JPH08172382A - 自動等化器 - Google Patents
自動等化器Info
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- JPH08172382A JPH08172382A JP6317333A JP31733394A JPH08172382A JP H08172382 A JPH08172382 A JP H08172382A JP 6317333 A JP6317333 A JP 6317333A JP 31733394 A JP31733394 A JP 31733394A JP H08172382 A JPH08172382 A JP H08172382A
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- Japan
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- tap coefficient
- equalizer
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-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L25/00—Baseband systems
- H04L25/02—Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
- H04L25/03—Shaping networks in transmitter or receiver, e.g. adaptive shaping networks
- H04L25/03006—Arrangements for removing intersymbol interference
- H04L25/03012—Arrangements for removing intersymbol interference operating in the time domain
- H04L25/03019—Arrangements for removing intersymbol interference operating in the time domain adaptive, i.e. capable of adjustment during data reception
- H04L25/03038—Arrangements for removing intersymbol interference operating in the time domain adaptive, i.e. capable of adjustment during data reception with a non-recursive structure
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、自動等化器に関し、タップ数が非
常に多くなる超高速モデムに用いた場合にも、タップ係
数の誤差補正の精度を高く保って高精度な等化信号が得
られるようにすることを目的とする。 【構成】 複数の遅延部,タップ係数乗算部及び総和演
算部を有する等化演算部1と、この等化演算部1のため
のタップ係数についての誤差を等化器入力と等化器出力
とに基づいて補正するタップ係数誤差補正部2とをそな
え、等化演算部1への入力信号レベルと、このタップ係
数誤差補正部2への入力信号レベルとを異なったレベル
に設定する入力レベル設定部3を設けるように構成す
る。
常に多くなる超高速モデムに用いた場合にも、タップ係
数の誤差補正の精度を高く保って高精度な等化信号が得
られるようにすることを目的とする。 【構成】 複数の遅延部,タップ係数乗算部及び総和演
算部を有する等化演算部1と、この等化演算部1のため
のタップ係数についての誤差を等化器入力と等化器出力
とに基づいて補正するタップ係数誤差補正部2とをそな
え、等化演算部1への入力信号レベルと、このタップ係
数誤差補正部2への入力信号レベルとを異なったレベル
に設定する入力レベル設定部3を設けるように構成す
る。
Description
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術(図11) 発明が解決しようとする課題(図11) 課題を解決するための手段(図1) 作用(図1) 実施例(図2〜図10) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、受信信号の伝送歪みな
どを自動的に等化する自動等化器に関し、特に、超高速
な伝送速度をもったモデムに用いて好適な、自動等化器
に関する。
どを自動的に等化する自動等化器に関し、特に、超高速
な伝送速度をもったモデムに用いて好適な、自動等化器
に関する。
【0003】
【従来の技術】従来より、データの伝送に使用するモデ
ム(変復調装置)として、各種の伝送速度に対応したも
のが提供されている。一般的には、勧告V.29で示さ
れる通信速度が9600bit/sec(9.6kbp
s)、または14.4kbpsに対応するモデムが広く
実用化されてきているが、近年の通信速度の高速化に伴
い、データの伝送速度が28.8kbpsという超高速
なモデムの開発も盛んに行なわれている。
ム(変復調装置)として、各種の伝送速度に対応したも
のが提供されている。一般的には、勧告V.29で示さ
れる通信速度が9600bit/sec(9.6kbp
s)、または14.4kbpsに対応するモデムが広く
実用化されてきているが、近年の通信速度の高速化に伴
い、データの伝送速度が28.8kbpsという超高速
なモデムの開発も盛んに行なわれている。
【0004】ところで、このようなモデムには、通常、
データを受信する際、伝送歪みによるデータ(信号)の
劣化を補償するために、図11に示すような自動等化器
(以下、単に等化器ということがある)が用いられる。
この図11において、101は自動利得制御部(AG
C)であり、102は自動等化器であり、103は信号
判定部である。ここで、自動利得制御部101は、入力
される復調信号のレベルが所定の参照値となるようにル
ープゲインを調整して後段の自動等化器102へ入力す
る受信信号のレベルを自動調整するもので、後段の自動
等化器102が正確に動作するように用いられている。
データを受信する際、伝送歪みによるデータ(信号)の
劣化を補償するために、図11に示すような自動等化器
(以下、単に等化器ということがある)が用いられる。
この図11において、101は自動利得制御部(AG
C)であり、102は自動等化器であり、103は信号
判定部である。ここで、自動利得制御部101は、入力
される復調信号のレベルが所定の参照値となるようにル
ープゲインを調整して後段の自動等化器102へ入力す
る受信信号のレベルを自動調整するもので、後段の自動
等化器102が正確に動作するように用いられている。
【0005】自動等化器102は、回線の伝送歪み等を
補正するために等化処理を施すもので、このため、等化
器演算部1021とタップ係数誤差補正部1022とで
構成されている。ここで、等化器演算部1021は、周
知のように、自動利得制御部101からの復調信号に対
して時間的に遅延を施すための複数の遅延部,これら複
数の遅延部で遅延された信号と後述するタップ係数誤差
補正部1022からの誤差情報(誤差信号)とを乗算す
るタップ係数乗算部及びこれらの乗算結果の総和をとる
総和演算部からなっており、この総和演算部での演算結
果が等化後信号として出力されるようになっている。
補正するために等化処理を施すもので、このため、等化
器演算部1021とタップ係数誤差補正部1022とで
構成されている。ここで、等化器演算部1021は、周
知のように、自動利得制御部101からの復調信号に対
して時間的に遅延を施すための複数の遅延部,これら複
数の遅延部で遅延された信号と後述するタップ係数誤差
補正部1022からの誤差情報(誤差信号)とを乗算す
るタップ係数乗算部及びこれらの乗算結果の総和をとる
総和演算部からなっており、この総和演算部での演算結
果が等化後信号として出力されるようになっている。
【0006】また、タップ係数誤差補正部1022は、
2分岐させた自動利得制御部101の出力の一方と、後
述する信号判定部103からの誤差情報(誤差信号)と
から等化器演算部1021におけるタップ係数の値を最
適な値に補正するよう制御信号を等化器演算部1021
へ出力するものである。さらに、信号判定部103は、
入力信号に対応する疑似参照信号を出力して後段の信号
判定のための前置処理を施すもので、自動等化器102
のタップ係数誤差補正部1022のための疑似参照信号
も生成して出力するようになっており、更に、等化器1
02の出力と自己(信号判定部103)の判定結果出力
とを負加算(つまり、減算)することにより、誤差信号
がタップ係数1022へ出力されるようになっている。
なお、104は加算器であり、信号判定部103の入出
力信号を負加算(減算)することにより、タップ係数誤
差補正部1022のための誤差信号を得るものである。
2分岐させた自動利得制御部101の出力の一方と、後
述する信号判定部103からの誤差情報(誤差信号)と
から等化器演算部1021におけるタップ係数の値を最
適な値に補正するよう制御信号を等化器演算部1021
へ出力するものである。さらに、信号判定部103は、
入力信号に対応する疑似参照信号を出力して後段の信号
判定のための前置処理を施すもので、自動等化器102
のタップ係数誤差補正部1022のための疑似参照信号
も生成して出力するようになっており、更に、等化器1
02の出力と自己(信号判定部103)の判定結果出力
とを負加算(つまり、減算)することにより、誤差信号
がタップ係数1022へ出力されるようになっている。
なお、104は加算器であり、信号判定部103の入出
力信号を負加算(減算)することにより、タップ係数誤
差補正部1022のための誤差信号を得るものである。
【0007】このような構成により、この図11に示す
自動等化器では、自動利得制御部101により利得を一
定に保たれた復調信号が、等化器演算部1021へ入力
され、等化器演算部1021では、タップ係数誤差補正
部1022で得られる制御信号に応じてタップ係数が最
適な値に補正されることにより、入力信号に対する正確
な等化が行なわれるようになっている。
自動等化器では、自動利得制御部101により利得を一
定に保たれた復調信号が、等化器演算部1021へ入力
され、等化器演算部1021では、タップ係数誤差補正
部1022で得られる制御信号に応じてタップ係数が最
適な値に補正されることにより、入力信号に対する正確
な等化が行なわれるようになっている。
【0008】また、このときタップ係数誤差補正部10
22では、等化器102へ入力される等化前の信号と、
等化器102からの過去の出力と信号判定部103の判
定結果出力とが、加算器104で負加算されることによ
り得られた誤差信号とに対して乗算や加算などの所要の
処理が施され、これにより得られた信号が制御信号とし
て等化器演算部1021へ出力されるようになってい
る。
22では、等化器102へ入力される等化前の信号と、
等化器102からの過去の出力と信号判定部103の判
定結果出力とが、加算器104で負加算されることによ
り得られた誤差信号とに対して乗算や加算などの所要の
処理が施され、これにより得られた信号が制御信号とし
て等化器演算部1021へ出力されるようになってい
る。
【0009】つまり、従来の自動等化器は、等化器10
2への入力データ(信号)と誤差補正に使用するタップ
係数誤差補正部1022への入力データとが共通に使用
されるようになっているのである。
2への入力データ(信号)と誤差補正に使用するタップ
係数誤差補正部1022への入力データとが共通に使用
されるようになっているのである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の自動等化器102を、例えば、伝送速度が28.
8kbpsという超高速なモデムにも用いるためには、
等化器102のタップ数を大幅に増やすとともに、等化
器102のループゲインを1以下に保てるように、入力
データのレベルを下げなければならない。
従来の自動等化器102を、例えば、伝送速度が28.
