
【0009】本発明方法で、第1層のCVD膜がエッチ
ングの高選択比を示す第2層のCVD膜とは、第2層の
CVD膜のエッチング速度が第1層のCVD膜に比べて
速いエッチング速度を示すことを言う。
ングの高選択比を示す第2層のCVD膜とは、第2層の
CVD膜のエッチング速度が第1層のCVD膜に比べて
速いエッチング速度を示すことを言う。
【0010】本発明方法の好適な実施態様は、ゲート電
極がWSi層を有するポリサイドゲートで形成されてお
り、更に、第1層のCVD膜を露出する工程(e)の
後、第1層のCVD膜上にTEOS膜及び酸化膜を成膜
する工程を備えていることを特徴としている。また、本
発明方法の別の好適な実施態様は、第1層のCVD膜
が、電荷透過性の低い低電荷透過性膜であることを特徴
としている。また、好ましい低電荷透過性膜は、Si3
N4 膜又はPSG膜である。更に別の好適な実施態様
は、第1層のCVD膜を露出させる工程(e)の後、第
1層のCVD膜上に順次SiO2 膜及びAsSG層間膜
を形成し、次いでAsSG膜をリフローし、更にアルミ
ニウム配線層及びSi3 N4 膜を形成することを特徴と
している。更に別の好適な実施態様は、第1層のCVD
膜の膜厚を4nm〜18nmの膜厚に形成するようにし
たことを特徴としている。
極がWSi層を有するポリサイドゲートで形成されてお
り、更に、第1層のCVD膜を露出する工程(e)の
後、第1層のCVD膜上にTEOS膜及び酸化膜を成膜
する工程を備えていることを特徴としている。また、本
発明方法の別の好適な実施態様は、第1層のCVD膜
が、電荷透過性の低い低電荷透過性膜であることを特徴
としている。また、好ましい低電荷透過性膜は、Si3
N4 膜又はPSG膜である。更に別の好適な実施態様
は、第1層のCVD膜を露出させる工程(e)の後、第
1層のCVD膜上に順次SiO2 膜及びAsSG層間膜
を形成し、次いでAsSG膜をリフローし、更にアルミ
ニウム配線層及びSi3 N4 膜を形成することを特徴と
している。更に別の好適な実施態様は、第1層のCVD
膜の膜厚を4nm〜18nmの膜厚に形成するようにし
たことを特徴としている。
【0011】本発明方法により製造できるトランジスタ
の一つは、ゲート電極がWSi層を有するポリサイドゲ
ートで形成されたトランジスタにおいて、請求項2から
4のうちのいずれか1項に記載のLDD構造のトランジ
スタの製造方法により形成された第1層CVD膜によ
り、ゲート電極がキャッピングされていることを特徴と
している。また、本発明方法により形成されたトランジ
スタの別の一つは、絶縁膜を介在させてフローティング
ゲートとコントロールゲートとを有する不揮発性メモリ
において、フローティングゲートとコントロールゲート
との双方が、電荷透過性の低い低電荷透過性膜で一体的
にキャッピングされていることを特徴としている。本発
明方法により形成されたトランジスタの更に別の一つ
は、ゲート電極及びその近傍領域が低電荷透過性膜でキ
ャッピングされ、かつ低電荷透過性膜上にSiO2 膜、
AsSG層間膜、アルミニウム配線層及びSi3 N4 膜
が順次形成されていることを特徴としている。
の一つは、ゲート電極がWSi層を有するポリサイドゲ
ートで形成されたトランジスタにおいて、請求項2から
4のうちのいずれか1項に記載のLDD構造のトランジ
スタの製造方法により形成された第1層CVD膜によ
り、ゲート電極がキャッピングされていることを特徴と
している。また、本発明方法により形成されたトランジ
スタの別の一つは、絶縁膜を介在させてフローティング
ゲートとコントロールゲートとを有する不揮発性メモリ
において、フローティングゲートとコントロールゲート
との双方が、電荷透過性の低い低電荷透過性膜で一体的
にキャッピングされていることを特徴としている。本発
明方法により形成されたトランジスタの更に別の一つ
は、ゲート電極及びその近傍領域が低電荷透過性膜でキ
ャッピングされ、かつ低電荷透過性膜上にSiO2 膜、
AsSG層間膜、アルミニウム配線層及びSi3 N4 膜
が順次形成されていることを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1に記載の本発明方法では、第2層のC
VD膜のエッチング工程(c)において、第1層のCV
D膜は、第2層のCVD膜に対して高選択比を示すの
で、エッチング反応は第2層のCVD膜とその下の第1
層のCVD膜との界面でほぼ停止する。仮に、多少オー
バーエッチングが生じたとしても、第1層のCVD膜が
エッチングされる程度で、エッチングが下のオフセット
領域まで到達するようなことは生じない。よって、従来
方法のようにオフセット拡散層がエッチングされるよう
なことが生じない。請求項3に記載の本発明方法では、
第1層のCVD膜として低い電荷透過性の低電荷透過性
膜、例えばSi3 N4 膜或いはPSG膜を成膜すること
により、ゲート電極に流入する電荷をトラップし、逆に
