[go: up one dir, main page]

JPH08173059A - 過熱蒸気を用いた食品の調理・脱油・省油方法および調理・脱油・省油処理装置 - Google Patents

過熱蒸気を用いた食品の調理・脱油・省油方法および調理・脱油・省油処理装置

Info

Publication number
JPH08173059A
JPH08173059A JP6340896A JP34089694A JPH08173059A JP H08173059 A JPH08173059 A JP H08173059A JP 6340896 A JP6340896 A JP 6340896A JP 34089694 A JP34089694 A JP 34089694A JP H08173059 A JPH08173059 A JP H08173059A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
fried
superheated steam
food
foods
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6340896A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Shishido
弘 宍戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP6340896A priority Critical patent/JPH08173059A/ja
Publication of JPH08173059A publication Critical patent/JPH08173059A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
  • Commercial Cooking Devices (AREA)
  • Frying-Pans Or Fryers (AREA)
  • Grain Derivatives (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目 的】空揚げ、衣揚げ、フライなどの食品素材を、
過熱蒸気を用いて食品の調理・脱油・省油処理を連続的
に行う方法とそのための装置を提供する。 【構 成】低圧高温過熱蒸気装置の本体2の内部に、食
品素材を載置する摺動可能な載置棚3を配設し、該載置
棚3の下に集油板4を設け、本体2内部に過熱蒸気の噴
出口5と、植物油の放射噴霧口6を配設し、過熱蒸気の
噴出口5とボイラー7とを蒸気誘導管8で連携し、か
つ、植物油の放射噴霧口6と、植物油タンク9とを送油
ポンプ10を介して送油管11で連携し、集油板4の下
部に、集油器12を配設する省油処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空揚げ、衣揚げ、フラ
イなどの素材の表面に、澱粉や小麦粉またはパン粉をつ
け、沸騰油の中で熱処理してプリフライした食品素材
を、低圧高温過熱蒸気装置の中で、過熱蒸気の蒸気噴射
により脱油し,素材に吸着した油の回収を促進して省油
を図り、かつ、食品での過剰油の酸化による品質劣化を
防止するばかりか,製品表面のギタギタ感を無くし、サ
クサク感を長期間維持できることを可能にし、さらに食
品の調理・脱油・省油処理を連続的に行えるようにする
ことを目的としたものである。
【0002】一方、空揚げ、衣揚げ、フライなどの素材
の表面に、澱粉や小麦粉またはパン粉をつけた食品素材
を、低圧高温過熱蒸気装置の中で、霧状の植物油または
調味液・香油などを混入させた植物油を放射噴霧して省
油化された食品素材とし、過剰油による食品の酸化やギ
タギタ感を抑え、サクサク感を長期間維持できることを
可能にし、さらに食品の調理・脱油・省油処理を連続的
に行えるようにすることを目的としたものである。
【0003】さらに、低圧高温過熱蒸気装置の過熱蒸気
を用いた食品の調理・脱油・省油処理装置において、空
揚げ、衣揚げ、フライなどの素材を摺動可能な載置棚に
より移動加工させることが自由に行われるため、過熱蒸
気の蒸気噴射と、植物油または調味液・香油などを混入
させた植物油の放射噴霧による食品加工が最適に行わ
れ、過熱蒸気を用いた食品の調理・脱油・省油処理が自
動化・連続化できるようにすることを目的としたもので
ある。
【0004】
【従来の技術】従来、空揚げ、衣揚げ、フライなどの食
品加工は、素材の表面に、澱粉や小麦粉またはパン粉を
つけ、沸騰油の中で熱処理してプリフライしたものがあ
るが,プリフライの脱油には、吸油性の高い布の間にフ
ライを入れて脱油したり、遠心分離機で油を振り飛ばし
ての脱油を行っていた。
【0005】しかし,布と布の間にフライを入れて脱油
する方法は、フライの形がこわれるので、薩摩揚げなど