8kbpsという超高速なモデムにも用いるためには、
等化器102のタップ数を大幅に増やすとともに、等化
器102のループゲインを1以下に保てるように、入力
データのレベルを下げなければならない。
【0011】しかしながら、このように等化器102へ
の入力データのレベルを下げると、この入力データを共
通に用いているタップ係数誤差補正部1022でのタッ
プ係数の誤差補正の精度が悪くなり、等化器102の精
度も落ちてしまうという課題が生じる。本発明は、この
ような課題に鑑み創案されたもので、タップ数が非常に
多くなる超高速な伝送速度をもったモデムなどに用いた
場合にも、タップ係数の誤差補正の精度を高く保ち、高
精度な等化処理を行なうことができるようにした、自動
等化器を提供することを目的とする。
の入力データのレベルを下げると、この入力データを共
通に用いているタップ係数誤差補正部1022でのタッ
プ係数の誤差補正の精度が悪くなり、等化器102の精
度も落ちてしまうという課題が生じる。本発明は、この
ような課題に鑑み創案されたもので、タップ数が非常に
多くなる超高速な伝送速度をもったモデムなどに用いた
場合にも、タップ係数の誤差補正の精度を高く保ち、高
精度な等化処理を行なうことができるようにした、自動
等化器を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図1において、1は等化演算部、2はタ
ップ係数誤差補正部、3は入力レベル設定部、4はタッ
プ係数レベル補正部である。なお、等化演算部1は、図
示しない複数の遅延部,タップ係数乗算部及び総和演算
部を有している。
ック図で、この図1において、1は等化演算部、2はタ
ップ係数誤差補正部、3は入力レベル設定部、4はタッ
プ係数レベル補正部である。なお、等化演算部1は、図
示しない複数の遅延部,タップ係数乗算部及び総和演算
部を有している。
【0013】ここで、タップ係数誤差補正部2は、等化
演算部1のためのタップ係数についての誤差を等化器入
力と等化器出力とに基づいて補正するものであり、入力
レベル設定部3は、等化演算部1への入力信号レベルと
タップ係数誤差補正部2への入力信号レベルとを異なっ
たレベルに設定するものである(請求項1)。このた
め、入力レベル設定部3は、入力信号を2系統に分岐す
る分岐部と、この分岐部で分岐された等化演算部1への
信号についてのレベルを変更するレベル変更部とをそな
えて構成され(請求項2)、さらに、このレベル変更部
が、等化器出力の誤差補正に必要なビット精度を確保し
うるように、等化演算部1への信号についてのレベルを
変更するように構成される(請求項3)。
演算部1のためのタップ係数についての誤差を等化器入
力と等化器出力とに基づいて補正するものであり、入力
レベル設定部3は、等化演算部1への入力信号レベルと
タップ係数誤差補正部2への入力信号レベルとを異なっ
たレベルに設定するものである(請求項1)。このた
め、入力レベル設定部3は、入力信号を2系統に分岐す
る分岐部と、この分岐部で分岐された等化演算部1への
信号についてのレベルを変更するレベル変更部とをそな
えて構成され(請求項2)、さらに、このレベル変更部
が、等化器出力の誤差補正に必要なビット精度を確保し
うるように、等化演算部1への信号についてのレベルを
変更するように構成される(請求項3)。
【0014】また、このとき、入力レベル設定部3にお
ける分岐部で分岐されたタップ係数誤差補正部2への信
号は、等化演算部1での遅延に対応して遅延を施されて
該タップ係数誤差補正部2へ供給されるように構成され
ている(請求項4)。さらに、タップ係数レベル補正部
4は、等化器のループゲインが1以下となるように、タ
ップ係数誤差補正部2の出力レベルを補正するものであ
り(請求項5)、このため、このタップ係数レベル補正
部4は、等化器への入力信号に基づき、且つ、タップ数
を考慮して、タップ係数誤差補正部2の出力レベルを補
正するように構成されている(請求項6)。
ける分岐部で分岐されたタップ係数誤差補正部2への信
号は、等化演算部1での遅延に対応して遅延を施されて
該タップ係数誤差補正部2へ供給されるように構成され
ている(請求項4)。さらに、タップ係数レベル補正部
4は、等化器のループゲインが1以下となるように、タ
ップ係数誤差補正部2の出力レベルを補正するものであ
り(請求項5)、このため、このタップ係数レベル補正
部4は、等化器への入力信号に基づき、且つ、タップ数
を考慮して、タップ係数誤差補正部2の出力レベルを補
正するように構成されている(請求項6)。
【0015】
【作用】そして、この図1に示す本発明の自動等化器で
は、等化演算部1により入力信号に対して等化を施す
際、入力レベル設定部3により、等化演算部1への入力
信号レベルとタップ係数誤差補正部2への入力信号レベ
ルとを異なったレベルに設定し、この等化器演算部1へ
の入力信号とは異なるレベルに設定された信号に基づい
て、タップ係数誤差補正部2により、等化演算部1のた
めのタップ係数についての誤差を補正することができ
る。
は、等化演算部1により入力信号に対して等化を施す
際、入力レベル設定部3により、等化演算部1への入力
信号レベルとタップ係数誤差補正部2への入力信号レベ
ルとを異なったレベルに設定し、この等化器演算部1へ
の入力信号とは異なるレベルに設定された信号に基づい
て、タップ係数誤差補正部2により、等化演算部1のた
めのタップ係数についての誤差を補正することができ
る。
【0016】つまり、入力レベル設定部3で等化演算部
1への入力信号レベルとタップ係数誤差補正部2への入
力信号レベルとを異なったレベルに設定することによ
り、等化演算部1での等化処理とタップ係数誤差補正部
2での誤差補正処理とを、それぞれ異なるレベルの信号
を用いて行なうことができる(請求項1)。そして、具
体的に、入力レベル設定部3では、分岐部により入力信
号が2系統に分岐され、レベル変更部によりこの分岐部
で分岐された等化演算部1への信号についてのレベルが
変更されるが(請求項2)、このとき等化器出力の誤差
補正に必要なビット精度を確保しうるように、等化演算
部1への信号についてのレベルが変更される(請求項
3)。
1への入力信号レベルとタップ係数誤差補正部2への入
力信号レベルとを異なったレベルに設定することによ
り、等化演算部1での等化処理とタップ係数誤差補正部
2での誤差補正処理とを、それぞれ異なるレベルの信号
を用いて行なうことができる(請求項1)。そして、具
体的に、入力レベル設定部3では、分岐部により入力信
号が2系統に分岐され、レベル変更部によりこの分岐部
で分岐された等化演算部1への信号についてのレベルが
変更されるが(請求項2)、このとき等化器出力の誤差
補正に必要なビット精度を確保しうるように、等化演算
部1への信号についてのレベルが変更される(請求項
3)。
【0017】また、入力レベル設定部3における分岐部
で分岐されたタップ係数誤差補正部2への信号は、等化
演算部1での遅延に対応して遅延が施されてタップ係数
誤差補正部2へ供給されることにより、タップ係数誤差
補正部2での2つの信号の入力タイミングが合わせられ
る(請求項4)。さらに、タップ係数レベル補正部4で
は、等化器のループゲインが1以下となるように、タッ
プ係数誤差補正部2の出力レベルが補正されるが(請求
項5)、この場合は、等化器への入力信号に基づき、且
つ、等化器のタップ数を考慮して、タップ係数誤差補正
部2の出力レベルが補正される(請求項6)。
で分岐されたタップ係数誤差補正部2への信号は、等化
演算部1での遅延に対応して遅延が施されてタップ係数
誤差補正部2へ供給されることにより、タップ係数誤差
補正部2での2つの信号の入力タイミングが合わせられ
る(請求項4)。さらに、タップ係数レベル補正部4で
は、等化器のループゲインが1以下となるように、タッ
プ係数誤差補正部2の出力レベルが補正されるが(請求
項5)、この場合は、等化器への入力信号に基づき、且
つ、等化器のタップ数を考慮して、タップ係数誤差補正
部2の出力レベルが補正される(請求項6)。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。さて、図2は本発明の一実施例にかかるオンライ
ンシステムのブロック図であるが、この図2に示すオン
ラインシステムでは、ホスト(コンピュータ)10に通
信制御装置(CCP)(図示せず)を介しモデム12が
接続されており、更にこのモデム12には、アナログ回
線(専用回線)14を介して他の場所に設置されたモデ
ム12′が接続されている。そして、モデム12′に、
ワークステーションとしての端末16A〜16Cが接続
されている。
する。さて、図2は本発明の一実施例にかかるオンライ
ンシステムのブロック図であるが、この図2に示すオン
ラインシステムでは、ホスト(コンピュータ)10に通
信制御装置(CCP)(図示せず)を介しモデム12が
接続されており、更にこのモデム12には、アナログ回
線(専用回線)14を介して他の場所に設置されたモデ
ム12′が接続されている。そして、モデム12′に、
ワークステーションとしての端末16A〜16Cが接続
されている。
【0019】ここで、モデム12,12′は、伝送速度
が例えば28.8kbpsという超高速モデムとして構
成され、例えば3つのメインデータのためのメインチャ
ネルと、ネットワーク監視用セカンダリデータのための
セカンダリチャネルとを時分割処理し更に変調処理を施
して、非ナイキスト伝送方式で送信するとともに、受信
信号を復調して各データ(メインデータ,セカンダリデ
ータ)を再生するものである。また、モデム12,1
2′は、周知のように、データを送信する前に、トレー
ニングデータを送信し、このトレーニングデータを使用
して、受信部の初期化処理を施すことができるようにも
なっている。
が例えば28.8kbpsという超高速モデムとして構
成され、例えば3つのメインデータのためのメインチャ
ネルと、ネットワーク監視用セカンダリデータのための
セカンダリチャネルとを時分割処理し更に変調処理を施
して、非ナイキスト伝送方式で送信するとともに、受信
信号を復調して各データ(メインデータ,セカンダリデ
ータ)を再生するものである。また、モデム12,1
2′は、周知のように、データを送信する前に、トレー
ニングデータを送信し、このトレーニングデータを使用
して、受信部の初期化処理を施すことができるようにも
なっている。
【0020】そして、親局としてのモデム12は、上記
のような機能を発揮するために、図4に示すように、変
調機能付き送信部20及び復調機能付き受信部22をそ
なえ、送信部20の出力側に、図示しない送信用ローパ
スフィルタや送信増幅器が設けられるとともに、受信部
22の入力側に、図示しない受信増幅器や受信用ローパ
スフィルタが設けられている。
のような機能を発揮するために、図4に示すように、変
調機能付き送信部20及び復調機能付き受信部22をそ
なえ、送信部20の出力側に、図示しない送信用ローパ
スフィルタや送信増幅器が設けられるとともに、受信部
22の入力側に、図示しない受信増幅器や受信用ローパ
スフィルタが設けられている。
【0021】また、送信部20や受信部22は、図3に
示すように、マイクロプロセッサユニット(MPU)2
4やデジタルシグナルプロセッサ(DSP)26,D/
A変換器28,A/D変換器29をそなえて構成されて
いる。なお、送信部20や受信部22を構成するMPU
24やDSP26は、その容量や処理能力によって、適
宜複数個設けられる。
示すように、マイクロプロセッサユニット(MPU)2
4やデジタルシグナルプロセッサ(DSP)26,D/
A変換器28,A/D変換器29をそなえて構成されて
いる。なお、送信部20や受信部22を構成するMPU
24やDSP26は、その容量や処理能力によって、適
宜複数個設けられる。
【0022】さらに、このモデム12の要部を詳細に説