ゲート電極からの電荷のリークを防止することができ
る。また、ゲート電極上に層間膜を形成した後、層間膜
の緻密化及びソース/ドレイン領域の活性化のためにア
ニール処理を施す際にも、ゲート電極が低電荷透過性膜
でキャッピングされているので、酸素(O2 )等の巻き
込みが生じても不純物の偏析が防止される。その結果、
ソース/ドレイン拡散層のシート抵抗(ρs)の安定化
させることができる。
VD膜のエッチング工程(c)において、第1層のCV
D膜は、第2層のCVD膜に対して高選択比を示すの
で、エッチング反応は第2層のCVD膜とその下の第1
層のCVD膜との界面でほぼ停止する。仮に、多少オー
バーエッチングが生じたとしても、第1層のCVD膜が
エッチングされる程度で、エッチングが下のオフセット
領域まで到達するようなことは生じない。よって、従来
方法のようにオフセット拡散層がエッチングされるよう
なことが生じない。請求項3に記載の本発明方法では、
第1層のCVD膜として低い電荷透過性の低電荷透過性
膜、例えばSi3 N4 膜或いはPSG膜を成膜すること
により、ゲート電極に流入する電荷をトラップし、逆に
ゲート電極からの電荷のリークを防止することができ
る。また、ゲート電極上に層間膜を形成した後、層間膜
の緻密化及びソース/ドレイン領域の活性化のためにア
ニール処理を施す際にも、ゲート電極が低電荷透過性膜
でキャッピングされているので、酸素(O2 )等の巻き
込みが生じても不純物の偏析が防止される。その結果、
ソース/ドレイン拡散層のシート抵抗(ρs)の安定化
させることができる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照し、実施例に基づいて
本発明をより詳細に説明する。本発明方法の実施例 図1及び図2は、LDD構造のnチャンネルMOSトラ
ンジスタを例として挙げ、それを形成する際、本発明に
係る製造方法を適用した実施例を工程毎に基板断面で説
明する図である。尚、図1に示す部位のうち図6及び図
7と同じものには同じ符号を付している。
本発明をより詳細に説明する。本発明方法の実施例 図1及び図2は、LDD構造のnチャンネルMOSトラ
ンジスタを例として挙げ、それを形成する際、本発明に
係る製造方法を適用した実施例を工程毎に基板断面で説
明する図である。尚、図1に示す部位のうち図6及び図
7と同じものには同じ符号を付している。
【0014】先ず、図1(a)に示すように、ゲート酸
化膜12及びゲート電極14が主面上に順次形成された
p型半導体基板(以下、簡単に基板と言う)10に、図
6(a)に示す従来方法と同様にして、加速エネルギ3
0〜60KeV、ドーズ量1.0×1013〜1.0×1
014の条件でn型不純物をイオン注入し、比較的不純物
濃度の低いn型オフセット拡散層16、16を形成す
る。次いで、図1(b)に示すように、次に成膜する上
層のCVD膜に対して高いエッチング選択比を示す下層
CVD膜50、例えばSi3 N4 膜又はPSG膜を5n
m〜15nmの膜厚になるように基板10全面に成膜す
る。尚、下層CVD膜50が上層CVD膜52に対して
高いエッチング選択比を示すとは、下層CVD膜50の
エッチング速度が上層CVD膜のエッチング速度より小
さいことを言う。続いて、図1(c)に示すように、下
層CVD膜50上に、下層CVD膜50とは異なる上層
CVD膜52、例えばSiO2 膜、PSG膜、BPSG
膜等を膜厚200nm〜300nmになるように成膜す
る。
化膜12及びゲート電極14が主面上に順次形成された
p型半導体基板(以下、簡単に基板と言う)10に、図
6(a)に示す従来方法と同様にして、加速エネルギ3
0〜60KeV、ドーズ量1.0×1013〜1.0×1
014の条件でn型不純物をイオン注入し、比較的不純物
濃度の低いn型オフセット拡散層16、16を形成す
る。次いで、図1(b)に示すように、次に成膜する上
層のCVD膜に対して高いエッチング選択比を示す下層
CVD膜50、例えばSi3 N4 膜又はPSG膜を5n
m〜15nmの膜厚になるように基板10全面に成膜す
る。尚、下層CVD膜50が上層CVD膜52に対して
高いエッチング選択比を示すとは、下層CVD膜50の
エッチング速度が上層CVD膜のエッチング速度より小
さいことを言う。続いて、図1(c)に示すように、下
層CVD膜50上に、下層CVD膜50とは異なる上層
CVD膜52、例えばSiO2 膜、PSG膜、BPSG
膜等を膜厚200nm〜300nmになるように成膜す
る。
【0015】次に、図2(d)に示すように、ドライエ
ッチング装置により異方性エッチングをCVD膜52に
施し、サイドウォール18をゲート電極14の周りに形
成する。エッチングの際、本発明方法では、オフセット
拡散層16上の膜が、上層CVD膜52と、それに対し
て高いエッチング選択比を示す種類の異なる下層CVD
膜50とから2層構造になっているので、エッチングの