形が崩れないものにしか限定して使用できないという欠
点があり、しかも脱油した油が酸化して再び製品に付着
するということがあり、遠心分離機で油を振り飛ばして
脱油する方法は、装置が大型化したり、脱油にムラがあ
るという欠点があった。
【0006】また,フライヤーからの連続処理ができな
いという欠点があり、人手が掛かるという欠点があっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,従来の空揚
げ、衣揚げ、フライなどのように、プリフライした食品
素材は、余分に油分が付着しているため、過剰油による
油の酸化が起きたり、製品表面のギタギタ感が見られて
いたが、低圧高温過熱蒸気装置の中でフライしたり、プ
リフライした食品を過熱蒸気により脱油したり、また、
食品素材に霧状の植物油または調味液・香油などを混入
させた植物油を放射噴霧したりするため,前者では油の
リサイクルが促進されて省油が図られ、後者では適正な
必要限度の植物油でフライが行われ、そのため食品での
過剰油被膜による油脂の酸化を低下させることができる
ばかりか,製品表面のギタギタ感が無くなり、サクサク
感を長期間維持できることを可能にし、過熱蒸気の蒸気
噴射のなかで、植物油または調味液・香油などの放射噴
霧による油張加工が最適に行われ、脱油・省油処理が自
動化できる食品の調理・脱油・省油処理方法と、調理・
脱油・省油処理装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は,従来知られて
いた空揚げ、衣揚げ、フライなどの製造方法の欠点を解
消し、油のリサイクルを促進して省油を図り、かつ、食
品での過剰油被膜による油脂の酸化を低下させることが
できるばかりか,製品表面のギタギタ感を無くし、サク
サク感を長期間維持できることを可能にし、過熱蒸気と
植物油または調味液・香油などの放射噴霧による食品加
工が最適に行われ、過熱蒸気を用いた食品の調理・脱油
・省油処理を自動化・連続化できるようにしたもので、
次のような構成になるものである。
【0009】本発明における食品の調理・脱油・省油方
法としては、空揚げ、衣揚げ、フライなどの素材の表面
に、澱粉や小麦粉またはパン粉をつけた食品素材を、低
圧高温過熱蒸気装置1の中で、最適圧力と200〜60
0℃程度の低圧高温過熱蒸気の雰囲気下でフライング
し、空揚げ、衣揚げ、フライなどの食品素材としたこと
を特徴とする過熱蒸気を用いた食品の調理・脱油・省油
方法を採用するものである。
【0010】また、空揚げ、衣揚げ、フライなどの素材
の表面に、澱粉や小麦粉またはパン粉をつけ、ほぼ15
0〜180℃の沸騰油の中で約20〜35秒熱処理して
プリフライにし、該プリフライを低圧高温過熱蒸気装置
1の中で、最適圧力と200〜600℃の低圧高温過熱
蒸気で蒸気噴射し、空揚げ、衣揚げ、フライなどの食品
素材から脱油したことを特徴とする過熱蒸気を用いた食
品の調理・脱油・省油方法を採用するものである。
【0011】また、空揚げ、衣揚げ、フライなどの素材
の表面に、澱粉や小麦粉またはパン粉をつけて食品素材
を、低圧高温過熱蒸気装置1の中で、最適圧力と200
〜600℃程度の低圧高温過熱蒸気で蒸気噴射して食品
素材としたものである。
【0012】また、空揚げ、衣揚げ、フライなどの素材
の表面に、澱粉や小麦粉またはパン粉をつけて食品素材
とし、該食品素材を200〜600℃程度の低圧高温過
熱蒸気装置1の中で、霧状の植物油または調味液・香油
などを混入させた植物油を放射噴霧して、空揚げ、衣揚
げ、フライなどの食品素材とした過熱蒸気を用いた食品
の調理・脱油・省油方法を採用するものである。
【0013】そのための食品の脱油・省油装置として
は、低圧高温過熱蒸気装置1の本体2の内部に、空揚
げ、衣揚げ、フライなどの素材を載置する摺動可能な載
置棚3を配設し、該載置棚3の下に集油板4を設け、本
体2内部の上部または側面に過熱蒸気の噴出口5と、植
物油の放射噴霧口6を配設し、該本体2の上部または側
面に配設している過熱蒸気の噴出口5と過熱蒸気発生源
のボイラー7とを蒸気誘導管8で連携し、かつ、該本体
2の上部または側面に配設している植物油の放射噴霧口
6と植物油タンク9とを送油ポンプ10を介して送油管
11で連携し、さらに、前記集油板4の下部に集油器1
2を配設した過熱蒸気を用いた食品の調理・脱油・省油
処理装置を採用している。
【0014】
【作 用】本発明の食品の調理・脱油・省油方法とし
ては、まず、空揚げ、衣揚げ、フライなどの素材の表面
に、澱粉や小麦粉またはパン粉をつけた食品素材を、低
圧高温過熱蒸気装置1の中で、最適圧力と200〜60
0℃程度の低圧高温過熱蒸気の雰囲気下でフライングす
るものであるが、大気圧(全圧)では100℃以上の温
度の蒸気をいい、2気圧(全圧)では119.6℃以上
となっている。
【0015】また、空揚げ、衣揚げ、フライなどの食品
素材とした過熱蒸気を用いた食品の調理・脱油・省油方