明する。すなわち、図4に示すように、まず、このモデ
ム12の送信部20は、シリアル/パラレル変換器(S
/P変換器)30,スクランブラ(SCR)32A,3
2B,和分演算部34A,34B,トレリスコード変調
部(TCM)36,信号点発生部38A,38B,フレ
ーム回転部40,ロールオフフィルタ(ROF)42,
変調部44,固定等化部(EQL)46,アテネータ
(ATT)48,制御部としてのシーケンサ(SEQ)
50等をそなえている。
明する。すなわち、図4に示すように、まず、このモデ
ム12の送信部20は、シリアル/パラレル変換器(S
/P変換器)30,スクランブラ(SCR)32A,3
2B,和分演算部34A,34B,トレリスコード変調
部(TCM)36,信号点発生部38A,38B,フレ
ーム回転部40,ロールオフフィルタ(ROF)42,
変調部44,固定等化部(EQL)46,アテネータ
(ATT)48,制御部としてのシーケンサ(SEQ)
50等をそなえている。
【0023】ここで、シリアル/パラレル変換器30は
メインチャネルデータSDmをシリアル/パラレル変換
するもので、スクランブラ32A,32Bは信号(メイ
ンチャネルデータSDmやセカンダリデータSDs,プ
リエンファシスデータ)をランダム化するものである。
また、和分演算部34Aはスクランブラ32Aの出力に
ついて和分演算を施すものであり、和分演算部34Bは
スクランブラ32Bの出力について和分演算を施すもの
であり、更に加えて、この和分演算部34Bはトレーニ
ング時に使用するグレー/ナチュラルコード変換(G/
N変換)機能も有しているが、このように和分演算部3
4A,34Bにおいて両データについてそれぞれ和分演
算を施すのは送信データを前後の相対差データとして送
信するためである。また、トレリスコード変調部36は
誤り訂正するための処理を施すものである。
メインチャネルデータSDmをシリアル/パラレル変換
するもので、スクランブラ32A,32Bは信号(メイ
ンチャネルデータSDmやセカンダリデータSDs,プ
リエンファシスデータ)をランダム化するものである。
また、和分演算部34Aはスクランブラ32Aの出力に
ついて和分演算を施すものであり、和分演算部34Bは
スクランブラ32Bの出力について和分演算を施すもの
であり、更に加えて、この和分演算部34Bはトレーニ
ング時に使用するグレー/ナチュラルコード変換(G/
N変換)機能も有しているが、このように和分演算部3
4A,34Bにおいて両データについてそれぞれ和分演
算を施すのは送信データを前後の相対差データとして送
信するためである。また、トレリスコード変調部36は
誤り訂正するための処理を施すものである。
【0024】信号点発生部38A,38Bは、メインデ
ータSDm及びセカンダリデータSDsについて所望の
信号点を発生させるもので、初期化時には、シーケンサ
50からの制御信号を受けて、トレーニングデータを生
成する。フレーム回転部40は同期外れの場合に引き込
み直すためにフレームを回転させるもので、ロールオフ
フィルタ42は、デジタル出力について所定周波数範囲
の信号だけを通過させるもので、ローパスフィルタの機
能を有する。
ータSDm及びセカンダリデータSDsについて所望の
信号点を発生させるもので、初期化時には、シーケンサ
50からの制御信号を受けて、トレーニングデータを生
成する。フレーム回転部40は同期外れの場合に引き込
み直すためにフレームを回転させるもので、ロールオフ
フィルタ42は、デジタル出力について所定周波数範囲
の信号だけを通過させるもので、ローパスフィルタの機
能を有する。
【0025】変調部44は、ロールオフフィルタ42の
出力について変調処理を施すもので、そのキャリア周波
数は例えば1850Hzに設定される。固定等化部46
は遅延や回線上の振幅成分等を等化するもので、アテネ
ータ48は固定等化部46の出力についてレベル調整を
行なうものである。また、制御部としてのシーケンサ5
0は、送信部20の各機能部30〜48の制御を行なう
ものであるが、初期化時には、信号点発生部38A,3
8Bに、トレーニングデータを生成させるような制御も
行なう。
出力について変調処理を施すもので、そのキャリア周波
数は例えば1850Hzに設定される。固定等化部46
は遅延や回線上の振幅成分等を等化するもので、アテネ
ータ48は固定等化部46の出力についてレベル調整を
行なうものである。また、制御部としてのシーケンサ5
0は、送信部20の各機能部30〜48の制御を行なう
ものであるが、初期化時には、信号点発生部38A,3
8Bに、トレーニングデータを生成させるような制御も
行なう。
【0026】なお、送信部20におけるスクランブラ3
2A,32B,和分演算部34A,34B,トレリスコ
ード変調部36,信号点発生部38A,38B,フレー
ム回転部40,シーケンサ50は、MPU24がその機
能を有し、ロールオフフィルタ42,変調部44,固定
等化部46,アテネータ48は、DSP26がその機能
を有する。
2A,32B,和分演算部34A,34B,トレリスコ
ード変調部36,信号点発生部38A,38B,フレー
ム回転部40,シーケンサ50は、MPU24がその機
能を有し、ロールオフフィルタ42,変調部44,固定
等化部46,アテネータ48は、DSP26がその機能
を有する。
【0027】また、このモデム12の受信部22は、固
定等化器52,復調部54,ロールオフフィルタ(帯域
分離フィルタ)56,自動利得制御部(AGC)58,
自動等化器(EQL)60,キャリア位相補正部(CA
PC)62,硬判定部64A,フレーム逆回転部66,
軟判定部64B,信号点判定部68A,68B,差分演
算部70A,70B,デスクランブラ72A,72Bを
そなえるとともに、キャリア検出部(CD)80,トレ
ーニングデータ検出部(TRG)82,インパルス再生
部84,インパルス検出部84A,タイミング抽出部8
6,タイミングロック部88及び制御部としてのシーケ
ンサ90等をそなえている。
定等化器52,復調部54,ロールオフフィルタ(帯域
分離フィルタ)56,自動利得制御部(AGC)58,
自動等化器(EQL)60,キャリア位相補正部(CA
PC)62,硬判定部64A,フレーム逆回転部66,
軟判定部64B,信号点判定部68A,68B,差分演
算部70A,70B,デスクランブラ72A,72Bを
そなえるとともに、キャリア検出部(CD)80,トレ
ーニングデータ検出部(TRG)82,インパルス再生
部84,インパルス検出部84A,タイミング抽出部8
6,タイミングロック部88及び制御部としてのシーケ
ンサ90等をそなえている。
【0028】ここで、固定等化器52は遅延や回線上の
振幅成分等を等化するもので、復調部54はA/D変換
器29でデジタル変換された受信信号に復調処理を施す
もので、ロールオフフィルタ56は、復調部54からの
デジタル出力について所定周波数範囲の信号だけを通過
させるもので、本実施例では、例えばデシメーションフ
ィルタが使用される。
振幅成分等を等化するもので、復調部54はA/D変換
器29でデジタル変換された受信信号に復調処理を施す
もので、ロールオフフィルタ56は、復調部54からの
デジタル出力について所定周波数範囲の信号だけを通過
させるもので、本実施例では、例えばデシメーションフ
ィルタが使用される。
【0029】自動利得制御部58は、ロールオフフィル
タ56によって帯域制限された復調信号のレベルが所定
の参照値となるようにループゲインを調整して後段の自
動等化部60へ入力する受信レベル自動調整手段を構成
するもので、後段の自動等化部60を正確に動作させる
ために必要なものである。自動等化器60は回線の伝送
歪み等を補正するために等化処理を施すものであり、キ
ャリア位相補正部62は自動等化器60の出力から周波
数オフセットや位相ジッタあるいは位相切片変動を予測
しこれらを除去(あるいは抑制)してキャリア位相を補
正するものである。
タ56によって帯域制限された復調信号のレベルが所定
の参照値となるようにループゲインを調整して後段の自
動等化部60へ入力する受信レベル自動調整手段を構成
するもので、後段の自動等化部60を正確に動作させる
ために必要なものである。自動等化器60は回線の伝送
歪み等を補正するために等化処理を施すものであり、キ
ャリア位相補正部62は自動等化器60の出力から周波
数オフセットや位相ジッタあるいは位相切片変動を予測
しこれらを除去(あるいは抑制)してキャリア位相を補
正するものである。
【0030】硬判定部64Aは入力信号に対応する疑似
参照信号を出力するもので、軟判定部64Bは硬判定部
64Aからの疑似参照信号を受けてビタビ復号等を施し
て誤り訂正を施すもので、これらの硬判定部64A,軟
判定部64Bは前置の信号判定部として機能する。フレ
ーム逆回転部66は同期外れを保護するために設けられ
るもので、信号点判定部68Aはメインデータについて
の信号点を判定するもので、信号点判定部68Bは、通
常時にはセカンダリデータについての信号点を判定する
一方、トレーニング時にはフレーム逆回転部66の出力
(軟判定部64Bでの判定は行なっていないセカンダリ
データ)について4値を判定するものである。
参照信号を出力するもので、軟判定部64Bは硬判定部
64Aからの疑似参照信号を受けてビタビ復号等を施し
て誤り訂正を施すもので、これらの硬判定部64A,軟
判定部64Bは前置の信号判定部として機能する。フレ
ーム逆回転部66は同期外れを保護するために設けられ
るもので、信号点判定部68Aはメインデータについて
の信号点を判定するもので、信号点判定部68Bは、通
常時にはセカンダリデータについての信号点を判定する
一方、トレーニング時にはフレーム逆回転部66の出力
(軟判定部64Bでの判定は行なっていないセカンダリ
データ)について4値を判定するものである。
【0031】差分演算部70Aは、信号点判定部68A
からの出力について差分演算を施すものであり、差分演
算部70Bは、信号点判定部68Bからの出力について
差分演算を施すものであり、更に加えて、この差分演算
部70Bは、トレーニング時に使用するグレー/ナチュ
ラルコード変換(G/N変換)機能も有しているが、こ
れらの差分演算部70A,70Bは、送信相対差データ
を元に戻す機能を有する。
からの出力について差分演算を施すものであり、差分演
算部70Bは、信号点判定部68Bからの出力について
差分演算を施すものであり、更に加えて、この差分演算
部70Bは、トレーニング時に使用するグレー/ナチュ
ラルコード変換(G/N変換)機能も有しているが、こ
れらの差分演算部70A,70Bは、送信相対差データ
を元に戻す機能を有する。
【0032】デスクランブラ72A,72Bはスクラン
ブラ32A,32Bでランダム処理された信号を元に戻
して、メインデータRDm,セカンダリデータRDsと
して出力するものである。キャリア検出部80は、キャ
リアを検出してデータが受信されたかどうかを検出する
もので、このキャリア検出部80の出力はシーケンサ9
0へ供給されるようになっている。
ブラ32A,32Bでランダム処理された信号を元に戻
して、メインデータRDm,セカンダリデータRDsと
して出力するものである。キャリア検出部80は、キャ
リアを検出してデータが受信されたかどうかを検出する
もので、このキャリア検出部80の出力はシーケンサ9
0へ供給されるようになっている。
【0033】トレーニングデータ検出部82は、トレー
ニングデータを検出してトレーニングの始まりを検出す
るもので、やはりこのトレーニングデータ検出部82の
出力もシーケンサ90へ供給されるようになっている。
インパルス再生部84は、トレーニングデータからイン
パルスを再生するもので、所望のインパルスを再生する
ことができるようになっている。インパルス検出部84
Aは、インパルス再生部84で再生されたインパルスを
検出するもので、このインパルス検出部84Aの出力も
シーケンサ90へ供給されるようになっている。