際、仮にオーバエッチングになったとしても、下層CV
D膜50が多少エッチングされるのみで、従来のよう
に、オフセット拡散層がエッチングされるようなことは
生じない。
ッチング装置により異方性エッチングをCVD膜52に
施し、サイドウォール18をゲート電極14の周りに形
成する。エッチングの際、本発明方法では、オフセット
拡散層16上の膜が、上層CVD膜52と、それに対し
て高いエッチング選択比を示す種類の異なる下層CVD
膜50とから2層構造になっているので、エッチングの
際、仮にオーバエッチングになったとしても、下層CV
D膜50が多少エッチングされるのみで、従来のよう
に、オフセット拡散層がエッチングされるようなことは
生じない。
【0016】次に、図2(e)に示すように、n型オフ
セット拡散層16のうちの必要な領域をn型オフセット
拡散領域20にするパターニングを行ってホトレジスト
層22を形成し、n型不純物をイオン注入して、図2
(f)に示すように、所定のソース領域24、ドレイン
領域26を形成する。更に、図2(f)に示すように、
ホトレジスト層22を除去して、下層CVD膜50を露
出させ、ゲート電極14が下層CVD膜50でキャッピ
ングされた状態にする。
セット拡散層16のうちの必要な領域をn型オフセット
拡散領域20にするパターニングを行ってホトレジスト
層22を形成し、n型不純物をイオン注入して、図2
(f)に示すように、所定のソース領域24、ドレイン
領域26を形成する。更に、図2(f)に示すように、
ホトレジスト層22を除去して、下層CVD膜50を露
出させ、ゲート電極14が下層CVD膜50でキャッピ
ングされた状態にする。
【0017】本発明方法により形成されたLDD構造の
nチャンネルMOSトランジスタは、図2(d)の上層
CVD膜のエッチング工程において、下層CVD膜50
は、上層CVD膜52に対して高選択比を示すので、エ
ッチング反応が下層CVD膜50の表面で停止する。従
って、従来方法のようにオフセット拡散層16がエッチ
ングされるようなことが生じないので、従来に比較し
て、ドレイン耐圧が高く、トランジスタ特性が変動しな
いトランジスタを実現することができる。
nチャンネルMOSトランジスタは、図2(d)の上層
CVD膜のエッチング工程において、下層CVD膜50
は、上層CVD膜52に対して高選択比を示すので、エ
ッチング反応が下層CVD膜50の表面で停止する。従
って、従来方法のようにオフセット拡散層16がエッチ
ングされるようなことが生じないので、従来に比較し
て、ドレイン耐圧が高く、トランジスタ特性が変動しな
いトランジスタを実現することができる。
【0018】上述の本発明方法の実施において、下層C
VD膜50として低い電荷透過性の低電荷透過性膜、例
えばSi3 N4 膜或いはPSG膜を成膜することによ
り、外部からゲート電極に流入する電荷をトラップし、
逆にゲート電極からの電荷のリークを防止することがで
きる。また、ゲート電極上に層間膜を形成した後、層間
膜の緻密化及びソース/ドレイン領域の活性化のために
アニール処理を施す際にも、ゲート電極が低電荷透過性
膜でキャッピングされているので、酸素(O2 )等の巻
き込みが生じても不純物の偏析が防止される。その結
果、ソース/ドレイン拡散層のシート抵抗(ρs)の安
定化させることができる。
VD膜50として低い電荷透過性の低電荷透過性膜、例
えばSi3 N4 膜或いはPSG膜を成膜することによ
り、外部からゲート電極に流入する電荷をトラップし、
逆にゲート電極からの電荷のリークを防止することがで
きる。また、ゲート電極上に層間膜を形成した後、層間
膜の緻密化及びソース/ドレイン領域の活性化のために
アニール処理を施す際にも、ゲート電極が低電荷透過性
膜でキャッピングされているので、酸素(O2 )等の巻
き込みが生じても不純物の偏析が防止される。その結
果、ソース/ドレイン拡散層のシート抵抗(ρs)の安
定化させることができる。
【0019】本発明方法を適用した実施例品1 図3は、WSiのポリサイドゲートを有する基板に本発
明方法を適用して得た例を示す基板の断面図である。本
実施例品のトランジスタ60は、図8(a)に示す工程
の後、図8(b)に示す工程において、サイドウォール
形成のためのCVD膜を、上層CVD膜と、それに対し
て高いエッチング選択比を示す下層CVD膜との2層構
造のCVD膜で形成し、続いて図9(c)から図9
(e)に示す工程を実施して得たトランジスタである。
本実施例品のトランジスタ60では、WSi層30を有
するポリサイドゲートが基板32の上に設けられ、基板
32全面に酸化膜34が成膜されている。酸化膜34の
形成後、本発明方法によって下層CVD膜62が成膜さ
れている。更に、ポリサイドゲートの周りにはサイドウ
ォール38が形成され、サイドウォール38と下層CV
D膜62上に順次TEOS膜40及び酸化膜42とが成
膜されている。
明方法を適用して得た例を示す基板の断面図である。本