法を採用するもので、空揚げ、衣揚げ、フライなどの素
材の表面に、澱粉や小麦粉またはパン粉をつけ、ほぼ1
50〜180℃の沸騰油の中で約20〜35秒熱処理し
てプリフライにし、該プリフライを低圧高温過熱蒸気装
置の中で、最適圧力と200〜600℃の低圧高温過熱
蒸気で蒸気噴射し、空揚げ、衣揚げ、フライなどの食品
素材から脱油するものであって、飽和蒸気に熱を加えた
過熱蒸気を用いるものであるが、大気圧(全圧)では1
00℃以上の温度の蒸気をいい、2気圧(全圧)では1
19.6℃以上となっている。
【0016】また、食品素材としては、空揚げ、衣揚
げ、フライなどの素材の表面に、澱粉や小麦粉またはパ
ン粉をつけた食品素材を、低圧高温過熱蒸気装置1の中
で、最適圧力と200〜600℃程度の低圧高温過熱蒸
気で蒸気噴射して食品素材としているため、過剰油によ
る食品の酸化やギタギタ感を抑え、食品素材の鮮度をも
保つことができるようになった。
【0017】また、飽和蒸気に熱を加えた過熱蒸気を用
いるため、対流と放射による熱放射性ガスによって熱が
伝わるため、素材に吸着した油の回収を促進して効率的
に省油が図られ、そのために食品の過剰油被膜中の油脂
の酸化による品質劣化を防止させることができるばかり
か,製品表面のギタギタ感を無くし、サクサク感を長期
間維持できることを可能にし、過熱蒸気の蒸気噴射のな
かで、植物油または調味液・香油などの放射噴霧による
油張加工が最適に行われ、過熱蒸気を用いた食品の調理
・脱油・省油処理が自動化でき、連続処理ができる。
【0018】さらに、空揚げ、衣揚げ、フライなどの素
材の表面に、澱粉や小麦粉またはパン粉をつけて食品素
材とし、該食品素材を200〜600℃程度の低圧高温
過熱蒸気装置1の中で、霧状の植物油または調味液・香
油などを混入させた植物油を放射噴霧して、空揚げ、衣
揚げ、フライなどの食品素材とするため、飽和蒸気に熱
を加えた過熱蒸気を用いるものであるが、大気圧(全
圧)では100℃以上の温度の蒸気をいい、2気圧(全
圧)では119.6℃以上となっている。
【0019】また、飽和蒸気に熱を加えた過熱蒸気を用
いるため、対流と放射による熱放射性ガスによって熱が
伝わるため、適正な必要限度の植物油でフライが行わ
れ、そのために食品での過剰油被膜中の油脂の酸化によ
る品質劣化を防止低下させることができるばかりか,製
品表面のギタギタ感が無くなり、サクサク感を長期間維
持できることを可能にし、過熱蒸気の蒸気噴射のなか
で、植物油または調味液・香油などの放射噴霧による油
張加工が最適に行われ、過熱蒸気を用いた食品の調理・
脱油・省油処理が自動化でき、連続処理ができるように
なった。
【0020】そのための食品の調理・脱油・省油装置と
して、低圧高温過熱蒸気装置1の本体2の内部に、空揚
げ、衣揚げ、フライなどの素材を載置する摺動可能な載
置棚3を配設し、該載置棚3の下に集油板4を設け、本
体2内部の上部または側面に過熱蒸気の噴出口5と植物
油の放射噴霧口6を配設し、該本体2の上部または側面
に配設している過熱蒸気の噴出口5と過熱蒸気発生源の
ボイラー7とを蒸気誘導管8で連携し、かつ、該本体2
の上部または側面に配設している植物油の放射噴霧口6
と植物油タンク9とを送油ポンプ10を介して送油管1
1で連携し、さらに、前記集油板4の下部に集油器12
を配設しているため、飽和蒸気に熱を加えた過熱蒸気に
よって、対流と放射による熱放射性ガスの熱が伝わるた
め、油のリサイクルが促進されて効率的に省油が図ら
れ、かつ、適正な必要限度の植物油でフライが行われ、
そのために食品での過剰油被膜中の油脂の酸化による品
質劣化を防止させることができるばかりか,製品表面の
ギタギタ感が無くなり、サクサク感を長期間維持できる
ことを可能にし、過熱蒸気の蒸気噴射のなかで、植物油
または調味液・香油などの放射噴霧による油張加工が最
適に行われ、しかも、過熱蒸気を用いた食品の調理・脱
油・省油処理が自動化でき、連続処理ができるようにな
った。
【0021】具体的に,低圧高温過熱蒸気装置1を用い
て実験したところ、過熱蒸気を使用せず、200℃に加
熱したオーブンにより加熱したものは、衣(ころも)の
水分は減少しているが、油分の減少は見られなかった。
【0022】一方,本発明による低圧高温過熱蒸気装置
1を用いて過熱蒸気の蒸気噴射による実験によって実験
したところ、脱油テストの食品素材において、脱油によ
る質量の減少がみられ、顕著な脱油効果が現れた。
【0023】実験方法としては、あなごの天ぷらにおい
ては、バッターとして天ぷら粉100g、水130g、
デリバリット10gをフードカッターにより1分ほど攪
拌して打ち粉を適量打ち粉し、鰯の竜田揚げ、いかの唐
揚げ、カレイの空揚げにおいては、バッターとして水と
き天ぷら粉、天ぷら粉100g、水200gとし、打ち
粉としてコーンスターチを適量打ち粉ししたものを食品
素材として、低圧高温過熱蒸気装置1を用いて過熱蒸気