ニングデータを検出してトレーニングの始まりを検出す
るもので、やはりこのトレーニングデータ検出部82の
出力もシーケンサ90へ供給されるようになっている。
インパルス再生部84は、トレーニングデータからイン
パルスを再生するもので、所望のインパルスを再生する
ことができるようになっている。インパルス検出部84
Aは、インパルス再生部84で再生されたインパルスを
検出するもので、このインパルス検出部84Aの出力も
シーケンサ90へ供給されるようになっている。
【0034】タイミング再生部86は、自動利得制御部
58の出力から信号タイミングを抽出して、信号タイミ
ングがどこにあるのかを判定するもので、タイミングロ
ック部88はタイミング再生部86からの出力をPLL
回路を用いてロックするものである。また、制御部とし
てのシーケンサ90は、受信部22の各機能部52〜8
8の制御を行なうものである。
58の出力から信号タイミングを抽出して、信号タイミ
ングがどこにあるのかを判定するもので、タイミングロ
ック部88はタイミング再生部86からの出力をPLL
回路を用いてロックするものである。また、制御部とし
てのシーケンサ90は、受信部22の各機能部52〜8
8の制御を行なうものである。
【0035】なお、図4のセカンダリデータ送受信系に
おいて、鎖線で示すラインはトレーニング時のものを示
す。また、送信部22における固定等化器52,復調部
54,ロールオフフィルタ56,自動利得制御部58,
自動等化器60,キャリア位相補正部62,硬判定部6
4A,フレーム逆回転部66,軟判定部64B,キャリ
ア検出部80,トレーニングデータ検出部82,インパ
ルス再生部84,インパルス検出部84A,タイミング
抽出部86,タイミングロック部88は、DSP26が
その機能を有し、送信部22における信号点判定部68
A,68B,差分演算部70A,70B,デスクランブ
ラ72A,72Bは、MPU24がその機能を有する。
おいて、鎖線で示すラインはトレーニング時のものを示
す。また、送信部22における固定等化器52,復調部
54,ロールオフフィルタ56,自動利得制御部58,
自動等化器60,キャリア位相補正部62,硬判定部6
4A,フレーム逆回転部66,軟判定部64B,キャリ
ア検出部80,トレーニングデータ検出部82,インパ
ルス再生部84,インパルス検出部84A,タイミング
抽出部86,タイミングロック部88は、DSP26が
その機能を有し、送信部22における信号点判定部68
A,68B,差分演算部70A,70B,デスクランブ
ラ72A,72Bは、MPU24がその機能を有する。
【0036】なお、子局としてのモデム12′の構成
も、親局としてのモデム12の構成と同じであるので、
その構成についての説明は省略する。以下、上述のごと
く構成されたオンラインシステム全体の動作について述
べる。すなわち、まず、送信部20では、シリアル/パ
ラレル変換器30にて、メインチャネルデータSDm
が、シリアル/パラレル変換され、更にスクランブラ3
2Aでスクランブル化処理を施されたのち、和分演算部
34Aにて、スクランブラ32Aの出力が和分演算を施
されて、相対差データとして生成され、トレリスコード
変調部36で誤り訂正するための処理が施され、信号点
発生部38Aで、所望の信号点を発生せしめられる。
も、親局としてのモデム12の構成と同じであるので、
その構成についての説明は省略する。以下、上述のごと
く構成されたオンラインシステム全体の動作について述
べる。すなわち、まず、送信部20では、シリアル/パ
ラレル変換器30にて、メインチャネルデータSDm
が、シリアル/パラレル変換され、更にスクランブラ3
2Aでスクランブル化処理を施されたのち、和分演算部
34Aにて、スクランブラ32Aの出力が和分演算を施
されて、相対差データとして生成され、トレリスコード
変調部36で誤り訂正するための処理が施され、信号点
発生部38Aで、所望の信号点を発生せしめられる。
【0037】一方、セカンダリデータSDsも、スクラ
ンブラ32bでスクランブル化処理を施されたのち、和
分演算部34Bで、和分演算が施されて、相対差データ
として生成され、信号点発生部38Aで、所望の信号点
が発生せしめられる。その後、両信号は、フレーム回転
部40を経由し、ロールオフフィルタ42で、フィルタ
リング処理が施され、変調部44で、変調処理が施され
る。さらに、変調信号は、固定等化部46で遅延や回線
上の振幅成分等を等化され、アテネータ48でレベル調
整を行なわれて、D/A変換器28でD/A変換されて
から、非ナイキスト伝送方式にて回線上に送信される。
ンブラ32bでスクランブル化処理を施されたのち、和
分演算部34Bで、和分演算が施されて、相対差データ
として生成され、信号点発生部38Aで、所望の信号点
が発生せしめられる。その後、両信号は、フレーム回転
部40を経由し、ロールオフフィルタ42で、フィルタ
リング処理が施され、変調部44で、変調処理が施され
る。さらに、変調信号は、固定等化部46で遅延や回線
上の振幅成分等を等化され、アテネータ48でレベル調
整を行なわれて、D/A変換器28でD/A変換されて
から、非ナイキスト伝送方式にて回線上に送信される。
【0038】受信部22では、A/D変換器29でA/
D変換されてから、固定等化器52で、遅延や回線上の
振幅成分等を等化されたのち、復調部54で、復調処理
を施され、ロールオフフィルタ56にてフィルタリング
処理を施されたのち、自動利得制御部58で、復調信号
のレベルが所定の参照値となるようにループゲインを調
整されて、後段の自動等化器60へ入力する受信レベル
が自動調整される。
D変換されてから、固定等化器52で、遅延や回線上の
振幅成分等を等化されたのち、復調部54で、復調処理
を施され、ロールオフフィルタ56にてフィルタリング
処理を施されたのち、自動利得制御部58で、復調信号
のレベルが所定の参照値となるようにループゲインを調
整されて、後段の自動等化器60へ入力する受信レベル
が自動調整される。
【0039】さらに、自動等化器60では、回線の伝送
歪み等を補正するために等化処理が施され、更にキャリ
ア位相補正部62で、キャリア位相が補正されて、硬判
定部64Aや軟判定部64Bで、前置の信号判定が行な
われたのち、信号点判定部68Aで、メインデータにつ
いての信号点が判定されるとともに、信号点判定部68
Bにて、セカンダリデータについての信号点が判定され
る。
歪み等を補正するために等化処理が施され、更にキャリ
ア位相補正部62で、キャリア位相が補正されて、硬判
定部64Aや軟判定部64Bで、前置の信号判定が行な
われたのち、信号点判定部68Aで、メインデータにつ
いての信号点が判定されるとともに、信号点判定部68
Bにて、セカンダリデータについての信号点が判定され
る。
【0040】その後は、メインデータ,セカンダリデー
タはそれぞれ別々に差分演算処理やデスクラランブル処
理を施される。これにより、データ圧縮機能を使用しな
いでも、安定した超高速データ伝送を実現することがで
き、高い信頼性のモデムを提供することができる。さ
て、次に、上述のような超高速なモデムの受信部22に
適用される、本発明の要部である自動等化器(EQL)
60について、詳細に説明する。
タはそれぞれ別々に差分演算処理やデスクラランブル処
理を施される。これにより、データ圧縮機能を使用しな
いでも、安定した超高速データ伝送を実現することがで
き、高い信頼性のモデムを提供することができる。さ
て、次に、上述のような超高速なモデムの受信部22に
適用される、本発明の要部である自動等化器(EQL)
60について、詳細に説明する。
【0041】まず、図5,図6は本発明の一実施例とし
ての自動等化器の構成を示すブロック図であるが、これ
らの図5,図6に示すように、自動等化器(以下、単に
等化器ということがある)60は、入力レベル設定部6
01,等化器演算部602,タップ係数レベル補正部6
03及びタップ係数誤差補正部604で構成されてい
る。なお、自動利得制御部(AGC)58は、図4にて
前述したものと同様のものであり、信号判定部61は、
図4における硬判定部64Aと軟判定部64Bからなる
前置の信号判定部に相当するものである。なお、605
は加算器であり、信号判定部61の入出力信号(デー
タ)を負加算することにより、後述するタップ係数誤差
補正部604のための誤差信号(エラー量)を得るもの
である。
ての自動等化器の構成を示すブロック図であるが、これ
らの図5,図6に示すように、自動等化器(以下、単に
等化器ということがある)60は、入力レベル設定部6
01,等化器演算部602,タップ係数レベル補正部6
03及びタップ係数誤差補正部604で構成されてい
る。なお、自動利得制御部(AGC)58は、図4にて
前述したものと同様のものであり、信号判定部61は、
図4における硬判定部64Aと軟判定部64Bからなる
前置の信号判定部に相当するものである。なお、605
は加算器であり、信号判定部61の入出力信号(デー
タ)を負加算することにより、後述するタップ係数誤差
補正部604のための誤差信号(エラー量)を得るもの
である。
【0042】ここで、入力レベル設定部601は、等化
演算部602への入力信号レベルと後述するタップ係数
誤差補正部604への入力信号レベルとを異なったレベ
ルに設定するもので、分岐部6010で入力信号を2系
統に分岐し、分岐された等化器演算部602への信号に
ついてのレベルに対して、レベル変更部を構成する乗算
器6011により1/X(ただし、X>1)を乗算する
ことにより、入力信号レベルを変更するようになってい
る。なお、図6においては、乗算器6011により入力
信号に対して乗算される値を「X=8」としている。ま
た、6012は加算器であるが、この加算器6012で
は、入力レベル設定部601の乗算器6011により1
/8が乗算された入力信号に対して丸め処理(RN)が
施されるようになっている。
演算部602への入力信号レベルと後述するタップ係数
誤差補正部604への入力信号レベルとを異なったレベ
ルに設定するもので、分岐部6010で入力信号を2系
統に分岐し、分岐された等化器演算部602への信号に
ついてのレベルに対して、レベル変更部を構成する乗算
器6011により1/X(ただし、X>1)を乗算する
ことにより、入力信号レベルを変更するようになってい
る。なお、図6においては、乗算器6011により入力
信号に対して乗算される値を「X=8」としている。ま
た、6012は加算器であるが、この加算器6012で
は、入力レベル設定部601の乗算器6011により1
/8が乗算された入力信号に対して丸め処理(RN)が
施されるようになっている。
【0043】さらに、等化演算部602は、入力レベル
設定部601からの入力信号と、タップ係数レベル補正
部603からの誤差補正信号とを用いて入力信号に対し
て等化(演算)を施すもので、図6に示すように、それ
ぞれ63個の遅延部(T)1C〜63C,1D〜63
D,64個のタップ係数乗算部1E〜64E及び総和演
算部6021を有して構成されている。
設定部601からの入力信号と、タップ係数レベル補正
部603からの誤差補正信号とを用いて入力信号に対し
て等化(演算)を施すもので、図6に示すように、それ
ぞれ63個の遅延部(T)1C〜63C,1D〜63
D,64個のタップ係数乗算部1E〜64E及び総和演
算部6021を有して構成されている。
【0044】ここで、遅延部1C〜63Cは、入力信号
を、順次、時間的に遅延させてタップ係数乗算部1E〜
63Eへそれぞれ出力するものであり、遅延部1D〜6
3Dは、入力レベル設定部601により分岐され信号レ
ベルが1/8に変更された入力信号に対して、同様に、
遅延を施して後述するタップ係数誤差補正部604へ出
力するものである。つまり、入力レベル設定部601で
分岐されたタップ係数誤差補正部604への信号が、等
化演算部601での遅延部1C〜63Cによる入力信号