実施例品のトランジスタ60は、図8(a)に示す工程
の後、図8(b)に示す工程において、サイドウォール
形成のためのCVD膜を、上層CVD膜と、それに対し
て高いエッチング選択比を示す下層CVD膜との2層構
造のCVD膜で形成し、続いて図9(c)から図9
(e)に示す工程を実施して得たトランジスタである。
本実施例品のトランジスタ60では、WSi層30を有
するポリサイドゲートが基板32の上に設けられ、基板
32全面に酸化膜34が成膜されている。酸化膜34の
形成後、本発明方法によって下層CVD膜62が成膜さ
れている。更に、ポリサイドゲートの周りにはサイドウ
ォール38が形成され、サイドウォール38と下層CV
D膜62上に順次TEOS膜40及び酸化膜42とが成
膜されている。
【0020】本実施例品のトランジスタ60では、酸化
膜34の形成後、本発明方法によって下層CVD膜62
が酸化膜34上に成膜されているので、TEOS膜40
及び酸化膜42の成膜時、600°C 〜700°C 及び
800°C 〜900°C の熱処理を受けても、WSi層
30にWSiの剥がれが生じていない。
膜34の形成後、本発明方法によって下層CVD膜62
が酸化膜34上に成膜されているので、TEOS膜40
及び酸化膜42の成膜時、600°C 〜700°C 及び
800°C 〜900°C の熱処理を受けても、WSi層
30にWSiの剥がれが生じていない。
【0021】実施例品2 図4(a)は、フローティングゲート中の電荷をチャー
ジすることによりデータの保持を行っている不揮発性メ
モリにおいて低電荷透過性膜でキャッピングされた電極
構造の断面図である。本実施例品の電極構造70は、フ
ローティングゲート72と、絶縁膜74を介してフロー
ティングゲート72上に位置するコントロールゲート7
6とを備え、その周りに本発明方法によりSi3 N
4 膜、又はPSG膜等の電荷透過性の低い低電荷透過性
膜78を形成し、それによりフローティングゲート72
とコントロールゲート76とがキャッピングされてい
る。本実施例品の電極構造70では、低電荷透過性膜7
8により電極がキャッピングされているので、フローテ
ィングゲート72中の電荷が電極構造の側方よりチャー
ジロスしてデータの保持特性が低下するようなことが生
じない。
ジすることによりデータの保持を行っている不揮発性メ
モリにおいて低電荷透過性膜でキャッピングされた電極
構造の断面図である。本実施例品の電極構造70は、フ
ローティングゲート72と、絶縁膜74を介してフロー
ティングゲート72上に位置するコントロールゲート7
6とを備え、その周りに本発明方法によりSi3 N
4 膜、又はPSG膜等の電荷透過性の低い低電荷透過性
膜78を形成し、それによりフローティングゲート72
とコントロールゲート76とがキャッピングされてい
る。本実施例品の電極構造70では、低電荷透過性膜7
8により電極がキャッピングされているので、フローテ
ィングゲート72中の電荷が電極構造の側方よりチャー
ジロスしてデータの保持特性が低下するようなことが生
じない。
【0022】一方、図4(b)に示す不揮発性メモリの
従来の電極構造では、フローティングゲート72とコン
トロールゲート76とは単に薄い絶縁膜74で被覆され
ているのみであるから、フローティングゲート72中の
電荷が薄い絶縁膜74を通過してチャージロスし、デー
タ保持特性が低下することがしばしば生じていた。
従来の電極構造では、フローティングゲート72とコン
トロールゲート76とは単に薄い絶縁膜74で被覆され
ているのみであるから、フローティングゲート72中の
電荷が薄い絶縁膜74を通過してチャージロスし、デー
タ保持特性が低下することがしばしば生じていた。
【0023】本発明方法を適用した実施例品3 図5(a)は、層間膜にAsSGを使用した電極構造に
本発明方法を適用して得た電極構造の断面図である。本
実施例品3の電極構造80は、p型半導体基板82上に
順次ゲート酸化膜84、ゲート電極86、低電荷透過性
膜88、SiO2 膜90、AsSG層92、アルミニウ
ム配線層94及びSi3 N4 膜96とを備えている。A
sSG膜92のリフロー時、AsがSiO2 膜90内に
拡散し、As遷移層98が形成される。この後Si3 N
4 膜96を成膜し、アニール処理を施すと、Si3 N4
中の水素HがAs遷移層98内の酸素Oと結合する。そ
のため、Asがイオン化して正電荷となるが、本電極構
造80では、ゲート電極86上に低電荷透過性膜88が
設けてあって、Asイオンがその低電荷透過性膜88を
透過してゲート電極86内に流入し難いので、Asイオ
ンの発生によるトランジスタ特性への影響が防止され
る。
本発明方法を適用して得た電極構造の断面図である。本
実施例品3の電極構造80は、p型半導体基板82上に
順次ゲート酸化膜84、ゲート電極86、低電荷透過性
膜88、SiO2 膜90、AsSG層92、アルミニウ
ム配線層94及びSi3 N4 膜96とを備えている。A