の蒸気噴射ににより密閉式と開放式の2種の装置を用い
て食品素材の脱油の実験を行ったものである。
【0024】実験では、過熱蒸気を175℃〜250℃
の雰囲気下において、2分から5分の間の時間で各種類
の脱油処理をしたところ、あなごの天ぷらを実験材料と
して200℃〜205℃の過熱蒸気5分の処理で、処理
前重量96gが処理後重量91gとなり、脱油量5g、
脱油率5.2%となった。
【0025】また、あなごの天ぷらを実験材料として、
200℃の過熱蒸気10分の脱油処理では、処理前重量
96gが処理後重量83.1gとなり、減少量12.9
g、減少率13.42%となった。
【0026】また、あなこの天ぷらを実験材料として、
200℃の過熱蒸気15分の脱油処理では、処理前重量
96gが処理後重量75.1gとなり、減少量20.9
g、減少率21.7%となった。
【0027】また、同じくあなごの天ぷらを実験材料と
して、250℃の過熱蒸気7分の処理では、処理前重量
130gが、処理後重量92.2gとなり、減少量3
7.8g、減少率29.1%となった。
【0028】また、いわしの竜田揚げを実験材料とし
て、180℃の過熱蒸気4分の脱油処理で、処理前重量
118.5gが処理後重量112.3gとなり、減少量
6.2g、減少率5.2%となった。
【0029】さらに、いかの唐揚げを実験材料として、
180℃の過熱蒸気4分の脱油処理で、処理前重量18
6.1gが、処理後重量176.5gとなり、減少量
9.6g、減少率5.2%となった。
【0030】さらに、カレイの空揚げを実験材料とし
て、200℃の過熱蒸気4分の脱油処理で、処理前重量
172.7gが、処理後重量162.7gとなり、減少
量10.g、減少率5.8%となった。
【0031】
【発明の効果】本発明は,以上のような構成,つまり,
空揚げ、衣揚げ、フライなどの素材の表面に、澱粉や小
麦粉またはパン粉をつけた食品素材を、低圧高温過熱蒸
気装置1の中で、最適圧力と200〜600℃の低圧高
温過熱蒸気の雰囲気下でフライングするため、植物油の
消費が少なくてすみ、省油が図られたばかりか、そのた
めに食品での過剰油被膜による油脂の酸化による品質劣
化を防止させることができるばかりか,製品表面のギタ
ギタ感を無くし、サクサク感を長期間維持できることを
可能にした。
【0032】また、空揚げ、衣揚げ、フライなどの素材
の表面に、澱粉や小麦粉またはパン粉をつけ、ほぼ15
0〜180℃の沸騰油の中で約20〜35秒熱処理した
プリフライを低圧高温過熱蒸気装置1の中で、最適圧力
と200〜600℃の低圧高温過熱蒸気で蒸気噴射して
空揚げ、衣揚げ、フライなどの食品素材から脱油してい
るため、素材に吸着した油の回収を促進して省油が図ら
れたばかりか、そのために食品での過剰油被膜中の油脂
の酸化による品質劣化を防止させることができるばかり
か,製品表面のギタギタ感を無くし、サクサク感を長期
間維持できることを可能にした。
【0033】また、空揚げ、衣揚げ、フライなどの素材
の表面に、澱粉や小麦粉またはパン粉をつけた食品素材
を200〜600℃程度の低圧高温過熱蒸気装置1の中
で、霧状の植物油または調味液・香油などを混入させた
植物油を放射噴霧して、空揚げ、衣揚げ、フライなどの
食品素材としているため、適正な必要限度の植物油で油
張が行われ、そのために食品での過剰油被膜中の油脂の
酸化による品質劣化を防止させることができるばかり
か,製品表面のギタギタ感を無くし、サクサク感を長期
間維持できることを可能にした。
【0034】さらに、低圧高温過熱蒸気装置1の本体2
の内部に、空揚げ、衣揚げ、フライなどの素材を載置す
る摺動可能な載置棚3を配設し、該載置棚3の下に集油
板4を設け、本体2内部の上部または側面に過熱蒸気の
噴出口5と植物油の放射噴霧口6を配設し、該本体2の
上部または側面に配設している過熱蒸気の噴出口5と過
熱蒸気発生源のボイラー7とを蒸気誘導管8で連携し、
かつ、該本体2の上部または側面に配設している植物油
の放射噴霧口6と植物油タンク9とを送油ポンプ10を
介して送油管11で連携し、さらに、前記集油板4の下
部に集油器12を配設しているため、プリフライした食
品を過熱蒸気により脱油したり、食品素材に霧状の植物
油を放射噴霧するため、素材に吸着した油の回収を促進
して省油が図られ、また、適正な必要限度の植物油の放
射噴霧で油張が行われ、そのために食品での過剰油被膜
中の油脂の酸化による品質劣化を防止させることができ
るばかりか,製品表面のギタギタ感を無くし、サクサク
感を長期間維持できることを可能にした。
【0035】また、低圧高温過熱蒸気装置1において、
過熱蒸気の蒸気噴射のなかで、植物油または調味液・香
油などを混入させた植物油の放射噴霧による油張加工が
最適に行われ、さらに、過熱蒸気を用いた食品の調理・
脱油・省油処理が自動化でき、連続操作が簡単な機械と