の遅延に対応して遅延を施されてタップ係数誤差補正部
604へ供給されるようになっている。
を、順次、時間的に遅延させてタップ係数乗算部1E〜
63Eへそれぞれ出力するものであり、遅延部1D〜6
3Dは、入力レベル設定部601により分岐され信号レ
ベルが1/8に変更された入力信号に対して、同様に、
遅延を施して後述するタップ係数誤差補正部604へ出
力するものである。つまり、入力レベル設定部601で
分岐されたタップ係数誤差補正部604への信号が、等
化演算部601での遅延部1C〜63Cによる入力信号
の遅延に対応して遅延を施されてタップ係数誤差補正部
604へ供給されるようになっている。
【0045】そして、タップ係数乗算部1E〜63E
は、遅延部1D〜63Dで順次遅延された各入力信号
と、後述するタップ係数レベル補正部603からの各誤
差補正信号とをそれぞれ乗算するものであり、総和演算
部6021は、各タップ係数乗算部1E〜64Eで乗算
されたデータ全てを加算するものである。なお、タップ
係数乗算部64Eでは、入力信号の代わりとしての
“β”と、タップ係数レベル補正部603からの誤差補
正信号とが乗算されるようになっている。
は、遅延部1D〜63Dで順次遅延された各入力信号
と、後述するタップ係数レベル補正部603からの各誤
差補正信号とをそれぞれ乗算するものであり、総和演算
部6021は、各タップ係数乗算部1E〜64Eで乗算
されたデータ全てを加算するものである。なお、タップ
係数乗算部64Eでは、入力信号の代わりとしての
“β”と、タップ係数レベル補正部603からの誤差補
正信号とが乗算されるようになっている。
【0046】また、タップ係数レベル補正部603は、
等化器60全体のループゲインが1以下となるように、
タップ係数誤差補正部604の出力レベルを補正するも
ので図6に示すように、遅延部(nT)1G〜64G,
加算器1H〜64H,1J〜64J及び乗算器1K〜6
4Kで構成されており、タップ係数誤差補正部604の
出力と、信号レベルを調整するためのデータ"ALPHA" と
が乗算器1K〜64Kで乗算され、その出力と遅延部1
G〜64Gで遅延された過去のデータとが、順次、加算
器1J〜64Jで加算されることにより積分され、タッ
プ係数誤差補正部604の出力レベルが補正されるよう
になっている。なお、加算器1H〜64Hでは、加算器
1J〜64Jの出力に対して丸め処理(RN)が施され
るようになっている。
等化器60全体のループゲインが1以下となるように、
タップ係数誤差補正部604の出力レベルを補正するも
ので図6に示すように、遅延部(nT)1G〜64G,
加算器1H〜64H,1J〜64J及び乗算器1K〜6
4Kで構成されており、タップ係数誤差補正部604の
出力と、信号レベルを調整するためのデータ"ALPHA" と
が乗算器1K〜64Kで乗算され、その出力と遅延部1
G〜64Gで遅延された過去のデータとが、順次、加算
器1J〜64Jで加算されることにより積分され、タッ
プ係数誤差補正部604の出力レベルが補正されるよう
になっている。なお、加算器1H〜64Hでは、加算器
1J〜64Jの出力に対して丸め処理(RN)が施され
るようになっている。
【0047】さらに、タップ係数誤差補正部604は、
乗算器601により信号レベルが変更される前の入力レ
ベル設定部601からの入力信号と、信号判定部61の
入出力を加算器605で負加算(減算)することにより
得られる誤差信号とに基づいて、誤差補正信号を等化器
演算部602へ出力して等化器演算部602のためのタ
ップ係数についての誤差を補正するものである。
乗算器601により信号レベルが変更される前の入力レ
ベル設定部601からの入力信号と、信号判定部61の
入出力を加算器605で負加算(減算)することにより
得られる誤差信号とに基づいて、誤差補正信号を等化器
演算部602へ出力して等化器演算部602のためのタ
ップ係数についての誤差を補正するものである。
【0048】このため、このタップ係数誤差補正部60
4は、図6に示すように、遅延部(nT)1L〜64
L,加算器1M〜64M,1N〜64N及び乗算器1P
〜64Pで構成されており、信号判定部61の入出力信
号に対して減算を施すことにより得られた誤差信号(図
5参照)と、入力レベル設定部601からの入力信号と
が乗算器1P〜64Pで乗算され、その出力と遅延部1
L〜64Lで遅延された過去のデータとが、順次、加算
器1N〜64Nで加算されることにより積分され、タッ
プ係数レベル補正部603への誤差補正信号が出力され
るようになっている。なお、加算器1M〜64Mでも、
加算器1J〜64Jの出力に対して丸め処理(RN)が
施されるようになっている。
4は、図6に示すように、遅延部(nT)1L〜64
L,加算器1M〜64M,1N〜64N及び乗算器1P
〜64Pで構成されており、信号判定部61の入出力信
号に対して減算を施すことにより得られた誤差信号(図
5参照)と、入力レベル設定部601からの入力信号と
が乗算器1P〜64Pで乗算され、その出力と遅延部1
L〜64Lで遅延された過去のデータとが、順次、加算
器1N〜64Nで加算されることにより積分され、タッ
プ係数レベル補正部603への誤差補正信号が出力され
るようになっている。なお、加算器1M〜64Mでも、
加算器1J〜64Jの出力に対して丸め処理(RN)が
施されるようになっている。
【0049】以下、上述のごとく構成された本発明の自
動等化器60の動作について詳述する。まず、自動利得
制御部58(図5参照)から出力されるモデムの受信信
号が、自動等化器60に入力されると、この受信信号
は、入力レベル設定部601で2系統に分岐され、一方
はそのままの信号レベルで遅延部1C〜63Cにより、
順次、遅延されてタップ係数誤差補正部604へ出力さ
れ、他方は乗算器6011で1/8が乗算されることに
より信号レベルが変更され、加算器6012で丸め処理
が施されてから、それぞれタップ係数乗算部1E〜63
Eへ出力される。
動等化器60の動作について詳述する。まず、自動利得
制御部58(図5参照)から出力されるモデムの受信信
号が、自動等化器60に入力されると、この受信信号
は、入力レベル設定部601で2系統に分岐され、一方
はそのままの信号レベルで遅延部1C〜63Cにより、
順次、遅延されてタップ係数誤差補正部604へ出力さ
れ、他方は乗算器6011で1/8が乗算されることに
より信号レベルが変更され、加算器6012で丸め処理
が施されてから、それぞれタップ係数乗算部1E〜63
Eへ出力される。
【0050】つまり、入力レベル設定部601により入
力信号を2系統に分岐し、この分岐された等化器演算部
602への信号についてのレベルが、乗算器(レベル変
更部)6011により、確実に、等化器演算部602へ
の入力信号レベルとタップ係数誤差補正部604への入
力信号レベルとを異なったレベルに設定することができ
るのである。
力信号を2系統に分岐し、この分岐された等化器演算部
602への信号についてのレベルが、乗算器(レベル変
更部)6011により、確実に、等化器演算部602へ
の入力信号レベルとタップ係数誤差補正部604への入
力信号レベルとを異なったレベルに設定することができ
るのである。
【0051】従って、等化器演算部602での等化処理
とタップ係数誤差補正部604での誤差補正処理とにそ
れぞれ異なるレベルの信号を用いることにより、各処理
を切り分けて行なうことができるので、超高速なモデム
(例えば、伝送速度が28.8kbps)の受信部22
(図4参照)に用いられる、タップ係数が非常に多い等
化器60の場合にも、タップ係数誤差補正部604にお
ける誤差補正処理の精度を保つことができる。
とタップ係数誤差補正部604での誤差補正処理とにそ
れぞれ異なるレベルの信号を用いることにより、各処理
を切り分けて行なうことができるので、超高速なモデム
(例えば、伝送速度が28.8kbps)の受信部22
(図4参照)に用いられる、タップ係数が非常に多い等
化器60の場合にも、タップ係数誤差補正部604にお
ける誤差補正処理の精度を保つことができる。
【0052】ここで、この図6中では、乗算器6011
で1/8という値が入力信号に対して乗算されるよう設
定されているが、この乗算器6011での乗算値は、総
和演算部6021の出力、つまり、等化器60の出力の
誤差補正に必要なビット精度(タップ係数誤差補正部6
04への入力信号ERR,ERIの必要ビット数)を確
保しうるように設定されており、その結果、より精度の
高い誤差補正を施すことができるようになっている。
で1/8という値が入力信号に対して乗算されるよう設
定されているが、この乗算器6011での乗算値は、総
和演算部6021の出力、つまり、等化器60の出力の
誤差補正に必要なビット精度(タップ係数誤差補正部6
04への入力信号ERR,ERIの必要ビット数)を確
保しうるように設定されており、その結果、より精度の
高い誤差補正を施すことができるようになっている。
【0053】すなわち、図7に示すように、等化器60
には、その平均入力レベルに対してS/N比,ビット精
度,等化器60の出力のピーク値などが最適な値となる
レベル信号が存在するので、これに基づいて、誤差補正
信号を得るのに適した(エラー積分用の)信号レベル
(例えば、「−15±1dB」)と、総和演算部602
1での演算に適した(EQL Σ出力計算用の)信号レ
ベル(例えば、「−33±1dB」)とが、それぞれタ
ップ係数誤差補正部604と総和演算部6021(乗算
器1E〜63E)への入力信号となるように、入力レベ
ル設定部601の乗算器6011の乗算値(1/8)が
設定されているのである。
には、その平均入力レベルに対してS/N比,ビット精
度,等化器60の出力のピーク値などが最適な値となる
レベル信号が存在するので、これに基づいて、誤差補正
信号を得るのに適した(エラー積分用の)信号レベル
(例えば、「−15±1dB」)と、総和演算部602
1での演算に適した(EQL Σ出力計算用の)信号レ
ベル(例えば、「−33±1dB」)とが、それぞれタ
ップ係数誤差補正部604と総和演算部6021(乗算
器1E〜63E)への入力信号となるように、入力レベ
ル設定部601の乗算器6011の乗算値(1/8)が
設定されているのである。
【0054】なお、この図7において、最低必要な受信
信号のS/N 比は、通常のアイパターン劣化(EYE劣化) を
25%と考えると、60.20-8.64=51.56dB、すなわち、約
52dB以上となる。また総和演算部(Σ)6021の
出力のピーク値は、等化器60のセンタタップ(本実施
例では、タップ係数乗算部32E)の乗算値を1.0
4、タップ数を63タップとすると、総和演算部602
1の出力のピーク値は、入力信号のピーク値の16倍(1.0
4 ×63/2/2=16.38) まで余裕を見れば十分であることが
実験的にわかっているので、平均入力レベルの16×4 倍
(ピークファクター12dB)した値が2.00を越えなければ
良いことがわかる。
信号のS/N 比は、通常のアイパターン劣化(EYE劣化) を
25%と考えると、60.20-8.64=51.56dB、すなわち、約
52dB以上となる。また総和演算部(Σ)6021の
出力のピーク値は、等化器60のセンタタップ(本実施
例では、タップ係数乗算部32E)の乗算値を1.0
4、タップ数を63タップとすると、総和演算部602
1の出力のピーク値は、入力信号のピーク値の16倍(1.0
4 ×63/2/2=16.38) まで余裕を見れば十分であることが
実験的にわかっているので、平均入力レベルの16×4 倍
(ピークファクター12dB)した値が2.00を越えなければ
良いことがわかる。
【0055】従って、タップ係数の値が異常成長したと
しても、各タップ値は2.00を越えないことになる。ま
た、万一、各タップ係数の値が、2.00となった場合で
も、等化出力である総和演算部6021の出力値は、1.