sSG膜92のリフロー時、AsがSiO2 膜90内に
拡散し、As遷移層98が形成される。この後Si3 N
4 膜96を成膜し、アニール処理を施すと、Si3 N4
中の水素HがAs遷移層98内の酸素Oと結合する。そ
のため、Asがイオン化して正電荷となるが、本電極構
造80では、ゲート電極86上に低電荷透過性膜88が
設けてあって、Asイオンがその低電荷透過性膜88を
透過してゲート電極86内に流入し難いので、Asイオ
ンの発生によるトランジスタ特性への影響が防止され
る。
【0024】一方、図5(b)は、層間膜にAsSGを
使用した従来の電極構造の断面図である。従来の電極構
造100は、低電荷透過性膜88が無いことを除いて電
極構造80と同じである。従来の電極構造100では、
イオン化したAsがSiO2 膜90を透過してゲート電
極86に到達するので、トランジスタ特性がその影響を
受けて変動すると言う問題があった。
使用した従来の電極構造の断面図である。従来の電極構
造100は、低電荷透過性膜88が無いことを除いて電
極構造80と同じである。従来の電極構造100では、
イオン化したAsがSiO2 膜90を透過してゲート電
極86に到達するので、トランジスタ特性がその影響を
受けて変動すると言う問題があった。
【0025】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、サイド
ウォール形成に際して、従来方法のようにオフセット拡
散層がエッチングされるようなことが生じないので、従
来のトランジスタに比較して、ドレイン耐圧が高く、ト
ランジスタ特性が変動しないトランジスタを製造するこ
とができる。請求項2の発明によれば、WSi層を上層
に有するポリサイドゲート電極構造を形成する際でも、
ゲート電極が下層CVD膜でキャッピングされているの
で、従来方法で生じていたようなTEOS膜及び酸化膜
の成膜の際のWSiの剥がれを防止することができる。
ウォール形成に際して、従来方法のようにオフセット拡
散層がエッチングされるようなことが生じないので、従
来のトランジスタに比較して、ドレイン耐圧が高く、ト
ランジスタ特性が変動しないトランジスタを製造するこ
とができる。請求項2の発明によれば、WSi層を上層
に有するポリサイドゲート電極構造を形成する際でも、
ゲート電極が下層CVD膜でキャッピングされているの
で、従来方法で生じていたようなTEOS膜及び酸化膜
の成膜の際のWSiの剥がれを防止することができる。
【0026】請求項3及び4の発明によれば、下層CV
D膜に低い電荷透過性の低電荷透過性膜、例えばSi3
N4 膜或いはPSG膜を使用することにより、外部から
ゲート電極に流入する電荷をトラップし、逆にゲート電
極からの電荷のリークを防止することができる。よっ
て、特性の優れたトランジスタを製造できる。また、ゲ
ート電極上に層間膜を形成した後、層間膜の緻密化及び
ソース/ドレイン領域の活性化のためにアニール処理を
施す際にも、ゲート電極が低電荷透過性膜でキャッピン
グされているので、酸素(O2 )等の巻き込みが生じて
も不純物の偏析が防止される。その結果、拡散層のシー
ト抵抗(ρs)の安定化させることができる。
D膜に低い電荷透過性の低電荷透過性膜、例えばSi3
N4 膜或いはPSG膜を使用することにより、外部から
ゲート電極に流入する電荷をトラップし、逆にゲート電
極からの電荷のリークを防止することができる。よっ
て、特性の優れたトランジスタを製造できる。また、ゲ
ート電極上に層間膜を形成した後、層間膜の緻密化及び
ソース/ドレイン領域の活性化のためにアニール処理を
施す際にも、ゲート電極が低電荷透過性膜でキャッピン
グされているので、酸素(O2 )等の巻き込みが生じて
も不純物の偏析が防止される。その結果、拡散層のシー
ト抵抗(ρs)の安定化させることができる。
【0027】請求項8の発明によれば、不揮発性メモリ
のフローティングゲートとコントロールゲートとが一体
として低電荷透過性膜でキャッピングされているので、
電荷のチャージロスが防止され、従来の不揮発性メモリ
に比べて、データ保持性が向上した不揮発性メモリを実
現できる。請求項9の発明によれば、ゲート電極が低電
荷透過性膜でキャッピングされているので、層間膜にA
sSGを使用し、リフローした後、その上にアルミニウ
ム配線層及びSi3 N4 膜を成膜し、アニール処理を施
しても、イオン化したAsがゲート電極に流入してトラ
ンジスタ特性に悪影響を及ぼすようなことが防止された
トランジスタを実現している。
のフローティングゲートとコントロールゲートとが一体
として低電荷透過性膜でキャッピングされているので、
電荷のチャージロスが防止され、従来の不揮発性メモリ
に比べて、データ保持性が向上した不揮発性メモリを実
現できる。請求項9の発明によれば、ゲート電極が低電
荷透過性膜でキャッピングされているので、層間膜にA
sSGを使用し、リフローした後、その上にアルミニウ