簡単な操作でできるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本発明の過熱蒸気を用いた食品の脱油・省油
処理装置の概要図。
【符号の説明】
1:低圧高温過熱蒸気装置 2:本 体 3:載置棚 4:集油板 5:過熱蒸気の噴出口 6:植物油の放射噴霧口 7:ボイラー 8:蒸気誘導管 9:植物油タンク 10:送油ポンプ 11:送油管 12:集油器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空揚げ、衣揚げ、フライなどの素材の表面
    に、澱粉や小麦粉またはパン粉をつけた食品素材を、低
    圧高温過熱蒸気装置の中で、最適圧力と200〜600
    ℃程度の低圧高温過熱蒸気の雰囲気下でフライングし、
    空揚げ、衣揚げ、フライなどの食品素材としたことを特
    徴とする過熱蒸気を用いた食品の調理・脱油・省油方
    法。
  2. 【請求項2】空揚げ、衣揚げ、フライなどの素材の表面
    に、澱粉や小麦粉またはパン粉をつけた食品素材を、低
    圧高温過熱蒸気装置の中で、最適圧力と200〜600
    ℃程度の低圧高温過熱蒸気で蒸気噴射し、霧状の植物油
    または調味液・香油などを混入させた霧状の植物油を放
    射噴霧して油張し、空揚げ、衣揚げ、フライなどの食品
    素材としたことを特徴とする過熱蒸気を用いた食品の調
    理・脱油・省油方法。
  3. 【請求項3】空揚げ、衣揚げ、フライなどの素材の表面
    に、澱粉や小麦粉またはパン粉をつけ、ほぼ150〜1
    80℃の沸騰油の中で約20〜35秒熱処理してプリフ
    ライにし、該プリフライを低圧高温過熱蒸気装置の中で
    最適圧力と200〜600℃程度の低圧高温過熱蒸気で
    蒸気噴射し、空揚げ、衣揚げ、フライなどの食品素材か
    ら脱油することを特徴とする過熱蒸気を用いた食品の調
    理・脱油・省油方法。
  4. 【請求項4】リアル・ポテトチップ、成形ポテトチッ
    プ、コーンチップなどフライングするスナック菓子の食
    品素材や、オイルフライで製造される即席麺などの食品
    素材を油温入口でほぼ180〜190℃とし、出口を1
    60〜170℃に維持した沸騰油の中で約3〜4分熱処
    理してフライングし、フライングした後に、該スナック
    菓子や即席麺などの食品素材を低圧高温過熱蒸気装置の
    中で、最適圧力と200〜600℃の低圧高温過熱蒸気
    で蒸気噴射し、スナック菓子や即席麺などの食品素材か
    ら脱油することを特徴とする過熱蒸気を用いた食品の調
    理・脱油・省油方法。
  5. 【請求項5】コーンカールなどオイルスプレーによる味
    付けをするスナック菓子などの食品素材をオイルスプレ
    ーした後に、該スナック菓子などの食品素材を、低圧高
    温過熱蒸気装而の中で、最適圧力と200〜600℃程
    度の低圧高温過熱蒸気で蒸気噴射し、スナック菓子など
    の食品素材から脱油することを特徴とする過熱蒸気を用
    いた食品の調理・脱油・省油方法。
  6. 【請求項6】低圧高温過熱蒸気装置の本体の内部に、空
    揚げ、衣揚げ、フライなどの素材やリアル・ポテトチッ
    プ、成形ポテトチップ、コーンチップなどフライングし
    たスナック菓子の食品素材と、オイルフライで製造され
    る即席麺などの食品素材を載置する摺動可能な載置棚を
    配設し、該載置棚の下に集油板を設け、本体内部の上部
    または側面に過熱蒸気の噴出口と、植物油または調味液
    ・香油料などを混入させた植物油の放射噴霧口を配設
    し、該本体の上部、または側面に配設している過熱蒸気
    の噴出口と、過熱蒸気発生源のボイラーとを蒸気誘導管
    で連携し、かつ、該本体の上部または側面に配設してい
    る植物油または調味液・香油などを混入させた植物油の
    放射噴霧口と、植物油タンクとを送油ポンプを介して送
    油管で連携し、さらに、前記集油板の下部に、集油器を
    配設したことを特徴とする過熱蒸気を用いた食品の脱油
    ・省油処理装置。
JP6340896A 1994-12-27 1994-12-27 過熱蒸気を用いた食品の調理・脱油・省油方法および調理・脱油・省油処理装置 Pending JPH08173059A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6340896A JPH08173059A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 過熱蒸気を用いた食品の調理・脱油・省油方法および調理・脱油・省油処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6340896A JPH08173059A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 過熱蒸気を用いた食品の調理・脱油・省油方法および調理・脱油・省油処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08173059A true JPH08173059A (ja) 1996-07-09