43×2=2.86<4.0 であるため、システム上の問題はな
い。なお、従来は、図11にて前述したように、等化器
60への入力信号が一系統であったため、このような設
定が不可能であることは容易にわかる。
しても、各タップ値は2.00を越えないことになる。ま
た、万一、各タップ係数の値が、2.00となった場合で
も、等化出力である総和演算部6021の出力値は、1.
43×2=2.86<4.0 であるため、システム上の問題はな
い。なお、従来は、図11にて前述したように、等化器
60への入力信号が一系統であったため、このような設
定が不可能であることは容易にわかる。
【0056】さて、その後、このように、入力レベル設
定部601(乗算器6011)で、入力信号レベル(−
15±1dB)とは異なる信号レベル(−33±1d
B)に変更された信号は、各遅延部1D〜63Dで遅延
が施されてタップ係数乗算部1E〜63Eへ出力され、
各タップ係数乗算部1E〜63Eで、タップ係数レベル
補正部603からの各出力と乗算された後、総和演算部
6021で各タップ係数乗算部1E〜63Eの出力全て
が加算される。
定部601(乗算器6011)で、入力信号レベル(−
15±1dB)とは異なる信号レベル(−33±1d
B)に変更された信号は、各遅延部1D〜63Dで遅延
が施されてタップ係数乗算部1E〜63Eへ出力され、
各タップ係数乗算部1E〜63Eで、タップ係数レベル
補正部603からの各出力と乗算された後、総和演算部
6021で各タップ係数乗算部1E〜63Eの出力全て
が加算される。
【0057】その後、総和演算部6021は、乗算器6
022で乗算〔2(ASL)×4、つまり、24 が乗
算)され、加算器6023で丸め処理(RN)が施され
て等化信号が信号判定部61(図5参照)へ出力され
る。なお、このとき、タップ係数乗算部64Eでは、入
力信号の代わりに「β= 00020 +j0」なるデータと、タ
ップ係数レベル補正部603の出力(データ)とを乗算
して、このデータを総和演算部6021へ入力すること
により、等化器60における誤差補正に必要なビット精
度を補償している。また、このタップ係数レベル補正部
603からタップ係数乗算部64Eへのデータには、タ
ップ係数誤差補正部604において、入力信号(AG
R,AGI)の代わりに、「γ= 010000 +j0 」なるデ
ータを乗算器64Pで誤差信号(ERR,ERI)と乗
算することにより、タップ係数の誤差を直流補正した後
のデータが用いられる。" 000020"," 010000 "は、演
算誤差に相当する値である。
022で乗算〔2(ASL)×4、つまり、24 が乗
算)され、加算器6023で丸め処理(RN)が施され
て等化信号が信号判定部61(図5参照)へ出力され
る。なお、このとき、タップ係数乗算部64Eでは、入
力信号の代わりに「β= 00020 +j0」なるデータと、タ
ップ係数レベル補正部603の出力(データ)とを乗算
して、このデータを総和演算部6021へ入力すること
により、等化器60における誤差補正に必要なビット精
度を補償している。また、このタップ係数レベル補正部
603からタップ係数乗算部64Eへのデータには、タ
ップ係数誤差補正部604において、入力信号(AG
R,AGI)の代わりに、「γ= 010000 +j0 」なるデ
ータを乗算器64Pで誤差信号(ERR,ERI)と乗
算することにより、タップ係数の誤差を直流補正した後
のデータが用いられる。" 000020"," 010000 "は、演
算誤差に相当する値である。
【0058】ところで、上述の各タップ係数乗算部1E
〜64Eで入力信号と乗算されるタップ係数レベル補正
部603の出力信号は、等化器60(総和演算部602
1)の出力から信号判定部61(図5参照)を介して得
られる誤差信号(エラー:ERR,ERI)を、タップ
係数誤差補正部604へフィードバックさせることによ
り得られる。
〜64Eで入力信号と乗算されるタップ係数レベル補正
部603の出力信号は、等化器60(総和演算部602
1)の出力から信号判定部61(図5参照)を介して得
られる誤差信号(エラー:ERR,ERI)を、タップ
係数誤差補正部604へフィードバックさせることによ
り得られる。
【0059】ここで、本実施例のように、伝送速度が例
えば28.8kbpsという超高速モデムの受信部22
(図4参照)に等化器60が用いられる場合、図8に示
すように、伝送速度が9.6kbps又は14.4kb
psなどの一般的なモデムに比べて、アイパターン上の
信号点数が非常に多くなるので、各信号点の間隔が小さ
くなる(この図8においては、0.015625)。
えば28.8kbpsという超高速モデムの受信部22
(図4参照)に等化器60が用いられる場合、図8に示
すように、伝送速度が9.6kbps又は14.4kb
psなどの一般的なモデムに比べて、アイパターン上の
信号点数が非常に多くなるので、各信号点の間隔が小さ
くなる(この図8においては、0.015625)。
【0060】この結果、誤差信号(ERR,ERI)に
必要なビット数がこれに応じて増加するのだが、具体的
には、雑音の平均レベルを“N”、雑音のピークファク
ターを12dBとすると、N=0.015625/4(25%)/4(12dB)=0.00
09765625(-60.20dBm) となるので(ただし、"25%" はア
イパターン劣化の目標値を指す)、誤差信号(ERR,
ERI)の必要ビット数nは、 2/0.0009765625 ×2=40
96、つまり12bitとなる。従って、誤差信号(ER
R,ERI)は、タップ係数誤差補正部604へフィー
ドバックされるまで、この12bitというビット精度
を維持しておく必要がある。
必要なビット数がこれに応じて増加するのだが、具体的
には、雑音の平均レベルを“N”、雑音のピークファク
ターを12dBとすると、N=0.015625/4(25%)/4(12dB)=0.00
09765625(-60.20dBm) となるので(ただし、"25%" はア
イパターン劣化の目標値を指す)、誤差信号(ERR,
ERI)の必要ビット数nは、 2/0.0009765625 ×2=40
96、つまり12bitとなる。従って、誤差信号(ER
R,ERI)は、タップ係数誤差補正部604へフィー
ドバックされるまで、この12bitというビット精度
を維持しておく必要がある。
【0061】さて次に、図6に示すように、この誤差信
号(ERR,ERI)が、タップ係数誤差補正部604
へフィードバックされると、タップ係数誤差補正部60
4では、入力レベル設定部601で分岐された入力信号
のうち、信号レベルが変更されずに、そのまま遅延部1
C〜63Cで順次遅延された各信号と、誤差信号(ER
R,ERI)とが各乗算器1P〜63Pでそれぞれ乗算
され、その出力と遅延部1L〜64Lで遅延された過去
のデータとが、順次、加算器1N〜64Nで加算されて
積分されることにより、タップ係数レベル補正部603
へ等化演算部602の各タップ係数乗算部1E〜63E
のための誤差補正信号が得られる。
号(ERR,ERI)が、タップ係数誤差補正部604
へフィードバックされると、タップ係数誤差補正部60
4では、入力レベル設定部601で分岐された入力信号
のうち、信号レベルが変更されずに、そのまま遅延部1
C〜63Cで順次遅延された各信号と、誤差信号(ER
R,ERI)とが各乗算器1P〜63Pでそれぞれ乗算
され、その出力と遅延部1L〜64Lで遅延された過去
のデータとが、順次、加算器1N〜64Nで加算されて
積分されることにより、タップ係数レベル補正部603
へ等化演算部602の各タップ係数乗算部1E〜63E
のための誤差補正信号が得られる。
【0062】そして、タップ係数レベル補正部603で
は、このタップ係数誤差補正部604からの誤差補正信
号と、等化器60のループゲインが1以下となるよう制
御するためのデータ"ALPHA" とが乗算器1K〜64Kで
乗算され、その出力と遅延部1G〜64Gで遅延された
過去のデータとが、順次、加算器1J〜64Jで加算さ
れて積分されることにより、等化器演算部602の各タ
ップ係数乗算部1E〜63Eへの出力レベルが、等化器
60のループゲインが1以下となるよう補正される。
は、このタップ係数誤差補正部604からの誤差補正信
号と、等化器60のループゲインが1以下となるよう制
御するためのデータ"ALPHA" とが乗算器1K〜64Kで
乗算され、その出力と遅延部1G〜64Gで遅延された
過去のデータとが、順次、加算器1J〜64Jで加算さ
れて積分されることにより、等化器演算部602の各タ
ップ係数乗算部1E〜63Eへの出力レベルが、等化器
60のループゲインが1以下となるよう補正される。
【0063】そして、このタップ係数レベル補正部60
3でレベル補正された誤差補正信号が、等化器演算部6
02のタップ係数乗算部1E〜63Eへ出力されること
により、等化器60のループゲインが1以下に保たれた
まま、等化器演算部602での各タップ係数が最適な値
に補正される。従って、等化器60におけるタップ係数
がオーバーフローすることなく精度の高い等化出力を得
ることができるのである。
3でレベル補正された誤差補正信号が、等化器演算部6
02のタップ係数乗算部1E〜63Eへ出力されること
により、等化器60のループゲインが1以下に保たれた
まま、等化器演算部602での各タップ係数が最適な値
に補正される。従って、等化器60におけるタップ係数
がオーバーフローすることなく精度の高い等化出力を得
ることができるのである。
【0064】ここで、上述の信号レベルを調整するため
のデータ"ALPHA" の求め方について、図9及び図10を
用いて、以下に述べる。なお、図9において、図6中の
符号と同一の符号は同一部分を指す。まず、図9に示す
ように、遅延部1C及び遅延部1Dへの入力を、それぞ
れ“E”,“X”、信号判定部61による判定後のエラ
ー(誤差)量を、例えば、ΔE=1.0 と仮定すると、タッ
プ係数レベル補正部603の各乗算器1K〜64Kから
のタップ係数の増分ΔC は、 ΔC = ΔE ×2 Q ×E ×m ×ALPHA = 2 Q ×E * ×m ×ALPHA ・・・・(1) となる。ただし、mはシンボル平均化のシンボル数を表
し、本実施例では、64タップ補正の5シンボル平均化
を行なうので、m=5である。
のデータ"ALPHA" の求め方について、図9及び図10を
用いて、以下に述べる。なお、図9において、図6中の
符号と同一の符号は同一部分を指す。まず、図9に示す
ように、遅延部1C及び遅延部1Dへの入力を、それぞ
れ“E”,“X”、信号判定部61による判定後のエラ
ー(誤差)量を、例えば、ΔE=1.0 と仮定すると、タッ
プ係数レベル補正部603の各乗算器1K〜64Kから
のタップ係数の増分ΔC は、 ΔC = ΔE ×2 Q ×E ×m ×ALPHA = 2 Q ×E * ×m ×ALPHA ・・・・(1) となる。ただし、mはシンボル平均化のシンボル数を表
し、本実施例では、64タップ補正の5シンボル平均化
を行なうので、m=5である。
【0065】すると、このときの総和演算部6021の
出力増分ΔΣは、等化器のタップ数をnとすると、 ΔΣ = ΣΔC ×X = n ΔC ×X = n×2 Q ×E ×m ×ALPHA ×X = n×2 Q ×E ×m ×ALPHA ×E/8 ( ∵X=E/8 ) = n×2 Q ×E2×m ×ALPHA/8 = n×2 Q ×m ×ALPHA/8 ×E2 ・・・・・(2) と表すことができる。
出力増分ΔΣは、等化器のタップ数をnとすると、 ΔΣ = ΣΔC ×X = n ΔC ×X = n×2 Q ×E ×m ×ALPHA ×X = n×2 Q ×E ×m ×ALPHA ×E/8 ( ∵X=E/8 ) = n×2 Q ×E2×m ×ALPHA/8 = n×2 Q ×m ×ALPHA/8 ×E2 ・・・・・(2) と表すことができる。
【0066】従って、信号判定部61への入力増分$
は、 $ =ΔΣ×16=16 ×n ×2 Q ×m ×ALPHA/8 ・E2 =2nm ×2 Q ×ALPHA ×E2 ・・・・(3) となることがわかる。そして、このとき、"ALPHA" の値
は、図10に示すような、2乗演算部6031,乗算器
6032〜6035,加算器6036〜6039,リミ
ッタ(LM)6040及び遅延部(T,CTEQL)6