ム配線層及びSi3 N4 膜を成膜し、アニール処理を施
しても、イオン化したAsがゲート電極に流入してトラ
ンジスタ特性に悪影響を及ぼすようなことが防止された
トランジスタを実現している。
【図1】図1(a)、(b)及び(c)は、LDD構造
のnチャンネルMOSトランジスタを形成する際の本発
明に係る製造方法を工程毎に基板断面で説明する図であ
る。
のnチャンネルMOSトランジスタを形成する際の本発
明に係る製造方法を工程毎に基板断面で説明する図であ
る。
【図2】図2(d)、(e)及び(f)は、図1に続く
工程毎の基板断面を示す図である。
工程毎の基板断面を示す図である。
【図3】本発明方法により製造した、WSi層を上層に
有するポリサイドゲートの電極構造を示す図である。
有するポリサイドゲートの電極構造を示す図である。
【図4】図4(a)及び(b)は、それぞれ低電荷透過
性膜でキャッピングされた不揮発性メモリの電極構造及
び従来の不揮発性メモリの電極構造を示す断面図であ
る。
性膜でキャッピングされた不揮発性メモリの電極構造及
び従来の不揮発性メモリの電極構造を示す断面図であ
る。
【図5】図5(a)及び(b)は、それぞれ本発明方法
及び従来方法により製造した、AsSG層間膜を有する
電極構造を示す断面図である。
及び従来方法により製造した、AsSG層間膜を有する
電極構造を示す断面図である。
【図6】図6(a)、(b)及び(c)は、LDD構造
のnチャンネルMOSトランジスタを形成する際の従来
の製造方法を工程毎に基板断面で説明する図である。
のnチャンネルMOSトランジスタを形成する際の従来
の製造方法を工程毎に基板断面で説明する図である。
【図7】図7(d)及び(e)は、図6に続く工程毎の
基板断面を示す図である。
基板断面を示す図である。
【図8】図8(a)及び(b)は、WSi層を上層にポ
リサイドゲートの電極構造を形成する際の従来の製造方
法を工程毎に基板断面で説明する図である。
リサイドゲートの電極構造を形成する際の従来の製造方
法を工程毎に基板断面で説明する図である。
【図9】図9(c)、(d)及び(e)は、図8に続く
工程毎の基板断面を示す図である。
工程毎の基板断面を示す図である。
10 p型半導体基板 12 ゲート酸化膜 14 ゲート電極 16 比較的不純物濃度の低いn型オフセット拡散層 17 CVD膜 18 サイドウォール 20 n型オフセット拡散領域 22 ホトレジスト層 24 ソース領域 26 ドレイン領域 30 WSi層 32 基板 34 酸化膜 36 CVD膜 38 サイドウォール 40 TEOS 42 第2の酸化膜 50 下層CVD膜 52 上層CVD膜 60 本実施例品のトランジスタ 62 下層CVD膜 70 本実施例品の不揮発性メモリの電極構造 72 フローティングゲート 74 絶縁膜 76 コントロールゲート 78 低電荷透過性膜 80 AsSG膜を層間膜とする本実施例品3の電極構
造 82 p型半導体基板 84 ゲート酸化膜 86 ゲート電極 88 低電荷透過性膜 90 SiO2 膜 92 AsSG層 94 アルミニウム配線層 96 Si3 N4 膜 98 As遷移層 100 従来方法により形成された電極構造
造 82 p型半導体基板 84 ゲート酸化膜 86 ゲート電極 88 低電荷透過性膜 90 SiO2 膜 92 AsSG層 94 アルミニウム配線層 96 Si3 N4 膜 98 As遷移層 100 従来方法により形成された電極構造
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/285 C 21/8247 29/788 29/792 H01L 29/78 371
Claims (9)
- 【請求項1】 (a)基板上に順次形成されたゲート酸
化膜及びゲート電極をマスクにして不純物をイオン注入
し、不純物濃度の比較的低いオフセット拡散層を基板面
下に形成する工程と、 (b)第1層のCVD膜を形成し、次いで第1層のCV
D膜上に第1層のCVD膜がエッチングの高選択比を示
す第2層のCVD膜を成膜する工程と、 (c)第2層のCVD膜に異方性エッチングを施してL
DD構造形成用のサイドウォールを形成すると共にサイ
ドウォール以外の領域の第1層のCVD膜を露出する工
程と、 (d)サイドウォール及び第1層のCVD膜上に所定の
パターンのホトレジスト膜を形成し、ホトレジスト膜を
マスクにして、不純物をイオン注入してソース/ドレイ
ン領域を形成する工程と、 (e)ホトレジスト膜を除去してサイドウォールを除く
領域で第1層のCVD膜を露出させる工程とを備えるこ
とを特徴とするLDD構造のトランジスタの製造方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載のLDD構造のトランジ
スタの製造方法において、 ゲート電極がWSi層を有するポリサイドゲートで形成
されており、更に、 第1層のCVD膜を露出する工程(e)の後、第1層の