Family

ID=18341310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6340896A Pending JPH08173059A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 過熱蒸気を用いた食品の調理・脱油・省油方法および調理・脱油・省油処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08173059A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002507442A (ja) * 1998-03-24 2002-03-12 ヴォス インダストリーズ リミテッド 調理機器の動作の制御法
JP2006212038A (ja) * 2006-04-28 2006-08-17 Sharp Corp 分離方法および分離機
EP1700526A1 (en) * 2005-03-10 2006-09-13 Nederlandse Organisatie voor toegepast-natuurwetenschappelijk Onderzoek TNO Method for finish-frying food product particles
JP2011185595A (ja) * 2011-04-05 2011-09-22 Sharp Corp 加熱調理装置
JP2012244928A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Tablemark Co Ltd 油ちょう食品の製造方法、油ちょう食品
EP2589298A1 (en) * 2010-06-30 2013-05-08 Ajinomoto Co., Inc. Method for producing non-fried food
JP2020058295A (ja) * 2018-10-11 2020-04-16 昭和産業株式会社 揚げ物の製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59118071A (ja) * 1982-12-24 1984-07-07 House Food Ind Co Ltd 食品の乾燥装置
JPS59120079A (ja) * 1982-12-28 1984-07-11 House Food Ind Co Ltd 食品の乾燥方法
JPH02171150A (ja) * 1988-09-02 1990-07-02 John T Buckley 揚げものを調理する方法及び装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59118071A (ja) * 1982-12-24 1984-07-07 House Food Ind Co Ltd 食品の乾燥装置
JPS59120079A (ja) * 1982-12-28 1984-07-11 House Food Ind Co Ltd 食品の乾燥方法
JPH02171150A (ja) * 1988-09-02 1990-07-02 John T Buckley 揚げものを調理する方法及び装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002507442A (ja) * 1998-03-24 2002-03-12 ヴォス インダストリーズ リミテッド 調理機器の動作の制御法
EP1700526A1 (en) * 2005-03-10 2006-09-13 Nederlandse Organisatie voor toegepast-natuurwetenschappelijk Onderzoek TNO Method for finish-frying food product particles
WO2006096058A1 (en) * 2005-03-10 2006-09-14 Nederlandse Organisatie Voor Toegepast-Natuurwetenschappelijk Onderzoek Tno Method for finish-frying food product particles
JP2008532511A (ja) * 2005-03-10 2008-08-21 ネーデルランドセ オルガニサティエ フォール トエゲパストナトールヴェテンシャッペリク オンデルゾエク ティエヌオー 食品製品片を仕上げフライするための方法