041で構成される回路により、等化器60への入力信
号(AGR,AGI)に基づいて決定されるようになっ
ている。すなわち、入力信号レベル「−15dBm」の
絶対値を2乗した値〔|-15dBm|2=(10 -15/20)2=0.031
622776 000818 〕を、加算器6036への参照信号(R
ef)として用い、遅延部(T)6041の入力値を
“X”、出力値を"CTEQL"とすると、 X2・CTEQL = 0.031622776 ・・・・(4) となる。従って、乗算器6034で乗算される“α" 、
及び乗算器6035で乗算される“ALP1”を考慮に入れ
ると、"ALPHA" は、 ALPHA = CTEQL × 0.5× ALP1 = 0.031622776/E2×1/2 ×ALP1 ・・・・(5) と表すことができる。
は、 $ =ΔΣ×16=16 ×n ×2 Q ×m ×ALPHA/8 ・E2 =2nm ×2 Q ×ALPHA ×E2 ・・・・(3) となることがわかる。そして、このとき、"ALPHA" の値
は、図10に示すような、2乗演算部6031,乗算器
6032〜6035,加算器6036〜6039,リミ
ッタ(LM)6040及び遅延部(T,CTEQL)6
041で構成される回路により、等化器60への入力信
号(AGR,AGI)に基づいて決定されるようになっ
ている。すなわち、入力信号レベル「−15dBm」の
絶対値を2乗した値〔|-15dBm|2=(10 -15/20)2=0.031
622776 000818 〕を、加算器6036への参照信号(R
ef)として用い、遅延部(T)6041の入力値を
“X”、出力値を"CTEQL"とすると、 X2・CTEQL = 0.031622776 ・・・・(4) となる。従って、乗算器6034で乗算される“α" 、
及び乗算器6035で乗算される“ALP1”を考慮に入れ
ると、"ALPHA" は、 ALPHA = CTEQL × 0.5× ALP1 = 0.031622776/E2×1/2 ×ALP1 ・・・・(5) と表すことができる。
【0067】ここで、等化器60のループゲインは、
“1”以下である必要があるので、例えば、ループゲイ
ンを1.00とすると、信号判定部61への入力増分$が
“1”となればよく、 $ = 2nm×2 Q ×0.031622776 ×1/2 ×ALP1 = nm×2 Q ×0.031622776 ×ALP1 = 1 ・・・・・・・・・・・(6) となり、この結果、 ALP1 = 1/ nm×2 Q ×0.031622776 ・・・・(7) となる。そして、この式(7)と式(5)とによって、
等化器60のループゲインが1以下となるように、タッ
プ係数誤差補正部604の出力レベルを補正するため
の"ALPHA" が得られる。つまり、式(5)及び式(7)
から分かるように、この場合、タップ係数レベル補正部
603は、等化器60への入力信号(AGR,AGI)
に基づき、且つ、等化器60のタップ数を考慮して、タ
ップ係数誤差補正部604の出力レベルを補正するよう
になっているのである。なお、6040は、リミッター
であり、信号レベルの絶対値をとっている。
“1”以下である必要があるので、例えば、ループゲイ
ンを1.00とすると、信号判定部61への入力増分$が
“1”となればよく、 $ = 2nm×2 Q ×0.031622776 ×1/2 ×ALP1 = nm×2 Q ×0.031622776 ×ALP1 = 1 ・・・・・・・・・・・(6) となり、この結果、 ALP1 = 1/ nm×2 Q ×0.031622776 ・・・・(7) となる。そして、この式(7)と式(5)とによって、
等化器60のループゲインが1以下となるように、タッ
プ係数誤差補正部604の出力レベルを補正するため
の"ALPHA" が得られる。つまり、式(5)及び式(7)
から分かるように、この場合、タップ係数レベル補正部
603は、等化器60への入力信号(AGR,AGI)
に基づき、且つ、等化器60のタップ数を考慮して、タ
ップ係数誤差補正部604の出力レベルを補正するよう
になっているのである。なお、6040は、リミッター
であり、信号レベルの絶対値をとっている。
【0068】このように、例えば、伝送速度が28.8
kbpsという超高速なモデムの受信部22(図4参
照)に用いるために等化器60のタップ数が増加して
も、高い精度を保ったまま、確実に、等化器60におけ
るタップ係数の誤差補正を行なうことができ、正確な等
化信号が得られるようになる。なお、本実施例で述べた
自動等化器60は、例えば、伝送速度が28.8kbp
sという超高速モデムに用いることを想定しているが、
もちろん、他のデータ伝送装置に用いた場合も、本実施
例と同様の作用効果が得られる。従って、本実施例にお
ける自動等化器60を、非ナイキスト伝送方式のモデム
ではなく、ナイキスト伝送方式のモデムに適用した場合
も、本実施例と同様に、高精度な等化信号が得られる。
kbpsという超高速なモデムの受信部22(図4参
照)に用いるために等化器60のタップ数が増加して
も、高い精度を保ったまま、確実に、等化器60におけ
るタップ係数の誤差補正を行なうことができ、正確な等
化信号が得られるようになる。なお、本実施例で述べた
自動等化器60は、例えば、伝送速度が28.8kbp
sという超高速モデムに用いることを想定しているが、
もちろん、他のデータ伝送装置に用いた場合も、本実施
例と同様の作用効果が得られる。従って、本実施例にお
ける自動等化器60を、非ナイキスト伝送方式のモデム
ではなく、ナイキスト伝送方式のモデムに適用した場合
も、本実施例と同様に、高精度な等化信号が得られる。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の自動等化
器によれば、等化演算部により入力信号に対して等化を
施す際、等化演算部への入力信号レベルとタップ係数誤
差補正部への入力信号レベルとを異なったレベルに設定
し、この等化器への入力信号とは異なるレベルに設定さ
れた信号と等化器出力とに基づいて、等化演算部のため
のタップ係数についての誤差を補正することができるの
で、等化演算部での等化処理とタップ係数誤差補正部で
の誤差補正処理とにそれぞれ異なるレベルの信号を用い
て、各処理を切り分けて行なうことができ、等化器のタ
ップ数が増加しても、タップ係数誤差補正部における誤
差補正処理の精度を保つことができる(請求項1)。
器によれば、等化演算部により入力信号に対して等化を
施す際、等化演算部への入力信号レベルとタップ係数誤
差補正部への入力信号レベルとを異なったレベルに設定
し、この等化器への入力信号とは異なるレベルに設定さ
れた信号と等化器出力とに基づいて、等化演算部のため
のタップ係数についての誤差を補正することができるの
で、等化演算部での等化処理とタップ係数誤差補正部で
の誤差補正処理とにそれぞれ異なるレベルの信号を用い
て、各処理を切り分けて行なうことができ、等化器のタ
ップ数が増加しても、タップ係数誤差補正部における誤
差補正処理の精度を保つことができる(請求項1)。
【0070】そして、具体的に、入力レベル設定部で
は、分岐部により入力信号が2系統に分岐され、この分
岐部で分岐された等化演算部への信号についてのレベル
が、レベル変更部により変更されるので、確実に、等化
演算部への入力信号レベルとタップ係数誤差補正部への
入力信号レベルとを異なったレベルに設定することがで
きる(請求項2)。
は、分岐部により入力信号が2系統に分岐され、この分
岐部で分岐された等化演算部への信号についてのレベル
が、レベル変更部により変更されるので、確実に、等化
演算部への入力信号レベルとタップ係数誤差補正部への
入力信号レベルとを異なったレベルに設定することがで
きる(請求項2)。
【0071】また、このとき等化器出力の誤差補正に必
要なビット精度を確保しうるように、等化演算部への信
号についてのレベルが変更されるため、より精度の高い
誤差補正を施すことができるようになる(請求項3)。
さらに、入力レベル設定部における分岐部で分岐された
タップ係数誤差補正部への信号は、等化演算部での遅延
に対応して遅延が施されてタップ係数誤差補正部へ供給
されることにより、タップ係数誤差補正部での2つの信
号の入力タイミングが合わせられるので、タップ係数誤
差補正部における誤差補正をより確実に行なうことがで
きる(請求項4)。
要なビット精度を確保しうるように、等化演算部への信
号についてのレベルが変更されるため、より精度の高い
誤差補正を施すことができるようになる(請求項3)。
さらに、入力レベル設定部における分岐部で分岐された
タップ係数誤差補正部への信号は、等化演算部での遅延
に対応して遅延が施されてタップ係数誤差補正部へ供給
されることにより、タップ係数誤差補正部での2つの信
号の入力タイミングが合わせられるので、タップ係数誤
差補正部における誤差補正をより確実に行なうことがで
きる(請求項4)。
【0072】さらに、このとき、タップ係数レベル補正
部により、等化器のループゲインが1以下となるよう
に、タップ係数誤差補正部の出力レベルを補正すること
ができるので、等化器におけるタップ係数がオーバーフ
ローすることなく精度の高い等化器出力を得ることがで
きる(請求項5)。また、この場合、等化器への入力信
号に基づき、且つ、等化器のタップ数を考慮して、タッ
プ係数誤差補正部の出力レベルを補正することができる
ので、等化器のタップ数が増加しても、高い精度を保っ
たまま、確実にタップ係数の誤差補正を行なうことがで
きる(請求項6)。
部により、等化器のループゲインが1以下となるよう
に、タップ係数誤差補正部の出力レベルを補正すること
ができるので、等化器におけるタップ係数がオーバーフ
ローすることなく精度の高い等化器出力を得ることがで
きる(請求項5)。また、この場合、等化器への入力信
号に基づき、且つ、等化器のタップ数を考慮して、タッ
プ係数誤差補正部の出力レベルを補正することができる
ので、等化器のタップ数が増加しても、高い精度を保っ
たまま、確実にタップ係数の誤差補正を行なうことがで
きる(請求項6)。
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例にかかるオンラインシステム
のブロック図である。
のブロック図である。
【図3】本発明の一実施例の要部を示すブロック図であ
る。
る。
【図4】本発明の一実施例の要部を詳細に示すブロック
図である。
図である。
【図5】本発明の一実施例としての自動等化器の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図6】本実施例の自動等化器の詳細構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図7】本実施例の自動等化器への最適入力レベルを説
明するための図である。
明するための図である。
【図8】本実施例の自動等化器におけるアイパターン上
の信号点の一例を示す図である。
の信号点の一例を示す図である。
【図9】本実施例の自動等化器の動作を説明するための
図である。
図である。
【図10】本実施例の自動等化器の動作を説明するため
の図である。
の図である。
【図11】従来の自動等化器の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
1 等化演算部 2 タップ係数誤差補正部 3 入力レベル設定部 4 タップ係数レベル補正部 10 ホスト(コンピュータ) 12,12′ モデム 14 アナログ回線 16A〜16D 端末 20 変調機能付き送信部 22 復調機能付き受信部 24 マイクロプロセッサユニット(MPU) 26 デジタルシグナルプロセッサ(DSP) 28 D/A変換器 29 A/D変換器 30 シリアル/パラレル変換器 32A,32B スクランブラ 34A,34B 和分演算部 36 トレリスコード変調部 38A,38B 信号点発生部 40 フレーム回転部 42 ロールオフフィルタ 44 変調部 46 固定等化部 48 アテネータ(ATT) 52 固定等化器 54 復調部 56 ロールオフフィルタ 58 自動利得制御部(AGC) 60 自動等化器(EQL) 61 信号判定部 62 キャリア位相補正部(CAPC) 64A 硬判定部 64B 軟判定部 66 フレーム逆回転部 68A,68B 信号点判定部 70A,70B 差分演算部 72A,72B デスクランブラ 80 キャリア検出部(CD) 82 トレーニングデータ検出部(TRG) 84 インパルス再生部 84A インパルス検出部 86 タイミング抽出部 88 タイミングロック部 90 シーケンサ 1C〜63C,1D〜63D,1G〜64G,1L〜6