CVD膜上にTEOS膜及び酸化膜を成膜する工程を備
えていることを特徴とするLDD構造のトランジスタの
製造方法。 - 【請求項3】 第1層のCVD膜が、電荷透過性の低い
低電荷透過性膜であることを特徴とする請求項1又は2
に記載のLDD構造のトランジスタの製造方法。 - 【請求項4】 低電荷透過性膜が、Si3 N4 膜又はP
SG膜であることを特徴とする請求項3に記載のLDD
構造のトランジスタの製造方法。 - 【請求項5】 第1層のCVD膜を露出させる工程
(e)の後、第1層のCVD膜上に順次SiO2 膜及び
AsSG層間膜を形成し、次いでAsSG膜をリフロー
し、更にアルミニウム配線層及びSi3 N4 膜を形成す
ることを特徴とする請求項3又は4に記載のLDD構造
のトランジスタの製造方法。 - 【請求項6】 第1層のCVD膜の膜厚を4nm〜18
nmの膜厚に形成するようにしたことを特徴とする請求
項1から5のうちのいずれか1項に記載のLDD構造の
トランジスタの製造方法。 - 【請求項7】 ゲート電極がWSi層を有するポリサイ
ドゲートで形成されたトランジスタにおいて、 請求項2から4のうちのいずれか1項に記載のLDD構
造のトランジスタの製造方法により形成された第1層C
VD膜により、ゲート電極がキャッピングされているこ
とを特徴とするトランジスタ。 - 【請求項8】 絶縁膜を介在させてフローティングゲー
トとコントロールゲートとを有する不揮発性メモリにお
いて、 フローティングゲートとコントロールゲートとの双方
が、電荷透過性の低い低電荷透過性膜で一体的にキャッ
ピングされていることを特徴とする不揮発性メモリ。 - 【請求項9】 ゲート電極及びその近傍領域が低電荷透
過性膜でキャッピングされ、かつ低電荷透過性膜上にS
iO2 膜、AsSG層間膜、アルミニウム配線層及びS
i3 N4 膜が順次形成されていることを特徴とするトラ
ンジスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34006094A JPH08186256A (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | Ldd構造のトランジスタの製造方法及びトランジスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34006094A JPH08186256A (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | Ldd構造のトランジスタの製造方法及びトランジスタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08186256A true JPH08186256A (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=18333343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34006094A Pending JPH08186256A (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | Ldd構造のトランジスタの製造方法及びトランジスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08186256A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1187708A (ja) * | 1997-06-25 | 1999-03-30 | Fr Telecom | シリコン−ゲルマニウムゲートを持つトランジスタを得るための方法 |
US6346483B1 (en) | 1999-07-02 | 2002-02-12 | Sharp Kabushiki Kaisha | Film forming method and film formed by the method |
JP2006516176A (ja) * | 2002-11-21 | 2006-06-22 | クリー マイクロウエイブ リミテッド ライアビリティ カンパニー | 水平拡散mosトランジスタ(ldmos)及びその製造方法 |
KR100620198B1 (ko) * | 2002-09-18 | 2006-09-01 | 동부일렉트로닉스 주식회사 | 반도체 소자 제조방법 |
JP2008227524A (ja) * | 2008-04-17 | 2008-09-25 | Fujitsu Ltd | 半導体装置の製造方法およびdramの製造方法 |
-
1994
- 1994-12-29 JP JP34006094A patent/JPH08186256A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1187708A (ja) * | 1997-06-25 | 1999-03-30 | Fr Telecom | シリコン−ゲルマニウムゲートを持つトランジスタを得るための方法 |