US8124161B2 (en) 2005-03-10 2012-02-28 Nederlandse Organisatie Voor Toegepast-Natuurwetenschappelijk Onderzoek Tno Method for finish-frying food product particles
JP2006212038A (ja) * 2006-04-28 2006-08-17 Sharp Corp 分離方法および分離機
EP2589298A1 (en) * 2010-06-30 2013-05-08 Ajinomoto Co., Inc. Method for producing non-fried food
EP2589298A4 (en) * 2010-06-30 2013-09-11 Ajinomoto Kk METHOD FOR PRODUCING A FROZEN FOODSTUFF
JP2011185595A (ja) * 2011-04-05 2011-09-22 Sharp Corp 加熱調理装置
JP2012244928A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Tablemark Co Ltd 油ちょう食品の製造方法、油ちょう食品
JP2020058295A (ja) * 2018-10-11 2020-04-16 昭和産業株式会社 揚げ物の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5560287A (en) Apparatus for making fat free potato chips
EP0103630B1 (en) Method and apparatus for convection heating food
CA2293037C (en) Improved breaded products fryer
US5520944A (en) Process for preparing a bacon product
CN100496294C (zh) 一种利用微波加工的马铃薯脆片及其加工方法
CA2249188A1 (en) Production of chips by electromagnetic (e.g. microwave) and vacuum treatment
GB2223155A (en) A continuous method for making potato chips
CN104780775B (zh) 非油炸薯片及其制造方法
CN101128120B (zh) 用于制备脂肪含量减少的冷冻马铃薯条的加工方法
GB1579392A (en) Frozen french fried potatoes with oil sprayed surfaces
JPH08173059A (ja) 過熱蒸気を用いた食品の調理・脱油・省油方法および調理・脱油・省油処理装置
CN112471434A (zh) 一种适用于空气炸锅的肉类降脂处理方法
US5505975A (en) Method for high temperature, high pressure cooking
EP2670257A2 (en) Low surface oil potato chip and manufacture thereof
JP4757929B2 (ja) 食品の加熱調理方法及び加熱調理装置
WO2009035406A1 (en) Method and apparatus for making food chips
JPH08252177A (ja) 低圧高温過熱蒸気装置により発生した低酸素状態の過熱蒸気雰囲気を利用した連続式フライヤー装置及び低圧高温過熱蒸気装置により発生した低酸素状態の過熱蒸気雰囲気を用いた連続式フライヤーによる食品の脱油・省油方法。
CN112471422A (zh) 一种适用于空气炸锅的肉类食材加工方法
CN110856620B (zh) 加热烹调器
WO2012104215A1 (en) Apparatus and method in the manufacture of low oil potato chips
CN106722281A (zh) 一种广式扣肉分段油炸蒸煮工艺
JP2005229982A (ja) 低圧高温過熱蒸気を用いた食品素材の調理方法とそれに用いる低圧高温過熱蒸気装置
JP2000135061A (ja) 食品の炒め方法及び装置
JPH0238206B2 (ja) Aburasanpushikichoriki
JP2004208837A (ja) 厚玉子焼の焼成方法および焼成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20040709