4L 遅延部(T,nT) 1H〜64H,1J〜64J,1M〜64M,1N〜6
4N,605,6023,6036〜6039 加算器 1E〜64E タップ係数乗算部 1K〜64K,1P〜64P,6022,6032〜6
035 乗算器 601 入力レベル設定部 602 等化器演算部 603 タップ係数レベル補正部 604 タップ係数誤差補正部 6010 分岐部 6011 乗算器(レベル変更部) 6021 総和演算部 6031 2乗演算部 6040 リミッター(LM) 6041 遅延部(T,CTEQL)
4L 遅延部(T,nT) 1H〜64H,1J〜64J,1M〜64M,1N〜6
4N,605,6023,6036〜6039 加算器 1E〜64E タップ係数乗算部 1K〜64K,1P〜64P,6022,6032〜6
035 乗算器 601 入力レベル設定部 602 等化器演算部 603 タップ係数レベル補正部 604 タップ係数誤差補正部 6010 分岐部 6011 乗算器(レベル変更部) 6021 総和演算部 6031 2乗演算部 6040 リミッター(LM) 6041 遅延部(T,CTEQL)
Claims (6)
- 【請求項1】 複数の遅延部,タップ係数乗算部及び総
和演算部を有する等化演算部と、 該等化演算部のためのタップ係数についての誤差を等化
器入力と等化器出力とに基づいて補正するタップ係数誤
差補正部とをそなえ、 該等化演算部への入力信号レベルと該タップ係数誤差補
正部への入力信号レベルとを異なったレベルに設定する
入力レベル設定部が設けられたことを特徴とする、自動
等化器。 - 【請求項2】 該入力レベル設定部が、入力信号を2系
統に分岐する分岐部と、該分岐部で分岐された該等化演
算部への信号についてのレベルを変更するレベル変更部
とをそなえて構成されていることを特徴とする請求項1
記載の自動等化器。 - 【請求項3】 該レベル変更部が、等化器出力の誤差補
正に必要なビット精度を確保しうるように、該等化演算
部への信号についてのレベルを変更することを特徴とす
る請求項2記載の自動等化器。 - 【請求項4】 該分岐部で分岐された該タップ係数誤差
補正部への信号は、該等化演算部での遅延に対応して遅
延を施されて該タップ係数誤差補正部へ供給されるよう
に構成されていることを特徴とする請求項2記載の自動
等化器。 - 【請求項5】 等化器のループゲインが1以下となるよ
うに、該タップ係数誤差補正部の出力レベルを補正する
タップ係数レベル補正部が設けられていることを特徴と
する請求項1記載の自動等化器。 - 【請求項6】 該タップ係数レベル補正部が、該等化器
への入力信号に基づき、且つ、タップ数を考慮して、該
タップ係数誤差補正部の出力レベルを補正するように構
成されていることを特徴とする請求項5記載の自動等化
器。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31733394A JP3396318B2 (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 自動等化器 |
US08/524,835 US5598434A (en) | 1994-12-20 | 1995-09-07 | Automatic equalizer with a branched input for improved accuracy |
GB9519240A GB2296411B (en) | 1994-12-20 | 1995-09-20 | Automatic equalizer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31733394A JP3396318B2 (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 自動等化器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08172382A true JPH08172382A (ja) | 1996-07-02 |
JP3396318B2 JP3396318B2 (ja) | 2003-04-14 |
Family
ID=18087046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31733394A Expired - Fee Related JP3396318B2 (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | 自動等化器 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5598434A (ja) |
JP (1) | JP3396318B2 (ja) |
GB (1) | GB2296411B (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002009315A1 (fr) * | 2000-07-24 | 2002-01-31 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Appareil recepteur et procede de reception pour communication radio |
WO2002009316A1 (fr) * | 2000-07-21 | 2002-01-31 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Recepteur de communications sans fil |
US7590206B2 (en) | 2005-04-06 | 2009-09-15 | Panasonic Corporation | Equalization apparatus and equalization method |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08172464A (ja) * | 1994-12-20 | 1996-07-02 | Fujitsu Ltd | キャリア位相制御回路 |
JP3266432B2 (ja) * | 1994-12-20 | 2002-03-18 | 富士通株式会社 | 非ナイキスト伝送方式でのトレーニング方法及び非ナイキスト伝送方式のトレーニングデータ送信装置 |
US5999567A (en) * | 1996-10-31 | 1999-12-07 | Motorola, Inc. | Method for recovering a source signal from a composite signal and apparatus therefor |
US6088389A (en) * | 1997-05-13 | 2000-07-11 | Lucent Technologies, Inc. | System and method for training a plurality of equalizers and a modem employing the system or method |
US6788236B2 (en) * | 2001-12-18 | 2004-09-07 | Globespanvirata, Inc. | Method and system for implementing a sigma delta analog-to-digital converter |
US7821472B2 (en) * | 2007-03-19 | 2010-10-26 | Broadcom Corporation | Method and system for FM transmit and FM receive using a transformer as a duplexer |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT1212993B (it) * | 1983-08-11 | 1989-12-07 | Sip | Equalizzatore adattivo per segnali numerici soggetti a distorsioni variabili nel tempo |
EP0433458B1 (en) * | 1989-06-13 | 1995-03-29 | Fujitsu Limited | System for removing circuit signal deterioration |
JPH03154435A (ja) * | 1989-11-13 | 1991-07-02 | Toshiba Corp | 判定帰還形等化方式 |
GB9023605D0 (en) * | 1990-10-30 | 1990-12-12 | British Telecomm | Digital radio |
JP3099831B2 (ja) * | 1991-02-13 | 2000-10-16 | 日本電気株式会社 | 自動等化器 |
US5295157A (en) * | 1991-06-04 | 1994-03-15 | Sony Corporation | Equalization method utilizing a delay circuit |
JP2542470B2 (ja) * | 1992-01-31 | 1996-10-09 | 富士通株式会社 | デ―タモ―ド収束装置及び方法 |
-
1994
- 1994-12-20 JP JP31733394A patent/JP3396318B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1995
- 1995-09-07 US US08/524,835 patent/US5598434A/en not_active Expired - Lifetime
- 1995-09-20 GB GB9519240A patent/GB2296411B/en not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2002009316A1 (fr) * | 2000-07-21 | 2002-01-31 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Recepteur de communications sans fil |
US7123667B2 (en) | 2000-07-21 | 2006-10-17 | Mitusbishi Denki Kabushiki Kaisha | Receiver for wireless communication |
WO2002009315A1 (fr) * | 2000-07-24 | 2002-01-31 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Appareil recepteur et procede de reception pour communication radio |
US7590206B2 (en) | 2005-04-06 | 2009-09-15 | Panasonic Corporation | Equalization apparatus and equalization method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
GB2296411B (en) | 1999-01-13 |
GB2296411A (en) | 1996-06-26 |
US5598434A (en) | 1997-01-28 |
JP3396318B2 (ja) | 2003-04-14 |
GB9519240D0 (en) | 1995-11-22 |
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