US6346483B1 (en) | 1999-07-02 | 2002-02-12 | Sharp Kabushiki Kaisha | Film forming method and film formed by the method |
KR100620198B1 (ko) * | 2002-09-18 | 2006-09-01 | 동부일렉트로닉스 주식회사 | 반도체 소자 제조방법 |
JP2006516176A (ja) * | 2002-11-21 | 2006-06-22 | クリー マイクロウエイブ リミテッド ライアビリティ カンパニー | 水平拡散mosトランジスタ(ldmos)及びその製造方法 |
JP2008227524A (ja) * | 2008-04-17 | 2008-09-25 | Fujitsu Ltd | 半導体装置の製造方法およびdramの製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3164026B2 (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
US7575990B2 (en) | Method of forming self-aligned contacts and local interconnects | |
US5838051A (en) | Tungsten policide contacts for semiconductor devices | |
US6933187B2 (en) | Method for forming narrow trench structures | |
US5073510A (en) | Fabrication method of contact window in semiconductor device | |
JP3102405B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JP2002033406A (ja) | フラッシュメモリセルの製造方法 | |
US5965464A (en) | Manufacturing method of double spacer structure for mixed-mode IC | |
US6150281A (en) | Method for manufacturing contact hole using an etching barrier layer pattern | |
JPH08186256A (ja) | Ldd構造のトランジスタの製造方法及びトランジスタ | |
JP2000236090A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH06151783A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
US6489210B1 (en) | Method for forming dual gate in DRAM embedded with a logic circuit | |
JPH098135A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
US6624079B2 (en) | Method for forming high resistance resistor with integrated high voltage device process | |
JP3305490B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JP3141937B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH0982800A (ja) | 半導体集積回路装置及びその製造方法 | |
JPS6150398B2 (ja) | ||
JPH09266255A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
KR100272182B1 (ko) | 반도체 소자의 듀얼 게이트 전극 형성을 위한게이트폴리실리콘 식각 방법 | |
JP3380069B2 (ja) | Mos半導体装置の製造方法 | |
JPH0637108A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH07297389A (ja) | Mosトランジスタ | |
JP2001156286A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 |